JP2010171218A - 光学素子パッケージの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】配列実装された複数の光学素子に対応するレンズ樹脂を、短時間かつ高精度に形成することが可能な光学素子パッケージの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】底部に光学素子13を実装してなる複数の凹部11aが配列された板状の構造体17を形成する。構造体17を収納した金型21のキャビティ21a内に、キャビティ21aの一辺方向から未硬化の樹脂23を注入充填する。樹脂23を硬化させることにより構造体17の凹部11aを埋め込むレンズ樹脂を形成する。キャビティ21aは、構造体17とキャビティ21aの天面との最小間隔L1と、キャビティ21a内への樹脂23の注入方向と平行な部分における構造体17とキャビティ21aの内側壁との側壁間隔L2とが、L1>L2となるように構成されている。
【選択図】図5-2
【解決手段】底部に光学素子13を実装してなる複数の凹部11aが配列された板状の構造体17を形成する。構造体17を収納した金型21のキャビティ21a内に、キャビティ21aの一辺方向から未硬化の樹脂23を注入充填する。樹脂23を硬化させることにより構造体17の凹部11aを埋め込むレンズ樹脂を形成する。キャビティ21aは、構造体17とキャビティ21aの天面との最小間隔L1と、キャビティ21a内への樹脂23の注入方向と平行な部分における構造体17とキャビティ21aの内側壁との側壁間隔L2とが、L1>L2となるように構成されている。
【選択図】図5-2
Description
本発明は、光学素子パッケージの製造方法に関し、特には発光素子または受光素子などの光学素子を覆うレンズ樹脂をモールド成形する工程を備えた光学素子パッケージの製造方法に関する。
チップ状の発光素子や受光素子等の光学素子をパッケージ化してなる光学素子パッケージは、例えば一対のリードフレームの一方に光学素子が搭載され、他のリードフレームと光学素子とがワイヤー接続されている。一対のリードフレームは、当該リードフレームにおける光学素子の搭載部分およびワイヤー接続部分を開口する枠状のパッケージ樹脂によって支持固定されている。また、枠状のパッケージ樹脂の開口上部には、光学素子の搭載部分およびワイヤー接続部分を封止する状態で、レンズ樹脂が設けられている。
ところで、複数のパッケージ部分が連設されたリードフレームのような基板上に複数の光学素子を実装してなる構造体に対して、各光学素子を覆う状態でレンズ樹脂を形成する方法としてキャスティング法が行われている。キャスティング法によるレンズ樹脂の形成は、次のように行われる。
まず、例えば複数のパッケージ部分が連設されたリードフレームに対してパッケージ樹脂を成形し、このリードフレームにおける各パッケージ部分上に光学素子を実装させた構造体を形成する。次に、複数のレンズ面が凹状に形成された金型に未硬化の樹脂を塗布し、各凹状部に光学素子を対応させた状態で、金型と構造体とを減圧した状態で押し圧し、金型を加熱してレンズ樹脂を硬化させる(以上、下記特許文献1参照)。
しかしながら、上述したキャスティング法では、レンズ樹脂の中に気泡が混入し易く、レンズの形状がわずかながらゆがんだりすることがある。また、レンズ樹脂の硬化に時間が掛かるため、光学素子パッケージの製造時間(turn-around time:TAT)を増大させる要因となる。
そこで本発明は、配列実装された複数の光学素子に対応するレンズ樹脂を、短時間かつ高精度に形成することが可能な光学素子パッケージの製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の光学素子パッケージの製造方法は、次の工程を順次行なう。先ず、底部に光学素子を実装してなる複数の凹部が配列された板状の構造体を形成する。次に、この構造体を収納した金型のキャビティ内に当該キャビティの一辺方向から未硬化の樹脂を注入充填する。その後、注入した樹脂を硬化させることにより、構造体の凹部を埋め込む樹脂を形成する。そして特に、キャビティは、構造体と当該キャビティの天面との最小間隔L1と、キャビティ内への樹脂の注入方向と平行な部分における当該構造体と当該キャビティの内側壁との側壁間隔L2とが、L1>L2となる構成であることが特徴的である。この樹脂は、例えばレンズ樹脂として形成される。
このような製造方法は、構造体を収納した金型のキャビティ内に樹脂を充填注入する、いわゆるモールド成形により、気泡の発生を抑えた樹脂成形が短時間で行なわれる。また特に、[構造体−キャビティの天面間の最小間隔L1]>[構造体−キャビティの内側壁との側壁間隔L2]としたことにより、構造体両側の側壁間隔L2部分における樹脂の充填速度が、最小間隔L1部分における樹脂の充填速度よりも小さく抑えられる。したがって、キャビティ内に空洞部を形成することなく、樹脂の充填が行なわれる。
