JP2010174044A - CGモチーフを含むオリゴヌクレオチドを用いるNeisseria抗原殺菌活性の増強 - Google Patents

CGモチーフを含むオリゴヌクレオチドを用いるNeisseria抗原殺菌活性の増強 Download PDF

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Abstract

【課題】殺菌性抗体を誘導しかつ研究のための動物における予防処置および治療処置に使用され得る、Neisseria抗原と組み合わせてアジュバントを含む有効な免疫原性組成物を提供すること。殺菌性抗体を誘導しかつヒトにおける予防処置および治療処置に使用され得る、Neisseria抗原と組み合わせてアジュバントを含む有効な免疫原性組成物を提供すること。
【解決手段】 (a)免疫を刺激する量のNeisseria抗原;および
(b)少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドを含む、免疫を刺激する量のアジュバント組成物、
を含む、免疫原性組成物。
【選択図】なし

Description

本明細書中に引用されるすべての文書は、その全体が参考として本明細書により援用される。
(技術分野)
本発明は、一般には免疫応答の分野に関し、そして詳細には、Neisseria抗原およびCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドを含む、治療投与および予防投与のための免疫原性組成物に関する。
(背景技術)
Neisseriaは、グラム陰性球菌であり、直径0.6〜1.0μmである。以下の2種のNeisseria:N.gonorrhoeae(淋病の原因因子)およびN.meningitidis(細菌性髄膜炎の原因因子)が、主に医学的に重要である。ヒトは、Neisseria属のメンバーの唯一公知の貯蔵庫(reservoir)である。N.meningitidisまたはN.gonorrhoeaeに対するワクチンが有効であるために、補体の存在下でその細菌を殺傷し得る殺菌性抗体が惹起されなければならないことが、十分認識される。例えば、髄膜炎菌B株に対する現在のワクチン処方物は、多糖類および外膜タンパク質に焦点を合わせている。この外膜タンパク質は、株間で交差反応性がほとんどないかまたは全くない、非常に変わりやすいタンパク質である。さらに、淋菌株についてのワクチンは現在存在しない。従って、Neisseria gonorrhoaeおよびNeisseria meningitidisの両方についての改良された免疫原性組成物(これらは、ワクチン組成物において使用され得る)が、非常に所望される。さらに、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeaeに対する抗殺菌性応答を惹起し得るアジュバントを含む、免疫原性組成物もまた、非常に所望される。
アジュバントとは、抗原に対する免疫応答を増強し得る化合物である。アジュバントは、体液性免疫および細胞性免疫の両方を増強し得る。しかし、特定の病原体について、細胞性免疫、実際にはT細胞を刺激することが、好ましい。現在使用されるアジュバントは、T細胞応答を十分には誘導せず、そして/または有害な副作用を有する。
現在、米国においてヒトでの使用を認可されている唯一のアジュバントは、アルミニウム塩(ミョウバン)である。これらのアジュバントは、B型肝炎、ジフテリア、ポリオ、狂犬病、およびインフルエンザを含むいくつかのワクチンに有用であるが、その他のワクチンには、特に、細胞媒介性免疫の刺激が防御に必要な場合に、有用ではないかもしれない。例えば、報告によると、ミョウバンが百日咳ワクチンおよび腸チフスワクチンの有効性を改良しなかったこと、およびアデノウイルスワクチンとともにはわずかな効果しか提供しなかったことが、示される。さらに、注射部位での肉芽腫の誘導およびミョウバン調製物のロット間での変動のような問題が、経験されている。
完全フロイントアジュバント(CFA)は、実験的根拠に基づいて、特に動物研究のために、多くの抗原とともに首尾良く用いられている、強力な免疫刺激剤である。CFAは、以下の3つの成分:鉱物油、乳化剤(例えば、Arlacel A)および殺傷されたミコバクテリア(例えば、Mycobacterium tuberculosis)、から構成される。水性抗原溶液が、これらの成分と混合されて、油中水エマルジョンが生成される。しかし、CFAは、重篤な副作用(痛み、膿瘍、および熱を含む)を引き起こし、これら副作用により、ヒトワクチンまたは脊椎動物ワクチンのいずれかにおけるCFAの使用が、妨げられる。これらの副作用は、主に、CFAのミコバクテリア成分に対する宿主の反応に起因する。不完全フロイントアジュバント(IFA)は、この細菌成分を含まないCFAと類似する。米国における使用は未だに認可されていないが、IFAは、他の国において、いくつかの型のワクチンに有用である。IFAは、インフルエンザワクチンおよびポリオワクチンとともにヒトにおいて、そしていくつかの動物ワクチン(狂犬病、イヌジステンバー、および口蹄疫を含む)とともに、首尾良く使用されている。しかし、IFAにおいて使用される油および乳化剤の両方が、マウスにおいて腫瘍を引き起こし得るという実験が示された。このことは、代替のアジュバントが、ヒトでの使用のためにより良い選択であることを示す。
ムラミルジペプチド(MDP)は、CFAとともに観察されたアジュバント活性を生じる、ミコバクテリア細胞壁複合体の最小単位を示す。Ellouzら、Biochem.Biophys.Res.Comm.1974、59、1317。広範なアジュバント能力および副作用を示す、MDPの多くの合成アナログが生成されている。Chedidら、Prog.Allergy、1978、25、63。MDPの3つのアナログ−−MDPのスレオニル誘導体(Byarsら、Vaccine、1987、5,223);MDPのn−ブチル誘導体(Chedidら、Infect.Immun.1982、35、417);およびムラミルトリペプチドの脂肪親和性誘導体(Gislerら、Immunomodulations of Microbial Products and Related Synthetic Compounds、Y.YamamuraおよびS.Kotani編、Excerpta Medica、Amsterdam、167頁)−−が、体液媒介性免疫および細胞媒介性免疫を刺激し、そして低レベルの毒性を示すことが示されている。MDPの別の誘導体(N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン−2−[1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−3(ヒドロキシホスホリル−オキシ)]エチルアミド(MTP−PE))は、脂肪親和性である。MTP−PEは、リン脂質テールを有し、このテールが、脂質環境とその分子の疎水性部分の会合を可能にしつつ、そのムラミルペプチド部分が、水性環境と会合する。従って、MTP−PE自体は、安定な水中油エマルジョンを生じるための乳化剤として作用し得る。
レバミゾールおよびイソプリノシンは、宿主免疫を増加する他の合成アジュバントである。レバミゾールは、テトラミゾールの左旋性異性体であり、そしてT細胞依存性機構を介して、体液性免疫および細胞性免疫を増強する。イソプリノシンは、イノシン、アデノシンのプリン前駆体およびグアノシンを含む複合体であり、T細胞有糸分裂誘発を促進する。ツフシンは、免疫グロブリン(Ig)重鎖中の配列と相同な4アミノ酸ペプチド(Thr−Lys−Pro−Arg)であり、主に、マクロファージを刺激する。
生分解性および生体適合性ポリマーから調製された微粒子は、ポリ(ラクチド−グリコシド共重合体)(PLG)として公知であり、多数の抗原についての有効なアジュバントであることが示されている。さらに、PLG微粒子は、捕捉された抗原の放出速度を制御し得、従って、単一用量ワクチンの可能性を与える。さらに、捕捉された抗原との生分解性ポリマーの投与は、強力な免疫応答を誘導することが、一定範囲の動物モデルにて示されている。O’Haganら、Advanced Drug Deliv.Rev.1998、32、225〜246およびSinghら、Advanced Drug Deliv.Rev.1998、34、285〜304。
均一なサイズの微小液滴を提供するようにミクロな流体にされた、スクアレン、ソルビタントリオレエート(Span85TM)、およびポリソルビタン80(Tween 80TM)を含むエマルジョン(すなわち、MF59)もまた、強力な免疫応答を誘導することが示されている。MF59処方物は、アルミニウム塩アジュバントとともに得られる抗体力価よりも5〜100倍大きい抗体力価を誘導することが示されている。MF59は、多数の供給源(例えば、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、インフルエンザウイルス、C型肝炎ウイルス(HCV)、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、ヒトパピローマウイルス(HPV)およびマラリアを含む)由来の抗原に対する免疫応答を増強することが示されている。Ottら、Vaccine Design:The Subunit And Adjuvant Approach、1995、M.F.PowellおよびM.J.Newman編、Plenum Press、New York、277〜296頁:Singhら、Vaccine,1998、16、1822〜1827;Ottら、Vaccine、1995、13、1557〜1562;O’Haganら、Mol.Medicine Today、1997、Feburuary、69〜75;およびTraquinaら、J.Infect.Dis.1996、174、1168〜75(これらの開示は、本明細書中にその全体が参考として援用される)。MF59アジュバントは、サブユニット抗原の免疫原性を改善しつつ、ミョウバンアジュバントの安全性および耐性のプロフィールを維持する。Van Nestら、Vaccines 92、1992、Cold Spring Harbor Laboratory Press、57〜62およびValensiら、J.Immunol.1994、153、4029〜39(これらの開示は、その全体が本明細書中に参考として援用される)。MF59は、1995年5月4日出願の、米国特許出願08/434,512に記載され、この出願の開示は、その全体が本明細書中に参考として援用される。動物研究において、MF59は、遺伝子毒性、催奇性であることも、感作を引き起こすことも、見出されなかった。MF59の作用機構は、強力なCD4+T細胞の生成(すなわち、Th2細胞応答)に依存するようである。しかし、MF59アジュバントは、Th1応答または細胞傷害性Tリンパ球(CTL)応答を、ほとんど(あったとしても)惹起しない。
