JP2010159140A - 媒体搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】動力源を最少限にして構造を大幅に簡略化できる媒体搬送装置を提供する。
【解決手段】カードを受け入れて搬送する搬送部1と、カードを一時的に退避させる退避部50と、搬送部1と退避部50との間を移動可能なキャリッジ20とを備える。キャリッジ20は、動力源と、この動力源の動力を退避部50へ伝達するための第1の歯車とを有している。退避部50は、動力源を有さず、第1の歯車と連結される第2の歯車を有している。第1の歯車は、第2の歯車へ動力を伝達する位置と、第2の歯車への動力伝達を遮断する位置とに変位可能であり、キャリッジ20が所定の退避部50の位置へ移動した場合に、第1の歯車を第2の歯車に連結し、動力源の動力を第2の歯車へ伝達することにより、退避部50におけるカードの収納または取り出しを行う。
【選択図】図1
【解決手段】カードを受け入れて搬送する搬送部1と、カードを一時的に退避させる退避部50と、搬送部1と退避部50との間を移動可能なキャリッジ20とを備える。キャリッジ20は、動力源と、この動力源の動力を退避部50へ伝達するための第1の歯車とを有している。退避部50は、動力源を有さず、第1の歯車と連結される第2の歯車を有している。第1の歯車は、第2の歯車へ動力を伝達する位置と、第2の歯車への動力伝達を遮断する位置とに変位可能であり、キャリッジ20が所定の退避部50の位置へ移動した場合に、第1の歯車を第2の歯車に連結し、動力源の動力を第2の歯車へ伝達することにより、退避部50におけるカードの収納または取り出しを行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の媒体を取り扱う機器に搭載される媒体搬送装置に関する。
例えば、クレジットカードと電子マネーカードとを受け付けて、電子マネーカードに料金をチャージする機能を備えた端末のように、複数枚のカードを取り扱う機器が実用化されている。この他にも、複数枚のカードを取り扱う機器としては、キャッシュカードと振込カードとを受け付けて振込処理を行う現金自動預払機等が知られている。このような機器に搭載されるカード搬送装置においては、複数枚のカードを順次処理するために、カードを一時的に退避させる退避部が設けられる(特許文献1参照)。
図26は、退避部を備えた従来のカード搬送装置の概略構成図である。60はカードの挿入排出口、61はカード処理部、62は分岐搬送路、63は退避部、64はカード、Fは退避部63へカード64を振り分けるための切替ゲート、R1〜R4はカード搬送用の搬送ローラ、M1およびM2は搬送ローラ駆動用のモータ、SLは切替ゲートFを切り替えるためのソレノイドである。ソレノイドSLにより切替ゲートFを切り替えることにより、分岐搬送路62を搬送されるカード64は、所定の退避部63へ導かれそこに収納される。図27は、分岐搬送路62が2つ設けられた例である。
図26および図27に示した従来のカード搬送装置では、複数枚のカード64を任意の順番で退避部63に対して出し入れするためには、複数の退避部63のそれぞれに、切替ゲートFとこれを駆動するための動力源となるソレノイドSLが必要となる。また、切替ゲートFにより振り分けられたカードを退避部63へ収納するためには、退避部63のローラR3を駆動するための動力源となるモータM2を、カード搬送用のモータM1とは別に、退避部63ごとに設ける必要がある。さらに、退避部63の数が多くなると、カード64を搬送する経路が長くなり、構造が複雑で装置が大型化する。
そこで、本発明の目的は、動力源を最少限にして構造を大幅に簡略化できる媒体搬送装置を提供することにある。
本発明に係る媒体搬送装置は、媒体を受け入れて搬送する搬送部と、搬送部により搬送された媒体を一時的に退避させる退避部と、搬送部と退避部との間を移動可能であって、搬送部から受け取った媒体を退避部へ移送し、また、退避部から受け取った媒体を搬送部へ移送する移送手段とを備える。移送手段は、動力源と、この動力源の動力を退避部へ伝達するための第1の歯車とを有している。退避部は、動力源を有さず、第1の歯車と連結される第2の歯車を有している。第1の歯車は、第2の歯車へ動力を伝達する位置と、第2の歯車への動力伝達を遮断する位置とに変位可能である。そして、移送手段が退避部の位置へ移動した場合に、第1の歯車を第2の歯車に連結し、動力源の動力を第2の歯車へ伝達することにより、退避部における媒体の収納または取り出しを行う。
このようにすることで、退避部の数が多くなっても、移送手段に備わる動力源を共通の動力源として、各退避部へ動力を伝達することができるので、退避部ごとに媒体搬送用の動力源を設ける必要がない。また、1つの移送手段により各退避部へ媒体を移送できることから、退避部ごとに振分用の動力源を設ける必要もない。この結果、動力源が最少限となって、媒体搬送装置の構造が大幅に簡略化される。特に、退避部に動力源が不要となることで、退避部の高さを抑制できるため、退避部を縦方向に複数並べた場合でも、全体の高さを小さくすることができる。
本発明において、第1の歯車は、媒体を搬送するための搬送ローラと同軸に設けられた第3の歯車を介して動力源の動力が与えられるようにしてもよい。この場合、第1の歯車が第2の歯車に動力を伝達する位置へ変位する際の変位方向が、第3の歯車の回転方向と同方向であることが好ましい。
