JP2010182614A - 放電灯点灯装置、放電灯の駆動方法及びプロジェクター - Google Patents

放電灯点灯装置、放電灯の駆動方法及びプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】放電灯内における定常的な対流の形成を抑えて電極材料の偏った析出を防止するとともに、電極突起の変形を抑制する放電灯点灯装置、放電灯の駆動方法及びプロジェクターを提供すること。
【解決手段】放電灯90に交流駆動電流Iを供給し、放電灯90を駆動する放電灯駆動部と、交流駆動電流Iを規定する駆動パラメーターとして少なくとも交流駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間を記憶する記憶部44と、記憶部44に記憶された駆動パラメーターに基づいて放電灯駆動部を制御する制御部40とを含み、制御部40は、所与の時間条件に基づいて、保持時間の値を第1範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した保持時間の値に基づいて放電灯駆動部を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、放電灯点灯装置、放電灯の駆動方法及びプロジェクターに関する。
プロジェクターの光源として、高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどの放電灯(放電ランプ)が使用されている。これらの放電灯においては、放電による電極の消耗や、累積点灯時間の経過に伴う電極の結晶化の進行などにより、溶融性が低下することにより電極の形状が変化する。また、これらに伴い電極先端部に複数の突起が成長したり、電極本体部の不規則な消耗が進行したりすると、アーク起点の移動やアーク長の変化が生じる。これらの現象は、放電灯の輝度低下を招き、放電灯の寿命を縮めることになるため、望ましくない。
この問題を解決する方法として、周波数の異なる交流電流を用いて放電灯を駆動する放電灯点灯装置が知られている。
特開2006−59790号公報
しかしながら、上記特許文献1のように周波数の異なる交流電流を用いて放電灯を駆動しても、放電灯内で発光に伴う定常的な対流が形成されて、電極材料の偏った析出が生じ、点灯開始時に異常放電を引起し、放電空間を形成する封体(ガラス容器)の損傷を招く可能性がある。
また、周波数のみを変化させても、電極先端の溶融状態が偏りを防ぐには十分ではなく、電極先端の突起が変形してしまう可能性があり、さらに突起形状保持のため、過度に溶融させた場合は、過剰に電極材料が蒸発し黒化などの問題を引き起こす可能性もある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、放電灯内における定常的な対流の形成を抑えて電極材料の偏った析出を防止するとともに、電極突起の変形を抑制する放電灯点灯装置、放電灯の駆動方法及びプロジェクターを提供することを目的とする。
本発明に係る放電灯点灯装置は、放電灯に交流駆動電流を供給し、前記放電灯を駆動する放電灯駆動部と、前記交流駆動電流を規定する駆動パラメーターとして少なくとも前記交流駆動電流が同一極性で継続する保持時間を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記駆動パラメーターに基づいて前記放電灯駆動部を制御する制御部とを含み、前記制御部は、所与の時間条件に基づいて、前記保持時間の値を第1範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記保持時間の値に基づいて前記放電灯駆動部を制御することを特徴とする。
所与の時間条件は、例えば、交流駆動電流の所定周期数を経過する毎であっても、所定時間を経過する毎であってもよい。
所与の確率は、例えば、第1範囲内で一様に分布する確率であっても、特定の分布を持つ確率であってもよい。
本発明によれば、放電灯を駆動する交流駆動電流が同一極性で継続する保持時間が確率的に(ランダムに)変動するため、放電灯内における定常的な対流の形成を抑えて、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができる。
また、放電灯の各電極間に供給されるエネルギーも確率的に(ランダムに)変動するため、電極先端の溶融状態の偏りを抑えて、電極先端の突起の変形を抑制することができる。
本発明に係る放電灯点灯装置は、放電灯に交流駆動電流を供給し、前記放電灯を駆動する放電灯駆動部と、前記交流駆動電流を規定する駆動パラメーターとして少なくとも前記交流駆動電流のデューティー比を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記駆動パラメーターに基づいて前記放電灯駆動部を制御する制御部とを含み、前記制御部は、所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流のデューティー比の値を第2範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流のデューティー比の値に基づいて前記放電灯駆動部を制御することを特徴とする。
デューティー比は、第1極性と第2極性とを交互に繰り返す交流駆動電流の1周期の長さに対する第1極性区間の長さの比である。
本発明によれば、放電灯を駆動する交流駆動電流のデューティー比が確率的に(ランダムに)変動するため、放電灯内における定常的な対流の形成を抑えて、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができる。
また、放電灯の各電極間に供給されるエネルギーも確率的に(ランダムに)変動するため、電極先端の溶融状態の偏りを抑えて、電極先端の突起の変形を抑制することができる。
この放電灯点灯装置では、前記記憶部は、前記交流駆動電流を規定する駆動パラメーターとして前記交流駆動電流の周波数を記憶し、前記制御部は、所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流の周波数の値を第3範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流の周波数の値に基づいて前記放電灯駆動部を制御してもよい。
この放電灯点灯装置では、前記記憶部は、前記交流駆動電流を規定する駆動パラメーターとして前記交流駆動電流の波形を記憶し、前記制御部は、所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流の波形を選択可能な複数の波形パターンから所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流の波形に基づいて前記放電灯駆動部を制御してもよい。
この放電灯点灯装置では、前記放電灯の駆動電圧を検出する電圧検出部を含み、前記制御部は、前記電圧検出部で検出された前記駆動電圧に基づいて、前記所与の時間条件、前記第1範囲、前記第2範囲、前記第3範囲及び前記選択可能な複数の波形パターンの少なくとも1つを設定してもよい。
この放電灯点灯装置では、前記制御部は、前記放電灯をそれぞれ異なる駆動電力で駆動する複数の駆動モードを有し、前記駆動モードに基づいて、前記所与の時間条件、前記第1範囲、前記第2範囲、前記第3範囲及び前記選択可能な複数の波形パターンの少なくとも1つを設定してもよい。
この放電灯点灯装置では、前記放電灯駆動部は、放電灯駆動用電力を生成する電力制御回路と、前記電力制御回路が出力する直流電流を所与のタイミングで極性反転することで前記放電灯に供給する前記交流駆動電流を生成出力する交流変換回路とを含み、前記制御部は、前記交流変換回路に対して前記交流駆動電流の極性反転タイミングを制御する交流変換制御と、前記電力制御回路に対して前記電力制御回路が出力する直流電流の電流値を制御する電流制御とのうち少なくとも一方を行うことにより前記放電灯駆動部を制御してもよい。
本発明に係る放電灯の駆動方法は、放電灯に交流駆動電流を供給することにより点灯する放電灯の駆動方法であって、所与の時間条件に基づいて、前記保持時間の値を第1範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記保持時間の値に基づいて前記放電灯を駆動することを特徴とする。
本発明に係る放電灯の駆動方法は、放電灯に交流駆動電流を供給することにより点灯する放電灯の駆動方法であって、
所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流のデューティー比の値を第2範囲内から所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流のデューティー比の値に基づいて前記放電灯を駆動することを特徴とする。
この放電灯の駆動方法では、所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流の周波数の値を第3範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流の周波数の値に基づいて前記放電灯を駆動してもよい。
