JP2010156833A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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昌弘 原口
Masutaka Inoue
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Abstract

【課題】4色以上の光を利用する場合であっても、装置全体のコスト上昇を抑制することを可能とする投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】投写型映像表示装置は、液晶パネル50Rと、液晶パネル50Gと、液晶パネル50Bと、クロスダイクロイックプリズム60と、偏光状態調整素子51Yeと、制御ユニット200とを備える。緑成分光Gは、黄成分光Yeとともに偏光状態調整素子51Yeに入射する。偏光状態調整素子51Yeは、緑成分光Gの偏光状態を調整せずに、黄成分光Yeの偏光状態を調整する。制御ユニット200は、連続する2フレームにおいて、黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量を超えないように、黄成分光Yeの偏光状態の調整量を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、4色以上の色成分光を利用する投写型映像表示装置に関する。
従来、3色の色成分光に対応する3つの光変調素子と、3つの光変調素子から出射される光を合成するクロスダイクロイックキューブと、クロスダイクロイックキューブで合成された光を投写する投写手段とを有する投写型映像表示装置が知られている。
ここで、クロスダイクロイックキューブは、光が入射する3つの光入射面と、光が出射する1つの光出射面とを有している。従って、クロスダイクロイックキューブに入射する光が3色の色成分光である場合には、投写型映像表示装置は、一つのクロスダイクロイックキューブを有していれば足りる。
一方で、色再現性や輝度の向上を目的として、4色以上の色成分光を利用する投写型映像表示装置が提案されている。例えば、投写型映像表示装置は、赤成分光、緑成分光及び青成分光に加えて、オレンジ成分光、黄成分光又はシアン成分光を利用することによって、色再現性や輝度の向上を図っている(例えば、特許文献1)。
特開2002−287247号公報
ここで、投写型映像表示装置が4色以上の色成分光を利用する場合には、一つのクロスダイクロイックキューブで4色以上の色成分光を合成することができない。従って、投写型映像表示装置は、複数のダイクロイックキューブ(又は、クロスダイクロイックキューブ)を有する必要がある。
例えば、4色の色成分光の合成が必要である場合には、投写型映像表示装置は、2色の色成分光が合成された合成光を2つ取得して、2つの合成光をさらに合成することによって、4色の色成分光を含む合成光を取得する。なお、投写型映像表示装置は、3色の色成分光が合成された合成光を取得して、合成光と1色の色成分光とを合成することによって、4色の色成分光を含む合成光を取得してもよい。投写型映像表示装置は、2色の色成分光が合成された合成光を取得して、合成光と2色の色成分光とを合成することによって、4色の色成分光を含む合成光を取得してもよい。
ここで、光変調素子と投写手段との間に、複数のダイクロイックキューブ(又は、クロスダイクロイックキューブ)を設ける必要がある。従って、投写手段のバックフォーカスが長くなる。
この結果、3色の光を利用する投写型映像表示装置で用いられる投写手段を転用することができないため、投写型映像表示装置のコストが全体として上昇してしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、4色以上の色成分光を利用する場合であっても、装置全体のコスト上昇を抑制することを可能とする投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る投写型映像表示装置は、赤入力信号に応じて赤成分光を変調する赤光変調素子(液晶パネル50R)と、緑入力信号に応じて緑成分光を変調する緑光変調素子(液晶パネル50G)と、青入力信号に応じて青成分光を変調する青光変調素子(液晶パネル50B)と、前記赤光変調素子、前記緑光変調素子及び前記青光変調素子から出射された光を合成する色合成部(クロスダイクロイックプリズム60)と、第4色成分光(例えば、黄成分光Ye)の偏光状態を調整する偏光状態調整素子(例えば、偏光状態調整素子51Ye)とを備える。投写型映像表示装置は、前記偏光状態調整素子による前記第4色成分光の偏光状態の調整量を制御する制御部を備える。前記赤成分光、前記緑成分光及び前記青成分光のうち、いずれかの色成分光である重畳成分光は、前記第4色成分光とともに前記偏光状態調整素子に入射する。前記偏光状態調整素子は、前記重畳成分光の偏光状態を調整せずに、前記第4色成分光の偏光状態を調整する。前記赤入力信号、前記緑入力信号及び前記青入力信号は、複数のフレーム毎の信号である。前記制御部は、前記複数のフレームのうち、連続する2フレーム間において、前記色合成部から出射される前記第4色成分光の光量の変化量が上限変化量を超えないように、前記第4色成分光の偏光状態の調整量を制御する。
第1の特徴において、前記赤光変調素子、前記緑光変調素子及び前記青光変調素子のうち、前記重畳成分光に対応する光変調素子は、特定光変調素子である。前記赤入力信号、前記緑入力信号及び前記青入力信号のうち、前記重畳成分光に対応する入力信号は、特定入力信号である。前記重畳成分光及び前記第4色成分光は、前記特定光変調素子に入射する。前記制御部は、前記連続する2フレームにおける前記特定入力信号に基づいて、前記上限変化量を設定する。
第1の特徴において、前記制御部は、前記連続する2フレーム間における色差に基づいて、前記上限変化量を設定する。
第1の特徴において、前記制御部は、前記連続する2フレーム間における輝度、明度、色相又は彩度の変化に基づいて、前記上限変化量を設定する。
第1の特徴において、前記特定光変調素子は、前記重畳成分光を変調する光変調パネルと、前記光変調パネルの光入射側に設けられた入射側偏光板と、前記光変調パネルの光出射側に設けられた出射側偏光板とを有する。前記出射側偏光板には、前記出射側偏光板で遮光を許容する光量である許容遮光光量が定められている。前記制御部は、前記出射側偏光板で遮光される前記重畳成分光の光量と前記出射側偏光板で遮光される前記第4色成分光の光量との合計量が前記許容遮光光量を超えないように、前記第4色成分光の重畳量を制御する。
