以下、本発明に係る「印刷データ編集装置」としてのパーソナルコンピュータ2(以下、「PC2」という)、およびそれに接続したテーププリンタ1を採用した一実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、PC2およびテーププリンタ1の物理的構成の概要について説明する。図1に示すように、PC2は、例えばUSB(登録商標)規格に基づくUSBケーブル10によってテーププリンタ1に接続されている。
図1に示すPC2は、周知のパーソナルコンピュータであり、本体6と、モニタ21と、キーボード22と、マウス23と、スキャナ24とを備えている。なお、モニタ21、キーボード22、マウス23、およびスキャナ24は、それぞれ本体6に接続ケーブルによって接続されている。また、本体6の前面には、CD−ROM26(図2参照)を挿入することができるCD−ROMドライブ64が設けられている。
一方、図1に示すテーププリンタ1は、略直方体状の筐体4を備え、筐体4の前面(図中、右手前側の面)には、被印刷媒体であるラベルテープ8を排出するためのテープ排出口3が設けられている。また、筐体4の左側面に設けられたカバー5を開放すると、内部に後述するテープカセット30(図4参照)を装着できるように構成されている。
次に、図2および図3を参照して、PC2の電気的構成について説明する。まず、図2に示すように、PC2は、PC2の制御を司るCPU61を備えている。CPU61には、バス29を介して、ROM62、RAM63、CD−ROMドライブ64、ハードディスクドライブ(以下、HDDという)65、USBインターフェース66、表示制御部67、および入力検知部68が接続されている。
ROM62は、CPU61が実行するBIOS等のプログラムを記憶する読出し専用の記憶装置である。RAM63は、データを一時的に記憶する読み書き可能な記憶装置である。
CD−ROMドライブ64は、データが記憶されたCD−ROM26が挿入されると、CD−ROM26からデータや印刷データ編集プログラムの読み込みを行うものである。また、記憶装置であるHDD65には、図3に示すように、プログラム記憶領域651、および初期値等記憶領域652等が設けられている。プログラム記憶領域651には、PC2でドキュメントのデータを編集するためのプログラムや、テーププリンタ1の印刷動作を制御するためのプログラム等、各種のプログラムが記憶されている。また、初期値等記憶領域652には、各種設定項目の初期値や、文字背景形状のパターンデータなど、印刷データ編集プログラムの実行にあたって参照されるデータ等が記憶されている。なお、後述する印刷データ編集プログラムや、この実行時に使用される設定やデータ等は、CD−ROM26に記憶されたものを読み込んで、HDD65に記憶させることができる。その他には、例えば、フレキシブルディスクやMO等の他の記憶媒体を介して取得してもよい。あるいは、PC2をネットワークに接続させ、ネットワーク上の他の端末から取得してもよい。
USBインターフェース66は、テーププリンタ1を含む外部機器との通信を行うためのインターフェースである。表示制御部67は、ユーザが見る操作画面を表示するモニタ21に接続されており、モニタ21の画面表示処理を行う。また、入力検知部68には、キーボード22、マウス23、およびスキャナ24が接続されており、入力検知部68はこれらからの入力の検知を行う。
次に、図4を参照してテープカセット30の内部構造について説明する。なお、図4の紙面上方をテープカセット30の後側、紙面下方をテープカセット30の前側、紙面右方をテープカセット30の右側、紙面左方をテープカセット30の左側と定義する。
図4に示すように、ケース34内の左後側には、ラベルテープ8を巻回して支持するテープスプール39が、回転可能に配置されている。また、ケース34内の右前側には、インクリボン37を巻回したリボンスプール36が回転可能に配置されている。さらに、テープスプール39とリボンスプール36とに挟まれた間の位置には、リボンスプール36からインクリボン37を引き出すとともに、文字等の印字にて使用された使用済インクリボン13を巻き取るリボン巻取スプール31が、回転可能に配置されている。また、テープカセット30内の前側には、テープスプール39から引き出されたラベルテープ8、およびリボンスプール36から引き出されたインクリボン37を、自身に設けられた開口部18から、ラベルテープ8を排出するテープ排出部43の方向へ案内するアーム部17が設けられている。
さらに、ラベルテープ8およびインクリボン37の走行方向に関しサーマルヘッド44(図5参照)が挿入されるヘッド装着部32の下流側には、テープ送りローラ42が回転可能に設けられている。テープ送りローラ42は、それに対向する圧接ローラ(図示外)との協働によって、テープスプール39からラベルテープ8を引き出すものである。また、テープ送りローラ42の近傍位置には、規制部材19が設けられており、規制部材19は、サーマルヘッド44の下流側にて、文字が印刷されたラベルテープ8の幅方向への移動を規制するものである。
