JP2010164560A - システムを作動させる方法、システムを作動させる制御信号を変更する装置、およびそのような装置を調整する方法 - Google Patents

システムを作動させる方法、システムを作動させる制御信号を変更する装置、およびそのような装置を調整する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 システムを作動させる方法、システムを作動させる制御信号を変更する装置、およびそのような装置を調整する方法を提供する。
【解決手段】 可動構成要素と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる方法は、可動構成要素の所望の移動を表す制御信号を提供することを含む。制御信号は、1つまたは複数の共振器に供給される。1つまたは複数の共振器のそれぞれは、システムの少なくとも1つの弾性振動モードを表す振動モードを有する。制御信号は、制御信号から、制御信号に対する1つまたは複数の共振器の応答を表す信号を減算することにより、変更される。アクチュエータは、変更後の制御信号に従って動作する。したがって、システムが仮に元の制御信号を使用して動作した場合に発生し得るシステムの望ましくない弾性振動を低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般的には、可動構成要素と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる方法、可動構成要素と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる制御信号を変更する装置、ならびにこのような装置を調整する方法に関する。
近代技術では、マイクロメートル以下のオーダの大きさの寸法を有する構成要素が利用されている。このような構成要素の例としては、微小電子機械システム(MEMS)およびハードディスクの磁気読み書きヘッドが挙げられる。このような構成要素の品質は、ナノメートルのオーダの大きさの長さスケールでの構成要素の表面の粗さレベルによる影響を受け得る。構成要素の品質を評価するために、マイクロメートルの長さスケールおよびナノメートルの長さスケールの両方での測定を実行することが望ましい。
原子間力顕微鏡法、走査トンネル顕微鏡法、および近接場光学顕微鏡法等の走査プローブ顕微鏡技法は、ナノメートルのオーダの大きさの寸法を有する細部を解像することが可能である。ますますロバストなシステムが利用可能となるにつれて、それらシステムの産業への適用は普及しつつある。しかし、走査顕微鏡の技法によってアクセス可能な視野は、現行技術による走査顕微鏡の走査速度が比較的遅いことにより、制限される。
他方、遠距離場光学顕微鏡法(optical far-field microscopy)では、最高でミリメートルのオーダの大きさまでの比較的広い視野での高速測定が可能である。しかし、遠距離場光学顕微鏡の分解能は、回折によって制限される。したがって、光の波長よりも小さな特徴は、遠距離場光学顕微鏡では解像することができない。そのため、光学顕微鏡と走査顕微鏡とを組み合わせて単一の機器にすることが提案されてきた。
欧州特許第1653478A2号には、図1を参照して以下に説明する現行技術による機器が開示されている。機器100は、光学観測ユニット110の対物レンズ111と機器100による調査対象のワークピース101との間に設けられる表面性状(表面テクスチャ)測定プローブ160を備える。
対物レンズ111の他に、光学観測ユニット110は、対物レンズ111の光軸L1上に配置されたハーフミラー112と、対物レンズ111の光軸L1上に配置されて、ワークピース101から反射され、ハーフミラー112を透過した光をイメージングするカメラ113と、対物レンズ111の光軸L1に直交する光軸L2上に配置されて、ハーフミラー112および対物レンズ111を介してワークピース101を照明する光源114とを含む。光学観測ユニット110は、遠距離場光学顕微鏡によるワークピース101の調査を可能にする。
機器100は、測定プローブ160を保持するホルダ131を、光軸L1に沿って変位させるアクチュエータ132を含む近接場測定ユニット130であって、表面性状測定プローブは、ホルダ131と一体的に配置され、対物レンズ111の近傍に固定される、近接場測定ユニット130と、対物レンズ111の光軸L1上に配置されたハーフミラー134と、対物レンズ111の光軸L1に直交する光軸L4上に配置されたレーザ源135と、対物レンズ111の光軸L1上に配置されたハーフミラー136と、光軸L4に直交する光軸L41上に配置されて、ハーフミラー136から反射された光を反射するミラー137と、ミラー137から反射された光を受ける光子検出器138と、光子検出器138からの出力信号を復調する復調器とをさらに備える。さらに、機器100は、表面性状測定プローブ160がワークピース101の表面に沿って移動するように、相対移動ユニット103の動作を制御して、テーブル102上に提供されたワークピース101を移動させる駆動コントローラ140を備える。
近接場測定ユニット130の動作では、レーザ源135からの光は、ハーフミラー134、136によって測定プローブ160に供給され、測定プローブ160内に設けられた測定先端部の近傍に光学近接場を形成する。測定プローブ160の測定先端部からの光は、ハーフミラー134、136、およびミラー137によって光子検出器138に向けられる。測定プローブ160は、測定先端部とワークピース101との間隔が周期的に変化するように振動する。光学近接場はワークピース101と相互作用し、光学近距離場とワークピース101との相互作用は、測定先端部とワークピースの表面との間隔に依存し得るため、光子検出器138が測定先端部から受け取る光の強度は、測定プローブ1600が振動する際に周期的に変化し得る。
光子検出器138からの出力信号は、復調器139によって復調され、駆動コントローラ140に入力される。駆動コントローラ140は、表面測定プローブ160がワークピース101の表面に沿って移動するように相対移動ユニット103の動作を制御してワークピース101を移動させ、復調器139の出力が一定になるように、アクチュエータ132を駆動する。こうして、ワークピース101の表面に沿った移動位置およびアクチュエータ132によって生じる測定プローブ160の移動量が得られると、ワークピース101の表面性状を測定することができる。
測定機器100の問題は、アクチュエータ132が、測定プローブ160をワークピース101に向けて移動させるか、またはワークピース101から離れるように移動させるように動作した場合、光軸L1に平行する方向での測定プローブ160の弾性振動が励起され得ることである。このような弾性振動は、近接場光学測定ユニットによって実行される測定の精度に悪影響を及ぼす恐れがあると共に、ワークピース101の近傍への測定プローブ160の位置決めを遅らせる恐れがある。
同様の問題が、可動構成要素が、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータを動作させることにより、所望のように移動させる他のシステムでも発生し得る。
欧州特許第1653478A2号
本発明の目的は、可動構成要素と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる方法であって、アクチュエータの動作に応答してのシステムの弾性振動を低減することができる、方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、アクチュエータの動作に応答してのシステムの弾性振動を低減することができる、可動構成要素と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる制御信号を変更する装置、およびこのような装置を調整する方法を提供することである。
可動構成要素と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる本発明による方法は、可動構成要素の所望の移動を表す制御信号を提供することを含む。制御信号は、1つまたは複数の共振器に供給される。1つまたは複数の共振器のそれぞれは、システムの少なくとも1つの振動モードを表す振動モードを有する。制御信号は、制御信号から、制御信号に対する1つまたは複数の共振器の応答を表す1つまたは複数の信号を減算することによって変更される。アクチュエータは、変更後の制御信号に従って動作する。
1つまたは複数の共振器は、アクチュエータの動作によるシステムの弾性振動の励起に対するシステムの応答モデルを提供する。制御信号を1つまたは複数の共振器に供給することにより、仮に制御信号が変更なしでアクチュエータに供給される場合に得られるシステムの応答をモデリングすることができる。システムのモデリングされた応答を制御信号から減算することにより、システムの弾性振動モードを励起させる制御信号の部分を低減するか、または実質的になくすことができるため、変更されない制御信号よりも程度の低いシステム弾性振動の励起を生じさせるように構成された変更後の制御信号を得ることができる。変更後の制御信号に従ってアクチュエータを動作させることにより、アクチュエータの動作に応答してのシステムの弾性振動モードの励起、ひいてはシステムの弾性振動を低減することができる。
