JP2010099886A - テープカセット - Google Patents

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Terushiro Yamaguchi
晃志郎 山口
Hiroshi Takami
弘 高見
Masashi Kato
雅士 加藤
Minoru Yamamoto
稔 山本
Yasunori Nakamura
康憲 中村
Teruo Imamaki
照雄 今牧
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Abstract

【課題】印刷後のテープを貼り付ける際に、セパレータを剥がす手間を省くことができるテープカセットを提供する。
【解決手段】セパレータ巻き取りスプール62には、両面粘着スプール56に巻回された両面粘着テープ53の最外周から剥離されたセパレータ53Dの先端部が固着され、テープ送りローラ63と同期して回転駆動される該セパレータ巻き取りスプール62に巻き取られる。また、両面粘着テープ53からセパレータ53Dが剥離されたセパレータ無し両面粘着テープ112は、テープ送りローラ63によって引き出されて、テープ送りローラ63とテープサブローラ11との間を通過し、フィルムテープ51の印刷面に圧着される。その後、印刷済みテープ28は、粘着層53Cに接触する接触コロ65と、該接触コロ65に対向する案内壁33とによって案内されて、テープ排出口27から排出される。
【選択図】図17

Description

本発明は、テープ印刷装置に使用されるテープカセットに関するものである。
従来より、テープ印刷装置に使用されるテープカセットに関して種々提案されている。
例えば、印字用テープとインクリボンとが収納されており、テープスプールに巻回されたレセプタタイプの印字用テープは、4つのコロに案内されて放出部から印字部を経て搬送される。また、リボンスプールに巻回されたインクリボンは、検出経路を経て放出部及び印字部において、印字用テープと略平行に添設され、リボン巻取りスプールに巻き取られるように構成されたテープカセットがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−68814号公報(段落(0010)〜(0018)、図2)
ここで、上述した特許文献1に記載されるテープカセットでは、印字用テープはインクリボンと対向する表面に印刷され、印字用テープの裏面側には粘着剤層が予め塗布され、この粘着剤層にセパレータが貼り付けられている。
しかしながら、セパレータは薄い剥離紙やフィルムテープ等で構成されるため、印刷後の印字用テープを貼り付ける際に、このセパレータを剥がすのに手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、印刷後のテープを貼り付ける際に、セパレータを剥がす手間を省くことができるテープカセットを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るテープカセットは、長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印刷する印刷手段と、を備えたテープ印刷装置に着脱可能に装着されるテープカセットにおいて、被印刷テープが巻回されて回転可能に設けられるテープスプールと、一面がセパレータで覆われて前記被印刷テープの印刷された一方の面に貼着される両面粘着テープが前記セパレータを外側にして巻回されて回転可能に設けられる両面粘着スプールと、前記両面粘着スプールに巻回されている両面粘着テープの最外周から剥離された前記セパレータの先端部が固着されると共に、該セパレータが巻き取られるセパレータ巻き取りスプールと、前記テープ印刷装置のテープサブローラと協働して前記テープスプールに巻回される被印刷テープと前記両面粘着スプールに巻回されて前記セパレータが剥離された両面粘着テープとを引き出して搬送すると共に、該被印刷テープに該両面粘着テープを圧着するテープ送りローラと、前記両面粘着テープが圧着された前記被印刷テープを外部に排出するテープ排出口と、前記テープ排出口に回転可能に設けられて前記両面粘着テープに接触して前記被印刷テープをテープ搬送方向下流側へ案内する接触コロと、前記接触コロに対して前記被印刷テープを挟んで対向する案内壁と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係るテープカセットは、請求項1に記載のテープカセットにおいて、前記テープ送りローラによって前記被印刷テープに圧着された前記両面粘着テープと該テープ送りローラとの間に設けられて該両面粘着テープに接触する接触部材を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係るテープカセットは、請求項1又は請求項2に記載のテープカセットにおいて、前記接触コロは、前記テープ排出口よりもテープ搬送方向外側に突出するように設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に係るテープカセットは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープカセットにおいて、前記接触コロは、前記両面粘着テープに接触する外周面が、軸方向に平行な複数の凸状形状に形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に係るテープカセットは、請求項1に記載のテープカセットにおいて、前記接触コロは、回転可能に支持される軸部と、前記軸部の外周面から半径方向外側に延出されて円板状に形成された前記両面粘着テープに接触するリブ部と、を有し、前記テープ送りローラは、外周面の前記リブ部に対向する位置に形成された溝部を有し、前記溝部の幅は前記リブ部の厚さよりも大きくなるように形成されると共に、該接触コロは、該リブ部が該溝部に入り込むように配設されていることを特徴とする。
また、請求項6に係るテープカセットは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のテープカセットにおいて、前記セパレータ巻取スプールは、前記両面粘着スプールと前記テープスプールとの間に配設されていることを特徴とする。
また、請求項7に係るテープカセットは、長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印刷する印刷手段と、を備えたテープ印刷装置に着脱可能に装着されるテープカセットにおいて、一方の面に粘着剤が塗布されてセパレータが貼り合わされた被印刷テープが、前記セパレータを外側にして巻回されて回転可能に設けられるテープスプールと、前記テープスプールに巻回されている被印刷テープの最外周から剥離された前記セパレータの先端部が固着されると共に、該セパレータが巻き取られるセパレータ巻き取りスプールと、前記印刷手段よりもテープ搬送方向下流側に位置して前記被印刷テープの該印刷手段を介して印刷される他方の面に接触するように配設されて、前記テープ印刷装置のテープサブローラと協働して前記テープスプールから前記セパレータが剥離された前記被印刷テープを引き出して搬送するテープ送りローラと、前記被印刷テープを外部に排出するテープ排出口と、前記テープ排出口に回転可能に設けられて前記被印刷テープの粘着剤に接触して該被印刷テープをテープ搬送方向下流側へ案内する接触コロと、前記接触コロに対して前記被印刷テープを挟んで対向する案内壁と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に係るテープカセットは、請求項7に記載のテープカセットにおいて、一面側に粘着剤が塗布された透明テープが前記一面側を内側にして巻回されて回転可能に設けられる透明テープスプールを備え、前記テープ送りローラは、前記テープ印刷装置のテープサブローラと協働して前記透明テープスプールに巻回される透明テープと前記テープスプールに巻回されて前記セパレータが剥離された前記被印刷テープとを引き出して、該被印刷テープの前記印刷手段を介して他方の面に印刷された印刷面に該透明テープの前記一面側を圧着することを特徴とする。
また、請求項9に係るテープカセットは、請求項8に記載のテープカセットにおいて、前記セパレータ巻取スプールは、前記透明テープスプールと前記テープスプールとの間に配設されていることを特徴とする。
また、請求項10に係るテープカセットは、請求項7乃至請求項9のいずれかに記載のテープカセットにおいて、前記接触コロのテープ搬送方向上流側近傍位置に設けられて前記被印刷テープの粘着剤に接触して該被印刷テープをテープ搬送方向下流側へ案内する案内部材を備えたことを特徴とする。
更に、請求項11に係るテープカセットは、請求項7乃至請求項10のいずれかに記載のテープカセットにおいて、前記接触コロは、前記被印刷テープの粘着剤に接触する外周面が、軸方向に平行な複数の凸状形状に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係るテープカセットでは、両面粘着テープは、テープ送りローラとテープサブローラとによって、セパレータが剥離された状態で引き出されて、被印刷テープの印刷された一方の面に圧着されて搬送されることとなる。これにより、印刷後の被印刷テープを商品等に貼り付ける際に、セパレータを剥がす手間を省くことができる。
また、セパレータは、両面粘着スプールに巻回されている両面粘着テープの最外周から剥離されてセパレータ巻き取りスプールに巻き取られるため、剥離したセパレータをテープカセット内に収納することが可能となり、ユーザは両面粘着テープから剥離したセパレータを廃棄する手間を省くことができる。
また、両面粘着テープが圧着されてセパレータが剥離された被印刷テープは、テープ排出口に回転可能に設けられて両面粘着テープに接触する接触コロと案内壁とに挟まれて搬送されるため、被印刷テープがセパレータ側に撓んでテープ排出口で詰まることを防止して、当該被印刷テープをテープ排出口から外部へスムーズに排出することが可能となる。
また、請求項2に係るテープカセットでは、接触部材によって両面粘着テープが圧着された被印刷テープを外側方向に押さえつつ案内することが可能となり、該被印刷テープのテープ送りローラ側への撓みを防止してスムーズに接触コロへ案内することが可能となる。
また、請求項3に係るテープカセットでは、接触コロをテープ排出口よりもテープ搬送方向外側に突出するように設けることによって、この接触コロの外径を大きくすることが可能となる。これにより、接触コロの組付け作業を容易に行うことが可能になるとともに、被印刷テープがテープ排出口で詰まることをより確実に防止することが可能となる。
また、請求項4に係るテープカセットでは、接触コロは、両面粘着テープに接触する外周面が、軸方向に平行な複数の凸状形状に形成されているため、接触コロと両面粘着テープとの接触面積を小さくすることが可能となる。これにより、接触コロの外周面が両面粘着テープからスムーズに離れることが可能となり、被印刷テープをテープ排出口から外部へ更にスムーズに排出することが可能となる。
また、請求項5に係るテープカセットでは、接触コロは、外周面に形成された円板状のリブ部が、テープ送りローラの外周面に形成された溝部に入り込むように配設されるため、接触コロをテープ送りローラに更に近接させて設けることが可能となる。これにより、テープ排出口をテープ送りローラに更に近接させて設けることが可能となり、被印刷テープがテープ排出口で詰まることをより確実に防止することが可能となる。
また、請求項6に係るテープカセットでは、セパレータ巻き取りスプールは、両面粘着スプールとテープスプールとの間に配設されているため、テープ印刷装置によるテープ印刷が行われることによってセパレータ巻き取りスプールに巻回可能なセパレータの最大巻回長さを容易に大きくすることができ、テープカセットの小型化を図ることが可能となる。また、両面粘着テープから剥離したセパレータを短い引き出し距離でセパレータ巻き取りスプールに巻回することが可能となり、テープカセットの更なる小型化を図ることが可能となる。
また、請求項7に係るテープカセットでは、一方の面に粘着剤が塗布されてセパレータが貼り合わされた被印刷テープは、テープ送りローラとテープサブローラとによって、テープスプールからセパレータが剥離された状態で引き出されて、印刷手段を介して他方の面に印刷され、テープ排出口から排出される。これにより、印刷後の被印刷テープを商品等に貼り付ける際に、セパレータを剥がす手間を省くことができる。
