JP2010175301A - レゾルバー及びレゾルバーの製造方法 - Google Patents

レゾルバー及びレゾルバーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで、検出精度をより一層向上させることが可能なレゾルバー及びその製造方法等を提供する。
【解決手段】レゾルバー100は、積層された環状の電磁鋼板に形成され平板面に対して折り曲げ加工により起こされた複数のステーターティース部を有し、各ステーターティース部を巻線磁芯として励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられたステーター200と、磁性材料からなり、回転軸回りの回転により各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するようにステーター200に対して回転可能に設けられたローター300とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、レゾルバー及びレゾルバーの製造方法に関する。
従来、この種のレゾルバーは、ステーター及びローターを有し、ステーターに対するローターの回転位置によってステーターとローターとの間の相互インダクタンスが変化することを利用して、ステーターに対するローターの回転角度に応じた出力信号を出力する。
図18(A)、図18(B)に、従来のレゾルバーの説明図を示す。図18(A)は従来のレゾルバーの構造を示す図であり、図18(B)は従来のレゾルバーの各スロットにおける巻線構造を説明するために示す図である。
従来のレゾルバー10は、図18(A)に示すように、1相の励磁巻線14及び2相の検出巻線(SIN検出巻線16及びCOS検出巻線17(図18(A)では図示せず。))が突極13に巻回されたステーター11と、ステーター11に対して回転自在に設けられたローター15とを備える可変リラクタンス型のレゾルバーである。ローター15は、鉄心のみで巻線を有しない偏心ローターであり、ローター15とステーター11との間のギャップパーミアンスが回転角度θに対して正弦波状に変化する。このため、従来のレゾルバー10によれば、図18(B)に示すように、上記したギャップパーミアンスを測定することにより回転角度を高精度で検出することができる。
また、従来のレゾルバー10においては、2相の検出巻線(SIN検出巻線16及びCOS検出巻線17)が各スロット12に1スロットピッチ(スロット飛びを伴うことなく、各スロットに順次巻線を入れる状態)で巻回されており(図18(A)では図示せず。)、さらに、図18(B)に示すように、その誘起電圧分布が各々正弦波分布となるように分布巻き(その巻線の巻き数(量)も正弦波分布状となる。)されている。
このため、従来のレゾルバー10によれば、出力電圧に含まれている低次から高次にわたる高周波次数を低減させることにより、回転角度の検出精度を向上することができる。
ところが、図18(A)に示す構造を有しているため、励磁巻線及び検出巻線を突極に巻回することが困難となり、例えば自動巻線機の構造が複雑になる。そこで、例えば特許文献1及び特許文献2では、ステーター側に設けたボビンに励磁巻線及び検出巻線を設けたり、ステーター側に励磁巻線及び検出巻線を多層プリント基板に印刷して設けたりする一方で、突極及びローターを金属板等で形成するようにしたレゾルバーが開示されている。
特開2000−292119号公報 特開2000−292120号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示されたレゾルバーでは、部品点数が多く、レゾルバーの製造コストの低減が困難になるという問題があった。また、ステーターの材質によっては、ローターの回転による電磁誘導効果によって発生する渦電流に起因して検出精度が低下する場合がある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低コストで、検出精度をより一層向上させることが可能なレゾルバー及びその製造方法等を提供することにある。
(1)本発明の一態様は、レゾルバーは、環状の電磁鋼板に形成され平板面に対して折り曲げ加工により起こされた複数のステーターティース部を有し、各ステーターティース部を巻線磁芯として励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられたステーターと、磁性材料からなり、回転軸回りの回転により前記各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステーターに対して回転可能に設けられたローターとを含み、前記ステーターは、それぞれが平板面に対して折り曲げ加工により起こされた複数のステーターティース部を有する複数枚の電磁鋼板が、互いに電気的に遮断された状態で積層されて構成される。
本態様によれば、平板に形成された複数のステーターティース部を有するステーターを折り曲げて該複数のステーターティース部を起こし、回転軸回りの回転により各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するようにステーターに対して回転可能にローターを設けたので、検出精度を低下させることなく、部品点数を大幅に削減し、低コスト化及び信頼性を向上させるレゾルバーを提供できるようになる。しかも、少なくともステーターの材料として電磁鋼板を採用したので、より薄く加工され、かつ、入手が容易で安価な電磁鋼板を用いて製造できるため、低コストで薄型のレゾルバーを提供できるようになる。また、ローターの回転によって発生する渦電流を低減できるため、検出信号の信号レベルが高くなり、ステーターティース部を介した磁気回路によって磁気効率が向上し、レゾルバーの変圧比を増大させることができるようになる。また、本態様によれば、複数枚の電磁鋼板を、互いに電気的に遮断された状態で積層して構成されるステーターを採用したので、上記の効果に加えて、レゾルバーの薄さを維持したまま、検出精度をより一層向上させることができるようになる。
(2)本発明の他の態様に係るレゾルバーでは、前記複数枚の電磁鋼板が積層されてなる前記複数のステーターティース部の先端部は、各電磁鋼板に形成されるステーターティース部の先端部により段差が設けられる。
本態様によれば、上記の効果に加えて、複数枚の電磁鋼板を積層されて構成されるステーターティース部の先端部に段差を設けるようにしたので、ステーターティース部の先端部に磁束を集中させることができ、検出信号のレベルをより一層高めることが可能となる。
(3)本発明の他の態様に係るレゾルバーでは、前記ローターに近いスターターティース部の先端部ほど前記平板面からの高さが高くなるように前記段差が設けられる。
本態様によれば、上記の効果に加えて、ローターに近いステーターティース部を経由して磁気回路が形成されることで、損失を最小限に抑えて、検出信号のレベルの低下を抑えることができる。
