JP2010171382A - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた光の取り出し効率を有し、廉価に製作することができる、窒化物半導体発光素子を提供する。
【解決手段】透光性基板1の上面に少なくとも発光層5を含む窒化物半導体層が形成されている。透光性基板1の上面には、凹部領域および凸部領域が形成され、凹部領域および凸部領域の一方は、平面的に見て、180°以上の内角を有する頂点を少なくとも一つ以上含む複数の多角形が配置されることにより形成される。凹部領域および凸部領域の他方は、平面的に見て、直線状につながらないように形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体発光素子に関し、特に、透光性基板の上面に凹凸が形成されている窒化物半導体発光素子に関する。
従来から窒化物半導体発光素子には、サファイア(Al23)基板、SiC基板、GaN基板およびスピネル(MgAl24)基板などが用いられてきた。窒化物半導体発光素子が他の化合物半導体発光素子と異なる点は、発光する光の波長に対して透光性を有する上記の基板が使用されることである。基板が透光性であるため、半導体層の表面からだけではなく基板の側面からも光を取り出すことができる。
通常の半導体発光素子においては、半導体層は数μm程度の厚みで形成されるのに対して、基板は100μm程度の厚みを有している。よって、基板の側面から光を有効に取り出すことができれば、半導体発光素子の光の取り出し効率が大幅に向上する。
窒化物半導体層の屈折率が約2.4であるのに対し、たとえば、サファイア基板の屈折率は約1.7である。このため、窒化物半導体層とサファイア基板との界面において、臨界角より大きな入射角で光が入射する場合、光は全反射される。反射された光は、窒化物半導体層の中で何度も反射する多重反射を起こす。光は多重反射している間に、半導体発光素子の表面に形成されている電極または活性層自体により吸収され減衰するため、外部に取り出される光の強度が弱くなる。
光取り出し効率を向上させることができる半導体発光素子を開示した先行文献として、特許文献1がある。特許文献1に記載された半導体発光素子では、サファイア基板の表面に円形の凸部または三角形の凸部を形成し、その上に窒化物半導体層を形成している。このようにすると、サファイア基板と窒化物半導体層との界面に到達した光を散乱させて、サファイア基板の内部に入射させることができる。その結果、サファイア基板の側面から取り出される光の割合が増え、光の取り出し効率を向上させている。
また、発光効率が極めて高い発光ダイオードを開示した先行文献として、特許文献2がある。特許文献2に記載された発光ダイオードでは、基板上に基板とは異なる材料で形成される誘電体により凸部を形成し、その上に窒化物半導体層を成長させている。凸部は六角形の形状を有し、平面的に見て、ハニカム構造のように並べられている。このように、基板表面に凹凸を設けて光を散乱させることにより、多重反射を防いで光の取り出し効率を上げている。
さらに、光の取り出し効率を改善するとともに、動作電圧を低減させることができる半導体発光素子を開示した先行文献として、特許文献3がある。特許文献3に記載された半導体発光素子では、基板側ではなくp型コンタクト層の表面に六角形の凹凸を形成することにより光の取り出し効率を改善している。
従来から用いられているサファイア基板、SiC基板、スピネル基板などは、窒化物半導体層とは異種な材料で形成されている。そのため、これらの基板上に窒化物半導体層を成長させると、基板と窒化物半導体との格子定数不整または熱膨張係数差により貫通転位などの欠陥が多数発生する。
窒化物半導体膜の貫通転移が低減される窒化物半導体構造を開示した先行文献として、特許文献4がある。特許文献4に記載された窒化物半導体構造においては、ラテラル成長を促進して結晶品質を向上させるために、基板の成長面に基板と同一の材料で凹部および凸部が形成される。凹部は複数の方向の線状の溝によって構成され、各々の溝に垂直な方向への窒化物半導体膜の成長を促進させることができ、活性層に到達する貫通転位密度を低減させて、発光効率の高い発光ダイオードを作製可能にしている。
また、基板の反りを抑制することにより結晶性が良好である窒化物半導体基板を開示した先行文献として、特許文献5がある。特許文献5に記載された窒化物半導体基板では、基板表面に多角形または円形の凹部を形成し、その上に窒化物半導体膜を成長させることにより、凹部中央に貫通転位を集束させて基板の反りを低減している。
特開2005−317931号公報 特開2008−153634号公報 特開2005−259970号公報 特許4016062号公報 特開2002−208757号公報
特許文献1〜4に記載された半導体発光素子のように、基板上またはp型コンタクト層上に凹凸を形成した場合にも、凹凸の形状および配置によっては光を有効に散乱させることができない。そのため、発光した光が半導体層内で多重反射して減衰し、光の取り出し効率が悪い場合があった。また、特許文献5に記載された窒化物半導体基板においては、基板の反りを低減するために凹部を形成しているが、凹部の形状について特に限定していない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、有効に光を散乱することができる凹凸を基板上に高密度に配置することができ、優れた光の取り出し効率を有する、窒化物半導体発光素子を提供することを目的とする。
本発明に係る窒化物半導体発光素子は、透光性基板の上面に少なくとも発光層を含む窒化物半導体層が形成されている。透光性基板の上面には、凹部領域および凸部領域が形成され、凹部領域および凸部領域の一方は、平面的に見て、180°以上の内角を有する頂点を少なくとも一つ以上含む複数の多角形が配置されることにより形成される。凹部領域および凸部領域の他方は、平面的に見て、直線状につながらないように形成される。
本発明によれば、基板上に180°以上の内角を有する多角形形状の凹部領域または凸部領域を形成することにより、その内角の反対側に空間が形成される。この空間に隣り合う凹部領域または凸部領域を配置することにより、凹部領域および凸部領域を近接して高密度に基板上に形成することができる。
発光層から発光された光は、基板の上面に形成されたこの凹部領域と凸部領域との境界において散乱されて基板の内部に入射する。よって、基板上に凹部領域と凸部領域との境界を高密度に配置することにより、光を基板の内部に高い割合で入射させることができる。その結果、基板から取り出される光を増やすことができ、取り出し効率の優れた窒化物半導体発光素子を製作することができる。
