JPWO2013145809A1 - 省エネルギー行動支援システム - Google Patents

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高伸 大崎
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英克 高田
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伴  秀行
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Abstract

本発明の省エネルギー行動支援システム10は、記憶部と、目標算出部109と、エネルギー消費測定部160と、行動実施入力部106と、達成度を算出する達成度算出部113と、表示部とを備える。達成度算出部113は、ユーザの省エネ行動の実施結果によって抑制された削減結果値を、記憶部に格納された削減値を用いて算出し、削減結果値と目標値とを比較することによって達成度を算出する。表示部は、算出された達成度を表示する。

Description

本発明は、店舗やビル、オフィスや家庭で利用する電気等のエネルギーの使用量をモニタリングし、ユーザの省エネルギー行動(以下、省エネ行動)を支援するシステムに関する。
近年、地球温暖化の進行、森林資源の減少、環境破壊の拡大に伴い、二酸化炭素(CO)等の温室効果ガスの排出量の削減が急務となっている。企業でも、電力使用量(消費電力量)の削減や、ピーク電力、最大需要電力(デマンド)の削減が求められており、企業内での省エネルギー対策(省エネ対策)や、従業員の省エネ行動が強く求められている。
このような省エネルギー支援に関して、従来例として、電力等の使用量をモニタリングし、省エネルギーを支援する装置及びシステムがある。
例えば、特許文献1に記載の「環境管理装置」は、温度等の環境状態と、客情報と、電気機器の使用電力とに基づいて、空調調節等の環境管理情報を生成する。
また、例えば、特許文献2に記載の「店舗管理システム」は、消費電力を表示し、各機器の動作状況、温度等の店舗の状況を表示する。
さらに、例えば、特許文献3に記載の「厨房管理システム」では、水道やガス、電力等の使用量から目標使用量を算出し、目標使用量と実際の使用量を表示する。
特開2011−187031号公報 特開2006−190145号公報 特開2010−39996号公報
しかしながら、上述の特許文献1乃至3の従来技術では、電力等のエネルギーの使用量をモニタリングして表示するのみであり、どのような省エネ行動をユーザが実施しているかをモニタリングしていない。したがって、ユーザの省エネ行動と電力等のエネルギーの使用量との関連性を把握することができず、省エネ行動のモチベーションの維持ができないという課題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、ユーザの省エネ行動をモニタリングし、ユーザの省エネ行動とエネルギーの使用量との関連性を提示することによって、モチベーションの維持や継続を支援するシステムを提供する。
上記課題を解決するために、本発明によれば、エネルギーの消費量を抑制する省エネ行動の情報と、前記省エネ行動を実施したときに抑制されるエネルギーに関連する削減値と、ユーザの前記省エネ行動の実施結果の情報とを格納する記憶部と、前記省エネ行動の前記実施結果を記録する対象期間と、該対象期間における期間目標値とを設定する目標値設定部と、前記対象期間と前記期間目標値に基づいて、少なくとも1つの一日当たりの目標値を算出する目標算出部と、前記エネルギーの消費量を測定するエネルギー消費測定部と、前記省エネ行動の前記実施結果を入力させるための行動実施入力部と、前記省エネ行動の前記実施結果によって抑制された削減結果値を、前記削減値を用いて算出し、前記削減結果値と前記目標値とを比較することによって達成度を算出する達成度算出部と、前記達成度を表示する表示部とを備える省エネルギー行動支援システムが提供される。
本発明によれば、ユーザの省エネ行動をモニタリングし、ユーザの省エネ行動とエネルギーの使用量との関連性を提示することによって、モチベーションの維持や継続を支援することが可能となる。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る省エネルギー行動支援システムの構成を示した図である。 ユーザ情報データベースの一例を示した図である。 メモリの一例を示した図である。 知識データベースの一例を示した図である。 データ蓄積データベースの一例を示した図である。 データサーバの初回利用時の動作を表すフローチャートである。 データサーバのユーザ行動判定時の動作を表すフローチャートである。 データサーバの実施記録入力時の動作を表すフローチャートである。 データサーバの画面生成時の動作を表すフローチャートである。 ユーザ側の入出力用端末の初回登録時の画面の例である。 ユーザ側の入出力用端末のエコ行動入力時の画面の例である。 ユーザ側の入出力用端末のイベント記録入力時の画面の例である。 ユーザ側の入出力用端末のコメント記録入力時の画面の例である。 月次レポート作成時のデータサーバの動作を表すフローチャートである。 指導者側の入出力端末の対象顧客選択時の画面の例である。 指導者側の入出力端末の月次レポート作成時の画面の例である。 ユーザ側の入出力端末に表示される画面であり、対象期間が1ヶ月経過した時点の画面の例である。 ユーザ側の入出力端末に表示される画面であり、対象期間が3ヶ月経過した時点の画面の例である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
<省エネルギー行動支援システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る省エネルギー行動支援システムの構成を示した図である。本実施形態に係る省エネルギー行動支援システム10は、店舗やビル、オフィスや家庭で利用する電気等のエネルギーの使用量をモニタリングし、省エネルギー行動を支援するシステムである。
省エネルギー行動支援システム10は、データサーバ100と、ユーザ側(例えば、店舗)に設置される入出力端末120と、サポートセンタに設置される指導者用の入出力端末130と、ネットワーク140と、受信端末150と、電力センサ160と、環境センサ161と、連携機器・連携システム170とを備えている。
本実施形態では、データサーバ100は、データセンター等に設置される。このように、データサーバ100をデータセンターに設置することによって、ユーザの個人情報や、ユーザから収集されるデータなどのプライバシー情報を一元管理できるため、情報漏洩防止等のセキュリティ管理を簡易化できる。
入出力端末120は、スーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアや外食チェーンなどの店舗に設置される。また、入出力端末120は、戸建住宅やマンション等の住居に設置されてもよい。これにより、本システムを家庭向けとしても利用してもよい。
入出力端末120の利用者(以下、ユーザとする)は、店舗のマネージャ(店長)や各フロアのエリアマネージャ、従業員を想定している。家庭向けの場合は、住居に住む居住者を想定している。ユーザは、入出力端末120を操作することによって省エネルギー行動支援システム10を利用し、電力の使用量を削減する行動プログラム(以下、省エネ行動プログラムとする)を実施する。
また、入出力端末120は、1つまたは複数のパーソナルコンピュータで構成される。入出力端末120は、キーボードやマウスなどの入力部(図示せず)と、ディスプレイなどの表示部と、データサーバ100と通信する通信部(図示せず)とを有する。また、入出力端末120は、例えば、PDA、PHS、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などの可搬型端末にしてもよい。
また、指導者用の入出力端末130も同様に、1つまたは複数のパーソナルコンピュータで構成される。入出力端末130は、キーボードやマウスなどの入力部(図示せず)と、ディスプレイなどの表示部(図示せず)と、データサーバ100と通信する通信部(図示せず)とを有する。また、入出力端末130は、例えば、PDA、PHS、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などの可搬型端末にしてもよい。
また、入出力端末130の利用者は、省エネ行動プログラムの継続を支援するサポートセンタの指導者を想定している。指導者は、入出力端末130を操作して、ユーザの省エネ行動プログラムの実施を支援する。
ネットワーク140は、例えば、LAN(Local Area Network)ケーブルによる有線通信、又は無線LANによる無線通信を利用したネットワークである。また、ネットワーク140としては、構内PHSなど、他の構内ネットワークや、インターネット、VPN、携帯電話通信網、PHS通信網などの他の広域ネットワークを利用することもできる。
