JP2010180790A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010180790A
JP2010180790A JP2009025565A JP2009025565A JP2010180790A JP 2010180790 A JP2010180790 A JP 2010180790A JP 2009025565 A JP2009025565 A JP 2009025565A JP 2009025565 A JP2009025565 A JP 2009025565A JP 2010180790 A JP2010180790 A JP 2010180790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
oil seal
chamber
pump
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009025565A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5126097B2 (ja
Inventor
Akihiro Kuroda
晃弘 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009025565A priority Critical patent/JP5126097B2/ja
Publication of JP2010180790A publication Critical patent/JP2010180790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5126097B2 publication Critical patent/JP5126097B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】オイルシール収容室とフィードポンプが離れている燃料供給装置やインタンク式フィードポンプの燃料供給装置においても、オイルシールに作用する燃料圧力を低下可能にして、オイルシールの摩耗を抑制する。
【解決手段】燃料流を利用してオイルシール収容室30hの燃料を吸引するジェットポンプ40を設けて、オイルシール39に作用する燃料圧力を低下させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関用燃料噴射装置に適用される燃料供給装置に関する。
ディーゼルエンジン用畜圧式燃料噴射装置に適用される燃料供給装置は、コモンレールへ高圧燃料を圧送する高圧ポンプ、燃料タンクから高圧ポンプへ燃料を供給するフィードポンプ、フィードポンプから高圧ポンプへ供給される燃料の量を調整する吸入調量弁等を備えている。
高圧ポンプはカムを有する駆動軸によって駆動されるようになっている。そして、カムと高圧ポンプとの摺動部を潤滑するために、カムが収容されるカム室にはフィードポンプから燃料が供給される。カム室に供給された燃料は、リターン経路により燃料タンクに戻される。駆動軸はハウジングに回転自在に支持されており、ハウジング内に形成されたオイルシール収容室にオイルシールが配置されている。オイルシール収容室にはカム室からの燃料が流入するため、オイルシールには燃料の圧力が作用する(例えば、特許文献1参照)。
また、同様の構成の燃料供給装置において、オイルシール収容室をフィードポンプの吸入側に接続し、フィードポンプの吸入負圧によりオイルシール収容室から燃料を吸い出すようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、ディーゼルエンジン用分配型燃料噴射ポンプにおいて、オイルシール収容室をフィードポンプの吸入側に接続したものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−240531号公報 特開2000−234577号公報 特開2002−21668号公報
しかしながら、特許文献1に記載の燃料供給装置においては、リターン経路の圧損によりカム室内の燃料圧力が上昇し、ひいてはオイルシールに作用する燃料圧力が上昇するため、オイルシールにおける駆動軸と摺動する部位の摩耗が促進され、オイルシールの寿命が低下するという問題が発生する。
一方、特許文献2に記載の燃料供給装置や特許文献3に記載の分配型燃料噴射ポンプにおいては、フィードポンプの吸入負圧によりオイルシール収容室から燃料を吸い出すため、オイルシールに作用する燃料圧力が低下し、オイルシールの摩耗を抑制することができる。しかし、オイルシール収容室とフィードポンプが離れている場合、より詳細には、駆動軸の一端側にオイルシール収容室が位置し、駆動軸の他端側にフィードポンプが位置する場合は(特許文献1の図1参照)、オイルシール収容室とフィードポンプの吸入側とを接続するための燃料通路穴の経路が複雑になり、その燃料通路穴をハウジングに形成することが困難になる。