(4)本発明の他の態様に係るレゾルバーでは、前記ステーターは、前記平板面の厚さが一定で、かつ、平面視において、円周方向に前記回転軸を中心とする半径方向の幅が略一定となる形状を有する。
本態様によれば、上記の効果に加えて、ローターが回転軸周りに回転することで発生する磁束が、平板面の幅の狭い部分によって不均一となって特性が歪むという事態を回避でき、検出精度を向上させることができるようになる。
(5)本発明の他の態様に係るレゾルバーでは、前記ローターの回転により、前記ローターの外側と前記各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するインナーローター型である。
本態様によれば、部品点数を大幅に削減し、低コスト化及び検出精度を向上させるインナーローター型のレゾルバーを提供できるようになる。
(6)本発明の他の態様に係るレゾルバーでは、前記ローターの回転により、前記ローターの内側と前記各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するアウターローター型である。
本態様によれば、部品点数を大幅に削減し、低コスト化及び検出精度を向上させるアウターローター型のレゾルバーを提供できるようになる。
(7)本発明の他の態様に係るレゾルバーでは、前記ステーターに対する前記ローターの回転角に応じた前記巻線部材からの出力信号に対応したデジタル信号を出力する変換器を含む。
本態様によれば、低コストで、検出精度をより一層向上させ、ローターの回転角度に応じたデジタル信号を出力するレゾルバーを提供できるようになる。
(8)本発明の他の態様は、レゾルバーの製造方法が、環状の電磁鋼板の平板面に形成された複数のステーターティース部を、該平板面に対して起こすように折り曲げ加工する折り曲げ工程と、前記複数のステーターティース部の各ステーターティース部を巻線磁芯として、各ステーターティース部に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材を巻装する巻線部材取り付け工程と、磁性材料からなり回転軸回りの回転により前記各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステーターに対して回転可能なローターを取り付けるローター取り付け工程とを含み、前記折り曲げ工程は、複数枚の電磁鋼板を構成する電磁鋼板のそれぞれに対して、平板面に形成された複数のステーターティース部を該平板面に対して起こすように折り曲げ加工し、前記巻線部材取り付け工程は、前記折り曲げ工程によって折り曲げられた複数枚の電磁鋼板が互いに電気的に遮断されて積層された状態で、前記複数のステーターティース部の各ステーターティース部を巻線磁芯として、各ステーターティース部に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材を巻装する。
本態様によれば、平板に形成された複数のステーターティース部を有するステーターを折り曲げて該複数のステーターティース部を起こし、回転軸回りの回転により各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するようにステーターに対して回転可能にローターを設けるようにしたので、検出精度を低下させることなく、部品点数を大幅に削減し、低コスト化及び信頼性を向上させるレゾルバーを製造できるようになる。しかも、少なくともステーターの材料として電磁鋼板を採用したので、より薄く加工され、かつ、入手が容易で安価な電磁鋼板を用いて製造できるため、低コストで薄型のレゾルバーを製造できるようになる。また、ローターの回転によって発生する渦電流を低減できるため、検出信号の信号レベルが高くなり、ステーターティース部を介した磁気回路によって磁気効率が向上し、レゾルバーの変圧比を増大させることができるようになる。また、本態様によれば、複数枚の電磁鋼板が積層されて構成されるステーターを有するレゾルバーを、低コストで製造でき、検出精度の高いレゾルバーを安価で提供できるようになる。
(9)本発明の他の態様に係るレゾルバーの製造方法では、前記複数枚の電磁鋼板が積層されてなる前記複数のステーターティース部の先端部は、各電磁鋼板に形成されるステーターティース部の先端部により段差が設けられる。
本態様によれば、上記の効果に加えて、複数枚の電磁鋼板を積層されて構成されるステーターティース部の先端部に段差を設けるようにしたので、ステーターティース部の先端部に磁束を集中させることができ、検出信号のレベルをより一層高めることが可能なレゾルバーを製造できるようになる。
(10)本発明の他の態様に係るレゾルバーの製造方法では、前記ローターに近いスターターティース部の先端部ほど前記平板面からの高さが高くなるように前記段差が設けられる。
本態様によれば、上記の効果に加えて、ローターに近いステーターティース部を経由して磁気回路が形成されることで、損失を最小限に抑えて、検出信号のレベルの低下を抑えるレゾルバーを製造できるようになる。
実施形態1におけるレゾルバーの構成例の斜視図。 2(A)、図2(B)はステーターのステーターティース部に設けられるステーター巻線の説明図。 図1のレゾルバーの上面図。 実施形態1におけるレゾルバーの製造方法の一例のフロー図。 折り曲げプレス加工前の実施形態1におけるステーターの斜視図。 折り曲げプレス加工後の実施形態1におけるステーターの斜視図。 実施形態1における絶縁キャップの斜視図。 実施形態1におけるローターの取り付け工程の説明図。 実施形態1における角度検出システムの構成例の機能ブロック図。 実施形態2におけるレゾルバーの構成例の説明図。 実施形態2におけるレゾルバーの説明図。 実施形態2におけるレゾルバーの製造方法の一例のフロー図。 実施形態2におけるステーターの積層工程の説明図。 積層工程後の実施形態2におけるステーターの斜視図。 実施形態3におけるレゾルバーの構成例の説明図。 実施形態3におけるレゾルバーの説明図。 図17(A)、図17(B)は上記の実施形態におけるレゾルバーが適用されるシステムの具体的な構成例を示す図。 図18(A)、図18(B)は従来のレゾルバーの説明図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決するために必須の構成要件であるとは限らない。
〔実施形態1〕
図1に、本発明に係る実施形態1におけるレゾルバーの構成例の斜視図を示す。図1では、ステーター巻線等の配線の図示を省略している。なお、図1では、レゾルバーが、8個のステーターティース部を有し、いわゆる1相励磁2相出力型のレゾルバーを例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施形態1におけるレゾルバー100は、ステーター(固定子)200と、ローター(回転子)300とを含む。レゾルバー100は、いわゆるインナーローター型の角度検出装置である。即ち、ステーター200の内側にローター300が設けられ、ステーター200の内周側の面がローター300の外周側の面と対向した状態で、ローター300の回転角度に応じて、ステーター200に設けられたステーター巻線を構成する検出巻線からの信号が変化するようになっている。