本発明によれば、4色以上の色成分光を利用する場合であっても、装置全体のコスト上昇を抑制することを可能とする投写型映像表示装置を提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る投写型映像表示装置は、赤成分光、緑成分光及び青成分光に加えて、第4色成分光を利用する。投写型映像表示装置は、赤入力信号に応じて赤成分光を変調する赤光変調素子と、緑入力信号に応じて緑成分光を変調する緑光変調素子と、青入力信号に応じて青成分光を変調する青光変調素子と、赤光変調素子、緑光変調素子及び青光変調素子から出射された光を合成する色合成部と、第4色成分光の偏光状態を調整する偏光状態調整素子とを備える。
偏光状態調整素子による第4色成分光の偏光状態の調整量を制御する制御部を備え、赤成分光、緑成分光及び青成分光のうち、いずれかの色成分光である重畳成分光は、第4色成分光とともに偏光状態調整素子に入射する。偏光状態調整素子は、重畳成分光の偏光状態を調整せずに、第4色成分光の偏光状態を調整する。赤入力信号、緑入力信号及び青入力信号は、複数のフレーム毎の信号である。
制御部は、複数のフレームのうち、連続する2フレームにおいて、色合成部から出射される第4色成分光の光量の変化量が上限変化量を超えないように、第4色成分光の偏光状態の調整量を制御する。
実施形態では、制御部は、色合成部から出射される第4色成分光(例えば、黄成分光Ye)の光量の変化量が上限変化量を超えないように、第4色成分光の偏光状態の調整量を制御する。
これによって、連続する2フレーム間において、黄成分光の重畳量が急激に変化することを抑制することができ、視聴者に与える違和感を軽減することができる。
実施形態では、第4色成分光として黄成分光を例示するが、第4色成分光は、これに限定されるものではない。第4色成分光は、マゼンタ成分光又はシアン成分光であってもよい。
実施形態では、重畳成分光として緑成分光を例示するが、重畳成分光は、これに限定されるものではない。重畳成分光は、赤成分光又は青成分光であってもよい。
(実施形態の構成)
以下においては、(1)第1実施形態、(2)変更例1、(3)変更例2、(4)変更例3、(5)変更例4の順に、実施形態を説明する。
(1)第1実施形態については、図1〜図12を参照しながら、(a)投写型映像表示装置の構成、(b)偏光状態調整素子の構成、(c)投写型映像表示装置の機能、(d)作用及び効果、(e)比較結果の順に説明する。
(2)変更例1については、図13〜図14を参照しながら、(a)投写型映像表示装置の機能、(b)作用及び効果の順に説明する。
(3)変更例2については、図15〜図17を参照しながら、(a)投写型映像表示装置の機能、(b)作用及び効果の順に説明する。
(3)変更例3については、図18を参照しながら、(a)投写型映像表示装置の機能、(b)作用及び効果の順に説明する。
(3)変更例4については、図19〜図21を参照しながら、(a)投写型映像表示装置の機能、(b)黄成分光Yeの上限変化量、(c)シアン成分光Cyの上限変化量、(d)作用及び効果の順に説明する。
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。
図1に示すように、投写型映像表示装置100は、投写光学系110と、照明装置120とを有する。投写型映像表示装置100は、後述するように、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bに加えて、黄成分光Yeを利用する。
投写光学系110は、照明装置120から出射された映像光をスクリーン(不図示)上などに投写する。
第1に、照明装置120は、光源10と、UV/IRカットフィルタ20と、フライアイレンズユニット30と、PBSアレイ40と、複数の液晶パネル50(液晶パネル50R、液晶パネル50G及び液晶パネル50B)と、偏光状態調整素子51Yeと、クロスダイクロイックプリズム60とを有する。
光源10は、白色光を発する光源(例えば、UHPランプやキセノンランプ)などである。すなわち、光源10が発する光は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bに加えて、黄成分光Yeを含む。
UV/IRカットフィルタ20は、可視光成分(赤成分光R、緑成分光G及び青成分光B)を透過する。UV/IRカットフィルタ20は、赤外光成分や紫外光成分を遮光する。
フライアイレンズユニット30は、光源10が発する光を均一化する。具体的には、フライアイレンズユニット30は、フライアイレンズ31及びフライアイレンズ32によって構成される。フライアイレンズ31及びフライアイレンズ32は、それぞれ、複数の微少レンズによって構成される。各微少レンズは、光源10が発する光が液晶パネル50の全面に照射されるように、光源10が発する光を集光する。
PBSアレイ40は、フライアイレンズユニット30から出射された光の偏光状態を揃える。例えば、PBSアレイ40は、フライアイレンズユニット30から出射された光をS偏光(又はP偏光)に揃える。
液晶パネル50Rは、赤入力信号(後述する赤出力信号Rout)に基づいて赤成分光Rを変調する。液晶パネル50Rに光が入射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板52Rが設けられている。液晶パネル50Rから光が出射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過する出射側偏光板53Rが設けられている。
液晶パネル50Gは、緑入力信号(後述する緑出力信号Gout)に基づいて緑成分光Gを変調する。液晶パネル50Gに光が入射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板52Gが設けられる。一方で、液晶パネル50Gから光が出射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過する出射側偏光板53Gが設けられる。
