JP2002107819A - 映像表示装置及び駆動回路 - Google Patents

映像表示装置及び駆動回路

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JP2002107819A
JP2002107819A JP2000299685A JP2000299685A JP2002107819A JP 2002107819 A JP2002107819 A JP 2002107819A JP 2000299685 A JP2000299685 A JP 2000299685A JP 2000299685 A JP2000299685 A JP 2000299685A JP 2002107819 A JP2002107819 A JP 2002107819A
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Taro Imahase
太郎 今長谷
Satoshi Ouchi
敏 大内
Nobuaki Kabuto
展明 甲
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】光源側からの光を表示素子に照射して映像形成
する映像表示装置において、光の利用率を上げ、かつ小
形化に適した構成とする。 【解決手段】光源側からの光を照明光学系により表示素
子に照射し、映像信号に応じた光学像を形成し、投射手
段を介して拡大投射する映像表示装置において、上記照
明光学系は、上記光源1側からの光を、偏光方向を揃え
る手段を経て電子的色分離手段7により時系列的に色光
に変換後、偏光ビームスプリッタ4で分けて2個の表示
素子12a,12bに照射する構成を有し、かつ、該光
源から該偏光ビームスプリッタに至る光路が途中で曲げ
られ、上記投射手段の光軸と交叉するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源側からの光を
分離して表示素子に照射し映像形成する投射型映像表示
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の技術としては従来、例えば、Ga
ry D. Sharp et al. “Throughput Color Switch for S
equential Color Projection”SID 2000 DIGESTに記載
のように、光源側からの光を、3原色の色分離手段によ
り、時分割的に赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色
光に変換した後、偏光ビームスプリッタや偏光板により
分離して液晶パネル等の1個の表示素子に順次照射する
ようにした構成のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
においては、1個の表示素子で赤(R)光、緑(G)
光、青(B)光それぞれの画面を順次別個に該表示素子
面上に形成して映像表示を行う構成のため、3色光のう
ちの1つを照射している時は他の2つ(2色の光)は捨
ててしまうことになる。このため、光の利用率が低く、
画面も暗くなり易い。さらに、3原色の切換えは画面全
体で行うため、順次走査方式の表示素子を使用する場合
は、画像更新を行っている順次走査中は、画面内に2色
の表示状態が混在するので、混色防止のために照明光を
切る必要がある。このために高輝度を得にくい。本発明
の課題点は、(1)光の利用率を上げ、画面の明るさを
向上させること、及び(2)小形化に適する構成とする
こと、等である。本発明の目的は、かかる課題点を解決
できる技術を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題点を解決するた
めに本発明では、 (1)光源側からの光を照明光学系により表示素子に照
射し、映像信号に応じた光学像を形成し、投射手段を介
して拡大投射する映像表示装置において、上記照明光学
系は、上記光源側からの光を、偏光方向を揃える手段を
経て電子的色分離手段により時系列的に色光に変換後、
偏光ビームスプリッタで分けて2個の表示素子に照射す
る構成を有し、かつ、該光源から該偏光ビームスプリッ
