JP2016089905A - スラスト軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽荷重時には回転トルクを小さくすることができ、重荷重時には許容負荷容量を大きくして、軸受寿命を延ばすことができるスラスト軸受を提供する。【解決手段】スラスト軸受10は、一対の軌道面51,61間で、複数のころ30の外径側と内径側に配設された円輪状の摺動部材40をさらに備え、スラスト荷重が所定値以下(軽荷重)のときは、摺動部材40の軸方向幅Wは、一対の軌道面51,61間の間隔Sより小さく、スラスト荷重が所定値を超えた(重荷重)ときは、摺動部材40は、一対の軌道面51,61と摺接する。【選択図】図1

Description

本発明は、スラスト軸受に関し、より詳細には、軽荷重から重荷重まで対応可能なスラスト軸受に関する。
従来、転がり軸受と滑り軸受とを共に有する軸受としては、一対の円環部及び該一対の円環部間を繋ぐ柱部で複数のポケットを形成する保持器と、ポケットに保持された複数のころと、複数のころが転接する軌道面を有する内外輪と、を有するころ軸受を備え、該ころ軸受の保持器の円環部を内外輪に滑り接触させることで、該保持器を滑り軸受として機能するようにしたものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−157268号公報
特許文献1に開示されているころ軸受は、保持器の円環部と内外輪とで滑り軸受を構成し、軸荷重の一部を保持器に負担させることで、ころと内外輪との接触面圧を低減させて、転動疲労に対する軸受寿命の延長を図っている。しかし、ころ軸受に作用する荷重の大きさに係わらず、常に保持器の円環部が内外輪と接触して滑り軸受として作用するため、常時摺動抵抗が発生する。特に、ころ軸受が、軽荷重で使用される場合にも、滑り軸受による摺動抵抗が発生し、回転トルクが大きくなる問題があり、改善の余地があった。また、特許文献1は、ラジアル軸受において、転がり軸受と滑り軸受とを併設したものであり、スラスト軸受については、言及されていない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽荷重時には回転トルクを小さくすることができ、重荷重時には許容負荷容量を大きくして、軸受寿命を延ばすことができるスラスト軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 対向する一対の軌道面の間に転動可能に配設された複数のころと、前記複数のころを保持する保持器と、を備えるスラスト軸受であって、
前記一対の軌道面間で、前記複数のころの外径側と内径側の少なくとも一方に配設された円輪状の摺動部材をさらに備え、
スラスト荷重が所定値以下のときは、前記摺動部材の軸方向幅は、前記一対の軌道面間の間隔より小さく、
前記スラスト荷重が前記所定値を超えたときは、前記摺動部材は、前記一対の軌道面と摺接することを特徴とするスラスト軸受。
(2) 前記摺動部材の軸方向幅は、前記スラスト軸受に前記所定値のスラスト荷重を負荷した際の前記複数のころのスラスト変形量と同じ寸法だけ、前記一対の軌道面間の間隔よりも小さいことを特徴とする(1)に記載のスラスト軸受。
(3) 前記複数のころと前記摺動部材の軌道面を形成する軸方向側面を有すると共に、径方向両側に外径側円筒部及び内径側円筒部をそれぞれ有するレース部材をさらに備え、前記外径側円筒部及び内径側円筒部に設けられた係止部によって、前記複数のころと前記摺動部材とが不分離とされる(1)または(2)に記載のスラスト軸受。
本発明のスラスト軸受によれば、一対の軌道面間で、複数のころの外径側と内径側の少なくとも一方に配設された円輪状の摺動部材をさらに備え、スラスト荷重が所定値以下のときは、摺動部材の軸方向幅は、一対の軌道面間の間隔より小さく、スラスト荷重が所定値を超えたときは、摺動部材は、一対の軌道面と摺接する。このため、スラスト軸受に所定値以下のスラスト荷重(軽荷重)が作用するときには、複数のころがスラスト荷重を支承し、スラスト軸受に所定値を超えたスラスト荷重(重荷重)が作用するときには、複数のころと摺動部材の両方でスラスト荷重を支承する。これにより、軽荷重時には回転トルクを小さくすることができ、重荷重時には許容負荷容量を大きくして、軸受寿命を延ばすことができる。