いくつかの実施形態では、この方法は、各共振器の出力信号の振幅および位相のうちの少なくとも一方を調整して、各共振器の調整済み出力信号を生成することをさらに含む。調整済み出力信号は、制御信号から減算されて、変更後の制御信号が生成される。
共振器の出力信号の振幅および/または位相を調整することにより、共振器の出力信号の振幅および/または位相は、変更されない制御信号がアクチュエータに供給された場合に得られるシステムの振動の振幅および位相に少なくともおおよそ対応するように構成することができる。したがって、アクチュエータに供給される変更後の制御信号は、変更されない制御信号がアクチュエータに供給された場合に得られるシステムの弾性振動をおおよそ逆にしたものであり得る。したがって、システムの弾性振動モードの励起のより効率的な低減、ひいてはシステムの弾性振動のより効率的な低減を得ることが可能である。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つが、弾性振動モードのそれぞれ1つの共振周波数に等しい共振周波数を有するように調整される。これら実施形態のうちのいくつかでは、1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つが、弾性振動モードのそれぞれ1つのQ因子に等しいQ因子を有するように調整される。
システムの弾性振動モードの周波数および/またはQ因子に対応する周波数および/またはQ因子を有するようにそれぞれ調整される1つまたは複数の共振器を提供することにより、システムの弾性振動に比較的大きく寄与するシステムの振動モードをモデリングすることができ、または、個々の共振器がシステムの各振動モードに提供される場合、システムのすべての振動モードをモデリングすることができる。したがって、システムの弾性振動モードの比較的精密なモデリングを得ることができる。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つは、弾性振動モードのうちの2つ以上を含む周波数帯域内の共振周波数を有すると共に、周波数帯域の幅以上の帯域幅を有するように調整される。
したがって、仮にアクチュエータが変更されない制御信号に従って動作した場合に得られる弾性振動に対するシステムの2つ以上の弾性振動モードの寄与を、少なくともおおよそ、単一の共振器によって考慮することができる。したがって、システムの弾性応答のモデリングに必要な共振器の数を低減することができる。これは、特に、共振器がアナログ共振器回路によって提供される場合、共振器を提供する電気回路の複雑性を低減するのに役立つことができる。さらに、共振器の数を低減することは、システムをモデリングするために調整する必要があるシステムのパラメータ数の低減に役立つことができる。したがって、共振器の調整ならびに共振器の出力信号の振幅および位相の調整を単純化することができる。
いくつかの実施形態では、この方法は、システムの1つまたは複数の弾性振動モードの周波数およびQ因子のうちの少なくとも一方を測定することをさらに含む。システムの1つまたは複数の弾性振動モードの実測周波数および/または実測Q因子が、システムの弾性振動モードを表すように1つまたは複数の共振器を調整するのに役立つことができる。1つまたは複数の共振器の調整についてより詳細に以下に説明する。
いくつかの実施形態では、変更後の制御信号に従ってアクチュエータを動作させることは、変更後の制御信号を低域フィルタリングすることを含むことができる。したがって、変更後の制御信号の高周波成分を低減することができる。これは、特に、システムが、比較的高い共振周波数を有する複数の弾性振動モードを含む実施形態において、システムの弾性振動をさらに低減するのに役立ち得る。
可動構成要素と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる制御信号を変更する、本発明による装置は、1つまたは複数の共振器と、入力部と、減算器と、出力部とを備える。1つまたは複数の共振器のそれぞれは、システムの少なくとも1つの弾性振動モードを表す振動モードを有するように調整可能である。入力部は、制御信号を受信して、1つまたは複数の共振器に供給するように構成される。減算器は、制御信号から、制御信号に対する1つまたは複数の共振器の応答を表す信号を減算することにより、変更後制御信号を生成するように構成される。出力部は、変更後の制御信号を出力するように構成される。
装置の1つまたは複数の共振器は、仮にシステムが、変更されない制御信号に従って動作した場合に得られるシステムの弾性振動モードのモデリングを可能にする。入力部および減算器によって行うことができる、制御信号を共振器に供給し、制御信号から、制御信号に対する1つまたは複数の共振器の応答を表す信号を減算することにより、システムの弾性振動を、元の制御信号よりも少ない程度で励起させるように構成された変更後の制御信号を生成することができる。この装置の出力部は、例えば、増幅器等の電子装置に接続して、変更後の制御信号に従ってシステムのアクチュエータを動作させることができる。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の共振器のそれぞれは、アナログ共振器回路を含む。
アナログ共振器回路は、比較的低コストで提供が可能であり、かつ可変抵抗、可変キャパシタ、および/または可変インダクタ等の比較的安価な調整可能要素によって調整が可能なキャパシタ、抵抗、オペアンプ、および/またはコイル等の回路要素によって実施することができる。したがって、システムの弾性振動を低減する低コストの解決策を提供することができる。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の共振器のそれぞれは、デジタルフィルタ回路によって提供される仮想共振器を含む。
デジタルフィルタ回路は、デジタルフィルタ回路の適宜プログラミングにより、比較的多数の仮想共振器の提供を可能にすることができる。したがって、デジタルフィルタ回路は、システムが、制御信号がかなりの周波数成分を有する、様々な周波数での比較的多数の弾性振動モードを含む場合、かつ個々の共振器によりシステムの各弾性振動モードをモデリングすることが望ましい場合、特に有利であり得る。さらに、デジタルフィルタ回路の動作が、アナログ回路の精度に影響する可能性があるか、またはこのような影響により実質的に影響を受ける可能性がない、回路要素の属性の熱ドリフト等によって受ける影響の程度は、より少ないことが可能である。
いくつかの実施形態では、この装置は、調整部をさらに備える。調整部は、出力信号を1つまたは複数の共振器のそれぞれから受信して、出力信号の振幅および位相のうちの少なくとも一方を調整し、調整された出力信号を減算器に供給するように構成される。
調整部により、1つまたは複数の共振器のそれぞれからの出力信号の振幅および/または位相は、各共振器によって表される弾性振動モードでのシステムの振動の振幅および/または位相に少なくともおおまかに対応するように調整することができる。したがって、アクチュエータに供給された変更後の制御信号は、仮に変更されていない制御信号がアクチュエータに供給された場合に得られるシステムの弾性振動に少なくともおおよそ逆であり得、これは、アクチュエータが変更後の制御信号により動作する際にシステムの弾性振動の励起の特に効率的な低減を得ることに役立つことができる。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の共振器のそれぞれは、共振器の振動周波数およびQ因子のうちの少なくとも一方を調整する手段を備える。したがって、1つまたは複数の共振器は、各共振器が、システムの少なくとも1つの調整モードを表す振動モードを有するように調整することができる。
いくつかの実施形態では、この装置は、減算器と出力部との間に接続された低域フィルタをさらに備えることができ、低域フィルタは、変更後の制御信号の低域フィルタリングを実行するように構成される。
上述した装置の1つまたは複数の共振器を調整する方法は、可動構成要素と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを提供することを含む。アクチュエータは、所定の制御信号に従って動作する。アクチュエータの動作に応答する可動構成要素の少なくとも一部分の動きが測定される。システムの弾性振動モードが、測定された動きに基づいて決定される。1つまたは複数の共振器は、各共振器が弾性振動モードのうちの少なくとも1つの周波数において励起するように調整される。
