JP2010160336A - 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】青色半導体レーザーの短波長の光による露光に適し、高解像度で、長期間の繰り返し使用に対しても、機械的/電気的耐久性に優れ、異常画像の発生がない高耐久性の感光体およびそれを備えた画像形成装置を提供することを課題とする。
【解決手段】導電性支持体上に、電荷発生層と電荷輸送層とがこの順で積層された感光層が少なくとも積層されてなり、前記電荷発生層が、電荷発生材料としてのオキソチタニルフタロシアニンと、添加剤としての特定のエナミン系化合物とを含有し、波長360〜420nmの光に感光特性を有することを特徴とする電子写真感光体により、上記の課題を解決する。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成に用いられ、短波長の光で露光し得る電子写真感光体(以下「感光体」ともいう)およびそれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真技術を用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置(「電子写真装置」ともいう)は、高速の情報処理システム機器の一端を担い、その進歩は近年著しい。これらのシステム機器の中でも、光を記録プローブとする電子写真方式は、光源そのものの質的な向上と相俟って、プリント出力の品質および信頼性の向上が著しい。よってこれら技術は、通常のプリンタ出力としてだけでなく、複写機にも展開され、ますますその重要性が増してきており、今後も継続して需要の伸びが期待されている。
近年、プリンタおよび複写機に対しては、カラー化を含めた高画質化への期待が膨らんでいる。そして、それを実現させるための方向性としては、「光源(露光ビーム)の小径化およびそれによってもたらされる潜像/現像の高精細化」および「上記を安定してもたらすことができる感光体の安定化」が挙げられる。
前者の必要条件である露光ビームの小径化には、光源の短波長化が有効である。例えば、書き込み光源として、中心発振波長が従来の近赤外域レーザーに比べて約半分近くの短波長レーザーを用いた場合には、次式(1)で示されるように、感光体上におけるレーザービームのスポット径を理論上かなり小さくすることができる。
d∝(π/4)(λf/D) (1)
(式中、dは感光体上のスポット径、λはレーザー光の波長、fはfθレンズの焦点距離、Dはレンズ径を意味する)
したがって、これらは潜像の書き込み密度、すなわち解像度の向上に非常に有利に働く。
しかしながら、このような短波長レーザーは従来の露光部材の中心発振波長よりも短いので、感光体を安定して動作させるためにはいくつか問題が発生する。
第1の問題は、感光体の安定性に関する。すなわち、従来の書き込み波長は450nmよりも長いため、電荷輸送層の電荷輸送材料が黄色であっても感光体表面側から書き込みが可能であった。しかし、短波長レーザーでは、電荷輸送材料が書き込み光を遮ると光感度が低下するばかりでなく、電荷輸送材料そのものの劣化を促進することになり、感光体の機能そのものを低下させてしまう。
したがって、短波長レーザーを使用する場合には、電荷輸送材料として光学的に無色に近いものが使用されるべきであり、そのような電荷輸送材料の開発が必要になる。これに関しては、これまでに開発されてきた電荷輸送材料の中から、製膜後に無色透明に近い材料を分子構造として選択することとなる。
第2の問題は、電荷発生材料の安定性に関する。すなわち、近赤外域のレーザーに対する光吸収とそれに伴う電荷発生プロセスと比較して、短波長の光に対するそれは、物質との相互作用という点で大きく異なることである。つまり、同一電荷発生材料の使用に際しても、短波長での光の有するエネルギーは、現行の近赤外レーザーのそれと比較すると明らかに大きく、その過剰なエネルギーによって、光によるキャリア生成に至るプロセスの間に、副次的な作用が考えられる。詳細なプロセスについては、明らかではないが、感光体としての安定性に対する課題として挙げられる。
過去、短波長レーザーによる高解像度化に対する取り組みは、特開平9−240051号公報(特許文献1)に始まり、様々な電荷発生材料との組み合わせ、例えば、特開2000−47408号公報(特許文献2)および特開2000−105479号公報(特許文献3)などが挙げられているが、「高解像度化の実現」と「感光体としての安定性の確保」の両者を実現するには至っていない。
特開平9−240051号公報 特開2000−47408号公報 特開2000−105479号公報
本発明は、青色半導体レーザーの短波長の光による露光に適し、高解像度で、長期間の繰り返し使用に対しても、機械的/電気的耐久性に優れ、異常画像の発生がない高耐久性の感光体およびそれを備えた画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、電荷発生材料としてのオキソチタニルフタロシアニンに加えて、添加剤として、本来、高移動度な電荷輸送材料として知られているエナミン系化合物(例えば、特開2004−151666号公報参照)を電荷発生層に含有させることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに到った。
かくして、本発明によれば、導電性支持体上に、電荷発生層と電荷輸送層とがこの順で積層された感光層が少なくとも積層されてなり、
前記電荷発生層が、電荷発生材料としてのオキソチタニルフタロシアニンと、添加剤としての一般式(I):
Figure 2010160336
[式中、
Ar1およびAr2は、同一または異なって、置換基を有してもよいアリール基または置換基を有してもよい1価の複素環残基であり、Ar1およびAr2はそれらに結合する原子または原子団を介して互いに結合して環構造を形成してもよく;
Ar3は、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいシクロアルキル基、置換基を有してもよいアルキル基または置換基を有してもよい1価の複素環残基であり;
Ar4およびAr5は、同一または異なって、水素原子、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルキル基または置換基を有してもよい1価の複素環残基であり、Ar4およびAr5は共に水素原子ではなく、それらに結合する原子または原子団を介して互いに結合して環構造を形成してもよく;
aは、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいジアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリール基、ハロゲン原子または水素原子であり;
mは、1〜6の整数であり、mが2以上のとき、複数のaは同一でも異なってもよくかつそれらに結合する原子または原子団を介して互いに結合して環構造を形成してもよく;
1は、水素原子、ハロゲン原子または置換基を有してもよいアルキル基であり;
2、R3およびR4は、同一または異なって、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基または置換基を有してもよい1価の複素環残基であり;
nは、0〜3の整数であり、nが2または3のとき、複数のR2およびR3はそれぞれ同一でも異なってもよく、nが0のとき、Ar3は置換基を有してもよい1価の複素環残基である]
で示されるエナミン系化合物とを含有し、波長360〜420nmの光に感光特性を有することを特徴とする感光体が提供される。
また、本発明によれば、上記の感光体と、前記感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、露光によって形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、現像によって形成された前記トナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、転写された前記トナー像を前記記録材上に定着して画像を形成する定着手段と、前記感光体に残留するトナーを除去し回収するクリーニング手段と、前記感光体に残留する表面電荷を除電する除電手段を少なくとも備え、
前記露光手段が、波長360〜420nmに中心発振波長を有する露光光源を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、青色半導体レーザーの短波長の光による露光に適し、高解像度で、長期間の繰り返し使用に対しても、機械的/電気的耐久性に優れ、異常画像の発生がない高耐久性の感光体およびそれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明のエナミン系化合物(例示化合物1)の可視−紫外線吸収スペクトルを示す図である。 本発明の感光体の要部の構成を示す模式断面図である。 本発明に好適なオキソチタニルフタロシアニン結晶のX線回折スペクトルを示す図である。 本発明の画像形成装置の要部の構成を示す模式側面図である。
