JP2010176373A - 省エネルギー支援システム及び省エネルギー支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の負荷機器10を備える需要家2の電力使用量を計測する電力計測システム4と、電気通信回線6を介し前記電力計測システム4から前記電力使用量の計測値を受信し、また、需要家側端末9に情報を出力する支援サーバー8とを有し、この支援サーバー8は、電力使用量の削減が見込まれる負荷機器10を特定し、当該負荷機器10に対応付けられた省エネルギー行動案を行動案データベースから選択し、前記需要家側端末9に通信部を介して送信することを定期的に行う。
【選択図】図1
Description
また多数の需要家の電力使用量を計測して、それぞれの需要家の電力使用量を電気通信回線上に設けたサーバーで収集する技術も知られている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。この技術によれば、サーバーで収集された使用電力量を、例えばHTTPサーバーがWebページとして公開することで、各需要家側のユーザーに対して電力使用量を通知でき、また、これらのユーザーに消費電力を削減する意識付を促すことができる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、省エネルギー対策への意欲を維持させ、省エネルギー行動を継続的に取らせることができる省エネルギー支援システム及び省エネルギー支援プログラムを提供することを目的とする。
さらに本発明によれば、省エネルギー行動案として、需要家が備える負荷機器のうち、使用電力量の削減が見込まれる負荷機器の取り扱いを規定した省エネルギー行動案が需要家側端末に送信される。
これにより、ユーザーは、省エネルギーを図るために、どの負荷機器をどのように取り扱えば良いかを容易に知ることができ、省エネルギー行動を取ることに困難性を感じさせることがなく、省エネルギー行動案を実行する意欲を持たせることができる。
本発明によれば、需要家全体の省エネルギー効果を評価対象としているため、省エネルギー量が比較的大きくなり、また、係る評価結果が各需要家のユーザーに提供される。これにより、各需要家のユーザーは、需要家全体として削減したエネルギー量に対する評価を社会的貢献として認識することが可能となり、省エネルギー行動に対する意欲が高められる。
なお、季節家電に対する省エネルギー行動案の提供を、当該季節家電が使用される期間において定期的に行うことが望ましい。これにより、使用電力量が比較的大きい季節家電に対する省エネルギー行動案の提供が定期的に行われるため、省エネルギー効果が高められる。
これに対して、本発明においては、係る空気調和機器が季節家電として優先的に区別され、当該季節家電については、使用時期によって使用の有無が判断されるから、当該季節家電に対して適切な省エネルギー行動案を提供することができる。また、当該省エネルギー行動案の提供後に得られる負荷持続曲線は、空気調和機器が省エネルギー行動案に基づいて使用された結果のものであると推定される。すなわち、この負荷持続曲線の曲線形状からは季節家電の影響を考慮せずに上記第1〜第3機器の電力使用量の過多を判断することができ、需要家の負荷機器についての適切な省エネルギー行動案を提供することができる。
係る記録媒体には、ハードディスクドライブ等の磁気ディスクや、CD−ROM等の光ディスク、半導体メモリー等のデータを記録可能な任意の媒体が用いられ得る。
さらに本発明によれば、省エネルギー行動案として、需要家が備える負荷機器のうち、使用電力量の削減が見込まれる負荷機器の取り扱いを規定した省エネルギー行動案が需要家側端末に送信されるため、ユーザーは、省エネルギー行動を取ることに困難性を感じさせることがないから、当該困難性によって省エネルギー行動に対する意欲の低下を招くことがない。
図1は、本実施形態に係る省エネルギー支援システム1の構成を模式的に示す図である。省エネルギー支援システム1は、電力を使用する多数の需要家2に対し、省エネルギーに結び付く行動案を提供することで省エネルギー対策の支援を行うものである。
係る省エネルギー支援システム1は、図1に示すように、各需要家2に設置される電力計測システム(計測手段)4と、当該電力計測システム4が電気通信回線6を介した通信を可能にする通信装置7と、当該電力計測システム4が通信可能に接続された省エネルギー支援サーバーコンピューター(以下、「支援サーバー」と省略する)8と、需要家2に設けられ支援サーバー8から情報を受信して出力する需要家側端末9とを備えている。
需要家2は、例えば一般の家庭や事業所等が該当し、冷蔵庫やテレビ、洗濯機、エアコン等の多数の電化製品が負荷機器10として設けられている。これらの負荷機器10には、需要家2に設置された分電盤12から電力が供給される。
全体計測器14は、分電盤12から各コンセント(図示せず)に流れる電流を検出し需要家の全体で使用されている電力を検出する電流検出器と、受信機16との間で無線通信する無線通信機とを備え、電流検出器の検出値を受信機16に無線通信機を用いて無線送信する。
