JP2008050968A - 流体噴射ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】流体噴射ノズルについて、噴射流体の微粒化性能を向上させる。
【解決手段】流体噴射ノズルは、弁座面14が設けられたノズル体2、シート部18が設けられた弁体3及び噴射孔22a、22bが設けられた噴孔プレート4を備え、弁体のストローク動作によりシート部が弁座面に対して着座状態と着座解除状態をとることで弁の開閉をなし、開弁時に噴射孔から流体を噴射するようにされている。このような流体噴射ノズルについて、その噴孔プレートに流体通路用凹部23a、23bを設け、開弁時に流体通路用凹部をその開放側についてシート部の先端面で塞ぐことにより流体通路27a、27bを形成させ、そしてこの流体通路を前記流体が流下して噴射孔に流入するようにしている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、流体噴射ノズルに関し、特に噴射孔を有する方式の流体噴射ノズルに関する。
流体噴射ノズル、特に内燃機関に供給する燃料などのような流体を噴射する流体噴射ノズルでは、噴射流体の微粒化を高めることが重要である。噴射流体の微粒化を促進する方式の一つとして、オリフィスとも呼ばれる噴射孔を形成した平板状の噴射孔プレートを流体噴射ノズルに設け、その噴射孔から流体を噴出させる方式がある。これを仮にオリフィス方式と呼ぶ。
オリフィス方式では、図9(a)に模式化して示すように、噴射孔プレート51に沿う流れである横流れを流体52に生じさせ、この横流れを経た流体52を噴射孔プレート51に形成の噴射孔53に流入させて噴出させるようにするのが微粒化促進の上で有効である。すなわち流体52を横流れで噴射孔53に流入させると、噴射孔53では、横流れを経た流体52の流入で発生する負圧による引込み空気流54を伴いつつ流体52が薄い膜状の流れである膜状流れ55(図9(b))を形成する。そしてこの膜状流れ55は、縮流型の流体噴射ノズルで形成される流体の流れに比べて周囲の空気とのエネルギ交換が活発で、それにより分裂が促進されて微粒化し易く、このことで微粒化が促進される。ただ、その微粒化は、流体52の圧力(流速)、具体的には流体が噴射孔53に流入する位置あたりでの横流れにおける圧力に相関し、この流体圧力が大きいほど効果的になされる。こうしたオリフィス方式を仮に横流れオリフィス方式と呼ぶ。
横流れオリフィス方式の流体噴射ノズルの例が特許文献1や特許文献2に開示されている。特許文献1に開示の流体噴射ノズルは、ニードル弁の先端の平坦面とオリフィスプレート(噴射孔プレート)の間に形成される扁平状の流路内でオリフィス(噴射孔)に向かう流れ(横流れ)を生じさせ、さらにその横流れ同士がオリフィス直上で衝突した後にオリフィスから流体が噴出するように構成されている。
一方、特許文献2に開示の流体噴射ノズルは、その構成を模式化して示すと図10のようになる。すなわち板厚方向に貫通する複数の開口部61を有し、ニードル弁62の弁座の下流側でバルブボディ63に取り付けて設けられるプレート部材64、及びこのプレート部材64よりも下流側でバルブボディ63に取り付けられるオリフィスプレート65を備え、そのオリフィスプレート65に凹面部を設けることで流体室66を形成するとともに、オリフィスプレート65に複数のオリフィス67を形成し、その流体室66で流体68に横流れを生じさせる構成とされている。
特開平9−14090号公報 特開平11−200998号公報
上述のような横流れオリフィス方式には、立上り時間(ないしタイムラグ)の問題がある。図11に示すのは、図10の流体噴射ノズルにおける弁の駆動印加電圧と弁のストローク動作、それに流体圧力(これは上述のように、流体がオリフィスに流入する位置あたりの横流れにおける圧力)のタイミング関係の例である。この図に見られるように、従来の流体噴射ノズルでは、ニードル弁62が開弁してから流体の圧力が最大値になるまでにかなり長い立上り時間Tを要する。この立上り時間Tは、ニードル弁62とプレート部材64の間に形成される空間69、開口部61及び流体室66の各空間要素のトータルボリュームに起因している。すなわちニードル弁62が開弁すると、まず空間69、開口部61、流体室66の各空間要素を流体68で充満させる必要があり、その充満がなされるまでは流体の圧力が最大値になれないことになるが、前進により開弁となる内開き型であるニードル弁62の開弁で拡がる空間69やオリフィスプレート65の凹面部として形成される流体室66のボリュームが大きいために流体充満空間要素のトータルボリュームが大きくなり、その結果としてかなり長い立上り時間Tが必要になっているということである。