ステーター200は、磁性材料からなる環(リング)状の平板250を用いて形成され、平板250に複数のステーターティース部が設けられている。これらのステーターティース部は、平板250の平板面に対して交差するように設けられている。図1では、ステーター200は、折り曲げ加工等により平板面に対して同一面側に略垂直に起こされた8個のステーターティース部(突極部)210a、210b、210c、210d、210e、210f、210g、210hを有する。より具体的には、ステーターティース部210a〜210hは、プレス加工により予め平板250に形成された後に、折り曲げプレス加工(広義には折り曲げ加工)により、平板250の面に対して略垂直となるように起こされている。ステーターティース部210a〜210hは、環状の平板250の内側(内径側)の縁部に形成され、各ステーターティース部の面のうち少なくともローター300と対向する面は平面ではなく、ローター300の回転軸の方向に沿って見たときに、環状の平板250の内径側に位置する点を中心とする円弧の一部となるように形成されている。
このステーター200は、平板250の平板面における厚さが一定で、かつ、平面視において、その円周方向にローター300の回転軸を中心とする半径方向の幅が略一定となる形状を有することが望ましい。このような形状を採用することで、ローター300が回転軸周りに回転することで発生する磁束が、平板面の幅の狭い部分によって不均一となって特性が歪むという事態を回避でき、検出精度を向上させることができるようになる。
また、ステーター200には、平板250に装着可能に構成された環状の絶縁キャップ400が装着される。絶縁キャップ400は、ステーター200のステーターティース部210a〜210hの位置に合わせて設けられた複数のボビン体410a、410b、410c、410d、410e、410f、410g、410hが一体に形成されている。各ボビン体は、ステーターティース部挿入孔を有し、当該ボビン体に対応するステーターティース部が該ステーターティース部挿入孔に挿入されると共に、その外側にステーター巻線が巻回される。複数のボビン体410a〜410hを構成する各ボビン体のステーターティース部挿入孔の向きは、ローター300の回転軸の向きである。
また、絶縁キャップ400は、複数のボビン体410a〜410hを構成する各ボビン体の外側に巻回されるステーター巻線と電気的に接続される端子ピンが設けられるコネクター部450を含み、複数のボビン体410a〜410hとコネクター部450とが一体に形成される。このコネクター部450は、更に、端子ピン挿入孔が設けられており、端子ピン挿入孔には、ステーター巻線と電気的に接続される導電材からなる端子ピンがそれぞれ挿入される。ステーター巻線には、端子ピンのいずれかを介して外部から励磁信号が印加されると共に、端子ピンのいずれかを介して外部に検出信号を出力する。このように、ステーター巻線と電気的に接続される端子ピンが設けられるコネクター部を、複数のボビン体と共に一体に形成するようにしたので、ステーター巻線を確実に固定させて特性を均一化し、信頼性を向上させることができるようになる。また、ステーター巻線に入力又は出力される信号を印加するための端子ピンを、容易に絶縁キャップに取り付けることができるようになる。
更に、絶縁キャップ400は、複数の渡りピン480a、480b、480c、480d、480e、480f、480gを含み、複数のボビン体410a〜410h、コネクター部450及び複数の渡りピン480a〜480gが一体に形成されている。複数の渡りピン480a〜480gを構成する各渡りピンは、2つのボビン体の間において、環状の絶縁キャップ400の所与の円周上に形成されている。各渡りピンは、2つのボビン体の間に設けられた円柱状の形状を有し、一方のボビン体の外側に巻回されるステーター巻線と電気的に接続される導線が、渡りピンにおいて張力を持たせた状態で掛けられて、他方のボビン体の外側に巻回されるステーター巻線と電気的に接続される。これにより、2つのボビン体の距離が長くなっても共振し難くなる上に、ステーター巻線の巻き数を半ターン単位で調整できるようになる。ここで、導線に張力を持たせ易くし、且つその状態をできるだけ長く維持させるために、渡りピンは、ローター300の回転軸の向きと同じ向きの部分を有することが望ましい。
即ち、絶縁キャップ400は、複数のボビン体を構成する第1のボビン体及び第2のボビン体の間に設けられた渡りピンを含むことができる。更に、この渡りピンは、ローター300の回転軸の向きと同じ向きの巻線経由部を含み、第1のボビン体の外側に巻回される第1のステーター巻線と第2のボビン体の外側に巻回される第2のステーター巻線とを電気的に接続する導線が、巻線経由部において張力を持たせた状態で掛けられる。なお、巻線経由部は、ローター300の回転軸の向きと同じ向きであるものに限定されない。
このような絶縁キャップ400をステーター200の平板250に装着することにより、ステーター200とステーター巻線とが簡単に電気的に絶縁される。これにより、ステーター巻線により構成されるコイルの絶縁破壊を防止できる。このような絶縁キャップ400は、PBT(Poly-butylene-terephtalate:ポリブチレンテレフタレート)又はPPT(Polypropylene terephtalate:ポリプロピレンテレフタレート)等の絶縁性の樹脂(絶縁材)を用いた射出成型により形成される。
ローター300は、磁性材料からなり、ステーター200に対して回転自在に設けられている。より具体的には、ローター300は、ローター300の回転軸回りの回転によりステーター200の各ステーターティースとの間のギャップパーミアンスが変化するようにステーター200に対して回転可能に設けられる。例えば、ローター300の軸倍角が「2」であり、所与の半径の円周線を基準に、該円周線の1周につき、平面視において外径側の外形輪郭線を2周期で変化する形状を有している。そして、平板250に対して起こされたステーターティース部の内側(内径側、内周側)の面と対向するローター300の外周側の面が、ローター300の1回転につき2周期でギャップパーミアンスが変化するようになっている。
次に、ローター300の回転によって検出巻線から出力される検出信号を取り出すためのステーター巻線について説明する。ステーター巻線は、励磁巻線と検出巻線とから構成され、励磁巻線により励磁した状態で、ステーター200に対するローター300の回転により、検出巻線の信号が変化する。