液晶パネル50Bは、青入力信号(後述する青出力信号Bout)に基づいて青成分光Bを変調する。液晶パネル50Bに光が入射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板52Bが設けられる。一方で、液晶パネル50Bから光が出射する側には、一の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過する出射側偏光板53Bが設けられる。
ここで、各液晶パネル50には、コントラスト比や透過率を向上させる補償板(不図示)が設けられていてもよい。また、各偏光板は、偏光板に入射する光の光量や熱負担を軽減させるプリ偏光板を有していてもよい。
偏光状態調整素子51Yeには、黄成分光Yeとともに緑成分光Gが入射する。緑成分光Gは、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bのうち、黄成分光Yeの補色光(青成分光B)とは異なる重畳成分光である。すなわち、偏光状態調整素子51Yeは、緑成分光Gの光路上に設けられる。
偏光状態調整素子51Yeは、重畳成分光(ここでは、緑成分光G)の偏光状態を調整せずに、黄成分光Yeの偏光状態を調整する。具体的には、偏光状態調整素子51Yeは、自素子に印加される電圧に応じて、黄成分光Yeの偏光状態を調整する。
例えば、偏光状態調整素子51Yeは、黄成分光Yeの偏光方向を回転させない状態と、黄成分光Yeの偏光方向を90°回転させる状態とを選択的に切り替え可能に構成された光学素子である。又は、偏光状態調整素子51Yeは、0〜90°の範囲内において、黄成分光Yeの偏光状態を調整する光学素子である。
ここで、偏光状態調整素子51Yeは、単一の画素を有しており、黄成分光Yeの重畳量をフレームで一律に制御してもよい。また、偏光状態調整素子51Yeは、複数の画素を有しており、黄成分光Yeの重畳量を画素毎に制御してもよい。なお、偏光状態調整素子51Yeの画素数は、液晶パネル50の画素数よりも少ないことが好ましい。
クロスダイクロイックプリズム60は、液晶パネル50R、液晶パネル50G及び液晶パネル50Bから出射される光を合成する色合成部を構成する。クロスダイクロイックプリズム60から出射された合成光は、投写光学系110に導かれる。
第2に、照明装置120は、ミラー群(ミラー71〜ミラー76)及びレンズ群(レンズ81〜レンズ85)を有する。
ミラー71は、青成分光Bを透過して、赤成分光R及び緑成分光Gを反射するダイクロイックミラーである。ミラー72は、赤成分光Rを透過して、緑成分光Gを反射するダイクロイックミラーである。ミラー71及びミラー72は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを分離する色分離部を構成する。
ミラー73は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを反射して、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bをミラー71側に導く。ミラー74は、青成分光Bを反射して、青成分光Bを液晶パネル50B側に導く。ミラー75及びミラー76は、赤成分光Rを反射して、赤成分光Rを液晶パネル50R側に導く。
レンズ81は、PBSアレイ40から出射された光を集光するコンデンサレンズである。レンズ82は、ミラー73で反射された光を集光するコンデンサレンズである。
レンズ83Rは、液晶パネル50Rに赤成分光Rが照射されるように、赤成分光Rを略平行光化する。レンズ83Gは、液晶パネル50Gに緑成分光Gが照射されるように、緑成分光Gを略平行光化する。レンズ83Bは、液晶パネル50Bに青成分光Bが照射されるように、青成分光Bを略平行光化する。
レンズ84及びレンズ85は、赤成分光Rの拡大を抑制しながら、液晶パネル50R上に赤成分光Rを略結像するリレーレンズである。
(偏光状態調整素子の構成)
以下において、第1実施形態に係る偏光状態調整素子の構成について、図面を参照しながら説明する。図2及び図3は、第1実施形態に係る偏光状態調整素子51Yeの近傍を示す図である。
図2に示すように、偏光状態調整素子51Yeは、Ye−ON状態において、黄成分光Yeの偏光状態を調整せずに透過する。すなわち、偏光状態調整素子51Yeの光出射側において、黄成分光Yeの偏光状態は、赤成分光Rの偏光状態と同じである。Ye−ON状態は、黄成分光Yeを利用する状態である。
図3に示すように、偏光状態調整素子51Yeは、Ye−OFF状態において、黄成分光Yeの偏光状態を調整して透過する。すなわち、偏光状態調整素子51Yeの光出射側において、黄成分光Yeの偏光状態は、赤成分光Rの偏光状態と異なっている。Ye−OFF状態は、黄成分光Yeを利用しない状態である。なお、Ye−OFF状態では、液晶パネル50Rに設けられた入射側偏光板52Rによって黄成分光Yeが遮光される。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図4は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100に設けられた制御ユニット200を示すブロック図である。
ここで、制御ユニット200は、映像入力信号を映像出力信号に変換する。映像入力信号は、フレーム毎の信号であり、赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Binを含む。映像出力信号は、フレーム毎の信号であり、赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Boutを含む。
図4に示すように、制御ユニット200は、信号受付部210と、Ye重畳量算出部220と、Ye補正部230と、RGB補正部240とを有する。
信号受付部210は、DVDやTVチューナなどの外部装置から映像入力信号を受付ける。
Ye重畳量算出部220は、映像入力信号(赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Bin)に基づいて、黄成分光Yeの重畳量を算出する。具体的には、Ye重畳量算出部220は、フレームの彩度及び輝度に基づいて、黄成分光Yeの重畳量を算出する。例えば、Ye重畳量算出部220は、フレームの彩度が低いほど、黄成分光Yeの重畳量を増大する。また、Ye重畳量算出部220は、フレームの輝度が高いほど、黄成分光Yeの重畳量を増大する。