上述のように横流れオリフィス方式における微粒化は、流体圧力に相関し、流体圧力が大きいほど効果的な微粒化がなされる。一方、立上り時間Tの間は、流体圧力が低い状態にある。そのため立上り時間Tが長いと、それだけ効果的な微粒化を得られない状態が続くことになる。すなわち長い立上り時間Tは、横流れオリフィス方式における微粒化性能を低下させるということである。このことは、言い換えれば、流体圧力の立上り時間を短縮することにより、横流れオリフィス方式における微粒化性能をさらに高めることが可能であるということである。
本発明は、以上のような知見を背景になされたものであり、横流れオリフィス方式の流体噴射ノズルについて、微粒化性能をより向上させることを課題としている。
本発明では上記課題を解決するために、弁座面が設けられたノズル体、シート部が設けられた弁体及び噴射孔が設けられた噴孔プレートを備え、そして前記弁体のストローク動作により前記シート部が前記弁座面に対して着座状態と着座解除状態をとることで弁の開閉がなされ、開弁時に前記噴射孔から流体を噴射するようにされている流体噴射ノズルにおいて、前記噴孔プレートに流体通路用凹部が設けられ、開弁時に前記流体通路用凹部をその開放側について前記シート部の先端面で塞ぐことにより流体通路が形成され、そしてこの流体通路を前記流体が流下して前記噴射孔に流入するようにされていることを特徴としている。
このような流体噴射ノズルでは、流体通路用凹部を弁体のシート部で塞ぐことで形成される流体通路だけが開弁後の実質的な流体充満空間要素であり、流体充満空間要素のトータルボリュームを小さなものに抑えることができる。このため流体圧力の立上り時間を短縮することができ、横流れオリフィス方式における微粒化性能を高めることが可能となる。またこのような流体噴射ノズルでは、部品点数を減らすことができ、コスト低減が可能となる。
また本発明では、上記のような流体噴射ノズルについて、前記流体通路用凹部を溝構造で形成するものとし、またこの溝構造の流体通路用凹部については、前記流体通路となった状態で前記噴射孔での流体の噴射量に見合った流量の導流をなせるサイズで形成するものとしている。このようにすることにより、流体充満空間要素のトータルボリュームをより小さくすることができる。
また本発明では、上記のような流体噴射ノズルについて、前記噴孔プレートの中心に弁体受け突起を設け、前記弁体が開弁ストロークの際に前記先端面を前記弁体受け突起に当接させることで前記開弁ストロークを停止するようにするか、又は前記シート部の先端面の中心に当接突起を設け、前記弁体が開弁ストロークの際に前記当接突起を前記噴孔プレートに当接させることで前記開弁ストロークを停止するようにしている。このようにすることで、開弁ストローク停止時の弁体先端面の支持を先端面の中心に対して行う中心支持とすることができ、弁体先端面が噴孔プレートのプレート面に対して傾いた状態で開弁ストロークが停止してしまうというアンバランス問題を有効に避けることができる。
上記のような本発明によれば、横流れオリフィス方式の流体噴射ノズルについて、微粒化性能をより向上させることができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。図1と図2に第1の実施形態による流体噴射ノズルの構成を断面した状態で示す。図1は閉弁状態を示し、図2は開弁状態を示している。
本実施形態の流体噴射ノズル1は、内燃機関に燃料を供給する燃料噴射ノズルであり、ノズル体2、弁体3、噴孔プレート4及び付勢機構5を備えており、そのノズル体2と弁体3が外開き型つまり弁体3の前進により開弁となるタイプのニードル弁を構成している。
ノズル体2は、弁体3のストローク動作(開弁のための前進動作又は閉弁のための後退動作)をガイドする弁体ガイド孔11が形成されている。弁体ガイド孔11は、図3に示すように、内周面がガイド面12とされ、そのガイド面12に溝状に形成の流体通路13が設けられている。したがって弁体ガイド孔11のガイド面12には流体通路13を流れる流体つまり燃料がいきわたり、弁体ガイド孔11でガイドされる弁体3のストローク動作はその燃料を潤滑剤としてスムースに行われる。またノズル体2は、弁体3の前進方向に拡がる円錐面とされた弁座面14がその後端を弁体ガイド孔11のガイド面12に接続する状態にして設けられている。
弁体3は、図外の電磁的な駆動源からの駆動力を受ける頭部16、ノズル体2の弁体ガイド孔11によるストローク動作のガイドを受けるニードル部17及びニードル部17の先端に設けられたシート部18を備えている。シート部18は、弁座面14の円錐面の角度よりも小さな角度の円錐面を外周面とする第1の円錐部19と弁座面14の円錐面の角度よりも大きな角度の円錐面を外周面とする第2の円錐部20で構成され、両円錐部19、20の境界線がシート位置(着座位置)21となって閉弁のために弁座面14に当接して着座するようにされている。