以上説明したように本発明の光学素子パッケージの製造方法によれば、複数の光学素子が配列実装された構造体に対して、短時間でかつ気泡や空洞部の発生なく、短時間かつ高精度にレンズ樹脂の形成を行うことが可能になる。この結果、光学素子パッケージの形成における歩留まりの向上とTATの向上とを図ることが可能になる。
以下、本発明の各実施の形態を以下の順序で説明する。
1.第1実施形態(樹脂の供給方向における構造体−キャビティ間を調整した例)
2.第2実施形態(上流側の樹脂溜り部の体積を調整した例)
3.第3実施形態(下流側の樹脂溜り部の体積を調整した例)
4.第4実施形態(金型に突起を設けた例)
5.第5実施形態(構造体に突起を設けた例)
1.第1実施形態(樹脂の供給方向における構造体−キャビティ間を調整した例)
2.第2実施形態(上流側の樹脂溜り部の体積を調整した例)
3.第3実施形態(下流側の樹脂溜り部の体積を調整した例)
4.第4実施形態(金型に突起を設けた例)
5.第5実施形態(構造体に突起を設けた例)
<1.第1実施形態>
図1〜図6は第1実施形態の光学素子パッケージの製造方法を示す製造工程図である。以下、これらの図面にしたがって第1実施形態の光学素子パッケージの製造方法を説明する。
図1〜図6は第1実施形態の光学素子パッケージの製造方法を示す製造工程図である。以下、これらの図面にしたがって第1実施形態の光学素子パッケージの製造方法を説明する。
先ず、図1(1)に示すように、複数の光学素子パッケージを形成するためのリードフレーム1を用意する。このリードフレーム1には、縦横に複数のパッケージ部1aが設定されている。各パッケージ部1aにはそれぞれに2本のインナーリード3,5が平行に設けられており、これら2本のインナーリード3,5が枠状のアウターリード7で連結されて一体に形成されている。またインナーリード3,5のうちの一方のインナーリード3は、光学素子を搭載するためのダイパッドとして形成されている。
次に、図1(2)に示すように、リードフレーム1における各インナーリード3,5をパッケージ樹脂11で固定する。このパッケージ樹脂11は、板状の外形形状を有してリードフレーム1に対して一体に形成されている。このパッケージ樹脂11には、各パッケージ部1aにおいてインナーリード3,5の一部を露出する複数の凹部11aが形成されている。各凹部11aは、円形の開口上部からリードフレーム1側に向かって開口径を小さく絞った側壁テーパ形状に形成されていることとする。以上のような構成のパッケージ樹脂11は、金型を用いてモールド成形されたものであって良い。
次に、図2に示すように、パッケージ樹脂11における各凹部11aに露出させたダイパッド用のインナーリード3上に、光学素子13をダイボンディングする。光学素子13は、例えば発光ダイオード(light Emitting Diode:LED)等のチップ状の発光素子や、チップ状の受光素子であり、発光面や受光面等の光学機能面およびこれと反対側の面に電極を備えていることとする。このような光学素子13は、光学機能面を上方に向けた状態で、導電性接着剤を介してパッド電極3上にダイボンディングされることとする。
その後、図3の平面図、および平面図におけるA−A’断面図、B−B’断面図に示すように、光学素子13と、リードフレーム1におけるもう一方のインナーリード5とを、ワイヤー15によって接続する。
以上により、底部に光学素子13を実装してなる複数の凹部11aが配列された板状の構造体17を形成する。
次の工程を図4-1および図4-2に示す。図4-1は平面図であり、図4-2は図4-1の平面図におけるA−A’断面図およびB−B’断面図である。これらの図に示すように、上述した構成の構造体17を、金型21のキャビティ21a内に収納する。
ここで金型21は、下型21-1と、上型21-2とで構成されたもので、下型21-1の上部に上型21-2を重ね合わせた状態で、これらの間に構造体17を収納するための空間部としてのキャビティ21aが形成される構成となっている。またこの金型21には、キャビティ21a以外の空間部として、キャビティ21a内に充填注入するための樹脂が供給されるポット21b、およびポット21bとキャビティ21aとを連接する複数のランナー21cが形成されている。さらに下型21-1と上型21-2とを重ね合わせた状態においては、ランナー21cと対向する側に、下型21-1と上型21-2との間にキャビティ21aと金型21の外部とを接続するエアベント21eも設けられる。
このうち特にキャビティ21aは、上型21-2の天面に凹状のレンズ面Sが配列形成されたものであり、内部に構造体17を収納した状態において構造体17の各凹部11aに対応してレンズ面Sが配置される構成となっている。
ポット21bは、プランジャ21dが内設されるシリンジ状に構成された空間部であり、内設されたプランジャ21dの押し圧によってポット21b内の樹脂23がランナー21cを介してキャビティ21a内に供給される構成となっている。
