JP2010177496A - 熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に与えるダメージを抑制しつつ、注入された不純物の活性化および導入された欠陥の回復の双方を行うことができる熱処理装置および熱処理方法を提供する。
【解決手段】コンデンサ93と、可変コイル94と、フラッシュランプFLと、IGBT等のスイッチング素子96とが直列に接続されている。制御部3は、オンオフ周期が10マイクロ秒以上500マイクロ秒以下であってオン時間とオフ時間とが1:10〜10:1の範囲内の一定比率となるパルスをスイッチング素子96のゲートに出力してそのオンオフ動作を制御し、フラッシュランプFLが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間が10ミリ秒以上100ミリ秒以下となり、フラッシュランプFLの総発光時間が20ミリ秒以上1000ミリ秒以下となるようにフラッシュランプFLへの通電を制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理方法および熱処理装置に関する。
従来より、イオン注入後の半導体ウェハーのイオン(不純物)活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置が一般的に使用されていた。このようなランプアニール装置においては、半導体ウェハーを、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、半導体ウェハーのイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で半導体ウェハーを昇温する構成となっている。
一方、近年、半導体デバイスの高集積化が進展し、ゲート長が短くなるにつれて接合深さも浅くすることが望まれている。しかしながら、毎秒数百度程度の速度で半導体ウェハーを昇温する上記ランプアニール装置を使用して半導体ウェハーのイオン活性化を実行した場合においても、半導体ウェハーに打ち込まれたボロンやリン等の不純物が熱によって深く拡散するという現象が生ずることが判明した。このような現象が発生した場合においては、接合深さが要求よりも深くなり過ぎ、良好なデバイス形成に支障が生じることが懸念される。
このため、キセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」とするときにはキセノンフラッシュランプを意味する)を使用して半導体ウェハーの表面にフラッシュ光を照射することにより、イオンが注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている(例えば、特許文献1,2)。キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの半導体ウェハーの基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから半導体ウェハーにフラッシュ光を照射したときには、透過光が少なく半導体ウェハーを急速に昇温することが可能である。また、数ミリセカンド以下の極めて短時間のフラッシュ光照射であれば、半導体ウェハーの表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、不純物を深く拡散させることなく、不純物活性化のみを実行することができるのである。
特開2004−55821号公報 特開2004−88052号公報
ところで、フラッシュ加熱を行う前工程でのイオン注入時に高エネルギーのイオンを打ち込んだ結果、半導体ウェハーのシリコン結晶には多数の欠陥が導入される。このような欠陥は、イオン注入層よりもやや深い位置に導入される傾向がある。フラッシュ加熱を行う際には、不純物活性化のみらず、導入された欠陥の回復をも併せて行うことが望ましい。
しかしながら、フラッシュランプの発光時間が1ミリセカンド程度の極短時間照射の場合、半導体ウェハーの表面の温度上昇速度の方がシリコンの熱伝導によって熱がウェハー内部に伝わるよりも早いため、イオン注入層の昇温は可能であるものの、欠陥が導入されている深さ位置までの昇温は困難であった。もっとも、フラッシュランプから極めて高いエネルギーの光を照射すれば、1ミリセカンド程度の極短時間照射であっても欠陥が導入されている深さ位置まで昇温することができ、欠陥の回復を行うことはできるものの、表面温度が著しく上昇して半導体ウェハーにダメージを与え、最悪の場合半導体ウェハーが割れる(Shattering)という問題が発生する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板に与えるダメージを抑制しつつ、注入された不純物の活性化および導入された欠陥の回復の双方を行うことができる熱処理装置および熱処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板に光を照射するフラッシュランプと、前記フラッシュランプ、コンデンサおよびコイルと直列に接続されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子のゲートにパルスを出力して前記スイッチング素子をオンオフすることによって前記フラッシュランプへの通電を制御する通電制御手段と、を備え、前記通電制御手段は、オンオフ周期が10マイクロ秒以上500マイクロ秒以下であってオン時間とオフ時間とが1:10〜10:1の範囲内の一定比率となるパルスを前記スイッチング素子のゲートに出力し、前記フラッシュランプが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間が10ミリ秒以上100ミリ秒以下となり、前記フラッシュランプの総発光時間が20ミリ秒以上1000ミリ秒以下となるように前記フラッシュランプへの通電を制御することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記通電制御手段が出力するパルスのオン時間とオフ時間との比率は10:13〜13:10の範囲内であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記コイルは、インダクタンスを調整可能な可変コイルであることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