本発明の感光体は、導電性支持体上に、電荷発生層と電荷輸送層とがこの順で積層された感光層が少なくとも積層されてなり、前記電荷発生層が、電荷発生材料としてのオキソチタニルフタロシアニンと、添加剤としての一般式(I)で示されるエナミン系化合物とを含有し、波長360〜420nmの光に感光特性を有することを特徴とする。
本発明の感光体では、電荷発生層中にオキソチタニルフタロシアニンと一般式(I)で示されるエナミン系化合物とを共存させることにより、短波長光源(360〜420nm)の露光に対して、次のようなプロセスにより安定した高感度が実現されているものと考えられる。
すなわち、上記の短波長光源によりオキソチタニルフタロシアニンの光吸収により高次のエネルギー準位に電荷が励起された後、最低励起準位を経てフリーキャリアになるが、この間にキャリアが副次的にトラップに捕獲されることによって感度の不安定化がもたらされる。ここにエナミン系化合物が共存することにより電荷分離が円滑になり、キャリアがトラップに捕獲されることなく、電荷発生層から電荷輸送層にホールが注入されるものと考えられる。
また、前述のようにエナミン系化合物は、本来、高移動度な電荷輸送材料として知られているが、他の電荷輸送材料と異なり、短波長域に吸収帯を有し(図1参照)、短波長域の光を吸収し電荷発生する電荷発生材料としても機能することも感光体の感度向上に寄与しているものと考えられる。つまり500nm以上の波長領域では、エナミン系化合物は吸光度0%(透過率100%)であるため、長波長光源での露光では電荷発生層にエナミン系化合物を共存させても光を吸収しない。したがって、本発明の感光体は、波長360〜420nmの短波長の露光に適している。
図1は、本発明のエナミン系化合物(後述する例示化合物1)の可視−紫外線吸収スペクトルを示す図である。
この吸収スペクトルは、エナミン系化合物を0.01%濃度でテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、分光光度計(日立株式会社製)で測定した結果である。
図2を用いて本発明の感光体の構成について具体的に説明するが、本発明は以下に説明する形態に限定されるものではない。
図2は、本発明の感光体の要部の構成を示す模式断面図であり、導電性基体1上に、下引き層6および電荷発生材料2を含有する電荷発生層3と電荷輸送材料4を含有する電荷輸送層5とがこの順で積層された感光層(積層型感光層)21が積層されてなる。図中、7はバインダー樹脂(結着樹脂)を示す。
本発明の感光体は、電荷発生層と電荷輸送層とを逆順で形成した逆二層型積層構造であってもよいが、前記積層型が好ましい。
[導電性支持体(導電性基体)1]
導電性支持体は、感光体の電極としての役割を果たすとともに、他の各層の支持部材としても機能する。
導電性支持体の構成材料は、当該分野で用いられる材料であれば特に限定されない。
具体的には、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、真鍮、亜鉛、ニッケル、ステンレス鋼、クロム、モリブデン、バナジウム、インジウム、チタン、金、白金などの金属および合金材料:ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエステル、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、セルロース、ポリ乳酸などの高分子材料、硬質紙、ガラスなどからなる基体表面に金属箔をラミネートしたもの、金属材料または合金材料を蒸着したもの、導電性高分子、酸化スズ、酸化インジウム、カーボンブラックなどの導電性化合物の層を蒸着もしくは塗布したものなどが挙げられる。
導電性支持体の形状としては、図2に示すようなシート状および後述する円筒状に限定されず、円柱状、無端ベルト(シームレスベルト)状などであってもよい。
後述する実施形態のように、浸漬塗布法により導電性支持体上に各層を塗布形成する場合には、その形状としては円筒状が好ましい。
導電性支持体の表面には、必要に応じて、画質に影響のない範囲内で、陽極酸化皮膜処理、薬品、熱水などによる表面処理、着色処理、表面を粗面化するなどの乱反射処理が施されていてもよい。
乱反射処理は、レーザーを露光光源として用いる電子写真プロセスにおいて本発明による感光体を用いる場合に特に有効である。すなわち、レーザーを露光光源として用いる電子写真プロセスでは、レーザー光の波長が揃っているので、感光体の表面で反射されたレーザー光と感光体の内部で反射されたレーザー光とが干渉を起こし、この干渉による干渉縞が画像に現れて画像欠陥の発生することがある。そこで、導電性支持体の表面に乱反射処理を施すことにより、波長の揃ったレーザー光の干渉による画像欠陥を防止することができる。
[下引き層(中間層)6]
本発明の感光体は、導電性支持体と感光層との間に下引き層を有していてもよい。
下引き層は、導電性支持体から感光層への電荷の注入を防止し、導電性支持体表面の欠陥である凹凸の度合を軽減して表面を均一化し、感光層の成膜性を高め、導電性支持体と感光層との密着性(接着性)を向上させる機能を有すると共に、繰返し使用時の帯電性の劣化防止、低温/低湿環境下での帯電特性の改善などの機能を有する。
下引き層は、例えば、樹脂材料を適当な溶剤に溶解させて下引き層用塗布液を調製し、この塗布液を導電性支持体1の表面に塗布し、乾燥により有機溶剤を除去することによって形成できる。
樹脂材料としては、公知の樹脂、具体的には、ポリアミド、共重合ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、カゼイン、セルロース、ゼラチンなどが挙げられ、これらの1種または2種以上を使用できる。これらの樹脂の中でも、ポリアミドが好ましく、アルコール可溶性ナイロンが特に好ましい。
樹脂材料を溶解させる溶剤としては、例えば、水、メタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコール類、メチルカルビトール、ブチルカルビトールなどのグライム類、これらの溶剤を2種以上混合した混合溶剤などが挙げられる。混合溶剤としては、水とアルコール類との混合溶剤、2種類以上のアルコール類の混合溶剤、アセトンおよびジオキソランなどとアルコール類との混合溶剤、ジクロロエタン、クロロホルムおよびトリクロロエタンなどの塩素系溶剤とアルコール類との混合溶剤などが挙げられる。
また、下引き層は、金属酸化物微粒子を含有していてもよい。
金属酸化物微粒子は、下引き層の体積抵抗値を容易に調節でき、積層型感光層への電荷の注入をさらに抑制できると共に、各種環境下において感光体の電気特性を維持できる。
金属酸化物微粒子としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化錫、酸化インジウム、シリカ、酸化アンチモンなどが挙げられる。
金属酸化物微粒子は、下引き層中に30〜95重量%含有するのが好ましい。より好ましくは、40〜90重量%である。
金属酸化物微粒子を添加した下引き層用塗布液を、例えば、ボールミル、ダイノーミル、超音波分散機などの一般的な粉砕機を用いて予め分散させてもよい。
下引き層用塗布液の塗布方法は、塗布液の物性および生産性などを考慮して最適な方法を選択すればよく、具体意的には、ロール塗布、スプレー塗布、ブレード塗布、リング塗布、浸漬塗布などが挙げられる。
これらの塗布方法の中でも、浸漬塗布法は、塗布液を満たした塗工槽に基体を浸漬した後、一定速度または逐次変化する速度で引上げることによって基体の表面上に層を形成する方法であり、比較的簡単で、生産性および原価の点で優れている。したがって、浸漬塗布法は、感光体を製造する場合に多く利用されている。なお、浸漬塗布法に用いる装置には、塗布液の分散性を安定させるために、超音波発生装置に代表される塗布液分散装置を設けてもよい。
自然乾燥により塗膜中の溶剤を除去してもよいが、加熱により強制的に塗膜中の溶剤を除去してもよい
このような乾燥工程における温度は、使用した有機溶剤を除去し得る温度であれば特に限定されないが、40〜130℃が適当であり、80〜130℃が特に好ましい。
乾燥温度が40℃未満では、乾燥時間が長くなることがある。また、乾燥温度が140℃を超えると、感光体の繰返し使用時の電気的特性が悪化して、得られる画像が劣化するおそれがある。
また乾燥時間は、10分間〜2時間程度が適当である。
下引き層の膜厚は特に限定されないが、0.01〜5μmが好ましくは、0.1〜2μmが特に好ましい。
下引き層の膜厚が0.01μm未満では、下引き層として実質的に機能しなくなり、導電性支持体の欠陥を被覆して均一な表面性を得ることができず、導電性支持体からの感光層への電荷の注入を防止することができなくなるおそれがあり、下引き層の膜厚が5μmを超えると、均一な下引き層を形成し難く、また感光体の感度も低下するおそれがある。
[電荷発生層3]
電荷発生層3は、電荷発生材料としてのオキソチタニルフタロシアニンと、一般式(I)で示されるエナミン系化合物とを含有し、必要に応じてバインダー樹脂を含有する。
本発明のオキソチタニルフタロシアニンは、式(A):
Figure 2010160336
(式中、X1、X2、X3およびX4は、同一または異なって、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基であり、r、s、yおよびzは、同一または異なって0〜4の整数である)
で示される。
