JP2010190079A - リコイルスタータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトな構造で機能性や防塵性に優れた機構を備え、軽量、小型化を図る。
【解決手段】リール支軸2を備えたケース1と、ロープリール4と、エンジン側に結合された駆動プーリ駆動プーリへ回転を伝達させるようにしたカム6と、ロープリール4とカム6との間に介在された緩衝蓄力機構とにより構成され、緩衝蓄力機構に蓄力したロープリール4の回転をカム6を介して駆動プーリに伝達させてエンジンを始動させるようにしたリコイルスタータにおいて、ロープリール4とカム6との対向面間でロープリール4とカム6とに係脱可能で、ロープリール4がエンジン始動方向に回転したときは、互いの係合が離脱して蓄力ゼンマイを巻き締め、ロープリール4がエンジンが始動方向と逆方向に回転したときは、互いに係合して共回りさせる蓄力ラチェット機構を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロープの引き出しによりロープリールを回転させて、ロープリールの回転を遠心クラッチ等のクラッチ機構を介してエンジンのクランク軸に連結された駆動プーリに伝達させてエンジンを始動させるリコイルスタータに関する。
リール部にロープが巻回され、ロープを巻き戻す方向にリコイルゼンマイにより回転付勢されるロープリールと、エンジン側に結合された駆動プーリと遠心クラッチ機構等を介して係合することで駆動プーリへ回転を伝達させるようにしたカムと、ロープリールとカムとの間に介在された緩衝蓄力機構等を備えるリコイルスタータにおいて、ロープリールの回転力を緩衝蓄力機構に蓄力させて該蓄力による回転力をカムを介して駆動プーリに伝達させてエンジンを始動させると共に、緩衝蓄力機構がエンジン側の急激な負荷の変動による衝撃をロープリール側に伝達させないようにしたものは既に公知である。
そして、上述の公知のリコイルスタータにおいて、緩衝蓄力機構が、ロープリールの側面の凹部内に配置された蓄力ゼンマイを備え、また蓄力のために不可欠な係脱手段として、互いに係脱可能とされたロープリールの外周部の側面に取り付けられた一つのラチェット部材と、カムの外周面に形成された係合部とを備えており、ロープリールのエンジン始動方向への回転において蓄力ゼンマイの巻き上げがなされるときにはラチェット部材は上記係合部と係合せず、ロープリールのエンジン始動方向と逆方向の回転において上記係合部に係合して上記蓄力ゼンマイの巻き上げ状態を保持して、これにより蓄力ゼンマイによる蓄力を行なうようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−180144号公報
しかしながら、上述のコイルスタータの緩衝蓄力機構はロープリールのラチェット部材とカムの外周面に形成された係合部とを互いに係脱可能としているが、ラチェット部材はカムの外側に配置されている。緩衝蓄力機構の蓄力ゼンマイはロープリールの側面凹部内に収容されているから、ロープリールの外周部側面にラチェット部材を回動自在に取り付けると、この取付部のスペース分だけ蓄力ゼンマイのための収容スペースが狭くなる。そのため、大型化を避ける必要上、ラチェット部材は1個しか設けることができなかった。
また、1個のラチェット部材の使用は、一方に偏る蓄力エネルギの作用力をロープリールやカムに作用させることになり均等な力の分散ができず、構造的に好ましいものではない。
さらに、ラチェット部材はカムの外側に配置されているので、ゴミやチリがラチェット部材の回動支軸とカムの軸受部との間から内部に進入する可能性があるという問題がある。
本発明は、上述の問題点を解消するため、コンパクトな構造で機能性や防塵性に優れた機構を備え、軽量、小型化を図ることができるリコイルスタータの提供をその課題とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、エンジンの側面に配置されるリール支軸が形成されたケースと、上記リール支軸に回動可能に支持されるとともに外周に形成されたリール部にロープが巻回されたロープリールと、該ロープを巻き戻す方向に上記ロープリールを回転付勢するリコイルゼンマイと、エンジン側に結合された駆動プーリとクラッチ機構を介して係合することにより駆動プーリへ回転を伝達させるようにしたカムと、上記ロープリールと上記カムとの間に