これによると、第1の歯車が第2の歯車に動力を伝達するときは、絶えず第1の歯車が第2の歯車に噛みこむ方向に回転し、第1の歯車に対して、第2の歯車から離れる方向に力が働くことがないので、動力伝達中に第1の歯車と第2の歯車の連結が途切れることはなく、退避部へ確実に動力を伝達することができる。
本発明では、第1および第2の歯車と同軸上でかつ各歯車の近傍に、当該歯車のピッチ円の径よりも大きい径を有するローラが設けられていることが好ましい。
これによると、第1の歯車と第2の歯車とが、互いのピッチ円同士の接触する位置よりも近づくことがローラ同士の当接により規制されるので、歯車同士が噛み込み過ぎることを防止して、退避部へ円滑に動力を伝達することができる。
本発明において、移送手段は、さらに、動力源の動力を搬送部へ伝達するための第4の歯車を有していてもよい。この場合、搬送部は、動力源を有さず、第4の歯車と連結される第5の歯車を有する。第4の歯車は、第5の歯車へ動力を伝達する位置と、第5の歯車への動力伝達を遮断する位置とに変位可能であり、移送手段が搬送部の位置へ移動した場合に、第4の歯車を第5の歯車に連結し、動力源の動力を第5の歯車に伝達することにより、搬送部における媒体の搬送を行う。
これによると、移送手段に備わる動力源から搬送部へ動力が伝達されるので、搬送部にも動力源を設ける必要がなくなり、媒体搬送装置の構造をより一層簡略化することができる。
ここで、第4の歯車は、媒体を搬送するための搬送ローラと同軸に設けられた第6の歯車を介して動力源の動力が与えられるようにしてもよい。この場合、第4の歯車が第5の歯車に動力を伝達する位置へ変位する際の変位方向が、第6の歯車の回転方向と同方向であることが好ましい。
これによると、第4の歯車が第5の歯車に動力を伝達するときは、絶えず第4の歯車が第5の歯車に噛みこむ方向に回転し、第4の歯車に対して、第5の歯車から離れる方向に力が働くことがないので、動力伝達中に第4の歯車と第5の歯車の連結が途切れることはなく、搬送部へ確実に動力を伝達することができる。
また、第4および第5の歯車と同軸上でかつ各歯車の近傍に、当該歯車のピッチ円の径よりも大きい径を有するローラが設けられていることが好ましい。
これによると、第4の歯車と第5の歯車とが、互いのピッチ円同士の接触する位置よりも近づくことがローラ同士の当接により規制されるので、歯車同士が噛み込み過ぎることを防止して、搬送部へ円滑に動力を伝達することができる。
本発明において、移送手段を、搬送部による媒体の搬送方向と直交する方向に移動可能とし、退避部を、移送手段の移動方向に沿って複数配置してもよい。
これによると、移送手段と退避部の媒体搬送方向の長さは、それぞれ媒体約1枚分程度の長さがあればよく、しかも、退避部が移送手段の移動方向に沿って配置されるので、退避部の数が増えても、装置の奥行きを媒体約2枚分程度に抑制することができる。
本発明において、搬送部はカードリーダから構成されていてもよい。
これによると、複数枚のカードを受け付けて読み取りや書き込みの処理を行う装置を簡単に実現することができる。また、移送手段から搬送部へ動力を供給するようにした場合は、カードリーダに動力源が不要となり、カードリーダの構造を簡略化することができる。
本発明によれば、移送手段に備わる動力源から歯車を介して退避部へ動力が伝達されるので、退避部の数が多くなっても、駆動源を最少限にして構造が大幅に簡略化された媒体搬送装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。最初に、装置の概略構成と概略動作を説明し、その後に詳細な構成と動作について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るカード搬送装置の概略構成を示した側面図である。カード搬送装置は、カードを搬送する搬送部1と、カードを一時的に退避させる複数の退避部50と、搬送部1と退避部50との間を移動可能なキャリッジ20を含む昇降機構100とから構成される。
搬送部1は、カードが挿入・排出される挿入排出口2と、この挿入排出口2から挿入されたカードまたは挿入排出口2へ排出するカードを搬送する搬送路3と、丸印で示されるローラや歯車(詳細は後述)を備えている。搬送部1は、単にカードを搬送するだけの機能を有するものでもよいし、カードに対して所定の処理を行うカードリーダであってもよい。カードリーダの場合は、搬送部1に磁気ヘッド等の部品が設けられる。
カード退避部50は、キャリッジ20の移動方向(上下方向)に沿って、昇降機構100の両側にそれぞれ複数配置されており、カードを収納するためのカード収納部53を有している。このカード収納部53の入口付近には、丸印で示されるローラや歯車(詳細は後述)が設けられている。
昇降機構100は、前述のキャリッジ20と、このキャリッジ20を昇降させるための昇降モータ104と、この昇降モータ104の回転軸105とローラ106との間に懸架されたベルト103と、キャリッジ20の昇降を案内するためのガイドシャフト102とを備えている。ベルト103は、左右のいずれか一方側においてキャリッジ20に連結されている。キャリッジ20は、カードを保持するカード保持部38と、図示しないローラや歯車やモータ等(詳細は後述)を有している。このキャリッジ20は、本発明における移送手段の一例である。
