JP3620945B2 - 階調再現装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像についての色成分の各画像データに対し、階調に応じてドット面積率の増減するパターンを用いて階調再現を行う階調再現装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータの普及にともなって、電子写真方式のフルカラーのプリンター装置は、業務用のみでなく家庭用としても普及し始めている。電子写真方式のプリンター装置において、階調を表現する方法として一般にディザ法が用いられている。
【0003】
図19はディザ法の動作を説明するためのブロック図である。
図19(A)において、入力された画像情報81の各画素の濃度値と、階調パターンとしての閾値マトリクスMT11の各要素の閾値とが、1対1で比較される。各画素の濃度値が各要素の閾値よりも大きい場合に、その要素に対応する位置の値が「1」となり、これとは逆に各画素の濃度値が各要素の閾値よりも小さい場合に、その要素に対応する位置の値が「0」となる。その結果、階調パターン画像83が得られる。なお、図19(A)の例においては、画像情報81の濃度値(レベル)を「4」とした。
【0004】
また、図19(A)に示す閾値マトリクスMT11では、16階調(レベル)の階調性による画像再現が可能であるが、図19(B)に示すように、各要素を2分割し、レーザーの点灯時間を制御することによって階調性を増やすことができる。
【0005】
また、上述したディザ法の他に、図20(A)〜図20(H)に示すように、各濃度値に対応した出力パターンをルックアップ・テーブル(LUT)として予め作成しておき、画像情報が入力されたときに、その濃度値に応じてルックアップ・テーブルを参照し、画像を出力する方法も用いられている。
【0006】
これらの階調再現方法をカラーの画像形成に適用し、例えば図21(A)(B)に示すように、黒とマゼンダの2色の画像を同じ閾値マトリクスMTを用いて重ねた場合に、感光体の回転ムラなどによるピッチムラなどの影響による出力ドット間の距離の不均一さ又は印字位置のばらつきによって、図21(C)に示すように2色のドットが完全に重なってしまったり、これとは逆に図21(D)に示すように並置されてしまったりする。このとき、図21(C)のようにドットが完全に重なった場合には色は黒っぽくなり、図21(D)のように並置された場合には色は赤っぽくなる。したがって、本来は濃度の一様な画像であっても、それを印刷した場合に、ドットの重なり方の状態のムラによって色ムラが発生する。
【0007】
そこで、ドットの重なり方の状態を分散させるため、各色成分毎に階調パターン(濃度パターン又は露光パターンともいう)を準備し、各色成分毎に階調パターンのスクリーン角を異ならせることによって、色ムラの発生を防ぐ工夫がなされている。
【0008】
例えば、ディザ法において、図22(A)に示す単位閾値マトリクスMT13を使用し、当該単位閾値マトリクスMT13を縦方向及び横方向にそれぞれずらせて配置することにより、階調パターンPSG13を作成し、そのスクリーン角を設定することができる。図22(B)の階調パターンPSG13は、単位閾値マトリクスMT13を右方向にa画素、この例では4画素、下方向にb画素、この例では1画素ずらせて配置しているので、
tanθ1 ≒1/4
であり、約14度のスクリーン角θ1 を有することとなる。
【0009】
また、図22(B)の階調パターンPSG13は、図22(A)の単位閾値マトリクスMT13を左方向に1画素、下方向に4画素ずらせて配置していることにもなるので、
tanθ=4/1
であり、約104度のスクリーン角θ2 を有するとも言える。
【0010】
すなわち、図22(B)の階調パターンPSG13は、互いに90度異なる2つのスクリーン角θ1 、θ2 を有することになる。
