JP2010174839A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2010174839A
JP2010174839A JP2009020964A JP2009020964A JP2010174839A JP 2010174839 A JP2010174839 A JP 2010174839A JP 2009020964 A JP2009020964 A JP 2009020964A JP 2009020964 A JP2009020964 A JP 2009020964A JP 2010174839 A JP2010174839 A JP 2010174839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
fuel
bubble holding
nozzle hole
injection valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009020964A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryo Masuda
糧 増田
Kiyomi Kawamura
清美 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2009020964A priority Critical patent/JP2010174839A/ja
Publication of JP2010174839A publication Critical patent/JP2010174839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】燃料噴射弁において、噴孔内部での気液の混合をより有効に促進することである。
【解決手段】燃料噴射弁36は、上流側噴孔46と下流側噴孔48との間に設けた気泡保持流路52を有し、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際の流路を急拡大させる。気泡保持流路52の出口を、上流側噴孔46を流れる燃料噴流の方向に対して気泡保持流路52の入口よりも、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際の流路を急拡大させた方向へオフセットさせる。気泡保持流路52と下流側噴孔48との連続部の、上記急拡大させた側とは反対側の壁面に折れ部54を設ける。下流側噴孔48内を折れ部54よりも上流側の壁面の方向に沿って流れる燃料により、下流側噴孔48の出口開口53のうち、上記急拡大させた側と同じ側の縁部寄り領域を塞ぎながら、出口開口53から燃料を噴射させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料を噴孔から噴射する燃料噴射弁に関する。
燃料噴霧の微粒化を促進させるために、噴射弁内部を流れる燃料にキャビテーション気泡を発生させる燃料噴射弁が提案されており、その従来例が特許文献1に開示されている。図10は、特許文献1に記載された従来例の燃料噴射弁の内部構成の概略を示す図である。図11は、図10の燃料噴射弁のノズルボディ先端部の概略構成において、燃料噴射弁の動作を説明する図である。図10に示すように、燃料噴射弁10は、外開弁であり、バルブハウジング12の内部に配設したノズルボディ14と、ノズルボディ14の中心部に形成した中空部に内挿したピントル16と、ピントル16の一端に接続したプランジャ18とを有する。ピントル16の他端にポペット弁20を配設している。ピントル16にばね22によりプランジャ18側への付勢力を作用させている。
燃料ポンプ(図示せず)により圧送した燃料は、ノズルボディ14に形成した燃料供給流路24を通って燃料溜り26に流入させる。ここで、ピエゾアクチュエータ(図示せず)を駆動していない場合には、ピントル16がばね22によりプランジャ18側(図10の上側)へ付勢されていることで、ポペット弁20がノズルボディ14のシート部と密着し、噴孔28(図11)が閉じる(閉弁状態)。この場合は、燃料が噴孔28から噴射されない。一方、ピエゾアクチュエータを駆動した場合は、プランジャ18に噴孔28側(図10の下側)への駆動力が作用することで、ピントル16が噴孔28側(図10の下側)へ駆動され、ポペット弁20がノズルボディ14のシート部から離れて、噴孔28が開く(開弁状態)。この場合は、燃料溜り26に貯溜された燃料が噴孔28から噴射される。
また、図11に示すように、ノズルボディ14の内周面における燃料溜り26よりも下流位置にピントル16側へ突出した凸部30を形成することで、キャビテーション気泡を発生させるためのキャビテーション発生流路32を燃料溜り26よりも下流側に形成する。この凸部30により、燃料溜り26からキャビテーション発生流路32に移行する際の流路断面積がステップ的に減少(急縮小)し、且つキャビテーション発生流路32からその下流側流路に移行する際の流路断面積がステップ的に増大(急拡大)する。また、キャビテーション発生流路32よりも下流側に、キャビテーション気泡を保持する気泡保持流路34を形成する。この気泡保持流路34は、その流入口にてキャビテーション発生流路32と連通し、その流出口にて、ノズルボディ14の先端部に形成した噴孔28と連通させる。また、気泡保持流路34の流路断面積(最小断面積)を、キャビテーション発生流路32の流路断面積(最小断面積)よりも大きくしている。
