JP2010184781A - 巻装リール - Google Patents

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Abstract

【課題】巻装リールにおける、リユースに乏しい点、スタッキング状態の安定させることができない点、出荷時の搬送効率を向上ができない点、帯状部材の幅に対応した複数の金型が必要となる及び厳密な幅調整が行えない点、ガイド板自体が撓む点、を解消する。
【解決手段】コア部2Aとガイド板2Bとを一体的に形成したリール部2の、ガイド板2Bに、コア部2Aを中心とした放射状の第1リブ2Ba及び該ガイド板2Bの外周縁部に外形形状に沿った第2リブ2Bbを形成し、コア部2Aに、裏面開放で内部中空状の凸部(嵌合凸部2Aa)を形成すると共に中心部にフランジ部2Axを形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リユースに優れ、スタッキング状態を安定させて出荷時及び返送時の搬送効率を向上させることができ、外的要因の影響を受けることなく容易かつ適切に帯状部材の幅に対応させることができると共に、多くの成型用の金型を削減でき、そのうえガイド板自体が撓むことが抑制されて剛性に優れた巻装リールに関する。
例えばテープやフィルムなどの長尺の帯状部材を巻装するコア部材と、このコア部材に巻装された帯状部材の巻装状態を維持すべく該コア部材の両端面に設けられたガイド板とからなるコアに関しては、従来、例えば以下の文献が知られている。
特開平7−69537号公報 特開平8−73132号公報 特開2000−255904号公報 特開2002−370873号公報 特開2004−75367号公報 国際公開WO2005/087642号公報 特開2007−168806号公報 特開2007−308276号公報
特許文献1は、段ボール材料で作成したガイド板間にコア部材を有する構成として、廃棄及びリサイクルを容易にすることが記載されている。
特許文献2は、ガイド板の内面中心付近に、内側に突出した係合爪が備えられ、コア部材の両面には前記係合爪が係合すべきスリットが形成され、コア部材とガイド板を着脱可能に固定する構成として、空の状態における専有容積を低減することが記載されている。
特許文献3は、コア部材に一端及び他端にそれぞれ第1の係合部が設けられ、ガイド板に第2の係合部が設けられ、コア部材とガイド板とを着脱自在とすることで、搬送先から搬送元への返送時における搬送効率を向上させることが記載されている。
特許文献4は、コア部材及びガイド板を着脱自在とすると共に、各々を紙材で構成することで、静電気を防止し、リサイクルを可能とし、焼却等による有害物質の発生を抑制することが記載されている。
特許文献5は、コア部材に係合部と被係合部が形成されると共に、コア部材の軸長さ中央から該コア部材とガイド板とを一体として分割した左右一対の同一成型体における、該コア部材の係合部と被係合部とを互いに係合させて結合することで、成型金型の削減と結合時の接着剤がはみ出す等の不具合を解消することが記載されている。
特許文献6は、コア部材とガイド板とが着脱可能とされると共に、コア部材が扁平に折り畳むことが可能な構成とすることで、コア部材をさらに小型化してリサイクルなどの返送等時の搬送効率を向上させることが記載されている。
特許文献7は、ガイド板に取り付けられるコア部材の径を可変に構成することで、外周部の撓みを防止することが記載されている。
特許文献8は、コア部材とガイド板とを、該コア部材に巻装する帯状部材の幅に応じて調節した接着テープにより結合する構成とすることで、部品点数の増加を抑制しつつ精度よく帯状部材の幅に調整することが記載されている。
本願発明は、コア部材とガイド板とが着脱自在で、コア部材の軸長さを帯状部材の幅に応じて変更可能で、ガイド板の平坦度を良好に維持でき、さらに帯状部材を巻装した状態で積層した荷姿(スタッキング)を安定させることができると共に搬送効率が向上し、製作が容易でリユース可能なコアを目的とするが、これら目的を達成しようとして特許文献1〜8の各々を部分的に参考にしても以下の問題が生じる。
特許文献1,4のように材料を紙製とすれば廃棄及び材料のリサイクルが容易となるが、リユースに関しては可能であったとしても2,3回が限度で、実用に耐えられず、また、使用状況によりガイド板が容易に撓み、この撓みを解消しようとすると剛性を高くするために紙材料の厚みを要して搬送効率が悪くなる。