この電力計測システム4は、さらに個別計測器20を備えている。個別計測器20は、需要家2が備える負荷機器10の内、通常の使用態様において常時運転状態とされる例えば冷蔵庫等の機器(以下、常時運転機器と呼び、符号10Aを付して区別する)ごとに個別に設けられ、当該常時運転機器10Aが消費する電力量を検出する。個別計測器20は、常時運転機器10Aに流れる電流を検出して当該常時運転機器10Aで使用されている電力量を検出する電流検出器と、受信機16との間で無線通信する無線通信機とを備え、電流検出器の検出値を受信機16に無線通信機を用いて無線送信する。
これにより、常時運転機器10Aが使用する電力量が、需要家2の全体で使用されている全体電力量と分けて検出される。
受信機16は、全体計測器14及び個別計測器20のそれぞれから検出値を受信し、支援サーバー8に送信すべく通信装置7に出力する。
なお、受信機16と全体計測器14及び個別計測器20の間の通信には、例えばBluetooth(登録商標)や無線LAN等の比較的な近距離の無線通信規格が好適に用いられる。
常時運転機器10Aの使用電力量が大きいか否かの判断は、その常時運転機器10Aの使用電力量が、後述する常用電力量に占める割合(例えば10%を超えるか等)に基づいて決定される。すなわち、この常時運転機器10Aの取り扱い方を他の負荷機器10と分けて個別に規定することで省エネルギー効果が期待される場合には、当該常時運転機器10Aに個別計測器20を設ける。
また通信装置7は、支援サーバー8から各種情報を受信し、当該情報を需要家側端末9に出力する。
また、需要家側端末9と支援サーバー8の間のデータの送受は、支援サーバー8がHTTPサーバー機能を有しWEBサービスを提供可能に構成されることで、支援サーバー8が公開しているWEBサイトに需要家側端末9がアクセスして行われる。なお、HTTP以外の通信プロトコル(例えばSMTP等)を用いて需要家側端末9と支援サーバー8の間のデータ送受を行っても良いことは勿論である。
同図に示すように、支援サーバー8は、大別すると、通信部30と、データベース部32と、行動案提供部34と、実施状況評価部36と、省エネルギー効果評価部38とを備えている。
なお、支援サーバー8は、制御手段としてのCPUや、ROM、RAM、プログラム記憶手段としてのハードディスクドライブ等(いずれも図示せず)を備えた一般的なコンピューターシステムを用いて構成されている。このコンピューターシステムにCD−ROM等の記録媒体に記録された、本発明に係る省エネルギー支援プログラムを読み込ませることで、ハードディスクドライブへの省エネルギー支援プログラムのインストールが行われる。そして、コンピュータープログラムが当該省エネルギー支援プログラムを実行することで、図2に示す各種の機能が実現される。また上述の通り、支援サーバー8は、HTTPサーバー機能を有し、需要家側端末9にWEBサービスを提供可能に構成されている。
データベース部32は、各種情報を記憶するものであり、需要家情報データベース40と、行動案データベース44と、提案済行動案データベース45と、評価結果データベース46と、広告情報データベース47とを備えている。
需要家情報データベース40は、各需要家2を管理するための情報である需要家情報42を格納する。
同図に示すように、需要家情報42には、需要家2の識別情報たるID42A、家族・家庭属性情報42B、行動情報42C及び家電製品情報42Dが含まれている。
家族・家庭属性情報42Bは、家族人数等の家族構成(事業所にあっては従業員数等)や建物の構造、大きさなどの情報が含まれている。家族構成や建物の構造に基づいて、需要家2における大凡の電力需要が見積もることができる。また、一人あたりの電力使用量や単位面積あたりの電力使用量などのように、電力使用量を正規化して算出することが可能となり、この正規化した電力使用量を用いて需要家2の間などで電力使用量を比較することができる。
機器名称は、例えば「エアコン」、「電気カーペット」、「電気こたつ」、「冷蔵庫」、「掃除機」・・・といった、その負荷機器10の一般的な物品名が用いられる。なお、この機器名称に加え、例えばメーカー名や製品型番、製品製造年月日を管理しても良い。
持続曲線寄与分類は、負荷機器10による電力使用量が、需要家2の全体の電力使用量から求めた後述する負荷持続曲線に及ぼす影響の観点で分類した区分を示す。この区分の詳細については後述するが、本実施形態では、負荷機器10は、「第1機器」、「第2機器」、「第3機器」、及び、「季節家電」のいずれかに区分される。
この「季節家電」だけは、他の「第1機器」〜「第3機器」に対して区分の観点が異なり、その負荷機器10の使用が、一般的に、夏季、冬季、或いは、夏季及び冬季以外の期間(以下、「中間期」と言う)に限定される季節家電である場合には、負荷機器10が負荷持続曲線に及ぼす影響にかかわらず、その区分が当該「季節家電」とされる。
「季節家電」に区分される負荷機器10としては、例えばエアコン、電気カーペット、電気こたつ、除湿器、加湿器等がある。
そして、負荷機器10のうち、「季節家電」に区分されない機器が、「第1機器」、「第2機器」及び「第3機器」のいずれかに区分される。
省エネルギー行動とは、広義には、省エネルギー効果に結び付くユーザーの行動全般を意味する。本実施形態では、このようなユーザーの行動のうち、特に、省エネルギー効果に結び付くような負荷機器10の使い方を省エネルギー行動と定義する。係る省エネルギー行動の具体例について図4を参照して説明する。