噴孔プレート4は、適切な厚みを有する円板状に形成され、ノズル体2の下端部に埋め込むようにして取り付けられており、噴射孔22(22a、22b)、流体通路用凹部23(23a、23b)及び弁体受け突起24が設けられている。
噴射孔22は、開弁時に流体を噴射する要素である。図の例では噴射孔22として、互いに対称となって弁座面14と同じ方向に傾くようにして噴孔プレート4を貫通する状態で形成された噴射孔22aと噴射孔22bの2つが設けられている。これは、流体噴射ノズル1が燃料を噴射供給する先が2系統あり、噴射孔22aがその1つの供給先系統に燃料を噴射供給し、噴射孔22bが他の1つの供給先系統に燃料を噴射供給することを前提にしているからである。つまり噴射孔22は、供給先系統の数に応じて設けられるということである。ただし噴射孔22は、必要に応じて1つの供給先系統に複数ずつ設けられる場合もある。
流体通路用凹部23は、溝構造で形成され、その開放側を開弁時に弁体3のシート部18の先端面26で塞がれることにより後述の流体通路(横流れ流体通路)27(図2、図5)を形成する要素で、その流体通路27は、流体に横流れを生じさせつつ噴射孔22へ流体を導流するのに機能する。したがって流体通路用凹部23は、流体通路27となった状態で噴射孔22での流体の噴射量に見合った流量の導流をなせるサイズの溝構造で形成されるのが好ましいことになる。
こうした流体通路用凹部23は、噴射孔22ごとに設けられる。図の例では噴射孔22aと噴射孔22bに対応して流体通路用凹部23aと流体通路用凹部23bが設けられている。これら流体通路用凹部23aと流体通路用凹部23bは、図4に示すように、それぞれ噴孔プレート4の上面側に溝構造として形成され、流体通路用凹部23aは、一端部(下流側端部)が噴射孔22aに連通し、他端(上流側端)が弁座面14の下端縁に近接するようにされ、流体通路用凹部23bは、一端部(下流側端部)が噴射孔22bに連通し、他端(上流側端)が弁座面14の下端縁に近接するようにされている。
弁体受け突起24は、噴孔プレート4のプレート面28からわずかに突出するようにして噴孔プレート4の中心に設けられている。この弁体受け突起24は、弁体3の開弁ストロークを停止させるのに機能する。つまり弁体3は、開弁ストロークの際にその先端面26を弁体受け突起24に当接させて弁体受け突起24により支持されることで開弁ストロークを停止する。ここで、噴孔プレート4の中心は、弁体3の先端面26の中心に対応している。したがって弁体3は、弁体受け突起24に先端面26の中心を当接させる、つまり中心支持を受けることで開弁ストロークを停止することになる。このため、先端面26がプレート面28に対して傾いた状態で開弁ストロークが停止し、そのことにより後述する図5の流体通路27aと流体通路27bで流路断面サイズが異なってしまうというアンバランス問題を有効に避けることができる。このことは、弁体3が先端面26を噴孔プレート4のプレート面28に直接的に当接させる構造と比較すると分かりやすい。すなわち弁体3が先端面26をプレート面28に直接的に当接させて開弁ストロークを停止する構造であると、先端面26がプレート面28に対して傾いた状態で開弁ストロークを停止することの原因となる弁体先端面26のプレート面28への偏倚当接(弁体3の先端面26が偏った部位でプレート面28に当接すること)の可能性があり、アンバランス問題を招くおそれがある。一方、弁体受け突起24により弁体3の中心支持を行えば、偏倚当接の可能性を排除でき、アンバランス問題を有効に避けることができる。
以上のような噴孔プレート4は、その材料となる金属円板に例えば放電加工のような加工技術により流体通路用凹部23や噴射孔22などを加工することで容易に形成することができる。
付勢機構5は、圧縮ばね29とばね受30で構成され、一端をノズル体2に支持され、他端をばね受30で支持された圧縮ばね29の付勢力をばね受30を介して弁体3に伝えることで弁体3を閉弁方向に付勢している。
次に、流体噴射ノズル1の動作について説明する。図1の閉弁状態つまり弁体3のシート部18におけるシート位置21が弁座面14に着座している状態では、図外の流体供給源から所定の圧力をもって流体噴射ノズル1に供給される流体(本実施形態の場合は内燃機関用の燃料)31がシート位置21の弁座面14への着座で流下を止められて流体通路13に充満している。この閉弁状態で、弁体3の頭部16に図外の電磁的な駆動源からの駆動力が加わると、弁体3が開弁ストローク(図の状態で下降する動作)を行い、シート位置21が弁座面14から離れて着座解除となるとともに、シート部18の先端面26が弁体受け突起24に当接し、図2の開弁状態となる。