抗原と混合されたCpGモチーフを含むオリゴヌクレオチドは、強力なTh1免疫応答を誘導することが示された。Romanら、Nat.Med.1997、3、849〜854;Weinerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、1997、94、10833〜10837;Davisら、J.Immunol.1998、160、870〜876;Chuら、J.Exp.Med.1997、186、1623〜1631;Lipfordら、Eur.J.Immunol.1997、27、2340〜2344;ならびにMoldoveanuら、Vaccine,1988、16、1216〜1224(これらの開示は、その全体が参考として本明細書中に援用される)。非メチル化CpGジヌクレオチドは、細菌DNAにおいて比較的一般的であるが、脊椎動物DNAにおいては、少ない比率で示され、そしてメチル化されている。Bird、Trends Genet.1987、3、342〜347。非メチル化CpGモチーフを含む細菌DNAまたは合成DNAもまた、例えば以下を含む、免疫応答を誘導することが公知である:B細胞増殖、インターロイキン−6および免疫グロブリンの分泌、およびアポトーシス耐性。Kriegら、Nature、1995、374、546〜549;Klinmanら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、1996、93、2879〜2883;Ballasら、J.Immunol.1996、157、1840〜1845;Cowderyら、J.Immunol.1996、156、4570〜4575;Halpernら、Cell.Immunol.1996、167、72〜78;Yamamotoら、Jpn.J.Cancer Res.1988、79、866〜873;Staceyら、J.Immunol.1996、157、2116〜2122;Messinaら、J.Immunol.1991、147、1759〜1764;Yiら、J.Immunol.1996、157、4918〜4925;Yiら、J.Immunol.1996、157、5349〜5402;Yiら、J.Immunol.1998、160、4755〜4761;ならびにYiら、J.Immunol.1998、160、5898〜5906;PCT公報WO96/02555、WO98/16247、WO98/18810、WO98/40100、WO98/55495、WO98/37919およびWO98/52581(これらの開示は、その全体が参考として本明細書中に援用される)。しかし、CpGオリゴヌクレオチドは、殺菌性抗体応答を誘導すると示されていない。
殺菌性抗体を誘導しかつ研究のための動物における予防処置および治療処置に使用され得る、Neisseria抗原と組み合わせてアジュバントを含む有効な免疫原性組成物が、非常に所望される。さらに、殺菌性抗体を誘導しかつヒトにおける予防処置および治療処置に使用され得る、Neisseria抗原と組み合わせてアジュバントを含む有効な免疫原性組成物もまた、なお所望される。このような応答は、例えば、髄膜炎菌感染または淋菌感染の処置において、ならびに髄膜炎菌感染または淋菌感染に対して感受性である個体を免疫するために、有用である。
(発明の開示)
・本発明は、以下を提供し得る:
・(項目1) 免疫原性組成物であって、以下:
(a)免疫を刺激する量のNeisseria抗原;および
(b)免疫を刺激する量のアジュバント組成物であって、少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドを含む、組成物、
を含む、組成物。
・(項目2) 項目1に記載の組成物であって、上記Neisseria抗原が、タンパク質、タンパク質−多糖類、タンパク質−リポ多糖類、多糖類、およびリポ多糖類からなる群より選択される、組成物。
・(項目3) 項目1〜2のいずれか1項に記載の組成物であって、上記Neisseria抗原が、Neisseria meningitidisにかまたはNeisseria gonorrhoeaeに由来する、組成物。
・(項目4) 項目3に記載の組成物であって、上記Neisseria抗原が、Neisseria meningitidis 血清型Bペプチドである、組成物。
・(項目5) 項目4に記載の組成物であって、上記ペプチドが配列番号31を含む、組成物。
・(項目6) 項目1〜5のいずれか1項に記載の組成物であって、成分(b)がさらに第2のアジュバントを含む、組成物。
・(項目7) 項目6に記載の組成物であって、上記第2のアジュバントが油性液滴エマルジョンを含む、組成物。
・(項目8) 項目7に記載の組成物であって、上記油性液滴エマルジョンが、代謝可能な油および乳化剤を含む、組成物。
・(項目9) 項目8に記載の組成物であって、全くポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックコポリマーの非存在下で存在し、上記油および上記乳化剤が、油性液滴を有する水中油エマルジョンの形態で存在し、その油性液滴の実質的にすべてが直径1ミクロン未満である、組成物。
・(項目10) 項目9に記載の組成物であって、上記油が、動物油、不飽和炭化水素、植物油、またはテルペノイドである、組成物。
・(項目11) 項目10に記載の組成物であって、上記テルペノイドがスクアレンである、組成物。
・(項目12) 項目8〜11のいずれか1項に記載の組成物であって、水性媒体中に0.5〜20体積%の上記油を含む、組成物。
・(項目13) 項目8〜12のいずれか1項に記載の組成物であって、上記乳化剤が、非イオン性洗剤、あるいはポリオキシエチレンソルビタンモノエステル、ポリオキシエチレンソルビタンジエステル、もしくはポリオキシエチレンソルビタントリエステル、またはソルビタンモノエーテル、ソルビタンジエーテル、もしくはソルビタントリエーテルを含む、組成物。
・(項目14) 項目8〜13のいずれか1項に記載の組成物であって、0.01〜0.5重量%の上記乳化剤を含む、組成物。
・(項目15) 項目1〜14のいずれか1項に記載の組成物であって、別個の免疫刺激剤をさらに含む、組成物。
・(項目16) 項目15に記載の組成物であって、上記免疫刺激剤が、細菌細胞壁成分およびムラミルペプチドからなる群より選択される、組成物。
・(項目17) 項目6〜16のいずれか1項に記載の組成物であって、上記第2のアジュバントが、ミョウバン、不完全フロイントアジュバント(IFA)、または完全フロイントアジュバント(CFA)を含む、組成物。
・(項目18) 項目1〜17のいずれか1項に記載の組成物であって、上記オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つのホスホロチオエート結合を含む、組成物。
・(項目19) 項目1〜18のいずれか1項に記載の組成物であって、上記オリゴヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、および配列番号27からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、組成物。
・(項目20) 項目1〜19のいずれか1項に記載の組成物であって、上記オリゴヌクレオチドが、CGモチーフを含み、当該モチーフが、5’側ですぐに2つのプリンと隣接し、そして3’側ですぐに2つのピリミジンと隣接する、組成物。
・(項目21) 項目20に記載の組成物であって、上記オリゴヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号12、配列番号13、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、および配列番号25からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、組成物。
・(項目22) 項目1〜21のいずれか1項に記載の組成物であって、以下のタンパク質:
・WO99/57280に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/36544に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/24578に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO97/28273に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO96/29412に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO95/03413に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/31132に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/58683に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/55873に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;ならびに/あるいは
・GB−9928197.4に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント、
のうちの1つ以上をさらに含む、組成物。
・(項目23) ワクチン組成物であって、以下:
a)免疫を刺激する量のNeisseria抗原;および
b)免疫を刺激する量のアジュバント組成物であって、少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドを含む、組成物、
を含む、ワクチン組成物。
・(項目24) 項目23に記載のワクチン組成物であって、成分(b)が、第2のアジュバントをさらに含む、ワクチン組成物。
・(項目25) 項目23または項目24に記載のワクチン組成物であって、上記ペプチドが配列番号31を含む、ワクチン組成物。
・(項目26) 項目23〜25のいずれか1項に記載のワクチン組成物であって、項目2〜21のいずれか1項においてさらに規定されるような、ワクチン組成物。
・(項目27) アジュバント組成物であって、以下:
a)オリゴヌクレオチドであって、少なくとも1つのCGモチーフを含む、オリゴヌクレオチド;および
b)完全フロイントアジュバント、
を含む、組成物。
・(項目28) 項目27に記載の組成物であって、上記オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つのホスホロチオエート結合を含む、組成物。
・(項目29) 項目27に記載の組成物であって、上記オリゴヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、および配列番号27からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、組成物。
・(項目30) 項目27に記載の組成物であって、上記オリゴヌクレオチドがCGモチーフを含み、当該モチーフが、5’側ですぐ2つのプリンと隣接し、そして3’側ですぐ2つのピリミジンと隣接する、組成物。
・(項目31) 項目30に記載の組成物であって、上記オリゴヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号12、配列番号13、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、および配列番号25からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、組成物。
・(項目32) 宿主動物において免疫応答を刺激する方法であって、当該動物に、免疫応答を誘導するに有効な量の項目1〜22のいずれか1項に記載の組成物を投与する工程を包含する、方法。
・(項目33) 項目32に記載の方法であって、上記宿主動物が哺乳動物である、方法。
・(項目34) Neisseria感染に対して宿主動物を免疫する方法であって、当該動物に、防御応答を誘導するに有効な量の項目23〜26のいずれか1項に記載の組成物を投与する工程を包含する、方法。
・(項目35) 項目34に記載の方法であって、上記宿主動物が哺乳動物である、方法。
・(項目36) 項目35に記載の方法であって、上記哺乳動物がヒトである、方法。
・(項目37) Neisseria meningitidisに対して宿主動物を免疫する方法であって、当該動物に、防御応答を誘導するに有効な量の項目23〜26のいずれか1項に記載の組成物を投与する工程を包含し、上記抗原がNeisseria meningitidis B群ペプチドである、方法。
・(項目38) 項目37に記載の方法であって、上記ペプチドが配列番号31を含む、方法。
