JP2010170906A - 車両用灯具の冷却装置 - Google Patents

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政男 岩渕
Yukihisa Matsunaga
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Abstract

【課題】部品点数や製造コストの増加を防止しつつ、光源の温度上昇を抑制できる車両用灯具の冷却装置の提供を課題とする。
【解決手段】光源32が収容される灯室40と、灯室40内を通るように設けられるとともに、少なくとも灯室40内において、灯室40内の空気又は灯室40内の部位と、内部を流れる冷媒Wとが熱交換可能に構成され、灯室40外に冷媒Wの出口42が設けられている冷媒流路44と、を備えた車両用灯具20の冷却装置とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、灯室内の温度上昇を抑制する車両用灯具の冷却装置に関する。
LED光源が発生させた熱を冷却水に伝熱するための受熱部と、冷却水に伝熱された熱を放熱するためのラジエータと、冷却水を循環させるためのポンプと、受熱部とラジエータとポンプを連結するための冷却水用配管と、を灯室内に設け、LED光源による灯室内の温度上昇を抑制するようにした車両用灯具の冷却装置は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−218157号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている車両用灯具の冷却装置では、上記したように、冷却水を循環させて冷却するので、その冷却水を冷却するためのラジエータ(放熱器)が必須となってしまう。つまり、この特許文献1に開示されている車両用灯具の冷却装置では、部品点数が多くなり、製造コストが増加する不具合がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、部品点数や製造コストの増加を防止しつつ、灯室内の温度上昇を抑制できる車両用灯具の冷却装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用灯具の冷却装置は、光源が収容される灯室と、前記灯室内を通るように設けられるとともに、少なくとも該灯室内において、該灯室内の空気又は該灯室内の部位と、内部を流れる冷媒とが熱交換可能に構成され、前記灯室外に該冷媒の出口が設けられている冷媒流路と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、灯室内に設けられた冷媒流路内を冷媒が流れる際に、灯室内の空気又は灯室内の部位(例えばヒートシンク等)と、その冷媒とが熱交換される。つまり、冷媒が灯室内の空気又は灯室内の部位の熱を吸熱する。したがって、灯室内の温度上昇を抑制することができる。また、その灯室内の熱を吸熱した冷媒は、循環されることなく、出口から灯室外へ放出されるので、冷媒用放熱器が不要となる。よって、部品点数や製造コストの増加を防止することができる。
また、請求項2に記載の車両用灯具の冷却装置は、請求項1に記載の車両用灯具の冷却装置において、前記冷媒が液体であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、冷媒が液体なので、空冷する場合と比較して、一層の冷却効果が得られる。
また、請求項3に記載の車両用灯具の冷却装置は、請求項2に記載の車両用灯具の冷却装置において、前記出口が、前記灯室を構成するランプハウジングのカバーレンズに対して前記液体を噴射する噴射ノズルであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、カバーレンズに噴射された液体の気化熱により、より一層の冷却効果が期待できる。
また、請求項4に記載の車両用灯具の冷却装置は、請求項3に記載の車両用灯具の冷却装置において、前記液体として前記カバーレンズをクリーニングするクリーニング機構の洗浄液を使用することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、車両に装備されている既存のポンプ(クリーニング機構)によって洗浄液を噴射させることができるので、別途ポンプを設ける必要がない。したがって、部品点数や製造コストの増加を防止することができる。また、洗浄液は凍り難いので、寒冷地でも使用することが可能となる。更に、洗浄液は当然に減るものなので、その補充に対して心理的負担が少ない。