タに至る光路が途中で曲げられ、上記投射手段の光軸と
交叉するようにされている構成とする。 (2)上記(1)において、上記照明光学系は、上記光
源から上記偏光ビームスプリッタに至る光路が途中で略
直角に曲げられ、上記投射手段の光軸と略直角に交叉す
るようにされる構成とする。 (3)上記(1)において、上記電子的色分離手段は、
電圧により光の回折を制御する構成を有し、上記光路の
曲がり部に配される構成とする。 (4)光源側からの光を照明光学系により表示素子に照
射し映像信号に応じた光学像を形成する映像表示装置に
おいて、上記照明光学系は、上記光源側からの光の偏光
方向を揃える手段と、該偏光方向の揃った光を時系列的
に色光に変換する電子的色分離手段と、全反射プリズム
とを有して構成され、該電子的色分離手段はその作用面
を上記光源側の光軸に略平行にして配され、該全反射プ
リズムは上記偏光方向を揃える手段側からの光を全反射
して上記電子的色分離手段に入射させかつその反射光を
再び通過させて上記表示素子側に出射するようにした構
成とされる。 (5)光源側からの光を表示素子に照射して映像信号に
応じた光学像を形成し拡大投射する映像表示装置におい
て、上記光源側からの光が電子的色分離手段により色光
に変換され、偏光ビームスプリッタで分けられて2個の
表示素子に照射される構成を有し、かつ、該偏光ビーム
スプリッタと該表示素子との間に、3色光のうち2色光
を透過し他の1色光を反射する構成、または1色光を透
過し他の2色光を反射する構成のダイクロカットフィル
タを設けた構成とする。 (6)光源側からの光を照明光学系により表示素子に照
射して映像信号に応じた光学像を形成する映像表示装置
において、上記照明光学系が、上記光源側からの光を、
電子的色分離手段により、上記表示素子上を順次移動す
るようにした状態で色光に変換し、2個の表示素子に照
射するようにした構成とする。 (7)上記(6)において、上記照明光学系が、上記電
子的色分離手段が複数の色光を上記表示素子上を順次移
動するようにした状態で色光に変換して出射する構成を
有し、かつ、該電子的色分離手段の後段側に設けた結像
光学系が該色光による該電子的色分離手段の像を該表示
素子上に結像させるようにした構成とする。 (8)上記(6)において、上記電子的色分離手段が、
色光毎に光軸を移動可能な構成を有し、該光軸を制御し
て色光が上記表示素子上を順次移動するようにした構成
とする。 (9)光源側からの光を表示素子に照射し映像形成する
映像表示装置の駆動回路であって、電子的色分離手段を
駆動し、光源側からの光を色光に変換して2個の表示素
子に互いに異なる色または状態で照射させる色切換え駆
動回路と、該第1の駆動回路を制御し、表示素子上にお
ける照射光の表示モードの切換えまたは光照射時間の調
整を行うタイミング制御回路と、上記2個の表示素子を
駆動し上記照射光を映像信号に基づき変調する表示素子
駆動回路とを備えた構成とする。 (10)上記(9)において、上記色切換え駆動回路
は、上記電子的色分離手段を、複数の色光が上記表示素
子上を順次移動するように駆動する構成とする。 (11)上記(9)において、上記色切換え駆動回路
は、上記電子的色分離手段を、色光毎の光軸変化により
複数の色光が上記表示素子上を順次移動するように駆動
する構成とする。 (12)上記(9)において、上記表示素子として用い
られた液晶パネルの駆動電圧を、上記映像信号の黒レベ
ルよりも高くした構成とする。 (13)上記(9)から(12)のいずれかの駆動回路
を用いて映像表示装置を構成する。 (14)光源側からの光を照明光学系により表示素子に
照射して映像信号に応じた光学像を形成する映像表示装
置であって、上記照明光学系として、上記光源側からの
光を色光に変換する電子的色分離手段と、該電子的色分
離手段の像を該色光により表示素子上に結像させる結像
光学系と、該結像光学系の光を2個の表示素子に分けて
照射する色分離光学系とを備え、該電子的色分離手段
が、複数の電子的色分離手段が縦列的に光路内に配され
た構成とし、該複数の電子的色分離手段の光制御状態が
周期的に切換えられて上記結像光学系側に反射または回
折する色光が時系列的に選択され、該選択された色光の
それぞれが、上記結像光学系及び上記色分離光学系を介