・(項目39) 項目38に記載の方法であって、上記宿主動物がヒトである、方法。
・(項目40) 薬剤における使用のための、項目1〜29のいずれか1項に規定されるような組成物。
・(項目41) 動物において免疫応答を誘導するための医薬の製造における、項目1〜31のいずれか1項に規定されるような組成物の使用。
・(項目42) 項目41に記載の使用であって、上記組成物が項目1に規定されるような組成物であり、そして上記医薬が動物における防御免疫応答を誘導するためのものである、使用。
・本発明は、少なくとも1つのCGモチーフ、および完全フロイントアジュバント(CFA)を含むオリゴヌクレオチドを含む、アジュバント組成物に関する。好ましくは、このオリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのホスホロチオエート結合を含む。このオリゴヌクレオチドは、好ましくは、以下からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む:配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、および配列番号27。本発明のいくつかの実施形態において、このオリゴヌクレオチドは、CGモチーフを含み、そのCGモチーフは、その5’側ですぐに2つのプリンに隣接し、そしてその3’側ですぐに2つのピリミジンに隣接する。本発明の好ましい実施形態において、このオリゴヌクレオチドは、以下からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む:配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号12、配列番号13、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、および配列番号25。
本発明はまた、免疫を刺激する量のNeisseria抗原、および少なくとも1つのCGモチーフを含む少なくとも1つのオリゴヌクレオチドを含む、免疫を刺激する量のアジュバント組成物を含む、免疫原性組成物に関する。好ましくは、このアジュバント組成物は、少なくとも1つのCGモチーフを第2のアジュバントとともに含む、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドを含む。好ましくは、このNeisseria抗原は、以下からなる群より選択される:タンパク質、タンパク質−多糖類、タンパク質−リポ多糖類、多糖類、およびリポ多糖類。好ましくは、このNeisseria抗原は、Neisseria meningitidisまたはNeisseria gonorrhoeaeに由来する。本発明の好ましい実施形態において、このNeisseria抗原は、Neisseria meningitidis B群ペプチドであり、好ましくは、これは、配列番号31を含む。本発明のいくつかの実施形態において、このアジュバント組成物は、第2のアジュバント(例えば、ミョウバン、完全フロイントアジュバント、または完全フロイントアジュバントなど)を含む。本発明の他の実施形態において、このアジュバント組成物は、油性液滴エマルジョンを第2のアジュバントとして含み、これは好ましくは、代謝可能な油および乳化剤を含む。好ましくは、この油および乳化剤は、油性液滴を有する水中油エマルジョンの形態で存在し、その油性液滴の実質的にすべてが、1ミクロン未満の直径であり、そしてそのエマルジョンは、全くポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンコポリマーの非存在下で存在する。好ましくは、この油は、動物油または植物油であり、より好ましくは、不飽和炭化水素、より好ましくは、テルペノイド(例えば、スクアレン)である。好ましい実施形態において、この組成物は、0.5〜20体積%の油を水性媒体中に含む。好ましくは、この乳化剤は、非イオン性洗剤を含む。好ましくは、この乳化剤はポリオキシエチレンソルビタンモノエステル、ポリオキシエチレンソルビタンジエステル、もしくはポリオキシエチレンソルビタントリエステルまたはソルビタンモノエーテル、ソルビタンジエーテル、もしくはソルビタントリエーテルを含む。本発明のいくつかの実施形態において、この組成物は、0.01〜0.5重量%のこの乳化剤を含む。
本発明の組成物はまた、別個の免疫刺激剤(例えば、細菌細胞壁成分およびムラミルペプチド)も含み得る。本発明の好ましい実施形態において、この組成物は、本明細書中に記載される少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドのいずれかを含む。
本発明はまた、本明細書中に記載されるような、免疫を刺激する量のNeisseria抗原、および本明細書中に記載されるような、免疫を刺激する量のアジュバント組成物を含む、ワクチンに関し、このアジュバント組成物は、本明細書中に記載されるような、少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドを含む。
本発明はまた、宿主動物において免疫応答を刺激する方法に関し、この方法は、その動物に、本明細書中に記載されるような免疫原性組成物を、免疫応答を誘導するに有効な量で投与する工程を包含する。好ましくは、その宿主動物は、哺乳動物である。
本発明はまた、宿主動物をNeisseria感染に対して免疫する方法に関し、この方法は、その動物に、本明細書中に記載されるようなワクチン組成物を、防御応答を誘導するに有効な量で投与する工程を包含する。好ましくは、その宿主動物は、哺乳動物であり、より好ましくは、ヒトである。
本発明はまた、宿主動物をNeisseria meningitidis感染に対して免疫する方法に関し、この方法は、その動物に、本明細書中に記載されるようなワクチン組成物を、防御応答を誘導するに有効な量で投与する工程を包含し、そのワクチン組成物において、抗原は、Neisseria meningitidis B群ペプチドであり、好ましくは、配列番号31を含む。好ましくは、その宿主動物は、哺乳動物であり、より好ましくは、ヒトである。
本発明の実施は、他のように示さない限り、当業者の範囲内にある、ウイルス学、免疫学、微生物学、分子生物学および組換えDNA技術の従来の方法を使用する。このような技術は、文献に完全に説明されている。例えば、Sambrook、ら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(第2版、1989);DNA Cloning:A Practical Approach、第I巻および第II巻(D.Glover編);Methods In Enzymology(S.ColowickおよびN.Kaplan編、Academic Press、Inc.);Handbook of Experimental Immunology、第I−IV巻(D.M.WeirおよびC.C.Blackwell編、Blackwell
Scientific Publications);ならびにFundamental Virology、第2版、第I巻および第II巻(B.N.FieldsおよびD.M.Knipe編)を参照のこと。
本発明は、部分的に、Neisseria抗原、アジュバント、および少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドを含む免疫原性組成物に関する。本発明の免疫原性組成物は、抗体力価で判断した場合に、ほぼ10倍その抗原の免疫原性を増加した。驚くべきことに、免疫された動物由来の血清が、MenB殺菌アッセイにおいて試験された場合に、MenB細胞を殺傷する能力の2倍の増加が観察された。
本明細書中で使用される場合、句「核酸」とは、DNA、RNA、またはそれらから形成されるキメラをいう。
本明細書中で使用される場合、句「少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチド」とは、少なくとも1つのCGジヌクレオチドを含むポリヌクレオチドをいう。少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドは、複数のCGモチーフを含み得る。これらのオリゴヌクレオチドはまた、当該分野における「CpG」オリゴヌクレオチドとしても当該分野において公知である。本明細書中で使用される場合、句「CGモチーフ」とは、シトシンヌクレオチドに続いてグアノシンヌクレオチドを含む、オリゴヌクレオチドのジヌクレオチド部分をいう。5−メチルシトシンもまた、シトシンの代わりに使用され得る。
本明細書中で使用される場合、句「油性液滴エマルジョン」とは、代謝可能な油および乳化剤を含むエマルジョンをいう。
本明細書中で使用される場合、用語「約」とは、その用語が修飾する値の±10%を意味する。
本明細書中で使用される場合、句「Neisseria抗原」とは、Neisseria細菌に由来する、任意のタンパク質、ペプチド、タンパク質−多糖類、タンパク質−リポ多糖類、ペプチド−多糖類、ペプチド−リポ多糖類、多糖類、またはリポ多糖類を意味する。好ましくは、このNeisseria抗原は、特異的抗体の形成を刺激し、そして相同抗体とインビボまたはインビトロで特異的に反応し、そして/または細胞性T細胞応答を刺激する。このNeisseria抗原は、任意のNeisseria種に由来し得るが、好ましくは、N.meningitidisまたはN.gonorrhoeaeのいずれかに由来する。当業者は、多数のNeisseria抗原を容易に同定し得かつ調製し得る。
本明細書中で使用される場合、用語「ワクチン」とは、殺菌性免疫応答を誘導し得る、免疫原性組成物を意味する。好ましくは、本発明のワクチン組成物は、殺菌性抗体応答を惹起する。
本発明によると、Neisseria感染に対して宿主動物を予防的および/または治療的に、免疫または処置する、組成物および方法が提供される。本発明の方法は、哺乳動物、好ましくはヒトに対して、予防的免疫および治療的免疫を付与するために有用である。本発明の方法はまた、ヒト以外の哺乳動物に対して、生物医学的研究のために、実施され得る。
本発明の1つの実施形態において、少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドが、CFAと混合されて、アジュバント組成物が形成され、このアジュバント組成物は、任意の抗原と使用され得る。少なくとも1つのCGモチーフを含むオリゴヌクレオチドは、当業者に周知の従来のオリゴヌクレオチド合成を使用して調製され得る。好ましくは、本発明のオリゴヌクレオチドは、改変された骨格(例えば、ホスホロチオエートまたはペプチド核酸)を含み、このオリゴヌクレオチドにヌクレアーゼ耐性を付与する。本発明において使用され得るさらなる骨格は、当業者に周知である。さらに、このオリゴヌクレオチドは、好ましくは、約6個と約100個との間のヌクレオチド、より好ましくは、約8個と約50個との間のヌクレオチド、最も好ましくは、約10個と約40個との間のヌクレオチドを含む。さらに、本発明のオリゴヌクレオチドは、当業者に周知である、糖部分および窒素性塩基部分の置換を含み得る。少なくとも1つのCGモチーフを含む好ましいオリゴヌクレオチドは、例えば、以下に開示される:Kriegら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、1998,95,12631−12636、Klinmanら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1996,93,2879−2883、Weinerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、1997、94、10833〜10837、Chuら、J.Exp.Med.,1997,186,1623−1631、Brazolot−Millanら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、1998、95、15553〜15558、Ballasら、J.Immunol.、1996、157、1840〜1845、Cowderyら、J.Immunol.、1996、156、4570〜4575、Halpernら、Cell.Immunol.、1996、167、72〜78、Yamamotoら、Jpn.J.Cancer Res.,1988,79,866〜873、Staceyら、J.Immunol.、1996、157、2116〜2122、Messinaら、J.Immunol.,1991,147,1759−1764、Yiら、J.Immunol.、1996、157.4918〜4925、Yiら、J.Immunol.,1996,157,5394−5402、Yiら、J.Immunol.、1998、160、4755〜4761、Romanら、Nat.Med.,1997,3,849−854、Davisら、J.Immunol.、1998、160、870〜876、Lipfordら、Eur.J.Immunol.,1997,27,2340−2344、Moldoveanuら、Vaccine、1988、16、1216〜1224、Yiら、J.Immunol.,1998,160,5898−5906、PCT公報WO96/02555、WO 98/16247、WO98/18810、WO98/40100、WO98/55495、WO98/37919、WO98/52581(これらの開示は、その全体が本明細書中に参考として援用される)。本発明のオリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのCGモチーフを含むが、複数のCGモチーフを含み得ることが、理解されるべきである。