次に、上述したカード搬送装置の概略動作を説明する。図2のように、搬送部1の挿入排出口2から挿入されたカード200は、搬送路3を搬送され、キャリッジ20へ渡される。このときの搬送部1の搬送力は、キャリッジ20側から与えられるが、これについては後で詳しく説明する。キャリッジ20へ渡されたカード200は、図3のようにカード保持部38に保持される。この状態から昇降モータ104が駆動され、ベルト103によりキャリッジ20は、図4のように上方へ移動する。そして、キャリッジ20は所定の退避部50Xの位置に至ると停止し、カード保持部38に保持されていたカード200は、キャリッジ20から退避部50Xへ渡され、図5のように、カード収納部53へ収納される。このときの退避部50Xの搬送力は、キャリッジ20側から与えられるが、これについても後で詳しく説明する。
また、退避部50Xに収納されているカード200を搬送部1の挿入排出口2から排出する場合は、上記と逆の手順をたどる。すなわち、キャリッジ20を退避部50Xの位置まで上昇させ、退避部50Xからキャリッジ20へカード200が渡される。このときの退避部50Xの搬送力も、キャリッジ20側から与えられる。キャリッジ20は、カード200をカード保持部38に保持した状態で、昇降モータ104の駆動によって下方へ移動する。そして、キャリッジ20は搬送部1の位置で停止し、キャリッジ20から搬送部1へカード200が渡され、カード200は搬送路3を搬送されて、挿入排出口2から排出される。このときの搬送部1の搬送力も、キャリッジ20側から与えられる
次に、本発明の実施形態に係るカード搬送装置の詳細な構成および動作について説明する。
図6は、搬送部1、キャリッジ20およびカード退避部50の詳細構造を示した図であり、(a)は側面図、(b)は下面図を表している。まず、図6を参照して、カード搬送装置の構成を更に詳しく説明する。
図6において、搬送部1は、前述したカードの挿入排出口2と、カードを搬送する搬送路3とを有している。搬送部1には、動力源となるモータは備わっていない。搬送路3の下側には、図6(b)に示すように、カード搬送用の搬送ローラ12、13、14が設けられており、これらの搬送ローラ12、13、14とそれぞれ対向して、搬送路3の上側に、図6(a)に示す従動ローラ4、6、8が設けられている。また、搬送ローラ12、13、14と同軸上に、歯車5、7、9がそれぞれ設けられている。さらに、歯車5と歯車7との間には、両歯車に噛み合う歯車10が設けられ、歯車7と歯車9との間には、両歯車に噛み合う歯車11が設けられている。このため、後述するように歯車9がキャリッジ20より動力を伝達されて回転すると、各歯車が一斉に回転する。そして、歯車5、7、9が回転することにより、これらと同軸に設けられている搬送ローラ12、13、14が回転し、カードの搬送が行われる。カード搬送時には、従動ローラ4、6、8も回転する。
退避部50は、前述したカード収納部53を有している。退避部50には、動力源となるモータは備わっていない。カード収納部53の下側には、図6(b)に示すように、カード搬送用の搬送ローラ54が設けられており、この搬送ローラ54と対向して、カード収納部53の上側に、図6(a)に示す従動ローラ51が設けられている。また、搬送ローラ54と同軸上に、歯車52が設けられている。このため、後述するように歯車52がキャリッジ20より動力を伝達されて回転すると、これと同軸に設けられている搬送ローラ54が回転し、カードの収納または取り出しが行われる。カード搬送時には、従動ローラ51も回転する。
キャリッジ20は、前述したカード保持部38を有している。カード保持部38の上側には、搬送モータ27が設けられており、カード保持部38の下側には、クラッチモータ28、29が設けられている。搬送モータ27は、後方動力伝達機構を構成する歯車21〜23、および前方動力伝達機構を構成する歯車24〜26を駆動する動力源であって、ベルト30を介して歯車23を回転させ、ベルト31を介して歯車26を回転させる。歯車21、23はアーム34で連結されており、歯車22、23はアーム35で連結されている。歯車24、26はアーム36で連結されており、歯車25、26はアーム37で連結されている。クラッチモータ28は、ベルト32を介してアーム34、35を一体的に回動させる。このアーム34、35の回動により、歯車21、22は、歯車23の軸を中心として一体的に回動し、搬送部1の歯車9へ動力を伝達する位置と、動力伝達を遮断する位置とに変位する。クラッチモータ29は、ベルト33を介してアーム36、37を一体的に回動させる。このアーム36、37の回動により、歯車24、25は、歯車26の軸を中心として一体的に回動し、退避部50の歯車52へ動力を伝達する位置と、動力伝達を遮断する位置とに変位する。