第1例として、図5及び図6に示す係数(彩度係数α及び輝度係数β)について例示する。図5及び図6では、フレームの色相がオレンジであるケース、例えば、R:G=0.75:0.25であるケースにおける各係数が例示されている。
彩度係数αは、図5に示すように、最小値(例えば、“0.4”)〜最大値(例えば、“1”)の範囲である。彩度係数αは、例えば、彩度が“0”〜“0.5”の範囲において、最大値で一定である。彩度係数αは、例えば、彩度が“0.5”以上の範囲において、彩度が高くなるほど減少する。
輝度係数βは、図6に示すように、最小値(例えば、“0.3”)〜最大値(例えば、“1”)の範囲である。輝度係数βは、例えば、輝度が高くなるほど増大する。
第2として、図7及び図8に示す係数(彩度係数α及び輝度係数β)について例示する。図7及び図8では、フレームの色相がシアンであるケース、例えば、G:B=0.5:0.5であるケースにおける各係数が例示されている。
彩度係数αは、図7に示すように、最小値(例えば、“0”)〜最大値(例えば、“1”)の範囲である。彩度係数αは、例えば、彩度が“0”〜“0.5”の範囲において、最大値で一定である。彩度係数αは、例えば、彩度が“0.5”〜“0.6”の範囲において、彩度が高くなるほど減少する。彩度係数αは、例えば、彩度が“0.6”以上の範囲において、最小値で一定である。
輝度係数βは、図8に示すように、最小値(例えば、“0”)〜最大値(例えば、“1”)の範囲である。輝度係数βは、例えば、輝度が“0”〜“0.7”の範囲において、最小値で一定である。輝度係数βは、例えば、輝度が“0.7”以上の範囲において、輝度が高くなるほど増大する。
Ye重畳量算出部220は、重畳量(係数)=α×βに従って、黄成分光Yeの重畳量を算出する。すなわち、フレームの色相がホワイトポイントに近いほど、黄成分光Yeの重畳量が増大する。
Ye補正部230は、Ye重畳量算出部220によって算出された黄成分光Yeの重畳量に基づいて、黄成分光Yeの偏光状態の調整量を制御する。すなわち、Ye補正部230は、黄成分光Yeの重畳量(係数)に基づいて、黄出力信号Yeoutを算出する。例えば、Ye補正部230は、Yeout=α×β×SigMAXに従って、黄出力信号Yeoutを算出する。
なお、Ye補正部230は、黄出力信号Yeoutを偏光状態調整素子51Yeに出力し、黄成分光Yeの偏光状態の調整量を黄出力信号Yeoutによって制御することに留意すべきである。
具体的には、Ye補正部230は、クロスダイクロイックプリズム60から出射される黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量を超えないように、黄成分光Yeの偏光状態の調整量を制御する。すなわち、Ye補正部230は、黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量を超えないように、黄出力信号Yeoutを算出する。
第1例として、Ye補正部230は、上限変化量を定数として設定する。例えば、n番目のフレームとn+1番目のフレームとの間において、上限変化量を5%に設定する。
第2例として、Ye補正部230は、連続する2フレームにおける緑入力信号Ginに基づいて、上限変化量を設定する。具体的には、Ye補正部230は、n番目のフレームの緑入力信号Ginの代表値及びn+1番目のフレームの緑入力信号Ginの代表値を特定する。すなわち、Ye補正部230は、連続する2フレームのそれぞれにおける緑入力信号Ginの代表値を特定する。続いて、Ye補正部230は、特定された代表値のうち、小さい方の代表値を上限変化量係数として取得する。
Ye補正部230は、図9に示すように、上限変化量係数が小さいほど、上限変化量を増大する。なお、図9では、横軸は、上限変化量係数を示しており、縦軸は、黄成分光Yeの上限変化量を示している。
なお、緑入力信号Ginの代表値としては、以下に示す値を用いることができる。
(1) 連続する2フレームのそれぞれにおける緑入力信号Ginの最大値
(2) 連続する2フレームのそれぞれにおける緑入力信号Ginの平均値
(3) 連続する2フレームのそれぞれにおける緑入力信号Ginの分散値
RGB補正部240は、映像入力信号(赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Bin)に基づいて、映像出力信号(赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Bout)を算出する。具体的には、RGB補正部240は、黄出力信号Yeoutに基づいて、赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Boutを算出する。
例えば、RGB補正部240は、黄出力信号Yeoutに基づいて、赤入力信号Rin及び緑入力信号Ginから所定値を減算して、赤出力信号Rout及び緑出力信号Goutを算出する。又は、RGB補正部240は、黄出力信号Yeoutに基づいて、青入力信号Binに所定値を加算して、青出力信号Boutを算出する。赤入力信号Rin及び緑入力信号Ginの減算処理や青入力信号Binの加算処理によって、黄成分光Yeの重畳に伴って生じる“色ずれ”を抑制する。
(作用及び効果)
第1実施形態では、Ye補正部230は、クロスダイクロイックプリズム60から出射される黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量を超えないように、黄成分光Yeの偏光状態の調整量を制御する。すなわち、Ye補正部230は、黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量を超えないように、黄出力信号Yeoutを算出する。
第1実施形態では、上限変化量は、定数であってもよく、上限変化量係数に基づいて設定されてもよい。
これによって、連続する2フレーム間において、黄成分光Yeの重畳量が急激に変化することを抑制することができ、視聴者に与える違和感を軽減することができる。
(比較結果)
以下において、比較例と実施例との比較結果について説明する。比較例では、上限変化量が設けられていない。実施例1では、上限変化量が定数(ここでは、5%)である。実施例2では、上限変化量が緑入力信号Ginの変化に基づいて設定される。