式(A)におけるX1、X2、X3およびX4のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素原子が挙げられる。
1、X2、X3およびX4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基のような炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
1、X2、X3およびX4のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基のような炭素数1〜4のアルコキシ基が挙げられる。
式(A)で示されるオキソチタニウムフタロシアニン化合物は、例えばMoser, Frank HおよびArthur L. ThomasによるPhthalocyanine Compounds、Reinhold Publishing Corp.、New York、1963に記載されている方法などの公知の製造方法によって製造することができる。
例えば、式(A)で示されるオキソチタニウムフタロシアニン化合物のうち、r、s、yおよびzが0である無置換のオキソチタニウムフタロシアニンの場合は、フタロニトリルと四塩化チタンとを、加熱融解するかまたはα−クロロナフタレンなどの適当な溶剤中で加熱反応させることによってジクロロチタニウムフタロシアニンを合成した後、塩基または水で加水分解することによって得られる。
またイソインドリンとテトラブトキシチタンなどのチタニウムテトラアルコキシドとを、N−メチルピロリドンなどの適当な溶剤中で加熱反応させることによっても、オキソチタニウムフタロシアニンを製造することができる。
オキソチタニウムフタロシアニン結晶は、加水分解で得られたオキソチタニウムフタロシアニンを、メチルエチルケトンなどの有機溶剤中で、機械的な歪力をもって微粉砕(ミリング)処理すること、もしくは十分な時間の攪拌することにより得ることができ、前者の方法が好ましい。
また、オキソチタニウムフタロシアニン結晶は、オキソチタニウムフタロシアニンを、水の存在下にジクロロエタンなどの水に非混和性の有機溶剤で処理することにより得ることができる。
具体的には、水で膨潤させたオキソチタニウムフタロシアニンを有機溶剤で処理する方法、および膨潤処理を行わずに、水を有機溶剤中に添加し、その中にオキソチタニウムフタロシアニンを投入する方法などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
オキソチタニウムフタロシアニンを水で膨潤させる方法としては、例えば、オキソチタニウムフタロシアニンを硫酸に溶解させ水中で析出させてウェットペースト状にする方法、およびホモミキサー、ペイントミキサー、ボールミル、サンドミルなどの攪拌・分散装置を用いて、オキソチタニウムフタロシアニンを水で膨潤させてウェットペースト状にする方法などが挙げられるが、これらの方法に限られるものではない。
本発明のオキソチタニルフタロシアニンは、CuKα線(1.541Å)を用いたX線回折スペクトルにおいて、少なくともブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°または9.7°に最大回折ピークを示し、かつ少なくとも7.3°、9.4°、9.7°および27.3°に回折ピークを有する特定の結晶型を有するオキソチタニルフタロシアニン結晶が特に好ましい(図3参照)。
このような特定の結晶型を有するオキソチタニルフタロシアニン結晶を含有する感光体は、高感度かつ高品質な画像を提供することができるとともに、繰返し使用に対する電位安定性に優れ、反転現像を用いる電子写真プロセスでの地カブリなどの発生が効果的に抑制することができる。この電気的な安定性に関しては、近赤外レーザ(780nm)で照射された場合だけでなく、短波長光源の場合、例えば405nmに中心発振波長を有するGaN系半導体レーザーの使用に際しても同様に安定した電気特性を提供する。
オキソチタニルフタロシアニンは、本発明の効果を阻害しない範囲で、他の電荷発生材料と併用してもよい。他の電荷発生材料との併用により、任意かつ容易に光減衰曲線を調整することができ、画像形成プロセスを設計する上で自由度が広がり優位である。
このような電荷発生材料としては、例えば、アゾ系顔料(モノアゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料など)、インジゴ系顔料(インジゴ、チオインジゴなど)、ペリレン系顔料(ペリレンイミド、ペリレン酸無水物など)、多環キノン系顔料(アントラキノン、ピレンキノンなど)、フタロシアニン系顔料(α型、β型、Y型などの他の結晶型のオキソチタニウムフタロシアニン結晶、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン、ハロゲン化無金属フタロシアニンなど)、スクアリリウム色素、ピリリウム塩類、チオピリリウム塩類、トリフェニルメタン系色素(メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、ナイトブルー、ビクトリアブルーなど)アクリジン系色素(エリスロシン、ローダミンB、ローダミン3R、アクリジンオレンジ、フラペオシンなど)、チアジン系色素(メチレンブルー、メチレングリーンなど)、オキサジン系色素(カプリブルー、メルドラブルーなど)、ビスベンゾイミダゾール系色素、キナクリドン系色素、キノリン系色素、レーキ系色素、アゾレーキ系色素、ジオキサジン系色素、アズレニウム系色素、トリアリルメタン系色素、キサンテン系色素、シアニン系色素、などの有機顔料または染料(有機光導電性材料)、さらにセレン、非晶質シリコンなどの無機材料(無機光導電性材料)などが挙げられる。
上記のアゾ顔料としては、カルバゾール骨格、スチリルスチルベン骨格、トリフェニルアミン骨格、ジベンゾチオフェン骨格、オキサジアゾール骨格、フルオレノン骨格、ビススチルベン骨格、ジスチリルオキサジアゾール骨格またはジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料が挙げられる。
本発明のエナミン系化合物は、一般式(I)で示される。
一般式(I)のエナミン系化合物の中でも、副式(II):
Figure 2010160336
[式中、
b、cおよびdは、同一または異なって、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいジアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリール基、ハロゲン原子または水素原子であり;
i、jおよびkは、同一または異なって、1〜5の整数であり、i、kまたはjが2以上のとき、対応する複数のb、cまたはdはそれぞれ同一でも異なってもよくかつそれらに結合する原子または原子団を介して互いに結合して環構造を形成してもよく;
Ar4、Ar5、aおよびmは、一般式(1)と同義である]
で示される化合物が特に好ましい。
一般式(I)および副式(II)における置換基について説明する。
Ar1およびAr2の置換基を有してもよいアリール基としては、例えば炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2〜6のジアルキルアミノ基およびハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基が挙げられる。
具体的には、フェニル基、p−トリル基、4−メトキシフェニル基、4−クロロフェニル基、4−フルオロフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが挙げられる。
Ar1およびAr2の置換基を有してもよい1価の複素環残基としては、例えば炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよい1価の複素環残基が挙げられる。
具体的には、ベンゾチアゾリル基、チエニル基などが挙げられる。
Ar3の置換基を有してもよいアリール基としては、Ar1およびAr2の置換基を有してもよいアリール基と同様のものが挙げられる。
具体的には、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、4−イソプロピルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、2−フルオロフェニル基、4−メトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2−メチル−4−メトキシフェニル基、2,5−ジメチル−4−メトキシフェニル基、4−ビフェニリル基、p−テルフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−メチル−1−ナフチル基、4−メチル−1−ナフチル基、5−メチル−1−ナフチル基、4−メトキシ−1−ナフチル基、2−メチル−4−メトキシ−1−ナフチル基、4−(4−メチル−フェノキシ)フェニル基、4−(フェニルチオ)フェニル基、2,5−ジメチル−4−(フェニルチオ)フェニル基などが挙げられる。
Ar3の置換基を有してもよいシクロアルキル基としては、例えば炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよいシクロアルキル基が挙げられる。
