JP2010175968A - 制御装置、プログラム、記録媒体及び画像形成システム - Google Patents

制御装置、プログラム、記録媒体及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザが指定した領域の光沢を調整する際に、ガラス転移点の異なる複数のトナーを入れ替えることによって達成していた。そのため、ユーザが指定した領域の光沢を調整する際に、ユーザは適切なトナーを選択する必要があった。さらに、ユーザは、光沢を調整する度に選択したトナーを画像形成装置にセットするという手間があった。
【解決手段】 ユーザが指定した領域の光沢をどのように調整したいのかをモード情報として取得し、取得されたモードに応じて、ユーザが指定した領域、又は、ユーザが指定した領域を除く画像形成可能な領域に透明画像が選択的に形成されるように制御する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、シートに有色画像と透明画像を形成する画像形成システムを制御する制御装置、情報処理装置又は情報処理システムを制御装置として機能させるプログラム、プログラムを記録した記録媒体、及び画像形成システムに関するものである。
印刷市場において、印刷物に対して高い付加価値をつけるために、シートの指定した部分の光沢を周りの光沢と比べて高い光沢にしたり、低い光沢にしたりしたいという要望がある。
この要望に対して、特許文献1において、指定した部分の光沢をガラス転移点の異なる2種類の透明トナーを利用することにより光沢を調整する方法が開示されている。
特許文献1に記載の画像形成装置は5つの現像器を備えている。これらの現像器には、それぞれ、シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、ブラックトナー、透明トナーが充填される。
同量のトナーをシートに定着したとき、ガラス転移点の高いトナーが定着された領域の光沢度はガラス転移点の低いトナーが定着された領域の光沢度よりも低いことがわかっている。そのため、特許文献1においては、指定された領域の光沢を高くするために、ガラス転移点の高い有色トナーとガラス転移点の低い透明トナーを現像器に充填する。そして、指定された領域に透明トナーを形成することによって、透明トナーが形成された領域の光沢を高くしている。
また、指定された領域の光沢を低くするために、ガラス転移点の低い有色トナーとガラス転移点の高い透明トナーを現像器に充填する。そして、指定された領域に透明トナーを形成することによって、透明トナーが形成された領域の光沢を低くしている。
このように、ガラス転移点の異なる2種類の透明トナーを用いることによって、シートの指定した部分の光沢を周りの光沢と比べて高い光沢にしたり、低い光沢にしたりすることができる。
特開2002−72613号
しかしながら、ガラス転移点の異なる2種類の透明トナーを用いる構成において、指定された領域の光沢を高くする場合と低くする場合を切り替える度に、ユーザは画像形成装置に透明トナーを入れ替える必要があった。
そこで、本発明の目的は、取得手段によって取得された画像形成可能な領域又は取得された領域を除く画像形成可能な領域に透明画像を形成することによって、ユーザによって指定された領域の光沢を周りの領域よりも高くしたり低くしたりすることができる画像形成装置を制御する制御装置、プログラム、記録媒体、及び、画像形成システムを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、有色画像が形成されるシートの一部に透明トナーを用いて光沢を調整するための透明画像を形成可能な画像形成システムを制御する制御装置であって、シートに形成される有色画像の少なくとも一部の光沢を調整すべき領域を取得する領域取得手段と、前記領域取得手段によって取得された領域の光沢を他の領域の光沢より相対的に高くするモードと前記領域取得手段によって取得された領域の光沢を他の領域の光沢より相対的に低くするモードを含む複数のモードの中から設定されたモードを取得するモード取得手段と、前記モード取得手段によって取得されたモードに応じて、前記領域取得手段によって取得された画像形成可能な領域、又は、前記領域取得手段によって取得された領域を除く画像形成可能な領域に透明画像が選択的に形成されるように前記画像形成システムを制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
光沢を調整したい領域又は光沢を調整したい領域を除く画像形成可能な領域に透明トナーを形成することによって、ユーザによって指定された領域の光沢を周りの領域よりも高くしたり低くしたりすることができる。
実施例において、光沢の程度を表す光沢度は日本電色工業株式会社製ハンディ型光沢計PG−1Mを用いて計測した。測定モードはJIS Z 8741 鏡面光沢度−測定方法に準拠した60度光沢測定モードである。
以下、本発明を適用した実施例の説明をする。以下に本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。したがって、特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(MFPのハードウエア構成について)
以下に、画像形成装置の一例であるMFPのハードウエア構成について述べる。MFP100は制御装置及び制御手段としてのコントローラ部、スキャナ部、プリンタ部から構成されている。以下に各部について詳しく説明する。なお、MFP(Multifunction Peripheral若しくはPrinter)とはコピー機能、プリンタ機能、ファックスの送受信、スキャナ機能等の複数機能を持つ複合装置のことである。
(コントローラ部)
図1はMFP100のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
制御手段としてのCPU101(Central Prossessing Unit)、RAM102(Random Access Memory)、ROM103(Read Only Memory)、はバス105に接続されている。同様に、HDD104(Hard Disk Drive)、画像処理専用回路106、ネットワークコントローラ107、プリンタコントローラ108、スキャナコントローラ109、I/Oコントローラ110はバス105に接続されている。バス105に接続されている各種ユニットはバスを介して相互に通信することができる。
このような構成において、制御手段としてのCPU101はバス105を介して、HDD104、ネットワークコントローラ107、プリンタコントローラ108、スキャナコントローラ109、I/Oコントローラ110に対して制御命令等を送信する。また、CPU101はバス105を介して、HDD104、ネットワークコントローラ107、プリンタコントローラ108、スキャナコントローラ109、I/Oコントローラ110からの状態を示す信号又は画像データ等のデータを受信する。このようにしてCPU101はMFP100を構成する各種ユニットを制御することができる。詳しく各ユニットの動作について以下に記述する。
CPU101及び画像処理専用回路106は例えばROM103に保存されているプログラムをCPU101及び画像処理専用回路106内部にあるレジストリと呼ばれる1次メモリに展開して実行する。RAM102はCPU101又は画像処理専用回路106がプログラムを実行する際に必要となる2次メモリーとして共用利用される。ROM103と比較して記録容量の多いHDD104は主にMFP100の内部で保持される画像データの保存に利用される。ネットワークコントローラ107は外部の機器と通信するための処理回路である。ネットワークコントローラ107はCPU101から送信される信号を変調して各種規格に準じた信号に変換する。本実施例において、ネットワークコントローラ107はIEEE803.2規格に準じた多値の信号に変換し、Ethernet(登録商標)I/F114を介してネットワークに送信する。また、ネットワークコントローラ107はEthernet(登録商標)I/F114を介してネットワークから受信した多値の信号を復調し、CPU101に送信する。これにより、MFP100はネットワークを介して制御装置としてのMFP Controller200又は制御装置としてのPC300と通信してもよい。同様に、ネットワークコントローラ107はCPU101から送信される信号をARCNET(Attached Resource Computer NETwork)規格に準じた信号に変換し補助装置I/F113を介して補助装置118に送信する。また、ネットワークコントローラ107は補助装置118から受信した信号を復調し、CPU101に送信する。なお、補助装置118としては例えば、後処理装置としてのフィニッシャー、補助給紙装置としてのペーパーデッキなどが挙げられる。
CPU101がプリンタコントローラ108を介して画像形成部としてのプリンタ部115へ送信する画像データはイメージデータである。そのため、PC300からMFP100に対してPDL(Page Discription Language)が入力されたとき、CPU101及び画像処理専用回路106はRIP(Raster Image Prossessing)を分担して実行する。なお、PDLとは、MFP100に出力すべき画像イメージを指示するためのプログラミング言語ある。PDLの利点はプリンタの解像度に依存しないベクターデータとして図形を保持できること及び単純な線画の場合にデータ量をイメージデータと比べて少なくすることができることである。逆に、PDLを用いることでPDLをプリンタ部で出力する際に必要となるマップイメージデータに再変換する必要があり、この処理がオーバヘッドとなる。このようなPDLをイメージデータに変換する処理をRIP(Raster Image Processing)と呼ぶ。このようにRIPによってPDLから変換されたイメージデータはプリンタコントローラ108を介してプリンタ部115へ送信される。プリンタ部115は受信したイメージデータに基づき印刷物を出力する。なお、プリンタコントローラ108は外部から入力されたイメージデータを元にプリンタ部115に対してイメージデータに応じたトナー像をシートに定着させることができる。プリンタコントローラ108はネットワークコントローラ207を介して外部から送信されるイメージデータに基づきプリンタ部115を制御することができる。
スキャナコントローラ109はスキャナ部116が備える原稿台下部のイメージセンサの原稿イメージ取り込み動作及びADF(Auto Document Feeder)の動作を制御する。ユーザは原稿のイメージデータをMFP100に取り込ませるときに、原稿台に1枚ずつ原稿をセットする。スキャナコントローラ109は原稿読み取り指示を受け、原稿台下部にあるイメージセンサを走査させ、原稿台にセットされた原稿のイメージデータを取得する。また、ユーザは複数枚の原稿をADFにセットし読み取りを指示することができる。これにより、ADFはセットされた複数枚の原稿から1枚をイメージセンサ部へ送り出す。次に、ADFはイメージセンサ部へ送り出した原稿を除く複数枚の原稿から1枚をイメージセンサ部へ送り出し、ADFにセットされた原稿がなくなるまでこの動作を繰り返す。これにより、ADFにセットされた原稿を自動的に連続して読み取りを行うことができる。これにより、大量の原稿をスキャンする場合に、ユーザが原稿を1枚ずつ原稿台に載せ変える手間を省くことができる。
MFP100内のHDD104に画像を保存するボックスモードが選択された場合、スキャナコントローラ109はスキャナ部116で取得されたイメージデータをHDD104に保存する。スキャナ部116で取得されたイメージデータをプリンタ部115で出力するコピーモードが選択された場合、スキャナコントローラ109はスキャナ部116で取得されたイメージデータをプリンタコントローラ108に送信する。これによりプリンタコントローラ108は受信したイメージデータをプリンタ部115に出力させる。
I/Oコントローラ110はUSB I/F117を介してPC300若しくはMFP Controller200と通信を行う。また、I/Oコントローラ110は表示手段としてのディスプレイ111と入力手段としての操作パネル112に接続されている。CPU101はユーザが操作パネル112によって入力した情報をI/Oコントローラ110を介して取得することができる。また、I/Oコントローラ110はユーザに選択可能な情報やMFP100の状態を示す情報をディスプレイに表示させる。ディスプレイ111にはMFP100で用いるシートの光沢に関する情報を入力する画面、透明トナーを用いて部分的にかつ相対的に光沢を高くしたい領域を入力する画面等が表示される。
以上がコントローラ部に対する説明である。
(スキャナ部)
図2はMFP100の構造を説明するための概略図である。以下に本実施例のスキャナ部に対する説明を行う。スキャナ部116は図2においてプリンタ部115の紙面上方に配置されている。前述の通り、スキャナ部116は原稿画像を読み取るための光電変換素子としてイメージセンサと原稿台及びADF(Auto Document Feeder)から構成される。スキャナ部116はイメージセンサを用いて原稿台若しくはADFにセットされた原稿の画像データを取得する。スキャナ部116で取得された画像データはスキャナコントローラ109に送信される。スキャナコントローラ109はバス105を介して接続された各部へスキャナ部116で取得された画像データを送信することができる。