シート位置21が弁座面14から離れて着座解除状態となることで、弁座面14とシート部18の周面の間に連通用流体通路32が形成される。そしてこの連通用流体通路32を通って流体31が噴孔プレート4に向けて流下する。
一方、シート部18が弁体受け突起24に当接することで流体通路用凹部23は、その一部、具体的には図4に示す仮想円33(これは弁体3の先端面26の縁に相当する仮想円である)より内側の部分を図5に示すようにして先端面26で塞がれ、仮想円33と仮想円34(これは弁座面14の先端縁に相当する仮想円である)で挟まれた部分に流入口35(35a、35b)を形成するとともに、流入口35より下流に流体通路27(27a、27b)を形成する。
ここで、先端面26が当接する弁体受け突起24は、上述のように噴孔プレート4のプレート面28からわずかに突出するようにされている。したがって、図5に示すように、その弁体受け突起24の突出分だけプレート面28と先端面26の間に隙間Sを生じる。つまり流体通路27は、隙間Sを伴った状態で流体通路用凹部23を先端面26で塞ぐことで形成される。この隙間Sは、流体31が有する流体力学的な特性により流体31が通過することのできない範囲となるようにされる。すなわち弁体受け突起24のプレート面28からの突出高さは、隙間Sとして流体31がその流体力学的な特性において通過することのできない隙間を与えるように設定されることになる。このことは、流体通路27形成のための先端面26による流体通路用凹部23の閉塞は、機械的な閉塞である必要はなく、流体力学的な閉塞で足りることを意味する。
以上のようにして流入口35と流体通路27が形成された状態で、連通用流体通路32から噴孔プレート4に向けて流下する流体31は、流入口35から流体通路27に流入する。そして流体通路27を横流れとなって流下して噴射孔22に流入し、そこから微粒化して噴出する。
図6に示すのは、本実施形態の流体噴射ノズル1における弁体3の駆動印加電圧と弁体3のストローク動作、それに流体圧力(これは流体が噴射孔22に流入する位置あたりの横流れにおける圧力)のタイミング関係であり、図11の従来の流体噴射ノズルにおける流体圧力のタイミング関係も併せて示してある。この図に見られるように、流体噴射ノズル1では、弁体3が開弁してからの立上り時間Tsが従来の流体噴射ノズルにおける立上り時間Tに比べてきわめて短く、ほとんど瞬時的に流体圧力が最大値に達している。このような流体噴射ノズル1における立上り時間の短縮化は、開弁で流体通路13から流入する流体31が噴射孔22に至るまでに流体31の充満を必要とする空間要素のトータルボリュームが小さくなっていることでもたらされる。すなわち流体噴射ノズル1では、図5に見られるように、開弁後の流体充満空間要素は実質的に溝構造の流入口35と流体通路27だけであり、流体充満空間要素のトータルボリュームが最小限に抑えられており、そのためきわめて短い立上り時間Tsが可能となり、これにより、横流れオリフィス方式における微粒化性能を高めることが可能となる。
また本実施形態の流体噴射ノズル1は、噴孔プレート4に形成の流体通路用凹部23を弁体3のシート部18で塞ぐことで流体通路27を形成する構造としてあるので、部品点数を減らすことができ、コスト低減が可能となる。
図7に第2の実施形態による流体噴射ノズルの構成を閉弁状態について断面した状態で示す。本実施形態の流体噴射ノズル41は、基本的には第1の実施形態の流体噴射ノズル1と同様である。流体噴射ノズル41が流体噴射ノズル1と相違している点は、弁体3の先端面26に当接突起42が設けられていること、それに流体噴射ノズル1における噴孔プレート4に対応する要素として噴孔プレート43が設けられていることである。したがって以下では、これらの相違点について主に説明し、流体噴射ノズル1と共通する要素については図1や図2の場合と同一の符号を用い、それらの説明は適宜省略する。
噴孔プレート43は、基本的には流体噴射ノズル1における噴孔プレート4と同様である。相違しているのは、図8に示すように、噴射孔22aに対応する流体通路用凹部と噴射孔22bに対応する流体通路用凹部が一体化されて流体通路用凹部44とされていること、それに噴孔プレート4における弁体受け突起24が省略されていることである。
当接突起42は、先端面26の中心において所定の高さで突出するように形成されており、流体噴射ノズル1における弁体受け突起24に対応する機能を負っている。すなわち弁体3は、開弁ストロークの際に当接突起42を噴孔プレート4に当接させることで、より具体的には噴孔プレート4における流体通路用凹部44の底に当接させることで開弁ストロークを停止する。