カード保持部38の下側には、図6(b)に示すように、カード搬送用の搬送ローラ39、40が設けられており、これらの搬送ローラ39、40とそれぞれ対向して、カード保持部38の上側に、図6(a)に一点鎖線で示す従動ローラ41、42が設けられている。また、搬送ローラ39、40と同軸上に、歯車23、26がそれぞれ設けられている。このため、搬送モータ27が回転してベルト30、31を介して歯車23、26が回転すると、これと同軸に設けられている搬送ローラ39、40が回転し、カードの収納または取り出しが行われる。カード搬送時には、従動ローラ41、42も回転する。
以上の構成において、歯車24、25は本発明における第1の歯車に相当し、歯車52は本発明における第2の歯車に相当し、歯車26は本発明における第3の歯車に相当する。また、歯車21、22は本発明における第4の歯車に相当し、歯車9は本発明における第5の歯車に相当し、歯車23は本発明における第6の歯車に相当する。
次に、上述したカード搬送装置の動作を、カード取込時とカード排出時とに分けて更に詳しく説明する。
(1)カード取込時の動作
まず、カード取込時の動作につき、図7のフローチャートと図8〜図17の動作説明図を参照しながら説明する。図7において、ステップS1では、搬送部1の挿入排出口2からカード200が挿入される。カード200が挿入されると、搬送部1に設けられている図示しないセンサがカード挿入を検知し、これに応答してステップS2で、クラッチモータ28が駆動されて正転方向に回転する。クラッチモータ28の回転により、ベルト32を介してアーム34、35が図8で時計回り方向に回動する結果、ステップS3で、歯車22が斜め下方向から歯車9に連結される。歯車の連結が終わると、ステップS4でクラッチモータ28を停止させる。
まず、カード取込時の動作につき、図7のフローチャートと図8〜図17の動作説明図を参照しながら説明する。図7において、ステップS1では、搬送部1の挿入排出口2からカード200が挿入される。カード200が挿入されると、搬送部1に設けられている図示しないセンサがカード挿入を検知し、これに応答してステップS2で、クラッチモータ28が駆動されて正転方向に回転する。クラッチモータ28の回転により、ベルト32を介してアーム34、35が図8で時計回り方向に回動する結果、ステップS3で、歯車22が斜め下方向から歯車9に連結される。歯車の連結が終わると、ステップS4でクラッチモータ28を停止させる。
続いて、ステップS5で、搬送モータ27が駆動されて正転方向に回転する。搬送モータ27の回転により、ベルト30、31を介して歯車23、26が図8の矢印方向に回転する。歯車26の回転により歯車24、25も矢印方向に回転するが、歯車24、25は歯車52と噛み合っていないので、搬送モータ27の動力は歯車52に伝達されない。一方、歯車23の回転により歯車22が矢印方向に回転すると、搬送モータ27の動力が歯車22を介して歯車9に伝達され、歯車9は矢印方向に回転する。
このとき、図9に示すように、歯車22は歯車9に対し左回りで回転しているため、歯車9上を上に向かって進もうとする力が発生する。しかるに、歯車22は歯車9に対して斜め下から連結されており、歯車9と歯車23の間隔は、歯車22のピッチ円よりも小さくしてあるため、歯車22は歯車9を乗り越えることができず、歯車22には上に向かう強い力(矢印A)が発生する。この上に向かう力が歯車22を歯車9に強く押し付ける力となり、歯車22と歯車9の歯飛びを防ぐ。一方、歯車22が歯車9に強く押し付けられすぎると、歯車同士が噛み込みすぎて、歯車が回転しなくなってしまう。そこで、本実施形態では、歯車9、22と同軸上でかつ各歯車と隣接して、歯車のピッチ円の径よりも若干大きい径を有するローラ9a、22aを設けている。そして、歯車9、22が連結された際に、ローラ9a、22aが互いに当接することで、歯車9、22が互いのピッチ円同士の接触する位置よりも近づくことを規制し、歯車同士が噛み込み過ぎることを防止している。この結果、歯車9、22の間隔を、常に適度なバックラッシュを有する距離に保つことができ、歯車22から歯車9へ円滑に動力を伝達することができる。なお、歯車23にも同様のローラ23aが設けられているが、歯車22、23間の距離はアーム35により固定されているので、歯車23のローラ23aは省略してもよい。
歯車9が回転することにより、歯車5、7も図8の矢印方向に回転するので、歯車5、7、9と同軸に設けられた搬送ローラ12、13、14は、各歯車と同方向に回転する。これによって、図7のステップS6で、挿入排出口2から挿入されたカード200は、図8に示すように搬送路3を搬送され、図10に示すように搬送部1からキャリッジ20へ渡される。キャリッジ20においては、歯車23の回転により搬送ローラ39が回転しており、歯車26の回転により搬送ローラ40が回転しているので、これらの搬送ローラ39、40により、カード200はカード保持部38へ送られる。そして、図11のように、カード保持部38にカード200が収納されて、キャリッジ20へのカード200の搬送が完了すると、ステップS7で、搬送モータ27を停止させる。
次に、ステップS8で、クラッチモータ28を駆動して逆転方向に回転させる。クラッチモータ28の回転により、ベルト32を介してアーム34、35が図11で反時計回り方向に回動する結果、ステップS9で、歯車22が歯車9から離間して歯車の連結が解除される。連結が解除されると、ステップS10でクラッチモータ28を停止させる。続いて、ステップS11で昇降モータ104(図1)を駆動して正転させ、図12に示すように、カード200を保持したキャリッジ20を上方へ移動させる(図4も参照)。そして、ステップS12でキャリッジ20が予め指定された退避部50Xの位置まで移動すると、ステップS13で昇降モータ104を停止させる。