同図に示すように、行動案データベース44の1件のレコードには、省エネルギー行動案を一意に特定する行動案番号、機器名称、案提供時期、省エネルギー行動案、及び、アドバイス文が含まれている。
機器名称は、省エネルギー行動案で規定する省エネルギー行動の対象となる負荷機器10の機器名称である。
案提供時期は、省エネルギー行動案をユーザーに提供可能にする時期を指定する。
詳述すると、負荷機器10の中には、暖房機器や冷房機器等のように、その使用時期が夏季、冬季、或いは、夏季及び冬季を除く中間期に限定される季節家電がある。このような季節家電に対する省エネルギー行動案は、その使用時期にだけ提供されることが望ましい。そこで、案提供時期には、負荷機器10が季節家電であるか否かに応じて、省エネルギー行動案をユーザーに提供可能にする時期が指定される。また、負荷機器10が季節家電でない場合には、省エネルギー行動案を時期にかかわらずユーザーに提供する「通年」が案提供時期に指定されることとなる。
詳述すると、需要家2側のユーザーの生活環境によっては、例えば提案対象の負荷機器10を常時稼働させていなければならない等の理由で省エネルギー行動案を実行できない場合がある。すなわち、ユーザーに対して、1度に全部の省エネルギー行動案を具体的に提案するよりは、ユーザーが実行可能な省エネルギー行動案を把握し、実行可能な省エネルギー行動案についてだけ具体的な行動内容を提案する、といったように2段階に分けて提案を行った方が、ユーザーにとって使い易いものとなる。また、ユーザーが実行可能な対策に絞られるから省エネルギーへの取り組みを長続きさせることができる。
そこで、本実施形態では、省エネルギー支援が行われる際、需要家2のユーザーに対しては、先ず上記省エネルギー行動案が提示され、ユーザーが実行可能であると回答したものについてのみ上記アドバイス文が提示される。
したがって、冷蔵庫に対応する省エネルギー行動案としては、上記省エネルギー対策の内容を示す文、すなわち、「冷蔵庫の中は詰め込み過ぎず整理しましょう」、「物を出し入れするときのみ開閉しましょう」、「ドアを開けている時間は短くしましょう」、「熱い物は冷ましてから冷蔵庫に入れましょう」が用いられる。
また、冷蔵庫に対応するアドバイス文としては、それぞれの省エネルギー行動案を実行する際の具体的な行動内容を示す文、すなわち、「5〜8割程度の状態を目指して整理しましょう。消費期限の過ぎた食品、常温保存の食品が入っていませんか?」や、「用のないとき以外は開閉しないようにしましょう。」等の文が用いられる。
評価結果データベース46は、需要家2ごとに、需要家2側のユーザーが実行済みの省エネルギー行動案と、省エネルギー対策を行う前と比べたときの電力使用量の削減量とを対応付けて記憶する。ユーザーが実行済みの省エネルギー行動案が管理されることで、同一のユーザーに、実行済みの省エネルギー行動案が重複して提案されるのが防止される。
より具体的には、行動案提供部34は、電力使用量集計部50と、負荷持続曲線算出部52と、電力消費タイプ判定部54と、省エネルギー行動案選定部56とを備えている。
さらに電力使用量集計部50は、例えば30分ごとなどの任意の集計期間で全体電力使用量を集計し、この集計結果を例えばWEBページとして公開するためのデータを生成する。需要家2側のユーザーが、公開されている集計結果を閲覧する場合には、需要家側端末9から集計結果のWEBページにアクセスして閲覧する。
この電力使用量集計画面58は、上記需要家側端末9が集計結果のWEBページにアクセスした際に表示部22に表示されるものである。この電力使用量集計画面58には、最終更新日付58Aと、直前に計測された全体電力使用量58Bと、所定の集計期間(例えば30分)での電力使用量の積算値をプロットして当日の電力使用量の変化をグラフ表示した電力使用量グラフ58Cとが含まれている。
ユーザーは、電力使用量集計画面58を閲覧することで、任意のタイミングで、リアルタイムに電力使用量、及び、その変動を把握することができる。
図6は、負荷持続曲線の一例を模式的に示す図である。
負荷持続曲線とは、所定期間における1分ごとの全体電力使用量を値が大きな順に並べ替えたものである。
本実施形態においては、全体電力使用量、及び、個別電力使用量のそれぞれについて、異なる日付間で同時刻の計測値(各日における同一番目の計測値)同士の平均値が算出され、係る平均値を用いて負荷持続曲線が算出されている。これにより、例えば曜日ごと、或いは、所定の日だけ需要家2側のユーザーの生活スタイルが変化するような場合でも、ユーザーの平均的な生活スタイルに対する負荷持続曲線が求められる。
電力使用量が比較的小さく、また、略一定に維持される範囲であるベース範囲53Cには、需要家2が備える負荷機器10のうち上記常時運転機器10A、及び、待機電力を消費する機器による電力使用が示されている。
さらに、上記ピーク範囲53A及びベース範囲53Cを除いた範囲(以下、「常用範囲」と言う)53Bには、最大電力が比較的小さいテレビや照明などの負荷機器10による電力使用を示されている。
また上記ベース範囲53Cの継続時間は、電力使用量が略一定に維持される範囲としても良いし、需要家情報42の行動情報42Cに規定された就寝時刻及び起床時刻から求まる非活動時間(睡眠時間)に基づいて決定しても良い。
