JP2010188907A - 連結体の長さ調整機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結体の長さ調整を簡便に行えるようにする。
【解決手段】連結対象となる第1連結部材23と第2連結部材25とが連結具24を介して互いに連結されてなる連結体の長さ調整機構である。第1連結部材23及び第2連結部材25を連結具24に対してそれぞれ接近させる方向と離間させる方向との二方向に送り移動方向が拘束されるように連結し、連結具24を回転操作式にしてこの回転操作力を第1連結部材23及び第2連結部材25にそれぞれ伝達してこれらを連結具24の回転操作された操作方向に応じてそれぞれ送り移動方向の拘束された二方向のうちの一方或いは他方に双方向に送り移動させられるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、連結体の長さ調整機構に関する。詳しくは、連結対象となる第1連結部材と第2連結部材とが連結具を介して互いに連結されてなる連結体の長さ調整機構に関する。
従来、ロッドやケーブル等の長尺部材の長さ調整を行うための機構として、例えば下記特許文献1に記載の開示技術が知られている。この開示では、ケーブル端部に接続された連結具に、ケーブル端部の接続位置を変えることのできる調整機構が構成されている。具体的には、ケーブル端部の外周面に複数の歯面が形成されており、同ケーブル端部を嵌め込む連結具にも、上記した歯面を噛合させる態様でケーブル端部を嵌め込むことのできる受け側の歯面が形成されている。
より詳しくは、上記した連結具は、開閉蓋のついた構成となっており、蓋を開けて内部にケーブル端部を嵌め込んでセットした後、蓋をすることでケーブル端部を連結具に固定した状態に保持する構成となっている。
米国特許第5207116号明細書
しかし、上記開示の従来技術では、連結具に対するケーブル端部の接続位置を調整したい場合に、その都度、連結具の蓋の開閉操作やケーブル端部の抜き差し操作を行わなければならず、かかる操作が面倒であった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、連結体の長さ調整を簡便に行えるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の連結体の長さ調整機構は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、連結対象となる第1連結部材と第2連結部材とが連結具を介して互いに連結されてなる車両用シートに設定された連結体の長さ調整機構である。各連結部材を、連結具に対して、それぞれ接近させる方向と離間させる方向との二方向に送り移動方向が拘束されるように連結した。そして、連結具に、回転操作式の操作部と、この操作部の回転操作力を各連結部材にそれぞれ伝達して各連結部材を操作部の回転操作された操作方向に応じてそれぞれ送り移動方向の拘束された二方向のうちの一方或いは他方に双方向に送り移動させられるようにする送り機構と、を設定した。
この第1の発明によれば、連結具に連結された各連結部材は、操作部の回転操作を行うことにより、その回転操作方向に応じて、連結具に対して接近する方向或いは離間する方向に双方向に送り操作される。このように、連結具に設定された操作部の回転操作を行うのみで、各連結部材を無段階的に双方向に送り移動させることができ、連結体の微細な長さ調整を簡便に行うことができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、各連結部材を連結具に対して互いに同軸線上の対向する位置に螺合により差込み連結すると共に、各連結部材をそれぞれ回転方向への移動が拘束されるように設けることにより、連結具を軸線まわりに回転操作することで各連結部材を連結具への差込み方向或いはその逆方向に送り移動させられるようにしたものである。
この第2の発明によれば、各連結部材を連結具に螺合連結して、連結具の回転操作によって各連結部材が連結具によって直接、送り操作される構成としたことにより、送り機構を少ない部品点数で簡素に構成することができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、各連結部材の連結具への連結構造を、互いに逆ネジの関係となる螺合構造とし、連結具を一の回転方向に操作することで各連結部材が互いに接近する方向に送り操作され、他の回転方向に操作することで互いに離間する方向に送り操作されるようにしたものである。