ランナー21cは、キャビティ21aを構成する4つの壁面のうちの1つの面に、例えば均等な間隔を保って複数設けられており、ポット21b−キャビティ21c間を連通する複数の通路を構成している。尚、供給路21cは、1つのみ設けられても良いが、供給路21cを複数に分けて設けることにより、樹脂の供給を確保しつつ供給部のたわみを防止できる。
ここで、キャビティ21a内部に構造体17を収納した状態において、構造体17とキャビティ21aの天面との最小間隔をL1とする。この最小間隔L1は、キャビティ17におけるレンズ面Sを外れた天面位置と、構造体17におけるパッケージ樹脂11の上面との間の間隔L1である。また、図4-1中に一点鎖線の矢印で示したキャビティ21a内への樹脂の注入方向と平行な部分においての、構造体17とキャビティ21aの両側の内側壁との側壁間隔をL2とする。ここでは特に、構造体17の高さ(厚さ)を規定するパッケージ樹脂11の側壁と、キャビティ21aの内側壁との間隔を、側壁間隔L2とする。
この場合において、最小間隔L1>側壁間隔L2となるように、キャビティ21aの内壁形状が形成されているところが、本第1実施形態における特徴的な構成となる。
また、キャビティ21a内においての構造体17の位置合わせは、ここでの図示を省略したが、例えばキャビティ21a内に形成された位置合わせ用のピンに、構造体17に形成された孔を嵌め合わせて行うこととする。またこれにより、キャビティ21a内に所定状態で構造体17を固定配置させる。キャビティ21a内においての構造体17の固定は、ここでの図示を省略した吸着孔を下型21-1に設け、下型21-1に対して構造体17を高真空吸着させても良い。尚、キャビティ21a内に構造体17を収納する際には、あらかじめ下型21-1と上型21-2とを150〜200℃程度に加熱しておくこととする。また、ポット21b内には、未硬化の樹脂23を滴下しておく。
次の工程を図5-1および図5-2に示す。図5-1は平面図であり、図5-2は図5-1の平面図におけるA−A’断面およびB−B’断面である。これらの図に示すように、ポット21b内においてのプランジャ21dの押し上げ移動により、ポット21b内の未硬化の樹脂23を複数のランナー21cを介してキャビティ21a内に注入充填する。これにより、上述したように構造体17が収納されたキャビティ21a内の全域に未硬化の樹脂23を充填注入する。この際、キャビティ21a内の空気は、ランナー21cと対向する側に設けたエアベント21eから金型21の外に抜けるようになっている。
その後は、キャビティ21a内の全域に未硬化の樹脂23を充填注入した状態において、プランジャ21dの高さを維持して数分間加圧し続ける。
これにより、図6(1)に示すように、キャビティ21a内の全域に充填注入された未硬化の樹脂(23)を、金型21からの加熱により硬化させる。これにより、構造体17の凹部11aを埋め込むと共に各凹部11aに対応して外側に凸とあるレンズ面Sを有するレンズ樹脂25を形成する。
次に、図6(2)に示すように、構造体17とこれに一体形成されたレンズ樹脂25とを、金型(21)から取り外す。これにより、各パッケージ部1aに光学素子13を実装してなる構造体17上に、各光学素子13およびワイヤー15を封止する状態でそれぞれ凸状のレンズ樹脂25が設けられた状態となる。凸状のレンズ樹脂25は、各パッケージ部1a間で連続して一体に形成された状態となっている。
以上の後には、図6(3)に示すように、レンズ樹脂25と構造体17とを各パッケージ部1a分毎に分割する。
以上により、インナーリード3,5上に実装された光学素子13およびワイヤー15を凸状のレンズ樹脂25で封止してなる複数の光学素子パッケージ27が得られる。
上述した第1実施形態の製造方法によれば、図4-1および図4-2を用いて説明したように、レンズ樹脂25を形成するに際しては、構造体17を収納した金型21のキャビティ21a内に未硬化の樹脂を充填注入する、いわゆるモールド成形を適用している。このため、気泡の発生を抑えたレンズ樹脂25の成形を短時間で行なうことが可能である。
ここで、図5-1に示すように、キャビティ21a内への未硬化の樹脂23の充填は、未硬化の樹脂23の供給元であるポット21bに最も近い位置から開始される。このため、図示した例ではキャビティ21aの中央部分から未硬化の樹脂23の充填が開始され、ポット21bから最も遠いキャビティ21aの両端において最後に充填が開始される。
そして特に本第1実施形態においてはこのモールド成形に際して、[構造体17−キャビティ21aの天面間の最小間隔L1]>[構造体17−キャビティ21aの内側壁との側壁間隔L2]としている。これにより、構造体17両側の側壁間隔L2部分における未硬化の樹脂23の充填速度は、構造体17上の最小間隔L1部分における未硬化の樹脂23の充填速度よりも小さく抑えられる。