特許文献2,3,6のようにコア部材とガイド板とを着脱自在とすれば帯状部材の使用後のコアを返送する時の搬送効率を向上させることができるが、スタッキング状態を安定させて出荷時の搬送効率を向上させる点は何ら考慮されていない。
特許文献5のように同一成型品を結合すれば成型金型の削減が図れるが、コア部材の軸長さ、つまり帯状部材の幅に対応した複数の金型が必要となるので、結局のところ帯状部材の幅毎に複数の金型が必要となる。
特許文献7のようにコア部材の径を可変とすればガイド板の外周部の撓みを防止することができるが、この構成のガイド板は外周部が撓むことを前提とされているから、該ガイド板自体の構造上の工夫はなされていない。
特許文献8のようにコア部材とガイド板とを帯状部材の幅に応じて調節した接着テープを介在させて結合すれば帯状部材の幅に調整することができるが、接着テープ自体の圧縮や膨張により厳密に幅調整を行えないという問題がある。
本発明が解決しようとする問題点は、特許文献1,4はリユースに関しては実用に乏しい点、特許文献2,3,6はスタッキング状態を安定させて出荷時の搬送効率を向上させることができない点、特許文献5は帯状部材の幅に対応した複数の金型が必要となる点、特許文献7はガイド板自体が撓む点、特許文献8は接着テープ自体の圧縮や膨張により厳密に幅調整を行えない点、を解消することにある。
本発明に係る巻装リールは、上記問題を解決するために次の手段を講じたのである。すなわち、本発明に係る巻装リールは、長尺の帯状部材を巻装する巻装リールであって、帯状部材の巻装軸となるコア部と帯状部材の巻装状態の巻き乱れを防止するガイド板とを一体的に形成した一対のリール部により構成することを前提としている。
そして、本発明に係る巻装リールは、上記前提とされた一対のリール部の各々におけるガイド板に、コア部を中心とした放射状の第1リブ及び該ガイド板の外周縁部に外形形状に沿った第2リブを形成し、コア部に、裏面開放で内部中空状の凸部を形成すると共に中心部にフランジ部を形成したのである。
本発明に係る巻装リールは、コア部とガイド部とが一体とされたリール部同士、つまり該リール部のコア部の凸部の裏面開放側から中空の内部に向けて、該凸部の表面側を嵌脱自在とする。つまり一対のリール部は各々同一構成であるため、例えば真空成型によりPET材料を用いて薄くかつ容易に精度良く製造できる。
そして、リール部は、コア部の対向面の中心部にフランジ部が形成されているので、上記凸部同士の嵌合時に必要に応じて該フランジ部間にスペーサを介在させることで、帯状部材の幅、すなわち軸長さを細かく調整できる。
さらに、本発明の係る巻装リールは、リール部同士の凸部同士の嵌合を外すことで返送時の搬送効率を向上させることができる。さらに、一対のリール部は同一構成であることから、一対のリール部により構成された巻装リールの裏面側に、該凸部の裏面開放側が臨んでおり、この一方の巻装リールの裏面に対して他方の巻装リールの表面側を嵌合させることができ、よってスタッキング状態を安定させることができる。
また、本発明に係る巻装リールは、コア部とガイド板とを一体的に形成すると共に、コア部からガイド板の外周へ向けて第1リブを放射状に、かつ該ガイド板の外形縁部に第2リブを該外形に沿って形成している。したがって、例えばガイド部の径が大きくても撓むことが抑制される。
図1は本発明の巻装リールの構成を示す図である(実施例1)。 図2は本発明の巻装リールにおけるリール部の結合状況を示す模式図である(実施例1)。 図3は本発明の巻装リールのスタッキング状況を示す図である(実施例1)。 図4は本発明の巻装リールの構成を示す図である(実施例2)。 図5は本発明の巻装リールにおけるリール部の結合状況を示す模式図である(実施例2)。 図6は本発明の巻装リールの構成を示す図である(実施例3)。 図7は(a)(b)は、本発明の巻装リールにおけるリール部の結合状況を示す模式図である(実施例3)。 図8は本発明の巻装リールの構成を示す図である(実施例4)。 図9は(a)(b)は、本発明の巻装リールにおけるリール部の結合状況を示す模式図である(実施例4)。