(プリンタ部)
以下に本実施例のプリンタ部に対する説明を行う。本実施例において、プリンタ部は電子写真方式であるとする。そのため、プリンタ部は搬送部、作像部、定着部から成る。以下に搬送部、作像部、定着部の説明を行う。
(搬送部)
搬送部はカセット13a及び13b、手差しトレイ14、ピックアップローラ11、搬送ローラ対12、レジストローラ対8から構成される。記録材としてのシートはカセット13a及び13bにセットされる。カセット13a及び13bにセットされたシートの光沢、坪量、種類等はそれぞれ操作パネル112を用いて手動登録することができる。以下に、カセット13aにセットされたシートが搬送される流れを説明する。
カセット13aにセットされたシートはピックアップローラ11によって1枚ずつ送り出される。ピックアップローラ11によって送り出されたシートは搬送ローラ対12によって搬送される。搬送ローラ対12によって搬送されたシートは停止しているレジストローラ対8に突き当たる。このように突き当たったシートは中間転写ベルト7上のトナー像と同期するように回転したレジストローラ対8によって二次転写部に搬送される。
(作像部)
作像部は各色の画像形成ステーションと中間転写ベルトユニットから構成される。透明トナー像を形成する画像形成ステーションTは感光体ドラム1、帯電器2、レーザスキャナ3、現像器4、一次転写ローラ6、及び、ドラムクリーナ5から構成される。他の色についても現像器内のトナーを除き略同一である。また中間転写ベルトユニットは中間転写ベルト7、従動ローラ7a、二次転写対向ローラ7b、及び、駆動ローラ7cから構成される。
以下にシートに転写するためのトナー像が中間転写ベルト7に形成される流れに沿って作像部の構成を説明する。透明トナー像は透明画像形成手段としての画像形成ステーションTによって形成される。同様にして、イエロートナー像は各々、有色画像形成手段としての画像形成ステーションY、マゼンタトナー像は画像形成ステーションM、シアントナー像は画像形成ステーションC、ブラックトナー像は画像形成ステーションBkで形成される。各画像形成ステーションT、Y、M、C、Bkは略水平に並設されている。各画像形成ステーションT〜Bkによって形成されたトナー像は中間転写ベルト7にそれぞれ一次転写される。中間転写ベルト7上に一次転写されたトナー像は二次転写部においてシートに二次転写される。
各画像形成ステーションT〜Bkの構成は略同一のため、透明トナー像を形成する画像形成ステーションTを代表して説明する。画像形成ステーションTは感光体ドラム1、帯電ローラ2、レーザスキャナ3、現像器4及びドラムクリーナ5から構成される。像担持体としてのドラム形状の感光体ドラム1は回転自在に装置本体に軸支される。感光体ドラム1の周囲には、帯電手段としての帯電ローラ2、画像露光手段としてのレーザスキャナ3、現像手段としての現像器4が配置されている。
感光体ドラム1は帯電ローラ2により表面を一様な電位に帯電される。続いて、透明トナー像23を形成するための画像信号がプリンタコントローラ108からレーザスキャナ3に入力される。レーザスキャナ3は入力された画像信号に応じて、感光体ドラム1の表面にレーザ光を照射する。これにより、感光体ドラム1表面の電荷が中和され、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される。続いて、感光体ドラム1の表面に形成された静電潜像は現像器4によって透明トナーで現像される。感光体ドラム1上に現像された透明トナー像は中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム1の対向位置に配置されている一次転写ローラ6により画像搬送体としての中間転写ベルト7に一次転写される。中間転写ベルト7に転写されなかった感光体ドラム1上の転写残トナーはドラムクリーナ5により回収される。画像形成ステーションTにおいて、上述のように透明トナー像が中間転写ベルトに転写される。他の画像形成ステーションY、M、C、Bkで形成されたトナー像も同様に中間転写ベルト7に一次転写される。なお、透明トナー像は画像形成ステーションTによって最初に中間転写ベルト7に転写される。したがって、透明トナーを用いて画像形成を行う際には、透明トナーがシート上において最上層となる。なお、透明画像を形成する透明画像ステーションTは現像器4に収納されるトナーを除き有色画像を形成する他の画像形成ステーションと同一である。そのため、透明画像ステーションTのレーザスキャナに入力される画像信号に応じて、透明画像ステーションTはシート全面又は部分的に透明トナーを形成することができる。
中間転写ベルト7は従動ローラ7a、二次転写対向ローラ7b、駆動ローラ7cによって張架されている。従動ローラ7aはテンションローラを兼ねており中間転写ベルト7に張力を付与しながら中間転写ベルトの移動に従い回転をする。二次転写対向ローラ7bは中間転写ベルト7を挟んで二次転写ローラ9に対向して配置されている。また、二次転写対向ローラ7bには、二次転写時に高圧電源(不図示)から二次転写バイアス電圧が印加される。駆動ローラ7cは駆動モータ(不図示)から駆動力を受け回転する。駆動ローラ7cによって張架された中間転写ベルト7は駆動ローラ7cからの駆動力を受けて追動する。
このようにして、各画像形成ステーションT〜Bkによって中間転写ベルト7上に形成されたトナー像は二次転写部へ搬送される。中間転写ベルトによって搬送されたトナー像は二次転写部に搬送されたシートに二次転写ローラ9及び二次転写対向ローラ7cに転写バイアスが印加されることによって転写される。二次転写部でシートに転写されなかった中間転写ベルト7上の転写残トナーは二次転写部の下流に設置されたベルトクリーナ7dによって回収される。
このようにしてシートにトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートは定着部に搬送される。
(トナーについて)
以下に画像形成ステーションの現像器に収納されるトナーについて説明する。本実施例において、透明トナー及び有色トナーはポリエステル系の樹脂が使用されている。トナーを製造する方法としては粉砕法、懸濁重合法・界面重合法・分散重合法等の媒体中で直接トナーを製造する方法(重合法)挙げられる。本実施例において、トナーは懸濁重合法を用いて製造されたものを用いた。なお、トナーの成分、製造方法はこれに限定されるものではない。ここで、有色トナーとは透明トナーを除くイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーの総称であるとする。
有色トナーは主にポリエステル樹脂と顔料から構成される。また、透明トナーは主にポリエステル樹脂から構成される。本実施例において用いた透明トナー及び有色トナーのガラス転移点(Tg)は共に約55℃である。本実施例においては、透明トナーのガラス転移点(Tg)は有色トナーと略同一になるように製造した。そのため同じ定着条件かつ単位面積あたりのトナー量が略同一の場合、シート上に定着された有色トナーと透明トナーの光沢度は略同一の光沢になる。
もちろん、トナーのガラス転移点(Tg)はこれに限定するものではない。透明トナーに用いる樹脂の種類や分子量を変更するとその溶融特性が変わる。そのため、同じ定着条件でシートに定着されたトナー像はトナーの性質によって異なるグロスが得られる。したがって、有色トナーよりもガラス転移点(Tg)が低く溶けやすい樹脂を用いて透明トナーを製造することによって、有色トナーと比べて定着後の光沢が高い透明トナーを得ることができる。また、ガラス転移点(Tg)が高く溶け難い樹脂を用いて透明トナーを製造することによって、有色トナーと比べて定着後の光沢が低い透明トナーを得ることができる。このようにガラス転移点(Tg)が有色トナーと異なる透明トナーを用いても良い。
(定着部)
定着部は定着器10から構成される。以下にシートに転写されたトナー像が定着される流れに沿って定着部の構成を説明する。定着器10は定着ローラ10aと加圧ローラ10bから構成されている。定着ローラ10aと加圧ローラ10bは互いに圧接しており、その間に定着ニップ部が形成される。本実施例において、定着ローラ10a及び加圧ローラ10bの外径は共に80mmである。また、定着ローラ10a及び加圧ローラ10bの回転軸方向の長さは共に350mmである。定着ローラ10aは定着器外壁に回動可能に軸支され、加圧ローラ10bはばね(不図示)によって定着ローラ10aに対して500Nで圧接されている。
定着ローラ10aはアルミ製の中空芯金上に弾性層としてのゴム層、トナー離型層としてのフッ素樹脂層が積層された積層体である。また、中空芯金の内部には加熱源としてのハロゲンヒータが設置されている。中空芯金は鉄などの他の材料であってもよい。また、加熱源は例えば電磁誘導加熱を利用したIH方式を用いて代替してもよい。定着ローラ10aは駆動ギア列を介して駆動モータに接続されており、駆動モータから伝達される回転動力によって回転する。加圧ローラ10bは定着ローラ10aと同じく中空芯金にゴム層、フッ素樹脂層を積層した積層体であり、中空芯金の内部にはハロゲンヒータが設置されている。また、加圧ローラ10bは定着ローラ10aに従動して回転する。
定着ローラ10aと加圧ローラ10bの表面近傍には、それぞれの温度を検出する検出手段としてのサーミスタが装着されている。それぞれのサーミスタは定着ローラ10a又は加圧ローラ10bの温度を検出することができる。サーミスタから出力された温度検出信号はプリンタコントローラ108に通知される。これにより、プリンタコントローラ108は定着ローラ10a及び加圧ローラ10bの温度を制御することができる。
本実施例では、プリンタコントローラ108は定着ローラ10aの表面近傍の温度を155℃、加圧ローラ10bの表面近傍の温度を100℃になるように各々のハロゲンヒータを制御する。
このような定着条件のもと、二次転写部でトナー像が転写されたシートは定着ニップ部を通過する。これにより、シート上に転写されたトナー像はシートに定着される。トナー像が定着されたシートは搬送路を通り機外に排出される。
本実施例においては、シートは定着器10の定着ニップ部を通過し終えた直後、約90〜110℃の高温度を保持した状態で定着器10から離間される。無論、シートが離間するときの温度は定着条件、シートの坪量等に影響されることは言うまでも無い。また、本実施形態の定着器10は定着ローラ10aと加圧ローラ10bによるローラ対で構成したものを説明したが、定着側と加圧側の一方若しくは両方がエンドレスベルトによって構成されてもよい。また、定着方法は上に示したもの以外を用いてもよい。
以上が、シートにトナー像が形成される流れに沿ったプリンタ部の構成に関する説明である。
(単位面積あたりのトナー量と光沢度との関係)
図3はシート表面に定着される単位面積あたりのトナーの量とトナー像が定着されたシート表面の光沢度との関係を示すグラフである。縦軸は光沢度を示す。横軸はシートに定着される有色トナーの量を示す。ここで、点線は有色画像をシートに定着したときの光沢度を示す曲線である。また、一点鎖線は有色画像と70%濃度の透明画像を一括してシートに転写し、定着したときの光沢度を示す曲線である。
以下に定着後のシート表面の光沢に影響を与えると考えられている各種条件を列記する。シートはマットコート紙(日本製紙製 ユーライト(商標)の157g/m)を使用した。また、プリンタコントローラ108は画像濃度100%の信号が入力されたとき、シート上に形成するべきトナー量が約0.55mg/cmとなるようにプリンタ部115を制御する。
また、プリンタコントローラ108は、定着ローラ10aの表面温度が約155℃になるように制御し、シートが定着器を通過するプロセススピードが285mm/sになるようにプリンタ部115を制御する。
また、使用したトナーは前述の通りポリエステル樹脂を用いたガラス転移点(Tg)が約55℃のトナーである。
図3に示すようなトナー量と光沢度の関係は画像を形成するシート、環境条件、画像形成に用いるトナーの種類、プロセススピード等で変化する。そのため、制御に用いるトナー量と光沢度の関係はLUT(Look UP Table)としてROM又はHDD等に格納されているものとする。
(フローチャ−トを用いたMFPの動作説明)
以下に、MFPが後述するフローチャートにおいて使用する光沢を操作したい領域を示すファイルの指定画面、及び、指定された領域の光沢を相対的に高くしたいか低くしたいかを取得するための画面の説明を行う。続いて、ユーザによって入力された情報に応じたMFPの動作について、フローチャートを用いて説明する。
以下、光沢を操作したい領域及び光沢を操作したい領域の光沢を相対的に高く又は低くしたいを指定した情報を透明印刷設定情報と呼ぶ。
(図4に示す画面の説明)
図4はディスプレイ111に表示される画面の一例を示す図である。図4に示す画面がディスプレイに表示されている状態(コピーモード)において、ユーザによってスタートボタン(不図示)を押下されると、MFP100は原稿台にセットされた原稿を複製する。なお、B102が選択されることによってMFP100はボックスモードに切り替わる。ボックスモードにおいて、ユーザはMFP100内部のHDDに保存されているデータをプリント部で出力することができる。ユーザがB101を選択することによって、MFP100はボックスモードからコピーモードに切り替わる。