上述の通り、ピーク範囲53Aの電力量の総量(以下、「ピーク電力量」と言う)は、比較的消費電力が大きい負荷機器10の使用によるものであり、当該ピーク電力量が過大になっている場合、係る負荷機器10の使用を禁止する訳にはいかないので、当該負荷機器10の使用時間の短縮化を図ることで、ピーク電力量を下げることができる。
また、ベース範囲53Cの電力量の総量(以下、「ベース電力量」と言う)は、常時運転機器10Aの使用電力量、及び、負荷機器10の待機電力によるものである。すなわち、当該ベース電力量が過大になっている場合には、常時運転機器10Aの消費電力を提げるように使用の仕方を工夫したり、待機電力を必要とする負荷機器10の主電源をこまめに切る(電源プラグをコンセントから抜く)等して待機電力を消費しないようにすることで、ベース電力量を下げることができる。
また、常用範囲53Bの電力量の総量(以下、「常用電力量」と言う)は、ピーク範囲に属するほどには消費電力が大きくない通常の負荷機器10の使用によるものであり、当該常用電力量が過大になっている場合には、当該負荷機器10の消費電力を削減するように使用の仕方を変えてことで、常用電力量を下げることができる。
各電力量が過大か否かは、使用電力量の総量に占める割合によって判断される。本実施形態では、
ピーク電力量/使用電力量の総量>20%の場合には、ピーク電力量過大型
ベース電力量/使用電力量の総量>15%の場合には、ベース電力量過大型
常用電力量/使用電力量の総量>70%の場合には、常用電力量過大型
と判定する。
なお、この判定に用いる割合は、あくまでも一例であり、電力消費タイプを判定できる範囲で変更可能である。
さらに詳述すると、本実施形態では、負荷機器10は、上記ピーク電力量に影響を与える第1機器、ベース電力量に影響を与える第2機器、常用電力量に影響を与える第3機器、季節家電のいずれかに分類されている。
需要家情報42の家電製品情報42Dには、前掲図3で示したように、需要家2が備える負荷機器10に対し、当該負荷機器10が上記「第1機器」〜「第3機器」、「季節家電の」いずれに属するかを示す持続曲線寄与分類が付されている。
これにより、需要家2の電力消費タイプに応じて、省エネルギー行動を取るべき負荷機器10が適切に特定される。そして、省エネルギー行動案選定部56は、特定した負荷機器10に対応付けられている省エネルギー行動案を行動案データベース44から選定する。
これに対して、本実施形態によれば、係る空気調和機器が季節家電として優先的に区別されるため、当該季節家電については、使用時期によって使用の有無が判断されるから、当該季節家電に対して適切な省エネルギー行動案を提供することができる。また、当該省エネルギー行動案の提供後に得られる負荷持続曲線は、空気調和機器が省エネルギー行動案に基づいて使用された結果のものであると推定される。すなわち、この負荷持続曲線の曲線形状からは季節家電の影響を考慮せずに上記第1〜第3機器の電力使用量の過多を判断することができ、需要家の負荷機器についての適切な省エネルギー行動案がユーザーに提供されることとなる。
これにより、電力消費タイプがベース電力量過大型の場合には、待機電力が多いと推定可能となり、当該待機電力を減らすような省エネルギー行動案を提供することで、需要家2の電力消費の実情に、より適合した省エネルギー行動案が選択される。
勿論、常時運転機器10Aの個別使用電力量自体が大きい場合には、当該個別使用電力量を減らすような省エネルギー行動案を提供することで、さらに需要家2の電力消費の実情により適合した省エネルギー行動案を提供できる。
なお、負荷機器10のどの機器が常時運転機器10Aであるかは、例えば家電製品情報42Dの各負荷機器10に対し、常時運転機器10Aに対応するものにフラグ(図4では「(常)」で示す)が付されるなどして管理されている。
省エネルギー行動案の提供は、支援サーバー8が、かかる省エネルギー行動案を表示する省エネルギー行動案提供画面60のWEBページデータを生成し、需要家側端末9からのWEBページへのアクセス要求に対して当該WEBページを送信することで需要家2側のユーザーに提供している。
省エネルギー行動案提供画面60には、省エネルギー行動を取る対象の機器と、その機器に対する省エネルギー行動案が表示され、さらに、各省エネルギー行動案には、実行可能か否かをユーザーが回答するための実行可否回答欄60Aと、この実行可否回答欄60Aへの回答結果を支援サーバー8に送信するための送信ボタン60Bが設けられている。
支援サーバー8の省エネルギー行動案選定部56は、係る実行可否の回答結果を受信すると、実行可能と回答された省エネルギー行動案についてのみ、より具体的な行動内容を指示する上記アドバイス文を行動案データベース44(図4)から読み出し、WEBページとして閲覧可能に需要家側端末9に送信する。
図8は、需要家側端末9に表示される実施状況確認画面62の一例を示す図である。
この実施状況確認画面62には、需要家側端末9に既に送信された省エネルギー行動案(アドバイス文)の一覧62Aと、それぞれの省エネルギー行動案について実行したか否かをチェックするための実施状況確認欄62Bと、この実施状況確認欄62Bへの回答結果を支援サーバー8に送信するための送信ボタン62Cが設けられている。