本発明は、リユースに乏しい点、スタッキング状態の安定させることができない点、出荷時の搬送効率を向上ができない点、帯状部材の幅に対応した複数の金型が必要となる及び厳密な幅調整が行えない点、ガイド板自体が撓む点、を解消するという目的を、コア部とガイド板とを一体的に形成した一対のリール部の、ガイド板に、コア部を中心とした放射状の第1リブ及び該ガイド板の外周縁部に外形形状に沿った第2リブを形成し、コア部に、裏面開放で内部中空状の凸部を形成すると共に中心部にフランジ部を形成する構成により実現した。
本発明に係る巻装リールを、以下、図1〜図9を参照して説明する。図1〜図3は本発明の巻装リールの実施例1を、図4及び図5は実施例2を、図6及び図7は実施例3を、図8及び図9は実施例4を、各々示す。また、本発明の巻装リールの基本構成は実施例1で説明することとし、実施例2〜4では、実施例1と重複する構成は省略して異なる構成について説明することとする。
以下、実施例1〜4における本発明の巻装リール1は、例えば、電子基板に用いる例えば4μm〜150μmの極薄の金属箔や機能性フィルムの原反を例えば0.4mm〜3mmの極狭幅にスリットした帯状部材Rを、出荷用に巻装するとして説明する。
図1〜図3に示す本発明の実施例1における巻装リール1は、帯状部材Rの巻装軸となるコア部2Aと、該帯状部材Rの巻装状態の巻き乱れを防止するガイド板2Bとを一体的に形成した一対のリール部2,2により構成される。また、本発明の実施例1における巻装リール1は、同一構成の一対のリール部2,2同士を結合して構成されるが、一方のリール部2に対して他方のリール部2を表裏反転させて結合する。
リール部2は、実施例1〜4の全てにおいて、例えばPET(PolyEthylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂材料を真空成型により製造する。ここで本発明の巻装リール1を真空成型する理由を説明する。
真空成型は、一般的に射出成型に較べて、成型形状によっては閉塞する必要がないので金型点数が少なくて済むと共に複雑な金型構成としなくてもアンダーカット形状が成型でき、また、それに伴って製品のコストダウンと量産が可能であるといった利点がある。
ところで、例えばリール部2(コア部2A及びガイド板2B)の全体断面厚みが大きい場合は、特に大径のガイド板2Bの撓みをその厚み自体で抑制することができるが、全体断面厚みが大きいと、巻装リール1自体が重量化し、また、専有体積が大きくなり、結果、搬送効率が悪化する。
こうしたことから、本発明の巻装リール1は、リール部2(コア部2A及びガイド板2B)の全体断面厚みを薄くし、実施例1では例えば0.5mm程度としている。ここで、搬送効率を向上させるべく全体断面厚みを薄くする点、及びガイド板2Bが大径の場合もある点、を考慮すると、樹脂材料を薄くかつ大径状に成型しようとすると射出成型では不向きであることから真空成型を採用したのが理由の1つである。
また、真空成型を採用した理由のもう一つは、次のとおりである。本発明の巻装リール1におけるリール部2は、基本的に帯状部材Rの幅に応じては金型を変更する必要はない。しかし、帯状部材Rの容量(巻装径)の変更に応じて、また、後述のとおり、リール部2に対してコア部2A(又はガイド板2B)を部分的に表裏反転させたリール部2’を作成する際、及びガイド板2Bの径に関しては金型の変更を要する。
このとき、ガイド板2Bの径の変更に伴って真空成型用のガイド板2Bの金型を部分的に変更できるというメリットがあり、また、このように真空成型用の金型を部分的に変更する方が、射出成型用のリール部2の金型を全体的に変更するより、はるかに容易でかつコスト的にも有利だからである。
以上の理由により、本発明の巻装リール1は、樹脂材料を真空成型によって、リール部2(コア部2A及びガイド板2B)の全体断面厚みを薄く作成すると共にガイド板2Bに関する部分的な金型の変更で対応できるから、非常に安価に製造することが可能であると共に、巻装リール1自体の軽量化と専有体積を小さくでき、また、スタッキング状態での搬送効率を向上させることができるのである。
さらに、リール部2は次のように構成されている。以下の説明で、「表面」とはリール部2,2同士の対向面に対する反対面を意味する。ガイド板2Bは、後述するコア部2Aを中心とした放射状の第1リブ2Baと、該ガイド板2Bの外周縁部に外形形状に沿った第2リブ2Bbを形成している。