図4において、ユーザはB103の「応用印刷設定」を選択することができる。ユーザが「応用印刷設定」の「透明印刷設定」(不図示)を選択したとき、MFP100はディスプレイ111に図5に示す画面を表示する。
(図5に示す画面の説明)
図5はユーザに対して透明印刷設定情報の入力を促す画面を表す図である。MFP100はディスプレイ111に図5に示すような画面を表示させる。これにより、MFP100はユーザによって設定される透明印刷設定情報を取得することができる。ここで、透明印刷設定情報とは光沢を操作したい領域を示す情報及び光沢を操作したい領域の光沢を隣接する領域の光沢に対してどのように調整するか指定するモード情報である。
B201はユーザによって選択された光沢を操作したい領域を示すプレビュー領域である。ここで、光沢を操作したい領域は「★」で示されている。以下、ユーザによって指定された光沢を操作したい領域(図5においては「★」部)をマーク部と呼ぶ。また、光沢を操作したい領域を除く領域を背景部と呼ぶ。B202はMFP100のHDDに保存されている画像ファイルである。ユーザは一覧表示された画像ファイルを用いて光沢を操作したい領域を指定する。図5においては、「ccc.tif」が選択されている。B204は光沢を操作したい領域を指定するためのファイルをネットワークを介して指定するものである。これにより、MFP内部に保存されたファイル以外を用いて、光沢を操作する領域を指定することができる。
B203は光沢を操作したい領域の光沢を相対的に高く又は低くしたいを指定するためのボタンである。ユーザは指定した領域の光沢を相対的に高くしたい場合、「光沢UPモード」を選択することができる。また、ユーザは指定した領域の光沢を相対的に低くしたい場合、「光沢DOWNモード」を選択することができる。これにより、モード取得手段としてのCPU101はユーザによって指定されたモードを示す情報(以下、モード情報とする)を取得する。
透明印刷情報が設定された状態において、ユーザはB205(OKボタン)を選択することにより、透明印刷設定情報を反映させることができる。ユーザがB205(OKボタン)を選択した場合、MFP100は図4に示す画面をディスプレイ111に表示する。ユーザは透明印刷情報が反映された状態でスタートボタンを押し下げすることにより、透明印刷設定に基づく画像形成を行うことができる。
また、ユーザはB206(キャンセルボタン)を選択することにより、透明印刷設定情報を破棄させることができる。ユーザがB206(キャンセルボタン)を選択した場合、MFP100は図5において設定された透明印刷情報を破棄し、図4に示す画面をディスプレイ111に表示する。
続いて、透明印刷情報を用いたMFPの動作についてフローチャートを用いて説明する。
(フローチャ−トを用いたMFPの動作説明)
図6はMFP100の動作を示すフローチャートである。CPU101はROM103に保存されたプログラムに従いMFP100を制御する。以下に各ステップについて詳細に説明する。
S101はユーザによって指定された光沢を操作したい領域を取得するためのステップである。領域取得手段としてのCPU101は光沢を操作すべき領域を指定する情報を取得する。
S102は光沢操作モードを取得するためのステップである。モード取得手段としてのCPU101はユーザによって選択されたモード情報を取得する。CPU101はS101において取得された領域の光沢を相対的に高くする「光沢UPモード」(第一のモード)又は相対的に低くする「光沢DOWNモード」(第二のモード)を取得する。
S103はS102において取得したモード情報に基づき生成する透明トナーを用いて画像を形成するための画像データ(以下、透明画像データ)を決定するためのステップである。CPU101はS102において取得したモード情報が「光沢UPモード」であるときS104の処理を実行する。また、S102において取得したモード情報が「光沢DOWNモード」であるとき、S105の処理を実行する。
S104はS101において取得された領域の光沢を相対的に高くしたい場合に実行されるステップである。透明画像データ生成手段としてのCPU101はS101において取得された領域に透明トナーを形成させるための透明画像データを生成する。
S105はS101において取得された領域の光沢を相対的に低くしたい場合に実行されるステップである。透明画像データ生成手段としてのCPU101はS101において取得された領域を除く画像形成可能な領域に透明トナーを形成させるための透明画像データを生成する。
S106は透明画像データをプリンタ部に送信するためのステップである。CPU101はS104又はS105において生成された透明画像データをプリンタ部に送信する。透明画像データを受信した透明画像ステーションTは透明画像データに基づき透明トナー像をシートに形成する。シートに形成された透明トナーは定着器10によりシートに定着される。
これにより、ユーザによって「光沢UPモード」が選択された際には、ユーザによって指定された光沢を操作したい領域の光沢を相対的に高くすることができる。また、ユーザによって「光沢DOWNモード」が選択された際には、ユーザによって指定された光沢を操作したい領域の光沢を相対的に低くすることができる。
(透明画像データをシート上に形成する動作の説明)
図7及び図8は透明画像データをシート上に形成する流れを説明するためのイメージ図である。以下、光沢を操作したい領域及びモードに応じて生成された生成された透明画像データと透明画像の関係について説明する。
図7は光沢を操作したい領域に透明トナー像を形成するために透明画像データに変換される様をイメージ化した図である。画像を形成するシートがマットコート紙であり、かつ、モード情報が「光沢UPモード」である場合、光沢を操作したい領域に透明トナー像を形成させる。CPU101は入力された光沢を操作したい領域を指定する画像データ(図7の(a))からプリンタ部へ送信する透明画像データ(図7の(c))を生成する。また、CPU101は例えばRGB値で表現されたRGB画像データ(図7の(b))からプリンタ部で用いるYMCKで表現されたYMCK画像データ(図7の(d))を生成する。プリンタ部は受信した透明画像データ及びYMCK画像データに基づき有色画像を覆うように透明画像をシートに形成する(図7の(e))。
同様に、図8は光沢を操作したい領域を除く領域に透明トナー像を形成するために透明画像データに変換される様をイメージ化した図である。画像を形成するシートがマットコート紙であり、且つ、モード情報が「光沢DOWNモード」である場合、光沢を操作したい領域を除く領域に透明トナー像を形成させる。CPU101は入力された光沢を操作したい領域を指定する画像データ(図8の(a))からプリンタ部へ送信する透明画像データ(図8の(c))を生成する。また、CPU101は例えばRGB値で表現されたRGB画像データ(図8の(b))からプリンタ部で用いるYMCKで表現されたYMCK画像データ(図8の(d))を生成する。プリンタ部は受信した透明画像データ及びYMCK画像データに基づき有色画像を覆うように透明画像をシートに形成する(図8の(e))。
以下に、それぞれの出力物(図7の(e)及び図8の(e))のマーク部及び背景部の光沢度について表を用いて説明する。
表1は図7の(e)に示す出力物のマーク部と背景部の光沢度を示す表である。なお、印刷にはマットコート紙(日本製紙製 ユーライト 157g/m)を用いた。光沢を操作する領域の指定には「aaa.tif」を用いた。また、モードは「光沢UPモード」である。ここで、各画像データは有色トナーを均一に20%濃度となるように、透明トナーを70%濃度となるようなデータを用いた。
マットコート紙にトナーが90%濃度で形成されたマーク部の光沢度は36%、20%濃度で形成された背景部の光沢度は8%となる(図3に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度36%は背景部の光沢度8%よりも高くなる。これにより、マットコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に高くすることができる。
表2は図8の(e)に示す出力物のマーク部と背景部の光沢度を示す表である。なお、印刷にはマットコート紙(日本製紙製 ユーライト 157g/m)を用いた。光沢を操作する領域の指定には「aaa.tif」を用いた。また、モードは「光沢DOWNモード」である。ここで、各画像データは有色トナーを均一に20%濃度となるように、透明トナーを70%濃度となるようなデータを用いた。
マットコート紙にトナーが20%濃度で形成されたマーク部の光沢度は8%、90%濃度で形成された背景部の光沢度は36%となる(図3に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度8%は背景部の光沢度36%よりも低くなる。これにより、マットコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に低くすることができる。
このように、ユーザが選択したモード(光沢UPモード又は光沢DOWNモード)に応じた出力物を得ることができる。
(有色画像を形成するシートが高光沢紙の場合)
近年、画像を形成するシートが多様化している。特に商業印刷の分野では、使用するシートが多い。ユーザによっては、画像を形成するシートとして、今まで使用されていなかった光沢の高いシートを用いることもある。
そこで、一例としてグロスコート紙を用いた場合のトナーの量と光沢度の関係について以下に示す。続いて、その関係からユーザが指定したモードに応じた透明画像データの生成手順を示したフローチャートの説明をする。
(トナー量と光沢度との関係:高光沢紙の場合)
以下に、画像を形成するシートとしてグロスコート紙を用いた場合のトナー量と光沢度の関係について説明する。ここで、グロスコート紙は王子製紙製 SA金藤+(商標)の157g/mを使用した。定着後のシート表面の光沢に影響を与えると考えられている各種条件(プロセススピード、ニップ圧等)は低光沢紙の場合と同一とする。また、「王子製紙製 SA近藤+ 坪量157g/m」はトナーが定着された部分の光沢度が降下しているため高光沢紙に分類される。以下、トナーを定着することでトナー定着前よりも光沢度が低下するシートを高光沢紙と呼ぶ。これは定着条件やトナーの種類によって変わるものである。
図9は高光沢紙にトナーを定着した時の光沢度と量に関するグラフである。
横軸は単位面積あたりのトナー量(画像濃度)を示す。縦軸は光沢度を示す。ここで、点線は有色画像に70%濃度で有色トナーと透明トナーを一括してシートに転写した時の、光沢度を示す曲線である。一点鎖線は横軸の有色トナーの量がシートに転写されて、定着された時の光沢を示す曲線である。これらの光沢度は前述の光沢度計を用いて計った。
以下、トナーを定着することでトナー定着前よりも光沢度が上昇するシートを低光沢紙と呼ぶ。これは定着条件やトナーの種類によって変わるものである。
図3に示すように「日本製紙製 ユーライト(商標)の157g/m」はトナーが定着された部分の光沢度が上昇しているため低光沢紙に分類される。本実施例のトナー及び定着条件においては高光沢紙と低光沢紙を分けるシートの光沢度は20%となる。なお、上述の条件において、この光沢度20%が後述のフローチャ−トで用いる「所定の光沢度」に対応する。
(フローチャ−トを用いたMFPの動作説明)
図10は画像を形成するシートが高光沢紙であるときのMFP100の動作を示すフローチャートである。CPU101はROM103に保存されたプログラムに従いMFP100を制御する。以下に各ステップについて詳細に説明する。
S201はユーザによって指定された光沢を操作したい領域を取得するためのステップである。領域取得手段としてのCPU101は光沢を操作すべき領域を指定する情報を取得する。
S202は光沢操作モードを取得するためのステップである。モード取得手段としてのCPU101はユーザによって選択されたモード情報を取得する。CPU101はS201において取得された領域の光沢を相対的に高くする「光沢UPモード」(第一のモード)又は相対的に低くする「光沢DOWNモード」(第二のモード)を取得する。
S203はS202において取得したモード情報に基づき生成する透明トナーを用いて画像を形成するための透明画像データを決定するためのステップである。CPU101はS202において取得したモード情報が「光沢UPモード」であるときS204の処理を実行する。また、S202において取得したモード情報が「光沢DOWNモード」であるとき、S205の処理を実行する。
S204はS201において取得された領域の光沢を相対的に高くしたい場合に実行されるステップである。透明画像データ生成手段としてのCPU101はS201において取得された領域を除く画像形成可能な領域に透明トナーを形成させるための透明画像データを生成する。
S205はS201において取得された領域の光沢を相対的に低くしたい場合に実行されるステップである。透明画像データ生成手段としてのCPU101はS201において取得された領域に透明トナーを形成させるための透明画像データを生成する。
S206は透明画像データをプリンタ部に送信するためのステップである。CPU101はS204又はS205において生成された透明画像データをプリンタ部に送信する。透明画像データを受信した透明画像ステーションTは透明画像データに基づき透明トナー像をシートに形成する。シートに形成された透明トナーは定着器10によりシートに定着される。
