JP2010184639A - リフト機能付ダンプ車 - Google Patents

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Abstract

【課題】リフト機能付ダンプ車において、車体のレイアウトがし易く簡単な操作でダンプ及びリフトの切換が行えるようにする。
【解決手段】車体上にシザーズリンク10を介して荷台5を昇降可能且つダンプ可能に支持し、シザーズリンク10に、基端が車体2の後方に回動可能に連結され、先端が荷台5の前方の荷台レール部材14に摺動可能に連結されたリフトアーム11と、基端が車体2前方に離反可能に摺接し、先端が荷台5後方に回動可能に連結されたスライドアーム12とを設け、リフトアーム11の中間部とスライドアーム12の中間部とを連結ピン17で回動可能に連結する。そして、スライドアーム12の中間部よりも荷台5側と、車体2とを昇降シリンダ18で伸縮可能に連結し、リフトアーム11先端とスライドアーム12基端とをダンプロック機構22でロックする。
【選択図】図5

Description

本発明は、車体上にシザーズリンクを介して荷台が昇降可能且つダンプ可能に支持されたリフト機能付ダンプ車に関するものである。
従来より、リフト機能付ダンプ車は、基端が車体の前後一方に回動可能に支持され、先端が荷台の前後他方のレール部材に摺動可能に連結されたリフトアームと、基端が車体他方に離反可能に摺接し、先端が荷台一方に回動可能に連結されたスライドアームとを備え、リフトアームとスライドアームとを相対的に回動可能に連結ピンで連結することが知られている。そして、昇降シリンダによってリフトアームの中間部よりも車体側と、車体の前後中間部とが伸縮可能に連結されている。
例えば、特許文献1のダンプ兼リフトカーでは、図14に示すように、車体後方のコ字形レール116にスライドアーム112基端のローラを摺動させ、このコ字形レール116の天板116’を取り外して昇降シリンダ118を伸張させてリフトアーム111を押し上げたときにスライドアーム112の基端がコ字形レール116から離反することで車体前方へダンプ可能としている。
また、特許文献2では、車体後方に設けたフックを開口位置に手動で切り換えることでロックを解除し、スライドアームの基端を車体から離反させて車体前方へダンプ可能としている。
特開昭60−4440号公報 特開2006−1422号公報
しかしながら、上記特許文献1のダンプ兼リフトカーでは、図15に示すように、昇降シリンダ118が伸長した荷台105のリフト状態で、荷台105の荷重が加わると、ハッチングで示すように、リフトアーム111の支点B,C側は、昇降シリンダ118が動かない限り固定され、スライドアーム112の支点A,Bが白抜きの矢印で示すように連結点Oを中心に回動しようとする。図16に示すように、天板116’を外したときに、この回動しようとする力を利用して荷台105をダンプするようにしている。天板116を付けた状態で昇降シリンダ118を伸張させると、図15に示すように、スライドアーム112基端側の支点Dには、浮き上がろうとする力が加わるので、コ字形レール116をこの浮き上がろうとする力に耐えるように剛性の強いものとしなければならない。さらにロックを解除する天板116’の取り外し作業が面倒であった。
また、上記特許文献2でも同様の理由で案内レールの剛性を高くする必要があり、また、手動によるロック機構が大がかりになっている。
さらに、上記特許文献1及び2では、昇降シリンダの先端がリフトアームの中間部よりも車体側に接続されているので、昇降シリンダの基端側を車体の低いところに配置する必要があり、車体のレイアウトに制限がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車体のレイアウトがし易く簡単な操作でダンプ及びリフトの切換が行えるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、昇降シリンダの配置位置を変更し、且つリフトアーム先端とスライドアーム基端とをロックするダンプロック機構を設けた。
