JP2001153005A - リコイルスタータ - Google Patents

リコイルスタータ

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JP2001153005A
JP2001153005A JP33636499A JP33636499A JP2001153005A JP 2001153005 A JP2001153005 A JP 2001153005A JP 33636499 A JP33636499 A JP 33636499A JP 33636499 A JP33636499 A JP 33636499A JP 2001153005 A JP2001153005 A JP 2001153005A
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JP
Japan
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reel
ratchet
engine
rope
recoil starter
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JP33636499A
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English (en)
Inventor
Taro Kihara
太郎 木原
Keizo Shimizu
敬三 清水
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Starting Industrial Co Ltd
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STARTING IND
Starting Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リールの逆転時に確実にラチェットとプーリ
の噛合いを解除して、エンジンの停止時に逆転があって
もロープ、ラチェット、切欠溝の破損を防止することが
できるリコイルスタータを提供する。 【解決手段】 リコイルスタータにおいて、スタータケ
ースの軸部にはリールとリリースプレート5とが対向し
て緩挿され、リールの背面側に突設した円筒部3−1は
外周部に複数の波形溝部3−2を、また平坦面には軸方
向に突出する突起3−3を有し、リリースプレートは、
フリクションばね12により摩擦力を受け、その外周部
には前記波形溝部に対応して切欠溝5−1を有し、かつ
平坦面には突起を嵌合する長孔5−2を円周方向に穿設
する。一方たプーリ8にはその自由端が内側に向くよう
付勢されたラチェット9が枢着され、波形溝部と切欠溝
との位置が合致すると、ラチェットの自由端が波形溝部
に嵌入してエンジンを始動するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの始動装
置として用いられるリコイルスタータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種のリコイルスタータは、ゼン
マイによりロープを巻き取るリールと、エンジンのクラ
ンクシャフトに固定されたプーリに枢着され、かつリタ
ーンスプリングによりその先端部が内側に向くよう付勢
されてエンジンの停止時には前記リールの係合溝に噛合
うラチェットとからなり、ゼンマイに抗してロープを引
っ張ると、リールに設けられた係合溝と噛合っている前
記ラチェットを介してエンジンを始動させ、該エンジン
の始動によるプーリの高速回転に伴い前記ラチェットに
働く遠心力により前記リターンスプリングに抗して該ラ
チェットの先端部が後退してリールの係合溝との噛合い
が外れ、始動後にロープを手放すと前記ラチェットが後
退位置のまま、ゼンマイの復元力によりリールにロープ
を巻き取るように構成されていた。
【0003】しかしながら従来のリコイルスタータで
は、エンジンの停止時に発生する逆転による過負荷の際
に、ラチェットの先端部は前記係合溝に噛合った状態の
ままプーリとともに逆転されることになって、リールを
巻き取り方向へ過逆転することになり、ロープが過剰に
引っ張られ該ロープの切断事故が発生したり、ラチェッ
トがプーリの係合溝に半掛かりの状態となって、ラチェ
ットあるいは切欠溝を破損することがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ゼンマイの
復元力によるリールの逆転時に確実にラチェットの先端
部とプーリの係合溝の噛合い状態を解除してエンジンの
停止時に発生する逆転による過負荷があってもロープの
切断を防止するとともに、ラチェットあるいは切欠溝の
破損も防止してその寿命を長期化し、また大型のエンジ
ンに対しても使用可能であり、さらに構造が簡単で安価
に製造することができるリコイルスタータを提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の第1の実施態様に係るリコイルスタータは、ゼ
