JP2009214433A - テープカセット - Google Patents

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Abstract

【課題】テープ印字装置による印字に用いられるテープカセットに関し、特に、印字テープの粘着剤層に貼着された剥離紙に関する適切な処理を行い得るテープカセットを提供する。
【解決手段】テープカセット50は、カセット装着部8に装着され、テープ印字装置1による印字に用いられる。印字を行う際には、テープカセット50内部の印字テープ51は、印字テープスプール54から引き出され、サーマルヘッド9へ搬送される。印字テープ51の印字面52Aは、感熱発色性を有しており、サーマルヘッド9によりユーザ所望の印字が施される。印字後、印字テープ51は、第1ローラ56へ搬送される。印字テープ51の粘着剤層52Bに貼着された剥離紙53は、第1ローラ56により剥離され、剥離紙回収スプール55に巻回される。剥離紙53が剥離されたテープは、複数の突条部57Aを有する保持ローラに接触しつつ、テープ印字装置1外部へ搬送される。
【選択図】図4

Description

本発明は、テープ印字装置における印字に使用される印字テープを有するテープカセットに関し、特に、印字テープに貼着された剥離紙について適切な処理を行い得るテープカセットに関する。
従来、テープ印字装置においては、印字テープを収納したテープカセットが用いられている。このテープカセットに収納される印字テープの一つとして、一面側に所望の印字が施される印字面を有し、他面側に粘着剤層を有する印字テープが存在する。
このような印字テープは、前記粘着剤層を利用して、ユーザ所望の部分に貼着可能なラベルの作成に用いられる。そして、このような印字テープにおいて、前記粘着剤層の保護及び印字テープの円滑な搬送を実現するため、剥離紙が当該粘着剤層に貼着されている。
上述のようなテープカセットを用いたテープ印字装置として、特許文献1記載のテープ印字装置が知られている。この特許文献1記載のテープ印字装置では、印字テープを収納したテープカセットが使用される。そして、当該テープカセットの印字テープは、印字面と、粘着剤層を有している。更に、粘着剤層に対しては、剥離紙が貼着されている。この点、特許文献1記載のテープ印字装置においては、当該印字テープを用いて作成されたラベルは、粘着剤層に剥離紙が貼着された状態で、テープ印字装置外部に排出される。従って、ユーザは、当該ラベルをすぐに使用したい場合であっても、ユーザ自身の手で剥離紙を剥離する必要があった。
又、粘着剤層を有するラベルの作成に用いられるラベルプリンタとして、特許文献2記載のラベルプリンタが知られている。このラベルプリンタは、装置本体に収納されたラベル用紙に対して所望の印字を行うことで、ユーザ所望のラベルを作成する。この特許文献2記載のラベル用紙は、粘着剤層に対して剥離紙が貼着されており、ロール状に巻回されてセットされている。そして、特許文献2記載のラベルプリンタは、作成したラベルを排出する際に、当該剥離紙をはがし、粘着剤層を露呈させた状態で排出する。従って、特許文献2記載のラベルプリンタによれば、ユーザは、剥離紙をはがすことなく、作成されたラベルを使用し得る。
特開平07−068814号公報 特開平08−253219号公報
しかしながら、特許文献2記載のラベルプリンタは、テープカセットを収納する態様ではなく、ロール状に巻回されたラベル用紙を装置内部に直接取り付ける態様である。従って、特許文献2記載のラベルプリンタは、ラベル用紙から剥離紙を剥離する機構(以下、剥離機構という)が大型であっても、当該剥離機構を装置内部に収納し得る。
この点、特許文献1記載のテープ印字装置のように、テープカセットを用いる構成の場合、装置自体も小型であり、装置内部におけるスペースも狭い。即ち、特許文献2記載の剥離機構は、テープカセットを用いる構成のテープ印字装置に搭載することはできない。従って、テープカセットを用いる構成のテープ印字装置では、ユーザは、直ぐにラベルを使用する場合であっても、剥離紙をはがす作業を行わなければならない。又、ラベル使用時に剥離した剥離紙は既に不要となっているため、ユーザは、剥離した剥離紙を廃棄する必要があった。
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、テープ印字装置による印字に用いられるテープカセットに関し、特に、印字テープの粘着剤層に貼着された剥離紙に関する適切な処理を行い得るテープカセットを提供する。
前記課題を解決するために成された請求項1に係るテープカセットは、テープ印字装置に形成されたカセット装着部に装着され、サーマルヘッドによる印字に用いられるテープカセットにおいて、前記テープ印字装置により印字データに基づく印字が行われる印字面を一方の面に有し、他方の面に粘着面を有する基材テープと、前記基材テープの粘着面を介して貼着されたテープ状の剥離紙と、からなる印字テープが巻回された印字テープスプールと、前記印字テープスプールから印字テープが搬送された場合、当該印字テープを構成する基材テープの粘着面から、前記剥離紙を剥離する剥離部材と、前記剥離部材よりも前記印字テープの搬送方向下流側に回転可能に配設され、前記剥離部材により前記剥離紙が剥離された基材テープの粘着面と接触しつつ、前記基材テープを案内する保持ローラと、前記剥離部材により分離された剥離紙が巻回される剥離紙回収スプールと、を備えることを特徴とする。
そして、請求項2記載のテープカセットは、請求項1記載のテープカセットにおいて、前記基材テープの印字面は、感熱発色性を有することを特徴とする。
