JP4483836B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに燃料を噴射供給する燃料噴射ノズルに関する。
〔従来の技術〕
従来より、低回転域での噴霧微粒化や、高回転域での高噴射率化を促進するため、開放される噴孔数を噴射量に応じて変更することができる可変噴孔式の燃料噴射ノズルが公知である。
従来の可変噴孔式の燃料噴射ノズル100は、例えば図7〜図9に示すように、筒状に設けられ、軸方向に変位する第1ニードル101と、第1ニードル101の内周に摺動自在に支持され、軸方向に変位する第2ニードル102と、第1、第2ニードル101、102を収容するボディ103とを備える。
また、ボディ103の先端部内側に設けられたシート面104に、第1、第2ニードル101、102により開閉される第1、第2噴孔105、106が、燃料の流れる方向に対し上流側から順次に開口している。そして、第1ニードル101は、第1噴孔105の開口部よりも上流側でシート面104に離着することで第1噴孔105を開閉し、第2ニードル102は、第1噴孔105の開口部よりも下流側、かつ第2噴孔106の開口部よりも上流側でシート面104に離着することで第2噴孔106を開閉する。
ところで、第1、第2ニードル101、102の軸方向への変位および燃料噴射は、以下に説明するように、背圧室(図示せず)の燃料の圧力(背圧)を増減することで行われる。
つまり、第1、第2ニードル101、102の後端側には、第1、第2噴孔105、106を閉鎖する方向に第1、第2ニードル101、102に圧力を及ぼす燃料が流出入する背圧室が形成されている。一方、第1ニードル101の先端側の領域α(図7参照)に入り込んだ燃料は、第1ニードル101に対し第1噴孔105を開放する方向に、常時、圧力を及ぼしている(以下、第1、第2噴孔105、106を閉鎖する方向を閉方向と呼び、第1、第2噴孔105、106を開放する方向を開方向と呼ぶ)。
そして、背圧室から燃料が排出されて背圧が低減すると、第1ニードル101において、開方向に作用する付勢力が、閉方向に作用する付勢力よりも強くなり、第1ニードル101がシート面104から離座する。この結果、図8に示すように、燃料は、第1噴孔105から噴射されるとともに、第2ニードル102の先端側の領域βに流れ込み、第2ニードル102に対し開方向に圧力を及ぼすようになる。
そして、さらに背圧室から燃料が排出されて背圧が低減すると、第2ニードル102においても、開方向に作用する付勢力が、閉方向に作用する付勢力よりも強くなり、第2ニードル102がシート面104から離座する。この結果、図9に示すように、燃料は、第1、第2噴孔105、106の両方から噴射される。
以上により、可変噴孔式の燃料噴射ノズル100では、要求される噴射量に応じて背圧室からの燃料の排出時間が操作され、開放される噴孔数が可変する(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この可変噴孔式の燃料噴射ノズル100によれば、例えば、アイドル運転のように、要求される噴射量が少ない低負荷運転が続くと、第1噴孔105のみから燃料が噴射され、第2噴孔106から燃料が噴射されない状態が続く。このため、高温の燃焼ガスが第2噴孔106の内壁や外側の開口部の周縁に接触してデポジットが生成され、このデポジットが成長して第2噴孔106を閉塞する虞がある。
特開2002−276509号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、可変噴孔式の燃料噴射ノズルにおいて、例えば低負荷運転が続いても、第2噴孔の内壁や外部開口部の周縁にデポジットが成長するのを防止することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の燃料噴射ノズルは、筒状に設けられ、軸方向に変位する第1ニードルと、第1ニードルの内周に摺動自在に支持され、軸方向に変位する第2ニードルと、第1、第2ニードルを収容し、第1、第2ニードルとともに先端に向かい燃料が流れる燃料流路を内部に形成するボディとを備える。また、ボディの先端部内側に設けられたシート面に、第1ニードルにより開閉される第1噴孔、および第2ニードルにより開閉される第2噴孔が、燃料の流れる方向に対し上流側から順次に開口し、第1ニードルは、第1噴孔の開口部よりも上流側でシート面に離着することで第1噴孔を開閉し、第2ニードルは、第1噴孔の開口部よりも下流側、かつ第2噴孔の開口部よりも上流側でシート面に離着することで第2噴孔を開閉する。