また、セパレータは、テープスプールに巻回されている被印刷テープの最外周から剥離されてセパレータ巻き取りスプールに巻き取られるため、剥離したセパレータをテープカセット内に収納することが可能となり、ユーザは被印刷テープから剥離したセパレータを廃棄する手間を省くことができる。
また、セパレータが剥離された被印刷テープは、テープ排出口に回転可能に設けられて被印刷テープの粘着剤に接触する接触コロと案内壁とに挟まれて搬送されるため、被印刷テープがテープ送りローラ側に撓んでテープ排出口で詰まることを防止して、当該被印刷テープをテープ排出口から外部へスムーズに排出することが可能となる。
また、請求項8に係るテープカセットでは、被印刷テープの印刷面に透明テープを貼着することが可能となり、印刷面の耐摩擦性や耐薬品性等を向上させることが可能となる。
また、請求項9に係るテープカセットでは、セパレータ巻き取りスプールは、透明テープスプールとテープスプールとの間に配設されているため、テープ印刷装置によるテープ印刷が行われることによってセパレータ巻き取りスプールに巻回可能なセパレータの最大巻回長さを容易に大きくすることができ、テープカセットの小型化を図ることが可能となる。また、被印刷テープから剥離したセパレータを短い引き出し距離でセパレータ巻き取りスプールに巻回することが可能となり、テープカセットの更なる小型化を図ることが可能となる。
また、請求項10に係るテープカセットでは、案内部材によって被印刷テープをテープカセットの内側方向に押さえつつ案内することが可能となり、該被印刷テープの外側方向への撓みを防止してスムーズに接触コロへ案内することが可能となる。
更に、請求項11に係るテープカセットでは、接触コロは、被印刷テープの粘着剤に接触する外周面が、軸方向に平行な複数の凸状形状に形成されているため、接触コロと被印刷テープの粘着剤との接触面積を小さくすることが可能となる。これにより、接触コロの外周面が被印刷テープの粘着剤からスムーズに離れることが可能となり、被印刷テープをテープ排出口から外部へ更にスムーズに排出することが可能となる。
以下、本発明に係るテープカセットについて具体化した第1実施形態乃至第12実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
[第1実施形態]
先ず、第1実施形態に係るテープカセットが装着されるテープ印刷装置の概略構成について図1乃至図3に基づき説明する。
図1は第1実施形態に係るテープ印刷装置1の平面図である。図2はテープ印刷装置1の右側面図である。図3はテープ印刷装置1のカセット収納部8にテープカセット21を装着する状態を示す要部拡大斜視図である。
図1乃至図3に示すように、第1実施形態に係るテープ印刷装置1には、文書データからなるテキストを作成するための文字入力キー2、テキスト等の印刷を指示する印刷キー3、及び、改行指示や各種処理の実行、選択を指示するリターンキー4、文字等のキャラクタを複数行に渡って表示する液晶ディスプレイ(LCD)7上でカーソルを上下、左右に移動させるカーソルキー5等を設けたキーボード6、及び、テープカセット21を収納するカセット収納部8が収納カバー13で覆われて配設されている。
また、このキーボード6の下側には、制御回路部が構成される制御基板12が配設されている。また、カセット収納部8の左側面部には、印刷されて後述のようにセパレータが剥離されたテープが排出されるラベル排出口17が形成されている。また、該カセット収納部8の右側面部には、電源アダプタが取り付けられるアダプタ挿入口18、及び不図示のパーソナルコンピュータと接続するためのUSBケーブルが取り付けられるUSBコネクタ19が設けられている。
また、このカセット収納部8には、サーマルヘッド9と、このサーマルヘッド9に対向するプラテンローラ10と、このプラテンローラ10の下流側のテープサブローラ11と、このテープサブローラ11に対向する金属製のテープ駆動ローラ軸14と、テープカセット21内に収納されるインクリボン52(図4参照)を送るリボン巻取軸15が配置されている他に、更に後述のように両面粘着テープ53(図4参照)から剥離されたセパレータ53D(図4参照)を巻き取るセパレータ巻取軸16等が配置されている。
このサーマルヘッド9は、正面視略縦長四角形の平板状で、前面の左端縁部には、所定個数の各発熱素子R1〜Rn(nは、例えば、128個又は256個である。)が、該左端縁部の辺に沿って一列に配列されて形成されている。また、該サーマルヘッド9は、メッキ鋼板やステンレス鋼板等により形成される正面視略四角形の放熱板9Aの前面の左端縁部に、各発熱素子R1〜Rnの配列方向が、該放熱板9Aの左端縁部の辺に平行になるように接着剤などによって固着されている。そして、該放熱板9Aは、各発熱素子R1〜Rnの配列方向が、テープカセット21の開口部22におけるフィルムテープ51(図4参照)の搬送方向に略直交するように、ビス止め等によってカセット収納部8の下側に取り付けられている。
また、リボン巻取軸15は、ステッピングモータ等により構成される不図示のテープ送りモータから適宜の駆動機構を介して回転駆動され、後述のようにテープカセット21内に回転可能に設けられたリボン巻き取りスプール61(図4参照)内に嵌入されて回転駆動する。また、テープ駆動ローラ軸14は、テープ送りモータから適宜の伝達機構を介して回転駆動され、後述のようにテープカセット21内に回転可能に設けられた導電性樹脂製のテープ送りローラ63(図4参照)内に嵌入されて回転駆動する。また、セパレータ巻取軸16は、テープ送りモータから適宜の伝達機構を介して回転駆動され、後述のようにテープカセット21内に回転可能に設けられたセパレータ巻き取りスプール62(図4参照)内に嵌入されて回転駆動する。
尚、セパレータ巻取軸16をテープ送りモータとは別個に設けられたステッピングモータ等により構成される不図示のセパレータ巻取モータから適宜の駆動機構を介して回転駆動するように構成してもよい。これにより、インクリボン52とセパレータ53Dの伸び率等が大きく異なっても該セパレータ53Dを安定して巻き取ることが可能となる。
また、図3に示すように、テープカセット21のテープ排出口27(図4参照)の近傍には、テープ送りローラ63の外周面に沿ってセパレータ53D(図7参照)が剥離された印刷済みテープ28を所定の長さに切断し、セパレータ53Dが剥離された両面粘着テープ付きラベルを生成する切断装置としてのはさみ式カッタユニット30が配置されている。このカッタユニット30は、固定刃30Aと、不図示の切断用モータによって固定刃30Aに対して作動して印刷済みテープ28を切断する可動刃30Bとから構成されている。
また、カセット収納部8の底面部には、2つの位置決めピン45、46が、同一高さ寸法に立設されている。そして、テープカセット21をカセット収納部8に装着した際には、テープカセット21は、各位置決めピン45、46によってカセット収納部8内で適正に位置決めがされる。
次ぎに、テープカセット21の概略構成について図3乃至図7に基づいて説明する。図4はテープ印刷装置1のカセット収納部8にテープカセット21を装着した状態でテープカセット21の上ケース23を取り外した場合の要部拡大平面図である。図5は図4のテープ排出口27の周囲を拡大した要部拡大図である。図6は図5のテープ排出口27のX1矢視図である。図7は両面粘着テープ53をフィルムテープ51へ圧着後、セパレータ53Dが剥離される状態を模式的に示す図である。
図3及び図4に示すように、テープカセット21は、上ケース23と下ケース24とを有する。このテープカセット21には、被印刷テープとしての透明なフィルムテープ51を巻回したテープスプール54を回転可能に支持する支持孔41が形成されている。また、このテープカセット21には、両面粘着テープ53の剥離紙やフィルム等から形成されるセパレータ53D(図7参照)を外側に向けて巻回した両面粘着スプール56を回転可能に支持する支持孔42が形成されている。
また、このテープカセット21には、テープスプール54と両面粘着スプール56との間の開口部22側に配設されたリボン巻き取りスプール61を回転可能に支持する支持孔43が形成されている。このリボン巻き取りスプール61は、サーマルヘッド9によりフィルムテープ51上に文字等を印刷する際にリボンスプール55からインクリボン52を引き出すとともに、巻き取る。
また、このテープカセット21には、テープスプール54と両面粘着スプール56との間の開口部22に対向する下ケース24の側壁部24A側に配設されたセパレータ巻き取りスプール62を回転可能に支持する支持孔44が形成されている。このセパレータ巻き取りスプール62は、テープ送りローラ63の外周面に沿って両面粘着テープ53から剥離されたセパレータ53Dを巻き取る。また、下ケース24の側壁部24Aのセパレータ巻き取りスプール62に対向する部分は平面視略円弧状に突出するように形成されている。
また、このテープカセット21には、テープ送りローラ63のテープ搬送方向下流側、つまり、テープ排出口27側に離間して配置された接触コロ65を回転可能に支持する支持孔48が形成されている。
図5及び図6に示すように、この接触コロ65の外周面は、該外周面に軸方向断面V字形の溝部65Aが軸方向に連続して形成されると共に、両端面外周部が軸方向内側に斜めに面取りされて、軸方向に平行な複数の断面略三角形の凸状形状に形成されている。
また、接触コロ65は、両端面中心位置に支持孔48に回転可能に嵌入される各支持軸65Bが立設されると共に、外周面にシリコーン樹脂皮膜が形成されている。そして、この接触コロ65は、セパレータ53Dが剥離された印刷済みテープ28の粘着層53C(図7参照)に接触して、該印刷済みテープ28をテープ排出口27からテープ搬送方向下流側へ案内する。
また、接触コロ65は、テープ送りローラ63に対向する側壁部24Bよりもテープ搬送方向外側に突出して、固定刃30Aに対向すると共に該固定刃30Aに近接するように設けられている。
また、接触コロ65に対して印刷済みテープ28を挟んで対向する案内壁33は、この接触コロ65よりもテープ搬送方向下流側へ延出されて、印刷済みテープ28を固定刃30Aの近傍位置まで案内可能となるように設けられている。
また、このテープカセット21には、両面粘着スプール56に巻回された両面粘着テープ53の最大径時の外周面と下ケース24の各側壁部24A、24Cとの間に、この両面粘着テープ53の引出口から下ケース24の側壁部24Aに対向する部分までを覆う平面視略半円形状の案内リブ35が底面部に立設されている。また、案内リブ35の下ケース24の各側壁部24A、24Cに対向する部分には、テープ幅方向に沿って所定高さ(例えば、高さ約1mmである。)突出する各凸状部35A、35Bが全幅に渡って形成されている。
また、両面粘着スプール56に巻回された両面粘着テープ53に対向する下ケース24の隅部と案内リブ35との間には、略円柱形状のガイドピン36が立設されている。また、上ケース23のガイドピン36に対向する部分には、このガイドピン36の端縁部が嵌入されて支持する支持孔49が形成されている。また、テープ送りローラ63のテープサブローラ11に対して反対側には、セパレータ53Dとの接触面を平面視円弧状に形成されたセパレータ案内壁37が、側壁部24Cから該テープ送りローラ63と所定隙間を形成して内側方向に突出している。
尚、図3中には、上ケース23に形成された各支持孔41、42、43、44、48のみしか図示されていないが、下ケース24についても同様に上ケース23の各支持孔41、42、43、44、48に対向して各支持孔41、42、43、44、48が形成されている。
また、図4に示すように、テープカセット21内には、透明テープ等からなる被印刷テープであるフィルムテープ51、このフィルムテープ51に印刷を施すためのインクリボン52、更には、印刷がなされたフィルムテープ51に裏貼りされる両面粘着テープ53を各々、テープスプール54、リボンスプール55、両面粘着スプール56に巻回して、下ケース24の底面に立設されるカセットボス58、リールボス59、カセットボス60に回転可能に嵌挿して収納したものであり、更に、使用済みのインクリボン52を巻き取るリボン巻き取りスプール61、及び両面粘着テープ53から剥離されたセパレータ53Dを巻き取るセパレータ巻き取りスプール62を備えている。