又、請求項3記載のテープカセットは、請求項1記載のテープカセットにおいて、前記テープカセットは、前記基材テープの印字面に対して転写されるインクを含むインクリボンが巻回されたインクリボンスプールと、印字後のインクリボンが巻回されるインクリボン巻取スプールと、を備えるインクリボンカセットを着脱可能に構成され、前記テープカセットに前記インクリボンカセットを取り付けた状態で、前記テープ印字装置のカセット装着部に装着可能であることを特徴とする。
そして、請求項4記載のテープカセットは、請求項3記載のテープカセットにおいて、前記テープカセットは、前記サーマルヘッドよりもテープ搬送方向下流側で、前記印字テープの印字面に対して貼着される透過性を有するカバーテープが巻回されたカバーテープスプールを備えるカバーテープカセットを着脱可能に構成され、前記テープカセットに前記カバーテープカセットを取り付けた状態で、前記テープ印字装置のカセット装着部に装着可能であることを特徴とする。
又、請求項5記載のテープカセットは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテープカセットにおいて、前記保持ローラは、前記基材テープの粘着面と接触する接触面に、複数の突起部を備えることを特徴とする。
そして、請求項6記載のテープカセットは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテープカセットにおいて、前記保持ローラは、前記基材テープの粘着面と接触する接触面に、当該接触面と前記基材テープの粘着面との間に生じる粘着力を低下させる表面処理が施されていることを特徴とする。
請求項1記載のテープカセットは、テープ印字装置に形成されたカセット装着部に装着され、サーマルヘッドによる印字に用いられる。そして、当該テープカセットをテープ印字装置による印字に用いると、印字テープスプールから、印字テープが引き出される。そして、引き出された印字テープの印字面には、サーマルヘッドによる印字が行われる。当該印字テープの粘着面に貼着された剥離紙は、前記剥離部材により剥離される。これにより、ユーザは、自ら剥離紙をはがす作業を行う必要はなくなる。そして、剥離紙がはがされた印字テープは、保持ローラに向かって搬送される。保持ローラは、粘着面に接触しつつ回転可能に軸支されているので、粘着面が他の部分にくっつくことを防止しつつ、当該印字テープを搬送し得る。これにより、印字テープは、搬送障害をおこすことなく円滑に搬送される。そして、粘着面から剥離された剥離紙は、剥離紙回収スプールに巻回される。即ち、不要となった剥離紙は、剥離紙回収スプールで回収される。従って、ユーザは、印字テープからはがした剥離紙を個別に廃棄する作業を行うことなく、作成されたラベルを使用し得る。
請求項2記載のテープカセットによれば、前記基材テープの印字面は、感熱発色性を有している。従って、当該印字面と発熱したサーマルヘッドが接触することで、当該印字面には、ユーザ所望の印字が施される。この結果、ユーザは、所望の印字が印字面に施されたラベルを確実に取得し得る。
請求項3記載のテープカセットは、インクリボンカセットを着脱可能に構成されている。そして、当該テープカセットは、インクリボンカセットを取り付けた状態で、テープ印字装置のカセット装着部に装着され得る。この結果、当該テープカセットは、インクリボンカセットを取り付けるだけで、インクを印字面に転写したレセプタ印字が施されたラベルをユーザに提供し得る。
請求項4記載のテープカセットは、カバーテープカセットを着脱可能に構成されている。そして、当該テープカセットは、テープカセットにインクリボンカセット、カバーテープカセットを取り付けた状態で、テープ印字装置のカセット装着部に装着し得る。従って、当該テープカセットは、更にカバーテープカセットを取り付けるだけで、所望の印字がなされた印字面がカバーテープによって保護されたラミネート印字が施されたラベルをユーザに提供し得る。
請求項5記載のテープカセットによれば、保持ローラは、基材テープの粘着面と接触する接触面に、複数の突起部を備えている。従って、粘着面と接触面が接触する総面積を小さくすることができる。この結果、保持ローラに粘着面を介して接触した印字テープは、容易に当該粘着面からはがされる。従って、保持ローラは、粘着面によりくっついた印字テープを、搬送障害を起こすことなく搬送することができる。
請求項6記載のテープカセットによれば、保持ローラは、表面処理が施された接触面を有する。基材テープの粘着面と接触する接触面には、対して、当該接触面と前記基材テープの粘着面との間に生じる粘着力を低下させる表面処理が施されている。この結果、保持ローラに粘着面を介して接触した印字テープは、容易に当該粘着面からはがされる。従って、保持ローラは、粘着面によりくっついた印字テープを、搬送障害を起こすことなく搬送することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るテープカセットを具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、第1実施形態に係るテープカセット50が用いられるテープ印字装置1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1、図2は、テープ印字装置1の外観に関する説明図である。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係るテープ印字装置1は、キーボード6と、液晶ディスプレイ7と、カセット装着部8と、を備えている。
キーボード6は、複数の操作キーを備えている。具体的には、キーボード6は、文字入力キー2と、印字キー3、リターンキー4、カーソルキー5と、を備えている。文字入力キー2は、文書データからなるテキストを作成する際に操作される。印字キー3は、テキスト等の印字を指令する際に操作される。そして、リターンキー4は、改行指令や各種処理の実行、選択を指令する際に操作される。そして、カーソルキー5は、液晶ディスプレイ7上に表示されたカーソルを上下、左右に移動させる際に操作される。