そして、この燃料噴射ノズルによれば、シート面に着座する第2ニードルの部位を第2シート部、第2シート部に着座されるシート面上の部位を第2被シート部と定義すると、第2被シート部よりも下流側の燃料流路と第2被シート部よりも上流側の燃料流路とが常に連通するように、第2シート部および第2被シート部の少なくとも一方が部分的に凹状に窪んでいる。
これにより、第2シート部が第2被シート部に着座していても、第1ニードルがシート面から離座すると、微量の燃料が凹状に窪む部分を通過して第2噴孔から噴射される。このため、例えば低負荷運転が続き、第1ニードルのみがシート面との間で離着を繰り返す状態が続いても、第1噴孔から燃料が噴射されるたびに、第2噴孔からも微量の燃料が噴射される。このため、低負荷運転が続いても、第2噴孔の内壁や外部開口部の周縁にデポジットが成長するのを防止することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の燃料噴射ノズルによれば、第2ニードルには、第2シート部に交差する複数の縦溝が穿設され、複数の縦溝が第2シート部に交差することで、第2シート部が部分的に凹状に窪んでいる。
複数の縦溝により、第2ニードルがシート面から離座したときに、第2噴孔に向かう燃料の流れを乱すことができる。このため、第2噴孔から行われる通常の燃料噴射において、燃料の霧化状態を向上できる。また、第2ニードルがシート面に着座する際、縦溝に残る燃料が潤滑剤として機能するので、第2シート部の摩耗を緩和することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の燃料噴射ノズルによれば、第2ニードルには、複数の縦溝に交差するとともに、第2ニードルがシート面に着座しているときに第2噴孔の開口部に重なる横溝が穿設されている。
これにより、第2ニードルがシート面に着座しているときに、縦溝の位置と第2噴孔の開口部の位置とが重なっていなくても、縦溝に流入した燃料が、横溝を通って確実に第2噴孔から噴射される。このため、低負荷運転が続いても、第2噴孔の内壁や外部開口部の周縁にデポジットが成長するのを確実に防止することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の燃料噴射ノズルによれば、ボディには、第2噴孔の開口部と第2被シート部とを接続する溝が穿設され、溝を第2被シート部に接続することで、第2被シート部が部分的に凹状に窪んでいる。
これにより、第2被シート部よりも下流側の燃料流路と第2被シート部よりも上流側の燃料流路とを連通させるための加工を、極めて狭い範囲に限定することができる。つまり、第2噴孔の開口部と第2被シート部との間のように、極めて狭い範囲を穿設するだけで、第2被シート部よりも下流側の燃料流路と第2被シート部よりも上流側の燃料流路とを常に連通させることができる。
最良の形態1の燃料噴射ノズルは、筒状に設けられ、軸方向に変位する第1ニードルと、第1ニードルの内周に摺動自在に支持され、軸方向に変位する第2ニードルと、第1、第2ニードルを収容し、第1、第2ニードルとともに先端に向かい燃料が流れる燃料流路を内部に形成するボディとを備える。また、ボディの先端部内側に設けられたシート面に、第1ニードルにより開閉される第1噴孔、および第2ニードルにより開閉される第2噴孔が、燃料の流れる方向に対し上流側から順次に開口し、第1ニードルは、第1噴孔の開口部よりも上流側でシート面に離着することで第1噴孔を開閉し、第2ニードルは、第1噴孔の開口部よりも下流側、かつ第2噴孔の開口部よりも上流側でシート面に離着することで第2噴孔を開閉する。
そして、この燃料噴射ノズルによれば、シート面に着座する第2ニードルの部位を第2シート部、第2シート部に着座されるシート面上の部位を第2被シート部と定義すると、第2被シート部よりも下流側の燃料流路と第2被シート部よりも上流側の燃料流路とが常に連通するように、第2シート部および第2被シート部の少なくとも一方が部分的に凹状に窪んでいる。
また、この燃料噴射ノズルによれば、第2ニードルには、第2シート部に交差する複数の縦溝が穿設され、複数の縦溝が第2シート部に交差することで、第2シート部が部分的に凹状に窪んでいる。
さらに、第2ニードルには、複数の縦溝に交差するとともに、第2ニードルがシート面に着座しているときに第2噴孔の開口部に重なる横溝が穿設されている。
最良の形態2の燃料噴射ノズルによれば、ボディには、第2噴孔の開口部と第2被シート部とを接続する溝が穿設され、溝を第2被シート部に接続することで、第2被シート部が部分的に凹状に窪んでいる。
〔実施例1の構成〕
実施例1の燃料噴射ノズル(以下、ノズルとする)1の構成を、図1〜図3を用いて説明する。