次に、ステップS14で、クラッチモータ29を駆動して正転方向に回転させる。クラッチモータ29の回転により、ベルト33を介してアーム36、37が時計回り方向に回動する結果、ステップS15で、図13に示すように、歯車24が斜め上方向から歯車52に連結される。歯車の連結が終わると、ステップS16でクラッチモータ29を停止させる。
続いて、ステップS17で、搬送モータ27が駆動されて正転方向に回転する。搬送モータ27の回転により、ベルト30、31を介して、歯車23、26が図14の矢印方向に回転する。歯車23の回転により歯車21、22も矢印方向に回転するが、歯車21、22は、キャリッジ20を挟んで退避部50Xと反対側にある退避部50の歯車52と噛み合っていないので、搬送モータ27の動力はこの歯車52に伝達されない。一方、歯車26の回転により歯車24が矢印方向に回転すると、搬送モータ27の動力が歯車24を介して退避部50Xの歯車52に伝達され、歯車52は矢印方向に回転する。
このとき、図15に示すように、歯車24は歯車52に対し左回りで回転しているため、歯車52上を下に向かって進もうとする力が発生する。しかるに、歯車24は歯車52に対して斜め上から連結されており、歯車26と歯車52の間隔は、歯車24のピッチ円よりも小さくしてあるため、歯車24は歯車52を乗り越えることができず、歯車24には下に向かう強い力(矢印B)が発生する。この下に向かう力が歯車24を歯車52に強く押し付ける力となり、歯車24と歯車52の歯飛びを防ぐ。一方、歯車24が歯車52に強く押し付けられすぎると、歯車同士が噛み込みすぎて、歯車が回転しなくなってしまう。そこで、本実施形態では、歯車24、52と同軸上でかつ各歯車と隣接して、歯車のピッチ円の径よりも若干大きい径を有するローラ24a、52aを設けている。そして、歯車24、52が連結された際に、ローラ24a、52aが互いに当接することで、歯車24、52が互いのピッチ円同士の接触する位置よりも近づくことを規制し、歯車同士が噛み込み過ぎることを防止している。この結果、歯車24、52の間隔を、常に適度なバックラッシュを有する距離に保つことができ、歯車24から歯車52へ円滑に動力を伝達することができる。なお、歯車26にも同様のローラ26aが設けられているが、歯車24、26間の距離はアーム36により固定されているので、歯車26のローラ26aは省略してもよい。
歯車52が回転することにより、これと同軸に設けられた搬送ローラ54も歯車52と同方向に回転する。これによって、図14に示すように、カード200はキャリッジ20から退避部50Xへ送られる。そして、図7のステップS18で、図16に示すように、カード200が退避部50Xのカード収納部53に収納されると、ステップS19で搬送モータ27を停止させる。
次に、ステップS20で、クラッチモータ29を駆動して逆転方向に回転させる。クラッチモータ29の回転により、ベルト33を介してアーム36、37が図16で反時計回り方向に回動する結果、ステップS21で、歯車24が歯車52から離間して歯車の連結が解除される。連結が解除されると、ステップS22でクラッチモータ29を停止させる。続いて、ステップS23で昇降モータ104(図1)を駆動して逆転させ、図17に示すように、カード保持部38が空になったキャリッジ20を下方へ移動させる。そして、ステップS24でキャリッジ20が図6の元の位置へ至ると、ステップS25で昇降モータ104を停止させ、一連の動作を終了する。
(2)カード排出時の動作
次に、カード排出時の動作につき、図18のフローチャートと図19〜図23の動作説明図を参照しながら説明する。図18において、ステップS31では、昇降モータ104を駆動して正転させ、キャリッジ20を上方へ移動させる。ステップS32で、キャリッジ20が退避部50Xの位置まで移動すると、ステップS33で昇降モータ104を停止させる。
次に、カード排出時の動作につき、図18のフローチャートと図19〜図23の動作説明図を参照しながら説明する。図18において、ステップS31では、昇降モータ104を駆動して正転させ、キャリッジ20を上方へ移動させる。ステップS32で、キャリッジ20が退避部50Xの位置まで移動すると、ステップS33で昇降モータ104を停止させる。
次に、ステップS34で、クラッチモータ29を駆動して逆転方向に回転させる。クラッチモータ29の回転により、ベルト33を介してアーム36、37が反時計回り方向に回動する結果、ステップS35で、図19に示すように、歯車25が斜め下方向から歯車52に連結される。歯車の連結が終わると、ステップS36でクラッチモータ29を停止させる。
続いて、ステップS37で、搬送モータ27が駆動されて逆転方向に回転する。搬送モータ27の回転により、ベルト30、31を介して、歯車23、26が図19の矢印方向に回転する。歯車23の回転により歯車21、22も矢印方向に回転するが、歯車21、22は、キャリッジ20を挟んで退避部50Xと反対側にある退避部50の歯車52と噛み合っていないので、搬送モータ27の動力はこの歯車52に伝達されない。一方、歯車26の回転により歯車25が矢印方向に回転すると、搬送モータ27の動力が歯車25を介して退避部50Xの歯車52に伝達され、歯車52は矢印方向に回転する。