そして、液晶ディスプレイ7は、キーボード6等の操作に基づいて、種々の表示を行う表示装置である。例えば、文字入力キー2が操作された場合、液晶ディスプレイ7は、当該入力操作に基づいて、文字等のキャラクタを複数行に渡って表示する。
そして、カセット装着部8は、後述するテープカセット50等が装着される部分である。当該カセット装着部8は、開閉自在な収納カバー13によって覆われている。尚、カセット装着部8の構成については、後に詳細に説明する。
又、キーボード6の下方には、制御基板12が配設されている。この制御基板12は、テープ印字装置1全体の制御を司る制御回路部を構成する。そして、カセット装着部8の左側面部には、ラベル排出口16が形成されている。このラベル排出口16は、テープ印字装置1によって印字が施されたテープを排出する。一方、カセット装着部8の右側面部には、アダプタ挿入口17と、コネクタ18が設けられている。アダプタ挿入口17には、電源アダプタが取り付けられる。そして、コネクタ18には、外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ)と接続する際に、USBケーブルが取り付けられる。
次に、テープ印字装置1に形成されたカセット装着部8の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、カセット装着部8の構成に関する説明図である。上述したように、カセット装着部8は、テープ印字装置1の本体側に形成されており、収納カバー13によって覆われている。そして、当該カセット装着部8は、後述するテープカセット50等の外形に応じた凹状に形成されている。即ち、カセット装着部8は、テープカセット50単体のみならず、テープカセット50に後述する第1補助カセット60、第2補助カセット70を取り付けた状態にも対応した凹状に形成されている。従って、ユーザは、テープカセット50単体、後述する第1補助カセット60を取り付けたテープカセット50、第1補助カセット60及び後述する第2補助カセットを取り付けたテープカセットの何れであっても、当該カセット装着部8に装着し得る。
図3に示すように、カセット装着部8は、サーマルヘッド9と、プラテンローラ10とを備えている。サーマルヘッド9は、正面視略縦長四角形の平板状に形成されており、図3中上下方向に揺動可能に配設されている。そして、当該サーマルヘッド9は、複数個の発熱素子(例えば、128個又は256個)を備えている。サーマルヘッド9における複数個の発熱素子は、後述するテープカセット50に収納されている印字テープ51の幅方向に沿って一列に列設されている。又、サーマルヘッド9の各発熱素子は、制御基板12の制御回路部により、個別に通電制御される。
尚、テープ印字装置1において、制御回路部は、印字データに基づく当該サーマルヘッド9の制御により、印字面52Aに対して正像印字を行う(図12、図13参照)。
そして、プラテンローラ10は、サーマルヘッド9に列設された各発熱素子に対向する位置に配設されている。そして、当該テープ印字装置1において、印字テープ51は、サーマルヘッド9とプラテンローラ10の間を通過する(図6等参照)。従って、サーマルヘッド9が所定方向(図3中、上方向)に揺動した場合、プラテンローラ10は、印字テープ51を介して、サーマルヘッド9の各発熱素子に接触する。このとき、印字テープ51の印字面52A(図12等参照)は、サーマルヘッド9の発熱素子と対向する。又、当該プラテンローラ10は、制御回路部による駆動モータ(図示せず)の制御に応じて回転駆動する。そして、後述するように印字テープ51の印字面52Aは感熱発色性を有しているので、テープ印字装置1は、印字テープ51の印字面52Aに、ユーザ所望の印字を施し得る。
又、カセット装着部8は、剥離紙回収駆動軸21と、インクリボン巻取軸22と、第1ローラ駆動軸23と、第2ローラ駆動軸24と、を備えている。剥離紙回収駆動軸21、インクリボン巻取軸22、第1ローラ駆動軸23、第2ローラ駆動軸24は、制御基板12上の制御回路部による制御に基づいて回転駆動する駆動軸である。そして、剥離紙回収駆動軸21、インクリボン巻取軸22、第1ローラ駆動軸23、第2ローラ駆動軸24は、カセット装着部8の底面に対して、鉛直に立設されている。
そして、剥離紙回収駆動軸21は、テープカセット50内部に配設されている剥離紙回収スプール55に挿通され、剥離紙回収スプール55と係合する(図6等参照)。従って、剥離紙回収駆動軸21は、その駆動により、剥離紙回収スプール55を回転させる。又、インクリボン巻取軸22は、第1補助カセット60内部に配設されているインクリボン巻取スプール63に挿通され、インクリボン巻取スプール63と係合する(図9等参照)。従って、インクリボン巻取軸22は、その駆動によりインクリボン巻取スプール63を回転させる。第1ローラ駆動軸23は、テープカセット50に配設されている第1ローラ56と係合する。従って、第1ローラ駆動軸23は、その駆動により第1ローラ56を回転駆動させる(図6等参照)。そして、第2ローラ駆動軸24は、第2補助カセット70に配設されている第2ローラ73と係合する。従って、第2ローラ駆動軸24は、その駆動により第2ローラ73を回転駆動させる(図11等参照)。
そして、カセット装着部8の左側には、カッターユニット30が配設されている。カッターユニット30は、可動刃と、固定刃を有している。当該可動刃は、テープ印字装置1に配設された切断用モータ(図示せず)の駆動により、固定刃方向に移動するように構成されている。そして、印字が施されたテープは、当該可動刃と固定刃の間を搬送される。従って、カッターユニット30は、可動刃を移動させることで、印字が施されたテープを切断し、ラベルを生成し得る。