記スイッチング素子は絶縁ゲートバイポーラトランジスタであることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、フラッシュランプから基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理方法において、前記フラッシュランプ、コンデンサおよびコイルと直列に接続されたスイッチング素子のゲートに、オンオフ周期が10マイクロ秒以上500マイクロ秒以下であってオン時間とオフ時間とが1:10〜10:1の範囲内の一定比率となるパルスを出力し、前記フラッシュランプが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間を10ミリ秒以上100ミリ秒以下にするとともに、前記フラッシュランプの総発光時間を20ミリ秒以上1000ミリ秒以下とすることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明に係る熱処理方法において、前記スイッチング素子のゲートに出力するパルスのオン時間とオフ時間との比率は10:13〜13:10の範囲内であることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項5または請求項6の発明に係る熱処理方法において、前記コイルのインダクタンスを可変とすることを特徴とする。
請求項1から請求項4の発明によれば、オンオフ周期が10マイクロ秒以上500マイクロ秒以下であってオン時間とオフ時間とが1:10〜10:1の範囲内の一定比率となるパルスをスイッチング素子のゲートに出力し、フラッシュランプが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間が10ミリ秒以上100ミリ秒以下となり、フラッシュランプの総発光時間が20ミリ秒以上1000ミリ秒以下となるようにフラッシュランプへの通電を制御するため、フラッシュランプからの発光出力の出力波形がブロードなものとなって基板表面が受けるトータル熱量は増大しつつも基板の昇温および降温は緩やかなものとなり、基板に与えるダメージを抑制しつつ、注入された不純物の活性化および導入された欠陥の回復の双方を行うことができる。
特に、請求項2の発明によれば、パルスのオン時間とオフ時間との比率は10:13〜13:10の範囲内であるため、不純物の活性化および/または欠陥の回復がより効果的になされる。
特に、請求項3の発明によれば、コイルがインダクタンスを調整可能な可変コイルであるため、フラッシュランプの発光出力の出力波形をより自在に調整することができる。
また、請求項5から請求項7の発明によれば、フラッシュランプ、コンデンサおよびコイルと直列に接続されたスイッチング素子のゲートに、オンオフ周期が10マイクロ秒以上500マイクロ秒以下であってオン時間とオフ時間とが1:10〜10:1の範囲内の一定比率となるパルスを出力し、フラッシュランプが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間を10ミリ秒以上100ミリ秒以下にするとともに、フラッシュランプの総発光時間を20ミリ秒以上1000ミリ秒以下とするため、フラッシュランプからの発光出力の出力波形がブロードなものとなって基板表面が受けるトータル熱量は増大しつつも基板の昇温および降温は緩やかなものとなり、基板に与えるダメージを抑制しつつ、注入された不純物の活性化および導入された欠陥の回復の双方を行うことができる。
特に、請求項6の発明によれば、パルスのオン時間とオフ時間との比率は10:13〜13:10の範囲内であるため、不純物の活性化および/または欠陥の回復がより効果的になされる。
特に、請求項7の発明によれば、コイルのインダクタンスを可変とするため、フラッシュランプの発光出力の出力波形をより自在に調整することができる。
本発明に係る熱処理装置の構成を示す縦断面図である。 図1の熱処理装置のガス路を示す断面図である。 保持部の構成を示す断面図である。 ホットプレートを示す平面図である。 図1の熱処理装置の構成を示す縦断面図である。 フラッシュランプの駆動回路を示す図である。 図1の熱処理装置での処理対象となる半導体ウェハーに形成された素子の構造を示す図である。 予備加熱が開始されてからの半導体ウェハーの表面温度の変化を示す図である。 制御部から出力されるパルス信号の波形の一例を示す図である。 図9のパルス波形の一周期分を拡大した図である。 フラッシュランプの発光出力プロファイルの一例を示す図である。 フラッシュランプの発光出力プロファイルの他の例を示す図である。 フラッシュランプの駆動回路の他の例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明に係る熱処理装置の全体構成について概説する。図1は、本発明に係る熱処理装置1の構成を示す縦断面図である。熱処理装置1は基板として略円形の半導体ウェハーWに光を照射してその半導体ウェハーWを加熱するランプアニール装置である。
熱処理装置1は、半導体ウェハーWを収容する略円筒形状のチャンバー6と、複数のフラッシュランプFLを内蔵するランプハウス5と、を備える。また、熱処理装置1は、チャンバー6およびランプハウス5に設けられた各動作機構を制御して半導体ウェハーWの熱処理を実行させる制御部3を備える。
チャンバー6は、ランプハウス5の下方に設けられており、略円筒状の内壁を有するチャンバー側部63、および、チャンバー側部63の下部を覆うチャンバー底部62によって構成される。また、チャンバー側部63およびチャンバー底部62によって囲まれる空間が熱処理空間65として規定される。熱処理空間65の上方は上部開口60とされており、上部開口60にはチャンバー窓61が装着されて閉塞されている。
チャンバー6の天井部を構成するチャンバー窓61は、石英により形成された円板形状部材であり、ランプハウス5から出射された光を熱処理空間65に透過する石英窓として機能する。チャンバー6の本体を構成するチャンバー底部62およびチャンバー側部63は、例えば、ステンレススチール等の強度と耐熱性に優れた金属材料にて形成されており、チャンバー側部63の内側面の上部のリング631は、光照射による劣化に対してステンレススチールより優れた耐久性を有するアルミニウム(Al)合金等で形成されている。