図2(A)、図2(B)に、ステーター200のステーターティース部に設けられるステーター巻線の説明図を示す。図2(A)は、ステーター巻線を構成する励磁巻線の説明図を表す。図2(B)は、ステーター巻線を構成する検出巻線の説明図を表す。図2(A)、図2(B)は、図1のローター300の回転軸方向にレゾルバー100を見た平面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図2(A)では、励磁巻線の巻き方向を模式的に示し、図2(B)では、検出巻線の巻き方向を模式的に示す。実際には、各ボビン体のステーター巻線を電気的に接続する場合、各ステーター巻線間を接続する導線は、その間に形成された渡りピンを経由させる。
励磁巻線は、図2(A)に示すように、隣接するステーターティース部の巻線方向が互いに反対方向となるように設けられる。各ステーターティース部に設けられる励磁巻線は、例えばコイル巻線とすることができる。このような励磁巻線と電気的に接続される端子ピンR1、R2間に、励磁信号が与えられる。端子ピンR1、R2は、図1の端子ピンのいずれかに割り当てられる。
また、図2(B)に示すように、2相の検出信号を得るために、検出巻線は2組の巻線部材からなる。2相の検出信号の第1相(例えばSIN相)の検出信号を得るための検出巻線は、例えばステーターティース部210aから反時計回りにステーターティース部210gまで、1つおきに各ステーターティース部に巻回される。一方、2相の検出信号の第2相(例えばCOS相)の検出信号を得るための検出用の巻線部材は、例えばステーターティース部210bから反時計回りにステーターティース部210hまで、1つおきに各ステーターティース部に巻回される。第1相の検出信号は、端子ピンS1、S3間の信号として検出され、第2相の検出信号は、端子ピンS2、S4間の信号として検出される。各ステーターティース部に設けられる検出巻線は、例えばコイル巻線とすることができる。端子ピンS1〜S4は、図1の端子ピンのいずれかに割り当てられる。
このように、ステーターティース部210a、210c、210e、210gがステーターティース部挿入孔に挿入されるボビン体410a、410c、410e、410gのそれぞれの外側には、励磁巻線及び第1相(SIN相)の検出巻線が巻回される。ステーターティース部210b、210d、210f、210hがステーターティース部挿入孔に挿入されるボビン体410b、410d、410f、410hのそれぞれの外側には、励磁巻線及び第2相(COS相)の検出巻線が巻回される。
なお、実施形態1では、励磁巻線の巻き方向は、図2(A)に示す方向に限定されるものではない。また、実施形態1では、検出巻線の巻き方向は、図2(B)に示す方向に限定されるものではない。
以上のような構成を有するレゾルバー100では、ステーター200に対するローター300の回転によって、次のような磁気回路が形成される。
図3に、図1のレゾルバー100の上面図を表す。図3は、図1のローター300の回転軸方向にレゾルバー100を見た平面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図3では、説明の便宜上、絶縁キャップ400の図示を省略すると共に、ステーター200に対してローター300が回転状態のときのある時刻における磁束の向きを模式的に示している。また、図3において、巻線磁芯としての各ステーターティースを通る磁束の向きを模式的に示している。
絶縁キャップ400を介してステーター200のステーターティース部にステーター巻線が設けられており、ローター300が回転すると、ローター300を介して隣接するステーターティース間で磁気回路が形成される。実施形態1では、隣接するステーターティースを通る磁束の向きが反対方向となるようにステーター巻線が設けられているため、図3に示すように、ローター300の回転によって、各ステーターティースとの間のギャップパーミアンスの変化に応じて、各ステーターティース部に巻回されるステーター巻線に発生する電流もまた変化し、例えば検出巻線に発生する電流波形を正弦波状にすることができる。
以上のような構成を有するレゾルバー100において、磁性材料からなるステーター200の平板250は、珪素含有率3%〜5%で厚さが0.35mm〜0.6mm程度の電磁鋼板であることが望ましい。この電磁鋼板としては、50A350、50A700、50A1000等(例えば新日本製鐵株式会社製の無方向性電磁鋼板である珪素鋼板)を採用することができる。これにより、より薄く加工され、かつ、入手が容易で安価な電磁鋼板を用いて製造できるため、低コストで薄型のレゾルバーを提供できるようになる。また、電磁鋼板は、珪素を含有することで抵抗率が高くなり、ローター300の回転によって発生する渦電流を低減できる。従って、検出信号の信号レベルが高くなり、ステーターティース部を介した磁気回路によって磁気効率が向上し、レゾルバー100の変圧比を増大させることができるようになる。
なお、レゾルバー100において、ローター300もまた、ステーター200と同じ電磁鋼板で形成される。
次に、上記のような構成を有し、上記した効果を奏することができる実施形態1におけるレゾルバー100の製造方法について説明する。
図4に、実施形態1におけるレゾルバー100の製造方法の一例のフロー図を示す。例えば、レゾルバー100の製造装置が図4に示すフローに従って各工程の処理を実行する。
図5に、折り曲げプレス加工前の実施形態1におけるステーター200の斜視図を示す。図5において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図6に、折り曲げプレス加工後の実施形態1におけるステーター200の斜視図を示す。図6において、図5と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図7に、実施形態1における絶縁キャップ400の斜視図を示す。図7において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図8に、実施形態1におけるローター300の取り付け工程の説明図を示す。図8は、レゾルバー100の分解斜視図を表す。
実施形態1におけるレゾルバー100を製造するために、まず、ステーター形状加工工程においてステーター200の形状を加工した(ステップS10)後に、折り曲げプレス加工工程(折り曲げ工程)において、平板状のステーター200のステーターティース部を折り曲げて、複数のステーターティース部が平板面に対して起こされる(ステップS12)。即ち、一般的には折り曲げ加工が行われない電磁鋼板に対し、ステーターティース部を折り曲げ加工によって形成している。そのため、電磁鋼板の珪素含有率を高くするほど折り曲げ加工が困難となるため、実施形態1では、上記の珪素含有率の電磁鋼板を採用している。