又、カッターユニット30の更に左側(即ち、テープ搬送方向下流側)に、ラベル排出口16が形成されている。従って、カッターユニット30によって切断されたテープ(即ち、ラベル)は、当該ラベル排出口16からテープ印字装置1外部に排出される。
次に、第1実施形態に係るテープカセット50の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図4に示すように、第1実施形態に係るテープカセット50は、ケース内部に印字テープ51を収納すると共に、当該印字テープ51から剥離された剥離紙53を回収収納している。そして、テープカセット50は、印字テープスプール54と、剥離紙回収スプール55と、第1ローラ56と、保持ローラ57と、を備えている。
印字テープスプール54は、テープカセット50内部において回転可能に配設されている。この印字テープスプール54には、未使用の印字テープ51が巻回されている。従って、テープ印字装置1で印字を行う場合、印字テープ51は、当該印字テープスプール54から引き出され、サーマルヘッド9等により印字される。尚、印字テープスプール54において、当該印字テープ51は、印字面52Aが外側に面するように巻回されている。
当該印字テープ51は、図12に示すように、基材テープ52と、剥離紙53により構成される。基材テープ52は、感熱発色性を有する材料(例えば、感熱紙)で構成されたテープ状の被印字媒体である。この基材テープ52は、一面側に印字面52Aを有し、他面側に粘着剤層52Bを有している。印字面52Aは、テープ印字装置1によって、ユーザ所望の印字が施される面であり、感熱発色性を有する材料で構成される。そして、剥離紙53は、基材テープ52の他面側に、粘着剤層52Bを介して貼着されている。従って、当該印字テープ51は、剥離紙53をはがすことにより、粘着剤層52Bで所望の場所に貼着し得るラベルとして使用し得る。
第1ローラ56は、サーマルヘッド9により印字が施された印字テープ51の剥離紙53と接触し、当該剥離紙53を印字テープ51の粘着剤層52Bから剥離する。上述したように、当該第1ローラ56は、カセット装着部8に配設された第1ローラ駆動軸23に係合する。従って、制御回路部による第1ローラ56の駆動制御に基づいて、印字テープ51の剥離紙53は、粘着剤層52Bから剥離される。
そして、剥離紙回収スプール55は、印字が施された印字テープ51から剥離された剥離紙53を回収する。この剥離紙回収スプール55には、上述した剥離紙回収駆動軸21が挿通され、剥離紙回収駆動軸21と係合する。従って、テープ印字装置1の制御回路部による剥離紙回収駆動軸21の駆動制御に基づいて、剥離紙回収スプール55は回転する。これにより、剥離紙回収スプール55には、印字テープ51から剥離された剥離紙53が巻回される(図6参照)。
又、保持ローラ57は、テープカセット50の本体ケースに対して、回転可能に軸支されている(図5参照)。この保持ローラ57は、第1ローラ56により剥離紙53が剥離された粘着剤層52Bに接触しつつ、テープ搬送方向下流側へテープを案内する。そして、図5に示すように、当該保持ローラ57は、粘着剤層52Bと接触する面(以下、接触面)に、複数の突条部57Aを有している。即ち、保持ローラ57は、各突条部57Aの先端部分でのみ粘着剤層52Bと接触する。つまり、保持ローラ57と粘着剤層52Bとの接触面が小さくなるので、剥離紙53が剥離されたテープは、保持ローラ57の接触面から容易に剥離され得る。
この結果、当該保持ローラ57は、剥離紙53が剥離されたテープの搬送障害(例えば、保持ローラ57近傍におけるテープのジャム)を防止し、当該テープを円滑にテープ印字装置1外部に排出させ得る。
又、テープカセット50は、本体ケースの側面部に、第1係合部58A、第2係合部58B、ガイド孔59を備えている(図5、図7参照)。第1係合部58A及びガイド孔59は、テープカセット50と第1補助カセット60の着脱を行う際に用いられる。又、第1係合部58A及びガイド孔59は、テープカセット50と第1補助カセット60の相対的な位置関係を固定する役割を果たす。一方、第2係合部58Bは、テープカセット50と第2補助カセット70の着脱を行う際に用いられる。又、第2係合部58Bは、テープカセット50と第2補助カセット70の相対的な位置関係を固定する役割を果たす。尚、第1係合部58A、第2係合部58B、ガイド孔59の詳細については後述する。
続いて、テープカセット50単体をカセット装着部8に装着した場合におけるラベルの作成動作について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図6は、テープカセット50をカセット装着部8に装着した状態を示す説明図である。
この場合、ユーザ所望の印字データ及び印字キー3の入力がなされると、制御回路部は、プラテンローラ10、剥離紙回収駆動軸21等を駆動制御し、印字テープスプール54から印字テープ51を引き出す。そして、制御回路部は、入力された印字データに基づいて、サーマルヘッド9の各発熱素子の通電制御をおこなう。上述したように、印字テープ51の印字面52Aは感熱発色性を有している。従って、各発熱素子が通電に基づいて発生する熱により、当該印字面52Aには、感熱発色性を利用した当該印字データの正像が印字される(図12参照)。
サーマルヘッド9等により印字面52Aに印字された印字テープ51は、更に搬送され、第1ローラ56の前面を通過する。このとき、印字テープ51に貼着されている剥離紙53は、第1ローラ56に接触する。そして、制御回路部は、第1ローラ駆動軸23の駆動制御により、印字テープ51から剥離紙53を剥離し、粘着剤層52Bを露呈させる。