データサーバ100と、入出力端末120,130と、受信端末150とは、ネットワーク140を介して接続されている。データサーバ100は、ネットワーク140を介して、ユーザ側の入出力端末120及び指導者用の入出力端末130と通信を行う。
また、受信端末150は、例えば、独自の無線ネットワークを介して、1つまたは複数の電力センサ160、1つまたは複数の環境センサ161、及び、連携機器・連携システム170と通信する。また、受信端末150は、電力センサ160、環境センサ161、及び、連携機器・連携システム170から、定期的(例えば、1分毎)に情報を取得する。そして、受信端末150は、取得した情報を、ネットワーク140を介してデータサーバ100に送信する。
電力センサ160は、配電盤や分電盤、電灯機器や動力機器に設置され、電力使用量を計測する。また、環境センサ161は、店舗の室内や室外に設置され、温度や湿度、照度を計測する。
また、連携機器・連携システム170は、空調機(エアコン)や照明器具、テレビ、パーソナルコンピュータ(PC)、電子レンジ、モニタなどの電灯機器、エレベーターやエスカレータ、大型空調機などの動力機器、店舗の売上げや顧客数などを管理する店舗管理システム(POSシステム)などの情報システムで構成される。
<データサーバの構成>
データサーバ100は、例えばコンピュータなどの情報処理装置により構成されており、CPU(図示せず:プロセッサ又は演算部ともいう)と、メモリ102と、HDDやROMなどの記憶装置(図示せず)とを有している。この記憶装置には、後述する各データベースが格納されている。
なお、以下では、データサーバ100は、ハードウェア構成として記載されているが、このデータサーバ100の機能をソフトウェアのプログラムコードでも実現することができる。
データサーバ100は、制御部101と、メモリ102と、通信部103と、気象情報取得部104と、電力使用量取得部105と、行動実施入力部106と、出力部107と、目標消費電力量設定部108と、期間目標算出部109と、ユーザ行動判定部110と、累積削減量算出部111と、実施率算出部112と、達成度算出部113と、表示画面生成部114と、指導文候補生成部115と、レポート作成部116と、ユーザ情報データベース117と、データ蓄積データベース118と、知識データベース119とを備える。
制御部101は、データサーバ100内の各機能と接続されており、データサーバ100全体を制御するものである。通信部103は、ネットワーク140を介して、ユーザ側の入出力端末120と、指導者用の入出力端末130と、受信端末150と通信を行うものである。また、気象情報取得部104は、インターネット上のサイトや外部の機関(例えば、気象庁)などから気象情報を取得するものである。
また、電力使用量取得部105は、受信端末150と通信して、電力センサ160からの情報を取得するものである。また、電力使用量取得部105は、受信端末150と通信して、環境センサ161からの情報も取得する。また、電力使用量取得部105は、本システムの初回起動時に外部から過去の電力使用量を取得して、電力使用量テーブル220に電力使用量を格納するようにしてもよい。
行動実施入力部106は、ユーザ側の入出力端末120に表示された画面に入力された情報(省エネ行動)を受付け、その情報をデータ蓄積データベース118に記録するものである。
また、出力部107は、表示画面生成部114が生成した画面を、ユーザ側の入出力端末120と指導者用の入出力端末130とに出力するものである。
目標消費電力量設定部108は、ユーザから入力された目標削減率及び実施期間(対象期間)の前年実績消費電力量に基づいて、実施期間における目標消費電力量(期間目標値)を設定するものである(図10参照)。
また、期間目標算出部109は、目標削減率と実施期間と前年実績消費電力量とに基づいて、一日当たりのエネルギーの目標消費量と一日当たりのエネルギーの目標削減量と目標累積削減量とを算出するものである。
ユーザ行動判定部110は、電力センサ160及び環境センサ161のセンサデータと連携機器・連携システム170のデータとに基づいて、イベントがあったかどうかを自動的に判定するものである。また、ユーザ行動判定部110は、ユーザの省エネ行動の有無や省エネ行動の回数も判定する。
累積削減量算出部111は、実施期間の開始日から対象日までの一日当たりの削減量を加算していき、累積削減量を算出するものである。
実施率算出部112は、一日当たりの目標削減量と、ユーザの省エネ行動の実施記録から求めた合計削減量に基づいて、実施率を算出する。実施率の詳細については後述する。
達成度算出部113は、実施率算出部112によって算出された実施率に基づいて達成度を算出するものである。達成度の詳細については後述する。
表示画面生成部114は、ユーザ側の入出力端末120と指導者用の入出力端末130とに出力するための画面を生成するものである。
また、指導文候補生成部115は、ユーザ側の入出力端末120に提示する指導文の候補を生成するものである。さらに、レポート作成部116は、指導文候補生成部115が生成した指導文の候補を指導者側の入出力端末130に出力するものである。
<データベース及びメモリの構成>
以下では、図1に示されたユーザ情報データベース117と、データ蓄積データベースと、知識データベース119、メモリ102の詳細について説明する。なお、以下の説明では「テーブル」形式によって各データベース及びメモリについて説明するが、これら情報は必ずしもテーブルによるデータ構造で表現されていなくても良く、リストや配列など他のデータ構造で表現されていてもよい。
図2は、図1のユーザ情報データベース117の一例200を示した図である。ユーザ情報データベース200は、ユーザ情報テーブル210と、電力使用量テーブル220と、エコ行動カードテーブル230と、イベント情報テーブル240とを備える。ここで、「エコ行動」とは、環境に優しい(eco-friendly)行動であり、省エネルギーを実現できる行動を意味する。
ユーザ情報テーブル210は、ユーザの固有情報等を管理するためのテーブルである。ユーザ情報テーブル210は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド211と、ユーザがシステム利用時にユーザ認証を実施するときに使用するユーザパスワードを格納するフィールド212と、名称や住所、電子メールアドレス等の固有情報を格納するフィールド213と、省エネ行動プログラムで目標とする電力使用量の削減率を格納するフィールド214と、省エネ行動プログラムの実施期間を格納するフィールド215と、実施期間と同期間での前年の電力使用量を格納するフィールド216と、省エネ行動プログラムにおける目標削減量を格納するフィールド217と、実施期間の開始日を格納するフィールド218とを備える。
例えば、ユーザ情報テーブル210のレコード210Aの例では、ユーザID「user0001」、店舗名「AAA」、住所「BBB」のユーザが、この省エネ行動プログラムに対して電力使用量の目標削減率−10%を設定し、そのプログラムを12ヶ月間実施することを示している。また、レコード210Aの例では、このユーザの前年の電力使用量が2,000,000[kWh]である。そして、目標削減率が−10%なので、目標削減量を格納するフィールド217には、年間の電力使用量の目標削減量200,000[kWh]が設定されている。
電力使用量テーブル220は、ユーザ毎の毎月の電力使用量を格納するためのテーブルである。電力使用量テーブル220は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド221と、使用量の請求年月を格納するフィールド222と、使用期間を格納するフィールド223と、使用日数を格納するフィールド224と、使用量を格納するフィールド225と、請求額を格納するフィールド226とを備える。
例えば、電力使用量テーブル220のレコード220Aの例では、ユーザID「user0001」のユーザは、請求年月2010年4月の使用量が133,900[kWh]であることを示している。
エコ行動カードテーブル230は、ユーザが省エネ行動プログラムの開始時に選択した省エネ行動の実施項目(エコ行動カード)を格納するためのテーブルである。
エコ行動カードテーブル230は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド231と、省エネ行動の分類であるカテゴリ名称を格納するフィールド232と、省エネ行動を識別するエコ行動カードID(以下、カードIDとする)を格納するフィールド233と、省エネ行動の内容を格納するエコ行動フィールド234と、省エネ行動の実施により削減される電力使用量を格納する削減量フィールド235と、省エネ行動を記録できる1日の制限回数を格納するフィールド236とを備える。フィールド236については、例えば、カードIDがSCのエコ行動の場合、「ショーケースに詰め込み過ぎない」は一日の目安として削減量が設定されているので、制限回数が「1」に設定されている。