本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す断面図である。 (A)は、比較例の窒化物半導体発光素子における透光性基板上面の凹部領域および凸部領域を示す平面図、(B)は、凹部領域および凸部領域の一部分を拡大して示す平面図、(C)は、光が凹部領域および凸部領域において散乱せずに通過する状態を示す平面図である。 比較例の窒化物半導体発光素子における透光性基板上面の凹部領域および凸部領域を示す平面図である。 (A)は、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子における透光性基板の上面に形成される凸部領域および凹部領域を示す平面図であり、(B)は、凸部領域および凹部領域の一部分を拡大して示す平面図である。 (A)は、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子における透光性基板の上面に形成される凸部領域および凹部領域を示す平面図であり、(B)は、凸部領域および凹部領域の一部分を拡大して示す平面図である。 実験例2において作製された窒化物半導体発光素子の構造を示す断面図である。
以下、この発明に基づいた一実施の形態における窒化物半導体発光素子について、図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す断面図である。図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体発光素子は、透光性基板1の上面に、凹部領域および凸部領域が形成されている。透光性基板1として、たとえば、サファイア基板を用いることができる。
透光性基板1の上面に図示しないGaNから成るバッファ層が形成されている。バッファ層は透光性基板1の上面において、少なくとも凸部領域の上面および凹部領域の底面に形成されている。バッファ層として、AlNから成るバッファ層を形成してもよい。後述するように、AlNバッファ層を形成することにより、窒化物半導体発光素子の光出力を向上させることができる。GaNバッファ層の上面に、透光性基板1の凹凸に対応する凹凸を有する、厚さが3μm程度のノンドープのGaN層2が形成されている。
ノンドープのGaN層2の上面に、厚さが2μm程度のn型GaN層3が形成されている。n型GaN層3の上面に、ノンドープのGaNとInGaNとから構成されるSL(Semiconductor superlattice)層4が形成されている。SL層4の上面に発光層5が形成されている。
発光層5は、GaNから成るバリア層とInGaNから成るウェル層とを交互にそれぞれ6層積層されたMQW(Multiple-Quantum Well)で構成されている。発光層5の上面に、厚さが20nm程度のp型AlGaN層6が形成されている。p型AlGaN層6の上面に、厚さが80nm程度のp型GaN層7が形成されている。
p型GaN層7の上面に、厚さが200nm程度の電流拡散層8が形成されている。電流拡散層8は、ITO(酸化インジウムスズ)により構成されている。電流拡散層8およびn型GaN層3の上面を一部を除いて覆うように、絶縁性保護膜9が形成されている。絶縁性保護膜9は、厚さが200nm程度のSiO2で構成されている。
絶縁性保護膜9が覆っていない部分の電流拡散層8の上面にp型パッド電極11が形成され、絶縁性保護膜9が覆っていない部分のn型GaN層3の上面にn型パッド電極10が形成されている。n型パッド電極10およびp型パッド電極11は、厚さが20nm程度のTi、厚さが30nm程度のMoおよび厚さが500nm程度のAuが積層されて形成されている。
以下、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の形成方法を説明する。まず、透光性基板1として、たとえば、c面サファイア基板に凹部領域および凸部領域を形成するため、サファイア基板の上面にレジストをパターニングする。レジストをマスクとしてドライエッチングを行ない、サファイア基板に1μm程度の深さまでエッチングする。
次に、サファイア基板上からレジストを除去する。上面に凹部領域および凸部領域が形成されたサファイア基板をMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Depositon)装置に導入する。装置内でサファイア基板に1100℃の水素を流しながら、クリーニングを5分間行なう。
その後、サファイア基板上にGaNから成るバッファ層を成長させる。バッファ層の上に、ノンドープのGaN層2を3μm程度の厚さまで成長させ、その上にn型GaN層3を2μm程度の厚さまで成長させる。n型GaN層3の上に、ノンドープのGaNとInGaNとから構成されるSL層4を成長させ、SL層4の上にGaNから成るバリア層とInGaNとから成るウェル層を6周期成長させたMQWから成る発光層5を成長させる。発光層5の上にp型AlGaN層6を20nm程度の厚さまで成長させ、その上にp型GaN層7を80nm程度の厚さまで成長させる。
上記、GaNから成るバッファ層は、少なくともサファイア基板上の上面の凸部領域の上面および凹部領域の底面に形成される。サファイア基板の上面にノンドープのGaN層2を成長させる際、バッファ層が形成された凸部領域の上面および凹部領域の底面においてGaNがそれぞれ成長し、やがて、会合してつながる。
p型GaN層7の表面に、電流拡散層8およびコンタクト電極としてITOを200nm程度の厚さまでスパッタリングする。その上に、コンタクト電極をパターニングするためのレジストを形成する。このレジストをマスクにして、塩酸またはシュウ酸を含むエッチング液を用いてITOをエッチングする。
その後、レジストを除去し、上記工程で積層された積層体を酸素を含む雰囲気中でアロイする。そうすると、p型AlGaN層6およびp型GaN層7の活性化、電流拡散層8とp型GaN層7とのオーミックコンタクト抵抗の低減、および、ITOの透明化が同時に行なわれる。
次に、メサエッチング用のレジストを上記積層体の上面に形成する。このレジストをマスクにして、ICP(Inductively coupled plasma)によりメサエッチングを行ない、n型GaN層3を積層体の表面に露出させる。その後、絶縁性保護膜9としてSiO2を200nm程度の厚さまで形成する。
絶縁性保護膜9には、n型パッド電極10およびp型パッド電極11が形成される位置に開口部が形成される。開口部を形成するために、絶縁性保護膜9の上面に、開口部に対応するようにレジストがパターニングされる。このレジストをマスクにして、CHF3ガスを用いてドライエッチングを行なう。p型パッド電極11の形成位置ではITOが露出するまで、n型パッド電極10の形成位置ではn型GaN層3が露出するまでエッチングする。
ここで、絶縁性保護膜9を構成するSiO2と電流拡散層8を構成するITOとに対する、エッチングガスであるCHF3のエッチング選択比は5以上である。よって、CHF3によるエッチングに対し、ITOはエッチングストップ層として機能する。また、絶縁性保護膜9を構成するSiO2とn型GaN層3とに対する、エッチングガスであるCHF3のエッチング選択比は5以上である。よって、CHF3によるエッチングに対し、n型GaN層3はエッチングストップ層として機能する。
