JP2010163532A - グラフトポリマーの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セメントの分散性に優れたグラフトポリマーを効率よく製造できる方法を提供する。
【解決手段】不飽和カルボン酸系カルボン酸に由来する特定の構成単位(I)を構成単位として含有する重合体Aとオキシアルキレン基を有する特定のアルコールBとのエステル化反応を行う工程を有するグラフトポリマーの製造方法において、重合体AとアルコールBのエステル化反応途中で、反応系に導入したアルコールBに対する重合体Aの重量比を増加させる。
【選択図】なし

Description

本発明はグラフトポリマーの製造方法及びセメント分散剤に関する。
コンクリート等の水硬性組成物に対して、流動性を付与するためにナフタレン系、メラミン系、アミノスルホン酸系、ポリカルボン酸系等の混和剤(高性能減水剤等)が用いられている。従来から、ポリカルボン酸系混和剤として、アルコキシポリアルキレングリコール構造を有するモノマーを用いた重合体を水硬性組成物用の混和剤として用いることが提案されている。減水剤等の混和剤については、水硬性組成物に対する流動性の付与、流動性の保持性(流動保持性)、硬化遅延の防止など、種々の性能が求められ、ポリカルボン酸系混和剤についてもこうした観点から改善が提案されている。
特許文献1には、材料分離抵抗性が良好で、かつ優れた流動性を有するセメント混和剤の製造方法として、特定のカルボン酸を有する構成単位を必須の構成単位として含有する重合体とアルコキシ(ポリ)アルキレングリコール等のアルコールとを反応させることを特徴とするセメント混和剤の製造方法が開示されている。
特許文献2には、セメント分散剤としてはたらくことが可能であり、同時に硬化を促進し、収縮低減特性および鋼に対する防食特性を有する、新たなカテゴリーの多目的ポリマーの提供を目的として、強酸性触媒の存在下で、500〜20,000の数平均分子量を有する特定のポリアクリル酸もしくはその炭素数1〜5のエステル1モルを、特定の一官能価ポリアルキレングリコール−モノアルキルエーテル0〜0.80モルと反応させることによって得ることができる改質アクリル系ポリマーが開示されている。特許文献2の実施例には、ポリアクリル酸にポリエチレングリコールモノメチルエーテルを滴下添加後165℃に保ち水を除去した後に、さらにポリエチレングリコールモノメチルエーテルを添加することが記載されている。
特開2000−226246号公報 特開2001−11129号公報
特許文献1には、脱水溶剤の使用、減圧や不活性ガスの導入等といった手段により水や副生成物の除去を行えば、エステル化反応の促進が可能であることが記載されているが、こうした工程を含むことは工業的には繁雑な製法となる。また、特許文献2の実施例では、エステル化反応の途中で、さらにポリエチレングリコールモノメチルエーテルを反応系に導入しているが、この理由については言及がない。
本発明の課題は、セメントの分散性に優れたグラフトポリマーを効率よく製造できる方法を提供することである。
本発明は、下記一般式(1)で表される構成単位(I)からなる重合体Aと下記一般式(2)で表されるアルコールBとをエステル化反応させる工程を有するグラフトポリマーの製造方法であって、
重合体AとアルコールBとのエステル化反応の途中で、反応系に導入したアルコールBに対する重合体Aの重量比を増加させる工程を有する、グラフトポリマーの製造方法に関する。
Figure 2010163532
〔一般式(1)中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立して水素原子、メチル基又は−COOX基を表す。Xは、水素原子、一価金属原子、二価金属原子(1/2原子)、アンモニウム基又は有機アンモニウム基を表す。pは0〜2の整数を表す。〕
HO(R4O)q−R5 (2)
〔一般式(2)中、R4Oは炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基の1種又は2種以上の混合物を表し、qはオキシアルキレン基の平均付加モル数であって、3〜300の数を表し、R5は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。〕
また、本発明は、上記本発明の製造方法で得られるグラフトポリマーを含有するセメント分散剤、並びに、該セメント分散剤、水硬性粉体及び水を含有する水硬性組成物に関する。
本発明によれば、セメントの分散性に優れたグラフトポリマーを効率よく製造できる方法が提供される。本発明の製造方法により製造されたグラフトポリマーは、セメント分散剤として好適である。
本発明では、上記一般式(1)で表される構成単位(I)を構成単位として含有する重合体Aと上記一般式(2)で表されるアルコールBとをエステル化反応させる。
