JP2010189020A - Icタグ容器包装体の製造方法、及びicタグ容器包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ICタグラベル7の一部分が容器の胴部に貼付されたICタグ容器5であって、前記ICタグラベル7の一側部7aが前記ICタグラベルの貼付位置における胴部の接線の一方向側へ突出されているICタグ容器5を、複数の収納凹部2が一側部3aから他側部3bに亘って並んで形成された収納部材3の各収納凹部2に、前記ICタグ容器5を一方向へ回転させたときに前記ICタグラベル7の一側部7aが前記収納部材3の一側部3a側に向くように、それぞれ入れる工程と、前記ICタグラベル7の表面に接触して前記ICタグ容器5を一方向に回転させる整列具10を、前記収納部材3の他側部3bから一側部3aの方向へ相対移動させる工程と、を有する。
【選択図】 図12
Description
医療用容器にICタグを具備させることにより、医薬品製造元から流通業者を経て病院などに至るまでの各拠点で、ICタグに入出荷情報や検品情報などの所望の情報を追加又は更新記録できる。このようにICタグを用いれば、極めて正確な流通履歴を残すことができる。このため、医薬品の追跡管理を容易に行えるという利点がある。
また、このような筒状ラベル以外に、ICタグを備えるタックラベルを、容器胴部に貼付する手段も考えられる。
しかしながら、従来のように、容器胴部にICタグが具備されたICタグ容器を包装した包装体は、個々の容器に具備されたICタグ情報を正確に読み取ることができない場合がある。
しかしながら、上記各収納凹部は、収納部材の一側部から他側部に亘って並んで形成されているため、各収納凹部に入れられた隣合う医療用容器のICタグ同士が向かい合う場合がある。この場合、向かい合ったICタグが干渉し合うため、リーダ装置などの無線通信装置によって各医療用容器のICタグ情報を正確に読み取ったり、或いは各ICタグに情報を正確に書き込むことができないことがある。また、充填された医薬品が液体の場合、液体に電波が吸収され易いので、同様にICタグの読み取り精度が低下する。
本発明の第2の課題は、ICタグが容器に具備されたICタグ容器が収納部材の各収納凹部に入れられた包装体に於いて、各ICタグ容器のICタグに正確にアクセスできるICタグ容器包装体を提供することである。
ICタグラベルの一側部を収納部材の一側部側に向けて、無作為に各ICタグ容器を収納凹部に入れると、ICタグラベルの一側部が収納凹部から突出した状態で収納凹部に入っているICタグ容器もあれば、ICタグラベルの一側部が収納凹部の天面部を含む面と略平行になった状態で入っているICタグ容器もある。
得られたICタグ容器包装体は、各ICタグ容器のICタグラベルが略同一平面上に並んでいるので、隣合うICタグが干渉し合うことを防止できる。また、このICタグ容器包装体に無線通信装置を作用させることにより、個々のICタグの情報に正確にアクセスできる。
本発明のICタグ容器包装体は、ICタグラベルの一部分が容器の胴部に貼付されたICタグ容器であって、前記ICタグラベルの一側部が前記ICタグラベルの貼付位置における前記胴部の接線の一方向へ突出されている複数のICタグ容器と、複数の収納凹部が一側部から他側部に亘って並んで形成された収納部材と、を有し、前記ICタグ容器が、前記収納部材の各収納凹部にそれぞれ入れられており、前記ICタグラベルの一側部寄りにICタグが設けられ、前記各ICタグ容器のICタグラベルの一側部が前記収納部材の一側部側に向けられ且つ略同一平面上に配置されていることを特徴とする。
また、上記ICタグ容器包装体は、各ICタグ容器のICタグラベルの一側部が胴部から突出されているので、ICタグラベルの一側部を収納部材の天面部上に位置させることも可能である。このため、上記ICタグ容器包装体は、流通過程で、ICタグ容器が収納凹部内で回転し難く、ICタグラベルの向きが変わることを防止できる。
また、本発明のICタグ容器包装体によれば、各ICタグ容器のICタグに正確にアクセスできる。