介在された緩衝蓄力機構とにより構成され、上記緩衝蓄力機構に蓄力した上記ロープリールの回転をカムを介して駆動プーリに伝達させてエンジンを始動させるようにしたリコイルスタータにおいて、上記ロープリールと上記カムとの対向面間でロープリールとカムとに係脱可能で、上記ロープリールがエンジン始動方向に回転したときは、互いの係合が離脱して上記蓄力ゼンマイを巻き締め、上記ロープリールがエンジンの始動方向と逆方向に回転したときは、互いに係合して共回りさせる蓄力ラチェット機構を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記蓄力ラチェット機構は、上記カムの上記ロープリールとの対向面にカム溝を形成し、上記ロープリールのカムとの対向面には上記カム溝に係合可能なラチェット爪を備えたラチェット部材を設け、該ラチェット部材とカムとの間には、上記ラチェット爪を上記カム溝に係合させるのを許容するフリクションプレートを配置し、このフリクションプレートは上記ロープリールのエンジン始動方向の回転に連動してラチェット爪をカム溝に係合しない位置に退避させ、上記ロープリールのエンジンの始動方向と逆方向の回転に連動してラチェット爪をカム溝に係合させて上記カムを共回りさせるものであることを特徴とする。
本発明によれば、ロープの引き出しによってロープリールをエンジン始動方向に回転した時には、蓄力ラチェット機構によりロープリールとカムとの係合が離脱してロープリールのみが回転するので蓄力ゼンマイが巻き締められる。これに対し、ロープリールがエンジンが始動方向と逆方向に回転したときは、ロープリールとカムとは互いに係合してロープリールとカムとは共回りするので、蓄力ゼンマイに蓄力されたままとなる。次に、再びロープの引き出しによってロープリールをエンジン始動方向に回転した時にはさらに蓄力ゼンマイが巻き締められ、逆回転したときは蓄力が保持されたまま共回りする。このようにして蓄力ゼンマイに十分に強いバネ力が蓄力されると、ロープリールをエンジン始動方向に回転させたときに、蓄力ゼンマイのバネ力によりカムが回転し、エンジンが始動する。
このように、蓄力ラチェット機構はロープリールとカムの対向面間に設けられるので、作業現場のチリやホコリの直接的な影響を受けにくく防塵性に優れている。さらに、蓄力ラチェット機構は上記対向面間にコンパクトに構成できるので該機構のための大きなスペースを必要としない。したがって、結果的にリコイルスタータの小型、軽量化が可能となる。
本発明のリコイルスタータの縦断面図である。 上記リコイルスタータの分解斜視図である。 図1のA−A断面図であり、(a)は、ロープ戻し時(蓄力保持)の状態図、(b)は、ロープ引き時(蓄力動作)の状態図である。 図1のB−B断面図である。 本発明の緩衝蓄力機構の蓄力ラチェット機構の作動状態図であり、(a)は、ロープ戻し時(蓄力保持)の状態図であり、(b)は、ロープ引き時(蓄力動作)の状態図である。
図1ないし図5に基づいて本発明の実施形態を説明する。本発明のリコイルスタータは、図1の縦断面図と図2の分解斜視図に示されるように、リコイルスタータの主要機構部を内部に収容して図示されないエンジンの側部を覆うように形成されたケース1を備えており、このケース1の内壁側面にはエンジンのクランク軸と対向するリール支軸2が形成されている。リール支軸2にはロープ3を巻回したロープリール4とカム6が回転自在に支持されている。
そして、一端がロープリール4に固定されて該ロープリール4の外周に形成されたリール部4aに巻回されているロープ3の他端側が、ケース1の外方に引き出されており(図示せず)、このロープ3の他端側を引くことでロープリール4がリール支軸2を中心として回転駆動される。
ロープリール4の図1における図示右側面と、これに対向するケース1の内壁面間には、ロープ3の引き出しによりエンジンの始動方向に回転されたロープリール4を逆方向に回転させて、リール部4aから引き出されたロープ3をロープリール4に巻き戻すためのリコイルゼンマイ5が配置されている。
リコイルゼンマイ5の内周側の一端部はロープリール4のリール支軸2への支持部でもある内周側に固定され、外周側の他端部がケース1の内面に一体形成されたリコイルゼンマイ収納部1aの環状内周面に固定されている。そして、ロープ3を引いてロープリール4がエンジン始動方向に回転される際にリコイルゼンマイ5に回転力が蓄力されて、ロープ3を戻すとリコイルゼンマイ5に蓄力された回転力でロープリール4をエンジン始動方向と逆方向に回転させてケース1の外側へ引き出されたロープ3をロープリール4に巻き戻すように作動する。