一般式(1)で表される構成単位(I)は、不飽和カルボン酸系化合物に由来する構成単位であり、(i)アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸およびこれらの金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等の不飽和モノカルボン酸系化合物、(ii)マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸、およびこれらの金属塩、アンモニウム塩、有機アンモニウム塩等の不飽和ジカルボン酸系化合物、(iii)さらに無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸系化合物の無水物、等の不飽和カルボン酸系化合物に由来する構成単位が挙げられる。これらの中でも不飽和モノカルボン酸系化合物に由来する構成単位が好ましく、特にアクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩に由来する構成単位が好ましい。これらの不飽和カルボン酸系化合物は、1種のみを用いてもあるいは2種以上を併用してもよい。重合体Aは、構成単位(I)以外の構成単位を含んでいても良いが、構成単位の全量中、構成単位(I)の割合は40〜100モル%が好ましく、60〜100モル%がより好ましく、80〜100モル%さらに好ましい。なお、ある化合物(単量体)に由来する構成単位とは、重合体を形成する化合物(単量体)がその直前に記載した化合物(単量体)であることをいう(以下同様)。
重合体Aの重量平均分子量は1000〜100000が好ましく、3000〜60000がより好ましい。この重量平均分子量は、後述の実施例の方法により測定されたものである。
また、アルコールBは、ポリアルキレングリコールのモノエーテルであり、一般式(2)中のR4Oは、炭素数2〜18のオキシアルキレン基であり、炭素数2〜12が好ましく、2〜4が更に好ましい。オキシアルキレン基の平均付加モル数qは、重合体Aとの反応性と分散性能の観点から、3〜300であり、5〜150が好ましく、5〜100がより好ましく、8〜50が更に好ましい。R5の炭素数は、セメント分散性の観点から、1〜30であり、1〜20が好ましく、1〜4がより好ましい。また、R5はアルキル基又はアルケニル基(炭素数2以上)が好ましく、アルキル基がより好ましい。
重合体AとアルコールBの反応は、重合体Aのカルボキシル基の少なくとも一部に対して、アルコールBを直接エステル化するという、いわゆる「ポリマー後エステル化反応」を行うものである。本発明では、重合体AとアルコールBのエステル化反応の途中で、反応系に導入したアルコールBに対する重合体Aの重量比(以下、A/B重量比という)を増加させる。ここでのA/B重量比の増加とは、ある時点(典型的には反応系に最初に重合体AとアルコールBとを導入した時点)におけるA/B重量比と比べて、A/B重量比が増加することである。このようなA/B重量比の増加は、反応系に更に重合体Aを導入する、又は反応系に更に重合体AとアルコールBの両方を導入する(この場合は、当初のA/B重量比よりも数値が大きくなるように両者を導入する)、又はこれらを組み合わせることで達成できる。なかでも、反応系にそれまでに仕込んだ重合体Aとは別に、さらに少なくとも重合体Aを反応系に導入することが好ましい。
本発明では、アルコールBのエステル化反応率が10%以上、好ましくは20モル%以上、より好ましくは30モル%以上、さらに好ましくは40モル%以上、よりさらに好ましくは50モル%以上の時点でA/B重量比を増加させることが、得られるグラフトポリマーのセメント分散性の観点から好ましい。アルコールBの反応率は、NMRによる構造解析等により確認することができる。具体的には、NMRを用いた後述の実施例の方法により確認することができる。本発明では、反応系に最初に導入したアルコールBのエステル化反応率が前記範囲となった場合にA/B重量比を増加させることが好ましい。
本発明では、最終的に反応系に導入される重合体Aの総量のうち、好ましくは0〜90重量%、より好ましくは10〜85重量%、さらに好ましくは20〜80重量%、さらに好ましくは30〜80重量%、よりさらに好ましくは50〜75重量%をはじめに仕込み、残部をA/B重量比を増加させるために追加導入することが好ましい。また、A/B重量比の増加は複数回に分けて行ってもよい。また、重合体Aの反応系への導入、又は重合体A及びアルコールBの反応系への導入を、連続的に行って、A/B重量比を連続的に増加させてもよい。また、これらの反応系への導入を間欠的に行ってもよい。なお、反応系とは、エステル化反応に用いられる全原材料、すなわち、重合体A、アルコールB、その他の単量体、触媒、その他の各種添加剤、反応溶媒等により構成される反応場である。例えば、上記原料が導入されエステル化反応が行われる反応容器内がそれに相当する。
