JP2010169255A - 真空断熱材用芯材及び真空断熱材の製造方法 - Google Patents

真空断熱材用芯材及び真空断熱材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粉体粒子の通過が抑制された真空断熱材用芯材を提供し、従来よりも細かな粉体を使用しつつも作業効率の低下が抑制された真空断熱材の製造方法を提供することを課題としている。
【解決手段】真空断熱材用芯材に係る本発明は、真空断熱材に用いられ、少なくとも一部が通気性シートによって形成された容器に粉体が収容されてなり、前記容器内に収容されている粉体間の気体が前記通気性シートを通じて容器外に排出されて用いられる真空断熱材用芯材であって、前記通気性シートが連続気泡発泡シートであり、しかも、ポリマー組成物によって形成された内部に連続気泡を有する連続気泡発泡体に、該連続気泡発泡体を切断または切削する二次加工が実施されることにより表裏両面において前記連続気泡が開口されたシート状に形成されている連続気泡発泡シートであることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、真空断熱材用芯材及び真空断熱材の製造方法に関し、特には、少なくとも一部が通気性シートによって形成された容器に粉体が収容されてなり、前記容器内に収容されている粉体間の気体が前記通気性シートを通じて容器外に排出されて用いられる真空断熱材用芯材と、このような真空断熱材用芯材を用いた真空断熱材の製造方法とに関する。
従来、粉体を収容するための袋や箱などの容器に通気性が求められる場合には、通気性を有する多孔質な部材でその容器の全部又は一部を構成することが行われている。
例えば、粉体を収容する容器が袋である場合には、この袋全体を不織布によって構成し、袋内外の通気性を確保することが行われており(下記特許文献1参照)、粉体を収容する容器が箱などの場合には、粉体の収容及び取り出しを行うための開口を覆う蓋部を不織布などの多孔質な部材で形成して容器内外の通気性を確保することが行われている。
また、このような用途においては、樹脂やゴムなどが用いられて形成されたポリマーシートに通気性を付与すべくニードルパンチが施されて貫通孔が形成された通気性シートが不織布に代えて用いられたりしている。
しかし、上記のような貫通孔を有するポリマーシートは、通常、貫通孔が表裏を直線的に貫通するように形成されていることから該貫通孔よりも細かな粒子を容易に通過させることとなる。
また、前記不織布も繊維間の間隙が厚み方向に直線的に貫通孔を形成させていることから、この間隙よりも細かな粒子が、上記通気性シートと同様に容易に通過してしまうこととなる。
すなわち、従来、良好なる通気性を有しつつ粉体粒子の通過が抑制されたシートを得ることが困難となっている。
ところで、近年、芯材と該芯材を収容する外袋とが用いられ、前記外袋の内部が真空状態に保持されることで断熱性能が付与されている真空断熱材に関する検討が広く行われており、前記芯材には、外袋内を減圧して、例えば、100Pa以下の真空状態にさせた場合においても内部にこのような真空度を有する空間が形成されるように粉体が用いられている。
この種の真空断熱材においては、粉体を直接外袋に収容させると外袋の内部を減圧して真空断熱材を作製する場合に粉体が飛散するなどの問題が生じるため、通常、通気性のシートで形成された袋などの容器に粉体を収容させたものが真空断熱材用芯材として用いられている。
この真空断熱材においては、より優れた断熱性が求められているが、内部を完全に真空化することは現実的には困難であることからわずかながら内部に気体分子を残存させており、この気体による熱伝導を抑制させる方法が検討されている。
その一つとして、特許文献2にも記載されているような、より細かな粉体を真空断熱材用芯材に用いることで粉体間の空隙を気体分子の平均自由行程よりも短くさせて、気体分子間の衝突による熱伝導を防止する方法が検討されている。
しかし、粉体の粒子径を小さくすると、その収容に用いている容器から漏洩しやすくなり、例えば、一般的な不織布のような通気性シートによって形成された袋に粉体を収容させたものでは、減圧時に不織布を構成する繊維間の間隙部から粉体が漏れ出して真空ポンプなどといった減圧のための装置にダメージを与えるおそれがある。
そのため、粉体の粒子径を小さくすると、真空断熱材用芯材の取り扱いや、真空断熱材用芯材を収容させた外袋からの真空引き工程において慎重な作業を必要とし、作業効率を低下させるおそれを有する。
すなわち、従来の真空断熱材用芯材においては、粉体の漏洩が十分抑制されていないため粉体の粒子径を小さくすると、真空断熱材の製造方法において作業効率を低下させるおそれを有している。
特開2003−128123号公報 特開2000−291880号公報
本発明は、粉体粒子の通過が抑制された真空断熱材用芯材を提供し、細かな粉体を使用しつつも作業効率の低下が抑制された真空断熱材の製造方法を提供することを課題としている。
本発明者らは、上記課題を解決すべく連続気泡を有する発泡体に着目して鋭意検討を行った結果、連続気泡発泡体においては、隣接する気泡を連通させる連通孔が不規則に形成されることから、例えば、特開2005−82756号公報において示されているような微細な連続気泡を有する連続気泡発泡体を利用することで優れた通気性と粉体中の微細粒子の通過防止とを両立させ得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、真空断熱材用芯材に係る本発明は、真空断熱材に用いられ、少なくとも一部が通気性シートによって形成された容器に粉体が収容されてなり、前記容器内に収容されている粉体間の気体が前記通気性シートを通じて容器外に排出されて用いられる真空断熱材用芯材であって、前記通気性シートが連続気泡発泡シートであり、しかも、ポリマー組成物によって形成された内部に連続気泡を有する連続気泡発泡体に、該連続気泡発泡体を切断または切削する二次加工が実施されることにより表裏両面において前記連続気泡が開口されたシート状に形成されている連続気泡発泡シートであることを特徴としている。
また、真空断熱材の製造方法に係る本発明は、少なくとも一部が通気性シートによって形成された容器に粉体が収容されてなる真空断熱材用芯材と、該真空断熱材用芯材を収容可能な外袋とを用いて、該外袋内に前記真空断熱材用芯材を収容させた状態で前記外袋内を減圧することにより前記通気性シートを通じて容器内に収容されている粉体間の気体を容器外に排出した後に、前記外袋で前記真空断熱材用芯材を密封して真空断熱材を作製する真空断熱材の製造方法であって、前記通気性シートが連続気泡発泡シートであり、しかも、ポリマー組成物によって形成された内部に連続気泡を有する連続気泡発泡体に、該連続気泡発泡体を切断または切削する二次加工が実施されることにより表裏両面において前記連続気泡が開口されたシート状に形成されている連続気泡発泡シートである真空断熱材用芯材を用いることを特徴としている。
本発明の真空断熱材用芯材は、連続気泡発泡シートが粉体を収容する容器の少なくとも一部に用いられており、この連続気泡発泡シートを通じて容器内に収容されている粉体間の気体を吸引し得るように構成されている。
しかも、この連続気泡発泡シートは、内部に連続気泡が形成された連続気泡発泡体をスライスするなどしてシート状に二次加工されたものであり、連続気泡が表裏両面において開口されているものである。したがって、一面側に開口する気泡から空気を流入させた後に該空気を前記気泡と連通状態にある複数の気泡を経由して他面側の開口から流出させることができ優れた通気性が発揮されうる。
また、連続気泡発泡体においては、通常、隣接する気泡を連通状態とさせる連通孔が不規則に形成されていることから、例えば、一面側に開口する気泡に流入された空気は、シート厚み方向に向けて直線的に通過するのではなく、側方に移動したり、場合によっては一面側に逆戻りする方向に移動したりして曲折した流通状態を形成して他面側に通過する。
そのため、連続気泡内に粉体粒子が入り込んだとしても、途中の気泡で該粉体粒子が捕捉され易くシートを通じての粒子の漏洩が防止されることとなる。
すなわち、本発明によれば粉体粒子の通過が抑制された真空断熱材用芯材が提供されうることから、細かな粉体を使用しつつも従来に比べて真空断熱材の製造方法における作業効率の低下を抑制させうる。
さらには、真空断熱材用芯材を外袋内に収容させ、しかも、真空状態で外袋内に密封させる際に、例えば、ヒートシール可能な外袋を採用して前記密封方法としてヒートシールを実施させる場合に真空断熱材用芯材からの粉体の漏洩が防止されていることでシール部への粉体の噛み込みが抑制されうることから、このシール部を通じての内部への気体の流入が抑制され真空断熱材の断熱性能を長期にわたって維持させうる。