また、請求項5に記載の車両用灯具の冷却装置は、請求項3又は請求項4に記載の車両用灯具の冷却装置において、前記液体が前記カバーレンズに対して間欠的に噴射されるように構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、液体(洗浄液)が間欠的にカバーレンズに対して噴射される構成であると、そのカバーレンズにおいて、液体(洗浄液)の気化を妨げることがない。したがって、より一層の冷却効果が期待できる。
また、請求項6に記載の車両用灯具の冷却装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用灯具の冷却装置において、前記灯室内の温度が、外気温センサーの検知情報、日射センサーの検知情報、車速センサーの検知情報、前記光源を点消灯させるライトスイッチのON・OFF情報のうちの少なくとも1つの情報から推定され、該温度が設定値以上であると判断されたときには、前記冷媒流路中に冷媒を流す構成とされていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、灯室内に、灯室内の温度を検知する温度センサーを設ける必要がなくなる。したがって、部品点数や製造コストの増加を防止することができ、軽量化が図れる。また、灯室内の温度が設定値以上であると判断されたときには、自動的に冷媒が冷媒流路中を流れるので、灯室内の温度上昇を効率よく抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、部品点数や製造コストの増加を防止しつつ、灯室内の温度上昇を抑制できる車両用灯具の冷却装置を提供することができる。
車両を示す概略斜視図 車両用灯具(ヘッドランプ)の冷却装置を示す概略側断面図 冷媒流路中に冷媒を流す条件を示す説明図 灯室内の温度変化を示すグラフ
以下、本発明に係る実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1は車両10を示す概略斜視図であり、図2は車両用灯具(ヘッドランプ20)の冷却装置を示す概略側断面図である。なお、各図において適宜示す矢印UPは車体上方向を示し、矢印FRは車体前方向を示す。
図1で示すように、車両10の車体前方側端部には、フロントバンパカバー12が車幅方向に配置されており、車両10の車体前方側両側部には、フロントフェンダパネル14が車体前後方向に配置されている。そして、フロントバンパカバー12の車体上方側で、かつ各フロントフェンダパネル14の車体前方側には、車両10の前方に光を照射する車両用灯具の一例としてのヘッドランプ20が左右一対で配置されている。
また、ヘッドランプ20の車体上方側で、かつ車幅方向内側には、閉止状態におけるエンジンフード16の車体前方側端部(車幅方向の両外側周縁部)が近接配置されるようになっており、エンジンフード16は、車体上下方向に開閉可能とされ、閉止状態では、エンジンルーム18の上方を覆う構成となっている。
また、ヘッドランプ20は、図2で示すように、光源32(例えばLED(発光ダイオード)やバルブ)を内部に収容するランプハウジング22を備えている。このランプハウジング22は、例えばブラケット(図示省略)を介して、車体骨格部材であるラジエータサポートアッパ(図示省略)に固定されており、そのランプハウジング22の内部が灯室40とされている。
そして、ランプハウジング22の車体前方側壁面は透明なカバーレンズ22Aとされ、フロントバンパカバー12とフロントフェンダパネル14と閉止状態のエンジンフード16とで囲まれる空間から露出し、光源32から発せられ、後述するリフレクタ34により反射され、後述するレンズ36によってビーム光とされた光を透過するようになっている。つまり、これにより、車体前方側の所定の領域が照明されるようになっている。
ランプハウジング22の内部(灯室40内)には、光源32からの拡散光を反射して所定方向(車体前方側)へ向ける凹鏡面状のリフレクタ34が設けられている。反射板として機能するリフレクタ34の車体正面視略中央位置には、光源32が取り付けられており、リフレクタ34の開口部34A側(車体前方側)端部には、その開口部34Aを覆うように、略半球状のレンズ36が平面部36Aをリフレクタ34側に向けて取り付けられている。
また、光源32には、複数のフィン39で構成されたヒートシンク(放熱部材)38が、車体前方側へ突出した取付部37を介して取り付けられている。このヒートシンク38により、光源32(灯室40内)の温度上昇が抑制される構成である。なお、これら光源32、リフレクタ34、レンズ36、ヒートシンク38でランプユニット30が構成されている。