この第3の発明によれば、各連結部材と連結具との連結構造に逆ネジの螺合構造を採用したことにより、連結具の回転操作移動量に対する連結体の長さ調整量を増大させることができる。したがって、連結体の長さ調整操作をより効率的に行えるようにして簡便にすることができる。
実施例1の連結体の長さ調整機構の概略構成を表した斜視図である。 シートバックの内部構造を表した図1のII-II線断面図である。 図2のIII部拡大図である。 図3に示した連結体の分解斜視図である。 図2の状態からストラップの引張り操作を行った状態を表した断面図である。 ロック装置の構成を表した模式図である。 変形実施例として示した連結体の長さ調整機構の概略構成図である。 他の変形実施例として示した連結体の長さ調整機構の概略構成図である。 図8のIX-IX線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の連結体の長さ調整機構の構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例の連結体の長さ調整機構は、図1に示されるように、車両用シート1のシートバック2内に設けられており、同シートバック2の左右両側部に設けられたロック装置10のロック解除操作を行う機構の操作経路内に組み込まれて構成されている。ここで、車両用シート1は、車両二列目の座席用シートとして構成されており、同列に乗り込む二人〜三人の乗員を着座させることのできる横長状の座席形状を有して形成されている。
上記したシートバック2は、常時は、その左右両側部に設けられたロック装置10を、図示しない車体の側壁パネルに設けられたストライカSに係合ロックさせることにより、背凭れとして使用可能な起立した姿勢状態に保持されている。そして、このシートバック2の背凭れ角度の固定状態は、シートバック2の左右両側の肩口部から繰り出されたストラップ20を引張り操作することにより解除される。
具体的には、上記した各ストラップ20は、それぞれ、シートバック2内でロッド22によって互いに一体的となって回転操作されるように設けられた各側の操作アーム21と連結されている。そして、これら操作アーム21には、それぞれ、第1連結部材23、第2連結部材25及び連結具24よりなる連結体を介して、各側のロック装置10が連結されている。これにより、上記したどちらか一方側のストラップ20の引張り操作が行われることにより、各側の操作アーム21が一斉に軸回転操作されて、各側のロック装置10のロック解除操作が一斉に行われるようになっている。
ところで、上述した各側の操作アーム21と各側のロック装置10とを連結する各連結体は、図2、より詳しくは図3〜図4に良く示されるように、金属材料からなる硬いワイヤ部材によって形成された第1連結部材23と第2連結部材25とが、同じく金属材料によって形成された円管形状の連結具24に一体的に連結されて構成されている。詳しくは、第1連結部材23は、図2に示されるように、「く」符号状に折れ曲がった形状に形成されており、その図示下方側の端部が、後述するロック装置10の掛部13bに掛着されて固定されている。
そして、第1連結部材23の図示上方側の端部は、上述した連結具24の円筒内部に図示下方側から差込まれて一体的に連結されて固定されている。ここで、図4に示されるように、第1連結部材23の図示上方側の端部の外周面には、雄ネジ23aがネジ切りされており、同端部の差込み部となる連結具24の図示下方側の円筒内部には、雄ネジ23aと螺合可能な雌ネジ24aがネジ切りされている。
したがって、第1連結部材23は、その上端部にネジ切りされた雄ネジ23aを連結具24の雌ネジ24aに螺入して差込むことにより、同連結具24の端部に対して差込み方向に一体的に連結された状態として保持される。この際、第1連結部材23の連結具24への差込み連結は、第1連結部材23を動かすことなく、連結具24のみを第1連結部材23に螺合させる方向に軸回転操作することによって行うことができる。したがって、図2に示したように、第1連結部材23の下端部がロック装置10に掛着されてその軸回転位置が決められてしまう構成においても、この第1連結部材23に連結具24を容易に連結することができる。