この放電灯の駆動方法では、所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流の波形を選択可能な複数の波形パターンから所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流の波形で前記放電灯を駆動してもよい。
この放電灯の駆動方法では、前記放電灯の駆動電圧を検出し、前記放電灯の駆動電圧に基づいて前記第1範囲、前記第2範囲、前記第3範囲及び前記選択可能な複数の波形パターンの少なくとも1つを設定してもよい。
この放電灯の駆動方法では、前記放電灯をそれぞれ異なる駆動電力で駆動する複数の駆動モードから1つを選択し、選択した前記駆動モードに基づいて前記第1範囲、前記第2範囲、前記第3範囲及び前記選択可能な複数の波形パターンの少なくとも1つを設定してもよい。
本発明に係るプロジェクターは、これらのいずれかの放電灯点灯装置を含むことを特徴とする。
本発明の一実施例としてのプロジェクターを示す説明図。 光源装置の構成を示す説明図。 本実施形態に係る放電灯点灯装置の回路図。 本実施形態の制御部の構成について説明するための図。 図5(A)乃至図5(D)は、放電灯に供給する駆動電力の極性と電極の温度との関係を示す説明図。 図6(A)及び図6(B)は、駆動電圧と駆動パラメーターとの対応関係の一例を示す表。 駆動パラメーターを変更して交流駆動電流を生成する手順の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態で生成される交流駆動電流の波形例を示すタイミングチャート。 図9(A)及び図9(B)は、電力制御回路から出力される直流電流の波形と交流駆動電流の波形との関係を示すタイミングチャート。 第1の実施形態の変形例で生成される交流駆動電流の波形例を示すタイミングチャート。 第2の実施形態で生成される交流駆動電流の波形例を示すタイミングチャート。 第2の実施形態の変形例1で生成される交流駆動電流の波形例を示すタイミングチャート。 第2の実施形態の変形例2で生成される交流駆動電流の波形例を示すタイミングチャート。 駆動モードに応じて駆動パラメーターを変更して交流駆動電流を生成する手順の一例を示すフローチャート。 駆動モードに応じて駆動パラメーターを変更して交流駆動電流を生成する手順の一例を示すフローチャート。 本実施の形態に係るプロジェクターの回路構成の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.プロジェクターの光学系
図1は、本発明の一実施例としてのプロジェクター500を示す説明図である。プロジェクター500は、光源装置200と、平行化レンズ305と、照明光学系310と、色分離光学系320と、3つの液晶ライトバルブ330R、330G、330Bと、クロスダイクロイックプリズム340と、投写光学系350とを有している。
光源装置200は、光源ユニット210と、放電灯点灯装置10と、を有している。光源ユニット210は、主反射鏡112と副反射鏡50と放電灯90とを有している。放電灯点灯装置10は、放電灯90に電力を供給して、放電灯90を点灯させる。主反射鏡112は、放電灯90から放出された光を、照射方向Dに向けて反射する。照射方向Dは、光軸AXと平行である。光源ユニット210からの光は、平行化レンズ305を通過して照明光学系310に入射する。この平行化レンズ305は、光源ユニット210からの光を、平行化する。
照明光学系310は、光源装置200からの光の照度を液晶ライトバルブ330R、330G、330Bにおいて均一化する。また、照明光学系310は、光源装置200からの光の偏光方向を一方向に揃える。この理由は、光源装置200からの光を液晶ライトバルブ330R、330G、330Bで有効に利用するためである。照度分布と偏光方向とが調整された光は、色分離光学系320に入射する。色分離光学系320は、入射光を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色光に分離する。3つの色光は、各色に対応付けられた液晶ライトバルブ330R、330G、330Bによって、それぞれ変調される。液晶ライトバルブ330R、330G、330Bは、液晶パネル560R、560G、560Bと、液晶パネル560R、560G、560Bのそれぞれの光入射側及び出射側に配置される偏光板を備える。変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム340によって合成される。合成光は、投写光学系350に入射する。投写光学系350は、入射光を、図示しないスクリーンに投写する。これにより、スクリーン上には画像が表示される。
なお、平行化レンズ305と、照明光学系310と、色分離光学系320と、クロスダイクロイックプリズム340と、投写光学系350とのそれぞれの構成としては、周知の種々の構成を採用可能である。
図2は、光源装置200の構成を示す説明図である。光源装置200は、光源ユニット210と放電灯点灯装置10とを有している。図中には、光源ユニット210の断面図が示されている。光源ユニット210は、主反射鏡112と放電灯90と副反射鏡50とを有している。
放電灯90の形状は、第1端部90e1から第2端部90e2まで、照射方向Dに沿って延びる棒形状である。放電灯90の材料は、例えば、石英ガラス等の透光性材料である。放電灯90の中央部は球状に膨らんでおり、その内には、放電空間91が形成されている。放電空間91内には、希ガス、金属ハロゲン化合物等を含む放電媒体であるガスが封入されている。
また、放電空間91内には、2つの電極92、93が、放電灯90から突き出している。第1電極92は、放電空間91の第1端部90e1側に配置され、第2電極93は、放電空間91の第2端部90e2側に配置されている。これらの電極92、93の形状は、光軸AXに沿って延びる棒形状である。放電空間91内では、各電極92、93の電極先端部(「放電端」とも呼ぶ)が、所定距離だけ離れて向かい合っている。なお、これらの電極92、93の材料は、例えば、タングステン等の金属である。
放電灯90の第1端部90e1には、第1端子536が設けられている。第1端子536と第1電極92とは、放電灯90の内部を通る導電性部材534によって電気的に接続されている。同様に、放電灯90の第2端部90e2には、第2端子546が設けられている。第2端子546と第2電極93とは、放電灯90の内部を通る導電性部材544によって電気的に接続されている。各端子536、546の材料は、例えば、タングステン等の金属である。また、各導電性部材534、544としては、例えば、モリブデン箔が利用される。
これらの端子536、546は、放電灯点灯装置10に接続されている。放電灯点灯装置10は、これらの端子536、546に、交流電流を供給する。その結果、2つの電極92、93の間でアーク放電が起きる。アーク放電により発生した光(放電光)は、破線の矢印で示すように、放電位置から全方向に向かって放射される。
放電灯90の第1端部90e1には、固定部材114によって、主反射鏡112が固定されている。主反射鏡112の反射面(放電灯90側の面)の形状は、回転楕円形状である。主反射鏡112は、放電光を照射方向Dに向かって反射する。なお、主反射鏡112の反射面の形状としては、回転楕円形状に限らず、放電光を照射方向Dに向かって反射するような種々の形状を採用可能である。例えば、回転放物線形状を採用してもよい。この場合は、主反射鏡112は、放電光を、光軸AXにほぼ平行な光に変換することができる。したがって、平行化レンズ305を省略することができる。
放電灯90の第2端部90e2側には、固定部材522によって、副反射鏡50が固定されている。副反射鏡50の反射面(放電灯90側の面)の形状は、放電空間91の第2端部90e2側を囲む球面形状である。副反射鏡50は、放電光を、主反射鏡112に向かって反射する。これにより、放電空間91から放射される光の利用効率を高めることができる。
なお、固定部材114、522の材料としては、放電灯90の発熱に耐える任意の耐熱材料(例えば、無機接着剤)を採用可能である。また、主反射鏡112及び副反射鏡50と放電灯90との配置を固定する方法としては、主反射鏡112及び副反射鏡50を放電灯90に固定する方法に限らず、任意の方法を採用可能である。例えば、放電灯90と主反射鏡112とを、独立に、プロジェクターの筐体(図示せず)に固定してもよい。副反射鏡50についても同様である。
2.第1の実施形態に係る放電灯点灯装置
(1)放電灯点灯装置の構成
図3は、本実施形態に係る放電灯点灯装置の回路図の一例である。
放電灯点灯装置10は、電力制御回路20を含む。電力制御回路20は、放電灯90に供給する駆動電力を生成する。本実施形態においては、電力制御回路20は、直流電源80を入力とし、当該入力電圧を降圧して直流電流Idを出力するダウンチョッパー回路で構成されている。