具体的には、シクロへキシル基、シクロペンチル基、4、4−ジメチルシクロへキシル基などが挙げられる。
Ar3の置換基を有してもよいアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、2−チエニルメチル基、1−ナフチルメチル基などが挙げられる。
Ar3の置換基を有してもよい1価の複素環残基としては、フリル基、チエニル基、5−メチル−2−フリル基、5−メチル−2−チエニル基、5−メチル−N−エチルカルバゾールー4−イル基が挙げられる。
Ar4およびAr5の置換基を有してもよいアリール基としては、Ar3の置換基を有してもよいアリール基と同様のものが挙げられる。
具体的には、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、4−イソプロピルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、2−フルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−(2−フルオロエチル)フェニル基、4−メトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2−メチル−4−メトキシフェニル基、2,5−ジメチル−4−メトキシフェニル基、4−ビフェニリル基、p−テルフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−メチル−1−ナフチル基、4−メチル−1−ナフチル基、5−メチル−1−ナフチル基、4−メトキシ−1−ナフチル基、6−メトキシ−2−ナフチル基、2−メチル−4−メトキシ−1−ナフチル基、9−アントリル基、1−ピレニル基、4−(4−メチル−フェノキシ)フェニル基、4−(フェニルチオ)フェニル基、2,5−ジメチル−4−(フェニルチオ)フェニル基、p−(フェニルチオ)フェニル基およびp−スチリルフェニル基などが挙げられる。
Ar4およびAr5の置換基を有してもよいアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、トリフルオロメチル基、フルオロメチル基および1−メトキシエチル基などが挙げられる。
Ar4およびAr5の置換基を有してもよい1価の複素環残基としてはAr3の置換基を有してもよいアルキル基と同様のものが挙げられる。
具体的には、8−クロマニル基、フリル基、チエニル基、5−メチル−2−フリル基、5−メチル−2−チエニル基、5−メチル−N−エチルカルバゾールー4−イル基、チアゾリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチオフェニル基、N−メチルインドリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基などが挙げられる。
Ar4およびAr5は、原子または原子団を介して互いに結合し、環構造を形成してもよい。結合する原子の具体例としては、酸素原子および硫黄原子などが挙げられ、結合する原子団の具体例としては、アルキル基を有する窒素原子などの2価の原子団ならびにメチレン、エチレンおよびメチルメチレンなどのアルキレン基、ビニレンおよびプロペニレンなどの不飽和アルキレン基、オキシメチレン(化学式:−O−CH2−)などのヘテロ原子を含むアルキレン基、チオビニレン(化学式:−S−CH=CH−)などのヘテロ原子を含む不飽和アルキレン基などの2価基などが挙げられる。
aの置換基を有してもよいアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、トリフルオロメチル基、フルオロメチル基および1−メトキシエチル基などが挙げられる。
aの置換基を有してもよいアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基およびイソプロポキシ基などが挙げられる。
aの置換基を有してもよいジアルキルアミノ基としては、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基およびジイソプロピルアミノ基などが挙げられる。
aの置換基を有してもよいアリール基としては、例えばフェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、4−メトキシフェニル基などが挙げられる。
aのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
1のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
1の置換基を有してもよいアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、トリフルオロメチル基、フルオロメチル基および1−メトキシエチル基などが挙げられる。
2、R3およびR4の置換基を有してもよいアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、トリフルオロメチル基、フルオロメチル基および1−メトキシエチル基などが挙げられる。
2、R3およびR4の置換基を有してもよいアリール基としては、例えばフェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、4−メトキシフェニル基などが挙げられる。
2、R3およびR4の置換基を有してもよい1価の複素環残基としては、Ar1、Ar2およびAr3と同様のものが挙げられる。
b、cおよびdの置換基を有してもよいアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、トリフルオロメチル基、フルオロメチル基および1−メトキシエチル基などが挙げられる。
b、cおよびdの置換基を有してもよいアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基およびイソプロポキシ基などが挙げられる。
b、cおよびdの置換基を有してもよいジアルキルアミノ基としては、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基およびジイソプロピルアミノ基などが挙げられる。
b、cおよびdの置換基を有してもよいアリール基としては、Ar1、Ar2およびAr3と同様のものが挙げられる。
b、cおよびdのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
一般式(1)で示されるエナミン化合物の中で、特性、原価および生産性などの観点から特に優れた化合物としては、Ar1およびAr2がフェニル基であり、Ar3がフェニル基、トリル基、p−メトキシフェニル基、ビフェニリル基、ナフチル基またはチエニル基であり、Ar4およびAr5のうちの少なくともいずれか一方がフェニル基、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、ナフチル基、チエニル基またはチアゾリル基であり、R1、R2、R3およびR4が共に水素原子であり、nが1であるものが挙げられる。
副式(II)で示されるエナミン系化合物の具体例を表1−1〜1−21に示すが、これらの例示化合物により本発明が限定されるものではない。
これらの化合物の中でも、例示化合物1、43および111が特に好ましい。
なお、これらの化合物は特開2004−151666号公報に記載の方法により合成することができる。
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電荷発生層は、公知の乾式法および湿式法により形成することができるが、後者が好ましい。
乾式法としては、例えば、電荷発生材料を導電性支持体の表面に真空蒸着する方法が挙げられる。
湿式法としては、例えば、オキソチタニルフタロシアニン、一般式(I)で示されるエナミン系化合物およびバインダー樹脂適当な有機溶剤に溶解または分散して電荷発生層用塗布液を調製し、この塗布液を導電性支持体上に形成された下引き層表面に塗布し、次いで乾燥して有機溶剤を除去する方法が挙げられる。
電荷発生層用塗布液の調製は、塗布および乾燥方法は、下引き層の形成方法に準ずる。
バインダー樹脂は、電荷発生層の機械的強度や耐久性、層間の結着性などを向上させることができ、当該分野で用いられる結着性を有する樹脂を使用できる。
具体的には、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−ポリビニルアルコール共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられ、これらの1種または2種以上を使用できる。これらの中でも、ポリビニルブチラール樹脂が好ましい。
オキソチタニルフタロシアニンと前記エナミン系化合物との重量比は、20/80〜90/10であり、好ましくは30/70〜90/10である。
この重量比が20/80未満の場合には、電荷発生量が不十分で、感度が悪化することがある。一方、この重量比が90/10を超える場合には、電荷発生層での電荷分離・電荷輸送層への電荷の注入がスムーズにいかず、感度が悪化することがある。