また、熱処理空間65の気密性を維持するために、チャンバー窓61とチャンバー側部63とはOリングによってシールされている。すなわち、チャンバー窓61の下面周縁部とチャンバー側部63との間にOリングを挟み込むとともに、クランプリング90をチャンバー窓61の上面周縁部に当接させ、そのクランプリング90をチャンバー側部63にネジ止めすることによって、チャンバー窓61をOリングに押し付けている。
チャンバー底部62には、保持部7を貫通して半導体ウェハーWをその下面(ランプハウス5からの光が照射される側とは反対側の面)から支持するための複数(本実施の形態では3本)の支持ピン70が立設されている。支持ピン70は、例えば石英により形成されており、チャンバー6の外部から固定されているため、容易に取り替えることができる。
チャンバー側部63は、半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための搬送開口部66を有し、搬送開口部66は、軸662を中心に回動するゲートバルブ185により開閉可能とされる。チャンバー側部63における搬送開口部66とは反対側の部位には熱処理空間65に処理ガス(例えば、窒素(N2)ガスやヘリウム(He)ガス、アルゴン(Ar)ガス等の不活性ガス、あるいは、酸素(02)ガス等)を導入する導入路81が形成され、その一端は弁82を介して図示省略の給気機構に接続され、他端はチャンバー側部63の内部に形成されるガス導入バッファ83に接続される。また、搬送開口部66には熱処理空間65内の気体を排出する排出路86が形成され、弁87を介して図示省略の排気機構に接続される。
図2は、チャンバー6をガス導入バッファ83の位置にて水平面で切断した断面図である。図2に示すように、ガス導入バッファ83は、図1に示す搬送開口部66の反対側においてチャンバー側部63の内周の約1/3に亘って形成されており、導入路81を介してガス導入バッファ83に導かれた処理ガスは、複数のガス供給孔84から熱処理空間65内へと供給される。
また、熱処理装置1は、チャンバー6の内部において半導体ウェハーWを水平姿勢にて保持しつつ光照射前にその保持する半導体ウェハーWの予備加熱を行う略円板状の保持部7と、保持部7をチャンバー6の底面であるチャンバー底部62に対して昇降させる保持部昇降機構4と、を備える。図1に示す保持部昇降機構4は、略円筒状のシャフト41、移動板42、ガイド部材43(本実施の形態ではシャフト41の周りに3本配置される)、固定板44、ボールネジ45、ナット46およびモータ40を有する。チャンバー6の下部であるチャンバー底部62には保持部7よりも小さい直径を有する略円形の下部開口64が形成されており、ステンレススチール製のシャフト41は、下部開口64を挿通して、保持部7(厳密には保持部7のホットプレート71)の下面に接続されて保持部7を支持する。
移動板42にはボールネジ45と螺合するナット46が固定されている。また、移動板42は、チャンバー底部62に固定されて下方へと伸びるガイド部材43により摺動自在に案内されて上下方向に移動可能とされる。また、移動板42は、シャフト41を介して保持部7に連結される。
モータ40は、ガイド部材43の下端部に取り付けられる固定板44に設置され、タイミングベルト401を介してボールネジ45に接続される。保持部昇降機構4により保持部7が昇降する際には、駆動部であるモータ40が制御部3の制御によりボールネジ45を回転し、ナット46が固定された移動板42がガイド部材43に沿って鉛直方向に移動する。この結果、移動板42に固定されたシャフト41が鉛直方向に沿って移動し、シャフト41に接続された保持部7が図1に示す半導体ウェハーWの受渡位置と図5に示す半導体ウェハーWの処理位置との間で滑らかに昇降する。
移動板42の上面には略半円筒状(円筒を長手方向に沿って半分に切断した形状)のメカストッパ451がボールネジ45に沿うように立設されており、仮に何らかの異常により移動板42が所定の上昇限界を超えて上昇しようとしても、メカストッパ451の上端がボールネジ45の端部に設けられた端板452に突き当たることによって移動板42の異常上昇が防止される。これにより、保持部7がチャンバー窓61の下方の所定位置以上に上昇することはなく、保持部7とチャンバー窓61との衝突が防止される。
また、保持部昇降機構4は、チャンバー6の内部のメンテナンスを行う際に保持部7を手動にて昇降させる手動昇降部49を有する。手動昇降部49はハンドル491および回転軸492を有し、ハンドル491を介して回転軸492を回転することより、タイミングベルト495を介して回転軸492に接続されるボールネジ45を回転して保持部7の昇降を行うことができる。
チャンバー底部62の下側には、シャフト41の周囲を囲み下方へと伸びる伸縮自在のベローズ47が設けられ、その上端はチャンバー底部62の下面に接続される。一方、ベローズ47の下端はベローズ下端板471に取り付けられている。べローズ下端板471は、鍔状部材411によってシャフト41にネジ止めされて取り付けられている。保持部昇降機構4により保持部7がチャンバー底部62に対して上昇する際にはベローズ47が収縮され、下降する際にはべローズ47が伸張される。そして、保持部7が昇降する際にも、ベローズ47が伸縮することによって熱処理空間65内の気密状態が維持される。
図3は、保持部7の構成を示す断面図である。保持部7は、半導体ウェハーWを予備加熱(いわゆるアシスト加熱)するホットプレート(加熱プレート)71、および、ホットプレート71の上面(保持部7が半導体ウェハーWを保持する側の面)に設置されるサセプタ72を有する。保持部7の下面には、既述のように保持部7を昇降するシャフト41が接続される。サセプタ72は石英(あるいは、窒化アルミニウム(AIN)等であってもよい)により形成され、その上面には半導体ウェハーWの位置ずれを防止するピン75が設けられる。サセプタ72は、その下面をホットプレート71の上面に面接触させてホットプレート71上に設置される。これにより、サセプタ72は、ホットプレート71からの熱エネルギーを拡散してサセプタ72上面に載置された半導体ウェハーWに伝達するとともに、メンテナンス時にはホットプレート71から取り外して洗浄可能とされる。
ホットプレート71は、ステンレススチール製の上部プレート73および下部プレート74にて構成される。上部プレート73と下部プレート74との間には、ホットプレート71を加熱するニクロム線等の抵抗加熱線76が配設され、導電性のニッケル(Ni)ロウが充填されて封止されている。また、上部プレート73および下部プレート74の端部はロウ付けにより接着されている。