その後、剥離紙53の剥離が行われたテープは、保持ローラ57に向かって搬送される。そうすると、当該テープの粘着剤層52Bは保持ローラ57に接触する。このとき、当該保持ローラ57は、複数の突条部57Aを備えている。従って、剥離紙53が剥離されたテープを搬送した場合であっても、当該テープカセット50は、当該テープの搬送障害(例えば、粘着剤層52Bの粘着力に起因する搬送障害)を起こすことなく、カッターユニット30方向に搬送し得る。そして、当該テープは、カッターユニット30により切断され、剥離紙53が剥離された状態のラベルとして、ラベル排出口16から排出される。
つまり、テープカセット50単体をカセット装着部8に装着した場合、ユーザは、印字面52Aの感熱発色性を利用した感熱印字が施されたラベルを取得し得る。
図7に示すように、第1実施形態に係るテープカセット50は、第1補助カセット60及び第2補助カセット70を着脱可能に構成されている。従って、ユーザは、任意に、第1補助カセット60、第2補助カセット70をテープカセット50に対して取り付け得る。そして、第1補助カセット60、第2補助カセット70を取り付けることにより、テープカセット50は、様々な印字態様で印字されたラベルを提供し得る。
ここで、テープカセット50に着脱可能に構成された構成する第1補助カセット60の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。第1補助カセット60は、本体ケースにインクリボン61を収納している。そして、第1補助カセット60は、インクリボンスプール62と、インクリボン巻取スプール63と、ガイドローラ64と、を備えている。
インクリボンスプール62には、未使用のインクリボン61が巻回されている。インクリボン61は、印字テープ51の印字面52Aに対して転写されるインクを含むリボンテープである。そして、当該インクリボン61は、インクリボンスプール62から、印字テープ51の印字面52Aと、サーマルヘッド9の間を通過し、インクリボン巻取スプール63に至るように構成されている(図8等参照)。
そして、インクリボン巻取スプール63は、印字テープ51の印字面52Aに対する印字に用いられたインクリボン61を巻回する。上述したように、当該インクリボン巻取スプール63は、カセット装着部8に配設されているインクリボン巻取軸22に挿通される。従って、インクリボン巻取スプール63は、テープ印字装置1の制御回路部によるインクリボン巻取軸22の駆動制御により回転する。そして、このインクリボン巻取軸22の駆動に伴い、インクリボン61は、インクリボンスプール62から引き出され、インクリボン巻取スプール63に巻回される。
ガイドローラ64は、第1補助カセット60の本体ケースに回動可能に軸支されている。当該ガイドローラ64は、インクリボンスプール62から引き出されたインクリボン61に接触し、インクリボン61の移動に伴い回転する。従って、当該ガイドローラ64は、インクリボンスプール62とインクリボン巻取スプール63の間におけるインクリボン61の円滑な移動を実現している。
そして、図7に示すように、第1補助カセット60は、2つの第1係合片65と、2本のガイド軸66を有している。第1係合片65は、テープカセット50の第1係合部58Aに対応する位置にそれぞれ形成されている。そして、当該第1係合片65は、テープカセット50の第1係合部58Aに対して挿入され、相互に係合する。即ち、第1係合部58A、第1係合片65の協働により、第1補助カセット60は、テープカセット50に対して着脱可能となる(図7参照)。
一方、ガイド軸66は、テープカセット50のガイド孔59に対応する位置にそれぞれ形成されている。そして、ガイド軸66は、テープカセット50のガイド孔59に挿入される。従って、第1係合部58Aと第1係合片65、ガイド孔59とガイド軸66の協働により、第1補助カセット60は、テープカセット50に対して位置決めされる。この結果、印字テープ51、インクリボン61の位置関係を固定し得るため、第1補助カセット60が取り付けられたテープカセット50は、良好な印字結果を提供し得る。
続いて、第1補助カセット60を取り付けたテープカセット50を用いた場合におけるラベルの作成動作について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図9は、第1補助カセット60を取り付けたテープカセット50をカセット装着部8に装着した状態をしめす説明図である。
この場合、ユーザ所望の印字データ及び印字キー3の入力がなされると、制御回路部は、プラテンローラ10、剥離紙回収駆動軸21等を駆動制御し、印字テープスプール54から印字テープ51を引き出す。この時、制御回路部は、インクリボン巻取軸22を駆動制御し、インクリボンスプール62からインクリボン61を引き出す。当該インクリボン61は、サーマルヘッド9とプラテンローラ10の間を通過する(図9等参照)。そして、制御回路部は、入力された印字データに基づいて、サーマルヘッド9の各発熱素子の通電制御をおこない、インクリボン61のインクを印字面52Aに対して転写する。これにより、当該印字面52Aには、当該印字データの正像が印字される(図12参照)。
サーマルヘッド9等により印字面52Aに印字された印字テープ51は、更に搬送され、第1ローラ56の前面を通過する。このとき、印字テープ51に貼着されている剥離紙53は、第1ローラ56に接触する。そして、制御回路部は、第1ローラ駆動軸23の駆動制御により、印字テープ51から剥離紙53を剥離し、粘着剤層52Bを露呈させる。
その後、剥離紙53の剥離が行われたテープは、保持ローラ57に向かって搬送される。そうすると、当該テープの粘着剤層52Bは保持ローラ57に接触する。上述したように、当該保持ローラ57は複数の突条部57Aを備えている。従って、剥離紙53が剥離されたテープを搬送した場合であっても、当該第1補助カセット60が取り付けられたテープカセット50は、当該テープの搬送障害(例えば、粘着剤層52Bの粘着力に起因する搬送障害)を起こすことなく、カッターユニット30方向に搬送し得る。そして、当該テープは、カッターユニット30により切断され、剥離紙53が剥離された状態のラベルとして、ラベル排出口16から排出される。