重合体AとアルコールBとをエステル化反応させる際の反応温度は、80〜200℃、さらに100〜150℃が好ましい。よりさらに100〜140℃が好ましい。
重合体AとアルコールBとのエステル化反応に際しては、エステル化触媒、なかでも酸触媒を用いることが好ましい。酸触媒としては、p−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸1水和物、m−キシレンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸、リン酸、塩酸、等が挙げられ、反応系に導入される全ての重合体Aの構成単位(I)100モルに対して1〜50モルの割合で用いることが好ましい。エステル化触媒は、エステル化反応の反応率向上の観点から、A/B重量比の増加操作の際に、追加導入してもよい。
また、重合体AとアルコールBとをエステル化反応させる際の反応時間は、1〜48時間が好ましく、2〜36時間がさらに好ましい。通常、全ての重合体A中のカルボキシル基のエステル化反応率が5%(モル基準)以上、好ましくは10%以上であれば、例えば、セメント分散剤として効果のあるグラフトポリマーが得られることから、本発明では、この反応率となった時点でエステル化反応を停止してもよい。最終的なグラフトポリマーを得るためのアルコールBの反応率の確認も、NMRを用いた後述の実施例の方法により確認することができる。
本発明では、反応系に導入される全ての重合体Aの構成単位(I)と、反応系に導入されるアルコールBとのモル比が、重合体A中の構成単位(I)/アルコールBで、エステル化反応率向上の観点から、50/50〜98/2が好ましく、60/40〜95/5がより好ましく、70/30〜90/10がさらに好ましい。なお、反応系に導入される全ての重合体Aの構成単位(I)のモル数は、反応系に導入される全ての重合体Aの構成単位(I)を構成する全ての単量体のモル数であってもよい。
一般に、重合体AとアルコールBとのエステル化反応では、エステル化反応の進行に伴って、重合体Aの反応点周辺の立体障害が大きくなるため、エステル化反応が阻害され、定量的に反応を進めることが困難となる。しかし、本発明のようにエステル化反応の途中でA/B重量比を増加させる工程を設けることにより、このような問題が無く目的とするグラフトポリマーを効率よく製造することができる。これは、重合体Aを多段階に分けて添加する等、エステル化反応の途中でA/B重量比が増加することにより、反応開始当初、重合体Aに比べて過剰のアルコールBが存在することで反応性が高く、また、反応性が低下してきたときにさらに重合体Aを加えることで、高い反応性を維持することが可能で、反応率が向上するものと考えられる。逆にアルコールBを導入する等して、重合体AとアルコールBとのエステル化反応の途中で、A/B重量比を低減させた場合は、重合体Aの反応点周辺の立体障害がエステル化反応の進行により大きくなるため、アルコールBを増加させても反応性は大きく向上しないと考えられる。また、重合体AとアルコールBとのエステル化反応を、A/B重量比を一定(増加も低減もさせない)として行った場合は、目的とするグラフトポリマーを効率よく製造することができない。
また、本発明では、例えば、重合体Aを更に反応系に導入(重合体Aの追加導入)することでA/B重量比を増加させる場合、それまでに反応系に供給された重合体Aにより得られた重合体と、後から加えた重合体Aから得られた重合体とで構成単位の組成に相違が生じる。そのため、分子量分布と構成単位の組成分布の広いグラフトポリマーが製造される。セメント分散剤としての用途では、こうした広い分布を有することで、少ない添加量で流動性が得られると推定される。
本発明の製造方法により得られるグラフトポリマーは、重合体A、アルコールBを構成単量体とするものであるが、その他の構成単量体を含むことができる。例えば、下記一般式一般式(3)で表されるリン酸エステル系単量体及び下記一般式(4)で表されるリン酸エステル系単量体から選ばれるリン酸エステル系単量体を含むことができる。
Figure 2010163532
〔式中、R6は水素原子又はメチル基、R7は炭素数2〜12のアルキレン基、m1は1〜30の数、Mは水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す。〕
Figure 2010163532
〔式中、R8、R10は、それぞれ水素原子又はメチル基、R9、R11は、それぞれ炭素数2〜12のアルキレン基、m2、m3は、それぞれ1〜30の数、Mは水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す。〕