次に、巻線部材取り付け工程として、ステップS12で起こされたステーターティース部210a〜210hの各ステーターティース部を巻線磁芯として、各ステーターティース部の外側に巻線部材が設けられる(ステップS14)。
このように、ステップS10のステーター形状加工工程では、ステップS12の折り曲げプレス加工を行うために、図5に示すように、プレス加工により、磁性材料である電磁鋼板の平板250の内径側の縁部にステーターティース部210a〜210hが設けられた状態でステーター200の形状が形成される。
そして、ステップS12では、図6に示すように、折り曲げプレス加工により、ステップS10において形成された複数のステーターティース部を起こすように加工される。この結果、ステーターティース部210a〜210hは、ステーター200の平板面に対してほぼ垂直となるように起こされる。ステップS14では、ステップS12において起こされたステーターティース部のそれぞれに、各ステーターティース部の周囲に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられる。このとき、ステップS14では、図7に示す絶縁キャップ400が有するステーターティース部挿入孔に、対応する平板250のステーターティース部が挿入される。例えば、絶縁キャップ400は、ボビン体410a〜410hの設置面と反対側の面に形成された1又は複数の係止部を有し、平板250の外径側の縁部に係止することで装着されるようになっている。
別工程では、図8に示すようにローター300がプレス加工により形成される。実施形態1では、ローター300は、環状の平板であるが、平面視において外径側の外形輪郭線が2周期で変化する形状を有している。そして、ローター取り付け工程として、図8に示すような形状を有するローター300が、ステーター200に対して回転自在となるように、ステーター200の内径側に設けられる(ステップS16)。より具体的には、ローター取り付け工程において、ローター300は、ローター300の回転軸回りの回転によりローター300の外側の面とステーター200の各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するようにステーター200に対して回転可能に設けられる。以上のように、図1に示すような実施形態1におけるレゾルバー100が製造される。
以上説明したように、実施形態1によれば、簡素な方法で、部品点数が少なく、検出精度をより一層向上させ、図1に示す構成を有するレゾルバー100を低コストで製造できるようになる。
実施形態1では、上記の実施形態1におけるレゾルバー100からの2相の検出信号に基づいて、回転角度に対応したデジタルデータを出力することができる。
図9に、実施形態1における角度検出システムの構成例の機能ブロック図を示す。なお、図9では、レゾルバー100の外部にR/D変換器が設けられているが、レゾルバー100がR/D変換器を内蔵してもよい。
実施形態1における角度検出システム600は、上記のレゾルバー100と、R/D変換器(広義には変換器、変換装置)500とを含む。レゾルバー100は、ステーター200及び該ステーター200に対して回転可能に設けられたローター300を含み、1相の励磁信号R1、R2により励磁された状態で、ステーター200に対するローター300の回転角度に応じた2相の検出信号S1〜S4を出力する。R/D変換器500は、レゾルバー100に対する励磁信号R1、R2を生成すると共に、レゾルバー100からの2相の検出信号S1〜S4に対応したデジタル信号を生成し、シリアルデータ又はパラレルデータとして出力する。
このような構成により、R/D変換器500の出力値であるシリアルデータ又はパラレルデータが、後段の処理回路に出力され、この処理回路は、角度検出システム600からのシリアルデータ又はパラレルデータに対応した処理を実行することで、ステーター200に対するローター300の回転角度に応じた処理を実現できるようになる。
なお、R/D変換器500の構成及び処理の内容に、本発明が限定されるものではない。本発明に係るR/D変換器は、レゾルバー100からの信号をデジタル信号(デジタル値)に変換するものであればよい。
〔実施形態2〕
実施形態1におけるレゾルバー100では、ステーター200が1枚の電磁鋼板により構成される例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る実施形態2におけるレゾルバーのステーターでは、複数枚の電磁鋼板が互いに電気的に遮断された状態で積層されて構成される。
図10に、実施形態2におけるレゾルバー700の構成例の説明図を示す。図10において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図10は、ステーター800にローター300が取り付けられる様子を表し、レゾルバー700の分解斜視図を表す。
図11に、実施形態2におけるレゾルバー700の説明図を示す。図11は、図10のローター300とステーターティース部810aの断面構造を模式的に表したものであり、他のステーターティース部の断面構造も図11と同様である。
実施形態2におけるレゾルバー700が実施形態1におけるレゾルバー100と異なる点は、レゾルバー700を構成するステーター800が、複数枚の電磁鋼板を積層させて構成される点である。しかも、各電磁鋼板の表面には絶縁材料が設けられており、積層された電磁鋼板は互いに電気的に遮断されている。そして、ステーター800に設けられたステーターティース部810a〜810hもまた、複数枚の電磁鋼板が積層されて構成される。
即ち、ステーターティース部210aに対応するステーターティース部810aは、ステーターティース部が形成された電磁鋼板を複数枚積層させて構成される。ステーターティース部210b〜210hに対応するステーターティース部810b〜810hもまた、同様に、ステーターティース部が形成された電磁鋼板を複数枚積層させて構成される。
なお、図10では、3枚の電磁鋼板が積層されてステーター800が構成される例を示しているが、2枚の電磁鋼板が積層されてもよいし、4枚以上の電磁鋼板が積層されてもよい。
このような実施形態2によれば、図11に示すように、ローター300の回転によって、各電磁鋼板とローター300とが磁気的に結合して磁束が発生する。そして、各電磁鋼板とローター300との間で磁束が発生するため、実施形態1に比べて磁束が増え、検出信号の出力レベルがより高くなる。この結果、実施形態1よりも検出精度を向上させることができるようになる。しかも、電磁鋼板は薄く、この電磁鋼板を複数枚積層させても、ステーター200の厚さが厚くなることはない。
ここで、ステーターティース部810a〜810hを構成する各ステーターティース部の先端部は、各電磁鋼板に形成されるステーターティース部の先端部により段差が設けられることが望ましい。こうすることで、ステーターティース部の先端部に磁束を集中させることができ、検出信号のレベルをより一層高めることが可能となる。