支援サーバー8の実施状況評価部36は、係る実施状況の回答結果を受信すると、需要家2側のユーザーが実行済みの省エネルギー行動案を評価結果データベース46に登録するとともに、提案済みの省エネルギー行動案に対しユーザーが実行した省エネルギー行動案が占める割合、及び/又は、所定期間前と比べたときの全体電力使用量の減少度合いに応じて、ユーザーの省エネルギー対策への取り組みを評価する。係る評価結果は、WEBページ等で需要家側端末9から閲覧可能にされる。
図9は、支援サーバー8の動作を示すフローチャートである。
この図に示すように、支援サーバー8の主要な処理は、大別すると、事前情報登録パート、事前電力使用状況確認・行動案提案パート、実施状況確認パートの3パートで構成されている。
事前情報登録パートは、需要家2の情報を入力し支援サービスの使用開始を行う処理段階である。事前電力使用状況確認・行動案提案パートは、需要家2の電力使用状況にマッチングした省エネルギー行動案を提案するために事前に需要家2の電力使用状況を電力使用量の計測によって確認し、当該計測結果に基づいて省エネルギー行動案を提案する段階である。また、実施状況確認パートは、提案後の省エネルギー行動案の実施状況を計測結果と需要家2側のユーザーに対するヒヤリング(質問及び回答)により評価し、実施状況のアドバイスを行う段階である。
事前情報登録パートにおいて、支援サーバー8は、需要家2に対して省エネルギー支援サービスを提供すべく、当該需要家2の情報の登録処理を行う(ステップS1)。
具体的には、需要家2側のユーザーが支援サービスの利用を希望する場合、当該需要家2の需要家側端末9から支援サービスの利用開始要求を支援サーバー8に送信する。支援サーバー8は、需要家側端末9から利用開始要求を受けると、需要家2の情報を取得するために需要家情報42(図3)の入力の要求を需要家側端末9に送信する。そして、需要家2側のユーザーは、要求された需要家情報42に対して回答入力を行い、需要家側端末9から支援サーバー8に送信する。支援サーバー8は、需要家情報42に対する回答入力を受け取ると、回答入力内容に無効な内容(欠落した情報)が無いかを確認した後、需要家情報データベース40に登録する。
これにより、事前情報登録パートが完了する。
このパートでは、先ず、支援サーバー8の行動案提供部34が、需要家2の電力使用量の計測値の受信を開始して、当該計測値を蓄積し続け(ステップS2)、6日間が経過した後(ステップS3:Yes)、蓄積された電力使用量の計測値に基づいて、需要家2の電力使用状況を示す消費電力パターンを判定する(ステップS4)。
この消費電力パターンの判定には、上述の通り、負荷持続曲線が用いられ、需要家2の電力使用状況が、ピーク電力量過大型、ベース電力量過大型及び常用電力量過大型のいずれかの消費電力パターンに分類される。
すなわち、同図に示すように、支援サーバー8の行動案提供部34は、個別に電力使用量が測定されている常時運転機器10Aの分を除いた負荷持続曲線を算出するべく、全体使用電力量から個別電力使用量を差し引いて新全体電力量を算出する(ステップS20)。次いで、行動案提供部34は、6日間に亘る新全体電力量を平均化した後、負荷持続曲線を算出する(ステップS21)。平均化には、上記の通り、各日の同一時刻の計測値同士の加算平均が用いられる。
次いで行動案提供部34は、負荷持続曲線に基づいて、ピーク電力量、ベース電力量及び常用電力量のそれぞれの新全体電力使用量に対する電力比率を算出し(ステップS22)、また、一定期間経過後の比較のために評価結果データベース46に保存する(ステップS23)。そして行動案提供部34は、各電力比率に基づいて過大となっている電力量を特定することで、需要家2の電力消費タイプが、「ピーク電力量過大型」、「ベース電力量過大型」及び「常用電力量過大型」のどれに該当するかを判定する(ステップS24)。
また、係る判定の結果、該当する電力消費タイプが複数存在する場合には(ステップS27:Yes)、行動案提供部34は、常用電力量過大型、ピーク電力量過大型及びベース電力量過大型の優先順位で電力消費タイプを確定する(ステップS28)。
ステップS25、S27のいずれにも該当せず、電力消費タイプが一意に決定されている場合には(ステップS25、S27が共にNo)、行動案提供部34は、そのまま電力消費タイプを確定する(ステップS29)。
同図に示すように、省エネルギー行動案の選定に際し、行動案提供部34は、先ず、需要家情報データベース40の需要家情報42を参照し、需要家2が備える負荷機器10に「季節家電」が含まれるか否かを判定する(ステップS40)。「季節家電」が含まれる場合(ステップS40:Yes)、行動案提供部34は、その「季節家電」に対応する省エネルギー行動案を行動案データベース44から順次取得した後(ステップS41)、提案済行動案データベース45を参照して、既に提案済みのものを削除する(ステップS42)。そして、行動案提供部34は、「季節家電」に対する省エネルギー行動案が2案以上の場合には、例えば機器の消費電力が大きい順等の所定のルールにしたがって2案まで絞り込み(ステップS43)、これらの案を提案済行動案データベース45に登録する(ステップS44)。季節家電に対して登録された提案済の省エネルギー行動案は、その省エネルギー行動案が来期にも提案されるように1年ごとにリセットされる。
