JP2008157268A - ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ころと内輪または軸、およびころと外輪の接触面圧を低減して、振動や騒音の抑制および転動疲労寿命の延長を図ることができ、保持器の側面を摩耗させることなく、ころおよび保持器の軸方向移動を制限して、常にころを外輪、および内輪または軸の軌道面内に保持することができるころ軸受を提供する。
【解決手段】 ころ軸受は、一対の円環部7およびこれら円環部7間を繋ぐ円周方向複数箇所の柱部8を有し隣合う柱部8間がそれぞれポケット3aとなるリング状の保持器3と、この保持器3の各ポケット3aに保持された複数のころ2とを備え、これら複数のころ2が、内輪または軸6の外周面からなる内輪側周面6a、および外輪1の内周面1aに転接し、外輪1がハウジング5の内周に嵌合する。
【選択図】図1

Description

この発明は、特に自動車用エンジンのクランク軸やカムシャフトの支持部、あるいはコンロッドとクランク軸およびピストンとの連結部等のような変動荷重を受ける箇所に使用するに適したころ軸受に関する。
図8は自動車用エンジンのクランク軸およびコンロッドを示している。クランク軸20は、回転中心軸20aと、バランスウェイト20bと、クランクピン20cとで構成され、回転中心軸20aが軸受22により回転自在に支持されている。コンロッド21は、両端の大径端部21aおよび小径端部21bにそれぞれピン挿入穴21cが形成されており、大径端部21aのピン挿入穴21cには前記クランクピン20cがコンロッド21に対して軸受23を介して回転自在に挿入され、小径端部21bのピン挿入穴21cにはピストンピン(図示せず)が軸受(図示せず)を介してコンロッド21に対して回転自在に挿入されている。
上記クランク軸20の支持部に用いられる軸受22や、コンロッド21とクランク軸20の連結部に用いられる軸受23は、ピストンの爆発的な往復運動に伴う変動荷重を受ける。このため、上記軸受としてころ軸受または針状ころ軸受が使用される場合、振動や騒音が大きいという問題がある。また、軸受の長寿命化が望まれる。これらの問題は、カムシャフトを支持する軸受についても言える。
このような問題に対する従来技術として、転がり軸受のアウターレースの外周面とシャフト穴内周面との間にオイルフィルム部を形成して騒音の防止を図ったものがある(特許文献1)。
また、クランク軸の主支承装置の製造および組立を容易にするために、クランク軸支持用軸受を、外輪に当たるハーフシェルが分割され、それがスリットの設けられた弾性的リングで取り囲んだ構造とした従来技術がある(特許文献2)。
特開平6−229415号公報 特表2002−525533号公報
特許文献1に記載の軸受は、アウターレースの外周面とシャフト孔内周面との間に均一間隔の間隙を形成し、その間隙に潤滑油を充填してオイルフィルムとしたものである。この構成は、オイルフィルムのクッション作用は得られるものの、潤滑油自体でラジアル方向の軸荷重を支持するという作用はあまり得られない。このため、クランク軸の支持部や、コンロッドとクランク軸の連結部等の変動荷重を受ける箇所に使用した場合、振動や騒音の低減を十分に達成することはできない。また、軸受の長寿命化の達成は困難である。
また、自動車用エンジンに用いられる前記軸受22,23は、変動荷重を受けて、ころがスキューしやすい。ころがスキューした場合、ころが保持器と共に軸方向に移動して、ころを外輪、および内輪または軸の軌道面内に保持できなくなるおそれがある。それを防ぐためには、外輪、または軸受を収容するハウジングに保持器の軸方向移動を防止する止め輪を設けることが考えられる。しかし、止め輪で保持器の軸方向移動を防止する構成とし場合、保持器が止め輪に当たったときの衝撃が大きく、保持器の側面が摩耗する。
この発明の目的は、ころと内輪または軸、およびころと外輪の接触面圧を低減して、振動や騒音の抑制および転動疲労寿命の延長を図ることができ、保持器の側面を摩耗させることなく、ころおよび保持器の軸方向の移動範囲を制限して、常にころを外輪、および内輪または軸の軌道面内に保持することができるころ軸受を提供することである。