また、この車両10は、クリーニング機構としてのヘッドランプクリーナー装置(以下「クリーナー」という)50を備えており、ランプハウジング22のカバーレンズ22Aの表面が、洗浄液(ウォッシャー液:例えば水)Wによってクリーニングできるように構成されている。すなわち、カバーレンズ22Aの車体下方側で、かつフロントバンパカバー12の車体上面部には、噴射ノズル42が配設されており、その噴射ノズル42から冷媒としての洗浄液Wが噴射されて、カバーレンズ22Aの表面に吹き付けられるようになっている。
洗浄液W(冷媒)の出口である噴射ノズル42には、ランプハウジング22の外部に設けられた冷媒流路としてのフレキシブルチューブ44(後述するフロントチューブ56)の一端部56Aが接続されており、そのフレキシブルチューブ44(後述するリアチューブ58)の他端部58Bは、ポンプ46を介して洗浄液タンク48に接続されている。なお、ポンプ46及び洗浄液タンク48は、車両10に装備されている既存のものである。
また、図2で示すように、フレキシブルチューブ44内を流れる洗浄液Wは、ランプハウジング22の内部を通るように構成されている。すなわち、ランプハウジング22の車体下方側壁面22Cには、車体前後方向に所定間隔を隔てて一対の孔部52、54が穿設されており、フレキシブルチューブ44(フロントチューブ56及びリアチューブ58)は、ランプハウジング22内側から各孔部52、54に挿通されて突出している金属配管60の一端部60A及び他端部60Bにそれぞれ接続されている。
この金属配管60は、熱交換が可能な冷媒流路を構成するもので、例えば側面視略「コ」字状に形成され、ランプハウジング22内(灯室40内)を通るように配設されている。そして、車体前方側の孔部52に挿通されている金属配管60の一端部60Aにフロントチューブ56(フレキシブルチューブ44)の他端部56Bが連通接続され、車体後方側の孔部54に挿通されている金属配管60の他端部60Bにリアチューブ58(フレキシブルチューブ44)の一端部58Aが連通接続されている。
したがって、洗浄液Wは、ポンプ46の駆動により、洗浄液タンク48から、ランプハウジング22外に設けられているフレキシブルチューブ44のリアチューブ58内を通り、ランプハウジング22内に設けられている金属配管60内を通り、更にランプハウジング22外に設けられているフレキシブルチューブ44のフロントチューブ56内を通って、噴射ノズル42へ送られるようになっている。
これにより、灯室40内の温度上昇が抑制される構成である。すなわち、カバーレンズ22Aを洗浄するために、ポンプ46によって送給された洗浄液Wは、金属配管60内を通過した際、その金属配管60において、灯室40内の高温とされた空気と熱交換されて吸熱し、灯室40内の空気を冷却する構成である。
なお、カバーレンズ22Aの洗浄は、通常では乗員の操作によって行われる。つまり、乗員がカバーレンズ22Aを洗浄する操作をした際に、洗浄液Wは金属配管60内を通過し、灯室40内の高温とされた空気と熱交換されるが、本実施形態に係る冷却装置では、灯室40内の温度が高温であると推定されたときに、自動的に噴射ノズル42から洗浄液Wを噴射させてカバーレンズ22Aを洗浄するようになっている。
すなわち、制御手段としてのコンピューター70(図1参照)によって、灯室40内の温度が設定値以上であると推定されたとき(設定値以上になると推定されたときも含む)には、そのコンピューター70によってポンプ46が駆動され、洗浄液Wがランプハウジング22内に配設されている金属配管60内を流れるようになっている。
ここで、灯室40内の温度は、図1、図3で示すように、車両10に標準的に装備されている既存の外気温センサー62の検知情報、日射センサー64の検知情報、車速(速度)センサー66の検知情報、光源32を点消灯させるライトスイッチ68のON(点灯)・OFF(消灯)情報から推定されるようになっている。
つまり、図3で示すように、外気温センサー62が所定温度以上(高温)を検知し、日射センサー64が日射有り(昼)を検知し、車速センサー66が所定車速未満(停止〜低速)を検知し、かつライトスイッチ68がON(点灯)状態のときに、灯室40内の温度が設定値以上である(設定値以上になる)と、コンピューター70によって判断されるようになっている。