好ましいオリゴヌクレオチドは、例えば、以下のヌクレオチド配列を含む:tccatgacgttcctgacgtt(配列番号1)、ataatcgacgttcaagcaag(配列番号2)、ggggtcaacgttgagggggg(配列番号3)、tctcccagcgtgcgccat(配列番号4)、gagaacgctcgaccttcgat(配列番号5)、tccatgtcgttcctgatgct(配列番号6)、tccatgacgttcctgatgct(配列番号7)、gctagacgttagcgt(配列番号8)、atcgactctcgagcgttctc(配列番号9)、gaaccttccatgctgttccg(配列番号10)、gctagatgttagcgt(配列番号11)、tcaacgtt(配列番号12)、gcaacgtt(配列番号13)、tcgacgtc(配列番号14)、tcagcgct(配列番号15)、tcaacgct(配列番号16)、tcatcgat(配列番号17)、tcttcgaa(配列番号18)、tgactgtgaacgttcgagatga(配列番号19)、tgactgtgaacgttagcgatga(配列番号20)、tgactgtgaacgttagagcgga(配列番号21)、gtttgcgcaacgttgttgccat(配列番号22)、atggcaacaacgttgcgcaaac(配列番号23)、cattggaaaacgttcttcgggg(配列番号24)、ccccgaagaacgttttccaatg(配列番号25)、attgacgtcaat(配列番号26)、およびctttccattgacgtcaatgggt(配列番号27)。本発明の好ましい実施形態において、このオリゴヌクレオチドは、CGモチーフを含み、このモチーフは、その5’側で2つのプリンに隣接し、そしてその3’側で2つのピリミジンに隣接する。しかし、CGモチーフを含む任意のオリゴヌクレオチドが、そのオリゴヌクレオチドが免疫応答の増加を誘導する限り、本発明において使用され得ることが理解されるべきである。
本発明はまた、上記のような少なくとも1つのCGオリゴヌクレオチド、およびアジュバントを少なくとも1つのNeisseria抗原と組み合わせて含む、免疫原性組成物に関する。本発明のいくつかの実施形態において、このアジュバントは、ミョウバン、完全フロイントアジュバント、または不完全フロイントアジュバントである。本発明の他の実施形態において、このアジュバントは、免疫原性の量の油性液滴エマルジョンを含む。このアジュバント組成物は、免疫原性組成物において使用される抗原とアジュバントを混合する前に、下記の成分から一般的に調製される。
本発明のいくつかの実施形態において、その抗原は、Neisseria gonorrhoeaeに由来する。本発明の他の実施形態において、その抗原は、Neisseria meningitidisに由来する。好ましくは、その抗原は、Neisseria meningitidis B群ペプチドである。好ましくは、そのペプチドのヌクレオチド配列およびアミノ酸配列は、それぞれ、(配列番号30)および(配列番号31)を含む。しかし、任意のNeisseria抗原が、本発明において使用され得る。さらなるNeisseria抗原は、下記に、実施例において記載される。さらに、本発明のNeisseria抗原として役立ち得るペプチドは、以下の同時係属中の出願に開示される:米国特許出願番号60/083758、60/094689、60/098、994、60/103、749、60/103、794、60/099、062、60/121、528および60/103、796、そしてWO99/24578、WO99/36544およびWO99/57280(これらの開示は、その全体が参考として本明細書中に援用される)。単一または複数の、保存的アミノ酸置換が、本発明の抗原の免疫原性を変化することを伴ってなされ得ることが、理解されるべきである。さらに、細菌株におけるバリエーションもまた、本明細書中に開示されるヌクレオチド配列およびアミノ酸排列内に包含される。例えば、いくつかの株は、アミノ酸11位においてCではなくYを、48位にてDではなくAを、55位にてGではなくAを、207位にてRではなくQを、312位にてSではなくAを、338位にてAではなくTを、そして341位にてSではなくGを含み得る。
抗原は、調製後にアジュバント組成物に添加され得る。この抗原およびエマルジョンは、振盪により混合され得る。CFAおよびIFAを使用する場合、PBS中の抗原が、等量のCFAまたはIFAのいずれかと混合され得る。その混合物は、濃いエマルジョンが達成されるまで、皮下注射針を通すことによって、乳化され得る。
本発明の好ましい実施形態において、免疫を刺激する量の、少なくとも1つのCGモチーフを含む少なくとも1つのオリゴヌクレオチド、および少なくとも1つのNeisseria抗原が、油性液滴エマルジョンを含むアジュバントと混合される。この油性液滴エマルジョンは、好ましくは、代謝可能な油および乳化剤を含み、この油および乳化剤は、油性液滴を有する水中油エマルジョンの形態で存在し、この液滴の実質的にすべては、直径が1ミクロン未満である。このような液滴は、油性液滴が本発明により提供されるものより有意に大きい油および乳化剤を含むアジュバント組成物に対して、驚くべき優位性を示す。
本発明の個々の成分は、両方とも一般的にそして好ましい実施形態においていくらか詳細に、下記に示されるが、当該分野で周知であり、そして本明細書中で使用される用語、例えば、代謝可能な油、乳化剤、免疫刺激剤、ムラミルペプチド、および脂肪親和性ムラミルペプチドは、これらの化合物を記載することが、さらなる説明なしに、当業者に十分に周知である。
これらの組成物の1つの成分は、代謝可能な、非毒性の油であり、好ましくは、6〜30個の炭素原子であり、アルカン、アルケン、アルキン、およびそれらの対応する酸およびアルコール、それらのエーテルおよびエステル、ならびにそれらの混合物を含むがこれらに限定されない。この油は、任意の植物油、魚油、動物油、または合成して調製された油であり得、それらは、免疫原性組成物が投与される宿主動物の身体により代謝され得、そしてその被検体に対して非毒性である。その宿主動物は、代表的には、哺乳動物であり、そして好ましくはヒトである。鉱物油および類似の毒性石油留出油は、本発明から明らかに除外される。
本発明の油成分はまた、任意の長鎖のアルカン、アルケン、またはアルキン、あるいはそれらの酸またはアルコール誘導体であり得、遊離酸としてか、その塩としてか、またはエステル(例えば、モノエステル、またはジエステル、またはトリエステル(例えば、トリグリセリドおよび1,2−プロパンジオールまたは類似のポリヒドロキシアルコールのエステル))としてかのいずれかであり得る。アルコールは、アミノ官能化酸またはポリ官能化酸(amino− or poly−functional acid)(例えば、酢酸、プロピオン酸、クエン酸など)を使用してアシル化され得る。油でありかつ本明細書中に示される他の基準を満たす長さアルコールから誘導されたエーテルもまた、使用され得る。
この個々のアルカン、アルケン、またはアルキンの部分、およびその酸誘導体またはアルコール誘導体は、一般的に、約6〜約30個の炭素原子を有する。この部分は、直鎖構造または分子鎖構造を有し得る。その部分は、完全に飽和していてもよいし、あるいは1つ以上の二重結合または三重結合を有してもよい。モノエステルまたはポリエステルまたはエーテルベースの油が使用される場合、約6〜約30個の炭素という限定が、その個々の脂肪酸部分または脂肪アルコール部分に適用され、全体の炭素数には適用されない。
任意の代謝可能な油(特に、動物供給源、魚供給源または植物供給源由来)が、本明細書中で使用され得る。その油が、投与される宿主により代謝されることが必須であり、さもなければ、その油の成分が、膿瘍、肉芽種または癌腫さえ引き起こし得るか、または(獣医学の実施にて使用される場合)その油の成分が、代謝されない油が消費者に対して有し得る有害な効果に起因して、ワクチンされたトリおよび動物の肉をヒトでの消費のために受容不可能にし得る。
植物油の例示的供給源としては、堅果、種子、および穀物が挙げられる。ラッカセイ油、ダイズ油、ココナッツ油、およびオリーブ油であり、堅果油が最も一般的に利用可能であることを示す。種子油としては、ベニバナ油、綿実油、ヒマワリ種子油、ゴマ種子油などが、挙げられる。穀物群においては、トウモロコシ油が、最も容易に利用可能であるが、他の穀物(例えば、コムギ、オーツ麦、ライ麦、イネ、テフ、ライコムギなど)の油もまた、使用され得る。
植物油を入手するための技術は、十分に発達しており、かつ周知である。これらの油および他の類似の油の組成は、例えば、Merck Index、ならびに食物、栄養および食物技術に関する原資料にて見出され得る。
グリセロールおよび1,2−プロパンジオールの6〜10個の炭素脂肪酸のエステル(種子油に天然には存在しないが)が、堅果油および種子油から開始する適切な材料の加水分解、分離およびエステル化によって調製され得る。これらの産物は、PVO International,Inc.、Chemical Specialities Division,416 Division Street,Boongon,NJなどから、名称NEOBEE(登録商標)の下で市販されている。
任意の動物供給源由来の油もまた、本発明の免疫原性組成物に用いられ得る。動物油および動物脂肪は、通常、それらがトリグリセリドとして存在し、そして魚類または植物由来の油よりも高い飽和度を有するという事実に起因して体温で固体である。しかし、脂肪酸は、遊離脂肪酸を提供する、部分的または完全なトリグリセリドのけん化によって動物脂肪から入手可能である。哺乳動物のミルク由来の脂肪および油は、代謝可能であり、従って、本発明の実施に使用され得る。動物供給源から分離、精製、けん化および純粋な油を得るために必要な他の手段についての手順は、当該分野において周知である。