アクチュエータが所定の制御信号に従って動作する場合、システムの弾性振動が励起され得る。制御信号は、周波数がシステムの弾性振動モードの周波数に対応するフーリエ成分を有し得るため、システムの弾性振動は、システムの1つまたは複数の弾性振動モードへの寄与分を含む。システムの弾性振動は、可動構成要素の移動に繋がり得る。したがって、可動構成要素の少なくとも一部分の移動を測定することにより、システムの弾性振動を検出し、システムの弾性振動モードを確立することができる。弾性振動モードのうちの少なくとも1つの周波数で励起可能なように共振器を調整することにより、上述したようにシステムの振動の低減に使用できるように、装置をセットアップすることができる。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つは、弾性振動モードのそれぞれ1つの共振周波数に等しい共振周波数を有するように調整される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つは、前記弾性振動モードのそれぞれ1つのQ因子に等しいQ因子を有するように調整される。したがって、仮にアクチュエータが変更されていない制御信号に従って動作した場合に得られるシステムの弾性振動の特に精密なモデリングを得ることができる。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つは、弾性振動モードのうちの2つ以上を含む周波数帯域内の周波数を有し、かつその周波数帯域の幅以上の帯域幅を有するように調整される。したがって、システムの弾性振動モードのうちの2つ以上を、装置の単一の共振器によって考慮することができ、これにより、装置の共振器数の低減および調整する必要がある装置のパラメータ数の低減が可能である。
本発明の実施形態について、添付図を参照して説明する。
従来技術による測定機器の概略断面図である。 本発明の一実施形態による装置の概略ブロック図である。 本発明の一実施形態による装置の概略回路図である。 本発明の別の実施形態による装置の概略回路図である。 本発明による装置の調整に使用することができる構成の概略図を示す。 制御信号に従って動作するアクチュエータを備えるシステム内の可動構成要素の移動の概略図を示す。 制御信号および本発明により変更された制御信号に従って動作するアクチュエータを備えるシステム内の可動構成要素の周波数スペクトルならびに制御信号の変更の周波数スペクトルの概略図を示す。 本発明により変更された制御信号に従って動作するアクチュエータを備えるシステム内の可動構成要素の移動の概略図を示す。
図2は、本発明の一実施形態による装置200の概略ブロック図を示す。いくつかの実施形態では、装置200は、可動構成要素210と、可動構成要素210を移動させるように構成されたアクチュエータ208とを備えるシステム209の制御信号を変更するために使用することができる。
いくつかの実施形態では、システム209は、図1を参照して上述した機器100を備えることができる。このような実施形態では、アクチュエータ208は、アクチュエータ132であることができ、可動構成要素210は、ホルダ131と、ホルダ131に接続された表面性状測定プローブ160とを備えることができる。
いくつかの実施形態では、可動構成要素210は、近距離場光学顕微鏡法向けに構成された測定先端部に代えて、当業者に周知の種類の原子間力顕微鏡カンチレバーを備えた測定プローブを備えることができる。原子間力測定プローブは、原子間力測定プローブをアクチュエータ132に接続する、上述したホルダ131と同様のホルダに接続することができる。さらなる実施形態では、測定プローブは、従来の原子間力顕微鏡カンチレバーを備えることに代えて、欧州特許出願第08009133.3号に開示されている構成に対応する構成または欧州特許出願第08009131.7号に開示されている構成に対応する構成を有することができる。さらなる実施形態では、測定プローブは、原子間力顕微鏡法または近距離場光学顕微鏡法に代えて、走査トンネル顕微鏡法を実行する既知の走査トンネル顕微鏡先端部を備えることができる。
しかし、本発明は、システム209が測定機器を備える実施形態に限定されない。それに代えて、装置200は、可動構成要素210と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータ208とを備える他のシステムと組み合わせ使用することも可能である。
装置200は、第1の共振器201および第2の共振器202を備える。共振器201、202のそれぞれは、より詳細に後述するように、装置200によって変更された制御信号に従って作動させるシステムの少なくとも1つの弾性振動モードを表す振動モードを有する。
装置200は、制御信号を受信して、共振器201、202に供給するように構成された入力部203をさらに備える。入力部203は、システム209の可動構成要素210の所望の移動を表す制御信号を提供するように構成されたシステムコントローラ206に接続することができる。
いくつかの実施形態では、制御信号は、アナログ電気信号であり得る。このような実施形態では、制御信号の電圧は、可動構成要素210の所望の位置を表すことができる。例えば、システム209が上述したような機器100を備える実施形態では、制御信号の電圧は、表面性状測定プローブ160をワークピース101に対して所望の距離に位置決めする、表面性状測定プローブ160の所望の位置を表すことができる。制御信号がアナログ電気信号である実施形態では、共振器201、202は、より詳細に後述するように、アナログ共振器回路の形態で提供することができる。
他の実施形態では、制御信号は、デジタル信号の形態で入力部203に供給することができる。こういった実施形態のうちのいくつかでは、入力部203は、制御信号をアナログ形態に変換して、アナログ制御信号を、アナログ共振器回路の形態で提供することができる共振器201、202に供給するように構成されたデジタル/アナログ変換器を備えることができる。他の実施形態では、装置200は、制御信号をアナログ信号に変換せずに、デジタル制御信号を処理するように構成することができる。このような実施形態では、装置200は、デジタルフィルタ回路を備えることができ、共振器201、202は、仮想共振器として提供され、制御信号に対する共振器201、202の応答は、デジタル信号処理によって決定することができる。デジタルフィルタ回路は、マイクロコントローラまたはコマンド信号に対する共振器201、202の応答をシミュレートするアルゴリズムがプログラムされたFPGAを含むことができる。
さらなる実施形態では、入力部203は、アナログ信号の形態の制御信号を受信するように構成することができ、制御信号をデジタル化するように構成されたアナログ/デジタル変換器を備えることができる。次に、デジタル化制御信号は、デジタルフィルタ回路によって処理することができ、共振器201、202は仮想共振器として提供される。
装置200は、減算器204をさらに備える。減算器204は、入力部203で受信した制御信号から、制御信号に対する共振器201、202の応答を表す信号を減算することにより、変更後の制御信号を生成するように構成される。
制御信号がアナログ電気信号を含む実施形態、または制御信号が、デジタル/アナログ変換器によってアナログ信号に変換される実施形態では、減算器204は、制御信号に対する共振器201、202の応答を表すアナログ信号を制御信号から減算するように構成されたアナログ電気回路を含むことができる。制御信号および/または制御信号に対する共振器201、202の応答を表す信号が、デジタル信号であるか、またはアナログ/デジタル変換器によってデジタル形態に変換される実施形態では、減算器204は、既知のデジタル信号処理技法によって減算を実行するように構成することができる。
装置200は、減算器204によって生成された変更後の制御信号を出力するように構成された出力部205をさらに備える。いくつかの実施形態では、変更後の制御信号はアナログ信号として出力することができ、他の実施形態では、変更後の制御信号はデジタル信号の形態で出力することができる。
出力部205は、変更後の制御信号に従ってシステム209のアクチュエータを動作させる手段207に変更後の制御信号を出力するように構成することができる。変更後の制御信号がアナログ信号として出力される実施形態では、手段207は増幅器を備えることができる。変更後の制御信号がデジタル信号として出力される実施形態では、手段207はデジタル/アナログ変換器と、デジタルアナログ変換器の出力を増幅する増幅器とを備えることができる。
本発明は、図2に示されるように、装置200が2つの共振器201、202を備える実施形態に限定されない。他の実施形態では、装置200は、システム209の少なくとも1つの弾性振動モードを表す振動モードを有するようにそれぞれ調整可能な3つ以上の共振器を備えることができる。さらなる実施形態では、装置200は単一の共振器を備えることができる。
図3は、本発明の実施形態による装置300の概略回路図を示す。
装置300は、可動構成要素210と、可動構成要素210を移動させるように構成されたアクチュエータ208とを備えるシステム209を作動させるために使用することができる。装置300は、第1の入力端子301および第2の入力端子302を備える入力部203を備える。入力端子301、302は、入力端子301と302との間にアナログ制御信号を付与するように構成されたシステムコントローラ206に接続することができる。第2の入力端子302は、電気的に接地接続することができる。
装置300は、共振器201をさらに備える。共振器201は、第1の端子311が第1の入力端子301に接続された、コイル314の第1の巻線305の形態で提供されるインダクタと、第1の巻線305の第2の端子309と第2の入力端子302との間に電気的に接続されたキャパシタ304と、第1の入力端子301と第1の巻線305の第2の端子309との間に電気的に接続された抵抗303とを備える。第1の巻線305、キャパシタ304、および抵抗303は、減衰共振回路(dumped resonant circuit)を形成する。したがって、入力端子301、302の間に付与された制御信号がAC成分を含む場合、制御信号は、より詳細に後述するように、共振器201の電気振動を励起することができる。