真空断熱材用芯材の一実施形態を表す真空断熱材の断面図。 同実施形態における真空断熱材用芯材の内袋(粉体を収容する容器)に通気性シートとして用いられている連続気泡発泡シートの断面を模式的に示した断面図。 他実施形態の真空断熱材用芯材を表す断面図。 実施例1の真空断熱材用芯材を机上に落下させた直後の様子を示す図(写真)。 図4の後、真空断熱材用芯材を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。 実施例3の真空断熱材用芯材物を机上に落下させた直後の様子を示す図(写真)。 図6の後、真空断熱材用芯材を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。 実施例4の真空断熱材用芯材物を机上に落下させた直後の様子を示す図(写真)。 図8の後、真空断熱材用芯材を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。 比較例1の真空断熱材用芯材を机上に落下させた直後の様子を示す図(写真)。 図10の後、真空断熱材用芯材を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。 比較例2の真空断熱材用芯材を机上に落下させた直後の様子を示す図(写真)。 図12の後、真空断熱材用芯材を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。 実施例1の真空断熱材用芯材を透明な袋に収容させた様子を示す図(写真)。 実施例3の真空断熱材用芯材を透明な袋に収容させた様子を示す図(写真)。 実施例4の真空断熱材用芯材を透明な袋に収容させた様子を示す図(写真)。 比較例1の真空断熱材用芯材を透明な袋に収容させた様子を示す図(写真)。 比較例2の真空断熱材用芯材を透明な袋に収容させた様子を示す図(写真)。 実施例1の真空断熱材用芯材に用いられた連続気泡発泡シートの表面状態を示す図(SEM写真)。 実施例3の真空断熱材用芯材に用いられた連続気泡発泡シートの表面状態を示す図(SEM写真)。 不織布1の表面状態を示す図(SEM写真)。 不織布2の表面状態を示す図(SEM写真)。 実施例1の真空断熱材用芯材を用いた真空断熱材(シール部外観写真)。 実施例3の真空断熱材用芯材を用いた真空断熱材(シール部外観写真)。 実施例4の真空断熱材用芯材を用いた真空断熱材(シール部外観写真)。 比較例1の真空断熱材用芯材を用いた真空断熱材(シール部外観写真)。 比較例2の真空断熱材用芯材を用いた真空断熱材(シール部外観写真)。 落下させた真空断熱材用芯材(実施例5)を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。 落下させた真空断熱材用芯材(実施例6)を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。 落下させた真空断熱材用芯材(実施例7)を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。 落下させた真空断熱材用芯材(比較例3)を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。 落下させた真空断熱材用芯材(比較例4)を除去した後の机上の様子を示す図(写真)。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について、図1、2を参照しつつ説明する。
図1は、真空断熱材の断面図を表しており、この図1にも示されているように、この真空断熱材100は、内部に真空状態の空隙を形成させるための芯材(真空断熱材用芯材10)と、この真空断熱材用芯材10を密封状態で覆う外袋20とによって構成されている。
前記真空断熱材用芯材10は、通気性シート1によって構成された内袋11と、その内部に収容された粉体12とによって構成されている。
前記内袋11は、2枚の通気性シート1が重ね合わされて、その周囲が接着されて形成されており、本実施形態の真空断熱材用芯材10においては、前記粉体12を収容した状態で、前記通気性シート1の全周が接着されている。
この粉体12を収容させるための容器である前記内袋11は、図2に示しているように、連続気泡を有する発泡シートによって形成されており、この連続気泡発泡シートの連続気泡によって内外の通気性が確保されている。
すなわち、本実施形態における真空断熱材用芯材10は、前記通気性シート1として連続気泡発泡シートが用いられており、内袋11の内部において粉体間の間隙部に存在する気体が、前記通気性シート1に形成されている通気孔を通じてのみ外部に排気されるべく構成されている。
なお、この図2は、内袋11を構成する2枚の連続気泡発泡シートの内の一方の厚み方向断面を模式的に示した断面図である。(以下、特段の記載がない限りにおいては、“断面”との用語は、この“厚み方向の断面”を意図している。)
この図2にも示されているように、本実施形態において通気性シート1として用いられる連続気泡発泡シートは、内部に複数の気泡Bを有しており、該気泡Bの内の一部は、独立気泡となって連続気泡発泡シートの中に存在しているが、多くは隣接する気泡との間の気泡膜Wに互いを連通させる連通孔Hを形成させた連続気泡として存在している。
しかも、図2に示すように連続気泡発泡シートの表裏両面においては、この連続気泡が開口しており、破線矢印Aで示すような経路を通じて表裏両面の通気性が確保されている。
したがって、通気性シート1の内面側(粉体収容側)1aから外面側(外袋側)1bへと通過する空気は、通気性シート1として用いられている連続気泡発泡シートの内部を複雑に曲折した状態で通過することとなる。
例えば、図中破線矢印Aを参照して説明すると、内面側1aにおいて開口している気泡B1から、連通孔Hを通じて、第二の気泡B2に流入した空気は、その後、第三の気泡B3、第四の気泡B4、第五の気泡B5、第六の気泡B6を経由して、連続気泡発泡シートの外面側1bにおいて開口している第七の気泡B7に到達し、この第七の気泡B7の開口から外部に抜けることとなる。
なお、この図2では、断面を分かり易く模擬しているため、奥行き方向の構造を省略する記載としているが、実際は、図2のように同一平面上に連通孔Hが存在することは殆ど無く、図2の奥側や手前側にも曲折した気体流路が形成されている。
そのため、仮に、この気流中に微細な粒子が同伴されて表面側から連続気泡発泡シートの内部に前記粒子が導入されたとしても、この内部の気泡Bのいずれかにおいて捕捉され外側に漏洩されることが抑制されうる。
また、気泡Bの内部に粒子が捕捉されると、次にこの気泡Bを通過する粒子は、先に捕捉されている粒子と該気泡Bの内面との隙間を通過しなければならなくなることから、この点においても粉体粒子の漏洩が防止されることとなる。
本実施形態において通気性シート1として内袋11の形成に用いられている連続気泡発泡シートは、ポリマー組成物がシート状に発泡押出しされて形成されたシート状の連続気泡発泡体(以下「原料シート」ともいう)が厚み方向にスライス加工されて形成されたものであり表裏両面に前記連続気泡を開口させた状態に形成されている。
この連続気泡発泡シートとして、どのような厚みのものを用いるか、あるいは、内部の気泡の状態がどのようなものを用いるかは、収容する粉体の粒度や、外袋内部の真空度によって定義される平均自由行程長などによって適宜選択され得る。
そして、この連続気泡発泡シートの厚みや気泡の状態は、後述する発泡押出しの条件等を調整して適宜調整されうる。
例えば、粒子径20μm以下の微細な粒子径の粒子を含有する粉体を収容させて気体分子どうしの衝突確率の低減を図り、当該衝突による熱伝導を防止するような場合においては、シート内部の単位体積あたりの気泡Bの形成数(以下「気泡密度」ともいう)が、少なくとも1×106個/cm3以上であることが好ましい。
なお、この気泡密度(X:個/cm3)は、ASTM D2842−69の試験方法に基づき測定される平均気泡径(C:mm)と、JIS K7112−1999に基づき樹脂組成物を非発泡な状態で測定したときの密度(ρ:kg/m3)と、JIS K7222−1999に基づき測定される連続気泡発泡シートの見かけ密度(D:kg/m3)から下記式(1)を計算することによって求めることができる。
なお、連続気泡発泡シートの気泡密度を高い状態にすることでより微細な粒子の通過も抑制することができて好適ではあるものの、その場合には原料シートを気泡密度の高い状態で作製しなければならず、一般的な製造方法での製造が困難となる。
したがって、製造が容易でありながらも粒子の漏洩を抑制する効果に優れている点において、連続気泡発泡シートの気泡密度は、1×106個/cm3以上、1×1011個/cm3未満であることが好ましく、1×107個/cm3以上、5×1010個/cm3未満であることがより好ましく、5×107個/cm3以上5×109個/cm3未満であることがさらに好ましい。