電荷発生層は、本発明の好ましい特性が損なわれない範囲内で、化学増感剤、光学増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、分散安定剤、増感剤、レベリング剤、可塑剤、無機化合物もしくは有機化合物の微粒子などから選ばれる1種または2種以上の公知の添加剤を適量含有していてもよい。これらの添加剤は、後述する電荷輸送層に含有されてもよく、電荷発生層および電荷輸送層の両方に含有されてもよい。
化学増感剤および光学増感剤は、感光体の感度を向上させ、繰返し使用による残留電位の上昇および疲労などを抑え、電気的耐久性を向上させる。
化学増感剤としては、例えば無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、4−クロルナフタル酸無水物などの酸無水物;テトラシアノエチレン、テレフタルマロンジニトリルなどのシアノ化合物、4−ニトロベンズアルデヒドなどのアルデヒド類;アントラキノン、1−ニトロアントラキノンなどのアントラキノン類;2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンなどの多環もしくは複素環ニトロ化合物;ジフェノキノン化合物などの電子吸引性材料およびこれらの電子吸引性材料を高分子化したものなどが挙げられる。
光学増感剤としては、例えばキサンテン系色素、キノリン系顔料、銅フタロシアニンなどの有機光導電性化合物、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、ナイトブルーおよびビクトリアブルーなどに代表されるトリフェニルメタン系染料;エリスロシン、ローダミンB、ローダミン3R、アクリジンオレンジおよびフラペオシンなどに代表されるアクリジン染料;メチレンブルーおよびメチレングリーンなどに代表されるチアジン染料;カプリブルーおよびメルドラブルーなどに代表されるオキサジン染料;シアニン染料;スチリル染料;ピリリウム塩染料およびチオピリリウム塩染料などが挙げられる。
酸化防止剤は、長期にわたって感度安定性を維持させることができる。
酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール:BHT)のようなヒンダードフェノールなどのフェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミンなどのアミン系酸化防止剤、ビタミンE、ハイドロキノン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカンおよびそれらの誘導体、有機硫黄系化合物、有機燐系化合物などが挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
レベリング剤および可塑剤は、ゆず肌を防止し、成膜性、可撓性および表面平滑性を向上させることができる。
レベリング剤としては、例えばリシロキサン、シリコーン系レベリング剤などが挙げられる。
可塑剤としては、例えばフタル酸エステルなどの二塩基酸エステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、塩素化パラフィンおよびエポキシ型可塑剤などが挙げられる。
無機化合物または有機化合物の微粒子は、機械的強度を増強し、電気特性を向上させることができる。このような微粒子としては、例えば、下引き層において例示した金属酸化物微粒子加えて、窒化珪素、窒化アルミニウムなどの窒化化合物の微粒子が挙げられる。
有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、ジフェニルメタン、ジメトキシベンゼン、ジクロルベンゼンなどの芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラクロロプロパンなどのハロゲン化炭化水素;テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジベンジルエーテル、ジメトキシメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン、イソホロンなどのケトン類;安息香酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、ジフェニルスルフィドなどの含イオウ溶剤;ヘキサフロオロイソプロパノールなどのフッ素系溶剤;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどの非プロトン性極性溶剤などが挙げられ、これらは単独または混合溶剤として使用できる。また、このような溶剤に、アルコール類、アセトニトリルまたはメチルエチルケトンを加えた混合溶剤を使用することもできる。これらの溶剤の中でも、地球環境に対する配慮から、非ハロゲン系有機溶剤、特にそれらの2種以上の混合溶剤が好適に用いられる。具体的には、ジメトキシエタンとシクロヘキサノンとの混合溶剤が最も好ましい。
電荷発生層の膜厚は特に限定されないが、0.05〜5μmが好ましく、0.1〜1μmが特に好ましい。電荷発生層の膜厚が0.05μm未満では、光吸収の効率が低下し、感度が低下するおそれがある。一方、電荷発生層の膜厚が5μmを超えると、電荷発生層内部での電荷輸送が感光体表面の電荷を消去する過程の律速段階となり、感度が低下するおそれがある。
[電荷輸送層5]
電荷輸送層は、電荷発生層上に設けられ、電荷発生材料が発生した電荷を受入れ、これを輸送する能力を有する電荷輸送材料、バインダー樹脂、必要に応じて公知の可塑剤、増感剤などを含有する。
電荷輸送層は、電荷発生層と同様に、公知の湿式法により形成することができる。
具体的には、電荷輸送材料およびバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解または分散させて電荷輸送層用塗布液を調製し、この塗布液を浸漬塗布法により電荷発生層上に塗布し、乾燥により溶剤を除去する方法により形成するのが好ましい。
電荷輸送層用塗布液の調製、塗布および乾燥方法は、下引き層および電荷発生層の形成方法に準ずる。
電荷輸送材料としては、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、ピラゾリン誘導体、フェニルヒドラゾン類、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルアミン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合物、3−メチル−2−ベンゾチアゾリン環を有するアジン化合物などの電子供与性物質;フルオレノン誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、インデノチオフェン誘導体、フェナンスレンキノン誘導体、インデノピリジン誘導体、チオキサントン誘導体、ベンゾ(c)シンノリン誘導体、フェナジンオキサイド誘導体、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、ブロマニル、クロラニル、ベンゾキノンなどが挙げられる。
感光体が、露光光源が波長360〜420nmに中心発振波長を有する書き込み露光光源(半導体レーザー光)を使用する画像形成装置に用いられる場合には、電荷輸送材料としては、360nm以上の波長領域に吸収を示さないアリールアミン系の化合物が特に好ましい。
バインダー樹脂としては、電荷輸送材料と相溶性を有するものであり、かつ360nm以上に吸収を有しない材料系が好ましく、例えば、ポリカーボネートおよび共重合ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリケトン、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスルホン樹脂、およびそれらの共重合樹脂などが挙げられる。これらのバインダー樹脂は1種を単独でまたは2種以上を組み合せて用いてもよい。これらの中でもポリスチレン、ポリカーボネート、共重合ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステルなどの樹脂は、体積抵抗率が1013Ω以上あり、成膜性および電位特性などにも優れている。
バインダー樹脂を溶解させる溶剤は、メタノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソランなどのエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタンなどの脂肪族ハロゲン炭化水素、ベンゼン、クロロベンゼン、トルエンなどの芳香族類などが挙げられる。
電荷輸送層中の電荷輸送材料の割合は、30〜80重量%の範囲が好ましく、40〜70重量%が特に好ましい。電荷輸送材料の割合が前記の範囲であれば、本発明の優れた効果が得られる。
電荷輸送層には、電荷発生層に例示したような添加剤を含有していてもよい。
また、電荷輸送層には、画像形成装置のクリーニングブレードとの摺刷などによって引き起こされる感光体表面の磨耗劣化を抑制する目的でフィラー粒子の添加してもよい。
このようなフィラーには、大別して、有機系フィラー粒子と金属酸化物を中心とする無機系フィラー粒子がある。