電力制御回路20は、スイッチ素子21、ダイオード22、コイル23及びコンデンサー24を含んで構成することができる。スイッチ素子21は、例えばトランジスターで構成することができる。本実施形態においては、スイッチ素子21の一端は直流電源80の正電圧側に接続され、他端はダイオード22のカソード端子及びコイル23の一端に接続されている。また、コイル23の他端にはコンデンサー24の一端が接続され、コンデンサー24の他端はダイオード22のアノード端子及び直流電源80の負電圧側に接続されている。スイッチ素子21の制御端子には制御部40から電流制御信号が入力されてスイッチ素子21のON/OFFが制御される。電流制御信号には、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御信号が用いられてもよい。
ここで、スイッチ素子21がONすると、コイル23に電流が流れ、コイル23にエネルギーが蓄えられる。その後、スイッチ素子21がOFFすると、コイル23に蓄えられたエネルギーがコンデンサー24とダイオード22とを通る経路で放出される。その結果、スイッチ素子21がONする時間の割合に応じた直流電流Idが発生する。
放電灯点灯装置10は、交流変換回路30を含む。交流変換回路30は、電力制御回路20から出力される直流電流Idを入力し、所与のタイミングで極性反転することにより、任意のデューティー比や周波数をもつ放電灯駆動用の交流駆動電流Iを生成出力する。本実施形態においては、交流変換回路30はインバーターブリッジ回路(フルブリッジ回路)で構成されている。
交流変換回路30は、例えば、トランジスターなどの第1乃至第4のスイッチ素子31乃至34を含んで構成され、直列接続された第1及び第2のスイッチ素子31及び32と、直列接続された第3及び第4のスイッチ素子33及び34を、互いに並列接続して構成される。第1乃至第4のスイッチ素子31乃至34の制御端子には、それぞれ制御部40から交流変換制御信号が入力され、第1乃至第4のスイッチ素子31乃至34のON/OFFが制御される。
交流変換回路30は、第1及び第4のスイッチ素子31及び34と、第2及び第3のスイッチ素子32及び33を交互にON/OFFを繰り返すことにより、電力制御回路20から出力される直流電流Idの極性を交互に反転し、第1及び第2のスイッチ素子31及び32の共通接続点及び第3及び第4のスイッチ素子33及び34の共通接続点から、制御されたデューティー比や周波数等をもった交流駆動電流Iを生成出力する。
すなわち、第1及び第4のスイッチ素子31及び34がONの時には第2及び第3のスイッチ素子32及び33をOFFにし、第1及び第4のスイッチ素子31及び34がOFFの時には第2及び第3のスイッチ素子32及び33をONにするように制御する。したがって、第1及び第4のスイッチ素子31及び34がONの時には、コンデンサー24の一端から第1のスイッチ素子31、放電灯90、第4のスイッチ素子34の順に流れる交流駆動電流Iが発生する。また、第2及び第3のスイッチ素子32及び33をONの時には、コンデンサー24の一端から第3のスイッチ素子33、放電灯90、第2のスイッチ素子32の順に流れる交流駆動電流Iが発生する。
本実施形態において、電力制御回路20と交流変換回路30とを合わせて放電灯駆動部に対応する。
放電灯点灯装置10は、制御部40を含む。制御部40は、電力制御回路20及び交流変換回路30を制御することにより、交流駆動電流Iの電流値、デューティー比、周波数等を制御する。制御部40は、交流変換回路30に対して交流駆動電流Iの極性反転タイミングによりデューティー比、周波数等を制御する交流変換制御を行う。また、制御部40は、電力制御回路20に対して、出力される直流電流Idの電流値を制御する電流制御を行う。
また、制御部40は、外部からモード設定信号Sを受け付け、電力制御回路20から出力される直流電流Idの平均値を、モード設定信号Sに対応した電流値とする電流制御処理を行ってもよい。電力制御信号Sは、例えば、ユーザーにモード切替え操作(例えば、高電力駆動の高輝度モードと低電力駆動の長寿命モードの切替え操作)に基づく信号であってもよい。
制御部40の構成は、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、制御部40は、システムコントローラー41、電力制御回路コントローラー42及び交流変換回路コントローラー43含んで構成されている。なお、制御部40は、その一部又は全てを半導体集積回路で構成してもよい。
システムコントローラー41は、電力制御回路コントローラー42及び交流変換回路コントローラー43を制御することにより、電力制御回路20及び交流変換回路30を制御する。システムコントローラー41は、後述する放電灯点灯装置10内部に設けた動作検出部60により検出した駆動電圧Vd及び交流駆動電流Iに基づき、電力制御回路コントローラー42及び交流変換回路コントローラー43を制御してもよい。
本実施形態においては、システムコントローラー41は記憶部44を含んで構成されている。なお、記憶部44は、システムコントローラー41とは独立に設けてもよい。
システムコントローラー41は、記憶部44に格納された情報に基づき、電力制御回路20及び交流変換回路30を制御してもよい。記憶部44には、例えば交流駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間、交流駆動電流Iの電流値、デューティー比、周波数、波形等の駆動パラメーターに関する情報が格納されていてもよい。
電力制御回路コントローラー42は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、電力制御回路20へ電流制御信号を出力することにより、電力制御回路20を制御する。
交流変換回路コントローラー43は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、交流変換回路30へ交流変換制御信号を出力することにより、交流変換回路30を制御する。
なお、制御部40は、専用回路により実現して上述した制御や後述する処理の各種制御を行うようにすることもできるが、例えばCPU(Central Processing Unit)が記憶部44等に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、これらの処理の各種制御を行うようにすることもできる。すなわち、図4に示すように、制御部40は、制御プログラムにより、電力制御回路20を制御する電流制御手段40−1、交流変換回路30を制御する交流変換制御手段40−2、乱数を生成又は選択する乱数生成手段40−3、駆動パラメーターを選択する駆動パラメーター選択手段40−4として機能するように構成してもよい。
放電灯点灯装置10は、動作検出部60を含んでもよい。動作検出部60は、例えば放電灯90の駆動電圧Vdを検出し、駆動電圧情報を出力する電圧検出部や、交流駆動電流Iを検出し、駆動電流情報を出力する電流検出部を含んでもよい。本実施形態においては、動作検出部60は、第1乃至第3の抵抗61乃至63を含んで構成されている。
本実施形態において、電圧検出部は、放電灯90と並列に、互いに直列接続された第1及び第2の抵抗61及び62で分圧した電圧により駆動電圧Vdを検出する。また、本実施形態において、電流検出部は、放電灯90に直列に接続された第3の抵抗63に発生する電圧により交流駆動電流Iを検出する。
放電灯点灯装置10は、イグナイター回路70を含んでもよい。イグナイター回路70は、放電灯90の点灯開始時にのみ動作し、放電灯90の点灯開始時に放電灯90の電極間を絶縁破壊して放電路を形成するために必要な高電圧(通常制御動作時よりも高い電圧)を放電灯90の電極間に供給する。本実施形態においては、イグナイター回路70は、放電灯90と並列に接続されている。
図5(A)乃至図5(D)は、放電灯90に供給する駆動電力の極性と電極の温度との関係を示す説明図である。図5(A)及び図5(B)は、2つの電極92、93の動作状態を示している。図中には、2つの電極92、93の先端部分が示されている。電極92、93の先端には突起552p、562pがそれぞれ設けられている。放電は、これらの突起552p、562pの間で生じる。本実施例では、突起が無い場合と比べて、各電極92、93における放電位置(アーク位置)の移動を抑えることができる。ただし、このような突起を省略してもよい。
図5(A)は、第1電極92が陽極として動作し、第2電極93が陰極として動作する第1極性状態P1を示している。第1極性状態P1では、放電によって、第2電極93(陰極)から第1電極92(陽極)へ電子が移動する。陰極(第2電極93)からは、電子が放出される。陰極(第2電極93)から放出された電子は、陽極(第1電極92)の先端に衝突する。この衝突によって熱が生じ、そして、陽極(第1電極92)の先端(突起552p)の温度が上昇する。
図5(B)は、第1電極92が陰極として動作し、第2電極93が陽極として動作する第2極性状態P2を示している。第2極性状態P2では、第1極性状態P1とは逆に、第1電極92から第2電極93へ電子が移動する。その結果、第2電極93の先端(突起562p)の温度が上昇する。
このように、陽極の温度は、陰極と比べて高くなりやすい。ここで、一方の電極の温度が他方の電極と比べて高い状態が続くことは、種々の不具合を引き起こし得る。例えば、高温電極の先端が過剰に溶けた場合には、意図しない電極変形が生じ得る。その結果、アーク長が適正値からずれる場合がある。また、低温電極の先端の溶融が不十分な場合には、先端に生じた微少な凹凸が溶けずに残り得る。その結果、いわゆるアークジャンプが生じる場合がある(アーク位置が安定せずに移動する)。