これにより、季節家電の使用期間においては、当該季節家電に対して約4週間ごとに新たな省エネルギー行動案が提供される。したがって、使用電力量が比較的大きい季節家電に対する省エネルギー行動案が定期的に、なおかつ、常に新たなものが提供されるため、高い省エネルギー効果が期待できる。
全ての消費電力タイプにおいて、省エネルギー行動案の全てが提案済みである場合(ステップS49:Yes)、行動案提供部34は、提案済行動案データベース45に登録されている当該需要家2の提案済みの省エネルギー行動案をリセットした後(ステップS50)、処理手順をステップS45に戻し、上記電力消費タイプ判定処理で判定した電力消費タイプについて省エネルギー行動案を選定する。
このとき、行動案提供部34は、電力消費タイプに対する省エネルギー行動案の数を増減させて、季節家電に対する省エネルギー行動案の数と、電力消費タイプに対する省エネルギー行動案の数の合計が「4」になるようにする(ステップS51)。電力消費タイプに対する省エネルギー行動案の数の増減については、例えば消費電力が大きい順で絞り込んだり、或いは、電力消費タイプを他のタイプに変更して省エネルギー行動案の数を増やしたりと任意の手法が用いられる。
また、省エネルギー対策案の提案数が「4」に制限されているため、ユーザーが無理なく全ての省エネルギー対策案を実行することができ、挫折することがない。なお、省エネルギー対策案の提案数が「4」に限定されるものではなく、ユーザーが無理なくこなすことができる数であれば良い。
なお、支援サーバー8は、省エネルギー行動案をユーザーに提供してから一定期間(例えば1日)が経過しても当該ユーザーから回答が得られない場合には、提案した省エネルギー行動案を全て実行可能であるものとし、それぞれについてのアドバイス文を送信する。
そして、以上の処理により、前掲図9に示す事前電力使用状況確認・行動案提案パートが完了する。
前述の通り、実施状況確認パートは、提案後の省エネルギー行動案の実施状況を計測結果と需要家2側のユーザーに対するヒヤリング(質問及び回答)により評価し、実施状況のアドバイスを行う段階であり、係る評価が1週間おきに行われる。
具体的には、前掲図9に示すように、支援サーバー8は、省エネルギー行動案の提案後、需要家2の電力使用量の計測値の受信を継続して蓄積し続け(ステップS6)、6日間が経過するごとに(ステップS7:Yes)、実施状況確認処理を行う(ステップS8)。
支援サーバー8の実施状況評価部36は、先ず、省エネルギー行動案を実行したか否かの回答を得るための実況状況確認用のWEBページデータを生成し、需要家側端末9から得閲覧可能にする。その後、実施状況評価部36は、需要家側端末9に回答を要求するメッセージを送信する等して、需要家側端末9に対して実施状況確認要求をする(ステップS60)。
次いで、実施状況評価部36は、実施状況確認用のWEBページ(実施状況確認画面62:図8参照)に対して回答入力がない場合(ステップS61:No)、実施状況確認要求から回答期限(例えば1日)が経過するまで入力を待つ(ステップS62:No)。
また、回答期限が経過しても入力が無い場合には(ステップS62:Yes)、実施状況評価部36は、全く実施していないと判定する(ステップS64)。
この省エネ奨励アドバイス文は、提案済みの省エネルギー行動案に対するユーザーの取り組みを評価した文である。すなわち、実施している省エネルギー行動案が多いほど、ユーザーを賞賛する内容の文が用いられる。また、この省エネ奨励アドバイス文には、省エネルギー対策への取り組みを継続することを促す内容が含まれるようになっている。
係る省エネ奨励アドバイス文が1週間ごとにユーザーに提供されることで、ユーザーにとって省エネルギー対策への励みになり継続性が向上する。
また、1週間ごとに実施状況がユーザーに問われるため、ユーザーの飽きによる取り組み中断を防ぎ、また、省エネルギー行動の定着化が図られる。
支援サーバー8の省エネルギー効果評価部38は、先ず、直近27日分(約1月分)の全体電力使用量及び個別電力使用量の各々の負荷持続曲線を負荷持続曲線算出部52により算出する。すなわち、負荷持続曲線算出部52は、全体使用電力量から個別電力使用量を差し引いて新全体電力量を算出し(ステップS70)、27日間に亘る新全体電力量を平均化した後、負荷持続曲線を算出する(ステップS71)。次に、負荷持続曲線算出部52は、負荷持続曲線に基づいて、ピーク電力量、ベース電力量及び常用電力量のそれぞれの新全体電力使用量に対する電力比率を算出する(ステップS72)。
ここで、通常、省エネ対策の実施により削減される電力量は全体の電力消費量に比べ小さい値であり、また、電力消費量は需要家2側のユーザーの生活スタイルの変動やイベントの有無に影響されやすいものであるため、省エネルギー行動案を実行したとしても、その行動の全てが電力消費量の削減量に結び付かない場合も想定される。この場合、消費電力量の低減率だけで、ユーザーの省エネルギー対策への取り組みによる効果を評価すると、その評価が悪くなり、ユーザーの意欲を削ぐ虞がある。
そこで、本実施形態では、省エネルギー行動案の実施状況も評価の対象に含めて、ユーザーの省エネルギー対策への取り組みによる効果を評価することとしている。
この省エネルギー行動案の実施状況の確認手順は、図12に示す処理と略同様であり、同じ処理ステップについては同一の符号を付して、その説明を省略する。