また、気泡保持流路34の流出口は、キャビテーション発生流路32を流れる燃料噴流の方向に対して噴射弁10の径方向外側へオフセットした位置に設けている。また、気泡保持流路34は、内部に渦を形成して渦中心付近にキャビテーション気泡を保持する。このような燃料噴射弁10によれば、噴射後の燃料噴流の全域においてキャビテーション崩壊による燃料噴霧の微粒化促進作用を効果的に得ることができるので、噴射された燃料噴霧の微粒化をより促進させることができるとされている。
特許第4079144号公報
このような燃料噴射弁10の場合、上記のような優れた効果を得られる可能性があるが、燃料噴霧条件によっては、噴孔28内部で液状燃料と気体とが十分に混合せず、液相と気相との2相に分離する可能性がないとは言い切れない。特に、噴孔28内部の気液が2相に分離すると、噴孔28出口から空気が噴孔28内に逆流しやすくなり、燃料噴射条件によっては、気泡保持流路34に保持されたキャビテーション気泡に大きな圧力が加わり、キャビテーション気泡が潰れ、噴孔28内部での液状燃料と気体との混合を阻害する可能性がないとも言い切れない。このため、燃料噴射弁10において、噴孔28内部で出口からの空気の逆流により、キャビテーション気泡が潰れるのを抑制し、噴孔28内部での気液の混合をより有効に促進できる構成を実現することが望まれている。
本発明は、燃料噴射弁において、噴孔内部での気液の混合をより有効に促進することを目的とする。
本発明に係る燃料噴射弁は、燃料を噴孔から噴射する燃料噴射弁であって、噴射弁内部を流れる燃料にキャビテーション気泡を発生させるためのキャビテーション発生流路と、キャビテーション発生流路及び噴孔と連通し、キャビテーション発生流路により発生させたキャビテーション気泡を保持する気泡保持流路と、を有し、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際の流路を急拡大させており、気泡保持流路の噴孔への流出口が、キャビテーション発生流路を流れる燃料噴流の方向に対して気泡保持流路のキャビテーション発生流路からの流入口よりも、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際の流路を急拡大させた方向へオフセットされた状態で、気泡保持流路は、キャビテーション発生流路及び噴孔と連通しており、
気泡保持流路内に保持されたキャビテーション気泡を含む燃料を噴孔から噴射し、さらに、気泡保持流路または噴孔の、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側とは反対側の壁面に設けられた折れ部を有し、キャビテーション発生流路から気泡保持流路を介して噴孔内に流入し、噴孔内を折れ部よりも上流側の壁面の方向に沿って流れる燃料が、噴孔の出口開口のうち、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側と同じ側の縁部寄り領域を塞ぎながら、噴孔の出口開口から噴射されることを特徴とする燃料噴射弁である。
本発明に係る燃料噴射弁によれば、気泡保持流路または噴孔の、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側とは反対側の壁面に設けられた折れ部を有し、キャビテーション発生流路から気泡保持流路を介して噴孔内に流入し、噴孔内を折れ部よりも上流側の壁面の方向に沿って流れる燃料が、噴孔の出口開口のうち、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側と同じ側の縁部寄り領域を塞ぎながら、噴孔の出口開口から噴射されるので、噴孔の出口の、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側と同じ側から噴孔内に空気が逆流して入り込むことがない。このため、気泡保持流路内に保持されたキャビテーション気泡が、逆流した空気によって潰れることがないので、噴孔内部での気液の混合をより有効に促進できる。
また、本発明に係る燃料噴射弁において、好ましくは、気泡保持流路は、内部に渦を形成して渦中心付近にキャビテーション気泡を保持する流路である。
また、本発明に係る燃料噴射弁において、好ましくは、気泡保持流路の折れ部側壁面の、折れ部よりも上流側の壁面の断面形状である直線を、折れ部よりも下流側に延長させた第1仮想直線と、気泡保持流路の折れ部とは反対側の壁面の断面形状である直線を、下流側に延長させた第2仮想直線との交点を、下流側噴孔内に位置させている。この構成によれば、本発明の構造を実現しやすくして、かつ、キャビテーション発生流路を形成する部材と、気泡保持流路を形成する部材とを別部材とする場合において、気泡保持流路を形成する際に、気泡保持流路をくさび状の端部を有する電極を用いた放電加工により成形しやすくでき、加工コストの低減を図れる。
また、本発明に係る燃料噴射弁において、好ましくは、気泡保持流路から噴孔内に流入し、噴孔内を折れ部よりも上流側の壁面の方向に沿って流れる燃料が、噴孔の壁面のうち、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側と同じ側の部分に接触する。この構成によれば、噴孔の出口のキャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側と同じ側から噴孔内に空気が逆流して入り込むことを、より有効に防止できる。