そして、リボン巻取スプール31に向かって搬送される使用済インクリボン13と、テープスプール39に巻回して支持されたラベルテープ8との間には、使用済インクリボン13とラベルテープ8とが互いに接触するのを防止するための分離壁14が起立して設けられている。
また、図4に示すように、テープカセット30の右後側には、カセット検出部11が形成されている。このカセット検出部11には、テープカセット30の種類(例えば、ラベルテープ8の幅、インクリボン37に塗布されたインクの色等によって、テープカセット30の種類が特定される)を検出するために、所定のパターンをもって複数個のスイッチ孔12が穿設されている。このスイッチ孔12の形成パターンは、テープカセット30の種類に従って異なるパターンとされている。そして、これらスイッチ孔12は、テーププリンタ1(図1参照)に配設された複数個の検出スイッチ(図示外)のオン・オフの組合せに基づいて検出されるものである。
本実施の形態では、ノンラミネートタイプのラベルテープ8を使用している。ノンラミネートライプのラベルテープ8は、剥離紙付きの片面粘着テープの非粘着面に文字等が印刷され、印刷面の保護を行うラミネートフィルムは付帯しない、ラベルテープである。そして、ノンラミネートタイプのラベルテープ8は、テープ排出部43におけるラベルテープ8の後側が印刷面となっており、テープ排出部43におけるラベルテープ8の前側が粘着面となり、剥離紙が接着されている。
次に、テープカセット30におけるラベルテープ8の搬送経路について説明する。ラベルテープ8は、ヘッド装着部32の下流側に設けられたテープ送りローラ42と、テーププリンタ1(図1参照)に設けられた圧接ローラ(図示外)との協働によって、テープスプール39から引き出され、アーム部17の開口部18からヘッド装着部32の前側を通過した後、テープ排出部43からテープカセット30の外方へ排出される。また、インクリボン37は、リボン送りモータ49(図5参照)が回転することによって、リボン巻取スプール31によってリボンスプール36から引き出され、アーム部17の開口部18からヘッド装着部32の前側を通過した後、規制部材19の内方に形成された案内部16に案内されて、リボン巻取スプール31の周囲に巻き取られる。また、ラベルテープ8は、テープ巻き戻しモータ41(図5参照)の回転にともないテープスプール39が逆回転することによって、巻き戻される。ここで、テープ巻き戻しモータ41は、ラベルテープ8を巻き取る時のみ回転し、テープスプール39が正回転する時、つまり、印刷時は回転しない。なお、リボン巻取スプール31の下部には、リボン巻取スプール31が逆転して巻き取った使用済インクリボン13が緩んでしまうのを防止するクラッチバネ15が取り付けられている。
また、本実施の形態で用いているテープカセット30では、ラベルテープ8に対してカラー印刷が可能である。カラー印刷を行うために、インクリボン37には、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の色インクが交互に配置されている(図示外)。そして、インクリボン37の一の色インクでラベルテープ8が印刷された後、テープ巻き戻しモータ41(図5参照)が回転してリボンスプール36を逆回転させることによって、ラベルテープ8を巻き戻す。また同時にインクリボン37は、次の色インクの先頭まで搬送される。この動作を一つの印刷データに対して、CMYの各色インクで繰り返し印刷することで、カラー印刷を行うことができる。なお、インクリボン37の色インクには、黒(K)や、各色の中間色などを用いてもよい。
次に、テーププリンタ1の電気的構成について、図5を参照して説明する。図5に示すように、テーププリンタ1の制御部50は、テーププリンタ1の制御を司るCPU52を備えている。CPU52には、ROM53、RAM54および入出力インターフェース51が接続されている。
ROM53には、PC2において作成され、USBケーブル10を介して送信されてくる印刷データに基づきラベルを作成する際に駆動させる各モータやサーマルヘッド44の駆動を制御するプログラム等、テーププリンタ1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。RAM54には、印刷実行時にPC2から送信されてくる印刷データ等、各種処理の際使用するデータを一時的に記憶する複数の記憶領域が設けられている。
また、入出力インターフェース51には、テープ送りモータ46を駆動するための駆動回路55、およびテープカッタ60を動作させるテープカッタ駆動モータ47を駆動するための駆動回路56が接続されている。また、入出力インターフェース51には、サーマルヘッド44を駆動するための駆動回路57、リボン送りモータ49を駆動するための駆動回路58、およびテープ巻き戻しモータ41を駆動するための駆動回路40が接続されている。さらに、入出力インターフェース51には、USBケーブル10を介してPC2に接続するためのUSBポート25が接続されている。
次に、図6を参照して、モニタ21に表示される編集画面7について説明する。編集画面7は、印刷データ編集プログラムが起動され、後述するメイン処理が開始されると表示される画面である。ユーザは、編集画面7を見ながらキーボード22やマウス23を用いて、編集や設定のためのデータや指示の入力を行うことができる。