この発明のころ軸受は、一対の円環部およびこれら円環部間を繋ぐ円周方向複数箇所の柱部を有し隣合う柱部間がそれぞれポケットとなるリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケットに保持された複数のころとを備え、これら複数のころが、内輪または軸の外周面からなる内輪側周面、および外輪の内周面に転接し、前記外輪がハウジングの内周に嵌合するころ軸受において、前記保持器の円環部を、その内周面および外周面が前記内輪側周面および前記外輪の内周面に滑り接触して滑り軸受として機能するものとし、前記保持器の軸方向外側に位置して、保持器の軸方向の移動範囲を制限する環状の弾性体を、外輪の内周に設けたことを特徴とする。
この構成とすると、保持器の円環部が、内輪または軸、および外輪に対する滑り軸受として機能するため、保持器により軸荷重の一部を負担することができる。そのため、ころと内輪または軸、およびころと外輪の接触面圧を低減することができる。接触面圧が低下することで、転動疲労に対する軸受寿命の延長が可能である。また、保持器の円環部と内輪または軸との接触部、および保持器の円環部と外輪との接触部に油膜が形成されるため、この油膜のスクイズフィルムダンパの作用で振動および騒音を低減することができる。
前記保持器の軸方向外側に弾性体が設けられているため、ころがスキューしてころおよび保持器が軸方向に移動した場合、弾性体が保持器を受け止めることで、ころおよび保持器が軸方向に大きく移動することが防がれる。このため、常にころを外輪、および内輪または軸の軌道面内に保持できる。また、保持器が軸方向に大きな速度で移動した場合は、弾性体によるクッション作用によって保持器の軸方向の相対移動速度を低下させることができる。
この発明において、外部から供給される潤滑油を前記ころの軸方向両端近傍の空間部に導く油路を前記ハウジングおよび外輪に設けると良い。
保持器の両端部を内輪または軸、および外輪に対して滑り接触する円環部としたことにより、軸受空間が狭くなり、軸受内部の潤滑油が不足するおそれがある。そこで、油路を介して軸受空間内に潤滑油を強制的に導入することで、軸受内部の潤滑油不足を防ぐことができる。これにより、ころと内輪または軸、およびころと外輪の潤滑を円滑に行える。
保持器円環部が滑り軸受として機能する構成としたため、保持器円環部と内輪または軸、および外輪との隙間が狭くなり、軸受の側方から軸受空間内に潤滑油を供給することは困難である。しかし、ハウジングおよび外輪を経由することで、潤滑油を軸受空間内に無理なく供給することができる。
潤滑油が導入されるころの軸方向両端近傍は、ころと内輪または軸との接触部、ころと外輪との接触部、保持器円環部と内輪または軸との接触部、および保持器円環部と外輪との接触部に近い位置にあるため、これらの接触部に潤滑油を円滑に供給することができる。
加えて、前記弾性体を潤滑油保持能力の高い材質にすると、外部からの潤滑油の導入が十分でない起動時に、弾性体から滲み出る潤滑油により軸受内部の潤滑油不足を補うことができる。
弾性体を外輪、および内輪または軸との間に隙間を開けて設ける場合、前記弾性体の軸方向外側に、弾性体の軸方向移動を規制する止め輪を前記外輪またはハウジングに設けるのが良い。
これにより、弾性体が所定の軸方向位置からずれることを防ぐことができ、保持器の軸方向移動を確実に防止できる。
この発明において、前記保持器および外輪のいずれかまたは両方を、円周方向に並ぶ2個の分割体に分割することができる。
保持器や外輪を2個の分割体に分割すると、軸受の組立が容易になる。
この発明のころ軸受は、一対の円環部およびこれら円環部間を繋ぐ円周方向複数箇所の柱部を有し隣合う柱部間がそれぞれポケットとなるリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケットに保持された複数のころとを備え、これら複数のころが、内輪または軸の外周面からなる内輪側周面、および外輪の内周面に転接し、前記外輪がハウジングの内周に嵌合するころ軸受において、前記保持器の円環部を、その内周面および外周面が前記内輪側周面および前記外輪の内周面に滑り接触して滑り軸受として機能するものとし、前記保持器の軸方向外側に位置して、保持器の軸方向の移動範囲を制限する環状の弾性体を、外輪の内周に設けたため、ころと内輪または軸、およびころと外輪の接触面圧を低減して、振動や騒音の抑制および転動疲労寿命の延長を図ることができ、保持器の側面を摩耗させることなく、ころおよび保持器の軸方向の移動範囲を制限して、常にころを外輪、および内輪または軸の軌道面内に保持することができる。