例えば、エコ行動カードテーブル230のレコード230Cの例では、ユーザID「user0001」のユーザのエコ行動カードが設定されている。レコード230Cでは、カテゴリ「空調機」に関する省エネ行動「運転時間を開店前1時間短縮」のカードIDが「AC−1」であり、この省エネ行動によって削減される電力使用量が「41」kWhであり、この省エネ行動の制限回数が特にないことを示している。
イベント情報テーブル240は、ユーザが省エネ行動プログラムの開始時に選択した、電力使用量の増減に関わる現象や出来事、省エネ行動の阻害要因となる事象(以下、イベントとする)を格納するためのテーブルである。
イベント情報テーブル240は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド241と、イベント情報の分類であるカテゴリ名称を格納するフィールド242と、イベント情報を識別するイベントIDを格納するフィールド243と、イベント情報の内容を格納するフィールド244とを備える。
例えば、イベント情報テーブル240のレコード240Aの例では、ユーザID「user0001」のユーザのイベント情報が設定されている。レコード240Aは、カテゴリ「気象」に関するイベント情報「雨や曇り」が、イベントID「ERC」であることを示している。
図3は、図1のメモリ102の一例300を示した図である。メモリ300は、CO排出量係数格納エリア310と、目標値格納エリア320とを備える。
CO排出量係数格納エリア310は、CO排出量係数をユーザ毎に管理するためのエリアである。CO排出量係数格納エリア310は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド311と、光熱種別を格納するフィールド312と、光熱種別毎のCO排出量係数を格納するフィールド313とを備える。これらのCO排出量係数は、ユーザの店舗や住居に電気やガス、水道水などを供給している電力会社、ガス会社、水道局などから提供される数値を用いることを想定している。店舗や住居に、太陽光発電装置や燃料電池などの自家発電可能な装置を設置している場合は、独自に排出量係数を設定することもできる。
例えば、CO排出量係数格納エリア310のレコード310Aの例では、ユーザID「user0001」のユーザの光熱種別が「電気」の場合のCO排出量係数が設定されている。レコード310Aは、「電気」のCO排出量係数が「0.339」kg−CO/kWhであることを示している。このように、CO排出量係数をユーザ毎に管理することによって、エネルギーの使用量に応じてそのユーザに適したCO排出量を算出することができる。
目標値格納エリア320は、前年の一日当たりの実績値、一日当たりの削減目標値、一日当たりのエネルギーの目標消費量、及び累積目標値をユーザ毎に管理するためのエリアである。
目標値格納エリア320は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド321と、対象年月を格納するフィールド322と、前年同月の一日当たりの実績値を格納するフィールド323と、対象年月の一日当たりの削減目標値を格納するフィールド324と、所定の日数間隔で算出された累積目標値を格納するフィールド325とを備える。ここでは、図示を省略しているが、目標値格納エリア320は、更に、一日当たりのエネルギーの目標消費量を格納するエリアを備えていてもよい。
例えば、目標値格納エリア320のレコード320Aの例では、ユーザID「user0001」のユーザの対象年月「2011年4月度」について、前年実績値、削減目標値、及び累積目標値が設定されている。レコード320Aは、前年の実績値が「4463」kWh/日であり、削減目標値が「446」kWh/日であり、累積目標値が月初の1日(累積目標値1)が「446」であり、10日目(累積目標値2)が「4460」であり、20日目(累積目標値3)が「8920」であり、末日(累積目標値4)が「13380」kWh/日であることを示している。
このように、初日から10日毎及び末日に累積目標値を設定することによって、累積目標値1から累積目標値2を「上旬」、累積目標値2の翌日から累積目標値3を「中旬」、累積目標値3の翌日から累積目標値4を「下旬」と、3つの期間に分類することができ、省エネ行動の評価を行う時の基準、すなわち減量ペースとして簡易に利用することができる。
図4は、図1の知識データベース119の一例400を示した図である。知識データベース400は、指導知識テーブル410と、イベント判定知識テーブル420とを備える。
指導知識テーブル410は、指導者側の入出力端末130にユーザに対する指導文の候補を提示するために利用するテーブルである。指導知識テーブル410は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド411と、指導文のカテゴリを示す着目点の情報を格納するフィールド412と、指導文を生成するための条件式を格納するフィールド413と、条件式に一致したときに提示する指導文を格納するフィールド414とを備える。
例えば、指導知識テーブル410のレコード410Aの例では、累積削減量TDEEが月末の累積目標値(累積目標値4と同じ)OTEE以下であるとき(TDEE及びOTEEは負の値として計算する)、すなわち累積目標値よりも削減量が大きいとき、「目標値をクリアしました。この調子で頑張りましょう。」という指導文の候補が設定されていることを示している。このように、累積削減量と累積目標値とを比較して電力削減量の進捗状況を評価して指導文を提示することによって、省エネ行動の継続を支援できる。
また、例えば、指導知識テーブル410のレコード410Bの例では、累積削減量TDEEが累積目標値OTEE以下、かつ上旬の減量ペースが下旬の減量ペースよりも大きいとき、すなわち下旬よりも上旬の減量ペースが大きいとき、「後半はゆるやかでしたが、前半頑張り目標達成です。」という指導文の候補が設定されていることを示している。
また、例えば、指導知識テーブル410のレコード410Cの例では、累積削減量TDEEが累積目標値OTEEより大きい、かつ下旬の減量ペースが上旬の減量ペースよりも大きいとき、すなわち目標値を達成できていないが上旬よりも下旬の減量ペースの方が大きいとき、「目標達成はできませんでしたが、後半は頑張りましたね。引き続きこのペースで頑張りましょう。」という指導文の候補が設定されていることを示している。このように、累積削減量の目標値だけでなく、電力削減量の進捗状況を示す減量ペースを用いることによって、指導員がユーザに対してより幅広く褒める指導を行うことができる。したがって、ユーザがモチベーションを維持でき、省エネ行動の継続意識を向上させることができる。
また、例えば、指導知識テーブル410のレコード410Dの例では、累積削減量TDEEが累積目標値OTEEより大きい、かつ省エネ行動の実施率EARの平均値AVE(EAR)が1以上、すなわち目標値を達成できていないが省エネ行動は一日の目標とする実施率1を上回っているとき、「目標達成はできませんでしたが、省エネ行動は目標以上です。このまま頑張りましょう。」という指導文の候補が設定されていることを示している。このように、累積削減量の目標値だけでなく、一日当たりの省エネ行動の実施結果に応じて指導文の候補が設定されている。特に、本実施例では、省エネ行動の実施状況を示す実施率を用いることによって、電力量の削減ができなかった場合でも、省エネ行動を適切に評価できる。したがって、ユーザがモチベーションを維持でき、省エネ行動の継続意識を向上させることができる。
イベント判定知識テーブル420は、イベントが生じたかを判定するために利用するテーブルである。イベント判定知識テーブル420は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド421と、電力センサ160や環境センサ161などのセンサ情報の条件式を格納するフィールド422と、連携機器・連携システム170からの情報の条件式を格納するフィールド423と、継続時間や対象期間などの時間に関する情報を格納するフィールド424と、フィールド421から423の判定知識をもとに判定された結果として出力されるイベントIDを格納するフィールド425と、備考フィールド426とを備える。
例えば、イベント判定知識テーブル420のレコード420Aの例では、60分間における1分毎の電力使用量DEEmが予め設定された定数C1より小さい場合、すなわち電力使用量が1時間変動がない場合、イベントID「EAC−1」が出力されることを示している。
また例えば、イベント判定知識テーブル420のレコード420Bの例では、「7/1(7月1日)」から「9/E(9月末日)」について、1分毎の電力使用量DEEmが予め設定された定数C2より大きく、かつ温度が20℃より高い状態が60分間継続した場合、イベントID「EAC」が出力されることを示している。