図6に示すように、編集画面7には、背景画像設定領域71が左端上部に設けられ、背景画像設定領域71の下方に色参照設定領域78が設けられている。そして、色参照設定領域78の下方には、参照結果色表示エリア79が設けられている。また、背景画像設定領域71の右隣にラベル設定領域72が設けられ、ラベル設定領域72の右隣に文字背景設定領域73が設けられ、さらに文字背景設定領域73の右隣に文字設定領域74が設けられている。そして、ラベル設定領域72、文字背景設定領域73、および文字設定領域74の下方に、長方形状のサンプル表示部75が設けられている。また、編集画面7の左下には印刷ボタン76、右上には終了ボタン77が設けられている。
そして、背景画像設定領域71には、カメラ入力ボタン711、スキャナ入力ボタン712、およびファイル入力ボタン713が設けられている。カメラ入力ボタン711は、ラベルテープ8の貼り付けを行う貼付対象面の画像(背景画像)をカメラ(図示外)から入力することを指定するボタンであり、スキャナ入力ボタン712は、背景画像をスキャナ24から入力することを指定するボタンである。また、ファイル入力ボタン713は、背景画像を、HDD65に保存されているファイルから入力することを指定するボタンである。なお、背景画像は、後述する文字イメージおよび文字背景イメージの背景の画像として用いられる。また、色参照設定領域78には、後述する色参照枠90(図13参照)の形状と大きさを指定する色参照域サイズリストボックス781、および色参照枠90内の色をどの方法で計算するかを選択する色参照方法リストボックス782が設けられている。さらに、色参照設定領域78の下方には、参照結果色を表示する参照結果色表示エリア79が設けられている。なお、色参照域サイズリストボックス781、色参照方法リストボックス782、参照結果色表示エリア79については後述する。なお、各リストボックスには、ユーザが、各リストボックスの右隅にある逆三角形のマークをマウスのカーソルでクリックして押下すると選択候補(処理名)が表示され、そのうちの一つを選択すると、選択された処理名がリストボックスに表示され、処理名に応じた処理が実施される。
また、ラベル設定領域72には、作成するラベルの縦横の大きさ(サイズ)を指定するラベルサイズリストボックス721、およびラベルテープ8の色(透明も含む)をラベル色として指定するラベル色リストボックス722が設けられている。
また、文字背景設定領域73には、文字背景の形状を設定する文字背景形状リストボックス731、文字背景形状の内側と外側との境目をぼかすぼかし処理の有無や強度を設定する文字背景周囲ぼかしリストボックス732、および文字背景の色を設定する文字背景色リストボックス733が設けられている。文字背景形状およびぼかし処理については後述する。なお、文字背景形状リストボックス731において、「なし」が選択された場合、文字背景周囲ぼかしリストボックス732は、選択不可能な状態となる。
また、文字設定領域74には、文字の書体を設定する書体リストボックス741、文字のサイズを設定する文字サイズリストボックス742、文字の色を設定する文字色リストボックス743、および文字の装飾(例えば太字、斜体、アンダーラインなど)を設定する文字装飾リストボックス744が設けられている。
また、サンプル表示部75には、貼付対象面にラベルを貼りつけた状態を表現したプレビュー画像が表示される。より具体的には、ラベルサイズ(ラベルの大きさ)を示す枠811(図9参照)内に、文字のイメージ(文字イメージ)と、その文字を囲う背景のイメージ(文字背景イメージ)とが合成された状態で配置され、さらに、貼付対象面の画像(背景画像100、図9参照)に重ねられて、サンプル表示部75に表示される。なお、サンプル表示部75に枠811が表示されている場合、ユーザが枠811内をクリックすると、カーソルが表示され、ラベルに記す文字の入力を行えるようになる。文字の入力は、キーボード22やマウス23(ソフトウェアキーボードなどを使用)からの入力、クリップボードからのペーストなど、公知の手法によって行うことができる。入力された文字(文字列)は、文字データとして、RAM63に記憶される。なお、文字入力に係る処理は、例えばOSの持つ機能を利用して、印刷データ編集プログラムとは独立に行われる。
さらに、編集画面7には、編集した画像から印刷データを作成し、テーププリンタ1に印刷させる印刷ボタン76、印刷データの編集を終了するための終了ボタン77が設けられている。
次に、図7乃至図16を参照して、テーププリンタ1に印刷を行わせるために、PC2で行われる処理について説明する。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