以上より、キャビティ21a内への未硬化の樹脂23の充填開始時から、キャビティ21a内への未硬化の樹脂23の充填完了までの間において、未硬化の樹脂23の供給先端位置は構造体17上の中央で凸となる波形に維持されることになる。
したがって、キャビティ21a内の空気をランナー21cに対向して設けたエアベント21eから金型21の外に追い出しながら、キャビティ21a内に空気溜りの空洞を残すこと無く、キャビティ21a内の全域に未硬化の樹脂23を充填することが可能になる。
比較として図7には、[構造体17−キャビティ21aの天面間の最小間隔L1]<[構造体17−キャビティ21aの内側壁との側壁間隔L2]である場合を示した。この場合、構造体17両側の側壁間隔L2部分における未硬化の樹脂23の充填速度は、構造体17上の最小間隔L1部分における未硬化の樹脂23の充填速度よりも大きくなる。このため、図7(1)に示すように、キャビティ21a内の両側周囲から未硬化の樹脂23が構造体17を囲むように回りこんで充填される。このため、ランナー21cに対向して設けたエアベント21eが、回りこんだ樹脂23によって塞がれ易く、図7(2)に示すように、キャビティ21a内に空気溜りの空洞Bが残されるのである。
以上図4-1〜図5-2に示したように[構造体17−キャビティ21aの天面間の最小間隔L1]>[構造体17−キャビティ21aの内側壁との側壁間隔L2]とした本第1実施形態の製造方法では、空気溜りの空洞を残すこと無くキャビティ21a内の全域に未硬化の樹脂23を充填することが可能になる。これにより、複数の光学素子13が配列実装された構造体17に対して、短時間でかつ気泡や空洞部の発生なく高精度に所望形状のレンズ樹脂25の形成を行うことが可能になる。この結果、光学素子パッケージ27の形成における歩留まりの向上とTATの向上とを図ることが可能になる。
<第2実施形態>
図8-1は第2実施形態の特徴部を示す平面図であり、図8-2は図8-1の平面図におけるA−A’断面およびB−B’断面である。以下、これらの図に基づいて第2実施形態の発光素子パッケージの製造方法を説明する。
図8-1は第2実施形態の特徴部を示す平面図であり、図8-2は図8-1の平面図におけるA−A’断面およびB−B’断面である。以下、これらの図に基づいて第2実施形態の発光素子パッケージの製造方法を説明する。
本第2実施形態の製造方法の特徴部は、第1実施形態の製造方法において説明したレンズ樹脂をモールド成形する際のキャビティ21aの構成に、さらに上流側樹脂溜り部31を設けたところにあり、次のように行なう。
すなわち、底部に光学素子13を実装してなる複数の凹部11aが配列された板状の構造体17を形成するまでは、第1実施形態と同様に行う。
次に、構造体17を金型21のキャビティ21a内に収納する。この金型21は、第1実施形態で説明したと同様の金型において、さらにキャビティ21a内に上流側樹脂溜り部31が設けられているところが特徴的である。
ここで、キャビティ21a内部に構造体17を収納した状態において、構造体17とキャビティ21aの天面との間の体積をV1とする。この体積V1は、レンズ面S部分および構造体17の凹部11aも含んだ体積である。そして、図8-1中に一点鎖線の矢印で示したキャビティ21a内への樹脂の注入上流部においての構造体17とキャビティ21aの内側壁との間の体積をV3とする。
この場合において、体積V1<体積V3となる大きさで上流側樹脂溜り部31が設けられていることところが特徴的な構成となる。
尚、この状態においては、第1実施形形態と同様に、キャビティ21a内において構造体17が位置合わせして収納され、また下型21-1と上型21-2とを加熱しておき、さらにポット21b内には未硬化の樹脂23を滴下しておく。
以上の状態で図9の平面図に示すように、ポット21b内の未硬化の樹脂23を複数のランナー21cを介してキャビティ21a内に注入充填し、さらにプランジャ21dの高さを維持して数分間加圧し続けることは第1実施形態と同様である。
これにより第1実施形態で図6(1)を用いて説明したように、キャビティ21a内の全域に充填注入された未硬化の樹脂(23)を、金型21からの加熱により硬化させ、各凹部11aに対応して外側に凸とあるレンズ面Sを有するレンズ樹脂25を形成する。
以降は第1実施形態と同様に、図6(2)に示すように、構造体17とこれに一体形成されたレンズ樹脂25とを金型(21)から取り外し、さらに図6(3)に示すように、レンズ樹脂25と構造体17とを各パッケージ部1a分毎に分割する。
以上により、インナーリード3,5上に実装された光学素子13およびワイヤー15を凸状のレンズ樹脂25で封止してなる複数の光学素子パッケージ27が得られる。
上述した第2実施形態の製造方法によれば、第1実施形態の効果に加えて、体積V3を有する上流側樹脂溜り部31を設けたことによる次のような効果を得ることができる。