リール支軸2の先端側には、エンジンのクランク軸に取り付けられる図示されない駆動プーリに形成されたクラッチ機構と係合するカム片6aを外周面に形成したカム6が回転自在に支持されており、このカム6はリール支軸2の端部に螺合されている固定ネジ手段7によりロープリール4と共にリール支軸2に回転自在に支持されている。
図示されない駆動プーリに形成されているクラッチ機構は、バネによってカム6に形成したカム片6aの方向に回動付勢された遠心ラチェットを備える遠心クラッチ機構として構成されており、カム6がエンジン始動方向に回転される際に遠心ラチェットがカム片6aと係合して図示されない駆動プーリがエンジン始動方向に回転されるようにしている。
したがって、エンジンが始動して図示されないクランク軸を介して駆動プーリが回転されると、図示されない遠心ラチェットは遠心力によってバネ付勢力に抗して回動してカム片6aから離反され、エンジン側からの回転をリコイルスタータ側には伝達させないようにしている。
図1に示されるように、ロープリール4のリール部4aの図示左側の側面には環状の凹部8が形成され、この凹部8内に緩衝蓄力手段を構成している蓄力ゼンマイ9が収容されている。蓄力ゼンマイ9はその外周側の一端が該凹部8の環状内周面に固定され、内周側の端部がカム6の筒状部6cの外に固定されている。
ロープリール4とカム6とが蓄力ゼンマイ9を介して連結され、ロープリール4の回転が蓄力ゼンマイ9を介してカム6に伝達される。エンジンの始動抵抗によりカム6の回転が阻止されてカム6とロープリール4間に相対的な回転が生じることで、ロープリール4の回転力が蓄力ゼンマイ9に蓄力される。
ロープリール4の内周側の図示左側面と、該側面に接近して対向するカム6の内周側の図示右側面間には、蓄力ラチェット機構10が設けられている。蓄力ラチェット機構10は、ロープ3の引き出しによるロープリール4のエンジンの始動方向への回転時に互いに係合が離脱してロープリール4とカム6を互いに離反させると共に、ロープリール4がエンジンの始動方向と逆方向に、つまり引き出されたロープ3が巻き戻される方向に回転される際に互いに係合してカム6をロープリール4と動的に一体化してエンジン始動方向と逆方向に共回りさせるものである。
すなわち、ロープリール4の内周側の図示左側面で開口する環状凹部4b内に収容配置されて該ロープリール4と共に回転し、かつ該凹部4b内から付勢バネ13により常時カム6の後述のカム溝6bに向かって押し出し力を受けるラチェット爪11aを備えたラチェット部材11を備え、また、このラチェット部材11と対向して配置されて該ラチェット部材11のラチェット爪11aと互いに係合離脱可能なカム6の上記カム溝6bを備えており、該ラチェット機構10のラチェット部材11のラチェット爪11aとカム6のカム溝6bとの間には遊動状態で配置されて、両ラチェット爪11a、6bの係合と係合の離脱を行うために作動するフリクションプレート12が設けられている。
ロープリール4の環状凹部4b内に収容配置されたラチェット部材11は、周方向に等間隔の3つのラチェット爪11aを備えるリング状の部材であり、3つのラチェット爪11aは、それぞれ垂直部と傾斜部とを備える鋸歯状の突出爪部と、これら突出爪部間の平坦部とからなる(図3、図5参照)。
カム6のカム溝6bは、ラチェット部材11のラチェット爪11aと互いに係合離脱するために該ラチェット部材11のラチェット爪11aと対向したカム6の図示右側面の内周側に形成されており、周方向に等間隔に配置された6つのカム溝6bとして形成され、これらカム溝6bは、ラチェット部材11の突出したラチェット爪11aと係合する垂直部と傾斜部とを備える鋸歯状の凹部と、これら凹部間の突出平坦部とからなる形状を呈している(図4、図5参照)。
また、互いに対向配置されたラチェット部材11のラチェット爪11aとカム6のカム溝6b間に遊動状態で配置される上記フリクションプレート12は、薄い板状の部材からなり、該プレート12は図3(a)(b)に示されるように平面視で等間隔の3方に突出する腕12aを備えるリング形状を呈している。