また、本発明に係る燃料噴射弁において、好ましくは、キャビテーション発生流路と、気泡保持流路と、噴孔とは、ノズルボディに設けられ、キャビテーション発生流路の上流側開口に対し遠近動可能に設けられた弁体により開閉可能であり、かつ、噴孔の出口開口がスリット状に形成されたスリット弁として使用される。
また、本発明に係る燃料噴射弁において、好ましくは、キャビテーション発生流路と、気泡保持流路と、噴孔とは、ノズルボディと、ノズルボディに対し移動可能に設けられた弁体との間に設けられ、ノズルボディに対し弁体を外側から接触または外側に離隔させることにより、噴孔を開閉可能とする外開弁として使用される。
また、本発明に係る燃料噴射弁において、好ましくは、気泡保持流路と噴孔との、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側と同じ側の壁面は、互いに共通の単一の平面である。この構成によれば、燃料噴射弁の内部形状を単純化して製造作業性の向上を図れる。また、噴孔の一部にも気泡保持流路と同様の機能を持たせることができる。
本発明に係る燃料噴射弁によれば、噴孔内部での気液の混合をより有効に促進することができる。
[第1の発明の実施の形態]
以下、本発明を実施するための形態を図面にしたがって説明する。図1から図5は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料噴射弁の構成の概略を示す図である。図1は本実施の形態の燃料噴射弁を構成するノズルボディ先端部の概略構成を示す断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図2の部分拡大断面図である。図4は、噴孔内部を燃料が流れる様子を示す、図3と同様の図である。図5は、図4を下から見た図である。本実施形態に係る燃料噴射弁は、内開弁形式の燃料噴射弁であり、例えば内燃機関にて用いられるものである。
図1、図2に示すように、燃料噴射弁36は、ノズルボディ38と、ノズルボディ38に形成された中空部に内挿した弁体であるニードル40とを有する。ニードル40は、ノズルボディ38の内側に軸心方向(図1、図2の上下方向)に沿って移動可能に支持されている。ノズルボディ38の内部である、ノズルボディ38の内周面とニードル40の外周面との間には燃料室42を形成しており、図示しないニードル駆動機構によりニードル40を駆動可能としている。燃料室42には、燃料ポンプ(図示せず)により圧送された燃料を供給可能としている。ニードル駆動機構は、例えば、ソレノイドやピエゾ素子等を用いた電磁アクチュエータにより構成する。ニードル40は、図示しないばねによりノズルボディ38の弁座であるシート部44に付勢されている。例えばニードル駆動機構が駆動されていない場合には、ニードル40は、ばねによりシート部44に押し付けられる。このため、後述する上流側噴孔46の上流側と燃料室42との間が塞がれて閉弁状態となる。一方、ニードル駆動機構が駆動されると、ニードル40がシート部44から離れるため、後述する上流側噴孔46及び下流側噴孔48の上流側が燃料室42に通じて、開弁状態となり、燃料室42に供給された燃料が、上流側噴孔46及び下流側噴孔48を通って、例えば、内燃機関の筒内に噴射される。
図3に示すように、ノズルボディ38の先端部には、横断面形状が略長方形のスリット状噴孔であり、キャビテーション発生流路である上流側噴孔46を形成している。なお、ノズルボディ38に上流側噴孔46を直接形成せず、ノズルボディ38に固定した、ノズルボディ38とは別の板状部材に上流側噴孔46を形成することもできる。また、図3に詳しく示すようにノズルボディ38の先端部に噴孔プレート50を固定し、噴孔プレート50に上流側噴孔46に近い側から、気泡保持流路52と、下流側噴孔48とを順に連結するように設けている。下流側噴孔48は、断面が略長方形のスリット状噴孔である。本実施の形態では、下流側噴孔48が、請求項に記載した噴孔に相当する。気泡保持流路52及び下流側噴孔48の上流側を、上流側噴孔46に通じさせている。
また、上流側噴孔46の入口は、ノズルボディ38の燃料室42(図1)側に開口している。上流側噴孔46の軸心は、ノズルボディ38の軸心と一致させている。また、図示の例では、噴孔プレート50の外側面(図1から図3の下側面)を部分球面状としているが、この外側面は平面状とすることもできる。
このような燃料噴射弁36では、上流側噴孔46と、気泡保持流路52と、下流側噴孔48とを、ノズルボディ38に設けられた内壁面により構成し、噴射弁36は、上流側噴孔46の上流側開口に対し遠近動可能に設けられた弁体であるニードル40により開閉可能としている。このような燃料噴射弁36は、下流側噴孔48の出口開口をスリット状に形成したスリット弁として使用される。
また、上流側噴孔46では、燃料室42(図1)から上流側噴孔46に移行する際の流路断面積がステップ的に減少(急縮小)し、且つ上流側噴孔46からその下流側流路である、気泡保持流路52に移行する際の流路断面積がステップ的に増大(急拡大)する。このため、燃料噴射時にノズルボディ38内部を流れる燃料にキャビテーション気泡が発生する。
