JP2010173302A - 画像形成装置、及び階調補正テストチャート - Google Patents
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Abstract
【課題】 基準濃度パターンと参照濃度パターンとの境界での擬似輪郭を目立たなくし、両パターンの目視による正確な濃淡判定を可能にする。
【解決手段】 スクリーン処理部217は、低線数ラインスクリーンと、該低線数ラインスクリーンと角度及びライン数が異なる高線数ラインスクリーンを有し、階調補正チャート生成部215で生成される階調補正チャートデータの濃淡対比パターンデータ毎に、基準濃度パターンデータを低線数ラインスクリーンで、参照階調パターンデータを高線数ラインスクリーンで各々スクリーン処理し、印字部22は、スクリーン処理後の階調補正チャートデータに基づき、各濃淡対比パターン毎に、基準濃度パターンと参照濃度パターンとが、両者の境界でスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る階調補正チャートを印刷出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】 スクリーン処理部217は、低線数ラインスクリーンと、該低線数ラインスクリーンと角度及びライン数が異なる高線数ラインスクリーンを有し、階調補正チャート生成部215で生成される階調補正チャートデータの濃淡対比パターンデータ毎に、基準濃度パターンデータを低線数ラインスクリーンで、参照階調パターンデータを高線数ラインスクリーンで各々スクリーン処理し、印字部22は、スクリーン処理後の階調補正チャートデータに基づき、各濃淡対比パターン毎に、基準濃度パターンと参照濃度パターンとが、両者の境界でスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る階調補正チャートを印刷出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像形成装置、及び階調補正テストチャートに関する。
カラーレーザプリンタなどの画像出力装置では、経時変化や環境変化、あるいは装置の個体差などの要因で階調特性が変化するのが一般的である。
上記要因で変化する階調特性を補正する方法として、キャリブレーションや階調補正、カラーバランス補正と呼ばれる技術が知られている。
これらの技術は、種々の色で構成されるパッチを印刷し、予め印刷してある基準チャートと比較したり、印刷したパッチを目視や測定器で読取ることにより補正を行う技術である。
また、測定器や基準チャートが不要で、低コストで構成できる方法として、基準濃度パターンと段階的に階調を変化させた階調パターンを並置して印刷し、目視で基準濃度パターンに対する階調パターンの濃淡を判断して基準濃度パターンに近い濃度で印刷できるように補正する種々の方法も提案されている。
一例として、下記特許文献1には、段階的に濃さを変化させた階調パッチパターンと、そのパッチに参照パッチパターンを並置し、目視で比較し、最も差が小さいところを選択する技術が開示されている。
特許文献1に開示されるように、印画面積率に対して相対周長の短いパターンを用いれば、より現像条件の変化に対してドットゲイン変化の小さい安定なパターンが得られる。
一方、例えば、Y(Yellow),M(Magenta),C(Cyan)、あるいはY,M,C,K(Black)等の3色以上の色を用いてフルカラーを再現する画像出力装置では、機械の振動などにより、用紙上での色毎の印字位置が所望の位置からずれることにより、本来目標としている色が異なる色で再現されてしまうことを回避するために、各色のスクリーンパターンをライン形状としそれらのラインを互いに異なる角度とする方法(ローテーションスクリーン)が広く知られている。
上記の2点から、フルカラー画像出力装置では、色毎に角度の異なるローテーションラインスクリーンと、濃度基準となる低線数のラインスクリーンのパッチを並べて濃度比較することになる。
しかしながら、線数、角度が異なるスクリーンのパターンを並置した場合には、その境界において、スクリーンパターンの不連続性からくる擬似輪郭が発生し、目視による比較が困難となることがある。
この擬似輪郭は、二つのスクリーンの位相(つまり描画位置)と角度に依存して発生具合が異なってくる。
特開2002−44455号公報
本発明は、基準濃度パターンと参照濃度パターンが並置される濃淡対比パターン内で両パターンの境界での擬似輪郭を目立たなくし、両パターン間の目視による正確な濃淡判定を可能にする画像形成装置、及び階調補正テストチャートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置の発明は、印刷に用いる色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンデータと、前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンデータを各々並置した複数対の濃淡対比パターンデータが配置され、前記各濃淡対比パターンデータの前記基準濃度パターンデータと前記参照濃度パターンデータとが、境界面で、当該各パターンデータに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャート印刷データを生成する印刷データ生成手段と、所定のスクリーン角度とライン数から成る低線数ラインスクリーンと、前記低線数ラインスクリーンとスクリーン角度及びライン数が異なる高線数ラインスクリーンを有し、前記階調補正テストチャート印刷データの前記各濃淡対比パターンデータ毎に、前記基準濃度パターンデータを前記低線数ラインスクリーンによりスクリーン処理し、前記参照濃度パターンデータを前記高線数ラインスクリーンによりスクリーン処理するスクリーン処理手段と、前記スクリーン処理手段による前記スクリーン処理後の前記階調補正テストチャート印刷データに基づき、印刷に用いる色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、前記各濃淡対比パターンの前記基準濃度パターンと前記参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャートを印刷する印刷手段と、前記印刷手段により印刷された前記濃度補正テストチャート上の利用者の視認による基準濃度パターンと参照濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付ける受付手段と、前記受付手段が受付けた任意のパターンの濃度調整値に基づき該任意のパターンの階調補正を行う階調補正手段とを具備する。
請求項2記載の画像形成装置の発明は、多色印刷に用いる各色毎に、該当する色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンデータと、該当する色の前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンデータを各々並置した複数対の濃淡対比パターンデータが配置され、前記各色の濃淡対比パターンデータの前記基準濃度パターンデータと前記参照濃度パターンデータとが、境界面で、当該各パターンデータに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる前記各色毎にそれぞれ異なる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャート印刷データを生成する印刷データ生成手段と、所定のスクリーン角度とライン数から成る低線数ラインスクリーンと、前記各色毎にそれぞれスクリーン角度及びライン数が異なる当該各色に対応する高線数ラインスクリーンを有し、前記階調補正テストチャート印刷データの前記各色の濃淡対比パターンデータ毎に、前記基準濃度パターンデータを前記低線数ラインスクリーンによりスクリーン処理し、前記参照階調パターンデータを該参照階調パターンデータの色に対応する色の前記高線数ラインスクリーンによりスクリーン処理するスクリーン処理手段と、前記スクリーン処理手段による前記スクリーン処理後の前記階調補正テストチャート印刷データに基づき、前記各色毎に、該当する色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、該当する色の前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、前記各色の濃淡対比パターンの前記基準濃度パターンと前記参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる前記各色毎に異なる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャートを印刷する印刷手段と前記印刷手段により印刷された前記濃度補正テストチャート上の利用者の視認による基準濃度パターンと参照濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付ける受付手段と、前記受付手段が受付けた任意のパターンの濃度調整値に基づき該任意のパターンの階調補正を行う階調補正手段とを具備する。