ほとんどの魚類は、容易に回収され得る代謝可能な油を含む。例えば、タラ肝油、サメ肝油、およびクジラ油(例えば、鯨蝋)が、本明細書中に使用され得るいくつかの魚油の例である。多くの分岐鎖油が、5個の炭素のイソプレン単位において生化学的に合成され、そして一般に、テルペノイドといわれる。サメ肝油は、スクアレンとして公知の分岐した不飽和のテルペノイド(2,6,10,15,19,23−ヘキサメチル−2,6,10,14,18,22−テトラコサヘキサエン)(これは、本明細書中で特に好ましい)を含む。スクアラン(squalane)(スクアレンに対する飽和アナログ)もまた、特に好ましい油である。魚油(スクアレンおよびスクアランを含む)は、市販の供給元から容易に入手可能であるか、または当該分野において公知の方法によって得られ得る。
これらの免疫原性組成物の油成分は、約0.5体積%〜約20体積%、ただし好ましくは約15%以下の量において、特に約1%〜約12%の量において存在する。約1%〜約4%の油を使用することが、最も好ましい。
これらの免疫原性組成物の水性部分は、好ましくは緩衝化生理食塩水であるか、またはより好ましくは不純物が混入していない水である。これらの組成物は非経口投与が意図されるので、組成物と生理学的流体との間の示差的イオン濃度のために、組成物の投与後の膨張または迅速な吸収を予防するために、張度(すなわち、重量オスモル濃度)が通常の生理学的流体と本質的に同じであるように、免疫原性組成物として使用される最終緩衝化溶液を作製することが好ましい。通常の生理学的条件と適合するpHを維持するために、生理学的食塩水を緩衝化することもまた、好ましい。また、特定の例において、特定の組成物成分(例えば、糖ペプチド)の安定性を保証するために、特定のレベルにpHを維持することが、必要であり得る。
任意の生理学的に受容可能な緩衝液が、本明細書中で使用され得るが、リン酸緩衝液が好ましい。他の受容可能な緩衝液(例えば、酢酸塩、トリス(tris)、炭酸水素塩、炭酸塩など)が、リン酸緩衝液に対する代替物として使用され得る。水性成分のpHは、好ましくは、約6.0〜8.0の間である。
しかし、免疫原性組成物が最初に調製される場合、不純物が混入していない水が、エマルジョンの水性成分として好ましい。塩濃度を増加させると、所望の小さな液滴サイズを達成することがより困難になる。最終免疫原性組成物が、油液滴アジュバントから調製される場合、抗原性物質が、緩衝液に適切な重量オスモル濃度にて加えられて、所望の免疫原性組成物を提供し得る。
これらの組成物に用いられる水性成分の量は、組成物の値を単一にするに必要な量である。すなわち、100%になるに十分な水性成分の量が、組成物を容量調整にするために、上記の他の成分とともに混合される。
かなりの乳化剤または懸濁剤が、一般に、薬学科学において使用され得る。乳化剤は、本明細書中で使用される場合、代謝可能な油ではない。乳化剤としては、天然に由来する物質(樹木由来のゴム)、植物性タンパク質、糖ベースのポリマー(例えば、アルギネートおよびセルロース)などが挙げられる。炭素骨格上に水酸化物または他の親水性置換基を有する、特定のオキシポリマーまたはポリマー(例えば、ポビドン、ポリビニルアルコール、およびグルコールエーテルベースの一官能基および多官能基化合物)は、界面活性剤活性を有する。長鎖脂肪酸由来の化合物は、本発明に使用され得る乳化剤および懸濁剤の実質的に第3の群を形成する。任意の前述の界面活性剤は、それらが非毒性である限り有用である。
本発明に従って使用され得る適切な乳化剤(界面活性剤または洗剤ともいわれる)の特定の例は、以下を含む:
1.水溶性石けん(例えば、高級脂肪酸(C10〜C22)のナトリウム、カリウム、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩、ならびに特に、ナトリウムおよびカリウムの獣脂およびココナツ石けん)。
2.陰イオン性合成非石けん洗剤(これは、約8〜22個の炭素原子を含むアルキルラジカルをそれらの分子構造において有する有機硫酸反応生成物の水溶性塩によって示され得、そしてラジカルは、硫酸および硫酸エステルラジカルからなる群より選択される)。これらの例は、以下である:獣脂またはココナツ油から誘導されるアルキル硫酸ナトリウムまたはカリウム;アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムまたはカリウム;アルキルグリセリルエーテルスルホン酸ナトリウム;ココナツ油脂肪酸モノグリセリドのスルホン酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウム;1モルの高級脂肪アルコールと約1〜6モルのエチレンオキシドとの反応生成物の硫酸エステルのナトリウムまたはカリウム塩;1分子あたり1〜10単位のエチレンオキシドを有し、その中でアルキルラジカルが8〜12個の炭素原子を含む、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルホン酸ナトリウムまたはカリウム;イセチオン酸でエステル化され、そして水酸化ナトリウムで中和された、脂肪酸の反応生成物;メチルタウリド(tauride)の脂肪酸アミドでのナトリウムまたはカリウム塩;ならびにSO3−スルホン酸化C10〜C24α−オレフィンのナトリウムおよびカリウム塩。
3.有機疎水性化合物とのアルキレンオキシド基の縮合によって作製された非イオン性合成洗剤。代表的な疎水性基としては、プロピレングリコールとのプロピレンオキシドの縮合生成物、アルキルフェノール、エチレンジアミンとのプロピレンオキシドの縮合生成物、8〜22個の炭素原子を有する脂肪族アルコール、ならびに脂肪酸のアミドが挙げられる。
4.非イオン性洗剤(例えば、半極性の特徴を有する、アミンオキシド、ホスフィンオキシドおよびスルホキシド)。長鎖3級アミンオキシドの特定の例としては、ジメチルドデシルアミンオキシドおよびビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルアミンが挙げられる。ホスフィンオキシドの特定の例は、米国特許第3.304,263号(1967年2月14日発行)に見出され、そしてジメチルドデシルホスフィンオキシドおよびジメチル−(2−ヒドロキシドデシル)ホスフィンオキシドが挙げられる。
5.長鎖スルホキシド(式R1−SO−R2であって、ここでR1およびR2が、置換または非置換アルキルラジカルであり、前者が、約10〜約28個の炭素原子を含み、一方、R2が、約1〜3個の炭素原子を含む、長鎖スルホキシドを含む)。これらのスルホキシドの特定の例としては、ドデシルメチルスルホキシドおよび3−ヒドロキシトリデシルメチルスルホキシドが挙げられる。
6.両性合成洗剤(例えば、3−ドデシルアミノプロピオン酸ナトリウムおよび3−ドデシルアミノプロピオンスルホン酸ナトリウム)。
7.両性イオン性合成洗剤(例えば、3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)プロパン−1−スルホネートおよび3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)2ヒドロキシプロパン−1−スルホネート)。
さらに、以下の型の乳化剤の全てが、本発明の組成物に使用され得る:(a)脂肪酸、ロジン酸(rosin acid)およびトール油(tall oil)の石けん(すなわち、アルカリ塩);(b)アルキルアレーンスルホネート;(c)スルホン酸アルキル(分岐鎖および直鎖の両方の疎水性基、ならびに一級および二級の硫酸基を有する界面活性剤を含む);(d)疎水性基と親水性基との間の中間結合を含むサルフェートおよびスルホネート(例えば、脂肪酸アシル化メチルタウリドおよび硫酸化脂肪モノグリセリド)(e)ポリエチレングリコールの長鎖酸エステル、特にトール油エステル;(f)アルキルフェノールのポリエチレングリコールエーテル;(g)長鎖アルコールおよびメルカプタンのポリエチレングリコールエーテル;ならびに(h)脂肪アシルジエタノールアミド。界面活性剤は、1つより多くの様式で分類され得るので、この段落に示される界面活性剤の多数のクラスが、以前に記載された界面活性剤のクラスと重複する。
生物学的状況のために特異的に設計されかつ一般的に使用される多くの乳化剤が、存在する。例えば、多くの生物学的洗剤(界面活性剤)がそれ自体、Sigma Chemical Companyの1987 Catalog of Biochemical and Organic Compoundsの310〜316頁に列挙されている。このような界面活性剤は、4つの基本的な型(陰イオン性、陽イオン性、両性イオン性、非イオン性)に分けられる。陰イオン性洗剤の例としては、アルギン酸、カプリル酸、コール酸、1−デカンスルホン酸、デオキシコール酸、1−ドデカンスルホン酸、N−ラウロイルサルコシン、およびタウロコール酸が挙げられる。陽イオン性洗剤としては、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ベンズアルコニウムクロリド、ベンジルジメチルヘキサデシルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、メチルベンズエトニウムクロリド、および4−ピコリンドデシルサルフェートが挙げられる。両性イオン性洗剤の例としては、3−[(3−コールアミドプロピル)−ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート(一般に、CHAPSと略される)、3−[(コールアミドプロピル)−ジメチルアンモニオ]−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホネート(一般に、CHAPSOと略される)、N−ドデシル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホネート、およびlyso−α−ホスファチジルコリンが挙げられる。非イオン性洗剤の例としては、デカノイル−N−メチルグルカミド、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、n−ドデシルβ−D−グルコピラノシド、脂肪アルコールのエチレンオキシド縮合物(例えば、商標名Lubrolの下で販売)、脂肪酸(特に、C12〜C20脂肪酸)のポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(例えば、商標名Tweenの下で販売)、ならびにソルビタン脂肪酸エーテル(例えば、商標名Spanの下で販売)が挙げられる。
界面活性剤の特に有用な群は、ソルビタンベースの非イオン性界面活性剤である。これらの界面活性剤は、ソルビトールの脱水によって調製され、1.4−ソルビタンを生じ、次いでこれは、1当量以上の脂肪酸と反応される。脂肪酸で置換された部分はさらに、エチレンオキシドと反応されて、界面活性剤の第2の群を生じ得る。
脂肪酸で置換されたソルビタン界面活性剤は、1,4−ソルビタンと脂肪酸(例えば、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸または同様の長鎖脂肪酸)とを反応させることによって作製されて、1,4−ソルビタンモノエステル、1,g−ソルビタンセスキエステルまたは1,4−ソルビタントリエステルを生じる。これらの界面活性剤についての一般名としては、例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレート、およびソルビタントリオエレートが挙げられる。これらの界面活性剤は、通常、種々の一置換、二置換および三置換ソルビタンの間を区別する文字または番号の命名を用いて、SPAN(登録商標)またはARLACEL(登録商標)の名前の下で市販されている。
SPAN(登録商標)およびARLACEL(登録商標)の界面活性剤は、親水性であり、そして一般に、油に可溶性であるか、または分散可能である。それらはまた、ほとんどの有機溶媒に可溶性である。水中で、それらは、一般に、不溶性であるが分散可能である。一般に、これらの界面活性剤は、1.8〜8.6の間の親水性−疎水性バランス(HLB)数を有する。このような界面活性剤は、当該分野において公知の手段によって容易に作製され得るか、または例えば、ICI America’s Inc.,Wilmington,DEから登録印ATLAS(登録商標)の下で市販されている。