具体的には、第1の発明では、車体と、該車体上にシザーズリンクを介して昇降可能且つダンプ可能に支持された荷台とを備えたリフト機能付ダンプ車を対象とする。
そして、上記シザーズリンクは、
基端が上記車体の前後一方に回動可能に連結され、先端が上記荷台の前後他方のレール部材に摺動可能に連結されたリフトアームと、
基端が上記車体他方に摺接し、先端が上記荷台一方に回動可能に連結されたスライドアームと、
上記リフトアームの中間部と上記スライドアームの中間部とを相対的に回動可能に連結する連結ピンと、
上記スライドアームの中間部よりも上記荷台側と、上記車体の一方とを伸縮可能に連結する昇降シリンダと、
上記リフトアーム先端と、上記スライドアーム基端とをロックするダンプロック機構とを備えている。
上記の構成によると、ダンプロック機構をロック解除状態にしているときには、昇降シリンダを伸張させるのに伴って昇降シリンダがスライドアームと共に、基端が車体に回動可能に連結されたリフトアームを同時に押し上げて荷台を上昇させる。このとき、昇降シリンダの先端がリフトアームとスライドアームとの連結ピンよりも荷台側にあるので、スライドアームの基端側には、荷台の重力による連結ピンを中心とした下方への回転モーメントが加わるのみで、従来のように浮き上がろうとする力は加わらない。このため、従来のように浮き上がろうとする力に対する特別な構造を設ける必要はなく、スライドアームに加わる下方への荷重は、車体に伝達される。一方、ダンプロック機構をロック状態としたときには、リフトアーム先端とスライドアーム基端とがロックされているので、昇降シリンダを伸張させるのに伴ってリフトアーム先端及びスライドアーム基端が起き上がり、荷台がダンプされる。また、昇降シリンダの先端をスライドアームの連結ピンよりも荷台側に連結しているので、昇降シリンダの基端を車体の下方へ配置する必要がなく、車体のレイアウトが容易である。
第2の発明では、第1の発明において、
上記ダンプロック機構は、ロックシリンダを伸縮させてロック状態又はロック解除状態を切換可能に構成されている。
上記の構成によると、ロックシリンダを伸縮させるという制御が簡単な構造となり、例えば、リフト操作かダンプ操作かを選択するのに伴ってロックシリンダを伸縮させるようにすれば、操作が容易で且つロックし忘れの操作ミスが防止される。
第3の発明では、第2の発明において、
上記ロックシリンダによるロック状態で上記昇降シリンダが伸張するのに伴って自重により回動して上記リフトアーム先端と上記スライドアーム基端とを機械的にロックする補助ダンプロック機構を備えている。
上記の構成によると、ロック状態でリフトアーム及びスライドアームが起き上がるのに伴って、補助ダンプロック機構がリフトアーム先端とスライドアーム基端とを機械的にロックするので、誤動作や故障によりダンプ中にロックシリンダが縮むようなことがあっても、リフトアーム及びスライドアームが開くのが防止される。
以上説明したように、上記第1の発明によれば、スライドアームの中間部よりも荷台側と車体とを昇降シリンダで連結したことにより、車体のレイアウトを容易にし、また、リフトアーム先端とスライドアーム基端とをダンプロック機構でロックするようにしたことにより、簡単な操作でダンプ又はリフトの切換を行うことができる。
上記第2の発明によれば、ロックシリンダを伸縮させてロック状態又はロック解除状態を切り換えるようにしたことにより、簡単且つ確実にリフト又はダンプの切換操作を行うことができる。
上記第3の発明によれば、ダンプロック機構によるロックに加え、補助ダンプロック機構によってもリフトアーム先端とスライドアーム基端とを機械的にロックするようにしたことにより、二重のロックによりダンプ中にリフトアーム及びスライドアームが開くのを確実に防止して安全性を向上させることができる。