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、前記印刷データ生成手段は、ライン数M(ライン/インチ)、スクリーン角度R度の前記低線数ラインスクリーンでスクリーン処理される前記基準濃度パターンデータと、ライン数N(N>M)(ライン/インチ)、スクリーン角度S度の前記高線数ラインスクリーンでスクリーン処理される前記参照濃度パターンとが下式により算出される相対接続角度θで接続されて成る前記階調補正テストチャート印刷データを生成する。
相対接続角度θ=arctan(1/sinα×(M/N+cosα))
但し、α=R−S
請求項4記載の発明は、上記請求項1乃至3のいずれか記載の発明において、前記印刷データ生成手段は、前記濃淡対比パターンデータが1つの円、または多角形の形状を有する前記階調補正テストチャート印刷データを生成する。
相対接続角度θ=arctan(1/sinα×(M/N+cosα))
但し、α=R−S
請求項4記載の発明は、上記請求項1乃至3のいずれか記載の発明において、前記印刷データ生成手段は、前記濃淡対比パターンデータが1つの円、または多角形の形状を有する前記階調補正テストチャート印刷データを生成する。
請求項5記載の階調補正テストチャートの発明は、基準濃度パターンと、各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターン中から、前記基準濃度パターンと参照濃度パターンとの濃度が最も近いと利用者が目視判定した前記濃淡対比パターンに対応する該利用者からの階調補正値の入力を受付け、該入力された階調補正値に基づき階調補正パラメータを生成する画像形成装置により印刷され、前記画像形成装置が印刷に用いる色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、前記各濃淡対比パターンの前記基準濃度パターンと前記参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る。
請求項6記載の階調補正テストチャートの発明は、基準濃度パターンと、各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターン中から、前記基準濃度パターンと参照濃度パターンとの濃度が最も近いと利用者が目視判定した前記濃淡対比パターンに対応する該利用者からの階調補正値の入力を受付け、該入力された階調補正値に基づき階調補正パラメータを生成する画像形成装置により印刷され、前記画像形成装置が多色印刷に用いる各色毎に、該当する色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、該当する色の前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、前記各色の濃淡対比パターンの前記基準濃度パターンと前記参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる前記各色毎に異なる相対角度で接続されて成る。
請求項1記載の画像形成装置の発明によれば、人間の目が持つ空間周波数特性上、基準濃度パターンと参照濃度パターンとの境界での擬似輪郭が目立たなくなり、両パターン間の目視による正確な濃淡判定が行なえる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、Y,M,C、あるいはY,M,C,Kの各色毎の濃淡対比パターン内で、基準濃度パターンと参照濃度パターン間の目視による正確な濃淡判定が行なえ、カラープリンタにおける正確な階調補正が可能になる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明において、基準濃度パターン、参照濃度パターンそれぞれのスクリーン処理に用いる低線数ラインスクリーン、高線数ラインスクリーンのライン数及びスクリーン角度から両パターン間の境界での連続性を目立たなくする相対角度を算出できる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3のいずれか記載の発明において、各濃淡対比パターンを同一形状で連続的に配置でき、各濃淡対比パターン内での基準濃度パターンと参照濃度パターンの濃淡判定がし易くなる。
請求項5記載の階調補正テストチャートの発明によれば、基準濃度パターンと参照濃度パターン間の目視による正確な濃淡判定を行い、正確な階調補正値の入力が行える。
請求項6記載の階調補正テストチャートの発明によれば、カラープリンタで印刷されることで、各色毎に、基準濃度パターンと参照濃度パターン間の目視による正確な濃淡判定を経て正確な階調補正値の入力が行える。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わるプリンタ20の機能構成を示すブロック図である。
このプリンタ20は、例えば、PC(パーソナル・コンピュータ)により実現されるクライアント端末10からの印刷命令(コマンド)を処理するコントローラ部21、コントローラ部21が上記コマンドを処理して出力する印字データ(印刷データ)に基づき画像の印字を行う印字部(請求項における印刷手段)22、操作ガイダンスや動作状態等の各種情報を表示する表示部と、キーボードやマウス等の入力デバイスから成る入力部から成る表示/操作部23等を具備して構成される。
コントローラ部21は、クライアント端末10からのコマンドを解析すると共に、該解析の結果、該コマンドが通常の印字命令であるか階調補正テストチャート(以下、階調補正チャート)の出力命令であるかに応じて後述するセレクタ216の入力切換制御を行うコマンド解析部211、コマンド解析部211でのコマンド解析の結果、通常の印刷命令である場合、印刷対象の文書データ〔PDL(Printer Description Language)データ〕をレンダリングしてビットマップ画像に展開する描画処理を行う描画部212、ビットマップ展開されたPDL(印字データ)をR,G,Bの色データからC,M,Y,Kの色データに色変換する色変換部213、色変換後の印字データを階調補正する階調補正部(請求項における階調補正手段)214、コマンド解析部211でのコマンドの解析結果、階調補正チャート出力命令である場合、階調補正チャートを印刷するための階調補正チャートデータを生成する階調補正チャート生成部(請求項における印刷データ生成手段)215、階調補正部214の出力データまたは階調補正チャート生成部215の出力データのいずれか一方を選択して出力するように切換え可能なセレクタ216、セレクタ216により選択されたデータ(階調補正部214による階調補正後のデータ、または階調補正チャート生成部215により生成された階調補正チャートデータ)に対するスクリーン処理を行うスクリーン処理部(請求項におけるスクリーン処理手段)217、該スクリーン処理部217でスクリーン処理された階調補正チャートデータに基づき印字部22により印字される階調補正チャート(図10、図12参照)50上での利用者の目視による基準濃度パターンと参照濃度パターンの濃淡判定に基づく任意の濃淡判定パターンに対応する階調補正値の入力を受付ける階調補正値入力部(請求項における受付手段)218、階調補正値入力部218により受付けた階調補正値に基づき階調補正パラメータを生成し、階調補正部214に入力する階調補正パラメータ生成部219を具備して構成される。