本発明の第1実施形態に係るスラスト軸受の断面図である。 (a)は、軽荷重作用時における図1の要部拡大断面図、(b)は、重荷重作用時における図1の要部拡大断面図である。 第1実施形態の変形例に係るスラスト軸受の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るスラスト軸受の断面図である。 第2実施形態の変形例に係るスラスト軸受の断面図である。 本発明の第3実施形態に係るスラスト軸受の断面図である。 本発明の第4実施形態に係るスラスト軸受の断面図である。 第4実施形態の変形例のスラスト軸受の断面図である。
以下、本発明の各実施形態に係るスラスト軸受について、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るスラスト軸受について説明する。図1は本発明に係る第1実施形態のスラスト軸受であるケージ・アンド・ローラー形スラスト軸受(以下、「C&R形スラスト軸受」と言う)の断面図である。
C&R形スラスト軸受10は、保持器20と、複数のころ30と、保持器20の外径側に配置される円輪状の摺動部材40と、を備える。C&R形スラスト軸受10は、複数のころ30の軸方向両側に、ケーシングなどの一方のレース部材50と、回転部材などの他方のレース部材60とが配設されており、C&R形スラスト軸受10にはスラスト荷重が作用する。
保持器20は、金属板を曲げ形成する事により、断面クランク形で全体を円輪状としている。保持器20は、互いに同心に配置された、それぞれが円筒状である内径側、外径側両リム部24、25と、これら両リム部24、25同士の間に放射状に配置された状態で両リム部24、25同士を結合する、複数の柱部26とを備える。そして、両リム部24、25の周面と周方向に隣り合う柱部26の周方向端縁とにより四周を囲まれた部分に、それぞれが径方向に長い矩形である、複数のポケット21が設けられている。これら各ポケット21は、複数のころ30を回動自在に保持する。
各柱部26を周方向から見た形状はクランク形であり、これら各柱部26の径方向中央部と両端部とを、保持器20の軸方向に関して、両側に振り分けて配置している。各ポケット21の周方向幅、即ち、周方向に隣り合う各柱部26の周方向端縁同士の間隔は、径方向中央部と両端部とで、各ころ30の外径寸法よりも僅かに小さくなっている。これにより、各ころ30が各ポケット21から脱落するのを防止している。
複数のころ30は、保持器20の各ポケット21内に回動自在に保持されて、両レース部材50、60の一対の軌道面51,61上を転動する。
摺動部材40は、保持器20の外径側で、両レース部材50、60間に配置されて、両レース部材50、60の軌道面51,61と摺接可能である。図2にも示すように、摺動部材40は、スラスト荷重が所定値以下のときは、その軸方向幅Wは、一対の軌道面51,61間の間隔Sより小さく、スラスト荷重が所定値を超えたときは、摺動部材40が、一対の軌道面51,61と摺接するように構成されている。
このため、C&R形スラスト軸受10が両レース部材50、60間に組み付けられた状態では、摺動部材40の軸方向幅Wは、ころ30の外径dより小さく設定されている(W<d)。また、摺動部材40は、レース部材50の軌道面51及びレース部材60の軌道面61の少なくとも一方と接触していない。
次に、本実施形態の作用について、図2を参照して説明する。
C&R形スラスト軸受10に作用する荷重が所定値以下の軽荷重の場合(通常時)には、図2(a)に示すように、ころ30は、両レース部材50、60の軌道面51,61に同時に接触しながら転動する。一方、摺動部材40は、摺動部材40の軸方向幅Wが、一対の軌道面51,61間の間隔Sより小さいので、摺動部材40と軌道面51,61との間にすきまが形成された状態となっている。即ち、C&R形スラスト軸受10は、動力損失が少ない、転がり抵抗が作用する転がり軸受として機能し、回転トルクを小さくすることができる。そして、転動する複数のころ30には、C&R形スラスト軸受10に作用する荷重に基づく面圧が発生する。
過大荷重や衝撃荷重など、C&R形スラスト軸受10に作用する荷重が所定値を超えた重荷重の場合には、図2(b)に示すように、C&R形スラスト軸受10がスラスト方向に弾性変形することで摺動部材40が両レース部材50、60の軌道面51,61に接触する。これにより、C&R形スラスト軸受10は、摺動部材40と軌道面51,61とが摺接し、C&R形スラスト軸受10に作用する荷重の一部を摺動部材40が負担する。