このような不具合を抑制する技術として、各電極の極性を繰り返し交替させる交流駆動を利用可能である。図5(C)は、放電灯90(図2)に供給される交流駆動電流(駆動信号)を示すタイミングチャートである。横軸は時間Tを示し、縦軸は交流駆動電流Iの電流値を示している。交流駆動電流Iは、放電灯90を流れる電流を示す。正値は、第1極性状態P1を示し、負値は、第2極性状態P2を示す。図5(C)の例では、矩形波交流電流が利用されている。そして、第1極性状態P1と第2極性状態P2とが交互に繰り返される。ここで、第1極性区間Tpは、第1極性状態P1が続く時間を示し、第2極性区間Tnは、第2極性状態P2が続く時間を示す。また、第1極性区間Tpの平均電流値はIm1であり、第2極性区間Tnの平均電流値は−Im2である。なお、駆動周波数は、放電灯90の特性に合わせて、実験的に決定可能である(例えば、30Hz〜1kHzの範囲の値が採用される)。他の値Im1、−Im2、Tp、Tnも、同様に実験的に決定可能である。
図5(D)は、第1電極92の温度変化を示すタイミングチャートである。横軸は時間Tを示し、縦軸は温度Hを示している。第1極性状態P1では、第1電極92の温度Hが上昇し、第2極性状態P2では、第1電極92の温度Hが降下する。また、第1極性状態P1と第2極性状態P2状態が繰り返されるので、温度Hは、最小値Hminと最大値Hmaxとの間で周期的に変化する。なお、図示は省略するが、第2電極93の温度は、第1電極92の温度Hとは逆位相で変化する。すなわち、第1極性状態P1では、第2電極93の温度が降下し、第2極性状態P2では、第2電極93の温度が上昇する。
第1極性状態P1では、第1電極92(突起552p)の先端が溶融するので、第1電極92(突起552p)の先端が滑らかになる。これにより、第1電極92での放電位置の移動を抑制できる。また、第2電極93(突起562p)の先端の温度が降下するので、第2電極93(突起562p)の過剰な溶融が抑制される。これにより、意図しない電極変形を抑制できる。第2極性状態P2では、第1電極92と第2電極93の立場が逆である。したがって、2つの状態P1、P2を繰り返すことによって、2つの電極92、93のそれぞれにおける不具合を抑制できる。
ここで、電流Iの波形が対称である場合、すなわち、電流Iの波形が「|Im1|=|−Im2|、Tp=Tn」という条件を満たす場合には、2つの電極92、93の間で、供給される電力の条件が同じである。したがって、2つの電極92、93の間の温度差が小さくなると推定される。ところが、このような対称の電流波形での駆動を維持し続けると、放電空間91内に定常的な対流が発生し電極の軸部の局所に電極材料が堆積あるいは偏析して針状に成長し、放電空間91を包囲する透光性材料の壁面に向けて意図しない放電が生じる可能性がある。このような意図しない放電は、当該内壁を劣化させ、放電灯90の寿命を低下させる原因となる。また、このような対称の電流波形での駆動を維持し続けると、電極が一定の温度分布で長時間持続されるため、経時的な状態変化に伴って生じた電極の非対称性が、時間と共により助長される方向に向かう。
また、電極が広い範囲にわたり加熱されすぎる(アークスポット(アーク放電に伴う電極表面上のホットスポット)が大きくなる)と過剰な溶融により電極の形状が崩れる。逆に、電極が冷えすぎる(アークスポットが小さくなる)と電極の先端が十分に溶融できず、先端を滑らかに戻せない、すなわち電極の先端が変形しやすくなる。したがって、電極に対して一様なエネルギー供給状態を継続すると、電極の先端(突起552p、562p)が意図しない形状に変形しやすくなる。
(2)放電灯点灯装置の制御例
次に、本実施形態に係る放電灯点灯装置10の制御の具体例について説明する。
本実施形態に係る放電灯点灯装置10の制御部40は、所与の時間条件に基づいて、交流駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間の値を第1範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した保持時間の値に基づいて放電灯駆動部を制御する。
保持時間とは、すなわち交流駆動電流Iの極性反転タイミングから次の極性反転タイミングまでの時間である。
所与の時間条件は、例えば、交流駆動電流の所定周期数を経過する毎であっても、所定時間を経過する毎であってもよい。本実施形態においては、1/2周期ごとに保持時間を選択して駆動する例について説明する。
所与の確率は、例えば、第1範囲内で一様に分布する確率であってもよいし、特定の分布(例えば正規分布)を持つ確率であってもよい。本実施形態においては、第1範囲内で一様に分布する確率である例について説明する。
制御部40は、動作検出部60の電圧検出部で検出された放電灯の駆動電圧Vdに基づいて、第1範囲を設定してもよい。
図6(A)及び図6(B)は、駆動電圧Vdと駆動パラメーターとの対応関係の一例を示す表である。図6(A)は、相対的に高い駆動電力で放電灯90を駆動する駆動モードの場合の対応関係、図6(B)は、相対的に低い駆動電力で放電灯90を駆動する駆動モードの場合の対応関係を示す。
図6(A)及び図6(B)において、第1列が駆動電圧Vdを表す。また、第2列が保持時間の最小値、第3列が保持時間の最大値を表し、各駆動電圧Vdに対応する保持時間の最小値から最大値までの範囲が第1範囲に対応する。
図7は、駆動パラメーターを変更して交流駆動電流Iを生成する手順の一例を示すフローチャートである。所与の時間条件を満たすごとに図7に示す手順を実行してもよいし、図7に示す手順の1回の実行で所定時間(例えば数分間)分の交流駆動電流Iの波形をまとめて生成してもよい。
なお、図7に示す例では、既にある駆動パラメーターで交流駆動電流Iを生成している状態において、駆動パラメーターを変更する例について示している。放電灯90の点灯開始後の所定期間においては、例えば、初期設定の駆動パラメーターで交流駆動電流Iを生成してもよいし、前回の消灯直前期において使用した駆動パラメーターで交流駆動電流Iを生成してもよい。
まず、乱数生成手段40−3により乱数Rnを生成し選択する(ステップS100)。乱数生成手段40−3は、予め記憶部44等に記憶された乱数表から乱数Rnを選択してもよいし、擬似乱数を生成して乱数Rnを選択してもよい。本実施形態においては、乱数Rnは0から1までのいずれかの値をとり、一様に分布する乱数として説明する。なお、例えば正規分布を持つ乱数(正規乱数)は、一様な分布を持つ乱数をボックス=ミューラー法(Box-Muller transform)で変換することにより生成することができる。
次に、電圧検出部により駆動電圧Vdを検出する(ステップS102)。検出する駆動電圧Vdは、所定時間(例えば数分間)の平均値としてもよい。
次に、駆動パラメーター選択手段40−4により、乱数Rnと駆動電圧Vdとに基づいて駆動パラメーターを選択する(ステップS104)。本実施形態においては、駆動パラメーターの1つとして保持時間について説明する。
例えば、相対的に高い駆動電力で放電灯90を駆動する駆動モードで駆動中に駆動電圧Vdが87Vであった場合、図6(A)により、第1範囲は0.0024秒〜0.0044秒である。したがって、この第1範囲内の値から保持時間を選択する。
保持時間をTx、第1範囲の下限をTmin、第1範囲の上限をTmaxとして、保持時間Txは、以下の式で計算する。
Tx=Tmin+(Tmax−Tmin)×Rn
例えばRn=0.5だった場合には、Tx=0.0024+(0.0300−0.0024)×0.5=0.0162秒となる。乱数Rnは0から1までのいずれかの値をとり、一様に分布する乱数であるから、保持期間Txは第1範囲の下限から上限までのいずれかの値をとり、一様な確率で分布することになる。
ステップS104の次に、駆動パラメーターをS104で選択した値に変更し、交流駆動電流Iを生成する(ステップS106)。本実施形態では、交流変換制御手段40−2での交流駆動電流Iの極性反転タイミングを変更することにより、保持時間を変更した交流駆動電流Iを生成することができる。
図8は、本実施形態で生成される交流駆動電流Iの波形例を示すタイミングチャートである。横軸は時間、縦軸は交流駆動電流Iを表す。Tx1〜Tx12はそれぞれ保持時間である。
保持時間が長いほど、陽極となる電極の温度は上昇する。したがって、交流駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間Txを第1範囲内から所与の確率でランダムに選択して放電灯90を駆動することにより、電極の温度がランダムに変化することになるため、放電灯内における定常的な対流の形成を抑えて、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができる。
また、放電灯の各電極間に供給されるエネルギーも確率的に(ランダムに)変動するため、電極の突起552p、562p近傍のアークスポットの大きさも確率的に(ランダムに)変化する。したがって、電極の溶融状態の偏りを抑えて、電極の突起552p、562pの変形を抑制することができる。