本発明の製造方法により得られるグラフトポリマーを与える重合体Aの構成単位としては、不飽和モノカルボン酸系単量体に由来する構成単位が挙げられ、それらに対応する単量体の具体例としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸及びこれらの一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩、有機アンモニウム塩等が挙げられる。尚、これら単量体は、2種類以上併用してもよい。
本発明の製造方法により得られるグラフトポリマーを与える重合体Aの構成単位としては、さらに不飽和ジカルボン酸系単量体に由来する構成単位が挙げられ、それらに対応する単量体の具体例としては、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸、又はこれらの金属塩、アンモニウム塩、有機アンモニウム塩等が、さらにこれらの無水物としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等が挙げられる。尚、これら単量体は、2種類以上併用してもよい。
本発明の製造方法により得られるグラフトポリマーを与えるアルコールBは、メタノール、エタノール、ペンタノール、オクタノール、ステアリルアルコール等の炭素原子数1〜30の飽和脂肪族アルコール類、アリルアルコール、オレイルアルコール等の炭素原子数2〜30の不飽和脂肪族アルコール類、シクロヘキサノール等の炭素原子数5〜30の脂環族アルコール類、フェノール、ベンジルアルコール、メチルフェノール、ナフトール等の炭素原子数6〜30の芳香族アルコール類のいずれかに、炭素数2〜18のアルキレンオキシドを付加した構造を有するアルコキシ(ポリ)アルキレングリコール類である。これらの中でも好ましくは炭素原子数1〜30、より好ましくは炭素原子数1〜8の飽和脂肪族アルコール類及び好ましくは炭素原子数2〜30、より好ましくは炭素原子数2〜8の不飽和脂肪族アルコール類から選ばれるアルコール類に、炭素数2〜18、好ましくは炭素数2〜4のアルキレンオキシドを付加した構造を有するアルコキシ(ポリ)アルキレングリコール類が挙げられる。
アルコールBの具体例としては、メトキシ(ポリ)エチレングリコール、ペントキシ(ポリ)エチレングリコール、ノニルアルコキシ(ポリ)エチレングリコール、ラウリルアルコキシ(ポリ)エチレングリコール、ステアリルアルコキシ(ポリ)エチレングリコール、フェノキシ(ポリ)エチレングリコール、フェニルメトキシ(ポリ)エチレングリコール、ジメチルフェノキシ(ポリ)エチレングリコール等の各種アルコキシ(ポリ)エチレングリコール類;ペントキシ(ポリ)プロピレングリコール、ノニルアルコキシ(ポリ)プロピレングリコール、ラウリルアルコキシ(ポリ)プロピレングリコール、ステアリルアルコキシ(ポリ)プロピレングリコール、フェノキシ(ポリ)プロピレングリコール、フェニルメトキシ(ポリ)プロピレングリコール、ジメチルフェノキシ(ポリ)プロピレングリコール等の各種アルコキシ(ポリ)プロピレングリコール類;ペントキシ(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコール、ペントキシ(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコール、シクロヘキソキシ(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコール、シクロヘキソキシ(ポリ)エチレン(ポリ)ブチレングリコール、等の2種類以上のアルキレンオキシドを付加させたアルコール等の各種アルコキシ(ポリ)アルキレングリコール類が挙げられる。これらの中でも、メトキシ(ポリ)エチレングリコールが好ましい。
本発明では、グラフトポリマーの全ての構成単位中、重合体AとアルコールBに由来する構成単位の合計は50〜100モル%が好ましく、65〜100モル%がより好ましい。
また、グラフトポリマーに必要に応じてアルコールBを添加して、グラフトポリマーとアルコールBとを含有する分散剤組成物を得ることができる。その際、アルコールBの構造、添加量などは、上記組成物から得られる水硬性組成物の流動性等を考慮して決定できる。当該分散剤組成物中、グラフトポリマーとアルコールBの重量比は、グラフトポリマー/アルコールB=1/0.01〜1/1.9が好ましく、1/0.01〜1/1.6がより好ましい。