より具体的には、ローター300に近いスターターティース部の先端部ほど、平板250の平板面からの高さが高くなるように段差が設けられることが望ましい。こうすることで、ローター300に近いステーターティース部を経由して磁気回路が形成されることで、損失を最小限に抑えて、検出信号のレベルの低下を抑えることができる。そのため、図10に示すインナーローター型のレゾルバーの場合、内径側ほどステーターティース部の高さが高くなる。これは、例えば、各電磁鋼板に形成されるステーターティース部の形状を異ならせ、複数枚の電磁鋼板を積層させてから、プレス加工によって折り曲げることで実現できる。一方、アウターローター型のレゾルバーの場合、外径側ほどステーターティース部の高さが高くなる。これは、例えば、各電磁鋼板に同じ形状のステーターティース部を形成し、複数枚の電磁鋼板を積層させてから、プレス加工によって折り曲げることで、容易に実現できる。
図12に、実施形態2におけるレゾルバー700の製造方法の一例のフロー図を示す。例えば、レゾルバー700の製造装置が図12に示すフローに従って各工程の処理を実行する。
図13に、実施形態2におけるステーター800の積層工程の説明図を示す。図13は、ステーター800の分解斜視図を表す。図13において、図11と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図14に、積層工程後の実施形態2におけるステーター800の斜視図を示す。図14において、図11と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
実施形態2におけるレゾルバー700を製造するために、まず、ステーター形状加工工程において、各電磁鋼板のそれぞれにステーター800の形状を加工した(ステップS20)後に、電磁鋼板積層工程において、複数枚の電磁鋼板を積層させる(ステップS22)。ステップS22では、各電磁鋼板に、それぞれ対応するステーターティース部を形成し、ステップS24では、各ステーターティース部の位置が一致するように複数枚の電磁鋼板を積層させる。電磁鋼板同士は、例えば絶縁性樹脂等を用いたワニス接着により接着させて、電気的に遮断した状態で積層させる。
この結果、例えば図13に示すように、ステーターティース部が折り曲げられた状態の電磁鋼板802の上に、電磁鋼板804、806が順次積層された、図14に示すステーター800が形成される。
より具体的には、折り曲げプレス加工工程(折り曲げ工程)において、積層された状態のステーター800のステーターティース部を折り曲げて、複数のステーターティース部が平板面に対して起こされる(ステップS24)。この結果、ステーターティース部810a〜810hは、ステーター800の平板面に対してほぼ垂直となるように起こされる。このとき、ワニス接着により接着することで、電磁鋼板の表面に形成された絶縁材料が折り曲げ工程において破損したとしても、電磁鋼板同士の絶縁性は維持される。
そして、巻線部材取り付け工程として、ステップS24で起こされたステーターティース部810a〜810hの各ステーターティース部を巻線磁芯として、各ステーターティース部の外側に巻線部材が設けられる(ステップS26)。ステップS26では、ステップS24において起こされたステーターティース部のそれぞれに、各ステーターティース部の周囲に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられる。このとき、ステップS26では、絶縁キャップ400が有するステーターティース部挿入孔に、対応するステーターティース部が挿入される。このステーターティース部は、各電磁鋼板に形成されたステーターティース部が積層されたものである。そして、実施形態1と同様に、絶縁キャップ400は、ボビン体410a〜410hの設置面と反対側の面に形成された1又は複数の係止部を有し、平板の外径側の縁部に係止することで装着されるようになっている。
別工程では、図10に示すようにローター300がプレス加工により形成される。実施形態2では、ローター300は、環状の平板であるが、平面視において外径側の外形輪郭線が2周期で変化する形状を有している。そして、ローター取り付け工程として、ローター300が、ステーター800に対して回転自在となるように、ステーター800の内径側に設けられる(ステップS28)。より具体的には、ローター取り付け工程において、ローター300は、ローター300の回転軸回りの回転によりローター300の外側の面とステーター800の各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するようにステーター800に対して回転可能に設けられる。以上のように、図10に示すような実施形態2におけるレゾルバー700が製造される。
なお、図9に示す角度検出システム600において、レゾルバー100に代えて実施形態2におけるレゾルバー700を適用することができる。
以上説明したように、実施形態2によれば、簡素な方法で、部品点数が少なく、複数枚の電磁鋼板を積層させることにより検出精度をより一層向上させ、図10に示す構成を有するレゾルバー700を低コストで製造できるようになる。
〔実施形態3〕
実施形態2におけるレゾルバー700を構成するステーター800は、複数枚の電磁鋼板が積層されてステーターティース部の先端部に段差が設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る実施形態3におけるレゾルバーのステーターでは、複数枚の電磁鋼板が互いに電気的に遮断された状態で積層されて構成され、各ステーターティース部の先端部が平坦(同じ高さ)になるように形成される。
図15に、実施形態3におけるレゾルバー900の構成例の説明図を示す。図15において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図15は、ステーター1000にローター300が取り付けられる様子を表し、レゾルバー900の分解斜視図を表す。
図16に、実施形態3におけるレゾルバー900の説明図を示す。図16は、図15のローター300とステーターティース部1010aの断面構造を模式的に表したものであり、他のステーターティース部の断面構造も図16と同様である。
実施形態3におけるレゾルバー900が実施形態2におけるレゾルバー700と異なる点は、レゾルバー900を構成するステーター1000に形成されるステーターティース部の先端部が平坦になるように形成されている点である。従って、複数枚の電磁鋼板を積層させて構成される点や、各電磁鋼板の表面には絶縁材料が設けられており、積層された電磁鋼板は互いに電気的に遮断される点は、共通である。