印字部22は、例えば、イエロー(Y:Yellow),マゼンタ(M:Mgenta),シアン(C:Cyan),黒(K:Black)の各色のトナー(Y),(M),(C),(K)を用いて、それぞれ、Y色,M色,C色,K(黒)色の画像(トナー像)を形成する各色毎の画像形成ユニットを備え、コントローラ部21が上述した各処理を経てスクリーン処理部217から出力する印字データ〔文書を印字する印字データ、または階調補正チャートを印字する印字データ(階調補正チャートデータ:請求項における階調補正テストチャート印刷データ)〕に基づき各色毎に電子写真プロセスによりカラーによる文書(ドキュメント)40、または階調補正チャート50の印刷を行う。
図2は、本発明に係わるプリンタ20の印刷処理動作を示すフローチャートである。
図2に示すように、プリンタ20は、待機中、コマンド解析部211が、クライアント端末10からのコマンドが受信されたか否かを監視している(ステップS101)。
ここで、クライアント端末10からコマンドが受信されると(ステップS101YES)、コマンド解析部211は、該コマンドを解析し、該コマンドが通常印刷命令であるか階調補正チャートの印刷命令(チャート出力命令)であるかを判定する(ステップS102)。
ここで、通常の印刷命令であると判定された場合(ステップS102で通常印刷命令)、該コマンドに含まれる印刷対象の文書データ(PDLデータ)に基づく印刷処理を実行する(ステップS111)。
この場合、まず、描画部212が、印刷対象の文書データ(PDLデータ)をレンダリングし、R,G,Bの各色成分から成るビットマップ画像に展開する。
次いで、色変換部213は、上記R,G,Bのビットマップ画像データをY,M,C,Kの各色成分から成る画像データに色変換する。
引き続き、階調補正部214は、色変換部213により色変換されたY,M,C,Kの画像データを階調補正し、該階調補正後の画像データを出力する。
また、コマンド解析部211は、上記ステップS102でのコマンド解析結果(コマンドは通常印刷命令)に応じ、セレクタ216に対して、階調補正部214の出力を選択するように指示する。
セレクタ216は、上記指示に基づき、階調補正部214により階調補正されたY,M,C,Kの画像データをスクリーン処理部217に入力する。
スクリーン処理部217は、入力された階調補正後の画像データをスクリーン処理し、印字部22に送出する。
印字部22は、スクリーン処理部217から入力されるY,M,C,Kの画像データに基づき、各画素毎に、感光体上に各色成分の各階調情報に応じた静電潜像をそれぞれ形成し、該各静電潜像を各色トナー像としてそれぞれ現像し、該各色トナー像を記録媒体(記録用紙)に転写、定着させる電子写真プロセスを実施して該記録用紙上に多色混合画像(カラー画像)を印刷、出力する。
これに対して、上記ステップS101で受信したコマンドがチャート出力命令であると判定された場合(ステップS102でチャート出力命令)、コマンド解析部211は階調補正チャート生成部215に対して階調補正チャートデータの生成指示を送出し、階調補正チャート生成部215は、該階調補正チャートデータ生成指示に基づき階調補正チャートデータを生成し、該階調補正チャートデータを出力する(ステップS103)。
ここで、予め階調補正チャートデータ(図中に符号30で示す)を格納しておき、階調補正チャートデータの生成指示を受けた階調補正チャート生成部215が該階調補正チャートデータを読み出して出力するようにしても良い。
また、コマンド解析部211は、上記ステップS102でのコマンド解析結果(コマンドはチャート出力命令)に応じ、セレクタ216に対して、階調補正チャート生成部215の出力を選択するように指示する。
セレクタ216は、上記指示に基づき、上記ステップS103で階調補正チャート生成部215により生成された階調補正チャートデータをスクリーン処理部217に入力する。
スクリーン処理部217は、入力された階調補正チャートデータをスクリーン処理し、印字部22に送出する。
印字部22は、スクリーン処理部217より入力される階調補正チャートデータに基づき、上述した電子写真プロセスを実施して記録用紙上にカラー画像から成る階調補正チャート50を印刷、出力する(ステップS104)。
図2に示す一連の印刷処理中、ステップS103において、階調補正チャート生成部215は、例えば、Y,M,Cの各色毎に、基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、該基準濃度パターンの濃度と比較するための濃度を有する参照濃度パターンを並置した階調補正パターン(濃淡対比パターン)が複数組(各組において、基準濃度パターンの濃度は一定で、対応する参照濃度パターンの濃度は段階的に異なる)配列された階調補正チャート(例えば、図10に示す階調補正チャート50)を印刷する階調補正チャートデータを生成する。
本発明において、階調補正チャート生成部215が生成する上記階調補正チャートデータは、各色毎の各濃淡対比パターン内で、基準濃度パターンと参照濃度パターンとが、両者の境界面で、各パターンの形成に用いる各ラインスクリーンのスクリーン線数(ライン部分と非ライン部分の繰返し周期:スクリーン周波数)の合計値が最大となる相対角度で接続される構造となっている。
ここで、各濃淡対比パターンを基準濃度パターンと参照濃度パターンとがその境界で各スクリーン周波数の合計値が最大となる角度で接続される構造とする理由について説明する。
図3は、本発明のプリンタ20で用いるラインスクリーンの構造を拡大して示す概念図である。
図3(a)は、規定のスクリーンサイズ内に、スクリーン角度、例えば、90度(°)〔水平に対する角度(反時計周り方向が正)〕で所定数のラインを繰返し周期(周波数)で連続的に配した基準濃度パターン用の低線数ラインスクリーンLS11を示している。
図3(b)は、上記スクリーンサイズ内に、スクリーン角度、例えば、45度で上記低線数ラインスクリーンLS11よりも多い数のラインを繰返し周期(周波数)で連続的に配したY色用の高線数のラインスクリーンLS21を示している。
図3(c)は、上記スクリーンサイズ内に、スクリーン角度、例えば、90度で上記高線数ラインスクリーンLS21と同じ数のラインを繰返し周期(周波数)で連続的に配したM色用の高線数のラインスクリーンLS22を示している。
図3(d)は、上記スクリーンサイズ内に、スクリーン角度、例えば、135度で上記高線数ラインスクリーンLS21,LS22と同じ数のラインを繰返し周期(周波数)で連続的に配したC色用の高線数のラインスクリーンLS23を示している。
本発明のプリンタ20において、スクリーン処理部217は、図3に示す低線数ラインスクリーンLS11、高線数ラインスクリーンLS21,LS22,LS23を保持している。
そして、図2におけるステップS111での通常の印刷命令に基づく印刷処理においては、印字データ中、Y,M,Cの各色成分毎にそれぞれ対応するY,M,C各色用の高線数ラインスクリーンLS21,LS22,LS23を用いたスクリーン処理を施す。Y,M,Cそれぞれに異なるスクリーン角度のラインスクリーンを適用する方法は、ローテーションスクリーンと呼ばれ、版ずれなどに強いという特徴を持ち、広く一般に知られている。
一方、図2のステップS104で階調補正チャートを印刷する場合には、同、ステップS103での階調補正チャートデータ生成処理において、階調補正チャートデータ中のY,M,Cの各色毎の濃淡対比パターンデータを対象に、基準濃度パターンデータに対しては低線数ラインスクリーンLS11を用いたスクリーン処理を施し、参照濃度パターンデータに対しては、それぞれ対応するY,M,C各色用の高線数ラインスクリーンLS21,LS22,LS23を用いたスクリーン処理を施す。