第1リブ2Baと第2リブ2Bbは、共にリール部2の表面に突出した形状とされている。第1リブ2Baは、ガイド板2Bの径に応じて、幅と本数(間隔)が決定される。第2リブ2Bbは、ガイド板2Bの径によらず必須的に形成するが、ガイド板2Bを大径にする場合は、該第2リブ2Bbと同様の作用をさせるべく、同心円状の補強リブ2Bxを径方向の中央部に至るまでに複数形成してもよい。
第1リブ2Baと第2リブ2Bb(補強リブ2Bx)を一体的に、つまりリール部2の対向面から見た場合に連続した溝状に、形成することで、断面厚みの薄いガイド部2Bの径が大径となっても、また、外部から力が加えられた場合にも、平坦を維持できる。
また、ガイド板2Bの外周縁部には、対向面において中心方向に下り勾配で傾斜したテーパ部2Bcが形成されている。このテーパ部2Bcは、スリット後の帯状部材Rを巻装する際に、脱線させることなくコア部2Aに案内するためのものであり、これにより該帯状部材Rは容易かつ確実に巻装できる。また、このテーパ部2Bcは、ガイド板2Bの撓み抑制用のリブとしての機能も果たしている。
ガイド板2Bは、さらにコア部2Aの後述する嵌合凸部2Aaの表面の立設部位に、第3リブ2Bdが形成されている。この第3リブ2Bdは、巻装リール1のスタッキング時に該巻装リール1同士の密着を防止するスペーサとして機能する。また、第3リブ2Bdは、リール部2同士の結合を解除する際におけるガイド板2Bの変形を抑制することもできる。
ガイド板2Bは、これら第1リブ2Ba、第2リブ2Bb、第3リブ2bd、及びテーパ部2Bc、補強リブ2Bxを形成することにより、断面厚みが薄く、かつ大径であっても、また、外部から少々の力を受けても、平坦を維持することができ、また、平坦を維持できるから、スタッキング状態を安定させることができる。
実施例1におけるコア部2Aには、表面に突出する凸部である嵌合凸部2Aaと、該嵌合凸部2Aaに対して対向面に突出する凸部である嵌合凹部2Abと、が交互に円弧状に形成されている。嵌合凸部2Aaは、対向面側が開放された中空状とされ、一方、嵌合凹部2Abは、表面側が開放された中空状とされている。また、リール部2は、コア部2Aの中心部に、フランジ部2Axが形成されている。
ここで、図2の模式図を用いて、一方(例えば上方)のリール部2に対して、他方(例えば下方)のリール部2を結合して巻装リール1を構成する際における、嵌合凸部2Aaと嵌合凹部2Abの嵌合関係を説明する。なお、図2には嵌合凸部2Aaと嵌合凹部2Abとが把握しやすいように、断面ではないがハッチングを入れている。
図2に示すように、巻装リール1を構成する際には、一方(図2の上側)のリール部2に対して、他方(図2の下側)のリール部2を表裏反転して嵌合する。この理由は、リール部2は同一構成であり、同方向の嵌合であると、他方のリール部2におけるガイド板2Bの、例えば第1リブ2Baなどの突出方向やテーパ部2Bcの傾斜方向が全て逆になってしまうからである。
このとき、一方のリール部2と、他方の(表裏反転させた)リール部2とを嵌合するとき、一方のリール部2の嵌合凸部2Aaの対向面側中空内部には他方の嵌合凹部2Abの対向面側凸部が嵌入する。同様に、一方のリール部2の嵌合凹部2Abの対向面側凸部は、他方のリール部2の嵌合凸部2Aaの対向面側中空内部に嵌合する。
また、上記のようにして構成された巻装リール1同士をスタッキングする場合の嵌合凸部2Aaと嵌合凹部2Abの結合関係は次のとおりである。巻装リール1をスタッキングする際には、一方の巻装リール1に対して他方の巻装リール1をそのまま(表裏反転しても同じである)嵌合する。このとき、図3に示すように、一方の巻装リール1の表面側の嵌合凸部2Aaが、他方の表面側の嵌合凹部2Abに嵌入する。
このように、本発明の巻装リール1は、嵌合凸部2Aaと嵌合凹部2Abとが、リール部2の対向面と表面側において各々互いに嵌合するから、リール部2,2同士の結合と、巻装リール1のスタッキングと、において強固な結合が可能となる。
上記のように構成される巻装リール1における巻装軸は、嵌合凸部2Aaと嵌合凹部2Abの嵌合量により軸長が決定される。この軸長を必要に応じて変更するには、リール部2,2の各々のフランジ部2Ax,2Axの対向面間に、軸方向に所定長さとされた円筒状のスペーサSを介在させる。