界面活性剤の関連する群としては、ポリオキシエチレンソルビタンモノエステルおよびポリオキシエチレンソルビタントリエステルが挙げられる。これらの物質は、1,4−ソルビタンモノエステルまたはトリエステルにエチレンオキシドを添加することによって調製され得る。ポリオキシエチレンの添加は、脂溶性ソルビタンモノエステルまたはトリエステル界面活性剤を、一般に水中で分散可能な油に溶解性でありかつ有機液体に種々の程度に溶解性である、親水性界面活性剤に変換する。
商標TWEEN(登録商標)の下で市販されているこれらの物質は、水中油エマルジョンおよび分散剤を調製するために、または油を可溶化するために、ならびに水溶性または洗浄性の無水軟膏を作製するために有用である。TWEEN(登録商標)界面活性剤は、関連するソルビタンモノエステルまたはトリエステル界面活性剤と組み合わされて、エマルジョンの安定性を促進し得る。TWEEN(登録商標)界面活性剤は、一般に、9.6〜16.7の間に入るHLB値を有する。
単独でまたはSPAN(登録商標)、ARLACEL(登録商標)およびTWEEN(登録商標)の界面活性剤と組み合わされて使用され得る非イオン性界面活性剤の第3の群は、エチレンオキシドと長鎖脂肪酸との反応によって作製されるポリオキシエチレン脂肪酸である。この型の最も一般的に利用可能な界面活性剤は、名称MYRJ(登録商標)の下で販売されており、そしてステアリン酸のポリオキシエチレン誘導体である。MYRJ(登録商標)界面活性剤は、TWEEN(登録商標)界面活性剤のように親水性かつ可溶性であるかまたは分散可能である。MYRJ(登録商標)界面活性剤は、TWEEN(登録商標)界面活性剤と、またはTWEEN(登録商標)/SPAN(登録商標)と、もしくはARLACEL(登録商標)界面活性剤混合物と、エマルジョンを形成する使用のために混和され得る。MYRJ(登録商標)界面活性剤は、当該分野において公知の方法によって作製され得るか、またはICI America’s Inc.から市販されている。
ポリオキシエチレンベースの非イオン性界面活性剤の第4の群は、ラウリルアルコール、アセチルアルコール、ステアリルアルコールおよびオレイルアルコールから誘導されるポリオキシエチレン脂肪酸エーテルである。これらの物質は、エチレンオキシドを脂肪アルコールに添加することによって上記のように調製される。これらの界面活性剤についての市販名は、BRIJ(登録商標)である。BRIJ(登録商標)界面活性剤は、界面活性剤中のポリオキシエチレン部分のサイズに依存して親水性または脂溶性であり得る。これらの化合物の調製物は技術水準から入手可能であり、一方、それらはまた、ICI America’s
Inc.のような市販の供給源から容易に入手可能である。
本発明の実施に潜在的に使用され得る他の非イオン性界面活性剤は、例えば、以下である:ポリオキシエチレン、ポリオール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシプロピレン脂肪エーテル、ポリオキシエチレンを含むみつろう誘導体、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレン脂肪グリセリド、グリセロール脂肪酸エステル、または他のポリオキシエチレン酸アルコール、または12〜22個の炭素原子の長鎖脂肪酸のエーテル誘導体。
本発明の免疫原性組成物は多相系であることが意図されるので、約7〜16の範囲のHLB値を有するエマルジョン形成非イオン性界面活性剤を選択することが好ましい。この値は、単一の非イオン性界面活性剤(例えば、TWEEN(登録商標)界面活性剤)の使用を通して得られ得るか、あるいは例えば、ソルビタンモノエステル、ジエステルもしくはトリエステルベースの界面活性剤;ソルビタンエステルポリオキシエチレン脂肪酸;ポリオキシエチレンラノリン誘導体化界面活性剤と組み合わされたソルビタンエステル;高いHLBのポリオキシエチレン脂肪エーテル界面活性剤と組み合わせたソルビタンエステル界面活性剤;またはポリエチレン脂肪エーテル界面活性剤もしくはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸と、界面活性剤との混和物の使用によって達成され得る。
単一の非イオン性界面活性剤、最も詳細にはTWEEN(登録商標)界面活性剤を、本発明の実施においてエマルジョン安定化非イオン性界面活性剤として使用することがより好ましい。TWEEN(登録商標)80という名称の界面活性剤(それ以外では、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレートについてのポリソルベート80として公知)が、前述の界面活性剤のうち最も好ましい。
十分な液滴サイズの減少は、通常、0.02重量%〜2.5重量%(w/w)の量で存在する界面活性剤を含めることによってもたらされ得る。0.05%〜1%の量が好ましく、ここで0.01〜0.5%が特に好ましい。
本発明の液滴サイズが到達する様式は、本発明の実施に重要ではない。ミクロン未満の油性液滴が得られ得る1つの様式は、商業的な乳化器(例えば、Microfluidics,Newton,MAから入手可能なモデル番号110Y)の使用によってである。他の商業的な乳化器の例としては、Gaulin Model 30CD(Gaulin,Inc.,Everett,MA)およびRainnie Minilab Type8.30H(Miro Atomizer Food and Dairy,Inc.,Hudson,WI)が挙げられる。これらの乳化器は、高圧下で小さな開口部を通して流体を押し込むことによって開発された高剪断力の原理によって作動する。モデル110Yが、5,000〜30,000psiで作動される場合、100〜750nmの直径を有する油性液滴が、提供される。
油性液滴のサイズは、油に対する洗剤の比率(比率を増加させると、液滴のサイズが減少する)、作動圧力(作動圧力を増加させると、液滴のサイズが減少する)、温度(温度を増加させると、液滴のサイズが減少する)を変化させることによって、および両親媒性免疫刺激剤を加えること(このような因子を加えると、液滴のサイズが減少する)によって変動され得る。実際の液滴サイズは、特定の洗剤、油、および免疫刺激剤(もしあれば)、ならびに選択される特定の作動条件により変動する。液滴のサイズは、サイズ測定(sizing)機器(例えば、Coulter Corporaionにより製造される、商業的なSub−Micron Particle Analyzer(Model N4MD)の使用によって検証され得、そしてパラメータは、実質的に全ての液滴が直径1ミクロン未満、好ましくは直径0.8ミクロン未満、および最も好ましくは直径0.5ミクロン未満であるまで、上記の指針を使用して変動され得る。実質的に全てとは、少なくとも約80%(数による)、好ましくは少なくとも約90%、より好ましくは少なくとも約95%、および最も好ましくは少なくとも約98%を意味する。粒子サイズの分布は、代表的には、Gaussianであり、その結果、平均直径は、上記の限界よりも小さい。
本発明は、満足のいく免疫原性のためにミクロン未満のエマルジョンで使用され得る先行技術において以前に教示された他の成分(すなわち、ポリオキシロピレン(polyoxylropylene)−ポリオキシエチレンブロックポリマー(例えば、米国特許第4,772,466号および同第4,770,874号ならびにEP−A2−0315153におけるアジュバントを用いる使用について記載されるもの))の非存在下で油性エマルジョンを調製することによって実施され得る。
本発明の免疫原性組成物は、POP−POEコポリマー以外の代謝可能な水中油の乳化剤を含む。乳化剤は、任意の特定の免疫刺激活性を有する必要がない。なぜなら、油性組成物はそれ自体、油性液滴がミクロン未満の範囲にある場合に、アジュバントとして機能し得るからである。しかし、免疫刺激活性の増加は、組成物中に任意の既知の免疫刺激剤を含めることによって提供され得る。これらの免疫刺激剤は、乳化剤および油または免疫刺激剤から分離され得るかのいずれかであり、そしてこの乳化剤は、1つでありかつ同じ分子であり得る。前者の状況の例としては、殺滅されたミコバクテリア(例えば、Mycobacterium tuberculosis)およびその細胞性成分と混合された代謝可能な油が挙げられる。さらなる免疫刺激物質としては、このような細菌の細胞壁の成分であるムラミルペプチドが挙げられ、そしてその誘導体が挙げられる。関節乳化剤/免疫刺激剤の例は、Sanchez−Pescadorら、J.Immunol.,1988,141,1720〜1727(この開示は、その全体において本明細書中に参考として援用される)に記載される脂溶性ムラミルペプチドである。これらの物質としては、免疫刺激群である塩基性N−アセチルムラミルペプチド(親水性部分)が挙げられるが、得られた化合物に表面活性特性を提供する脂溶性部分もまた挙げられる。このような化合物、および他の型の両親媒性免疫刺激物質は、免疫刺激剤および乳化剤の両方として作用し、そして本発明の実施に好ましい。さらに、両親媒性ではない第2の免疫刺激物質と組み合わせて、両親媒性免疫刺激物質を使用することによって本発明を実施することもまた、可能である。例は、本質的に非置換(すなわち、本質的に親水性)のムラミルジペプチドと組み合わせた、脂溶性ムラミルペプチドの使用である。
好ましい油性液滴エマルジョンは、MF59である。MF59は、例えば、Ottら,Vaccine Design:The Subunit And Adjuvant Approach,1995,M.F.PowellおよびM.J.Newman編、Plenum Press,New York,277〜296頁;Singhら,Vaccine,1998,16,1822〜1827;Ottら,Vaccine,1995,13,1557〜1562;ならびにValensiら,J.Immunol.,1994,153,4029〜39(これらの開示は、それらの全体において本明細書中に参考として援用される)に記載される手順に従って作製され得る。
動物は、腹腔、筋肉内または皮下の経路によって、種々のアジュバント/免疫原性組成物を投与され得る。
本発明の免疫原性組成物の組成は、有効量の抗原を用いる。すなわち、Neisseriaにその後に曝されることから被験体を保護するために、被験体が特異的かつ十分な免疫学的応答、好ましくはTリンパ球応答を生成する量の抗原を、アジュバントと組み合わせて含む。
本発明に用いられ得る各々のかつ全ての抗原に関する詳細な指針を提供する単回用量の指定は、割り当てられ得ない。有効量の抗原は、その固有の活性および純度の関数であり、そして慣用的な実験を通じて、当業者に経験的に決定される。本発明のアジュバント組成物は、細胞全体またはウイルス全体の免疫原性組成物、および組換えDNA技術または合成により調製された精製抗原またはタンパク質サブユニットもしくはペプチド免疫原性組成物と組み合わせて使用され得ることが意図される。本発明のアジュバント組成物は、安定であることから、抗原およびエマルジョンは、単に振盪することによって混合され得る。他の技術(例えば、アジュバントおよび抗原の溶液または懸濁液の混合物を、小さな開口部(例えば、皮下針)に迅速に通すこと)は、有用な免疫原性組成物を容易に提供する。