したがって、灯室40内に温度センサーを設ける必要がなく、部品点数の低減(軽量化)及び製造コストの低減が図れる構成である。なお、灯室40内の温度が設定値以上である(設定値以上になる)と推定されている間は、所定の時間間隔で洗浄液Wを噴射させることが望ましい。すなわち、洗浄液Wを噴射させるクリーナー50の作動時間は、図3で示すように、コンピューター70に内蔵されているタイマー72によって制御することが望ましい。
また、灯室40内の温度は、外気温センサー62の検知情報、日射センサー64の検知情報、車速センサー66の検知情報、ライトスイッチ68のON(点灯)・OFF(消灯)情報のうちの少なくとも1つの情報、好ましくは灯室40内の温度に最も影響を与える外気温センサー62の検知情報と、それ以外の少なくとも1つの情報から推定されるような構成にしてもよい。
また、ランプハウジング22の車体後方側壁面22Bには、車体後方側へ突出する筒部24が上下に2つずつ車幅方向に所定間隔を隔てて形成されており、各筒部24の車体後方側端部にはゴム製のキャップ28が被装されている。そして、各筒部24の外周面の一部、例えば下面には、灯室40内に連通する通気孔26が穿設されている。
したがって、この灯室40では、下側の筒部24に形成された通気孔26から外気が採り入れられるとともに、上側の筒部24に形成された通気孔26から灯室40内の高温とされた空気が排出されるようになっている。これにより、灯室40内の空気が循環されて(外気と交換されて)局所的に高温となる部位が解消され、灯室40内の温度上昇が効果的に抑制されるようになっている。
以上のような構成のヘッドランプ(車両用灯具)20において、次にその作用について説明する。図3で示すように、外気温センサー62が所定温度以上(高温)を検知し、日射センサー64が日射有り(昼)を検知し、ライトスイッチ68がON(点灯)状態で、車速センサー66が所定車速未満(停止〜低速)を検知したときには、コンピューター70により、灯室40内の温度が設定値以上である(設定値以上になる)と判断される。
このように、車両10に標準的に装備されている既存の外気温センサー62の検知情報、日射センサー64の検知情報、車速センサー66の検知情報、ライトスイッチ68のON・OFF情報に基づいて、灯室40内の温度が設定値以上である(設定値以上になる)と推定・判断されるため、灯室40内に、灯室40内の温度を検知する温度センサーを設ける必要がなくなる。したがって、部品点数や製造コストの増加を防止することができる。
さて、コンピューター70により、灯室40内の温度が設定値以上である(設定値以上になる)と判断されると、そのコンピューター70により、ポンプ46が駆動される。すると、洗浄液タンク48内の洗浄液Wがフレキシブルチューブ44内を噴射ノズル42へ向かって流れるが、そのフレキシブルチューブ44のリアチューブ58の一端部58Aは、ランプハウジング22内の金属配管60の他端部60Bに連通接続されているため、その洗浄液Wは、ランプハウジング22内に導かれ、金属配管60内を通過する。
洗浄液Wが金属配管60内を通過すると、その洗浄液Wは、灯室40内の高温とされた空気と熱交換され、灯室40内の熱を吸熱する。したがって、灯室40内の空気が冷却され、灯室40内の温度上昇が効率よく抑制される。なお、熱交換により灯室40内の熱を吸熱した洗浄液Wは、金属配管60の一端部60Aに他端部56Bが連通接続されているフレキシブルチューブ44のフロントチューブ56内を通り、噴射ノズル42へ送給され、その噴射ノズル42からカバーレンズ22Aの表面へ向かって噴射される。
このように、本実施形態に係る冷却装置では、吸熱後の洗浄液Wを循環させることなく、噴射ノズル42(出口)から灯室40外へ噴射させて(放出して)しまう構成であるため、冷媒用放熱器が不要であり、部品点数や製造コストの増加を防止することができる。しかも、洗浄液W(液体)を使って冷却するため、空冷する場合に比べて、一層の冷却効果が得られる。
なお、噴射ノズル42から洗浄液Wが噴射されることにより、カバーレンズ22Aが自動的に洗浄される(クリーニングされる)が、このとき、そのカバーレンズ22Aは、洗浄液Wの気化熱により効果的に冷却される。つまり、カバーレンズ22Aにおいて、洗浄液Wの気化熱による冷却効果が得られる(期待できる)。
また、灯室40内の温度が設定値以上である(設定値以上になる)と推定されている間は、所定の時間(例えば5分や10分)間隔毎に洗浄液Wが噴射されるように、ポンプ46の駆動時間(カバーレンズ22Aをクリーニングするクリーナー50の作動時間)がタイマー72によって制御されている。
したがって、灯室40内の温度上昇をより効果的に抑制することができる。しかも、その洗浄液Wは、カバーレンズ22Aに間欠的に吹き付けられることになるため、カバーレンズ22Aにおける洗浄液Wの気化を妨げることがない。よって、そのカバーレンズ22Aにおいて、洗浄液Wの気化を促進することができ、より一層の冷却効果が得られる(期待できる)。