上記の如く、濃淡対比パターンデータ中、基準濃度パターンデータに対しては低線数ラインスクリーンLS11を用いたスクリーン処理を施し、参照濃度パターンデータに対しては、それぞれ対応するY,M,C各色用の高線数ラインスクリーンLS21,LS22,LS23を用いたスクリーン処理を施す際、この種の既存の装置では、低線数ラインスクリーンLS11により処理された基準濃度パターンのスクリーン角度に対して、垂直方向の面で、高線数ラインスクリーンLS21,LS22,LS23により処理された各色の参照濃度パターンが接続される位置に両パターンを描画する方法が一般的であった。
図4は、既存の装置により描画された階調補正チャート上の濃淡対比パターンのうち、特に、Y色の濃淡対比パターンY21における各スクリーンの接続状態を拡大して示す概念図である。
図4に示すように、Y色の濃淡対比パターンY21において、基準濃度パターン601は、スクリーン角度90度の低線数スクリーンLS11を用いてスクリーン処理され、参照濃度パターン602は、スクリーン角度45度のY色用の高線数スクリーンLS21を用いてスクリーン処理され、かつ、基準濃度パターン601のスクリーン角度に対して、垂直方向の面で参照濃度パターン602が接続された形態で描画されている。
この場合、Y色の濃淡対比パターンY21内で、基準濃度パターン601のスクリーンの位相(つまり、描画位置)によっては以下に示す2種類の擬似輪郭が発生する。
1種類目としては、図4(a)に示す如く、境界でスクリーンパターン同士が離れてしまい、背景の記録用紙の白色が見えて白く抜けたように見える擬似輪郭が生じる。
もう1種類としては、図4(b)に示す如く、境界でスクリーンパターン同士が接続してしまい、黒い輪郭として見える擬似輪郭が生じる。
次に、基準濃度パターン601のスクリーン角度を基準として所定角度傾けて両パターンを接続とした場合の例について検証してみる。
図5は、基準濃度パターン601のスクリーン角度を基準として25度傾けた面を接続面とした場合のY色の濃淡対比パターンY31における各スクリーンの接続状態を拡大して示す概念図である。
この場合、基準濃度パターン601と参照濃度パターン602の境界での擬似輪郭は、図4に示した描画結果に比べて弱くなってはいるが、擬似輪郭が目立つ状態には変わりない。
図4及び図5に示すそれぞれの描画結果において、基準濃度パターン601と参照濃度パターン602の境界での擬似輪郭が目立つ状態は、人間の目が持つ空間周波数特性によって生じるものである。
すなわち、人間の目は、例えば、図6に示す如く、空間周波数(cycle/min)が低い領域での視認感度が高いという空間周波数特性を有する一方で、図4及び図5に示す各描画結果を見ると、低線数ラインスクリーンLS11で処理される基準濃度パターン601の接続面でのスクリーン周波数(ラインと非ラインの繰返し周期)が低いために、高線数ラインスクリーンLS21で処理される参照濃度パターン602との境界で輪郭として目につき易い状態であることが分かる。
そこで、本発明では、基準濃度パターン601と参照濃度パターン602の境界で、上記スクリーン周波数を、空間周波数特性上(図6参照)、人の目の感度が低くなる値まで引き上げ、両パターン601,602の境界での擬似輪郭を認識し難くするものである。
また、本発明では、カラー印刷においては、Y,M,Cの各色毎にラインスクリーンのスクリーン角度が異なる(図3参照)点も踏まえ、濃淡対比パターンの色が変わっても基準濃度パターンと参照濃度パターンの境界で擬似輪郭等を認識し難くする(連続性を保てる)ように、各色毎の基準濃度パターンとそれぞれの濃度の参照濃度パターン間の境界面でのスクリーン周波数ができるだけ高くなるように接続可能な相対角度を設定するものである。
次に、本発明に係わる階調補正チャートにおいて、各色毎の基準濃度パターンと各参照濃度パターン間の境界面でのスクリーン周波数をできるだけ高くして接続し得る両パターン間の相対角度を決定する方法について詳しく説明する。
この場合のスクリーンについては、水平を“0度”、反時計周りを正として、スクリーン角度を定義する。
また、スクリーン角度は、0≦スクリーン角度<180度の範囲で表す(スクリーン角度は、180度異なる値でも表現できるため、混乱しないように上記範囲で制限する)。
今、基準となるスクリーン(基準濃度パターンの処理に用いるスクリーン)のスクリーン角度をR度、線数をMとする。
一方、比較対象となるスクリーン(参照濃度パターンの処理に用いるスクリーン)のスクリーン角度をS度、線数をNとする。
この場合、必ず、M<Nとする。その理由は、基準となるスクリーンの方が低線数であり、濃度が安定している必要があるためである。
比較対象スクリーン角度と、基準スクリーン角度の差を相対角度αで表す。ここで、αは、α=R−Sとなる。
比較対象スクリーンと基準スクリーンの接続面の線数(スクリーン周波数)の合計が最も多くなる接続面の角度をθとする。
ただし、θは基準スクリーン角度を基準に反時計周りに定義し、その範囲は、
0≦θ≦180度とする。
0≦θ≦180度とする。
図7は、線数がM〔lpi(line/inch)〕、スクリーン角がR度の低線数ラインスクリーン(LS11)を、スクリーン角度を基準に相対角度θで接続した場合の線数の算出方法を示す図である。
この場合、接続面での線数(スクリーン周波数)Flは、下式(1)により算出される。
Fl=(25.4/2)/(25.4/M/2 × l/sinθ)
=Msinθ …… (1)
図8は、線数がN(lpi)、スクリーン角がS度の高線数ラインスクリーン(LS21,22,23)を、スクリーン角度を基準に相対角度θで接続した場合の線数の算出方法を示す図である。
Fl=(25.4/2)/(25.4/M/2 × l/sinθ)
=Msinθ …… (1)
図8は、線数がN(lpi)、スクリーン角がS度の高線数ラインスクリーン(LS21,22,23)を、スクリーン角度を基準に相対角度θで接続した場合の線数の算出方法を示す図である。
この場合、まず、角度βを下式(2)により算出する。
β=θ+(R−S)=θ+α …… (2)
次に、このβを用いて、この時の接続面での線数(スクリーン周波数)Flは、下式(3)により算出される。
Fl=(25.4/2)/(25.4/N/2 × l/sin((π−β))
=Nsinβ=Nsin(θ+α) …… (3)
ここで、接続面での合計の線数ができるだけ多く(スクリーン周波数ができるだけ高く)なるようにするためには、(3)式を微分して、式の値が“0”と等しくなるθを求める。
β=θ+(R−S)=θ+α …… (2)
次に、このβを用いて、この時の接続面での線数(スクリーン周波数)Flは、下式(3)により算出される。
Fl=(25.4/2)/(25.4/N/2 × l/sin((π−β))
=Nsinβ=Nsin(θ+α) …… (3)
ここで、接続面での合計の線数ができるだけ多く(スクリーン周波数ができるだけ高く)なるようにするためには、(3)式を微分して、式の値が“0”と等しくなるθを求める。
d{Msin(θ)+Nsin(θ+α)}/dθ …… (4)
となるθを求める。
となるθを求める。
すなわち、d{Msin(θ)+N〔sin(θ)cos(α)+cos(θ)sin(α)〕}/dθ=0
∴ Mcos(θ)+N〔cos(θ+α)〕=0
∴ Mcos(θ)+N〔cos(θ)cos(α)+sin(θ)sin(α)〕=0
∴ l+N/M×〔cos(α)−tan(θ)sin(α)〕=0
を満足するθを求める。
∴ Mcos(θ)+N〔cos(θ+α)〕=0
∴ Mcos(θ)+N〔cos(θ)cos(α)+sin(θ)sin(α)〕=0
∴ l+N/M×〔cos(α)−tan(θ)sin(α)〕=0
を満足するθを求める。
上式より、
tanθ=(M/(N×sinα))×(l+N/M×cosα)
=l/sinα(M/N+cosα)
∴ θ=arctan〔l/sinα×(M/N+cosα)〕 …… (5)