装置300は、制御信号によって励起した共振器201の電気振動を表す信号を制御信号から減算することにより、変更後の制御信号を生成するように構成された減算器204をさらに備える。減算器204は、第1の巻線305に誘導結合されたコイル314の第2の巻線310を備える。
いくつかの実施形態では、コイル314の第1の巻線305と第2の巻線310との誘導結合は、第1の巻線305および第2の巻線310の共通コア312によって提供することができる。コア312は、強磁性材料を含むことができ、第1の巻線305および第2の巻線310を通って延びることができる。他の実施形態では、第1の巻線305と第2の巻線310との誘導結合は、コア312を含む必要がない共通コイル体に第1の巻線305および第2の巻線310を巻き付けることによって行うことができる。
コイル314の第2の巻線310は、第1の巻線305の第1の出力端子307と第1の端子311との間に電気的に接続される。いくつかの実施形態では、コイル314は、第1の端子、第2の端子、および中心タップを備えることができる。このような実施形態では、コイルの第1の端子は、出力端子307を形成することができ、または出力端子307を形成する導電線に接続することができる。中心タップは、第1の巻線305の第1の端子311を形成することができ、コイル314の第2の端子は、第1の巻線305の第2の端子309を形成することができる。
装置300は、接地および/または第2の入力端子302に電気的に接続された第2の出力端子308をさらに備える。第1の出力端子307および第2の出力端子308は、変更後の制御信号を出力するように構成された出力部205を形成する。
AC成分を有する制御信号が、入力端子301と302との間に付与される場合、制御信号は、共振器201の電気振動を励起させることができ、キャパシタ304は交互に充電、放電され、第1の巻線305を通る電流のアンペアが、交互に増減する。第1の巻線305と第2の巻線310との誘導結合により、第1の巻線305を通る電流を変化させ、それにより、第1の巻線305の第1の出力端子307と第1の端子311との間に電圧を誘導させることができる。
誘導法則に従って、第1の巻線305の第1の出力端子307と第1の端子311との間の電圧は、第1の巻線305を通る電流の微分に概して比例する。第1の巻線305を通る電流は、キャパシタ304の両端子間の電圧の微分を表す。したがって、およそ180度の位相シフトが、第2の巻線310で誘導される電圧とキャパシタ304の両端子間の電圧との間で得られる。
コイル314の第2の巻線310および入力端子301、302に接続されたシステムコントローラ206は、出力端子307と308との間に電気的に直列接続されるため、出力端子307と308との間の電圧は、入力端子301と302との間に付与された制御信号の電圧と第2の巻線310で誘導された電圧との和におおよそ等しい。第2の巻線310で誘導される電圧とキャパシタ304の両端子間の電圧との間にはおよそ180度の位相シフトがあるため、出力端子307と308との間の電圧は、入力端子301と302との間に印加された電圧と、キャパシタ304の両端子間の電圧との差を表す。キャパシタ304の両端子間の電圧は、制御信号に対する共振器201の応答を表す。したがって、制御信号に対する共振器201の応答を表す信号を制御信号から減算したものが得られる。
いくつかの実施形態では、第1の巻線305の巻き数および第2の巻線310の巻き数は、実質的に等しくてよい。他の実施形態では、第1の巻線305の巻き数および第2の巻線310の巻き数は、互いに異なってもよい。第2の巻線314の巻き数と第1の巻線305の巻き数との比は、制御信号から減算される制御信号に対する共振器201の応答を表す信号の振幅に影響を及ぼし得る。第2の巻線310の巻き数と第1の巻線305の巻き数との比が大きいほど(小さいほど)、制御信号から減算される信号の振幅が大きく(小さく)なり得る。
第1の巻線305、キャパシタ304、および抵抗303によって形成された共振器201は、第1の巻線305のインダクタンス、キャパシタ304の静電容量、および抵抗の抵抗率のうちの少なくとも1つを変更することによって調整することができる。第1の巻線305のインダクタンスを変更するには、コア312を貫通する、第1の巻線305を通る電流によって発生する磁束の割合を、例えば、コア312またはコア312の部分をコイル314に対してシフトさせることによって変更することができる。キャパシタ304の静電容量の変更を可能にするには、キャパシタ304は、可変キャパシタ、例えば、回転キャパシタ(rotary capacitor)または容量ダイオードを含むことができる。抵抗303の抵抗率の変更を可能にするには、抵抗303は、可変抵抗、例えば、電位差計を含むことができる。
本発明は、第1の巻線305のインダクタンスおよびキャパシタ304の静電容量の両方が可変である実施形態に限定されない。いくつかの実施形態では、第1の巻線305のインダクタンスおよびキャパシタ304の静電容量のうちの一方のみが可変である。例えば、第1の巻線305のインダクタンスは可変であってよく、キャパシタ304の静電容量は固定であってよい。
共振器201の応答周波数は、第1の巻線305のインダクタンスおよびキャパシタ304の静電容量のうちの少なくとも一方を変更することによって調整することができる。抵抗303の抵抗率を変更することにより、共振器201のQ因子を制御できるように、共振器201の振動の減衰を制御することが可能であり得る。したがって、共振器201の周波数および/またはQ因子は、より詳細に後述するように、システム209の少なくとも1つの弾性振動モードを表すように、調整することができる。
装置300のさらなる特徴は、図2を参照して上述した装置200の特徴に対応し得る。
本発明のさらなる実施形態について図4を参照して説明する。
図4は、可動構成要素と、可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる制御信号を変更する装置400を示す。
装置400は、第1の共振器201と、第2の共振器202と、入力部203と、減算器204と、出力部205とを備える。
入力部203は、第1の入力端子455と、図2を参照して上述したシステムコントローラ206と同様に、アナログ制御信号を提供するように構成されたシステムコントローラに装置400を接続する第2の入力端子456とを備えたコネクタを備えることができる。出力部205は、図2を参照して上述した増幅器207と同様に、制御されるシステムのアクチュエータに接続された増幅器に装置400を接続する、第1の出力端子457と第2の出力端子458を含むコネクタを備えることができる。したがって、アクチュエータは、出力部205によって出力された信号に従って動作することができる。
第1の共振器201は、差動増幅器470、第1の積分器471、および第2の積分器472を備える。
差動増幅器470は、オペアンプ401を備える。オペアンプ401の逆相入力は、抵抗420を介して第1の入力端子455に接続されると共に、抵抗406を介して第2の積分器472の出力に接続される。オペアンプ401の非逆相入力は、可変抵抗421を介して接地接続されると共に、抵抗404を介して第1の積分器471の出力に接続される。抵抗405は、オペアンプ401の出力とオペアンプ401の逆相入力との間に接続されて、帰還を提供する。
抵抗404、405、406は、おおよそ等しい抵抗率を有することができる。いくつかの実施形態では、抵抗404、405、406のそれぞれは、約50キロオームの抵抗率を有することができる。可変抵抗421は電位差計を含むことができる。いくつかの実施形態では、可変抵抗421は、約0キロオーム〜約100キロオームの範囲内で可変の抵抗率を有することができる。
可変抵抗421および抵抗404は、分圧器を形成し、オペアンプ401の非逆相入力に印加される電圧は、U471(R404+R421)におおよそ等しく、R404およびR421は、抵抗404および421のそれぞれの抵抗率であり、U471は、第1の積分器471の出力電圧である。
抵抗405、406、420の抵抗率がおおよそ等しい実施形態では、おおよそ
という差動増幅器470の出力電圧U470が得られ、式中、UCSは、入力部203の端子455と456との間に付与されたコマンド信号の電圧であり、U472は、第2の積分器471の出力電圧である。
第1の積分器471は、オペアンプ402、差動増幅器470の出力とオペアンプ402の逆相入力との間に接続された可変抵抗409、およびオペアンプ402の出力とオペアンプ402の逆相入力との間に接続されたキャパシタ407を備える。オペアンプ402の非逆相入力は、電気的に接地接続される。いくつかの実施形態では、キャパシタ407は、約1ナノファラデーの静電容量を有することができ、抵抗409の抵抗率は、約0キロオーム〜約200キロオームの範囲内で可変であることができる。
第1の積分器471の出力電圧U471は、

におおよそ等しく、式中、R409は抵抗409の抵抗率であり、C407はキャパシタ407の静電容量である。