一般に、感光体表面の濡れ性を制御し、異物などの付着を抑制する目的にはフッ素系材料を中心とする有機系フィラーが用いられる。一方、耐刷性を向上させる目的には無機系フィラーが主に用いられ、本発明では、後者を用いるのが好ましい。
無機系フィラー粒子の特徴としては、材料としての硬度が高く、バインダー樹脂に分散し易いものがよく、例えば、酸化珪素(シリカ)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化アルミニウム(アルミナ)などの酸化物、および窒化珪素、窒化アルミニウムなどの窒化化合物が挙げられる。
これらの中でも、光散乱を考慮して媒質の屈折率との差が小さいことから、酸化珪素(シリカ)が特に好ましい。
また、無機系フィラー粒子の粒子径(一次粒子径)は、100nm以下が好ましく、5〜100nmの範囲が特に好ましい。粒子径が小さいほど、散乱および系中での電気的キャリアへの弊害をできるだけ少なくすることができ、粒子径が5nm未満および100nmを超える場合には、添加による効果が得られ難い。
電荷輸送層の膜厚は、10〜30μmが好ましく、10〜20μmが特に好ましい。通常適用されている電荷輸送層の膜厚20〜30μmでは、光源のビーム径を小さくしても電荷輸送層内でキャリアの面内方向の拡散が起こり静電潜像が広がり、高解像な潜像形成が妨げられ易い。これを防止するためには、電荷輸送層の膜厚をより薄膜化する必要があり、10〜20μmとするのが特に好ましい。
[保護層(図示せず)]
本発明の感光体は、電荷輸送層の表面の磨耗劣化を抑制する手段として、電荷輸送層の表面に架橋性(反応性)保護層を有するのが好ましい。
保護層は、バインダー樹脂、必要に応じて上記の金属酸化物微粒子とから構成され、電荷輸送層中の金属酸化物微粒子は0.1〜30重量%程度が好ましい。
また、保護層には、必要に応じて上記の電荷輸送材料や酸化防止剤を添加することが好ましく、添加により電位安定性や画質の向上を図ることができる。
保護層の形成方法は、下引き層の形成方法に準じる。
また、保護層は、有機シリコン系化合物などを用いた架橋性(反応性)保護層膜であってもよい。
後述する波長360〜420nmに中心発振波長を有する露光光源(書き込み光源)を備えた画像形成装置を用いて、本発明の感光体を帯電し、それを露光して静電潜像を形成し、得られた静電潜像を現像する手段としては、通常の乾式の1成分あるいは2成分の現像であっても、高い解像度の画像を形成することができる。用いるトナー粒子としては、粒子径6μm以下程度のものが好ましく、有機溶剤中にトナー粒子を分散させた低粘度の液体現像剤を用いることもできる。このような方式では、トナー粒子径が1μm程度以下と非常に小さいこと、帯電量が大きいことから、画像の乱れがなく、高い解像度の出力画像を形成することができる。このような場合の有機溶剤に対する耐性の向上にあたっては、上記のような反応性保護層膜の導入が有用である。
本発明の画像形成装置は、本発明の感光体と、前記感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、露光によって形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、現像によって形成された前記トナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、転写された前記トナー像を前記記録材上に定着して画像を形成する定着手段と、前記感光体に残留するトナーを除去し回収するクリーニング手段と、前記感光体に残留する表面電荷を除電する除電手段を少なくとも備え、前記露光手段が、波長360〜420nmに中心発振波長を有する露光光源を備えたことを特徴とする。露光光源は、青色半導体レーザーであるのが好ましい。
図面を用いて本発明の画像形成装置(レーザープリンタ)の構成およびその画像形成動作について説明するが、以下の記載内容に限定されるものではない。
図4は、本発明の画像形成装置の構成を示す模式側面図である。
画像形成装置であるレーザープリンタ30は、感光体1、半導体レーザー31、回転多面鏡32、結像レンズ34、ミラー35、帯電手段であるコロナ帯電器36、現像手段である現像器37、転写紙カセット38、給紙ローラ39、レジストローラ40、転写手段である転写帯電器41、分離帯電器42、搬送ベルト43、定着器44、排紙トレイ45およびクリーニング手段であるクリーナ46を含んで構成される。
なお、半導体レーザー31、回転多面鏡32、結像レンズ34およびミラー35は、露光手段49を構成する。
感光体1は、図示しない駆動手段によって矢符47の方向に回転可能なようにレーザープリンタ30に搭載される。半導体レーザー31から出射されるレーザービーム33は、回転多面鏡32によって感光体1の表面に対してその長手方向(主走査方向)に繰返し走査される。結像レンズ34は、fθ特性を有し、レーザービーム33をミラー35で反射させて感光体1の表面に結像させて露光させる。感光体1を回転させながらレーザービーム33を前記のように走査して結像させることによって、感光体1の表面に画像情報に対応する静電潜像が形成される。
上記のコロナ帯電器36、現像器37、転写帯電器41、分離帯電器42よびクリーナ46は、矢符47で示す感光体1の回転方向上流側から下流側に向ってこの順序で設けられる。
また、コロナ帯電器36は、レーザービーム33の結像点よりも感光体1の回転方向上流側に設けられ、感光体1の表面を均一に帯電させる。したがって、レーザービーム33が、均一に帯電された感光体1表面を露光することになり、レーザービーム33によって露光された部位の帯電量と露光されなかった部位の帯電量とに差異が生じて前記の静電潜像が形成される。
帯電器としては、コロナ帯電器に限定されず、コロトロン帯電器、スコロトロン帯電器、鋸歯帯電器、ローラ帯電器などであってもよい。
現像器37は、レーザービーム33の結像点よりも感光体1の回転方向下流側に設けられ、感光体1表面に形成された静電潜像にトナーを供給し、静電潜像をトナー像として現像する。転写紙カセット38に収容される転写紙48は、給紙ローラ39によって1枚ずつ取出され、レジストローラ40によって感光体1への露光と同期して転写帯電器41に与えられる。転写帯電器41によって、トナー像が転写紙48に転写される。転写帯電器41に近接して設けられる分離帯電器42は、トナー像が転写された転写紙を除電して感光体1から分離される。
感光体1から分離された転写紙48は、搬送ベルト43によって定着器44に搬送され、定着器44によってトナー像が定着される。このようにして画像が形成された転写紙48は、排紙トレイ45に向けて排紙される。なお分離帯電器42によって転写紙48が分離された後、さらに回転を続ける感光体1は、その表面に残留するトナーおよび紙粉などの異物がクリーナ46のクリーニングブレードまたはブラシクリーナによって清掃される。クリーナ46によってその表面が清掃された感光体1は、クリーナ46と共に設けられる図示しない除電ランプによって除電された後、さらに回転され、前記の感光体1の帯電から始まる一連の画像形成動作が繰り返される。
また、感光体を複数設けることで複数の異なるトナーを用いて重ね併せ画像を形成可能な構成も採用できる。この構成はタンデム方式と称される。
本発明のよる画像形成装置では、クリーニングブレードの研磨能力やクリーニングブレードの感光体1の表面に対する当接圧力を小さく設定することができるので、感光体1の寿命が延長される。また、クリーニング後の感光体1の表面は、トナーおよび紙粉などの異物の付着がなく、常に清浄な状態に保たれるので、画質の良好な画像を長期間安定して形成することができる。
すなわち、本発明による画像形成装置は、各種の環境下において、長期間に亘り安定して画質低下のない画像を形成することができる。また、感光体1の寿命が長く、クリーナ46も簡易な構成で済むことから、低コストでメンテナンス頻度の少ない画像形成装置が実現される。さらに、感光体1が光に曝されてもその電気特性が低下しないので、メンテナンス時などに感光体1が光に曝されることに起因する画質の低下を抑えことができる。
本発明の画像形成装置は、図4に示す以外にも次のような構成であってもよい。
感光体1を、コロナ帯電器36、現像器37およびクリーナ46から選択される少なくとも1つと一体化してプロセスカートリッジとしてもよい。
例えば、感光体1、コロナ帯電器36、現像器37およびクリーナ46を組込んだプロセスカートリッジ、感光体1、コロナ放電器36および現像器37を組込んだプロセスカートリッジ、感光体1およびクリーナ46を組込んだプロセスカートリッジ、感光体1および現像器37を組込んだプロセスカートリッジなどが挙げられる。
このようにいくつかの部材を一体化したプロセスカートリッジを用いることにより、装置の保守管理が容易になる。
また、感光体の外径が40mm以下の場合には、分離帯電器42を省いた構成としてもよく、現像バイアスなどの高圧電圧を印加するタイミングなどを工夫することによって、除電ランプ(図示せず)を省いた構成としてもよい。
すなわち、感光体の直径が小さいもの、低速のローエンドプリンタなどでは、省スペース化の観点から除電ランプを省くことができる。