ここで、このクリーナー50の作動による灯室40内の温度変化を図4のグラフで示す。この図4で示すように、クリーナー50を作動させると、一時的にでも灯室40内の温度を低下させることができるため、所定の時間間隔毎にクリーナー50を作動させることにより、灯室40内の温度が設定値以上になるのを防止することができる。
したがって、光源32にLEDを用いた場合には、LEDの上限温度(=設定値)未満を維持することができるため、特に有効となる。また、このように、クリーナー50を作動させることで、灯室40内の温度上昇を抑制できるようになっていると、ヒートシンク38を小型化することができる。したがって、ランプユニット30の小型化を図ることができるメリットもある。
また、本実施形態に係る冷却装置では、冷媒としてヘッドランプ20(カバーレンズ22A)を洗浄する洗浄液Wを使用している。そのため、車両10に装備されている既存のポンプ46を使用することができ、別途ポンプを設ける必要がない。したがって、部品点数や製造コストの増加をより一層防止することができるメリットがある。また、洗浄液Wは凍り難いので、寒冷地でも使用することが可能となるメリットがあり、かつ洗浄液Wは当然に減るものなので、その補充に対して心理的負担が少ないというメリットもある。
以上、本実施形態に係る車両用灯具の冷却装置をヘッドランプ20に適用した場合について説明したが、本実施形態に係る車両用灯具の冷却装置は、図示の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。
例えば、金属配管60をヒートシンク38(灯室40内の部位)に接触させ、そのヒートシンク38と冷媒(洗浄液W)とを熱交換可能に構成してもよい。また、ランプハウジング22内に設ける配管は、伝熱性の良好な材質で構成されていればよく、金属製に限定されるものではない。また、フレキシブルチューブ44全体を伝熱性の良好な材質で構成するようにしてもよい。
10 車両
20 ヘッドランプ(車両用灯具)
22 ランプハウジング
22A カバーレンズ
26 通気孔
30 ランプユニット
32 光源
34 リフレクタ
36 レンズ
38 ヒートシンク
40 灯室
42 噴射ノズル(出口)
44 フレキシブルチューブ(冷媒流路)
46 ポンプ
48 洗浄液タンク
50 クリーナー(ヘッドランプクリーナー装置/クリーニング機構)
60 金属配管(冷媒流路)
62 外気温センサー
64 日射センサー
66 車速センサー
68 ライトスイッチ
70 コンピューター
72 タイマー
W 洗浄液(冷媒)

Claims (6)

  1. 光源が収容される灯室と、
    前記灯室内を通るように設けられるとともに、少なくとも該灯室内において、該灯室内の空気又は該灯室内の部位と、内部を流れる冷媒とが熱交換可能に構成され、前記灯室外に該冷媒の出口が設けられている冷媒流路と、
    を備えたことを特徴とする車両用灯具の冷却装置。
  2. 前記冷媒が液体であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具の冷却装置。
  3. 前記出口は、前記灯室を構成するランプハウジングのカバーレンズに対して前記液体を噴射する噴射ノズルであることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具の冷却装置。
  4. 前記液体として前記カバーレンズをクリーニングするクリーニング機構の洗浄液を使用することを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具の冷却装置。
  5. 前記液体が前記カバーレンズに対して間欠的に噴射されるように構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車両用灯具の冷却装置。
  6. 前記灯室内の温度が、外気温センサーの検知情報、日射センサーの検知情報、車速センサーの検知情報、前記光源を点消灯させるライトスイッチのON・OFF情報のうちの少なくとも1つの情報から推定され、該温度が設定値以上であると判断されたときには、前記冷媒流路中に冷媒を流す構成とされていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用灯具の冷却装置。
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