JP4325268B2 - コイン払出し装置およびスロット遊技機 - Google Patents

コイン払出し装置およびスロット遊技機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばスロット遊技機に使用されるようなメダル類あるいは流通硬貨などのコインを1枚ずつ受皿に払出すコイン払出し装置に関し、さらに詳しくはコイン搬送性能の向上および払出し構造を小型化したコイン払出し装置およびスロット遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、遊技ホールのスロット遊技機に内蔵されるコイン払出し装置を例にとって説明する。
通常、この種のコイン払出し装置は、例えば特許文献1に示すように、多数枚のコインを貯留するホッパー(貯留部)と、コインを同一面上に整列させて1枚ずつ送り出す送り出し機(送り出し部)と、コインを上方へ揚送する搬送路(揚送部)との3つの構成部材を要し、これらを一体に組合せている。
【0003】
上述の送り出し機と搬送路の駆動は、モータを駆動源とする各駆動機構を別々に制御して、コインの送り出しを始動、停止およびコインの搬送速度を制御している。
【0004】
しかしながら、このようなコイン払出し装置は別々の駆動機構を要するため、払出し制御が複雑になっていた。さらに、2つのモータと、その駆動伝達部材を要して部品点数が増加し、コスト高、ならびに組立て精度の低下が懸念されていた。
【0005】
特に、両駆動機構は独立して別々に駆動されるため、コイン詰り、モータ停止等の駆動トラブルが搬送路で発生した場合は、搬送路は停止しても送り出し機は駆動しているため、これより送り出されたコインが、搬送路上に滞留している滞留コインの部分で進路が塞がれてコイン詰りを引起こすことになる。
また、上述したホッパーと、送り出し機と、搬送路との3つの構成部材を一体化した単体構造を有しているため、これらの細部を保守点検し難く、メンテナンスが容易に行えなかった。
【0006】
さらに、搬送路は該搬送路上に連続する隣接したコイン同士の押し上げ力の伝達を利用してコインを搬送する構造のため、コイン詰りが生じやすく、さらに斜め上向きに向けて搬送する傾斜搬送路を構築しているため、該傾斜搬送路の占有スペースが大きく、このために装置全体が大型化していた。このように、コイン払出し装置が抱える問題としては、払出し制御の複雑化、メンテナンスの非能率化に加えて、装置全体の大型化が余儀なくされていた。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−53610号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このようなことから、例えば装置全体を小型化するには、図12に示すように、コイン121の搬送方向を真上に形成した縦型の搬送路122を構築して、搬送路の占有スペースを小さくすることが考えられる。
【0009】
しかし、この場合もコインの払出し過程でコインが連続的に連なり、隣接したコイン同士の押し上げ力の伝達により、搬送路上を連結連鎖の状態で搬送するため、コインの押し上げ負荷が大きくなるほか、後述する理由によりコイン詰りが生じやすくなっていた。
【0010】
上述の搬送路でのコイン詰りの発生原因を考察してみると、この搬送路でのコイン詰りの発生原因は2通り存在する。
1つは、ホッパー123の下部に内蔵された送り出し機124とコイン121を上方に搬送する搬送路122との間のコイン121の受渡し時に、通路結合部分およびコイン厚さ方向の通路弯曲部分(図13(B)参照)において、コインは異搬送方向へと導かれる姿勢で受渡されるため、力の伝達方向ならびに力を伝達させる隣接するコイン同士の力の支点と作用点との位置関係が安定した相対関係にならず、そのために起こるコイン同士の重なりがコイン詰りを発生させる原因である。
【0011】
もう1つは、コイン幅方向の通路曲り部分(図13(A)参照)において、コインは異搬送方向へと導かれる姿勢で受渡されるため、前者と同様に、力の伝達方向ならびに力を伝達させる隣接するコイン同士の力の支点と作用点との位置関係が安定した相対関係にならず、そのために起こるコイン同士の重なりがコイン詰りを発生させる原因である。