本実施例1の巻装リール1におけるリール部2には、フランジ部2Axが形成されているので、スペーサSを用いることができ、また、例えば、0.1mm単位のスペーサSを用意しておくことで、最狭幅≦軸長≦最広幅の範囲内で、帯状部材Rのスリット幅に応じて軸長をどのようにも変更することができる。
図4及び図5に示す実施例2は、実施例1における嵌合凹部2Ab及び第3リブ2Bdを省略すると共に嵌合凸部2Aaを一体として円環状の嵌合凸部2Acを形成した点、コア部2Aのみ(又はガイド板2Bのみ)が一方のリール部2の表面と対向面で対称とされたリール部2’を有した点が、実施例1と異なる構成である。
すなわち実施例2における巻装リール1において、リール部2’を有する理由は以下のとおりである。同一構成のリール部2,2同士を嵌合させようとすると、他方のリール部2におけるガイド板2Bの、例えば第1リブ2Baなどの突出方向やテーパ部2Bcの傾斜方向が全て逆になってしまう。そこで、図4に示すように結合させる一方のリール部2に対して、コア部2A(又はガイド板2B)を表面と対向面とで対称とされたリール部2’を有することとした。
こうすることで、図5の模式図に示すように、例えば上方のリール部2の嵌合凸部2Acの対向面中空内部に、下方のリール部2’の嵌合凸部2Acを嵌合させることができ、また、その際にガイド板2Bの、第2リブ2Ba、第2リブ2Bb、テーパ部2Bc、第3リブ2Bd、補強リブ2Bxの突出や傾斜といった形成方向が全て正しい側が面した状態となる。
なお、リール部2’は、リール部2と同一構成ではないが別の金型は不要である。これは、上記のとおり、真空成型により作成したリール部2は、金型構成としてはコア部2Aとガイド板2Bとが別金型とされている。そして、ガイド板2Bの径に応じて該ガイド板2B部分を成型する金型を変更することがある。
つまり、ガイド板2Bの金型を変更する際に、表裏を反転させるなどして金型をセットすれば、リール部2’が成型できることとなるから、リール部2’はリール部2と同一構成ではないが別の金型は不要なのである。よって、実施例2における巻装リール1においても、リール部2’を要する点を除けば上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図6及び図7に示す実施例3は、実施例1における嵌合凹部2Abについて、例えば2種類で深さを異ならせた嵌合凹部2Ad(深)、嵌合凹部2Ae(浅)とした点が実施例1と異なる点である。また、実施例3においても、実施例2同様、コア部2Aのみ(又はガイド板2Bのみ)が一方のリール部2の表面と対向面とで対称とされたリール部2’を有した点が、実施例1と異なる構成である。
実施例3のコア部2Aは、少なくとも嵌合凹部2Adを2箇所、嵌合凹部2Aeを2箇所、を各々180°の位置に配して全体で4箇所、望ましくは各々を3箇所ずつ60°の位置に配して全体で6箇所に設ける。
嵌合凹部2Ad、嵌合凹部2Ae、を各々3箇所ずつ60°の位置に配して全体で6箇所に設ける場合、嵌合凸部2Aaを含めた全体の配置は、判りやすく時計表示を参照して説明すると、時計回りに次のように配置されることになる。
すなわち、嵌合凸部2Aa(12時位置)、嵌合凹部2Ad(1時位置)、嵌合凸部2Aa(2時位置)、嵌合凹部2Ae(3時位置)、嵌合凸部2Aa(4時位置)、嵌合凹部2Ad(5時位置)、嵌合凸部2Aa(6時位置)、嵌合凹部2Ae(7時位置)、嵌合凸部2Aa(8時位置)、嵌合凹部2Ad(9時位置)、嵌合凸部2Aa(10時位置)、嵌合凹部2Ae(11時位置)、のように並んでいることとなる。
そして、リール部2とリール部2’の結合は、図7の模式図に示すように、例えば上方のリール部2の嵌合凸部2Aaの対向面中空内部に下方のリール部2’の嵌合凸部2Aaの対向面凸部が嵌合し、また、上方のリール部2の嵌合凹部2Ad又は嵌合凹部2Aeの対向面凸部が下方のリール部2’の嵌合凹部2Ae又は嵌合凹部2Adの対向面凹部に嵌合する。
このとき、リール部2の嵌合凹部2Adと嵌合凹部2Aeが、リール部2’の嵌合凹部2Aeと嵌合凹部2Adのいずれに嵌合するかにより、軸長が2段階に調節できることになる。例えば、図7(a)に示すように、リール部2の嵌合凹部2Ad(深)とリール部2’の嵌合凹部2Ae(浅)とが嵌合する場合、嵌合凹部2Ad(深)における対向面側への凸部突出量が大きく、嵌合凹部2Ae(浅)に嵌合し切らずに突出した状態となる。したがって、この場合は、軸長が大きい設定となる。