即ち、C&R形スラスト軸受10は、複数のころ30と摺動部材40とによって、C&R形スラスト軸受10に作用する荷重を分担して負担する。これにより、C&R形スラスト軸受10の許容負荷容量が大きくなると共に、ころ30にかかる負担が軽減されてころ30の面圧が抑制され、寿命低下を防止することができる。
なお、摺動部材40の軸方向幅Wを、C&R形スラスト軸受10に所定の大きさの荷重が作用したときのスラスト変形量tと同じ寸法だけ、一対の軌道面51,61間の間隔Sより小さく設定しておけば(W=S−t)、C&R形スラスト軸受10に所定値以上のスラスト荷重荷重が作用したときに摺動部材40が有効となって荷重の一部を負担することができる。これにより、ころ30には、設定された許容最大面圧以上の面圧は発生せず、寿命低下を防止することができる。
ここで、C&R形スラスト軸受10に作用させる所定値のスラスト荷重とは、C&R形スラスト軸受10の荷重を、複数のころ30による負荷負担から、複数のころ30と摺動部材40による負荷負担へ切換える、所望の大きさの荷重であり、ころ30に許容最大面圧が作用するときの荷重である。許容最大面圧は、スラスト変形量tが生じる荷重の大きさを任意に設定することで、任意に決定することができる。
なお、本実施形態のC&R形スラスト軸受10によれば、複数のころ30と摺動部材40の相手側となる両レース部材50、60の軌道面51,61は、段差などの特別な加工などは不要であり、通常軸受の相手部材と同様に加工されればよい。
以上説明したように、本実施形態のスラスト軸受10によれば、一対の軌道面51,61間で、複数のころ30の外径側に配設された円輪状の摺動部材40をさらに備え、スラスト荷重が所定値以下(軽荷重)のときは、摺動部材40の軸方向幅Wは、一対の軌道面51,61間の間隔Sより小さく、スラスト荷重が所定値を超えた(重荷重)ときは、摺動部材40は、一対の軌道面51,61と摺接する。このため、スラスト軸受10に軽荷重が作用するときには、複数のころ30がスラスト荷重を支承し、スラスト軸受10に重荷重が作用するときには、複数のころ30と摺動部材40の両方でスラスト荷重を支承する。これにより、軽荷重時には回転トルクを小さくすることができ、重荷重時には許容負荷容量を大きくして、軸受寿命を延ばすことができる。
また、摺動部材40の軸方向幅Wは、スラスト軸受10に所定値のスラスト荷重を負荷した際の複数のころ30のスラスト変形量tと同じ寸法だけ、一対の軌道面51,61間の間隔Sよりも小さいので、設定された所定値を超えた負荷が作用したときに摺動部材40が有効となり、複巣のころ30の許容負荷容量を任意に設定することができる。
なお、第1実施形態の変形例として、図3に示すように、摺動部材40は、複数のころ30の内径側で、両レース部材50、60の軌道面51,61間に配置されてもよい。
その他の構成及び機能は、第1実施形態のスラスト軸受10と同様である。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係るスラスト軸受について説明する。本実施形態のC&R形スラスト軸受10は、保持器の形態が第1実施形態のスラスト軸受10と異なり、それ以外は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の保持器20Aは、それぞれが断面略コ字形の円輪状に形成された第1,第2保持器素子72,82が最中状に組み合わされて、ころ30と同数のポケット21が、放射状に配列された組合せ型の保持器である。
第1保持器素子72は、鋼板等の金属板にプレス加工等の塑性加工を施すことにより形成され、放射方向に長い矩形のポケット孔74が円周方向の複数個所に設けられ環状部75と、環状部75の内外周縁に互いに同心に形成された内径側フランジ部76及び外径側フランジ部77とを、有する。
第2保持器素子82は、第1保持器素子72と同様に、鋼板等の金属板にプレス加工等の塑性加工を施すことにより形成され、放射方向に長い矩形のポケット孔84が円周方向の複数個所に設けられ環状部85と、環状部85の内外周縁に互いに同心に形成された内径側フランジ部86及び外径側フランジ部87とを、有する。