これにより、画像を形成するシートがグロスコート紙のような高光沢紙である場合においても、ユーザが指定した領域の光沢を望みどおりに光沢を相対的に高くしたり、低くしたりすることができる。
(出力物の光沢度についての説明)
高光沢紙としてのグロスコート紙では指定した部分の光沢を高くするためには指定された部分を除く領域に透明トナーを形成する。つまり、ユーザが「光沢UPモード」を選択したとき、図8の(e)に一例を示すようなような出力物を得る。
また、指定した部分の光沢を低くするためには指定された部分に透明トナーを形成する。つまり、ユーザが「光沢DOWNモード」を選択したとき、図7の(e)に一例を示すようなような出力物を得る。
以下に、「光沢UPモード」が選択された際に出力される出力物のマーク部及び背景部の光沢度について表を用いて説明する。
表3はグロスコート紙(王子製紙製 SA近藤+ 坪量157g/m)を用い「光沢UPモード」が選択された際に出力される印刷物のマーク部と背景部の光沢を示す表である。なお、光沢を操作する領域の指定には「aaa.tif」を用いた。ここで、各画像データは有色トナーを均一に20%濃度となるように、透明トナーを70%濃度となるようなデータを用いた。
グロスコート紙にトナーが20%濃度で形成されたマーク部の光沢度は47%、90%濃度で形成された背景部の光沢度は36%となる(図9に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度47%は背景部の光沢度36%よりも高くなる。これにより、グロスコート紙においても、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に高くすることができる。
続いて、「光沢DOWNモード」が選択された際に出力される出力物のマーク部及び背景部の光沢度について表を用いて説明する。
表4はグロスコート紙(王子製紙製 SA近藤+ 157g/m)を用い「光沢DOWNモード」が選択された際に出力される印刷物のマーク部と背景部の光沢を示す表である。なお、光沢を操作する領域の指定には「aaa.tif」を用いた。ここで、各画像データは有色トナーを均一に20%濃度となるように、透明トナーを70%濃度となるようなデータを用いた。
グロスコート紙にトナーが90%濃度で形成されたマーク部の光沢度は36%、20%濃度で形成された背景部の光沢度は47%となる(図9に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度36%は背景部の光沢度47%よりも低くなる。これにより、グロスコート紙においても、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に低くすることができる。
(用紙によって挙動が違うため、用紙を考慮する必要がある。)
上述の通り、画像を形成するシ−トの種類を考慮する必要がある。以下にシートの種類に関する情報を取得する一例を示し、その情報に基づくMFPの動作についてフローチャートを用いて説明する。
本実施例において、シートの種類に関する情報はユーザによって入力されるものとする。以下に、ユーザにシートの種類の入力を促す画面の例を示す。なお、シートの種類の取得方法についてはユーザによる直接入力に限るものではなく、例えば光沢度センサを用いて取得してもよい。
(図11に示す画面の説明)
図11はMFP100が「シートの光沢に関する情報」の入力をユーザに促す画面の一例を示す図である。ユーザは印刷に用いるシートがセットされている図2においてのカセット13a、カセット13b又は手差しトレイ14を選択することができる。ユーザがB201を選択すると、ディスプレイ111に「カセット1」、「カセット2」、「手差しトレイ」が選択可能にプルダウンメニューとして提示される(無論、他の選択肢提示方法、例えばポップアップメニュー等を用いてもよい)。ユーザは提示された項目の中から印刷に用いるシートがセットされている項目を選択する。図11に示すように、ユーザは「カセット1」を選択したとする。この時、ディスプレイ111にはユーザが選択することが出来るシートの種類がリストとして提示される。前述の通り、「カセット1」には「王子製紙製 SA近藤+ 坪量157g/m」が、「カセット2」には「日本製紙製 ユーライト 坪量157g/m」がセットされている。そのため、ユーザがプルダウンメニューの中から「カセット1」を選択した場合、CPU101はカーソルB202が「王子製紙製 SA近藤+ 坪量 157g/m」に対応する「A社 グロスコート紙 坪量157g/m」に合うように制御する。また、選択可能に提示されたプルダウンメニューの中から「カセット2」が選択された場合、CPU101はカーソルB202が「日本製紙製 ユーライト 坪量157/m」に対応する「B社 マットコート紙 坪量157g/m」に合うように制御する。例えば、ユーザが「カセット1」に「A社 グロスコート紙 坪量106g/m」をセットした場合、ユーザは以下の操作を行う。まず、ユーザは「カセット1」を選択する(B201)。その後、ユーザはカーソル(B202)を「A社 グロスコート紙 坪量106g/m」に合わせるように操作する。このような操作を行うことにより、ユーザはMFP100に対して印刷に用いるシートの種類を指定することができる。MFP100は図11に示すシートの種類を以下に示す表5をRAM102に保持している。そのため、ユーザが「A社 グロスコート紙 坪量106g/m」を選択したとき、シート情報取得手段としてのCPU101は印刷に用いるシートの光沢度「30%」を取得することができる。また、例えば、ユーザが「B社 マットコート紙 坪量 157g/m」を選択したとき、シート情報取得手段としてのCPU101は印刷に用いるシートの光沢度「6%」を取得することができる。
しかしながら、「カセット1」にセットしたシートの種類がディスプレイ111に提示されたリストの中に無い場合が考えられる。その場合、ユーザはB203ボタンを選択することによって提示された以外の種類を選択することができる。ユーザはB203を選択することで、例えばネットワーク上に用意されたシートの情報を管理するデータベースにアクセスすることができる。ユーザはデータベースの中から「カセット1」にセットしたシートを選択する。これにより、ユーザはリストに提示されたシート以外を選択することができる。
また、ユーザは「カセット1」、「カセット2」、及び、「手差トレイ」にセットしたシートの光沢を手動で入力することができる。図11に示す画面ではユーザはB204のようなスライダバーを用いてセットしたシートの光沢に関する情報を設定することができる。スライダバーを用いてシートの光沢に関する情報を設定する際、図11に示したようにシートの光沢を多段階(例では10段階で光沢度0〜100%)でシートの光沢に関する情報を指定することができる。もちろん、シートの光沢をユーザが指定する入力手段はスライダバーに限定しない。例えば、MFP100はユーザがセットしたシートの光沢が高い場合に選択すべき「ボタン」を選択可能にディスプレイ111に表示する。ユーザはセットしたシートが高いと判断したときディスプレイに表示された「ボタン」を選択する。このような方法によってシートの光沢に関する情報が設定されても構わない。このように様々な方法によってユーザはMFP100に印刷に用いるシートの光沢に対応する情報を指定することができる。
本実施例においては、図11に示すように、印刷に用いるシートは「カセット1」にセットされた「A社 グロスコート紙 坪量157g/m」を用いる。ユーザが印刷に使用するシートの設定を反映させたい場合、ユーザはB205(OKボタン)を選択することができる。これにより印刷に用いるシートの設定は終了する。このようにしてユーザによって設定された情報はRAM102に保存される。このようにRAM102に保存されたシートの光沢に関する情報は後述する図12におけるS301においてCPU101によって取得される。また、ユーザが印刷に使用するシートの設定を反映させたくない場合、ユーザはB206(キャンセルボタン)を選択することができる。これにより、印刷に用いるシートの設定は破棄される。
(フローチャートを用いたMFPの動作説明)
以下にシートの種類に関する情報に応じたMFPの動作についてフローチャートを用いて説明する。なお、シートの種類に関する情報は事前に設定されているものとする。また、S303の定義済み処理は図10に示した一連の処理を実行するものとする。また、S304の定義済み処理は図6に示した一連の処理を実行するものとする。
S301はシートの光沢に関する情報を取得するステップである。シート情報取得手段としてのCPU101は前述の画面を用いて指定されたシートの光沢に対応する情報を取得する。
S302はS301で取得したシートの光沢に関する情報に応じて、処理を変更するためのステップである。CPU101はS301において、取得したシートの光沢に対応する情報を元に処理を変更する。S301において、画像を形成すべきシートが高光沢紙であると判断される場合、CPU101はS303の処理を実行する。また、S301において、画像を形成すべきシートが低光沢紙であると判断される場合、CPU101はS304の処理を実行する。
S303はS301で画像を形成するシートが高光沢紙に分類されたときに実行される定義済み処理である。定義済み処理は図10に示したフローチャートを用いて説明した一連の処理のことである。定義済み処理を実行することによって、CPU101は画像を形成するシートが高光沢紙の場合に必要となる透明画像データを生成することができる。
S304はS301で画像を形成するシートが低光沢紙に分類されたときに実行される定義済み処理である。定義済み処理は図6に示したフローチャートを用いて説明した一連の処理のことである。定義済み処理を実行することによって、CPU101は画像を形成するシートが低光沢紙の場合に必要となる透明画像データを生成することができる。
このように、S303又はS304の定義済み処理を実行することによって、生成される透明画像データは透明画像形成手段としての透明画像形成ステーションTに送信される。透明画像形成ステーションTは受信した透明画像データに基づき、透明画像をシートに形成する。また、定着器10はシートに形成された透明画像をシートに定着する。
このようにシートの種類に関わらず、ユーザが選択したモードに応じた出力物を得ることができる。
本実施例における画像形成装置はシートに有色トナーを形成し、定着させた後、有色トナーが定着されたシートに透明トナーを形成し、定着する。以下に、本実施例における画像形成装置の概略構成について説明する。なお、実施例1と略同一である箇所については同一の符号を付すことによって、説明を省略する。
(透明単色プリンタが補助装置として接続された構成)
本実施例においては図13に示すような画像形成装置を用いるものとする。以下に概略について説明する。実施例1に示すMFPとコントローラ部及びスキャナ部は同一の構成をしている。とりわけ、構成の異なるプリンタ部の作像部について詳しく説明する。
本実施例におけるMPF本体は実施例1と異なり透明画像形成ステーションTを備えない。その代わりに、補助装置として透明単色プリンタがMFP本体に接続され、MFP本体から搬送されたシートに透明トナーを形成する。以下に透明単色プリンタの概略構成について説明する。
(透明単色プリンタについて)
透明単色プリンタは透明画像形成手段としての透明画像形成ステーションTと第二の定着手段としての定着器20を備える。透明画像ステーションTはMFP100のプリンタ部を構成する有色画像形成ステーションYと略同一の構成である。また本実施例において、透明単色プリンタの定着器20はプリンタ部を構成する定着器10と略同一の構成である。また、制御温度及びプロセススピードについても定着器10と略同一であるとする。
透明画像形成手段としての透明画像形成ステーションTは感光体ドラム1、帯電器2、レーザスキャナ3、現像器4、転写ローラ6、及び、ドラムクリーナ5から構成される。感光体ドラム1は帯電器2によって一様に帯電される。一様に帯電された感光体ドラム1に対して入力された透明画像を形成するようにレーザスキャナ3は感光体ドラム1に対して露光を行う。これにより、感光体ドラム上に静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体ドラム1に対して、現像器4は感光体ドラム上に透明トナーを転写することによって、透明トナー像を感光体ドラム上に現像する。有色画像が定着されたシートに対して、感光体ドラム上に形成された透明トナー像は転写ローラによってシートに転写される。ドラムクリーナはシートに転写し切れなかった感光体ドラム上に残る、いわゆる転写残トナーを清掃する。このようにして、有色画像が定着されたシートに透明トナー像を転写する。定着された有色画像を覆うように透明トナーが転写されたシートは定着器20まで搬送される。定着器20は搬送されたシートに形成された透明画像をシートに定着する。
ここで、透明画像を形成するとき、透明単色プリンタは透明トナーで形成した透明画像をシートに形成し定着する。また、透明画像を形成しないとき、透明単色プリンタはシートを透明画像形成ステーションTへ搬送しないで機外に排出するパスを持つ。以上が本実施例で画像形成に用いる装置の説明である。
(トナー量と光沢度の関係について)