また、上流側噴孔46よりも下流側に形成した気泡保持流路52は、キャビテーション発生流路1により発生させたキャビテーション気泡の消滅を抑止する。この気泡保持流路52は、その流入口で上流側噴孔46と連通し、その流出口で下流側噴孔48と連通している。そして、気泡保持流路52の流路断面積(最小断面積)を、上流側噴孔46の流路断面積(最小断面積)よりも大きくしている。さらに、気泡保持流路52の流路断面積を、上流側噴孔46の流路断面積よりも、噴射弁36の径方向外側へ急拡大させている。そして、気泡保持流路52の上流側噴孔46からの流入口よりも、噴射弁36の外周側に気泡保持流路52の下流側噴孔48への流出口を配置している。
また、下流側噴孔48の出口開口53は、上流側噴孔46を流れる燃料噴流の方向に対して噴射弁36の径方向外側へオフセットした位置に設けている。すなわち、図2、図3に示すように、噴射弁36を上流側噴孔46の長手方向に対し直交する仮想平面(図1のA−A断面)で切断した場合の断面形状において、下流側噴孔48は、下流側に向かうほど上流側噴孔46の軸心から片側(図2の右側)にずれるように傾斜した形状としている。
また、上流側噴孔46を流れる燃料噴流と対向する位置に、下流側噴孔48の出口開口53は設けておらず、気泡保持流路52と下流側噴孔48との少なくとも一方の壁面を形成している。また、気泡保持流路52の流路断面積を、上流側噴孔46を流れる燃料噴流の方向(図3の矢印α方向)に関して上流側から下流側に向かうにしたがって徐々に小さくしている。また、上流側噴孔46及び下流側噴孔48のそれぞれのスリット長手方向の寸法は、入口側から出口側にかけて(燃料流れの上流側から下流側にかけて)徐々に増大させており、その縦断面形状を、図1に示すように末広がりの略扇形状としている。
したがって、図3に示すように、下流側噴孔48を、上流側噴孔46内を流れる燃料の流れ方向(図3の矢印α方向)に対して傾斜するように、下流側噴孔48の角度を設定している。このため、気泡保持流路52の流出口が、上流側噴孔46を流れる燃料噴流の方向に対して気泡保持流路52の流入口よりも、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際の流路を急拡大させた方向へオフセットされた状態で、気泡保持流路52は、上流側噴孔46及び下流側噴孔48と連通している。この場合、気泡保持流路52の流出口を、気泡保持流路52の流入口に対して完全にオフセットさせてもよい。すなわち、図3の矢印α方向に対して、気泡保持流路52の流入口と流出口とが一部でも重ならないようにしてもよい。
さらに、図3に示すように、燃料噴射弁36は、気泡保持流路52と下流側噴孔48との連続部において、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際に急拡大させた側とは反対側(図3の左側)の壁面に折れ部54を設けている。本実施の形態では、この壁面の折れ部54よりも上流側が気泡保持流路52を構成し、折れ部54よりも下流側が下流側噴孔48を構成する。このように折れ部54を設けることに伴って、気泡保持流路52の、折れ部54側壁面のうち、折れ部54よりも上流側部分の、噴射弁36の軸心方向に対する傾斜角度θ1(図4)を、下流側噴孔48の、折れ部54側壁面のうち、折れ部54よりも下流側部分の、噴射弁36の軸心方向に対する傾斜角度θ2(図4)よりも大きくしている(θ1>θ2)。このため、図4に示すように、気泡保持流路52を折れ部54側の壁面に沿って流れる燃料噴流(図4の斜格子部、図5から図7、図9において同じ。)は、折れ部54ではがれて、下流側噴孔48内を流れるので、この燃料噴流と下流側噴孔48の壁面との間に隙間56が形成される。なお、折れ部54は、気泡保持流路52の壁面と下流側噴孔48の壁面との一方のみに設けることもできる。
また、図3に示すように、気泡保持流路52の折れ部54側(図3の左側)壁面の、折れ部54よりも上流側の壁面の断面形状である直線を下流側に延長させた第1仮想直線Laと、気泡保持流路52の折れ部54とは反対側(図3の右側)の壁面の断面形状である直線を、下流側に延長させた第2仮想直線Lbとの交点Pを、下流側噴孔48内に位置させている。
さらに、図4、図5に示すように、上流側噴孔46から気泡保持流路52を介して下流側噴孔48内に流入し、下流側噴孔48内を、折れ部54よりも上流側の壁面の方向(図4のβ方向)に沿って流れる燃料が、下流側噴孔48の出口開口53のうち、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際に急拡大させた側と同じ側(図4の右側)の縁部55(図4)寄りの領域を塞ぎながら、出口開口53から燃料が噴射されるようにしている。
このような本実施形態は、次のように動作する。すなわち、上流側噴孔46の上流側が閉じている閉弁状態では、燃料室42が液相状態の燃料で満たされている。その状態からニードル駆動機構を駆動させて上流側噴孔46の上流側を燃料室42に通じさせると、燃料室42に供給された燃料が上流側噴孔46に流入する。上流側噴孔46では、流路面積が絞られるので、上流側噴孔46内を流れる燃料の速度が、燃料室42内を流れる速度に比べて増大する。そして、上流側噴孔46の入口と出口との間において差圧が発生する。この差圧の発生により、上記の特許文献1に記載された従来構造の場合と同様に、キャビテーション発生流路である上流側噴孔46の流入口角部からキャビテーション気泡が発生し始め、さらに、上流側噴孔46の流出口から流出する燃料噴流とその周囲の燃料とのせん断層においてもキャビテーション気泡が発生する。