一方、第2連結部材25は、図4に示されるように、L字状に折れ曲がった形状に形成されており、その折り曲げられた図示上方側の折曲端部25bが、前述した操作アーム21(図3参照)の側部に差込まれることよって、同側部に軸回転可能にピン連結されて固定されている。そして、第2連結部材25の図示下方側の端部は、上述した連結具24の円筒内部に図示上方側から差込まれて一体的に連結されて固定されている。ここで、図4に示されるように、第2連結部材25の図示下方側の端部の外周面には、雄ネジ25aがネジ切りされており、同端部の差込み部となる連結具24の図示上方側の円筒内部には、雄ネジ25aと螺合可能な雌ネジ24bがネジ切りされている。
したがって、第2連結部材25は、その下端部にネジ切りされた雄ネジ25aを連結具24の雌ネジ24bに螺入して差込むことにより、同連結具24の端部に対して差込み方向に一体的に連結された状態として保持される。この際、第2連結部材25の連結具24への差込み連結は、第2連結部材25を動かすことなく、連結具24のみを第2連結部材25に螺合させる方向に軸回転操作することによって行うことができる。したがって、図2に示したように、第2連結部材25の上端部(折曲端部25b)が操作アーム21に掛着されてその軸回転位置が決められてしまう構成においても、この第2連結部材25に連結具24を容易に連結することができる。
ところで、図3〜図4に示されるように、上述した連結具24の円筒内部にネジ切りされた雌ネジ24a,24bは、第1連結部材23の雄ネジ23aを螺合させる雌ネジ24aと、第2連結部材25の雄ネジ25aを螺合させる雌ネジ24bとが、互いに同じネジ切り方向とはなっておらず、互いに逆ネジとなるネジ切り方向にネジ切りされている。これにより、連結具24を一方向に回す操作によって、第1連結部材23の雄ネジ23aと第2連結部材25の雄ネジ25aを、それぞれ一斉に連結具24の雌ネジ24a,24bに螺合させることができるようになっている。
このとき、第1連結部材23と第2連結部材25は、共に、連結具24と連結された側とは反対側の端部がロック装置10や操作アーム21(図2参照)と連結されて軸回転移動が拘束されているため、連結具24を軸回転操作によってこれらに螺合させる操作を安定して行うことができる。なお、上述した第1連結部材23や第2連結部材25の連結具24への連結は、第1連結部材23や第2連結部材25がロック装置10や操作アーム21に連結される前の段階で行われるものであってもよい。すなわち、第1連結部材23や第2連結部材25を予め連結具24に連結して組み付けた状態とした後に、第1連結部材23の下端部をロック装置10に連結し、第2連結部材25の上端部(折曲端部25b)を操作アーム21に連結するものである。
そして、上記のように連結具24に対して互いに同軸線上の対向する位置に差込み連結された第1連結部材23と第2連結部材25は、連結具24を更にこれらに螺入させる方向に回す操作を行うことにより、連結具24によって互いの連結された端部同士が接近する方向に送り操作され、逆に、連結具24を螺合から外す方向(図3の矢印方向)に回す操作を行うことにより、連結具24によって互いの連結された端部同士が離間する方向(図3の矢印方向)に送り操作される。
したがって、図1に示されるように、シートバック2の図示右方側に配された連結体(第1連結部材23、連結具24及び第2連結部材25)と、図示左方側に配された連結体(第1連結部材23、連結具24及び第2連結部材25)との間で、各側の操作アーム21とロック装置10とを連結する長さ寸法に誤差が生じても、上述したように連結具24を回す操作によって各側の連結体の長さ調整を行うことで、この誤差を吸収して各ロック装置10の解除操作に作動不良が発生しないようにすることができる。
続いて、シートバック2の各部の構成について、より詳しく説明していく。すなわち、シートバック2は、その骨格を成すバックフレーム2Aが、鋼管を逆U字状に折り曲げて形成して、その両脚部間に補強パイプ2Bを架け渡して補強した骨組み構造となっている。そして、上記したバックフレーム2Aの上フレーム部には、ヘッドレスト3のステー3Aを装着するためのサポート2Cを支持する角筒状のホルダー2Dが溶着されている。