また、フィードポンプが燃料タンク内に配置されるいわゆるインタンク式フィードポンプの場合は、そもそも負圧吸入部が存在しないため、オイルシール収容室から燃料を吸い出すことができない。
本発明は上記点に鑑みて、オイルシール収容室とフィードポンプが離れている燃料供給装置やインタンク式フィードポンプの燃料供給装置においても、オイルシールに作用する燃料圧力を低下可能にして、オイルシールの摩耗を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、カム室(30e)からの燃料が流入するオイルシール収容室(30h)にオイルシール(39)が収容された燃料供給装置において、燃料流を利用してオイルシール収容室(30h)の燃料を吸引するジェットポンプ(40)を備えることを特徴とする。
これによると、ジェットポンプ(40)によりオイルシール収容室(30h)の燃料を吸引するため、オイルシール収容室(30h)とフィードポンプ(34)が離れている燃料供給装置やインタンク式フィードポンプの燃料供給装置においても、オイルシール(39)に作用する燃料圧力を低下させてオイルシール(39)の摩耗を抑制することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の燃料供給装置において、駆動軸(31)、高圧ポンプ(35)、およびオイルシール(39)がハウジング(30)に組み付けられてサプライポンプ(3)が構成され、ジェットポンプ(40)はサプライポンプ(3)内に配置されていることを特徴とする。
ジェットポンプ(40)をサプライポンプ(3)の外に配置する場合は、ジェットポンプ(40)とサプライポンプ(3)とを接続する外部配管が必要であるが、ジェットポンプ(40)をサプライポンプ(3)内に配置する場合はその外部配管が不要である。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の燃料供給装置において、ハウジング(30)には、フィードポンプ(34)からカム室(30e)に燃料を導くカム室燃料通路穴(30f)、カム室燃料通路穴(30f)中に設けられたカム室オリフィス(38)、およびカム室オリフィス(38)とオイルシール収容室(30h)とを接続するジェットポンプ用副燃料通路穴(30m)が形成されており、ジェットポンプ(40)は、カム室オリフィス(38)とジェットポンプ用副燃料通路穴(30m)により構成されていることを特徴とする。
一般的な燃料供給装置は、ハウジング(30)にカム室燃料通路穴(30f)とカム室オリフィス(38)とが形成されているため、ジェットポンプ用副燃料通路穴(30m)を追加するのみでジェットポンプ(40)を構成することができる。また、ジェットポンプ用副燃料通路穴(30m)をハウジング(30)に形成しているため、外部配管が不要である。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の燃料供給装置において、駆動軸(31)、高圧ポンプ(35)、およびオイルシール(39)がハウジング(30)に組み付けられてサプライポンプ(3)が構成され、ジェットポンプ(40)は、カム室(30e)の燃料を燃料タンク(5)に戻すリターン経路(6c、30g)のうちサプライポンプ(3)の外部に位置する部位に配置されていることを特徴とする。
これによると、ジェットポンプ(40)をサプライポンプ(3)内のリターン経路(6c、30g)中に配置する場合よりも、サプライポンプ(3)の構成がシンプルである。
請求項5に記載の発明のように、請求項4に記載の燃料供給装置において、ジェットポンプ(40)を燃料タンク(5)内に配置することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1、4、5のいずれか1つに記載の燃料供給装置において、燃料タンク(5)は、底部側が主タンク部(51)と副タンク部(52)に分離された鞍型であり、ジェットポンプ(40)は、オイルシール収容室(30h)の燃料および副タンク部(52)の燃料を主タンク部(51)に移送することを特徴とする。
鞍型の燃料タンク(5)を用いる燃料供給装置の場合は、副タンク部(52)の燃料を主タンク部(51)に移送するジェットポンプ(40)を備えているため、そのジェットポンプ(40)とオイルシール収容室(30h)とを接続するための燃料経路を追加するのみで実施することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料供給装置において、ハウジング(30)には、カム室(30e)からオイルシール収容室(30h)に燃料を導くオイルシール室燃料通路穴(30i)と、オイルシール室燃料通路穴(30i)中に設けられたオイルシール室オリフィス(30j)とが形成されていることを特徴とする。