また、気泡保持流路52内に縦渦が形成され、周囲よりも低圧な渦中心付近にキャビテーション気泡が保持される。また、縦渦の中心部においてもキャビテーション気泡が発生する。さらに、上流側噴孔46を流れる燃料噴流の方向に対して、気泡保持流路52の下流側噴孔48への流出口を、流入口よりもオフセットさせているため、上流側噴孔46からの燃料噴流がそのまま噴孔3へ流出することを抑制できる。
しかも、本実施の形態によれば、気泡保持流路52と下流側噴孔48との少なくとも一方の、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際に急拡大させた側とは反対側の壁面に折れ部54を設け、上流側噴孔46から気泡保持流路52を介して下流側噴孔48内に流入し、下流側噴孔48内を折れ部54よりも上流側の壁面の方向に沿って流れる燃料が、下流側噴孔48の出口端のうち、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際に急拡大させた側と同じ側の部分を塞ぎながら、下流側噴孔48の出口端から噴射されるようにしている。このため、下流側噴孔48の出口開口53の、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際に急拡大させた側と同じ側(図4の右側)から下流側噴孔48内に空気が逆流して入り込むことがない。すなわち、図4に示す矢印γ方向に空気が逆流して、下流側噴孔48の出口開口53から下流側噴孔48内に入り込むことを防止できる。このため、気泡保持流路52内に保持されたキャビテーション気泡が、逆流した空気によって潰れることがないので、下流側噴孔48内部での気液の混合をより有効に促進できる。
なお、図4、図5に示すように、下流側噴孔48内を流れる燃料噴流と、下流側噴孔48の壁面の、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際に急拡大させた側と反対側の部分との間には隙間56が形成される。このため、この隙間56を通じて下流側噴孔48内に出口から空気が逆流する可能性がないとは言えない。ただし、このように空気が逆流した場合でも、隙間56に入り込んだ空気が、燃料噴流により邪魔されて、気泡保持流路52に入り込むことが防止される。このため、下流側噴孔48内部での気液の混合がこの逆流した空気により阻害されることがない。
図6は、本発明から外れた比較例の燃料噴射弁を示す、図4と同様の図である。図6に示す比較例では、本実施の形態の場合と異なり、気泡保持流路52aの壁面と下流側噴孔48aの壁面との、上流側噴孔46から気泡保持流路52aに移行する際に急拡大させた側とは反対側の面に折れ部54(図2から図4参照)を設けず、この壁面を気泡保持流路52aから下流側噴孔48aにわたり平面状としている。このような比較例の場合には、図6から明らかなように、下流側噴孔48a内を流れる燃料噴流と、下流側噴孔48aの出口の、上流側噴孔46から気泡保持流路52aに移行する際に急拡大させた側と同じ側(図6の右側)の部分との間に隙間58が形成されやすくなる。このため、この隙間58を通じて出口から空気が逆流して気泡保持流路52a内に入り込みやすくなる。このような比較例では、気泡保持流路52aに保持されたキャビテーション気泡が押しつぶされて、下流側噴孔48a内部での気液の混合が阻害されやすい。これに対して、図1から図5に示す本実施の形態の燃料噴射弁36によれば、このような比較例で生じる不都合をなくせる。
また、本実施の形態によれば、気泡保持流路52の折れ部54側壁面の、折れ部54よりも上流側の壁面の断面形状である直線を下流側に延長させた第1仮想直線Laと、気泡保持流路52の折れ部54とは反対側の壁面の断面形状である直線を、下流側に延長させた第2仮想直線Lbとの交点P(図3)を、下流側噴孔48内に位置させている。このため、上記の効果を得られる本実施の形態の構造を実現しやすくして、かつ、本実施の形態のように、上流側噴孔46を形成する部材と、気泡保持流路52を形成する部材とを、ノズルボディ38と噴孔プレート50等の別部材とする場合において、気泡保持流路52を成形しやすくできる。すなわち、気泡保持流路52を形成する際に、気泡保持流路52をくさび状の端部を有する電極を用いた放電加工により成形しやすくできる。したがって、燃料噴射弁36の加工コストの低減を図れる。
なお、図4、図5に示す本実施の形態では、気泡保持流路52から下流側噴孔48内に流入し、下流側噴孔48内を折れ部54よりも上流側の壁面の方向に沿って流れる燃料が、下流側噴孔48の出口開口53の、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際に急拡大させた側と同じ側(図3の右側)の縁部55に接触するようにしている。ただし、本実施の形態は、このような構成に限定するものではなく、気泡保持流路52から下流側噴孔48内に流入し、下流側噴孔48内を折れ部54よりも上流側の壁面の方向に沿って流れる燃料が、下流側噴孔48の縁部55だけでなく、下流側噴孔48の壁面のうち、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際に急拡大させた側と同じ側(図3の右側)の部分の壁面に接触させるようにすることもできる。この構成によれば、下流側噴孔48の出口から逆流して入り込んだ空気が、気泡保持流路52に入り込むことをより有効に防止できる。
