JP2010159771A - バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
ンの吸気通路を配置した自動二輪車において,バックボーンに干渉されずに,燃料噴射弁
を吸気通路の上側壁に取付けることができて,該弁からシリンダヘッドの吸気ポートに向
かって燃料を噴射し得るようにする。
【解決手段】 車体フレームFのバックボーンFfの下方に,シリンダヘッド9の吸気ポ
ート11に連通する吸気通路12をバックボーンFfに沿って配置したバックボーン型自
動二輪車において,吸気通路12の下流域の上側壁に燃料噴射弁30を,該弁30の少な
くとも上端がバックボーンFfの中間屈曲部14cにおける外側曲線の中点32より前方
にくるようにして立設する。
【選択図】 図5
Description
に延び前半直線部,この前半直線部より緩傾斜で後方下向きに直線状に延びる後半直線部
及び両直線部間を連続的に連結する中間屈曲部からなるバックボーンと,このバックボー
ンの後端に一体に結合してリアフォークを支持するリアフレームとで車体フレームを構成
し,そのリアフレームに,前記バックボーンの下方でシリンダブロック及びシリンダヘッ
ドを前方に向かって略水平に突出させるエンジンを取付け,前記シリンダヘッドと,前記
バックボーンの前端部に取付けたエアクリーナとの間を,前記バックボーンの下方に配置
されて概ね後方下向きに傾斜する吸気通路を介して接続し,この吸気通路の中間部にスロ
ットル弁を設けた,バックボーン型自動二輪車燃機関に関し,特に,前記吸気通路に燃料
噴射弁を備えるようにした,バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置に関する。
ブ」の小型自動二輪車として,世界的に普及しており,それにおいては前記吸気通路の中
間部に気化器が介裝されている(例えば下記特許文献1参照)。
せずに,前記気化器に代えて燃料噴射弁を前記吸気通路に取付けようとすると,該燃料噴
射弁から噴射燃料をエンジンのシリンダヘッドの上面に開口する吸気ポートに確実に指向
させるためには,どうしても前記吸気通路の上側壁に取付ける必要がある。しかしながら
,前記吸気通路の上方にはフレームのバックボーンが比較的近接して配置されているので
,燃料噴射弁は,このバックボーンと干渉し易く,前記吸気通路の上側壁に簡単には取付
けことができない。
フレームのバックボーンに干渉されずに,燃料噴射弁を前記吸気通路の上側壁に取付ける
ことができて,該弁からシリンダヘッドの吸気ポートに向かって燃料を噴射し得るように
した,前記バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置を提供することを目的とする
。
後方下向きに傾斜して直線状に延び前半直線部,この前半直線部より緩傾斜で後方下向き
に直線状に延びる後半直線部及び両直線部間を連続的に連結する中間屈曲部からなるバッ
クボーンと,このバックボーンの後端に一体に結合してリアフォークを支持するリアフレ
ームとで車体フレームを構成し,そのリアフレームに,前記バックボーンの下方でシリン
ダブロック及びシリンダヘッドを前方に向かって略水平に突出させるエンジンを取付け,
前記シリンダヘッドと,前記バックボーンの前端部に取付けたエアクリーナとの間を,前
記バックボーンの下方に配置されて概ね後方下向きに傾斜する吸気通路を介して接続し,
この吸気通路の中間部にスロットル弁を設けた,バックボーン型自動二輪車において,前
記吸気通路の前記スロットル弁より下流域の上側壁に燃料噴射弁を,該弁の少なくとも上
端が前記バックボーンの中間屈曲部における外側曲線の中点より前方にくるようにして立
設して,該燃料噴射弁から前記シリンダヘッドの吸気ポートに向かって燃料を噴射するよ
うにしたことを第1の特徴とする。
,車体フレームのバックボーン及び吸気通路間の狭小なスペースを合理的に利用して,該
吸気通路の上側壁に燃料噴射弁を取付けることができ,したがって該弁からシリンダヘッ
ドの吸気ポートに向かって燃料を噴射することが可能となる。
上面に開口する吸気ポートに連通すべく屈曲させ,その屈曲部又はその近傍に前記燃料噴
射弁を立設したことを第2の特徴とする。
が位置する下流端に向かって燃料を噴射することができ,したがって燃料の管壁への付着
によるロスを少なくすることができる。
圧力レギュエータを連結して前記バックボーンの下側面に沿って配置される燃料供給管を
連結したことを第3の特徴とする。
を利用して,燃料供給管を配置することができる。