次に、レジストを除去した後、パッド電極形成用のレジストを新たに形成する。このレジストをマスクにして、Tiを20nm程度、Moを30nm程度、Auを500nm程度の厚さまで蒸着する。レジスト上に蒸着された金属をレジストと共に除去する、いわゆるリフトオフ法によりn型パッド電極10およびp型パッド電極11を同時に形成する。このようにして、本実施の形態に係る、窒化物半導体発光素子が形成される。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子は、電流拡散層8およびコンタクト電極により、発光素子の全面に電流が効率よく流されるため、発光層5の全面において均一に発光する。発行した光は、発光層5から窒化物半導体層を伝播して、サファイア基板とノンドープのGaN層2との界面に到達する。サファイア基板の上面に凹部領域および凸部領域が形成されているため、界面における光の反射が抑制されて、サファイア基板の内部に光が効率よく入射する。
サファイア基板の屈折率は約1.7程度であり、一般的に用いられる、屈折率が約1.5程度のモールド樹脂と比較的近い屈折率を有している。このため、サファイア基板に入射した光は、サファイア基板の裏面または側面から外部に効率よく取り出される。また、サファイア基板の上面に形成される凹部領域および凸部領域を所定の形状および配置にすることにより、さらに光の取り出し効率を向上させることができる。
以下、透光性基板1の上面に形成される凹部領域および凸部領域について説明する。まず、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子に対する比較例を説明する。図2(A)は、比較例の窒化物半導体発光素子における透光性基板上面の凹部領域および凸部領域を示す平面図、(B)は、凹部領域および凸部領域の一部分を拡大して示す平面図、(C)は、光が凹部領域および凸部領域において散乱せずに通過する状態を示す平面図である。
窒化物半導体発光素子の発光層5で発生する光は、半導体層内を伝播して透光性基板1の上面に到達するが、このとき、光の進行方向が透光性基板1の上面に対して平行となっている場合がある。この場合、光は、反射または散乱により進行方向を変えられない限り、透光性基板1の内部に入射しない。
図2(C)に示すように、透光性基板1の上面に六角形14の凸部領域を形成した場合、光は凹部領域を矢印で示すように直進する可能性がある。このような光は、素子内で多重反射を繰り返すうちに減衰して、基板の外部に取り出すことができない。よって、形成された凹部領域および凸部領域が、光の取り出し効率の改善に寄与できない場合がある。なお、凹部領域と凸部領域は逆でもよく、凹部領域が六角形14の形状に形成されていてもよい。
図3は、比較例の窒化物半導体発光素子における透光性基板上面の凹部領域および凸部領域を示す平面図である。図3に示すように、透光性基板の上面に円形15の凸部領域を形成した場合、光は凹部領域を矢印で示すように直進する可能性がある。このような光は、素子内で多重反射を繰り返すうちに減衰して、基板の外部に取り出すことができない。よって、形成された凹部領域および凸部領域が、光の取り出し効率の改善に寄与できない場合がある。なお、凹部領域と凸部領域は逆でもよく、凹部領域が円形の形状に形成されていてもよい。
凸部領域および凹部領域を上記の六角形14および円形15の形状で形成した場合でも、その配置によっては、光が素子内を直進して多重反射することを防ぐことができる。図2(A)に示すように、隣り合う六角形同士の間隔をL1、六角形の対向する辺同士の間隔をL2とする。この場合、図2(C)に示すように、光が直進可能な幅L3は、L3=√3/2×L1−√3/6×L2で表される。このL3≦0のとき、光は凹部領域と凸部領域の境界に当たって散乱されることになる。
透光性基板1の上面に微細な形状から成る凸部領域および凹部領域を形成するためには、レジストをパターニングするステッパーが使用される。このステッパーは、微細な形状を作製できるものほど高価になる。そのため、図2(A)に示す六角形14において、L1,L2を小さくすると、ステッパーが高価になるため発光ダイオードの製造コストが上昇してしまう。発光ダイオードの製造には、一般に、1μm程度のサイズの形状を作製可能なステッパーが使用されている。
そこで、一般のステッパーで形成できる、L1=1μmとすると、L3≦0となるのは、L2≧3μmのときである。つまり、六角形14の対向する辺の間隔を3μm以上で形成しなければ、透光性基板1との界面近傍の半導体層内を透光性基板1の上面と平行に光が直進することを防ぐことができない。
図2(B)で示すように、六角形14の内角γは180°以下である。そのため、複数の六角形14を配置する際に、内角γを有する頂点における一辺とその隣辺とで挟まれる領域の反対(360°−γ)側に、隣り合う六角形14を接することなく近接して配置し、光が素子内を直進することを防ごうとすると、凸部領域および凹部領域のサイズが大きくなってしまう。
さらに、上記のステッパーを使用する方法より廉価な方法として、コンタクト式露光装置を用いて、透光性基板の上面に凸部領域および凹部領域を形成する方法がある。この場合、作製可能な形状のサイズは一般に2μm程度となる。そこで、L1=2μmとすると、L3≦0となるのは、L2≧6μmのときである。よって、コンタクト式露光装置を用いた場合、六角形14の対向する辺の間隔を6μm以上で形成しなければ、透光性基板1との界面近傍の半導体層内を透光性基板1の上面と平行に光が直進することを防ぐことができない。
同様に、図3に示すような円形15の凸部領域を形成した場合において、円の半径をr、隣り合う円同士の間隔をL4とする。この場合、光が直進可能な幅L5は、L5=√3/2×L4+(√3−2)×rで表される。一般のステッパーを用いてレジストをパターニングし、透光性基板1の上面に円形15の凸部領域を形成する場合、1μm程度のサイズの形状が作製可能である。
そこで、一般のステッパーで形成できる、L4=1μmとすると、このL5≦0となるのは、r≧4.8μmのときである。つまり、直径9.6μm以上の円形15で形成しなければ、光が透光性基板1の上面を透光性基板1の上面と平行に直進することを防ぐことができない。
このように、凸部領域を六角形14または円形15で形成した場合、光の多重反射を防ぐためには、凸部領域を3μm以上のサイズで形成しなければならない。しかし、光の散乱確率を上げて、透光性基板1からの光の取り出し効率を良くするためには、凸部領域および凹部領域のサイズを小さくして凸部領域と凹部領域との境界を透光性基板1上に高密度に配置した方がよい。このため、凸部領域および凹部領域の大きさを大きくせずに、透光性基板1の上面に高密度に配置できる形状を有する凸部領域および凹部領域が必要である。