ンマイに抗してロープを引っ張ると該ロープを収納する
リールに噛合されたラチェット機構によりプーリが回転
されてエンジンを始動させる遠心ラチェット式リコイル
スタータにおいて、前記リールをリリースプレートと連
動させ、該リリースプレートによりエンジンの停止時に
は前記リールとラチェットとが噛合わないよう構成した
ことを特徴とするものである。また本発明の第2の実施
態様に係るリコイルスタータは、ゼンマイに抗してロー
プを引っ張ると該ロープを収納するリールに噛合された
ラチェット機構によりプーリが回転されてエンジンを始
動させるリコイルスタータにおいて、前記スタータケー
スの軸部にはリールとリリースプレートとが対向して緩
挿され、前記リールの背面側に突設した円筒部は外周部
に複数の波形溝部を、また平坦面には軸方向に突出する
突起を有し、前記リリールプレートは、前記軸部に設け
られてフリクションばねにより摩擦力を受け、その外周
部には前記波形溝部に対応して切欠溝を有し、かつ平坦
面には前記突起を嵌合する長孔が円周方向に穿設され、
一方エンジンに連結されたプーリにはその自由端が内側
に向くよう付勢されたラチェットが枢着され、前記波形
溝部と切欠溝との位置が合致すると、ラチェットの自由
端が前記波形溝部に嵌入して前記エンジンを始動するよ
う構成したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面について詳
細に説明する。図1は本発明のリコイルスタータの一実
施例の縦断面図、図2は図1のA−A線上の断面図で、
(a)はリコイルスタータ始動時の状態を示す図、
(b)はリコイルスタータのロープの戻り状態を示す図
である。
【0007】図面において、スタータケース1のほぼ中
央部に内側に向いて軸方向に一体に突出して設けらた軸
部1−1にはリール3が緩挿され、リール3の外周部の
ロープ巻溝3−1に巻回されているロープ4の一端はケ
ース1のロープ通穴から外部に引出され、その先端には
ロープ4が引出し易いようノブ(図示せず)が取付けら
れている。
【0008】またリール3の裏面側には軸方向に突出す
る円筒部3−1が設けられ、該円筒部3−1の外周部に
はほぼ等間隔をおいて複数の波形溝部3−2が設けら
れ、またその先端の平坦面には軸方向に突出する突起3
−3が突設されている。さらにケース1とリール3の間
にはケース1の凹部にゼンマイ2が収納され、リール3
をロープ4の巻取方向に付勢している。なお前記波形溝
部3−2は、ロープ4の巻取方向に向かって徐々に深く
なるテーパ壁部3−2aと該テーパ壁部より径方向に立
上がった起立壁部3−2bとから構成されているもので
ある。そして前記軸部1−1には前記リール3とリリー
スプレート5が挿通され、ワッシャ6を介して締付けね
じ7で取付けられている。
【0009】一方エンジンのクランクシャフト(図示せ
ず)に結合されたプーリ8には前記波形溝3−2に対応
してラチェット9がリターンスプリング10によってそ
の自由端が内側に向くよう付勢されて枢着されている。
【0010】またリリースプレート5は、前記円筒部3
−1とほぼ等しい外径を有し、前記軸部1−1の段部に
設けられたばね受け11とリリースプレート5の一側面
との間に張設されたフリクションばね12によって摩擦
力を受け、該リリースプレート5の外周部には前記波形
溝部3−2に対応してほぼ逆台形上の切欠溝部5−1が
設けられ、さらに前記突起3−3を嵌合するための長孔
5−2がその平坦面に円周方向に穿設されている。なお
13は前記ワッシャ6とばね受け11の間に介在したス
ペーサである。
【0011】つぎに上記のように構成された本発明の動
作を以下に説明すると、始動の際に、ロープ4を引くと
リール3が回転し、リール3の突起3−3がフリクショ
ンばね12の摩擦力により保持されているリリースプレ
ート5の長孔5−2内を移動し、ついで突起3−3が長
孔5−2の一端部と係合してリリースプレート9の外周
部の切欠溝部5−1と円筒部3−1に設けた波形溝部3
−2との位置が合致する。この際にはリターンスプリン
グ10により付勢されたラチェット9の先端部は前記波
形溝部3−2に嵌入しテーパ壁部3−2aを滑動して起
立壁部3−2bに当接し、これによりリール3とともに
プーリ8も図2(a)の矢印イ方向に回転してエンジン
が始動することとなる。エンジンが始動するとプーリ8
は高速回転するためにラチェット9には遠心力が働いて
その先端部はリターンスプリング10に抗して後退位置
に移動することになる。
【0012】エンジンが始動した後ロープ4を手放す
と、ゼンマイ2の復元力によりリール3が図2(b)の
矢印ロ方向に逆転し、前記リール3の突起3−3が、前
記と逆方向に長孔5−2内を移動してその他端部と係合
する。この状態ではリリースプレート5の切欠溝部5−
1と円筒部3−1の波形溝部3−2とが位置ズレして、
波形溝部3−2をリリースプレート5の外周端縁部が覆
うことになる。そしてリール3とともにリリースプレー