これによると、カム室(30e)からオイルシール収容室(30h)に流入する燃料の量がオイルシール室オリフィス(30j)により制限されるため、ジェットポンプ(40)の作動に伴ってオイルシール収容室(30h)の燃料圧力を確実に低下させることができ、オイルシール(39)の摩耗を確実に抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る燃料供給装置を備える畜圧式燃料噴射装置の模式的な構成図である。 図1のA部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料供給装置を備える畜圧式燃料噴射装置の模式的な構成図である。 本発明の第3実施形態に係る燃料供給装置を備える畜圧式燃料噴射装置の模式的な構成図である。 本発明の第4実施形態に係る燃料供給装置を備える畜圧式燃料噴射装置の模式的な構成図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態の燃料供給装置は、内燃機関(より詳細にはディーゼルエンジン)用蓄圧式燃料噴射装置に用いられ、高圧燃料を蓄えるコモンレールに燃料を加圧して供給するものである。
図1に示すように、この蓄圧式燃料噴射装置は、高圧燃料を蓄えるコモンレール1、コモンレール1から供給される高圧燃料を内燃機関の各燃焼室に噴射するインジェクタ2、コモンレール1に高圧燃料を供給するサプライポンプ3、燃料を溜めておく燃料タンク5を備えて構成されている。
コモンレール1は、サプライポンプ3より供給された高圧燃料を目標レール圧に保持して蓄える畜圧手段である。なお、目標レール圧は、例えば、アクセル開度信号、エンジン回転数信号といったディーゼルエンジンの運転状態に基づいて、図示しない制御装置(以下、ECUという。)によって決定される。
インジェクタ2は、高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射する燃料噴射手段である。インジェクタ2には、高圧配管2aを介してコモンレール1の高圧燃料が供給される。このインジェクタ2はECUに接続されており、ECUの制御信号によって、燃料の噴射時期および噴射量が制御される。
サプライポンプ3は、ハウジング30に構成部品31〜40が組み付けられて構成されている。駆動軸31は、ハウジング30に装着された軸受け32により回転自在に支持され、内燃機関に駆動されて回転するようになっている。また、駆動軸31は、駆動軸31の回転運動を直線運動に変換して高圧ポンプ(詳細後述)のプランジャに伝達するカム33を備えている。
フィードポンプ34は、駆動軸31に連結され、この駆動軸31から回転駆動力が伝達される。そして、フィードポンプ34は、ハウジング30に形成された吸入燃料通路穴30a、および吸入燃料通路穴30aと燃料タンク5とを接続する吸入配管6aを介して、燃料タンク5から燃料を汲み上げ、この汲み上げた燃料を、ハウジング30に形成された低圧吐出燃料通路穴30bを介して、高圧ポンプ35に供給する。
ハウジング30には、吸入燃料通路穴30aと低圧吐出燃料通路穴30bとを接続するリリーフ燃料通路穴30cが形成されている。このリリーフ燃料通路穴30cには、フィードポンプ34から吐出される燃料の圧力(以下、フィード圧という)が所定圧を超えるとリリーフ燃料通路穴30cを開いて、フィード圧を所定圧に制御する圧力制御弁36が配置されている。
低圧吐出燃料通路穴30b中においてリリーフ燃料通路穴30cの分岐点よりも下流側には、フィードポンプ34から高圧ポンプ35へ供給される燃料の流量を調整する吸入調量弁37が配置されている。この吸入調量弁37は、弁開度を連続的に変更可能に構成されたリニアソレノイド式の電磁弁であって、内燃機関の運転状態に基づいてECUから出力される制御信号によって弁開度が制御される。
高圧ポンプ35は、カム33に追従してシリンダの内部を往復運動するプランジャ351を備え、シリンダの内部には、プランジャ351の往復運動に応じて容積変化する加圧室352が形成されている。
この加圧室352には、低圧吐出燃料通路穴30bが接続され、この低圧吐出燃料通路穴30b中において吸入調量弁37よりも下流側には、フィードポンプ34から加圧室352へ向かう燃料の流れのみを許容する吸入弁353が配置されている。
また、加圧室352は、ハウジング30に形成された高圧吐出燃料通路穴30d、および高圧吐出燃料通路穴30dに接続された吐出配管6bを介して、コモンレール1に接続されている。高圧吐出燃料通路穴30d中には、加圧室352からコモンレール1へ向かう燃料の流れのみを許容する吐出弁354が配置されている。
そして、高圧ポンプ35は、フィードポンプ34から供給される燃料をプランジャ351の往復運動により加圧してコモンレール1へ圧送するようになっている。