図4は、ホットプレート71を示す平面図である。図4に示すように、ホットプレート71は、保持される半導体ウェハーWと対向する領域の中央部に同心円状に配置される円板状のゾーン711および円環状のゾーン712、並びに、ゾーン712の周囲の略円環状の領域を周方向に4等分割した4つのゾーン713〜716を備え、各ゾーン間には若干の間隙が形成されている。また、ホットプレート71には、支持ピン70が挿通される3つの貫通孔77が、ゾーン711とゾーン712との隙間の周上に120°毎に設けられる。
6つのゾーン711〜716のそれぞれには、相互に独立した抵抗加熱線76が周回するように配設されてヒータが個別に形成されており、各ゾーンに内蔵されたヒータにより各ゾーンが個別に加熱される。保持部7に保持された半導体ウェハーWは、6つのゾーン711〜716に内蔵されたヒータにより加熱される。また、ゾーン711〜716のそれぞれには、熱電対を用いて各ゾーンの温度を計測するセンサ710が設けられている。各センサ710は略円筒状のシャフト41の内部を通り制御部3に接続される。
ホットプレート71が加熱される際には、センサ710により計測される6つのゾーン711〜716のそれぞれの温度が予め設定された所定の温度になるように、各ゾーンに配設された抵抗加熱線76への電力供給量が制御部3により制御される。制御部3による各ゾーンの温度制御はPID(Proportional,Integral,Derivative)制御により行われる。ホットプレート71では、半導体ウェハーWの熱処理(複数の半導体ウェハーWを連続的に処理する場合は、全ての半導体ウェハーWの熱処理)が終了するまでゾーン711〜716のそれぞれの温度が継続的に計測され、各ゾーンに配設された抵抗加熱線76への電力供給量が個別に制御されて、すなわち、各ゾーンに内蔵されたヒータの温度が個別に制御されて各ゾーンの温度が設定温度に維持される。なお、各ゾーンの設定温度は、基準となる温度から個別に設定されたオフセット値だけ変更することが可能とされる。
6つのゾーン711〜716にそれぞれ配設される抵抗加熱線76は、シャフト41の内部を通る電力線を介して電力供給源(図示省略)に接続されている。電力供給源から各ゾーンに至る経路途中において、電力供給源からの電力線は、マグネシア(マグネシウム酸化物)等の絶縁体を充填したステンレスチューブの内部に互いに電気的に絶縁状態となるように配置される。なお、シャフト41の内部は大気開放されている。
次に、ランプハウス5は、筐体51の内側に、複数本(本実施形態では30本)のキセノンフラッシュランプFLからなる光源と、その光源の上方を覆うように設けられたリフレクタ52と、を備えて構成される。また、ランプハウス5の筐体51の底部にはランプ光放射窓53が装着されている。ランプハウス5の床部を構成するランプ光放射窓53は、石英により形成された板状部材である。ランプハウス5がチャンバー6の上方に設置されることにより、ランプ光放射窓53がチャンバー窓61と相対向することとなる。ランプハウス5は、チャンバー6内にて保持部7に保持される半導体ウェハーWにランプ光放射窓53およびチャンバー窓61を介してフラッシュランプFLから光を照射することにより半導体ウェハーWを加熱する。
複数のフラッシュランプFLは、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って(つまり水平方向に沿って)互いに平行となるように平面状に配列されている。よって、フラッシュランプFLの配列によって形成される平面も水平面である。
図6は、フラッシュランプFLの駆動回路を示す図である。同図に示すように、コンデンサ93と、可変コイル94と、フラッシュランプFLと、スイッチング素子96とが直列に接続されている。フラッシュランプFLは、その内部にキセノンガスが封入されその両端部に陽極および陰極が配設された棒状のガラス管(放電管)92と、該ガラス管92の外周面上に付設されたトリガー電極91とを備える。コンデンサ93には、電源ユニット95によって所定の電圧が印加され、その印加電圧に応じた電荷が充電される。可変コイル94は、インダクタンスの値を自在に調整可能なコイルである。また、トリガー電極91にはトリガー回路97から電圧を印加することができる。トリガー回路97がトリガー電極91に電圧を印加するタイミングは制御部3によって制御される。
本実施の形態では、スイッチング素子96として絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT;Insulated gate bipolar transistor)を用いている。IGBTは、ゲート部にMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field effect transistor)を組み込んだバイポーラトランジスタであり、大電力を取り扱うのに適したスイッチング素子である。スイッチング素子96のゲートには制御部3のパルス発生器31からパルス信号が印加される。
コンデンサ93が充電された状態でスイッチング素子96のゲートにパルスが出力されてガラス管92の両端電極に高電圧が印加されたとしても、キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態ではガラス管92内に電気は流れない。しかしながら、トリガー回路97がトリガー電極91に電圧を印加して絶縁を破壊した場合には両端電極間の放電によってガラス管92内に電流が瞬時に流れ、そのときのキセノンの原子あるいは分子の励起によって光が放出される。
また、図1のリフレクタ52は、複数のフラッシュランプFLの上方にそれら全体を覆うように設けられている。リフレクタ52の基本的な機能は、複数のフラッシュランプFLから出射された光を保持部7の側に反射するというものである。リフレクタ52はアルミニウム合金板にて形成されており、その表面(フラッシュランプFLに臨む側の面)はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。このような粗面化加工を施しているのは、リフレクタ52の表面が完全な鏡面であると、複数のフラッシュランプFLからの反射光の強度に規則パターンが生じて半導体ウェハーWの表面温度分布の均一性が低下するためである。