第1及び第2保持器素子72,82は、複数のポケット孔74,84を軸方向に関して互いに整合させた状態で、第2保持器素子82の内外径側フランジ部86,87を、第1保持器素子72の内外径側フランジ部76,77で包み込むように圧入嵌合して、互いに不分離に組み付けられる。これにより、ポケット孔74,84は、それぞれポケット21を構成する。
本実施形態においても、摺動部材40の軸方向幅Wは、一対の軌道面51,61間の間隔Sより小さく設定されている。従って、スラスト軸受10に軽荷重が作用するときには、複数のころ30がスラスト荷重を支承し、スラスト軸受10に重荷重が作用するときには、複数のころ30のスラスト変形により、複数のころ30と摺動部材40の両方でスラスト荷重を支承する。
その他の構成及び機能は、第1実施形態のスラスト軸受10と同様である。
なお、第2実施形態の変形例として、図5に示すように、摺動部材40は、複数のころ30の内径側において両レース部材50、60の軌道面51,61間に配置されてもよい。
その他の構成及び機能は、第2実施形態のスラスト軸受10と同様である。
(第3実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態に係るスラスト軸受について説明する。図6は、本発明に係る第3実施形態のスラスト軸受であるレース一体型スラスト軸受の断面図である。
本実施形態のレース一体型スラスト軸受10は、一方のレース部材として、断面略コの字形の円輪状に形成されたレース部材55を備える。レース部材55は、組合せ型の保持器20Aと、保持器20Aのポケット21内に転動自在に保持された複数のころ30と、ころ30の内径側に配設された摺動部材40とを、不分離に組み付けている。
レース部材55は、鋼板等の金属板にプレス加工等の塑性加工を施すことにより断面略コの字形に形成され、内側面にころ30及び摺動部材40の軌道面56が設けられた環状部57と、環状部57の外周縁から軸方向に形成された外径側円筒部58と、環状部57の内周縁から軸方向に形成された内径側円筒部59とを有する。
外径側円筒部58の端縁に設けられた係止部58aは、第1保持器素子72の外径側フランジ部77の外周側を覆うように径方向内方に折り曲げられて、保持器20Aに係合する。また、内径側円筒部59の端縁に設けられた係止部59aは、径方向外方に折り曲げられて、摺動部材40の内周縁角部に形成された面取り部41に係合する。これにより、レース部材55は、複数のころ30と摺動部材40を不分離に組み付ける。内径側円筒部59(係止部59aを含む)の高さは、ころ30の外径dより短く設計されている。
そして、外径側円筒部58の係止部58aの径方向内側に位置する他方のレース部材60は、その内周縁62がレース部材55の内径側円筒部59よりも内径側まで延びている。しかし、内径側円筒部59の係止部59aは、ころ30の外径dよりも短いので、他方のレース部材60が内径側円筒部59と干渉することはない。
本実施形態のレース一体型スラスト軸受10においても、摺動部材40の軸方向幅Wは、一対の軌道面56,61間の間隔Sより小さく設定されている。従って、上記実施形態と同様、スラスト軸受10に軽荷重が作用するときには、複数のころ30がスラスト荷重を支承し、スラスト軸受10に重荷重が作用するときには、複数のころ30のスラスト変形により、複数のころ30と摺動部材40の両方でスラスト荷重を支承する。
以上説明したように、本実施形態のレース一体型スラスト軸受10によれば、複数のころ30及び摺動部材40の軌道面56を形成する軸方向側面を有すると共に、径方向両側に外径側円筒部58及び内径側円筒部59をそれぞれ有するレース部材55は、外径側円筒部58及び内径側円筒部59に設けられた係止部58a,59aによって、複数のころ30と摺動部材40とを不分離とするので、スラスト軸受10をコンパクトに形成することができる。
その他の構成及び機能は、第1実施形態のスラスト軸受10と同様である。
(第4実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の第4実施形態に係るスラスト軸受について説明する。図7は、第4実施形態のスラスト軸受であるレース一体型スラスト軸受の断面図である。