この発明の実施形態を図1〜図5と共に説明する。このころ軸受は、外輪1と、この外輪1の内周面1aに転接する複数のころ2と、リング状の保持器3と、この保持器3の軸方向外側に設けた一対の弾性体4とを有する。保持器3は円周方向に並ぶ複数のポケット3aを有し、各ポケット3aにころ2が保持されている。外輪1の外周には、ハウジング5が嵌合している。外輪1はしまりばめ、あるいは係止部材によりハウジング9に固定されている。内輪は無く、この軸受が支持する軸6の外周面からなる内輪側周面6aにころ2が転接している。
保持器3は、軸方向両側の円環部7と、両円環部7を繋ぐ円周方向複数箇所の柱部8とからなり、隣合う柱部8間が、ころ2を保持するポケット3aとなっている。図1および図4に示すように、この実施形態では、保持器円環部7の内周面および外周面は、軸6の内輪側周面6aおよび外輪1の内周面1aにそれぞれ沿う平滑面として形成されている。
保持器3が上記形状であることにより、保持器円環部7の内周面と内輪側周面6aとの間の隙間、および保持器円環部7の外周面と外輪内周面1aとの間の隙間に潤滑油が保持される。軸受空間内への潤滑油の供給方法については、後で説明する。このように保持された潤滑油の油膜を介して、保持器3と軸6、および保持器3と外輪1とが互いに滑り接触する。このため、保持器円環部7の内周面は、軸6と円滑に回転自在でラジアル方向の荷重を支持することのできる滑り軸受として機能する。同様に、保持器円環部7の外周面は、外輪1と円滑に回転自在でラジアル方向の荷重を支持することのできる滑り軸受として機能する。すなわち、保持器3は、複数のころ2を等間隔に保持する役割と、ころ2と共に軸荷重の一部を負担する役割とを担っている。
弾性体4は、圧入により外輪1の内周に固定されている。保持器3が軸方向の中立位置にあるとき、保持器3の両端面と両側の弾性体4の軸方向内側の側面との間に若干の隙間sが存在する。このため、保持器3は、軸方向両側へ隙間sの範囲内で移動可能であるが、それ以上の移動は弾性体4により制限される。
弾性体4の材質は、保持器3の材質(鋼、黄銅、プラスチック等)よりも硬度の低いものが好ましく、例えば樹脂、ゴム、金属等を使用できる。金属材料とする場合、比較的硬度の低い銅合金、アルミ合金等の軟質金属とするのが良い。
弾性体4の材質を樹脂またはゴムとする場合、発泡して多孔質化されたものであるのが好ましい。このような多孔質弾性体を構成する樹脂成分は、樹脂またはゴム等のうち、エラストマーまたはプラストマーのいずれかまたは両方を、アロイまたは共重合成分として採用できる。
ゴムの場合、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、ウレタンエラストマー、フッ素ゴム、クロロスルフォンゴム等の各種ゴムを採用できる。
また、樹脂の場合、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール、ポリアミド4,6(PA4,6)、ポリアミド6,6(PA6,6)、ポリアミド6T(PA6T)、ポリアミド9T(PA9T)等の汎用樹脂やエンジニアリング樹脂を挙げられる。
上記樹脂に限らず、軟質ウレタンフォーム、硬質ウレタンフォーム、半硬質ウレタンフォーム等のポリウレタンフォームやポリウレタンエラストマー等を用いることもできる。
また、ウレタン系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリイミド系接着剤等の各種接着剤を発泡および硬化させて使用することもできる。
弾性体4を金属材料とする場合も、焼結金属等の多孔質金属とするのが好ましい。
潤滑油は図示しない潤滑油供給手段により外部から供給される。潤滑油を軸受空間内に導入するための油路は、外部とハウジング5の内周側とを結ぶ第1油路11と、外輪1の外周面に軸方向に形成され、中央部が前記第1油路11と繋がる第2油路12と、外輪1を径方向に貫通して、前記第2油路12の両端と軸受空間とを連通する軸方向2箇所の第3油路13とからなる。この実施形態では、これら各油路11,12,13は円周方向の2箇所に設けられている。第3油路13の軸受空間側の出口部分には、円周溝14が外輪1の内周に設けられている。第3油路13の軸受空間側の出口は、ころ2の軸方向両端より軸方向外側で、かつ近傍とされている。円周溝14に対向する保持器円環部7の外周面には、環状の切欠き15が設けられている。