本発明の実施形態にかかるリフト機能付ダンプ車が荷台をリフトさせた状態を示す側面図である。 リフト機能付ダンプ車が荷台をダンプさせた状態を示す側面図である。 リフト機能付ダンプ車が荷台を降下させた状態を示す側面図である。 荷台及びシザーズリンクを除いたリフト機能付ダンプ車の平面図である。 リフト状態のシザーズリンクを拡大して示す側面図である。 ダンプ状態のシザーズリンクを拡大して示す側面図である。 降下状態のシザーズリンクを拡大して示す側面図である。 リフトアームを示し、(a)が平面図で、(b)が側面図である。 スライドアームを示し、(a)が平面図で、(b)が側面図である。 ダンプロック機構のロック前状態を示す拡大側面図である。 ダンプロック機構のロック状態を示す拡大側面図である。 リフト状態でシザーズリンクにかかる荷重を示す説明図である。 図1のXIII−XIII線拡大断面図である。 従来のリフト機能付ダンプ車において、リフト状態でシザーズリンクにかかる荷重を示す説明図である。 従来のリフト機能付ダンプ車において、リフト状態でシザーズリンクにかかるモーメントを示す説明図である。 従来のリフト機能付ダンプ車において、ダンプ状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態のリフト機能付ダンプ車1を示し、図4にも示すように、このリフト機能付ダンプ車1は、走行可能なトラックなどの車体2を備えている。車体2は、前方にキャブ3を有し、キャブ3の後方には、前後に延びる左右一対のメインフレーム2aが設けられている。
上記メインフレーム2aには、台状のサブフレーム4が搭載されている。このサブフレーム4は、例えば図13に示すように、左右内側に開口する断面略コ字状の断面を有し、その天板4aの幅は、底板4bの幅よりも狭くなっている。このサブフレーム4にシザーズリンク10が装着されている。このシザーズリンク10上には、荷台5が昇降可能且つダンプ可能に支持されている。荷台5の構成は特に限定されないが、本実施形態では、直方体状のコンテナで、それぞれ開閉自在なテールゲート5a及び天板5bを備えている。
なお、サブフレーム4の後端には、荷台5のリフト時やダンプ時に車体2を安定させるための一対のアウトリガー6が設けられている。
図5〜図7にシザーズリンク10のリフト時、ダンプ時、降下時の拡大側面図を示す。シザーズリンク10は、リフト時に側面視でX字状となるリフトアーム11とスライドアーム12とを備えている。
図8にも示すように、リフトアーム11は、一対の柱状のリフトアーム本体11aと、このリフトアーム本体11aの先端側を左右に連結する丸パイプ状のリフトアーム連結部材11bとを備えている。リフトアーム11の基端(後端)の基端ボス部11cは、車体2(サブフレーム4)の後方の車体後端回動軸13に回動可能に連結されている。一方、先端には左右外側に先端ローラ11dが突出するように設けられている。この先端ローラ11dは、左右内側に鍔を有し、荷台5の前方下面に設けた左右一対の枠状の荷台レール部材14に左右内側から嵌め込まれることで荷台レール部材14に摺動可能に連結されている。リフトアーム本体11aの長手方向中央には、左右に貫通するリフト側連結ピン挿通孔11eが形成されている。
図9にも示すように、スライドアーム12は、リフトアーム11よりも左右幅が狭く形成され、一対の柱状のスライドアーム本体12aと、このスライドアーム本体12aの基端(前端)側を左右に連結する丸パイプ状の3本のスライドアーム連結部材12bとを備えている。スライドアーム12の先端(後端)の先端ボス部12cは、荷台5の後方の荷台後端回動軸15に回動可能に連結されている。一方、先端には左右外側に基端ローラ12dが突出するように設けられている。図13に拡大して示すように、サブフレーム4前側の左右の底板4bには、車体レール部材16がそれぞれ設けられている。この車体レール部材16の上面には、例えばゴム状のシート16a(図4では省略)が貼り付けられている。基端ローラ12dは、このシート16aが貼り付けられた車体レール部材16上に離反可能に摺接するように構成されている。図4に示すように、サブフレーム4の前側の天板4aは一部切り欠かれてローラ出入口4cが形成され、このローラ出入口4cで離反する基端ローラ12dが浮き上がるように構成されている。スライドアーム本体12aの長手方向中央には、左右に貫通するスライド側連結ピン挿通孔12eが形成されている。左右のスライド側連結ピン挿通孔12eと上記リフト側連結ピン挿通孔11eとに連結ピン17をそれぞれ挿通することでリフトアーム11の中間部とスライドアーム12の中間部とが相対的に回動可能に連結されている。