このとき、図20に示すように、歯車25は歯車52に対し右回りで回転しているため、歯車52上を上に向かって進もうとする力が発生する。しかるに、歯車25は歯車52に対して斜め下から連結されており、歯車26と歯車52の間隔は、歯車25のピッチ円よりも小さくしてあるため、歯車25は歯車52を乗り越えることができず、歯車25には上に向かう強い力(矢印C)が発生する。この上に向かう力が歯車25を歯車52に強く押し付ける力となり、歯車25と歯車52の歯飛びを防ぐ。一方、歯車25が歯車52に強く押し付けられすぎると、歯車同士が噛み込みすぎて、歯車が回転しなくなってしまう。そこで、本実施形態では、歯車25、52と同軸上でかつ各歯車と隣接して、歯車のピッチ円の径よりも若干大きい径を有するローラ25a、52aを設けている。そして、歯車25、52が連結された際に、ローラ25a、52aが互いに当接することで、歯車25、52が互いのピッチ円同士の接触する位置よりも近づくことを規制し、歯車同士が噛み込み過ぎることを防止している。この結果、歯車25、52の間隔を、常に適度なバックラッシュを有する距離に保つことができ、歯車25から歯車52へ円滑に動力を伝達することができる。なお、歯車26にも同様のローラ26aが設けられているが、歯車25、26間の距離はアーム37により固定されているので、歯車26のローラ26aは省略してもよい。
歯車52が回転することにより、これと同軸に設けられた搬送ローラ54も歯車52と同方向に回転する。これによって、図19に示すように、カード200は退避部50Xからキャリッジ20へ送られる。そして、図7のステップS38で、カード200がキャリッジ20のカード保持部38へ収納されて搬送が終了すると、ステップS39で搬送モータ27を停止させる。
次に、ステップS40で、クラッチモータ29を駆動して正転方向に回転させる。クラッチモータ29の回転により、ベルト33を介してアーム36、37が時計回り方向に回動する結果、ステップS41で、歯車25が歯車52から離間して歯車の連結が解除される。連結が解除されると、ステップS42でクラッチモータ29を停止させる。続いて、ステップS43で昇降モータ104(図1)を駆動して逆転させ、図21に示すように、カード保持部38にカード200が保持されたキャリッジ20を下方へ移動させる。そして、ステップS44でキャリッジ20が図6の元の位置へ至ると、ステップS45で昇降モータ104を停止させる。
次に、ステップS46で、クラッチモータ28が駆動されて逆転方向に回転する。クラッチモータ28の回転により、ベルト32を介してアーム34、35が反時計回り方向に回動する結果、ステップS47で、図22に示すように歯車21が斜め上方向から歯車9に連結される。歯車の連結が終わると、ステップS48でクラッチモータ28を停止させる。
続いて、ステップS49で、搬送モータ27が駆動されて逆転方向に回転する。搬送モータ27の回転により、ベルト30、31を介して歯車23、26が図22の矢印方向に回転する。歯車26の回転により歯車24、25も矢印方向に回転するが、歯車24、25は歯車52と噛み合っていないので、搬送モータ27の動力は歯車52に伝達されない。一方、歯車23の回転により歯車21が矢印方向に回転すると、搬送モータ27の動力が歯車21を介して歯車9に伝達され、歯車9は矢印方向に回転する。
このとき、図23に示すように、歯車21は歯車9に対し右回りで回転しているため、歯車9上を下に向かって進もうとする力が発生する。しかるに、歯車21は歯車9に対して斜め上から連結されており、歯車9と歯車23の間隔は、歯車21のピッチ円よりも小さくしてあるため、歯車21は歯車9を乗り越えることができず、歯車21には下に向かう強い力(矢印D)が発生する。この下に向かう力が歯車21を歯車9に強く押し付ける力となり、歯車21と歯車9の歯飛びを防ぐ。一方、歯車21が歯車9に強く押し付けられすぎると、歯車同士が噛み込みすぎて、歯車が回転しなくなってしまう。そこで、本実施形態では、歯車9、21と同軸上でかつ各歯車と隣接して、歯車のピッチ円の径よりも若干大きい径を有するローラ9a、21aを設けている。そして、歯車9、21が連結された際に、ローラ9a、21aが互いに当接することで、歯車9、21が互いのピッチ円同士の接触する位置よりも近づくことを規制し、歯車同士が噛み込み過ぎることを防止している。この結果、歯車9、21の間隔を、常に適度なバックラッシュを有する距離に保つことができ、歯車21から歯車9へ円滑に動力を伝達することができる。なお、歯車23にも同様のローラ23aが設けられているが、歯車21、23間の距離はアーム34により固定されているので、歯車23のローラ23aは省略してもよい。