第2の積分器472は、オペアンプ403、オペアンプ403の逆相入力と第1の積分器471の出力との間に接続された抵抗415、およびオペアンプ403の出力とオペアンプ403の逆相入力との間に接続されたキャパシタ408を備える。いくつかの実施形態では、キャパシタ408は、約1ナノファラデーの静電容量を有することができ、抵抗415は、約22.1キロオームの抵抗率を有することができる。
第2の積分器472の出力電圧U472は、

におおよそ等しく、式中、R415は抵抗415の抵抗率であり、C408はキャパシタ408の静電容量を示す。
式(2)および式(3)を式(1)に代入することにより、
が得られる。
式中、

および
である。
したがって、差動増幅器470の出力電圧U407は、少なくとも近似的に、制御信号UCSによって励起した高調波減衰共振器の移動の式によって与えられる。
したがって、差動増幅器470の出力電圧U407は、制御信号UCSに対する第1の共振器201の応答を表し、第1の共振器201の応答周波数ならびに減衰定数およびQ因子のそれぞれは、可変抵抗409、421を調整することによって調整することができる。
第1の共振器201と同様に、第2の共振器202も、差動増幅器480、第1の積分器481、および第2の積分器482を備える。差増増幅器480は、オペアンプ428、抵抗452、433、432、431、および451を備え、抵抗451は可変であることができる。第1の積分器481は、オペアンプ429、可変抵抗436、およびキャパシタ434を備える。第2の積分器482は、オペアンプ430、抵抗442、およびキャパシタ435を備える。
第2の共振器202の差増増幅器480、第1の積分器481、および第2の積分器482の特徴は、第1の共振器201内の差動増幅器470、第1の積分器471、および第2の積分器472の特徴に対応することができる。したがって、差増増幅器408の出力電圧は、制御信号UCSに対する第2の共振器202の応答を表すことができ、差動増幅器480の出力電圧は、可変抵抗451、436の抵抗率を変更することによって応答周波数およびQ因子を調整することができる高調波減衰共振器の移動の式によって与えることができる。
いくつかの実施形態では、抵抗442の抵抗率は、抵抗415の抵抗率と異なることができる。例えば、抵抗442の抵抗率は、約47.5キロオームであることができ、抵抗415の抵抗率は約22.1キロオームであることができる。第2の共振器202の他の抵抗の抵抗率およびキャパシタの静電容量は、第1の共振器201の対応する構成要素の抵抗率およびキャパシタにおおよそ等しくてよい。
可変抵抗409の抵抗率を変更することにより、第1の共振器201の応答周波数は、第1の周波数範囲内で変化することができる。可変抵抗436の抵抗率を変更することにより、第2の共振器202の応答周波数は、抵抗415、442の抵抗率が異なることにより、第1の周波数範囲と異なることができる第2の周波数範囲内で変化することができる。したがって、第1の共振器201および第2の共振器202のすべての回路要素が等しい実施形態と比較して、より広い範囲の周波数が第1の共振器201および第2の共振器202によってカバーすることができる。
減算器204は、オペアンプ447を備える。抵抗448は、オペアンプ447の出力とオペアンプ447の逆相入力との間に帰還を提供する。抵抗411、412、438、439、および450は、オペアンプ447の非逆相入力に接続され、抵抗450は、オペアンプ447の非逆相入力と入力部203の第1の入力端子455との間に接続される。減算器204は、オペアンプ447の逆相入力に接続された抵抗418、419、445、446をさらに備える。さらなる抵抗449が、オペアンプ447の非逆相入力と接地との間に接続される。
いくつかの実施形態では、抵抗449、450の抵抗率は実質的に等しくてよい。さらに、抵抗411、412、438、439、448、418、419、445、446の抵抗率は実質的に等しくてよい。いくつかの実施形態では、抵抗449、450は約20キロオームの抵抗率を有することができ、抵抗411、412、438、439、448、418、419、445、446は、約10キロオームの抵抗率を有することができる。
減算器204の出力電圧は、一方では、入力部203の入力端子455と456との間に付与された制御信号の電圧と、抵抗411、412、438、439に印加された電圧との和と、他方では、抵抗418、419、445、446に印加された電圧との和との差分に対応し、電圧は、減算器204の抵抗の抵抗率によって決まる係数を使用して重み付けすることができる。
いくつかの実施形態では、装置400は、共振器201、202の出力信号の振幅および位相を調整する、共振器201、202のそれぞれに接続された調整部473をさらに備えることができる。
調整部は、第1の平衡回路490および第2の平衡回路491を備える。第1の平衡回路は電位差計413を備える。電位差計413のタップは接地接続される。電位差計413の端子は、抵抗410、414を介して差動増幅器470の出力に接続される。抵抗410に接続された電位差計413の端子は、減算器204の抵抗411にさらに接続される。抵抗414に接続された電位差計413の端子は、減算器204の抵抗419にさらに接続される。
抵抗410および抵抗410に接続された端子とタップとの間の電位差計413の部分は、第1の分圧器を形成し、その出力電圧は、減算器204の抵抗411に印加される。抵抗414および抵抗414に接続された端子とタップとの間の電位差計413の部分は、第2の分圧器を形成し、その出力電圧は、減算器204の抵抗419に印加される。
抵抗411は、減算器204のオペアンプ447の非逆相入力に接続されるため、第1の分圧器によって出力される差動増幅器470の出力電圧の部分が、コマンド信号に加算され、抵抗419はオペアンプ447の逆相入力に接続されるため、第2の分圧器によって出力された差動増幅器470の出力電圧の部分は、コマンド信号から減算される。差動増幅器470の出力電圧のいずれの部分がより大きいかに応じて、差増増幅器470の出力電圧に比例する電圧をコマンド信号から減算し、またはコマンド信号に加算することができる。
いくつかの実施形態では、抵抗410、414は、約1.5キロオームの抵抗率を有することができ、電位差計413は、約5キロオームの総抵抗率を有することができ、これは、タップを移動させることによって2つの部分に分けることができる。
第2の平衡回路491は、抵抗416、453、およびタップが接地接続された電位差計417を備える。電位差計のタップと抵抗416に接続された電位差計417の端子との間の電位差計417の部分が、第1の積分器471の出力電圧の部分を減算器204の抵抗412に印加するように構成された第3の分圧器を形成する。タップと抵抗453に接続された電位差計417の端子との間の電位差計417の部分が、第4の分圧器を形成し、第4の分圧器の出力電圧は、減算器204の抵抗418に印加される。第2の平衡回路491のさらなる特徴は、第1の平衡回路490の特徴に対応することができる。したがって、電位差計417を調整することにより、第1の積分器402の出力電圧に比例する電圧をコマンド信号に加算またはコマンド信号から減算することができる。
第1の積分器471の出力電圧は、差動増幅器470の出力電圧に対して約90度の位相シフトを有することができる。フーリエ空間において、第1の積分器471によって実行される積分は、1/(ωj)との乗算に対応し、ここで、ωは角振動数を示し、jは虚数単位を示す。したがって、複素数と差動増幅器470の出力電圧との積を、入力部203に付与されたコマンド信号から減算することができ、複素数の振幅および位相は、電位差計413、417の調整によって制御することができる。
調整部473は、第3の平衡回路492および第4の平衡回路493をさらに備えることができる。第3の平衡回路492は、抵抗437、441および電位差計440を備える。第4の平衡回路493は、抵抗443、454、および電位差計444を備える。第3の平衡回路492は、第2の共振器202の差動増幅器480の出力に接続され、第4の平衡回路493は、第2の共振器202の第1の積分器481に接続される。第3の平衡回路492および第4の平衡回路493のさらなる特徴は、第1の平衡回路490および第2の平衡回路491の特徴に対応することができる。
したがって、複素数と第2の共振器202の差動増幅器480の出力電圧との積を、入力部203に付与されたコマンド信号から減算することができ、複素数の振幅および位相は、電位差計440、444の調整によって制御することができる。
したがって、調整部473は、信号を減算器204によってコマンド信号から減算する前に、コマンド信号に対する共振器201、202の応答を表す信号の振幅および位相の調整を可能にする。
いくつかの実施形態では、装置400は、減算器204の出力に接続された低域フィルタ494をさらに備えることができる。低域フィルタは、直列接続された可変抵抗427および抵抗426と、減算器204から離れた抵抗426の端子と接地との間に接続されたキャパシタ424とを備えることができる。いくつかの実施形態では、抵抗426は、約1キロオームの抵抗率を有することができ、可変抵抗は、約0キロオーム〜約100キロオームの範囲内で調整可能な抵抗率を提供するように構成可能である。キャパシタ424は、約10nFの静電容量を有することができる。