尚、図4に示すように、リボン巻き取りスプール61の下部にはクラッチバネ64が取り付けられている。このクラッチバネ64はリボン巻き取りスプール61が逆転して巻き取ったインクリボン52が緩んでしまうことを防止するものである。また、セパレータ巻き取りスプール62の下部にはクラッチバネ66が取り付けられている。このクラッチバネ66はセパレータ巻き取りスプール62が逆転して巻き取ったセパレータ53Dが緩んでしまうことを防止するものである。
また、図4に示すように、リボンスプール55に巻回され、このリボンスプール55から引き出された未使用インクリボン52は、フィルムテープ51と重ね合わされ、フィルムテープ51と共に開口部22に入り、サーマルヘッド9及びプラテンローラ10の間を通過する。その後、インクリボン52は、フィルムテープ51から引き離され、リボン巻取軸15により回転駆動されるリボン巻き取りスプール61に至り、このリボン巻き取りスプール61により巻き取られる。
また、図7に示すように、セパレータ53Dを外側にして両面粘着スプール56に巻回された両面粘着テープ53は、4層構造に構成されている。この両面粘着テープ53の各層は、図7中下側から上側方向へ向かって、フィルムテープ51を接着するための粘着層53A、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム53B、商品等の貼り付け対象に貼り付けるための粘着層53C、この粘着層53Cの貼り付け側を覆うセパレータ53Dの順序で積層されて構成されている。
そして、図4乃至図7に示すように、両面粘着スプール56から引き出された両面粘着テープ53は、テープ駆動ローラ軸14によって回転駆動されるテープ送りローラ63とテープサブローラ11との間を通過し、セパレータ53Dが重ね合わされない側の粘着層53Aがフィルムテープ51の印刷面に圧着される。
その後、セパレータ53Dは、フィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53から剥離され、テープ送りローラ63の外周面に沿って両面粘着スプール56側に、つまり、引き出し側方向(図4中、上側方向である。)へ案内される。続いて、セパレータ53Dは、セパレータ案内壁37の壁面に沿って案内リブ35の外側方向に案内されて、凸状部35A、ガイドピン36及び凸状部35Bの外周面に順次沿って、巻回された両面粘着テープ53の外側周縁を通って略直角内側方向へ案内されてセパレータ巻き取りスプール62に至る。
そして、セパレータ53Dの先端部は、このセパレータ巻き取りスプール62の外周面に接着テープ等によって固着され、セパレータ巻取軸16により回転駆動される該セパレータ巻き取りスプール62に巻き取られる。尚、セパレータ巻取軸16は、テープ駆動ローラ軸14及びリボン巻取軸15と同期して回転駆動される。
また、フィルムテープ51は、テープ駆動ローラ軸14によって回転駆動されるテープ送りローラ63とテープサブローラ11との間を通過後、印刷面に粘着層53A、ベースフィルム53B及び粘着層53Cが積層された状態で接触コロ65に至る。そして、印刷面に粘着層53A、ベースフィルム53B及び粘着層53Cが積層されたフィルムテープ51は、つまり、セパレータ53Dが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ28は、粘着層53Cに接触する接触コロ65と、該接触コロ65に対して印刷済みテープ28を挟んで対向する案内壁33とによって案内されて、テープ排出口27からテープカセット21の外部に送り出される。そして、セパレータ53Dが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ28は、カッタユニット30を経てテープ印刷装置1のラベル排出口17より外部に送り出される。
そして、印刷済みテープ28を所定長さ搬送後、不図示の切断用モータを駆動して可動刃30Bを作動させることによって、セパレータ53Dが剥離された所定長さの粘着剤付き印刷済みテープ28がラベル排出口17より排出される。
ここで、テープ駆動ローラ軸14、テープ送りローラ63及びテープサブローラ11は、搬送手段の一例を構成する。また、サーマルヘッド9及びプラテンローラ10は、印刷手段の一例を構成する。また、フィルムテープ51は、被印刷テープの一例として機能する。また、カッタユニット30は、切断装置の一例として機能する。また、セパレータ案内壁37、各凸状部35A、35B、ガイドピン36は、ガイド部材の一例を構成する。
従って、第1実施形態に係るテープカセット21では、両面粘着テープ53は、テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって、フィルムテープ51の印刷された一方の面に圧着された後、セパレータ53Dが剥離された状態で搬送されることとなる。これにより、所定長さに切断された印刷済みテープ28を商品等に貼り付ける際に、セパレータ53Dを剥がす手間を省くことができる。
また、セパレータ53Dは、テープ送りローラ63の外周面に沿ってセパレータ案内壁37へ案内された後、凸状部35A、ガイドピン36及び凸状部35Bによって巻回された両面粘着テープ53の外側周縁を通って略直角内側方向へ案内されて、セパレータ巻き取りスプール62に巻き取られるため、剥離したセパレータ53Dをテープカセット21内に収納することが可能となり、ユーザは両面粘着テープ53から剥離したセパレータ53Dを廃棄する手間を省くことができる。
また、両面粘着テープ53が圧着されてセパレータ53Dが剥離された印刷済みテープ28は、セパレータ53Dが剥離された両面粘着テープ53の粘着層53Cに接触する接触コロ65と案内壁33とに挟まれて搬送されるため、印刷済みテープ28がセパレータ53D側に撓んでテープ排出口27で詰まることを防止して、当該印刷済みテープ28をテープ排出口27から外部へスムーズに排出することが可能となる。
また、接触コロ65をテープ排出口27よりもテープ搬送方向外側に突出するように設けることによって、この接触コロ65の外径を大きくすることが可能となる。これにより、接触コロ65の組付け作業を容易に行うことが可能になるとともに、セパレータ53Dが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ28が、テープ排出口27で詰まることをより確実に防止することが可能となる。
また、接触コロ65は、固定刃30Aに対向すると共に該固定刃30Aに近接して配置されるため、テープ切断位置と印刷済みテープ28の印刷位置との距離を短くすることが可能となり、印刷済みテープ28の余白長さを短くすることが可能となる。
また、案内壁33は、接触コロ65よりもテープ搬送方向下流側へ延出されているため、印刷済みテープ28の印刷面の裏面側をより確実に案内することが可能となる。また、接触コロ65が固定刃30Aに近接して配設されるため、印刷済みテープ28の印刷面の裏面側をテープ切断位置、つまり、固定刃30Aの刃先の近傍まで確実に案内することが可能となる。
また、接触コロ65は、両面粘着テープ53の粘着層53Cに接触する外周面が、軸方向に平行な複数の断面略三角形の凸状形状に形成されているため、接触コロ65と両面粘着テープ53の粘着層53Cとの接触面積を小さくすることが可能となる。これにより、接触コロ65の外周面が両面粘着テープ53の粘着層53Cからスムーズに離れることが可能となり、印刷済みテープ28をテープ排出口27から外部へスムーズに排出することができる。
また、接触コロ65の両面粘着テープ53の粘着層53Cに接触する外周面には、粘着剤による粘着力を小さくするシリコーン樹脂皮膜が形成されているため、接触コロ65の外周面が両面粘着テープ53の粘着層53Cからスムーズに離れることが可能となり、印刷済みテープ28をテープ排出口27から外部へ更にスムーズに排出することが可能となる。
更に、セパレータ巻き取りスプール62は、両面粘着スプール56とテープスプール54との間に配設されているため、テープ印刷装置1によるテープ印刷が行われることによってセパレータ巻き取りスプール62に巻回可能なセパレータ53Dの最大巻回長さを容易に大きくすることができ、テープカセット21の小型化を図ることが可能となる。
また、剥離したセパレータ53Dをテープ送りローラ63の外周面に沿って両面粘着スプール56に巻回される両面粘着テープ53の引き出し側へ案内後、セパレータ案内壁37、凸状部35A、ガイドピン36及び凸状部35Bによって巻回された両面粘着テープ53の外側周縁を通ってセパレータ巻き取りスプール62まで案内することによって、テープカセット21内の隙間空間を有効に活用することができ、テープカセット21の更なる小型化を図ることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るテープカセット71について図8及び図9に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図8は第2実施形態に係るテープカセット71の一例を示す要部拡大図である。図9は図8のX2矢視部分拡大図である。
第2実施形態に係るテープカセット71の概略構成は、第1実施形態に係るテープカセット21とほぼ同じ構成である。
但し、図8及び図9に示すように、テープ送りローラ63とテープサブローラ11によってフィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53からセパレータ53Dが剥離される剥離位置近傍のテープ搬送方向下流側、つまり、印刷済みテープ28の粘着層53Cとセパレータ53Dとの間に、剥離部材の一例としての剥離ピン72が設けられ、印刷済みテープ28とセパレータ53Dを分離している。
この剥離ピン72は、印刷済みテープ28のテープ幅よりも長い断面円形の略円柱形状で、両端面中心位置に各支持軸72Aが立設されている。また、この剥離ピン72の外周面には、シリコーン樹脂皮膜が形成されている。また、テープカセット71の上ケース23及び下ケース24には、剥離ピン72の各支持軸72Aを回転可能に支持する各支持孔73が形成されている。そして、剥離ピン72の各支持軸72Aは、各支持孔73に挿入されて、回転可能に設けられている。
従って、第2実施形態に係るテープカセット71では、剥離ピン72は、両端部が回転可能に支持されると共に、印刷済みテープ28の粘着層53C及びセパレータ53Dの全幅に渡って接触する。
これにより、第2実施形態に係るテープカセット71では、第1実施形態に係るテープカセット21が奏する上記作用効果に加えて、剥離ピン72によってフィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53からセパレータ53Dをスムーズに剥離させることが可能となる。また、テープカセット71では、両面粘着テープ53から剥離されたセパレータ53Dが、振動等によって再度両面粘着テープ53の粘着層53Cへ付着するのを当該剥離ピン72によって確実に防止することが可能となる。
尚、上記剥離ピン72を下ケース24の底面に円柱形状で立設する共に、外周面にシリコーン樹脂皮膜を形成し、上ケース23の剥離ピン72に対向する位置に、この剥離ピン72の端縁部が嵌入されて支持する支持孔を形成し、支持孔にて剥離ピン72が回転するようにしてもよい。これにより、剥離ピン72によってフィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53からセパレータ53Dをスムーズに剥離させることが可能となる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るテープカセット81について図10及び図11に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。また、上記図8及び図9の第2実施形態に係るテープカセット71の構成等と同一符号は、該第2実施形態に係るテープカセット71の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図10は第3実施形態に係るテープカセット81の一例を示す要部拡大図である。図11は図10のX3矢視部分拡大図である。
第3実施形態に係るテープカセット81の概略構成は、第2実施形態に係るテープカセット71とほぼ同じ構成である。