図1及び図2に於いて、1は、複数の収納凹部2が並んで形成された収納部材3と箱体8とを有する包装箱と、前記収納部材3の各収納凹部2に収納されたICタグ容器5と、を有するICタグ容器包装体を示す。ただし、図1において、箱体8を2点鎖線で示す。
ICタグ容器5は、胴部61を有する容器6と、前記胴部61に一部分が貼付されたICタグラベル7と、を有する。
ICタグラベル7は、その一側部7aが胴部61の貼付位置における接線の一方向に突出するように、容器6の胴部61に貼付されている。
この突出したICタグラベル7の一側部7aが収納部材3の一側部3a側に向けられ且つこのICタグラベル7の一側部7aが略同一平面上に配置された状態で、ICタグ容器5が収納部材3の各収納凹部2に入れられている。
以下、具体的に説明する。
収納部材3は、図3にも示すように、正面視略矩形状であり、その一側部3aから他側部3bに亘って複数の収納凹部2が並んで形成されている。
収納凹部2は、略U字形状の細長い凹みであり、該凹みが収納部材3の上端から下端にまで形成されている。また、収納凹部2の内周面は、円弧状に形成されている。前記内周面に対向する収納凹部2の開口21(ICタグ容器5の出し入れ口)が、収納部材3の天部側に向かって開いている。
収納凹部2の数は、複数(2個以上)であれば特に限定されない。本実施形態では、収納凹部2が5個形成された収納部材3を例示している。
前記脚部31が設けられていることにより、図2に示すように、収納部材3の一側部3aと箱体8のケース81の側面81aとの間に、空間Xが生じる。前記空間Xは、前記脚部31の端部が前記側面81aに当たることにより、確実に保持されている。かかる空間Xの存在により、収納部材3の一側部3aから外側に出たICタグラベル7の一側部7aの端部が側面に当たることを防止でき、よって、搬送中などに、ICタグラベル7が潰れることを防止できる。
また、上記収納部材3は、シートで形成されたものに限られず、例えば、合成樹脂成形品などでもよい。
例えば、箱体8は、収納部材3の底部、上部及び下部の3方面を囲うケース81と、収納部材3の収納凹部2の開口21側に被せられる蓋材82と、を有する。
本実施形態では、箱体8は、図4に示すように、前記ケース81と蓋材82が一体的に形成された、矩形筒状体からなる。該矩形筒状体は、収納部材3の底部、天部、上部及び下部の4方面を囲うことができ、その両側部に開口84(収納部材3の出し入れ口)がそれぞれ形成されている。矩形筒状体は、前記両開口84を塞ぐための側面81aを有していてもよい。側面81aが設けられた箱体8は、その内部に入れた収納部材3が不用意に開口84から抜け出ることを防止できる。なお、側面81aを設けた箱体8であっても、上記のように、収納部材3に脚部31が設けられていれば、ICタグラベル7の一側部7aが潰れることを防止できる。
前記側面81aは、例えば、前記開口84を塞ぐフラップ片83を前記矩形筒状体の両側部に設けることによって、形成できる。該フラップ片83を開口84に嵌めることにより、側面81aを形成できる。なお、図4において、フラップ片83を2点鎖線で示す。
箱体8内に収納された収納部材3は、その底部が箱体8の底面に接し又は近接している。また、箱体8内に収納された収納部材3は、その収納凹部2の開口21から突出したICタグ容器5の一部分が箱体8の天面(蓋材82)に接し又は近接している。
箱体8は、厚紙、段ボール、合成樹脂シートなどの比較的硬いシートを組み立てて形成できる。また、箱体8は、非透明又は透明の何れでもよい。
具体的には、容器6の胴部61は、収納凹部2内で回転可能な形状(例えば、図示したような円筒状)に形成されている。該胴部61に連設された小胴部62は、円筒状の胴部61の径よりも小径の円形状に形成されている。胴部61と小胴部62の径差は、特に限定されないが、好ましくは、小胴部62の直径が、胴部61の直径に対して3/4〜1/4倍である。
なお、容器6が医療用容器の場合には、容器6内に医薬品が充填される。容器6がボトル型容器などの場合には、飲料、調味料などの任意のものが充填される。