【0012】
また、上述のコインの搬送は、搬送路上に連続して並ぶコインの前方のコインエッジを隣接する後方のコインエッジで押し上げてコインを連鎖させることで前進させている。
このため、隣接するコイン同士の搬送力を確実に伝達させるための相対位置の関係は、ガイドレールなどの通路ガイド部材の形状を精密に設定することで達成できるが、送り出し機と搬送路との間を結合している通路部分においては、固定されている通路ガイド部材同士の位置にズレが生じやすく、隣接するコイン間において位置関係にズレができ、この結果、コイン詰りが発生する。
【0013】
このコイン詰りを具体的に説明すると、コインを上方へ搬送するには、コインの軌道を上向きに移動させるための曲げ通路が必要になる。このため、通路のガイド形状は直線通路と曲線通路との2種類が混在することになる。
【0014】
上述の曲線通路のうち、図13(A)に示すように、コイン131を幅方向に向きを変えて搬送移動させるコイン幅方向への曲線通路132の場合、コインエッジ同士が線接触して力を伝達させることになる。
これに対し、図13(B)に示すように、コイン131を厚み方向に向きを変えて搬送移動させるコイン厚み方向への曲線通路133の場合では、前方のコインエッジと後方のコインエッジが点接触して力を伝達させることになる。
【0015】
しかし、この場合は力の伝達が、コイン進行方向の幅および厚み方向に位置調整された通路ガイド部材のクリアランス精度に委ねられるため、前進するコイン131の挙動が不安定になりやすかった。
【0016】
例えば、コインの直径および厚みは、一定の寸法(例えばメダルの場合であれば外径φ25、厚さ1.5t)で統一されているが、加工誤差や摩耗度合いによってコイン自体にばらつきがある。これらの要因により、コインの重なりを誘起してコイン詰りを発生させていた。
【0017】
そこでこの発明は、コインを上方に搬送する搬送構造の占有スペースを小さくし、しかもコイン詰りの発生要素を完全に解消できることに加えて、払出し制御の簡易化およびメンテナンス性の向上を図ることができるコイン払出し装置およびスロット遊技機を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数枚のコインを貯留するホッパーと、該ホッパーの下部に配設されコインを1枚ずつ分離して送り出す回転円盤と、該回転円盤を回転駆動させるための駆動源とを備えたコイン送り出し機と、該コイン送り出し機から送り出されたコイン1枚ずつ両側の搬送ベルトで挟んで上方搬送する縦型搬送路とを有するコイン払出し装置において、前記縦型搬送路は、前記ホッパーに係合・離脱させて着脱許容するための係脱機構と、前記搬送ベルトに前記コイン送り出し機の駆動力を伝達させるための駆動力伝達手段とを備え、前記縦型搬送路を前記コイン送り出し機に係合させたとき、前記コイン送り出し機の駆動源の駆動力が、前記縦型搬送路の駆動力伝達手段に伝達され、前記搬送ベルトが駆動するように構成したことを特徴とする。
【0019】
前記縦型搬送路は、コインを両側より挟んで搬送する対向間隔に垂直な搬送ベルトを両側より対設させて構成する。この立設する縦型搬送路の下部は、送り出し機との受渡し角度に対応させて部分的に傾斜させれば接続することができる。同じく、縦型搬送路の上部は、受皿への払出し角度に適した傾斜角度に部分的に傾斜させれば接続することができる。
【0020】
この発明によれば、コインを上方に搬送するための縦型搬送路を構築しているため、この縦型搬送路の横方向の占有スペースを小さくすることができ、装置本体にコンパクトに組込むことができる。さらに、この縦型搬送路は搬送ベルトでコインを両側より挟んで上方に搬送する搬送ベルト構成のため、コインを搬送ベルトの挟持力により1枚ずつ確実に搬送することができる。このため、コインの大きさや磨耗によるコイン自体のばらつきの影響を受けず、安定して搬送することができる。
【0021】
また、コイン同士の押し上げ力による押し上げ搬送が不要になるため、コインを隣接させずに1枚ずつ搬送できる。このため、コイン同士の重なりがなくなり、コイン詰りの発生原因を完全になくすことができる。さらに、搬送ベルトを用いることによって、送り出し機から送り出されたコインを最後の1枚まで払出すことができる。