但し、図10及び図11に示すように、両面粘着スプール56とテープ送りローラ63との間、つまり、両面粘着テープ53の引出口とテープ送りローラ63との間の該両面粘着テープ53の経路上において、両面粘着テープ53のセパレータ53Dと粘着層53Cとの間に挿入されるように、予備剥離部材の一例としての予備剥離ピン82が設けられている。
また、予備剥離ピン82の両面粘着テープ53の搬送方向上流側には、テープカセット81の上ケース23と下ケース24のそれぞれから、該両面粘着テープ53の幅寸法にほぼ等しい距離で相対向するように突出した平面視略横長四角形の一対の上流側ガイド部85A、85Bが設けられている。これにより、一対の上流側ガイド部85A、85Bによって、両面粘着テープ53の幅方向への移動を規制しつつ、この両面粘着テープ53を予備剥離ピン82へ摺動案内することが可能となる。
尚、この一対の上流側ガイド部85A、85Bは、設けなくてもよい。
また、予備剥離ピン82の両面粘着テープ53の搬送方向下流側には、一対の下流側コロ86A、86Bが、両面粘着テープ53を挟んで、該両面粘着テープ53の厚さにほぼ等しい距離で対向するように設けられている。そして、予備剥離ピン82によって両面粘着テープ53から一度剥離されたセパレータ53Dと、該セパレータ53Dが剥離された両面粘着テープ53とが、一対の下流側コロ86A、86B間を通って引き出されている。
つまり、両面粘着スプール56から引き出された両面粘着テープ53は、一対の上流側ガイド部85A、85Bの間を幅方向への移動を規制されつつ通過して、予備剥離ピン82に案内された後、この予備剥離ピン82によって両面粘着テープ53からセパレータ53Dが一度剥離される。そして、予備剥離ピン82によって両面粘着テープ53から一度剥離されたセパレータ53Dと、該セパレータ53Dが剥離された両面粘着テープ53とは、該予備剥離ピン82を通過後、一対の下流側コロ86A、86Bの間を通過する。更に、この一対の下流側コロ86A、86Bの間を通過したセパレータ53Dは、再度、両面粘着テープ53の粘着層53Cに貼り合わされて、テープ送りローラ63の外周面に沿って引き出されている。
また、予備剥離ピン82は、両面粘着テープ53のテープ幅よりも長い断面円形の略円柱形状で、両端面中心位置に各支持軸82Aが立設されている。また、この予備剥離ピン82の外周面には、シリコーン樹脂皮膜が形成されている。また、テープカセット81の上ケース23及び下ケース24には、予備剥離ピン82の各支持軸82Aを回転可能に支持する各支持孔83が形成されている。
従って、この予備剥離ピン82は、各支持軸82Aが各支持孔83に挿入されて、回転可能に設けられるため、該予備剥離ピン82は、両端部が回転可能に支持されると共に、両面粘着テープ53の粘着層53C及びセパレータ53Dの全幅に渡って接触する。
また、一対の下流側コロ86A、86Bは、両面粘着テープ53のテープ幅とほぼ等しい長さの断面円形の略円柱形状で、それぞれの両端面中心位置に各支持軸87が立設されている。また、各下流側コロ86A、86Bの外周面には、シリコーン樹脂皮膜が形成されている。また、テープカセット81の上ケース23及び下ケース24には、両面粘着テープ53の両側縁部に接触して幅方向の移動を規制すると共に両面粘着テープ53を搬送方向へ摺動案内可能に突出する平面視略横長四角形の各段差部88、88が設けられている。
また、各段差部88、88には、各下流側コロ86A、86Bの各支持軸87を回転可能に支持する一対の支持孔89が形成されている。そして、各下流側コロ86A、86Bの各支持軸87は、各支持孔89に挿入されて、回転可能に支持されると共に、両面粘着テープ53の厚さにほぼ等しい距離で対向するように設けられている。尚、各下流側コロ86A、86Bのうちの少なくとも両面粘着テープ53の粘着層53Aに接触する下流側コロ86Bの外周面だけに、シリコーン樹脂皮膜を形成するようにしてもよい。
従って、第3実施形態に係るテープカセット81では、両面粘着スプール56から引き出された両面粘着テープ53は、一対の上流側ガイド部85A、85Bの間を幅方向への移動を規制されつつ通過後、両端部を回転可能に支持される予備剥離ピン82によってセパレータ53Dが両面粘着テープ53から剥離される。その後、セパレータ53Dと、セパレータ53Dが剥離された両面粘着テープ53とは、各段差部88、88と各下流側コロ86A、86Bとの間を通過することによって、該セパレータ53Dは、再度、両面粘着テープ53の粘着層53Cに貼り合わされて、テープ送りローラ63の外周面に沿って引き出される。
これにより、第3実施形態に係るテープカセット81では、第2実施形態に係るテープカセット71が奏する上記作用効果に加えて、予備剥離ピン82によってセパレータ53Dが両面粘着テープ53から一度剥離された後、再度両面粘着テープ53の粘着層53Cに貼り合わされてテープ送りローラ63へ搬送されるため、該両面粘着テープ53のセパレータ53Dに対する粘着力を低下させた状態でフィルムテープ51の印刷面に圧着させることが可能となる。
このため、フィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53からセパレータ53Dを容易に剥離することが可能となる。また、剥離ピン72によってフィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53からセパレータ53Dを更にスムーズに剥離させることが可能となり、セパレータ53Dが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ28をテープ排出口27へ更にスムーズに搬送することが可能となる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係るテープカセット91について図12乃至図14に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図12は第4実施形態に係るテープカセット91の一例を示す要部拡大図である。図13は図12のX4矢視部分拡大図である。図14は両面粘着テープ53をフィルムテープ51へ圧着後、セパレータ53Dが剥離される状態を模式的に示す図である。
第4実施形態に係るテープカセット91の概略構成は、第1実施形態に係るテープカセット21とほぼ同じ構成である。
但し、図12乃至図14に示すように、テープ送りローラ63とテープサブローラ11によってフィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53と該テープ送りローラ63との間に、両面粘着テープ53のセパレータ53Dに接触する接触部材の一例としての接触ピン92が設けられている。また、接触ピン92は、テープ送りローラ63と所定距離(例えば、距離約0.5mmである。)だけ離間するように設けられている。
そして、セパレータ53Dは、接触ピン92の外周面に沿ってフィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53から剥離されて、再度、テープ送りローラ63の外周面に沿って両面粘着スプール56側に、つまり、引き出し側方向(図12中、上側方向である。)へ案内される。続いて、セパレータ53Dは、上記第1実施形態に係るテープカセット21と同様に、セパレータ案内壁37の壁面に沿って案内リブ35の外側方向に案内されてセパレータ巻き取りスプール62に至る。
この接触ピン92は、印刷済みテープ28のテープ幅よりも長い断面円形の略円柱形状で、両端面中心位置に各支持軸92Aが立設されている。また、テープカセット91の上ケース23及び下ケース24には、接触ピン92の各支持軸92Aを回転可能に支持する各支持孔93が形成されている。そして、接触ピン92の各支持軸92Aは、各支持孔93に挿入されて、回転可能に設けられている。
従って、第4実施形態に係るテープカセット91では、接触ピン92は、両端部が回転可能に支持されると共に、フィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53のセパレータ53Dの全幅に渡って接触する。
これにより、第4実施形態に係るテープカセット91では、第1実施形態に係るテープカセット21が奏する上記作用効果に加えて、接触ピン92によって両面粘着テープ53を押さえつつ、この接触ピン92の外周面に沿って搬送することで印刷済みテープ28の搬送方向とは異なる方向へ急激にセパレータ53Dの搬送方向を切り換えることにより、両面粘着テープ53からセパレータ53Dをスムーズに剥離させることが可能となる。また、接触ピン92によって両面粘着テープ53から剥離されたセパレータ53Dを外側方向に張ることが可能となり、剥離されたセパレータ53Dの撓みを防止してスムーズにテープ送りローラ63の外周面へ案内することが可能となる。
尚、上記接触ピン92を下ケース24の底面に円柱形状で立設し、上ケース23の接触ピン92に対向する位置に、この接触ピン92の端縁部が嵌入されて支持する支持孔を形成するようにしてもよい。これにより、接触ピン92によってフィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53からセパレータ53Dをスムーズに剥離させることが可能となる。また、接触ピン92によって両面粘着テープ53から剥離されたセパレータ53Dを外側方向に張ることが可能となり、剥離されたセパレータ53Dの撓みを防止してスムーズにテープ送りローラ63の外周面へ案内することが可能となる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係るテープカセット101について図15及び図16に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。また、上記図12乃至図14の第4実施形態に係るテープカセット91の構成等と同一符号は、該第4実施形態に係るテープカセット91の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図15は第5実施形態に係るテープカセット101の一例を示す要部拡大図である。図16は図15のX5矢視部分拡大図である。
第5実施形態に係るテープカセット101の概略構成は、第4実施形態に係るテープカセット91とほぼ同じ構成である。
但し、図15及び図16に示すように、両面粘着スプール56とテープ送りローラ63との間、つまり、両面粘着テープ53の引出口とテープ送りローラ63との間の該両面粘着テープ53の経路上において、両面粘着テープ53のセパレータ53Dと粘着層53Cとの間に挿入されるように、予備剥離部材の一例としての予備剥離ピン102が設けられている。
また、予備剥離ピン102の両面粘着テープ53の搬送方向上流側には、テープカセット101の上ケース23と下ケース24のそれぞれから、該両面粘着テープ53の幅寸法にほぼ等しい距離で相対向するように突出した平面視略横長四角形の一対の上流側ガイド部105A、105Bが設けられている。これにより、一対の上流側ガイド部105A、105Bによって、両面粘着テープ53の幅方向への移動を規制しつつ、この両面粘着テープ53を予備剥離ピン102へ摺動案内することが可能となる。
尚、この一対の上流側ガイド部105A、105Bは、設けなくてもよい。
また、予備剥離ピン102の両面粘着テープ53の搬送方向下流側には、一対の下流側コロ106A、106Bが、両面粘着テープ53を挟んで、該両面粘着テープ53の厚さにほぼ等しい距離で対向するように設けられている。そして、予備剥離ピン102によって両面粘着テープ53から一度剥離されたセパレータ53Dと、該セパレータ53Dが剥離された両面粘着テープ53とが、一対の下流側コロ106A、106B間を通って引き出されている。
つまり、両面粘着スプール56から引き出された両面粘着テープ53は、一対の上流側ガイド部105A、105Bの間を幅方向への移動を規制されつつ通過して、予備剥離ピン102に案内された後、この予備剥離ピン102によって両面粘着テープ53からセパレータ53Dが一度剥離される。そして、予備剥離ピン102によって両面粘着テープ53から一度剥離されたセパレータ53Dと、該セパレータ53Dが剥離された両面粘着テープ53とは、該予備剥離ピン102を通過後、一対の下流側コロ106A、106Bの間を通過する。更に、この一対の下流側コロ106A、106Bの間を通過したセパレータ53Dは、再度、両面粘着テープ53の粘着層53Cに貼り合わされて、テープ送りローラ63の外周面に沿って引き出されている。