この連続気泡発泡シートは、オレフィン系樹脂をベースポリマーとした密度が1000kg/m3程度の樹脂組成物によって形成される場合には、見かけ密度が20kg/m3〜100kg/m3のいずれかとされることで通気性と粒子の漏洩抑制とに優れたものとされうる。
また、内袋11として用いるための加工性の点などにおいても、20kg/m3よりも小さい見かけ密度とされると強度が弱くなりすぎて内袋11の破損を発生させるおそれを有する。
これらの点において見かけ密度は、30kg/m3〜90kg/m3であることが好ましく、40〜60kg/m3であることが特に好ましい。
また、連続気泡発泡シートにおける平均気泡径は、通常、0.02mm〜0.2mmのいずれかとされ得る。
この平均気泡径は、0.05mm〜0.18mmのいずれかであることが好ましく、0.07mm〜0.15mmであることがさらに好ましい。
平均気泡径をこのような範囲とすることで、通気性と粒子の通過抑制に優れた効果が発揮されうる。
なお、連続気泡発泡シートの気泡密度、見かけ密度、及び平均気泡径は、通常、原料シートと略同一となることから、原料シートの製造時における条件を調整することで、連続気泡発泡シートの気泡密度、見かけ密度、及び平均気泡径が上記範囲内に調整され得る。
また、通気性シート1として用いる連続気泡発泡シートの厚みについては、薄くするほど内袋11の通気性が良好になる一方で粉体12に含まれている微細な粒子の通過を抑制することが困難となり、厚くするほど粒子の通過抑制効果を向上させうる一方で通気性を低下させるおそれを有する。
このような点において、通気性シート1として用いる連続気泡発泡シートの厚みは、シート断面の厚み方向の平均気泡膜数が3以上、50未満となる厚みとされることが好ましく、5以上30未満となる厚みが選択されることがさらに好ましい。
この平均気泡膜数は、例えば、通気性シート1の断面を顕微鏡などで観察し、無作為に選んだ数箇所において気泡膜数を計測してその算術平均を計算して求めることができる。
また、この気泡膜数は、通気性シート1の内面側1aから外面側1bに向けて連続気泡発泡シートの平面方向と直交する仮想線と気泡膜Wとの交点を測定して得られる値を意図しており、例えば、図2における仮想線Z−Zは3つの気泡膜Wを横断することから、この箇所における気泡膜数は“3”とされる。
上記のような気泡密度や平均気泡径を有する連続気泡発泡シートにおいては、通常、その厚みが0.2mm〜5mmとすることで気泡膜数を上記のような範囲とし得る。
なお、厚みが薄くなると通気性シート1の強度が低下し、厚くなると通気性の低下のみならず袋などへの加工性に問題が生じるおそれを有する。
このような点においては、内袋11の形成に用いる連続気泡発泡シートのより好ましい厚みは0.3mm〜3mmであって、さらに好ましくは0.4mm〜1mmである。
この通気性シート1には、吸水率が500質量%以上となるように形成されている連続気泡発泡シートを用いることが好ましい。
この吸水率は、気泡どうしの連通状態を表す指標であり、例えば、同じような見かけ密度の値を示すものでは、吸水率が高いものほど気泡どうしの連通状態が良好であり、独立気泡の存在が僅かであることを表している。
言い換えれば、吸水率の高いものほど、通気性に優れているといえる。
ただし、吸水率の高い発泡体は、一般に製造が困難であることから本実施形態の内袋11に通気性シート1として用いる連続気泡発泡シートとしては、その吸水率が500質量%以上、5000質量%以下であることが好ましく、700質量%以上、4500質量%以下であることがさらに好ましく、900質量%以上、3000質量%以下であることが最も好ましい。
このような発泡状態を有する連続気泡発泡シートの形成に用いられる材料としては、種々のゴムや種々の樹脂をベースポリマーとするポリマー組成物を利用することができるが、発泡押出し法などによって容易に製造可能となる点において、適度な溶融粘度を有するポリマー組成物を用いることが好適である。
すなわち、後述するように、ポリマー組成物をシート状に発泡押出しして、一旦原料シートを作製した後に、この原料シートを厚み方向にスライスして連続気泡発泡シートを作製するという簡便な製造方法で連続気泡発泡シートが製造されうる点において、ポリマー組成物としては、連続気泡発泡シートの形成材料として広く用いられているオレフィン系樹脂組成物が好適である。
なお、オレフィン系樹脂組成物は、一般に柔軟でありながらも優れた強度を有しており、熱融着なども容易である点において袋などへの加工性についても好適なものであるといえる。
前記オレフィン系樹脂組成物には、ベースとなるオレフィン系樹脂に加えて他の樹脂やゴムをポリマー成分として含有させることができ、通常、気泡核剤などの気泡形成のための成分がさらに含有される。
前記オレフィン系樹脂としては例えば、ポリエチエレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体などのポリエチレン系樹脂、ホモポリプロピレン、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体などのポリプロピレン系樹脂など公知のオレフィン系樹脂が挙げられる。
本実施形態においては、この連続気泡発泡シートによって形成される粉体容器である内袋11に優れた耐熱性と機械的強度とを付与し得る点において、ポリプロピレン系樹脂が好適である。
また、エチレン−プロピレン共重合体やエチレン−プロピレン−ジエン共重合体などのオレフィン系エラストマー、スチレン−エチレン−ブタジエン共重合体やスチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体などのスチレン系エラストマーなどの熱可塑性エラストマーを他のポリマー成分として上記ポリプロピレン系樹脂に加えて用いることによりオレフィン系樹脂組成物に適度な溶融粘度を付与することができるとともに得られる連続気泡発泡シートに優れた耐寒性や耐衝撃性などを付与することができる。
より具体的には、ポリプロピレン系樹脂としては、メルトフローレイト(MFR)が0.2〜5g/10分のものが好適である。
特に、押出し時における良好なる発泡状態を形成させやすいことからプロピレンと他のオレフィンとの共重合体が好ましく、このプロピレンと他のオレフィンとの共重合体としては、ランダム共重合体又はブロック共重合体の何れであってもよいが、耐熱性に優れていることから、ブロック共重合体が好ましい。
なお、プロピレンと共重合する他のオレフィンとしては、例えば、エチレンの他に、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1
−ノネン、1−デセンなどの炭素数が4〜10であるα−オレフィンが挙げられる。
また、発泡性に優れることから高溶融張力ポリプロピレン系樹脂を使用することが好ましい。
高溶融張力ポリプロピレン系樹脂としては、市販のものを用いることができ、具体的には、サンアロマー社から商品名「Pro−faxPF814」として市販のものや、ボレアリス社から商品名「Daploy WB135」として市販のもの、さらには、日本ポリプロ社から商品名「NEWFOAMER FB3312」として市販のものなどが挙げられる。
ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレート(MFR)は、その値が低いと、押出機の負荷が大きくなって生産性が低下し、或いは、押出機の吐出部に設けられるサーキュラーダイやフラットダイ(T−ダイ)の内部で円滑に流れることができなくなって、得られるポリプロピレン系樹脂発泡体の表面にムラが発生して表面性や外観が低下するおそれを有する。
一方、MFRの値が高過ぎると、押出し機からダイへの吐出や、ダイからの吐出における発泡が急激に生じる結果、破泡が生じて発泡性が低下し、得られる発泡体(原料シート)の表面性や外観が低下するおそれを有する。
このような点においては、ポリプロピレン系樹脂のMFRは、0.25g/10分〜4g/10分が好ましく、0.35g/10分〜3.5g/10分がより好ましい。ここで、ポリプロピレン系樹脂は単独で用いてもあるいは2種以上を混合して用いてもよい。
なお、ポリプロピレン系樹脂のMFRは、ポリプロピレン系樹脂を単独で用いた場合には、JIS K7210−1999のB法に準拠して、試験温度230℃、試験荷重21.18Nにて測定した値を意図している。
二種以上のポリプロピレン系樹脂を混合して用いた場合には、全体を含有量の割合(質量分率)によって算出した値をMFRとすることができる。
例えば、ポリプロピレン系樹脂がn種類のポリプロピレン系樹脂の混合物であるとした場合、それぞれポリプロピレン系樹脂のMFRを上記測定方法で測定し、得られたそれぞれのMFRの値を、第一のポリプロピレン系樹脂のMFRを“MFR1”、第二のポリプロピレン系樹脂のMFRを“MFR2”、・・・第nのポリプロピレン系樹脂のメルトフローレイトを“MFRn”とすると、全体を1としたときの第一のポリプロピレン系樹脂の質量分率を“C1”、第二のポリプロピレン系樹脂の質量分率を“C2”・・・第nのポリプロピレン系樹脂の質量分率を“Cn”から求めるポリプロピレン系樹脂のメルトフローレイトは、次式のように相乗平均することにより算出される。