本実施の形態のPC2は、ユーザが別途入力した文字(文字列)等を画像として表現した文字イメージと、その文字を囲う文字背景イメージとを合成して合成イメージを作成し、その合成イメージから、図4に示すラベルテープ8に印刷するための印刷データを作成するものである。文字イメージや文字背景イメージに対しては、上記のリストボックスやボタン等の設定内容に応じた編集が行われ、編集後に、再度、合成イメージがサンプル表示部75に表示されることで、編集結果が示される。このとき、サンプル表示部75には、合成イメージだけでなく、貼付対象面の画像(背景画像100、図9参照)や、ラベルサイズ(ラベルの大きさ)を示す枠811(図9参照)なども重ねられ、上記のプレビュー画像として表示される。なお、プレビュー画像は、後述するイメージ表示処理(図14参照)において作成される。
図7に示す印刷データ編集プログラムは、前述したように、HDD65のプログラム記憶領域651に記憶されており、ユーザが実行ファイルを起動させると、CPU61が、印刷データ編集プログラムに従い、各処理を実行する。印刷データ編集プログラムでは、まず、初期化が行われる(S1)。この処理では、プログラム内で使用される変数やフラグ、カウンタ等の初期化が行われる。また、各設定値や設定項目には初期値や標準設定が設定される。例えば、標準設定として、文字の書体には明朝体が設定され、文字背景形状には長円形が設定される。そして、PC2のモニタ21に編集画面7(図6参照)が表示され、各種ボタンやリストボックス等の押下(操作)待ちが開始される(S2:NO,S5:NO,S8:NO,S14:NO,S16:NO,S19:NO,S22:NO,S26:NO,S2)。編集画面7の各種ボタンやリストボックス等が押下されると、押下されたボタンやリストボックス等に対応する各処理が実行される。
押下待ちの間に、編集画面7の背景画像設定領域71に設けられた背景画像入力ボタン(カメラ入力ボタン711、スキャナ入力ボタン712、およびファイル入力ボタン713)のいずれかのボタンが押された場合には(S2:YES)、背景画像100(図8参照)のデータ(背景画像データ)が読み込まれる(S3)。押されたボタンに応じて、カメラ(図示外)による撮影画像のデータ、スキャナ24による取り込み画像のデータ、およびHDD65に予め記憶されているファイル(画像データ)のいずれかのデータが、背景画像データとして読み込まれる。次いで、イメージ表示処理(S27)が行われる。このイメージ表示処理では、背景画像100を背景とし、文字イメージと文字背景イメージを合成した合成イメージ(各イメージについては後述する。)を、背景画像に重ねてサンプル表示部75に表示する処理が行われる。このイメージ表示処理の詳細については、図14のフローチャートを参照して後述する。イメージ表示処理の後、S2に戻り、上記同様、図6に示す各種ボタンやリストボックス等の押下待ち(操作待ち)が行われる。
押下待ちの間に、オブジェクト選択リストボックス(ラベルサイズリストボックス721、文字背景形状リストボックス731、文字背景周囲ぼかしリストボックス732、書体リストボックス741、文字サイズリストボックス742、および文字装飾リストボックス744)のいずれかのリストボックスが押下された場合には(S5:YES)、各リストボックスに対応した選択候補が表示される(S6)。例えば、ラベルサイズリストボックス721においては、「12mm×48mm」、「12mm×auto」など、ラベルテープ8から切り出されるラベルの縦横の大きさ(サイズ)を設定するための選択候補が表示される。ここで、「12mm×auto」が選択されると、ラベルの縦の長さは12mmに設定され、横の長さは文字の大きさ等に応じて適宜設定される。
そして、上記の各オブジェクト選択リストボックスにおいて選択されるそれぞれの選択候補は、対応する各項目(作成するラベルの縦横のサイズ、文字背景の形状、ぼかし処理の有無および強弱の設定、文字の書体、文字の装飾)の設定値としてRAM63に記憶(登録)される(S7)。その後、後述するイメージ表示処理が行われ(S27)、S2に戻り、上記同様、図6に示す各種ボタンやリストボックス等の押下待ち(操作待ち)が行われる。
押下待ちの間に、「色選択」関連リストボックス(ラベル色リストボックス722、文字背景色リストボックス733、および文字色リストボックス743)のいずれかのリストボックスが押下された場合には(S8:YES)、押されたリストボックスが文字背景色リストボックス733か否か確認される(S9)。文字背景色リストボックス733であった場合(S9:YES)、RAM63に、後述する参照結果色が記憶されているか否か確認される(S10)。RAM63に参照結果色が記憶されていない場合(S10:NO)、そのまま、後述のイメージ表示処理(S27)が行われ、S2に戻り、上記同様、図6に示す各種ボタンやリストボックス等の押下待ち(操作待ち)が行われる。