また、予備剥離ピン102は、両面粘着テープ53のテープ幅よりも長い断面円形の略円柱形状で、両端面中心位置に各支持軸102Aが立設されている。また、この予備剥離ピン102の外周面には、シリコーン樹脂皮膜が形成されている。また、テープカセット101の上ケース23及び下ケース24には、予備剥離ピン102の各支持軸102Aを回転可能に支持する各支持孔103が形成されている。
従って、この予備剥離ピン102は、各支持軸102Aが各支持孔103に挿入されて、回転可能に設けられるため、該予備剥離ピン102は、両端部が回転可能に支持されると共に、両面粘着テープ53の粘着層53C及びセパレータ53Dの全幅に渡って接触する。
また、一対の下流側コロ106A、106Bは、両面粘着テープ53のテープ幅とほぼ等しい長さの断面円形の略円柱形状で、それぞれの両端面中心位置に各支持軸107が立設されている。また、各下流側コロ106A、106Bの外周面には、シリコーン樹脂皮膜が形成されている。また、テープカセット101の上ケース23及び下ケース24には、両面粘着テープ53の両側縁部に接触して幅方向の移動を規制すると共に両面粘着テープ53を搬送方向へ摺動案内可能に突出する平面視略横長四角形の各段差部108、108が設けられている。
また、各段差部108、108には、各下流側コロ106A、106Bの各支持軸107を回転可能に支持する一対の支持孔109が形成されている。そして、各下流側コロ106A、106Bの各支持軸107は、各支持孔109に挿入されて、回転可能に支持されると共に、両面粘着テープ53の厚さにほぼ等しい距離で対向するように設けられている。尚、各下流側コロ106A、106Bのうちの少なくとも両面粘着テープ53の粘着層53Aに接触する下流側コロ106Bの外周面だけに、シリコーン樹脂皮膜を形成するようにしてもよい。
従って、第5実施形態に係るテープカセット101では、両面粘着スプール56から引き出された両面粘着テープ53は、一対の上流側ガイド部105A、105Bの間を幅方向への移動を規制されつつ通過後、両端部を回転可能に支持される予備剥離ピン102によってセパレータ53Dが両面粘着テープ53から剥離される。その後、セパレータ53Dと、セパレータ53Dが剥離された両面粘着テープ53とは、各段差部108、108と各下流側コロ106A、106Bとの間を通過することによって、該セパレータ53Dは、再度、両面粘着テープ53の粘着層53Cに貼り合わされて、テープ送りローラ63の外周面に沿って引き出される。
これにより、第5実施形態に係るテープカセット101では、第4実施形態に係るテープカセット91が奏する上記作用効果に加えて、予備剥離ピン102によってセパレータ53Dが両面粘着テープ53から一度剥離された後、再度両面粘着テープ53の粘着層53Cに貼り合わされてテープ送りローラ63へ搬送されるため、該両面粘着テープ53のセパレータ53Dに対する粘着力を低下させた状態でフィルムテープ51の印刷面に圧着させることが可能となる。
このため、フィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53からセパレータ53Dを容易に剥離することが可能となる。また、接触ピン92によってフィルムテープ51に圧着された両面粘着テープ53からセパレータ53Dを更にスムーズに剥離させることが可能となり、セパレータ53Dが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ28をテープ排出口27へ更にスムーズに搬送することが可能となる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態に係るテープカセット111について図17及び図18に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図17は第6実施形態に係るテープカセット111の上ケース23を取り外した場合の平面図である。図18はセパレータ無し両面粘着テープ112がフィルムテープ51へ圧着される状態を模式的に示す図である。
第6実施形態に係るテープカセット111の概略構成は、第1実施形態に係るテープカセット21とほぼ同じ構成である。
但し、図17に示すように、テープスプール54と両面粘着スプール56との間の下ケース24の側壁部24A側に配設されたセパレータ巻き取りスプール62には、両面粘着スプール56に巻回された両面粘着テープ53の最外周から剥離されたセパレータ53Dの先端部が接着テープ等によって固着されて、この剥離されたセパレータ53Dが、巻回された両面粘着テープ53の最外周とセパレータ巻き取りスプール62の外周面との共通接線上に位置するように巻回されている。
そして、このセパレータ巻き取りスプール62は、セパレータ巻取軸16の回転駆動によって、テープ送りローラ63と同期して回転し、両面粘着スプール56に巻回された両面粘着テープ53からセパレータ53Dを剥離しつつ巻き取る。
つまり、図17及び図18に示すように、テープ送りローラ63とセパレータ巻き取りスプール62とが同期して回転することによって、両面粘着スプール56に巻回された両面粘着テープ53の最外周のセパレータ53Dが剥離されてセパレータ巻き取りスプール62に巻き取られる。また、両面粘着テープ53からセパレータ53Dが剥離されたセパレータ無し両面粘着テープ112は、テープ駆動ローラ軸14によって回転駆動されるテープ送りローラ63によって引き出される。
尚、テープ送りローラ63は、外周面にシリコーン樹脂皮膜が形成されている。
そして、テープ送りローラ63によって引き出されたセパレータ無し両面粘着テープ112は、テープ送りローラ63とテープサブローラ11との間を通過し、セパレータ53Dが重ね合わされない側の粘着層53Aが、フィルムテープ51の印刷面に圧着される。この印刷面に粘着層53A、ベースフィルム53B及び粘着層53Cが積層されたフィルムテープ51は、つまり、セパレータ53Dが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ28は、粘着層53Cに接触する接触コロ65と、該接触コロ65に対して印刷済みテープ28を挟んで対向する案内壁33とによって案内されて、テープ排出口27からテープカセット111の外部に送り出される。
そして、セパレータ53Dが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ28は、カッタユニット30を経てテープ印刷装置1のラベル排出口17より外部に送り出される。そして、印刷済みテープ28を所定長さ搬送後、不図示の切断用モータを駆動して可動刃30Bを作動させることによって、セパレータ53Dが剥離された所定長さの粘着剤付き印刷済みテープ28がラベル排出口17より排出される。
尚、図17に示すように、テープカセット111の案内リブ35には、各凸状部35A、35Bが形成されていない。また、テープカセット111には、ガイドピン36及び支持孔49は設けられていない。
従って、第6実施形態に係るテープカセット111では、両面粘着テープ53は、テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって、セパレータ53Dが剥離されたセパレータ無し両面粘着テープ112の状態で引き出されて、フィルムテープ51の印刷された一方の面に圧着されて搬送されることとなる。これにより、所定長さに切断された印刷済みテープ28を商品等に貼り付ける際に、セパレータ53Dを剥がす手間を省くことができる。
また、セパレータ53Dは、両面粘着スプール56に巻回されている両面粘着テープ53の最外周から剥離されてセパレータ巻き取りスプール62に巻き取られるため、剥離したセパレータ53Dをテープカセット111内に収納することが可能となり、ユーザは両面粘着テープ53から剥離したセパレータ53Dを廃棄する手間を省くことができる。
また、両面粘着テープ53が圧着されてセパレータ53Dが剥離された印刷済みテープ28は、テープ排出口27に回転可能に設けられて両面粘着テープ53の粘着層53Cに接触する接触コロ65と案内壁33とに挟まれて搬送されるため、印刷済みテープ28がセパレータ53D側に撓んでテープ排出口27で詰まることを防止して、当該印刷済みテープ28をテープ排出口27から外部へスムーズに排出することが可能となる。
また、接触コロ65をテープ排出口27よりもテープ搬送方向外側に突出するように設けることによって、この接触コロ65の外径を大きくすることが可能となる。これにより、接触コロ65の組付け作業を容易に行うことが可能になるとともに、印刷済みテープ28がテープ排出口27で詰まることをより確実に防止することが可能となる。
また、接触コロ65は、セパレータ無し両面粘着テープ112の粘着層53Cに接触する外周面が、軸方向に平行な複数の断面略三角形の凸状形状に形成されているため、接触コロ65とセパレータ無し両面粘着テープ112の粘着層53Cとの接触面積を小さくすることが可能となる。これにより、接触コロ65の外周面が、セパレータ無し両面粘着テープ112の粘着層53Cからスムーズに離れることが可能となり、印刷済みテープ28をテープ排出口27から外部へスムーズに排出することができる。
更に、セパレータ巻き取りスプール62は、両面粘着スプール56とテープスプール54との間に配設されているため、テープ印刷装置1によるテープ印刷が行われることによってセパレータ巻き取りスプール62に巻回可能なセパレータ53Dの最大巻回長さを容易に大きくすることができ、テープカセット111の小型化を図ることが可能となる。また、両面粘着テープ53から剥離したセパレータ53Dを短い引き出し距離でセパレータ巻き取りスプール62に巻回することが可能となり、テープカセット111の更なる小型化を図ることが可能となる。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態に係るテープカセット121について図19及び図20に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。また、上記図17及び図18の第6実施形態に係るテープカセット111の構成等と同一符号は、該第6実施形態に係るテープカセット111の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図19は第7実施形態に係るテープカセット121の一例を示す要部拡大図である。図20は図19のX6矢視部分拡大図である。
第7実施形態に係るテープカセット121の概略構成は、第6実施形態に係るテープカセット111とほぼ同じ構成である。
但し、図19及び図20に示すように、テープ送りローラ63とテープサブローラ11によってフィルムテープ51に圧着されたセパレータ無し両面粘着テープ112と該テープ送りローラ63との間、つまり、印刷済みテープ28の粘着層53Cとテープ送りローラ63との間に、接触部材の一例としての接触ピン122が設けられ、印刷済みテープ28の粘着面である粘着層53Cに接触している。また、接触ピン122は、外周面がテープ送りローラ63と接触コロ65との共通接線にほぼ接するように設けられている。
この接触ピン122は、印刷済みテープ28のテープ幅よりも長い断面円形の略円柱形状で、両端面中心位置に各支持軸122Aが立設されている。また、この接触ピン122の外周面には、シリコーン樹脂皮膜が形成されている。また、テープカセット121の上ケース23及び下ケース24には、接触ピン122の各支持軸122Aを回転可能に支持する各支持孔123が形成されている。そして、接触ピン122の各支持軸122Aは、各支持孔123に挿入されて、回転可能に設けられている。
従って、第7実施形態に係るテープカセット121では、接触ピン122は、両端部が回転可能に支持されると共に、印刷済みテープ28の粘着層53Cの全幅に渡って接触する。