つまり、第1補助カセット60を取り付けたテープカセット50をカセット装着部8に装着した場合、ユーザは、印字面52Aにインクリボン61のインクを転写したレセプタ印字が施されたラベルを取得し得る。
次に、テープカセット50に対して、第1補助カセット60及び第2補助カセット70を取り付けた場合について説明する。
先ず、テープカセット50に取り付けられる第2補助カセット70の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図10は、第1補助カセット60、第2補助カセット70を取り付けた状態のテープカセット50の構成を示す説明図である。
当該第2補助カセット70は、本体ケース内部にカバーテープ71を収納している。そして、第2補助カセット70は、カバーテープスプール72と、第2ローラ73と、を備えている。
カバーテープスプール72には、カバーテープ71が巻回されている。当該カバーテープ71は、サーマルヘッド9から搬送されたテープの印字面に対して貼着される透過性を有するテープである。従って、当該カバーテープ71は、テープの印字面52Aにおける印字内容の視認性を確保しつつ、印字面52Aを保護する。そして、カバーテープ71は、カバーテープスプール72から第2ローラ73に向かって引き出される。
そして、第2ローラ73は、カセット装着部8に立設されている第2ローラ駆動軸24と係合する。従って、制御回路部による第2ローラ駆動軸24の駆動制御に基づいて、当該第2ローラ73は回転駆動する。当該第2ローラ73は、その回転駆動により、カバーテープスプール72に巻回されているカバーテープ71を引き出す。そして、第2ローラ73は、カバーテープスプール72から引き出されたカバーテープ71を、テープの印字面52Aに対して貼着する。
具体的に説明すると、テープカセット50に対して、第2補助カセット70を取り付けた場合、第2ローラ73は、テープカセット50の第1ローラ56に対向接触する位置に配設される。そして、テープカセット50から引き出されたテープは、サーマルヘッド9、プラテンローラ10の間を通過して、第1ローラ56と第2ローラ73の間を搬送される。従って、第2ローラは、第1ローラ56と協働して、テープの印字面52Aに対して、カバーテープスプール72から引き出されたカバーテープ71を貼着し得る(図11、図13参照)。
又、第2補助カセット70は、2つの第2係合片74を有している。第2係合片74は、テープカセット50の第2係合部58Bに対応する位置にそれぞれ形成されている。そして、当該第2係合片74は、テープカセット50の第2係合部58Bに対して挿入され、相互に係合する。即ち、第2係合部58B、第2係合片74の協働により、第2補助カセット70は、テープカセット50に対して着脱可能となる(図7参照)。又、第2係合部58Bと第2係合片74の協働により、第2補助カセット70は、テープカセット50に対して位置決めされる。従って、第2補助カセット70を取り付けたテープカセット50は、印字面52Aに対するカバーテープ71の貼着位置を一定に保つことができる。即ち、第2補助カセット70を取り付けたテープカセット50は、確実に印字面52Aの所定位置にカバーテープ71を貼着し得る。
続いて、第1補助カセット60及び第2補助カセット70を取り付けたテープカセット50を使用した場合におけるラベルの作成動作について説明する。図11は、第1補助カセット60、第2補助カセット70を取り付けたテープカセット50をカセット装着部8に装着した状態を示す説明図である。
この状態において、ユーザ所望の印字データ及び印字キー3の入力がなされると、制御回路部は、プラテンローラ10、剥離紙回収駆動軸21等を駆動制御し、印字テープスプール54から印字テープ51を引き出す。この時、制御回路部は、インクリボン巻取軸22を駆動制御し、インクリボンスプール62からインクリボン61を引き出す。そして、制御回路部は、入力された印字データに基づいて、サーマルヘッド9の各発熱素子の通電制御をおこない、インクリボン61のインクを印字面52Aに対して転写する。これにより、当該印字面52Aには、当該印字データの正像が印字される(図12参照)。
サーマルヘッド9等により印字面52Aに印字された印字テープ51は、更に搬送され、第1ローラ56、第2ローラ73の間を通過する。このとき、印字テープ51の印字面52Aは、第2ローラ73に面し、剥離紙53は、第1ローラ56に面する。そして、制御回路部は、第1ローラ駆動軸23の駆動制御により、印字テープ51から剥離紙53を剥離し、粘着剤層52Bを露呈させる。同時に、制御回路部は、第2ローラ駆動軸24を駆動制御し、印字テープ51の印字面52Aに対して、カバーテープスプール72から引き出されたカバーテープ71を貼着する(図13参照)。これにより、カバーテープ71によるラミネート加工が、所望の印字データに基づく正像印字がなされた印字面52Aに対して施される。
剥離紙53の剥離及び印字面52Aに対するカバーテープ71の貼着が行われたテープは、保持ローラ57に向かって搬送される。そうすると、当該テープの粘着剤層52Bは保持ローラ57に接触する。上述したように、当該保持ローラ57は、複数の突条部57Aを備えている。従って、第1補助カセット60、第2補助カセット70を取り付けたテープカセット50は、当該テープの搬送障害(例えば、粘着剤層52Bの粘着力に起因する搬送障害)を起こすことなく、カッターユニット30方向に搬送し得る。そして、当該テープは、カッターユニット30により切断され、剥離紙53が剥離された状態のラベルとして、ラベル排出口16から排出される。