となる。
tanθ=(M/(N×sinα))×(l+N/M×cosα)
=l/sinα(M/N+cosα)
∴ θ=arctan〔l/sinα×(M/N+cosα)〕 …… (5)
となる。
但し、「arctan」は−90度〜90度までしか定義されない。このため、マイナスの角度が算出された場合は、180度加算してθを正の値とみなす。
ここで、具体例として、例えば、線数M=100、R=90度のラインスクリーン〔図3(a)に示す低線数ラインスクリーンLS11に相当〕と、線数N=200、S=45度のラインスクリーン〔図3(b)に示すY色用の高線数ラインスクリーンLS21に相当〕との接続において、接続面での各スクリーンの合計値ができるだけ大きくなる相対接続角度θを算出してみる。
この場合、(R−S)=α=45度であり、上記(5)式より、
θ=arctan〔l/sin45度×(100/200 +cos45度)〕
∴θ=59.64度が求められる。
θ=arctan〔l/sin45度×(100/200 +cos45度)〕
∴θ=59.64度が求められる。
図9は、この時の低線数ラインスクリーンLS11とY色用の高線数ラインスクリーンLS21による接続状態を示す拡大図である。
図9によれば、線数100(lpi)、角度90度の低線数ラインスクリーンLS11と、線数200(lpi)、角度45度のY色用の高線数ラインスクリーンLS21とは、その境界において、各スクリーンの周波数の合計値が最大となる相対角度θ(=59.64度)で接続されている。
本発明のプリンタ20では、Y色の基準濃度パターンと各濃度の参照階調パターンとの並置(濃淡対比パターンの印刷)に際し、基準濃度パターンの印刷には上記低線数ラインスクリーンLS11を用い、各濃度の参照階調パターンの印刷には上記Y色用の高線数ラインスクリーンLS21を用いると共に、両者の接続面において、それぞれ、上述した(5)式により求めた、各スクリーン線数の合計値が最大となる相対角度(=59.64度)で接続されるような形態で印刷する。
同様に、上記低線数ラインスクリーンLS11(線数M=100、R=90度)〔図3(a)参照〕と、例えば、線数N=200、S=90度のM色用の高線数ラインスクリーンLS22〔図3(c)参照〕との間における、接続面での各スクリーンの合計値ができるだけ大きくなる角度を算出する。
この場合、α=(R−S)=(90度−90度)=0度であり、上記(5)式より、
θ=arctan〔l/sin0度×(100/200+cos0度)〕
∴θ=90度が求められる。
θ=arctan〔l/sin0度×(100/200+cos0度)〕
∴θ=90度が求められる。
この求めた相対接続角度θ=90度により、プリンタ20では、M色の基準濃度パターンと各濃度の参照階調パターンとの並置(濃淡対比パターンの印刷)に際し、基準濃度パターンの印刷には上記低線数ラインスクリーンLS11を用い、各濃度の参照階調パターンの印刷には上記M色用の高線数ラインスクリーンLS21を用いると共に、両者の接続面において、各スクリーン線数の合計値が最大となる相対角度(=90度)で接続されるような形態で印刷する。
同様に、上記低線数ラインスクリーンLS11(線数M=100、R=90度)〔図3(a)参照〕と、例えば、線数N=200、S=135度のC色用の高線数ラインスクリーンLS23〔図3(d)参照〕との間における、接続面での各スクリーンの合計値ができるだけ大きくなる角度を算出する。
この場合、α=(R−S)=(90度−135度)=−45度(但し、180度−45度=135度とみなす)であり、上記(5)式より、
θ=arctan〔l/sin135度×(100/200+cos135度)〕
∴θ=120.4度が求められる。
θ=arctan〔l/sin135度×(100/200+cos135度)〕
∴θ=120.4度が求められる。
この求めた相対接続角度θ=120.4度により、プリンタ20では、C色の基準濃度パターンと各濃度の参照階調パターンとの並置(濃淡対比パターンの印刷)に際し、基準濃度パターンの印刷には上記低線数ラインスクリーンLS11を用い、各濃度の参照階調パターンの印刷には上記C色用の高線数ラインスクリーンLS23を用いると共に、両者の接続面において、各スクリーン線数の合計値が最大となる相対角度(=120.4度)で接続されるような形態で印刷する。
なお、Y,M,C,Kを用いたプリンタにおいては、更に、K色用の高線数ラインスクリーン(不図示)におけるスクリーン線数及びスクリーン角度と、低線数ラインスクリーンLS11のスクリーン線数及びスクリーン角度の関係から、上記同様、(5)式によって、接合部のスクリーン周波数が最大となる相対接続角度θを求める。
そして、この求めた相対接続角度θ=120.4度により、当該Y,M,C,K対応のプリンタでは、K色の基準濃度パターンと各濃度の参照階調パターンとの並置(濃淡対比パターンの印刷)に際し、基準濃度パターンの印刷には上記低線数ラインスクリーンLS11を用い、各濃度の参照階調パターンの印刷には上記K色用の高線数ラインスクリーンを用いると共に、両者の接続面において、各スクリーン線数の合計値が最大となる相対角度θで接続されるような形態で印刷する。
なお、上述したように、Y,M,C(あるいは、Y,M,C,K)毎に、基準濃度パターンと各濃度の参照濃度パターンを上記(5)式により求めた相対角度(=θ)で接続させて印刷するに際し、階調補正チャート生成部215は、上記各色毎に、該当する色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンデータと、該当する色の基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンデータを各々並置した複数対の濃淡対比パターンデータが配置され、各色の濃淡対比パターンデータの基準濃度パターンデータと参照濃度パターンデータとが、境界面で、当該各パターンデータに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる前記各色毎にそれぞれ異なる相対角度で接続されて成る階調補正チャートデータ(印字データ)を生成する。
また、スクリーン処理部217は、所定のスクリーン角度とライン数から成る低線数ラインスクリーンと、各色毎にそれぞれスクリーン角度及びライン数が異なる当該各色に対応する高線数ラインスクリーンを用い、階調補正チャートデータの各色の濃淡対比パターンデータ毎に、基準濃度パターンデータを低線数ラインスクリーンによりスクリーン処理し、参照階調パターンデータを該参照階調パターンデータの色に対応する色の高線数ラインスクリーンによりスクリーン処理する。
そして、印字部22では、スクリーン処理部217によるスクリーン処理後の上記階調補正チャートデータに基づき、各色毎に、該当する色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、該当する色の基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、各色の濃淡対比パターンの基準濃度パターンと参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度(各色毎に異なる)で接続されて成る階調補正チャートを印字、出力する。
なお、プリンタ20が単色(例えば、白黒)の印刷を行うプリンタの場合には、階調補正チャート生成部215は、該印刷に用いる色(黒)の基準となる濃度を有する基準濃度パターンデータと、基準濃度と比較する黒の各濃度を有する参照濃度パターンデータを各々並置した複数対の濃淡対比パターンデータが配置され、各濃淡対比パターンデータの基準濃度パターンデータと参照濃度パターンデータとが、境界面で、当該各パターンデータに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る階調補正チャートデータを生成する。