ハウジング30にはカム室30eが形成されており、このカム室30eにカム33が配置されている。また、ハウジング30には、低圧吐出燃料通路穴30bとカム室30eとを接続して、フィードポンプ34から吐出された燃料の一部をカム室30eに導くカム室燃料通路穴30fが形成されている。このカム室燃料通路穴30fを介してカム室30eへ導かれる燃料は、カム33とプランジャ351との摺動部に対する潤滑油として作用する。
カム室燃料通路穴30f中には、カム室オリフィス38が配置されており、このカム室オリフィス38の作用によってカム室30eへ供給される燃料の流量が適切な値に調整される。また、カム室30eからオーバフローした余剰燃料は、ハウジング30に形成されたリターン燃料通路穴30g、およびリターン燃料通路穴30gに接続されたリターン配管6cを介して、燃料タンク5へ戻される。なお、リターン燃料通路穴30gとリターン配管6cは、本発明のリターン経路を構成する。
図1、図2に示すように、ハウジング30と駆動軸31との間には、ハウジング30と駆動軸31との間をシールするオイルシール39が配置されている。オイルシール39は、ゴム等の弾性体にて環状に形成された弾性部材391、金属にて環状に形成されたリテーナ392、および環状のバネ393を備えている。そして、オイルシール39はハウジング30に圧入して固定され、弾性部材391の外周部がハウジング30に密着している。また、弾性部材391の内周部は、バネ393により駆動軸31に押し付けられ、駆動軸31に対して摺動自在に且つ気密的に接している。
ハウジング30には、オイルシール39が収容されるオイルシール収容室30hが形成されている。また、ハウジング30には、カム室30eからオイルシール収容室30hに燃料を導くオイルシール室燃料通路穴30iが形成され、このオイルシール室燃料通路穴30iの途中には、カム室30eからオイルシール収容室30hに供給される燃料の流量を適切な値に調整するためのオイルシール室オリフィス30jが形成されている。
ハウジング30には、カム室燃料通路穴30fとリターン燃料通路穴30gとを接続するジェットポンプ用主燃料通路穴30kが形成され、このジェットポンプ用主燃料通路穴30kには、オイルシール収容室30hの燃料を吸引するための第1ジェットポンプ40が配置されている。また、ハウジング30には、オイルシール収容室30hと第1ジェットポンプ40とを接続するジェットポンプ用副燃料通路穴30mが形成されている。
第1ジェットポンプ40は、ノズル部から噴出する流体の高速な流れによって負圧を発生させ、その負圧により別の経路の流体を吸引する、周知の構成のジェットポンプである。そして、本実施形態では、ジェットポンプ用主燃料通路穴30kを介して第1ジェットポンプ40に燃料が流入し、その燃料流がノズル部を通過する際に発生する負圧により、ジェットポンプ用副燃料通路穴30mを介してオイルシール収容室30hの燃料を吸引するようになっている。その吸引された燃料は、ジェットポンプ用主燃料通路穴30k、リターン燃料通路穴30g、およびリターン配管6cを介して燃料タンク5へ戻される。
燃料タンク5は、底部側が主タンク部51と副タンク部52に分離された鞍型である。そして、リターン配管6cは主タンク部51に接続されており、このリターン配管6c中に第2ジェットポンプ53が配置されている。また、この第2ジェットポンプ53は、燃料タンク5内に配置されている。副タンク部52と第2ジェットポンプ53は移送配管6dによって接続されている。
第2ジェットポンプ53は、第1ジェットポンプ40と同様の周知の構成のジェットポンプである。そして、本実施形態では、リターン配管6cを介して第2ジェットポンプ53に燃料が流入し、その燃料流がノズル部を通過する際に発生する負圧により、移送配管6dを介して副タンク部52の燃料を吸引するようになっている。その吸引された燃料は、リターン配管6cを介して主タンク部51へ移送される。
次に、上記構成における本実施形態の作動を説明する。内燃機関運転時には、駆動軸31からフィードポンプ34へ回転駆動力が伝達され、フィードポンプ34は、吸入配管6aおよび吸入燃料通路穴30aを介して燃料タンク5から燃料を汲み上げる。フィードポンプ34から吐出された燃料は、圧力制御弁36によって所定のフィード圧に制御され、低圧吐出燃料通路穴30bおよび吸入調量弁37を介して高圧ポンプ35へ流入する。吸入調量弁37の弁開度は、ECUから出力された制御信号によって制御され、内燃機関の作動に必要十分な流量の燃料が高圧ポンプ35へ流入する。
高圧ポンプ35は、カム33に追従してプランジャ351が往復運動する。そして、プランジャ351がシリンダの内部を駆動軸31側へ移動すると、加圧室352の容積が拡大して加圧室352の圧力が低下する。これにより、吸入弁353が開弁して吸入調量弁37を通過した燃料が加圧室352に吸入される。
また、プランジャ351がシリンダの内部を反駆動軸側へ移動すると、加圧室352の容積が縮小して加圧室352に吸入された燃料が加圧される。加圧された燃料圧力が吐出弁354の開弁圧を超えると、吐出弁354が開弁して、加圧室352の燃料が高圧吐出燃料通路穴30dおよび吐出配管6bを介してコモンレール1へ圧送される。