RAM63に参照結果色が記憶されている場合(S10:YES)、絞り込み色が表示される(S11)。ここで、絞り込み色は、以下のように作成される。図6に示す、参照結果色表示エリア79には、後述する参照結果色が表示されるが、この参照結果色を、例えば図10に示すような5×5マスの色のマトリクスの中央のマスに配置した状態が、RAM63上に仮想的に形成される。上記の文字背景色リストボックス733の選択候補として、ユーザは、同色相、同明度、補色等を選択することができる。選択候補から同色相が選択された場合、マトリクスの中央のマスに配置された参照結果色の色を基準に、図10の縦方向には明度を±5%ずつ変化させ、横方向には彩度を±5%ずつ変化させた色が絞り込み色として作成されて、対応するマスに各絞り込み色を配置させたマトリクスが仮想的に形成される。そして、このマトリクスを表示するカラーテーブル(図示外)が、編集画面7とは別に、モニタ21に表示される。このカラーテーブルでは、マトリクスの中央のマスに配置された参照結果色に対し、より上側のマスに配置された絞り込み色ほど明度が上がり、より下側のマスに配置された絞り込み色ほど明度が下がる。また、中央のマスに配置された参照結果色に対し、より右側のマスに配置された絞り込み色ほど彩度が上がり、より左側のマスに配置された絞り込み色ほど彩度が下がる。ユーザは、このカラーテーブルから、好みの色を選択することが可能となる。
また、文字背景色リストボックス733の選択候補から同明度が選択された場合には、図11に示すように、中央のマスに配置された参照結果色の色を基準に、図11の縦方向には色相を±5%ずつ変化させ、横方向には彩度を±5%ずつ変化させて、絞り込み色が作成される。そして対応するマスに各絞り込み色が配置されたマトリクスを表示するカラーテーブルが、上記同様、モニタ21に表示される。また、文字背景色リストボックス733の選択候補から補色が選択された場合には、図12に示すように、中央のマスに配置された参照結果色の色を基準に、図12の縦方向には明度を±5%ずつ変化させ、横方向には色相を±5%ずつ変化させて、絞り込み色が作成される。そして対応するマスに各絞り込み色が配置されたマトリクスを表示するカラーテーブルが同様に、モニタ21に表示される。このように表示される絞り込み色のカラーテーブルから、ユーザは、自分が望む色を自由に選択可能となり、文字背景形状の色を選択することができる。もちろん、ユーザが、もとの参照結果色を選択するか、絞り込み色のカラーテーブルの表示をキャンセルすれば(非表示にすれば)、文字背景形状の色は参照結果色に設定される。カラーテーブルから選択される絞り込み色は、設定値としてRAM63に記録(登録)される(S13)。その後、後述するイメージ表示処理が行われ(S27)、S2に戻り、上記同様、図6に示す各種ボタンやリストボックス等の押下待ち(操作待ち)が行われる。
また、上記のS9で、文字背景色リストボックス733が選択されていない場合、すなわち、ラベル色リストボックス722または文字色リストボックス743が選択された場合(S9:NO)、それぞれの項目(ラベル色、文字色)に対応する色の選択候補が表示される(S12)。ラベル色や文字色として選択された色は、設定値としてRAM63に記憶(登録)される(S13)。その後、後述するイメージ表示処理が行われ(S27)、S2に戻り、上記同様、図6に示す各種ボタンやリストボックス等の押下待ち(操作待ち)が行われる。
押下待ちの間に、「ラベルサイズを示す枠」が押されている状態にある場合には(S14:YES)、マウスポインタの移動量分だけ、「ラベルサイズを示す枠」の位置が、背景画像100(図9参照)に対して移動される(S15)。後述するイメージ表示処理において、背景画像とラベルサイズが設定されていると、サンプル表示部75(図6参照)にはラベルテープ8から切り出されるラベルの大きさを示す、「ラベルサイズを示す枠」(以下、「枠」811ともいう。)が表示される。例えば図9に示すように、サンプル表示部75に背景画像100が表示されるとともに、背景画像100に重ねて枠811が表示される。なお、図9では、「yamamoto」という文字からなる文字イメージの背景に長円形の文字背景イメージが描かれた状態に合成された合成イメージが、枠811内に表示された例を示している。ユーザが、マウス23のポインタで枠811をクリックし、ホールドすれば、ユーザは、枠811をドラッグして移動させることができるようになる。枠811は、初期状態において、サンプル表示部75に表示された背景画像100の範囲内で右下に表示されるが、マウス23を操作して枠811をドラッグすれば、背景画像100上の任意の位置に移動させることもできる。このように、ユーザは、背景画像100内で、マウスを操作することによって、「ラベルサイズを示す枠」(枠811)を容易に動かすことができ、任意の貼り付け位置を設定することができる。なお、本実施の形態では、ラベルテープ8に「yamamoto」と、文字を印刷する例を用いて説明を行うが、ラベルテープ8には、記号や図柄なども印刷可能であり、文字に限られるものではない。その後、後述するイメージ表示処理が行われ(S27)、S2に戻り、上記同様、図6に示す各種ボタンやリストボックス等の押下待ち(操作待ち)が行われる。
押下待ちの間に、「色参照」関連リストボックス(色参照方法リストボックス782、または色参照域サイズリストボックス781)の一方のリストボックスが押された場合には(S16:YES)、各項目(色参照方法、色参照域)に対応する選択候補が表示される。なお、本実施の形態において、色参照域サイズリストボックス781では、色参照枠90の大きさを正方形の一辺の長さで指定でき、3mm、6mm、12mm、24mm、48mm、および背景画像100全体の中から選択することができる。色参照方法や色参照域の選択結果は、設定値として、それぞれRAM63に記憶(登録)される(S17)。次に、サンプル表示部75に表示された背景画像100の範囲内に、図13に示すように、色参照枠90が表示される。色参照枠90は、色参照域の設定値としてRAM63に記憶されている形状および大きさで表示される。