制御部3は、熱処理装置1に設けられた上記の種々の動作機構を制御する。制御部3のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部3は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えて構成される。また、制御部3は、パルス発生器31および波形設定部32を備えるとともに、入力部33に接続されている。入力部33としては、キーボード、マウス、タッチパネル等の種々の公知の入力機器を採用することができる。入力部33からの入力内容に基づいて波形設定部32がパルス信号の波形を設定し、その波形に従ってパルス発生器31がパルス信号を発生する。
上記の構成以外にも熱処理装置1は、半導体ウェハーWの熱処理時にフラッシュランプFLおよびホットプレート71から発生する熱エネルギーによるチャンバー6およびランプハウス5の過剰な温度上昇を防止するため、様々な冷却用の構造を備えている。例えば、チャンバー6のチャンバー側部63およびチャンバー底部62には水冷管(図示省略)が設けられている。また、ランプハウス5は、内部に気体流を形成して排熱するための気体供給管55および排気管56が設けられて空冷構造とされている(図1,5参照)。また、チャンバー窓61とランプ光放射窓53との間隙にも空気が供給され、ランプハウス5およびチャンバー窓61を冷却する。
次に、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順について説明する。ここで処理対象となる半導体ウェハーWはイオン注入法により不純物(イオン)が添加された半導体基板である。図7は、熱処理装置1での処理対象となる半導体ウェハーWに形成された素子の構造を示す図である。シリコン基板11にはソース・ドレイン領域12とエクステンション領域13とが形成されるとともに、その上面にはゲート電極15が設けられる。エクステンション領域13はソース・ドレイン領域12とチャネルとの電気的接続部である。ゲート電極15は、完全な金属ゲートである(フルメタルゲート)。金属のゲート電極15はゲート絶縁膜14を介してシリコン基板11上に設けられており、その測方にはセラミックスのサイドウォール16が形成される。ソース・ドレイン領域12およびエクステンション領域13にはイオン注入法によって不純物が導入されており、その不純物の活性化が熱処理装置1による光照射加熱処理(アニール)により実行される。以下に説明する熱処理装置1の処理手順は、制御部3が熱処理装置1の各動作機構を制御することにより進行する。
まず、保持部7が図5に示す処理位置から図1に示す受渡位置に下降する。「処理位置」とは、フラッシュランプFLから半導体ウェハーWに光照射が行われるときの保持部7の位置であり、図5に示す保持部7のチャンバー6内における位置である。また、「受渡位置」とは、チャンバー6に半導体ウェハーWの搬出入が行われるときの保持部7の位置であり、図1に示す保持部7のチャンバー6内における位置である。熱処理装置1における保持部7の基準位置は処理位置であり、処理前にあっては保持部7は処理位置に位置しており、これが処理開始に際して受渡位置に下降するのである。図1に示すように、保持部7が受渡位置にまで下降するとチャンバー底部62に近接し、支持ピン70の先端が保持部7を貫通して保持部7の上方に突出する。
次に、保持部7が受渡位置に下降したときに、弁82および弁87が開かれてチャンバー6の熱処理空間65内に常温の窒素ガスが導入される。続いて、ゲートバルブ185が開いて搬送開口部66が開放され、装置外部の搬送ロボットにより搬送開口部66を介して半導体ウェハーWがチャンバー6内に搬入され、複数の支持ピン70上に載置される。
半導体ウェハーWの搬入時におけるチャンバー6への窒素ガスのパージ量は約40リットル/分とされ、供給された窒素ガスはチャンバー6内においてガス導入バッファ83から図2中に示す矢印AR4の方向へと流れ、図1に示す排出路86および弁87を介してユーティリティ排気により排気される。また、チャンバー6に供給された窒素ガスの一部は、べローズ47の内側に設けられる排出口(図示省略)からも排出される。なお、以下で説明する各ステップにおいて、チャンバー6には常に窒素ガスが供給および排気され続けており、窒素ガスの供給量は半導体ウェハーWの処理工程に合わせて様々に変更される。
半導体ウェハーWがチャンバー6内に搬入されると、ゲートバルブ185により搬送開口部66が閉鎖される。そして、保持部昇降機構4により保持部7が受渡位置からチャンバー窓61に近接した処理位置にまで上昇する。保持部7が受渡位置から上昇する過程において、半導体ウェハーWは支持ピン70から保持部7のサセプタ72へと渡され、サセプタ72の上面に載置・保持される。保持部7が処理位置にまで上昇するとサセプタ72に保持された半導体ウェハーWも処理位置に保持されることとなる。
ホットプレート71の6つのゾーン711〜716のそれぞれは、各ゾーンの内部(上部プレート73と下部プレート74との間)に個別に内蔵されたヒータ(抵抗加熱線76)により所定の温度まで加熱されている。保持部7が処理位置まで上昇して半導体ウェハーWが保持部7と接触することにより、その半導体ウェハーWはホットプレート71に内蔵されたヒータによって予備加熱されて温度が次第に上昇する。
図8は、予備加熱が開始されてからの半導体ウェハーWの表面温度の変化を示す図である。処理位置にて時間tpの予備加熱が行われ、半導体ウェハーWの温度が予め設定された予備加熱温度T1まで上昇する。予備加熱温度T1は、半導体ウェハーWに添加された不純物が熱により拡散する恐れのない、200℃ないし800℃程度、好ましくは350℃ないし600℃程度とされる(本実施の形態では600℃)。また、半導体ウェハーWの予備加熱を行う時間tpは、約3秒〜200秒とされる(本実施の形態では60秒)。なお、保持部7とチャンバー窓61との間の距離は、保持部昇降機構4のモータ40の回転量を制御することにより任意に調整することが可能とされている。
時間tpの予備加熱時間が経過した後、時刻AにてフラッシュランプFLによる半導体ウェハーWの光照射加熱が開始される。フラッシュランプFLからの光照射を行うに際しては、予め電源ユニット95によってコンデンサ93に電荷を蓄積しておく。そして、コンデンサ93に電荷が蓄積された状態にて、制御部3のパルス発生器31からスイッチング素子96にパルス信号を出力する。