また、図22(B)に示す階調パターンPSG13を用いて出力される画像の解像度(線数)は、隣接する単位閾値マトリクスMT13の中心を結んだ線分の長さc(単位は画素)に反比例し、画像の解像度は各色でほぼ同一となるように設定される。したがって、本明細書においては解像度をcで表す。また、各色に対応する任意の2つの階調パターンのスクリーン角の差が小さ場合には、例えば図23に示すように、テクスチャー(ロゼッタ)が目立つようになるので、2色間のスクリーン角の差はできる限り大きくなるように設定する必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のディザ法を用いたカラー又は多色の画像形成装置では、単位となる閾値マトリクスを構成する要素の個数が一定の数以下に制限されるため、設定することのできるスクリーン角は有限個の離散的な値に限られてしまう。また、解像度を上げようとすると要素の個数はさらに制限され、取り得るスクリーン角の値もさらに限られることになる。
【0012】
また、上述したように,従来のディザ法において、階調パターンPSGは互いに90度異なる2つのスクリーン角θ1 、θ2 を有しているので、各色成分に対応した階調パターンPSGに対して設定することのできるスクリーン角はさらに制限されることとなる。
【0013】
従来のカラー又は多色の画像形成装置では、各色成分に対応した階調パターンPSG毎に異なるスクリーン角を設定したとしても、それらのスクリーン角の間の差を大きく設定することができない。通常、色ムラの発生を抑制するためには、各階調パターンPSG毎のスクリーン角の差を互いに20度以上設けることが望ましいのであるが、近年のようにY、M、C、Kの4色によってフルカラーを再現する場合には、角度が不足する。そのため、色ズレ又は色ムラの発生を充分に抑制できなかったり、周期的に輪状のテクスチャー(ロゼッタ)が発生したりして、画像品位が低下するという問題があった。
【0014】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、色ズレ又は色ムラの発生を抑えることができ、テクスチャの目立ちの少ないカラー画像又は多色画像を形成することのできる階調再現方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る装置は、階調に応じてドット面積率の増減するパターンを用いて階調再現を行う階調再現装置であって、最も低い濃度レベルからの階調の微小増加にともなうドットの成長において、当初ドットが線状に成長し且つ成長方向に1本の連続線となるまではその線上に複数のドットが離散的に現れる、互いにスクリーン角の90度異なる2つのパターンが用いられてなる。
【0018】
請求項2の発明に係る装置は、カラー画像についての4つの色成分の各画像データに対し、階調に応じてドット面積率の増減するパターンを用いて階調再現を行う画像形成装置であって、1つの色成分に対して、最も低い濃度レベルからの階調の微小増加にともなうドットの成長において、当初ドットが線状に成長し且つ成長方向に1本の連続線となるまではその線上に複数のドットが離散的に現れるパターンである第1のパターンを用いて階調パターン画像を得る手段と、他の1つの色成分に対して、最も低い濃度レベルからの階調の微小増加にともなうドットの成長において、当初ドットが線状に成長し且つ成長方向に1本の連続線となるまではその線上に複数のドットが離散的に現れるパターンであり、前記第1のパターンとはスクリーン角の90度異なる第2のパターンを用いて階調パターン画像を得る手段と、他の2つの色成分に対して、前記第1のパターン及び前記第2のパターンとはスクリーン角が20度以上異なり且つ互いにスクリーン角の異なる第3のパターン及び第4のパターンを用いてそれぞれの階調パターン画像を得る手段と、前記第1乃至第4の各パターンを用いて得られた各階調パターン画像を重ねてカラー画像を形成する手段と、を有してなる。
【0019】
次に、本発明の階調再現装置の原理を図に基づいて説明する。
図4に示す階調パターンPSG1によると、低濃度の部分において、図5(A)に示すように、階調の微小増加にともなってドットがスクリーン角約14度の線状に成長し且つその成長の過程において1本の線上に複数のドットが離散的に且つ周期的に現れる。また、中濃度の部分において、図5(B)に示すようにドットが線状に連続し、高濃度の部分において、図5(C)に示すようにドットの存在しない部分である複数の空白部がライン方向に沿って離散的に且つ周期的に現れる。また、階調パターンPSG1は、離散的に現れるドット間の最短の距離が、ドットが連なって形成される線(ライン)間の距離(解像度cと同値)よりも短くなるように設定される。