[第2の発明の実施の形態]
図7は、本発明に係る第2の実施の形態の燃料噴射弁を示す、図4と同様の図である。本実施の形態の燃料噴射弁36aの場合、気泡保持流路60及び下流側噴孔62の、上流側噴孔46から気泡保持流路60に移行する際に急拡大させた側と同じ側(図7の右側)の壁面64を、燃料噴流の流れ方向の途中に折れ部を設けず単一の平面のみにより構成している。言い換えれば、気泡保持流路52と下流側噴孔62とは互いに共通の単一の平面としている。このような本実施の形態によれば、燃料噴射弁36aの内部形状を単純化して製造作業性の向上を図れる。また、下流側噴孔62の一部にも気泡保持流路60と同様の機能を持たせることができる。すなわち、下流側噴孔62の、上流側噴孔46から気泡保持流路52に移行する際に急拡大させた側と同じ側の部分にも、上流側噴孔46で発生したキャビテーション気泡を保持しやすくできる。その他の構成及び作用は、上記の第1の実施の形態と同様であるため、同等部分に関する図示及び説明を省略する。
[第3の発明の実施の形態]
図8は、本発明に係る第3の実施の形態の燃料噴射弁を示す、図11と同様の図である。図9は、図8のB部拡大断面図である。本実施の形態の燃料噴射弁66は、上記の図10から図11に示した従来構造と同様の外開弁において、本発明を適用している。すなわち、燃料噴射弁66は、バルブハウジング12(図10参照)の内部に配設したノズルボディ14と、ノズルボディ14の中心部に形成した中空部に内挿し、ノズルボディ14に対し移動可能に設けたピントル16と、ピントル16の一端に接続したプランジャ18(図10参照)とを有し、ピントル16にばね22(図10参照)によりプランジャ18側への付勢力を作用させている。ピントル16の他端にポペット弁20aを連結している。ピントル16とポペット弁20aとが、請求項に記載した弁体に相当する。
また、燃料溜り26に燃料を流入させる。ここで、ピエゾアクチュエータ等のプランジャ駆動機構により、プランジャ18(図10参照)をばね22(図10参照)の付勢力に抗して噴孔28側(図8の下側)へ変位可能としている。プランジャ駆動機構を駆動していない場合には、ポペット弁20aがノズルボディ14のシート部と密着し、噴孔28が閉じ、閉弁状態となる。この場合は、燃料が噴孔28から噴射されない。一方、プランジャ駆動機構を駆動した場合は、プランジャ18に噴孔28側(図8の下側)への駆動力が作用することで、ピントル16が噴孔28側へ駆動され、開弁状態となる。この場合は、燃料溜り26に貯溜された燃料が噴孔28から噴射される。このように燃料噴射弁66は、ピントル16に連結したポペット弁20aをノズルボディ14に対し外側から接触または外側に離隔させることにより、噴孔28を開閉可能とする外開弁として使用される。
また、ノズルボディ14の内周面における燃料溜り26よりも下流位置にピントル16側へ突出した凸部30を形成することで、燃料溜り26よりも下流側に、キャビテーション気泡を発生させるためのキャビテーション発生流路32を形成している。また、キャビテーション発生流路32よりも下流側に、キャビテーション発生流路32から流路の断面積を急拡大させた、キャビテーション気泡を保持する気泡保持流路34を形成している。気泡保持流路34は、その流入口にてキャビテーション発生流路32と連通し、その流出口を、ノズルボディ14の先端部に形成した噴孔28と連通させている。噴孔28は、ノズルボディ14のテーパ面状の内壁面である内周面と、ポペット弁20aのテーパ面状の外壁面である外周面との間に設けている。また、キャビテーション発生流路32は、ノズルボディ14の内周面と、ピントル16の外壁面である外周面との間に設けている。気泡保持流路34は、ノズルボディ14の内周面と、ピントル16及びポペット弁20aの外周面との間に設けている。
また、気泡保持流路34の流路断面積(最小断面積)を、キャビテーション発生流路32の流路断面積(最小断面積)よりも大きくしている。また、気泡保持流路34の流出口は、キャビテーション発生流路32を流れる燃料噴流の方向に対して、気泡保持流路34の流出口よりも、噴射弁66の径方向外側へオフセットした位置に設けている。また、気泡保持流路34は、内部に図9に矢印で示す方向の渦を形成して渦中心付近にキャビテーション気泡を保持するようにしている。
さらに、ポペット弁20aの基端(図8の上端)寄り部分外周面に全周にかけて折れ部68を形成し、ポペット弁20aの外周面を、折れ部68よりも燃料噴流上流側の第1テーパ面部70と、折れ部68よりも燃料噴流下流側の第2テーパ面部72とを有するものとしている。すなわち、第1テーパ面部70及び第2テーパ面部72を、折れ部68により連続させている。ポペット弁20aの中心軸に対し直交する仮想平面をδとした場合に、平面δと第1テーパ面部70の外周面の母線との間の角度η1は、平面δと第2テーパ面部72の外周面の母線との間の角度η2よりも小さくしている(η1<η2)。したがって、気泡保持流路34及び下流側噴孔28内を、ポペット弁20aの外周面に沿って流れる燃料噴流は、折れ部68で第2テーパ面部72から離れて第2テーパ面部72と燃料噴流との間に隙間を形成する。また、キャビテーション発生流路32から気泡保持流路52を介して噴孔28内に流入し、噴孔28内を折れ部68よりも上流側の壁面の方向(図9のε方向)に沿って流れる燃料が、噴孔28の出口開口のうち、キャビテーション発生流路32(図8)から気泡保持流路34に移行する際に急拡大させた側と同じ側(図9の右側)の縁部である外周縁寄りの領域を塞ぎながら、噴孔28の出口開口から噴射されるようにしている。