容器6の材質についても特に限定されず、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製、金属製、陶器製、ガラス製などが挙げられる。但し、金属製容器を用いる場合には、磁束の異常反射などが発生して電磁誘導に影響を及ぼしてICタグの読み取り感度が低下する虞がある。
ICタグラベル7は、正面視所定形状(例えば、正面視矩形状など)に形成され、その一部分に舌状の貼付部72が延設されている。この貼付部72の裏面において、ICタグラベル7は、容器6に接着可能であるが、ICタグラベル7の他の部分は、実質的に粘着性がなく、容器6に接着できない。
前記粘着剤層715を介して貼付されたICタグ71は、ICタグラベル7から剥離することができる。もっとも、ICタグ71は、ICタグラベル7に対して剥離可能に貼付せず、ICタグラベル7に一体的に設けられていてもよい。
ICタグ71の具体的構成としては、基材713の上にICチップ711及びアンテナ部712からなるモジュール部が形成され且つこのモジュール部の上に保護層714が積層された構成などが挙げられる。
尚、このICタグ71とは、一般的に、RFIDタグ、RFIDインレット、無線ICタグ、非接触IC、非接触データキャリアなどと表現されているものも含まれる。
なお、ICタグラベル7は、上記層構成に限られず、例えば、ベースフィルム731の裏面のうち貼付部72に対応する部分のみに粘着剤層732が設けられた層構成でもよい。
粘着剤とは、室温下、人力で容易に剥がすことができる程度の接着力で2つの部材を接着可能であって、剥離後、再貼付可能なものを意味する。該粘着剤としては、アクリル系、ゴム系などの感圧型粘着剤などが挙げられる。
また、隠蔽層733は、粘着剤の接着力を隠蔽する性質を有するマスキング剤を塗工することによって形成できる。マスキング剤としては、例えば、紫外線硬化型インキなどが挙げられる。
なお、ICタグ71及び/又はICタグラベル7には、必要に応じて、商品情報(品名、ロット番号、製造日、品質保持期限等)が印刷表示されていてもよいし、その他の意匠が印刷表示されていてもよい。
巻付けラベル75とICタグラベル7は、部分的に連設されている。例えば、ICタグラベル7の貼付部72(他側部下端)と巻付けラベル75の他側部上端とにおいて、両ラベル7,75が連設されている。このように部分的に連設させるため、ICタグラベル7の一側部下端から他側部方向へ切り目79が形成されている。この切り目79においてICタグラベル7と巻付けラベル75は分離されている。従って、巻付けラベル75を容器6の胴部61に巻き付けたときに、それに追従してICタグラベル7全体が円弧状に湾曲することを防止できる。
巻付けラベル75の層構成は、ベースフィルム731と、ベースフィルム731の裏面の略全体に設けられた粘着剤層732と、を有する。従って、巻付けラベル75は、粘着剤層732を介して、容器6の胴部61に接着可能である。
なお、巻付けラベル75を構成するベースフィルムや粘着剤層は、ICタグラベル7で例示したものを用いることができる。
例えば、巻付け型ICタグラベル9は、1枚のベースフィルム731の裏面全体に粘着剤層732を設け、且つICタグラベル7(但し、貼付部72を除く)に対応する粘着剤層732上に隠蔽層733を重ねて設けた後、該ベースフィルム731を所定形状に裁断(同時に切取用破断線76及び切り目79も形成)することによって得ることができる。
該ICタグ容器5は、粘着剤層732を介して巻付けラベル75及びICタグラベル7の貼付部72が胴部6に貼付されているが、ICタグラベル7は容器6に接着せず、ICタグラベル7の上部が突出して容器6の小胴部62の前方に位置している。従って、ICタグラベル7の上部は、容器6の小胴部62から隙間を開けて離れている。このICタグラベル7の上部には、ICタグ71(アンテナ部712)の殆どが含まれているため、ICタグ71と容器6の間には、隙間を有する。
また、貼付された巻付けラベル75は、胴部61の曲面に沿って円弧状に湾曲している。ICタグラベル7の貼付部72(他側部下端)は巻付けラベル75の他側部上端において連設されているので、ICタグラベルの他側部7bは、胴部61の曲面に沿って湾曲している。
図9に示すように、略平坦状のICタグラベル7の一側部7aは、貼付部72の外縁72a(ICタグラベル7の貼付位置の外縁)における胴部61の接線Lの一方向へ突出している。