すなわち、キャビティ21a内への未硬化の樹脂23の充填は、未硬化の樹脂23の供給元であるポット21bに最も近い位置から開始される。この際、キャビティ21a内に供給された未硬化の樹脂23は、キャビティ21a内の上流側に設けた上流側樹脂溜り31内を完全に満たした後に、構造体17−キャビティ21a天面間、および構造体17−キャビティ21a側壁間(L2部分)に供給される。これにより、構造体17−キャビティ21a天面間、および構造体17−キャビティ21a側壁間(L2部分)には、上流側樹脂溜り部31から一斉に未硬化の樹脂23の充填が開始される。
したがって、構造体17−キャビティ21a天面間においての未硬化の樹脂23の供給先端位置を、構造体17上において均等な波形に揃えることができる。つまり、第1実施形態の例では、未硬化の樹脂23の供給先端位置は、ポット21bに最も近い構造体17上の中央付近で凸となる波形となっていた。これに対して本第2実施形態では、上述したように構造体17上への樹脂23の供給が一斉に開始されることにより、中央で凸となる波形が平坦化されるのである。尚、上流側樹脂溜り部31の体積V3が大きければ大きいほど、このような平坦化の効果が高くなる。
これにより、先にキャビティ21aの対向側に達した未硬化の樹脂23が、キャビティ21aの周縁で左右に回りこんでエアベント21eを塞ぐことを防止できる。そして、このエアベント21eから金型21の外に空気を追い出しながら、キャビティ21a内に空気溜りの空洞を残すこと無く、キャビティ21a内の全域に未硬化の樹脂23を充填することが可能になる。
以上より、第1実施形態と比較して、さらに部分的な樹脂の回りこみによる空気溜りの空洞がキャビティ21a内に残り難くなる。この結果、さらに光学素子パッケージ27の形成における歩留まりの向上とTATの向上とを図ることが可能になる。
<第3実施形態>
図10-1は第3実施形態の特徴部を示す平面図であり、図10-2は図10-1の平面図におけるA−A’断面およびB−B’断面である。以下、これらの図に基づいて第3実施形態の発光素子パッケージの製造方法を説明する。
図10-1は第3実施形態の特徴部を示す平面図であり、図10-2は図10-1の平面図におけるA−A’断面およびB−B’断面である。以下、これらの図に基づいて第3実施形態の発光素子パッケージの製造方法を説明する。
本第3実施形態の製造方法の特徴部は、第1実施形態の製造方法において説明したレンズ樹脂をモールド成形する際のキャビティ21aの構成に、さらに下流側樹脂溜り部33を設けたところにあり、次のように行なう。
すなわち、底部に光学素子13を実装してなる複数の凹部11aが配列された板状の構造体17を形成するまでは、第1実施形態と同様に行う。
次に、構造体17を金型21のキャビティ21a内に収納する。この金型21は、第1実施形態で説明したと同様の金型において、さらにキャビティ21a内に下流側樹脂溜り部33が設けられているところが特徴的である。
ここで、キャビティ21a内部に構造体17を収納した状態において、構造体17とキャビティ21aの天面との間の体積をV1とする。この体積V1は、レンズ面S部分および構造体17の凹部11aも含んだ体積である。そして、図10-1中に一点鎖線の矢印で示したキャビティ21a内への樹脂の注入下流部においての構造体17とキャビティ21aの内側壁との間の体積をV4とする。
この場合において、体積V1<体積V4となる大きさで下流側樹脂溜り部33が設けられていることところが特徴的な構成となる。
尚、この状態においては、第1実施形形態と同様に、キャビティ21a内において構造体17が位置合わせして収納され、また下型21-1と上型21-2とを加熱しておき、さらにポット21b内には未硬化の樹脂23を滴下しておく。
以上の状態で図9の平面図に示すように、ポット21b内の未硬化の樹脂23を複数のランナー21cを介してキャビティ21a内に注入充填し、さらにプランジャ21dの高さを維持して数分間加圧し続けることは第1実施形態と同様である。
これにより第1実施形態で図6(1)を用いて説明したように、キャビティ21a内の全域に充填注入された未硬化の樹脂(23)を、金型21からの加熱により硬化させ、各凹部11aに対応して外側に凸とあるレンズ面Sを有するレンズ樹脂25を形成する。
以降は第1実施形態と同様に、図6(2)に示すように、構造体17とこれに一体形成されたレンズ樹脂25とを金型(21)から取り外し、さらに図6(3)に示すように、レンズ樹脂25と構造体17とを各パッケージ部1a分毎に分割する。
以上により、インナーリード3,5上に実装された光学素子13およびワイヤー15を凸状のレンズ樹脂25で封止してなる複数の光学素子パッケージ27が得られる。
上述した第3実施形態の製造方法によれば、第1実施形態の効果に加えて、体積V4を有する下流側樹脂溜り部33を設けたことによる次のような効果を得ることができる。