このような本実施の形態の場合も、上記の各実施の形態と同様に、噴孔28の出口開口から噴孔28内に、キャビテーション発生流路32から気泡保持流路34に移行する際に急拡大させた側と同じ側(図9の右側)から噴孔28内に空気が逆流して入り込むことがない。このため、気泡保持流路34内に保持されたキャビテーション気泡が、逆流した空気によって潰れることがないので、噴孔28内部での気液の混合をより有効に促進できる。その他の構成及び作用は、上記の図10から図11に示した従来構造または上記の図1から図5に示した第1の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態の燃料噴射弁を構成するノズルボディ先端部の概略構成を示す断面図である。 図1のA−A断面図である。 図2の部分拡大断面図である。 噴孔内部を燃料が流れる様子を示す、図3と同様の図である。 図4を下から見た図である。 本発明から外れた比較例の燃料噴射弁を示す、図4と同様の図である。 本発明の第2の実施の形態の燃料噴射弁を示す、図4と同様の図である。 本発明の第3の実施の形態の燃料噴射弁を示す、図11と同様の図である。 図8のB部拡大断面図である。 従来例の燃料噴射弁の内部構成の概略を示す図である。 図10の燃料噴射弁のノズルボディ先端部の概略構成において、燃料噴射弁の動作を説明する図である。
10 燃料噴射弁、12 バルブハウジング、14 ノズルボディ、16 ピントル、18 プランジャ、20,20a ポペット弁、22 ばね、24 燃料供給流路、26 燃料溜り、28 噴孔、30 突部、32 キャビテーション発生流路、34 気泡保持流路、36,36a 燃料噴射弁、38 ノズルボディ、40 ニードル、42 燃料室、44 シート部、46 上流側噴孔、48 下流側噴孔、50 噴孔プレート、52 気泡保持流路、53 出口開口、54 折れ部、55 縁部、56,58 隙間、60 気泡保持流路、62 下流側噴孔、64 壁面、66 燃料噴射弁、68 折れ部、70 第1テーパ面部、72 第2テーパ面部。

Claims (7)

  1. 燃料を噴孔から噴射する燃料噴射弁であって、
    噴射弁内部を流れる燃料にキャビテーション気泡を発生させるためのキャビテーション発生流路と、
    キャビテーション発生流路及び噴孔と連通し、キャビテーション発生流路により発生させたキャビテーション気泡を保持する気泡保持流路と、を有し、
    キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際の流路を急拡大させており、
    気泡保持流路の噴孔への流出口が、キャビテーション発生流路を流れる燃料噴流の方向に対して気泡保持流路のキャビテーション発生流路からの流入口よりも、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際の流路を急拡大させた方向へオフセットされた状態で、気泡保持流路は、キャビテーション発生流路及び噴孔と連通しており、
    気泡保持流路内に保持されたキャビテーション気泡を含む燃料を噴孔から噴射し、
    さらに、気泡保持流路または噴孔の、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側とは反対側の壁面に設けられた折れ部を有し、
    キャビテーション発生流路から気泡保持流路を介して噴孔内に流入し、噴孔内を折れ部よりも上流側の壁面の方向に沿って流れる燃料が、噴孔の出口開口のうち、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側と同じ側の縁部寄り領域を塞ぎながら、噴孔の出口開口から噴射されることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁であって、
    気泡保持流路は、内部に渦を形成して渦中心付近にキャビテーション気泡を保持する流路であることを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁であって、
    気泡保持流路の折れ部側壁面の、折れ部よりも上流側の壁面の断面形状である直線を、折れ部よりも下流側に延長させた第1仮想直線と、気泡保持流路の折れ部とは反対側の壁面の断面形状である直線を、下流側に延長させた第2仮想直線との交点を、下流側噴孔内に位置させていることを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1に記載の燃料噴射弁であって、
    気泡保持流路から噴孔内に流入し、噴孔内を折れ部よりも上流側の壁面の方向に沿って流れる燃料が、噴孔の壁面のうち、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側と同じ側の部分に接触することを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載の燃料噴射弁であって、
    キャビテーション発生流路と、気泡保持流路と、噴孔とは、ノズルボディに設けられ、
    キャビテーション発生流路の上流側開口に対し遠近動可能に設けられた弁体により開閉可能であり、かつ、噴孔の出口開口がスリット状に形成されたスリット弁として使用されることを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載の燃料噴射弁であって、