【0020】
図5(A)に示す階調パターン画像PSF1Aが離散的であるにも係わらず、図6(A)に示す出力画像FG1Aが連続的に現れているのは、階調パターン画像PSF1Aによる露光部位が近接しているので、レーザービームの拡がりによって露光部分が重なり合うためである。
【0021】
また、図7に示す階調パターンPSG2によると、成長の過程が図4に示す階調パターンPSG1と同様で、スクリーン角が約104度の階調パターン画像PSF及び出力画像FGが現れる。つまり、階調パターンPSG1による階調パターン画像PSF1と、階調パターンPSG2による階調パターン画像PSF2とは、スクリーン角が約90度異なる。
【0022】
これら2つの階調パターンPSG1,2を用いてそれぞれ得られた出力画像FG1A,2Aを互いに重ねると、図16(A)に示すように、出力画像FG1A,2Aは互いに90度で交差し、互いの位置がズレた場合であっても重なり合う面積は変わらないので、色ズレ又は色ムラは生じない。しかも、スクリーン角が互いに90度異なっており、その差が大きいので、テクスチャーノイズも発生しない。
【0023】
また、濃度レベルの途中段階から意図的に各出力画像FGの隣り合うラインの一部が繋がっていくように設定され、これによって一度に総ての空白部が同時に潰れてしまうことが防止され、階調の潰れ(階調の途中段階で濃度が最大レベルに達してしまうこと)が発生し難い。
【0024】
また、図4の階調パターンPSG1による出力画像FG1Aにおいては、縦方向の最大ドット間距離が長くできるので、縦方向の印字位置ズレに対しても空白部が潰れてしまうことも少なくなる。
【0025】
このように、高濃度の部分において複数の空白部がスクリーン方向(ライン方向)に離散的に且つ周期的に現れるように階調パターンPSG1,2を設定することによって、電子写真プロセスの特性の変動又はピッチムラなどによる印字位置ズレが発生した場合であっても、出力画像の変動を少なくすることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るフルカラーの画像形成装置1の全体の構成を示すブロック図、図2は画像形成部10の構成を示す断面図である。
【0027】
図1において、画像形成装置1は、電子写真方式によりフルカラーの画像を形成する画像形成部10、全体を制御するCPU21、ROM22、ワーキング領域として用いられるRAM23、入力される画像データを一時保存するメモリ24、及び入力部25からなる。
【0028】
ROM22には、制御プログラム、及びディザ法による2値化のための閾値マトリクスMTなどが格納されている。閾値マトリクスMTは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)の4色の各色成分に対してそれぞれ設けられている。それらを、閾値マトリクスMTY,MTM,MTC,MTKと記載することがある。これらの閾値マトリクスMTY,MTM,MTC,MTKは、階調パターンでもあり、本発明におけるパターンに相当する。
【0029】
図2において、画像形成部10には、有機光導電材料(OPC)を表面に塗布した像担持体としての感光体11が矢印A方向に回転自在に設けられている。感光体11の周囲には、その回転方向に沿って、帯電ブラシ12、レーザー露光装置13、現像装置14、中間転写部材15、及びクリーナユニット16が設けられている。
【0030】
帯電ブラシ12の放電によって感光体11の表面が一定電位に帯電され、レーザー露光装置13により画像情報に応じて感光体11の表面にレーザービームが照射され、その帯電領域に静電潜像が形成される。静電潜像は現像装置14によりトナー像として顕像化される。
【0031】
現像装置14は、Y、M、C、及びKの4色の各トナーを備えた現像部14Y,14M,14C,14Kを有している。これら4つの現像部14Y,14M,14C,14Kは、図示は省略したが、切り換え可能となっている。感光体11の表面に形成された静電潜像は、これら各色の現像部14Y,14M,14C,14Kによって順次現像が行われ、各色の現像が行われる毎にそのトナー像が中間転写部材15に転写される。したがって、中間転写部材15において4色のトナー像が重ね合わせられ、フルカラーのトナー像が形成される。