低域フィルタ494は、コマンド信号の高周波成分を低減することが可能である。いくつかの用途では、システム209は、ユニット400内の仮想共振器の数よりも多くの振動モードを有し得る。そのため、この低域フィルタは、システム209の弾性振動をさらに低減するのに役立つことができる。
いくつかの実施形態では、バッファ増幅器495を低域フィルタ494の出力と出力部205の第1の出力端子457との間に接続することができる。第2の出力端子458を接地接続することができる。バッファ増幅器495は、オペアンプ404および抵抗422、423を備えることができる。抵抗423は、オペアンプ404の出力とオペアンプ404の逆相入力との間に接続することができ、それにより、帰還を提供し、抵抗422は、オペアンプ404の逆相入力と接地との間に接続することができる。オペアンプ404の非逆相入力は、低域フィルタ494に接続することができる。いくつかの実施形態では、抵抗422の抵抗率は、実質的に無限であることができ、抵抗423の抵抗率は約0であることができる。こういった実施形態のうちのいくつかでは、抵抗422を省き、抵抗423を導電線の形態で提供することができる。したがって、バッファ増幅器495は、約1の利得を有する非反転増幅器であることができる。バッファ増幅器495は、装置400の出力インピーダンスの低減に役立つことができる。他の実施形態では、抵抗422、423は、有限の抵抗率値を有する。このような場合、バッファ増幅器495は、アクチュエータ208の異なる信号レベルに構成することができる非反転増幅器であることができる。このような実施形態では、抵抗422、423のそれぞれは、約10キロオームの抵抗率を有することができる。
本発明は、装置400が低域フィルタ494およびバッファ増幅器495を備える実施形態に限定されない。他の実施形態では、低域フィルタ494およびバッファ増幅器495のうちの一方または両方を省くことができる。
本発明は、装置400が上述した調整部473を備える実施形態に限定されない。いくつかの実施形態では、調整部473を省くことができ、差動増幅器470の出力を減算器204の抵抗418、419のうちの一方に接続することができる。このような実施形態では、抵抗418、419のうちのもう一方および抵抗412、419を省くことができる。同様に、差動増幅器480の出力は、減算器204の抵抗445、446のうちの一方に接続することができる。抵抗445、446のうちのもう一方および抵抗438、439は省くことができる。したがって、装置400のより単純な構成を得ることができる。
さらなる実施形態では、装置400は、上述した調整部473よりも単純な構成を有する調整部を備えることができる。例えば、いくつかの実施形態では、第2の平衡回路491および第4の平衡回路493、ならびに抵抗412、418、439、445は省くことができる。このような実施形態では、装置400の調整部は、第1の平衡回路490および第3の平衡回路492を備えることができる。したがって、コマンド信号から減算される、コマンド信号に対する第1の共振器201および第2の共振器202の応答を表す信号の振幅は、平衡回路490、491によって制御することができ、その一方で、共振器201、202の応答を表す信号の位相の調整は省くことができる。
さらに、本発明は、装置400が2つの共振器201、202を備える実施形態に限定されない。いくつかの実施形態では、共振器201、202のうちの一方は省くことができる。さらなる実施形態では、共振器201、202の構成と同様の構成をそれぞれ有する3つ以上の共振器、ならびにコマンド信号に対する共振器の応答を表す信号の振幅および位相を調整する、平衡回路490、491、492、493と同様の平衡回路を提供することができる。
装置400のさらなる特徴は、図2を参照して上述した装置200の特徴に対応することができる。
図5は、本発明による装置の調整に使用することができる構成500の概略図を示す。構成500は、例えば、図2、図3、および図4を参照して上述した装置200、300、および400の調整に使用することができる。
構成500は、可動構成要素210と、可動構成要素210を移動させるように構成されたアクチュエータ208とを備えるシステム209を備える。いくつかの実施形態では、システム209は、図1を参照して上述した機器100の近接場測定ユニット130を備えることができる。アクチュエータ208は、近接場測定ユニット130のアクチュエータ132の形態で提供することができ、可動構成要素210は、ホルダ131および測定プローブ160を備えることができる。他の実施形態では、測定プローブ160は、近接場ユニットを備える必要がない。例えば、測定プローブ160は、上述したように、原子間力顕微鏡法または走査トンネル顕微鏡法を実行するように構成することができる。
構成500は、コマンド信号を提供するように構成されたシステムコントローラ206と、システムコントローラ206によって提供されたコマンド信号に従ってアクチュエータ132を動作させるための、システムコントローラ206によって提供されたコマンド信号を増幅するように構成された増幅器207とをさらに備える。コマンド信号の電圧が可動構成要素210の所望の移動を表す、システムコントローラ206がアナログ信号の形態のコマンド信号を提供する実施形態では、増幅器207は、増幅されたコマンド信号の電圧範囲が、例えば、適度に大きな動作電圧を必要とする圧電アクチュエータであることができるアクチュエータ132の動作範囲に合うように、コマンド信号の電圧を増幅するように構成することができる。さらに、増幅器207の出力は、システムコントローラ206の出力よりも小さなインピーダンスを有することができる。
構成500は、アクチュエータ132の動作に応答して、可動構成要素210の少なくとも一部分の移動を測定するように構成された振動計501をさらに備える。例えば、振動計501は、測定プローブの測定先端部505の移動を測定するように構成することができる。いくつかの実施形態では、振動計501は、光線502を、移動を測定すべき可動構成要素210の部分に向け、そこから反射された光から、可動構成要素210のその部分の移動を測定するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、振動計501は、既知のレーザ振動計、例えば、センサヘッドOFV−503および独国ヴァルトボロン(Waldbronn)のPolytec GmbHから入手可能な速度デコーダVD−01が備えられたコントローラOFV−5000を備えることができる。
いくつかの実施形態では、振動計501は、移動が測定される可動構成要素の部分の速度を表す信号を出力するように構成することができる。このような実施形態では、振動計501の出力信号は積分器503に供給して、可動構成要素210の部分の位置を表す信号を生成することができる。
構成500は、積分器503の出力信号、振動計501の出力信号、システムコントローラ206によって提供されるコマンド信号、および増幅器207の出力電圧のうちの少なくとも1つを解析するように構成された解析器504をさらに備える。いくつかの実施形態では、解析器504は、デジタルオシロスコープを備えることができる。デジタルオシロスコープは、積分器206の出力信号のフーリエ変換を実行するように構成することができ、かつコマンド信号および増幅器207の出力電圧のフーリエ変換を実行するように構成することもできる。したがって、コマンド信号の周波数スペクトル、増幅器207の出力電圧、および可動構成要素210の部分の移動を表す積分器206の出力信号を得ることができる。さらに、デジタルオシロスコープは、制御信号、増幅器207の出力電圧、ならびに可動構成要素210の位置および/または速度の時間的な発展を表す曲線を表示するように構成することができる。
図2、図3、および図4を参照して上述した装置200、300、400の共振器201、202を調整するために、所定の制御信号を提供することができる。いくつかの実施形態では、制御信号は、所望の距離ステップでの可動構成要素の所望の移動を表す矩形信号を含むことができる。例えば、矩形信号は、図2の下に向かっての所望の距離分の測定プローブ160の移動を表すことができ、これは、測定機器100を使用する際に、試料101の表面に測定プローブ160を接近させることによって行われ得る。しかし、本発明は、制御信号が矩形信号である実施形態に限定されない。他の実施形態では、制御信号は異なる形状を有してもよい。
アクチュエータ132は、制御信号に従って動作する。これは、制御信号を増幅器207に供給することによって行うことができ、アクチュエータ132の動作に応答する可動構成要素210または可動構成要素210の構成要素の移動が測定される。
図6は、コマンド信号(曲線603)、増幅器207の出力信号(曲線604)、測定先端部505の位置(曲線605)、および測定先端部の速度(曲線606)の時間的な発展を表す曲線を示す概略図を示す。横座標軸601は、ミリ秒単位で測定された時間を表し、縦座標軸602は、上述した数量を表す。検討の便宜を図り、曲線603〜606のうちのいくつかは、座標軸602の方向において互いにシフトされ、リスケーリングされている。
コマンド信号を示す曲線603は、測定先端部505の位置の所望の変更に対応する段差を含む。コマンド信号は、変更されずに増幅器207に供給されるため、アクチュエータ132に供給された増幅器207の出力を表す曲線604は、コマンド信号を表す曲線603と同様である。
