JP2010188839A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレッド部10に、パターンセンターC上に延びる中央周溝20と、パターンセンターCを挟んで、タイヤ周方向に沿って連続して延びる一対の側方周溝30とを具え、中央周溝20と各側方周溝30によってリブ状陸部40を区画形成し、少なくとも前記リブ状陸部40の全域にわたって、ジグザグ状に延びる複数本のサイプ50を有える空気入りタイヤであって、前記リブ状陸部40は、前記中央周溝20から前記リブ状陸部40内に向かって、溝深さD1が漸減する第1傾斜溝底部61をもつ第1横溝60と、前記側方周溝30から前記リブ状陸部40内に向かって溝深さD2が漸減する第2傾斜溝底部71をもつ第2横溝とを有し、前記第1横溝60及び前記第2横溝70は、同一のリブ状陸部40にて、タイヤ周方向に所定ピッチPずらして配設されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
その結果、本発明者は、前記リブ状陸部に、前記中央周溝から前記リブ状陸部内に向かって、溝深さが漸減する第1傾斜溝底部をもつ第1横溝と、前記側方周溝から前記リブ状陸部内に向かって溝深さが漸減する第2傾斜溝底部をもつ第2横溝とを設けることで、前記第1横溝及び第2横溝の周溝と連通する部分については、溝深さが大きいため一定の氷雪性能を得ることができ、加えて、前記リブ状陸部内の中央では、各横溝の溝深さが小さいため高い陸部剛性を得ることができるため、高い氷雪上性能を有しつつ、H&T摩耗を有効に抑制できることを見出した。さらに、前記第1横溝及び前記第2横溝を、同一のリブ状陸部にて、タイヤ周方向に所定ピッチずらして配設することで、より高い陸部剛性を得ることができ、さらなる耐H&T摩耗性の向上が図れることを見出した。
(1)トレッド部に、パターンセンター上に延びる中央周溝と、パターンセンターを挟んで、タイヤ周方向に沿って連続して延びる一対の側方周溝とを具え、中央周溝と各側方周溝によってリブ状陸部を区画形成し、少なくとも前記リブ状陸部の全域にわたって、ジグザグ状に延びる複数本のサイプを有する空気入りタイヤにおいて、前記リブ状陸部は、前記中央周溝から前記リブ状陸部内に向かって、溝深さが漸減する第1傾斜溝底部をもつ第1横溝と、前記側方周溝から前記リブ状陸部内に向かって溝深さが漸減する第2傾斜溝底部をもつ第2横溝とを有し、前記第1横溝及び前記第2横溝は、同一のリブ状陸部にて、タイヤ周方向に所定ピッチずらして配設されることを特徴とする空気入りタイヤ。
図1(a)は、本発明に従う空気入りタイヤの一実施形態について、トレッドパターンの一部を示したものであり、図1(b)は、図1(a)のI−I線上の側断を示したものであり、図1(c)は、図1(a)のII−II線上の断面を示したものである。図2(a)は、本発明に従う空気入りタイヤの別の実施形態について、トレッドパターンの一部を示したものであり、図2(b)は、図2(a)のIII−III断面を示した側断面図である。
(実施例)
実施例として、図3(a)に示すように、トレッド部10に、パターンセンターC上に延びる中央周溝20と、パターンセンターCを挟んで、タイヤ周方向に沿って連続して延びる一対の側方周溝30とを具え、中央周溝20と各側方周溝30によってリブ状陸部40を区画形成し、少なくとも前記リブ状陸部40の全域にわたって、ジグザグ状に延びる複数本のサイプ50を有する空気入りタイヤ(タイヤサイズ:235/65R16C 115/113R)であって、前記リブ状陸部40は、図1(b)に示すように、前記中央周溝20から前記リブ状陸部40内に向かって、溝深さD1が漸減する第1傾斜溝底部61をもつ第1横溝60と、図4(b)に示すように、前記側方周溝30から前記リブ状陸部40内に向かって溝深さD2が漸減する第2傾斜溝底部71及び該第2傾斜溝底部71の終端71bから該終端と同じ溝深さD3で、タイヤ周方向に対して15°で、中央周溝20に連通するまで延びる浅底部72をもつ第2横溝70とを有し、前記第1横溝60及び前記第2横溝70が、同一のリブ状陸部40にて、タイヤ周方向に所定ピッチ(20mm)ずらして配設される空気入りタイヤを作製した。
なお、前記第1横溝60及び前記第2横溝70の、溝幅W1、W2(リブ状陸部40の幅W3に対する割合で表示(%))、傾斜溝底部61、71の傾斜角度α、β(°)、傾斜溝底部始端位置61a、71aの溝深さD1、D2(前記中央周溝30及び前記側方周溝40の溝深さD4、D5に対する割合で表示(%))、及び、前記第2横溝70の浅底部72の溝深さD3(前記中央周溝30の溝深さD4に対する割合で表示(%))については、表1に示す。
比較例1として、前記リブ状陸部40が、図4(b)に示すように、第1傾斜溝底部61がなく一定の溝深さをもつ第1横溝600と、図4(c)に示すように、第2傾斜溝底部71がなく一定の溝深さをもつ第2横溝700とを有し、前記第1横溝600及び前記第2横溝700は、同一のリブ状陸部40にて、タイヤ周方向に所定ピッチ(20mm)ずらして配設されること以外は、実施例1と同様の条件によって、空気入りタイヤを作製した。