以下に前述の画像形成装置を用いて出力される印刷物のトナー量と光沢度の関係について説明する。図14及び図15はシート表面に定着される単位面積あたりのトナーの量とトナー像が定着されたシート表面の光沢度との関係を示すグラフである。図14はトナーを定着するシートが低光沢紙としてのマットコート紙である場合のグラフである。また、図15はトナーを定着するシートが高光沢紙としてのグロスコート紙である場合のグラフである。以下にそれぞれの場合について詳しく説明する。
(トナー量と光沢度との関係:マットコート紙の場合)
図14はシート表面に定着される単位面積あたりのトナーの量とシートに定着されたトナー像の光沢度の関係を示すグラフである。トナーを定着するシートは低光沢紙としてのマットコート紙(ユーライト 157g/m)を使用した。図14のグラフの縦軸は60°光沢度を表し、横軸は単位面積あたりのトナーの量を表す。なお、トナー量はトナー1色あたりの単位面積あたりの最大量0.55mg/cmを100%に換算した値で表記した。
図14に示すグラフの破線はマットコート紙に有色トナーを形成し、定着器10によって定着し、定着器20によって再加熱された箇所の光沢度を表す。また、図14に示すグラフの一点鎖線はマットコート紙に有色トナーを形成し、定着器10によって定着し、定着された有色トナーを覆うように透明トナーを70%のトナー量(0.39mg/cm)で形成し、定着器20によって、定着した箇所の光沢度を表す。
例えば、図14の横軸が150%の時、有色トナーは150%のトナー量でシートに形成される。シートに形成されたトナーは定着器10で定着される。ここで、透明トナーが形成されない部分については、定着器20で再加熱されるため、光沢度が51%となる。また、有色トナー覆うように透明トナーが70%のトナー量で形成する部分については、定着器20で透明トナーをシートに定着され、光沢度が29%となる。
なお、図14の一点鎖線で示す曲線は、透明トナーが70%のトナー量(0.39mg/cm)の一定量でシートに形成されている。そのため、破線で示す曲線は横軸(トナー量)0%のとき、シートに有色トナーも透明トナーも形成されていないシートの光沢度(6%)となる。また、一点鎖線で示す曲線はシートに透明トナーを70%形成したときの光沢度になる。
有色トナーを覆うように透明トナーが形成されない部分(破線)に関しては、有色トナー表面が定着器で熱を2回与えられている。しかしながら、有色トナーを覆うように透明トナーが形成された部分(一点鎖線)に関しては、表層である透明トナーに1回しか熱量が与えられていない。そのため、透明トナーで覆われた部分の光沢度は高くなりにくい傾向がある。
なお、図14に示すグラフは次のような条件で得られるものである。プロセス速度は250mm/secである。また、定着器10の定着ローラの制御目標温度は155℃、定着器20の定着ローラ温度は制御目標温度が155℃である。
(トナー量と光沢度との関係:グロスコート紙の場合)
図15はシート表面に定着される単位面積あたりのトナーの量とシートに定着されたトナー像の光沢度の関係を示すグラフである。トナーを定着するシートは高光沢紙としてのグロスコート紙(SA金藤+ 157g/m)を使用した。図15のグラフの縦軸は60°光沢度を表し、横軸はトナーの量を表す。なお、トナー量はトナー1色あたりの単位面積あたりの最大量0.55mg/cmを100%に換算した値で表記した。
図15に示すグラフの破線はグロスコート紙に有色トナーを形成し、定着器10によって定着し、定着器20によって再加熱された箇所の光沢度を表す。また、図15に示すグラフの一点鎖線はグロスコート紙に有色トナーを形成し、定着器10によって定着し、定着された有色トナーを覆うように透明トナーを70%のトナー量(0.39mg/cm)で形成し、定着器20によって、定着した箇所の光沢度を表す。
例えば、図15の横軸が150%の時、有色トナーは150%のトナー量でシートに形成される。シートに形成されたトナーは定着器10で定着される。ここで、透明トナーを形成されない部分については、定着器20で再加熱されるため、光沢度が47%となる。また、有色トナーを覆うように透明トナーを70%のトナー量で形成する部分については、定着器20で透明トナーをシートに定着され、光沢度が22%となる。
なお、図15の一点鎖線で示す曲線は、透明トナーが70%のトナー量(0.39mg/cm)の一定量でシートに形成されている。そのため、横軸(トナー量)0%のとき、破線で示す曲線はシートに有色トナーも透明トナーも形成されていない記録シートの光沢度(47%)である。しかし、一点鎖線で示す曲線はシートに透明トナーを70%形成したときの光沢度になる。
なお、図15に示すグラフは次のような条件で得られるものである。プロセス速度は250mm/secである。また、定着器10の定着ローラの制御目標温度は155℃、定着器20の定着ローラ温度は制御目標温度が155℃である。もちろん、定着器10と定着器20の定着ローラの制御目標温度は同一である場合に限るものではない。また、使用した有色トナー及び透明トナーのガラス転移点温度Tgは55℃である。
以上が本実施例で用いる画像形成装置としてのMFP及び透明画像形成装置としての透明単色プリンタの概説である。このような装置を用いて、光沢を高くしたい領域に透明トナーを形成するだけでは、光沢を高くすることができない。そのため、本実施例では、ユーザによって指定された光沢を高くしたい領域の光沢を相対的に高くするために、以下に示すフローチャートに従い装置を制御する。なお、前述のトナー量と光沢度の関係を示したグラフは画像を形成するシート、環境条件、画像形成に用いるトナーの種類、プロセススピード等で変化する。そのため、制御に用いるトナー量と光沢度の関係はLUT(Look UP Table)として格納されているものとする。
(フローチャ−トを用いたMFPの画像処理の説明)
本実施例においても実施例1と同様にシートの種類に応じて透明画像を形成する領域を変更するのが好ましい。そのため、CPU101はMFP100を図12に示すフローチャートに従い動作するように制御する。
しかしながら、S304に示す定義済み処理の内容は実施例1と異なり、図16に示す一連の処理を実行する。モードに応じた出力をするためには、画像を形成するシートがマットコート紙である場合、シートに定着する有色画像の濃度を考慮するのが好ましいためである。
なお、画像を形成するシートがグロスコート紙である場合(つまり、S303の定義済み処理)、実施例1と同様に図10に示すフローを定義済み処理として実行する。高光沢紙の場合の動作については、図10に示すフローと同一である。
以下に、有色トナーと透明トナーの定着を分ける構成における、S304の定義済み処理の詳細についてフローチャートを用いて説明する。
(低光沢紙の場合の定義済み処理について)
図16は画像を形成するシートが低光沢紙であるときのMFP100の動作を示すフローチャートである。以下に、本実施例において図12のS304の定義済み処理として実行される透明画像データ生成の流れをフローチャ−トを用いて説明する。
S401はユーザによって指定された光沢を調整したい領域を取得するためのステップである。領域取得手段としてのCPU101は光沢を調整すべき領域を指定する情報を取得する。
S402はモードを取得するためのステップである。モード取得手段としてのCPU101はユーザによって選択されたモード情報を取得する。CPU101はS401において取得された領域の光沢を相対的に高くする「光沢UPモード」(第一のモード)又は相対的に低くする「光沢DOWNモード」(第二のモード)を取得する。
S403はシートに形成する有色画像データを取得するためのステップである。有色画像の濃度を取得する有色画像データ取得手段としてのCPU101は有色画像をシートに形成するために用いる画像データを取得する。
S404はS402において取得されたモード情報に基づき透明トナーを形成する領域を決定するためのステップである。
S404はS402において取得したモード情報に基づき生成する透明トナーを用いて画像を形成するための透明画像データを決定するためのステップである。CPU101はS402において取得したモード情報が「光沢UPモード」であるときS405の処理を実行する。また、S402において取得したモード情報が「光沢DOWNモード」であるとき、S406の処理を実行する。
S405は「光沢UPモード」が選択されたときに実行させるステップである。前述の通り、低光沢紙においてはシートに形成される有色画像の濃度を考慮するのが好ましい。そこで、CPU101はS403において取得された有色画像濃度が一定の閾値以上である場合、ユーザが指定した領域の光沢を高くするために、S407のステップを実行する。また、S403において取得された有色画像の濃度が一定の閾値未満である場合、ユーザが指定した領域の光沢を高くするために、S408のステップを実行する。
S406は「光沢DOWNモード」が選択されたときに実行されるステップである。CPU101はS403において取得された有色画像の濃度が一定の閾値以上である場合、ユーザが指定した領域の光沢を低くするために、S407を実行する。また、S403において取得された有色画像の濃度が一定の閾値未満である場合、ユーザが指定した領域の光沢を低くするために、S408のステップを実行する。
S407は透明画像データ生成手段としてのCPU101が透明画像データを生成するステップである。透明画像データ生成手段としてのCPU101はS401において取得した光沢を調整したい領域を除く画像形成可能な領域に透明トナーを形成するための透明画像データを生成する。
S408は透明画像データ生成手段としてのCPU101が透明画像データを生成するステップである。透明画像データ生成手段としてのCPU101はS401で取得した光沢を調整したい領域に透明トナーを形成するための透明画像データを生成する。
このように、S407又はS408において生成された透明画像データは、透明画像形成ステーションTに送信される。
これにより、ユーザによって「光沢UPモード」が選択された際には、ユーザによって指定された光沢を調整したい領域の光沢を相対的に高くすることができる。また、ユーザによって「光沢DOWNモード」が選択された際には、ユーザによって指定された光沢を調整したい領域の光沢を相対的に低くすることができる。
(出力物の光沢度についての説明)
以下に前述のフローチャートに従い動作した際に出力される印刷物よって出力されるの光沢についてイメージ図と対応させながら説明する。図17及び図18は画像形成装置によって出力される印刷物を説明するためのイメージ図である。
表6は図17の(a)に示す印刷物のマーク部(★部)及び背景部の光沢度を示した表である。
ここでマットコート紙にトナーが90%濃度で形成されたマーク部の光沢度は36%、20%濃度で形成された背景部の光沢度は8%となる(図14に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度36%は背景部の光沢度8%よりも高くなる。これにより、低光沢紙としてのマットコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に高くすることができる。
表7は図17の(b)に示す印刷物のマーク部(★部)及び背景部の光沢度を示した表である。
ここでマットコート紙にトナーが20%濃度で形成されたマーク部の光沢度は8%、90%濃度で形成された背景部の光沢度は36%となる(図14に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度8%は背景部の光沢度36%よりも低くなる。これにより、低光沢紙としてのマットコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に低くすることができる。
表8は図17の(c)に示す印刷物のマーク部(★部)及び背景部の光沢度を示した表である。
ここでマットコート紙にトナーが170%濃度で形成されたマーク部の光沢度は49%、100%濃度で形成された背景部の光沢度は29%となる(図14に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度49%は背景部の光沢度29%よりも高くなる。これにより、低光沢紙としてのマットコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に高くすることができる。
表9は図17の(b)に示す印刷物のマーク部(★部)及び背景部の光沢度を示した表である。
ここでマットコート紙にトナーが170%濃度で形成されたマーク部の光沢度は29%、100%濃度で形成された背景部の光沢度は49%となる(図14に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度29%は背景部の光沢度49%よりも低くなる。これにより、低光沢紙としてのマットコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に低くすることができる。
表10は図18の(a)に示す印刷物のマーク部(★部)及び背景部の光沢度を示した表である。
ここでグロスコート紙にトナーが20%濃度で形成されたマーク部の光沢度は44%、90%濃度で形成された背景部の光沢度は37%となる(図15に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度44%は背景部の光沢度37%よりも高くなる。これにより、高光沢紙としてのグロスコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に高くすることができる。