以下に実施例および比較例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明が限定されるものではない。
(実施例1)
直径30mmのアルミニウム製の円筒状導電性基体上に感光層を形成して感光体を作製し、その特性を評価した。
酸化チタン(石原産業株式会社製、製品名:タイベークTTO55A)7重量部と共重合ナイロン(東レ株式会社製、製品名:アミランCM8000:)13重量部とを、メチルアルコール159重量部と1,3−ジオキソラン106重量部との混合溶剤に加え、ペイントシェーカーを用いて8時間分散処理して下引き層用塗布液(全量1kg)を調製した。
得られた下引き層用塗布液を塗布槽に満たし、導電性支持体を浸漬した後引き上げ、得られた塗膜を自然乾燥させて、膜厚1.0μmの下引き層を形成した。
予め、次のようにして電荷発生材料として使用する、下記構造式(A’)で示されるオキソチタニルフタロシアニンを得た。
Figure 2010160336
ジイミノイソインドリン29.2gとスルホラン200mlとを混合し、さらにチタニウムテトライソプロポキシド17.0gを加え、窒素雰囲気下、140℃で2時間反応させた。得られた反応混合物を放冷した後、析出物を濾取し、クロロホルム、2%の塩酸水溶液、水およびメタノールで順次洗浄し、乾燥して青紫色針状あるいは板状化合物(結晶)25.5gを得た。
得られた化合物の化学分析の結果、上記構造式で示されるオキソチタニルフタロシアニンであることを確認した(収率88.5%)。
得られたオキソチタニルフタロシアニン1.8重量部とブチラール樹脂(積水化学工業株式会社製、製品名:エスレックBX−1)1.2重量部とを、ジメトキシエタン105.3重量部とシクロヘキサノン11.7重量部との混合溶剤(混合比率=90/10)に加え、ペイントシェーカーを用いて1時間分散処理して電荷発生材料含有液を調製した。
次いで、例示化合物1のエナミン系化合物5重量部、ポリカーボネート(出光興産株式会社製、製品名:タフロンGH503)4.4重量部およびポリカーボネート(帝人化成株式会社製、製品名:パンライトTS2040)3.6重量部を混合し、テトラヒドロフラン(THF)49重量部を溶剤として電荷発生層添加液(全量1kg)を調製した。
このようにして調製した電荷発生材料含有液20重量部に、電荷発生層添加液2.48重量部を添加し、ボールミルを用いて3時間攪拌処理して電荷発生層用塗布液を調製した。すなわち、電荷発生層中の電荷発生材料/エナミン系化合物(重量比)を60/40に設定した。
得られた電荷発生層用塗布液を、下引き層の場合と同様の浸漬塗布法で、先に形成した下引き層上に塗布し、得られた塗膜を自然乾燥させて、膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
次いで、電荷輸送材料として下記構造式(B)で示されるアリールアミン系化合物5重量部、ポリカーボネート(出光興産株式会社製、製品名:タフロンGH503)4.4重量部およびポリカーボネート(帝人化成株式会社製、製品名:パンライトTS2040)3.6重量部を混合し、テトラヒドロフラン49重量部を溶剤として電荷輸送層用塗布液(全量1kg)を調製した。
得られた電荷輸送層用塗布液を、下引き層の場合と同様の浸漬塗布法で、先に形成した電荷発生層上に塗布し、得られた塗膜を温度120℃で1時間乾燥させて、膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、感光体を得た。
Figure 2010160336
(実施例2)
予め、次のようにして電荷発生材料として使用する、前記構造式(A’)で示されるオキソチタニルフタロシアニン結晶を得た。
o−フタロジニトリル40g、四塩化チタン18gおよびα−クロロナフタレン500mlを、窒素雰囲気下、温度200〜250℃で3時間加熱撹拌して反応させた。次いで、温度100〜130℃まで放冷後、熱時濾過し、温度100℃に加熱したα−クロロナフタレン200mlで洗浄してジクロロチタニウムフタロシアニン粗生成物を得た。
得られた粗生成物を、室温でα−クロロナフタレン200mlおよびメタノール200mlで順次洗浄し、次いでメタノール500ml中で1時間熱懸洗を行った。濾過後、得られた粗生成物を、水500ml中でpHが6〜7になるまで、熱懸洗を繰り返した。その後、乾燥してオキソチタニルフタロシアニン中間結晶を得た。次いで、得られた中間結晶を、メチルエチルケトンに混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベル社製)を用いて直径2mmのガラスビーズと共にミリング処理し、メタノールで洗浄した後、乾燥して結晶を得た。
得られた結晶の化学分析の結果、オキソチタニルフタロシアニンであることを確認した。
また、得られた結晶のCuKα線(1.541Å)を用いたX線回折スペクトルの結果、ブラッグ角(2θ±0.2°)7.3°、9.4°、9.7°および27.3°に主要な回折ピークをし、そのうち9.4°と9.7°の重なったピーク束に最大回折ピークを示すオキソチタニルフタロシアニン結晶であることを確認した(図3参照)。
オキソチタニルフタロシアニンに代えて上記方法により得られたオキソチタニルフタロシアニン結晶を用いたこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。
(実施例3)
電荷発生材料含有液を調製する際にオキソチタニルフタロシアニンに代えて実施例2のオキソチタニルフタロシアニン結晶を用いたこと、および電荷発生層添加液を調製する際に例示化合物1に代えて例示化合物43を用いたこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。
(実施例4)
電荷発生材料含有液を調製する際にオキソチタニルフタロシアニンに代えて実施例2のオキソチタニルフタロシアニン結晶を用いたこと、および電荷発生層添加液を調製する際に例示化合物1に代えて例示化合物111を用いたこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。
(実施例5)
電荷発生材料含有液を調製する際にオキソチタニルフタロシアニンに代えて実施例2のオキソチタニルフタロシアニン結晶を用いたこと、および電荷発生層用塗布液を調製する際に電荷発生材料含有液20重量部に電荷発生層添加液0.41重量部を添加したこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。すなわち、電荷発生層中の電荷発生材料/エナミン系化合物(重量比)を90/10に設定した。
(実施例6)
電荷発生材料含有液を調製する際にオキソチタニルフタロシアニンに代えて実施例2のオキソチタニルフタロシアニン結晶を用いたこと、および電荷発生層用塗布液を調製する際に電荷発生材料含有液20重量部に電荷発生層添加液14.9重量部を添加したこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。すなわち、電荷発生層中の電荷発生材料/エナミン系化合物(重量比)を20/80に設定した。
(実施例7)
電荷発生材料含有液を調製する際にオキソチタニルフタロシアニンに代えて実施例2のオキソチタニルフタロシアニン結晶を用いたこと、および下引き層を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。すなわち、電荷発生層中の電荷発生材料/エナミン系化合物(重量比)を60/40に設定した。
(比較例1)
電荷発生材料含有液を調製する際にオキソチタニルフタロシアニンに代えて実施例2のオキソチタニルフタロシアニン結晶を用いたこと、および電荷発生層添加液を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作製した(エナミン系化合物の添加なし)。
(比較例2)
電荷発生材料含有液を調製する際にオキソチタニルフタロシアニンに代えて実施例2のオキソチタニルフタロシアニン結晶を用いたこと、および電荷発生層添加液を調製する際に例示化合物1に代えて下記構造式(C)で示されるトリフェニルアミン系化合物(TPD)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。すなわち、電荷発生層中の電荷発生材料/TPD(重量比)を60/40に設定した。
Figure 2010160336
(比較例3)
電荷発生材料含有液を調製する際にオキソチタニルフタロシアニンに代えて、下記構造式(D)で示されるペリレン化合物(クラリアントジャパン株式会社製、製品名:PV FAST RED B)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。すなわち、電荷発生層中のペリレン化合物/エナミン系化合物(重量比)を60/40に設定した。
Figure 2010160336
(評価)
以上のように作製した実施例1〜7および比較例1〜3の感光体を、それぞれ帯電部材(スコロトロン帯電器)と共に、カラー複合機(シャープ株式会社社製、型式:MX−4500N)の画像形成装置用プロセスカートリッジに装着し、画像露光光源として405nmの中心発振波長を有する半導体レーザーを用い、コリメーターレンズ、アパーチャー、シリンダレンズ、ポリゴンミラー、fθレンズ、樽型トロイダルレンズ、反射ミラーからなる像露光装置により書き込みを行った。