すなわち第3実施形態においては、キャビティ21a内への未硬化の樹脂23の充填開始時から、キャビティ21a内への未硬化の樹脂23の充填完了までの間において、未硬化の樹脂23の供給先端位置は構造体17上の中央で凸となる波形が維持される。これは、第1実施形態と同様である。しかも、凸となる波形の先端から下流側樹脂溜り部33に達した未硬化の樹脂23は、そのまま下流側樹脂溜り部33にそのまま貯蔵され、キャビティ21aの壁面に沿って左右に回りこむことはない。したがって、ランナー21cに対向して設けたエアベント21eが塞がれることが防止される。そして、このエアベント21eから金型21の外に空気を追い出しながら、キャビティ21a内に空気溜りの空洞を残すこと無く、キャビティ21a内の全域に未硬化の樹脂23を充填することが可能になる。
以上より、第1実施形態と比較して、さらに部分的な樹脂23の回りこみによる空気溜りの空洞がキャビティ21a内に残り難くなる。この結果、さらに光学素子パッケージ27の形成における歩留まりの向上とTATの向上とを図ることが可能になる。
尚、本第3実施形態は、第2実施形態と組み合わせて適用することが可能であり、キャビティ21a内に上流側樹脂溜り部31と下流側樹脂溜り部33との両方を設けても良い。この場合、上流側樹脂溜り部31の体積V3と下流側樹脂溜り部33の体積V4との合計が、キャビティ21a−構造体17間の体積V1よりも大きく設定されていることとする。
<第4実施形態>
図12は第4実施形態の特徴部を示す平面図と平面図におけるB−B’断面図である。以下、これらの図に基づいて第4実施形態の発光素子パッケージの製造方法を説明する。
図12は第4実施形態の特徴部を示す平面図と平面図におけるB−B’断面図である。以下、これらの図に基づいて第4実施形態の発光素子パッケージの製造方法を説明する。
本第4実施形態の製造方法の特徴部は、第1実施形態の製造方法において説明したレンズ樹脂をモールド成形する際のキャビティ21aの構成に、さらに突起部35を設けたところにあり、次のように行なう。
すなわち、底部に光学素子13を実装してなる複数の凹部11aが配列された板状の構造体17を形成するまでは、第1実施形態と同様に行う。
次に、構造体17を金型21のキャビティ21a内に収納する。この金型21は、第1実施形態で説明したと同様の金型21において、キャビティ21a内に向かって凸となる島状の突起部35をキャビティ21aの天面に備えている。
突起部35は、構造体17とキャビティ21aの天面とが最小間隔L1となる位置であって、特には図12の平面図中に一点鎖線の矢印で示したキャビティ21a内への樹脂の注入方向における構造体17の凹部11aの配列間に設けられることとする。例えばここでは、各パッケージ部1aの角に突起部35を配置する。
これにより、キャビティ21a内への樹脂の注入方向と平行に、凹部11aの列と突起部35の列とが交互に配置された構成となっている。ここで、図12の平面図に対するB−B’断面図は、凹部11aと突起部35とを通過する部分の断面図となっている。
また各突起部35は、それぞれが独立した島状であれば、円柱形であっても角柱形であっても良く、また平面視的に細長い形状を有していても良い。
尚、この状態においては、第1実施形形態と同様に、キャビティ21a内において構造体17が位置合わせして収納され、また下型21-1と上型21-2とを加熱しておき、さらにポット21b内には未硬化の樹脂23を滴下しておく。
以上の状態で図13の平面図に示すように、ポット21b内の未硬化の樹脂23を複数のランナー21cを介してキャビティ21a内に注入充填し、さらにプランジャ21dの高さを維持して数分間加圧し続けることは第1実施形態と同様である。
これにより第1実施形態で図6(1)を用いて説明したように、キャビティ21a内の全域に充填注入された未硬化の樹脂(23)を、金型21からの加熱により硬化させ、各凹部11aに対応して外側に凸とあるレンズ面Sを有するレンズ樹脂25を形成する。
以降は第1実施形態と同様に、図6(2)に示すように、構造体17とこれに一体形成されたレンズ樹脂25とを金型(21)から取り外し、さらに図6(3)に示すように、レンズ樹脂25と構造体17とを各パッケージ部1a分毎に分割する。
上述した第4実施形態の製造方法によれば、第1実施形態の効果に加えてさらにキャビティ21aの天面に突起部35を設けたことにより、次のような効果を得ることができる。
つまり、突起部35を設けていない第1実施形態の例では、凹部11aの配列個所において未硬化の樹脂23が凹部11a内に供給されるために、未硬化の樹脂23の供給先端の移動速度が低下する。一方、凹部11aが配列されていない個所においては、未硬化の樹脂23の供給先端は、移動速度を保って下流側に移動する。このため、凹部11aの配列個所と凹部11aが配列されていない個所とで、未硬化の樹脂23の供給先端の位置に差が生じ、全体的な未硬化の樹脂23の供給先端は波型になるのである。