また、例えば、イベント判定知識テーブル420のレコード420Cの例では、気象情報取得部104が取得した気象情報に基づいて、「Rain(雨)」か「Cloudy(曇り)」を判定した場合、イベントID「ERC」が出力されることを示している。
また、例えば、イベント判定知識テーブル420のレコード420Dの例では、連携機器・連携システム170(例えば、POSシステム)から取得した顧客数Csが定数C3(例えば、1000人)以上の場合、イベントID「ECR」が出力されることを示している。
このように、イベント判定知識テーブル420を用いることによって、電力センサ160や環境センサ161のセンサ情報や、時間情報、及び連携機器・連携システム170の連携情報に応じてイベント情報を判定するための知識を簡易に構築することができる。
図5は、図1のデータ蓄積データベース118の一例500を示した図である。データ蓄積データベース500は、センサデータ蓄積テーブル510と、実施記録データ蓄積テーブル520と、実施記録サマリテーブル530とを備える。
センサデータ蓄積テーブル510は、設定された時間間隔で電力量や温度等のセンサ値を格納するためのテーブルである。センサデータ蓄積テーブル510は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド511と、日時を格納するフィールド512と、フィールド512の日時に対応する電力量や温度等のセンサ値を格納するフィールド513とを備える。センサデータ蓄積テーブル510では、1分毎のセンサデータを格納しているが、30分毎、1時間毎などにも設定することもできる。
例えば、センサデータ蓄積テーブル510のレコード510Aの例では、ユーザID「user0001」のユーザに関して、2011年7月9日23:31の1分間の電力量が、10[kWh]であることを示している。
実施記録データ蓄積テーブル520は、ユーザの実施記録やイベント情報を格納するためのテーブルである。実施記録データ蓄積テーブル520は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド521と、日時を格納するフィールド522と、フィールド522の日時に実施されたエコ行動を識別するカードIDやイベントIDなどを格納するフィールド523と、カードIDやイベントIDがユーザにより入力された(入力フラグ「user」)、または本システムにより登録されたか(入力フラグ「system」)を判別する入力フラグを格納するフィールド524とを備える。
例えば、実施記録データ蓄積テーブル520のレコード520Aの例では、ユーザID「user0001」が2011年7月9日11時31分に、カードID「AC」に該当するエコ行動を入力したことを示している。
また、例えば、実施記録データ蓄積テーブル520のレコード520Bの例では、ユーザID「user0001」のカードID「AC−1」が、2011年7月9日14時に、本システムにより登録されたことを示している。
実施記録サマリテーブル530は、一日毎の各種情報(電力使用量、実施記録、実施率、達成度、イベント、コメントなど)を格納するためのテーブルである。実施記録サマリテーブル530は、ユーザを識別するユーザIDを格納するフィールド531と、日付を格納するフィールド532と、フィールド532の日付の電力使用量の合計値を格納するフィールド533と、フィールド532の日付の平均気温を格納するフィールド534と、ユーザが実施した省エネ行動の実施記録を格納するフィールド537と、省エネ行動で削減された電力量の目安として実施記録から算出される電力削減量の合計値を格納するフィールド538と、省エネ行動の実施率を格納するフィールド539と、一日の省エネ行動の達成度を格納するフィールド540と、イベントの実施記録を格納するフィールド541と、ユーザが入力したコメント文を格納するフィールド542とを備える。
例えば、実施記録サマリテーブル530のレコード530Bの例では、ユーザID「user0001」のユーザに関して、2011年7月10日に、その日の電力使用量が4112[kWh]であり、省エネ行動の実施記録が「SC:1」「AC:1」「AC−1:2」「LC:1」であり、その実施記録で削減された電力量が−235[kWh]であることを示している。
<省エネルギー行動支援システムの動作>
次に、省エネルギー行動支援システム10の動作を、フローチャートを用いて説明する。図6は、データサーバ100の初回利用時の動作を表すフローチャートである。
ステップ601において、まず、制御部101は、表示画面生成部114及び出力部107を起動する。そして、表示画面生成部114が、初回利用時の画面を生成し、出力部107が、表示画面生成部114によって生成された画面を、ユーザ側の入出力端末120に出力する。例えば、図10に示す画面が、ユーザ側の入出力端末120に表示される。図10の画面については後述する。ここで、ユーザは、表示された画面に店舗の情報、過去の電力使用量の情報などを入力する。ユーザの入力が終了した後、制御部101は、入力された固有情報と実施期間と目標削減率をユーザ情報テーブル210に格納する。
また、制御部101は、電力使用量取得部105を起動してもよい。電力使用量取得部105は、過去の電力使用量等の情報を外部から取得して、電力使用量テーブル220に格納する。
次に、ステップ602において、制御部101は、気象情報取得部104を起動する。気象情報取得部104は、入力された住所情報をもとに最も距離の近い気象台や測候所、アメダスなどの気象データ観測点から、地域の気象情報を取得する。
例えば、ユーザID「user0001」のユーザの住所が「BBB」であり、最も距離の近い観測点が「CCC」である場合、その観測点から気象情報を取得することになる。これにより、都道府県が異なる場合でも、類似の気象条件である観測点の情報を利用できるので、より正確な気象情報を取得することが可能となる。
次に、ステップ603において、制御部101は、目標消費電力量設定部108及び期間目標算出部109を起動する。
目標消費電力量設定部108は、ステップ601で入力された実施期間に基づいて、前年実績電力消費量を取得する。そして、目標消費電力量設定部108は、入力された目標削減率と前年実績電力消費量とに基づいて、実施期間における目標消費電力量を算出する。具体的には、目標消費電力量設定部108は、電力使用量テーブル220から、初回利用時の前年同月以降で実施期間の月数分に該当する期間の毎月の電力使用量を抽出する。次に、目標消費電力量設定部108は、抽出した電力使用量を合算した値を前年実績電力消費量として算出する。さらに、目標消費電力量設定部108は、その目標消費電力量設定部108に目標削減率を乗算した値を目標消費電力量として算出する。その後、目標消費電力量設定部108は、図10の画面に算出結果を表示し、ユーザ情報テーブル210に算出結果を格納する。
また、ステップ603において、期間目標算出部109は、一日当たりのエネルギーの目標消費量と、一日当たりのエネルギーの目標削減量と、目標累積削減量とを算出する。具体的には、期間目標算出部109は、電力使用量テーブル220から、初回利用時の前年同月以降で実施期間の月数分に該当する期間の毎月の電力使用量を抽出する。期間目標算出部109は、前年の各月の電力使用量を各月の日数分で割って、前年の一日当たりの実績値を算出する。期間目標算出部109は、前年の一日当たりの実績値に目標削減率を乗算した値を、一日当たりのエネルギーの目標削減量として算出する。さらに、期間目標算出部109は、一日当たりのエネルギーの目標削減量を日数分だけ加算していき、目標累積削減量を算出する。さらに、期間目標算出部109は、前年の一日当たりの実績値と一日当たりのエネルギーの目標削減量との差分によって、一日当たりのエネルギーの目標消費量も算出する。
その後、期間目標算出部109は、算出結果をメモリ102の目標値格納エリア320に格納する。
以上で、データサーバ100の初回利用時の動作が終了する。
図10は、データサーバ100の初回利用時に入出力端末120に表示される画面例1000を示した図である。以下では、図6のステップと対応させて説明する。
画面1000は、ユーザが省エネ行動プログラムに参加するにあたり、ユーザ情報を入力する際の画面である。画面1000は、固有情報入力エリア1010と、使用量情報入力エリア1020と、目標設定エリア1030とを備える。
ステップ601において、ユーザは、固有情報入力エリア1010に、名称やパスワード、住所などのユーザ固有情報を入力する。
使用量情報入力エリア1020は、ユーザ自身が過去の電力使用量を入力するためのエリアである。ユーザは、過去の請求書などに記載された請求年月、使用量、使用期間、使用日数等の情報を参考にして、年次選択ボックス1021と月次選択ボックス1022から対象年月を選択し、電力使用量等の情報を入力できる。ここで、入力した情報は、電力使用量テーブル220に格納される。