これにより、コモンレール1に高圧燃料が蓄えられる。そして、コモンレール1に蓄えられた高圧燃料は、ECUの制御信号によって駆動されるインジェクタ2から内燃機関の各燃焼室に噴射される。
フィードポンプ34から吐出された燃料の一部は、カム室燃料通路穴30fを介してカム室30eに導かれる。カム室30eに導かれた燃料の一部は、駆動軸31と軸受け32との隙間、およびオイルシール室燃料通路穴30iを介して、オイルシール収容室30hに流入する。
カム室30eからオーバフローした余剰燃料は、リターン燃料通路穴30gおよびリターン配管6cを介して燃料タンク5へ戻される。そして、リターン配管6c中の第2ジェットポンプ53は、通過する燃料流を利用して、移送配管6dを介して副タンク部52の燃料を吸引し、吸引した燃料を主タンク部51へ移送する。
また、フィードポンプ34から吐出された燃料の一部は、カム室燃料通路穴30fおよびジェットポンプ用主燃料通路穴30kを介して第1ジェットポンプ40に導かれる。そして、ジェットポンプ用主燃料通路穴30k中の第1ジェットポンプ40は、通過する燃料流を利用して、ジェットポンプ用副燃料通路穴30mを介してオイルシール収容室30hの燃料を吸引する。これにより、オイルシール収容室30hの燃料圧力が低下し、すなわちオイルシール39に作用する燃料圧力が低下し、オイルシール39の摩耗が抑制される。
なお、第1ジェットポンプ40をサプライポンプ3の外に配置する場合は、第1ジェットポンプ40とサプライポンプ3とを接続する外部配管が必要であるが、本実施形態では、第1ジェットポンプ40をサプライポンプ3内に配置しているためその外部配管が不要である。
また、本実施形態では、カム室30eからオイルシール収容室30hに流入する燃料の量がオイルシール室オリフィス30jにより制限されるため、第1ジェットポンプ40の作動に伴ってオイルシール収容室30hの燃料圧力を確実に低下させることができ、オイルシール39の摩耗を確実に抑制することができる。
(第2実施形態)
本実施形態は、オイルシール収容室30hの燃料を吸引するための第1ジェットポンプ40が、カム室オリフィス38を利用して構成されている。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図3に示すように、カム室オリフィス38は、ジェットポンプ用副燃料通路穴30mによりオイルシール収容室30hと接続されている。そして、カム室オリフィス38を通過する燃料流によってカム室オリフィス38の部位に負圧が発生し、その負圧によりジェットポンプ用副燃料通路穴30mを介してオイルシール収容室30hの燃料が吸引される。したがって、オイルシール39に作用する燃料圧力が低下し、オイルシール39の摩耗が抑制される。なお、その吸引された燃料は、カム室燃料通路穴30fを介してカム室30eに送られる。
本実施形態では、カム室オリフィス38を利用して第1ジェットポンプ40を構成しているため、ジェットポンプ用副燃料通路穴30mを追加するのみで実施することができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、オイルシール収容室30hの燃料を吸引するための第1ジェットポンプ40を、サプライポンプ3の外部に配置している。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4に示すように、燃料タンク5は、タンク部が1つだけのタイプである。したがって、副タンク部52(図1参照)の燃料を主タンク部51へ移送するための第2ジェットポンプ53(図1参照)は備えていない。
オイルシール収容室30hの燃料を吸引するための第1ジェットポンプ40は、リターン経路を構成するリターン燃料通路穴30gおよびリターン配管6cのうち、サプライポンプ3の外部に位置するリターン配管6c中に配置されている。より詳細には、第1ジェットポンプ40は、燃料タンク5内に配置されている。また、第1ジェットポンプ40は、ジェットポンプ用副燃料通路穴30mおよびジェットポンプ用配管6eによりオイルシール収容室30hと接続されている。
そして、リターン配管6cを介して第1ジェットポンプ40に燃料が流入し、その燃料流がノズル部を通過する際に発生する負圧により、ジェットポンプ用副燃料通路穴30mおよびジェットポンプ用配管6eを介してオイルシール収容室30hの燃料が吸引される。したがって、オイルシール39に作用する燃料圧力が低下し、オイルシール39の摩耗が抑制される。なお、その吸引された燃料は燃料タンク5に送られる。
本実施形態では、第1ジェットポンプ40をサプライポンプ3の外部に配置しているため、第1ジェットポンプ40をサプライポンプ3内のリターン燃料通路穴30g中に配置する場合よりも、サプライポンプ3の構成がシンプルである。