本発明の製造方法の一般的な例について説明する。本発明は、重合体AとアルコールBとのエステル化反応を含む。重合体Aは、構成単位(I)の基となる原料単量体を公知の方法で重合させて得られる。得られた重合体Aと、アルコールBと、触媒とを反応容器中に仕込み、反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60〜120℃に昇温し、攪拌して内容物を均一に溶解させる。その後、窒素を反応容器内に吹き込みながら80〜200℃にさらに昇温する。反応生成水を系外に留去しながら温度を80〜200℃に維持しエステル化反応を継続する。所定温度に達した時点から一定時間おきに反応物の一部を取り出して1H−NMRを測定することにより反応追跡を行う。アルコールBの反応率が40%となったときに、さらに重合体Aと触媒とを加えて(A/B重量比の増加)、80〜200℃で反応を継続する。エステル化反応で生じる水は留去することが好ましい。更に1H−NMRから算出されたアルコールBの反応率が一定値(好ましくは50〜100%)に達した時点で、降温してエステル化反応を終了する。その後、冷却、必要に応じて中和を行い、目的とするグラフトポリマーを得る。
本発明により得られるグラフトポリマーの重量平均分子量は、該グラフトポリマーから得られるセメント分散剤としての分散性能の観点から、1000〜100000、更に5000〜80000、より更に10000〜70000が好ましい。
本発明の製造方法で得られるグラフトポリマーは、セメント分散剤として好適であり、該グラフトポリマーを含有するセメント分散剤を提供することができる。本発明のセメント分散剤は、該グラフトポリマーを10〜100重量%含有することが好ましく、15〜100重量%がより好ましく、20〜100重量%含有することがさらに好ましい。水溶液とする場合には、セメント分散性と保存安定性の観点から、該グラフトポリマーを10〜70重量%含有することが好ましく、15〜65重量%がより好ましく、20〜60重量%含有することがさらに好ましい。また、本発明の製造方法で得られるグラフトポリマーは、セメント分散剤以外の用途として、セメント以外の粉体の分散剤、洗剤用ビルダー、スケール防止剤、増粘剤等が挙げられる。
本発明のセメント分散剤は、該グラフトポリマーの他に、従来のセメント分散剤、水溶性高分子、空気連行剤、セメント湿潤剤、膨張材、防水剤、遅延剤、急結剤、水溶性高分子物質、増粘剤、凝集剤、乾燥収縮低減剤、強度増進剤、硬化促進剤等を含有してもよい。
本発明は、上記本発明のセメント分散剤、水硬性粉体及び水とを含有する水硬性組成物を提供する。
水硬性粉体は、水和反応により硬化する物性を有する粉体のことであり、セメント、石膏などが挙げられる。好ましくはセメントであり、普通ポルトランドセメント、ビーライトセメント、中庸熱セメント、早強セメント、超早強セメント、耐硫酸セメント等のセメントであり、またこれらに高炉スラグ、フライアッシュ、シリカヒューム、石粉(炭酸カルシウム粉末)等が添加されたものでもよい。その他、早強セメント、超早強セメント、高ビーライト系セメント、エコセメント等でもよい。なお、これらの粉体に骨材として、砂、砂及び砂利が添加されて最終的に得られる水硬性組成物が、一般にそれぞれモルタル、コンクリートなどと呼ばれている。本発明の混和剤は、生コンクリート、コンクリート振動製品分野の外、セルフレベリング用、耐火物用、プラスター用、石膏スラリー用、軽量又は重量コンクリート用、AE用、補修用、プレパックド用、トレーミー用、グラウト用、地盤改良用、寒中用等の種々のコンクリートの何れの分野においても有用である。
水は、通常に用いるものが使用でき、水道水等が挙げられる。
本発明の水硬性組成物は、水/水硬性粉体比(W/P)が65%以下、更に10〜60%、更に12〜57%、更に15〜55%、特に20〜55%であることができる。W/Pは、水硬性組成物中の水(W)と水硬性粉体(P)の重量百分率(重量%)、すなわち、(W/P)×100で算出されるものである。
また、本発明の水硬性組成物は、骨材を含有することができる。骨材としては、細骨材(S)及び粗骨材(G)が挙げられる。細骨材(S)として、JIS A0203−2302で規定されるものが挙げられる。
細骨材としては、川、陸、山、海、石灰砂、珪砂及びこれらの砕砂、高炉スラグ細骨材、フェロニッケルスラグ細骨材、軽量細骨材(人工及び天然)及び再生細骨材等が挙げられる。
また、粗骨材(G)として、JIS A0203−2303で規定されるものが挙げられる。例えば粗骨材としては、川、陸、山、海、石灰砂利、これらの砕石、高炉スラグ粗骨材、フェロニッケルスラグ粗骨材、軽量粗骨材(人工及び天然)及び再生粗骨材等が挙げられる。
本発明の水硬性組成物では、本発明のセメント分散剤は、水硬性粉体100重量部に対して0.01〜10重量部、更に0.05〜3重量部の割合で用いられることが好ましい。
また、本発明の水硬性組成物では、本発明のセメント分散剤は、前記グラフトポリマーが、水硬性粉体100重量部に対して0.01〜5重量部、更に0.04〜3重量部の割合となるように用いられることが好ましい。
本発明の水硬性組成物は、本発明のセメント分散剤、水硬性粉体、水の他に、従来のセメント分散剤、水溶性高分子、空気連行剤、セメント湿潤剤、膨張材、防水剤、遅延剤、急結剤、水溶性高分子物質、増粘剤、凝集剤、乾燥収縮低減剤、強度増進剤、硬化促進剤等を併用してもよい。