そして、色参照枠90内に表示される背景画像100の全画素の色をもとに、以下に説明する参照結果色が作成され、RAM63に記憶されるとともに(S18)、図6に示す参照結果色表示エリア79に表示される。上記の色参照方法リストボックス782の選択候補として、ユーザは、平均化、平均淡色化、平均濃色化、平均明色化、平均暗色化等を選択することができる。選択候補から平均化が選択された場合は、色参照枠90内の全画素のRGB値が抽出され、R値、G値、B値毎に、全画素の平均値がそれぞれ算出される。そして、算出されたR値の平均値、G値の平均値、B値の平均値をRGB値とする参照結果色が作成される。選択候補から平均淡色化が選択された場合は、上記のように算出される全画素平均のRGB値から、彩度を20%下げたRGB値が算出されて、参照結果色が作成される。選択候補から平均濃色化が選択された場合は、上記のように算出される全画素平均のRGB値から、彩度を20%上げたRGB値が算出されて、参照結果色が作成される。選択候補から平均明色化が選択された場合は、上記のように算出される全画素平均のRGB値から、明度を20%上げたRGB値が算出されて、参照結果色が作成される。選択候補から平均暗色化が選択された場合は、上記のように算出される全画素平均のRGB値から、明度を20%下げたRGB値が算出されて、参照結果色が作成される。その後、後述するイメージ表示処理が行われ(S27)、S2に戻り、上記同様、図6に示す各種ボタンやリストボックス等の押下待ち(操作待ち)が行われる。
押下待ちの間に、「色参照枠」が押されている状態にある場合には(S19:YES)、マウスポインタの移動分だけ色参照枠90の位置が移動される(S20)。色参照枠90については、前述したように、「色参照」関連リストボックスが押下された際に、サンプル表示部75に表示される(図13参照)。ユーザは、枠811と同様、色参照枠90をマウス23のポインタでドラッグして、サンプル表示部75に表示された背景画像100内の任意の位置に移動させることができる。色参照枠90の移動後には、上記のS18と同様に、色参照枠90内に表示される背景画像100の全画素の色をもとに参照結果色が作成され、RAM63に記憶されるとともに(S21)、参照結果色表示エリア79に表示される。このように、ユーザは、自分が参照したい場所に任意に色参照枠90を移動させ、参照結果色を試行錯誤しながら決定することができる。その後、後述するイメージ表示処理が行われ(S27)、S2に戻り、上記同様、図6に示す各種ボタンやリストボックス等の押下待ち(操作待ち)が行われる。
押下待ちの間に、印刷ボタン76が押された場合には(S22:YES)、図9に示す、枠811内に表示された文字イメージ等の画像を印刷する処理が行われる。ここでは、後述するイメージ表示処理(S27)で作成され、RAM63に記憶された合成データをもとに、印刷データを作成する処理が行われる。合成データは、上記したように、サンプル表示部75で枠811内に表示する文字データおよび文字背景データを合成したものである。詳細には、RAM63の仮想背景領域(後述)において仮想的に形成された、文字背景データを表現した文字背景イメージの上に、仮想文字領域(後述)において仮想的に形成された、文字データを表現した文字イメージが重ねて配置され、合成イメージが作成される(S23)。PC2には、印刷データ編集プログラムとは別途、テーププリンタ1のドライバ(公知のプログラム)がインストールされており、合成イメージのデータ(合成データ)は、ドライバに受け渡される。ドライバでは、公知のカラープロファイルが参照され、例えばRGB形式で表現される合成データの各画素について、1画素ごとに、印刷用のCMY形式の色インクの種類と、画素を構成する複数の微細なドットの各印刷位置とを対応付けたデータに変換される。さらに、テーププリンタ1に対する制御コマンドが付加されて、印刷データとして作成される(S24)。作成された印刷データは、USBケーブル10を介してテーププリンタ1に送信され(S25)、テーププリンタ1において、ラベルテープ8に合成イメージが印刷され、さらにラベルサイズにカットされて、ラベルが作成される。印刷データ編集プログラムでは、テーププリンタ1への印刷データの送信後、S2に戻り、上記同様、図6に示す各種ボタンやリストボックス等の押下待ち(操作待ち)が行われる。
押下待ちの間に、終了ボタン77が押された場合には(S26:YES)、印刷データ編集プログラムの実行が終了される。PC2のモニタ21(図1参照)における編集画面7(図6参照)の表示も終了される。