図9は、制御部3から出力されるパルス信号の波形の一例を示す図である。パルス信号の波形は、パルス幅の時間(オン時間)、パルス間隔の時間(オフ時間)およびパルス数(パルスの立ち上がりの回数)を入力部33から入力することによって規定することができる。本実施形態においては、これらのパラメータとしてパルスのオン時間130マイクロ秒、オフ時間100マイクロ秒、パルス数200パルスが入力部33から制御部3に入力される。その結果、制御部3の波形設定部32は図9に示すようなパルス波形を設定する。
図9に示すパルス波形においては、一定周期でパルスが繰り返される。図10は、図9のパルス波形の一周期分を拡大した図である。入力部33から入力されたパラメータに従って波形設定部32がパルス信号の波形を設定しており、その一周期分はオン時間ton=130マイクロ秒のパルス部分と、オフ時間toff=100マイクロ秒のパルス間部分とからなる。よって、波形設定部32が設定するパルス波形のオンオフ周期twは230マイクロ秒となる。そして、波形設定部32は、図10に示すようなパルスを200周期分含む図9のパルス波形を設定する。
制御部3のパルス発生器31は、波形設定部32によって設定されたパルス波形に従ってパルス信号を出力する。その結果、スイッチング素子96のゲートには図9のような波形のパルス信号が印加され、スイッチング素子96のオンオフ駆動が制御されることとなる。すなわち、スイッチング素子96は、130マイクロ秒オンとなった後に100マイクロ秒オフとなる動作を200回繰り返すのである。
また、パルス発生器31から出力するパルス信号がオンになるタイミングと同期して制御部3がトリガー回路97を制御してトリガー電極91に電圧を印加する。これにより、スイッチング素子96のゲートに入力されるパルス信号がオンのときにはガラス管92内の両端電極間で必ず電流が流れ、そのときのキセノンの原子あるいは分子の励起によって光が放出される。すなわち、制御部3からスイッチング素子96のゲートに図9の波形のパルス信号を出力するとともに、該パルス信号がオンになるタイミングと同期してトリガー電極91に電圧を印加することにより、フラッシュランプFLを含む回路中に電流が流れてフラッシュランプFLが発光するのである。
フラッシュランプFLの発光出力は、フラッシュランプFLに流れる電流にほぼ比例する。図9に示す波形のパルス信号にてスイッチング素子96をオンオフ駆動させることによってフラッシュランプFLに流れる電流を制御した結果、フラッシュランプFLの発光出力の出力波形(発光出力プロファイル)は図11に示すようなパターンとなる。そして、図11に示す如きフラッシュランプFLからの出力波形にて、処理位置の保持部7に保持された半導体ウェハーWに光照射が行われる。
従来のように、スイッチング素子96を使用することなくフラッシュランプFLを発光させた場合には、コンデンサ93に蓄積されていた電荷が1回の発光で瞬時に消費される。このため、フラッシュランプFLからの出力波形は急激に立ち上がって急激に降下する幅が0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度のシングルパルスとなる(図11の点線で示す発光出力プロファイル)。
これに対して、本実施の形態のように、回路中にスイッチング素子96を接続してそのゲートに図9のようなパルス信号を出力することにより、いわばフラッシュランプFLの発光がチョッパ制御されることとなり、コンデンサ93に蓄積された電荷が分割して消費され、極めて短い時間の間にフラッシュランプFLが点滅を繰り返す。もっとも、フラッシュランプFLに流れる電流が完全に”0”になる前に次のパルスがスイッチング素子96のゲートに印加されて電流値が再度増加する。このため、フラッシュランプFLが点滅を繰り返している間もその発光出力が完全に”0”になることはなく、細かな増減を繰り返しながらマクロにはフラッシュランプFLの発光出力は図11の実線に示すようなパターンを描く。
図11の実線にて示す本実施形態の光の出力波形は従来の出力波形(点線)よりブロードなものとなっている。すなわち、本実施形態においては、フラッシュランプFLの発光出力が従来よりも緩やかに上昇して緩やかに下降し、具体的にはフラッシュランプFLが発光を開始してからその発光出力が最大値に到達するまでの時間t1が10ミリ秒以上100ミリ秒以下となる。また、フラッシュランプFLの総発光時間t2は20ミリ秒以上1000ミリ秒以下となる。
このようなブロードな出力波形の光を半導体ウェハーWに照射することによって、半導体ウェハーWの表面温度が予備加熱温度T1から目標とする処理温度T2にまで緩やかに昇温してから緩やかに降温する。半導体ウェハーWの表面温度の変化が緩やかとなるため、半導体ウェハーWに与える熱的ダメージを低減してその割れを防止することができる。また、半導体ウェハーWの表面温度が目標とする処理温度T2にまで昇温することによって、半導体ウェハーWのソース・ドレイン領域12およびエクステンション領域13に注入された不純物の活性化が十分に行われる。さらに、半導体ウェハーWの表面が受けるトータル熱量は従来よりも増大し、イオン注入時に半導体ウェハーWに導入された欠陥の回復をも進めることができる。なお、処理温度T2は1000℃以上である。
もっとも、半導体ウェハーWの表面温度が緩やかに昇温してから緩やかに降温するとはいえども、それは従来のフラッシュランプアニールに比較すればのことであり、フラッシュランプFLの総発光時間t2は1秒以下であるため、ハロゲンランプなどを用いた光照射加熱と比較すると著しく短時間での昇温・降温である。
フラッシュランプFLによる光照射加熱が終了した後、半導体ウェハーWが処理位置において約10秒間待機してから保持部7が保持部昇降機構4により再び図1に示す受渡位置まで下降し、半導体ウェハーWが保持部7から支持ピン70へと渡される。続いて、ゲートバルブ185により閉鎖されていた搬送開口部66が開放され、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWは装置外部の搬送ロボットにより搬出され、熱処理装置1における半導体ウェハーWの光照射加熱処理が完了する。
既述のように、熱処理装置1における半導体ウェハーWの熱処理時には窒素ガスがチャンバー6に継続的に供給されており、その供給量は、保持部7が処理位置に位置するときには約30リットル/分とされ、保持部7が処理位置以外の位置に位置するときには約40リットル/分とされる。