これに対して第4実施形態においては、未硬化の樹脂23の充填方向に並んだ凹部11aの配列間に、突起部35を配列させたことにより、凹部11aの配列間を流れる未硬化の樹脂23の流れを抑えることができる。このため、未硬化の樹脂23の供給先端は波型の振幅を小さく押さえることが可能になるのである。したがって、凹部11a脇を流れる未硬化の樹脂23の供給先端が、凹部11aの配列部を流れる未硬化の樹脂23の供給先端よりも先にキャビティ21aの対向側に到達してしまい、凹部11a内の空気が外に逃げきれなくなることを防止できる。
以上より、第1実施形態と比較して、さらに部分的な樹脂23の回りこみによる空気溜りの空洞がキャビティ21a内に残り難くなる。この結果、さらに光学素子パッケージ27の形成における歩留まりの向上とTATの向上とを図ることが可能になる。
以上説明した第4実施形態は、第2実施形態および第3実施形態と組みあせて用いることができる。以上のように他の実施形態と組み合わせることにより、相乗的な効果を得ることができる。
<第5実施形態>
図14は第5実施形態の特徴部を示す平面図と平面図におけるB−B’断面図である。以下、これらの図に基づいて第5実施形態の発光素子パッケージの製造方法を説明する。
図14は第5実施形態の特徴部を示す平面図と平面図におけるB−B’断面図である。以下、これらの図に基づいて第5実施形態の発光素子パッケージの製造方法を説明する。
本第5実施形態の製造方法の特徴部は、第1実施形態の製造方法において説明した構造体17における凹部11aの配列間に島状の突起部37を設けたところにあり、次のように行なう。
すなわち、底部に光学素子13を実装してなる複数の凹部11aが配列された板状の構造体17の形成において、例えばパッケージ樹脂3を形成する際に、このパッケージ樹脂3に設ける凹部11aの配列間に、パッケージ樹脂3と一体に島状の突起部37を配列形成する。このような突起部37を有するパッケージ樹脂3は、例えばモールド成形されたモノであって良く、パッケージ樹脂3を形成する際に用いる金型に突起部37に対応する凹部を設けておけば良い。
構造体17を形成するまでの工程においては、パッケージ樹脂3に島状の突起部37を設ける以外は第1実施形態と同様に行う。
次に、構造体17を金型21のキャビティ21a内に収納する。この金型21は、キャビティ21aの空間構成も含めて第1実施形態で説明したと同様であって良い。
このような金型21のキャビティ21a内に、構造体17を収納する。この際、第1実施形態と同様に、構造体17の各凹部11aに対応してキャビティ21aの上型21-2に設けたレンズ面Sが配置される構成となっている。さらに第1実施形態と同様に、キャビティ21a内部に構造体17を収納した状態において、[構造体17−キャビティ21aの天面間の最小間隔L1]>[構造体17−キャビティ21aの内側壁との側壁間隔L2]となっている。
そして特に、構造体17とキャビティ21aの天面とが最小間隔L1となる位置で、図14の平面図中に一点鎖線の矢印で示したキャビティ21a内への樹脂の注入方向における構造体17の凹部11aの配列間に、突起部37の配列が設けられることが重要である。例えばここでは、各パッケージ部1aの角に突起部37が配置されていることとする。
これにより、キャビティ21a内への樹脂の注入方向と平行に、凹部11aの列と突起部37の列とが交互に配置される構成となっている。ここで、図14の平面図に対するB−B’断面図は、凹部11aと突起部37とを通過する部分の断面図となっている。
また各突起部37は、それぞれが独立した島状であれば、円柱形であっても角柱形であっても良く、また平面視的に細長い形状を有していても良い。
尚、この状態においては、第1実施形形態と同様に、キャビティ21a内において構造体17が位置合わせして収納され、また下型21-1と上型21-2とを加熱しておき、さらにポット21b内には未硬化の樹脂23を滴下しておく。
以上の状態でポット21b内の未硬化の樹脂23を複数のランナー21cを介してキャビティ21a内に注入充填し、さらにプランジャ21dの高さを維持して数分間加圧し続けることは第1実施形態と同様である。
これにより第1実施形態で図6(1)を用いて説明したように、キャビティ21a内の全域に充填注入された未硬化の樹脂(23)を、金型21からの加熱により硬化させ、各凹部11aに対応して外側に凸とあるレンズ面Sを有するレンズ樹脂25を形成する。
以降は第1実施形態と同様に、図6(2)に示すように、構造体17とこれに一体形成されたレンズ樹脂25とを金型(21)から取り外し、さらに図6(3)に示すように、レンズ樹脂25と構造体17とを各パッケージ部1a分毎に分割する。
上述した第5実施形態の製造方法によれば、第1実施形態の効果に加えてさらに構造体17に突起部37を設けたことにより、次のような効果を得ることができる。