これにより、第7実施形態に係るテープカセット121では、第6実施形態に係るテープカセット111が奏する上記作用効果に加えて、接触ピン122によってセパレータ無し両面粘着テープ112が圧着された印刷済みテープ28を外側方向に押さえつつ案内することが可能となり、該印刷済みテープ28のテープ送りローラ63側への撓みを防止してスムーズに接触コロ65へ案内することが可能となる。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態に係るテープカセット131について図21乃至図23に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。また、上記図17及び図18の第6実施形態に係るテープカセット111の構成等と同一符号は、該第6実施形態に係るテープカセット111の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図21は第8実施形態に係るテープカセット131の一例を示す要部拡大図である。図22は図21のX7矢視部分拡大図である。図23は図21のX8矢視部分拡大図である。
第8実施形態に係るテープカセット131の概略構成は、第6実施形態に係るテープカセット111とほぼ同じ構成である。
但し、図21乃至図23に示すように、上記テープ送りローラ63に替えてテープ送りローラ132が回転可能に設けられ、上記接触コロ65に替えて接触コロ133が回転可能に設けられている点で異なっている。
このテープ送りローラ132は、上記テープ送りローラ63とほぼ同じ構成であるが、外周面に所定深さの一対の溝部132Aが形成されている。この一対の溝部132Aは、印刷済みテープ28の両側縁部からテープ幅方向内側の同じ距離の位置に対向するように、テープ送りローラ132の外周面の全周に渡って形成されている。また、このテープ送りローラ132は、外周面にシリコーン樹脂皮膜が形成されている。
また、接触コロ133は、上ケース23と下ケース24とに形成される各支持孔48に両端部が挿入されて回転可能に支持される軸部134と、この軸部134のテープ送りローラ132の各溝部132Aに対向する外周面から半径方向外側に延出されて円板状に形成された一対のリブ部135とから構成されている。
また、この一対のリブ部135の厚さ寸法は、対向する溝部132Aの幅寸法よりも小さくなるように形成され、各リブ部135が対向する溝部132Aに入り込むと共に、印刷済みテープ28の粘着面に接触するように配設されている。また、一対のリブ部135は、外周面にシリコーン樹脂皮膜が形成されると共に、外周部は面取りされている。尚、各支持孔48は、上記第1実施形態に係るテープカセット21の各支持孔48よりもテープ送りローラ132に近い位置に形成されている。
また、接触コロ133の各リブ部135は、テープ送りローラ132に対向する側壁部24Bよりもテープ搬送方向内側に位置するように配設されている。
また、接触コロ133に対して印刷済みテープ28を挟んで対向する案内壁33は、この接触コロ133の各リブ部135よりもテープ搬送方向下流側へ延出されて、印刷済みテープ28を固定刃30Aの近傍位置まで案内可能となるように設けられている。
そして、テープ送りローラ132によって引き出されたセパレータ無し両面粘着テープ112は、テープ送りローラ132とテープサブローラ11との間を通過し、セパレータ53Dが重ね合わされない側の粘着層53Aが、フィルムテープ51の印刷面に圧着される。この印刷面に粘着層53A、ベースフィルム53B及び粘着層53Cが積層されたフィルムテープ51は、つまり、セパレータ53Dが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ28は、粘着層53Cに接触する接触コロ133の各リブ部135と、該接触コロ133に対して印刷済みテープ28を挟んで対向する案内壁33とによって案内されて、テープ排出口27からテープカセット131の外部に送り出される。
従って、第8実施形態に係るテープカセット131では、第6実施形態に係るテープカセット111が奏する上記作用効果に加えて、接触コロ133は、外周面に形成された円板状の各リブ部135が、テープ送りローラ132の外周面に形成された各溝部132Aに入り込むように配設されるため、接触コロ133をテープ送りローラ132に近接させて設けることが可能となる。これにより、テープ排出口27をテープ送りローラ132に近接させて設けることが可能となり、印刷済みテープ28がテープ排出口27で詰まることをより確実に防止することが可能となる。
また、接触コロ133をテープ送りローラ132に近接させて設けることが可能となるため、テープ排出口27をテープ送りローラ132に近接させて、テープ切断位置と印刷済みテープ28の印刷位置との距離を短くすることが可能となり、印刷済みテープ28の余白長さを短くすることが可能となる。
また、案内壁33は、接触コロ133の各リブ部135よりもテープ搬送方向下流側へ延出されているため、印刷済みテープ28の印刷面の裏面側をより確実に案内することが可能となる。
また、接触コロ133の各リブ部135の印刷済みテープ28の粘着層53Cに接触する外周面には、粘着剤による粘着力を小さくするシリコーン樹脂皮膜が形成されると共に、各リブ部135は円板状に形成されているため、各リブ部135の外周面が印刷済みテープ28の粘着層53Cからスムーズに離れることが可能となり、印刷済みテープ28をテープ排出口27から外部へスムーズに排出することが可能となる。
尚、接触コロ133は、軸方向中央部に1個のリブ部135を形成し、送りローラ132の該リブ部135に対向する位置に1個の溝部135を形成するようにしてもよい。また、接触コロ133は、軸方向に3個以上のリブ部135を形成し、送りローラ132の各リブ部135に対向する位置に溝部135を形成するようにしてもよい。
[第9実施形態]
次に、第9実施形態に係るテープカセット141について図24乃至図29に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図24は第9実施形態に係るテープカセット141をテープ印刷装置1のカセット収納部8に装着した状態でテープカセット141の上ケース23を取り外した場合の要部拡大平面図である。図25は図24のテープ排出口の周囲を拡大した要部拡大図である。図26は図25のテープ排出口27のX9矢視図である。図27はレセプターテープの構成を示す側面図である。図28は透明テープの構成を示す側面図である。図29はセパレータが剥離されたレセプターテープに透明テープが圧着される状態を示す図である。
第9実施形態に係るテープカセット141の概略構成は、第1実施形態に係るテープカセット21とほぼ同じ構成である。
但し、図24に示すように、テープスプール54は、透明なフィルムテープ51に替えて、レセプターテープ142が剥離紙やフィルム等から形成されるセパレータ143C(図27参照)を外側に向けて巻回されて装着されている。また、粘着テープスプール56に替えて、一面側に粘着面が形成された透明テープ143が粘着面を内側に向けて巻回された透明テープスプール145がカセットボス60に回転可能に嵌挿されている。
また、図27に示すように、セパレータ142Cを外側にしてテープスプール54に巻回されたレセプターテープ142は、3層構造に形成されている。このレセプターテープ142の各層は、図27中上側から下側方向に向かって、インクリボン52とサーマルヘッド9を介して一面側(図27中、上側の面である。)に印刷される透明又は色付きのフィルムテープ142A、商品等の貼り付け対象に貼り付けるための粘着層142B、この粘着層142Bの貼り付け側を覆うセパレータ142Cの順序で積層されて構成されている。
また、図28に示すように、透明テープスプール145に粘着面を内側に向けて巻回される透明テープ143は、2層構造に形成されている。この透明テープ143は、図28中上側から下側方向に向かって、透明フィルムテープ143A、後述のようにレセプターテープ142の印刷面に貼り付けるための粘着層143Bの順序で積層されて構成されている。
また、図25及び図26に示すように、接触コロ65は、テープ送りローラ63のテープ搬送方向下流側、つまり、テープ排出口27側に離間して、該テープ送りローラ63とテープサブローラ11との共通接線よりもテープサブローラ11側で、この共通接線に外周面がほぼ接するように配置され、両端の各支持軸65Bが、上記各支持孔48に替えて各支持孔146に回転可能に嵌挿されている。また、接触コロ65は、テープ送りローラ63に対向する側壁部24Bよりもテープ搬送方向外側に突出するように設けられている。
また、接触コロ65に対して印刷済みテープ147を挟んで対向する案内壁148は、側壁部24Bのテープ排出口27側端縁部から平面視略L字形に形成されると共に、接触コロ65に対向する壁面部は、この接触コロ65よりもテープ搬送方向下流側へ突出するように形成されて、印刷済みテープ147を固定刃30Aの近傍位置まで案内可能となるように設けられている。
また、テープスプール54と透明テープスプール145との間の下ケース24の側壁部24A側に配設されたセパレータ巻き取りスプール62には、テープスプール54に巻回されたレセプターテープ142の最外周から剥離されたセパレータ142Cの先端部が接着テープ等によって固着されて、この剥離されたセパレータ142Cが、巻回されたレセプターテープ142の最外周とセパレータ巻き取りスプール62の外周面との共通接線上に位置するように巻回されている。
そして、このセパレータ巻き取りスプール62は、セパレータ巻取軸16の回転駆動によって、テープ送りローラ63と同期して回転し、テープスプール54に巻回されたレセプターテープ142からセパレータ142Cを剥離しつつ巻き取る。
つまり、図24に示すように、テープ送りローラ63とセパレータ巻き取りスプール62とが同期して回転することによって、テープスプール54に巻回されたレセプターテープ142の最外周のセパレータ142Cが剥離されてセパレータ巻き取りスプール62に巻き取られる。また、レセプターテープ142からセパレータ142Cが剥離されたセパレータ無しレセプターテープ150は、テープ駆動ローラ軸14によって回転駆動されるテープ送りローラ63によって引き出される。
また、図24乃至図26、図29に示すように、透明テープスプール145に巻回された透明テープ143は、テープ送りローラ63の外周面に沿って引き出されて、粘着層143Bがセパレータ無しレセプターテープ150の印刷面に重ねられた状態で、テープ送りローラ63とテープサブローラ11との間を通過し、圧着される。そして、この印刷面に粘着層143B、透明フィルムテープ143Aが積層されたセパレータ無しレセプターテープ150は、つまり、セパレータ142Cが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ147は、粘着層142Bに接触する接触コロ65と、該接触コロ65に対して印刷済みテープ147を挟んで対向する案内壁148とによって案内されて、テープ排出口27からテープカセット141の外部に送り出される。
そして、セパレータ142Cが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ147は、カッタユニット30を経てテープ印刷装置1のラベル排出口17より外部に送り出される。そして、印刷済みテープ147を所定長さ搬送後、不図示の切断用モータを駆動して可動刃30Bを作動させることによって、セパレータ142Cが剥離された所定長さの粘着剤付き印刷済みテープ147がラベル排出口17より排出される。
尚、図24に示すように、下ケース24に立設される各ガイドピン151A〜151Cは、外周面にシリコーン樹脂皮膜が形成されている。
従って、第9実施形態に係るテープカセット141では、印刷面の裏面に粘着層142Bが形成され、セパレータ142Cが貼り合わされたレセプターテープ142は、テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって、セパレータ142Cが剥離されたセパレータ無しレセプターテープ150の状態で引き出されて、インクリボン52とサーマルヘッド9を介して印刷面に印刷され、この印刷面に透明テープ143が圧着されてテープ排出口27から排出される。
これにより、所定長さに切断された印刷済みテープ147を商品等に貼り付ける際に、セパレータ142Cを剥がす手間を省くことができる。また、印刷済みテープ147の印刷面に透明テープ143を貼着することが可能となり、印刷面の耐摩擦性や耐薬品性等を向上させることが可能となる。
また、セパレータ142Cは、テープスプール54に巻回されているレセプターテープ142の最外周から剥離されてセパレータ巻き取りスプール62に巻き取られるため、剥離したセパレータ142Cをテープカセット141内に収納することが可能となり、ユーザはレセプターテープ142から剥離したセパレータ142Cを廃棄する手間を省くことができる。