また、スクリーン処理部217は、所定のスクリーン角度とライン数から成る低線数ラインスクリーンと、該低線数ラインスクリーンとスクリーン角度及びライン数が異なる高線数ラインスクリーンを用い、階調補正チャートデータの各濃淡対比パターンデータ毎に、基準濃度パターンデータを低線数ラインスクリーンによりスクリーン処理し、参照濃度パターンデータを高線数ラインスクリーンによりスクリーン処理する。
そして、印字部22は、スクリーン処理部217によるスクリーン処理後の階調補正チャートデータに基づき、印刷に用いる色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、各濃淡対比パターンの基準濃度パターンと参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る階調補正チャートを印字、出力する。
図10は、本発明の一実施例に係わる階調補正チャートの印刷結果を示す図である。
図10に示すように、この階調補正チャート50は、上段にY色(黄色)で印刷されるY色の階調補正パターン51、中段にM色で印刷されるM色の階調補正パターン52、及び下段にC色で印刷されるC色の階調補正パターン53とから成る。
Y色の階調補正パターン51は、Y色の基準となる濃度を有する基準濃度パターン510とY色の所定の濃度を有する参照濃度パターン511を並置した濃淡対比パターンY1、基準濃度パッチ510と上記参照濃度パターン511より薄い濃度を有する参照濃度パターン512を並置した濃淡対比パターンY2、基準濃度パターン510と上記参照濃度パターン512より薄い濃度を有する参照濃度パターン513を並置した濃淡対比パターンY3、及び基準濃度パターン510と上記参照濃度パターン513より薄い濃度を有する参照濃度パターン514を並置した濃淡対比パターンY4により構成される。
このY色の階調補正パターン51において、各濃淡対比パターンY1、Y2、Y3、Y4内における基準濃度パターン510と、各参照濃度パターン511,512,513、514とは、それぞれ、上述した低線数ラインスクリーンLS11と、Y色用の高線数ラインスクリーンLS21を用い、境界において、上記(5)式により求めた、各スクリーン線数の合計値(周波数)が最大となる相対角度(=59.6度)で接続される形態で印刷されている。
M色の階調補正パターン52は、M色の基準となる濃度を有する基準濃度パターン520とM色の所定の濃度を有する参照濃度パターン521を並置した濃淡対比パターンM1、基準濃度パッチ520と上記参照濃度パターン521より薄い濃度を有する参照濃度パターン522を並置した濃淡対比パターンM2、基準濃度パターン520と上記参照濃度パターン522より薄い濃度を有する参照濃度パターン523を並置した濃淡対比パターンM3、及び基準濃度パターン520と上記参照濃度パターン523より薄い濃度を有する参照濃度パターン524を並置した濃淡対比パターンM4により構成される。
このM色の階調補正パターン52において、各濃淡対比パターンM1、M2、M3、M4内における基準濃度パターン520と、各参照濃度パターン521,522,523、524とは、それぞれ、上述した低線数ラインスクリーンLS11と、M色用の高線数ラインスクリーンLS22を用い、境界において、上記(5)式により求めた、各スクリーン線数の合計値(周波数)が最大となる相対角度(=90度)で接続される形態で印刷されている。
C色の階調補正パターン53は、C色の基準となる濃度を有する基準濃度パターン530とC色の所定の濃度を有する参照濃度パターン531を並置した濃淡対比パターンC1、基準濃度パッチ530と上記参照濃度パターン531より薄い濃度を有する参照濃度パターン532を並置した濃淡対比パターンC2、基準濃度パターン530と上記参照濃度パターン532より薄い濃度を有する参照濃度パターン533を並置した濃淡対比パターンC3、及び基準濃度パターン530と上記参照濃度パターン533より薄い濃度を有する参照濃度パターン534を並置した濃淡対比パターンC4により構成される。
このC色の階調補正パターン53において、各濃淡対比パターンC1、C2、C3、C4内における基準濃度パターン530と、各参照濃度パターン531,532,533、534とは、それぞれ、上述した低線数ラインスクリーンLS11と、C色用の高線数ラインスクリーンLS23を用い、境界において、上記(5)式により求めた、各スクリーン線数の合計値(周波数)が最大となる相対角度(120.4度)で接続される形態で印刷されている。
なお、図10に例示した階調補正チャート50においては、各色の基準濃度パターン510、520、530と、対応する各色の各濃度の参照濃度パターン〔(511,512,513,514)、(521,522,523,524)、(531,532,533,534)〕とが、それぞれ、両パターンの接続面を一辺とする正方形の形状を有している。
つまり、この例では、濃淡対比パターンY1,Y2,Y3,Y4と、濃淡対比パターンM1,M2,M3,M4と、濃淡対比パターンC1,C2,C3,C4とがそれぞれ異なった傾きを持った長方形の形状となっている。
本発明のプリンタ20(図1参照)では、クライアント端末10からの階調補正チャートの出力命令を受けて、図2のステップS103で上記階調補正チャート50の印刷に用いる印刷データ(階調補正チャートデータ)を生成し、同、ステップS104において、該印刷データに基づき、図10に示す画像内容の階調補正チャート50を印刷出力する。
印刷出力された階調補正チャート50において、各色毎に、基準濃度パターンと各濃度の参照濃度パターンとが、それぞれの印刷に用いる低線数ラインスクリーンLS11と高線数ラインスクリーン(LS21,LS22,LS23)の線数の合計値(周波数)が最大となる相対角度(=θ)で接続されているため、境界面でのスクリーン周波数が高くなり、人間の目の空間周波数特性(図6参照)上、視認感度を低下せしめるように作用する。
これにより、ユーザは、基準濃度パターンと対応する参照濃度パターンとの境界面で擬似輪郭を認識し難くなり、基準濃度パターンと基準濃度パターンとの目視での濃淡判定を正確に行うことができる。
ユーザは、上記印刷出力された階調補正チャート50上で、各色毎に、基準濃度パターンと各濃度の参照濃度パターンとの濃淡を比較し、基準濃度パターンと同じ濃度に見える(濃度が最も近い)参照濃度パターンを各色毎に選択し、該選択結果(選択した参照濃度パターン)に対応する階調補正値を、例えば、表示/操作部23の操作部から指定(入力)する。
これに対し、プリンタ20では、階調補正値入力部218が、表示/操作部23から入力される各色毎の任意のパターンの階調補正値を取込み、階調補正パラメータ生成部219が該取込んだ任意のパターンの階調補正値に対応する階調補正パラメータを生成して階調補正部214に送出する。
階調補正パラメータの生成方法について図11の特性図を参照して説明する。図11(a)は、入力データ値に対する出力濃度値の特性を示す図であり、図11(b)は、階調補正パラメータのカーブ特性を示す図である。
図11(a)の横軸は、入力データ値を0〜100パーセントとして規格化した値であり、8bit入力であれば、0〜255の入力に相当する。縦軸は、各色濃度の最大値を100パーセントとして規格化したものである。
正常な状態では、入力値(パーセント)に対して出力濃度(パーセント)は同じ値となる。
正常な状態であれば、同一入力に対して、低線数の基準濃度パターンも、高線数の参照濃度パターンも同じ濃度となる。
ところが、画像形成装置(プリンタ20)の状態が変化し、高線数出力の階調特性が変化したとする。
その場合でも、低線数の基準濃度パターンは高線数の参照濃度パターンに比べて階調特性が変化しにくいため、正常時の濃度特性に近い階調特性となる。
この状態で、ユーザは、基準濃度パターンと同じ濃度と見える参照濃度パターンを選択し、それに対応する階調補正値を入力する。
階調補正パラメータ生成部219は、ユーザが選択した階調補正値から、選択した参照濃度パターンを出力した入力値を求める。
階調補正部214は、図11(b)の特性図(グラフ)上で、横軸値を基準濃度パターンの入力値(パーセント)とし、縦軸値をユーザが選択した参照濃度パターンの入力値として、補正点を決定する。