製造例1(ポリアクリル酸の製造)
温度計、攪拌機、窒素導入管及び蒸留用冷却器を備えたガラス製反応容器に、水を116g仕込み、攪拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で78℃に昇温した。80%アクリル酸水溶液250gと、3−メルカプトプロピオン酸7.4gを22gの水に溶解した水溶液と、過硫酸アンモニウム3.2gを16gの水に溶解した水溶液の3者を、それぞれ滴下ロートで1.5時間かけて滴下した。その後、さらに過硫酸アンモニウム1.6gを水7.9gに溶かした水溶液を0.5時間かけて滴下した。滴下終了後、温度を78℃に保ったまま、1時間熟成を行うことで、重量平均分子量30000のポリアクリル酸(重合体A−1)を含有する水溶液を得た。なお、ポリアクリル酸(a)の分子量は、下記条件のゲルパーミエーションクロマトグラフ法(GPC)により測定した。
[GPC条件]
カラム:G4000PWXL+G2500PWXL(東ソー)
溶離液:0.2Mリン酸バッファー/CH3CN=9/1
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出:RI
サンプルサイズ:0.5mg/mL
標準物質:ポリエチレングリコール換算
実施例1(アクリル酸/メトキシポリエチレングリコールアクリレート共重合体の製造)
温度計、攪拌機、窒素導入管及び蒸留用冷却器を備えたガラス製反応容器に、ポリアクリル酸(重合体A−1)(完全酸型の未中和品)の50重量%水溶液48g(0.333モル)、メトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数23)(アルコールB)139g(0.133モル)、パラトルエンスルホン酸一水和物(PTS)1.7gを仕込み、反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱し、攪拌により内容物を均一に溶解させた。その後、窒素を反応容器内に吹き込みながら120℃まで昇温し、生成水を系外に留去しながら120℃に温度を維持しエステル化反応を継続した。100℃に達した時点から30分おきに反応物を一部取り出して1H−NMRを測定することにより反応追跡を行った。反応時間6時間で、エステル化したカルボキシル基の量が22モル%、即ち、メトキシポリエチレングリコールの反応率が55モル%となったとき、さらにポリアクリル酸50重量%水溶液24g(0.167モル)とPTS1.7gを加えて、反応を継続した。反応時間12時間で、1H−NMRから算出されたメトキシポリエチレングリコールの反応率が98モル%に達した時点で、降温してエステル化反応を終了し、冷却後水を加え、48重量%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量48000のアクリル酸/メトキシポリエチレングリコールアクリレート共重合体(グラフトポリマー1)を得た。グラフトポリマー1の分子量は前記同様に測定した。尚、全固形分中に含まれるグラフトポリマー1の量は、98重量%であった。反応系に導入された全ての重合体Aの構成単位(I)と反応系に導入されたアルコールBとのモル比(重合体A中の構成単位(I)/アルコールB)は73/27である。重合体Aの総量のうち、始めに仕込んだ量は67重量%である。
なお、アルコールBの反応率は、下記条件の1H−NMRの結果に基づき、水酸基に隣接するプロトン強度の減少量から算出した。
1H−NMR測定条件]
装置:バリアンMercury400(400MHz)
パルスシーケンス:ノースピン、10Hz
パルス幅:45°
測定温度:20℃
パルス遅延時間:10sec
積算回数:32回
観測データポイント:64000
溶媒:CDCl3(重クロロホルム)(2重量%)
比較例1(アクリル酸/メトキシポリエチレングリコールアクリレート共重合体の製造)
温度計、攪拌機、窒素導入管及び蒸留用冷却器を備えたガラス製反応容器に、ポリアクリル酸(重合体A−1)(完全酸型の未中和品)の50重量%水溶液72g(0.500モル)、メトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数23)(アルコールB)139g(0.133モル)、パラトルエンスルホン酸一水和物(PTS)3.4gを仕込み、反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱し、攪拌により内容物を均一に溶解させた。その後、窒素を反応容器内に吹き込みながら120℃まで昇温し、温度を維持しエステル化反応を行った。100℃に達した時点から30分おきに反応物を一部取り出して1H−NMRを測定することにより反応追跡を行った。反応時間6時間で、エステル化したカルボキシル基の量が24モル%、即ち、メトキシポリエチレングリコールの反応率が60モル%となり、12時間でメトキシポリエチレングリコールの反応率は65モル%であった。アルコールBの反応率は前記同様に測定した。この時点で、降温してエステル化反応を終了し、冷却後水を加え、48重量%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、数平均分子量32000のアクリル酸/メトキシポリエチレングリコールアクリレート共重合体(グラフトポリマー2)を得た。グラフトポリマー2の分子量は前記同様に測定した。尚、全固形分中に含まれるグラフトポリマー2の量は、72重量%であった。