3つの腕12aのそれぞれの先端部はロープリール4側に向かって屈曲し(図1参照)、これらの先端部はロープリール4の上記環状凹部4bの環状内周面の突起4cに係合可能となっており、また、3つの腕12aの基部12b間を上記バネ13で付勢されたラチェット部材11の突出したラチェット爪11aが通過して、該ラチェット爪11aは対向するカム6のカム溝6bに係合するようになされている。
そして、腕12aの基部12bは、該基部12b、12b間を通過した上記ラチェット爪11aを、該ラチェット爪11aがロープリール4と共にエンジン始動方向に回転して該基部12bと重なる状態となったときに(基部12bの下側にラチェット爪11aが入るとき)該基部12bの側面でラチェット爪11aを覆い、ラチェット爪11aをロープリール4の上記環状凹部4b内にバネ13の付勢力に抗して押し込み没入させるようになされている。これにより係合状態にあるラチェット爪11aとカム溝6bとの係合は離脱状態とされる。
また、フリクションプレート12のカム溝6b側の側面と固定ネジ手段7の段部との間にはウエーブワッシャ14が介在されており、フリクションプレート12にカム溝6b側に押圧する力が作用すると、該プレート12がウエーブワッシャ14を介してカム溝6bに押し付けられ、これにより該プレート12はカム溝6bの先端面部に摩擦接触してその回動が抑制されるようになされている。
次に、上記リコイルスタータの作動態様について説明する。すなわち、エンジンの始動が行われず、ロープリール4のロープ3が引き出されない状態においては、ロープリール4はリコイルゼンマイ5により初期位置に戻されており、ロープ3はロープリール4に巻き戻されている。そして、蓄力ラチェット機構10のラチェット部材11は、ロープリール4の環状凹部4b内からバネ13の付勢力により外部に押し出され、突出した3つのラチェット爪11aは、フリクションプレート12の3つの腕の基部12b間を通過してそれぞれカム溝6bと係合している。
つまり、図3(a)、図5(a)の状態にあり、蓄力ラチェット機構10は、上記ラチェット爪11aとカム溝6b間にフリクションプレート12を挟むようにして該プレート12の腕の基部12b間を通過するラチェット爪11aがカム溝6bに係合した状態で保持され、これにより、ロープリール4とカム6が該ラチェット機構10を介して互いに係合して一体的な状態とされている。
そして、初期位置の状態において、エンジン始動のためにロープ3が引き出され、ロープリール4が図3(a)において図示反時計方向に回転すると、該回転と同時にリコイルゼンマイ5と蓄力ゼンマイ9の巻き上げが開始される。
また、ロープリール4と共に回転するラチェット部材11のラチェット爪11aがフリクションプレート12の腕の基部12bに当接して、該ラチェット爪11aの傾斜部をフリクションプレート12の腕の基部12bの側面に沿って滑らせるので、これによりラチェット部材11がロープリール4の環状凹部4b内にバネ13の付勢力に抗して押し込められ、押し込められた状態でラチェット部材11のラチェット爪11aはフリクションプレート12の基部12bの側面により覆われて突出できなくなる(図3(b)参照)。
ほぼ時を同じくして、回転するロープリール4の環状凹部4bの環状内周面の突起4cがフリクションプレート12の腕12aの先端部に当接して、該プレート12を上記リール4とラチェット部材11と共に回転させる。この際、ラチェット部材11のラチェット爪11aは、上記したようにフリクションプレートの腕の基部12bにより覆われているのでカム溝6bと係合することはできない。したがって、ラチェット部材11のラチェット爪11aとカム溝6bが係合することのない状態でリコイルゼンマイ5と蓄力ゼンマイ9が巻き上げられる。
つまり、ロープ3を引き出してエンジンを始動させる時のロープリール4の回転は、蓄力ラチェット機構10の爪の係合はなく、すなわち、ラチェット部材11のラチェット爪11aとカム6のカム溝6bの係合がなされないロープリール4とカム6が互いに離反した状態で行われる(図3(b)、図5(b)参照)。
そして、このロープリール4の回転により巻き上げられる蓄力ゼンマイ9の巻上げ蓄力による回転駆動力がカム6に作用するエンジン側の始動抵抗による回転負荷を上回るものでなければ、蓄力ゼンマイ9を介してカム6を回転することはできない。
ロープ3の引き出しを戻すと、ロープリール4は、図3(b)に図示される状態からリコイルゼンマイ5の戻し力でロープ3の巻き戻し方向、つまり図3(b)における時計方向であるエンジン始動方向と逆方向に急速に回転して、ロープ3を巻き戻しながら初期位置に戻される。