(第4実施形態)
本実施形態は、第1ジェットポンプ40により、オイルシール収容室30hの燃料を吸引するとともに、副タンク部52の燃料を主タンク部51へ移送するようにしたものである。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5に示すように、第1ジェットポンプ40は、リターン経路を構成するリターン燃料通路穴30gおよびリターン配管6cのうち、サプライポンプ3の外部に位置するリターン配管6c中に配置されている。より詳細には、第1ジェットポンプ40は、燃料タンク5内に配置されている。また、第1ジェットポンプ40は、ジェットポンプ用副燃料通路穴30mおよびジェットポンプ用配管6eによりオイルシール収容室30hと接続されている。
そして、リターン配管6cを介して第1ジェットポンプ40に燃料が流入し、その燃料流がノズル部を通過する際に発生する負圧により、ジェットポンプ用副燃料通路穴30mおよびジェットポンプ用配管6eを介してオイルシール収容室30hの燃料が吸引される。したがって、オイルシール39に作用する燃料圧力が低下し、オイルシール39の摩耗が抑制される。なお、その吸引された燃料は燃料タンク5に送られる。
また、第1ジェットポンプ40は、燃料流がノズル部を通過する際に発生する負圧により、移送配管6dを介して副タンク部52の燃料を吸引し、その吸引された燃料をリターン配管6cを介して主タンク部51へ移送する。
本実施形態では、第1ジェットポンプ40により、オイルシール収容室30hの燃料を吸引するとともに、副タンク部52の燃料を主タンク部51へ移送するようにしているため、第1実施形態のようにオイルシール収容室30hの燃料を吸引する第1ジェットポンプ40と、副タンク部52の燃料を主タンク部51へ移送する第2ジェットポンプ53とを用いる場合よりも、燃料供給装置の構成がシンプルである。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、フィードポンプ34をサプライポンプ3内に配置したが、本発明は、フィードポンプ34が燃料タンク5内に配置されるいわゆるインタンク式フィードポンプの燃料供給装置にも適用することができる。
また、上記各実施形態では、オイルシール室燃料通路穴30i中にオイルシール室オリフィス30jを設けたが、このオイルシール室オリフィス30jは廃止してもよい。
なお、上記各実施形態は、実施可能な範囲で任意に組み合わせが可能である。
5 燃料タンク
30 ハウジング
31 駆動軸
33 カム
34 フィードポンプ
35 高圧ポンプ
39 オイルシール
40 ジェットポンプ
6c リターン配管(リターン経路)
30e カム室
30g リターン燃料通路穴(リターン経路)
30h オイルシール収容室

Claims (7)

  1. ハウジング(30)に回転自在に支持され、内燃機関に駆動されて回転する駆動軸(31)と、
    前記駆動軸(31)に設けたカム(33)に追従作動して燃料を加圧する高圧ポンプ(35)と、
    前記ハウジング(30)内に形成され、前記カム(33)が収容されるカム室(30e)と、
    燃料タンク(5)から汲み上げた燃料を前記高圧ポンプ(35)および前記カム室(30e)に供給するフィードポンプ(34)と、
    前記カム室(30e)の燃料を前記燃料タンク(5)に戻すリターン経路(6c、30g)と、
    前記ハウジング(30)と前記駆動軸(31)との間に配置されたオイルシール(39)と、
    前記ハウジング(30)内に形成され、前記オイルシール(39)が収容されるとともに、前記カム室(30e)からの燃料が流入するオイルシール収容室(30h)と、
    燃料流を利用して前記オイルシール収容室(30h)の燃料を吸引するジェットポンプ(40)とを備えることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記駆動軸(31)、前記高圧ポンプ(35)、および前記オイルシール(39)が前記ハウジング(30)に組み付けられてサプライポンプ(3)が構成され、前記ジェットポンプ(40)は前記サプライポンプ(3)内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記ハウジング(30)には、前記フィードポンプ(34)から前記カム室(30e)に燃料を導くカム室燃料通路穴(30f)、前記カム室燃料通路穴(30f)中に設けられたカム室オリフィス(38)、および前記カム室オリフィス(38)と前記オイルシール収容室(30h)とを接続するジェットポンプ用副燃料通路穴(30m)が形成されており、
    前記ジェットポンプ(40)は、前記カム室オリフィス(38)と前記ジェットポンプ用副燃料通路穴(30m)により構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記駆動軸(31)、前記高圧ポンプ(35)、および前記オイルシール(39)が前記ハウジング(30)に組み付けられてサプライポンプ(3)が構成され、