表1に、実施例1、比較例1の原料及び添加量、アルコール反応率、得られた共重合体の分子量等を示した。表1に示されるように、実施例1では、同じ反応時間でもアルコールBの反応率が高く、目的とするグラフトポリマーが比較例1よりも効率よく製造されていることがわかる。
Figure 2010163532
(注)表中の記号は以下の意味である。
MEPEG(23):メトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシド平均付加モル数23)
PTS:パラトルエンスルホン酸・一水和物
AA:アクリル酸
AA−E:メトキシポリエチレングリコールアクリレート〔MEPEG(23)とアクリル酸のエステル〕
Mw:重量平均分子量
Mn:数平均分子量
実施例2及び比較例2
実施例1、比較例1で得られた共重合体を用いてセメントに対する分散性を評価した。
<ペースト配合>
Figure 2010163532
W:上水道水
C:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント(株)製:日本セメント)
500ml容器に、配合1に従い、セメント、及び実施例1又は比較例1の共重合体(対セメント100重量部に対し0.60重量部)を含む水を投入し、ハンドミキサー(低速63rpm程度)で2分間混練し、ペーストを得た。共重合体は、30重量%濃度の水溶液として使用し、水溶液の水の量は、練り水の量に含めた。
<流動性の評価>
得られたペーストを円筒状コーン(φ50mm×51mm)に充填し、垂直に引き上げた時の広がり(最も長い直径の長さとそれと垂直方向の長さの平均値)をペーストフローとして測定した。測定は、混練終了直後(0分後)に行い、フロー値を測定した。分散剤を添加しない場合の初期流動性は55mmであった。結果を表3に示す。
Figure 2010163532
(注)添加量は、セメントに対するグラフトポリマーの固形分重量%である。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)で表される構成単位(I)からなる重合体Aと下記一般式(2)で表されるアルコールBとをエステル化反応させる工程を有するグラフトポリマーの製造方法であって、
    重合体AとアルコールBとのエステル化反応の途中で、反応系に導入したアルコールBに対する重合体Aの重量比を増加させる工程を有する、グラフトポリマーの製造方法。
    Figure 2010163532

    1〔一般式(1)中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立して水素原子、メチル基又は−COOX基を表す。Xは、水素原子、一価金属原子、二価金属原子(1/2原子)、アンモニウム基又は有機アンモニウム基を表す。pは0〜2の整数を表す。〕
    HO(R4O)q−R5 (2)
    〔一般式(2)中、R4Oは炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基の1種又は2種以上の混合物を表し、qはオキシアルキレン基の平均付加モル数であって、5〜150の数を表し、R5は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。〕
  2. アルコールBのエステル化反応率が10%以上の時点で、反応系に導入したアルコールBに対する重合体Aの重量比を増加させる請求項1記載のグラフトポリマーの製造方法。
  3. 反応系に導入される全ての重合体A中の構成単位(I)と、反応系に導入される全てのアルコールBとのモル比が、重合体A中の構成単位(I)/アルコールBで、50/50〜98/2である請求項1又は2記載のグラフトポリマーの製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載の製造方法で得られるグラフトポリマーを含有するセメント分散剤。
  5. 請求項4に記載のセメント分散剤、水硬性粉体及び水を含有する水硬性組成物。
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