噴射圧力レギュエータを連結して,水平方向で前記バックボーンの軸線と直交するように
延びる燃料供給管を連結したことを第4の特徴とする。
を利用して,燃料供給管を配置することができる。
通路のスロットル弁より下流域の上側壁に燃料噴射弁を,該弁の少なくとも上端がバック
ボーンの中間屈曲部における外側曲線の中点より前方にくるようにして立設して,該燃料
噴射弁から前記シリンダヘッドの吸気ポートに向かって燃料を噴射するようにしたので,
従来の車体フレームやエンジンのレイアウトを変更せずとも,バックボーン及び吸気通路
間の狭小なスペースを合理的に利用して,該吸気通路の上側壁に燃料噴射弁を取付けるこ
とができ,したがって該燃料噴射弁からシリンダヘッドの吸気ポートに向かって燃料を噴
射することが可能となる。
口する吸気ポートに連通すべく屈曲させ,その屈曲部又はその近傍に前記燃料噴射弁を立
設したので,燃料噴射弁からシリンダヘッドの吸気ポートの,特に吸気弁が位置する下流
端に向かって燃料を噴射することができ,したがって燃料の管壁への付着によるロスを少
なくすることができる。
タを連結してバックボーンの下側面に沿って配置される燃料供給管を連結したので,車体
フレームのバックボーン及び燃料噴射弁間の狭小な空間を利用して,燃料供給管を容易に
配置することができる。
エータを連結して,水平方向で前記バックボーンの軸線と直交するように延びる燃料供給
管を連結したので,これによっても車体フレームのバックボーン及び燃料噴射弁間の狭小
な空間を利用して,燃料供給管を容易に配置することができる。
面図,図2は同自動二輪車のエンジン及び吸気系周りの側面図,図3は図2の吸気系にお
ける燃料噴射装置周りの拡大側面図図,図4は図3の4矢視図,図5は本発明の第2実施
例を示す,図3と同様の側面図である。
輪車Mの車体フレームFは,前端のヘッドパイプ1の後側面に溶接されて,後方下向きに
傾斜して延びる鋼管からなるバックボーンFfと,このバックボーンFfの後端に溶接さ
れる鋼板製のリアフレームFrとか構成される。ヘッドパイプ1には,前輪Wfを軸支す
るフロントフォーク2が操向可能に枢支され,リアフレームFrには,後輪Wrを軸支す
るリアフォーク3が枢支され,このリアフォーク3とリアフレームFr間にリアクッショ
ン4が連結される。またリアフレームFrの上面にサドル5が取付けられ,このサドル5
の直下のリアフレームFr内に燃料タンク6が収納,保持される。さらにリアフレームF
rの前端には,バックボーンFfとの結合点の下方において,エンジンEのクランクケー
ス7が取付けられる。エンジンEは,クランクケース7の前面から突出して略水平に配置
されるシリンダブロック8を有し,その前面にシリンダヘッド9が接合される。バックボ
ーンFfの前端部にはエアクリーナ10が取付けられ,これとシリンダヘッド9の吸気ポ
ート(図2参照)との間が,バックボーンFfの下方に配置される吸気通路12を介して
接続される。
び吸気通路12は,車体フレームFに取付けられるレッグシールド13により覆われる。
下向きに傾斜して直線状に延びる前半直線部14aと,この前半直線部14aより緩傾斜
で後方下向きに直線状に延びてリアフレームFrに結合する後半直線部14bと,これら
両直線部14a,14b間を連続的に結合する,曲率半径Rの中間屈曲部14cとからな
っている。その中間屈曲部14cの下方にシリンダヘッド9が位置しており,シリンダヘ
ッド9の上面に吸気ポート11が開口している。この吸気ポート11の燃焼室16への開
口端は吸気弁15により開閉される。
面を開放したクリーナケース17と,このクリーナケース17に結合されてその開放面を
閉じるケースカバー18と,これらクリーナケース17及びケースカバー18間に挟持さ
れるクリーナエレメント19と,ケースカバー18の上端に連結される入口ダクト20と
から構成され,クリーナケース17の底壁に吸気通路12の接続孔21が設けられている
。そして入口ダクト20及びクリーナケース17がバックボーンFfの前半直線部14a
にねじ止めされる。
ーン管22と,前記吸気ポート11に連通すべくシリンダヘッド9の上面に結合される吸
気管23と,これらホーン管22及び吸気管23の間を接続するスロットルボディ24と
から構成される。ホーン管22は,中間に鈍角の屈曲部を持ち,下流側開口端を後方下向
きした略L字状をなしており,また吸気管23も,中間に鈍角の屈曲部を持ち,上流側開
口端を前方上向きにした略L字状をなしており,両管22,23を接続すべく傾斜して配
置されるスロットルボディ24は,両管22,23の内部を連通する直線状の吸気道24