【0032】
中間転写部材15で形成されたトナー像は、図示しない用紙に転写された後、図示しない定着装置で熱定着され、その結果、用紙上にフルカラー画像が形成される。また、中間転写部材15に転写されず感光体11上に残留したトナーは、クリーナユニット16によって回収される。
【0033】
図3はCPU21による制御動作を示すフローチャートである。
図3において、まず全体の初期設定が行われた後(#11)、メモリ24に入力されている画像データの中から、1色の色成分に対応した画像情報が読み出される(#12)。この画像情報は、64階調又は256階調などの階調性を有した画像情報である。読み出された画像情報と、ROM22に格納された閾値マトリクスMTのうちの当該色成分に対応する閾値マトリクスMTとが比較され、ディザ法によって画像情報が2値化される(#13)。
【0034】
2値化された画像情報(階調パターン画像)に基づいてレーザー露光装置13が制御され、画像形成が行われる(#14)。これにより、画像形成部10において1色に対応するトナー像が形成される。そして、4色の各色成分について、ステップ#12以降の処理が繰り返される(#15)。
【0035】
以上のようにして、4色の総ての色成分についてトナー像が形成され、これらが合成されてフルカラーの画像が形成される。
次に、ROM22に格納されている閾値マトリクスMTY,MTM,MTC,MTKについて説明する。
【0036】
仮に、これらの閾値マトリクスMTY,MTM,MTC,MTKのうち、例えば2つの閾値マトリクスMTK,MTMに互いに同じものを用いたとした場合には、スクリーン角が互いに同じであるから、図21に示すような色ズレが生じる可能性がある。
【0037】
また、ドットの重なり方の状態を分散させるため、閾値マトリクスMTY,MTM,MTC,MTK毎にスクリーン角を異ならせ、これによって色ズレの発生を抑制することはできる。しかし、その場合に、着目する2色のスクリーン角の差が小さくなるとテクスチャー(ロゼッタ)が目立つようになるため、2色間のスクリーン角の差は20度以上とするのが好ましい。
【0038】
例えば、図22に示した解像度cの値が「4」の近辺となる閾値マトリクスによるスクリーン角は、おおよそ表1の(ア)〜(ク)に示したような値となり、それらの中からスクリーン角を選択することとなる。
【0039】
【表1】
【0040】
しかし、Y,M,C,Kの4色に対応する階調パターン画像を、総て従来の方法で形成した場合には、表1の(ア)〜(ク)の中からどのような組合せで4色分のスクリーン角を選択したとしても、いずれか2色間のスクリーン角の差が小さくなってしまう。これは、上述したスクリーン角の2方向性のためである。したがって、従来の方法による場合には、4色の階調パターン画像のスクリーン角を互いに20度以上異なるように設定することができず、色ズレ又は色ムラの発生するのが避けられない。
【0041】
そこで、本実施形態においては、4色のうちの2色について、図4及び図7に示す階調パターン(閾値マトリクス)PSG1,PSG2を用いる。
すなわち、図4は本発明に係る階調パターンPSG1を示す図、図5は図4の階調パターンPSG1による階調パターン画像PSF1A〜Cの例を示す図、図6は図5の階調パターン画像PSF1A〜Cにより印刷したときの出力画像FG1A〜Cを示す図、図7は本発明に係る他の1つの階調パターンPSG2を示す図、図8は図7の階調パターンPSG2による階調パターン画像PSF2A〜Cの例を示す図、図9は図8の階調パターン画像PSF2A〜Cにより印刷したときの出力画像FG2A〜Cを示す図である。
【0042】
また、図10は比較のための従来の階調パターンPSG11を示す図、図11は図10の階調パターンPSG11による階調パターン画像PSF11A〜Cの例を示す図、図12は図11の階調パターン画像PSF11A〜Cにより印刷したときの出力画像FG11A〜Cを示す図、図13は従来の他の1つの階調パターンPSG12を示す図、図14は図13の階調パターンPSG12による階調パターン画像PSF12A〜Cの例を示す図、図15は図14の階調パターン画像PSF12A〜Cにより印刷したときの出力画像FG12A〜Cを示す図である。