まず、ノズル1の全体を、図1を用いて説明する。ノズル1は、例えば、周知の電磁弁2とともにインジェクタ3を構成し、燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール4から、高圧の燃料の分配を受け、分配された燃料をエンジン(図示せず)の気筒内に噴射供給する。
このノズル1は、筒状に設けられ、軸方向に変位する第1ニードル6と、第1ニードル6の内周に摺動自在に支持され、軸方向に変位する第2ニードル7と、第1、第2ニードル6、7を収容するボディ8とを備える。
そして、ボディ8の先端部内側に設けられたシート面9に、第1、第2ニードル6、7により開閉される第1、第2噴孔10、11が、外周側から順次に開口している。また、第1ニードル6は、第1噴孔10の開口部12よりも外周側でシート面9に離着することで第1噴孔10を開閉し、第2ニードル7は、開口部12よりも内周側、かつ第2噴孔11の開口部13よりも外周側でシート面9に離着することで第2噴孔11を開閉する。
第1、第2ニードル6、7の後端側には、第1、第2噴孔10、11を閉鎖する方向に第1、第2ニードル6、7に圧力を及ぼす燃料が流出入する背圧室16が形成されている(以下、第1、第2噴孔10、11を閉鎖する方向を閉方向と呼び、第1、第2噴孔10、11を開放する方向を開方向と呼び、背圧室16の燃料の圧力を背圧と呼ぶ)。
背圧室16には、燃料流路17を介して、コモンレール4から分配される高圧の燃料が流入する。また、背圧室16から燃料が流出する際に通過する燃料流路18には電磁弁2が介在し、燃料流路18は電磁弁2の作動により開放される。そして、燃料流路17、18には、各々、絞り19、20が設けられている。絞り19、20は、電磁弁2を作動させ背圧室16から燃料を流出させる際に、流出流量が流入流量よりも多くなるように設けられている。
また、第1、第2ニードル6、7には、各々、第1、第2スプリング22、23が取り付けられている。そして、第1、第2スプリング22、23による付勢力は、背圧による付勢力とともに第1、第2ニードル6、7を閉方向に付勢している。なお、第1スプリング22は、後記するリーク室24に収容され、第2スプリング23は、背圧室16に収容されている。
また、ボディ8には、コモンレール4から分配される高圧の燃料を先端の方に導く燃料流路25が設けられている。さらに、ボディ8は、燃料流路25から導かれた燃料を第1、第2噴孔10、11に導く燃料流路26を、第1ニードル6とともに形成する。
なお、背圧室16や燃料流路26からリークした燃料が流入するリーク室24が、別途設けられ、リーク室24の燃料は、燃料流路27を通じてノズル1の外部に流出する。
次に、ノズル1の先端部分の詳細を、図2および図3を用いて説明する。
ここで、シート面9に着座する第1ニードル6の部位を第1シート部29、第1シート部29に着座されるシート面9上の部位を第1被シート部30とし、シート面9に着座する第2ニードル7の部位を第2シート部31、第2シート部31に着座されるシート面9上の部位を第2被シート部32とする。
また、第1、第2ニードル6、7がシート面9から離座しているとき(図5参照)、燃料は、燃料流路26を先端に向かって流れ、さらに順次に開口部12、13に向かって流れる。そこで、このような燃料の流れ方向を考慮して、第1被シート部30よりも上流側の流路を既出の燃料流路26とし、第1被シート部30よりも下流側かつ第2被シート部32よりも上流側の流路を燃料流路34とし、第2被シート部32よりも下流側の流路を燃料流路35とする。すなわち、ボディ8は、第1、第2ニードル6、7とともに、先端に向かい燃料が流れる燃料流路26、34、35を内部に形成する。
そして、このように燃料流路26、34、35を定義すると、第1、第2噴孔10、11は、各々、燃料流路34、35に接続しており、第1、第2噴孔10、11は、シート面9に上流側から順次に開口している。また、第1ニードル6は、第1シート部29が開口部12よりも上流側の第1被シート部30に離着することで、第1噴孔10を開閉し、第2ニードル7は、第2シート部31が開口部12よりも下流側、かつ開口部13よりも上流側の第2被シート部32に離着することで、第2噴孔11を開閉する。
また、燃料流路26の最先端の領域36は、第1被シート部30の近傍であり、第1ニードル6の先端側の領域36に入り込んだ燃料は、第1ニードル6に対し開方向に、常時、圧力を及ぼしている。
ここで、第2ニードル7の先端部には、図3に示すように、第2シート部31に交差する複数の縦溝38が穿設され、複数の縦溝38が第2シート部31に交差することで、第2シート部31が部分的に凹状に窪んでいる。そして、燃料流路34と燃料流路35とは、第2シート部31が部分的に凹状に窪むことで常に連通している。つまり、第2シート部31が第2被シート部32に着座していても、燃料流路34と燃料流路35とは連通している。