そして、スライドアーム12の中間部(スライド側連結ピン挿通孔12e)よりも荷台5側には、昇降シリンダ18のロッド18a側が連結されるリンク側シリンダ取付部19が形成されている。具体的には、左右のスライドアーム本体12aには、三角形状のシリンダ取付用リブ19aが突設され、左右のシリンダ取付用リブ19aに丸パイプ状の連結棒19bが橋渡され、この連結棒19bにスライドアーム本体12aの長手方向に平行に一対のシリンダ取付用ブラケット19cが溶接されている。このシリンダ取付用ブラケット19cにはシリンダ支持ピン挿通孔19dが開口されている。図5等に示すように、このシリンダ支持ピン挿通孔19dと昇降シリンダ18のロッド18a先端とにシリンダ支持ピン20が挿通されている。昇降シリンダ18のチューブ18b側は、サブフレーム4の後端に設けた車体側シリンダ取付部21に回動自在に連結されている。このことで、昇降シリンダ18を縮小させると、リフトアーム11とスライドアーム12とが側面視で重なり合う降下姿勢(図7に示す)となり、昇降シリンダ18を伸張させると、リフトアーム11とスライドアーム12とが側面視でX字状となるリフト姿勢(図5に示す)となるように構成されている。昇降シリンダ18には、車体2から作動油が適宜供給されるようになっている。また、昇降シリンダ18の先端は、スライドアーム12の連結ピン17よりも荷台5側に連結されているので、昇降シリンダ18の基端を車体2の下方へ配置する必要がなく、車体2のレイアウトが容易となっている。
さらに、図7に示すように、シザーズリンク10は、リフトアーム11先端とスライドアーム12基端とをロックして荷台5をダンプ可能とするダンプロック機構22を備えている。図8及び図10に示すように、このダンプロック機構22は、ロックシリンダ23を備えている。ロックシリンダ23のチューブ側は、リフトアーム連結部材11bの取付ブラケット24にチューブ側回動ピン24aを中心に回動可能に連結されている。一方、左右のリフトアーム本体11aには、シリンダ支持棒25が回転可能に挿入されている。シリンダ支持棒25の左右中央には、シリンダ取付リブ25aが設けられ、このシリンダ取付リブ25aとロックシリンダ23のロッド側とにロッド側回動ピン25bを挿通させることで、ロックシリンダ23のロッド側がシリンダ支持棒25に回動可能に支持されている。また、シリンダ支持棒25には、シリンダ取付リブ25aを左右から挟み込むように、左右に間隔をあけて一対のロック爪25cが設けられている。このことで、ロックシリンダ23を伸縮させると、シリンダ支持棒25が回転し、ロック爪25cが回動するようになっている。一方、ロック爪25cが回動したときにその動きに合わせてこのロック爪25cに係合する被係合部26は、スライドアーム12側に設けられている。具体的には、図9に示すように、スライドアーム12における3本のスライドアーム連結部材12bのうちスライドアーム12の長手方向真ん中のスライドアーム連結部材12bには、一対のリブ26aが左右に間隔をあけてそれぞれ突設されている。一対のリブ26aには、ロック爪25cの先端が係合し得る半径を持つ丸鋼26bが溶接されている。このリブ26aと丸鋼26bとで被係合部26が構成されている。このように構成することで、図10に示すように、シザーズリンク10が降下状態でロックシリンダ23が縮小した状態では、ロック爪25cが丸鋼26bと係合せず、ロック解除状態となる。図11に示すように、シザーズリンク10が降下状態でロックシリンダ23を伸張させるとロック爪25cが回動して丸鋼26bに係合し、ロック状態となる。このようにロックシリンダ23を伸縮させることでロック状態又はロック解除状態を切換可能に構成されている。そして、ロック状態において昇降シリンダ18を伸張させると、荷台5のダンプが可能となっている。例えば、リフト操作かダンプ操作かを選択するのに伴ってロックシリンダ23に作動油を送り込んで伸縮させるようにすれば、操作が容易で且つロックし忘れの操作ミスが防止される。