以下、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、透光性基板1の上面に形成される凸部領域および凹部領域について説明する。図4(A)は、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子における透光性基板の上面に形成される凸部領域および凹部領域を示す平面図であり、(B)は、凸部領域および凹部領域の一部分を拡大して示す平面図である。
図4(A)に示すように、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の透光性基板1の上面は、複数の凸部領域および凹部領域が形成されている。図4(A)において、凸部領域を多角形12で形成し、凹部領域を多角形12を除いた形状としてもよいし、凹部領域を多角形12で形成し、凸部領域を多角形12を除いた形状としてもよい。
図4(B)に示すように、凸部領域および凹部領域の一方は、平面的に見て、180°以上の内角αを有する頂点を少なくとも一つ以上含む多角形12で形成されている。図4(A)に示すように、多角形12は180°以上の内角αを3つ有し、透光性基板1の上面に複数配置されている。
さらに、凸部領域および凹部領域の他方は、平面的に見て、直線状につながらないように形成されている。そのため、透光性基板1の上面は全体的に複数の凸部領域および凹部領域が形成され、透光性基板1との界面近傍の半導体層内を透光性基板1の上面と平行に進む光は、全方位において必ず凸部領域と凹部領域との境界に存在する側面に当たることになる。側面に当たった光は、散乱して透光性基板1の内部に入射する。
このように凸部領域および凹部領域を形成することにより、透光性基板1との界面近傍の半導体層内を透光性基板1の上面と平行に直進する光を散乱させて、透光性基板1の内部に入射させることができる。その結果、透光性基板1の側面または下面から取り出される光が増えるため、発光素子の光の取り出し効率の向上が図られる。
また、多角形12が180°以上の内角αを有する頂点を少なくとも一つ以上含んでいるため、複数の多角形12を配置する際に、内角αを有する頂点における一辺とその隣辺とで挟まれる領域の反対(360°−α)側に空間ができ、この空間に隣り合う多角形12を接することなく近接して配置することができる。さらに、多角形12は、放射状に突出する突出部を複数有し、隣り合う突出部同士の間に凹みが形成され、この多角形の凹みに、隣り合う多角形の突出部が配置されるようにしてもよい。
このように多角形12を配置することにより、多角形12の大きさを大きくすることなく凹部領域と凸部領域との境界を透光性基板1の上面に高密度に形成できる。そのため、透光性基板1との界面近傍の半導体層内を直進する光を散乱させて、透光性基板1の内部に高い割合で入射させることができる。また、これらの凸部領域および凹部領域は通常のステッパーで形成できるため、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を廉価に作成することができる。
図5(A)は、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子における透光性基板の上面に形成される凸部領域および凹部領域を示す平面図であり、(B)は、凸部領域および凹部領域の一部分を拡大して示す平面図である。
図5(A)に示すように、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の透光性基板1の上面には、凸部領域および凹部領域が形成されている。図5(A)において、凸部領域を多角形13で形成し、凹部領域を多角形13を除いた形状としてもよいし、凹部領域を多角形13で形成し、凸部領域を多角形13を除いた形状としてもよい。
図5(B)に示すように、凸部領域および凹部領域の一方は、平面的に見て、180°以上の内角βを有する頂点を少なくとも一つ以上含む多角形13で形成されている。図5(A)に示すように、多角形13は180°以上の内角βを4つ有し、透光性基板1の上面に複数配置されている。
さらに、凸部領域および凹部領域の他方は、平面的に見て、直線状につながらないように形成されている。そのため、透光性基板1の上面は全体的に複数の凸部領域および凹部領域が形成され、透光性基板1との界面近傍の半導体層内を透光性基板1の上面と平行に進む光は、全方位において必ず凸部領域と凹部領域との境界に存在する側面に当たることになる。側面に当たった光は、散乱して透光性基板1の内部に入射する。
このように凸部領域および凹部領域を形成することにより、透光性基板1との界面近傍の半導体層内を透光性基板1の上面と平行に直進する光を散乱させて、透光性基板1の内部に入射させることができる。その結果、透光性基板1の側面または下面から取り出される光が増えるため、発光素子の光の取り出し効率の向上が図られる。
また、多角形13が180°以上の内角βを有する頂点を少なくとも一つ以上含んでいるため、複数の多角形13を配置する際に、内角βを有する頂点における一辺とその隣辺とで挟まれる領域の反対(360°−β)側に空間ができ、この空間に隣り合う多角形13を接することなく近接して配置することができる。さらに、多角形13は、放射状に突出する突出部を複数有し、隣り合う突出部同士の間に凹みが形成され、この多角形の凹みに、隣り合う多角形の突出部が配置されるようにしてもよい。
このように多角形13を配置することにより、多角形13の大きさを大きくすることなく凹部領域と凸部領域との境界を透光性基板1の上面に高密度に形成できる。そのため、透光性基板1との界面近傍の半導体層内を透光性基板1の上面と平行に直進する光を散乱させて、基板の内部に高い割合で入射させることができる。また、これらの凸部領域および凹部領域は通常のステッパーで形成できるため、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を廉価に作成することができる。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子は、上記の構成を有することにより、透光性基板1とノンドープのGaN層2との界面において、あらゆる角度に放射された光を全反射させずに散乱させることができる。よって、素子内における多重反射により電極層および活性層において光が吸収されて減衰することを防いで、光の取り出し効率を向上させることができる。なお、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、透光性基板の上面に形成される凹部領域または凸部領域の多角形の形状は、図4,3に示す多角形の形状に限られない。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、凹部領域または凸部領域の多角形を構成する辺は、窒化物半導体層における結晶面と平行である辺を含むようにしてもよい。こうすることで、透光性基板1の上面に窒化物半導体層が成長する際、窒化物半導体層の結晶面と透光性基板1の凸部領域の上面および凹部領域の底面とが平行となるため、互いの面が密着する。