また、透明テープ143が印刷面に圧着されると共に、セパレータ142Cが剥離された印刷済みテープ147は、テープ排出口27に回転可能に設けられて、この印刷済みテープ147の粘着層142Bに接触する接触コロ65と案内壁148とに挟まれて搬送される。このため、印刷済みテープ147がテープ送りローラ63側に撓んでテープ排出口27で詰まることを防止して、当該印刷済みテープ147をテープ排出口27から外部へスムーズに排出することが可能となる。
また、接触コロ65は、セパレータ無し印刷済みテープ147の粘着層142Bに接触する外周面が、軸方向に平行な複数の断面略三角形の凸状形状に形成されているため、接触コロ65とセパレータ無し印刷済みテープ147の粘着層142Bとの接触面積を小さくすることが可能となる。これにより、接触コロ65の外周面が、セパレータ無し印刷済みテープ147の粘着層142Bからスムーズに離れることが可能となり、印刷済みテープ147をテープ排出口27から外部へスムーズに排出することができる。
更に、セパレータ巻き取りスプール62は、透明テープスプール145とテープスプール54との間に配設されているため、テープ印刷装置1によるテープ印刷が行われることによってセパレータ巻き取りスプール62に巻回可能なセパレータ142Cの最大巻回長さを容易に大きくすることができ、テープカセット141の小型化を図ることが可能となる。また、レセプターテープ142から剥離したセパレータ142Cを短い引き出し距離でセパレータ巻き取りスプール62に巻回することが可能となり、テープカセット141の更なる小型化を図ることが可能となる。
[第10実施形態]
次に、第10実施形態に係るテープカセット161について図30及び図31に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。また、以下の説明において上記図24乃至図29の第9実施形態に係るテープカセット141の構成等と同一符号は、該第9実施形態に係るテープカセット141の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図30は第10実施形態に係るテープカセット161の一例を示す要部拡大図である。図31は図30のX10矢視部分拡大図である。
第10実施形態に係るテープカセット161の概略構成は、第9実施形態に係るテープカセット141とほぼ同じ構成である。
但し、図30及び図31に示すように、接触コロ65のテープ搬送方向上流側近傍位置に、案内部材の一例としての案内ピン162が設けられ、印刷済みテープ147の粘着層142Bに接触している。また、案内ピン162の外周面は、テープ送りローラ63と接触コロ65の共通接線にほぼ接するように設けられている。
この案内ピン162は、印刷済みテープ147のテープ幅よりも長い断面円形の略円柱形状で、両端面中心位置に各支持軸162Aが立設されている。また、この案内ピン162の外周面には、シリコーン樹脂皮膜が形成されている。また、テープカセット161の上ケース23及び下ケース24には、案内ピン162の各支持軸162Aを回転可能に支持する各支持孔163が形成されている。そして、接触ピン162の各支持軸162Aは、各支持孔163に挿入されて、回転可能に設けられている。
従って、第10実施形態に係るテープカセット161では、案内ピン162は、両端部が回転可能に支持されると共に、印刷済みテープ147の粘着層142Bの全幅に渡って接触する。
これにより、第10実施形態に係るテープカセット161では、第9実施形態に係るテープカセット141が奏する上記作用効果に加えて、案内ピン162によって印刷済みテープ147をテープカセット161の内側方向に押さえつつ案内することが可能となり、該印刷済みテープ147の外側方向への撓みを防止してスムーズに接触コロ65へ案内することが可能となる。
[第11実施形態]
次に、第11実施形態に係るテープカセット172について図32乃至図37に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図32は第11実施形態に係るテープ印刷装置171のカセット収納部8に第11実施形態に係るテープカセット172を装着する状態を示す要部拡大斜視図である。図33は第11実施形態に係るテープカセット172をテープ印刷装置171のカセット収納部8に装着した状態でテープカセット172の上ケース23を取り外した場合の要部拡大平面図である。図34は図33のテープ排出口の周囲を拡大した要部拡大図である。図35は図34のテープ排出口27のX11矢視図である。図36はレセプターテープの構成を示す側面図である。図37はレセプターテープの引き出される状態を示す図である。
第11実施形態に係るテープ印刷装置171の概略構成は、第1実施形態に係るテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、第11実施形態に係るテープカセット172の概略構成は、第1実施形態に係るテープカセット21とほぼ同じ構成である。
但し、図32及び図33に示すように、テープカセット172は、粘着テープスプール56に替えて、レセプターテープ173が剥離紙やフィルム等から形成されるセパレータ173C(図36参照)を外側に向けて巻回されたテープスプール175がカセットボス60に回転可能に嵌挿されている。また、テープスプール175は支持孔42によって回転可能に支持されている。
ここで、図36に示すように、セパレータ173Cを外側にしてテープスプール175に巻回されたレセプターテープ173は、3層構造に形成されている。このレセプターテープ173の各層は、図36中上側から下側方向に向かって、インクリボン52とサーマルヘッド9を介して一面側(図36中、上側の面である。)に印刷される透明又は色付きのフィルムテープ173A、商品等の貼り付け対象に貼り付けるための粘着層173B、この粘着層173Bの貼り付け側を覆うセパレータ173Cの順序で積層されて構成されている。
また、図32及び図33に示すように、テープカセット172は、テープスプール54及びカセットボス58に替えて、これらの位置にセパレータ巻き取りスプール62が設けられ、該セパレータ巻き取りスプール62は支持孔41によって回転可能に支持されている。また、セパレータ巻き取りスプール62の下部にはクラッチバネ66が取り付けられている。このクラッチバネ66はセパレータ巻き取りスプール62が逆転して巻き取ったセパレータ173Cが緩んでしまうことを防止するものである。
従って、テープ印刷装置171のカセット収納部8では、セパレータ巻取軸16がリボン巻取軸15よりも外側(図32中、下側である。)に配設されている。また、テープカセット172には、支持孔44は設けられていない。
また、図34及び図35に示すように、接触コロ65は、テープ送りローラ63のテープ搬送方向下流側、つまり、テープ排出口27側に離間して、該テープ送りローラ63とテープサブローラ11との共通接線よりもテープサブローラ11側で、この共通接線に外周面がほぼ接するように配置され、両端の各支持軸65Bが、上記各支持孔48に替えて各支持孔176に回転可能に嵌挿されている。また、接触コロ65は、テープ送りローラ63に対向する側壁部24Bよりもテープ搬送方向外側に突出するように設けられている。
また、接触コロ65に対して印刷済みテープ177を挟んで対向する案内壁178は、側壁部24Bのテープ排出口27側端縁部から平面視略L字形に形成されると共に、接触コロ65に対向する壁面部は、この接触コロ65よりもテープ搬送方向下流側へ突出するように形成されて、印刷済みテープ177を固定刃30Aの近傍位置まで案内可能となるように設けられている。
また、セパレータ巻き取りスプール62には、テープスプール175に巻回されたレセプターテープ173の最外周から剥離されたセパレータ173Cの先端部が接着テープ等によって固着されて、この剥離されたセパレータ173Cが、巻回されたレセプターテープ173の最外周とセパレータ巻き取りスプール62の外周面との共通接線上に位置するように巻回されている。
そして、このセパレータ巻き取りスプール62は、セパレータ巻取軸16の回転駆動によって、テープ送りローラ63と同期して回転し、テープスプール175に巻回されたレセプターテープ173からセパレータ173Cを剥離しつつ巻き取る。
つまり、図33乃至図35、図37に示すように、テープ送りローラ63とセパレータ巻き取りスプール62とが同期して回転することによって、テープスプール175に巻回されたレセプターテープ173の最外周のセパレータ173Cが剥離されてセパレータ巻き取りスプール62に巻き取られる。また、レセプターテープ173からセパレータ173Cが剥離されたセパレータ無しレセプターテープ180は、テープ駆動ローラ軸14によって回転駆動されるテープ送りローラ63によって引き出される。
そして、セパレータ無しレセプターテープ180は、開口部22に入り、サーマルヘッド9及びプラテンローラ10の間を通過してフィルムテープ173Aの印刷面に印刷される。そして、フィルムテープ173Aの印刷面に印刷されたセパレータ無しレセプターテープ180は、つまり、セパレータ173Cが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ177は、粘着層173Bに接触する接触コロ65と、該接触コロ65に対して印刷済みテープ177を挟んで対向する案内壁178とによって案内されて、テープ排出口27からテープカセット172の外部に送り出される。
そして、セパレータ173Cが剥離された粘着剤付き印刷済みテープ177は、カッタユニット30を経てテープ印刷装置171のラベル排出口17より外部に送り出される。そして、印刷済みテープ177を所定長さ搬送後、不図示の切断用モータを駆動して可動刃30Bを作動させることによって、セパレータ173Cが剥離された所定長さの粘着剤付き印刷済みテープ177がラベル排出口17より排出される。
尚、図33に示すように、下ケース24に立設される各ガイドピン181A、181Bは、外周面にシリコーン樹脂皮膜が形成されている。
従って、第11実施形態に係るテープカセット171では、印刷面の裏面に粘着層173Bが形成され、セパレータ173Cが貼り合わされたレセプターテープ173は、テープ送りローラ63とテープサブローラ11とによって、テープスプール175からセパレータ173Cが剥離された状態で引き出されて、インクリボン52とサーマルヘッド9を介して印刷面に印刷され、テープ排出口27から排出される。これにより、所定長さに切断された印刷済みテープ177を商品等に貼り付ける際に、セパレータ173Cを剥がす手間を省くことができる。
また、セパレータ173Cは、テープスプール175に巻回されているレセプターテープ173の最外周から剥離されてセパレータ巻き取りスプール62に巻き取られるため、剥離したセパレータ173Cをテープカセット172内に収納することが可能となり、ユーザはレセプターテープ173から剥離したセパレータ173Cを廃棄する手間を省くことができる。
また、セパレータ173Cが剥離された印刷済みテープ177は、テープ排出口27に回転可能に設けられて、この印刷済みテープ177の粘着層173Bに接触する接触コロ65と案内壁178とに挟まれて搬送される。このため、印刷済みテープ177がテープ送りローラ63側に撓んでテープ排出口27で詰まることを防止して、当該印刷済みテープ177をテープ排出口27から外部へスムーズに排出することが可能となる。
また、接触コロ65は、セパレータ無し印刷済みテープ177の粘着層173Bに接触する外周面が、軸方向に平行な複数の断面略三角形の凸状形状に形成されているため、接触コロ65とセパレータ無し印刷済みテープ177の粘着層173Bとの接触面積を小さくすることが可能となる。これにより、接触コロ65の外周面が、セパレータ無し印刷済みテープ177の粘着層173Bからスムーズに離れることが可能となり、印刷済みテープ177をテープ排出口27から外部へスムーズに排出することができる。
更に、セパレータ巻き取りスプール62は、テープスプール54の配置されていた位置に配設されるため、テープ印刷装置1によるテープ印刷が行われることによってセパレータ巻き取りスプール62に巻回可能なセパレータ173Cの最大巻回長さを容易に大きくすることができ、テープカセット172の小型化を図ることが可能となる。また、セパレータ巻き取りスプール62をテープスプール54の配置されていた位置に配設することによって、テープカセット172内の隙間空間を有効に活用することができ、テープカセット172の更なる小型化を図ることが可能となる。