なお、図15では、3枚の電磁鋼板が積層されてステーター1000が構成される例を示しているが、2枚の電磁鋼板が積層されてもよいし、4枚以上の電磁鋼板が積層されてもよい。
このような実施形態3によれば、図16に示すように、ローター300の回転によって、各電磁鋼板とローター300とが磁気的に結合して磁束が発生する。そして、各電磁鋼板とローター300との間で磁束が発生するため、実施形態1に比べて磁束が増え、検出信号の出力レベルがより高くなる。この結果、実施形態1よりも検出精度を向上させることができるようになる。
このような実施形態3におけるレゾルバー900は、実施形態2と同様のフローで製造することができる。
なお、図9に示す角度検出システム600において、レゾルバー100に代えて実施形態3におけるレゾルバー900を適用することができる。
〔具体的なシステム構成例〕
上記の各実施形態におけるレゾルバーは、例えば、車載用のモーター又は発電機の角度検出器として搭載されたり、産業機器用のモーター又は発電機の角度検出器として搭載されたりする。以下では、このような角度検出器として上記の各実施形態におけるレゾルバーが適用される角度検出システムの具体的な構成例について説明する。
図17(A)、図17(B)に、上記の各実施形態におけるレゾルバーが適用されるシステムの具体的な構成例を示す。図17(A)は、ハイブリッド車両のモーター及び発電機の回転位置を検出するハイブリッドエンジンシステムの構成例を表す。図17(B)は、車両の操舵装置におけるステアリング操作を補助する電動式のパワーステアリングシステムの構成例を表す。
図17(A)に示すハイブリッドエンジンシステム1200は、エンジン1210、モーター1220、発電機1230、バッテリー1240、インバーター装置1250、動力分配装置1260、ディファレンシャルギヤ1270及び駆動輪1280、1290を有し、図示しない制御システムによって制御される。エンジン1210は、ガソリンエンジンであり、クランク軸1212を回転駆動する。モーター1220及び発電機1230には、インバーター装置1250を介してバッテリー1240が接続されており、バッテリー1240からの電力供給を受けて駆動軸1222を回転駆動する。一方、発電機1230は、回転軸1232の回転により発生させた起電力をインバーター装置1250を介してバッテリー1240に充電することができる。動力分配装置1260には、クランク軸1212、駆動軸1222及び回転軸1232が機械的に結合されている。動力分配装置1260は、これら3軸のうちの2軸の動力に応じて残りの1軸の回転数、トルクが決定される特性を有し、例えばクランク軸1212の動力を、回転軸1232に出力する動力やモーター1220との間でやり取りされる動力に分配する。
動力分配装置1260からの動力が伝達され、駆動軸1222に結合される動力伝達ギヤ1272は、ディファレンシャルギヤ1270に結合されており、動力伝達ギヤ1272からの動力は、駆動軸1282を介して駆動輪1280、1290に伝達される。
このようなハイブリッドエンジンシステム1200において、モーター1220の駆動軸1222にローターが取り付けられるレゾルバー1202と、発電機1230の回転軸1232にローターが取り付けられるレゾルバー1204とが設けられる。レゾルバー1202は、モーター1220の駆動軸1222の回転位置(回転角度)を検出し、その検出結果を図示しない制御システムに出力する。レゾルバー1204は、発電機1230の回転軸1232の回転位置(回転角度)を検出し、その検出結果を図示しない制御システムに出力する。図示しない制御システムは、レゾルバー1202、1204からの検出結果に基づいて、例えばエンジン1210の回転角加速度を決定してエンジン1210を制御する。
レゾルバー1202、1204の少なくとも1つは、上記のいずれかの実施形態におけるレゾルバーが採用される。
これによって、例えばハイブリッド車両が低速時及び停止時には、エンジン1210を停止し、バッテリー1240、インバーター装置1250及びモーター1220により駆動輪1280、1290に動力を伝達させ、それ以外ではエンジン1210及びモーター1220の両方で駆動輪1280、1290に動力を伝達させることができる。そして、減速時や制御時には、駆動輪が1280、1290の駆動によって発電機1230の回転軸を回転させて制動エネルギーを電力に変換して、インバーター装置1250を介してバッテリー1240に充電させる。
なお、ハイブリッドエンジンシステム1200の構成は、図17(A)に示す構成に限定されるものではなく、上記の各実施形態におけるレゾルバーは種々の構成のハイブリッドエンジンシステムに適用できる。
図17(B)に示す電動式パワーステアリングシステム1300は、ステアリングホイール1310、ステアリング軸1320、ジョイント1330、ピニオン軸1340、操舵軸1350、モーター1360を有する。ステアリング軸1320の先端に固定されたステアリングホイール1310を回転させると、ジョイント1330を介してピニオン軸1340を回転させる。ピニオン軸1340の回転力は、操舵軸1350の軸線方向の往復動に変換され、図示しない操舵輪の転蛇角を変化させる。この操舵軸1350にはモーター1360が同軸状に結合されており、ステアリングホイール1310の回転による操舵軸1350の往復動を補助するようにモーター1360が駆動力を与えるようになっている。
このような電動式パワーステアリングシステム1300において、モーター1360の駆動軸にローターが取り付けられるレゾルバー1370が設けられる。レゾルバー1370は、モーター1360の駆動軸の回転位置(回転角度)を検出し、その検出結果を図示しない制御システムに出力する。図示しない制御システムは、レゾルバー1370からの検出結果に基づいて、例えばステアリングホイール1310の回転方向を検出し、その方向の回転力を補助するようにモーター1360を制御する。
レゾルバー1370は、上記のいずれかの実施形態におけるレゾルバーが採用される。
なお、電動式パワーステアリングシステム1300の構成は、図17(B)に示す構成に限定されるものではなく、上記の各実施形態におけるレゾルバーは種々の構成の電動式パワーステアリングシステムに適用できる。
また、上記の各実施形態におけるレゾルバーは、上記のシステムに適用されるものに限定されず、産業機器やその他の種々のシステムに適用できることは言うまでもない。
以上、本発明に係るレゾルバー及びその製造方法を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記の各実施形態のレゾルバーが、いわゆるインナーローター型の角度検出装置である例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係るレゾルバーが、いわゆるアウターローター型の角度検出装置であってもよい。この場合、環状のステーターの外側にローターが設けられ、ステーターの外周側の面がローターの内周側の面と対向した状態で、ローターの回転角度に応じて、ステーターに設けられたステーター巻線を構成する検出巻線からの信号が変化することになる。