上記のようなポリプロピレン系樹脂とともに使用される熱可塑性エラストマーは、基本的にはハードセグメントとソフトセグメントを組み合わせた構造を有するもので、常温でゴム弾性を示し、高温では熱可塑性樹脂と同様に可塑化され成形可能となるものである。
本実施形態における熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントがポリプロピレンまたはポリエチレン、ソフトセグメントがエチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体などのエラストマーが好適である。
この熱可塑性エラストマーにはハードセグメントとなるモノマーとソフトセグメントとなるモノマーの重合を多段階で行い、重合反応容器内において直接製造される重合タイプのもの、バンバリーミキサーや二軸押出し機などの混練機を用いてハードセグメントとなるポリオレフィン系樹脂と、ソフトセグメントとなるゴム成分とを物理的に分散させて製造されたブレンドタイプのもの、バンバリーミキサーや二軸押出し機などの混練機を用いてハードセグメントとなるポリオレフィン系樹脂と、ソフトセグメントとなるゴム成分とを物理的に分散させると同時に、ゴム成分を部分架橋または動的架橋されたものが挙げられるが、本実施形態においては動的架橋された熱可塑性エラストマーを連続気泡発泡シートの形成に用いることが好ましい。
特に、ポリプロピレン系樹脂との相溶性に優れることや、得られるポリプロピレン系樹脂発泡体の耐永久歪み性や耐熱性を高める観点から、動的架橋されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーが好ましい。
なお、動的架橋されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーを構成するジエン成分としては、例えば、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエンなどが挙げられる。
ここで、動的架橋されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーは一種或いは二種以上を混合して用いられてもよく、このような動的架橋されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーを使用することにより、通常のポリプロピレン系樹脂を発泡押出しする場合と同様の押出し機での製造が容易となる。
動的架橋されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーの硬度は、タイプAデュロメータを用いた硬度で90以下であることが好ましく、さらに好ましくは80以下であり、この場合、優れた柔軟性を有する連続気泡発泡体(原料シート)が得られる。
動的架橋されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーの含有量は、少ないと、得られる原料シートの柔軟性が乏しくなる一方、多いと、熱可塑性樹脂組成物のゴム弾性が強くなりすぎて発泡性が低下したり、得られる原料シートの収縮が大きくなったりするおそれがあるために、ポリプロピレン系樹脂100質量部に対して10質量部〜100質量部とされることが好ましく、20質量部〜90質量部がより好ましく、30質量部〜80質量部がさらに好ましい。
特には、ポリマー組成物における、ポリプロピレン系樹脂100質量部に対する、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーの含有量は、30質量部〜70質量部とされることが最も好ましい。
気泡を形成させるための気泡核剤としては、一般に気泡核剤として用いられているものであれば、特に限定されるものではなく例えば、タルク、マイカ、シリカ、珪藻土、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸バリウム、ガラスビーズなどの無機化合物、ポリテトラフルオロエチレン、などの有機化合物などが挙げられ、その中でも特にタルクが好ましい。なお、気泡核剤は単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
また、熱分解してガスを発生させる化合物粒子を上記気泡核剤に代えて、あるいは上記気泡核剤とともに併用することができ、例えば、アゾジカルボンアミド、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウムとクエン酸の混合物などを用いることができる。
上記気泡核剤の平均粒子径は、小さすぎると気泡径を微細化する効果が乏しくなる。
さらに、気泡核剤の平均粒子径は、小さすぎると凝集を起こしやすく、直接押出し機内に供給して押出機内で溶融樹脂と混錬した場合に分散が不十分になるおそれを有することから二軸押出し機などであらかじめ予備混錬しておく必要が生じ、製造方法に制約が生じるとともに場合によっては生産性を低下させるおそれを有する。
一方、大きすぎると押出機のスクリーンやダイでの目詰まりを引き起こす原因となることに加え、連続気泡発泡体の表面平滑性の低下や気泡膜の破れによる発泡性の低下に繋がるおそれがある。
少量の添加量で、気泡を形成する際の核となって気泡の生成を促すものであり、気泡の微細化と均一性に有効に作用するという気泡核剤に求められる効果をより確実に発現させるためには、気泡核剤は、平均粒子径が3μm〜15μmであることが好ましく、5μm〜12μmであることがより好ましい。
そして、気泡核剤の量は、少ないと、得られる連続気泡発泡体の気泡数(気泡密度)を増大させることが困難となり、得られる連続気泡樹脂発泡体の表面平滑性が低下することがある。一方、多いと発泡押出しにおける気泡の成長時の気泡膜強度が低下する結果、過度な連続気泡化が生じて発泡倍率を低下させたり、場合によってはシート化自体が困難になったりすることがあるので、ポリマー組成物100質量部に対して0.01質量部〜10質量部が好ましく、0.1質量部〜5質量部がより好ましい。
また、本実施形態においては、発泡押出しにおいて上記ポリマー組成物中に発泡剤が混合され得る。
この発泡剤としては従来から発泡押出しに用いられているものであれば特に限定されず、例えば、水、炭化水素、各種フロン、ジメチルエーテル、塩化メチル、塩化エチル、窒素、二酸化炭素、アルゴン等を使用することができる。
なかでも、気泡微細化の効果を考慮すると窒素、二酸化炭素、アルゴンが好ましく、発泡性に優れていることから二酸化炭素がより好ましい。
上記発泡剤は、通常、押出し機内に圧入されて用いられるものであり、この圧入時における発泡剤の量は、連続気泡発泡体の発泡倍率に応じて適宜、調整されればよいが、少ないと、連続気泡樹脂発泡体の発泡倍率が低くなることがある。
一方、多いと、ダイにおいて急激な発泡を生じる結果、破泡が生じてしまったり、あるいは、連続気泡発泡体中に粗大な気泡を生じさせてしまったりするおそれが有る。
この粗大気泡が生じると、この連続気泡発泡体(原料シート)をスライス加工して連続気泡発泡シートを作製した際に、この粗大気泡による貫通孔か連続気泡発泡シートに形成されて粉来粒子の漏洩を招くおそれを有する。
このようなことから、例えば、ポリプロピレン系樹脂をベースとしたポリマー組成物における二酸化炭素の圧入量を例にすると、前記ポリマー組成物100質量部に対する二酸化炭素圧入量は、1質量部〜15質量部が好ましく、2質量部〜12質量部がより好ましく、3質量部〜10質量部が特に好ましい。
さらに、上記ポリマー組成物には、特に制限はされないが、その物性を損なわない範囲内において各種添加剤を添加してもよい。
例えば、耐候性安定剤、帯電防止剤、酸化防止剤、光安定剤、結晶核剤、顔料、染料、滑剤、すべり性付与及びアンチブロッキング性の付与を目的とした界面活性剤、無機充填材の分散性の向上を目的とした高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル又は高級脂肪酸アミドなどの添加剤を添加してもよい。
このような連続気泡発泡シートによって形成された内袋11に収容され、該内袋11とともに本実施形態の真空断熱材用芯材100を構成する粉体12については、珪酸カルシウム、パーライト、シリカ等の無機材料からなる微細な粒子や、PMMA(ポリメチルメタクリレート)等の有機樹脂からなる粒子といったものが使用されうる。
この粉体には、上記のような無機物粒子、有機物粒子をそれぞれ単独、あるいは、複数種類混合して用いることができ、より細かな粒子径を有する粒子を含有させることで、真空断熱材用芯材100の内部に形成される粒子−粒子間の空隙の大きさを小さくすることができる。