【0043】
そして、図16は、本発明に係る階調パターンPSG1,2と従来の階調パターンPSG11,12との比較を示す図である。
なお、各階調パターンPSGについての3つの階調パターン画像PSFにおいては、それぞれ、画像情報の濃度レベルが「4」「16」「24」の場合の例が示されている。
【0044】
まず、図4に示す階調パターンPSG1によると、低濃度の部分において、図5(A)に示すように、階調の微小増加にともなってドットがスクリーン角約14度の線状に成長し且つその成長の過程において1本の線上に複数のドットが離散的に且つ周期的に現れる。また、中濃度の部分において、図5(B)に示すようにドットが線状に連続し、高濃度の部分において、図5(C)に示すようにドットの存在しない部分である複数の空白部がライン方向に沿って離散的に且つ周期的に現れる。
【0045】
また、図4に示す階調パターンPSG1において、離散的に現れるドット間の最短の距離は、ドットが連なって形成される線(ライン)間の距離(解像度cと同値)よりも短くなるように設定されている。
【0046】
図5(A)に示す階調パターン画像PSF1Aが離散的であるにも係わらず、図6(A)に示す出力画像FG1Aが連続的に現れているのは、階調パターン画像PSF1Aによる露光部位が近接しているので、レーザービームの拡がりによって露光部分が重なり合うためである。
【0047】
また、図7に示す階調パターンPSG2によると、成長の過程が図4に示す階調パターンPSG1と同様で、スクリーン角が約104度の階調パターン画像PSF及び出力画像FGが現れる。つまり、階調パターンPSG1による階調パターン画像PSF1と、階調パターンPSG2による階調パターン画像PSF2とは、スクリーン角が約90度異なる。
【0048】
これら2つの階調パターンPSG1,2を用いてそれぞれ得られた出力画像FG1A,2Aを互いに重ねると、図16(A)に示すように、出力画像FG1A,2Aは互いに90度で交差し、互いの位置がズレた場合であっても重なり合う面積は変わらないので、色ズレ又は色ムラは生じない。しかも、スクリーン角が互いに90度異なっており、その差が大きいので、テクスチャーノイズも発生しない。
【0049】
これに対して、図10に示す階調パターンPSG11によると、濃度レベルが「16」の場合には図11(B)に示す階調パターン画像PSF11Bが得られ、これは図5(B)に示す階調パターン画像PSF1Bと同等である。しかし、濃度レベルが「4」程度の低濃度レベルの場合には、図11(A)に示すようにドット状の階調パターン画像PSF11Aが得られ、これによりドット状の出力画像FG11Aが得られる。この出力画像FG11Aがドット状であることは、図6(A)に示す出力画像FG1Aが線状であることと大きく異なっている。
【0050】
したがって、図10及び図13に示す2つの階調パターンPSG11,12を用いて低濃度レベルにおいてそれぞれ得られる出力画像FG11A,12Aを互いに重ねると、図16(B)に示すように、出力画像FG11Aと出力画像FG12Aとは、位置がズレた場合に重なり合う面積が変化するので、色ズレ又は色ムラが生じる。
【0051】
また、図10及び図13に示す2つの階調パターンPSG11,12を用いて高濃度レベルにおいてそれぞれ得られる出力画像FG11C,12Cは、いずれも空白部がライン状に繋がっており、且つドットによるライン間の距離はほぼ一律である。そのため、電子写真プロセスの現像特性又は感光体特性のふれにより、条件によっては一気にすべての空白部が同時に潰れてしまうため、階調の潰れが発生してしまう。
【0052】
また、図10の階調パターンPSG11による出力画像FG11Cにおいては、ピッチムラなどによる縦方向(副走査方向又は天地方向)の印字位置ズレによっても空白部が潰れてしまうことも考えられる。
【0053】
そこで、本実施形態の階調パターンPSG1,2では、濃度レベルの途中段階から意図的に各出力画像FGの隣り合うラインの一部が繋がっていくように設定されており、これによって一度に総ての空白部が同時に潰れてしまうことが防止され、階調の潰れが発生し難い。