そして、省エネルギー効果評価部38は、上述した省エネ奨励アドバイス文を判定結果に応じて選択し、WEBページとして需要家側端末9にユーザーが閲覧可能に送信する。
このときの省エネ奨励アドバイス文においては、例えば図13の定型文4以降に示されるように、実施している省エネルギー行動案が多いほど、また、電力消費量が低減されているほど、ユーザーを賞賛する内容の文が用いられる。また、この省エネ奨励アドバイス文には、上述した実施状況確認時と同様に、省エネルギー対策への取り組みを継続することを促す内容が含まれるようになっている。
これにより、例えば古い負荷機器10を用いているユーザーにとって、より省エネルギー効果の高い製品の情報を得ることができる。
これにより、4週間ごとに需要家2の電力消費タイプが見直されるため、省エネルギー行動案を取ることで変化するユーザーの電力使用状況に追従して適切な省エネルギー行動案を提案し続けることができる。
これにより、需要家の電力使用状況に応じて省エネルギー行動案が定期的に見直され、ユーザーには、当該電力使用状況に適合した省エネルギー行動案が常に提供され続けるため、省エネルギー行動を取ることに対して飽きを感じることがなく、省エネルギー行動を継続的に取らせることができる。
これにより、ユーザーは、省エネルギーを図るために、どの負荷機器10をどのように取り扱えば良いかを容易に知ることができ、省エネルギー行動を取ることに困難性を感じさせることがないため、省エネルギー行動を実行させ易くできる。
このとき、支援サーバー8は、全ての需要家2による電力消費量の削減量を算出し、各需要家側端末9からユーザーが閲覧可能にしているため、個々の需要家2での電力消費量の削減量が小さくとも全体では大きな電力消費量の削減量が得られていることを各ユーザーが認識でき、省エネルギー対策への意欲を持ち続けることができる。
これにより、需要家2が備える負荷機器10の中で電力使用量が比較的過多の負荷機器10が、当該需要家2の全体の電力使用量の計測値から特定される。このため、各負荷機器10の電力使用量を個別に計測する必要がないため、使用電力計測に要する計器の数が抑えられ、設置性の向上、及び、コストダウンを図ることができる。
これに対して、本実施形態によれば、係る空気調和機器が季節家電として優先的に区別され、当該季節家電については、使用時期によって使用の有無が判断されるから、当該季節家電に対して適切な省エネルギー行動案を提供することができる。また、当該省エネルギー行動案の提供後に得られる負荷持続曲線は、空気調和機器が省エネルギー行動案に基づいて使用された結果のものであると推定される。すなわち、この負荷持続曲線の曲線形状からは季節家電の影響を考慮せずに上記第1〜第3機器の電力使用量の過多を判断することができ、需要家2の負荷機器10について適切な省エネルギー行動案を提供することができる。
しかしながら、これら所定期間内のデータのうち、同じような生活行動とみなせる日の計測値だけを選択して負荷持続曲線を算出しても良い。
そこで、同じ行動を行っていると考えられる日をフィルタリングするために、時間帯(深夜、朝、午前、午後、夕方、夜)ごとの電力消費量の大きさを算出し、基準となる1日の電力消費量の各時間帯の電力消費量と比較を行う。
各時間帯の電力消費量の値が基準となる電力消費量に対して全て例えば20%(あくまでも一例)以内であれば行動は同じものとして解析データに採用する。
ここで基準となる電力消費量は、サービス開始には事前に計測した需要家2での電力使用状況データであり、その後においては4週間の間に計測された電力使用量の計測結果の平均値を順次基準データとして更新する。
これにより、例えば旅行や出張などの生活スタイルが大きく変動し、電力消費量の動向に大きな影響を与えるイベントが生じた場合でも、その影響を最小に留めることができる。
このランキングにおいては、支援サービスの利用開始日がユーザーによって異なるため、比較する電力使用量は同じ月または同じ年度とすることが望ましい。またランキングとしては、全体電力消費量ランキング、地域別電力消費量ランキング、家族人数別電力量消費ランキング、戸建て/集合住宅別電力消費量ランキング、延べ床面積別電力消費量ランキング、オール電化か否か別電力消費量ランキング等とすることができる。
ランキング表示においては、電力消費量を、動物などのアイコンでグラフ表示することで、子供などが省エネルギー対策に関心を持つようにもできる。
2 需要家
4 電力計測システム(計測手段)
6 電気通信回線
8 支援サーバー(サーバーコンピューター)
9 需要家側端末
10 負荷機器
30 通信部(通信手段)
32 データベース部
34 行動案提供部(行動案提供手段)
36 実施状況評価部(実施状況評価手段)
38 省エネルギー効果評価部(省エネルギー効果評価手段)
40 需要家情報データベース(需要家所有機器記憶手段)
44 行動案データベース(行動案記憶手段)
45 提案済行動案データベース(提案済行動案記憶手段)
47 広告情報データベース(広告情報記憶手段)
52 負荷持続曲線算出部
54 電力消費タイプ判定部
56 省エネルギー行動案選定部
Claims (9)
- 複数の負荷機器を備える需要家の電力使用量を計測する計測手段と、