したがって、例えば、体積平均粒子径が1μm〜20μmとなるような粒子を粉体12に含有させることで、真空断熱材用芯材100の内部に10Pa程度の分圧となる気体が残留している場合を想定した場合においても気体分子の平均自由行程よりも小さな空隙を粒子−粒子間に形成させることができ気体分子どうしの衝突確率を低減することができる。
したがって、20μm以下の大きさの粒子を含有させることで、優れた断熱性能を有する真空断熱材の形成に有用な真空断熱材用芯材100とすることができる。
また、この粉体12には、空隙の形成以外にも、内袋11や外袋20などから発生されるアウトガスなどの吸着に有効な成分を含有させることができ、水分吸着剤やガス吸着剤として、合成ゼオライト、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル、ドーソナイト、ハイドロタルサイトなどの物理吸着剤粒子、および、アルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物および水酸化物などの化学吸着剤粒子を含有させることができる。
さらには、従来公知の真空断熱材用芯材の粉体において採用されているものを、本発明の効果が著しく損なわれない範囲において、本実施形態の真空断熱材用芯材100に採用することができる。
前記外袋20は、真空断熱材用芯材10を収容可能な内容積を有しており、本実施形態においては、ガスバリア性に優れ、しかも、ヒートシールによる接着が可能な2枚のラミネートシートによって形成されている。
前記ラミネートシートとしては、前記真空断熱材用芯材10を収容させた後に、内部を真空状態に減圧して封止を実施し、該封止による真空断熱材用芯材10の密封状態(真空状態)を長期にわたって保持させ得るように、表面側から順に、表面保護層、ガスバリア層を有し、最も内側(真空断熱材用芯材側)に熱融着層を有するものを採用することが好ましい。
例えば、前記ガスバリア層としては、アルミニウムなどの金属の圧延箔や、表面保護層又は熱融着層に前記金属を蒸着させることで形成されたものが挙げられ、通常、ラミネートシートには、1μm〜100μmの厚みで形成される。
なお、通常、気体分子は、ポリマー内に拡散することができ、ポリマーのみによって形成されたフィルムでは十分なガスバリア性の確保が困難であるところ、この金属によって形成されたガスバリア層を有するラミネートシートを採用することで、シート厚み方向に気体分子が通過することが防止され、内部の真空度が低下することが抑制される。
また、表面保護層は、その一つの目的として、前記ガスバリア層を腐食や傷付きなどから保護する機能をラミネートシートに付与すべく設けられたものであり、通常、5μm〜200μmの厚みとなるように形成され、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムの延伸加工品などによって形成され得る。
さらに、表面保護層は、単層に限定されず、上記延伸加工がされたフィルムの外側にポリアミドフィルムなどを設けることでラミネートシートの耐折り曲げ性などの機械的特性の向上を図ることができる。
前記熱融着層は、外袋20の内部を真空引きした後に、ヒートシールによるラミネートシートどうしの接着を行って、内部に真空断熱材用芯材10を真空状態で密封させ得るように設けられたものであり、低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、無延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどによって形成され得る。
この熱融着層は、その厚みが薄過ぎる場合には、シール不良を発生させるおそれがある。
一方で、熱融着層の厚みが厚過ぎる場合には、シール部において、この熱融着層によってガスバリア層の間に外袋の内外に渡る厚いポリマー層が形成され易くなり、このポリマー層を通じての気体分子の流入が生じやすくなる。
すなわち、熱融着層の厚みが厚過ぎる場合には、真空断熱材製造後に、その内部の真空度の低下を早めてしまうおそれを有する。
このようなことから、熱融着層の厚みは、通常、5μm〜200μmの厚みとなるように形成される。
次いで、前記真空断熱材用芯材10を作製する方法と、該真空断熱材用芯材10を用いた真空断熱材100の製造方法について説明する。
まず、真空断熱材用芯材10の内袋11の形成に用いる連続気泡発泡シートの作製方法について説明する。
前記連続気泡発泡シートは、先に示したような成分を含有するポリマー組成物をシート状に発泡押出しする一次加工を実施して、内部に連続気泡が形成されたシート状の連続気泡発泡体(原料シート)を一旦作製し、該原料シートが3枚以上の枚数に分割された状態となるように厚み方向に切断するスライス加工を二次加工として実施することによって連続気泡が表裏両面において開口されている状態に形成される。
前記原料シートは、押出し機を用いた発泡押出しによって作製され得る。
用いる押出し機としては、単軸押出し機、二軸押出し機、あるいは、複数台の押出し機を縦列させたタンデム型押出し機など、一般的なポリマー組成物の押出しに用いられている押出し機を用いることができる。
本実施形態においては、押出し条件を調整しやすいことから、タンデム型押出し機を用いることが好ましい。
タンデム型押出し機を用いることで、例えば、第一段目の押出し機にニーディングゾーンを設け樹脂圧をやや低圧に設定して二酸化炭素等の発泡剤を前記ニーディングゾーンに圧入しやすい状態としたり、温度を高温に設定して発泡剤の溶解性を高めたりしてポリマー組成物に十分に発泡剤を分散させることができ、二段目の押出し機の温度設定を一段目に比べて低温として、ポリマー組成物の溶融粘度を発泡に適した粘度に調整することができる。
上記押出し機には、通常、ポリマー組成物をシート状に発泡押出しすべく、その吐出部にダイが設けられる。
このダイとしては、一般にシート状の押出しに用いられるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、フラットダイ(T−ダイ)、サーキュラーダイ等を使用することができる。中でもサーキュラーダイは、得られるシートの幅が冷却用のマンドレルの直径で決まるため、フラットダイのように製品幅と同じかそれ以上の幅をもつ金型を必要とせず、フラットダイと比べて所望幅の原料シートを容易に製造できる点で優れている。
前記原料シートの製造(発泡押出し)においては、ダイの出口でのポリマー組成物の吐出速度V(V=押出質量/金型樹脂出口部断面積/時間)が、通常、50kg/(cm2・h)〜200kg/(cm2・h)となる押出し条件を採用することができる。
好ましくは、70〜kg/(cm2・h)180kg/(cm2・h)、さらに好ましくは90kg/(cm2・h)〜160kg/(cm2・h)である。
これにより、発泡性を向上させることができることに加え、さらに気泡を微細化することができるとともに気泡膜の強度を向上させうる。
これにより、例えば、表面に気泡断面を露出させるためのスライス加工性が向上し、スライス加工して得られる通気性シートの強度が高くなる。
吐出量Vが50kg/(cm2・h)より小さい場合、気泡の微細化や高発泡倍率の連続気泡発泡体を得ることが困難となる。
一方で200kg/(cm2・h)より大きい場合、ダイスリットにおける発熱が生じて気泡破れをきたし、発泡倍率が低下しやすくなることに加え、皺状のコルゲートが発生しやすくなり気泡径が不均一となって原料シートの表面平滑性が低下するため好ましくない。
上記のような吐出速度を得るための方法としては、ダイの吐出部の断面積を調整する方法が挙げられ、フラットダイにおいては、ダイスリットの間隔や長さを調整する方法を採用することができ、サーキュラーダイの調整方法としては、その口径を変更する方法と、ダイスリットの間隔を変える2通りの方法が挙げられる。
サーキュラーダイでは、口径とダイスリットの間隔の比率(口径(mm)/ダイスリットの間隔(mm))が、50〜500であることが好ましく、より好ましくは80〜400であり、さらに好ましくは100〜300の範囲である。
口径とダイスリットの間隔の比率が50より小さいか、もしくは、300より大きい場合には、原料シートに大量の破泡が生じるおそれがあることに加え、気泡を微細化することが困難となったり、発泡体のシート外観が損なわれたりするおそれがあって好ましくない。
このようにして形成した原料シートに二次加工としてスライス加工を実施して連続気泡発泡シートを作製する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、バンドナイフを用いる方法などを挙げることができる。
このスライス加工においては、表裏両面がスライスされた面となるシートを少なくとも1枚以上作製することが重要である。
例えば、原料シートが厚み方向に3枚に分割されるように切断するスライス加工を実施することで、中間のシートには、スライスによって気泡が切断されて開口された面が表裏両面に形成される。
したがって、この中間シートを通気性シート1として本実施形態の真空断熱材用芯材10の内袋11の形成に用いることができる。
なお、原料シートを4枚以上にスライスする場合には、一枚の原料シートから2枚以上の通気性シート1を作製することができる。
なお、本明細書においては、シート状の連続気泡発泡体をスライス加工する場合を例示しているが、例えば、数cm以上の厚みのある板状の連続気泡発泡体を形成し、この板状の連続気泡発泡体から数mm程度の厚みを有する連続気泡発泡シートを切り出すような方法を上記例示の方法に代えて採用することも可能である。
また、例えば、円柱状の連続気泡発泡体を作製して、この連続気泡発泡体を外側からかつら剥き状態でスライスするいわゆるスカイビングと呼ばれる方法によって連続気泡発泡シートを作製することもできる。
なお、この場合、円柱状の連続気泡発泡体を一周するまでに得られるシートには、切断面が片面にしか形成されていないことから、この部分は取り除いて、残りの表裏両面に切断面の形成されている連続気泡発泡シートを内袋11形成用の通気性シート1とすることができる。
また、上記においては製造が容易で厚み等の制御が容易である点においてスライス加工を連続気泡発泡シート製造方法における二次加工として例示しているが、例えば、原料シートの表裏両面をグラインダーなどで切削して連続気泡を開口させる場合もスライス柿王されたものと同種の効果を有する連続気泡発泡シートを得ることができる。
すなわち、原料シートなどの連続気泡発泡体は、通常、その表面の殆どに気泡膜が形成されているため優れた通気性を発揮させるべく表面の気泡膜を除去する必要があるもので、上記例示のようにスライス加工による気泡膜の切断除去に代えて表裏両面を切削加工して気泡膜を除去する方法も本発明の真空断熱材用芯材の通気性シートを作製する方法として採用することが可能である。
なお、通常、表裏両面において、その表面積に占める気泡の開口面積を50%以上、好ましくは80%以上とすることで良好なる通気性が確保され得る。
この連続気泡発泡シートを通気性シート1として用い、真空断熱材用芯材10を形成させるには、例えば、同じ大きさの四角形に外形加工が施された2枚の通気性シート1をその外縁をそろえて重なり合わせ、四角形の4辺の内の3辺に相当する部分を接着して、残りの一辺に相当する箇所を開口部とした内袋を作製し、該開口部から内袋の中に粉体12を充填した後、この開口部を接着するなどして閉じる方法などを採用することができる。
さらに、この真空断熱材用芯材10を用いて真空断熱材を作製するには、例えば、真空断熱材用芯材10を収容するための外袋20を作製し、該外袋20に真空断熱材用芯材10を収容させた後に外袋20の内部を減圧して、該減圧状態を維持したまま外袋20で真空断熱材用芯材10を密封する方法を採用することができる。
例えば、真空断熱材用芯材10の平面形状よりも一回り大きな四角形に切断された前記ラミネートシートを2枚用意し、前記熱融着層が内側となるようにして外縁をそろえて重なり合わせ、四角形の4辺の内の3辺に相当する部分をヒートシールによって接着して、残りの一辺に相当する箇所に開口部が形成された外袋を作製することができる。
そして、この外袋の内部に前記真空断熱材用芯材10を収容させた後に、例えば、真空ポンプに連結されたチャンバー内に収容して、該チャンバー内を真空ポンプで減圧させて真空断熱材用芯材10の粉体粒子間の空隙に存在する気体を、連続気泡発泡シートを介して除去することで外袋の内部を減圧することができる。
さらに、真空ポンプによる減圧を継続して、チャンバー内が、例えば、1〜10Paのいずれかの真空状態に安定する状態とした後に、前記外袋の開口部をヒートシールして真空断熱材100を作製することができる。
なお、本実施形態においては、真空断熱材用芯材10の内袋11に、上記のような連続気泡発泡シートが用いられていることから粒子径が20μm以下の微細な粒子を含む粉体を内袋11に収容させた場合でも、この内袋11からの粉体の漏洩を抑制することができる。
不織布などによって内袋が形成された従来の真空断熱材用芯材にあっては、振動を与えるなどすると内部の粉体が不織布の繊維間の空隙から容易に漏洩してしまうことから、外袋に収容するのに際して慎重な取り扱いを要していた。
また、真空引きにおいては、漏洩した粉体が真空ポンプに吸引されて故障を発生させるおそれを有していた。フィルタなどによる真空ポンプへの吸引防止を図ることも考え得るがその場合には、このフィルタを頻繁に交換しなければ、真空ポンプが気体を吸引する際の抵抗が大きくなるという問題が発生することとなる。
さらには、漏洩した粉体が、ヒートシール箇所に挟みこまれるとラミネートシートの融着界面を通じて外部から外袋内(真空断熱材内)への気体の流入防止に有効となるシール幅を実質上減少させてしまうこととなり、真空断熱材の真空度の低下を早めるおそれを有する。
より詳しく説明すると、ガスバリア層と熱融着層とを有するラミネートシートを用いて袋状に加工すると、気体分子の袋内への流入は、熱融着層を形成しているポリマー中の気体分子の拡散速度が、通常、律速となる。
したがって、粉体の凝集物などが、その途中に存在すると、少なくともその間において気体分子は容易に移動可能となることから気体分子が袋内に流入しやすくなる。
すなわち、本実施形態にかかる真空断熱材用芯材を用いることで、微細な粒子を含有する粉体を用いて断熱性能の向上を図りつつも真空断熱材の製造方法における作業効率の低下を抑制し得るばかりでなく、この優れた断熱性能をより長期に保持させ得るという効果を奏する。
なお、本実施形態の真空断熱材用芯材においては、内部の気体をより効率よく排出させることができ、真空断熱材の製造効率の向上を期待し得る点において、連続気泡が表裏両面に開口された連続気泡発泡シートのみで形成された内袋を用いる場合を例示しているが、例えば、非通気性のシートと、このような連続気泡発泡シートとの2枚のシートの周縁部を接着して、連続気泡発泡シートによって形成されている側のみから内部の気体を排出し得るように形成された内袋を用いる場合も本発明の意図する範囲である。
また、作製が容易で、真空断熱材用芯材の作製時などにおいて取り扱いが容易である点において優れていることから、本実施形態においては、粉体収容のための容器として袋を例示しているが、例えば、図3a)にその断面図を示すように硬質の帯状の部材を環状に折り曲げて形成された枠体Fの両面に通気性シート1’が張られて太鼓状となるよう形成された容器に粉体12’を収容させた真空断熱材用芯材10’も本発明の意図する範囲である。
さらには、図3b)にその断面図を示すように底面と、該底面の外周縁に沿って立設された周壁とを有し、上部に開口部を有する箱体F’と、該箱体F’の開口部を覆う通気性シート1”とによって形成された容器に粉体12”を収容させた真空断熱材用芯材10”も本発明の意図する範囲である。
なお、これらに限定されず、種々の形式の容器を真空断熱材用芯材に採用可能である。
また、ここでは詳述しないが、連続気泡発泡シートや真空断熱材において従来公知の技術事項を本発明の効果を著しく損ねない範囲において本発明においても採用することができる。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(原料シート1の作製)
口径が50mmの第一押出し機の先端に口径が50mmの第二押出し機を接続してなるタンデム型押出し機を用いて発泡押出しを実施し原料シートを作製した。
原料シートの作製には、ポリプロピレン系樹脂(サンアロマー社製 ブロックポリプロピレン 商品名「PB170A」、MFR:0.35g/10分)100質量部、動的架橋されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマー(エーイーエスジャパン社製 商品名「サントプレーン8201−60」)67質量部と、着色剤としてカーボンブラックマスターバッチ(大日精化社製 PE−M AZ 90086(KE)40)10質量部、そして気泡核剤として平均粒子径12μmのタルク5.8質量部となる配合割合にて作製されたポリマー組成物を用いた。
該ポリマー組成物を、第一押出し機に供給して溶融混錬し、第一押出し機の途中から発泡剤として二酸化炭素を前記ポリプロピレン系樹脂100質量部に対して7.9質量部圧入して、溶融状態のポリマー組成物と二酸化炭素を均一に混合、混練した上で、熱可塑性樹脂組成物を第二押出し機に連続的に供給して溶融混練しつつ発泡に適した樹脂温度に冷却した後、第二押出し機の先端に取り付けたサーキュラーダイ(口径φ35mm、ダイスリット間隔0.3mm(樹脂出口部の断面積:0.330cm2)から吐出量30kg/h(吐出速度:V=91kg/(cm2・h))で発泡押出しし、得られた円筒状の発泡体を冷却されているマンドレル上に添わせるとともに、その外面をエアリングからのエアーの吹き付けによって冷却し、マンドレル上の一点で、カッターにより円筒状の発泡体を切開して、シート状の連続気泡発泡体を作製し原料シート1とした。
得られた原料シート1の物性値は表1に示す通りである。
(原料シート2の作製)
動的架橋されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーをエーイーエスジャパン社製のものに代えてJSR社製(商品名「エクセリンク2700B」)としたこと、着色剤(カーボンブラックマスターバッチ)を用いなかったこと、ならびに、ダイスリット間隔を0.25mm(樹脂出口部の断面積:0.275cm2、吐出速度V=109kg/(cm2・h))としたこと以外は原料シート1と同様にして連続気泡発泡シートを作製し原料シート2とした。
得られた原料シート2の物性値は表1に示す通りである。
(原料シート3の作製)
原料シート3の作製には、ポリプロピレン系樹脂(日本ポリプロ社製 高溶融張力ポリプロピレン 商品名「ニューストレインSH9000」、MFR:0.3g/10分)100質量部、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(非架橋、三菱化学社製 商品名「サーモランZ101N」、MFR:14g/10分)67質量部、及び、ポリテトラフロロエチレン系気泡核剤(三菱レーヨン社製、アクリル変性ポリテトラフロロエチレン樹脂、商品名「メタブレンA−3000」)0.33質量部からなる配合にて作製されたポリマー組成物を用いた。
該ポリマー組成物を、第一押出し機に供給して溶融混錬し、第一押出し機の途中から発泡剤として超臨界状態の二酸化炭素を前記ポリプロピレン系樹脂100質量部に対して4.2質量部圧入して、溶融状態のポリマー組成物と二酸化炭素を均一に混合、混練した上で、熱可塑性樹脂組成物を第二押出し機に連続的に供給して溶融混練しつつ発泡に適した樹脂温度に冷却した後、第二押出し機の先端に取り付けたサーキュラーダイ(口径φ35mm、ダイスリット間隔0.25mm(樹脂出口部の断面積:0.275cm2)から吐出量30kg/h(吐出速度:V=109kg/(cm2・h))で発泡押出しし、得られた円筒状の発泡体を冷却されているマンドレル上に添わせるとともに、その外面をエアリングからのエアーの吹き付けによって冷却し、マンドレル上の一点で、カッターにより円筒状の発泡体を切開して、シート状の連続気泡発泡体を作製し原料シート3とした。
得られた原料シート3の物性値は表1に示す通りである。
(通気性シート1)
スライサー(フォーチュナ社製バンドナイフ分割機 モデルSPA750)を用いて、原料シート1の表面側をスライス加工して気泡膜を切断除去し、気泡の断面を露出させた。
その後、裏面側も同様にスライス加工して原料シート1を3枚に分割し、両面に切断面が形成された中心部の連続気泡発泡シートを内袋形成用の通気性シート1のとした。
得られた通気性シート1の物性値は、表2に示す通りである。
(通気性シート2)
スライサー(フォーチュナ社製バンドナイフ分割機 モデルSPA750)を用いて、原料シート2の表面側をスライス加工して気泡膜を切断除去し、気泡の断面を露出させた。
その後、裏面側も同様にスライス加工して原料シート2を3枚に分割し、両面に切断面が形成された中心部のシートを通気性シート2とした。
得られた通気性シート2の物性値は、表2に示す通りである。
(通気性シート3)
市販されているポリエチレン製の連続気泡発泡体(三和化工社製 オプセル LC-300#2D)を、スライサー(フォーチュナ社製バンドナイフ分割機 モデルSPA750)を用いて、通気性シート1、2と同様にスライス加工を実施して連続気泡発泡シートを作製し内袋形成用の通気性シート3とした。
得られた通気性シート3の物性値は、表2に示す通りである。
(通気性シート4)
スライサー(フォーチュナ社製バンドナイフ分割機 モデルSPA750)を用いて、原料シート3の表面側をスライス加工して気泡膜を切断除去し、気泡の断面を露出させた。
その後、裏面側も同様にスライス加工して原料シート3を3枚に分割し、両面に切断面が形成された中心部のシートを通気性シート4とした。
得られた通気性シート4の物性値は、表2に示す通りである。
(評価方法)
なお、表1、表2における各評価結果は、以下の測定を行って計測されたものである。
(シート厚み)
連続気泡発泡シートの厚みは、ミツトヨ製デジタルシックネスゲージを用いて測定した。
(見かけ密度)
連続気泡発泡シートの見かけ密度は、JIS K 7222−1999記載の方法に準拠した方法により測定した。
(平均気泡径)
連続気泡発泡シートに形成されている気泡は、ASTM D2842−69の試験方法に準拠して測定した。
より具体的には、発泡シートをMD方向(押出し方向)及びTD方向(押出し方向に直交する方向)に沿って切断し、それぞれの切断面の中央部を走査型電子顕微鏡((株)日立製作所製、型名「S−3000N」)で拡大して撮影した。
次に、撮影した画像をA4用紙上に印刷し、MD方向に沿って切断した切断面の画像においては、押出方向に平行な長さ60mmの直線を一本描き、この直線上に存在する気泡数を数え、下記式(3)に基づいて押出方向の平均弦長(t)を算出した。
同様に、TD方向に沿って切断した切断面の画像においては、押出方向に直交する方向に平行な長さ60mmの直線を一本、描き、この直線上に存在する気泡数を数え、下記式(3)に基づいて押出方向に直交する方向の平均弦長(t)を算出した。
なお、MD方向、TD方向それぞれにおいて、この60mmの直線上に気泡数が10〜20個程度並ぶように上記電子顕微鏡での撮影における拡大倍率を調整した。
また、直線を描くにあたっては、できるだけ直線が気泡に点接触することなく貫通した状態となるようにした。
さらに、一部の気泡が直線に点接触してしまう場合には、この気泡も気泡数に含め、さらに、直線の両端部が気泡を貫通することなく、気泡内に位置した状態となる場合には、直線の両端部が位置している気泡も気泡数に含めた。
そして、算出された各方向における平均弦長(t)をそれぞれMD方向の気泡径(DMD)とTD方向の気泡径(DTD)とし、下記式(4)に示す相加平均によって平均気泡径を算出した。
(吸水率)
まず、連続気泡発泡シートを10cm×10cmにカットし、その質量(Wd)を測定する。次に水を入れた容器にシートを完全に沈むように水没させ、容器ごと市販の減圧装置内に入れて大気圧に対して−0.05MPaとなるまで減圧させ、減圧操作を停止し3分間待った後に常圧に戻してシートを水中より取り出し、表面の付着水をふき取った後質量(Ww)を測定し、次式により吸水率を算出した。
吸水率(質量%)=(Ww−Wd)/Wd×100
なお、吸水率は上記測定をn=3で行い、その平均値をもって連続気泡発泡シートの吸水率とした。
(実施例1〜4)
まず、長方形にカットした通気性シート1を半折して重ね合わせ、折り目を除く2辺を熱シール機により融着させ、残りの1辺を開口部とした内袋を作製した。その中へ体積平均粒子径が5μmのシリカ粒子を80g投入して、開口部を熱シール機にて融着して、収容部スペース(内寸)が10cm×10cmの真空断熱材用芯材(実施例1)を作製した。
通気性シート1に代えて、通気性シート2、3、4をそれぞれ用いて実施例2、3、4の真空断熱材用芯材を作製した。
(体積平均粒子径)
なお、粉体の体積平均粒子径は、まず粉体0.3g程度を少量の界面活性剤を添加した水溶液30mlに均一に分散させた後、ベックマン・コールター社製「Multisizer3」を用いて20μmのアパチャーを使用して測定した。
(気泡密度)
気泡密度は、先に述べたように、ASTM D2842−69の試験方法に基づき測定される平均気泡径(C:mm)と、JIS K7112−1999に基づき樹脂組成物を非発泡な状態で測定したときの密度(ρ:kg/m3)と、JIS K7222−1999に基づき測定される連続気泡発泡シートの見かけ密度(D:kg/m3)から前記式(1)の計算を実施して求めた。
(シート断面の厚み方向の気泡膜数)
連続気泡発泡シートの厚み方向の断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真をシートの縦横2断面分撮影し、それぞれの撮影画像上にシート断面垂直方向にランダムに3本の直線を引き、その直線と交差する気泡膜数を目視で数え、すべての平均値の小数点以下をくり上げて整数とし、その値をシート断面の厚み方向の気泡膜数とした。
(比較実験)
下記に示す市販の不織布を通気性シート1〜4に代えて用いて、実施例1〜4と同様にして比較例1、比較例2の真空断熱材用芯材を作製した。
比較例1:不織布1(シンワ株式会社製、品番:7840A、目付け40g/m2
比較例2:不織布2(シンワ株式会社製、品番:9825−8−F、目付け25g/m2
図4〜13に、実施例1、3、4の真空断熱材用芯材と、比較例1、2の真空断熱材用芯材とを黒色の天板を有する机上に約30cm高さから自然落下させた際の直後の様子、及び、粉体収容物を取り除いた後に机上に漏洩した粉体の様子を示す。
なお、天板上に見られる白点が漏洩した粉体である。
さらに、この粉体収容物を透明なポリ袋に収容させた際の様子を図14〜18に示す。
なお、図4、5、14は、実施例1の真空断熱材用芯材の結果であり、図6、7、15は、実施例3の真空断熱材用芯材の結果である。
さらに、図8、9、16は実施例4の真空断熱材用芯材の結果である。
また、図10、11、17は、比較例1の真空断熱材用芯材の結果であり、図12、13、18は、比較例2の真空断熱材用芯材の結果である。
さらに、実施例1、3の内袋に用いた連続気泡発泡シートと、不織布1、2の表面をSEM観察した写真を図19〜22に、それぞれ実施例1、3、不織布1、2の順に示す。
図4〜18からもわかるように、実施例1、3、4の真空断熱材用芯材は、殆ど粉体の漏洩が見られないのに対し、不織布を用いたものでは多量の粉体が漏洩していることが観察された。
なかでも実施例1、4(図4、図8の写真)では、机上に粉体の存在が全く確認されず、黒色の天板がそのままの状態で観察されている。
このように実施例1では、特に優れた結果が観察され、容器に、1×106個/cm3以上の気泡密度の連続気泡発泡シートを内袋に用いることにより、粉体の漏洩防止に特に有効となることが確認できた。
この実施例1の真空断熱材用芯材において用いられた連続気泡発泡シートは、単位面積あたりの質量が、32g/m2であり、不織布1、2の中間程度となっている。
また、図19、21、22に示す結果からも、気泡の開口面積は、不織布の繊維間の間隙よりも大きなものであることが判るが、上記のように、不織布に比べて粉体の漏洩防止効果に優れたものである。
また、実施例3の真空断熱材用芯材において用いられた連続気泡発泡シートは、単位面積あたりの質量が、130g/m2であり、不織布1、2よりも大きな値となっているものの、図20に見られるように、不織布の繊維間の間隙よりも遥かに大きな気泡の開口が表面に形成されている。
このように開口自体が不織布よりも大面積でありながら粉体の漏洩防止効果に優れているのは、シート厚み方向に直線的に通過する貫通孔が形成されておらず、複雑に曲折してシートを通過する連続気泡が形成されていることに起因することが、上記のことからも理解できる。
(真空断熱材の製造事例)
表面保護層/ガスバリア層(アルミニウム層)/熱融着層を備えたヒートシール可能なラミネートシートを2枚重ね合わせて周囲を熱ラミネートし、真空断熱材用芯材を収容可能な開口部を有する外袋を作製した。
この外袋に、実施例1、3、4、比較例1、2の真空断熱材用芯材を同様の手順で収容し、真空引きした状態で前記開口部のヒートシールを実施した。
このようにして作製された真空断熱材の外袋のヒートシール部の様子を図23〜27に、それぞれ実施例1、3、4、比較例1、2の順に示す。
なお、図23〜27は、その上部が真空断熱材の全体を撮影したものであり、下部がそのシール部を近接撮影したものである。
図23〜27からもわかるように、実施例1、3、及び、4の真空断熱材用芯材を用いて作製した真空断熱材は、殆ど粉体の漏洩が見られないのに対し、不織布を内袋の形成に用いた比較例1、2の真空断熱材用芯材は、真空断熱材の外袋内側に多量の粉体が漏洩している。
なかでも実施例1の真空断熱材用芯材を用いた場合は、外袋に粉体の存在が全く確認されない。
(実施例5〜7、比較例3、4)
収容する粉体を体積平均粒子径が3.8μmの微粉タルク(日本タルク社製 MICRO ACE P−3)16gとしたこと以外は、実施例1、3、4、比較例1、2と同様にして、それぞれ、実施例5、6、7、比較例3、4の真空断熱材用芯材を作製した。
この真空断熱材用芯材を実施例1、3、4、比較例1、2と同様に黒色の天板を有する机上に約30cm高さから自然落下させ、天板上に残る粉体の様子を観察した。
結果を、図28〜32に示す。
図28〜32からもわかるように、実施例5、6、7の真空断熱材用芯材は、殆ど粉体の漏洩が見られないのに対し、不織布を用いた比較例3、4ものでは多量の粉体が漏洩していることが観察された。
なかでも実施例5では、机上に粉体の存在が全く確認されず、黒色の天板がそのままの状態で観察されている。
このことからも、容器に、1×106個/cm3以上の気泡密度の連続気泡発泡シートを内袋に用いることにより、粉体の漏洩防止に特に有効となることが確認できた。
以上のことから、本発明によれば、粉体粒子の通過が抑制された真空断熱材用芯材が提供され、従来よりも細かな粉体を使用しつつも作業効率の低下が抑制された真空断熱材の製造方法が提供されうることがわかる。
1、1’、1”:通気性シート(連続気泡発泡シート)、1a:内面側、1b:外面側、10、10’、10”:真空断熱材用芯材、11:内袋(容器)、12、12’、12”:粉体、20:外袋、B:気泡、F:枠体、F’:箱体、H:連通孔、W:気泡膜

Claims (13)

  1. 真空断熱材に用いられ、少なくとも一部が通気性シートによって形成された容器に粉体が収容されてなり、前記容器内に収容されている粉体間の気体が前記通気性シートを通じて容器外に排出されて用いられる真空断熱材用芯材であって、
    前記通気性シートが連続気泡発泡シートであり、しかも、ポリマー組成物によって形成された内部に連続気泡を有する連続気泡発泡体に、該連続気泡発泡体を切断または切削する二次加工が実施されることにより表裏両面において前記連続気泡が開口されたシート状に形成されている連続気泡発泡シートであることを特徴とする真空断熱材用芯材。
  2. 前記容器が、前記連続気泡発泡シートが用いられてなる袋である請求項1記載の真空断熱材用芯材。
  3. 前記連続気泡発泡シートの気泡密度が1×106/cm3以上、1×1011/cm3未満である請求項1又は2記載の真空断熱材用芯材。
  4. 前記連続気泡発泡体が、前記ポリマー組成物が押出し発泡されてなるシートであり、該シートを厚み方向に3枚以上の枚数となるように切断するスライス加工が前記二次加工として実施されており、前記切断によって連続気泡が開口された面を表裏両面に備えている連続気泡発泡シートが用いられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の真空断熱材用芯材。
  5. 前記連続気泡発泡シートが、厚み方向に3以上の気泡膜数を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の真空断熱材用芯材。
  6. 前記連続気泡発泡シートが、ポリプロピレン系樹脂と熱可塑性エラストマーとが含有されているポリマー組成物が用いられて形成されている請求項1乃至5記載のいずれか1項に記載の真空断熱材用芯材。
  7. 前記連続気泡発泡シートが、900〜3000質量%のいずれかの吸水率を有している請求項1乃至6記載のいずれか1項に記載の真空断熱材用芯材。
  8. 粒子径20μm以下の粒子を含む粉体が、前記容器内に収容されている請求項1乃至7記載のいずれか1項に記載の真空断熱材用芯材。
  9. 少なくとも一部が通気性シートによって形成された容器に粉体が収容されてなる真空断熱材用芯材と、該真空断熱材用芯材を収容可能な外袋とを用いて、該外袋内に前記真空断熱材用芯材を収容させた状態で前記外袋内を減圧することにより前記通気性シートを通じて容器内に収容されている粉体間の気体を容器外に排出した後に、前記外袋で前記真空断熱材用芯材を密封して真空断熱材を作製する真空断熱材の製造方法であって、
    前記通気性シートが連続気泡発泡シートであり、しかも、ポリマー組成物によって形成された内部に連続気泡を有する連続気泡発泡体に、該連続気泡発泡体を切断または切削する二次加工が実施されることにより表裏両面において前記連続気泡が開口されたシート状に形成されている連続気泡発泡シートである真空断熱材用芯材を用いることを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  10. 前記連続気泡発泡シートで形成された袋が前記容器として用いられている真空断熱材用芯材を用いる請求項9記載の真空断熱材の製造方法。
  11. 前記連続気泡発泡シートの気泡密度が1×106/cm3以上、1×1011/cm3未満である請求項9又は10記載の真空断熱材の製造方法。
  12. 前記連続気泡発泡体が、前記ポリマー組成物が押出し発泡されてなるシートであり、該シートを厚み方向に3枚以上の枚数となるように切断するスライス加工が前記二次加工として実施されており、前記切断によって連続気泡が開口された面を表裏両面に備えている連続気泡発泡シートが用いられて形成された真空断熱材用芯材を用いる請求項9乃至11のいずれか1項に記載の真空断熱材の製造方法。
  13. ヒートシール可能な外袋を用い、前記真空断熱材用芯材の密封を外袋のヒートシールによって実施する請求項9乃至12のいずれか1項に記載の真空断熱材の製造方法。
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