し上記表示素子の面上に結像され、少なくとも1個の表
示素子上では複数の色光が異なる位置に結像され時系列
的に順次それぞれの色光の位置が該表示素子の面上で移
動するようにする。 (15)光源側からの光を照明光学系により表示素子に
照射して映像信号に応じた光学像を形成する映像表示装
置であって、上記照明光学系として、上記光源側からの
光を色光に変換する電子的色分離手段と、該電子的色分
離手段の像を該色光により表示素子上に結像させる結像
光学系と、該結像光学系の光を2個の表示素子に分けて
照射する色分離光学系とを備え、該電子的色分離手段
が、他の電子的色分離手段との間、または1/2波長位
相差板との間に偏光ビームスプリッタをはさみ、該他の
電子的色分離手段または該1/2波長位相差板と縦列的
に配された構成とし、該電子的色分離手段それぞれの光
制御状態が周期的に切換えられて該電子的色分離手段を
透過する色光が時系列的に選択され、該選択された色光
のそれぞれが、上記偏光ビームスプリッタで反射または
上記1/2波長位相差板で偏光方向を変えられ、上記結
像光学系及び上記色分離光学系を介し上記表示素子の面
上に結像され、少なくとも1個の表示素子上では複数の
色光が異なる位置に結像され時系列的に順次それぞれの
色光の位置が該表示素子の面上で移動するようにする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき、図
面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施例を
示す。本第1の実施例は、電子的に入射光を色分離する
電子的色分離手段として、光透過型のものを用いた場合
の構成例である。図1において、1は光源ユニット、2
は複数の微小な集光レンズより成り複数の2次光源像を
形成する第1のアレイレンズ、3は複数の微小な集光レ
ンズより成り該第1のアレイレンズの個々のレンズ像を
結像する第2のアレイレンズ、4は該第2のアレイレン
ズ側からの光をP偏光光とS偏光光に分離する偏光ビー
ムスプリッタ、4aは該偏光ビームスプリッタの出射光
であるP偏光光とS偏光光のいずれかの偏光方向を回転
するための1/2波長位相差板、5、6は光を集める第
1の集光レンズとしてのコリメータレンズ、16は反射
により光路の方向を変える反射ミラー、6は第2の集光
レンズとしてのコンデンサレンズ、9aは所定方向の偏
光光を通す第1の偏光板、7は電子的制御で入射光を色
分離する電子的色分離手段、9bは第2の偏光板、20
aは第1の赤色偏光回転素子(以下、第1のR偏光回転
素子という)、20bは第2の赤色偏光回転素子(以
下、第2のR偏光回転素子という)、10は直方体型偏
光ビームスプリッタ、10aは偏光ビームスプリッタ
膜、11a、11bは1/4波長位相差板、12a、1
2bは反射型液晶パネル等の反射型表示素子、13は投
射レンズユニット、9cは第3の偏光板である。上記第
1のアレイレンズ2から直方体型偏光ビームスプリッタ
10及び1/4波長位相差板11a、11bまでの光学
系は、上記2個の表示素子に対する照明光学系を構成す
る。
【0006】上記構成において、上記光源ユニット1の
光源部19から出た光は、楕円面または放物面または非
球面のリフレクタ1にて反射集光され、上記第1のアレ
イレンズ2で複数の2次光源像を形成した後、上記第2
のアレイレンズ3で該複数の2次光源像を結像し、該結
像光が、偏光ビームスプリッタ4でP偏光光とS偏光光
とに分離され、1/2波長位相差板4aで該P偏光光と
該S偏光光のいずれかが偏光方向を回転され、コリメー
タレンズ5で集光されて、反射ミラー16に略45゜の
入射角で入射する。該反射ミラー16では、反射により
光路方向が変更される。該ミラー16からの反射光は、
コンデンサレンズ6で再び集光されて第1の偏光板9a
に入る。該第1の偏光板9aでは、所定の偏光方向の光
のみを透過するようにして偏光の純度を上げる。ここ
で、偏光純度を上げ、電子的色分離手段7に入射させる
ことにより、該電子的色分離手段7からの出射光の色の
純度を上げることができる。該偏光板9aから出た偏光
光は、電子的色分離手段7で電子的な制御(該色分離手
段への電圧印加・非印加)により色毎に偏光を制御され
る。例えば、緑(G)と青(B)の偏光を交互に90゜