本発明に従うアジュバントおよび免疫原性組成物は、約1ナノグラム〜約1000マイクログラムの核酸、好ましくはDNA(例えば、CGオリゴヌクレオチドなど)を含む。いくつかの好ましい実施形態において、免疫原性組成物は、約10ナノグラム〜約800マイクログラムの核酸を含む。いくつかの好ましい実施形態において、免疫原性組成物は、約0.1〜約500マイクログラムの核酸を含む。いくつかの好ましい実施形態において、免疫原性組成物は、約1〜約350マイクログラムの核酸を含む。いくつかの好ましい実施形態において、免疫原性組成物は、約25〜約250マイクログラムの核酸を含む。いくつかの好ましい実施形態において、免疫原性組成物は、約100マイクログラムの核酸を含む。当業者は、任意の所望の量の核酸を含む免疫原性組成物を容易に処方し得る。本発明に従う免疫原性組成物は、無菌かつ発熱性物質陰性で提供される。免疫原性組成物は、単位投薬形態において従来通りに投与され得、そして薬学分野において周知の任意の方法(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Pub.Co.Easton,PA,1980に記載される)(この開示は、その全体において本明細書中に参考として援用される)によって調製され得る。
本発明に従う免疫原性組成物は、免疫刺激量のNeisseria抗原を含む。免疫刺激量は、測定可能な体液性または細胞性免疫応答を誘導するに十分な量である。例えば、本発明の免疫原性組成物は、約1ナノグラム〜約1000マイクログラムの抗原または約10ナノグラム〜約800マイクログラムの抗原を含む。いくつかの実施形態において、免疫原性組成物は、約0.1〜約500マイクログラムの抗原を含む。いくつかの好ましい実施形態において、免疫原性組成物は、約1〜約350マイクログラムの抗原を含む。いくつかの好ましい実施形態において、免疫原性組成物は、約25〜約250マイクログラムの抗原を含む。いくつかの好ましい実施形態において、免疫原性組成物は、約100マイクログラムの抗原を含む。当業者は、慣用的な実験を通じて当業者により経験的に決定され得る、任意の所望の量の抗原を含む免疫原性組成物を容易に処方する。免疫原性組成物は、単位投薬形態において従来通りに投与され得、そして例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Pub.Co.Easton,PA,1980)(この開示は、その全体において本明細書中に参考として援用される)に記載されるように、薬学分野で周知の任意の方法によって調製され得る。
本発明はまた、本明細書中に記載されるようなNeisseria抗原と組み合わせて、本明細書中に記載されるようなCGオリゴヌクレオチドとともに、本明細書中に記載されるようなアジュバントを含むワクチン組成物に関する。このようなワクチン組成物(例えば、実施例に示されるワクチン組成物)は、殺菌性である体液性免疫応答を誘発する。
本発明はまた、宿主動物において免疫応答を刺激する方法に関する。この方法は、免疫応答を誘導するに有効な量において上記の免疫原性組成物を動物に投与する工程を包含する。この宿主動物は、好ましくは哺乳動物であり、より好ましくはヒトである。投与に好ましい経路としては、筋肉内、腹腔内、皮内、皮下、静脈内、動脈内、眼内および経口、ならびに経皮または吸入もしくは坐剤による経路が挙げられるがこれらに限定されない。最も好ましい投与経路としては、筋肉内、腹腔内、皮内および皮下の注射が挙げられる。本発明のいくつかの実施形態に従うと、免疫原性組成物は、無針注射デバイス(これは周知であり、そして広範に利用可能である)を使用して、宿主動物に投与される。当業者は、本明細書中の教示に従って、無針注射デバイスを使用して、個体の細胞に免疫原性組成物を送達し得る。
本発明はまた、Neisseria感染に対して宿主動物を免疫する方法またはNeisseriaに感染した宿主動物を処置する方法に関する。この方法は、防御応答を誘導するに有効な量において、本明細書中に記載される免疫原性組成物またはワクチン組成物を動物に投与する工程を包含する。宿主動物は、好ましくは哺乳動物であり、より好ましくはヒトである。好ましい投与経路は、本明細書中に記載されている。
(発明を実施するための様式)
本発明はさらに、本発明を明解にすることが意図される以下の実施例によって例示される。前述の例は、本発明を例示することを意味し、そして本発明をいかなる様式にも限定すると解釈されるべきではない。当業者は、本発明の精神および範囲内にある改変を認識する。
(実施例1:アジュバント組成物の調製)
MTP−PEは、CIBA−GEIGY(Basel,Switzerland)によって提供された。スクアレンおよびTWEEN(登録商標)80を、Sigma Chemical Co.(St.Louis,MO)から入手した。CFAおよびIFAを、Gibco(Grand Island,NY)から入手した。水酸化アンモニウム(Rehsorptar)を、Reheis Chemical Co.(Berkeley Heights NJ)から入手した。
油性液滴エマルジョンの調製物を、多くの方法によって作製した。第1の方法において、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中の4%スクアレン、0.008% TWEEN(登録商標)80、250μg/ml MTP−PEおよび抗原からなる混合物を、23ゲージの針に6回通した。このエマルジョンは、10ミクロンの範囲内の油性液滴サイズからなり、そしてMTP−PE−LOと呼ばれる。第2の方法は、上記の混合物を、Kirkland乳化器に5回通す工程を含む。このエマルジョンは、主に1〜2ミクロンの油性液滴からなった。そしてこれは、MTP−PE−LO−KEと呼ばれる。Kirkland乳化器(Kirkland Products,Walnut Creek,CA)は、作動チャンバー中で約1000psiで生成する、商業的なナイフ刃のホモジナイザー(例えば、Gaulin Model 30CDおよびRainnie Minilab Type 8.30H)の小規模バージョンである。第3の方法において、TWEEN(登録商標)80とともに、または、TWEEN(登録商標)80なしで、0.3〜18%スクアレンおよび0.2〜1.0mg/mlのMTP−PEを含む混合物を、5,000〜30,000psiにて、Microfluidizer(Model番号110Y Microfluidics,Newton,MA)に通した。代表的には、マイクロフルイダイザー(microfluidizer)中で、50mlのエマルジョンを5分間混合するか、または100mlを10分間混合した。得られたエマルジョンは、スクアレン、MTP−PE、ならびに洗剤濃度およびマイクロフルイダイザー作動圧力および温度に依存して、100〜750nmの油性液滴からなった。この組成物は、MTP−PE−LO−MFと呼ばれる。
(実施例2:抗原調製物)
MenB抗原919をコードする遺伝子を、以下のプライマーを使用してMenB染色体DNAから増幅した:正方向プライマー5’−cgcggatcccatatgtgccaaagcaagagcatc−3’(配列番号28)、逆方向プライマー5’−cccgctcgagcgggcggtattcggg−3’(配列番号29)。
増幅後に、PCR産物をアガロースゲルから溶出し、そして1μgのDNAを、増幅されたフラグメントの5’端および3’端でそれぞれ切断する、制限酵素NdeIおよびXhoIで消化した。消化後に、このフラグメントを、QIAquick Purification Kit(Qiagen)を使用して精製して、そして予めNdeIおよびXhoIで切断したプラスミドpET(Novagen)に連結した。この連結混合物を使用して、E.coli DH5細胞を形質転換して、そして組換えプラスミドを保有するコロニーを、アンピシリン含有プレート上で選択した。1つの陽性クローンから、pET−919と命名されたプラスミドを、Qiagenからのプラスミド調製キットを使用して調製し、そしてこのプラスミドを使用して、E.coli BL21−DE3細胞を形質転換した。
E.coli BL21−DE3(pGEX−919)株を、100μgのアンピシリンを補充した500mlのLB中において30℃で増殖させた。OD600値が0.5に達したときに、この培養物に、1mM IPTGを補充して、そしてさらに3時間培養した。細胞を遠心分離によって収集し、そして7.5mlの氷冷イミダゾール緩衝液(300mM NaCl、50mM リン酸緩衝液、10mM イミダゾール(pH8))中で、Branson超音波破砕器B−15を使用する氷上での超音波破砕によって破壊した。遠心分離による細胞片の分離の後に、この上清を、1mlのNi2+樹脂(Pharmacia)とともに混合して、そして室温で30分間維持した。この樹脂を遠心分離によって収集し、10mlの氷冷10mMイミダゾール緩衝液を用いて洗浄し、そして小さな使い捨てカラムにロードした。次いで、このカラムを、10mlの20mMイミダゾール緩衝液で洗浄して、そして最終的に、このタンパク質を、250mMイミダゾール緩衝液を用いて溶出させた。このタンパク質を、PBS中で透析して、そして−20℃で保存した。
MenB919のヌクレオチド配列(配列番号30)を、以下に示す:
Figure 2010174044
「y」は、「c」または「t」のいずれかであると理解されるべきである。
MenB919ペプチドのアミノ酸配列(配列番号31)を、以下に示す:
Figure 2010174044
(実施例3:免疫化)
4匹のCD1マウスの群に、5個のワクチン処方物(以下の表1に示される)の1つを与えた。このワクチンを、75μlのタンパク質調製物(20μgのタンパク質)と75μlの特定のアジュバントとを混合することによって処方した。ミョウバンを使用したときは、20μgのタンパク質および1mg/mlの最終濃度でミョウバンを含む150μlの溶液を使用した。最終的に、919−CpGオリゴ−CFA処方物の場合には、配列:5’−tccatgacgttcctgacgtt−3’(配列番号1)を有する20μgのホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチド(Oligos,Etcd.USA)を、免疫前に、75μlの最終容量のCFA中で、20μgのタンパク質とともに混合した。このワクチンを、1日目および21日目に腹腔内に投与して、そして血清サンプルを、各注射の15日後に採取した。
(実施例4:ELISAアッセイ)
MenB M7細胞を、0.4のOD620値を有する7mlの液体培養物から遠心分離によって収集した。細胞をPBS中で1回洗浄し、次いで0.025%ホルムアルデヒドを含むPBS中に再懸濁した。2時間の室温でのインキュベーションおよび4℃で一晩のさらなるインキュベーションの後に、細胞を96ウェルのGreinerプレート(100μl/ウェル)に分配し、そして4℃で一晩維持した。次いでこのウェルを、PBT(0.1% Tween−20のPBS)で三回洗浄して、その後に200μlの飽和緩衝液(2.7%ポリビニルピロリドン10の水)を加えた。PBTでの洗浄の後に、200μlの希釈した血清(希釈緩衝液:1% BSA、0.1% Tween−20、0.1% NaN3のPBS)を、各ウェルに加えて、そしてプレートを37℃で90分間インキュベートした。洗浄後に、希釈緩衝液で1:2000に希釈された100μlHRP結合体化ウサギ抗マウス(Dako)血清を、各ウェルに加えて、そしてこのプレートを37℃で90分間インキュベートした。ウェルをPBT緩衝液で三回洗浄した。HRPに対する100μlの基質緩衝液(25mlクエン酸緩衝液(pH5.0)、10mg O−フェニルジアミン、10μlのH22)を、各ウェルに加えて、そしてプレートを室温で20分間維持した。最終的に、100μlのH2SO2を各ウェルに加えて、そしてOD490値を計測した。ELISA力価を、0.4のO.D.を与える血清の希釈としてだいたい決定した。各免疫スケジュールからの血清のプールのELISA力価を、以下の表1に報告する。示されるように、1用量のワクチン後の最高の抗体力価は、919−IFAおよび919−CFA−オリゴであった。919−CFA−オリゴは、919−IFAの2倍高い力価を与えた。さらに、919−CFA−オリゴは、919−CFAとの応答および919−CFA単独よりも大きな応答を生じた。抗体力価は測定されることから、応答は同様に、919−オリゴ単独よりも大きいことが予測される。第2の用量の後に、919−CFA−オリゴは、最高の処方物であることがわかった。これは、使用されたいずれの他の処方物よりも、ほとんど1オーダー高い強度の抗体力価を生じた。