本実施形態においては、オンオフ周期twが230マイクロ秒であってオン時間tonとオフ時間toffとが13:10の一定比率(オン時間ton=130マイクロ秒、オフ時間toff=100マイクロ秒)となるパルスを200周期分スイッチング素子96のゲートに出力することによって、フラッシュランプFLが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間t1が10ミリ秒以上100ミリ秒以下となり、フラッシュランプFLの総発光時間t2が20ミリ秒以上1000ミリ秒以下となるようにフラッシュランプFLへの通電を制御している。これにより、フラッシュランプFLの発光出力の出力波形が従来よりもブロードなものとなり、半導体ウェハーWの表面が受けるトータル熱量は従来より増大しつつもその表面温度は従来より緩やかに昇温してから緩やかに降温する。その結果、半導体ウェハーWに与えるダメージを抑制しつつ、注入された不純物の活性化およびイオン注入時に導入された欠陥の回復の双方を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、図9に示したパルスに代えて、オンオフ周期twが230マイクロ秒であってオン時間tonとオフ時間toffとが10:13の一定比率(つまりオン時間ton=100マイクロ秒、オフ時間toff=130マイクロ秒)となるパルスを300周期分スイッチング素子96のゲートに出力するようにしても良い。このようなパルス信号にてスイッチング素子96をオンオフ駆動させることによってフラッシュランプFLに流れる電流を制御した結果、フラッシュランプFLの発光出力プロファイルは図12の実線にて示すようなパターンとなる。なお、図11と同様に、図12においても従来の出力波形を点線にてしめしている。
上記のようなパルス信号によってスイッチング素子96をオンオフ駆動させても、フラッシュランプFLが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間t1が10ミリ秒以上100ミリ秒以下となり、フラッシュランプFLの総発光時間t2が20ミリ秒以上1000ミリ秒以下となるようにフラッシュランプFLへの通電が制御される。そして、その結果、図12に示すように、フラッシュランプFLの発光出力の出力波形が従来よりもブロードなものとなって半導体ウェハーWの表面温度が緩やかに昇温してから緩やかに降温することとなり、上記実施形態と同様に半導体ウェハーWに与えるダメージを抑制しつつ、注入された不純物の活性化および導入された欠陥の回復の双方を行うことができる。
但し、図12の発光出力プロファイルは図11よりもさらにブロードとなっている。このため、図11および図12のそれぞれの発光出力プロファイルにて半導体ウェハーWに光照射を行った場合、図11の方が半導体ウェハーWの表面の最高到達温度が高くなる一方、図12の方が半導体ウェハーWの表面加熱時間は長くなる。従って、図11の発光出力プロファイルにて半導体ウェハーWに光照射を行うようにした方が不純物の活性化をより十分に行うことができ、シート抵抗値をより低くすることができる。なお、シート抵抗値とは、イオンが打ち込まれた半導体ウェハーWの特性を示す指標であり、不純物の活性化によって半導体ウェハーWの表面のシート抵抗値が低下する。よって、一般にはシート抵抗値が低くなっているほど良好な不純物活性化処理がなされたとされる。一方、図12の発光出力プロファイルにて半導体ウェハーWに光照射を行うようにした方が欠陥の回復をより十分に行うことができる。フラッシュランプFLからの発光出力の出力波形を図11のようにするか或いは図12のようにするかは熱処理の目的に応じて決定すれば良く、それに対応したパルス波形を波形設定部32に設定させるようにすれば良い。
また、フラッシュランプFLへの通電制御は上記の例に限定されるものではなく、オンオフ周期が10マイクロ秒以上500マイクロ秒以下であってオン時間とオフ時間とが1:10〜10:1の範囲内の一定比率となるパルスをスイッチング素子96のゲートに出力し、フラッシュランプFLが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間が10ミリ秒以上100ミリ秒以下となり、フラッシュランプFLの総発光時間が20ミリ秒以上1000ミリ秒以下となるものであれば良い。このような条件の範囲内にてフラッシュランプFLの通電制御を行えば、フラッシュランプFLの発光出力プロファイルがブロードなものとなって半導体ウェハーWの表面温度が緩やかに昇温してから緩やかに降温することとなり、上記実施形態と同様に半導体ウェハーWに与えるダメージを抑制しつつ、注入された不純物の活性化および導入された欠陥の回復の双方を行うことができる。もっとも、オン時間とオフ時間との比率を10:13〜13:10の範囲内とすれば、不純物の活性化および/または欠陥の回復がより効果的になされるため、好ましい。
また、スイッチング素子96のゲートに出力するパルス信号の波形を調整するのに加えて、可変コイル94のインダクタンスを変更することによってフラッシュランプFLの発光出力プロファイルを調整するようにしても良い。定性的には、可変コイル94のインダクタンスが大きくなるほどフラッシュランプFLの発光時間が長くなり、発光出力プロファイルがよりブロードなものとなる。
また、フラッシュランプFLを含む回路に接続されるコイルのインダクタンスを可変にする手法として、可変コイル94を用いるのに代えて、図13のような回路としても良い。図13において、図6と同一の要素については同一の符号を付している。図13の回路構成が図6と異なるのはコイルである。図13の回路構成においては、可変コイル94に代えて、2つのコイル194,195を直列に接続し、一方のコイル195にはバイパススイッチ196を設けている。バイパススイッチ196を閉じるとコイル194のみが機能し、バイパススイッチ196を開くとコイル194およびコイル195の双方が機能する。すなわち、バイパススイッチ196を閉じるとフラッシュランプFLを含む回路に接続されるコイルのインダクタンスが小さくなり、バイパススイッチ196を開くとコイルのインダクタンスが大きくなる。このようにしてもフラッシュランプFLを含む回路に接続されるコイルのインダクタンスを可変にすることができる。もっとも、図6のように可変コイル94を用いて回路を構成した方が、インダクタンスの値を自在に調整することができてフラッシュランプFLの発光出力プロファイルのバリエーションをより豊富なものとすることができる。