【0022】
また、前記コイン送り出し機の駆動源の駆動力が、前記縦型搬送路の駆動力伝達手段に伝達され、前記搬送ベルトが駆動するように構成したことにより、1つのモータの駆動力を、歯車やベルトを組合せて駆動伝達する機構を介して駆動力を必要とする送り出し機と縦型搬送路との双方に駆動伝達させることができる。また、送り出し機の送り出し速度あるいは縦型搬送路の搬送速度に応じた駆動力にして駆動伝達させることができる。このとき、1つのモータを共通する同一駆動源として、一方の送り出し機と他方の縦型搬送路との双方を連動させることができるため、この1つのモータを制御するだけでよい。このため、払出し制御が簡易になる。
【0023】
さらに、仮にモータ停止等の駆動トラブルが生じて縦型搬送路が不測に停止した場合、この1つのモータが送り出し機と縦型搬送路とに共通する駆動源であるため、このトラブル発生と同時に送り出し機と縦型搬送路との動きが止まって、全てのコインの動きが停止する。従って、トラブル発生時には、その後の動きがないため、これ以上のトラブルにはならない。
【0024】
このように、1つのモータだけを制御してコインの払出し制御を簡易にできるものであり、従来のように2つのモータを駆動源として別々に駆動されることによるトラブルの発生(片方のモータが止まり、片方のモータが動き続けるということ)がなくなる。また、1つのモータを共用して駆動機構を構築できるため、モータ数およびこれに関連する駆動部材を削減できる。
【0025】
さらに、縦型搬送路を前記ホッパーの係合部に係合・離脱させて着脱許容するための係脱機構を備えて構成することにより、ホッパーから縦型搬送路を取外して両者を切り離すことができるため、ホッパーと縦型搬送路とを単品として個々に扱える。このため、保守点検員によるメンテナンスが容易になる。さらに、前記ホッパーと縦型搬送路とは係合・離脱させて着脱する係合部分だけの簡単な係脱機構で構成しているため、着脱操作に手間のかかる螺着部材を要せず、簡単に着脱操作でき、メンテナンス性が向上する。
【0026】
この発明の他の形態として、前記コイン送り出し機と同一駆動源からの駆動力で駆動し、前記コイン送り出し機から送り出されるコインの送り出し速度よりも、該縦型搬送路の搬送ベルトの搬送速度を速くして縦型搬送路を構成することができる。
【0027】
この場合は、送り出し機から縦型搬送路にコインが受渡されたとき、この縦型搬送路内に受渡されたコインは送り出し機からの送り出し速度よりも速く搬送されるため、この縦型搬送路に1枚ずつ挟まれて搬送されるコインの搬送間隔は広くなり、搬送方向の一定間隔毎に離れている前後のコインは隣接することがなく個別に搬送される。このため、縦型搬送路内では前後のコイン重なりによるコイン詰りの恐れがなくなる。特に、送り出し機から連続的に送り出された前後のコイン間の距離を十分に長くとれるため、ホッパーから縦型搬送路へのコインを受渡すつなぎ目部分では1枚ずつ安定して受渡すことができ、コイン詰りを防止することができる。
【0028】
この発明の他の形態として、前記コインを挟んで搬送する両側搬送ベルトのうち、少なくとも片側には複数本の搬送ベルトを対設した縦型搬送路を構成することができる。
【0029】
この場合は、複数本の搬送ベルトを対設することによって、これらの搬送ベルトはコイン厚み方向に個々に変位許容できる。このため、1枚のコインに対して複数本の搬送ベルトが別々に接触対応することになる。このため、コインを両側から挟んでもコインは若干動きに余裕があり、弯曲部分を通過する場合にも搬送する向きが次第に異なる異方向へと容易に搬送することができる。この結果、コインは終始両側の搬送ベルトにより挟持されて安定して搬送される。
【0030】
この発明の他の形態として、前記コインを挟んで搬送する両側搬送ベルトのうち、一側にはコインの形状に弾性収縮して接触する奇数本の弾性ベルトを、他側にはコインの形状に弾性収縮して接触する偶数本の弾性ベルトを互い違いに対設して縦型搬送路を構成することができる。
【0031】
前記弾性ベルトはコインに接触対応したとき、弾性収縮してコインを確実に保持できるように弾性に富むベルトを用いる。例えば、コインとの接触時に弾性収縮し易い断面円形で高弾性を有するウレタンゴム等の材質を用いた丸ベルトを用いて構成することができる。
【0032】
この場合は、互い違いに対向する両側の弾性ベルトによって、両側から対向する弾性ベルトを、その対向面間をオーバラップさせて対向させることができる。このため、対向する弾性ベルト間に導かれたコインは、そのコイン厚さだけオーバラップしていたベルト面間が広がり、両側の弾性ベルトより高弾性の保持作用を受けながら搬送される。
【0033】
例えば、下方の送り出し機から横方向に送り出されたコインを縦方向の縦型搬送路へと導く場合に、湾曲した通路部分でのコインの通過時にコイン形状および位置ずれなどを吸収する如く弾性ベルトはコイン厚み方向に弾性変位しながらコインを保持搬送する。このため、湾曲した通路部分でのコインの詰りを解消することができる。また、上方の受皿へと払出すときは、この縦型搬送路の上端部の一方を高く、他方を低くして段差を付ければ、その段差の付いた上端開放部から受皿に向けて弾性ベルトの高保持力の反作用を受けてコインを勢いよく弾き出して払出すことができる
【0034】
このようなコイン払出し装置をスロット遊技機に備えた場合は、該スロット遊技機内にコンパクトに組込むことができ、スロット遊技機の小型化を図ることができる。また、コインを1枚ずつ個別に搬送できるためコインの重なりによるコイン詰りの発生要素を完全に解消できる信頼性の高いコインの払出し機能を持たせたスロット遊技機として利用できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を以下図面に基づいて説明する。
【0036】
図面はスロット遊技機に内蔵されるコイン払出し装置を示し、図1において、このコイン払出し装置11はスロット遊技機12の下部に内蔵され、これより払出したコインを、スロット遊技機12を構成する装置本体13の中間高さ位置の接客面に備えられた受皿14へと払出すものである。
【0037】
図2および図3はコイン払出し装置11を示し、このコイン払出し装置11は大別してホッパー15と、送り出し機16と、
縦型搬送路17とから構成される。
【0038】
上述のホッパー15は上面を開放した箱形状を有し、ここに多数枚のコインCを貯留する。そして、このホッパー15の前面から後述する送り出し機16を介してコインは送り出される。
【0039】
上述の送り出し機16は、ホッパー15の下部に内蔵され、該ホッパー15に貯留されているコインを1枚ずつ送り出す回転円盤18を備えて構成される。この回転円盤18の回転駆動は、図4に示すように、該回転円盤18の下部に設けられたモータMの駆動力を受けて回転する各歯車19を介して回転駆動し、コインの送り出しに適した回転速度に減速して回転させる。また、コインの送り出し方向をやや斜め上向きに設定して、後述する縦型搬送路17へのコインの受渡しが円滑になる角度に設定している。
【0040】
上述の縦型搬送路17は、送り出し機16から送り出されたコインCを1枚ずつ両側の丸ベルト20,21で挟んで上方へと搬送し、上方のベルト開放端部からコインCを受皿14へと払出す。
【0041】
この場合、縦型搬送路17の始端側に相当する下部は送り出し機16との受渡し角度に対応させて部分的に傾斜させて送り出し機16に接続している。同じく、縦型搬送路17の終端側に相当する上部は受皿14への払出し方向に部分的に傾斜させて接続している。
【0042】
前記送り出し機16の回転円盤18の駆動と、縦型搬送路17の丸ベルト20,21の駆動とは、1つのモータMを共通の駆動源とし、このモータMの駆動力を、駆動機構22を介して送り出し機16と縦型搬送路17との双方を駆動している。
【0043】
上述の駆動機構22は、図5および図6に示すように、モータMの回転に伴って回転する減速用の各歯車19を介して動力伝達された回転円盤18をコインの送り出し速度に適した速さに回転駆動する。
【0044】
上述の歯車19の一部には縦型搬送路17側に駆動力を伝達するための駆動歯車23を噛合させて配設しており、この駆動歯車23に縦型搬送路17の下部に備えた従動歯車24を噛合させて動力伝達する。
【0045】
この従動歯車24からの動力伝達に際しては、該従動歯車24と同軸上の第1プーリP1と、一側の丸ベルト21の駆動部となる下端回転軸25に軸着された第2プーリP2との間に張設した駆動ベルト26を介して一側の丸ベルト21に搬送力を伝達する。そして、他側の丸ベルト20とは下端回転軸25と同軸上に軸着した第1歯車27を、他側の丸ベルト20の下端回転軸28に軸着された第2歯車29に噛合させて動力伝達することにより、他側の丸ベルト20に搬送力を伝達する。
【0046】
このように、1つのモータMの駆動力を、歯車23,24,27,29および駆動ベルト26を組合せた駆動機構22を介して送り出し機16側と縦型搬送路17側との双方に伝達して駆動する。また、1つのモータMを同一駆動源にして一方の送り出し機16と他方の縦型搬送路17との双方を連動させることができるため、1つのモータを制御するだけで簡単に対処できる。
【0047】
図7は駆動機構22によって回転駆動される送り出し機16の送り出し状態を示し、回転円盤18の上面周方向に等分して開口するコイン受入れ用の円形開口部18aより1枚ずつ降下させたコインCをホッパー前面の送り出し口30より横向きに1枚ずつ送り出す。
【0048】
一方、縦型搬送路17では上述した送り出し機16の送り出し口30より送り出されたコインCを、図8に示すように、両側の丸ベルト20,21の下端開口部分に形成した上下の受入れガイド板31,32を介して取込むように傾斜方向を略対応させて構成している。
【0049】
このように縦型搬送路17は、両側の丸ベルト20,21でコインCを挟んで上方に搬送するベルト構成のため、コインCを1枚ずつ確実に搬送することができる。さらに、搬送ベルトを用いることによって、送り出し機16から送り出されたコインCを最後の1枚まで払出すことができる。
【0050】
さらに、送り出し機16から縦型搬送路17へとコインCを受渡す際、送り出し機16から送り出されるコインCの送り出し速度よりも、縦型搬送路17の丸ベルト20,21の搬送速度を速く設定して受渡すように構成する。
【0051】
これにより、送り出し機16から縦型搬送路17へとコインCが順に受渡されたとき、この縦型搬送路17内に受渡されたコインCは送り出し機16からの送り出し速度よりも速く搬送されるため、この縦型搬送路17に1枚ずつ順に搬送されるコインCの搬送間隔が広くなり、搬送方向に一定間隔毎に離れて搬送されるコインは隣接することがなく、個別に搬送される。このため、縦型搬送路17内では搬送方向の前後のコインの重なりによるコイン詰りの恐れがなくなる。特に、送り出し機16から連続的に送り出されたコイン間の距離を十分に長くとれるため、ホッパー15から縦型搬送路17へとコインCを受渡すつなぎ目部分においても1枚ずつ安定して受渡すことができる。
【0052】
上述の両側に対向する垂直な丸ベルト20,21は、図9(A)に示すように、一側に奇数となる例えば1本の丸ベルト21を上下のプーリP3,P4間に張設し、他側には偶数となる例えば2本の丸ベルト20a,20bを上下のプーリP5,P6間に張設し、これらの丸ベルト21,20a,20bを互い違いに対設して縦型搬送路17を構成している。
【0053】
また、搬送方向には一定間隔毎に、丸ベルト21,20a,20bの挟持方向の後退移動を規制する各支持ローラ33を配設して、各丸ベルト21,20a,20bをガイドしている。さらに、支持ローラ33はコインCが丸ベルト間を通過するのを考慮して両側より対向しないようにしている。
【0054】
この場合、これらの丸ベルト20a,20b,21を互い違いに対向させることによって、その対向面間をオーバラップさせて対向させることができる。このため、図9(B)および図9(C)に示すように、対向する丸ベルト20a,20b,21間に導かれたコインCは、そのコイン厚さだけオーバラップしていたベルト面間が広がり、両側の丸ベルト20a,20b,21より高弾性の保持作用を受けながら搬送される。
【0055】
この場合、上述の丸ベルト20a,20b,21は高弾性のゴム材で形成して、コインCとの接触時にコインの形状に弾性収縮して密着する安定した保持作用が得られるようにしている。
【0056】
特に、横方向から送り出されたコインCを、縦方向の縦型搬送路17へと搬送方向を変えながら導く場合に、図10(B)に示すように、コイン受渡し部分や湾曲した通路部分17aでのコインCの通過時にコイン形状および位置ずれを吸収する如く丸ベルト20,21はコイン厚み方向に弾性収縮および弾性変位しながらコインCを保持して搬送する。このため、湾曲した通路部分17aでのコインの詰りの恐れがない安定した搬送を可能にする。
【0057】
また、図10(A)に示すように、上方の受皿へと払出すときは、この縦型搬送路17の一方の丸ベルト20の上端部を高く、他方の丸ベルト21の上端部を低くして段差を付け、さらにその段差の付いた両上端部の開放部分を受皿側に対向させた状態で一方の高い上端部を受皿側に若干傾斜させて設けている。これにより、コインCが上端の開放部に至ったとき、他方の丸ベルト21の保持作用を受けなくなり、コイン背面側に相当する一方の丸ベルト20の弾性保持力の反作用を受けて勢いよく受皿に向けて弾き出される。
【0058】
次に、ホッパー15と縦型搬送路17との着脱構成について説明する。
上述の縦型搬送路17は、図11に示すように、ホッパー15に係合・離脱させて着脱許容する係脱機構34を備えている。
【0059】
この係脱機構34は、ホッパー15の中間高さ位置の背面側の支点軸34a(図4参照)を傾動支点にホッパー上部15aを開閉自在に設けている。このホッパー上部15aを開口した状態でホッパー下部15bの前縁に切欠いた係合溝35に、縦型搬送路17の構成部材を保持する外枠フレーム17bの下端に形成した係合部36を係合させた外枠フレーム17bの下部支持状態で、該外枠フレーム17bの両側面より突出させた係合突起37に、ホッパー上部15aの各係合凹部38を係合させれば、外枠フレーム17bの上部を支持して係合保持することができる。
【0060】
このため、ホッパー15に縦型搬送路17を取付けている場合、ホッパー上部15aが閉状態のときは、縦型搬送路17を一体化した状態にあり、開口すれば、ホッパー15と縦型搬送路17との係合が外れて離脱することができる。ホッパー自体のホッパー上下部15a,15bの連結は、ホッパー上部15aの係止片39とホッパー下部15bの係止口40とを対応させることで一体に連結できる。図中、41はホッパー開ボタンである。
【0061】
このように、ホッパー15から縦型搬送路17を取外して両者を切り離すことができるため、ホッパー15と縦型搬送路17とを単品として個々に扱うことができる。このため、保守点検員によるメンテナンスが容易になる。さらに、ホッパー15と縦型搬送路17とは係合・離脱させて着脱する係合部分だけの簡単な係脱機構34で構成しているため簡単に着脱操作でき、メンテナンス性が一層向上する。
【0062】
このように構成されたコイン払出し装置11のコイン払出し動作を次に説明する。
スロット遊技機12の図示しない制御部から払出し信号が入力されると、これに基づいてモータMを駆動してコインCの払出しを開始する。このとき、共通する1つのモータMの駆動力を受けて送り出し機16と縦型搬送路17とを同時に駆動する。このうち、送り出し機16側では回転円盤18を回転駆動して、ホッパー15に貯留されているコインCを送り出し口30より1枚ずつ送り出し、送り出されたコインCは縦型搬送路17側に受渡される。
【0063】
このとき、縦型搬送路17側での搬送速度が送り出し機16の送り出し速度よりも速いため、連続的に受渡される搬送方向のコイン間隔を一定間隔毎に離してコインCを1枚ずつ単独に搬送する。このため、縦型搬送路17内では前後のコイン重なりによるコイン詰りの恐れがなくなる。
【0064】
しかも、コインCは、図9(B)および図9(C)に示すように、両側の互い違いに対向する丸ベルト20a,20b,21に挟まれて搬送されるが、これらの3本の丸ベルト20a,20b,21はコイン厚み方向に個々に弾性収縮および変位許容するため、1枚のコインCに対して3本の丸ベルト20a,20b,21が部分的に接触対応することになる。このため、コインCの両面を両側から挟んでもコインCは若干動きに余裕があり、通路の弯曲部分17aを通過する場合にも搬送する向きが斜め横方向から縦方向へと次第に異なる異方向に対しても容易に搬送することができる。この結果、コインは終始両側の丸ベルト20a,20b,21により挟持されて安定して搬送される。そして、コインCが受皿14と対向する縦型搬送路17の上端開方部に至ると、この上端開放部から受皿14に向けて丸ベルト20a,20bの高保持力の反作用を受けてコインCを勢いよく弾き出して払出す。このような払出し操作を繰返してコインは受皿14へと順に払出される。
【0065】
上述のように、弾性に富む丸ベルトでコインを両側より挟んで上方に搬送するベルト構成の縦型搬送路であるため、コインを丸ベルトの挟持力により1枚ずつ確実に搬送することができる。また、コイン同士の押し上げ力による押し上げ搬送が不要になるため、コインを隣接させずに1枚ずつ搬送できる。このため、コイン同士の重なりがなくなり、コイン詰りの発生原因を完全になくすことができる。
【0066】
この発明は上述の一実施の形態の構成に限定されるものではなく、請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0067】
【発明の効果】
この発明によれば、コインを上方に搬送するための縦型搬送路を構築しているため、この縦型搬送路の横方向の占有スペースを小さくすることができ、装置本体にコンパクトに組込むことができる。また、コインを1枚ずつベルトで挟んで搬送するため、コインの重なりを確実に防ぐことができ、コイン詰りのない安定した搬送が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スロット遊技機に内蔵したコイン払出し装置を示す概略側面図。
【図2】 コイン払出し装置を示す外観斜視図。
【図3】 コイン払出し装置の内部構造を示す要部斜視図。
【図4】 コイン払出し装置の縦断側面図。
【図5】 コイン払出し装置の駆動機構を示す一部破断側面図。
【図6】 コイン払出し装置の駆動機構を一部切り離して示す要部斜視図。
【図7】 送り出し機のコイン払出し状態を示す平面図。
【図8】 縦型搬送路を示す縦断面図。
【図9】 縦型搬送路の丸ベルトの対向状態を示す拡大横断面図。
【図10】 縦型搬送路の上下部を示す要部側面図。
【図11】 縦型搬送路の着脱構造を示す分解斜視図。
【図12】 従来のコイン払出し装置の内部構造を示す要部斜視図。
【図13】 従来のコインの搬送状態を示す要部拡大説明図。
【符号の説明】
11…コイン払出し装置
12…スロット遊技機
14…受皿
16…送り出し機
17…縦型搬送路
20a,20b,21…丸ベルト
C…コイン

Claims (5)

  1. 複数枚のコインを貯留するホッパーと、該ホッパーの下部に配設されコインを1枚ずつ分離して送り出す回転円盤と、該回転円盤を回転駆動させるための駆動源とを備えたコイン送り出し機と、該コイン送り出し機から送り出されたコイン1枚ずつ両側の搬送ベルトで挟んで上方搬送する縦型搬送路とを有するコイン払出し装置において、
    前記縦型搬送路は、前記ホッパーに係合・離脱させて着脱許容するための係脱機構と、
    前記搬送ベルトに前記コイン送り出し機の駆動力を伝達させるための駆動力伝達手段とを備え、
    前記縦型搬送路を前記コイン送り出し機に係合させたとき、前記コイン送り出し機の駆動源の駆動力が、前記縦型搬送路の駆動力伝達手段に伝達され、前記搬送ベルトが駆動するように構成した
    コイン払出し装置。
  2. 前記縦型搬送路は、前記コイン送り出し機と同一駆動源からの駆動力で駆動し、前記コイン送り出し機から送り出されるコインの送り出し速度よりも、該縦型搬送路の搬送ベルトの搬送速度を速くした
    請求項1記載のコイン払出し装置。
  3. 前記縦型搬送路は、コインを挟んで搬送する両側の搬送ベルトのうち、少なくとも片側には複数本の搬送ベルトを対設した
    請求項1記載のコイン払出し装置。
  4. 前記縦型搬送路は、コインを挟んで搬送する両側の搬送ベルトのうち、一側にはコインの形状に弾性収縮して接触する奇数本の弾性ベルトを、他側にはコインの形状に弾性収縮して接触する偶数本の弾性ベルトを互い違いに対設した
    請求項1記載のコイン払出し装置。
  5. 請求項1、2、3または4記載のコイン払出し装置を備えたスロット遊技機。
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