なお、前記第1横溝60及び前記第2横溝70の、溝幅W1、W2(リブ状陸部40の幅W3に対する割合で表示(%))については、表1に示す。
比較例2として、図5(a)に示すように、前記リブ状陸部40にて、タイヤ周方向に所定ピッチ(20mm)ずらして配設せず、前記第1横溝60と前記第2横溝70とが対向して設けられること以外は、実施例1と同様の条件によって、空気入りタイヤを作製した。
なお、前記第1横溝60及び前記第2横溝70の、溝幅W1、W2(リブ状陸部40の幅W3に対する割合で表示(%))、傾斜溝底部61、71の傾斜角度α、β(°)、傾斜溝底部始端位置61a、71aの溝深さD1、D2(前記中央周溝20及び前記側方周溝30の溝深さD4、D5に対する割合で表示(%))、及び、前記第2横溝70の浅底部72の溝深さD3(前記中央周溝30の溝深さD4に対する割合で表示(%))については、表1に示す。
(1)氷雪上性能
実施例及び比較例の各サンプルについて同一使用条件(内圧:475kPa、リム:7J×16、タイヤ荷重:9.5kN)の下、専用の氷雪路コース上での実車旋回試験を5回行い、測定した旋回タイムの平均を測定し、指数で評価した。
なお、表1中の数値は、比較例1の旋回タイムを100としたときの指数であり、数値が小さいほど旋回タイムが短く、氷雪上性能が良好であることを意味する。
実施例及び比較例の各サンプルについて同一使用条件(内圧:475kPa、リム:7J×16、同一速度、同一ルート、同一タイヤ荷重)の下、10000km走行後のリブ状ブロック陸部40の前記中央周溝20側の端部について、H&T摩耗の度合(mm)を測定し、この測定値から耐H&T摩耗性評価した。
なお、表1中の数値は、数値が小さいほどH&T摩耗が少なく、結果が良好であることを意味する。
10 トレッド部
20 中央周溝
30 側方周溝
40 リブ状陸部
50 サイプ
60、600 第1横溝
61、601 第1傾斜溝底部
62 浅底部
70、700 第2横溝
71、701 第2傾斜溝底部
72 浅底部
Claims (6)
- トレッド部に、パターンセンター上に延びる中央周溝と、パターンセンターを挟んで、タイヤ周方向に沿って連続して延びる一対の側方周溝とを具え、中央周溝と各側方周溝によってリブ状陸部を区画形成し、少なくとも前記リブ状陸部の全域にわたって、ジグザグ状に延びる複数本のサイプを有する空気入りタイヤにおいて、
前記リブ状陸部は、前記中央周溝から前記リブ状陸部内に向かって、溝深さが漸減する第1傾斜溝底部をもつ第1横溝と、前記側方周溝から前記リブ状陸部内に向かって溝深さが漸減する第2傾斜溝底部をもつ第2横溝とを有し、
前記第1横溝及び前記第2横溝は、同一のリブ状陸部にて、タイヤ周方向に所定ピッチずらして配設されることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第2横溝は、第2傾斜溝底部の終端から該終端と同じ溝深さで中央周溝に連通するまで延びる浅底部をさらに有する請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1横溝及び前記第2横溝の溝幅は、いずれも、前記リブ状陸部の幅の50%以下である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1傾斜溝底部の表面及び前記第2傾斜溝底の表面の傾斜角度は、タイヤ幅方向断面で見て、前記各傾斜溝底部の始端位置にトレッド部踏面と平行に引いた仮想線に対し、30〜45°の範囲である請求項1、2又は3記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1横溝及び前記第2横溝の溝深さは、各傾斜溝底部の始端位置で、それぞれ前記中央周溝及び前記側方周溝の溝深さの70〜100%の範囲である請求項1〜4のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2横溝の浅底部の溝深さは、前記中央周溝の溝深さの50%以下である請求項1〜5のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
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CN105984286A (zh) * | 2015-03-16 | 2016-10-05 | 住友橡胶工业株式会社 | 充气轮胎 |
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JPH09142110A (ja) * | 1995-11-20 | 1997-06-03 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2003326919A (ja) * | 2002-05-09 | 2003-11-19 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
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