図5に示すように、軸受の組立性を向上させるために、外輪1および保持器3は、それぞれ円周方向に並ぶ2個の外輪分割体1,1、および保持器分割体3,3に分割されている。
このころ軸受は、例えば図8に示すクランク軸20支持用の軸受22や、コンロッド21とクランク軸20の連結部の軸受23に適用される。軸受22に適用する場合、軸6はクランク軸20の回転中心軸20aである。また、軸受23に適用する場合、軸6はクランク軸20のクランクピン20cであり、外輪1はコンロッド21の大径端部21aである。このころ軸受は、上記軸受22,23の他に、コンロッド21の小径端部21bとピストンピン(図示せず)との連結部の軸受や、カムシャフト支持部の軸受にも適用することもできる。さらに、これら以外の変動荷重を受ける箇所の軸受として適用することができる。外輪1および保持器3が円周方向に2分割されているため、組立性が良好である。
上記構成のころ軸受は、保持器3の円環部7が軸6および外輪1に対して滑り軸受として機能してラジアル方向の荷重を支持するため、ころ2と軸6との接触面圧、およびころ2と外輪1との接触面圧を低減することができる。接触面圧が低下することで、転動疲労に対する軸受寿命の延長が可能となる。また、保持器円環部7と軸6との間の隙間、および保持器円環部7と外輪1との間の隙間に形成される油膜のスクイズフィルムダンパの作用によって、ころ2と軸6との接触部、およびころ2と外輪1との接触部で生じる振動や騒音を低減することができる。
保持器3の軸方向外側に弾性体4が設けられているため、ころ2がスキューしてころ2および保持器3が軸方向に移動した場合、弾性体4が保持器3を受け止めることで、ころ2および保持器3が軸方向に大きく移動することが防がれる。このため、常にころ2を外輪1および軸6の軌道面内に保持できる。保持器3が軸方向に大きな速度で移動した場合には、弾性体4によるクッション作用によって保持器3の軸方向の相対移動速度を低下させることができる。また、弾性体4は保持器3よりも硬度の低い材質とされているので、保持器3と弾性体4との接触による保持器円環部7の側面の摩耗を抑えることができる。弾性体4の材質を樹脂あるいは軟質金属とすると、弾性体4の強度が大きいので、軸の回転速度が大きい場合や荷重の大きい場合にも対応することができる。
このころ軸受の使用時には、潤滑油供給手段(図示せず)により軸受空間内に潤滑油が供給される。潤滑油は、第1油路11、第2油路12、および第3油路13を順に通り、円周溝14および切欠き15からなる空間部に導かれる。この空間部は、ころ2の軸方向両端の近傍に位置する。円周溝14および切欠き15が設けられているため、第2油路13から軸受空間内の導入された潤滑油が、円周方向に均一に供給される。そして、ころ2と軸6との接触部、ころ2と外輪1との接触部、保持器円環部7と軸6との接触部、および保持器円環部7と外輪1との接触部に送られて、これら接触部を潤滑する。潤滑油が導入されるころ2の軸方向両端近傍は、上記各接触部に近い位置にあるため、各接触部に潤滑油を円滑に供給することができる。
起動時には、潤滑油供給手段が作動していないため、軸受空間内の潤滑油が不足状態となる。しかし、弾性体4の材質を、発泡して多孔質化された樹脂またはゴムや多孔質金属としておけば、弾性体4が潤滑油を保持することができるので、起動時においてもこの弾性体4から滲み出る潤滑油により軸受空間内の潤滑油不足を補うことができる。
前記円周溝14を設けるのは、上述した潤滑油を円周方向に供給するという機能的な面の他に、第3油路13の加工を、外輪1の内周面に加工痕を残さずに、容易かつ低コストで行うという目的がある。したがって、円周溝14が無くても、軸受空間内に導入された潤滑油が十分に円周方向に拡散される構造であり、かつ外輪1の内周面に加工痕を残さず第3油路13を加工することができるのであれば、円周溝14は設けなくても良い。