図10に示すように、比較例では、1フレームと2フレームとの間において、黄成分光Yeの光量の変化量が60%である。同様に、2フレームと3フレームとの間において、黄成分光Yeの光量の変化量が60%である。従って、視聴者は、2フレーム目の映像を黄色っぽい映像と認識してしまう。一方で、視聴者は、3フレーム目の映像を黄色が不足した映像と認識してしまう。このように、視聴者に違和感を与えてしまう。
図11に示すように、実施例1では、1フレームと2フレームとの間において、黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量(5%)に抑制される。同様に、2フレームと3フレームとの間において、黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量(5%)に抑制される。このように、実施例1では、比較例で生じた違和感が軽減される。
一方で、実施例1では、4フレームと5フレームとの間においても、黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量(5%)に抑制される。従って、5フレーム目の映像において、黄成分光Yeの光量が不足するため、視聴者に違和感を与えてしまう。すなわち、視聴者は、5フレーム目の映像を黄色が不足した映像と認識してしまう。
図12に示すように、実施例2では、1フレームと2フレームとの間において、緑入力信号Ginの変化量が小さいため、上限変化量として小さな値(ここでは、5%)が設定される。すなわち、黄成分光Yeの光量の変化量が5%に抑制される。同様に、2フレームと3フレームとの間において、緑入力信号Ginの変化量が小さいため、上限変化量として小さな値(ここでは、5%)が設定される。すなわち、黄成分光Yeの光量の変化量が5%に抑制される。このように、実施例2では、比較例で生じた違和感が軽減される。
一方で、実施例2では、4フレームと5フレームとの間において、緑入力信号Ginの変化量が大きいため、上限変化量として大きな値(ここでは、100%)が設定される。すなわち、黄成分光Yeの光量の変化量が100%である。同様に、5フレームと6フレームとの間において、緑入力信号Ginの変化量が大きいため、上限変化量として大きな値(ここでは、100%)が設定される。すなわち、黄成分光Yeの光量の変化量が100%である。このように、実施例2では、実施例1で生じた違和感も軽減される。
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について、図面を参照しながら説明する。以下においては、第1実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、第1実施形態では、黄成分光Yeの上限変化量は、上限変化量係数に基づいて設定される。これに対して、変更例1では、連続する2フレーム間における色差に基づいて設定される。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、変更例1に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図13は、変更例1に係る投写型映像表示装置100に設けられた制御ユニット200を示すブロック図である。図13では、図4と同様の構成について、同様の符号を付していることに留意すべきである。
制御ユニット200は、図4に示した構成に加えて、色差算出部250を有する。色差算出部250は、映像入力信号(赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Bin)に基づいて、フレームを構成する画素毎に色差(ΔE)を算出する。
第1に、色差算出部250は、RGB色空間をLab色空間に変換する。例えば、色差算出部250は、以下の式に従って、RGB色空間をLab色空間に変換する。
Figure 2010156833
第2に、色差算出部250は、n番目のフレームとn+1番目のフレームとの間の色差(ΔE)を算出する。具体的には、色差算出部250は、以下の式に従って、色差(ΔE)を算出する。
Figure 2010156833
なお、L,a,bは、n番目のフレームで重畳された黄成分光Yeを考慮した値であることに留意すべきである。同様に、Ln+1,an+1,bn+1は、n+1番目のフレームで重畳された黄成分光Yeを考慮した値であることに留意すべきである。
上述したYe補正部230は、連続する2フレーム間における色差の代表値に基づいて、上限変化量を設定する。具体的には、Ye補正部230は、n番目のフレームとn+1番目のフレームとの間において、色差(ΔE)の代表値を上限変化量係数として取得する。
Ye補正部230は、上限変化量係数が小さいほど、上限変化量を増大する。なお、図14では、横軸は、上限変化量係数を示しており、縦軸は、黄成分光Yeの上限変化量を示している。
ここで、色差(ΔE)の代表値としては、以下に示す値を用いることができる。
(1) 連続する2フレーム間における色差(ΔE)の最大値
(2) 連続する2フレーム間における色差(ΔE)の平均値
(3) 連続する2フレーム間における色差(ΔE)の分散値
ここで、n番目のフレームにおいては、最大色差を構成する画素の座標が特定される。従って、色差(ΔE)の算出に用いる画素は、1画素であってもよい。
(作用及び効果)
変更例1では、上限変化量は、連続する2フレーム間における色差に基づいて設定される。従って、黄成分光Yeの重畳に伴う輝度の変化や色相の変化の予測が可能となる。これによって、連続する2フレーム間において、黄成分光Yeの重畳量が急激に変化することを抑制しながら、視聴者に与える違和感を効果的に軽減することができる。
[変更例2]
以下において、第1実施形態の変更例2について、図面を参照しながら説明する。以下においては、第1実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、第1実施形態では、黄成分光Yeの上限変化量は、連続する2フレーム間における緑入力信号Ginの変化に基づいて設定される。これに対して、変更例2では、連続する2フレーム間における輝度、明度、色相又は彩度の変化に基づいて設定される。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、変更例2に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図15は、変更例2に係る投写型映像表示装置100に設けられた制御ユニット200を示すブロック図である。図15では、図4と同様の構成について、同様の符号を付していることに留意すべきである。