この状態で、凸部領域および凹部領域を埋め込むように窒化物半導体層を成長させることにより、ボイドの発生を防ぐことができる。ボイドは、屈折率が1に近い孤立領域となるため、そこに光が到達すると反射されやすい。そのためボイドが発生すると、光は透光性基板1の内部に入射しにくくなり、窒化物半導体層内に戻る確率が高くなる。よって、ボイドの発生を防ぐことにより、窒化物半導体発光素子の光の取り出し効率を向上させることができる。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、凹部領域または凸部領域の多角形は、窒化物半導体層における結晶軸の<11−20>方向の辺で構成されるようにしてもよい。窒化物半導体層は、六角形の結晶が敷き詰められて結晶成長するため、凹部領域または凸部領域の多角形を構成する辺が、この六角形の辺と平行でない場合、成長した結晶にボイドが発生してしまう。
そのため、凹部領域または凸部領域の多角形を上記のように構成することにより、さらにボイドの発生を低減して、窒化物半導体発光素子の光の取り出し効率を向上させることができる。また、窒化物半導体層の成長初期には、結晶内または結晶間の界面に転位が発生するが、横方向成長が進むと、転位が曲げられ、貫通転位を低減することができる。この結果、内部量子効率を向上させることができる。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、凹部領域および凸部領域の幅が20μm以下であるようにしてもよい。通常、発光ダイオードの1チップ内において、発光領域の幅は、狭いところで20μm程度である。その幅の中に凹部領域および凸部領域の境界が1箇所は少なくとも含まれるように形成されるのが好ましい。
凹部領域および凸部領域の幅が20μmより大きくなると、その領域内で多重反射を繰り返してしまう。凹部領域および凸部領域の幅が長くなるほど多重反射の回数が多くなり、それに従って、電極層および活性層における光吸収が増え、光の取り出し効率が低下してしまう。凹部領域および凸部領域の幅が20μm以下であれば、その領域内で起こる反射は数回であるため、影響は小さく、光取り出し効率を高く維持することができる。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、凹部領域および凸部領域の高さまたは深さが40nm以上であるようにしてもよい。凹部領域および凸部領域により十分な光の散乱効果を得るには、光の波長の1/4以上の高さが必要である。この波長は、屈折率を考慮した光路長で考える必要がある。
窒化物半導体層の屈折率は、光の波長および窒化物半導体層の組成により変化するが、略2.5程度である。窒化物半導体発光素子の発光波長は、400nm以上である場合が多い。よって、凹部領域および凸部領域の必要な高さは、400nm×1/4×1/2.5=40nm以上となる。凹部領域の深さおよび凸部領域の高さを40nm以上にすることにより、透光性基板1の上面において、有効に光を散乱させることができ、光の取り出し効率の改善を図ることができる。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、凹部領域および凸部領域の側面がテーパ状であるようにしてもよい。凹部領域および凸部領域の側面をテーパ状にするために、透光性基板をエッチングする際にマスクとして使用するレジストの側面をテーパ状にする。つまり、レジストの断面を、略台形のような形状にする。このような形状のレジストをマスクにエッチングすると、透光性基板1の凹部領域および凸部領域の側面をテーパ状にすることができる。
凹部領域および凸部領域の側面をテーパ状にすると、側面の面積が増えて光が当たりやすくなり、また、その側面の傾きによって光が良好に散乱されて透光性基板1の中に入射されやすくなる。よって、透光性基板1の側面から効率よく光を取り出すことができる。
また、凹部領域および凸部領域の側面がテーパ状になっていない場合、凸部領域の側面が垂直になっているため、結晶は凹部領域の底面から真上にまっすぐ成長する。そのため、凸部領域の上面に成長した結晶と整合性良く会合することができず、ボイドが発生しやすくなる。
そこで、凹部領域および凸部領域の側面がテーパ状になっていると、このテーパに沿って結晶が横方向にも成長していくため、凸部領域の上面に成長した結晶と整合性良く会合することができる。さらに、凹部領域および凸部領域の側面がテーパ状になっていると、凸部領域の上面の面積が小さくなり凸部領域の上面に成長する結晶の成長速度が遅くなる。その結果、凹部領域の底面から成長した結晶と、凸部領域の上面に成長した結晶の高さの差が小さくなるため、結晶が会合しやすく発生するボイドが低減する。ボイドが低減することにより、発光素子の光の取り出し効率が向上される。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、凹部領域が、平面的に見て、直線状につながらないように形成される場合、平面的に見て、凹部領域は連続してつながるように形成されてもよい。このようにすると、凹部領域は、直線状にはつながっていないが、曲がった形ではつながっている。凹部領域がつながらずに孤立状態になっている場合、結晶成長させる際の原料ガスが凹部領域内の隅々に流れにくいため、凹部領域の隅部にボイドが発生しやすい。
凹部領域が連続してつながるように形成されることで、結晶成長させる際の原料ガスが凹部領域内の隅々まで行き渡るため、凹部領域内にボイドが発生しにくい。このように、ボイドの発生を低減することで、透光性基板1とノンドープのGaN層2との間の界面において効率よく光を散乱させて、透光性基板1内に入射する光を増やし、発光素子の光取り出し効率を向上させることができる。
また、凹部領域内に原料ガスが滞りなく到達することで、凹部領域および凸部領域に安定して結晶が成長し、その後、凹部領域内の結晶と凸部領域上の結晶とが会合する。そのため、結晶内または結晶間に発生した転位が曲げられ、透光性基板の表面に達する貫通転位を低減できるため、内部量子効率を向上させることができる。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、凸部領域が、平面的に見て、180°以上の内角を有する頂点を少なくとも一つ以上含む複数の多角形が配置されることにより形成される場合、平面的に見て、凸部領域は不連続に形成されるようにしてもよい。多角形が複数配置される凸部領域を不連続に形成することにより、隣り合う凸部領域同士が接近しつつも離隔して配置されることにより、凹部領域が直線状につながらないようにすることができる。このようにして、透光性基板の上面を光が直進することを防ぎ、光を散乱させて透光性基板の内部に入射させることができる。その結果、透光性基板の側面または下面から取り出される光が増えるため、発光素子の光の取り出し効率の向上が図られる。