歯車9が回転することにより、歯車5、7も図22の矢印方向に回転するので、歯車5、7、9と同軸に設けられた搬送ローラ12、13、14は、各歯車と同方向に回転する。また、キャリッジ20においては、歯車23の回転により搬送ローラ39が回転しており、歯車26の回転により搬送ローラ40が回転しているので、これらの搬送ローラ39、40によって、カード200は図22に示すように、キャリッジ20のカード保持部38から搬送部1へ送り出される。送り出されたカード200は、搬送部1の搬送ローラ12、13、14により、搬送路3を通って挿入排出口2へ搬送される。そして、図18のステップS50で、カード200が挿入排出口2から排出されたことが図示しないセンサで検知されると、ステップS51で、搬送モータ27を停止させる。
その後、ステップS52で、クラッチモータ28を駆動して正転方向に回転させる。クラッチモータ28の回転により、ベルト32を介してアーム34、35が時計回り方向に回動する結果、ステップS53で、歯車21が歯車9から離間して歯車の連結が解除される。連結が解除されると、ステップS54でクラッチモータ28を停止させる。これにより、キャリッジ20は図6の元の状態に戻り、一連の動作が終了する。
このようにして、上述した実施形態によれば、退避部50の数が多くなっても、キャリッジ20に備わる搬送モータ27を共通の動力源として、各退避部50へ動力を伝達することができるので、退避部50ごとに搬送用のモータを設ける必要がない。また、1つのキャリッジ20により各退避部50へカード200を移送できることから、退避部50ごとに振分用のソレノイド等を設ける必要もない。この結果、動力源が最少限となって、カード搬送装置の構造が大幅に簡略化される。特に、退避部50に動力源が不要となることで、退避部50の高さを抑制できるため、図1のように退避部50を縦方向に複数並べた場合でも、全体の高さを小さくすることができる。
また、キャリッジ20にカード200を保持して、搬送部1と退避部50との間でカード200の移送を行うので、移送の過程でカード200が折れ曲がることがなく、カード200が厚みのある媒体であっても、カードの損傷や破損が生じる恐れがない。
また、歯車21、22が歯車9に動力を伝達する位置へ変位する際の変位方向は、歯車23の回転方向と同方向であるため(図8では時計回り方向、図22では反時計回り方向)、歯車21、22が歯車9に動力を伝達するときは、絶えず歯車21、22が歯車9に噛みこむ方向に回転し、歯車21、22に対して、歯車9から離れる方向に力が働くことがないので、動力伝達中に歯車21、22と歯車9の連結が途切れることはなく、搬送部1へ確実に動力を伝達することができる。同様に、歯車24、25が歯車52に動力を伝達する位置へ変位する際の変位方向は、歯車26の回転方向と同方向であるため(図14では時計回り方向、図19では反時計回り方向)、歯車24、25が歯車52に動力を伝達するときは、絶えず歯車24、25が歯車52に噛みこむ方向に回転し、歯車24、25に対して、歯車52から離れる方向に力が働くことがないので、動力伝達中に歯車24、25と歯車52の連結が途切れることはなく、退避部50へ確実に動力を伝達することができる。
また、歯車9、21、22、24、25、52と同軸上でかつ各歯車の近傍に、当該歯車のピッチ円の径よりも大きい径を有するローラ9a、21a、22a、24a、25a、52aを設けたことにより、歯車同士が噛み込み過ぎることを防止して、円滑に動力を伝達することができる。
また、キャリッジ20に備わる搬送モータ27から搬送部1へ動力が伝達されるので、搬送部1に搬送モータを設ける必要がなくなり、カード搬送装置の構造をより一層簡略化することができる。
また、退避部50は、キャリッジ20の移動方向、すなわち搬送部1によるカード200の搬送方向と直交する方向に沿って複数配置されているので、キャリッジ20と退避部50のカード搬送方向の長さは、それぞれカード約1枚分程度の長さがあればよく、しかも、退避部50がキャリッジ20の移動方向に沿って配置されるので、退避部50の数が増えても、装置の奥行きをカード約2枚分程度に抑制することができる。
さらに、搬送部1をカードリーダで構成することにより、複数枚のカードを受け付けて読み取りや書き込みの処理を行う装置を簡単に実現することができる。この場合、キャリッジ20の搬送モータ27から搬送部1へ動力を供給することで、カードリーダに搬送モータ等の動力源が不要となり、カードリーダの構造を簡略化することができる。
本発明では、以上述べた以外にも種々の実施形態を採用することができる。例えば、図24に示すように、退避部50のいずれかにクリーニングカード300を収納しておき、メンテナンス時に、キャリッジ20によりクリーニングカード300を各退避部50へ順に移送して、退避部50のローラをクリーニングするようにしてもよい。
また、図1において、退避部50は昇降機構100の片側だけに配置してもよい。さらに、図25(a)に示すように、上面からみて昇降機構100の四方に退避部50を配置し、昇降機構100を360°の方位に回転可能な構造としてもよい。これによると、図25(b)のように、昇降機構100を90°回転させることで、キャリッジ20は四方の退避部50に対してカードの受け渡しが可能となり、退避部50の数を増大することができる。なお、退避部50の配置方向は四方に限らず、六方や八方であってもよい。
また、上述した実施形態では、クラッチモータ28、29によりアーム34〜37を回動させる例を挙げたが、アーム34〜37を回動させる手段は、モータに限らずソレノイドであってもよい。