また、駆動電圧Vdは放電灯90の電極間距離、すなわち電極の劣化状態との相関が高い。したがって、駆動電圧Vdに基づいて第1範囲を設定することにより、電極の劣化状態に応じた駆動パラメーターで放電灯90を駆動することができる。
〔変形例〕
上述の実施形態においては、交流駆動電流Iの波形が矩形波である場合について説明したが、交流駆動電流Iの保持時間Txをランダムに変化させる制御に加えて、交流駆動電流Iの波形をランダムに変化させる制御を行ってもよい。すなわち、記憶部44は、交流駆動電流Iを規定する駆動パラメーターとして交流駆動電流Iの波形を記憶し、制御部40は、所与の時間条件に基づいて、交流駆動電流Iの波形を選択可能な複数の波形パターンから所与の確率で選択し、選択した交流駆動電流Iの波形に基づいて放電灯駆動部を制御してもよい。
制御部40は、動作検出部60の電圧検出部で検出された放電灯の駆動電圧Vdに基づいて、選択可能な複数の波形パターンを設定してもよい。
図9(A)及び図9(B)は、電力制御回路20から出力される直流電流Idの波形と交流駆動電流Iの波形との関係を示すタイミングチャートである。いずれも、直流電流Idを所定の極性反転タイミングで極性反転することにより交流駆動電流Iを生成している。
図9(A)は、電流制御手段40−1により、交流駆動電流Iの半周期の期間内で、直流電流Idを直線的に単調増加させた場合の波形例(以下「波形A」とする)、図9(B)は、電流制御手段40−1により、交流駆動電流Iの半周期の期間内の終端側に直流電流Idの電流値が他の区間よりも大きくなる区間を設けた場合の波形例(以下「波形B」とする)を示している。
本変形例では、交流駆動電流Iの波形を、例えば矩形波、波形A、波形Bの中から所与の確率で選択し、選択した交流駆動電流Iの波形に基づいて放電灯駆動部を制御してもよい。
ここで、重畳率を以下の式で定義する。
重畳率=(交流駆動電流Iの半周期の期間内における直流電流Idの平均値と終端の値との差)/直流電流Idの平均値
本変形例では、所与の確率で重畳率を変化させることにより、波形Aや波形Bを変化させ、変化させた波形に基づいて放電灯駆動部を制御してもよい。なお、波形A及び波形Bの例において、重畳率が0%の場合は矩形波に相当する。また、重畳率が負値の場合は、例えば波形Aにおいては、交流駆動電流Iの半周期の期間内で、直流電流Idを直線的に単調減少させる場合に相当する。
以下の説明においては、交流駆動電流Iを波形Aとなるように放電灯90を駆動し、波形Aの重畳率をランダムに変化させる例について説明する。
図7に示す手順において、ステップS100〜S102については、上述の実施形態と同様である。
図7のステップS104において、駆動パラメーター選択手段40−4により、乱数Rnと駆動電圧Vdとに基づいて駆動パラメーターを選択する。本実施形態においては、駆動パラメーターの1つとして既に説明した保持時間に加えて、波形Aの重畳率について説明する。
図6(A)及び図6(B)において、第8列が重畳率の最小値、第9列が重畳率の最大値を表し、各駆動電圧Vdに対応する重畳率の最小値から最大値までの範囲が選択可能な複数の波形パターンに対応する。
例えば、相対的に高い駆動電力で放電灯90を駆動する駆動モードで駆動中に駆動電圧Vdが87Vであった場合、図6(A)により、重畳率の選択可能範囲は0%〜10%である。したがって、この選択可能範囲内の値から重畳率を選択する。
重畳率をOf、選択可能範囲の下限をOmin、選択可能範囲の上限をOmaxとして、重畳率Ofは、以下の式で計算する。
Of=Omin+(Omax−Omin)×Rn
例えばRn=0.5だった場合には、Of=0+(10−0)×0.5=5%となる。乱数Rnは0から1までのいずれかの値をとり、一様に分布する乱数であるから、重畳率Ofは選択可能範囲の下限から上限までのいずれかの値をとり、一様な確率で分布することになる。
ステップS104の次に、駆動パラメーターをS104で選択した値に変更し、交流駆動電流Iを生成する(ステップS106)。本変形例では、電流制御手段40−1での交流駆動電流Iの半周期の期間内における直流電流Idの電流値の制御を変更することにより、波形Aの重畳率を変更した交流駆動電流Iを生成することができる。
図10は、本変形例で生成される交流駆動電流Iの波形例を示すタイミングチャートである。横軸は時間、縦軸は交流駆動電流Iを表す。Tx1〜Tx12はそれぞれ保持時間である。
重畳率が大きいほど、陽極となる電極の温度は上昇する。よって、交流駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間Txを第1範囲内から所与の確率でランダムに選択することに加えて、波形についても所与の確率でランダムに選択して放電灯90を駆動することにより、電極の温度がランダムに変化することになる。したがって、保持時間と重畳率の変化を組み合わせて加えることにより、放電灯内における定常的な対流の形成をさらに抑えて、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができる。
また、放電灯の各電極間に供給されるエネルギーも確率的に(ランダムに)変動するため、電極の突起552p、562p近傍のアークスポットの大きさも確率的に(ランダムに)変化する。したがって、保持時間と重畳率の変化を組み合わせて加えることにより、電極の溶融状態の偏りを抑えて、電極の突起552p、562pの変形をさらに抑制することができる。
3.第2の実施形態に係る放電灯点灯装置
次に、記憶部44が、交流駆動電流Iを規定する駆動パラメーターとして少なくとも交流駆動電流Iのデューティー比を記憶し、制御部40は、所与の時間条件に基づいて、交流駆動電流Iのデューティー比の値を第2範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した交流駆動電流Iのデューティー比の値に基づいて放電灯駆動部を制御する例について説明する。なお、第1の実施の形態と共通する構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
デューティー比は、交流駆動電流Iの1周期の長さに対する第1極性区間Tpの長さの比である。デューティー比は、交流変換制御手段40−2により、交流駆動電流Iの極性反転タイミングを変更することにより制御することができる。
所与の時間条件は、例えば、交流駆動電流の所定周期数を経過する毎であっても、所定時間を経過する毎であってもよい。本実施形態においては、1周期ごとにデューティー比を選択して駆動する例について説明する。
所与の確率は、例えば、第2の範囲内で一様に分布する確率であってもよいし、特定の分布(例えば正規分布)を持つ確率であってもよい。本実施形態においては、第2範囲内で一様に分布する確率である例について説明する。
制御部40は、動作検出部60の電圧検出部で検出された放電灯の駆動電圧Vdに基づいて、第2範囲を設定してもよい。
以下、図7を用いて交流駆動電流Iのデューティー比を変更する手順例について説明する。
図7に示す手順において、ステップS100〜S102については、上述の実施形態と同様である。
図7のステップS104において、駆動パラメーター選択手段40−4により、乱数Rnと駆動電圧Vdとに基づいて駆動パラメーターを選択する。本実施形態においては、駆動パラメーターの1つとして交流駆動電流Iのデューティー比について説明する。
図6(A)及び図6(B)において、第4列がデューティー比の最小値、第5列がデューティー比の最大値を表し、各駆動電圧Vdに対応するデューティー比の最小値から最大値までの範囲が第2範囲に対応する。
例えば、相対的に高い駆動電力で放電灯90を駆動する駆動モードで駆動中に駆動電圧Vdが87Vであった場合、図6(A)により、第2範囲は40%〜60%である。したがって、この第2範囲内の値からデューティー比を選択する。
交流駆動電流Iのデューティー比をD、第2範囲の下限をDmin、第2範囲の上限をDmaxとして、デューティー比Dは、以下の式で計算する。
D=Dmin+(Dmax−Dmin)×Rn
例えばRn=0.5だった場合には、D=40+(60−40)×0.5=50%となる。乱数Rnは0から1までのいずれかの値をとり、一様に分布する乱数であるから、デューティー比Dは第2範囲の下限から上限までのいずれかの値をとり、一様な確率で分布することになる。
ステップS104の次に、駆動パラメーターをS104で選択した値に変更し、交流駆動電流Iを生成する(ステップS106)。本変形例では、交流変換制御手段40−2での交流駆動電流Iの極性反転タイミングの制御を変更することにより、デューティー比を変更した交流駆動電流Iを生成することができる。
図11は、本実施形態で生成される交流駆動電流Iの波形例を示すタイミングチャートである。横軸は時間、縦軸は交流駆動電流Iを表す。T0は、交流駆動電流Iの周期である。
デューティー比が大きいほど、陽極となる時間が長くなる第1電極の温度が上昇し、陽極となる時間が短くなる第2電極の温度は下降する。また、デューティー比が小さいほど、陽極となる時間が長くなる第2電極の温度が上昇し、陽極となる時間が短くなる第1電極の温度は下降する。