図10に示すように、シザーズリンク10は、さらに補助ダンプロック機構27を備えている。この補助ダンプロック機構27は、ロックシリンダ23によるロック状態で昇降シリンダ18が伸張するのに伴って自重により作動するように構成されている。具体的には、図8〜図11に示すように、各スライドアーム本体12aの基端側には、一対の支持リブ27aが突設され、この支持リブ27aには、補助ロック爪27bが回動自在に支持されている。左右一対の補助ロック爪27bは、それぞれ一方が上方に開放された鉤状のもので、他方が質量バランスを生じさせるためのカウンタバランス軸27cに連結されている。なお、カウンタバランス軸27cと補助ロック爪27bとは三角形状の補強リブ27dで補強されている。一方、リフトアーム11のリフトアーム連結部材11bには、一対のリブ28aが左右に間隔をあけてそれぞれ突設されている。各一対の支持リブ27aには、補助ロック爪27bの先端が係合し得る半径を持つ丸鋼28bが溶接されている。このリブ28aと丸鋼28bとで補助被係合部28が構成されている。補助ロック爪27bの質量バランスとしては、カウンタバランス軸27cの方が重くなっている。このため、昇降シリンダ18が伸張し始めると、カウンタバランス軸27cはサブフレーム4上に当接したままにあり、スライドアーム12の先端側が浮き上がり始めると、図10に矢印で示すように、補助ロック爪27bが回動し始め、補助ロック爪27bと丸鋼26bとが自動的に係合し、リフトアーム11先端とスライドアーム12基端とが機械的にロックされるようになっている。
−作動−
次に、本実施形態にかかるリフト機能付ダンプ車1の作動について説明する。
(1)シザーズリンク10の昇降操作
図3及び図7に示すように、荷台5が降下状態にあるときから、荷台5を上昇させるためにシザーズリンク10を上昇させるには、ダンプロック機構22をロック解除状態にしておく。例えば、荷台5の上昇操作を操作選択したときには、ロックシリンダ23には作動油を送り込まないように制御する。すると、図10に示すように、ロックシリンダ23が縮小した状態となってロック爪25cが丸鋼26bと係合しない。
そして、ダンプロック機構22をロック解除状態にしているときには、図12に示すように、昇降シリンダ18を伸張させるのに伴って昇降シリンダ18がスライドアーム12と共に、基端が車体2に回動可能に連結されたリフトアーム11を同時に押し上げ、図1及び図5に示すように、荷台5が上昇する。
このとき、昇降シリンダ18の先端がリフトアーム11とスライドアーム12との連結ピン17よりも荷台5側にあるので、白抜きの矢印で示すように、スライドアーム12の基端側には、荷台5の重力による連結ピン17を中心とした下方への回転モーメントが加わるのみで、図15で示した従来の例のように浮き上がろうとする力は加わらない。このため、スライドアーム12が摺接する車体2側は、従来のように浮き上がろうとする力に対する特別な構造を設ける必要はなく、スライドアーム12に対して下方に加わる力は、サブフレーム4を介してメインフレーム2aに効果的に伝達される。さらに、車体レール部材16に加わった荷重は、図4に示すように、その真下にある剛性の高いメインフレーム2aに効果的に伝達される。
(2)シザーズリンク10のリフト操作
一方、荷台5をリフト操作するときには、シザーズリンク10をリフト操作する。この場合には、ダンプロック機構22をロック状態とする。
例えば、シザーズリンク10のリフト操作に伴ってロックシリンダ23に作動油を送り込んでロックシリンダ23を伸張させる。
すると、図11に示すように、ロック爪25cが回動して丸鋼26bに係合し、ロック状態となる。