ト5も逆転することになり、最終的にリール3の逆転が
停止すると図2(b)の位置になる。これによりリター
ンスプリング10により内側に向いたラチェット9の先
端部は円筒部3−1とリリースプレート9の外周部とに
より描かれる円周上に位置することになるため、ラチェ
ット9の先端部は波形溝部3−2に嵌入することが防止
される。
【0013】このように本発明ではエンジンの回転中に
は、ラチェット9の先端部はプーリ8側に移動して後退
位置をとるためにラチェット9の先端部の波形溝部3−
2への噛合いを確実に防止でき、またロープ4を手放し
てゼンマイ2の復元力によりリール3を逆転させる時に
は、該リール3の円筒部3−1に設けた波形溝部3−2
がリリースプレート5の外周端縁部により覆われる状態
となるために、ラチェット9が前記波形溝部3−2へ嵌
入して噛合いすることを阻止され、これによりエンジン
の停止による過負荷の発生などに伴うロープの切断事故
を防ぐとともに、ラチェット9と波形溝部3−2との破
損を効果的に防止できる。
【0014】またラチェット9の先端部が確実に波形溝
部3−2に嵌入できるために本発明に係るリコイルスタ
ータは小型エンジンのみならず、大型エンジンにも使用
することが可能となった。
【0015】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、ゼンマ
イの復元力によるリールの逆転時に確実にラチェットの
先端部とプーリの係合溝としての波形溝部の噛合い状態
を解除してエンジンの停止時に発生する逆転による過負
荷があってもロープの切断を防止するとともに、ラチェ
ットあるいは波形溝部の破損も防止してその寿命を長期
化し、また大型のエンジンに対しても使用可能であり、
さらに構造が簡単で安価に製造することができるリコイ
ルスタータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリコイルスタータの一実施例の縦断面
図である。
【図2】図1のA−A線上の断面図で、(a)はリコイ
ルスタータ始動時の状態を示す図、(b)はリコイルス
タータのロープの戻り状態を示す図である。
【符号の説明】
1 スタータケース 2 ゼンマイ 3 リール 4 ロープ 5 リリースプレート 6 ワッシャ 7 締付けねじ 8 プーリ 9 ラチェット 10 リターンスプリング 11 ばね受け 12 フリクションばね 13 スペーサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼンマイに抗してロープを引っ張ると該
    ロープを収納するリールに噛合されたラチェット機構に
    よりプーリが回転されてエンジンを始動させる遠心ラチ
    ェット式リコイルスタータにおいて、前記リールをリリ
    ースプレートと連動させ、該リリースプレートによりエ
    ンジンの停止時には前記リールとラチェットとが噛合わ
    ないよう構成したことを特徴とするリコイルスタータ。
  2. 【請求項2】 ゼンマイに抗してロープを引っ張ると該
    ロープを収納するリールに噛合されたラチェット機構に
    よりプーリが回転されてエンジンを始動させるリコイル
    スタータにおいて、前記スタータケースの軸部にはリー
    ルとリリースプレートとが対向して緩挿され、前記リー
    ルの背面側に突設した円筒部は外周部に複数の波形溝部
    を、また平坦面には軸方向に突出する突起を有し、前記
    リリールプレートは、前記軸部に設けられてフリクショ
    ンばねにより摩擦力を受け、その外周部には前記波形溝
    部に対応して切欠溝を有し、かつ平坦面には前記突起を
    嵌合する長孔が円周方向に穿設され、一方エンジンに連
    結されたプーリにはその自由端が内側に向くよう付勢さ
    れたラチェットが枢着され、前記波形溝部と切欠溝との
    位置が合致すると、ラチェットの自由端が前記波形溝部
    に嵌入して前記エンジンを始動するよう構成したことを
    特徴とするリコイルスタータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102787958A (zh) * 2012-07-23 2012-11-21 苏州百泰柯机械有限公司 发动机的蓄力缓冲起动器
CN113998175A (zh) * 2021-11-19 2022-02-01 苏州盛丰塑业有限公司 一种用于散装物品包装的改进型缠绕膜机
CN115111098A (zh) * 2021-03-19 2022-09-27 本田技研工业株式会社 反冲起动器

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CN115111098B (zh) * 2021-03-19 2024-03-26 本田技研工业株式会社 反冲起动器
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