なお、この例では、ユーザが、使用量情報入力エリア1020において過去の電力使用量をユーザ自身で入力しているが、上述したように、電力会社などのエネルギー関連会社から自動的に過去の電力使用量を取得してもよい。
次に、ユーザは、目標設定エリア1030に、省エネ行動プログラムの実施期間と目標削減率を入力する。ここで、ユーザが登録ボタン1040を押すと、ステップ603として、目標消費電力量設定部108が、ステップ601で入力された実施期間と目標削減率に基づいて、前年実績電力消費量及び目標消費電力量を算出する。算出された前年実績電力消費量及び目標消費電力量は、目標設定エリア1030に表示されている。図10の例では、目標削減率が−10%であり、前年実績電力消費量が、2,000,000kWhであり、目標消費電力量が、1,800,000kWhである。
図7は、データサーバ100のユーザ行動判定時の動作を表すフローチャートである。
ステップ701において、まず、制御部101は、ユーザ行動判定部110を起動する。ユーザ行動判定部110は、センサデータ蓄積テーブル510からセンサデータを読み出す。次に、ステップ702において、ユーザ行動判定部110は、連携機器・連携システム170からデータを取得する。
次に、ステップ703において、ユーザ行動判定部110は、ステップ701及びステップ702で読み出したセンサデータと連携機器・連携システム170のデータに基づいて、イベント判定知識テーブル420に格納された判定知識を用いてイベント情報を判定する。すなわち、このステップ703においては、センサデータと連携機器・連携システム170のデータに基づいて、イベントがあったかどうかが自動的に判定される。
次に、ステップ704において、ユーザ行動判定部110は、ステップ703で判定したイベント情報や、センサデータなどに基づいて、省エネ行動の有無や省エネ行動の回数をエコ行動カードの実施記録として判定する。すなわち、ステップ704においては、ユーザ自身が省エネ行動を実施記録として入力していなくても、省エネ行動があったかどうかが自動的に判定される。
次に、ステップ705において、ユーザ行動判定部110は、ステップ703及びステップ704で判定したイベント情報とエコ行動カードをデータ蓄積データベース500の実施記録データ蓄積テーブル520に格納する。
次に、ステップ706において、ユーザ行動判定部110は、終了するか否かを定期的に(例えば1分毎など)判定し、終了しないと判定した場合は、ステップ701から繰り返し実行する。
例えば、連携機器・連携システム170(例えば、POSシステム)から顧客情報を取得できる場合、取得した顧客情報から顧客数(Cs)を抽出する。図4のイベント判定知識テーブル420のレコード420Dの例では、顧客数(Cs)が閾値(C3)以上であるという条件が設定されている。したがって、ステップ703では、顧客数(Cs)が閾値(C3)以上の場合は、イベントID「ECR」のイベント情報が判定される。そして、ステップ705において、ユーザ行動判定部110は、実施記録データ蓄積テーブル520にレコード520Dを記録する。
また、例えば、図4のイベント判定知識テーブル420のレコード420Bの例では、電力使用量及び温度についての条件が設定されている。夏季(例えば7月から9月)に、エアコンに接続された電力センサ160で計測された1分毎の電力使用量DEEmが予め設定された閾値(C2)より大きく、かつ環境センサで計測された1分毎の温度が28℃以下の状態が60分間継続した場合は、ステップ703において、イベントID「EAC」のイベント情報が判定される。そして、ステップ705において、ユーザ行動判定部110は、イベントID「AC」のイベント情報を実施記録データ蓄積テーブル520に記録する。
このように、イベント判定知識テーブル420を利用することによって、イベント情報を自動的に登録することが可能となる。
また、例えば、図4のイベント判定知識テーブル420のレコード420Aの例では、電力使用量及び時間についての条件が設定されている。エアコンに接続された電力センサ160で計測された1分間の電力使用量DEEmが予め設定された閾値(C1)より小さく、かつその状態が60分間継続していた場合、すなわちエアコンが1時間使用されていないと判断された場合は、ステップ703において、イベントID「EAC−1」のイベント情報が判定される。さらに、ステップ704において、ユーザ行動判定部110は、エアコンが1時間使用されていないと判定し、エコ行動カードID「AC−1」の省エネ行動が実施されたと判定する。そして、ステップ705において、ユーザ行動判定部110は、実施記録データ蓄積テーブル520にレコード520Bを記録する。
このように、イベント判定知識テーブル420を利用することによって、ユーザの省エネ行動を判定し、省エネ行動(エコ行動カード)情報を自動的に登録することが可能となる。
図8は、データサーバ100の実施記録入力時の動作を表すフローチャートである。
まず、ステップ801において、制御部101は、行動実施入力部106と表示画面生成部114と出力部107とを起動する。行動実施入力部106は、図11に示す画面においてユーザによって入力される情報を受付ける。図11の画面の詳細については後述する。
次に、ステップ802において、行動実施入力部106は、入力された情報を実施記録サマリテーブル530に記録する。
次に、ステップ803において、表示画面生成部114は、表示画面を生成する。このステップ803の詳細については後述する。
最後に、ステップ804において、出力部107が、表示画面生成部114によって生成された画面をユーザ側の入出力端末120に出力する。
図11は、ユーザが省エネ行動の日々の実施記録を入力する際に入出力端末120に表示される画面の例1100を示した図である。
画面1100は、対象日を選択する日付選択ボックス1110と、対象日における時間を設定する時間ボックス1111と、入力する実施記録の種類を選択するためのタブ1120,1130,1140とを備える。
図11の例では、エコ行動実施入力タブ1120が選択されている。例えば、図8のステップ801において、エコ行動実施入力タブ1120が選択されると、表示画面生成部114が、エコ行動実施記録を入力するエリアを生成し、出力部107が、生成されたエリアを出力する。ここで、ユーザは、電力使用量を削減するための省エネ行動プログラムにおいて、各日に実行した省エネ行動(以下、エコ行動とする)の実施記録を入力する。
画面1100のエコ行動実施記録を入力するエリアは、実行したエコ行動を選択して入力するカラム1231と、エコ行動の実行回数を表示するカラム1232と、エコ行動の内容を表示するカラム1233と、エコ行動の実施で削減できる1日の電力使用量(以下、電力削減量とする)を表示するカラム1234と、エコ行動の実行回数に応じたエコ行動カード毎の電力使用量の削減量(以下、実施削減量とする)を表示するカラム1235と、全ての実施削減量の合計値(以下、実施合計値とする)を表示するエリア1236と、一日の目標削減量に達成するまでに必要な残りの削減量を表示するエリア1237とを備える。
ユーザは、電力使用量を削減する行動を実行した場合、カラム1231のチェックボックスをクリックすることでエコ行動に関する実施記録を入力することができる。また、同じエコ行動を複数回実行した場合は、チェックボックスをその回数分クリックすることで実施記録を入力することができる。
また、この際、制御部101は、データ蓄積データベース500の実施記録データ蓄積テーブル520に格納されたエコ行動カード情報を読み出し、画面1100に表示する。例えば、本実施例では、実施記録データ蓄積テーブル520のレコード520Bにエコ行動カードID「AC−1」520Bが登録されているので、エコ行動カード「エアコンを1時間短縮」1230Cが自動的に入力されることになる。これにより、入力時間を短縮することができるだけでなく、入力忘れを防止することができる。また、もし自動的に入力された実施記録データが正しくない場合でも、入力し直しすることで修正できるので、より正確に実施状況を記録することが可能となる。
ユーザが実施記録を入力すると、例えば、制御部101は、その入力結果に応じて実施削減量及び実施合計値を算出する。そして、その算出結果は、カラム1235とエリア1236に表示される。
例えば、画面1100の例では、1回の行動で20[kWh]の電力使用量を削減することができるエコ行動「ショーケースに詰め過ぎない」1230Aでは、実施記録として1回分実施されているため、このエコ行動の電力使用量の削減量として−20[kWh]が表示されている。
また、エコ行動「ショーケースに詰め過ぎない」1回分、「適切な温度に管理する」1回分、「エアコンを1時間短縮」2回分、「不要な照明を消灯する」1回分が実施記録として入力されているため、実施合計値「−235」が表示されている。
また、画面1100の例では、一日の目標削減量が446[kWh]であり、実施合計値が「−235」のため、残りの削減量として、「211」が表示されている。このように、省エネ行動の実施入力に応じて、残りの削減量が表示されるので、その日に必要な省エネ行動を把握することが可能となる。