また、パルス信号の波形の設定は、入力部33から逐一パルス幅等のパラメータを入力することに限定されるものではなく、例えば、オペレータが入力部33から波形を直接グラフィカルに入力するようにしても良いし、以前に設定されて磁気ディスク等の記憶部に記憶されていた波形を読み出すようにしても良いし、或いは熱処理装置1の外部からダウンロードするようにしても良い。
また、上記実施形態においては、パルス信号がオンになるタイミングと同期してトリガー電極91に電圧を印加するようにしていたが、トリガー電圧を印加するタイミングはこれに限定されるものではなく、パルス信号の波形とは無関係に一定間隔で印加するようにしても良い。また、パルス間隔が短く、あるパルスによってフラッシュランプFLを流れた電流の電流値が所定値以上残っている状態で次のパルスによって通電を開始されるような場合であれば、そのままフラッシュランプFLに電流が流れ続けるため、パルス毎にトリガー電圧を印加する必要はない。上記実施形態の図9のように、全てのパルス間隔が狭い場合には、最初のパルスが印加されたときのみにトリガー電圧を印加するようにしても良く、その後はトリガー電圧を印加せずともスイッチング素子96のゲートに図9のパルス信号を出力するだけでフラッシュランプFLに電流を流し続けることができる。つまり、パルス信号がオンになるときに、フラッシュランプFLに電流が流れるタイミングであれば、トリガー電圧の印加タイミングは任意である。
また、上記実施形態においては、ランプハウス5に30本のフラッシュランプFLを備えるようにしていたが、これに限定されるものではなく、フラッシュランプFLの本数は任意の数とすることができる。また、フラッシュランプFLはキセノンフラッシュランプに限定されるものではなく、クリプトンフラッシュランプであっても良い。
また、上記実施形態においては、スイッチング素子96としてIGBTを使用していたが、これに限定されるものではなく、IGBT以外の他のトランジスタであっても良いし、入力されたパルス信号の波形に応じて回路をオンオフできる素子であれば良い。もっとも、フラッシュランプFLの発光には相当に大きな電力が消費されるため、大電力の取り扱いに適したIGBTやGTO(Gate Turn Off)サイリスタをスイッチング素子96として採用するのが好ましい。
また、本発明に係る熱処理装置によって処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではなく、液晶表示装置などに用いるガラス基板であっても良い。また、本発明に係る技術は、金属とシリコンとの接合、或いはポリシリコンの結晶化に適用するようにしても良い。
1 熱処理装置
3 制御部
4 保持部昇降機構
5 ランプハウス
6 チャンバー
7 保持部
31 パルス発生器
32 波形設定部
33 入力部
60 上部開口
61 チャンバー窓
65 熱処理空間
71 ホットプレート
72 サセプタ
91 トリガー電極
92 ガラス管
93 コンデンサ
94 可変コイル
95 電源ユニット
96 スイッチング素子
97 トリガー回路
194,195 コイル
196 バイパススイッチ
FL フラッシュランプ
W 半導体ウェハー

Claims (7)

  1. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板に光を照射するフラッシュランプと、
    前記フラッシュランプ、コンデンサおよびコイルと直列に接続されたスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のゲートにパルスを出力して前記スイッチング素子をオンオフすることによって前記フラッシュランプへの通電を制御する通電制御手段と、
    を備え、
    前記通電制御手段は、オンオフ周期が10マイクロ秒以上500マイクロ秒以下であってオン時間とオフ時間とが1:10〜10:1の範囲内の一定比率となるパルスを前記スイッチング素子のゲートに出力し、前記フラッシュランプが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間が10ミリ秒以上100ミリ秒以下となり、前記フラッシュランプの総発光時間が20ミリ秒以上1000ミリ秒以下となるように前記フラッシュランプへの通電を制御することを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記通電制御手段が出力するパルスのオン時間とオフ時間との比率は10:13〜13:10の範囲内であることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の熱処理装置において、
    前記コイルは、インダクタンスを調整可能な可変コイルであることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記スイッチング素子は絶縁ゲートバイポーラトランジスタであることを特徴とする熱処理装置。
  5. フラッシュランプから基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理方法であって、
    前記フラッシュランプ、コンデンサおよびコイルと直列に接続されたスイッチング素子のゲートに、オンオフ周期が10マイクロ秒以上500マイクロ秒以下であってオン時間とオフ時間とが1:10〜10:1の範囲内の一定比率となるパルスを出力し、前記フラッシュランプが発光を開始してから発光出力が最大値に到達するまでの時間を10ミリ秒以上100ミリ秒以下にするとともに、前記フラッシュランプの総発光時間を20ミリ秒以上1000ミリ秒以下とすることを特徴とする熱処理方法。
  6. 請求項5記載の熱処理方法において、
    前記スイッチング素子のゲートに出力するパルスのオン時間とオフ時間との比率は10:13〜13:10の範囲内であることを特徴とする熱処理方法。
  7. 請求項5または請求項6記載の熱処理方法において、
    前記コイルのインダクタンスを可変とすることを特徴とする熱処理方法。
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