【0054】
また、図4の階調パターンPSG1による出力画像FG1Aにおいては、縦方向の最大ドット間距離が長くできるので、縦方向の印字位置ズレに対しても空白部が潰れてしまうことも少なくなる。
【0055】
このように、高濃度の部分において複数の空白部がスクリーン方向(ライン方向)に離散的に且つ周期的に現れるように階調パターンPSG1,2を設定することによって、電子写真プロセスの特性の変動又はピッチムラなどによる印字位置ズレが発生した場合であっても、出力画像の変動を少なくすることが可能となる。
【0056】
以上述べたように、図4及び図5に示す階調パターンPSG1,2を用いることにより、色ズレ又は色ムラが発生せず、テクスチャノイズが無く、階調再現性の安定した2色の色成分によるカラー画像を形成することができる。次に、4色の色成分によるフルカラーの画像を形成するための階調パターンPSGについて説明する。
【0057】
図4及び図5に示す階調パターンPSG1,2によると、ライン状にドットを成長させることによって、スクリーン角が互いに90度異なるように、つまり一方向のみにスクリーン角を有するようにすることができる。
【0058】
すなわち、従来のドット形状で成長する階調パターンPSGを用いたときには、例えば上述の表1の(イ)に対して1つの階調パターン画像PSFしか形成できなかったが、本実施形態の階調パターンPSG1,2によると、スクリーン角が14度のライン状の階調パターン画像PSF1Aと、スクリーン角が104度のライン状の階調パターン画像PSF2Aとの2つの階調パターン画像を形成することができる。
【0059】
したがって、4色の色成分のうちの2色に対応して階調パターンPSG1,2を用い、残りの2色に対応する階調パターンPSG3,4を、表1の(ア)又は(ウ)〜(ク)の中から2つ選択して用いればよい。例えば、(オ)と(ク)のような組み合わせで2色分の階調パターンPSG3,4を設定することにより、4つの階調パターン画像PSFのスクリーン角のいずれの2つの間の差をとっても、20度より大きくなるように設定することができる。
【0060】
因みに、従来の階調パターンPSGによると、1色の色成分に対応する階調パターンPSGを(ア)のパラメータの組合せで設定すると、残りの3色の色成分に対応する階調パターンPSGを(イ)〜(ク)の中から3つ選択して設定する必要があるので、どのように選択しても、いずれかの間のスクリーン角が20度よりも小さくなってしまう。
【0061】
このように、本実施形態においては、2色については互いに90度異なるスクリーン角に設定することができるので、その2色を除く他の色のスクリーン角の選択の自由度が増すのである。
【0062】
次に、これまで説明した内容に基づいて種々実施した具体例の検討結果を、次に示す表2〜表5にしたがって説明する。
表2〜表5において、Y、M、C、Kは、それぞれ、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色を示す。a、b、c、θ1 、θ2 は、図22において定義されたものである。また、パターン形状の欄の「網点」は、従来の網点を発生させる方法で形成した階調パターン画像であることを示し、同欄の「ライン」は、上述の実施形態で説明したライン状に成長させた階調パターンPSG1,2で形成した階調パターン画像であることを示している。本具体例においては、それぞれ表に示した条件のもとで、各階調パターン画像を作成してそれぞれ重ね合わせることにより、カラー画像を形成して評価した。ここで、表2及び表3は、従来の階調再現方法又は画像形成方法により形成したカラー画像であり、表4及び表5は、本発明に係る階調再現方法又は画像形成方法により形成したカラー画像である。
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】
表2及び表3から明らかなように、従来の階調再現方法による場合には、色ムラ及びテクスチャノイズの双方を満足させることはできないことが分かる。これに対して、表4及び表5から明らかなように、本発明の階調再現方法によるときには、色ムラ及びテクスチャノイズの双方とも満足させることができる。