本実施形態のレース一体型スラスト軸受10も、一方のレース部材として、第3実施形態と同様に、断面略コの字形の円輪状に形成されたレース部材55を備える。レース部材55は、第1実施形態(図1参照)で説明した保持器20と、保持器20のポケット21内に転動自在に保持された複数のころ30と、ころ30の内径側に配設された摺動部材40とを、不分離に組み付けている。
本実施形態のレース部材55では、内径側円筒部59の係止部59aは、径方向外方に折り曲げられて、摺動部材40と係合する。また、外径側円筒部58の係止部58aは、第1保持器素子72の外径側フランジ部77の外周側を覆うように径方向内方に折り曲げられて、保持器20Aに係合する。外径側円筒部58(係止部58aを含む)の高さは、ころ30の外径dより短く設計されている。
また、他方のレース部材60は、その内周縁62が内径側円筒部59の係止部59aの径方向外側に位置し、その外周縁63がレース部材55の外径側円筒部58よりも外径側まで延びている。ここでは、レース部材60と外径側円筒部58の係止部58aとの干渉を防止するため、係止部58aの高さを低く形成し易い、断面クランク形の保持器20が採用されている。また、レース部材55の内径側円筒部59の係止部59aには、特に高さ制限はなく、従って、摺動部材40の面取り部41(図6参照)も不要となる。
本実施形態のスラスト軸受10においても、第3実施形態のスラスト軸受10と同様に、スラスト軸受10に軽荷重が作用するときには、複数のころ30がスラスト荷重を支承し、スラスト軸受10に重荷重が作用するときには、複数のころ30のスラスト変形により、複数のころ30と摺動部材40の両方でスラスト荷重を支承する。
その他の構成及び機能は、第3実施形態のスラスト軸受10と同様である。
なお、第4実施形態の変形例として、図8に示すように、保持器20が第4実施形態と同様に、断面クランク形の保持器によって構成され、摺動部材40の内周縁角部には、面取り部41が施されてもよい。これにより、保持器20と係合する外径側円筒部58の係止部58a、及び摺動部材40の面取り部41と係合する内径側円筒部59の係止部59aの高さを、ころ3の外径d以下に低くしている。従って、本変形例のレース一体型スラスト軸受10では、外径側円筒部58の係止部58a及び内径側円筒部59の係止部59aと他方のレース部材60とが干渉することを防止することができる。
その他の構成及び機能は、第4実施形態のスラスト軸受10と同様である。
尚、本発明は、前述した各実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、図6〜図8に示す上記したレース一体型スラスト軸受10では、摺動部材40が複数のころ30の内径側に配置されたものとして説明したが、摺動部材40は、複数のころ30の外径側に配置することもできる。
10 C&R形スラスト軸受、レース一体型スラスト軸受、(スラスト軸受)
20,20A 保持器
21 ポケット
30 ころ
40 摺動部材
55 レース部材
56 軌道面
58 外径側円筒部
59 内径側円筒部
58a,59a 係止部
d ころの直径
S 間隔
W 軸方向幅

Claims (3)

  1. 対向する一対の軌道面の間に転動可能に配設された複数のころと、前記複数のころを保持する保持器と、を備えるスラスト軸受であって、
    前記一対の軌道面間で、前記複数のころの外径側と内径側の少なくとも一方に配設された円輪状の摺動部材をさらに備え、
    スラスト荷重が所定値以下のときは、前記摺動部材の軸方向幅は、前記一対の軌道面間の間隔より小さく、
    前記スラスト荷重が前記所定値を超えたときは、前記摺動部材は、前記一対の軌道面と摺接する
    ことを特徴とするスラスト軸受。
  2. 前記摺動部材の軸方向幅は、前記スラスト軸受に前記所定値のスラスト荷重を負荷した際の前記複数のころのスラスト変形量と同じ寸法だけ、前記一対の軌道面間の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のスラスト軸受。
  3. 前記複数のころと前記摺動部材の軌道面を形成する軸方向側面を有すると共に、径方向両側に外径側円筒部及び内径側円筒部をそれぞれ有するレース部材をさらに備え、前記外径側円筒部及び内径側円筒部に設けられた係止部によって、前記複数のころと前記摺動部材とが不分離とされる請求項1または2に記載のスラスト軸受。
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