したがって、交流駆動電流Iのデューティー比Txを第2範囲内から所与の確率でランダムに選択することにより、電極の温度がランダムに変化することになるため、放電灯内における定常的な対流の形成を抑えて、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができる。
また、放電灯の各電極間に供給されるエネルギーも確率的に(ランダムに)変動するため、電極の突起552p、562p近傍のアークスポットの大きさも確率的に(ランダムに)変化する。したがって、電極の溶融状態の偏りを抑えて、電極の突起552p、562pの変形を抑制することができる。
また、駆動電圧Vdは放電灯90の電極間距離、すなわち電極の劣化状態との相関が高い。したがって、駆動電圧Vdに基づいて第2範囲を設定することにより、電極の劣化状態に応じた駆動パラメーターで放電灯90を駆動することができる。
〔変形例1〕
上述の実施形態においては、交流駆動電流Iのデューティー比をランダムに変化させる場合について説明したが、交流駆動電流Iの周波数をランダムに変化させる制御を加えて行ってもよい。すなわち、記憶部44は、交流駆動電流Iを規定する駆動パラメーターとして交流駆動電流Iの周波数を記憶し、制御部40は、所与の時間条件に基づいて、交流駆動電流Iの周波数の値を第3範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した交流駆動電流の周波数の値に基づいて放電灯駆動部を制御してもよい。
制御部40は、動作検出部60の電圧検出部で検出された放電灯の駆動電圧Vdに基づいて、第3範囲を設定してもよい。
以下、図7を用いて交流駆動電流Iの周波数を変更する手順例について説明する。
図7に示す手順において、ステップS100〜S102については、上述の実施形態と同様である。
図7のステップS104において、駆動パラメーター選択手段40−4により、乱数Rnと駆動電圧Vdとに基づいて駆動パラメーターを選択する。本実施形態においては、駆動パラメーターの1つとして既に説明した交流駆動電流Iのデューティー比に加えて、交流駆動電流Iの周波数について説明する。
図6(A)及び図6(B)において、第6列が周波数の最小値、第7列が周波数の最大値を表し、各駆動電圧Vdに対応する周波数の最小値から最大値までの範囲が第3範囲に対応する。
例えば、相対的に高い駆動電力で放電灯90を駆動する駆動モードで駆動中に駆動電圧Vdが87Vであった場合、図6(A)により、第3範囲は20Hz〜165Hzである。したがって、この第3範囲内の値から周波数を選択する。
交流駆動電流Iの周波数をF、第3範囲の下限をFmin、第3範囲の上限をFmaxとして、周波数Ffは、以下の式で計算する。
Ff=Fmin+(Fmax−Fmin)×Rn
例えばRn=0.5だった場合には、F=20+(165−20)×0.5=92.5Hzとなる。乱数Rnは0から1までのいずれかの値をとり、一様に分布する乱数であるから、周波数Fは第3範囲の下限から上限までのいずれかの値をとり、一様な確率で分布することになる。
ステップS104の次に、駆動パラメーターをS104で選択した値に変更し、交流駆動電流Iを生成する(ステップS106)。本変形例では、交流変換制御手段40−2での交流駆動電流Iの極性反転タイミングの制御を変更することにより、周波数を変更した交流駆動電流Iを生成することができる。
図12は、本変形例で生成される交流駆動電流Iの波形例を示すタイミングチャートである。横軸は時間、縦軸は交流駆動電流Iを表す。T1〜T6はそれぞれ周期(周波数の逆数)である。
周波数が小さいほど、陽極となる電極の温度は上昇する。よって、交流駆動電流Iのデューティー比Dを第2範囲内から所与の確率でランダムに選択することに加えて、周波数についても第3範囲内から所与の確率でランダムに選択して放電灯90を駆動することにより、電極の温度がランダムに変化することになる。したがって、デューティー比と周波数の変化を組み合わせて加えることにより、放電灯内における定常的な対流の形成をさらに抑えて、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができる。
また、放電灯の各電極間に供給されるエネルギーも確率的に(ランダムに)変動するため、電極の突起552p、562p近傍のアークスポットの大きさも確率的に(ランダムに)変化する。したがって、デューティー比と周波数の変化を組み合わせて加えることにより、電極の溶融状態の偏りを抑えて、電極の突起552p、562pの変形をさらに抑制することができる。
〔変形例2〕
上述の実施形態においては、交流駆動電流Iの波形が矩形波である場合について説明したが、交流駆動電流Iのデューティー比Dをランダムに変化させる制御に加えて、交流駆動電流Iの波形をランダムに変化させる制御を行ってもよい。すなわち、記憶部44は、交流駆動電流Iを規定する駆動パラメーターとして交流駆動電流Iの波形を記憶し、制御部40は、所与の時間条件に基づいて、交流駆動電流Iの波形を選択可能な複数の波形パターンから所与の確率で選択し、選択した交流駆動電流Iの波形に基づいて放電灯駆動部を制御してもよい。
制御部40は、動作検出部60の電圧検出部で検出された放電灯の駆動電圧Vdに基づいて、選択可能な複数の波形パターンを設定してもよい。
例えば、交流駆動電流Iの波形を、図9(A)及び図9(B)に示した波形Aや波形Bとしてもよい。また、交流駆動電流Iの波形を波形A又は波形Bとして、重畳率を変化させてもよい。
交流駆動電流Iの波形を変更する手順の具体例については、第1の実施形態の〔変形例〕で説明したとおりである。
図13は、本変形例で生成される交流駆動電流Iの波形例を示すタイミングチャートである。図13では、交流駆動電流Iの波形を波形Aとし、その重畳率を変更する場合について示している。横軸は時間、縦軸は交流駆動電流Iを表す。T0は、交流駆動電流Iの周期である。
重畳率が大きいほど、陽極となる電極の温度は上昇する。よって、交流駆動電流Iのデューティー比Dを第2範囲内から所与の確率でランダムに選択することに加えて、波形についても所与の確率でランダムに選択して放電灯90を駆動することにより、電極の温度がランダムに変化することになる。したがって、デューティー比と重畳率の変化を組み合わせて加えることにより、放電灯内における定常的な対流の形成をさらに抑えて、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができる。
また、放電灯の各電極間に供給されるエネルギーも確率的に(ランダムに)変動するため、電極の突起552p、562p近傍のアークスポットの大きさも確率的に(ランダムに)変化する。したがって、デューティー比と重畳率の変化を組み合わせて加えることにより、電極の溶融状態の偏りを抑えて、電極の突起552p、562pが変形をさらに抑制することができる。
さらに加えて、周波数についても第3範囲内から所与の確率でランダムに選択して放電灯90を駆動することにより、電極の温度がランダムに変化することになるため、放電灯内における定常的な対流の形成をさらに抑えて、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができる。また、周波数の変化を組み合わせて加えることにより、電極の溶融状態の偏りを抑えて、電極の突起552p、562pの変形をさらに抑制することができる。
〔変形例3〕
上述の実施形態においては、所与の時間条件として、1周期ごとにデューティー比を選択して駆動する例について説明したが、制御部40は、動作検出部60の電圧検出部で検出された放電灯の駆動電圧Vdに基づいて、所与の時間条件を設定してもよい。
以下、図7を用いて所与の時間条件を変更する手順例について説明する。
図7に示す手順において、ステップS100〜S102については、上述の実施形態と同様である。
図7のステップS104において、駆動パラメーター選択手段40−4により、乱数Rnと駆動電圧Vdとに基づいて駆動パラメーターを選択する。本実施形態においては、駆動パラメーターの1つとして駆動パラメーターを変更するまでの時間(所与の時間条件に対応)を変更する例について説明する。
図6(A)及び図6(B)において、第10列が駆動パラメーターを変更するまでの時間(周期数)の最小値、第11列が駆動パラメーターを変更するまでの時間(周期数)の最大値を表す。この時間はすなわち、同じ駆動パラメーターで放電灯90を駆動する時間である。
例えば、相対的に高い駆動電力で放電灯90を駆動する駆動モードで駆動中に駆動電圧Vdが87Vであった場合、図6(A)により、選択可能な時間(周期数)は5周期〜100周期である。したがって、この範囲内の値から時間(周期数)を選択する。以下では、駆動パラメーターを変更するまでの時間(周期数)は、周期数の整数倍とする例について説明する。
駆動パラメーターを変更するまでの時間P、選択可能な時間(周期数)の下限をPmin、選択可能な時間(周期数)の上限をPmaxとして、駆動パラメーターを変更するまでの時間Pは、以下の式で計算する。
P=Pmin+[(Pmax−Pmin)×Rn]
ここで[]はガウス記号である。
例えばRn=0.5だった場合には、P=5+[(100−5)×0.5]=52周期となる。乱数Rnは0から1までのいずれかの値をとり、一様に分布する乱数であるから、駆動パラメーターを変更するまでの時間Pは、選択可能な時間(周期数)の下限から上限までのいずれかの値をとり、一様な確率で分布することになる。