さらに、第2ニードル7の先端部には、複数の縦溝38に交差するとともに、第2シート部31が第2被シート部32に着座しているときに開口部13に重なる横溝39が穿設されている。
なお、縦溝38および横溝39は、レーザ加工により簡便に設けることができる。
〔実施例1の作用〕
実施例1のノズル1の作用を、図面に基づき説明する。
まず、電磁弁2が作動して背圧室16の燃料がノズル1の外部に流出すると背圧が低減する(図1参照)。これにより、第1ニードル6において、開方向に作用する付勢力(主に、領域36の燃料圧力による付勢力)が、閉方向に作用する付勢力(主に、背圧による付勢力および第1スプリング22による付勢力)よりも強くなり、図4に示すように、第1ニードル6がシート面9から離座する。
この結果、燃料流路26と燃料流路34および第1噴孔10とが連通し、第1噴孔10から燃料が噴射されるとともに、燃料流路34に流れ込んだ燃料が第2ニードル7に対し開方向に圧力を及ぼすようになる。さらに、微量の燃料が、縦溝38を介して燃料流路34から燃料流路35に流れ込み、第2噴孔11から噴射される。
なお、縦溝38に関して、設ける本数、周方向幅a、径方向深さb等(図3(b)参照)は、第1ニードル6がシート面9から離座し、第2ニードル7がシート面9に着座しているときに第2噴孔11から噴射される燃料の流量、および噴射される燃料の圧力に応じて設定される。
そして、さらに背圧室16から燃料が流出して背圧が低減すると、第2ニードル7においても、開方向に作用する付勢力(主に、領域36および燃料流路34の燃料圧力による付勢力)が、閉方向に作用する付勢力(主に、背圧による付勢力および第1、第2スプリング22、23による付勢力)よりも強くなり、図5に示すように、第2ニードル7もシート面9から離座する。
この結果、燃料流路34と燃料流路35および第2噴孔11とが完全に連通し、第2噴孔11からの燃料の噴射量が大幅に増加する。
〔実施例1の効果〕
実施例1のノズル1によれば、燃料流路34と燃料流路35とが常に連通するように、第2シート部31が部分的に凹状に窪んでいる。
これにより、第2シート部31が第2被シート部32に着座していても、第1ニードル6がシート面9から離座すると、微量の燃料が凹状に窪む部分を通過して燃料流路34から燃料流路35に流れ込み、第2噴孔11から噴射される。このため、例えば低負荷運転が続き、第1ニードル6のみがシート面9との間で離着を繰り返す状態が続いても、第1ニードル6がシート面9から離座して第1噴孔10から燃料が噴射されるたびに、第2噴孔11からも微量の燃料が噴射される。この結果、低負荷運転が続いても、第2噴孔11の内壁や外部開口部の周縁にデポジットが成長するのを防止することができる。
また、ノズル1によれば、第2ニードル7に、第2シート部31に交差する複数の縦溝38が穿設され、複数の縦溝38が第2シート部31に交差することで、第2シート部31が部分的に凹状に窪んでいる。
複数の縦溝38により、第2ニードル7がシート面9から離座したときに、第2噴孔11に向かう燃料の流れを乱すことができる。このため、第2噴孔11から行われる通常の燃料噴射において、燃料の霧化状態を向上できる。また、第2ニードル7がシート面9に着座する際、縦溝38に残る燃料が潤滑剤として機能するので、第2シート部31の摩耗を緩和することができる。
また、ノズル1によれば、第2ニードル7には、複数の縦溝38に交差するとともに、第2ニードル7がシート面9に着座しているときに開口部13に重なる横溝39が穿設されている。
これにより、第2ニードル7がシート面9に着座しているときに縦溝38の位置と開口部13の位置とが重なっていなくても、縦溝38に流入した燃料が、横溝39を通って確実に第2噴孔11から噴射される。このため、低負荷運転が続いても、第2噴孔11の内壁や外部開口部の周縁にデポジットが成長するのを確実に防止することができる。
実施例2のノズル1によれば、図6に示すように、ボディ8には、開口部13と第2被シート部32とを接続する溝41が穿設され、溝41を第2被シート部32に接続することで、第2被シート部32が部分的に凹状に窪んでいる。
これにより、燃料流路34と燃料流路35とを連通させるための加工を、極めて狭い範囲に限定することができる。つまり、開口部13と第2被シート部32との間のように、極めて狭い範囲を穿設するだけで、燃料流路34と燃料流路35とを常に連通させることができる。
〔変形例〕