【0068】
以上説明したように、本実施形態においては、低濃度の部分において階調の微小増加にともなってドットが線状に成長し且つその成長の過程において1本の線上に複数のドットが離散的に現れる互いにスクリーン角の90度異なる2つの階調パターンPSG1,2を用いるので、印字位置にバラツキがあった場合でも、当該2色のドットの重なる面積の変化を少なくすることができ、色ズレ又は色ムラの発生を抑えることができる。
【0069】
しかも、2色に対応するこれら第1と第2の階調パターンPSG1,2による階調パターン画像PSF1,2が、スクリーン角が互いに直交するライン状のパターンにより形成されているので、残りの2色に対応する第3と第4の階調パターン画像PSF3,4のスクリーン角を設定する自由度が増える。そして、残りの2色については、第1と第2のライン状の階調パターン画像PSF1,2に対し、スクリーン角の差がそれぞれに対して20度以上となるような網点状又はライン状の階調パターン画像に形成することができ、テクスチャーノイズの発生を抑えることができる。
【0070】
このように、本実施形態によれば、色ズレ、色ムラ、及びテクスチャーノイズのない多色画像又はフルカラー画像を得ることができる。
上述の実施形態においては、第1と第2の階調パターン画像PSF1,2を、それぞれ、スクリーン角14度とスクリーン角104度のライン状のパターンで形成したが、本発明はこれに限られることなく、同一サイズの階調パターンPSGによってドットの成長方向を90度異ならせたものとすればよい。そのような他の例を次に説明する。
【0071】
図17及び図18は本発明に係る他の例の階調パターンPSG5,6及びそれによる階調パターン画像PSF5,6を示す図である。
階調パターン画像PSF5,6は、画像情報の濃度レベルが「12」の場合の例を示す。これらの階調パターンPSG5,6によると、スクリーン角がそれぞれ135度又は45度の階調パターン画像PSF5,6が得られる。
【0072】
階調パターン画像PSF5,6は、それぞれ135度又は45度の方向に延びるライン形状となっている。図示は省略したが、濃度レベルが「3」の場合には、階調パターン画像PSFはそれぞれ135度又は45度の方向に連なる点線形状となる。濃度レベルが「26」の場合には、隣り合うラインと最初に接触し、濃度レベルが「27」以上になると、それぞれ135度又は45度の方向に空白部が点在する形状となる。
【0073】
このように、2色に対応して、ライン状の階調パターン画像のスクリーン角を135度及び45度に設定したときには、残りの2色については、表1の(ア)(イ)(ク)の中から2つを選んでドット形状の階調パターンPSGを設定するか、又は(ア)(イ)(ク)の中から1つを選んでライン状に直交する階調パターンPSGを設定すればよい。
【0074】
また階調パターンPSGとして閾値マトリクスを用いることなく、入力された画像情報の各濃度レベルに対して個別に出力パターン(濃度パターン)を用いる方法つまりルック・アップ・テーブルを用いる方法においても、その出力パターンのうちの2つの出力パターンを、上述のように設定することによって同様の効果を得ることができる。
【0075】
上述の実施形態において、3色によってフルカラーの画像を形成する場合には、いずれか2色について上述の階調パターンPSG1,2を用い、他の1色についての階調パターンPSG3のスクリーン角をそれと20度以上異ならせればよい。階調パターンPSGのサイズ、閾値の配置などは、上述した以外に適宜変更することができる。また、画像形成部10又は画像形成装置1の全体又は各部の構造、形状、個数、材質などは、上述した以外の種々のものとすることができる。
【0076】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2の発明によると、色ズレ又は色ムラの発生を抑えることができ、テクスチャの目立ちの少ないカラー画像又は多色画像を形成することができる。
【0078】