図12は、ユーザが省エネ行動の日々の実施記録を入力する際に入出力端末120に表示される画面の別の例1200を示した図である。
図12の例では、イベント実施入力タブ1130が選択されている。例えば、図8のステップ801において、イベント実施入力タブ1130が選択されると、表示画面生成部114が、イベント実施記録を入力するエリアを生成し、出力部107が、生成されたエリアを出力する。
画面1200のイベント実施記録を入力するエリアは、イベントの実施状況を入力するカラム1341と、イベントの種類を表示するカラム1342とを備える。ユーザは、イベントの種類に該当する現象や出来事があった場合、カラム1341のチェックボックスをクリックすることによってイベントに関する実施記録を入力することができる。
例えば、天候が雨や曇りなどの場合、イベント「雨や曇り」1340Aをクリックして入力することになる。また、この際、制御部101は、データ蓄積データベース500の実施記録データ蓄積テーブル520に格納されたイベント情報を読み出し、画面1200に表示する。例えば、本実施例では、実施記録データ蓄積テーブル520のレコード520DにイベントID「ECR」が登録されているので、イベント「お客様多数」1340Bが自動的に入力されることになる。これにより、入力時間を短縮することができるだけでなく、入力忘れを防止することができる。
図13は、ユーザが省エネ行動の日々の実施記録を入力する際に入出力端末120に表示される画面の更に別の例1300を示した図である。
図13の例では、コメント入力タブ1140が選択されている。例えば、図8のステップ801において、コメント入力タブ1140が選択されると、表示画面生成部114が、コメントを入力するエリアを生成し、出力部107が、生成されたエリアを出力する。
画面1300のコメントを入力するエリアは、文章で入力するエリア1451を備える。エリア1451には、省エネ行動ができなかった理由や言い訳、また、省エネ行動が実施できたことを自分で褒めるための褒め言葉などを入力できる。画面1300の例は、「今日は残業で夜遅くまで商品整理をしていました。」が入力されていることがわかる。
入力が完了して登録ボタン1160が選択されると、ステップ802において、行動実施入力部106は、入力された情報を実施記録サマリテーブル530に記録する。例えば、図11の画面1000から図13の画面1300の場合、行動実施入力部106は、レコード530Bを実施記録サマリテーブル530に格納することになる。
図8のステップ803の画面生成の内容を詳細に説明する。図9は、ステップ803における動作を表すフローチャートである。
ステップ901において、まず、表示画面生成部114は、対象日となる一日の電力使用量の目標値(一日当たりの電力の目標消費量)OEEを目標値格納エリア320から読み出す。
次に、ステップ902において、表示画面生成部114は、対象日となる一日の電力使用量の実績値REEを実施記録サマリテーブル530から読み出す。
次に、ステップ903において、制御部101は、累積削減量算出部111を起動する。累積削減量算出部111は、以下の数式1を用いて、目標値OEEと実績値REEの差分から対象日となる一日の電力使用量の削減量DEEを算出する。
DEE=OEE−REE [kWh] ・・・(数式1)
次に、ステップ904において、累積削減量算出部111は、以下の数式2を用いて、開始日BDTから対象日ODTまでの削減量DEEを加算し、累積削減量TDEEを算出する。
ODT
TDEE(n) = Σ DEE(n) [kWh] ・・・(数式2)
n=BDT
これにより、累積削減量TDEEが算出される。
次に、ステップ905において、制御部101は、実施率算出部112を起動する。実施率算出部112は、対象日となる一日の削減目標値(一日当たりの電力の目標削減量)OEAを目標値格納エリア320から読み出す。
次に、ステップ906において、実施率算出部112は、実施記録サマリテーブル530から、対象日におけるユーザの実施記録を読み出す。ここで、実施率算出部112は、実施記録のエコ行動カードに対応する削減量をエコ行動カードテーブル230から取得し、一日当たりの合計削減量TEAを算出する。
次に、ステップ907において、実施率算出部112は、以下の数式3を用いて、削減目標値OEAと合計削減量TEAに基づいて実施率EARを算出する。
EAR = TEA/OEE ・・・(数式3)
次に、ステップ908において、制御部101は、達成度算出部113を起動する。達成度算出部113は、以下の数式4を用いて、達成度EADを算出する。
EAD = 2 (但し、EAR≧1) ・・・(数式4)
1 (但し、0<EAR<1)
0 (但し、EAR≦0)
ここで、達成度EADが0、1、2のとき、それぞれ「×」「○」「◎」が表示される。
最後に、ステップ909において、表示画面生成部114は、目標値OEEと、実績値REEと、累積削減量TDEEと、達成度EADとに基づいて表示画面を生成し、出力部107に出力する。
図1の下部、図17、及び図18は、表示画面生成部114によって生成された画面が入出力端末120に表示された例を示している。図1の下部は、省エネ行動プログラムの実施期間が10日間の例である。また、図17は、省エネ行動プログラムの実施期間が1ヶ月の例である。図18は、省エネ行動プログラムの実施期間が3ヶ月の例である。
入出力端末120の画面は、グラフ表示エリアを備える。グラフ表示エリアでは、横軸に日付、縦軸に電力使用量(消費電力量123)及び電力削減量の累積削減量TDEE(累積削減量121)のグラフが示されている。このグラフにおいて、電力使用量の実績値REEは棒グラフで示されており、一日の目標値OEE(目標値122)は線グラフで示されている。また、累積削減量TDEEは、折れ線グラフで示されており、累積削減量TDEEは、実施期間の開始日を「0」として、削減量の値に応じて下向きに数値を取っている。また、グラフ内の黒色の四角印は、電力削減量の累積目標値を示している。ここでは、目標値格納エリア320の累積目標値を表示している。
また、エコ行動の実施記録に関しては、達成度125が、対象日と対応するようにグラフの日付と同軸上に表示されている。達成度125は、一日の目標値以上の削減量が達成できた場合に「◎」が表示され、一日の目標値未満であるが省エネ行動は実施した(すなわちエコ行動カードの実施記録がある)場合には「○」が表示され、省エネ行動を実施しなかった(すなわちエコ行動カードの記録がない)場合には「×」が表示されている。
平均気温124は、対象日と対応するようにグラフの日付と同軸上に表示され、数値で示されている。さらに、イベント126も対象日と対応するようにグラフの日付と同軸上に表示されている。イベント126については、イベントがあった日にチェックマーク「レ」が表示されている。
このように、省エネ行動と電力削減量との関連性が表示されるので、ユーザは日々の行動と電力削減量の結果を比較して参照でき、日々の実施状況を適切に把握することができる。また、日々の実施記録が一覧で参照できるので、日々の実施状況を簡単に把握することができる。
これにより、省エネ行動が適切にできているときは、電力が削減できている等、省エネ行動の結果として電力削減効果を簡易に把握できるので、省エネ行動の動機づけが可能となる。
また、イベント情報とともに一覧で参照できるので、省エネ行動を実施した場合に、様々な要因で期待通りに電力量が削減できなかった場合でも、その原因を把握できるため、モチベーションを維持でき、継続を支援することができる。
また、省エネルギー行動支援システムでは、通常、消費電力量の累積値を単に表示することが考えられるが、本発明では、累積削減量を用いたグラフ表示を行うことによって、消費電力量の累積値のグラフ表示と比較して、少ない表示エリアでも適切に表示することができる。例えば、本実施例では、目標削減率が10%のため、累積削減量は、消費電力量の累積値の10%の表示エリアでも表示できる。そのため、少ない表示エリアでも日々の電力量の変動(削減量の変動)を細かく把握できるため、省エネ行動と電力削減量との関係性をより把握しやすくすることができる。このように、累積削減量を用いた表示によって、効率的な表示が可能となる。また、スマートフォンやタブレット端末など、画面サイズの小さい表示デバイスでも、1画面で表示、スクロール表示など含めて、効率的な表示が可能となる。
さらに、累積削減量を用いたグラフ表示によって、図17のような1ヶ月間のグラフ表示や、図18のような3ヶ月間のグラフ表示、また1年間のグラフ表示など、長期間の省エネ行動と電力削減量との関連性を表示することができる。したがって、3ヶ月間や四半期毎、季節毎、1年間など、様々な期間の省エネ行動プログラムに、効果的かつ効率的に利用することが可能となる。
次に、指導者がユーザに対して省エネ行動の支援を行うための構成について説明する。図14は、指導者が月次レポートを作成する際のデータサーバ100の動作を表すフローチャートである。