次に、メイン処理のS27においてコールされるイメージ表示処理の詳細について説明する。図7に示す、印刷データ編集プログラムのメイン処理において、S27のイメージ表示処理は、上記した、S3、S7、S10:NO、S13、またはS15の各処理の後にコールされ、図14に示す、サブルーチンが実行される。図14に示すように、イメージ表示処理では、まず、サンプル表示部に表示する背景画像が、カメラ、スキャナ、あるいはファイルから、既に読み込み済みであるか、確認が行われる(S30)。RAM63が参照され、背景画像データが記憶されていなければ(S30:NO)、イメージ表示処理を終了し、メイン処理へ戻ってS2へ進む。したがって、サンプル表示部75へのプレビュー画像の表示は行われない。RAM63に背景画像データが記憶されている場合には(S30:YES)、RAM63上で、サンプル表示部75の表示画面を仮想的に形成した領域(以下、「仮想表示領域」という。)に、背景画像データ(図8の背景画像100)が展開され、背景画像のみを表示したプレビュー画像が作成される。
次に、ラベルサイズ(ラベルサイズリストボックス721(図6参照)で指定されたラベルの縦横の大きさ(サイズ))が登録済みであるか、確認が行われる(S31)。上記同様、RAM63が参照され、ラベルサイズが記憶されていなければ(S31:NO)、イメージ表示処理を終了し、メイン処理に戻ってS2へ進む。このように、イメージ表示処理では、背景画像データおよびラベルサイズがRAM63に記憶されていないと、プレビュー画像の作成が行われず、メイン処理に戻ることになる。
RAM63にラベルサイズが記憶されている場合(S31:YES)、RAM63に記憶された文字データと、文字の書体(フォント)、文字サイズおよび文字装飾とに基づいて、文字の占める領域が求められ、RAM63に記憶される(S32)。具体的に、CPU61のバッファ内で、文字データによって指定される文字(文字列)に対して書体、文字サイズおよび文字装飾を適用した状態で表現される文字イメージが作成される。次に、フォントの種類(プロポーショナルフォント、等幅フォントなど)に応じて文字間の幅が調整され、調整後の文字イメージの範囲(つまり、文字の占める領域)から、文字列全体の幅(本実施の形態ではラベルテープ8の延長方向に占める長さ)が算出される。同様に、調整後の文字イメージの範囲から、文字列全体の高さ(本実施の形態ではラベルテープ8の幅方向に占める長さ)も算出される。求められた文字列の幅および高さはRAM63に記憶され、後述する文字背景形状の調整や、ラベルサイズの決定(ラベルの横の長さをautoにした場合)、ぼかし処理の適用範囲の調整、ラベル内における文字イメージのセンタリング(余白調整)などに利用される。さらに、仮想表示領域において、指定(autoの場合は上記で算出)されたラベルサイズに応じた枠(「ラベルサイズを示す枠」、図9の枠811)を背景画像に重ねて配置したプレビュー画像が作成される。
次いで、RAM63に記憶されているラベル色(ラベル色リストボックス722(図6参照)で指定されたラベルテープ8の色)が透明か否か確認され、透明である場合には(S33:YES)、そのままS35に進む。ラベル色が透明でない場合には(S33:NO)、指定されたラベル色で仮想表示領域の「ラベルサイズを示す枠」内が塗りつぶされて、S35に進む。このように、ラベル色をしたラベルのイメージが背景画像上に配置された状態のプレビュー画像が作成される。
次のS35では、文字背景形状を付けるか否かについての判定が行われる(S35)。前述した文字背景形状リストボックス731(図6参照)で、文字背景形状として、長方形や長円形など、所定の形状が設定されており、その設定がRAM63に記憶されている場合(S35:YES)、RAM63上で、文字背景イメージを作成するため、仮想表示領域とは別に仮想的に形成される領域(以下、「仮想背景領域」という。)において、文字背景イメージが作成される(S36)。具体的には、仮想背景領域において、文字背景形状として指定された形状の輪郭線が、S32で求められた、文字の占める領域に合わせた大きさに調整されて形成される。次に、その輪郭線内が、文字背景色(文字背景色リストボックス733(図6参照)で指定された文字背景の色)として指定された色で塗りつぶされる。さらに、文字背景周囲ぼかしリストボックス732で指定されたぼかし処理の条件(有無および強弱)で、文字背景形状の周囲(外郭)が加工される。このようにして仮想背景領域にて作成された文字背景イメージは、仮想表示領域の「ラベルサイズを示す枠」内に配置され、背景画像に重ねたプレビュー画像が作成される。その後、S38に進む。
一方、S35で、文字背景形状として、「なし」が選択(あるいはデフォルトで設定)され、その設定がRAM63に記憶されている場合(S35:NO)、仮想背景領域に「ラベルサイズを示す枠」が作成されて、さらに、指定された文字背景色で「ラベルサイズを示す枠」内が塗りつぶされる(S37)。すなわち、この処理では、文字背景形状として、「ラベルサイズを示す枠」と同一の形状および同一の大きさの文字背景イメージが作成される。そして上記同様、仮想表示領域の「ラベルサイズを示す枠」内に文字背景イメージが配置され、背景画像に重ねたプレビュー画像が作成される。その後、S38に進む。