略平坦状のICタグラベル7の一側部7aは、前記貼付位置を基準にして前記胴部61の周方向に約1/4周長分ずれた位置61aにおける胴部61の接線面Mよりも外側へ突出している。
従って、図10にも示すように、ICタグ容器5を正面から見た場合、ICタグラベル7の一側部7aが、胴部61の外面よりも外側に突出している。
入れられたICタグ容器5は、そのICタグラベル7の一側部7aが収納部材3の一側部3a側に向けられている。ICタグ容器5のICタグラベル7の少なくとも一側部7aは、略平坦状であり且つ該一側部7aは胴部61の外面よりも外側に突出しているので、各ICタグラベル7の一側部7aが収納部材3の天面部22上に位置し、ICタグラベル7の少なくとも一側部7aは収納部材3の各天面部22を含む面と略平行となっている。ただし、略平行とは、ICタグラベル7の一側部7aと各天面部22を含む面とが完全に平行である場合だけでなく両面が20度以内、好ましくは10度以内の角度を有する場合を含む。この種の製品において、前記両面が完全に平行となるような精密性は求められず、且つ現実的にそのような製品を工業的に量産できないからである。
さらに、上記ICタグ容器包装体1は、ICタグラベル7の上部が容器6の小胴部62の前方にまで突出され且つ小胴部62に対して非接着とされているので、容器6内に充填された液体によって電波が吸収され難くなる。また、上記ICタグ容器包装体1は、無線通信装置を用いてICタグ71の情報に確実にアクセスできる。
また、上記ICタグ容器包装体1は、各ICタグラベル7の一側部7aが収納部材3の天面部22上に位置している。このため、流通過程で振動が加わっても、ICタグラベル7の一側部7aが天面部22に係止され、ICタグ容器5が収納凹部2内で回転し難く、ICタグラベル7の向きが変わることを防止できる。
次に、上記ICタグ容器包装体1の製造方法及びICタグ容器包装体1の通信方法について説明する。
なお、以下の説明では、容器として、医薬品を充填した医療用容器を例に採るが、本発明は、医療用容器に限定されない。
最初の工程では、ICタグラベル7のICタグ71に、医薬品に関する商品情報(品名、医薬品の個別的な識別番号、製造日、製造場所、品質保持期限などの所望の情報)を記録する。この記録は、ICタグ71へ情報を書き込み可能な書込み型又は読書き型の無線通信装置を用いて行うことができる。
このICタグラベル7に連設された巻付けラベル75を、医薬品が充填された容器6の胴部61に巻き付けながら貼付することにより、図9及び図10に示すようなICタグ容器5を作製する。ICタグ容器5の構成及び作製方法は、上述の通りである。
尚、ICタグ71への商品情報の記録は、容器6に貼付する前に行わず、容器6に貼付した後に実施することもできる。
次の工程では、このICタグ容器5を、収納部材3の収納凹部2内へ入れていく。
収納凹部2にICタグ容器5を入れるときには、ICタグ容器5を一方向へ回転させたときにICタグラベル7の一側部7aが収納部材3の一側部3a側に向くように、ICタグ容器5を収納凹部2に入れていく。
好ましくは、ICタグラベル7の一側部7aを収納部材3の一側部3a側に向けながら、ICタグ容器5を収納凹部2に入れていく。上記以外は、特に制限はなく、無作為に各ICタグ容器5を収納凹部2に入れていいけばよい。
例えば、ICタグラベル7の一側部7aを摘み、ICタグラベル7の他側部7bを収納部材3の他側部3b側へ向けて(換言すると、ICタグラベル7の一側部7aを収納部材3の一側部3a側に向けて)、各ICタグ容器5を各収納凹部2に順次入れていく。なお、各ICタグ容器5を各収納凹部2に一時に入れてもよい。
また、容器6の胴部61を掴み、ICタグラベル7の他側部7bを収納部材3の他側部3b側へ向けて、各ICタグ容器5を各収納凹部2に入れてもよい。
次の工程では、整列具10が収納凹部2から突出したICタグラベル7の表面に当たるように、前記整列具10を収納部材3の他側部3bから一側部3aの方向へ相対移動させる。
整列具10は、少なくとも収納凹部2の開口21から天部方向へ突出したICタグラベル7に接触する部分を有していれば、特に限定されない。