この点とグラフ上の原点(0,0)と最大出力(100,100)の3点を結んだカーブ(補正LUT(LookUp Table)を生成し、階調補正パラメータとして出力する〔図11(b)参照〕。図11(b)は、プリンタ20の階調が薄めに変化し、正常な状態では濃く印刷される参照パターンをユーザが選択した例である。
このような階調補正パラメータの生成をC,M,Y,Kで実施する。
階調補正部214は、入力されたC,M,Y,Kの画像をそれぞれの階調補正パラメータ(補正LUT)に通して、補正を実施する。
図12は、本発明の他の実施例に係わる階調補正チャートの印刷結果を示す図である。
図12に示すように、この階調補正チャート50Bにおいて、上段にY色で印刷されるY色の階調補正パターン51bは、Y色の基準となる濃度を有する基準濃度パターン510bとY色の所定の濃度を有する参照濃度パターン511bを並置した濃淡対比パターンY11、基準濃度パッチ510bと上記参照濃度パターン511bより薄い濃度を有する参照濃度パターン512bを並置した濃淡対比パターンY12、基準濃度パターン510bと上記参照濃度パターン512bより薄い濃度を有する参照濃度パターン513bを並置した濃淡対比パターンY13、及び基準濃度パターン510bと上記参照濃度パターン513bより薄い濃度を有する参照濃度パターン514bを並置した濃淡対比パターンY14により構成される。
このY色の階調補正パターン51bにおいて、各濃淡対比パターンY11、Y12、Y13、Y14内における基準濃度パターン510bと、各参照濃度パターン511b,512b,513b、514bとは、境界において、それぞれ、上述した低線数ラインスクリーンLS11と、Y色用の高線数ラインスクリーンLS21を用い、上記(5)式により求めた、各スクリーン線数の合計値(周波数)が最大となる相対角度(=59.6度)で接続される形態で印刷されている。
中段にM色で印刷されるM色の階調補正パターン52bは、M色の基準となる濃度を有する基準濃度パターン520bとM色の所定の濃度を有する参照濃度パターン521bを並置した濃淡対比パターンM11、基準濃度パッチ520bと上記参照濃度パターン521bより薄い濃度を有する参照濃度パターン522bを並置した濃淡対比パターンM12、基準濃度パターン520bと上記参照濃度パターン522bより薄い濃度を有する参照濃度パターン523bを並置した濃淡対比パターンM13、及び基準濃度パターン520bと上記参照濃度パターン523bより薄い濃度を有する参照濃度パターン524bを並置した濃淡対比パターンM14により構成される。
このM色の階調補正パターン52bにおいて、各濃淡対比パターンM11、M12、M13、M14内における基準濃度パターン520bと、各参照濃度パターン521b,522b,523b、524bとは、境界において、それぞれ、上述した低線数ラインスクリーンLS11と、M色用の高線数ラインスクリーンLS22を用い、上記(5)式により求めた、各スクリーン線数の合計値(周波数)が最大となる相対角度(=90度)で接続される形態で印刷されている。
下段にC色で印刷されるC色の階調補正パターン53bは、C色の基準となる濃度を有する基準濃度パターン530bとC色の所定の濃度を有する参照濃度パターン531bを並置した濃淡対比パターンC11、基準濃度パッチ530bと上記参照濃度パターン531bより薄い濃度を有する参照濃度パターン532bを並置した濃淡対比パターンC12、基準濃度パターン530bと上記参照濃度パターン532bより薄い濃度を有する参照濃度パターン533bを並置した濃淡対比パターンC13、及び基準濃度パターン530bと上記参照濃度パターン533bより薄い濃度を有する参照濃度パターン534bを並置した濃淡対比パターンC14により構成される。
このC色の階調補正パターン53bにおいて、各濃淡対比パターンC11、C12、C13、C14内における基準濃度パターン530bと、各参照濃度パターン531b,532b,533b、534bとは、境界において、それぞれ、上述した低線数ラインスクリーンLS11と、C色用の高線数ラインスクリーンLS23を用い、上記(5)式により求めた、各スクリーン線数の合計値(周波数)が最大となる相対角度(120.4度)で接続される形態で印刷されている。
図12に例示する階調補正チャート50Bにおいては、Y色の濃淡対比パターンY11,Y12,Y13,Y14、M色の濃淡対比パターンM11,M12,M13,M14、C色の濃淡対比パターンC11,C12,C13,C14のいずれもが同一形状(この例では、水平に対して垂直に伸びる長方形)で形成されている。
具体的には、各濃淡対比パターンを構成する上記長方形を、基準濃度パターンと参照濃度パターンとが最大の周波数で接する接続面で分割し、それぞれを濃度基準となる低線数ラインスクリーンLS11と印字用の該当する各色の高線数ラインスクリーン(LS21,LS22,LS23)を使い分けて当該長方形内に該当する相対角度で接続して印刷する構造となっている。
これにより、Y色の濃淡対比パターンY11,Y12,Y13,Y14、M色の濃淡対比パターンM11,M12,M13,M14、C色の濃淡対比パターンC11,C12,C13,C14内での基準濃度パターンと参照濃度パターンの形状は、色毎に、接続したパターンの形状は異なったものとなる。
図10に示した階調補正チャート50では、色毎に接続した基準濃度パターンと参照濃度パターンの形状は同じでも、配置角度が異なるため、スクリーン角度によっては、連続的な濃度で配置できないケースも生じ得る。
これに対し、図12に示す階調補正チャート50Bによれば、全ての色において、長方形を高周波とする接続面で分割したうえで、それぞれ濃度基準となるスクリーンと印字スクリーンで分けて印字するため、配置角度に拘らず、常に、連続的な配置が可能となる。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、図12に示した階調補正チャート50Bにおいては、各色の基準濃度パターンと各濃度の参照濃度パターンとの接続一体形状を長方形としたが、これに限らず、円、あるいは多角形等、他の形状で接続一体形状を構成しても良い。
本発明は、経時変化や環境変化などの要因で変化する階調特性を補正するキャリブレーションや階調補正の機能を有するカラーレーザプリンタ等の画像形成装置、及び該画像形成装置のキャリブレーションや階調補正に用いる階調補正テストチャートに適用できる。
10…クライアント端末(PC)、20…プリンタ、21…コントローラ部、211…コマンド解析部、212…描画部、213…色変換部、214…階調補正部、215…階調補正チャート生成部、216…セレクタ、217…スクリーン処理部、218…階調補正値入力部、219…階調補正パラメータ生成部、22…印字部、23…表示/操作部、30…階調補正チャートデータ、50,50B…階調補正テストチャート(階調補正チャート)、51,51b…Y色の階調補正パターン、52,52b…M色の階調補正パターン、53,53b…C色の階調補正パターン
Claims (6)
- 印刷に用いる色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンデータと、前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンデータを各々並置した複数対の濃淡対比パターンデータが配置され、前記各濃淡対比パターンデータの前記基準濃度パターンデータと前記参照濃度パターンデータとが、境界面で、当該各パターンデータに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャート印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
所定のスクリーン角度とライン数から成る低線数ラインスクリーンと、前記低線数ラインスクリーンとスクリーン角度及びライン数が異なる高線数ラインスクリーンを有し、前記階調補正テストチャート印刷データの前記各濃淡対比パターンデータ毎に、前記基準濃度パターンデータを前記低線数ラインスクリーンによりスクリーン処理し、前記参照濃度パターンデータを前記高線数ラインスクリーンによりスクリーン処理するスクリーン処理手段と、