そして、上記したバックフレーム2Aの背部には、シートバック2の背面全体を覆う金属製のバックボード2Fが一体的に結合固定されて設けられている。このバックボード2Fは、全面に波状のリブが曲げ返されて形成されており、前後側からかけられる負荷に対する曲げ剛性が高められて構成されている。そして、このバックボード2Fの上方部領域には、前述したロッド22を、シートバック2の両サイド部と中央部の三箇所で軸回転可能に支持する支持ブラケット2Gが取り付けられている。
そして、バックボード2Fの両サイド部の上方部領域には、各ストラップ20の引出口2Hを形成するブラケットが取り付けられている。そして、上記した支持ブラケット2Gによって軸回転可能に支持されたロッド22の両端部には、「コ」符号形状の操作アーム21が一体的に結合固定されて設けられている。これら操作アーム21は、図2に示されるように、それらのアーム形状がロッド22に対して前方側に延び出すように配置設定されており、常時はバックフレーム2A(或いはバックボード2F)との間に掛着された引張バネ21S(図1参照)の附勢力によって、下方側に引き込まれた姿勢状態に保持されている。
詳しくは、各操作アーム21には、前述した剛体の連結体(第1連結部材23、連結具24及び第2連結部材25)を介してロック装置10が連結されており、これらロック装置10によって連結体の下方移動が規制されることによって、各操作アーム21の引張バネ21S(図1参照)の附勢による下方移動が係止されるようになっている。図1に戻って、上記した各操作アーム21には、可撓性帯状のストラップ20の下端部が結合されている。
これらストラップ20は、前述したシートバック2の両肩口部に形成された引出口2Hから引き出されてシートバック2の上方部へと繰り出されている。そして、これらストラップ20は、図5に示されるように、そのどちらか一方を引張り操作することによって、同側に結合された操作アーム21を引張り上げてロッド22を回転させ、他方側の操作アーム21も一斉に回転操作する。これにより、各側の操作アーム21に連結された連結体(第1連結部材23、連結具24及び第2連結部材25)が上方側に引き上げ操作されて、各側のロック装置10が解除操作される。
続いて、図1に戻って、ロック装置10の構成について説明する。これらロック装置10は、バックフレーム2Aに固定されて設けられており、前述した車体の側壁パネルに設けられた各ストライカSに係合ロックしたり外れたりすることのできる作動構造を備えている。具体的には、ロック装置10は、図2に示されるように、基板となるベース板11と、このベース板11に回転可能に軸連結されたラッチ12及びポール13と、これらラッチ12とポール13との間に掛着された引張バネ14と、を有する。
詳しくは、ベース板11は、バックフレーム2Aに一体的に固定連結されて設けられている。このベース板11は、二枚一組で構成されており、互いに向かい合わされた両板の間に、前述したラッチ12やポール13を挟み込むようにして配置させている。そして、上記したラッチ12やポール13は、次のように構成されている。すなわち、図6に示されるように、ラッチ12は、ストライカSがベース板11に形成された受入口11aの口内に相対的に押し込まれてくる動きによって、上顎12aがストライカSによって押し回されて、下顎12bをストライカSの背後側に回し込んで受入口11aを塞ぐ構成となっている。
そして、ポール13は、ラッチ12がストライカSと係合する位置まで押し回されることにより、このラッチ12との間に掛着された引張バネ14の附勢力によって、ラッチ12に突き当てられた係合状態となって、ラッチ12を上記した受入口11aを塞いだ姿勢状態にロックするようになっている。具体的に説明すると、先ず、ラッチ12は、支軸12eによってベース板11に回転可能に軸連結されている。
そして、ラッチ12は、その図示左端側に突出した掛部12cとポール13の掛部13cとの間に掛着された引張バネ14の附勢力によって、ストライカSと係合ロックする前の常時は、図示時計回り方向に回転附勢された状態として、ベース板11に形成された図示しないストッパと当接した初期の回転位置状態に保持されている。そして、ラッチ12には、上記した初期の回転位置状態(図示仮想線状態)の時に、ベース板11に形成された受入口11aの口内に張り出す上顎12aと、ラッチ12が上記した引張バネ14の附勢に抗して図示反時計回り方向に回転操作されたときに、受入口11aを塞ぐように回し込まれる下顎12bと、が形成されている。