(2)上記の各実施形態では、レゾルバーが、1相励磁2相出力型であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記の各実施形態におけるレゾルバーが、励磁信号が2相以外の相を有する信号であったり、検出信号が2相以外の相を有する信号であったりしてもよい。
(3)上記の各実施形態では、ローターが、ステーターと同じ電磁鋼板により形成される例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
(4)上記の各実施形態では、ステーターのステーターティース部に設けられる巻線部材は、例えば各層にコイル部が形成された多層基板により実現されてもよい。
(5)上記の各実施形態では、ステーターのステーターティース部の先端部の形状は、いわゆるI字型であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係るレゾルバーを構成するステーターのステーターティース部の先端部の形状が、いわゆるT字型であってもよい。
10,100,700,900,1202,1204,1370…レゾルバー、
11,200,800,1000…ステーター、 15,300…ローター、
210a〜210h,810a〜810h,1010a〜1010h…ステーターティース部、
250…平板、 400…絶縁キャップ、 410a〜410h…ボビン体、
450…コネクター部、 480a〜480g…渡りピン、 500…R/D変換器、
600…角度検出システム、 802,804,806…電磁鋼板、
1200…ハイブリッドエンジンシステム、 1210…エンジン、
1212…クランク軸、 1220,1360…モーター、
1222,1282…駆動軸、 1230…発電機、 1232…回転軸、
1240…バッテリー、 1250…インバーター装置、 1260…動力分配装置、
1270…ディファレンシャルギヤ、 1272…動力伝達ギヤ、
1280,1290…駆動輪、 1300…電動式パワーステアリングシステム、
1310…ステアリングホイール、 1320…ステアリング軸、
1330…ジョイント、 1340…ピニオン軸、 1350…操舵軸

Claims (10)

  1. 環状の電磁鋼板に形成され平板面に対して折り曲げ加工により起こされた複数のステーターティース部を有し、各ステーターティース部を巻線磁芯として励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材が設けられたステーターと、
    磁性材料からなり、回転軸回りの回転により前記各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステーターに対して回転可能に設けられたローターとを含み、
    前記ステーターは、
    それぞれが平板面に対して折り曲げ加工により起こされた複数のステーターティース部を有する複数枚の電磁鋼板が、互いに電気的に遮断された状態で積層されて構成されることを特徴とするレゾルバー。
  2. 請求項1において、
    前記複数枚の電磁鋼板が積層されてなる前記複数のステーターティース部の先端部は、各電磁鋼板に形成されるステーターティース部の先端部により段差が設けられることを特徴とするレゾルバー。
  3. 請求項2において、
    前記ローターに近いスターターティース部の先端部ほど前記平板面からの高さが高くなるように前記段差が設けられることを特徴とするレゾルバー。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記ステーターは、
    前記平板面の厚さが一定で、かつ、平面視において、円周方向に前記回転軸を中心とする半径方向の幅が略一定となる形状を有することを特徴とするレゾルバー。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記ローターの回転により、前記ローターの外側と前記各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するインナーローター型であることを特徴とするレゾルバー。
  6. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記ローターの回転により、前記ローターの内側と前記各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するアウターローター型であることを特徴とするレゾルバー。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記ステーターに対する前記ローターの回転角に応じた前記巻線部材からの出力信号に対応したデジタル信号を出力する変換器を含むことを特徴とするレゾルバー。
  8. 環状の電磁鋼板の平板面に形成された複数のステーターティース部を、該平板面に対して起こすように折り曲げ加工する折り曲げ工程と、
    前記複数のステーターティース部の各ステーターティース部を巻線磁芯として、各ステーターティース部に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材を巻装する巻線部材取り付け工程と、
    磁性材料からなり回転軸回りの回転により前記各ステーターティース部との間のギャップパーミアンスが変化するように前記ステーターに対して回転可能なローターを取り付けるローター取り付け工程とを含み、
    前記折り曲げ工程は、
    複数枚の電磁鋼板を構成する電磁鋼板のそれぞれに対して、平板面に形成された複数のステーターティース部を該平板面に対して起こすように折り曲げ加工し、
    前記巻線部材取り付け工程は、
    前記折り曲げ工程によって折り曲げられた複数枚の電磁鋼板が互いに電気的に遮断されて積層された状態で、前記複数のステーターティース部の各ステーターティース部を巻線磁芯として、各ステーターティース部に励磁用の巻線部材及び検出用の巻線部材を巻装することを特徴とするレゾルバーの製造方法。
  9. 請求項8において、
    前記複数枚の電磁鋼板が積層されてなる前記複数のステーターティース部の先端部は、各電磁鋼板に形成されるステーターティース部の先端部により段差が設けられることを特徴とするレゾルバーの製造方法。
  10. 請求項9において、
    前記ローターに近いスターターティース部の先端部ほど前記平板面からの高さが高くなるように前記段差が設けられることを特徴とするレゾルバーの製造方法。
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