実施例1、2のノズル1によれば、燃料流路34と燃料流路35とを連通させる凹状の窪みは、線状の縦溝38や溝41を穿設することで設けられていたが、このような形態に限定されず、種々の形状の穴を設けることで凹状に窪ませてもよい。
また、実施例1、2のノズル1によれば、第2シート部31および第2被シート部32の少なくとも一方が凹状に窪んでいたが、第2シート部31および第2被シート部32の両方を凹状に窪めて燃料流路34と燃料流路35とを連通させてもよい。
さらに、実施例1のノズル1によれば、横溝39が複数の縦溝38に交差するように穿設されていたが、横溝39を穿設せずに縦溝38の本数を増やしたり縦溝38の周方向幅aを拡大する等して、第2ニードル7がシート面9に着座しているときに縦溝38が開口部13に重なるようにしてもよい。
燃料噴射ノズルの全体の構成図である(実施例1)。 第1、第2噴孔が両方とも閉鎖されている状態を示す燃料噴射ノズルの先端の構成図である(実施例1)。 (a)は第2ニードルの先端部を示す構成図であり、(b)は(a)のA−A断面図である(実施例1)。 第2噴孔のみが閉鎖されている状態を示す燃料噴射ノズルの先端の構成図である(実施例1)。 第1、第2噴孔が両方とも開放されている状態を示す燃料噴射ノズルの先端の構成図である(実施例1)。 (a)は第2噴孔のみが閉鎖されている状態を示す燃料噴射ノズルの先端の構成図であり、(b)は燃料噴射ノズルの先端の要部を示す構成図である(実施例2)。 第1、第2噴孔が両方とも閉鎖されている状態を示す燃料噴射ノズルの先端の構成図である(従来例)。 第2噴孔のみが閉鎖されている状態を示す燃料噴射ノズルの先端の構成図である(従来例)。 第1、第2噴孔が両方とも開放されている状態を示す燃料噴射ノズルの先端の構成図である(従来例)。
符号の説明
1 ノズル(燃料噴射ノズル)
6 第1ニードル
7 第2ニードル
8 ボディ
9 シート面
10 第1噴孔
11 第2噴孔
12 開口部(第1噴孔の開口部)
13 開口部(第2噴孔の開口部)
26 燃料流路
31 第2シート部
32 第2被シート部
34 燃料流路
35 燃料流路
38 縦溝
39 横溝
41 溝

Claims (4)

  1. 筒状に設けられ、軸方向に変位する第1ニードルと、
    この第1ニードルの内周に摺動自在に支持され、軸方向に変位する第2ニードルと、
    前記第1ニードルおよび前記第2ニードルを収容し、前記第1ニードルおよび前記第2ニードルとともに先端に向かい燃料が流れる燃料流路を内部に形成するボディとを備え、
    このボディの先端部内側に設けられたシート面に、前記第1ニードルにより開閉される第1噴孔、および前記第2ニードルにより開閉される第2噴孔が、燃料の流れる方向に対し上流側から順次に開口し、
    前記第1ニードルは、前記第1噴孔の開口部よりも上流側で前記シート面に離着することで前記第1噴孔を開閉し、
    前記第2ニードルは、前記第1噴孔の開口部よりも下流側、かつ前記第2噴孔の開口部よりも上流側で前記シート面に離着することで前記第2噴孔を開閉する燃料噴射ノズルにおいて、
    前記シート面に着座する前記第2ニードルの部位を第2シート部、この第2シート部に着座される前記シート面上の部位を第2被シート部と定義すると、
    この第2被シート部よりも下流側の前記燃料流路と前記第2被シート部よりも上流側の前記燃料流路とが常に連通するように、前記第2シート部および前記第2被シート部の少なくとも一方が部分的に凹状に窪んでいることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記第2ニードルには、前記第2シート部に交差する複数の縦溝が穿設され、
    この複数の縦溝が前記第2シート部に交差することで、前記第2シート部が部分的に凹状に窪んでいることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記第2ニードルには、前記複数の縦溝に交差するとともに、前記第2ニードルが前記シート面に着座しているときに前記第2噴孔の開口部に重なる横溝が穿設されていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  4. 請求項1に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記ボディには、前記第2噴孔の開口部と前記第2被シート部とを接続する溝が穿設され、
    この溝を前記第2被シート部に接続することで、前記第2被シート部が部分的に凹状に窪んでいることを特徴とする燃料噴射ノズル。
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