    前記ジェットポンプ(40)は、前記リターン経路(6c、30g)のうち前記サプライポンプ(3)の外部に位置する部位に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  5. 前記ジェットポンプ(40)は、前記燃料タンク(5)内に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料供給装置。
  6. 前記燃料タンク(5)は、底部側が主タンク部(51)と副タンク部(52)に分離された鞍型であり、前記ジェットポンプ(40)は、前記オイルシール収容室(30h)の燃料および前記副タンク部(52)の燃料を前記主タンク部(51)に移送することを特徴とする請求項1、4、5のいずれか1つに記載の燃料供給装置。
  7. 前記ハウジング(30)には、前記カム室(30e)から前記オイルシール収容室(30h)に燃料を導くオイルシール室燃料通路穴(30i)と、前記オイルシール室燃料通路穴(30i)中に設けられたオイルシール室オリフィス(30j)とが形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料供給装置。
JP2009025565A 2009-02-06 2009-02-06 燃料供給装置 Expired - Fee Related JP5126097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009025565A JP5126097B2 (ja) 2009-02-06 2009-02-06 燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009025565A JP5126097B2 (ja) 2009-02-06 2009-02-06 燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010180790A true JP2010180790A (ja) 2010-08-19
JP5126097B2 JP5126097B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=42762492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009025565A Expired - Fee Related JP5126097B2 (ja) 2009-02-06 2009-02-06 燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5126097B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012520422A (ja) * 2009-03-16 2012-09-06 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高圧ポンプ
JP2016130465A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 株式会社デンソー 燃料供給装置
JP2017115717A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料供給ポンプ
CN110427713A (zh) * 2019-08-07 2019-11-08 中国北方发动机研究所(天津) 一种发动机用高压泵的匹配方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014119671A1 (de) * 2014-12-29 2016-06-30 Eberspächer Exhaust Technology GmbH & Co. KG Mischeranordnung für ein Abgasführungssystem einer Brennkraftmaschine

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61140171U (ja) * 1985-02-22 1986-08-30
JPH11270432A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 燃料噴射ポンプの調圧機構
JP2002021668A (ja) * 2000-07-11 2002-01-23 Denso Corp 分配型燃料噴射ポンプ
JP2002089498A (ja) * 2000-09-13 2002-03-27 Nissan Motor Co Ltd ジェットポンプ