まず、ステップ1501において、制御部101は、表示画面生成部114及び出力部107を起動する。そして、表示画面生成部114が、図15に示す指導者用画面を生成し、出力部107が、表示画面生成部114によって生成された画面を、指導者側の入出力端末130に出力する。指導者は、図15に示す画面において、ユーザの情報を入力する。図15の画面の詳細については、後述する。
次に、ステップ1502において、制御部101は、図15に画面で入力された情報を用いて、目標値格納エリア320から、削減目標値や累積目標値などを読み出す。
次に、ステップ1503において、制御部101は、前年の一日当たりの電力使用量の実績値を目標値格納エリア320から読み出す。
さらに、ステップ1504において、制御部101は、気象情報取得部104を起動し、気象情報取得部104が、気象情報を取得する。
次に、ステップ1505において、制御部101は、実施記録サマリテーブル530から実施記録を読み出す。
次に、ステップ1506において、制御部101は、指導文候補生成部115を起動する。指導文候補生成部115は、ステップ1502〜1505において取得された目標値、実績値、気象情報などを用いて、知識データベース400の指導知識テーブル410を参照する。そして、指導文候補生成部115は、指導知識テーブル410から、条件が一致した指導文の候補を取得する。
次に、ステップ1507において、制御部101は、レポート作成部116を起動する。レポート作成部116は、指導文候補生成部115が取得した指導文の候補を指導者側の入出力端末130に出力する。この際、表示画面生成部114が、図16に示す指導者用画面を生成し、出力部107が、表示画面生成部114によって生成された画面を、指導者側の入出力端末130に出力する。図16の画面の詳細については、後述する。
図15は、指導者がユーザの情報を入力するときの入出力端末130に表示される画面の例1600を示した図である。
ステップ1501において、指導者側の入出力端末130には、画面1600が表示される。画面1600は、対象顧客を選択するエリア1610と、対象のユーザ(ここでは、店舗名)を選択するエリア1620と、指導文を作成する際に対象とする月次を選択するエリア1630とを備える。
指導者が各エリア1610,1620,1630を選択した後、実行ボタン1660が押されると、図14のステップ1502以降のステップが実行されることになる。
図16は、指導者が候補文を作成する際に入出力端末130に表示される画面の例1700を示した図である。
ステップ1507において、指導者側の入出力端末130には、画面1700が表示される。画面1700は、レポート作成エリア1710と、指導文候補表示エリア1730とを備える。
レポート作成エリア1710は、ユーザ側の入出力端末120に表示される画面が表示されるエリア1720と、選択後の指導文が表示されるエリア1740とを備える。この例では、エリア1720には、図17に示すユーザ側の画面が表示されている。
ステップ1507において出力された指導文の候補は、指導文候補表示エリア1730に着目点(消費電力量1730A、減量ペース1730B、エコ行動1730C)毎に分類されて表示される。このように、着目点毎に指導文の候補が表示されるので、異なる着目点で構成された指導文を簡単に作成することができ、ユーザに対して効果的に継続を支援することができる。
指導者は、指導文の候補を指導文候補表示エリア1730において選択すると、その指導文の文章が、エリア1740の指導文編集ボックス1741にコピーされる。指導者が、指導文編集ボックス1741内の指導文を編集し、登録ボタン1761を押すと、指導文を含む月次レポートが電子メールでユーザに送信される。なお、別形態として、データ蓄積データベース500が、指導者が作成した月次レポートを格納するためのテーブルを備え、月次レポートをデータ蓄積データベース500に格納するようにしてもよい。
このように、本システムにより、指導者は指導文候補を選択するだけで、簡単に指導文を作成することができるので、業務効率を向上することが可能となる。
また、指導者からの月次レポートを受信したユーザは、月次の実施記録を閲覧できるとともに、自身の省エネ行動に基づく指導文を確認できるので、省エネ行動のモチベーションを維持、さらに、省エネ行動のモチベーションを向上させることができる。例えば、本実施例では、月次レポートの指導文として、指導文編集ボックス1741の指導文「前半はゆるやかでしたが、後半頑張り目標達成です。」を確認できる。このように、累積削減量という結果だけでなく、電力削減量の進捗状況という経過まで含めた指導文を確認できるので、ユーザが省エネ行動のモチベーションを維持でき、継続意識を向上させることができる。
また、本実施例では、指導知識テーブル410を用いて、累積削減量と省エネ行動の実施状況に応じて適切な指導文が生成される。電力削減量の進捗状況や省エネ行動の実施状況などに応じて日々の省エネ行動が適切に評価され、指導者からの指導文としてその評価が提示されるので、ユーザが省エネ行動のモチベーションを維持でき、継続意識を向上させることができる。
従来の技術では、電力等のエネルギーの使用量をモニタリングして表示するのみで、どのような省エネ行動が実施されているかモニタリングされておらず、エネルギーの使用量と省エネ行動との関連性を把握することができなかった。
本実施形態では、実施率算出部112が、一日当たりの目標削減量と、ユーザの省エネ行動の実施記録から求めた合計削減量とに基づいて、実施率を算出する。さらに、達成度算出部113が、実施率算出部112によって算出された実施率に基づいて達成度を算出し、達成度がユーザ側の入出力端末120に表示される。
この構成によれば、ユーザの省エネ行動とエネルギーの使用量との関連性を提示することによって、モチベーションの維持や継続を支援することが可能となる。
また、従来の技術では、省エネ行動に対してその結果として表れる消費電力量の変動を俯瞰的に把握できず、省エネ行動のモチベーションの維持ができないという課題もあった。
本実施形態では、累積削減量算出部111が、実施期間の開始日から対象日までの一日当たりの削減量を加算することによって累積削減量を算出し、この累積削減量と達成度がユーザ側の入出力端末120において同軸上に表示される。
この構成によれば、ユーザが、累積削減量という形で消費電力量の変動を俯瞰的に把握することができ、モチベーションの維持や継続を支援することが可能となる。また、達成度と累積削減量とがユーザ側の入出力端末120において同軸上に表示されるので、ユーザの省エネ行動と削減量とを関係性が容易に把握できる。これにより、より効果的にモチベーションの維持や継続を支援することが可能となる。
また、本実施形態では、行動実施入力部106が、省エネ行動の阻害要因となる事象をイベント情報として入力させる処理を実行し、イベント情報と達成度がユーザ側の入出力端末120において同軸上に表示される。
この構成によれば、ユーザは、様々な要因で期待通りに電力量が削減できなかった場合でも、省エネ行動の阻害要因とともに把握できるので、ユーザの省エネ行動のモチベーションを維持でき、継続を支援することが可能となる。
また、本実施形態では、ユーザ行動判定部110が、センサデータと連携機器・連携システム170のデータに基づいて、イベントがあったかどうかを自動的に判定する。さらに、ユーザ行動判定部110は、省エネ行動の有無や省エネ行動の回数も自動的に判定する。
この構成によれば、イベントや省エネ行動があったかどうかが自動的に判定されるので、ユーザの入力忘れを防止することができ、より正確にイベントやユーザの省エネ行動を記録することが可能となる。
また、従来の技術では、省エネ行動の評価を消費電力量の変動に応じて適切に評価することができず、省エネ行動の継続を適正に支援できないという課題があった。
本実施形態では、指導文候補生成部115が、指導知識テーブル410を用いることによって、電力削減量の進捗状況又はユーザの省エネ行動の実施状況などに応じて、指導文面を変えて出力する。
この構成によれば、日々の省エネ行動が適切に評価され、指導者からの指導文としてその評価が提示されるので、ユーザが省エネ行動のモチベーションを維持でき、継続意識を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
上述の実施形態において、省エネルギー行動支援システム10は、主に、電力エネルギーを対象としているが、電力に限定されず、ガスや水道など様々な光熱関連のエネルギーを対象にすることができる。
また、上述の実施形態において、ユーザ側の入出力端末120の画面には、達成度125、累積削減量121、イベント126の情報等の様々な情報が表示されているが、ユーザが省エネ行動とその結果との関連性が把握されればよく、例えば、達成度125及び累積削減量121の少なくとも1つが表示されればよい。達成度は、上述した3段階の評価に限られず、別の評価方法を用いてもよい。更に、累積削減量121だけでなく、1日当たりの削減量も表示してもよい。