[第12実施形態]
次に、第12実施形態に係るテープカセット191について図38及び図39に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図7の第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該第1実施形態に係るテープカセット21及びテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。また、以下の説明において上記図32乃至図37の第11実施形態に係るテープカセット172の構成等と同一符号は、該第11実施形態に係るテープカセット172の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
図38は第12実施形態に係るテープカセット191の一例を示す要部拡大図である。図39は図38のX12矢視部分拡大図である。
第12実施形態に係るテープカセット191の概略構成は、第11実施形態に係るテープカセット172とほぼ同じ構成である。
但し、図38及び図39に示すように、接触コロ65のテープ搬送方向上流側近傍位置に、案内部材の一例としての案内ピン192が設けられ、印刷済みテープ177の粘着層173Bに接触している。また、案内ピン192の外周面は、テープ送りローラ63と接触コロ65の共通接線にほぼ接するように設けられている。
この案内ピン192は、印刷済みテープ177のテープ幅よりも長い断面円形の略円柱形状で、両端面中心位置に各支持軸192Aが立設されている。また、この案内ピン192の外周面には、シリコーン樹脂皮膜が形成されている。また、テープカセット191の上ケース23及び下ケース24には、案内ピン192の各支持軸192Aを回転可能に支持する各支持孔193が形成されている。そして、接触ピン192の各支持軸192Aは、各支持孔193に挿入されて、回転可能に設けられている。
従って、第12実施形態に係るテープカセット191では、案内ピン192は、両端部が回転可能に支持されると共に、印刷済みテープ177の粘着層173Bの全幅に渡って接触する。
これにより、第12実施形態に係るテープカセット191では、第11実施形態に係るテープカセット172が奏する上記作用効果に加えて、案内ピン192によって印刷済みテープ177をテープカセット191の内側方向に押さえつつ案内することが可能となり、該印刷済みテープ177の外側方向への撓みを防止してスムーズに接触コロ65へ案内することが可能となる。
尚、本発明は前記第1実施形態乃至第12実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
第1実施形態に係るテープ印刷装置の平面図である。 テープ印刷装置の右側面図である。 テープ印刷装置のカセット収納部にテープカセットを装着する状態を示す要部拡大斜視図である。 テープ印刷装置のカセット収納部にテープカセットを装着した状態でテープカセットの上ケースを取り外した場合の要部拡大平面図である。 図4のテープ排出口の周囲を拡大した要部拡大図である。 図5のテープ排出口のX1矢視図である。 両面粘着テープをフィルムテープへ圧着後、セパレータが剥離される状態を模式的に示す図である。 第2実施形態に係るテープカセットの一例を示す要部拡大図である。 図8のX2矢視部分拡大図である。 第3実施形態に係るテープカセットの一例を示す要部拡大図である。 図10のX3矢視部分拡大図である。 第4実施形態に係るテープカセットの一例を示す要部拡大図である。 図12のX4矢視部分拡大図である。 両面粘着テープをフィルムテープへ圧着後、セパレータが剥離される状態を模式的に示す図である。 第5実施形態に係るテープカセットの一例を示す要部拡大図である。 図15のX5矢視部分拡大図である。 第6実施形態に係るテープカセットの上ケースを取り外した場合の平面図である。 セパレータ無し両面粘着テープがフィルムテープへ圧着される状態を模式的に示す図である。 第7実施形態に係るテープカセットの一例を示す要部拡大図である。 図19のX6矢視部分拡大図である。 第8実施形態に係るテープカセットの一例を示す要部拡大図である。 図21のX7矢視部分拡大図である。 図21のX8矢視部分拡大図である。 第9実施形態に係るテープカセットをテープ印刷装置のカセット収納部に装着した状態でテープカセットの上ケースを取り外した場合の要部拡大平面図である。 図24のテープ排出口の周囲を拡大した要部拡大図である。 図25のテープ排出口のX9矢視図である。 レセプターテープの構成を示す側面図である。 透明テープの構成を示す側面図である。 セパレータが剥離されたレセプターテープに透明テープが圧着される状態を示す図である。 第10実施形態に係るテープカセットの一例を示す要部拡大図である。 図30のX10矢視部分拡大図である。 第11実施形態に係るテープ印刷装置のカセット収納部に第11実施形態に係るテープカセットを装着する状態を示す要部拡大斜視図である。 第11実施形態に係るテープカセットをテープ印刷装置のカセット収納部に装着した状態でテープカセットの上ケースを取り外した場合の要部拡大平面図である。 図33のテープ排出口の周囲を拡大した要部拡大図である。 図34のテープ排出口のX11矢視図である。 レセプターテープの構成を示す側面図である。 レセプターテープの引き出される状態を示す図である。 第12実施形態に係るテープカセットの一例を示す要部拡大図である。 図38のX12矢視部分拡大図である。
符号の説明
21、71、81、91、101、111、121、131 テープカセット
141、161、172、191 テープカセット
27 テープ排出口
28、147、177 印刷済みテープ
33、148、178 案内壁
51,142A、173A、 フィルムテープ
52 インクリボン
53 両面粘着テープ
53A、53C、142B、173B 粘着層
53B ベースフィルム
53D、142C、173C セパレータ
54、145、175 テープスプール
55 リボンスプール
56 両面粘着スプール
61 リボン巻き取りスプール
62 セパレータ巻き取りスプール
63、132 テープ送りローラ
65、133 接触コロ
72 剥離ピン
82、102 予備剥離ピン
92、122 接触ピン
142、173 レセプターテープ
143 透明テープ
145 透明テープスプール
162、192 案内ピン

Claims (11)

  1. 長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印刷する印刷手段と、を備えたテープ印刷装置に着脱可能に装着されるテープカセットにおいて、
    被印刷テープが巻回されて回転可能に設けられるテープスプールと、
    一面がセパレータで覆われて前記被印刷テープの印刷された一方の面に貼着される両面粘着テープが前記セパレータを外側にして巻回されて回転可能に設けられる両面粘着スプールと、
    前記両面粘着スプールに巻回されている両面粘着テープの最外周から剥離された前記セパレータの先端部が固着されると共に、該セパレータが巻き取られるセパレータ巻き取りスプールと、
    前記テープ印刷装置のテープサブローラと協働して前記テープスプールに巻回される被印刷テープと前記両面粘着スプールに巻回されて前記セパレータが剥離された両面粘着テープとを引き出して搬送すると共に、該被印刷テープに該両面粘着テープを圧着するテープ送りローラと、
    前記両面粘着テープが圧着された前記被印刷テープを外部に排出するテープ排出口と、
    前記テープ排出口に回転可能に設けられて前記両面粘着テープに接触して前記被印刷テープをテープ搬送方向下流側へ案内する接触コロと、
    前記接触コロに対して前記被印刷テープを挟んで対向する案内壁と、
    を備えたことを特徴とするテープカセット。
  2. 前記テープ送りローラによって前記被印刷テープに圧着された前記両面粘着テープと該テープ送りローラとの間に設けられて該両面粘着テープに接触する接触部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 前記接触コロは、前記テープ排出口よりもテープ搬送方向外側に突出するように設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープカセット。
  4. 前記接触コロは、前記両面粘着テープに接触する外周面が、軸方向に平行な複数の凸状形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープカセット。
  5. 前記接触コロは、
    回転可能に支持される軸部と、
    前記軸部の外周面から半径方向外側に延出されて円板状に形成された前記両面粘着テープに接触するリブ部と、
    を有し、
    前記テープ送りローラは、外周面の前記リブ部に対向する位置に形成された溝部を有し、
    前記溝部の幅は前記リブ部の厚さよりも大きくなるように形成されると共に、該接触コロは、該リブ部が該溝部に入り込むように配設されていることを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  6. 前記セパレータ巻取スプールは、前記両面粘着スプールと前記テープスプールとの間に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のテープカセット。
  7. 長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印刷する印刷手段と、を備えたテープ印刷装置に着脱可能に装着されるテープカセットにおいて、
    一方の面に粘着剤が塗布されてセパレータが貼り合わされた被印刷テープが、前記セパレータを外側にして巻回されて回転可能に設けられるテープスプールと、
    前記テープスプールに巻回されている被印刷テープの最外周から剥離された前記セパレータの先端部が固着されると共に、該セパレータが巻き取られるセパレータ巻き取りスプールと、
    前記印刷手段よりもテープ搬送方向下流側に位置して前記被印刷テープの該印刷手段を介して印刷される他方の面に接触するように配設されて、前記テープ印刷装置のテープサブローラと協働して前記テープスプールから前記セパレータが剥離された前記被印刷テープを引き出して搬送するテープ送りローラと、
    前記被印刷テープを外部に排出するテープ排出口と、
    前記テープ排出口に回転可能に設けられて前記被印刷テープの粘着剤に接触して該被印刷テープをテープ搬送方向下流側へ案内する接触コロと、
    前記接触コロに対して前記被印刷テープを挟んで対向する案内壁と、
    を備えたことを特徴とするテープカセット。
  8. 一面側に粘着剤が塗布された透明テープが前記一面側を内側にして巻回されて回転可能に設けられる透明テープスプールを備え、
    前記テープ送りローラは、前記テープ印刷装置のテープサブローラと協働して前記透明テープスプールに巻回される透明テープと前記テープスプールに巻回されて前記セパレータが剥離された前記被印刷テープとを引き出して、該被印刷テープの前記印刷手段を介して他方の面に印刷された印刷面に該透明テープの前記一面側を圧着することを特徴とする請求項7に記載のテープカセット。
  9. 前記セパレータ巻取スプールは、前記透明テープスプールと前記テープスプールとの間に配設されていることを特徴とする請求項8に記載のテープカセット。
  10. 前記接触コロのテープ搬送方向上流側近傍位置に設けられて前記被印刷テープの粘着剤に接触して該被印刷テープをテープ搬送方向下流側へ案内する案内部材を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載のテープカセット。
  11. 前記接触コロは、前記被印刷テープの粘着剤に接触する外周面が、軸方向に平行な複数の凸状形状に形成されていることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記載のテープカセット。
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