つまり、第1補助カセット60、第2補助カセット70を取り付けたテープカセット50をカセット装着部8に装着した場合、ユーザは、印字面52Aにカバーテープ71によるラミネート加工が施されたラベルを取得し得る。
以上、説明したように、第1実施形態に係るテープカセット50は、テープ印字装置1に形成されたカセット装着部8に装着され、サーマルヘッド9による印字に用いられる。そして、テープカセット50をテープ印字装置1による印字に用いた場合、印字テープスプール54から引き出された印字テープ51の印字面52Aには、印字面の感熱発色性を利用した感熱印字が施される(図12等参照)。印字が施された印字テープ51は、第2ローラ73に向かって搬送される。そして、当該第2ローラ73の回転駆動により、印字テープ51の粘着剤層52Bに貼着されている剥離紙53は、当該粘着剤層52Bから剥離される。これにより、ユーザは、作成されたラベルから剥離紙53をはがす作業を行うことなく、当該ラベルを使用し得る。
そして、剥離紙53が剥離されたテープは、保持ローラ57に向かって搬送される。この保持ローラ57は、テープカセット50の本体ケースに回転可能に軸支されているため、粘着剤層52Bが他の部分(例えば、テープ搬送経路を構成するテープカセット50の本体ケース側壁部等)に貼着することを防止しつつ、テープ印字装置1外部へ搬送し得る。又、保持ローラ57は、粘着剤層52Bとの接触面に複数の突条部57Aを有している。従って、当該保持ローラ57は、粘着剤層52Bを介して接触しているテープを、接触面からはがしつつ搬送し得る。つまり、保持ローラ57は、剥離紙53がはがされたテープを、搬送障害を起こすことなく搬送し得る。そして、印字テープ51から剥がされた剥離紙53は、テープカセット50に配設された剥離紙回収スプール55に巻回される。即ち、不要となった剥離紙53は、剥離紙回収スプール55に回収される。従って、ユーザは、印字テープ51からはがした剥離紙53を個別に廃棄する作業を行うことなく、作成されたラベルを使用し得る。
又、当該テープカセット50は、第1補助カセット60を着脱可能に構成されている(図7参照)。第1補助カセット60は、インクリボン61が巻回されたインクリボンスプール62を備えている。従って、第1補助カセット60を取り付けたテープカセット50をカセット装着部8に装着した場合(図9参照)、ユーザは、インクリボン61のインクが印字面52Aに転写されたラベルを取得し得る。即ち、当該テープカセット50は、第1補助カセット60の取り付けという簡単な作業を行うだけで、レセプタ印字によるラベルを取得することができ、印字態様に関するユーザの要望に柔軟に対応し得る。又、この場合において、テープカセット50は、共通して使用可能である。従って、ユーザは、レセプタ印字を行うために、新たに印字テープ51を購入する必要はない。
更に、当該テープカセット50は、第1補助カセット60に加え、第2補助カセット70を着脱可能に構成されている(図7参照)。第2補助カセット70は、透過性を有するカバーテープが巻回されたカバーテープスプール72を備えている。従って、第2補助カセット70、第1補助カセット60を取り付けたテープカセット50をカセット装着部8に装着した場合(図11参照)、ユーザは、インクリボン61のインクが転写された印字面52Aをカバーテープ71で保護したラベルを取得し得る。即ち、当該テープカセット50は、第1補助カセット60、第2補助カセット70の取り付けという簡単な作業を行うだけで、ラミネート印字が行われたラベルを取得することができ、印字態様に関するユーザの要望に柔軟に対応し得る。又、この場合において、テープカセット50、第1補助カセット60は、共通して使用可能である。従って、ユーザは、レセプタ印字を行うために、新たに印字テープ51を購入する必要はない。
(第2実施形態)
続いて、本発明を上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第2実施形態においては、第1実施形態に係るテープカセット50の保持ローラ57の構成のみが異なる。即ち、テープ印字装置1、第1補助カセット60、第2補助カセット70の構成及びテープカセット50の保持ローラ57を除く構成は、第1実施形態と同様である。従って、これらに関する説明は省略し、保持ローラ57の構成について説明する。
第1実施形態と異なり、第2実施形態に係る保持ローラ57において、粘着剤層52Bと接触する接触面には表面処理が施されている。この表面処理は、接触面と前記基材テープの粘着面との間に生じる粘着力を低下させることを目的とする処理である。
つまり、図14に示すように、第2実施形態に係る保持ローラ57の接触面には、当該表面処理によって、多数の微細な突部57Bが形成される。更に、当該表面処理によって、保持ローラ57の接触面表面には、シリコーン樹脂被膜57Cが形成される(図14参照)。従って、第2実施形態に係る保持ローラ57は、接触面に多数の突部57Bを備えることにより、小さな接触面積で粘着剤層52Bと接触する。この結果、粘着剤層52Bと保持ローラ57の接触面との間の粘着力を小さくすることができるので、粘着剤層52Bで保持ローラ57と接触したテープは、保持ローラ57から容易にはがされる。
又、当該接触面に形成されたシリコーン樹脂被膜57Cは、シリコーン樹脂による被膜である。シリコーン樹脂は、その特性として、当該シリコーン樹脂と粘着物(例えば、粘着剤層52B)との間の粘着力を小さくする特性(以下、非粘着性という)を有している。従って、当該保持ローラ57は、シリコーン樹脂被膜57Cを接触面表面に有することにより、粘着剤層52Bと保持ローラ57の接触面との間の粘着力を小さくすることができる。この結果、第2実施形態に係る保持ローラ57は、剥離紙53をはがし、粘着剤層52Bを露呈したことに起因する搬送障害を、確実に防止しつつ、所望の印字が施されたテープを搬送し得る。