円周溝14および切欠き15を設けない構成とした場合、保持器柱部8の外周面における円環部近傍部分を円環部7の外周面と同一の平滑面とし、この円環部近傍部分を、潤滑油の油膜を介して外輪1の内周面1aに滑り接触させて滑り軸受として機能させることができる。このように、保持器柱部8の外周面における円環部近傍部分も滑り軸受として機能させれば、ころ2と外輪1との接触面圧をさらに低減することができる。
また、この実施形態では、第1〜第3油路11,12,13を円周方向2箇所に設けているが、これらの油路を円周方向1箇所または3箇所以上に設けてもよい。
図6は異なる実施形態を示す。この実施形態は、弾性体4が外輪1および軸6との間に隙間を開けて設けられて、軸方向に移動自在とされている。そこで、弾性体4の軸方向外側に、弾性体4の軸方向移動を制限する止め輪9が外輪1の内周に装着してある。この止め輪9は、例えば、周方向の1箇所に割り部が形成され、縮径および拡径可能な弾性を有するものであり、その弾性を利用して、外輪内周面1aに形成された溝9aに装着される。これにより、弾性体4が所定の軸方向位置からずれることを防ぐことができ、保持器3の軸方向移動を確実に防止することができる。他は前記実施形態と同じ構成である。
図7はさらに異なる実施形態を示す。この実施形態も、弾性体4が外輪1および軸6との間に隙間を開けて設けられて、軸方向に移動自在とされたものである。この実施形態が図6の実施形態と異なる点は、弾性体4の軸方向移動を制限する止め輪9をハウジング5の内周に形成された溝9bに装着したことである。このように止め輪9を設けても、前記同様、保持器3の軸方向移動を確実に防止することができる。他は前記実施形態と同じ構成である。
上記各実施形態では、内輪が無く、ころ2が軸6に直接に接触する構成のころ軸受を例示しているが、この発明は、内輪を有するころ軸受にも適用できる。その場合も、上記各実施形態と同様な作用効果が得られる。
この発明の実施形態にかかるころ軸受の一部を省略した断面図で、図2のI−O−I´断面を示す。 図1のII−II断面図である。 図1のIII−III断面図である。 図1のIV−IV断面図である。 同ころ軸受の外輪および保持器を示す正面図である。 この発明の異なる実施形態にかかるころ軸受の一部を省略した断面図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかるころ軸受の一部を省略した断面図である。 自動車用エンジンのクランク軸およびコンロッドを示す説明図である。
符号の説明
1…外輪
,1…外輪分割体
1a…外輪の内周面
2…ころ
3…保持器
,3…保持器分割体
3a…ポケット
4…弾性体
5…ハウジング
6…軸
6a…内輪側周面
7…円環部
8…柱部
9…止め輪
11…第1油路
12…第2油路
13…第3油路

Claims (4)

  1. 一対の円環部およびこれら円環部間を繋ぐ円周方向複数箇所の柱部を有し隣合う柱部間がそれぞれポケットとなるリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケットに保持された複数のころとを備え、これら複数のころが、内輪または軸の外周面からなる内輪側周面、および外輪の内周面に転接し、前記外輪がハウジングの内周に嵌合するころ軸受において、
    前記保持器の円環部を、その内周面および外周面が前記内輪側周面および前記外輪の内周面に滑り接触して滑り軸受として機能するものとし、
    前記保持器の軸方向外側に位置して、保持器の軸方向の移動範囲を制限する環状の弾性体を、外輪の内周に設けたことを特徴とするころ軸受。
  2. 請求項1において、外部から供給される潤滑油を前記ころの軸方向両端近傍の空間部に導く油路を前記ハウジングおよび外輪に設けたころ軸受。
  3. 請求項1または請求項2において、前記弾性体の軸方向外側に、弾性体の軸方向移動を規制する止め輪を前記外輪またはハウジングに設けたころ軸受。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、前記保持器および外輪のいずれかまたは両方を、円周方向に並ぶ2個の分割体に分割したころ軸受。
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