制御ユニット200は、図4に示した構成に加えて、YUV変換部260と、成分解析部270を有する。
YUV変換部260は、映像入力信号(赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Bin)に基づいて、フレームを構成する画素毎に、輝度成分Y、色相成分H及び彩度成分Sを算出する。
第1に、YUV変換部260は、RGB色空間をYUV色空間に変換する。例えば、YUV変換部260は、以下の式に従って、RGB色空間をYUV色空間に変換する。
Figure 2010156833
第2に、YUV変換部260は、YUV色空間に変換された値を用いて、輝度成分Y、色相成分H及び彩度成分Sを算出する。
Figure 2010156833
成分解析部270は、輝度成分Y、色相成分H及び彩度成分Sを解析する。具体的には、成分解析部270は、連続する2フレーム間における各成分の平均値の平均値差分(COEFave)、連続する2フレーム間における各成分の分散値の分散値差分(COEFvar)を算出する。
上述したYe補正部230は、成分解析部270によって算出された平均値差分(COEFave)に基づいて、上限変化量を設定する。具体的には、Ye補正部230は、図16に示すように、n番目のフレームとn+1番目のフレームとの間において、平均値差分(COEFave)が大きいほど、上限変化量を増大する。なお、図16では、横軸は、連続する2フレーム間における平均値差分(COEFave)を示しており、縦軸は、黄成分光Yeの上限変化量を示している。
又は、Ye補正部230は、成分解析部270によって算出された分散値差分(COEFvar)に基づいて、上限変化量を設定する。具体的には、Ye補正部230は、図17に示すように、n番目のフレームとn+1番目のフレームとの間において、分散値差分(COEFvar)が大きいほど、上限変化量を増大する。なお、図17では、横軸は、連続する2フレーム間における分散値差分(COEFvar)を示しており、縦軸は、黄成分光Yeの上限変化量を示している。
例えば、Ye補正部230は、以下に示す3つの値のいずれかを用いて、上限変化量を設定する。
Figure 2010156833
なお、COEFaveは、輝度成分Yの平均値差分であり、COEFvarは、輝度成分Yの分散値差分である。同様に、COEFaveは、色相成分Hの平均値差分であり、COEFvarは、色相成分Hの分散値差分である。COEFaveは、彩度成分Sの平均値差分であり、COEFvarは、彩度成分Sの分散値差分である。
なお、Ye補正部230は、COEFave、COEFvar、COEFave、COEFvar、COEFave及びCOEFvarの中から選択された1つの値に基づいて、上限変化量を設定してもよい。
又は、Ye補正部230は、COEFave、COEFvar、COEFave、COEFvar、COEFave及びCOEFvarの中から選択された2以上の値に基づいて、上限変化量を設定してもよい。
(作用及び効果)
変更例2では、上限変化量は、連続する2フレーム間における輝度成分、色相成分又は彩度成分の変化に基づいて設定される。従って、連続する2フレーム間で生じるシーンチェンジの予測が可能となる。これによって、連続する2フレーム間において、黄成分光Yeの重畳量が急激に変化することを抑制しながら、視聴者に与える違和感を効果的に軽減することができる。
[変更例3]
以下において、第1実施形態の変更例3について、図面を参照しながら説明する。以下においては、第1実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、第1実施形態では、黄成分光Yeの重畳量は、黄成分光Yeの上限変化量を超えないように制御される。これに対して、変更例3では、黄成分光Yeの重畳量は、特定光変調素子の光出射側に設けられた出射側偏光板で遮光される重畳成分光及び黄成分光Yeの合計が許容遮光光量を超えないように制御される。
なお、変更例3では、第1実施形態と同様に、重畳成分光は、緑成分光Gであり、特定光変調素子は、液晶パネル50Gである。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、変更例3に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図18は、変更例3に係る投写型映像表示装置100に設けられた制御ユニット200を示すブロック図である。図18では、図4と同様の構成について、同様の符号を付していることに留意すべきである。
制御ユニット200は、図4に示した構成に加えて、偏光板負荷算出部280を有する。第1に、偏光板負荷算出部280は、緑入力信号Ginに基づいて、液晶パネル50Gの光出射側に設けられた出射側偏光板53Gで遮光される緑成分光Gの光量を算出する。第2に、偏光板負荷算出部280は、出射側偏光板53Gで遮光される緑成分光Gの光量と出射側偏光板53Gの許容遮光光量との差分を算出する。第3に、偏光板負荷算出部280は、算出された差分を超えないように、黄成分光Yeの重畳量の上限(MAX)を設定する。
上述したYe補正部230は、第1実施形態と同様に、クロスダイクロイックプリズム60から出射される黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量を超えないように、黄成分光Yeの偏光状態の調整量を制御する。すなわち、Ye補正部230は、黄成分光Yeの光量の変化量が上限変化量を超えないように、黄出力信号Yeoutを算出する。
これに加えて、Ye補正部230は、出射側偏光板53Gで遮光される黄成分光Yeの光量が黄成分光Yeの重畳量の上限(MAX)を超えないように、黄成分光Yeの偏光状態の調整量を制御する。すなわち、Ye補正部230は、黄成分光Yeの重畳量が上限(MAX)を超えないように、黄出力信号Yeoutを算出する。
(作用及び効果)
変更例3では、黄成分光Yeの重畳量は、液晶パネル50Gの光出射側に設けられた出射側偏光板53Gで遮光される緑成分光G及び黄成分光Yeの合計が許容遮光光量を超えないように制御される。従って、出射側偏光板53Gの劣化を抑制することができる。
[変更例4]
以下において、第1実施形態の変更例4について、図面を参照しながら説明する。以下においては、第1実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、第1実施形態では、投写型映像表示装置100は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bに加えて、黄成分光Yeを利用する。これに対して、投写型映像表示装置100は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bに加えて、黄成分光Ye及び及びシアン成分光Cyを利用する。
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、変更例4に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。図19は、変更例4に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。図19では、図1と同様の構成について、同様の符号を付している。
図19に示すように、投写型映像表示装置100は、第1実施形態と同様に、投写光学系110と、照明装置120とを有する。投写型映像表示装置100は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bに加えて、黄成分光Ye及びシアン成分光Cyを利用する。
照明装置120は、偏光状態調整素子51Yeに代えて、偏光状態調整素子51RYe及び偏光状態調整素子51GCyを有する。
偏光状態調整素子51RYeには、黄成分光Yeとともに赤成分光Rが入射する。赤成分光Rは、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bのうち、黄成分光Yeの補色光(青成分光B)とは異なる重畳成分光である。すなわち、偏光状態調整素子51RYeは、赤成分光Rの光路上に設けられる。
偏光状態調整素子51RYeは、重畳成分光(ここでは、赤成分光R)の偏光状態を調整せずに、黄成分光Yeの偏光状態を調整する。具体的には、偏光状態調整素子51RYeは、自素子に印加される電圧に応じて、黄成分光Yeの偏光状態を調整する。
例えば、偏光状態調整素子51RYeは、黄成分光Yeの偏光方向を回転させない状態と、黄成分光Yeの偏光方向を90°回転させる状態とを選択的に切り替え可能に構成された光学素子である。又は、偏光状態調整素子51RYeは、0〜90°の範囲内において、黄成分光Yeの偏光状態を調整する光学素子である。
偏光状態調整素子51GCyには、シアン成分光Cyとともに緑成分光Gが入射する。緑成分光Gは、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bのうち、シアン成分光Cyの補色光(赤成分光R)とは異なる重畳成分光である。すなわち、偏光状態調整素子51GCyは、緑成分光Gの光路上に設けられる。
偏光状態調整素子51GCyは、重畳成分光(ここでは、緑成分光G)の偏光状態を調整せずに、シアン成分光Cyの偏光状態を調整する。具体的には、偏光状態調整素子51GCyは、自素子に印加される電圧に応じて、シアン成分光Cyの偏光状態を調整する。
例えば、偏光状態調整素子51GCyは、シアン成分光Cyの偏光方向を回転させない状態と、シアン成分光Cyの偏光方向を90°回転させる状態とを選択的に切り替え可能に構成された光学素子である。又は、偏光状態調整素子51GCyは、0〜90°の範囲内において、シアン成分光Cyの偏光状態を調整する光学素子である。
(黄成分光Yeの上限変化量Ye)
以下において、変更例4に係る黄成分光Yeの上限変化量Yeについて、図20を参照しながら説明する。図20は、変更例4に係る上限変化量Yeを説明するための図である。
上述したように、黄成分光Yeは、赤成分光Rに重畳される。従って、黄成分光Yeの上限変化量Yeは、赤入力信号Rinに基づいて設定される。
具体的には、n番目のフレームの赤入力信号Rinの代表値及びn+1番目のフレームの赤入力信号Rinの代表値が特定される。特定された代表値のうち、小さい方の代表値が上限変化量係数として取得される。図20に示すように、上限変化量係数が小さいほど、上限変化量Yeが増大する。なお、図20では、横軸は、上限変化量係数を示しており、縦軸は、黄成分光Yeの上限変化量Yeを示している。
なお、赤入力信号Rinの代表値としては、以下に示す値を用いることができる。
(1) 連続する2フレームのそれぞれにおける赤入力信号Rinの最大値
(2) 連続する2フレームのそれぞれにおける赤入力信号Rinの平均値
(3) 連続する2フレームのそれぞれにおける赤入力信号Rinの分散値
(シアン成分光Cyの上限変化量Cy)
以下において、変更例4に係るシアン成分光Cyの上限変化量Cyについて、図21を参照しながら説明する。図21は、変更例4に係る上限変化量Cyを説明するための図である。
上述したように、シアン成分光Cyは、緑成分光Gに重畳される。従って、シアン成分光Cyの上限変化量Cyは、緑入力信号Ginの変化量(Gin変化量)に基づいて設定される。
具体的には、n番目のフレームの緑入力信号Ginの代表値及びn+1番目のフレームの緑入力信号Ginの代表値が特定される。特定された代表値のうち、小さい方の代表値が上限変化量係数として取得される。図21に示すように、上限変化量係数が小さいほど、上限変化量Cyが増大する。なお、図21では、横軸は、上限変化量係数を示しており、縦軸は、シアン成分光Cyの上限変化量Cyを示している。
なお、緑入力信号Ginの代表値としては、以下に示す値を用いることができる。
(1) 連続する2フレームのそれぞれにおける緑入力信号Ginの最大値
(2) 連続する2フレームのそれぞれにおける緑入力信号Ginの平均値
(3) 連続する2フレームのそれぞれにおける緑入力信号Ginの分散値
(作用及び効果)