請求項2の発明によると、印字位置のバラツキによる画像の重なる部分の面積の変化を少なくすることができ、且つ各色成分に対応した階調パターンの間のスクリーン角の差を大きく設定することができるので、4色の色成分によるフルカラー画像を安定して形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフルカラーの画像形成装置の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】画像形成部の構成を示す断面図である。
【図3】CPUによる制御動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る階調パターンを示す図である。
【図5】図4の階調パターンによる階調パターン画像の例を示す図である。
【図6】図5の階調パターン画像により印刷したときの出力画像を示す図である。
【図7】本発明に係る他の1つの階調パターンを示す図である。
【図8】図7の階調パターンによる階調パターン画像の例を示す図である。
【図9】図8の階調パターン画像により印刷したときの出力画像を示す図である。
【図10】比較のための従来の階調パターンを示す図である。
【図11】図10の階調パターンによる階調パターン画像の例を示す図である。
【図12】図11の階調パターン画像により印刷したときの出力画像を示す図である。
【図13】従来の他の1つの階調パターンを示す図である。
【図14】図13の階調パターンによる階調パターン画像の例を示す図である。
【図15】図14の階調パターン画像により印刷したときの出力画像を示す図である。
【図16】本発明に係る階調パターンと従来の階調パターンとの比較を示す図である。
【図17】本発明に係る他の例の階調パターン及びそれによる階調パターン画像を示す図である。
【図18】本発明に係る他の例の階調パターン及びそれによる階調パターン画像を示す図である。
【図19】ディザ法の動作を説明するためのブロック図である。
【図20】ルックアップ・テーブルの例を示す図である。
【図21】2色の画像の重なり状態の例を示す図である。
【図22】階調パターンのスクリーン角を説明するための図である。
【図23】テクスチャーの例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
PSG1 階調パターン(パターン、第1のパターン)
PSG2 階調パターン(パターン、第2のパターン)
PSG5 階調パターン(パターン、第1のパターン)
PSG6 階調パターン(パターン、第2のパターン)
Claims (2)
- 階調に応じてドット面積率の増減するパターンを用いて階調再現を行う階調再現装置であって、
最も低い濃度レベルからの階調の微小増加にともなうドットの成長において、当初ドットが線状に成長し且つ成長方向に1本の連続線となるまではその線上に複数のドットが離散的に現れる、互いにスクリーン角の90度異なる2つのパターンが用いられてなる、
ことを特徴とする階調再現装置。 - カラー画像についての4つの色成分の各画像データに対し、階調に応じてドット面積率の増減するパターンを用いて階調再現を行う画像形成装置であって、
1つの色成分に対して、最も低い濃度レベルからの階調の微小増加にともなうドットの成長において、当初ドットが線状に成長し且つ成長方向に1本の連続線となるまではその線上に複数のドットが離散的に現れるパターンである第1のパターンを用いて階調パターン画像を得る手段と、
他の1つの色成分に対して、最も低い濃度レベルからの階調の微小増加にともなうドットの成長において、当初ドットが線状に成長し且つ成長方向に1本の連続線となるまではその線上に複数のドットが離散的に現れるパターンであり、前記第1のパターンとはスクリーン角の90度異なる第2のパターンを用いて階調パターン画像を得る手段と、
他の2つの色成分に対して、前記第1のパターン及び前記第2のパターンとはスクリーン角が20度以上異なり且つ互いにスクリーン角の異なる第3のパターン及び第4のパターンを用いてそれぞれの階調パターン画像を得る手段と、
前記第1乃至第4の各パターンを用いて得られた各階調パターン画像を重ねてカラー画像を形成する手段と、
を有してなることを特徴とする画像形成装置。
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