ステップS104の次に、駆動パラメーターをS104で選択した値に変更し、交流駆動電流Iを生成する(ステップS106)。本変形例では、電流制御手段40−1や交流変換制御手段40−2での交流駆動電流Iの制御を変更するまでの時間を変更することにより、駆動パラメーターを変更するまでの時間Pを変更した交流駆動電流Iを生成することができる。
駆動パラメーターを変更するまでの時間Pが短くなるほど、放電灯内の熱的状態が急激に変わることになる。駆動パラメーターを変更するまでの時間Pの変化を組み合わせて加えることにより、電極の溶融状態の偏りを抑えて、電極の突起552p、562pの変形をさらに抑制することができる。
4.第3の実施形態に係る放電灯点灯装置
第1の実施形態及び第2の実施形態で説明した制御に、放電灯90の駆動電力に応じた制御をさらに加えてもよい。すなわち、制御部40は、放電灯90をそれぞれ異なる駆動電力で駆動する複数の駆動モードを有し、駆動モードに基づいて、所与の時間条件、第1範囲、第2範囲、第3範囲及び選択可能な複数の波形パターンの少なくとも1つを設定してもよい。
図14は、駆動モードに応じて駆動パラメーターを変更して交流駆動電流Iを生成する手順の一例を示すフローチャートである。所与の時間条件を満たすごとに図14に示す手順を実行してもよいし、図14に示す手順の1回の実行で所定時間(例えば数分間)分の交流駆動電流Iの波形をまとめて生成してもよい。
まず、放電灯90の駆動モードを設定する(ステップS200)。本実施形態においては、相対的に高い電力で放電灯90を駆動する高輝度モードと、相対的に低い電力で放電灯90を駆動する低電力モードの2種類の駆動モードを有する例について説明する。駆動モードの設定は、例えばユーザー操作等によるモード設定信号Sを制御部40が受け付けて行ってもよい。
次に、乱数生成手段40−3により乱数Rnを生成し選択する(ステップS202)。ステップS202の詳細については、第1の実施形態及び第2の実施形態における、図7のステップS104と同様である。
次に、電圧検出部により駆動電圧Vdを検出する(ステップS204)。検出する駆動電圧Vdは、所定時間(例えば数分間)の平均値としてもよい。
次に、駆動パラメーター選択手段40−4により、駆動モードと乱数Rnと駆動電圧Vdとに基づいて駆動パラメーターを選択する(ステップS206)。駆動パラメーター変更手段40−4は、駆動モードに応じて、駆動電圧Vdと駆動パラメーターとの対応表を選択する。本実施形態においては、高輝度モードの場合には図6(A)の表を、低電力モードの場合には図6(B)の表を選択する。駆動電圧Vdと駆動パラメーターとの対応表を選択した後に、各駆動パラメーターを選択する処理については、第1の実施形態及び第2の実施形態における、図7のステップS104と同様である。
ステップS206の次に、駆動パラメーターをS206で選択した値に変更し、交流駆動電流Iを生成する(ステップS208)。ステップS208の詳細については、第1の実施形態及び第2の実施形態における、図7のステップS106と同様である。
電極の温度は、放電灯90への供給電力と比例関係にあるため、放電灯90を低電力にて駆動する際には、電極温度が低下した際のフリッカー発生を抑制するために、格別な配慮が必要である。
したがって、駆動モードに応じた駆動パラメーターを設定することにより、低電力駆動時のフリッカー発生を抑制することができる。
なお、図14に示す手順は一例であり、種々の変形が可能である。図15は、駆動モードに応じて駆動パラメーターを変更して交流駆動電流Iを生成する手順の他の一例を示すフローチャートである。図14を用いて説明した例と同様に、相対的に高い電力で放電灯90を駆動する高輝度モードと、相対的に低い電力で放電灯90を駆動する低電力モードの2種類の駆動モードを有する例について説明する。
次に、乱数生成手段40−3により乱数Rnを生成し選択する(ステップS202)。ステップS202の詳細については、第1の実施形態及び第2の実施形態における、図7のステップS104と同様である。
次に、電圧検出部により駆動電圧Vdを検出する(ステップS204)。検出する駆動電圧Vdは、所定時間(例えば数分間)の平均値としてもよい。
次に、駆動パラメーター選択手段40−4により、乱数Rnと駆動電圧Vdとに基づいて駆動パラメーターを選択する(ステップS300)。駆動パラメーター変更手段40−4は、各駆動モード対応した、駆動電圧Vdと駆動パラメーターとの対応表から各駆動パラメーターを選択する。本実施形態においては、高輝度モードについては図6(A)の表から、低電力モードについては図6(B)の表から各駆動パラメーターを選択する。それぞれの対応表から各駆動パラメーターを選択する処理については、第1の実施形態及び第2の実施形態における、図7のステップS104と同様である。
次に、放電灯90の駆動モードを設定する(ステップS200)。駆動モードの設定は、例えばユーザー操作等によるモード設定信号Sを制御部40が受け付けて行ってもよい。
次に、ステップS200で設定した駆動モードに基づいて、駆動パラメーターをS300で選択した値に変更し、交流駆動電流Iを生成する(ステップS302)。高輝度モードに設定した場合には、図6(A)の表から選択した駆動パラメーターの値に変更し、低電力モードに設定した場合には、図6(B)の表から選択した駆動パラメーターの値に変更する。ステップS300で選択した駆動パラメーターで交流駆動電流Iを生成する動作の詳細については、第1の実施形態及び第2の実施形態における、図7のステップS106と同様である。
なお、上述の図14及び図15に示すフローチャートを用いた説明では、駆動パラメーターを変更する手順についてのみを説明した。駆動モードの変更に伴う駆動電力の変更は、例えばステップS200でモード設定信号Sを受け付けたタイミングで行ってもよいし、ステップS208で駆動パラメーターを変更し交流駆動電流Iを生成するタイミングで行ってもよい。
5.プロジェクターの回路構成
図16は、本実施の形態に係るプロジェクターの回路構成の一例を示す図である。プロジェクター500は、先に説明した光学系のほかに、画像信号変換部510、直流電源装置520、放電灯点灯装置10、放電灯90、液晶パネル560R、560G、560B、画像処理装置570を含む。
画像信号変換部510は、外部から入力された画像信号502(輝度−色差信号やアナログRGB信号など)を所定のワード長のデジタルRGB信号に変換して画像信号512R、512G、512Bを生成し、画像処理装置570に供給する。
画像処理装置570は、3つの画像信号512R、512G、512Bに対してそれぞれ画像処理を行い、液晶パネル560R、560G、560Bをそれぞれ駆動するための駆動信号572R、572G、572Bを出力する。
直流電源装置520は、外部の交流電源600から供給される交流電圧を一定の直流電圧に変換し、トランス(図示しないが、直流電源装置520に含まれる)の2次側にある画像信号変換部510、画像処理装置570及びトランスの1次側にある放電灯点灯装置10に直流電圧を供給する。
放電灯点灯装置10は、起動時に放電灯90の電極間に高電圧を発生して絶縁破壊させて放電路を形成し、以後放電灯90が放電を維持するための駆動電流を供給する。
液晶パネル560R、560G、560Bは、それぞれ駆動信号572R、572G、572Bにより、各液晶パネルに入射する色光の輝度を変調する。
CPU(Central Processing Unit)580は、プロジェクターの点灯開始から消灯に至るまでの動作を制御する。プロジェクターの電源が投入され直流電源装置520の出力電圧が所定の値になると、点灯信号582を発生して放電灯点灯装置10に供給する。加えて、CPU580は、モード設定信号584を放電灯点灯装置10に供給してもよい。また、CPU580は、放電灯点灯装置10から放電灯90の点灯情報532を受け取ってもよい。
このように構成したプロジェクター500は、放電灯内における定常的な対流の形成を抑えて、電極の偏った消耗や電極材料の偏った析出を防止することができ、加えて電極の溶融状態の偏りを抑えて、電極先端の突起の変形をさらに抑制することができるので、投射輝度を長期にわたって保持することができるプロジェクターを実現することができる。
上記各実施形態においては、3つの液晶パネルを用いたプロジェクターを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクターにも適用可能である。
上記各実施形態においては、透過型のプロジェクターを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射型のプロジェクターにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶パネル等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶パネルやマイクロミラー型光変調装置などのように光変調手段としての電気光学変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス;Texas Instruments社の商標)を用いることができる。反射型のプロジェクターにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を得ることができる。