次に、RAM63上に、文字イメージを作成するため、仮想表示領域とは別に仮想的に形成される領域(以下、「仮想文字領域」という。)が確保される。そして、仮想文字領域において、S32と同様に、文字データによって指定される文字(文字列)に対して書体、文字サイズおよび文字装飾が適用され、文字間の幅が調整された文字イメージが作成される(S38)。文字イメージは、仮想表示領域の「ラベルサイズを示す枠」内に、文字背景イメージに重ねて配置され、上記同様のプレビュー画像が作成される。
各処理を経て仮想表示領域に作成されたプレビュー画像は、編集画面7の大きさにあわせた表示倍率に拡大または縮小され、サンプル表示部75に表示される(S39)。その後、図7のメイン処理に戻る。
このように、テーププリンタ1で作成されるラベルは、印刷データ編集プログラムによって編集されることで、自然に貼り付け対象に馴染み、かつ自身に印刷された文字(文字列)をはっきりと認識させることができる。例えば図15に示す、本101に貼りつけられたラベル821は、文字背景形状が「なし」に設定されることで、ラベル821の表面全体が、文字(文字列)部分を除き、文字背景色で塗られたものである。もとのラベルテープ8の色(ラベル色)が本101の表紙(背景画像)の色と合わない場合でも、本101の表紙の色にあわせて作成された文字背景色でラベル821の表面全体が塗られることで、本101の表紙にラベル821を馴染ませることができ、さらに、文字列を、はっきりと認識させやすくすることができる。また、図16に示すように、本101に貼りつけられたラベル831は、文字背景形状が「長円形」に設定され、さらにぼかし処理(ここでは「弱」の設定がなされている。)が施されたものである。文字背景形状の設定によって、色だけでなく、形状による視覚効果を付加することで、文字を、より際立たせることができる。さらに、ぼかし処理を行うことによって、色だけでなく、形状による視覚効果を付加し、文字背景イメージを自然に本101の表紙(背景画像)に馴染ませることができる。
なお、本実施の形態においては、PC2が、本発明における「印刷データ編集装置」に相当する。また、図7に示すS3で背景画像データを取得するCPU61が「原画像取得手段」に相当し、背景画像データが「原画像データ」に相当する。また、S20で色参照枠90の位置を指定するCPU61が「部分領域指定手段」に相当する。また、S18で色参照枠90内の全画素のRGB値の平均値を計算し、参照結果色を作成するCPU61が「平均色計算手段」に相当し、S11で絞り込み色を計算し、表示するCPU61が「文字背景色設定手段」に相当する。また、図14に示すS36で文字背景イメージを作成するCPU61が「文字背景作成手段」に相当する。また、図7に示すS23で合成データを作成するCPU61が「合成データ作成手段」に相当し、S24で印刷データを作成するCPU61が「印刷データ作成手段」に相当する。また、印刷データ編集プログラムとともにインストールされる、文字背景形状のパターンデータを記憶したHDD65が「文字枠形状記憶手段」に相当する。また、文字背景形状リストボックス731が押下された場合に、S6で表示させた文字背景形状の選択候補の中から選択された形状を、S7でRAM63に記憶させるCPU61が、「文字枠形状選択手段」に相当する。また、文字背景周囲ぼかしリストボックス732が押下された場合に、S6で表示させたぼかし処理の選択候補の中から選択された処理の種類を、S7でRAM63に記憶させるCPU61が、「ぼかし選択手段」に相当する。また、色参照枠90が「一部分の領域」に相当し、文字背景形状が「文字枠領域」に相当する。
なお、上記の実施形態に示される印刷データ編集装置の構成は例示であり、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。
本実施の形態では、テーププリンタ1を印刷装置として説明したが、テーププリンタ1に代えて、A4サイズ、B4サイズ、A3サイズ等の規定サイズの用紙に印刷を行うレーザープリンタやインクジェットプリンタを採用してもよい。
また、参照結果色を作成する際に平均化や平均淡色化など、いくつかの処理方法の具体例を示したが、これらは一例に過ぎず、公知の様々な手法を用い、参照結果色を作成してもよい。また、相性の良い色同士の組み合わせをテーブルで保持し、色参照枠90内の色の平均色と相性の良い色を選択できるようにしても良い。また、印刷データ編集プログラムにおける色の表現にRGB表色系を用いたが、L*a*b*表色系やHSB表色系など、その他の公知の表色系を用いても良いことはいうまでもない。
本実施の形態では、色参照域サイズリストボックス781では、色参照枠90を正方形の一辺の長さで指定した。しかし、色参照枠90は、正方形に限らず、図17に示す、色参照枠99のように、円形であっても良い。この場合、円の半径を指定することによって、色参照枠99の大きさを決定するとよい。
また、文字背景形状についても、長円形や長方形に限らず、三角形、菱形、星形、平行四辺形、六角形など、様々な形状を選択できるようにしても良い。もちろん、ユーザが、例えばサンプル表示部75の枠811内に、直接、任意の形状を描き込めるようにしても良い。