また、リール部2とリール部2’において、図7(b)に示すように、嵌合凹部2Ad(深)同士、及び嵌合凹部2Ae(浅)同士が嵌合する場合、リール部2の嵌合凹部2Ad(深)の対向面側への凸部突出量が、リール部2’の嵌合凹部2Ad(深)で吸収されるから、この場合は、軸長が小さい設定となる。
つまり、実施例3は、フランジ部2Ax,2Ax間に介在させるスペーサSによっても軸長を変更できるが、これを用いなくても嵌合凹部2Adと嵌合凹部2Aeの組み合わせで軸長を変更することができるから、実施例1に較べてさらに部材点数を削減することができる点で有利である。
図8及び図9に示す実施例4は、実施例1における嵌合凹部2Ab及び第3リブ2Bdを省略すると共に嵌合凸部2Aaを一体とすると共に、一回転方向に頂面が傾斜した円環状の嵌合凸部2Afを形成した点が、実施例1と異なる構成である。また、実施例4においても、実施例2同様、コア部2Aのみ(又はガイド板2Bのみ)が一方のリール部2の表面と対向面で対称とされたリール部2’を有した点が、実施例1と異なる構成である。
上記嵌合凸部2Afは、表面側に最も突出した頂面2Afaが少なくとも2つ、望ましくは3つ以上(本例では6つ)形成され、この頂面2Afaから一回転方向に、該嵌合凸部2Af全体の最大突出量の半分の位置までしだいに対向面方向へ下り勾配の段部2Afbが形成されてなる。なお、段部2Afb自体は平坦である。
図9(a)(b)に示すように実施例4の巻装リール1は、一方(例えば上方)のリール部2を他方の(例えば下方)リール部2’に対して回転させることで、他方のリール部2’における嵌合凸部2Afの対向面の頂面2Afaと、一方のリール部2における嵌合凸部2Afの対向面中空内部の段部2Afbとの当接位置が変更され、これによりリール部2,2’の結合における軸長を変更することができる。
このとき、嵌合凸部2Afの頂面2Afaが1つであると、該嵌合凸部2Afの中空内部において、段部2Afbとの当接箇所が1箇所となって不安定なため、あるいは、例えばリール部2の表裏面方向からの力により一方のリール部2に対して他方のリール部2’が不要に(軸長が狭くなる方向に)回転してしまう可能性がある。よって嵌合凸部2Afの頂面2Afaは2つ、望ましくは3つ以上形成するのである。
このようにすることで、段部2Afbの段のピッチだけ、巻装リール1の軸長を変更することが可能となる。もちろん、実施例4の構成の場合、巻装リール1,1同士のスタッキング時の、該巻装リール1同士の間隔も調整できるが、搬送効率を考慮すると最も間隔が狭くなるように嵌合凸部2Af,2Af同士を嵌合することになる。
1 巻装リール
2 リール部
2A コア部
2Aa 嵌合凸部
2Ab 嵌合凹部
2Ac 嵌合凸部
2Ad 嵌合凹部
2Ae 嵌合凹部
2Af 嵌合凸部
2Afa 頂面
2Afb 段部
2Ax フランジ部
2B ガイド板
2Ba 第1リブ
2Bb 第2リブ
2Bc テーパ部
2Bd 第3リブ
2Bx 補強リブ

Claims (4)

  1. 長尺の帯状部材を巻装する巻装リールであって、帯状部材の巻装軸となるコア部と帯状部材の巻装状態の巻き乱れを防止するガイド板とを一体的に形成した一対のリール部の、前記ガイド板に、前記コア部を中心とした放射状の第1リブ及び該ガイド板の外周縁部に外形形状に沿った第2リブを形成し、前記コア部に、裏面開放で内部中空状の凸部を形成すると共に中心部にフランジ部を形成したことを特徴とする巻装リール。
  2. コア部の凸部の表面側の立設部位に第3リブを形成したことを特徴とする請求項1に記載の巻装リール。
  3. ガイド板の外周縁部に対向側の中心方向に傾斜したテーパ部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の巻装リール。
  4. リール部が真空成型により樹脂材料で作成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の巻装リール。
JP2009030076A 2009-02-12 2009-02-12 巻装リール Pending JP2010184781A (ja)

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