そして更に、ラッチ12には、同ラッチ12がストライカSによって図示反時計回り方向に押し回されたときに、ポール13に形成された角部13aに突き当てられて回転留めされる角部12dが形成されている。一方、ポール13は、支軸13dによってベース板11に回転可能に軸連結されている。ここで、支軸13dは、前述したラッチ12を回転可能に軸支する支軸12eと平行向きに配されている。
そして、ポール13は、前述したラッチ12との間に掛着された引張バネ14の附勢力によって、常時は図示反時計回り方向に回転附勢されており、その図示下方側に突出した角部13aをラッチ12の角部12dに乗り上げさせた初期の回転位置状態(図示仮想線状態)に保持されている。そして、ポール13は、ラッチ12の上顎12aがストライカSによって図示反時計回り方向に押し回されて、角部13aがラッチ12の角部12dの段差下に落ち込むことにより、ラッチ12の時計回り方向への回転移動を阻止した状態(ロック状態)となる。
すなわち、ポール13は、上記したラッチ12の回転により、角部13aが角部12dに乗り上がった状態から外れると、引張バネ14の附勢力によって、図示時計回り方向に回される。これにより、同図の実線状態に示されるように、ポール13は、角部13aを角部12dの段差下に落ち込ませた状態となる。そして、この状態となるときには、ラッチ12は、その下顎12bによって、受入口11aを塞ぎ込んだ回転姿勢となる。
したがって、この状態から、ラッチ12が引張バネ14の附勢力によって図示時計回り方向に押し回されようとしても、角部12dがポール13の角部13aに突き当てられてその回転移動が阻止されるため、ラッチ12は回転留めされた状態(ロック状態)となって保持される。そして、これにより、ストライカSは、その背後側に下顎12bが回し込まれたラッチ12との係合によって、受入口11aの内部で抜去方向への移動が阻止された状態(ロック状態)となって保持される。
この、ラッチ12やポール13によるストライカSの係合ロック状態は、図5において前述したように、ポール13の掛部13bに掛着された第1連結部材23(連結体)が、ストラップ20の引張り操作によって図示上方側に引張り操作されることによって解除される。具体的には、図6に示されるように、上記したラッチ12とポール13とが突き合わされた状態から、第1連結部材23が上方側に引張られてポール13が図示時計回り方向に回転操作されると、角部13aが角部12dと突き合わされた状態から外される。
これにより、ラッチ12が引張バネ14の附勢力によって図示時計回り方向に回されて、上顎12aがストライカSを受入口11aの外へと吐き出すように作動すると共に、角部12dが角部13aの下側に潜り込むように移動する。そして、この状態で第1連結部材23(連結体)の引張り操作をやめると、再び、角部13aが引張バネ14の附勢力によってラッチ12の角部12dに乗り上がった状態となり、ロック装置10がストライカSと係合ロックする前の初期状態に戻される。
このように、本実施例の連結体の長さ調整機構によれば、連結具24に連結された第1連結部材23及び第2連結部材25は、連結具24(操作部)の軸回転操作を行うことにより、その回転操作方向に応じて、連結具24に対して接近する方向或いは離間する方向に双方向に送り操作される。このように、連結具24を軸線まわりに回転操作するのみで、第1連結部材23と第2連結部材25とを無段階的に双方向に送り移動させることができ、連結体の微細な長さ調整を簡便に行うことができる。
また、上記のような微細な長さ調整が行える連結体構造を、車両用シート1に設定されたロック装置10のロック解除操作を行うための操作部材として設定したことにより、ロック装置10のロック・アンロックの作動不良が起こり難い操作構造を得ることができる。
また、第1連結部材23及び第2連結部材25を連結具24の軸回転操作によって回転運動を伴わせることなく真っ直ぐに送る構成とすることにより、第1連結部材23や第2連結部材25がロック装置10や操作アーム21などの他の部材と連結されることで回転不能な状態に組み付けられていても、これらを送り移動させることができ、連結体の長さ調整を簡便に行うことができる。
また、第1連結部材23及び第2連結部材25が連結具24に螺合連結されて、連結具24の軸回転操作によって直接、送り操作される構成としたことにより、送り機構を少ない部品点数で簡素に構成することができる。