表11は図18の(b)に示す印刷物のマーク部(★部)及び背景部の光沢度を示した表である。
ここでグロスコート紙にトナーが90%濃度で形成されたマーク部の光沢度は37%、20%濃度で形成された背景部の光沢度は44%となる(図15に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度37%は背景部の光沢度44%よりも低くなる。これにより、高光沢紙としてのグロスコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に低くすることができる。
表12は図18の(c)に示す印刷物のマーク部(★部)及び背景部の光沢度を示した表である。
ここでグロスコート紙にトナーが100%濃度で形成されたマーク部の光沢度は41%、170%濃度で形成された背景部の光沢度は25%となる(図15に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度41%は背景部の光沢度25%よりも高くなる。これにより、高光沢紙としてのグロスコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に高くすることができる。
表13は図18の(d)に示す印刷物のマーク部(★部)及び背景部の光沢度を示した表である。
ここでグロスコート紙にトナーが170%濃度で形成されたマーク部の光沢度は25%、100%濃度で形成された背景部の光沢度は41%となる(図15に示す関係より)。
そのため、マーク部の光沢度25%は背景部の光沢度41%よりも低くなる。これにより、高光沢紙としてのグロスコート紙において、マーク部の光沢を背景部の光沢よりも相対的に低くすることができる。
このように、ユーザが選択したモードに従い、ユーザが光沢を調整したい領域の光沢を相対的に高くしたり、低くしたりすることができる。
なお、定着された有色画像を覆うように透明トナーを形成し、定着するという状況は実施例1において示した画像形成装置においても起こりうる。つまり、有色画像のみをシートに形成し、定着させて機外に排出されたシートを手差しトレイに置くことによっても起り得る。また、実施例1に示す画像形成装置にシートの有色画像を形成した面に再度透明トナー像形成できるようにシートを循環させるフラッパ(シートの搬送方向を切り替える手段)を設けることによってっても起り得る。そのため、このような構成の場合においても前述のような制御を実行させることによって同様の効果が得られる。
実施例2において、有色画像はシート全面に一定のトナー量で均一に形成される例を挙げて説明した。本実施例では、図19に示すような濃度分布をもった有色画像をシートに形成する例を用いて説明する。なお、実施例1及び実施例2と略同一な部分に関しては、同符号を付すことで説明を省略する。
(濃度が不均一な有色画像の濃度分布及び光沢度分布)
図19は有色画像データの濃度分布を示した図である。詳しくは、図19の(a)はデータと濃度を示すイメージとして表した図である。また、図19の(b)はデータを数値として示したデータ構造を行列によって表現した模式図である。ここで、図19の(a)のイメージ図において全体を指す領域を領域Aとする。また、図19の(a)のイメージ図において、光沢を高くしたい領域を領域Bとする。また、図19の(a)のイメージ図において、光沢を高くしたい領域を除く領域を領域Cとする。
有色画像の濃度分布が図19に示すような分布を持つとき、CPU101は透明トナーを形成する領域を決定する。
CPU101は透明トナーを形成する領域を決定するために、有色画像の濃度分布を光沢度分布に変換する。変換に用いる関係は画像形成装置の構成に依存する。本実施例においては実施例2で示した画像形成装置を用いるものとする。そのため、光沢度は図14及び図15で示したトナー量と光沢度の関係に基づき変換される。シートに形成されるトナー量に基づき光沢度を算出する際、CPU101はLUTを用いて光沢度を算出する。なお、図14及び図15に示すデータから多項式近似によって得られた曲線を表す多項式を利用して、光沢度を算出してもよい。
CPU101は有色画像データの濃度分布に対応するデータに基づき、領域Bに選択的に透明トナーを形成した時の光沢度分布に対応するデータを算出する。また、同様にCPU101は有色画像データの濃度分布に対応するデータに基づき、領域Cに選択的に透明トナーを形成した時の光沢度分布に対応するデータを算出する。
図20の(a)は領域Cに透明トナーを70%濃度で形成したときの光沢度分布を示した図である。同様に図20の(b)は領域Bに透明トナーを70%濃度で形成した時の光沢度分布を示した図である。CPU101は図20(b)で行列を用いて示した有色画像濃度を示す各要素を光沢度に変換する。このようにして、CPU101は領域Bに透明トナーを形成した時の光沢度分布を示すデータと領域Cに透明トナーを形成した時の光沢度分布を示すデータを得ることができる。
以下、図20に示す有色画像の濃度分布を基に、CPU101が領域B若しくは領域Cのいずれか一方に選択的に透明トナーを形成する。以下に、フローチャートを用いて透明トナーを形成する領域を決定する動作について説明する。
(フローチャートを用いたMFPの動作説明)OK
ここで、有色画像の濃度分布が図19に示す場合における、MPFの動作について図21に示すフローチャートを用いて説明する。
図21はMFPの動作を説明するためのフローチャートである。CPU101はROM103に保存されたプログラムに従いMFP100を図21のフローチャートに従い動作するように制御する。
本実施例においても、実施例1と同様にシートに関する情報、及び有色画像データ、光沢を調整したい領域を示す情報は事前に設定されているものとする。
S501はユーザが設定した光沢を調整したい領域、モード、有色画像データを取得するためのステップである。CPU101はこれらの情報をRAM102に格納する。
S502は有色画像データから光沢度に変換するためのステップである。CPU101はS501で取得された有色画像データを、透明トナーが定着された場合、及び、透明トナーが定着されなかった場合、について各画素の濃度を光沢度に変換する。この際、CPU101はROM102に保存されたLUTを用いる。
S503は光沢を調整したい領域(図19における領域B)に対応する各画素の濃度データを光沢度に変換したものを評価するためのステップである。
人は境界を認識することによって図形を認識している。そのため、光沢差によって図形を人に認識させるためには、図形の境界を境界部分の光沢差が大きくなるように調整するのが好ましい。
つまり、透明トナーを形成する領域を決定する際、境界近傍のデータが重要になる。そこで本実施例において、境界近傍のデータを重視するために、評価値は境界領域近傍の重みが大きい加重平均法を用いる。これにより、境界近傍の光沢度に対応するデータを重視した評価値を算出することによって、人の目に認識しやすい光沢差を実現する。なお、評価値の算定手法は平均等の他の算出手法を用いてもよい。評価値とは透明画像データを生成する際に用いる数値である。この実施例においては、評価値の単位は光沢度となる。
CPU101は光沢を調整したい領域のうち、境界近傍の光沢度に関するデータを取得して加重平均法を用いて評価値を算出する。CPU101は透明トナーを領域Bに塗布する際の評価値B1を算出し、RAMに格納する。同様に、CPU101は領域Bに透明トナーを塗布しない際の評価値B2を算出し、RAMに格納する。
S504は光沢を調整したい領域を除く領域(図19における領域C)に対応する各画素の濃度データを光沢度データに変換したものを評価するためのステップである。
CPU101は光沢を高くしたい領域を除く領域(図19における領域C)のうち、境界近傍の光沢度に関するデータ加重平均法を用いて評価値を算出する。CPU101は透明トナーを領域Cに塗布する際の評価値C1を算出し、RAMに格納する。同様に、CPU101は透明トナーを領域Cに塗布しない際の評価値C2を算出し、RAM102に格納する。
S505はS501において取得した領域の光沢を調整するモードに応じて処理を変更するためステップである。CPU101はS501で取得したモードが「光沢UPモード」である場合、S506を実行する。また、S501で取得したモードが「光沢DOWNモード」である場合、S507を実行する。
S506はS503及びS504において算出した評価値を用いて、光沢を調整したい領域(図19における領域B)の光沢を高くする透明画像データを決定するためのステップである。(光沢UPモード選択時)
CPU101はS503で算定した評価値B1及びB2とS504で算定した評価値C1及びC2をRAM102から取得する。次に、CPU101は「C1−B2」と「C2−B1」の大小関係を比較する。CPU101は「C2−B1」が「C1−B2」よりも大きいときS508の処理を実行する。また、CPU101は「C1−B2」が「C2−B1」よりも大きいときS509の処理を実行する。
S507はS503及びS504において算出した評価値を用いて、光沢を調整したい領域(図19における領域B)の光沢を低くする透明画像データを決定するためのステップである。(光沢DOWNモード選択時)
CPU101はS504で算定した評価値B1及びB2とS504で算定した評価値C1及びC2をRAM102から取得する。次に、CPU101は「C1−B2」と「C2−B1」の大小関係を比較する。CPU101は「C2−B1」が「C1−B2」よりも大きいときS508の処理を実行する。また、CPU101は「C1−B2」が「C2−B1」よりも大きいときS509の処理を実行する。
S508では画像データ生成手段としてのCPU101は透明画像データの生成処理を実行する。CPU101はS501で取得した領域を除く画像形成可能な領域に透明画像を形成させる透明画像データを生成する。
S509では画像データ生成手段としてのCPU101は透明画像データの生成処理を実行する。CPU101はS501で取得した領域に透明画像を形成させる透明画像データを生成する。
CPU101はS508又はS509で生成された透明画像データを透明画像形成ステーションTに送信する。これにより、透明画像形成ステーションTは有色画像が定着されたシートに透明画像を形成する。その後、シートに形成された透明トナーは定着器20によってシートに定着される。これにより、ユーザが指定した光沢を調整したい領域の光沢をモードに従い、高く又は低くした印刷物を得ることができる。
以上説明したように、本例の構成を採用することにより、シートに形成される有色画像の濃度分布に依らず、ユーザが指定した領域の光沢を有色画像の濃度に関わらず高くすることができる。
(光沢差を大きくする場合と小さくする場合についての説明)
ユーザによっては、光沢差を大きくしたい人もいれば、小さくしたい人も居る。そのため、図22に示すような画面によって調整可能した例について説明する。図22は光沢差の大小を変更できるような画面である。本実施例においては、光沢差の大小はトナー量で変更するものとする。
(トナーの載り量の変更)
図22は光沢差の強弱及びモードを設定するための画面である。MPF100のディスプレイに図22に示す画面を表示する。図22のB401はモードを指定する部分である。これを調整することによって、マーク部分(★)の光沢を周りの光沢に対して相対的に高く又は低くすることを指定することができる。B402は光沢差の強弱を設定するためのスライドバーである。ユーザは光沢差を大きくしたい場合は、カーソルを「強」に近づくように設定する。また、光沢差を小さくしたい場合は、カーソルを「弱」に近づくように設定する。これにより、ユーザが光沢を調整したい領域の光沢をより細かく設定することができる。CPU101は設定された光沢差の強弱を示す情報に応じて透明画像データの濃度を変更する。
(透明トナーの載せ方の多様性について)
実施例1及び2において、画像形成装置がシートに透明トナーを一定の濃度で均一に形成する例を挙げて説明した。無論、透明トナーの量は一定の濃度で均一に形成する場合に限らない。以下に、例を挙げ透明トナーの載せ方について説明する。図23は透明トナーの載せ方の一例を示したイメージ図である。図23の(a)に示すイメージ図では透明トナーと有色トナーの総載り量に上限を設けている。この例において、濃度の上限値は240%である。このとき、有色画像の濃度が50%部分を覆うように形成される透明画像の濃度は190%である。つまり、有色画像濃度をX%、上限濃度Y%とすると、シートに形成される透明画像の濃度はY−X%となる。
図23の(b)は実施例1及び実施例2で例示した出力物のイメージ図である。シートに形成される透明画像の濃度は有色画像の濃度に関わらず一定である(例では70%)。
図23の(c)に示すイメージ図においても、透明トナーと有色トナーの総載り量に上限を設けている。図23の(b)と同様に透明トナーを一定の濃度(70%)で形成する。例えば、有色画像の濃度が50%の領域では、70%の透明トナーを形成する。しかし、有色画像が200%のように高い場合には透明トナーを70%乗せると上限値である240%を超えるため、透明画像の濃度を40%に変更する。つまり、透明画像のZ%濃度で一定に形成する場合、もし、Z%(透明画像)とX%(有色画像の濃度)を足した濃度がY%(上限濃度)を超えた時、透明画像をY−X%濃度(制限値−有色画像の濃度)で形成する。なお、ここに示したものは一例に過ぎず他の載せ方を用いてもよい。