また、凸部領域を不連続に形成することにより、凸部領域と凹部領域との境界を多くすることができる。そのため、凸部領域および凹部領域で成長した結晶が会合して、結晶内および結晶界面で成長した転位が曲げられて貫通転位が低減される割合が増えるため、内部量子効率を向上させることができる。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、透光性基板1は、窒化物半導体層より小さい屈折率を有するようにしてもよい。透光性基板1と窒化物半導体層との界面で光が効率よく散乱することで、透光性基板1の内部に多くの光が入射する。通常、透光性基板1は樹脂または空気などで外部を覆われている。
これらの樹脂または空気などの屈折率は小さいため、透光性基板1の側面から外部に光を効率よく取り出すには、透光性基板1の屈折率も小さい方が好ましい。特に、窒化物半導体層よりも透光性基板1から効率よく光を取り出すには、窒化物半導体層よりも透光性基板1の屈折率が小さい方が好ましい。さらに好ましくは、透光性基板1の屈折率が2以下であることが好ましい。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、透光性基板1は、窒化物半導体層より発光される光の透過率が高い。透光性基板1の透過率が低い場合、透光性基板1とノンドープのGaN層2との界面で効率良く散乱して、透光性基板1の内部に多くの光が入射したとしても、透光性基板1の内部で光の吸収が起こり、外部への光の取り出し効率が低下する。
そのため、光を透光性基板1の側面から外部に効率よく取り出すには、基板の透過率が高いことが好ましく、さらに、可視光に対する透過率が90%以上であることが好ましい。可視光領域の波長に対する窒化物半導体層の透過率が90%程度であるため、透光性基板1は窒化物半導体結晶より透過率の高い、90%以上の透過率を有することが好ましい。
上記のように、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子は、窒化物半導体層が、n型窒化物半導体層、発光層5およびp型窒化物半導体層を含むようにしてもよい。このようにすることで、良好な発光層5を形成することができ、発光素子の発光効率を向上させることができる。
上記のように、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子は、p型窒化物半導体層の表面に電流拡散層8が形成されるようにしてもよい。p型窒化物半導体層の表面に電流拡散層8が形成されることにより、窒化物半導体発光素子は全面で発光し、透光性基板1に形成された凸部領域および凹部領域に均一に光が当たる。この光は散乱されて、透光性基板1の内部に入射し、その後、透光性基板1の側面から外部に効率よく取り出されるため、発光素子の光の取り出し効率の向上が図られる。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、電流拡散層8は透明導電膜を含むようにしてもよい。上記のように、たとえば、ITOを電流拡散層8に使用することにより、可視光を透過させながら電気を流すことができるため、素子内における光の吸収を低減することができる。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子において、p型窒化物半導体層または電流拡散層8の表面に、発光される光を反射する反射層が形成されるようにしてもよい。こうすることで、発光層5から放射された光のうち、透光性基板1とは反対側に放射された光は、反射層で反射されて透光性基板1側に向かい、透光性基板1と窒化物半導体層との界面の凸部領域および凹部領域によって散乱されて透光性基板1の内部に入射する。その光は、透光性基板1の側面または透光性基板1の裏面などから効率よく取り出される。
このような構造は、フリップチップマウントをする場合に特に好ましい。反射層は、たとえば、AgやAg合金などをコンタクト電極としてp型窒化物半導体層の表面に直接形成してもよい。または、透明導電膜またはn型窒化物半導体層で構成される電流拡散層8の表面にAgやAg合金などを反射層として形成してもよい。もしくは、絶縁性保護膜9の代わりに、誘電体多層膜で構成される反射層を形成してもよい。
本実施の形態において説明した数値などは例示であって、これに限られるものではない。また、本実施の形態では、透光性基板1としてc面サファイア基板を用いたが、他の面方位の基板を用いてもよい。さらに、電流拡散層8としてITOを用いたが、その他の透明導電膜、たとえば、IZO、IGOおよびICOなどを用いてもよいし、電流拡散層8にn型GaN層を用いてもよい。
電流拡散層8としてn型GaN層を用いる場合、p型GaN層を成長させた後、連続してMOCVD装置内で結晶成長させることが可能である。この場合、パッド電極がコンタクト電極として機能するため、電流拡散層8の全面にコンタクト電極を形成する必要がない。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子は、透光性基板1側をフレームなどの台座にマウントして、透光性基板1の側面から光を取り出すようにしてもよい。または、フリップチップ実装のように、パッド電極側をバンプなどでマウントし、透光性基板1の裏面および側面から光を取り出すようにしてもよい。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子をフリップチップ実装する場合は、p型GaN層の表面にAgまたはAg合金で構成され、コンタクト電極を兼ねる反射層を形成してもよい。また、電流拡散層8の上面にAgまたはAg合金で構成される反射層を形成してもよい。さらに、絶縁性保護膜9をSiO2から誘電体多層膜で構成され、反射層を兼ねるものにしてもよい。
実験例1
以下、透光性基板1の上面に形成される凸状領域または凹状領域を図2(A),2(C),3,4および5の5パターン形成し、発光素子の出力を計測した結果を示す。図4,5に示す形状では、凸部領域の最も狭い箇所の幅を1.5μm、凹部領域の最も狭い箇所の幅を1.5μmとした場合、発光素子の出力は、電圧が3.1Vで30mWとなった。
図2(A)に示す形状では、L1=1μm、L2=3.5μmとした場合、発光素子の出力は電圧が3.1Vで29mWとなった。図3に示す形状では、L4=1μm、r=5μmとした場合、発光素子の出力は電圧が3.1Vで27mWとなった。図2(C)に示す形状では、発光素子の出力は、電圧が3.1Vで20〜25mW程度となった。