なお、本実施例では、第1連結部材23や第2連結部材25が、ロック装置10や操作アーム21などの他の部材との連結によって回転不能な状態とされた構成を例示したが、回転可能な状態となって組み付けられる構成であってもよい。このような構成においては、特に、第1連結部材23や第2連結部材25が折れ曲がった形状に形成されているなどして、回転させると他の部材と干渉してしまうような構成となっている場合に、これらを回転させることなく連結具24の回転操作のみで長さ調整を行うことができるので、有効的である。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、図7に示されるように、第1連結部材23と第2連結部材25とをケース27(本発明の連結具に相当する。)によってそれぞれ接近させる方向と離間させる方向との二方向に送り移動方向が拘束されるように連結し、更に、これらの連結端部に歯切り形成したウォームギア部23b,25cに噛合するように駆動ギア26(本発明の操作部に相当する。)を設けて、この駆動ギア26の駆動回転に伴って第1連結部材23と第2連結部材25とが双方向に送り操作される構成としてもよい。
具体的には、駆動ギア26は、支軸26aによってケース27に軸回転可能に軸連結されており、その図示反時計回り方向(図示矢印方向)への回転移動に伴って、図示上側に配された第1連結部材23を左方側へと送り移動させ、図示下側に配された第2連結部材25を右方側へと送り移動させる。また、駆動ギア26の上記とは逆方向への回転移動に伴って、第1連結部材23と第2連結部材25は、それぞれ、上記とは逆方向に送り移動操作される。
また、上記実施例では、第1連結部材23と第2連結部材25とが連結具24に対して互いに同軸線上の対向する位置に螺合により差込み連結された構成を例示したが、第1連結部材23と第2連結部材25とが互いに対向しない段違い位置に連結されるものや、互いに直角向きとなるなど開きを有した向き状態に連結されるものであってもよい。また、上記実施例では、本発明の操作部に相当する機能部位が連結具24に一体的に含まれて構成されたものを例示したが、図7で示した構成のように、連結具(ケース27)とは別に独立させて回転操作式の操作部(駆動ギア26)を設ける構成としてもよい。
また、本発明の連結体の長さ調整機構を、図8〜図9に示されるように、リンク100の回転操作を行う操作ケーブル200の端末部の長さ調整を行うための機構として採用することもできる。具体的には、リンク100は、車両用シート内において支軸110によって回転可能に軸連結されており、このリンク100に繋がれた操作ケーブル200は、案内管となるアウターケーブル210の内部に操作ワイヤとなるインナーケーブル220が挿通された二重構造となっている。そして、アウターケーブル210のケーブル本体211(第1連結部材)が、車両用シートを構成する何らかのフレーム部材F1に結束ひもB1によって位置固定されており、同アウターケーブル210のケーブル端末部212(第2連結部材)も、ブラケットB2によって車両用シートを構成する他の何らかのフレーム部材F2に位置固定されている。
そして、上記したケーブル本体211の連結端部とケーブル端末部212の連結端部とが、円筒形状の連結具230を介して互いに連結されている。具体的には、ケーブル本体211の連結端部とケーブル端末部212の連結端部にそれぞれ雄ネジ211a,212aがネジ切りされており、連結具230の両側の円筒内部には、上記した各雄ネジ211a,212aと螺合可能な雌ネジ231a,231bがネジ切りされている。なお、雌ネジ231a,231bは、上記実施例で示したものと同じように、互いに逆ネジとなるネジ切り方向にネジ切りされている。
これにより、連結具230を各方向に軸回転させる操作によって、ケーブル本体211とケーブル端末部212とを繋ぐ全体長さの調整操作が行われる。したがって、このようにアウターケーブル210の長さ調整を行えるようにすることで、インナーケーブル220が余長によってアウターケーブル210の管内で捩れて操作性が悪くなるような事態とならないようにすることができる。
なお、本発明の連結体の長さ調整機構は、以下の第4〜第6の発明に示すような手段をとる構成とすることもできる。これらの発明は、[課題を解決するための手段]の項目で示した第1から第3の発明に従属されて構成されるものである。
[第4の発明]
上述した第1から第3のいずれかの発明において、
当該連結体を車両用シートに設定された係合ロック機能を備えたロック装置のロック解除操作を行うための操作部材として設定したことを特徴とする連結体の長さ調整機構。