現像には2成分現像(体積平均粒径6.5μmのトナー)を行い、転写部材として転写ベルト(トナー像が直接転写紙に転写される)を用い、除電光には780nmの半導体レーザーを用い、感光体全面に光照射により除電を行うようにした。試験環境は温度25℃相対湿度50%とした。
実施例2の感光体についてのみ、画像露光光源として780nmの中心発振波長を有する半導体レーザーを用いた試験も行なった。これを比較例4とする。
<電気特性評価>
表面電位計(トレック・ジャパン社製、型式:model 344)を用いて、べた画像印字時の電位VL(−V)を測定し下記の基準で判定して、感光体感度の指標とした。
VL<100(V):実使用上問題なし
VL≧100(V):画像濃度に影響し、実使用上問題あり
<ドット再現性の評価>
ハーフトーン画像(1ドット画像)を形成し、目視観察によりドット形成状態(ドットの再現性、散逸状態および輪郭の先鋭度)を下記の基準(ランク)で判定した。
◎:ドット再現性が良好、かつ散逸もなく、輪郭の先鋭度に優れている
○:上記3項目とも若干の劣化はあるが、実使用上問題なし
△:3項目いずれかが、実使用上問題となる
×:3項目中2項目以上が、実使用不可能となる
以上の評価結果を、感光体の構成材料と共に表2に示す。
Figure 2010160336
表2の結果から次のことがわかる。
(1)電荷発生層に、オキソチタニルフタロシアニンと、特定量の特定のエナミン系化合物とを含有する本発明の感光体(実施例1〜7)は、波長360〜420nmの光に感光特性を有し、画像露光光源として405nmの中心発振波長を有する半導体レーザーを用いた試験において高画質の画像を得ることができる。特に特定のオキソチタニルフタロシアニン結晶を用いた感光体(実施例2〜4)では、特に高感度化を実現できる。
(2)電荷発生層にエナミン系化合物を含有しない感光体(比較例1)では、電荷発生層での光吸収が十分ではなく、電荷分離も円滑に行われず、よって低感度になっているものと考えられる。
(3)電荷発生層にエナミン系化合物の代わりにTPD(トリフェニルアミン系化合物)を含有する感光体(比較例2)では、TPDが波長360〜420nmに吸収帯を有さず、オキソチタニルフタロシアニンの光吸収を邪魔するために、十分な感度が得られないものと考えられる。
(4)電荷発生層にオキソチタニルフタロシアニンの代わりにペリレン化合物を含有する感光体(比較例3)では、ペリレン系化合物が波長360〜420nmに吸収帯を有していても、エナミン系化合物への電荷の注入が良好でなく、十分な感度が得られないものと考えられる。このことから、本発明の電荷発生材料としてはチタニルフタロシアニンが有効であるといえる。
(5)本発明の感光体でも波長780nmの露光(比較例4)では、エナミン系化合物の吸光度が0%になり、オキソチタニルフタロシアニンの光吸収を邪魔するために、十分な感度が得られないものと考えられる。
1 導電性支持体(導電性基体)
2 電荷発生材料
3 電荷発生層
4 電荷輸送材料
5 電荷輸送層
6 下引き層(中間層)
7 バインダー樹脂(結着樹脂)
21 感光層(積層型感光層)
1 感光体
30 レーザープリンタ(画像形成装置)
31 レーザー
32 回転多面鏡
33 レーザービーム
34 結像レンズ
35 ミラー
36 コロナ帯電器
37 現像器
38 転写紙カセット
39 給紙ローラ
40 レジストローラ
41 転写帯電器
42 分離帯電器
43 搬送ベルト
44 定着器
45 排紙トレイ
46 クリーナ
47 矢符
48 転写紙
49 露光手段

Claims (8)

  1. 導電性支持体上に、電荷発生層と電荷輸送層とがこの順で積層された感光層が少なくとも積層されてなり、
    前記電荷発生層が、電荷発生材料としてのオキソチタニルフタロシアニンと、添加剤としての一般式(I):
    Figure 2010160336
    [式中、
    Ar1およびAr2は、同一または異なって、置換基を有してもよいアリール基または置換基を有してもよい1価の複素環残基であり、Ar1およびAr2はそれらに結合する原子または原子団を介して互いに結合して環構造を形成してもよく;
    Ar3は、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいシクロアルキル基、置換基を有してもよいアルキル基または置換基を有してもよい1価の複素環残基であり;
    Ar4およびAr5は、同一または異なって、水素原子、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルキル基または置換基を有してもよい1価の複素環残基であり、Ar4およびAr5は共に水素原子ではなく、それらに結合する原子または原子団を介して互いに結合して環構造を形成してもよく;
    aは、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいジアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリール基、ハロゲン原子または水素原子であり;
    mは、1〜6の整数であり、mが2以上のとき、複数のaは同一でも異なってもよくかつそれらに結合する原子または原子団を介して互いに結合して環構造を形成してもよく;
    1は、水素原子、ハロゲン原子または置換基を有してもよいアルキル基であり;
    2、R3およびR4は、同一または異なって、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基または置換基を有してもよい1価の複素環残基であり;
    nは、0〜3の整数であり、nが2または3のとき、複数のR2およびR3はそれぞれ同一でも異なってもよく、nが0のとき、Ar3は置換基を有してもよい1価の複素環残基である]
    で示されるエナミン系化合物とを含有し、波長360〜420nmの光に感光特性を有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記一般式(I)で示されるエナミン系化合物が、副式(II):
    Figure 2010160336
    [式中、
    b、cおよびdは、同一または異なって、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいジアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリール基、ハロゲン原子または水素原子であり;
    i、jおよびkは、同一または異なって、1〜5の整数であり、i、kまたはjが2以上のとき、対応する複数のb、cまたはdはそれぞれ同一でも異なってもよくかつそれらに結合する原子または原子団を介して互いに結合して環構造を形成してもよく;
    Ar4、Ar5、aおよびmは、一般式(1)と同義である]
    で示される化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記エナミン系化合物が、次式:
    Figure 2010160336
    から選択される化合物である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記オキソチタニルフタロシアニンと前記エナミン系化合物との重量比が20/80〜90/10である請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子写真感光体。
  5. 前記オキソチタニルフタロシアニンが、CuKα線(1.541Å)を用いたX線回折スペクトルにおいて、少なくともブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°または9.7°に最大回折ピークを示し、かつ少なくとも7.3°、9.4°、9.7°および27.3°に回折ピークを有するオキソチタニルフタロシアニン結晶である請求項1〜4に記載の電子写真感光体。
  6. 前記導電性支持体と前記感光層との間に下引き層を有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の電子写真感光体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、露光によって形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、現像によって形成された前記トナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、転写された前記トナー像を前記記録材上に定着して画像を形成する定着手段と、前記電子写真感光体に残留するトナーを除去し回収するクリーニング手段と、前記電子写真感光体に残留する表面電荷を除電する除電手段を少なくとも備え、
    前記露光手段が、波長360〜420nmに中心発振波長を有する露光光源を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記露光光源が、青色半導体レーザーである請求項7に記載の画像形成装置。
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