このように、図3に示す形状の凸部領域または凹部領域を有する発光素子は、図2(C)に示す形状の凸部領域または凹部領域を有する発光素子と比べると、発光効率の改善は認められる。しかし、図4,5に示す形状の凸部領域または凹部領域を有する発光素子に比べると、発光効率が劣る。
この発光効率が劣る理由は、図3に示す形状の凸部領域または凹部領域を有する発光素子は、凸部領域および凹部領域の領域内の平坦部分の面積が広いことにより、凸部領域および凹部領域の内部で少数回の多重反射が起こっていることが理由として考えられる。また、凸部領域および凹部領域の境界が少ないため、転位の曲がりが不十分で貫通転位があまり減少せずに、内部量子効率が比較的低いためと考えられる。
また、窒化物半導体を形成したウエハの反りは、図2(A),2(B),3に示す形状の凸部領域または凹部領域を形成したものに比べて、図4,5に示す形状の凸部領域または凹部領域を形成したもののほうが小さかった。これは、図4,5に示す形状の凸部領域または凹部領域を形成したもののほうが、透光性基板と窒化物半導体層との接触面積が大きいため、応力が緩和しやすいためと考えられる。ウエハの反りが小さいほど、基板の研削研磨およびチップの分割の際の歩留まりが良好であった。
実験例2
以下、AlNバッッファ層16を形成した窒化物半導体発光素子の形成方法および出力の計測結果を示す。
まず、実験例1と同様に、図4または図5に示す形状の凹部領域および凸部領域を透光性基板1の表面上に形成した。透光性基板1として、サファイア基板を用いた。この透光性基板1を、DC−continuous方式により電圧を印加して行なわれるDCマグネトロンスパッタ装置のチャンバの内部のヒータ上に設置した。
ここで、透光性基板1のc面が、Alターゲットの表面と対向し、かつ、Alターゲットの表面の中心と透光性基板1のc面との最短距離が50mmとなるように透光性基板1を設置した。その状態で、ヒータによって透光性基板1を500℃に加熱した。その後、DCマグネトロンスパッタ装置のチャンバの内部に、窒素ガスのみを20sccmの流量で供給した。透光性基板1の温度を、500℃に保持した。
そして、透光性基板1とAlターゲットとの間に、DC−continuous方式により3000Wのバイアス電圧を印加して窒素プラズマを生成した。チャンバの内部の圧力を0.5Paに保持し、チャンバの内部に100vol%の窒素ガスを20sccmの流量で供給した。DCマグネトロンスパッタ法を用いた反応性スパッタにより、透光性基板1のc面上に、AlNの柱状結晶の集合体からなる厚さ25nmのAlNバッファ層16を積層した。このときのAlNバッファ層16の形成速度は、0.04nm/秒であった。
なお、DCマグネトロンスパッタ装置のカソード中のマグネットは、透光性基板1のc面の窒化中およびAlNバッファ層16の積層中のいずれの場合にも揺動されていた。また、AlNバッファ層16の積層は、予め測定しておいたAlNバッファ層16の成膜速度にしたがって所定の時間だけ行なわれ、AlNバッファ層16の厚さが25nmとなったところで窒素プラズマの発生を停止させることにより、透光性基板1の温度を低下させた。スパッタ直前のチャンバの圧力は、1×10-4Pa以下であった。
次に、AlNバッファ層16の積層後の透光性基板1をDCマグネトロンスパッタ装置のチャンバから取り出し、MOCVD装置の気相成長反応炉の内部に設置した。ここで、AlNバッファ層16の積層後の透光性基板1は、高周波誘導加熱式ヒータで加熱される場合は、グラファイト製のサセプタ上に設置される。一方、抵抗加熱式のヒータで加熱される場合は、グラファイト製のサセプタ上に置かれる石英製のトレイの上に設置される。
気相成長反応炉の内部にアンモニアガスを供給しながら、キャリアガスとして窒素ガスおよび水素ガスを供給した状態で、透光性基板1の温度を約15分間かけて1125℃まで上昇させた。気相成長反応炉の内部の圧力は常圧とし、キャリアガスである水素ガスと窒素ガスの流量比を50/50とした。
透光性基板1の温度が、1125℃で安定したのを確認した後、TMG(THROAT MIX GAS)ガスの気相成長反応炉の内部への供給を開始して、AlNバッファ層16の表面上に厚さ5μmのノンドープのGaN層2をMOCVD法により積層した。なお、TMGガスは、III族元素に対するV族元素のモル比(V族元素のモル数/III族元素のモル数)が、1500となるように気相成長反応炉の内部に供給された。
次に、透光性基板1の温度を1125℃に保持して、Siのドーピング濃度が1×1019/cm3となるようにシランガスを気相成長反応炉の内部に供給することによって、ノンドープのGaN層2の表面上に厚さ3μmのSiドープn型GaN層3をMOCVD法により積層した。
気相成長反応炉の内部へのTMGガスおよび水素ガスの供給を停止した後に、透光性基板1の温度を870℃に低下させた。そして、気相成長反応炉の内部状態が安定するのを確認した後に、原料ガスとしてのTMGガス、TMIガスおよびアンモニアガスを気相成長反応炉の内部に供給した。さらに、Siドーピング濃度が、5×1018/cm3となるようにシランガスを気相成長反応炉の内部に供給することによって、Siドープn型のGaNとInGaNとから成るn型SL層4を積層した。
次に、気相成長反応炉の内部へのTMGガスおよび水素ガスの供給を停止した後に、透光性基板1の温度を850℃に低下させた。気相成長反応炉の内部の状態が安定するのを確認した後に、原料ガスとしてのTMGガス、TMIガスおよびアンモニアガスを気相成長反応炉の内部に供給した。さらに、Siのドーピング濃度が1×1018/cm3となるように、シランガスを気相成長反応炉の内部に供給することによって、n型GaNコンタクト層の表面上に、厚さ8nmのSiドープn型In0.01Ga0.99Nバリア層を積層した。シランガスの供給を停止した後に、TMGガスおよびTMIガスを供給することによってIn0.1Ga0.9Nからなるウエル層を3nmの厚さに積層した。
上記のようにバリア層とウエル層の形成手順を繰り返すことによって、7層のn型GaNからなるバリア層と6層のIn0.1Ga0.9Nからなるウエル層とが1層ずつ交互に積層された多重量子井戸構造のMQWから成る発光層5を、n型In0.01Ga0.99Nバリア層の表面上に積層した。
次に、透光性基板1の温度を1100℃まで上昇させ、キャリアガスを窒素ガスから水素ガスに変更した。そして、気相成長反応炉の内部に、TMGガス、TMAガスおよびCP2Mgガスを2分間に亘って供給した後、TMGガスおよびTMAガスの供給を停止した。これにより、厚さ20nmのMgドープp型Al0.2Ga0.8N層6をMQW活性層である発光層5の表面上に積層した。