コマンドの信号の段差時である、増幅器207の出力がアクチュエータ132に供給されたとき、コマンド信号の段差が可動構成要素の位置の急激な変更に対応するため、可動構成要素210、特に測定先端部505は比較的大きな加速を受け得る。可動構成要素210の加速は、測定先端部505の位置および速度のそれぞれを示す曲線605、606から分かるように、可動構成要素210の弾性振動を励起させることができる。弾性振動は、異なる周波数、振幅、位相、および減衰特性を有し得るシステム209の1つまたは複数の弾性振動固有モードが重ね合わせられたものを含み得る。仮にシステムの1つのみの弾性振動モードが励起した場合に得られる測定先端部505の移動は、減衰正弦波振動におおよそ対応することができるが、2つ以上の弾性振動モードが重ね合わせられると、図6に概略的に示すように、非正弦波弾性振動が生じ得る。
図7では、曲線703は、図6に示される曲線605のフーリエ変換によって得ることができる、測定先端部505の弾性振動のスペクトルを概略的に示す。横座標軸701は、ヘルツ単位の周波数を示し、対数尺度が使用される。縦座標軸702は振幅を示す。曲線704は、適宜調整された本発明による装置がシステムコントローラ206と増幅器207との間に接続された場合に得られるシステム209の弾性振動のスペクトルを示す。曲線705は、適宜調整された本発明による装置によって出力された信号の振幅と、周波数の関数として装置に入力された信号の振幅との比を示す。曲線704、705についてより詳細に以下に説明する。
システム209の弾性振動のスペクトル703は、段差を含む矩形コマンド信号に応答して得られる弾性振動のフーリエ変換によって得る必要がない。他の実施形態では、アクチュエータ132は、正弦波制御信号に従って動作することができ、測定先端部505の弾性振動の振幅は、正弦波制御信号の周波数の関数として測定することができる。これは、スペクトル705をより精密に得るのに役立つことができる。
スペクトル703は、複数のピークを含む。各ピークは、システム209の1つの弾性振動固有モードに対応する。座標軸702に沿ったピークの位置は、システムの各弾性振動モードの周波数に対応し、ピークの半値全幅は、各弾性振動モードのQ因子を表す。例えば、ピーク706は、約2キロヘルツの共振周波数および約10のQ因子を有する弾性振動モードを表す。したがって、システム209の弾性振動モードの共振周波数およびQ因子は、周波数帯域709から決定することができる。
システム209の弾性振動モードは、システム209の構造的な特徴である。これらは、例えば、システム209の寸法、形状、質量分布、および材料に依存し得る。したがって、システム209が実質的に変更ないままである限り、またはわずかな程度のみ変更される限り、周波数およびQ因子等のシステム209の弾性振動モードの属性は、実質的に一定のままであり得る。
システム209の決定された弾性振動モードに基づいて、本発明による装置200、300、400の共振器201、202は、各共振器201、202がシステム209の少なくとも1つの弾性振動モードを表す振動モードを有するように調整することができる。
装置が、図3を参照して上述した装置300の特徴を備える実施形態では、装置300の共振器201は、抵抗303の抵抗率、コイル314の第1の巻線305のインダクタンス、および/またはキャパシタ304の静電容量を変更することによって調整することができる。装置が、図4を参照して上述した装置400の特徴を備える実施形態では、共振器201、202は、可変抵抗409、421、436、451の抵抗率を変更することによって調整することができる。装置が、図2を参照して上述したように、デジタルフィルタ回路を備える実施形態では、デジタルフィルタ回路の仮想共振器の形態で提供される共振器201、202は、デジタルフィルタ回路を適宜プログラミングすることによって調整することができる。
いくつかの実施形態では、共振器201、202のそれぞれは、共振器201、202のそれぞれの共振周波数が、システム209の弾性振動モードの周波数におおよそ等しく、かつ共振器201、202のそれぞれのQ因子が、システム209の各弾性振動モードのQ因子におおよそ等しくなるように調整することができる。
いくつかの実施形態では、共振器201、202のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の共振器のそれぞれが、2つ以上の弾性振動モードを含む周波数帯域内に共振周波数を有すると共に、周波数帯域の幅以上の帯域幅を有するように調整することができる。
例えば、図7において、曲線703は、境界が破線707、708によって示された周波数帯域709内にピーク706に隣接する複数のピークを含む。共振器201、202のうちの一方、例えば、共振器201は、周波数帯域709内に周波数を有するように調整することができる。例えば、共振器201の共振周波数は、ピーク706の周波数におおよそ等しくなるように調整することができる。共振器201のQ因子は、共振器201の帯域幅が周波数帯域709の幅以上であるように調整することができる。当業者には既知のように、共振器の帯域幅は、共振器のQ因子の反比例することができる。したがって、共振器201の帯域幅は、共振器のQ因子を低減することによって増大させ、共振器のQ因子を増大させることによって低減することができる。
曲線703は、境界が破線710、712によって示される周波数帯域712内に、システム209の弾性振動モードに対応する複数のピークをさらに含む。共振器201、202のうちの一方、例えば、共振器202は、周波数帯域712内に共振周波数を有すると共に、周波数帯域712の幅以上の帯域幅を有するように調整することができる。
いくつかの実施形態では、システム209の弾性振動モードのうちの1つまたは複数、例えば、比較的大きな振幅を有する弾性振動モードを、各共振器の周波数およびQ因子が1つまたは複数の弾性振動モードのうちの1つの共振周波数およびQ因子におおよそ等しくなるように、装置200、300、400の共振器を調整することによって考慮に入れることができる。さらに、弾性振動モード、例えば、比較的小さな振幅を有する弾性振動モードを、各共振器が、2つ以上の弾性振動モードを含む周波数帯域内の周波数を有すると共に、周波数帯域の帯域幅以上の帯域幅を有するように、装置200、300、400の他の共振器を調整することによって考慮に入れることができる。したがって、装置200、300、400の共振器の数は、システム209の各弾性振動モードが個々の共振器によって表される実施形態と比較して低減することができ、システム209のとくに顕著な弾性振動モードは、個々の共振器を使用してモデリングすることによって精密に考慮に入れることができる。
共振器201、202の周波数およびQ因子に加えて、共振器201、202の出力信号の振幅および/または位相を調整することができる。図4を参照して上述した装置400では、これは、調整部473の電位差計413、417、440、444を調整することによって行うことができる。共振器201、202が、デジタルフィルタ回路によって提供される仮想共振器の形態で提供される実施形態では、これは、デジタルフィルタのパラメータを調整することによって行うことができる。
共振器201、202の出力信号の振幅および/または位相を調整するために、本発明による装置200、400は、システムコントローラ206と増幅器207との間に接続することができ、コマンド信号が装置200、400に供給されたとき、および装置200、400の出力信号が増幅器207に供給されたときに得られる可動構成要素210の移動のスペクトルを、例えば、解析器504によって表示することができる。その後、共振器201、202の出力信号の振幅および位相は、スペクトルのピークの高さが低減されるように調整することができる。
図7では、曲線705は、図4を参照して上述した構成を有する装置400によって出力される信号の周波数成分の振幅と、装置400に入力されたコマンド信号の周波数成分の振幅と比を示す。共振器201、202の周波数およびQ因子ならびに共振器201、202の出力信号の振幅および位相は、共振器201、202のうちの一方が、周波数帯域709内の周波数によって励起し、共振器201、202のうちのもう一方が、周波数帯域712内の周波数によって励起するように調整された。曲線705は、周波数帯域709、712のロケーションにおいて最小を有し、これは、周波数帯域709、712内のコマンド信号の周波数の抑制を表す。
図7のピーク706は、装置400によって変更されたコマンド信号に従ってのアクチュエータ132の動作後に得られた測定先端部505の移動の周波数スペクトルを示す。ピーク706と比較して、システム209の弾性振動モードを表すピークの振幅が低減され、これは、システム209の弾性振動の励起の低減を示す。
図8は、コマンド信号がアクチュエータ132に供給される前に、コマンド信号が装置400に従って変更される実施形態において得られたコマンド信号(曲線803)、増幅器207の出力信号(曲線804)、測定先端部505の位置(曲線805)、および測定先端部の速度(曲線806)の時間的な発展を表す曲線を示す概略図800を示す。横座標軸801は、ミリ秒単位で測定された時間を表し、縦座標軸802は、上で識別された座標を表す。検討の便宜を図り、曲線803〜806のうちのいくつかは、座標軸802の方向において互いにシフトされ、リスケーリングされている。