次いで、昇降シリンダ18を伸張させると、ロック状態でリフトアーム11及びスライドアーム12が起き上がり始めるのに伴って、カウンタバランス軸27cの重みで補助ロック爪27bが回動し、補助ロック爪27bと丸鋼28bとが係合して補助ダンプロック機構27がリフトアーム11先端とスライドアーム12基端とを機械的にロックする。このため、誤動作や故障によりダンプ中にロックシリンダ23が縮むようなことがあっても、リフトアーム11及びスライドアーム12を開くことが防止される。
そして、さらに昇降シリンダ18を伸張させると、リフトアーム11先端とスライドアーム12基端とがロックされているので、昇降シリンダ18の伸張に伴ってリフトアーム11先端及びスライドアーム12が起き上がる。そして、図2及び図6に示すように、荷台5が後方に傾斜される。このとき、テールゲート5aが開いていれば、荷台5内の収容物が排出される。
−実施形態の効果−
したがって、本実施形態にかかるリフト機能付ダンプ車1によると、スライドアーム12の中間部よりも荷台5側と車体2とを昇降シリンダ18で連結したことにより、車体2のレイアウトを容易にし、また、リフトアーム11先端とスライドアーム12基端とをダンプロック機構22でロックするようにしたことにより、簡単な操作でダンプ又はリフトの切換を行うことができる。
また、ロックシリンダ23を伸縮させてロック状態又はロック解除状態を切り換えるようにしたことにより、簡単且つ確実にリフト又はダンプの切換操作を行うことができる。
さらに、ダンプロック機構22によるロックに加え、補助ダンプロック機構27によってもリフトアーム11先端とスライドアーム12基端とを機械的にロックするようにしたことにより、二重のロックによりダンプ中にリフトアーム11及びスライドアーム12が開くのを確実に防止して安全性を向上させることができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 リフト機能付ダンプ車
2 車体
5 荷台
10 シザーズリンク
11 リフトアーム
11c 基端ボス部(基端)
11d 先端ローラ(先端)
11e リフト側連結ピン挿通孔(リフトアームの中間部)
12 スライドアーム
12c 先端ボス部(先端)
12d 基端ローラ(基端)
12e スライド側連結ピン挿通孔(スライドアームの中間部)
13 車体後端回動軸(車体前後一方)
14 荷台レール部材
15 荷台後端回動軸
16 車体レール部材(車体他方)
17 連結ピン
18 昇降シリンダ
22 ダンプロック機構
23 ロックシリンダ
27 補助ダンプロック機構

Claims (3)

  1. 車体と、該車体上にシザーズリンクを介して昇降可能且つダンプ可能に支持された荷台とを備えたリフト機能付ダンプ車において、
    上記シザーズリンクは、
    基端が上記車体の前後一方に回動可能に連結され、先端が上記荷台の前後他方のレール部材に摺動可能に連結されたリフトアームと、
    基端が上記車体他方に離反可能に摺接し、先端が上記荷台一方に回動可能に連結されたスライドアームと、
    上記リフトアームの中間部と上記スライドアームの中間部とを該リフトアーム及びスライドアームが相対的に回動可能に連結する連結ピンと、
    上記スライドアームの中間部よりも上記荷台側と、上記車体とを伸縮可能に連結する昇降シリンダと、
    上記リフトアーム先端と上記スライドアーム基端とをロックするダンプロック機構とを備えている
    ことを特徴とするリフト機能付ダンプ車。
  2. 請求項1に記載のリフト機能付ダンプ車において、
    上記ダンプロック機構は、ロックシリンダを伸縮させてロック状態又はロック解除状態を切換可能に構成されている
    ことを特徴とするリフト機能付ダンプ車。
  3. 請求項2に記載のリフト機能付ダンプ車において、
    上記ロックシリンダによるロック状態で上記昇降シリンダが伸張するのに伴って自重により回動して上記リフトアーム先端と上記スライドアーム基端とを機械的にロックする補助ダンプロック機構を備えている
    ことを特徴とするリフト機能付ダンプ車。
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