透光性基板1の温度を1100℃に保持するとともに、気相成長反応炉の内部にアンモニアガスを供給しながら、TMAの供給を停止した。その後、TMGガスとCP2Mgガスの供給量を変更することによって、厚さ0.2μmのMgドープp型GaN層7をp型Al0.2Ga0.8N層6の表面上に積層した。
p型GaN層7の積層後、直ちにヒータへの通電を停止するとともに、気相成長反応炉の内部に供給されるキャリアガスを水素ガスから窒素ガスに変更した。透光性基板1の温度が300℃以下になったことを確認して、上記の層が積層された透光性基板1を気相成長反応炉から取り出した。以降の工程は、実験例1と同様であるため、説明を繰り返さない。
図6は、実験例2において作製された窒化物半導体発光素子の構造を示す断面図である。図6に示すように、透光性基板1の上面にAlNバッファ層16が形成されている。AlNバッファ層16は透光性基板1の上面において、少なくとも凸部領域の上面および凹部領域の底面に形成されている。
p型GaN層7の上面に、厚さが200nm程度の電流拡散層8が形成されている。電流拡散層8は、ITOにより構成されている。電流拡散層8のおよびn型GaN層3の上面を一部を除いて覆うように、絶縁性保護膜9が形成されている。絶縁性保護膜9は、厚さが200nm程度のSiO2で構成されている。
絶縁性保護膜9が覆っていない部分の電流拡散層8の上面にp型パッド電極11が形成され、絶縁性保護膜9が覆っていない部分のn型GaN層3の上面にn型パッド電極10が形成されている。n型パッド電極10およびp型パッド電極11は、厚さが20nm程度のTi、厚さが30nm程度のMoおよび厚さが500nm程度のAuが積層されて形成されている。
このようにして作製した窒化物半導体発光素子のベアチップでの特性は、20mAで33mWであり、駆動電圧は3.0Vであった。また、(004)面におけるX線ロッキングカーブの半値幅は30arcsecであり、従来技術で製造した場合の400arcsecに比べて大幅に改善されており、高品質な結晶が得られたことが分かった。
本発明の凹部領域および凸部領域とAlNバッファ層とを用いることにより、X線ロッキングカーブの半値幅が狭くなり、かつ、ボイドが無く、貫通転位密度が低い高品質な結晶を作製することができ、発光素子の光出力が向上し、動作電圧が低減したといえる。
なお、今回開示した上記実施の形態および実験例はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態および実験例のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 透光性基板、2 ノンドープのGaN層、3 n型GaN層、4 SL層、5 発光層、6 p型AlGaN層、7 p型GaN層、8 電流拡散層、9 絶縁性保護膜、10 n型パッド電極、11 p型パッド電極、12,13 多角形、14 六角形、15 円形、16 AlNバッファ層。

Claims (16)

  1. 透光性基板の上面に少なくとも発光層を含む窒化物半導体層が形成されている窒化物半導体発光素子であって、
    前記透光性基板の上面には、複数の凹部領域および凸部領域が形成され、
    前記凹部領域および前記凸部領域の一方は、平面的に見て、180°以上の内角を有する頂点を少なくとも一つ以上含む複数の多角形が配置されることにより形成され、
    前記凹部領域および前記凸部領域の他方は、平面的に見て、直線状につながらないように形成される、窒化物半導体発光素子。
  2. 前記多角形は、放射状に突出する突出部を複数有し、隣り合う該突出部同士の間に凹みが形成され、
    前記多角形の前記凹みに、隣り合う前記多角形の前記突出部が配置される、請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
  3. 前記多角形を構成する辺は、前記窒化物半導体層における結晶面と平行である辺を含む、請求項1または2に記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 前記多角形は、前記窒化物半導体層における結晶軸の<11−20>方向の辺で構成される、請求項1〜3のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  5. 前記凹部領域および前記凸部領域の幅が20μm以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  6. 前記凹部領域および前記凸部領域の高さまたは深さが40nm以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  7. 前記凹部領域および前記凸部領域の側面がテーパ状である、請求項1〜6のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  8. 平面的に見て、直線状につながらないように形成される、前記凹部領域および前記凸部領域の前記他方が、平面的に見て、連続してつながるように形成される、請求項1〜7のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  9. 平面的に見て、180°以上の内角を有する頂点を少なくとも一つ以上含む複数の多角形が配置されることにより形成される、前記凹部領域および前記凸部領域の前記一方が、平面的に見て、不連続に形成される、請求項1〜8のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  10. 前記透光性基板は、前記窒化物半導体層より小さい屈折率を有する、請求項1〜9のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  11. 前記透光性基板は、前記窒化物半導体層より発光される光の透過率が高い、請求項1〜10のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  12. 前記窒化物半導体層が、n型窒化物半導体層、前記発光層およびp型窒化物半導体層を含む、請求項1〜11のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  13. 前記p型窒化物半導体層の表面に電流拡散層が形成される、請求項12に記載の窒化物半導体発光素子。
  14. 前記電流拡散層は透明導電膜を含む、請求項13に記載の窒化物半導体発光素子。
  15. 前記p型窒化物半導体層または前記電流拡散層の表面に、発光される光を反射する反射層が形成される、請求項13または14に記載の窒化物半導体発光素子。
  16. 前記透光性基板の上面に、AlNバッファ層が形成される、請求項1〜15のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
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