整列具10としては、例えば、平板、棒などの簡易な部材を用いることができる。また、整列具10として、上記箱体8の蓋材82を用いてもよい。整列具10として上記蓋材82を用いた場合には、ICタグ容器5の整列作業の完了と同時に、収納部材3の閉蓋を実施できるので好ましい。
ここで、相対移動とは、(1)収納部材3を固定し且つ整列具10を収納部材3に対してスライド移動させること、(2)整列具10を固定し且つ収納部材3を整列具10に対してスライド移動させること、(3)収納部材3及び整列具10の双方をスライド移動させること、が含まれる。本発明では、整列具10の相対移動は、前記(1)〜(3)の何れでもよいが、通常、前記(2)の方法が採用される。
さらに、整列具10として蓋材82を用いると、ICタグラベル7の整列と同時に収納部材3に蓋材82が被せられたICタグ容器包装体1を得ることができる。
例えば、搬送に使用されるコンベアの途中に、無線通信装置を配置し、該コンベアで搬送されるICタグ容器包装体1の底面側を無線通信装置上に通過させている間に、該無線通信装置から電波が送られ、各ICタグ容器5に具備されたICタグ71と通信が行われる。通信によって、ICタグ71に記録された情報をそれぞれ読み取る及び/又はICタグ71に情報をそれぞれ書き込むことができる。
また、無線通信装置を、包装体1の搬送途中に配置してICタグ71と通信する態様に限られず、所望の場所で、包装体1を無線通信装置上に載せる又は通過させることにより、ICタグ71と通信することもできる。
読込み型の無線通信装置は、ICタグ71に対しては、その記録情報を読み込む機能を有する。かかる読込み型の無線通信装置を用いる場合、例えば、各容器毎のICタグ71にそれぞれの識別番号(ID番号)が記録され、且つ該識別番号に対応した商品情報を別途データベース化したシステムを構築することにより(例えば、別に設置したホストコンピュータに商品情報が記録更新され、且つインターネットなどの通信網を通じてアクセスできるデータベースなど)、読込み型の無線通信装置で読み込んだ情報(識別番号等)を元にしてこのデータベースと照合し、個々の商品情報を確認でき、商品管理を行うことができる。
これら読込み型、書込み型、読書き型の無線通信装置は、各流通拠点に於いて適宜選択して使用できる。例えば、製造元から販売業者又は消費者に至るまで、同じ型の無線通信装置(例えば、読込み型や読書き型など)を用いたり、或いは、製造元では書込み型の無線通信装置、問屋などの流通業者では読書き型、販売業者又は消費者では読込み型をそれぞれ用いるなどのように、流通拠点で異なる型の無線通信装置を用いることもできる。
このICタグ71の記録情報に従えば、商品の追跡管理を容易に行えるので、医療用容器の流通管理システムとして特に好適に利用できる。
なお、ICタグ71がICタグラベル7に一体的に設けられている場合(剥離して分離できない場合)には、切取用破断線76に沿ってICタグラベル7を巻付けラベル75から分離しつつ、ICタグラベル7を容器6から剥がし、ICタグラベル7の貼付部72を注射器などに貼り付けることによって、ICタグラベル7を保管することもできる。
次に、本発明の他の実施形態を示す。但し、下記他の実施形態の説明では、上記各実施形態と異なる部分について主として説明し、同様の構成についてはその説明を省略し、用語及び図番を援用することがある。
このようにICタグラベル7が小胴部62に接着されているICタグ容器5は、小胴部62の前方へ突出したICタグラベル7の他側部7bの縁が、胴部61の外面よりも内側となる。よって、かかるICタグ容器5を収納部材3の収納凹部2に入れた後、上記整列具10を相対移動させたときに、整列具10の先端縁10aがICタグラベル7の他側部7bの縁に引っ掛かることを確実に防止できる。