つまり、突起部37を設けていない第1実施形態の例では、先の第4実施形態でも説明したように、凹部11aの配列個所において未硬化の樹脂23が凹部11a内に供給されるために、未硬化の樹脂23の供給先端の移動速度が低下する。一方、凹部11aが配列されていない個所においては、未硬化の樹脂23の供給先端は、移動速度を保って下流側に移動する。このため、凹部11aの配列個所と凹部11aが配列されていない個所とで、未硬化の樹脂23の供給先端の位置に差が生じ、全体的な未硬化の樹脂23の供給先端は波型になるのである。
これに対して本第5実施形態においては、未硬化の樹脂23の充填方向に並んだ凹部11aの配列間に、突起部37を配列させたことにより、凹部11aの配列間を流れる未硬化の樹脂23の流れを抑えることができる。このため、第4実施形態において図13を用いて示したと同様に、未硬化の樹脂23の供給先端においての波型の振幅を小さく押さえることが可能になるのである。したがって、第4実施形態と同様に、凹部11a脇を流れる未硬化の樹脂23の供給先端が、凹部11aの配列部を流れる未硬化の樹脂23の供給先端よりも先にキャビティ21aの対向側に到達してしまい、凹部11a内の空気が外に逃げきれなくなることを防止できる。
以上より、第1実施形態と比較して、さらに部分的な樹脂23の回りこみによる空気溜りの空洞がキャビティ21a内に残り難くなる。この結果、さらに光学素子パッケージ27の形成における歩留まりの向上とTATの向上とを図ることが可能になる。
以上説明した第5実施形態は、第2実施形態および第3実施形態と組みあせて用いることができる。またさらに第4実施形態と組み合わせることも可能であり、この場合には金型21を構成する下型21-1と上型21-2との重なりを阻害することのないように突起部35,37を配置すれば良い。以上のように他の実施形態と組み合わせることにより、相乗的な効果を得ることができる。
1…リードフレーム、3,5…インナーリード、11…パッケージ樹脂、11a…凹部、13…光学素子、17…構造体、21…金型、21-1…上型(金型)、21-2…下型(金型)、21a…キャビティ、23…未硬化の樹脂、25…レンズ樹脂、27…光学素子パッケージ、31…上流側樹脂溜り部、33…下流側樹脂溜り部、35…突起部(キャビティ)、37…突起部(構造体)、L1…最小間隔、L2…側壁間隔、V1…上部体積、V3…上流側樹脂溜り体積、V4…下流側樹脂溜り体積
Claims (8)
- 底部に光学素子を実装してなる複数の凹部が配列された板状の構造体を形成する工程と、
前記構造体を収納した金型のキャビティ内に当該キャビティの一辺方向から未硬化の樹脂を注入充填する工程と、
前記未硬化の樹脂を硬化させることにより前記構造体の凹部を埋め込む樹脂を形成する工程とを行ない、
前記キャビティは、
前記構造体と当該キャビティの天面との最小間隔L1と、当該キャビティ内への前記未硬化の樹脂の注入方向と平行な部分における当該構造体と当該キャビティの内側壁との側壁間隔L2が、L1>L2となるように構成されている
光学素子パッケージの製造方法。 - 前記構造体を形成する工程では、
リードフレームに設けられた複数のインナーリードをそれぞれ露出させる形状の前記凹部を有するもので、当該インナーリードを支持固定するパッケージ樹脂を成形する工程と、
前記凹部内の電極パッド上に光学素子を実装する工程とを行なう
請求項1記載の前記光学素子パッケージの製造方法。 - 前記構造体の凹部を埋め込む樹脂を形成する工程の後、
前記構造体と前記凹部を埋め込む樹脂とを、前記光学素子が実装された前記凹部毎に分割する工程を行なう
請求項1または2に記載の光学素子パッケージの製造方法。 - 前記凹部を埋め込む樹脂として、当該凹部上において凸となるレンズ樹脂を形成する
請求項1〜3の何れかに記載の光学素子パッケージの製造方法。 - 前記キャビティは、
前記構造体とキャビティの天面と間の体積V1と、当該キャビティ内への前記未硬化の樹脂の注入部分が設けられている当該キャビティの側壁と構造体との間の樹脂溜り部の体積V3とが、V3>V1となるように構成されている
請求項1〜4の何れかに記載の光学素子パッケージの製造方法。 - 前記キャビティは、
前記構造体とキャビティの天面と間の体積V1と、当該キャビティ内への前記未硬化の樹脂の注入部分と対向する当該キャビティの側壁と構造体との間の樹脂溜り部の体積V4とが、V4>V1となるように構成されている
請求項1〜5の何れかに記載の光学素子パッケージの製造方法。 - 前記金型は、
前記構造体と前記キャビティの天面とが最小間隔L1となる位置に、当該キャビティ内に向かって凸となる島状の突起部を備えた
請求項1〜6の光学素子パッケージの製造方法。 - 前記構造体は、
前記構造体と前記キャビティの天面とが最小間隔L1となる位置に、島状の突起部を備えた
請求項1〜7の光学素子パッケージの製造方法。
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