前記スクリーン処理手段による前記スクリーン処理後の前記階調補正テストチャート印刷データに基づき、印刷に用いる色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、前記各濃淡対比パターンの前記基準濃度パターンと前記参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャートを印刷する印刷手段と、
前記印刷手段により印刷された前記濃度補正テストチャート上の利用者の視認による基準濃度パターンと参照濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付ける受付手段と、
前記受付手段が受付けた任意のパターンの濃度調整値に基づき該任意のパターンの階調補正を行う階調補正手段と
を具備する画像形成装置。 - 多色印刷に用いる各色毎に、該当する色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンデータと、該当する色の前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンデータを各々並置した複数対の濃淡対比パターンデータが配置され、前記各色の濃淡対比パターンデータの前記基準濃度パターンデータと前記参照濃度パターンデータとが、境界面で、当該各パターンデータに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる前記各色毎にそれぞれ異なる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャート印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
所定のスクリーン角度とライン数から成る低線数ラインスクリーンと、前記各色毎にそれぞれスクリーン角度及びライン数が異なる当該各色に対応する高線数ラインスクリーンを有し、前記階調補正テストチャート印刷データの前記各色の濃淡対比パターンデータ毎に、前記基準濃度パターンデータを前記低線数ラインスクリーンによりスクリーン処理し、前記参照階調パターンデータを該参照階調パターンデータの色に対応する色の前記高線数ラインスクリーンによりスクリーン処理するスクリーン処理手段と、
前記スクリーン処理手段による前記スクリーン処理後の前記階調補正テストチャート印刷データに基づき、前記各色毎に、該当する色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、該当する色の前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、前記各色の濃淡対比パターンの前記基準濃度パターンと前記参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる前記各色毎に異なる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャートを印刷する印刷手段と
前記印刷手段により印刷された前記濃度補正テストチャート上の利用者の視認による基準濃度パターンと参照濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付ける受付手段と、
前記受付手段が受付けた任意のパターンの濃度調整値に基づき該任意のパターンの階調補正を行う階調補正手段と
を具備する画像形成装置。 - 前記印刷データ生成手段は、
ライン数M(ライン/インチ)、スクリーン角度R度の前記低線数ラインスクリーンでスクリーン処理される前記基準濃度パターンデータと、ライン数N(N>M)(ライン/インチ)、スクリーン角度S度の前記高線数ラインスクリーンでスクリーン処理される前記参照濃度パターンとが下式により算出される相対接続角度θで接続されて成る前記階調補正テストチャート印刷データを生成する請求項1または2記載の画像形成装置。
相対接続角度θ=arctan(1/sinα×(M/N+cosα))
但し、α=R−S - 前記印刷データ生成手段は、
前記濃淡対比パターンデータが1つの円、または多角形の形状を有する前記階調補正テストチャート印刷データを生成する
請求項1乃至3のいずれか記載の画像形成装置。 - 基準濃度パターンと、各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターン中から、前記基準濃度パターンと参照濃度パターンとの濃度が最も近いと利用者が目視判定した前記濃淡対比パターンに対応する該利用者からの階調補正値の入力を受付け、該入力された階調補正値に基づき階調補正パラメータを生成する画像形成装置により印刷され、
前記画像形成装置が印刷に用いる色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、前記各濃淡対比パターンの前記基準濃度パターンと前記参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャート。 - 基準濃度パターンと、各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターン中から、前記基準濃度パターンと参照濃度パターンとの濃度が最も近いと利用者が目視判定した前記濃淡対比パターンに対応する該利用者からの階調補正値の入力を受付け、該入力された階調補正値に基づき階調補正パラメータを生成する画像形成装置により印刷され、
前記画像形成装置が多色印刷に用いる各色毎に、該当する色の基準となる濃度を有する基準濃度パターンと、該当する色の前記基準濃度と比較する各濃度を有する参照濃度パターンを各々並置した複数対の濃淡対比パターンが配置され、前記各色の濃淡対比パターンの前記基準濃度パターンと前記参照濃度パターンとが、境界面で、当該各パターンに対応する各ラインスクリーンによるスクリーン処理後のスクリーン線数の合計値が最大となる前記各色毎に異なる相対角度で接続されて成る階調補正テストチャート。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009021585A JP2010173302A (ja) | 2009-02-02 | 2009-02-02 | 画像形成装置、及び階調補正テストチャート |
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JP2009021585A Pending JP2010173302A (ja) | 2009-02-02 | 2009-02-02 | 画像形成装置、及び階調補正テストチャート |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013080134A (ja) * | 2011-10-04 | 2013-05-02 | Sharp Corp | 画像形成装置、画像形成方法、コンピュータプログラムおよび記録媒体 |
JP2019032527A (ja) * | 2017-08-04 | 2019-02-28 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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2009
- 2009-02-02 JP JP2009021585A patent/JP2010173302A/ja active Pending
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JP7175670B2 (ja) | 2017-08-04 | 2022-11-21 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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