かかるICタグラベル7としては、図14に示すような、巻付け型ICタグラベル9が挙げられる。図14に示す巻付け型ICタグラベル9は、ICタグラベル7の他側部寄り下端と巻付けラベル75の他側部寄り上端とにおいて、両ラベル7,75が連設されており、ICタグラベル7の他側部寄り下端から貼付部72が延設されている。その他の構成は、図6〜図8で示す巻付け型ICタグラベルと同様である。図14に示す巻付け型ICタグラベル9が貼付されたICタグ容器5は、図15に示すように、貼付部72においてICタグラベル7が胴部61に接着され、ICタグラベル7の一側部7aが胴部の接線の一方向へ突出され、且つICタグラベル7の他側部7bが前記接線の他方向へ突出されている。
巻付けラベルを有しないICタグラベル7は、図16に示すように、貼付部72において容器6の胴部に貼付される。なお、図16(a)は、貼付部72がICタグラベル7の他側部下端に延設され、ICタグラベル7の他側部7bが胴部61の曲面に沿って湾曲しているICタグ容器5を示す。図16(b)は、貼付部72がICタグラベル7の他側部寄り下端に延設され、ICタグラベル7の他側部7bが胴部61に接着されていないICタグ容器5を示す。
先ず、図17に示すように、収納部材3の各収納凹部2に容器6をそれぞれ入れる。
他方、平坦面4aを有する供給具4の該平坦面4aに、前記容器6と同数のICタグラベル7を所定間隔を開けて仮止めしておく。仮止めは、平坦面4a側へラベルを吸引する、平坦面4aに極めて弱く接着するなどの方法を採用できる。また、各ICタグラベル7の間隔は、各収納凹部の間隔と略同じに設定する。なお、ICタグラベル7は、図16に示すような巻付けラベルを有しないICタグラベル7が用いられる。
ICタグラベル7が仮止めされた供給具4を収納部材3側(太矢印で示す方向)へと進出させると、収納凹部2の開口21から突出した各容器6の胴部61に、各ICタグラベル7の貼付部72が一時に貼付される。
次に、図18に示すように、供給具4を収納部材3から離れる方向(太矢印で示す方向)へ後退させることにより、平坦面4aからICタグラベル7が離れて容器6側へ移る。
かかる製造方法も、各ICタグラベル7が略同一平面上に配置されたICタグ容器包装体1を簡易に製造できる。
Claims (6)
- ICタグラベルの一部分が容器の胴部に貼付されたICタグ容器であって、前記ICタグラベルの一側部が前記ICタグラベルの貼付位置における胴部の接線の一方向側へ突出されているICタグ容器を、複数の収納凹部が一側部から他側部に亘って並んで形成された収納部材の各収納凹部に、前記ICタグ容器を一方向へ回転させたときに前記ICタグラベルの一側部が前記収納部材の一側部側に向くように、それぞれ入れる工程と、
前記ICタグラベルの表面に接触して前記ICタグ容器を一方向に回転させる整列具を、前記収納部材の他側部から一側部の方向へ相対移動させる工程と、を有することを特徴とするICタグ容器包装体の製造方法。 - 前記整列具が、前記収納部材の収納凹部の開口側に被せられる蓋材である請求項1に記載のICタグ容器包装体の製造方法。
- 前記ICタグラベルの他側部が、前記胴部に接着されており、前記ICタグラベルの他側部が湾曲している請求項1または2に記載のICタグ容器包装体の製造方法。
- 前記容器が、前記胴部の上方に連設され且つ前記胴部の周長よりも短い周長の小胴部を有し、
前記ICタグラベルの上部が、前記小胴部の前方に接着されている請求項1〜3のいずれかに記載のICタグ容器包装体の製造方法。 - ICタグラベルの一部分が容器の胴部に貼付されたICタグ容器であって、前記ICタグラベルの一側部が前記ICタグラベルの貼付位置における前記胴部の接線の一方向へ突出されている複数のICタグ容器と、
複数の収納凹部が一側部から他側部に亘って並んで形成された収納部材と、を有し、
前記ICタグ容器が、前記収納部材の各収納凹部にそれぞれ入れられており、
前記ICタグラベルの一側部寄りにICタグが設けられ、
前記ICタグラベルの一側部が、前記収納部材の一側部側に向けられ且つ略同一平面上に配置されていることを特徴とするICタグ容器包装体。 - 前記容器が、前記胴部の上方に連設され且つ前記胴部の周長よりも周長が短い小胴部を有し、
前記小胴部の前方に、前記ICタグラベルの上部が離れて位置している請求項5に記載のICタグ容器包装体。
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