図23の(a)および(c)のように透明トナーと有色トナーの総載り量に上限を設ける場合、有色画像の濃度が240%である場合、透明トナーを載せることによって光沢を調整することができない。そのため、有色画像濃度をUCRや、GCRといった方法を用いて、有色トナーの量を減らす手法を用いる。
UCRとはUnder Color Removal(下色除去)のことである。カラー原稿を4色分解するときに、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)の3色が重なった部分にはグレーの成分が発生する。その成分をスミ版(Bk版)に置き換える時の方式で、ある程度以上の濃さのグレー成分をスミ版に置き換えトータルの画像データ量を減らすことを目的としている。
GCRとはGray Component Replacement(グレー置換)のことである。色分解画像において、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)の比率が同じ点は、黒又はグレーになる。この部分をK(ブラック)に置き換えることによって、網点の比率を下げることが可能になり、網点総面積率が低くなることをいう。
これにより、有色画像の濃度が高い場合においても透明トナーを用いて光沢を調整することができる。
(画像形成システム構成について)
実施例1、実施例2、及び実施例3において、透明画像データを生成する制御部分は画像形成システムとしてのMFPの内部に有るCPU101として説明した。しかしながら、画像形成システムはMFPのみで構成される場合に限るものではない。以下に、他の実施形態について記す。
(画像形成システム構成について)
実施例1、実施例2、及び実施例3において、透明画像データを生成する制御手段は画像形成システムとしてのMFPの内部に有るCPU101として説明した。また、制御装置は制御手段としてのCPU101を有するコントローラ部であるとした。しかしながら、画像形成システムはMFPのみで構成される場合に限るものではない。以下に、他の実施形態について記す。
(画像形成システムの構成例について)
図24は画像形成システムの構成例を示す図である。図24の(a)で示す画像形成システムはMFP100単体で構成されている(実施例1、2、3がこの場合に該当する)。しかしながら、画像形成システムは図24の(b)及び(c)に示すような構成であってもよい。
図24の(b)に示す画像形成システムはMFP、MFP Controller、及び、PCによって構成される。また、図24の(c)に示す画像形成システムはMFP及びPCによって構成される。以下に制御装置としてのPC及びMFP Controllerのハードウエア構成について説明する。
なお、画像形成システムを構成するPC300はMFP100に対して印刷命令を送信可能な外部端末の一例である。そのため、MFP100に対して印刷命令を送信可能な他の端末をPCの代替として用いてもよい。例えば、WS(Work Station)やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯可能な情報端末を代替として用いてもよい。
また、実施例1及び実施例2において、図2に示す装置によってシートに有色画像及び透明画像を形成した。しかしながら、図17に示すような有色画像形成手段としての有色画像形成ステーションと透明画像形成手段としての透明画像形成ステーションを有する画像形成装置であってもよい。
図17に示す構成において、MFPはシートに有色トナーを転写し、定着する。その後、有色トナーが定着されたシートは再度フラッパ16によって再び二次転写部に搬送される。二次転写部に搬送されたシートの有色トナーを覆うように透明トナーを転写される。ここで、第一の定着手段として有色トナーをシートに定着させる定着器は定着器10である。また、第二の定着手段として透明トナーをシートに定着させる定着器は定着器10である。つまり、図17に示すMFPにおいて、第一の定着手段と第二の定着手段は同一である。なお、画像形成装置の構成は有色トナーが定着されたシートに透明トナーを覆う限り、実施例に示す構成に限るものではない。
例えば、図17に示すMFPにおいて、以下に示すように有色画像を定着したシートに透明画像を形成し、定着しても良い。まず、画像形成装置に対してシートに有色画像を形成させ、定着させる。有色画像が定着されたシートは機外に排出される。排出された有色画像が定着されたシートを手差しトレイに設置するようにユーザに対して指示する。続いて、手差しトレイに設置されたシートに対して、透明画像を形成し、定着する。このように画像形成装置を制御することによって、シートに定着された有色画像を覆うように透明画像を形成し、定着することができる。
(PCのハードウエア構成について)
図20は情報処理装置としてのPCの一例であるPC300のハードウエア構成を示すブロック図である。以下にPC300のハードウエア構成について説明する。
CPU301(Central Prossessing Unit)、RAM302(Random Access Memory)、ROM303(Read Only Memory)はバス304に接続されている。同様に、HDD305(Hard Disk Drive)、ネットワークコントローラ306、ビデオコントローラ307、I/Oコントローラ308はバス304に接続されている。なお、バス304に接続されている各種ユニットはバス304を介して相互に通信することができる。
CPU301は例えばROM303に保存されているプログラムをRAM302に展開して実行する。ROM303はCPU301で実行されるプログラムを記録する。RAM302はCPU301がプログラムを実行するときに用いられる。また、CPU301はバス304を介して、HDD305、ネットワークコントローラ306、ビデオコントローラ307、I/Oコントローラ308に対して制御命令等を送信する。また、CPU301はバス304を介して、HDD305、ネットワークコントローラ306、ビデオコントローラ307、I/Oコントローラ308からの状態を示す信号又は画像データ等のデータを受信する。このようにしてCPU301はPC300を構成する各種ユニットを制御することができる。
HDD305はPC300で用いる各種ファイルを記録する。ネットワークコントローラ306は外部の機器と通信するための専用回路である。ネットワークコントローラ306はCPU301から送信される信号を変調してIEEE803.2規格に準じた多値の信号に変換し、Ethernet(登録商標)I/F312を介してネットワークに送信する。また、ネットワークコントローラ306はEthernet(登録商標)I/F312を介してネットワークから受信した多値の信号を復調し、CPU301に送信する。このとき、PC300がMFP100又はMFP Controller200と通信する経路はLAN(Local Area Network)に限るものではなく、インターネットを経由しても良い。
また、I/Oコントローラ308はCPU301から送信される信号を各インターフェイスの規格に準じた信号に変換してUSBI/FまたはPS/2 I/Fに接続された装置へ送信する。また逆にUSB I/FまたはPS/2 I/Fから受信した信号を変換しCPU301へ送信する。これにより、PC300はMFP100とUSB(Universal Serial Bas)I/F313を介して相互に通信することができる。また、PC300は入力デバイスとしてのキーボード310、マウス311からの入力をPS/2 I/F309を介して取得することができる。
また、ビデオコントローラ307はCPU301から受信した描画命令に応じて画像データをディスプレイ314に表示できる信号に変換する。これにより、CPU301はディスプレイ314に対して画面を表示させることができる。
本実施例において、CPU301はOS(Operating System)に従いPCを構成する各種ハードウエアを制御する。これにより、ユーザはPCを構成するハードウエアを意識することなく、GUI(Graphical User Interface)を操作することによって、PCに所望の動作を実行させることができる。これにより、ユーザはOS上で実行されているアプリケーションプログラムから外部のMFPに対して印刷命令を送信することができる。印刷命令をMFPに対して送信する際、MFPの機種によって制御方法が異なる。そのため、PCはMFPの機種に対応するドライバプログラムを用いてMFPに応じた制御命令を生成する。ドライバプログラムはOSに組み込まれることによって、接続された周辺機器に応じた制御命令を作成することができる。
以上が本例でのPCのハードウエア構成に対する説明である。
(MFP Controllerのハードウエア構成について)
図19はPDL(Page Discription Language)をイメージデータに変換することができるMFP Controller200のハードウエア構成を示すブロック図である。以下にMFP Controller200のハードウエア構成の一例について説明する。
画像形成システムを構成するMFP Controller200はPC300から受信したPDLをMFP100が印刷の際に用いるイメージデータに変換する。以下、PDLをイメージデータに変換する処理をRIP(Raster Image Possessing)と呼ぶ。
CPU201、RAM202、ROM203、画像処理専用回路204はバス205に接続されている。同様に、HDD206、ネットワークコントローラ207、ビデオコントローラ208、I/Oコントローラ209はバス205に接続されている。
CPU201は例えばROM203に保存されているプログラムをRAM202に展開して実行する。また、CPU201はバス105を介して、HDD206、ネットワークコントローラ207、ビデオコントローラ208、I/Oコントローラ209に対して制御命令等を送信する。また、CPU201はバス205を介して、HDD206、ネットワークコントローラ207、ビデオコントローラ208、I/Oコントローラ209からの状態を示す信号および画像データ等のデータを受信する。このようにしてCPU201はMFP Controller200を構成する各種ユニットを制御することができる。
MFP Controller200はPC300とEthernet(登録商標) I/F213を介して接続されている。またMFP Controller200はMFP100とEthernet(登録商標) I/F213介して接続されている。ネットワークコントローラ207はCPU201から送信される信号を変調してIEEE803.2規格に準じた多値の信号に変換し、Ethernet(登録商標)I/F213を介してネットワークに送信する。また、ネットワークコントローラ207はEthernet(登録商標)I/F213を介してネットワークから受信した多値の信号を復調し、CPU201に送信する。
また、I/Oコントローラ209はCPU201から送信される信号を各インターフェイスの規格に準じた信号に変換してUSB I/F214またはPS/2 I/F210に接続された装置へ送信する。また、I/Oコントローラ209はUSB I/F214又はPS/2 I/F210から受信した信号を変換しCPU201へ送信する。これにより、MFP Controller200はMFP100とUSB(Universal Serial Bas)I/F313を介して相互に通信することができる。また、MFP Controller200は入力デバイスとしてのキーボード211、マウス212からの入力信号をPS/2 I/F210を介して取得することができる。
また、ビデオコントローラ208はCPU201から受信した描画命令に応じて画像データをディスプレイ215に表示できる信号に変換し、ディスプレイ215に送信する。これにより、CPU201はディスプレイ215に対して画面を表示させることができる。
MFP Controller200はPC300から送信されるPDLを受信し、記述されたPDLをRIPする。RIP時の算術演算命令は画一的な繰り返し処理を含む。そのため、すべての算術演算命令をCPU201で実行するよりも画像処理命令を処理するのに最適化されたハードウエアによって処理した場合の方が短い実行時間で済む場合が多い。そのため、MFP Controller200はRIPをCPU201と画像処理専用回路204で分担して実行する。もちろん、RIPをCPU201のみで実行してもよい。画像処理専用回路204はASIC(Application Spesific Integrate Circuit)で構成されている。無論、画像処理専用回路204は再構成可能なハードウエア(例えばPLD(Programmable Logic Device))で実装されてもよい。このようにして、CPU201及び画像処理専用回路204において変換されたイメージデータはMFP100へ送信される。
本実施例において、イメージデータの作成はMFP Controller200で実行される。しかしながら、イメージデータの作成はPC300やMFP100で実行されてもよい。
以上が本例でのMFP Controllerのハードウエア構成に対する説明である。
(各画像形成システムにおける制御処理について)