[第5の発明]
上述した第1から第4のいずれかの発明において、
前記送り機構による各連結部材の送り操作を当該各連結部材の回転運動を伴わせることなく行う構成としたことを特徴とする連結体の長さ調整機構。
[第6の発明]
上述した第1から第5のいずれかの発明において、
当該連結体を複数配設し、各連結体の第2連結部材を互いに一体的に移動操作することができるように連結して各第1連結部材の移動操作を一斉に行えるようにしたことを特徴とする連結体の長さ調整機構。
そして、上記した各発明により、それぞれ以下のような作用効果が得られる。先ず、第4の発明によれば、微細な長さ調整が行える連結体構造を、車両用シートに設定されたロック装置のロック解除操作を行うための操作部材として設定したことにより、ロック装置のロック・アンロックの作動不良が起こり難い操作構造を得ることができる。
また、第5の発明によれば、各連結部材を送り機構によって回転運動を伴わせることなく真っ直ぐに送る構成とすることにより、どちらかの連結部材が他の部材と連結されることで回転不能な状態に組み付けられる構成においても、同連結部材を送り移動させることができ、連結体の長さ調整を簡便に行うことができる。
また、第6の発明によれば、連結体を複数配設して、これらの移動操作を一斉に行う構成としたときに、各連結体毎に発生する長さ寸法の誤差を各連結体毎に微細な長さ調整を行って好適に吸収させることができる。したがって、各連結体の一斉操作をずれなく良好に行うことができる。
1 車両用シート
2 シートバック
2A バックフレーム
2B 補強パイプ
2C サポート
2D ホルダー
2F バックボード
2G 支持ブラケット
2H 引出口
3 ヘッドレスト
3A ステー
10 ロック装置
11 ベース板
11a 受入口
12 ラッチ
12a 上顎
12b 下顎
12c 掛部
12d 角部
12e 支軸
13 ポール
13a 角部
13b 掛部
13c 掛部
13d 支軸
14 引張バネ
20 ストラップ
21 操作アーム
21S 引張バネ
22 ロッド
23 第1連結部材
23a 雄ネジ
23b ウォームギア部
24 連結具
24a 雌ネジ
24b 雌ネジ
25 第2連結部材
25a 雄ネジ
25b 折曲端部
25c ウォームギア部
26 駆動ギア(操作部)
26a 支軸
27 ケース(連結具)
S ストライカ
100 リンク
110 支軸
200 操作ケーブル
210 アウターケーブル
211 ケーブル本体
211a 雄ネジ
212 ケーブル端末部
212a 雄ネジ
220 インナーケーブル
230 連結具
231a 雌ネジ
231b 雌ネジ
F1 フレーム部材
B1 結束ひも
F2 フレーム部材
B2 ブラケット

Claims (3)

  1. 連結対象となる第1連結部材と第2連結部材とが連結具を介して互いに連結されてなる連結体の長さ調整機構であって、
    前記各連結部材を前記連結具に対してそれぞれ接近させる方向と離間させる方向との二方向に送り移動方向が拘束されるように連結し、前記連結具に回転操作式の操作部と、該操作部の回転操作力を前記各連結部材にそれぞれ伝達して当該各連結部材を前記操作部の回転操作された操作方向に応じてそれぞれ送り移動方向の拘束された二方向のうちの一方或いは他方に双方向に送り移動させられるようにする送り機構と、を設定したことを特徴とする車両用シートに設定された連結体の長さ調整機構。
  2. 請求項1に記載の連結体の長さ調整機構であって、
    前記各連結部材を前記連結具に対して互いに同軸線上の対向する位置に螺合により差込み連結すると共に、当該各連結部材をそれぞれ回転方向への移動が拘束されるように設けることにより、前記連結具を軸線まわりに回転操作することで前記各連結部材を前記連結具への差込み方向或いはその逆方向に送り移動させられるようにしたことを特徴とする連結体の長さ調整機構。
  3. 請求項2に記載の連結体の長さ調整機構であって、
    前記各連結部材の連結具への連結構造を互いに逆ネジの関係となる螺合構造とし、前記連結具を一の回転方向に操作することで前記各連結部材が互いに接近する方向に送り操作され、他の回転方向に操作することで互いに離間する方向に送り操作されるようにしたことを特徴とする連結体の長さ調整機構。
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