本発明は、複数枚のカードを取り扱う自動券売機、現金自動預払機、ポイントチャージ機、自動販売機、遊技装置などに利用することができる。また、カード以外の所定の形状を有する媒体を取り扱う装置にも適用することができる。
1 搬送部
9 歯車
9a ローラ
20 キャリッジ
21〜26 歯車
21a、22a、24a、25a ローラ
27 搬送モータ
39、40 搬送ローラ
50 退避部
52 歯車
52a ローラ
200 カード
9 歯車
9a ローラ
20 キャリッジ
21〜26 歯車
21a、22a、24a、25a ローラ
27 搬送モータ
39、40 搬送ローラ
50 退避部
52 歯車
52a ローラ
200 カード
Claims (8)
- 媒体を受け入れて搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された媒体を一時的に退避させる退避部と、
前記搬送部と前記退避部との間を移動可能であって、前記搬送部から受け取った媒体を前記退避部へ移送し、また、前記退避部から受け取った媒体を前記搬送部へ移送する移送手段と、を備え、
前記移送手段は、動力源と、この動力源の動力を前記退避部へ伝達するための第1の歯車とを有しており、
前記退避部は、動力源を有さず、前記第1の歯車と連結される第2の歯車を有しており、
前記第1の歯車は、前記第2の歯車へ動力を伝達する位置と、前記第2の歯車への動力伝達を遮断する位置とに変位可能であり、
前記移送手段が前記退避部の位置へ移動した場合に、前記第1の歯車を前記第2の歯車に連結し、前記動力源の動力を第2の歯車へ伝達することにより、前記退避部における媒体の収納または取り出しを行うことを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記第1の歯車は、媒体を搬送するための搬送ローラと同軸に設けられた第3の歯車を介して前記動力源の動力が与えられ、
前記第1の歯車が前記第2の歯車に動力を伝達する位置へ変位する際の変位方向が、前記第3の歯車の回転方向と同方向であることを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1または請求項2に記載の媒体搬送装置において、
前記第1および第2の歯車と同軸上でかつ各歯車の近傍に、当該歯車のピッチ円の径よりも大きい径を有するローラが設けられていることを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記移送手段は、さらに、前記動力源の動力を前記搬送部へ伝達するための第4の歯車を有しており、
前記搬送部は、動力源を有さず、前記第4の歯車と連結される第5の歯車を有しており、
前記第4の歯車は、前記第5の歯車へ動力を伝達する位置と、前記第5の歯車への動力伝達を遮断する位置とに変位可能であり、
前記移送手段が前記搬送部の位置へ移動した場合に、前記第4の歯車を前記第5の歯車に連結し、前記動力源の動力を第5の歯車に伝達することにより、前記搬送部における媒体の搬送を行うことを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項4に記載の媒体搬送装置において、
前記第4の歯車は、媒体を搬送するための搬送ローラと同軸に設けられた第6の歯車を介して前記動力源の動力が与えられ、
前記第4の歯車が前記第5の歯車に動力を伝達する位置へ変位する際の変位方向が、前記第6の歯車の回転方向と同方向であることを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項4または請求項5に記載の媒体搬送装置において、
前記第4および第5の歯車と同軸上でかつ各歯車の近傍に、当該歯車のピッチ円の径よりも大きい径を有するローラが設けられていることを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記移送手段は、前記搬送部による媒体の搬送方向と直交する方向に移動可能であり、
前記退避部は、前記移送手段の移動方向に沿って複数配置されていることを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記搬送部は、カードリーダから構成されていることを特徴とする媒体搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009003198A JP2010159140A (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 媒体搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009003198A JP2010159140A (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 媒体搬送装置 |
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2009-01-09 JP JP2009003198A patent/JP2010159140A/ja active Pending
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