この際、ロープリール4と共にロープ3の巻き戻し方向に回転するラチェット部材11のラチェット爪11aは、該ラチェット爪11aを覆うことでバネ13の付勢力を受けてウエーブワッシャ14を介してカム溝6b側に押圧されて摩擦力で静止状態に置かれたフリクションプレート12の腕の基部12bのロープリール4側のラチェット爪11aを覆う側面を滑る。
そして、フリクションプレート12の腕の基部12bのロープリール4側の上記側面に沿って滑る上記ラチェット爪11aは、上記基部12bの側面から基部12b間の覆いから開放された空間へと滑り込み、該空間においてバネ13の付勢力でカム溝6b側に向って押し出されて、該空間を通過してカム溝6bに係合する。つまり、図3(a)、図5(a)の図示状態となる。
したがって、ロープ3の巻き戻し方向、つまりエンジン始動方向と逆方向に回転するロープリール4の回転は、実質的に図3(a)の図示状態からの時計方向への回転であり、この回転は、フリクションプレート12の腕の基部12b間を通過したラチェット部材11のラチェット爪11aがカム溝6bと係合してカム6に伝達されて、カム6をロープリール4とフリクションプレート12と共にエンジン始動方向と逆方向に一体回転させるものである。
上記回転により、蓄力ゼンマイ9の巻き上げが保持された蓄力状態を保ちながらロープリール4は図3(a)に図示される初期状態に戻され、引き続きロープリール4のロープ3は間を置くことなく再度エンジン始動のために引き出される。
ロープ3の引き出しによる蓄力ゼンマイ9の巻き上げ蓄力がカム6に作用するエンジン側の始動抵抗による回転負荷を上回るようになると、ロープリール4のロープ3の引き出しによる回転力と蓄力ゼンマイ9に蓄力された回転力が放出され、カム6の回転と図示されないクラッチ機構の係合を介してクランク軸が一気に回転されてエンジンが始動される。
上記実施形態のリコイルスタータは上述の構成を備えたものであり、とりわけ蓄力ラチェット機構はロープリールとカムの対向面間に設けたものであるから、コンパクトで、防塵性に優れ、また、該ラチェット機構の係合爪は均等配置の複数の爪として構成されているので係合力が均等に分散されて力の偏在による弊害の発生はほぼ完全に回避されている、等の優れた特性を備えるものである。
1 ケース
2 支軸
3 ロープ
4 ロープリール
5 リコイルゼンマイ
6 カム
9 蓄力ゼンマイ
10 蓄力ラチェット機構
11 ラチェット部材
12 フリクションプレート

Claims (2)

  1. エンジンの側面に配置されるリール支軸が形成されたケースと、上記リール支軸に回動可能に支持されるとともに外周に形成されたリール部にロープが巻回されたロープリールと、該ロープを巻き戻す方向に上記ロープリールを回転付勢するリコイルゼンマイと、エンジン側に結合された駆動プーリとクラッチ機構を介して係合することにより駆動プーリへ回転を伝達させるようにしたカムと、上記ロープリールと上記カムとの間に介在された緩衝蓄力機構とにより構成され、上記緩衝蓄力機構に蓄力した上記ロープリールの回転をカムを介して駆動プーリに伝達させてエンジンを始動させるようにしたリコイルスタータにおいて、
    上記ロープリールと上記カムとの対向面間でロープリールとカムとに係脱可能で、上記ロープリールがエンジン始動方向に回転したときは、互いの係合が離脱して上記蓄力ゼンマイを巻き締め、上記ロープリールがエンジンの始動方向と逆方向に回転したときは、互いに係合して共回りさせる蓄力ラチェット機構を設けた
    ことを特徴とするリコイルスタータ。
  2. 上記蓄力ラチェット機構は、上記カムの上記ロープリールとの対向面にカム溝を形成し、上記ロープリールのカムとの対向面には上記カム溝に係合可能なラチェット爪を備えたラチェット部材を設け、該ラチェット部材とカムとの間には、上記ラチェット爪を上記カム溝に係合させるのを許容するフリクションプレートを配置し、このフリクションプレートは上記ロープリールのエンジン始動方向の回転に連動してラチェット爪をカム溝に係合しない位置に退避させ、上記ロープリールのエンジンの始動方向と逆方向の回転に連動してラチェット爪をカム溝に係合させて上記カムを共回りさせるものであることを特徴とする、請求項1に記載のリコイルスタータ。
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