また、上述の実施形態において、エコ行動カードテーブル230には、省エネ行動を実施したときに抑制されるエネルギーに関連する削減値として、電力の削減量が設定されている。この削減値は、電力に限定されず、例えば、メモリ102のCO排出量係数格納エリア310を用いて、COの排出削減量にしてもよい。また、エネルギーの削減量に限定されず、エネルギーの削減量によって計算される節約金額など、ユーザのモチベーションの維持に関連するものに設定してもよい。
また、上述の実施形態において、本システムは、データサーバ100とユーザ側の入出力端末120と指導者側の入出力端末130の3つの装置で構成されているが、3つの装置の機能を1つの装置にまとめて構成することもできる。その場合、例えば、ユーザに提示される指導文は、指導知識テーブル410の条件に一致したものを自動的に表示するようにしてもよい。
また、上述した実施形態の構成は、それらの一部や全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現することができる。また、本発明は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードで実現してもよい。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をデータサーバ100等の情報処理装置に提供し、その情報処理装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのプロセッサ(又は演算部)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
さらに、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それを情報処理装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、使用時にその装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
最後に、ここで述べたプロセス及び技術は本質的に如何なる特定の装置に関連することはなく、コンポーネントの如何なる相応しい組み合わせによってでも実装できることを理解する必要がある。更に、汎用目的の多様なタイプのデバイスがここで記述した教示に従って使用可能である。ここで述べた方法のステップを実行するのに、専用の装置を構築するのが有益であることが判るかもしれない。本発明は、具体例に関連して記述したが、これらは、すべての観点に於いて限定の為ではなく説明の為である。本分野にスキルのある者には、本発明を実施するのに相応しいハードウェア、ソフトウェア、及びファームウエアの多数の組み合わせがあることが解るであろう。例えば、本実施形態に記載の機能を実現するプログラムコードは、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
また、上述の実施形態において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
100 データサーバ
101 制御部
102 メモリ
103 通信部
104 気象情報取得部
105 電力使用量取得部
106 行動実施入力部
107 出力部
108 目標消費電力量設定部
109 期間目標算出部
110 ユーザ行動判定部
111 累積削減量算出部
112 実施率算出部
113 達成度算出部
114 表示画面生成部
115 指導文候補生成部
116 レポート作成部
117 ユーザ情報データベース
118 データ蓄積データベース
119 知識データベース
120,130 入出力端末
140 ネットワーク
150 受信端末
160 電力センサ
161 環境センサ
170 連携機器・連携システム

Claims (10)

  1. エネルギーの消費量を抑制する省エネ行動の情報と、前記省エネ行動を実施したときに抑制されるエネルギーに関連する削減値と、ユーザの前記省エネ行動の実施結果の情報とを格納する記憶部と、
    前記省エネ行動の前記実施結果を記録する対象期間と、該対象期間における期間目標値とに基づいて、少なくとも1つの目標値を算出する目標算出部と、
    前記エネルギーの消費量を測定するエネルギー消費測定部と、
    前記省エネ行動の前記実施結果を入力させるための行動実施入力部と、
    前記省エネ行動の前記実施結果によって抑制された削減結果値を、前記削減値を用いて算出し、前記削減結果値と前記目標値とを比較することによって達成度を算出する達成度算出部と、
    前記達成度を表示する表示部と
    を備える省エネルギー行動支援システム。
  2. 請求項1に記載の省エネルギー行動支援システムにおいて、
    前記目標算出部は、前記目標値として一日当たりのエネルギーの目標消費量を算出し、
    前記省エネルギー行動支援システムは、
    対象日の前記エネルギーの消費量と前記目標消費量とに基づいて前記対象日の削減消費量を算出し、前記対象期間の開始日から前記対象日までの前記削減消費量を加算して累積削減量を算出する累積削減量算出部を更に備え、
    前記表示部が、前記達成度と前記累積削減量を同軸上に表示することを特徴とする省エネルギー行動支援システム。
  3. 請求項1又は2に記載の省エネルギー行動支援システムにおいて、
    前記目標算出部は、前記目標値として一日当たりのエネルギーの目標削減量を算出し、
    前記達成度算出部は、前記削減結果値と前記目標削減量とに基づいて前記省エネ行動に関する実施率を算出し、前記実施率に基づいて前記達成度を算出することを特徴とする省エネルギー行動支援システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の省エネルギー行動支援システムにおいて、
    前記エネルギー消費測定部からの情報に基づいて、前記ユーザが前記省エネ行動を実施したかを自動的に判定するユーザ行動判定部を備え、
    前記ユーザ行動判定部は、判定結果を前記省エネ行動の前記実施結果として前記記憶部に記録することを特徴とする省エネルギー行動支援システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の省エネルギー行動支援システムにおいて、
    前記行動実施入力部は、前記省エネ行動の阻害要因となる事象をイベント情報として入力させる処理を更に実行し、
    前記表示部は、前記イベント情報を前記達成度と同軸上に表示することを特徴とする省エネルギー行動支援システム。
  6. 請求項5に記載の省エネルギー行動支援システムにおいて、
    前記省エネ行動の阻害要因となる事象を自動的に判定し、前記イベント情報を前記記憶部に記録するイベント判定部を更に備えることを特徴とする省エネルギー行動支援システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の省エネルギー行動支援システムにおいて、
    前記ユーザに対する指導文面を出力する指導文生成部を備えることを特徴とする省エネルギー行動支援システム。
  8. 請求項7に記載の省エネルギー行動支援システムにおいて、
    前記指導文生成部が、前記削減結果値と前記目標値との比較によって前記指導文面を変えて出力することを特徴とする省エネルギー行動支援システム。
  9. 請求項7又は8に記載の省エネルギー行動支援システムにおいて、
    前記指導文生成部が、前記ユーザの前記省エネ行動の前記実施結果に応じて前記指導文面を変えて出力することを特徴とする省エネルギー行動支援システム。
  10. ユーザの省エネルギー行動を支援する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータが、記憶部と、演算部と、表示部とを備え、
    前記コンピュータに、
    エネルギーの消費量を抑制する省エネ行動の情報と、前記省エネ行動を実施したときに抑制されるエネルギーに関連する削減値と、ユーザの前記省エネ行動の実施結果の情報とを前記記憶部に格納する処理と、
    前記演算部により、前記省エネ行動の前記実施結果を記録する対象期間と、該対象期間における期間目標値とに基づいて、少なくとも1つの目標値を算出する処理と、
    前記演算部により、前記エネルギーの消費量を測定する処理と、
    前記演算部により、前記省エネ行動の前記実施結果を入力させる処理と、
    前記演算部により、前記省エネ行動の前記実施結果によって抑制された削減結果値を前記削減値を用いて算出し、前記削減結果値と前記目標値とを比較して達成度を算出する処理と、
    前記表示部により、前記達成度を表示する処理と
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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