変更例4では、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bに加えて、黄成分光Ye及びシアン成分光Cyを利用する場合であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、光変調素子の一例として、透過型の液晶パネル50について説明したが、光変調素子は、これに限定されるものではない。光変調素子は、反射型の液晶パネルやDMD(Digital Micromirror Device)であってもよい。
偏光状態調整素子51Yeが複数の画素を有しており、黄成分光Yeの重畳量が画素毎に制御されるケースでは、制御対象の画素と同座標を有する画素を用いて、制御対象の画素の上限変化量が設定されてもよい。同様に、黄成分光Yeの重畳量がブロック毎に制御されるケースでは、制御対象のブロックと同座標を有する画素を用いて、制御対象のブロックの上限変化量が設定されてもよい。
黄成分光Yeが重畳される光路は、黄成分光Yeの補色光(青成分光B)とは異なる重畳成分光の光路であればよい。同様に、シアン成分光Cyが重畳される光路は、シアン成分光Cyの補色光(赤成分光R)とは異なる重畳成分光の光路であればよい。
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。 第1実施形態に係る偏光状態調整素子51Yeの近傍を示す図である。 第1実施形態に係る偏光状態調整素子51Yeの近傍を示す図である。 第1実施形態に係る制御ユニット200を示すブロック図である。 第1実施形態に係る黄成分光Yeの重畳量の算出を説明するための図である。 第1実施形態に係る黄成分光Yeの重畳量の算出を説明するための図である。 第1実施形態に係る黄成分光Yeの重畳量の算出を説明するための図である。 第1実施形態に係る黄成分光Yeの重畳量の算出を説明するための図である。 第1実施形態に係る黄成分光Yeの上限変化量を説明するための図である。 比較例に係るフレームの推移を示す図である。 実施例1に係るフレームの推移を示す図である。 実施例2に係るフレームの推移を示す図である。 変更例1に係る制御ユニット200を示すブロック図である。 変更例1に係る黄成分光Yeの上限変化量を説明するための図である。 変更例2に係る制御ユニット200を示すブロック図である。 変更例2に係る黄成分光Yeの上限変化量を説明するための図である。 変更例2に係る黄成分光Yeの上限変化量を説明するための図である。 変更例3に係る制御ユニット200を示すブロック図である。 変更例4に係る投写型映像表示装置100を示す図である。 変更例4に係る黄成分光Yeの上限変化量を説明するための図である。 変更例4に係るシアン成分光Cyの上限変化量を説明するための図である。
符号の説明
10・・・光源、20・・・UV/IRカットフィルタ、30・・・フライアイレンズユニット、40・・・PBSアレイ、50・・・液晶パネル、51・・・偏光状態調整素子、52、53・・・偏光板、60・・・クロスダイクロイックキューブ、71〜76・・・ミラー、81〜85・・・レンズ、100・・・投写型映像表示装置、110・・・投写レンズユニット、120・・・照明ユニット、200・・・制御ユニット、210・・・信号受付部、220・・・Ye重畳量算出部、230・・・Ye補正部、240・・・RGB補正部、250・・・色差算出部、260・・・YUV変換部、270・・・成分解析部、280・・・偏光板負荷算出部

Claims (5)

  1. 赤入力信号に応じて赤成分光を変調する赤光変調素子と、緑入力信号に応じて緑成分光を変調する緑光変調素子と、青入力信号に応じて青成分光を変調する青光変調素子と、前記赤光変調素子、前記緑光変調素子及び前記青光変調素子から出射された光を合成する色合成部と、第4色成分光の偏光状態を調整する偏光状態調整素子とを備えた投写型映像表示装置であって、
    前記偏光状態調整素子による前記第4色成分光の偏光状態の調整量を制御する制御部を備え、
    前記赤成分光、前記緑成分光及び前記青成分光のうち、いずれかの色成分光である重畳成分光は、前記第4色成分光とともに前記偏光状態調整素子に入射し、
    前記偏光状態調整素子は、前記重畳成分光の偏光状態を調整せずに、前記第4色成分光の偏光状態を調整し、
    前記赤入力信号、前記緑入力信号及び前記青入力信号は、複数のフレーム毎の信号であり、
    前記制御部は、前記複数のフレームのうち、連続する2フレーム間において、前記色合成部から出射される前記第4色成分光の光量の変化量が上限変化量を超えないように、前記第4色成分光の偏光状態の調整量を制御することを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 前記赤光変調素子、前記緑光変調素子及び前記青光変調素子のうち、前記重畳成分光に対応する光変調素子は、特定光変調素子であり、
    前記赤入力信号、前記緑入力信号及び前記青入力信号のうち、前記重畳成分光に対応する入力信号は、特定入力信号であり、
    前記重畳成分光及び前記第4色成分光は、前記特定光変調素子に入射し、
    前記制御部は、前記連続する2フレームにおける前記特定入力信号に基づいて、前記上限変化量を設定することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記制御部は、前記連続する2フレーム間における色差に基づいて、前記上限変化量を設定することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記制御部は、前記連続する2フレーム間における輝度、明度、色相又は彩度の変化に基づいて、前記上限変化量を設定することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記特定光変調素子は、前記重畳成分光を変調する光変調パネルと、前記光変調パネルの光入射側に設けられた入射側偏光板と、前記光変調パネルの光出射側に設けられた出射側偏光板とを有しており、
    前記出射側偏光板には、前記出射側偏光板で遮光を許容する光量である許容遮光光量が定められており、
    前記制御部は、前記出射側偏光板で遮光される前記重畳成分光の光量と前記出射側偏光板で遮光される前記第4色成分光の光量との合計量が前記許容遮光光量を超えないように、前記第4色成分光の重畳量を制御することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
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