図6に示される曲線603と同様に、曲線803は、コマンド信号が、所定の距離分の可動構成要素の所望の移動に対応する段差を含むことを示す。装置400によるコマンド信号の変更により、アクチュエータ132に供給された信号を示す曲線804の形状は、コマンド信号の形状と異なる。曲線805、806を曲線605、606と比較することで、装置400の使用により、システム209の振動を抑制することができること、および可動構成要素210が、装置400がない場合よりも所望の位置に素早く接近することができることが分かる。より具体的には、装置400により、270μs後に可動構成要素210の所望の位置に±20%以内で到達することができ、1.7ms後に±5%以内に到達することができる。
したがって、装置400は、フィードバックループを必要とせずに、フィードフォワード構成において、システム209の可動構成要素210の位置決めの精度を向上させることができる。
本発明の他の実施形態による装置、例えば、図4を参照して上述した装置300または図2を参照して上述したデジタルフィルタ回路が、図4を参照して上述した装置400に代えて使用される場合でも、同様の結果を得ることができる。
L1、L2、L4、L41・・・光軸、100・・・機器、101・・・ワークピース、102・・・テーブル、103・・・相対移動ユニット、110・・・光学観測ユニット、111・・・対物レンズ、112、134、136・・・ハーフミラー、113・・・カメラ、114・・・光源、130・・・近接場測定ユニット、131・・・ホルダ、132・・・アクチュエータ、135・・・レーザ源、137・・・ミラー、138・・・光子検出器、139・・・復調器、140・・・駆動コントローラ、160・・・表面性状測定プローブ、200、300、400、500・・・装置、201・・・第1の共振器、202・・・第2の共振器、203・・・入力部、204・・・減算器、205・・・出力部、206・・・システムコントローラ、207・・・増幅器、208・・・アクチュエータ、209・・・システム、210・・・可動構成要素、301、455・・・第1の入力端子、302、456・・・第2の入力端子、303、404、405、406、410、411、412、414、415、416、418、419、420、422、423、426、431、432、433、437、438、439、441、442、443、445、446、448、449、450、452、453、454・・・抵抗、304、407、408、436・・・キャパシタ、305・・・第1の巻線、306・・・第2の端子、307、457・・・第1の出力端子、308・・・第2の出力端子、309・・・第2の端子、310・・・第2の巻線、311・・・第1の端子、312・・・コア、314・・・コイル、401、402、403、404、428、429、430、447・・・オペアンプ、409、421、427、435、436、451・・・可変抵抗、413、417、440、444・・・電位差計、470、480・・・差動増幅器、471、481・・・第1の積分器、472、482・・・第2の積分器、473・・・調整部、490・・・第1の平衡回路、491・・・第2の平衡回路、492・・・第3の平衡回路、493・・・第4の平衡回路、494・・・低域フィルタ、495・・・バッファ増幅器、501・・・振動計、502・・・光線、503・・・積分器、504・・・解析器、505・・・測定先端部、601、701、801・・・横座標軸、602、702、802・・・縦座標軸、603〜606、703〜705、803〜806・・・曲線、706・・・ピーク、709、712・・・周波数帯域

Claims (15)

  1. 可動構成要素と、前記可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる方法であって、
    前記可動構成要素の所望の移動を表す制御信号を提供すること、
    前記制御信号を1つまたは複数の共振器に供給することであって、前記1つまたは複数の共振器のそれぞれは、前記システムの少なくとも1つの弾性振動モードを表す振動モードを有する、供給すること、
    前記制御信号から、前記制御信号に対する前記1つまたは複数の共振器の応答を表す1つまたは複数の信号を減算することにより、前記制御信号を変更すること、および
    前記変更後の制御信号に従って前記アクチュエータを動作させること
    を含む、方法。
  2. 前記共振器のそれぞれの出力信号の振幅および位相のうちの少なくとも一方を調整して、前記共振器のそれぞれの調整済み出力信号を生成し、前記調整済み出力信号を前記制御信号から減算して、前記変更後の制御信号を生成すること
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つは、前記弾性振動モードのそれぞれ1つの共振周波数に等しい共振周波数を有するように調整される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記1つまたは複数の共振器のうちの前記少なくとも1つは、前記弾性振動モードのそれぞれ1つのQ因子に等しいQ因子を有するように調整される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記1つまたは複数の共振器のうちの前記少なくとも1つは、前記弾性振動モードのうちの2つ以上を含む周波数帯域内の共振周波数を有すると共に、前記周波数帯域の幅以上の帯域幅を有するように調整される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記システムの1つまたは複数の弾性振動モードの周波数およびQ因子のうちの少なくとも一方を測定することをさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 可動構成要素と、前記可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを作動させる制御信号を変更する装置であって、
    前記システムの少なくとも1つの弾性振動モードを表す振動モードを有するようにそれぞれ調整可能な1つまたは複数の共振器と、
    前記制御信号を受信し、前記制御信号を前記1つまたは複数の共振器に供給するように構成された入力部と、
    前記制御信号から、前記制御信号に対する前記1つまたは複数の共振器の応答を表す1つまたは複数の信号を減算することにより、変更後の制御信号を生成するように構成された減算器と、
    前記変更後の制御信号を出力するように構成された出力部と
    を備える、装置。
  8. 前記1つまたは複数の共振器のそれぞれは、アナログ共振器回路を含む、請求項7に記載の装置。
  9. 前記1つまたは複数の共振器のそれぞれは、デジタルフィルタ回路によって提供される仮想共振器を含む、請求項7に記載の装置。
  10. 前記1つまたは複数の共振器のそれぞれから出力信号を受信し、前記出力信号の振幅および位相のうちの少なくとも一方を調整し、前記調整済み出力信号を前記減算器に供給するように構成された調整部をさらに備える、請求項7〜9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記1つまたは複数の共振器のそれぞれは、前記共振器の振動周波数およびQ因子のうちの少なくとも一方を調整する手段を備える、請求項7〜10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 請求項7〜11のいずれか一項に記載の装置の1つまたは複数の共振器を調整する方法であって、
    可動構成要素と、前記可動構成要素を移動させるように構成されたアクチュエータとを備えるシステムを提供すること、
    所定の制御信号に従って前記アクチュエータを動作させること、
    前記アクチュエータの前記動作に応答して、前記可動構成要素の少なくとも一部分の移動を測定すること、
    前記測定された移動に基づいて、前記システムの弾性振動モードを決定すること、
    各共振器が、前記システムの前記弾性振動モードのうちの少なくとも1つの周波数で励起可能なように、前記1つまたは複数の共振器を調整すること
    を含む、方法。
  13. 前記1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つは、前記弾性振動モードのそれぞれ1つの共振周波数に等しい共振周波数を有するように調整される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つは、前記弾性振動モードのそれぞれ1つのQ因子に等しいQ因子を有するように調整される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記1つまたは複数の共振器のうちの少なくとも1つは、前記弾性振動モードのうちの2つ以上を含む周波数帯域内の周波数を有すると共に、前記周波数帯域の幅以上の帯域幅を有するように調整される、請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。
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