JP2006118448A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Denso Corp 燃料噴射ポンプ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61140171U (ja) * 1985-02-22 1986-08-30
JPH11270432A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 燃料噴射ポンプの調圧機構
JP2002021668A (ja) * 2000-07-11 2002-01-23 Denso Corp 分配型燃料噴射ポンプ
JP2002089498A (ja) * 2000-09-13 2002-03-27 Nissan Motor Co Ltd ジェットポンプ
JP2006118448A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Denso Corp 燃料噴射ポンプ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012520422A (ja) * 2009-03-16 2012-09-06 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高圧ポンプ
JP2016130465A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 株式会社デンソー 燃料供給装置
JP2017115717A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料供給ポンプ
CN110427713A (zh) * 2019-08-07 2019-11-08 中国北方发动机研究所(天津) 一种发动机用高压泵的匹配方法
CN110427713B (zh) * 2019-08-07 2023-04-07 中国北方发动机研究所(天津) 一种发动机用高压泵的匹配方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5126097B2 (ja) 2013-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100381691C (zh) 共轨型燃油喷射系统
CN1530533B (zh) 能对凸轮轴承进行润滑的燃油供应泵
US9422897B2 (en) Fuel system for an internal combustion engine
JP4718885B2 (ja) 内燃エンジンにおける燃料噴射装置
JP5126097B2 (ja) 燃料供給装置
US9353716B2 (en) High-pressure fuel pump device
JP2004316640A (ja) 燃料供給ポンプ
JP2010106741A (ja) 高圧燃料ポンプ
WO2009152659A1 (en) High pressure pump assembly for common rail system
CN102654093B (zh) 泵压头
WO2008062589A1 (fr) Pompe d'alimentation en combustible haute pression
JP5071401B2 (ja) 燃料供給装置
JP4404056B2 (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
JP2010007564A (ja) 燃料供給装置
US9599078B2 (en) Fuel supply device
JP2010196687A (ja) 高圧ポンプ
CN109196214B (zh) 燃料泵
JP5338587B2 (ja) レギュレート弁
JP2010112303A (ja) 燃料供給ポンプ
JP3884665B2 (ja) 蓄圧式分配型燃料噴射ポンプ
JP2018059436A (ja) 高圧ポンプ装置および燃料供給システム
JP6570309B2 (ja) 燃料供給ポンプ
JP2010190069A (ja) 燃料噴射装置
JP2010025068A (ja) 圧力波送油式シリンダ注油装置
JP4114612B2 (ja) 内燃機関の高圧燃料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110607

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121015

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5126097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees