JP2010167701A - 印刷装置、およびその印刷装置に装着されるテープカセット - Google Patents

印刷装置、およびその印刷装置に装着されるテープカセット Download PDF

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Abstract

【課題】剥離テープが積層されていないラベルテープには、ハーフカット処理を行わない印刷装置、およびその印刷装置に装着されるテープカセットを提供する。
【解決手段】印刷装置では、テープカセット20から排出されるラベルテープ28に、剥離テープ534が存在するか否かを光学センサ400によって検出する。光学センサ400は反射型センサであって、発光部431から発光され、ラベルテープ28において反射された光を受光部432が受ける。そして、受光部432における受光量に基づいて、剥離テープ534の有無を検出する。ラベルテープ28は、剥離テープ534が積層されている場合と剥離されている場合とで、反射率が異なる。剥離テープ534が検出されなかった場合、ハーフカッタ機構18によるハーフカット処理を禁止する。
【選択図】図7

Description

本発明は、長尺状の印刷用テープを切断する切断手段を備えた印刷装置、およびその印刷装置に着脱されるテープカセットに関するものである。
従来、基材テープと剥離テープとが粘着剤を介して積層されたラベルテープ(印刷用テープ)を収納するテープカセットが装着され、テープカセットから排出されたラベルテープに文字等を印刷する印刷装置が知られている。この印刷装置は、ラベルテープを送るテープ送り機構、ラベルテープにインクリボンを介して熱転写印刷を行うサーマルヘッド、印刷後のラベルテープを幅方向に切断する切断機構を備えている。この切断機構として、例えば、ラベルテープを完全に切断(フルカット)するフルカット機構や、ラベルテープのうち、剥離テープもしくは基材テープのみを切断(ハーフカット)するハーフカット機構等がある(例えば、特許文献1参照)。ハーフカット処理されたラベルテープは、基材テープもしくは剥離テープに形成された切り込みを手掛かりに、剥離テープを基材テープから容易に引き剥がすことができるため、使い勝手が良い。
ところで、本件出願人は、テープカセット内で基材テープから剥離テープを剥がしてから、ラベルテープを排出することができるテープカセットを提案している(特願2008−271938)。このテープカセットでは、テープカセット内において、剥離テープが基材テープから剥離される。剥離された剥離テープは、テープカセットに設けられた剥離テープ巻き取りスプールに巻き取られる。そして、剥離テープが剥離された、所謂「ライナーレスタイプ」のラベルテープが、テープカセットから排出される。ライナーレスタイプのラベルテープは、ユーザにおいて剥離テープを剥離する手間を省くことができるため、使い勝手が良い。
しかしながら、剥離テープが積層されていないラベルテープに、上述のハーフカット処理を行った場合、ラベルテープの粘着剤がハーフカット機構を構成する部品に付着してしまう虞があった。この場合には、ラベルテープが印刷装置からスムーズに排出できなくなる虞があった。
この問題を解決する手段として、例えば、剥離テープが積層されていないラベルテープに対しては、ハーフカット処理を行わず、フルカット処理のみを行う印刷装置が提案されている(例えば、特許文献2)。この印刷装置に装着されるテープカセットには、排出されるラベルテープに剥離テープが積層されているか否かを示す識別情報が付されている。この印刷装置では、この識別情報を読み取ることによって、テープカセットから排出されるラベルテープに剥離テープが積層されているか否かを識別する。そして、剥離テープが積層されていないラベルテープに対しては、ハーフカット処理を行わずに、フルカット処理のみを行う。よって、ラベルテープの粘着剤がハーフカット機構に付着してしまうことがなく、ラベルテープを常にスムーズに排出することができる。
特開2008−201141号公報 特許第3873162号公報
しかしながら、複数種類のテープカセットが着脱可能な印刷装置の場合、テープカセットの種類を識別するために、テープカセットには複数の識別情報を付す必要がある。具体的には、テープカセットに収納されるインクリボンの色、テープの色、テープの幅など毎に、異なる識別情報を付す必要がある。しかも、このような識別情報は、限られたスペースに付さなくてはならない。このように、複数の識別情報を付す必要があるテープカセットには、排出されるラベルテープに剥離テープが積層されているか否かを示す識別情報をさらに付すことが困難であった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、テープカセットに付す識別情報を増加させることなく、剥離テープが積層されていないラベルテープには、ハーフカット処理を行わない印刷装置、およびその印刷装置に装着されるテープカセットを提供する。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の印刷装置は、印刷面を有する基材の印刷面とは反対面に粘着剤が設けられた第1の印刷用テープ、または前記基材の前記反対面に前記粘着剤を介して剥離材が設けられた第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットが着脱される印刷装置であって、前記基材の前記印刷面に、文字、記号等を印刷する印刷手段と、前記印刷手段よりもテープ搬送方向下流側に配置され、前記基材もしくは前記剥離材のうちのいずれかのみを切断するハーフカット手段と、前記剥離材の有無を検出する剥離材有無検出手段と、前記剥離材有無検出手段によって前記剥離材があることが検出されなかった場合、前記ハーフカット手段による切断動作を禁止するハーフカット禁止手段とを備えている。
また、本発明の請求項2に記載の印刷装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記剥離材有無検出手段は、発光素子と受光素子とを有する反射型光学センサを備え、前記発光素子から発光され、前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープにおいて反射された光を、前記受光素子が受光した受光量に基づき、前記剥離材の有無を検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の印刷装置は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記剥離材有無検出手段は、前記受光素子における受光量が所定値以下の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の印刷装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記剥離材有無検出手段は、前記基材、または前記基材よりも反射率の小さい前記剥離材において反射され、前記受光素子によって受光された受光量が、前記所定値以下の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の印刷装置は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記剥離材有無検出手段は、前記受光素子における受光量が所定値以上の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の印刷装置は、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記剥離材有無検出手段は、前記基材、または前記基材よりも反射率の大きい前記剥離材において反射され、前記受光素子によって受光された受光量が、前記所定値以上の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載のテープカセットは、請求項3に記載の印刷装置に着脱され、前記第1の印刷用テープ、または前記第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットであって、前記基材の前記発光素子と対向する面の反射率は、前記剥離材の前記発光素子と対向する面の反射率よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載のテープカセットは、請求項7に記載の発明の構成に加え、前記基材の前記発光素子と対向する面は白色であって、前記剥離材の前記発光素子と対向する面は黒色であることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載のテープカセットは、請求項5に記載の印刷装置に着脱され、前記第1の印刷用テープ、または前記第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットであって、前記基材の前記発光素子と対向する面の反射率は、前記剥離材の前記発光素子と対向する面の反射率よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載のテープカセットは、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記基材は、光の反射率の小さい低反射材、もしくは、前記発光素子と対向する面に光の反射率を抑制する低反射処理がなされた低反射処理材から形成され、前記剥離材は、光を反射する反射材、もしくは、前記発光素子と対向する面に光の反射させる反射処理がなされた反射処理材から形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の印刷装置は、印刷面を有する基材の印刷面とは反対面に粘着剤が設けられた第1の印刷用テープ、または前記基材の前記反対面に前記粘着剤を介して剥離材が設けられた第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットと、前記基材の前記印刷面に、文字、記号等を印刷する印刷手段と、前記印刷手段よりもテープ搬送方向下流側に配置され、前記基材もしくは前記剥離材のうちのいずれかのみを切断するハーフカット手段と、前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープに向けて光を照射する発光素子と、前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープにおいて反射した光を受ける受光素子とを有する反射型光学センサを備え、前記受光素子における受光量に基づき前記剥離材の有無を検出する剥離材有無検出手段と、前記剥離材有無検出手段によって前記剥離材があることが検出されなかった場合、前記ハーフカット手段による切断動作を禁止するハーフカット禁止手段とを備え、前記基材の前記発光素子と対向する面の反射率は、前記剥離材の前記発光素子と対向する面の反射率よりも大きく、前記剥離材有無検出手段は、前記受光素子における受光量が所定値以下の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の印刷装置は、印刷面を有する基材の印刷面とは反対面に粘着剤が設けられた第1の印刷用テープ、または前記基材の前記反対面に前記粘着剤を介して剥離材が設けられた第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットと、前記基材の前記印刷面に、文字、記号等を印刷する印刷手段と、前記印刷手段よりもテープ搬送方向下流側に配置され、前記基材もしくは前記剥離材のうちのいずれかのみを切断するハーフカット手段と、前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープに向けて光を照射する発光素子と、前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープにおいて反射した光を受ける受光素子とを有する反射型光学センサを備え、前記受光素子における受光量に基づき前記剥離材の有無を検出する剥離材有無検出手段と、前記剥離材有無検出手段によって前記剥離材が無いことが検出された場合、前記ハーフカット手段による切断動作を禁止するハーフカット禁止手段とを備え、前記基材の前記発光素子と対向する面の反射率は、前記剥離材の前記発光素子と対向する面の反射率よりも小さく、前記剥離材有無検出手段は、前記受光素子における受光量が所定値以上の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする。
請求項1に係る発明の印刷装置では、剥離材有無検出手段が、テープカセットから排出される印刷用テープの剥離材の有無を検出する。そして、剥離材が検出されなかった場合、ハーフカット禁止手段が、ハーフカット手段による切断動作を禁止する。よって、粘着剤が剥離材によって覆われていない印刷用テープが搬送されている場合には、ハーフカット手段による切断動作が禁止される。従って、ハーフカット手段の構成部材に、粘着剤が付着して、印刷用テープの搬送が阻害されることを防止できる。
また、本発明の請求項2に記載の印刷装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、剥離材有無検出手段は反射型光学センサを備える。反射型光学センサは、発光素子と受光素子とを備え、発光素子が発し、印刷用テープにおいて反射された光を受光素子が受ける。剥離材有無検出手段は、受光素子における受光量に基づいて、剥離材の有無を検出する。よって、印刷用テープについて、剥離材が積層されている場合の反射率と、剥離材が積層されていない場合の反射率とを異なる設定にするだけで、剥離材の有無が検出できる。すなわち、剥離材の反射率を、基材の反射率とは異なる設定にするだけで、簡単に剥離材の検出ができる。よって、簡単かつ確実に、剥離材の検出を行うことができる。
また、本発明の請求項3に記載の印刷装置は、請求項2に記載の発明の効果に加え、剥離材有無検出手段は、受光素子における受光量が所定値以下の場合に、剥離材があることを検出する。発光素子における発光量に対する受光素子における受光量は、印刷用テープの反射率に依存する。よって、剥離材の反射率が所定反射率よりも小さく、基材の反射率が所定反射率よりも大きい印刷用テープについて、容易に剥離材の有無を検出できる。
また、本発明の請求項4に記載の印刷装置は、請求項3に記載の発明の効果に加え、発光素子から発せられた光は、基材、または基材よりも反射率の小さい剥離材において反射され、受光素子によって受けられる。そのため、発光素子から発せられた光が、剥離材において反射された場合、基材において反射された場合よりも、受光素子における受光量は少なくなる。すなわち、剥離材が設けられている場合、受光素子における受光量は少なくなる。剥離材有無検出手段は、受光素子における受光量が所定値以下の場合に、前記剥離材があることを検出するため、確実に剥離材の有無を判断することができる。
また、本発明の請求項5に記載の印刷装置は、請求項2に記載の発明の効果に加え、剥離材有無検出手段は、受光素子が受光する受光量が所定値以上の場合に、剥離材があることを検出する。発光素子における発光量に対する受光素子における受光量は、印刷用テープの反射率に依存する。よって、剥離材の反射率が所定反射率よりも大きく、基材の反射率が所定反射率よりも小さい印刷用テープについて、容易に剥離材の有無を検出できる。
また、本発明の請求項6に記載の印刷装置は、請求項5に記載の発明の効果に加え、発光素子から発せられた光は、基材、または基材よりも反射率の大きい剥離材において反射され、受光素子によって受けられる。そのため、発光素子から発せられた光が、剥離材において反射された場合、基材において反射された場合よりも、受光素子における受光量は多くなる。すなわち、剥離材が設けられている場合、受光素子における受光量は多くなる。剥離材有無検出手段は、受光素子における受光量が所定値以上の場合に、前記剥離材があることを検出するため、確実に剥離材の有無を判断することができる。
また、本発明の請求項7に記載のテープカセットでは、基材の反射率が、剥離材の反射率よりも大きい印刷用テープが収納される。よって、請求項3に記載の印刷装置に装着された場合、印刷装置の剥離材有無検出手段によって、容易に剥離材の有無が検出される。
また、本発明の請求項8に記載のテープカセットは、請求項7に記載の発明の効果に加え、基材は白色であって剥離材は黒色である印刷用テープが収納される。よって、基材の反射率を剥離材の反射率よりも、確実かつ容易に大きくすることができる。
また、本発明の請求項9に記載のテープカセットは、基材の反射率が、剥離材の反射率よりも小さい印刷用テープが収納される。よって、請求項5に記載の印刷装置に装着された場合、印刷装置の剥離材有無検出手段によって、容易に剥離材の有無が検出される。
また、本発明の請求項10に記載のテープカセットは、請求項9に記載の発明の効果に加え、基材が、低反射材、もしくは低反射処理がなされた低反射処理材から形成され、剥離材が、反射材もしくは反射処理がなされた反射処理材から形成された印刷用テープが収納されている。よって、基材の反射率を剥離材の反射率よりも確実に大きくすることができる。
また、本発明の請求項11に記載の印刷装置は、テープカセットが印刷面を有する基材の印刷面とは反対面に粘着剤が設けられた第1の印刷用テープ、または基材の反対面に粘着剤を介して剥離材が設けられた第2の印刷用テープのいずれかを排出する。そして、ハーフカット手段が、基材もしくは剥離材のうちいずれか一方のみを切断する。剥離材有無検出手段が、剥離材の有無を検出し、ハーフカット禁止手段が、剥離材有無検出手段によって前記剥離材が検出されなかった場合、前記ハーフカット手段による切断動作を禁止する。よって、粘着剤が剥離材によって覆われていない印刷用テープが搬送されている場合には、ハーフカット手段による切断動作が禁止される。従って、ハーフカット手段の構成部材に、粘着剤が付着して、印刷用テープの搬送が阻害されることを防止できる。
また、剥離材有無検出手段は、発光素子と受光素子とを有する反射型光学センサを備え、受光素子における受光量が所定量以上の場合に剥離材があることを検出する。ここで、テープカセットに収納される印刷用テープにおいて、基材の反射率は、前記剥離材の反射率よりも大きい。よって、剥離材有無検出手段によって、確実かつ容易に剥離材の有無が検出される。
また、本発明の請求項12に記載の印刷装置は、テープカセットが印刷面を有する基材の印刷面とは反対面に粘着剤が設けられた第1の印刷用テープ、または基材の反対面に粘着剤を介して剥離材が設けられた第2の印刷用テープのいずれかを排出する。そして、ハーフカット手段が、基材もしくは剥離材のうちいずれか一方のみを切断する。剥離材有無検出手段が、剥離材の有無を検出し、ハーフカット禁止手段が、剥離材有無検出手段によって前記剥離材が検出されなかった場合、前記ハーフカット手段による切断動作を禁止する。よって、粘着剤が剥離材によって覆われていない印刷用テープが搬送されている場合には、ハーフカット手段による切断動作が禁止される。従って、ハーフカット手段の構成部材に、粘着剤が付着して、印刷用テープの搬送が阻害されることを防止できる。
また、剥離材有無検出手段は、発光素子と受光素子とを有する反射型光学センサを備え、受光素子における受光量が所定量以下の場合に剥離材があることを検出する。ここで、テープカセットに収納される印刷用テープにおいて、基材の反射率は、前記剥離材の反射率よりも小さい。よって、剥離材有無検出手段によって、確実かつ容易に剥離材の有無が検出される。
PC500に接続された状態の印刷装置1の斜視図である。 カセット装着部10の斜視図である。 識別部89に対するカセット検出部85の関係を示す部分断面図である。 カセット装着部10にテープカセット20(上ケース省略)を装着した状態の平面図である。 ハーフカッタ機構18の断面図である。 テープカセット20,200の斜視図である。 図4に示すテープ排出口27の周囲を拡大した要部拡大図である。 図7に示すテープ排出口27を矢視方向(X1)から見た図である。 両面粘着テープ53を透明フィルムテープ51へ圧着後、剥離テープ534が剥離される状態を模式的に説明した図である。 フルカットされたラベルテープ28の斜視図である。 カセット装着部10にテープカセット200(上ケース省略)を装着した状態の平面図である。 図11に示すテープ排出口27の周囲を示す部分拡大図である。 ハーフカット及びフルカットされたラベルテープ280の斜視図である。 印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。 RAM83の各種記憶エリアを示す概念図である。 印刷装置1で行われるメイン処理のフローチャートである。 印刷装置100のカセット装着部10にテープカセット30,300を装着した状態でテープカセット30,300の上ケース23を取り外した場合の平面図である。 図17に示すテープカセット30のテープ排出口27の周囲を示す部分拡大図である。 図17に示すテープカセット300のテープ排出口27の周囲を示す部分拡大図である。
以下、本発明の第一実施形態である印刷装置1及びテープカセット20,200について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下に記載する装置の構成、各種処理のフローチャート等は、特に特徴的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
なお、本実施形態の印刷装置1は、図1に示すように、パーソナルコンピュータ500(以下、PC500と呼ぶ)に接続されて使用されるものである。印刷装置1では、テープカセット20,200から排出されるラベルテープ28,280について、剥離テープ534が積層されているか否かを検出する。そして、剥離テープ534が検出されない場合には、ハーフカット処理を禁止する点に特徴がある。
はじめに、PC500の物理的構成について、図1を参照して説明する。PC500は、周知のパーソナルコンピュータである。PC500は、本体501と、モニタ571と、キーボード581と、マウス582とを備えている。モニタ571、キーボード581、及びマウス582は、接続ケーブル(図示外)によって本体501に接続されている。本体501の前面には、CD−ROM(図示省略)を挿入するためのCD−ROMドライブ540が設けられている。
上記構成からなるPC500は、USBケーブル510によって印刷装置1に接続されている。PC500は、USBケーブル510を介して印刷装置1との間でデータの送受信を行う。PC500では、印刷する対象の編集や、印刷装置1で印刷を行う際の条件設定等を行うことができる。PC500を制御するCPU(図示外)は、それらに基づいた印刷データを作成し、USBケーブル510を介して印刷装置1に送信する。その結果、印刷装置1では、受信された印刷データに従って印刷が行われる。
次に、印刷装置1の構造について、図1及び図2を参照して説明する。図1に示すように、印刷装置1は、略直方体状の筐体2を備えている。筐体2の前面(図1中、右手前方向の面)には、印刷媒体であるラベルテープ28(又は280)を排出するテープ排出口3が設けられている。その右隣には、電源のオンオフを行う電源ボタン6と、印刷済みのラベルテープ28をカットするためのカットボタン7とが各々設けられている。筐体2の上面にはカバー5が開閉可能に取り付けられている。カバー5の隣に設けられた開放ボタン4を押下してカバー5を開くと、筐体2の上面に凹状に設けられたカセット装着部10(図2参照)が露出する。カセット装着部10には、例えば、後述するテープカセット20,200(図6参照)が着脱される。
次に、カセット装着部10の構造について、図2乃至図5を参照して説明する。図2に示すように、カセット装着部10の底面の略中央には、ラベルテープ28の搬送経路の途中に沿うようにして、ヒートシンク12が立設されている。ヒートシンク12の搬送経路に対向する面には、発熱素子を有するサーマルヘッド9が設けられている。そのサーマルヘッド9に対してテープ搬送経路を挟んで対向する位置には、ローラホルダ13が軸32(図4参照)を中心に回動可能に設けられている。ローラホルダ13の先端側には、プラテンローラ8および圧接ローラ11が回転可能に取り付けられている。
また、図2に示すように、圧接ローラ11に対向する位置には、テープ送りローラ駆動軸14が立設されている。テープ送りローラ駆動軸14は、テープ送りモータ71(図14参照)により駆動される。例えば、テープカセット20がカセット装着部10に装着されると、テープ送りローラ駆動軸14に、テープカセット20に設けられたテープ送りローラ63(図4参照)が噛合する。テープ送りローラ駆動軸14が回転駆動すると、テープ送りローラ63が回転する。また、ヒートシンク12の近傍には、インクリボン52を巻き取るためのリボン巻き取り軸15が立設されている。
さらに、テープ送りローラ駆動軸14の近傍や、カセット装着部10の各所定位置には位置決めピン45が各々立設されている。カセット装着部10にテープカセット20を装着すると、テープカセット20は、複数の位置決めピン45の先端に各々当接して支持される。これにより、テープカセット20は、カセット装着部10の深さ方向において適正に位置決めされる。また、カセット装着部10の底面には、カセット装着部10に装着されたテープカセット20の種類を検出するためのカセット検出部85(図3参照)が設けられている。
ここで、カセット検出部85について説明する。図3に示すように、カセット検出部85は、検出センサ基板86を備えている。検出センサ基板86には複数の検出スイッチ87が設けられている。各検出スイッチ87には、バネ等によって上方に突出するスイッチ端子軸88が各々設けられている。例えば、カセット装着部10にテープカセット20が装着されると、カセット検出部85に対して、テープカセット20の角部に設けられた識別部89が対向する。識別部89は、複数の識別孔を有し、テープカセット20の種類に応じてその配置が異なっている。識別孔には、その配置に対応する位置にある検出スイッチ87のスイッチ端子軸(図示外)が挿入される。これにより、テープカセット20の種類に応じて検出スイッチ87のオンオフが異なるので、それらのオンオフの組合せからテープカセット20の種類が識別される。
また、図4に示すように、印刷装置1の筐体2には、カセット装着部10とテープ排出口3との間に、テープカセット20から排出されたラベルテープ28が搬送されるテープ搬送路35が形成されている。テープ搬送路35の途中には、カッタユニット19が配設されている。カッタユニット19は、ラベルテープ28の搬送方向上流側のカッタ機構17と、下流側のハーフカッタ機構18とから構成されている。
カッタ機構17は、ラベルテープ28(又は280)を完全に切断(フルカット)するものである。カッタ機構17は、筐体2に固定された固定刃171と、固定刃171に対して回動可能に設けられた可動刃172とを備えている。テープカッタ駆動モータ73(図14参照)が駆動すると、可動刃172が移動して、ラベルテープ28が完全に切断される(図10参照)。
ハーフカッタ機構18は、剥離テープ534を備えるラベルテープ280(図13参照)を、剥離テープ534のみを残して切断(ハーフカット)、もしくは剥離テープ534のみを切断(ハーフカット)するものである。図5に示すように、ハーフカッタ機構18は、印刷装置1に固定してある金属製の厚板状の受け台181と、受け台181に対して移動可能に設けられた切断刃182とを備えている。受け台181には、段差183が設けられている。段差183は、剥離テープ534の厚さよりもわずかに小さい高さHと、ラベルテープ280の幅よりも広い幅を備える。
ハーフカッタ機構18では、ハーフカッタ駆動モータ75(図14参照)が駆動すると、受け台181に対して切断刃182が移動する。そして、切断刃182の刃先と段差183の上面が接触して、切断刃182が停止する。なお、第一実施形態では、ラベルテープ280は、剥離テープ534が受け台181側に位置するように搬送される。よって、切断刃182が段差183の上面に接触した際、剥離テープ534は、段差183の底面と切断刃182の刃先との隙間に位置する。よって、図13に示すように、ラベルテープ280は、剥離テープ534のみを残して切断される。
ところで、図4に示すように、カッタユニット19よりも、ラベルテープ28の搬送方向下流側には、光学センサ400が配設されている。この光学センサ400は、テープ搬送路35を搬送されるラベルテープ28の剥離テープ534側に位置する。また、光学センサ400の高さ方向(図4中、紙面に対して垂直方向)の位置は、サーマルヘッド9の高さ方向の中心と同じ高さに配設されている。従って、光学センサ400は、テープカセット20から引き出されて搬送されるラベルテープ28の幅方向における略中心に対向することとなる。
この光学センサ400は、図7に示すように、光を発する発光部431と光を受ける受光部432とを備える反射型のフォトセンサである。本実施形態では、発光部431は、LED発光素子である。受光部432は、フォトトランジスタである。発光部431が照射した光のうち、ラベルテープ28において反射された光を、受光部432が受ける。印刷装置1は、受光部432における受光量に基づいて、ラベルテープ28に剥離テープ534が積層されているか否かを検出する。この検出方法については後述する。
次に、印刷装置1に着脱されるテープカセット20,200の概略構成について説明する。印刷装置1には、剥離テープ534が剥離された、所謂「ライナーレスタイプ」のラベルテープ28(図10参照)が排出されるテープカセット20(図4参照)、および剥離テープ534が積層された状態のラベルテープ280(図13参照)が排出されるテープカセット200(図11参照)が着脱可能である。
まず、テープカセット20について、図6乃至図10を参照して説明する。まず、テープカセット20の外部構造について説明する。図6に示すように、テープカセット20は、上ケース23と下ケース24とを有する。このテープカセット20には、テープスプール54(図4参照)を回転可能に支持する支持孔41、両面粘着テープスプール56(図4参照)を回転可能に支持する支持孔42、リボン巻き取りスプール61(図4参照)を回転可能に支持する支持孔43が設けられている。また、テープカセット20には、剥離テープ巻き取りスプール62(図4参照)を回転可能に支持する支持孔44、及びテープ案内ローラ65(図4参照)を回転可能に支持する支持孔48が形成されている。
尚、図示しないが、下ケース24についても同様に、上ケース23の各支持孔41,42,43,44,48に対向する位置に、支持孔41,42,43,44,48がそれぞれ形成されている。
また、テープカセット20の左後縁(図6中左下)には、識別部89(図3参照)が形成されている。上述のように、識別部89は、テープカセット20がカセット装着部10に装着されると、カセット装着部10に設けられたカセット検出部85(図3参照)に対向する。
また、テープカセット20の前側(図6中左上側)にはアーム部58が設けられている。アーム部58は、テープスプール54(図4参照)から引き出された透明フィルムテープ51、及びリボンスプール55(図4参照)から引き出されたインクリボン52を案内し、開口584から送出する。アーム部58の内側には、サーマルヘッド9を備えたヒートシンク12(図2参照)が装着されるために開口するヘッド装着部59が設けられている。
次に、テープカセット20の内部構造について、図4を参照して説明する。下ケース24には、透明フィルムテープ51が巻回されたテープスプール54と、両面粘着テープ53が巻回された両面粘着テープスプール56とが、それぞれ回転可能に配置されている。また、下ケース24には、インクリボン52を巻回したリボンスプール55が、回転可能に配置されている。さらに、テープスプール54とリボンスプール55との間には、リボン巻き取りスプール61が、上述した支持孔43を介して回転可能に配置されている。リボン巻き取りスプール61は、リボンスプール55からインクリボン52を引き出すとともに、文字等の印刷で消費された後のインクリボン52を巻き取る。尚、リボン巻き取りスプール61の下部にはクラッチバネ64が取り付けられている。このクラッチバネ64はリボン巻き取りスプール61が逆転して巻き取ったインクリボン52が緩んでしまうことを防止するものである。
また、テープスプール54と両面粘着テープスプール56との間には、剥離テープ巻き取りスプール62が、回転可能に配置されている。この剥離テープ巻き取りスプール62は、両面粘着テープ53から剥離された剥離テープ534を巻き取る。この剥離テープ巻き取りスプール62の下部にはクラッチバネ66が取り付けられている。このクラッチバネ66は剥離テープ巻き取りスプール62が逆転して巻き取った剥離テープ534が緩んでしまうことを防止するものである。
また、図7に示すように、テープ排出口27の近傍には、テープ送りローラ63が設けられている。テープカセット20がカセット装着部10に装着されると、テープ送りローラ63は、テープ送りローラ駆動軸14(図2参照)に装着される。この状態において、テープ送りローラ63は、圧接ローラ11に対向して位置する。テープ送りローラ63は、圧接ローラ11との協働により、テープスプール54から透明フィルムテープ51を引き出す。テープ送りローラ63と圧接ローラ11との間を両面粘着テープ53が通過した後、両面粘着テープ53から剥離テープ534が引き剥がされる。そして、引き剥がされた剥離テープ534は、剥離テープ巻き取りスプール62に巻き取られる。
さらに、テープ送りローラ63のテープ搬送方向下流側には、ラベルテープ28を案内するテープ案内ローラ65が配置されている。図8に示すように、このテープ案内ローラ65の外周面には、軸方向断面V字形の溝部651が軸方向に連続して形成される。また、テープ案内ローラ65の、両端面外周部が軸方向内側に斜めに面取りされて、軸方向に平行な複数の断面略三角形の凸状形状に形成されている。テープ案内ローラ65の外周面には、シリコーン樹脂皮膜が形成されている。このテープ案内ローラ65は、剥離テープ534が剥離されたラベルテープ28の粘着層533(図9参照)に接触して、ラベルテープ28をテープ排出口27からテープ搬送方向下流側へ案内する。
ここで、両面粘着テープ53について、図9を参照して説明する。図9に示すように、両面粘着テープ53は4層構造である。具体的には、透明フィルムテープ51に接着される粘着層531、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る白色フィルムテープ532、商品等の貼り付け対象に接着される粘着層533、粘着層533を覆う剥離テープ534の順序で積層されて構成されている。両面粘着テープ53は、剥離テープ534を外側に向けて、両面粘着テープスプール56に巻回されている。
剥離テープ534は、黒色の剥離テープやフィルムによって形成されている。これにより、剥離テープ534の反射率は、ほぼ0であると近似される。また、白色フィルムテープ532は、白色のPETフィルムによって形成されている。これにより、白色フィルムテープ532の反射率は、70%以上であると近似される。つまり、第一実施形態では、白色フィルムテープ532の反射率のほうが、剥離テープ534の反射率よりも大きい。
次に、テープカセット20におけるラベルテープ28の送出経路について説明する。まず、プラテンローラ8および圧接ローラ11が、サーマルヘッド9およびテープ送りローラ63にそれぞれ圧接された状態となる(図4参照)。すなわち、透明フィルムテープ51及び両面粘着テープ53は、これらの間で挟持された状態となる。そして、テープ送りモータ71(図14)が駆動されると、プラテンローラ8と、圧接ローラ11と、テープ送りローラ63とがそれぞれ回転する。これによって透明フィルムテープ51は、テープスプール54から引き出されて、両面粘着テープ53は、両面粘着テープスプール56から引き出される。
次いで、引き出された透明フィルムテープ51の印刷面には、サーマルヘッド9によって、文字等の印刷が行われる。透明フィルムテープ51の印刷面は、テープ送りローラ63と圧接ローラ11との間において、両面粘着テープスプール56から引き出された両面粘着テープ53の粘着層531に圧接される。
そして、テープ送りローラ63と圧接ローラ11とによって、透明フィルムテープ51と両面粘着テープ53とが圧接された後、図9に示すように、両面粘着テープ53の剥離テープ534が、両面粘着テープ53から剥離される。剥離された剥離テープ534は、剥離テープ巻き取りスプール62によって巻き取られる。
一方、透明フィルムテープ51と、剥離テープ534が剥離された状態の両面粘着テープ53とからなる積層テープは、ラベルテープ28として、テープ排出口27からテープカセット20の外部に送り出される。そして、テープカセット20から排出されたラベルテープ28は、テープ搬送路35を搬送されて、印刷装置1のテープ排出口3(図1参照)より外部に送り出される。
なお、ユーザによって、ハーフカットを行う旨の選択がなされている場合、テープ搬送路35を搬送されるラベルテープ28に、剥離テープ534が積層されているか否かが、光学センサ400によって検出される。そして、剥離テープ534が存在しないと検出された場合には、ハーフカッタ機構18の駆動は禁止される。ここで、上述のように、テープカセット20からは剥離テープ534が剥離されたラベルテープ28が排出される。よって、テープカセット20が装着されている場合には、ユーザによって、ハーフカットを行う旨の選択がなされている場合にも、ハーフカットは行われない。
一例として、テープカセット20を印刷装置1に装着した状態で、文字列「ABC」4つからなるドキュメントの印刷指示を行った場合について、図10を参照して説明する。この場合、各文字列間での切断態様を「ハーフカット」、すべての印刷終了後の切断態様を「フルカット」という指定をユーザが行った場合にも、文字列間でハーフカットは行われない。すべての印刷終了後にフルカットが行われる。
次に、剥離テープ534が剥離されない状態の両面粘着テープが排出されるテープカセット200について図11乃至図13を参照して説明する。テープカセット20では、剥離テープ534が剥離テープ巻き取りスプール62に巻き取られたのに対して、テープカセット200では、剥離テープ534は、剥離テープ巻き取りスプール62に巻き取られない。剥離テープ534は、両面粘着テープ53から引き剥がされることなく、ラベルテープ280の一部として、テープ排出口27から排出される。以下、テープカセット200について、テープカセット20とは異なる構造についてのみ重点的に説明し、同一の構造については、同一符号を付し、説明を省略する。
テープカセット200の外部構造は、テープカセット20と同様であるため、説明を省略する。テープカセット200の内部構成について説明する。図11に示すように、下ケース24には、テープカセット20と同様の位置に、剥離テープ巻き取りスプール62が、支持孔44を介して回動可能に配置されている。この剥離テープ巻き取りスプール62は、テープカセット20の剥離テープ巻き取りスプール62とは異なり、剥離テープ534を巻き取ることはない。よって、テープカセット200内において、両面粘着テープ53から剥離テープ534が引き剥がされることがない。
次に、テープカセット200におけるラベルテープ280の送出経路について説明する。まず、テープカセット20が装着されている場合と同様に、テープスプール54から透明フィルムテープ51が引き出され、両面粘着テープスプール56から両面粘着テープ53が引き出される。そして、サーマルヘッド9によって透明フィルムテープ51の表面に印刷が行われ、テープ送りローラ63と圧接ローラ11とによって、透明フィルムテープ51と両面粘着テープ53とが圧接される。
テープカセット200においては、テープカセット20とは異なり、両面粘着テープ53から剥離テープ534は剥離されない。剥離テープ534が積層されたままの両面粘着テープ53と透明フィルムテープ51とからなる積層テープは、ラベルテープ280として、テープ排出口27からテープカセット200の外部に送り出される。そして、ラベルテープ280は、筐体2に形成されたテープ搬送路35を搬送されて、印刷装置1のテープ排出口3より外部に送り出される。
ここで、ユーザによって、上述のハーフカットを行う旨の設定がなされている場合、光学センサ400によって、テープカセット200から排出されたラベルテープ280に、剥離テープ534が積層されているか否かが検出される。
印刷装置1では、剥離テープ534が存在しないと検出された場合には、ハーフカッタ機構18の駆動は禁止される。ここで、テープカセット200からは剥離テープ534が積層されたラベルテープ280が排出される。よって、ハーフカッタ機構18の駆動は禁止されない。例えば、図13で示すように、文字列「ABC」4つからなるドキュメントについて、各文字列間での切断態様を「ハーフカット」、すべての印刷終了後の切断態様を「フルカット」という選択をユーザが行った場合、文字列間でハーフカットが行われ、ドキュメント印刷後にフルカットが行われる。
次に、印刷装置1の電気的構成について、図14及び図15を参照して説明する。図14に示すように、印刷装置1の制御部40は、制御装置であるCPU81を核として構成されており、CPU81には、ROM82と、RAM83と、入出力インターフェース50とが、データバス84を介して接続されている。
CPU81は、ROM82に予め格納されたプログラムを読み出して実行することにより、印刷装置1全体の制御を司る。ROM82には、検出スイッチ87のオンオフの組合せに対してテープカセットの種類が対応づけられたテープカセット種類テーブル(図示省略)を記憶するテープカセット種類記憶領域(図示外)や、印刷装置1の動作に必要な各種プログラムを記憶するプログラム記憶領域(図示外)等が設けられている。
RAM83には、図15に示すように、印刷データ記憶エリア1041と切断態様記憶エリア1042と印刷部数記憶エリア1045とが、少なくとも設けられている。印刷データ記憶エリア1041には、入力された印刷データが記憶される。切断態様記憶エリア1042には、フルカット設定記憶エリア1043及びハーフカット設定記憶エリア1044が設けられている。フルカット設定記憶エリア1043には、ユーザがフルカットを行う選択をしたか否かが記憶される。具体的には、ユーザがフルカットを行う選択をした場合には、「1」が記憶され、フルカットを行う選択をしなかった場合には、「0」が記憶される。また、ハーフカット設定記憶エリア1044には、ユーザがハーフカットを行う選択をしたか否かが記憶される。具体的には、ユーザがハーフカットを行う選択をした場合には、「1」が記憶され、ハーフカットを行う選択をしなかった場合には、「0」が記憶される。印刷部数記憶エリア1045には、入力された印刷部数が記憶される。
また、入出力インターフェース50には、テープ送りモータ71を駆動するための駆動回路72と、テープカッタ駆動モータ73を駆動するための駆動回路74と、ハーフカッタ駆動モータ75を駆動するための駆動回路76とが接続されている。テープカッタ駆動モータ73は、カッタ機構17を動作させる。ハーフカッタ駆動モータ75は、ハーフカッタ機構18を動作させる。また、入出力インターフェース50には、サーマルヘッド9を駆動するための駆動回路77が接続されている。また、入出力インターフェース50には、光学センサ400が接続されている。入出力インターフェース50には、USBケーブル510を介してPC500に接続されたUSBポート25が接続されている。また、入出力インターフェース50には、電源ボタン6及びカットボタン7が接続されている。
次に、印刷装置1で行われる処理について、図16を参照して説明する。印刷装置1の電源がオンされると、CPU81が、ROM82に記憶されたメインプログラムに従って印刷動作を実行する。
まず、印刷データがユーザによって入力されたか否かが判断される(S1)。ユーザは、モニタ571を見ながら、キーボード581やマウス582を用いて、印刷データを入力することができる。印刷データが入力されていない場合には(S1:NO)、印刷データがユーザによって入力されたか否かの判断が繰り返し行われる(S1)。印刷データが入力された場合には(S1:YES)、入力された印刷データが、RAM83の印刷データ記憶エリア1041に記憶される(S2)。
次に、印刷部数がユーザによって入力されたか否かが判断される(S3)。印刷部数が入力されていない場合には(S3:NO)、印刷部数がユーザによって入力されたか否かの判断が繰り返し行われる(S3)。印刷データが入力された場合には(S3:YES)、入力された印刷データが、RAM83の印刷部数記憶エリア1045に記憶される(S4)。
次に、切断態様がユーザによって入力されたか否かが判断される(S5)。ユーザは、ラベルテープ28を切断するか否かや、切断する場合にはどのように切断するかといった切断態様を、キーボード581やマウス582を用いて選択することができる。本実施形態では、ユーザは、上述の「フルカット」、「ハーフカット」から、切断態様を選択することができる。なお、この選択肢から、両方を同時に選択することも可能であるし、いずれをも選択しないことも可能である。例えば、4つの文字列から構成されるドキュメントについて、「フルカット」および「ハーフカット」が同時に選択された場合には、文字列間の切断態様は「ハーフカット」が優先される。そして、ドキュメント全体の印刷完了後の切断態様は、「フルカット」が優先される。すなわち、4つの文字列間の3箇所でハーフカットが行われ、4番目の文字列、すなわちドキュメント全体の印刷が完了すると、フルカットが行われる。
切断態様が選択されていない場合には(S5:NO)、切断態様がユーザによって選択されたか否かの判断が繰り返し行われる(S5)。一方、切断態様が選択された場合には(S5:YES)、選択された切断態様が、RAM83の切断態様記憶エリア1042に記憶される。具体的には、フルカットを行う旨の選択がなされた場合には、切断態様記憶エリア1042におけるフルカット設定記憶エリア1043に「1」が記憶されて、フルカット設定がONとされる。また、フルカットを行わない旨の選択がなされなかった場合には、フルカット設定記憶エリア1043に「0」が記憶されて、フルカット設定がOFFとされる。また、ハーフカットを行う旨の選択がなされた場合には、ハーフカット設定記憶エリア1044に「1」が記憶されて、ハーフカット設定がONとされる。また、ハーフカットを行う旨の選択がなされなかった場合には、ハーフカット設定記憶エリア1044に「0」が記憶されて、ハーフカット設定がOFFとされる。
切断態様が記憶されると(S5:YES)、切断態様記憶エリア1042に記憶された情報に基づき、ハーフカット設定がONであるか否かが判断される(S7)。切断態様記憶エリア1042のハーフカット設定記憶エリア1044に「0」が記憶されている場合、ハーフカット設定がONでないと判断される(S7:NO)。この場合、印刷データ記憶エリア1041、切断態様記憶エリア1042、印刷部数記憶エリア1045に記憶された情報に基づき、印刷及びカット処理が行われる(S11)。すなわち、ハーフカット設定がONでない場合、そもそもユーザによってハーフカットを行う旨の選択はなされていない。この場合、ユーザが選択したとおりの切断態様でカット処理を行っても、ハーフカッタ機構18が駆動されることはなく、受け台181に粘着層533が付着することがない。よって、ユーザが選択したとおりの切断態様で、カット処理が行われる。
一方、ハーフカット設定記憶エリア1044に「1」が記憶されている場合には(S7:YES)、テープ送りモータ71が駆動されて、プラテンローラ8と、圧接ローラ11と、テープ送りローラ63とがそれぞれ回転する。これによって、透明フィルムテープ51が、テープスプール54から引き出され、両面粘着テープ53が両面粘着テープスプール56から引き出される。そして、透明フィルムテープ51と両面粘着テープ53とかなるラベルテープ28が、テープ排出口27から、光学センサ400と対向する位置まで搬送される(S8)。
ラベルテープ28が光学センサと対向する位置まで搬送されると(S8)、ラベルテープ28に剥離テープ534が積層された状態であるか否かが判断される(S9)。具体的には、光学センサ400による剥離テープ534の検出がなされたか否かが判断される。
ここで、光学センサ400を用いた剥離テープ534の検出方法について説明する。光学センサ400は、ラベルテープ28に向けて光を照射する発光部431と、ラベルテープ28において反射した光を受ける受光部432とを備える。この受光部432における受光量を検出することにより、剥離テープ534の有無が検出される。上述のように、剥離テープ534は黒色であるため、剥離テープ534に照射された光のほとんどは、剥離テープ534に吸収される。すなわち、剥離テープ534において反射される光はほぼ0(反射率はほぼ0)となる。よって、発光部431が剥離テープ534に向けて光を照射した場合、散乱光の影響を考慮しても、受光部432における受光量は、発光部431における発光量の50%以下となる。
一方、白色フィルムテープ532は、白色である。一般に、白色フィルムの反射率は高く、70%以上であるといえる。そのため、白色フィルムテープ532に照射された光の70%以上は反射される。よって、発光部431が白色フィルムテープ532に向けて光を照射した場合、拡散光の影響を考慮しても、受光部432における受光量は、発光部431における発光量の50%以上となる。
第一実施形態においては、受光部432における受光量の閾値を、発光部431における発光量の50%とした。受光部432における受光量が発光部431における発光量の50%以下の場合には、ラベルテープ28に剥離テープ534が積層されていると判断される(S9:YES)。一方、受光部432における受光量が、発光部431における発光量の50%以上の場合には、ラベルテープ28に剥離テープ534が積層されていないと判断される(S9:NO)。
剥離テープ534が積層されていると判断された場合(S9:YES)、印刷データ記憶エリア1041、切断態様記憶エリア1042、印刷部数記憶エリア1045に記憶された情報に基づき、印刷及びカット処理が行われる(S11)。すなわち、剥離テープ534が存在する場合には、剥離テープ534が粘着層533を被覆しているため、粘着層533は露出していない。そのため、ハーフカット処理を行っても、粘着層533が受け台181に付着することがない。よって、ユーザが選択したとおりの切断態様で、カット処理が行われる。
一方、光学センサ400において、受光部432が受けた光量が、発光部431が発した光量の50%の以上であれば、ラベルテープ28には剥離テープ534が積層されていないと判断される(S9:NO)。搬送されるラベルテープ28において剥離テープ534が積層されていない場合には、粘着層533が露出している。この場合、ラベルテープ28に対しハーフカット処理を行った場合には、受け台181に、粘着層533が付着してしまい、ラベルテープ28の排出ができなくなってしまう。そこで、ラベルテープ28に剥離テープ534が積層されていないと判断された場合には(S9:NO)、ハーフカット設定記憶エリア1044に「0」が上書きされて、ハーフカット設定がOFFとされる(S10)。
そして、切断態様記憶エリア1042に記憶された情報、印刷データ記憶エリア1041、印刷部数記憶エリア1045に記憶された情報に基づき、印刷及びカット処理が行われる(S11)。すなわち、ユーザが選択した切断態様からハーフカットが除かれた態様でカット処理が行われる。
そして、すべての印刷処理及びカット処理が終了したか否かが判断される(S12)。すべての印刷処理及びカット処理が終了していない場合には(S12:NO)、引き続き、印刷及びカット処理が行われる(S11)。すべての印刷が終了した場合には(S12:YES)、メイン処理は終了する。
なお、サーマルヘッド9が、本発明の「印刷手段」に相当し、ハーフカッタ機構18が、本発明の「ハーフカット手段」に相当する。また、光学センサ400と図16に示すS9の処理を行うCPU81が本発明の「剥離材有無検出手段」に相当する。S10の処理を行うCPU81が、本発明の「ハーフカット禁止手段」に相当する。
以上説明したように、第一実施形態の印刷装置1では、テープカセットから排出されるラベルテープ28に、剥離テープ534が存在するか否かを光学センサ400によって検出する。そして、剥離テープ534が検出されなかった場合、ハーフカッタ機構18によるハーフカット処理を禁止する。すなわち、粘着層533が剥離テープ534によって覆われていないラベルテープ28が搬送されている場合には、ハーフカッタ機構18の駆動が禁止される。従って、ハーフカッタ機構18の受け台181に、粘着層533が付着して、ラベルテープ28の搬送が阻害されることを防止できる。
また、光学センサ400は反射型センサであって、発光部431から発光され、ラベルテープ28において反射された光を受光部432が受ける。そして、受光部432における受光量に基づいて、剥離テープ534の有無を検出する。これにより、ラベルテープ28について、剥離テープ534が積層されている場合の反射率と、剥離テープ534が積層されていない場合の反射率とを異なる設定にするだけで、剥離テープ534の有無が検出できる。すなわち、剥離テープ534の反射率を、白色フィルムテープ532の反射率とは異なる設定にするだけで、簡単に剥離テープ534の検出ができる。ここで、テープの反射率はテープの明度に依存し、テープの明度はテープの色を変更することで容易に変更することができる。よって、簡単かつ確実に、剥離テープ534の検出を行うことができる。
また、光学センサ400は、受光部432における受光量が、発光部431における発光量の50%以下の場合に、剥離テープ534があると検出する。よって、剥離テープ534の反射率が50%以下であって、白色フィルムテープ532の反射率が50%以上であるラベルテープ28を対象として、簡単に剥離テープ534の検出ができる。
さらに、剥離テープ534は黒色であって、白色フィルムテープ532は白色である。よって、剥離テープ534の反射率はほぼ0となり、白色フィルムテープ532の反射率は70%以上となる。よって、印刷装置1は、光学センサ400を用いて、確実に剥離テープ534の検出をすることができる。
次に、本発明の第二実施形態の印刷装置100及びテープカセット30,300について、図17乃至図19を参照して説明する。第二実施形態における印刷装置100には、所謂「レセプタータイプ」のラベルテープを収納するテープカセット30,300が装着される。この印刷装置100では、光学センサ400の配置位置が、第一実施形態における印刷装置1とは異なる。なお、この印刷装置100は、一部の構成以外は第一実施形態に係る印刷装置1と同じである。よって、同一の構成や処理については同一の番号を付し、説明を省略又は簡略化する。
まず、第二実施形態の印刷装置100に装着されるテープカセット30,300の構成について説明する。印刷装置100には、剥離テープ315が剥離された、所謂「ライナーレスタイプ」のラベルテープ38が排出されるテープカセット30(図18参照)、および剥離テープ315が積層された状態のラベルテープ380が排出されるテープカセット300(図19参照)が着脱可能である。
はじめに、レセプタータイプ、且つライナーレスタイプのラベルテープ38が排出されるテープカセット30について、図17及び図18を参照して説明する。図17に示すように、テープカセット30の内部には、インクリボン52及び基材テープ311が、リボンスプール55及び基材テープスプール57にそれぞれ巻回されて収納されている。テープカセット30の前側(図17における下側)に設けられているアーム部58の開口584からは、インクリボン52と共に、基材テープ311が送出される。サーマルヘッド9によって、基材テープ311に印刷が行われる。印刷が行われた基材テープ311は、ラベルテープ38として、テープカセット300から排出される。
図18に示すように、テープカセット30内に収容される基材テープ311は、2層構造である。具体的には、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのフィルムテープ313、粘着層314が積層されて構成されている。基材テープ311は、粘着層314を外側に向けて、基材テープスプール57に巻回されている。このように、テープカセット30に収納されている基材テープ311には、もともと剥離テープが積層されていない。
次に、剥離テープ315が積層された状態のラベルテープ380が排出されるテープカセット300について、図17乃至図19を参照して説明する。図17に示すように、テープカセット300の内部には、テープカセット300と同様に、インクリボン52及び基材テープ312が、リボンスプール55及び基材テープスプール57にそれぞれ巻回されて収納されている。テープカセット300の前側(図17における下側)に設けられているアーム部58の開口584からは、インクリボン52と共に、基材テープ312が送出される。サーマルヘッド9によって、基材テープ312に印刷が行われる。印刷が行われた基材テープ312は、ラベルテープ380として、テープカセット300から排出される。
図19に示すように、テープカセット300内に収容される基材テープ312は、3層構造である。具体的には、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのフィルムテープ313、粘着層314、剥離テープ315の順番で積層されて構成されている。基材テープ312は、剥離テープ315を外側に向けて、基材テープスプール57に巻回されている。このように、テープカセット300に収納されている基材テープ312には、剥離テープ315が積層されている。そして、剥離テープ315が剥離されることなく、ラベルテープ380としてテープカセット300から排出される。
ここで、フィルムテープ313には、白以外の色が全体に付されている。具体的には、フィルムテープ313における可視光の反射率が60%以下となるように、任意の色が全体に付されている。また、剥離テープ315は、反射率90%以上の周知の反射フィルムにより形成されている。
次に、印刷装置100の構成について説明する。図17に示すように、第二実施形態においては、第一実施形態とは異なり、テープ排出口3の近傍において、テープ搬送路35の左側(図17中上側)には、光学センサ400は配設されていない。第二実施形態においては、第一実施形態における光学センサ400の配置位置とテープ搬送路35を挟んで対向する位置に、光学センサ400が配設されている。すなわち、第一実施形態においては、光学センサ400が受け台181に隣接していたのに対し、第二実施形態においては、光学センサ400は切断刃182に隣接している。
テープカセット300から排出されるラベルテープ380において、剥離テープ315は、基材テープ311の右側に積層されている。光学センサ400をテープ搬送路35の左方側に配置することによって、光学センサ400は、剥離テープ315に対面する。なお、第二実施形態における光学センサ400の構造は、第一実施形態における光学センサ400の構造と同様である。
また、光学センサ400よりも、ラベルテープ38,380搬送方向上流側には、カッタユニット19が配設されている。カッタユニット19は、カッタ機構17とハーフカッタ機構18とからなる。カッタ機構17及びハーフカッタ機構18の構成は、第一実施形態と同様である。
第二実施形態においては、基材テープ311が受け台181側に位置するようにラベルテープ380が搬送される。よって、切断刃182が受け台181に最も近接した際、基材テープ311は、段差183の底面と切断刃182の刃先との隙間に位置する。このように、第二実施形態においては、ハーフカッタ機構18によって、ラベルテープ380が基材テープ311のみを残して切断される。すなわち、第一実施形態においては、ハーフカッタ機構18によって剥離テープ534のみが切断されなかったのに対し、第二実施形態においては、ハーフカット処理によって剥離テープ315のみが切断される。
ここで、テープカセット30,300が印刷装置100に装着された場合の、印刷装置100の印刷工程について説明する。印刷工程が開始されると、基材テープスプール57から基材テープ311、312が引き出される。そして、サーマルヘッド9によって基材テープ311、312の表面に印刷が行われ、印刷が行われた基材テープ311、312は、ラベルテープ38,380として、テープ排出口27からテープカセット30,300の外部に送り出される。そして、ラベルテープ38,380は、筐体2に形成されたテープ搬送路35を搬送されて、印刷装置100のテープ排出口3より外部に送り出される。
ここで、ユーザによって、上述のハーフカットを行う旨の設定がなされている場合、光学センサ400によって、テープカセット30,300から排出されたラベルテープ38,380に、剥離テープ315が積層されているか否かが検出される。そして、剥離テープ315が存在しないと検出された場合には、ハーフカッタ機構18の駆動が禁止される。
第二実施形態に係る印刷装置100の電気的構成は、第一実施形態に係る印刷装置1と同じである(図14及び図15参照)。よって、この説明は省略する。
次に、印刷装置100が行うメイン処理について説明する。第二実施形態の印刷装置100が行うメイン処理は、第一実施形態の印刷装置1が行うメイン処理とは、S9における剥離テープ315の検出方法が異なるのみである。
第二実施形態の印刷装置100で行われる剥離テープ315の検出方法について説明する。剥離テープ315の検出は、第一実施形態と同様に、光学センサ400によって行われる。光学センサ400では、発光部431からラベルテープ28に照射された光のうち、ラベルテープ28において反射した光を、受光部432が受ける。この受光部432における受光量を検出することにより、剥離テープ315の有無が検出される。
ここで、第二実施形態においては、剥離テープ315は反射フィルムにより形成されているため、剥離テープ315に照射された光の90%以上は反射される。よって、発光部431が剥離テープ315に向けて光を照射した場合、拡散光の影響を考慮しても、受光部432における受光量は、発光部431における発光量の70%以上となる。
一方、フィルムテープ313には、可視光の反射率が60%以下となるように、任意の色が全体に付されている。よって、発光部431がフィルムテープ313に向けて光を照射した場合、散乱光の影響を考慮しても、受光部432における受光量は、発光部431における発光量の70%以下となる。
第二実施形態においては、受光部432における受光量の閾値を、発光部431における発光量の70%とした。受光部432における受光量が発光部431における発光量の70%以上の場合には、ラベルテープ38には、剥離テープ315が積層されていると判断される(S9:YES)。一方、受光部432における受光量が、発光部431における発光量の70%以下の場合には、ラベルテープ380には、剥離テープ315が積層されていないと判断される(S9:NO)。
以上説明したように、第二実施形態の印刷装置100には、レセプター型のラベルテープ38,380が収納されたテープカセット30,300が装着される。そして、テープカセット30,300から排出されるラベルテープ38,380に、剥離テープ315が積層されているか否かが光学センサ400によって検出される。剥離テープ315が検出されなかった場合、ハーフカッタ機構18によるハーフカット処理が禁止される。すなわち、粘着層314が剥離テープ315によって覆われていないラベルテープ38が搬送されている場合には、ハーフカッタ機構18の駆動が禁止される。従って、ハーフカッタ機構18の切断刃182に、粘着層533が付着して、ラベルテープ38の搬送が阻害されることを防止できる。
また、光学センサ400は、受光部432における受光量が、発光部431における発光量の70%以上の場合に、剥離テープ315があると検出する。よって、剥離テープ315の反射率が70%以上であって、フィルムテープ313の反射率が70%以下であるラベルテープ38,380を対象として、簡単に剥離テープ315の検出ができる。
さらに、第二実施形態のテープカセット30,300では、剥離テープ315は、反射フィルムにより形成されている。また、フィルムテープ313には、可視光の反射率が60%以下となるように、任意の色が全体に付されている。よって、剥離テープ315の反射率は、90%以上となり、フィルムテープ313の反射率は60%以上となる。よって、印刷装置100は、光学センサ400を用いて、確実に剥離テープ315の検出をすることができる。
なお、上記実施形態は一例であって、種々の変更が可能であることは言うまでもない。たとえば、第一実施形態については、剥離テープ534は黒色であって、フィルムテープ532は白色であったが、これに限定されない。第一実施形態では、剥離テープ534の反射率がフィルムテープ532の反射率よりも小さければよい。剥離テープ534及びフィルムテープ532の反射率に応じて、剥離テープ534の有無を判断する際の受光量の閾値を適宜変更すればよい。
また、第二実施形態については、剥離テープ315は反射フィルムによって形成されているがこれに限定されない。剥離テープ315の発光部431と対向する部位の反射率が所定反射率以上であればよく、たとえば剥離テープ315の発光素子と対向する部位に、蛍光塗料からなるマークを付しても良い。第二実施形態では、剥離テープ315の反射率がフィルムテープ313の反射率よりも大きければよい。剥離テープ315及びフィルムテープ313の反射率に応じて、剥離テープ315の有無を判断する際の受光量の閾値を適宜変更すればよい。
さらに、第一実施形態で説明したラミネート型のラベルテープについて、第二実施形態で説明したように、剥離テープ534の反射率をフィルムテープ532の反射率よりも大きくしてもよい。この場合、メイン処理において、受光部432における受光量が所定の閾値以上である場合に、剥離テープ534があると判断する構成とすればよい。
また、第二実施形態で説明したレセプター型のラベルテープについて、第一実施形態で説明したように、剥離テープ315の反射率をフィルムテープ313の反射率よりも小さくしてもよい。この場合、メイン処理において、受光部432における受光量が所定の閾値以下である場合に、剥離テープ315があると判断する構成とすればよい。
また、第二実施形態では、剥離テープ315が剥離された状態のラベルテープ38が排出されるテープカセット30として、収納される基材テープ311にもともと剥離テープ315が積層されていないテープカセットを説明した。しかし、例えば、剥離テープ315が積層された基材テープ311を収納し、テープカセット内で基材テープ311から剥離テープ315を剥離して排出するテープカセットについても、同様に適用が可能である。
さらに、上記実施形態においては、印刷装置1、100に配設された光学センサ400は1つであったが、1つに限定されない。たとえば、受け台181及び切断刃182に隣接する位置に、光学センサ400を夫々配設しても良い。そして、カセット検出部85によって検出されたテープカセット20,200,30,300の種類に応じて、2つの光学センサ400のうちのいずれかが、動作するように構成しても良い。この場合には、ラミネート型、レセプター型のいずれを収納するテープカセットが装着された場合にも、剥離テープ534の有無を検出して、剥離テープ534が積層されていないラベルテープに対するハーフカット処理を禁止することができる。
さらに、本実施形態では、印刷装置1はPC500に接続され、印刷データの入力、印刷指示等をPC500で行っているが、印刷装置のみの構成で上述の処理を行うようにしてもよい。
1,100 印刷装置
3 テープ排出口
9 サーマルヘッド
10 カセット装着部
17 カッタ機構
18 ハーフカッタ機構
19 カッタユニット
20,200,30,300 テープカセット
28,280,38,380 ラベルテープ
51 透明フィルムテープ
53 両面粘着テープ
311,312 基材テープ
313,532 フィルムテープ
315,534 剥離テープ
400 光学センサ

Claims (12)

  1. 印刷面を有する基材の印刷面とは反対面に粘着剤が設けられた第1の印刷用テープ、または前記基材の前記反対面に前記粘着剤を介して剥離材が設けられた第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットが着脱される印刷装置であって、
    前記基材の前記印刷面に、文字、記号等を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段よりもテープ搬送方向下流側に配置され、前記基材もしくは前記剥離材のうちのいずれかのみを切断するハーフカット手段と、
    前記剥離材の有無を検出する剥離材有無検出手段と、
    前記剥離材有無検出手段によって前記剥離材があることが検出されなかった場合、前記ハーフカット手段による切断動作を禁止するハーフカット禁止手段と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記剥離材有無検出手段は、
    発光素子と受光素子とを有する反射型光学センサを備え、
    前記発光素子から発光され、前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープにおいて反射された光を、前記受光素子が受光した受光量に基づき、前記剥離材の有無を検出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記剥離材有無検出手段は、前記受光素子における受光量が所定値以下の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記剥離材有無検出手段は、前記基材、または前記基材よりも反射率の小さい前記剥離材において反射され、前記受光素子によって受光された受光量が、前記所定値以下の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記剥離材有無検出手段は、前記受光素子における受光量が所定値以上の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  6. 前記剥離材有無検出手段は、前記基材、または前記基材よりも反射率の大きい前記剥離材において反射され、前記受光素子によって受光された受光量が、前記所定値以上の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 請求項3に記載の印刷装置に着脱され、前記第1の印刷用テープ、または前記第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットであって、
    前記基材の前記発光素子と対向する面の反射率は、前記剥離材の前記発光素子と対向する面の反射率よりも大きいことを特徴とするテープカセット。
  8. 前記基材の前記発光素子と対向する面は白色であって、前記剥離材の前記発光素子と対向する面は黒色であることを特徴とする請求項7に記載のテープカセット。
  9. 請求項5に記載の印刷装置に着脱され、前記第1の印刷用テープ、または前記第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットであって、
    前記基材の前記発光素子と対向する面の反射率は、前記剥離材の前記発光素子と対向する面の反射率よりも小さいことを特徴とするテープカセット。
  10. 前記基材は、光の反射率の小さい低反射材、もしくは、前記発光素子と対向する面に光の反射率を抑制する低反射処理がなされた低反射処理材から形成され、
    前記剥離材は、光を反射する反射材、もしくは、前記発光素子と対向する面に光を反射させる反射処理がなされた反射処理材から形成されていることを特徴とする請求項9に記載のテープカセット。
  11. 印刷面を有する基材の印刷面とは反対面に粘着剤が設けられた第1の印刷用テープ、または前記基材の前記反対面に前記粘着剤を介して剥離材が設けられた第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットと、
    前記基材の前記印刷面に、文字、記号等を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段よりもテープ搬送方向下流側に配置され、前記基材もしくは前記剥離材のうちのいずれかのみを切断するハーフカット手段と、
    前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープに向けて光を照射する発光素子と、前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープにおいて反射した光を受ける受光素子とを有する反射型光学センサを備え、前記受光素子における受光量に基づき前記剥離材の有無を検出する剥離材有無検出手段と、
    前記剥離材有無検出手段によって前記剥離材があることが検出されなかった場合、前記ハーフカット手段による切断動作を禁止するハーフカット禁止手段とを備え、
    前記基材の前記発光素子と対向する面の反射率は、前記剥離材の前記発光素子と対向する面の反射率よりも大きく、
    前記剥離材有無検出手段は、前記受光素子における受光量が所定値以下の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする印刷装置。
  12. 印刷面を有する基材の印刷面とは反対面に粘着剤が設けられた第1の印刷用テープ、または前記基材の前記反対面に前記粘着剤を介して剥離材が設けられた第2の印刷用テープのいずれかを排出するテープカセットと、
    前記基材の前記印刷面に、文字、記号等を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段よりもテープ搬送方向下流側に配置され、前記基材もしくは前記剥離材のうちのいずれかのみを切断するハーフカット手段と、
    前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープに向けて光を照射する発光素子と、前記第1の印刷用テープまたは前記第2の印刷用テープにおいて反射した光を受ける受光素子とを有する反射型光学センサを備え、前記受光素子における受光量に基づき前記剥離材の有無を検出する剥離材有無検出手段と、
    前記剥離材有無検出手段によって前記剥離材が無いことが検出された場合、前記ハーフカット手段による切断動作を禁止するハーフカット禁止手段とを備え、
    前記基材の前記発光素子と対向する面の反射率は、前記剥離材の前記発光素子と対向する面の反射率よりも小さく、
    前記剥離材有無検出手段は、前記受光素子における受光量が所定値以上の場合に、前記剥離材があることを検出することを特徴とする印刷装置。
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