aを有し,この吸気道24aを開閉するバタフライ型のスロットル弁25がスロットルボ
ディ24に軸支される。こうして,吸気通路12は,概ねバックボーンFfに沿ってその
下方に配置される。
立設される。即ち,吸気管23の屈曲部もしくはその近傍の上側壁には,装着孔26を有
するボス27が一体に形成され,その弁装着孔26に燃料噴射弁30の下端部がシール部
材28を介して嵌装される。この燃料噴射弁30の上端面には燃料入口が,下端面には燃
料噴孔がそれぞれ開口している。この燃料噴射弁30は,その燃料噴孔からの噴射燃料3
1が前記吸気ポート11の特に吸気弁15により開閉される下流端に向かい,且つ上端が
前記バックボーンFfの中間屈曲部14cにおける外側曲線の中点32より前方にくるよ
うに,配置される。
口する装着孔35がシール部材36を介して嵌合される。この燃料供給管34は,バック
ボーンFfの直下において,バックボーンFfの軸線Yと直交して水平に,即ち車体の左
右方向に配置される。この燃料供給管34に一端には,前記燃料タンク6内に配設される
燃料ポンプ38(図1参照)の吐出ポートに連なる燃料導管39が接続され,またその他
端には,噴射圧力レギュエータ40が連結される。
1を有するレギュエータボディ42と,ブースト負圧室43を有してレギュエータボディ
42に結合されるキャップ44と,レギュエータボディ42及びキャップ44間に挟持さ
れて上記燃料室41及びブースト負圧室43間を仕切るダイヤフラム45とを備える。レ
ギュエータボディ42の中心部には,燃料戻し孔46が開口する弁座47が設けられ,こ
の弁座47に着座し得る弁体48がダイヤフラム45の中心部に首振り可能に付設される
。そしてこの弁体48をダイヤフラム45を介して弁座47側に付勢する弁ばね49が
ブースト負圧室43に収容される。ブースト負圧室43は,負圧導管50を介して前記吸
気管23内に連通し,燃料戻し孔46は,燃料戻し管51を介して前記燃料タンク6に連
通する。さらに燃料室41には燃料フィルタ52が設けられる。
燃料が燃料ポンプ38により燃料導管39及び燃料供給管34を通して圧送され,その燃
料圧力は弁体48を弁座47から離座する方向にダイヤフラム45に作用する。一方,ブ
ースト負圧室43には,吸気管23内のブースト負圧が負圧導管50を通して導入され,
このブースト負圧は,弁ばね49の荷重方向とは反対に,弁体48を弁座47から離座す
る方向にダイヤフラム45に作用する。したがって,エンジンEの負荷が小さくてブース
ト負圧が高い時は,燃料室41の燃料による弁体48の開弁圧力は低く,エンジンEの負
荷が大きくてブースト負圧が低い時は,燃料室41の燃料による弁体48の開弁圧力は高
くなり,弁体48の開弁時,燃料室41から燃料戻し孔46に流出した燃料戻し管51を
通して燃料タンク6に還流する。こうして燃料供給管34内に燃料圧力は,エンジンEの
負荷に応じて制御される。
れて開弁すると,上記のように圧力制御された燃料が該弁30から噴射され,その噴射燃
料31は吸気ポート11の,吸気弁15により開放された下流端に向かうので,エアクリ
ーナ10で濾過されて吸気通路12を流下する吸入空気と共に効率良く燃料室41に吸入
される。したがって,噴射燃料31の管壁への付着によるロスが少なく,燃費の低減に寄
与し得る。またエアクリーナ10及び吸気ポート11間を結ぶ吸気通路12は,ホーン管
22及び吸気管23が鈍角に屈曲するだけで,全体としては後方下向きに傾斜しているの
で,吸気抵抗が小さくなり,エンジンEの出力向上に寄与し得る。
該弁30の少なくとも上端がバックボーンFfの中間屈曲部14cにおける外側曲線の中
点32より前方にくるように配置されるので,従来の車体フレームFやエンジンEのレイ
アウトを変更せずとも,バックボーンFf及び吸気通路12間の狭小なスペースを合理的
に利用して,該吸気通路12の上側壁に燃料噴射弁30を取付けることができ,したがっ
て上述のように該弁30から吸気ポート11の特に下流端に向かって燃料を噴射すること
が可能となる。
交して水平に配置されるので,バックボーンFf及び燃料噴射弁30間の狭小な空間に燃
料供給管34を,バックボーンFfに干渉されることなく容易に配置することができる。
Ffの下側面に沿って後方下向き傾斜に配置される点,この燃料供給管34の後端にバッ
クボーンFfに沿って配置される燃料導管39が接続される点,及び燃料供給管34の前
端に噴射圧力レギュエータ40のレギュエータボディ42が一体に連設される点を除けば
,前実施例と同様構成であり,図中,前実施例との対応部分には,同一の参照符号を付し
て,その説明を省略する。