本実施例において、画像形成システムはMFP、MFP Controller、PC等の複数の装置から構成される。実施例1及び実施例2において、MFP100のCPU101がフローチャートに従い画像形成装置の制御を行った。つまり、図24の(a)のように画像形成システムがMFP100単体で構成される場合、制御処理はMFP100内部のCPU101において実行された。しかし、図24の(b)のように画像形成システムがMFP100、MFP Controller200、PC300で構成される場合、制御処理はMFP100のCPU101が実行する必要がない。例えば、MFP Controller200のCPU201が制御処理を実行することによって、ユーザが低くしたい領域の光沢を低くすることができる。また、図24の(c)のように画像形成システムがMFP100、PC300で構成されるとする。このとき、例えば、PC300のCPU301が制御処理を実行することによって、ユーザが低くしたい領域の光沢を低くすることができる。
(システム化された装置における制御処理の分担実行について)
前項で説明したように、複数の装置から成るシステムにおいて、MFP100のCPU101が制御処理を実行する必要がない。また、必ずしも同一装置のCPUが実行する必要もない。つまり、複数の装置内部に存在する複数のCPUが制御処理を分担して実行しても良い。つまり、実施例1及び実施例2でしめした特徴的な処理である図6、図10、図12、図16、図21に示すフローチャートの各ステップは処理を分担して実行してもよい。
例えば、画像形成システムは図24の(c)に示す構成であるとする。このとき、光沢を低くしたい領域の取得はPC300のCPU301が行い、画像を形成するシートの光沢に対応する情報の取得はMFP100のCPU101が行っても良い。このように、特徴的な処理は一つの情報処理装置によって実行されても、複数の情報処理装置からなる情報処理システムによって実行されても良い。
また、この特徴的な処理を実行させるためのプログラムは情報処理システム若しくは情報処理装置に対して遠隔から供給されてもよい。また、情報処理システムに含まれる情報処理装置が情報処理システムの外部の情報処理装置に保存されているプログラムコードを読み出して実行してもよい。
つまり、情報処理装置にインストールされるプログラム自体も前述の処理を実現させるものである。なお、プログラムによって情報処理装置が前述の処理を実行する限りにおいて、プログラムの形態を限定しない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、記録媒体としては、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
また、MFP100においては、プログラムはEthernet(登録商標) I/F114を介してネットワークからダウンロードしてもよい。また、MFP Controller200及びPC300においては、プログラムはブラウザを用いてインターネットのホームページからダウンロードしてもよい。すなわち、該ホームページからプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードしてもよいのである。また、前述の処理を実行するためのプログラムを構成するプログラムを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、プログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバは構成要件となる可能性がある。
また、プログラムファイルを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。この場合、所定条件をクリアしたユーザにのみ、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報で暗号化されたプログラムを復号して実行し、プログラムを情報処理装置にインストールしてもよい。
なお、そのプログラムの指示に基づき、情報処理装置上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
本発明の実施例に係るMFPの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るMFPを示す概略図である。 低光沢紙のトナーの載り量と光沢度の変化の関係を表す図である。 本発明の実施例に係るMFPのディスプレイに表示される画面を示す図である。 本発明の実施例に係るMFPのディスプレイに表示される画面を示す図である。 本発明の実施例に係る画像処理の実行手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係る画像処理装置によって処理される画像及び出力される印刷物を説明するための概念図である。 本発明の実施例に係る画像処理装置によって処理される画像及び出力される印刷物を説明するための概念図である。 高光沢紙のトナーの載り量と光沢度の変化の関係を表す図である。 本発明の実施例に係る画像処理の実行手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係るMFPのディスプレイに表示される画面を示す図である。 本発明の実施例に係る画像処理の実行手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係るMFPを示す概略図である。 低光沢紙のトナーの載り量と光沢度の変化の関係を表す図である。 高光沢紙のトナーの載り量と光沢度の変化の関係を表す図である。 本発明の実施例に係る画像処理の実行手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係る画像処理装置によって処理される画像及び出力される印刷物を説明するための概念図である。 本発明の実施例に係る画像処理装置によって処理される画像及び出力される印刷物を説明するための概念図である。 有色画像データの濃度分布を説明するためのイメージ図及びデータ構造を示すための行列を表す図である。 有色画像データの濃度分布を光沢度分布に変換したデータ構造を示すための行列を表す図である。 本発明の実施例に係る画像処理の実行手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係るMFPのディスプレイに表示される画面を示す図である。 本発明の実施例に係る画像処理装置によって処理される画像及び出力される印刷物を説明するための概念図である。 本発明の実施例に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施例に係るMFP Controllerの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るPCの概略構成を示すブロック図である。
1 感光体ドラム
2 帯電器
3 レーザ露光器
4 現像器
5 クリーナ
6 一次転写ローラ
7 中間転写ベルト
7a 従動ローラ
7b 二次転写対向ローラ
7c 駆動ローラ
7d ベルトクリーナ
8 レジストローラ対
9 二次転写ローラ
10 定着器
10a 定着ローラ
10b 加圧ローラ
11 ピックアップローラ
12 搬送ローラ対
13 カセット
14 手差しトレイ
100 PC
101 CPU
200 MFP Controller
201 CPU
300 MFP
301 CPU

Claims (9)

  1. 有色画像が形成されるシートの一部に透明トナーを用いて光沢を調整するための透明画像を形成可能な画像形成システムを制御する制御装置であって、
    シートに形成される有色画像の少なくとも一部の光沢を調整すべき領域を取得する領域取得手段と、
    前記領域取得手段によって取得された領域の光沢を他の領域の光沢より相対的に高くするモードと前記領域取得手段によって取得された領域の光沢を他の領域の光沢より相対的に低くするモードを含む複数のモードの中から設定されたモードを取得するモード取得手段と、
    前記モード取得手段によって取得されたモードに応じて、前記領域取得手段によって取得された画像形成可能な領域、又は、前記領域取得手段によって取得された領域を除く画像形成可能な領域に透明画像が選択的に形成されるように前記画像形成システムを制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 画像が形成されるシートの光沢に対応する情報を取得するシート情報取得手段を有し、
    前記制御手段は、前記モード取得手段によって取得されたモード及び前記シート情報取得手段によって取得された情報に基づき、前記画像形成システムが透明画像を形成する領域を制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. シートに形成すべき有色画像に対応する有色画像データを取得する画像データ取得手段を有し、
    前記制御手段は、前記モード取得手段によって取得されたモード、前記シート情報取得手段によって取得された情報、及び前記画像データ取得手段によって取得された有色画像データに基づき、前記画像形成システムが透明画像を形成する領域を制御することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記モード取得手段によって取得されたモードが前記領域取得手段によって取得された領域の光沢を相対的に高くするモードである場合において、
    前記有色画像データに基づきシートに形成すべき有色画像の濃度が所定の閾値以上かつ前記シートの光沢に対応する情報が所定の閾値以上であるとき、又は、前記有色画像データに基づきシートに形成すべき有色画像の濃度が所定の閾値未満かつ前記シートの光沢に対応する情報が所定の閾値以上であるとき、又は、前記有色画像データに基づきシートに形成すべき有色画像の濃度が所定の閾値未満かつ前記シートの光沢に対応する情報が所定の閾値以上であるとき、前記有色画像データに基づき有色画像が定着されたシートの一部を覆うように前記領域取得手段によって取得された領域を除く画像形成可能な領域に透明画像が選択的に形成されこれが定着されるように画像形成システムを制御し、
    前記有色画像データに基づきシートに形成すべき有色画像の濃度が所定の閾値未満かつ前記シートの光沢に対応する情報が所定の閾値未満であるとき、前記有色画像データに基づき有色画像が定着されたシートの一部を覆うように前記領域取得手段によって取得された画像形成可能な領域に透明画像が選択的に形成されこれが定着されるように画像形成システムを制御することを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記モード取得手段によって取得されたモードが前記領域取得手段によって取得された領域の光沢を相対的に低くするモードで有る場合において、
    前記有色画像データに基づきシートに形成すべき有色画像の濃度が所定の閾値以上かつ前記シートの光沢に対応する情報が所定の閾値以上である、又は、前記有色画像データに基づきシートに形成すべき有色画像の濃度が所定の閾値未満かつ前記シートの光沢に対応する情報が所定の閾値以上である、又は、前記有色画像データに基づきシートに形成すべき有色画像の濃度が所定の閾値未満かつ前記シートの光沢に対応する情報が所定の閾値以上であるとき、前記有色画像データに基づき有色画像が定着されたシートの一部を覆うように前記領域取得手段によって取得された画像形成可能な領域に透明画像が選択的に形成されこれが定着されるように画像形成システムを制御し、
    前記有色画像データに基づきシートに形成すべき有色画像の濃度が所定の閾値未満かつ前記シートの光沢に対応する情報が所定の閾値未満であるとき、前記有色画像データに基づき有色画像が定着されたシートの一部を覆うように前記領域取得手段によって取得された領域を除く画像形成可能な領域に透明画像が選択的に形成されこれが定着されるように画像形成システムを制御することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の制御装置。
  6. 情報処理装置を請求項1ないし5のいずれか一項に記載された制御装置として機能させるためのプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムが記録された記録媒体。
  8. シートに有色画像を形成する有色画像形成手段と、シートに透明画像を形成する透明画像形成手段と、シートに形成された画像を定着する定着手段と、請求項1ないし5のいずれか一項に記載された制御装置と、を有することを特徴とする画像形成システム。
  9. 画像が形成されるシートの少なくとも一部に透明トナーを用いて透明画像を形成する画像形成システムを制御する制御装置であって、
    画像が形成されるシートの一部の光沢を調整すべき領域を取得する領域取得手段と、
    前記領域取得手段によって取得された画像形成可能な領域の光沢を相対的に高くするモードと、前記領域取得手段によって取得された領域の光沢を相対的に低くするモードを含む複数のモードの中から設定されたモードを取得するモード取得手段と、
    前記モード取得手段によって取得されたモードに応じて、前記領域取得手段によって取得された画像形成可能な領域、又は、前記領域取得手段によって取得された領域を除く画像形成可能な領域に透明画像が選択的に形成されるように前記画像形成システムを制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
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