このように、第2実施形態に係るテープカセット50は、第1実施形態と同様の効果を奏する。そして、保持ローラ57の接触面に表面処理を行った場合であっても、当該テープカセット50は、剥離紙53をはがし、粘着剤層52Bを露呈したことに起因する搬送障害を確実に防止しつつ、所望の印字が施されたラベルをユーザに提供し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、保持ローラ57の接触面には、複数の突条部57A、突部57Bを形成していたが、この態様に限定するものではない。即ち、接触面の形状を加工することで、粘着剤層52Bとの接触面積を小さくすることができれば、種々の態様を採用し得る。例えば、保持ローラ57の接触面に、印字テープ51の幅方向に平行な突条部を複数形成してもよいし、接触面に網目状の溝部を形成してもよい。
又、表面処理は、接触面と前記基材テープの粘着面との間に生じる粘着力を低下させる表面処理であればよい。即ち、シリコーン樹脂被膜57Cを形成する処理に限定するものではなく、種々の処理を採用し得る。例えば、接触面表面に微細な粒子を接着する処理を行ってもよい。又、表面処理として、ローレット加工処理を採用することも可能である。更に、保持ローラ57自体をシリコーン樹脂で構成することも可能である。
第1実施形態に係るテープカセットが用いられるテープ印字装置の外観図である。 テープ印字装置の側面外観図である。 テープ印字装置のカセット装着部に関する説明図である。 第1実施形態に係るテープカセットの構成に関する説明図である。 第1実施形態に係る保持ローラの構成に関する説明図である。 テープカセットをカセット装着部に装着した状態を示す説明図である。 テープカセットに対する第1補助カセット、第2補助カセットの着脱に関する説明図である。 第1補助カセットを取り付けたテープカセットに関する説明図である。 第1補助カセットを取り付けたテープカセットをカセット装着部に装着した状態を示す説明図である。 第1補助カセット60及び第2補助カセットを取り付けたテープカセットに関する説明図である。 第1補助カセット60及び第2補助カセットを取り付けたテープカセットをカセット装着部に装着した状態を示す説明図である。 印字テープの構成に関する説明図である。 ラミネート印字に関する説明図である。 第2実施形態に係る保持ローラの構成に関する説明図である。
符号の説明
1 テープ印字装置
8 カセット装着部
9 サーマルヘッド
50 テープカセット
51 印字テープ
52A 印字面
54 印字テープスプール
57 保持ローラ
57A 突条部
57B 突部
57C シリコーン樹脂被膜
60 第1補助カセット
61 インクリボン
62 インクリボンスプール
63 インクリボン巻取スプール
70 第2補助カセット
71 カバーテープ
72 カバーテープスプール

Claims (6)

  1. テープ印字装置に形成されたカセット装着部に装着され、サーマルヘッドによる印字に用いられるテープカセットにおいて、
    前記テープ印字装置により印字データに基づく印字が行われる印字面を一方の面に有し、他方の面に粘着面を有する基材テープと、前記基材テープの粘着面を介して貼着されたテープ状の剥離紙と、からなる印字テープが巻回された印字テープスプールと、
    前記印字テープスプールから印字テープが搬送された場合、当該印字テープを構成する基材テープの粘着面から、前記剥離紙を剥離する剥離部材と、
    前記剥離部材よりも前記印字テープの搬送方向下流側に回転可能に配設され、前記剥離部材により前記剥離紙が剥離された基材テープの粘着面と接触しつつ、前記基材テープを案内する保持ローラと、
    前記剥離部材により分離された剥離紙が巻回される剥離紙回収スプールと、を備えることを特徴とするテープカセット。
  2. 請求項1記載のテープカセットにおいて、
    前記基材テープの印字面は、感熱発色性を有することを特徴とするテープカセット。
  3. 請求項1記載のテープカセットにおいて、
    前記テープカセットは、
    前記基材テープの印字面に対して転写されるインクを含むインクリボンが巻回されたインクリボンスプールと、印字後のインクリボンが巻回されるインクリボン巻取スプールと、を備えるインクリボンカセットを着脱可能に構成され、
    前記テープカセットに前記インクリボンカセットを取り付けた状態で、前記テープ印字装置のカセット装着部に装着可能であることを特徴とするテープカセット。
  4. 請求項3記載のテープカセットにおいて、
    前記テープカセットは、
    前記サーマルヘッドよりもテープ搬送方向下流側で、前記印字テープの印字面に対して貼着される透過性を有するカバーテープが巻回されたカバーテープスプールを備えるカバーテープカセットを着脱可能に構成され、
    前記テープカセットに前記カバーテープカセットを取り付けた状態で、前記テープ印字装置のカセット装着部に装着可能であることを特徴とするテープカセット。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテープカセットにおいて、
    前記保持ローラは、
    前記基材テープの粘着面と接触する接触面に、複数の突起部を備えることを特徴とするテープカセット。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテープカセットにおいて、
    前記保持ローラは、
    前記基材テープの粘着面と接触する接触面に、当該接触面と前記基材テープの粘着面との間に生じる粘着力を低下させる表面処理が施されていることを特徴とするテープカセット。
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