    キャビテーション発生流路と、気泡保持流路と、噴孔とは、ノズルボディと、ノズルボディに対し移動可能に設けられた弁体との間に設けられ、
    ノズルボディに対し弁体を外側から接触または外側に離隔させることにより、噴孔を開閉可能とする外開弁として使用されることを特徴とする燃料噴射弁。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1に記載の燃料噴射弁であって、
    気泡保持流路及び噴孔の壁面の、キャビテーション発生流路から気泡保持流路に移行する際に急拡大させた側と同じ側の壁面は、互いに共通の単一の平面であることを特徴とする燃料噴射弁。
JP2009020964A 2009-01-30 2009-01-30 燃料噴射弁 Pending JP2010174839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020964A JP2010174839A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 燃料噴射弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020964A JP2010174839A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 燃料噴射弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010174839A true JP2010174839A (ja) 2010-08-12

Family

ID=42706032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009020964A Pending JP2010174839A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 燃料噴射弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010174839A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015075000A (ja) * 2013-10-07 2015-04-20 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP2020037945A (ja) * 2014-08-08 2020-03-12 アールケーラブ アーゲーRklab Ag 噴射装置および噴射装置を使用する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015075000A (ja) * 2013-10-07 2015-04-20 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP2020037945A (ja) * 2014-08-08 2020-03-12 アールケーラブ アーゲーRklab Ag 噴射装置および噴射装置を使用する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4079144B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4218696B2 (ja) 燃料噴射ノズル
JP5984838B2 (ja) 噴射弁
WO2012086003A1 (ja) 燃料噴射弁
JP4306656B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2007107459A (ja) 燃料噴射装置
JP5812050B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4883102B2 (ja) 燃料噴射ノズル
JP2010174839A (ja) 燃料噴射弁
JP2006522887A (ja) 内燃機関用の燃料噴射弁
JP6245681B2 (ja) 燃料噴射弁
JPH04362272A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2004027955A (ja) 燃料噴射ノズル
JP2010223026A (ja) 燃料噴射弁
JP4129688B2 (ja) 流体噴射弁
JP2010084755A (ja) 燃料噴射ノズル
JP2007107460A (ja) 燃料噴射装置
JP2002535537A (ja) 内燃機関用の燃料噴射弁
JP2008050968A (ja) 流体噴射ノズル
JP2009041508A (ja) 燃料噴射ノズル
JP4720724B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2010203314A (ja) 燃料噴射ノズルの製造方法
JP5825228B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5302727B2 (ja) 燃料噴射弁
KR20150088260A (ko) 분사 밸브