表1:異なるアジュバント処方物とともに919抗原を使用したELISA力価
Figure 2010174044
(実施例5:殺菌アッセイ)
MenB2996株を、OD620値0.5〜0.8に達するまで、液体培養物(Muller−Hintonブロス)中で増殖させた。次いで、この細胞を遠心分離によって収集して、そしてGey緩衝液1% BSA(Gibco)中に再懸濁して、OD620が0.5の懸濁液を得た。最終的に、この懸濁液を、Gey緩衝液1% BSAで1:20,000に希釈して、そして25℃で保存した。殺菌アッセイについては、1% BSAを含む50μlのGey緩衝液を、25μlの希釈したマウス血清(希釈緩衝液:1% BSAを含むGey緩衝液)、25μlの細菌懸濁液およびμlの熱非働化(56℃で30分間)または通常の仔ウサギ補体のいずれかに加えて、各ウェルに添加した。仔ウサギ補体の添加の直後に、22μlの各サンプルを、Muller−Hintonアガープレート上にプレートして、次いで96ウェルプレートを、回転下において37℃でインキュベートした。各ウェルからの22μlのサンプルを、1時間のインキュベーションの後に以前に述べたようにプレートした。MenBの増殖速度は、2時間でおよそ2倍である。
各群からの血清のプールの殺菌活性を、表2に示す。プレートをコロニーが目に見えるようになるまで37℃で維持した。MenB細菌コロニーの数を、時間0および1時間後に計数した。最高の殺菌活性は、919−CFA−オリゴ処方物で免疫されたマウス由来の血清で見出された。これは、919−CFAを含む使用された他の処方物よりも少なくとも2倍高い殺菌活性を示した。さらに、919−CFA−オリゴは、919−CFAとの応答および919−CFA単独での応答よりも高い応答を生じた。抗体力価が測定されているように、この応答は同様に、919−オリゴ単独よりも大きいことが期待される。
表2:異なるアジュバント処方物を使用しての919抗原の殺菌活性
Figure 2010174044
(実施例6:さらなる抗原)
上記の実施例にて使用された抗原「919」に加えて、またはこの抗原の代わりに、本発明の組成物は、以下の1以上のタンパク質抗原を含み得る:
・WO99/57280に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/36544に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/24578に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/28273に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/29412に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/03413に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/31132に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/58683に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;
・WO99/55873に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント;および/または
・GB−9928197.4に開示されるタンパク質、またはその免疫原性フラグメント。
組成物がWO99/24578に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、WO99/24578に開示されるように、以下の配列番号からなる群より選択されるアミノ酸配列(あるいは、これらの配列番号の1以上の免疫原性フラグメントを含むタンパク質、またはこれらの配列番号のうちの1つに配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列を含むタンパク質)を含む:
Figure 2010174044
この組成物がWO99/36544に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、以下のWO99/36544に開示されるような、配列番号からなる群より選択されるアミノ酸配列(あるいは1以上のこれらの配列番号の免疫原性フラグメントを含むタンパク質、またはこれらの配列番号のうちの1つに配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列を含むタンパク質)を含む:
Figure 2010174044
組成物がWO99/57280に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、WO99/57280に開示されるような、以下の配列番号からなる群より選択されるアミノ酸配列(あるいは1以上のこれらの配列番号の免疫原性フラグメントを含むタンパク質、またはこれらの配列番号のうちの1つに配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列同一性を有する配列を含むタンパク質)を含む:
Figure 2010174044
Figure 2010174044
Figure 2010174044
組成物が、WO99/28273に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、WO97/28273の図4または図13に開示されるタンパク質(あるいは、その免疫原性フラグメントを含むタンパク質、またはこのタンパク質に対して配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列を含むタンパク質)を含む。
組成物がWO96/29412に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、WO96/29412に開示される配列番号1〜8からなる群より選択されるアミノ酸配列(あるいは1以上のこれらの配列番号からなる群より選択される免疫原性フラグメントを含むタンパク質、またはこれらの配列番号のうちの1つに配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列同一性を含むタンパク質)を含む。
組成物が、WO95/03413に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、WO95/03413に開示される配列番号1〜23からなる群より選択されるアミノ酸配列(あるいは1以上のこれらの配列番号からなる群より選択される免疫原性フラグメントを含むタンパク質、またはこれらの配列番号のうちの1つに配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列同一性を含むタンパク質)を含む。
組成物が、WO99/31132に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、WO99/31132に開示される配列番号2からなる群より選択されるアミノ酸配列(あるいは配列番号2の免疫原性フラグメントを含むタンパク質、または配列番号2に配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列同一性を含むタンパク質)を含む。
組成物が、WO99/58683に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、WO99/58683に開示される配列番号2もしくは配列番号4からなる群より選択されるアミノ酸配列(あるいは配列番号2もしくは配列番号4の免疫原性フラグメントを含むタンパク質、または配列番号2もしくは配列番号4に配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列同一性を含むタンパク質)を含む。
組成物が、WO99/55873に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、WO99/55873に開示される配列番号2もしくは配列番号4からなる群より選択されるアミノ酸配列(あるいは配列番号2もしくは配列番号4の免疫原性フラグメントを含むタンパク質、または配列番号2もしくは配列番号4に配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列同一性を含むタンパク質)を含む。
組成物がGB−9928197.4に開示されるタンパク質を含む場合、上記のタンパク質は、好ましくは、以下の(i)、(ii)または(iii)のうちの1つを含む:
(i)N.meningitidis血清群(serogroup)Bアミノ酸配列:
Figure 2010174044
あるいはその免疫原性フラグメントを含むタンパク質、またはこれらに対して配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列を含むタンパク質。このタンパク質は、そのシグナルペプチドMKLKQIASALMMLGISPLALAを欠損し得る;
(ii)N.gonorrhoeaeアミノ酸配列:
Figure 2010174044
あるいはその免疫原性フラグメントを含むタンパク質、またはこれらに対して配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列を含むタンパク質。このタンパク質は、そのシグナルペプチドMKLKQIASALMMLGISPLAFAを欠損し得る;
(iii)N.meningitidis血清群Aアミノ酸配列:
Figure 2010174044
あるいはその免疫原性フラグメントを含むタンパク質、またはこれらに対して配列同一性(好ましくは、50%を超える(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以上))を有する配列を含むタンパク質。このタンパク質は、そのシグナルペプチドMKLKQIASALMVLGISPLALAを欠損し得る。
Neisseria抗原としての使用に好ましいタンパク質は、以下である:
・WO99/57280の配列番号3069〜3074および3207〜3241によって示されるタンパク質「919」(その中の図23および実施例15もまた参照のこと)。
・WO99/57280の配列番号869〜874および3149〜3178によって示されるタンパク質「235」(その中の図20および実施例12もまた参照のこと)。
・WO99/57280の配列番号3045〜3056および3185〜3206によって示されるタンパク質「519」(その中の図22および実施例14もまた参照のこと)。
・WO99/57280の配列番号793〜804および3115〜3148によって示されるタンパク質「225」(その中の図19および実施例11もまた参照のこと)。
・WO99/36544の実施例1(配列番号1〜6)によって示されるタンパク質「ORF40」(GB−9910168.5の図1もまた参照のこと;WO99/31132およびWO99/58683もまた参照のこと)。
・WO99/24578の実施例26(配列番号215〜226)によって示されるタンパク質「ORF4」(GB−9910168.5の図2もまた参照のこと)。
本出願は例示の目的のみで本発明を記載し、そして改変は本発明の精神および範囲内に留まるようになされ得ることが理解される。

Claims (1)

  1. 本明細書に記載される発明。
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