本実施形態の流体噴射ノズル41における一体構造の流体通路用凹部44は、加工性に優れる。このため流体噴射ノズル41は、流体噴射ノズル1の場合と同様に流体充満空間要素のトータルボリュームを抑えて微粒化性能を高めることを可能にするとともに、部品点数の削減でコスト低減を可能とし、さらにこれらに加えて、加工の容易化による、より一層のコスト低減を可能とする。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、これらは代表的な例に過ぎず、本発明は、その趣旨を逸脱することのない範囲で様々な形態で実施することができる。例えば、弁体3やノズル体2などの加工精度を十分に高めるなどして、弁体先端面26を噴孔プレート4や噴孔プレート43のプレート面28に直接的に当接させるようにしてもアンバランス問題を実用上で無視できる程度にすることができれば、弁体受け突起24や当接突起42を省略した構成とすることもできる。また上記の各実施形態では、流体通路用凹部23や流体通路用凹部44を噴射孔22での流体の噴射量に見合った流量の導流をなせるサイズの溝構造で形成していたが、これは流体充満空間要素のトータルボリュームをより小さくする上で有効であるということで、必ずしもこれに限られず、適宜なサイズで「流体通路用凹部」を形成することも可能である。
第1の実施形態による流体噴射ノズルの構成を閉弁状態について断面した状態で示す図である。 図1の流体噴射ノズルの開弁状態を示す図である。 図1の流体噴射ノズルにおける弁体ガイド孔の平面構成を示す図である。 図2の流体噴射ノズルにおける噴孔プレートの平面構成を示す図である。 図2の流体噴射ノズルの部分拡大図である。 図1の流体噴射ノズルにおける弁体駆動印加電圧、弁体ストローク、流体圧力それぞれのタイミング関係を示す図である。 第2の実施形態による流体噴射ノズルの構成を開弁状態について断面した状態で示す図である。 図7の流体噴射ノズルにおける噴孔プレートの平面構成を示す図である。 オリフィス方式の流体噴射ノズルにおける流体の微粒化噴射の原理を説明する図である。 従来の流体噴射ノズルの構成を模式化して示す図である。 図10の流体噴射ノズルにおける弁駆動印加電圧、弁ストローク、流体圧力それぞれのタイミング関係を示す図である。
符号の説明
1 流体噴射ノズル
2 ノズル体
3 弁体
4、43 噴孔プレート
14 弁座面
18 シート部
22a、22b 噴射孔
23a、23b 流体通路用凹部
24 弁体受け突起
26 先端面
27a、27b 流体通路
41 流体噴射ノズル
42 当接突起

Claims (5)

  1. 弁座面が設けられたノズル体、シート部が設けられた弁体及び噴射孔が設けられた噴孔プレートを備え、そして前記弁体のストローク動作により前記シート部が前記弁座面に対して着座状態と着座解除状態をとることで弁の開閉がなされ、開弁時に前記噴射孔から流体を噴射するようにされている流体噴射ノズルにおいて、
    前記噴孔プレートに流体通路用凹部が設けられ、開弁時に前記流体通路用凹部をその開放側について前記シート部の先端面で塞ぐことにより流体通路が形成され、そしてこの流体通路を前記流体が流下して前記噴射孔に流入するようにされていることを特徴とする流体噴射ノズル。
  2. 前記流体通路用凹部は、溝構造とされていることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射ノズル。
  3. 前記流体通路用凹部は、前記流体通路となった状態で前記噴射孔での流体の噴射量に見合った流量の導流をなせるサイズの溝構造で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の流体噴射ノズル。
  4. 前記噴孔プレートに弁体受け突起が設けられ、前記弁体は、開弁ストロークの際に前記先端面を前記弁体受け突起に当接させることで前記開弁ストロークを停止するようにされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の流体噴射ノズル。
  5. 前記シート部の先端面に当接突起が設けられ、前記弁体は、開弁ストロークの際に前記当接突起を前記噴孔プレートに当接させることで前記開弁ストロークを停止するようにされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の流体噴射ノズル。
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