れるので,この場合もバックボーンFf及び燃料噴射弁30間の狭小な空間に燃料供給管
34を,バックボーンFfに干渉されることなく容易に配置することができる。またその
燃料供給管34の後端に接続される燃料導管39がバックボーンFfに沿って配置される
ので,燃料導管39がバックボーンFfから大きく食み出すこともなく,他物との干渉を
容易に回避することができる。
設計変更が可能である。
F・・・・・車体フレーム
Ff・・・・バックボーン
Fr・・・・リアフレーム
Y・・・・・バックボーンの軸線
1・・・・・ヘッドパイプ
2・・・・・フロントフォーク
3・・・・・リアフォーク
8・・・・・シリンダブロック
9・・・・・シリンダヘッド
10・・・・エアクリーナ
11・・・・吸気ポート
12・・・・吸気通路
14a・・・前半直線部
14b・・・後半直線部
14c・・・中間屈曲部
25・・・・スロットル弁
30・・・・燃料噴射弁
32・・・・中間屈曲部における外側曲線の中点
34・・・・燃料供給管
39・・・・燃料導管
40・・・・噴射圧力レギュエータ
Claims (4)
- フロントフォーク(2)を支持するヘッドパイプ(1)から後方下向きに傾斜して直線状
に延び前半直線部(14a),この前半直線部(14a)より緩傾斜で後方下向きに直線
状に延びる後半直線部(14b)及び両直線部(14a,14b)間を連続的に連結する
中間屈曲部(14c)からなるバックボーン(Ff)と,このバックボーン(Ff)の後
端に一体に結合してリアフォーク(3)を支持するリアフレーム(Fr)とで車体フレ
ーム(F)を構成し,そのリアフレーム(Fr)に,前記バックボーン(Ff)の下方で
シリンダブロック(8)及びシリンダヘッド(9)を前方に向かって略水平に突出させる
エンジン(E)を取付け,前記シリンダヘッド(9)と,前記バックボーン(Ff)の前
端部に取付けたエアクリーナ(10)との間を,前記バックボーン(Ff)の下方に配置
されて概ね後方下向きに傾斜する吸気通路(12)を介して接続し,この吸気通路(12
)の中間部にスロットル弁(25)を設けた,バックボーン型自動二輪車において,
前記吸気通路(12)の前記スロットル弁(25)より下流域の上側壁に燃料噴射弁(
30)を,該弁(30)の少なくとも上端が前記バックボーン(Ff)の中間屈曲部(1
4c)における外側曲線の中点(32)より前方にくるようにして立設して,該燃料噴射
弁(30)から前記シリンダヘッド(9)の吸気ポート(11)に向かって燃料を噴射す
るようにしたことを特徴とする,バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置。 - 請求項1記載のバックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置において,
前記吸気通路(12)の下流端部を,前記シリンダヘッド(9)の上面に開口する吸気
ポート(11)に連通すべく屈曲させ,その屈曲部又はその近傍に前記燃料噴射弁(30
)を立設したことを特徴とする,バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置。 - 請求項1又は2記載のバックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置において,
前記燃料噴射弁(30)の上端に,一端に噴射圧力レギュエータ(40)を連結して前
記バックボーン(Ff)の下側面に沿って配置される燃料供給管(34)を連結したこと
を特徴とする,バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置。 - 請求項1又は2記載のバックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置において,
前記燃料噴射弁(30)の上端に,一端に噴射圧力レギュエータ(40)を連結して,
水平方向で前記バックボーン(Ff)の軸線(Y)と直交するように延びる燃料供給管(
34)を連結したことを特徴とする,バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010101240A JP5180988B2 (ja) | 2010-04-26 | 2010-04-26 | バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置 |
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