本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクターに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用する場合にも可能である。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10 放電灯点灯装置、20 電力制御回路、21 スイッチ素子、22 ダイオード、23 コイル、24 コンデンサー、30 交流変換回路、31〜34 スイッチ素子、40 制御部、40−1 電流制御手段、40−2 交流変換制御手段、40−3 乱数発生手段、40−4 駆動パラメーター選択手段、41 システムコントローラー、42 電力制御回路コントローラー、43 交流変換回路コントローラー、44 記憶部、50 副反射鏡、60 動作検出部、61〜63 抵抗、70 イグナイター回路、80 直流電源、90 放電灯、91 放電空間、92 第1電極、93 第2電極、112 主反射鏡、114 固定部材、200 光源装置、210 光源ユニット、305 平行化レンズ、310 照明光学系、320 色分離光学系、330R,330G,330B 液晶ライトバルブ、340 クロスダイクロイックプリズム、350 投写光学系、500 プロジェクター、502 画像信号、510 画像信号変換部、512R 画像信号(R)、512G 画像信号(G)、512B 画像信号(B)、520 直流電源装置、522 固定部材、532 点灯情報、534 導電性部材、536 第1端子、544 導電性部材、546 第2端子、552p 突起、560G 液晶パネル(G)、560B 液晶パネル(B)、562p 突起、570 画像処理装置、572R 液晶パネル(R)駆動信号、572G 液晶パネル(G)駆動信号、572B 液晶パネル(B)駆動信号、580 CPU、582 点灯信号、584 モード設定信号、600 交流電源、700 スクリーン、I 交流駆動電流、Id 直流電流、Vd 駆動電圧

Claims (14)

  1. 放電灯に交流駆動電流を供給し、前記放電灯を駆動する放電灯駆動部と、
    前記交流駆動電流を規定する駆動パラメーターとして少なくとも前記交流駆動電流が同一極性で継続する保持時間を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記駆動パラメーターに基づいて前記放電灯駆動部を制御する制御部とを含み、
    前記制御部は、所与の時間条件に基づいて、前記保持時間の値を第1範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記保持時間の値に基づいて前記放電灯駆動部を制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 放電灯に交流駆動電流を供給し、前記放電灯を駆動する放電灯駆動部と、
    前記交流駆動電流を規定する駆動パラメーターとして少なくとも前記交流駆動電流のデューティー比を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記駆動パラメーターに基づいて前記放電灯駆動部を制御する制御部とを含み、
    前記制御部は、所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流のデューティー比の値を第2範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流のデューティー比の値に基づいて前記放電灯駆動部を制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 請求項2に記載の放電灯点灯装置において、
    前記記憶部は、前記交流駆動電流を規定する駆動パラメーターとして前記交流駆動電流の周波数を記憶し、
    前記制御部は、所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流の周波数の値を第3範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流の周波数の値に基づいて前記放電灯駆動部を制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、
    前記記憶部は、前記交流駆動電流を規定する駆動パラメーターとして前記交流駆動電流の波形を記憶し、
    前記制御部は、所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流の波形を選択可能な複数の波形パターンから所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流の波形に基づいて前記放電灯駆動部を制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、
    前記放電灯の駆動電圧を検出する電圧検出部を含み、
    前記制御部は、前記電圧検出部で検出された前記駆動電圧に基づいて、前記所与の時間条件、前記第1範囲、前記第2範囲、前記第3範囲及び前記選択可能な複数の波形パターンの少なくとも1つを設定することを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、
    前記制御部は、前記放電灯をそれぞれ異なる駆動電力で駆動する複数の駆動モードを有し、前記駆動モードに基づいて、前記所与の時間条件、前記第1範囲、前記第2範囲、前記第3範囲及び前記選択可能な複数の波形パターンの少なくとも1つを設定することを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、
    前記放電灯駆動部は、
    放電灯駆動用電力を生成する電力制御回路と、
    前記電力制御回路が出力する直流電流を所与のタイミングで極性反転することで前記放電灯に供給する前記交流駆動電流を生成出力する交流変換回路とを含み、
    前記制御部は、前記交流変換回路に対して前記交流駆動電流の極性反転タイミングを制御する交流変換制御と、前記電力制御回路に対して前記電力制御回路が出力する直流電流の電流値を制御する電流制御とのうち少なくとも一方を行うことにより前記放電灯駆動部を制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  8. 放電灯に交流駆動電流を供給することにより点灯する放電灯の駆動方法であって、
    所与の時間条件に基づいて、前記保持時間の値を第1範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記保持時間の値に基づいて前記放電灯を駆動することを特徴とする放電灯の駆動方法。
  9. 放電灯に交流駆動電流を供給することにより点灯する放電灯の駆動方法であって、
    所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流のデューティー比の値を第2範囲内から所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流のデューティー比の値に基づいて前記放電灯を駆動することを特徴とする放電灯の駆動方法。
  10. 請求項9に記載の放電灯の駆動方法において、
    所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流の周波数の値を第3範囲内の値から所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流の周波数の値に基づいて前記放電灯を駆動することを特徴とする放電灯の駆動方法。
  11. 請求項8乃至10のいずれかに記載の放電灯の駆動方法において、
    所与の時間条件に基づいて、前記交流駆動電流の波形を選択可能な複数の波形パターンから所与の確率で選択し、選択した前記交流駆動電流の波形で前記放電灯を駆動することを特徴とする放電灯の駆動方法。
  12. 請求項8乃至11のいずれかに記載の放電灯の駆動方法において、
    前記放電灯の駆動電圧を検出し、
    前記放電灯の駆動電圧に基づいて前記第1範囲、前記第2範囲、前記第3範囲及び前記選択可能な複数の波形パターンの少なくとも1つを設定することを特徴とする放電灯の駆動方法。
  13. 請求項8乃至12のいずれかに記載の放電灯の駆動方法において、
    前記放電灯をそれぞれ異なる駆動電力で駆動する複数の駆動モードから1つを選択し、
    選択した前記駆動モードに基づいて前記第1範囲、前記第2範囲、前記第3範囲及び前記選択可能な複数の波形パターンの少なくとも1つを設定することを特徴とする放電灯の駆動方法。
  14. 請求項1乃至7のいずれかに記載の放電灯点灯装置を含むことを特徴とするプロジェクター。
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