前記計測手段から電気通信回線を介して前記電力使用量の計測値を受信する通信手段を備えたサーバーコンピューターと、
前記サーバーコンピューターに前記電気通信回線を介して通信可能に接続され、当該サーバーコンピューターから受信した情報を出力する需要家側端末と、を有し、
前記サーバーコンピューターは、
省エネルギー効果を得るための前記負荷機器の取り扱いを規定した省エネルギー行動案を、前記負荷機器ごとに記憶する行動案記憶手段と、
所定期間に亘る前記電力使用量の計測値の計測結果に基づいて、電力使用量の削減が見込まれる負荷機器を特定し、当該負荷機器に対応付けられた省エネルギー行動案を前記行動案記憶手段から選択し、前記需要家側端末に前記通信手段を介して送信することを定期的に行う行動案提供手段と、
を備えることを特徴とする省エネルギー支援システム。 - 前記サーバーコンピューターは、
前記省エネルギー行動案で規定された事を行ったか否かを前記需要家側端末に問い合わせてユーザーの回答を求め、該回答の結果に基づいて、前記省エネルギー行動案の実施状況を評価し、当該評価の結果を前記需要家側端末に前記電気通信回線を介して送信することを定期的に行う実施状況評価手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載の省エネルギー支援システム。 - 前記サーバーコンピューターは、
前記需要家側端末に送信済みの省エネルギー行動案を記憶する提案済行動案記憶手段を備え、
前記行動案提供手段は、
前記省エネルギー行動案を前記需要家側端末に送信する場合、送信済みの省エネルギー行動案を除いて送信する
ことを特徴とする請求項2に記載の省エネルギー支援システム。 - 前記サーバーコンピューターは、
前記電力使用量の計測値の変化に基づいて、前記需要家での省エネルギー効果を評価し、当該評価の結果を前記需要家側端末に前記電気通信回線を介して送信することを定期的に行う省エネルギー効果評価手段
を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の省エネルギー支援システム。 - 前記サーバーコンピューターの省エネルギー効果評価手段は、
複数の需要家のそれぞれの前記計測手段から受信される電力使用量の計測値に基づいて、需要家全体の省エネルギー効果を評価し、当該需要家全体の評価結果を各需要家の前記需要家側端末に前記電気通信回線を介して送信する
ことを特徴とする請求項4に記載の省エネルギー支援システム。 - 前記サーバーコンピューターは、
前記需要家が備える負荷機器を、電力使用量の負荷持続曲線のピーク電力量の増減に寄与する第1機器、前記負荷持続曲線のベース電力量の増減に寄与する第2機器、及び、前記負荷持続曲線から求まる電力使用量から前記ピーク電力量並びに前記ベース電力量を引いた常用電力量の増減に寄与する第3機器のそれぞれに分類して記憶する需要家所有機器記憶手段を備え、
前記行動案提供手段は、
前記所定期間に亘る前記需要家の電力使用量の前記負荷持続曲線を求め、当該負荷持続曲線での前記ピーク電力量、前記ベース電力量及び前記常用電力量に基づいて、前記第1機器から第3機器の中から電力使用量が過多の機器を特定し、当該機器に対応付けられた負荷機器を前記需要家所有機器記憶手段から読み出して、電力使用量の削減が見込まれる負荷機器を特定する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の省エネルギー支援システム。 - 前記需要家所有機器記憶手段は、
前記需要家が備える負荷機器のうち、使用時期が規定された負荷機器を季節家電に分類するとともに、前記季節家電に該当しない負荷機器を前記第1〜第3機器に分類して記憶し、
前記行動案提供手段は、
前記需要家で使用されている季節家電を各季節家電の使用時期に基づいて特定し、当該季節家電に対応付けられた省エネルギー行動案を前記行動案記憶手段から選択し、前記需要家側端末に前記通信手段を介して送信する
ことを特徴とする請求項6に記載の省エネルギー支援システム。 - 前記サーバーコンピューターは、
前記負荷機器の代りとなる製品の広告情報を記憶する広告情報記憶手段を備え、
前記行動案提供手段は、
電力使用量の削減が見込まれる負荷機器に対応する広告情報を前記広告情報記憶手段から読み出し、前記需要家側端末に前記電気通信回線を介して送信する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の省エネルギー支援システム。 - 複数の負荷機器を備える需要家の電力使用量を計測する計測手段から電気通信回線を介して前記電力使用量の計測値を受信するとともに、前記需要家の需要家側端末に情報を送信する通信手段を備えたサーバーコンピューターを、
省エネルギー効果を得るための前記負荷機器の取り扱いを規定した省エネルギー行動案を、前記負荷機器ごとに記憶する行動案記憶手段、
所定期間に亘る前記電力使用量の計測値の計測結果に基づいて、電力使用量の削減が見込まれる負荷機器を特定し、当該負荷機器に対応付けられた省エネルギー行動案を前記行動案記憶手段から選択し、前記需要家側端末に前記通信手段を介して送信することを定期的に行う行動案提供手段、
として機能させることを特徴とする省エネルギー支援プログラム。
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