回転させ、S偏光光とP偏光光を切換える。赤(R)の
偏光は維持する。第2の偏光板9bによって所定の偏光
方向の光である赤(R)+緑(G)と、赤(R)+青
(B)の光が交互に抽出される。次に、第1のR偏光回
転素子20aを通ることにより赤(R)の偏光が変えら
れて直方体型偏光ビームスプリッタ10に入る。該偏光
ビームスプリッタ10では、入射して来た光を分離し
て、外側部に配した1/4波長位相差板11a、11b
を介し2個の反射型液晶パネル等の反射型表示素子12
a、12bに照射する。該2個の反射型表示素子12
a、12bは、表示する画素に対応する数(例えば、1
024画素×768画素など)の映像表示部が設けてあ
り、外部より入力される映像信号に基づき駆動回路で駆
動され、上記照射された光を該映像信号に対応して変調
し、反射光として再び該偏光ビームスプリッタ10側に
出射する。光の偏光状態と偏光ビームスプリッタ膜10
aの透過及び反射の偏光軸との関係により、投射レンズ
13側へ出射する光量と光源部19側へ出射する光量が
決まる。このようにして、外部入力映像信号に従った画
像を投影する。反射型表示素子が黒表示を行う場合、出
射光の偏光状態は入射光のそれと略同じであり、そのま
ま、入射光路にそって、光源側に戻される。該偏光ビー
ムスプリッタからの出射光は、R光はS偏光光、G光及
びB光はP偏光光である。第2のR偏光回転素子20b
により、R光をP偏光光に変換して、R光,G光,B光
の偏光を揃える。第3の偏光板9cでは、P偏光光を透
過する構成である。これにより、偏光スクリーンの使用
が可能となる。また、該第3の偏光板9cの偏光度を偏
光ビームスプリッタ10より高くすることにより、偏光
ビームスプリッタからのS偏光光の漏れ光をカットで
き、スクリーン上におけるコントラストを向上できる。
該第3の偏光板9cからの出射光は投射レンズユニット
によりスクリーン等に拡大投射され映像を映し出す。上
記構成において、上記第1のアレイレンズ2から上記直
方体型偏光ビームスプリッタ10に至る照明光学系中の
光学要素のうちの上記第1の偏光板9a、電子的色分離
手段7、第2の偏光板9b、第1のR偏光回転素子20
a、直方体型偏光ビームスプリッタ10及び2個の1/
4波長位相差板11a、11bと、上記第2のR偏光回
転素子20b及び第3の偏光板9cとは、投射型映像表
示装置の色分離合成系を形成している。
【0007】かかる第1の実施例構成では、上記のよう
に、電子的色分離手段7を用い、かつ2個の表示素子1
2a、12bを用いて、一方の表示素子にランプ等光源
の光強度が他光に比べて低いR光を常時照射し、他方の
表示素子に複数色の光(実施例の場合はG光とB光)を
交互に照射する構成としているため、1個の表示素子に
R光、G光、B光を順次切換え照射する方式に比べ、単
位時間あたりの光の利用率が高い。よって、画面の明る
さを向上させることができる。また、色の切換え(色分
離)を電子的制御で行うため、切換え速度を高められ、
高密度画素の方式等にも適用できるようになる。また、
図1に示すように、光源ユニットから投射レンズユニッ
トへの光軸がU字状等の折り曲げ状になるようにした構
成では、光学エンジンや映像表示装置全体の外形サイズ
を小型化できる。
【0008】図2は、図1に示した2個の反射型表示素
子を用いる方式の実施例における色分離合成系の一例を
モデル化した動作説明図である。図2において、(a)
は、赤色光(以下、R光という)と緑色光(以下、G光
という)を出力する場合、つまり黄色(イエロー)光
(以下、Y光という)として出力する場合を示し、
(b)は、R光と青色光(以下、B光という)を出力す
る場合、つまりマゼンダ光(以下、M光という)として
出力する場合を示し、(c)は、R光とG光とB光とを
出力する場合、つまり白色光(以下、W光という)とし
て出力する場合を示す。いずれも、第1の偏光板9aに
は、S偏光光が入射し、P偏光光に変換されて投射レン
ズユニット側へ出射する場合の構成である。図中、9a
は、S偏光光は通すがP偏光光は通さない第1の偏光
板、9bは同第2の偏光板、7GはG偏光回転制御素
子、7BはB偏光回転制御素子、20aは第1のR偏光
回転素子、20bは第2のR偏光回転素子、10は偏光
ビームスプリッタ、12a、12bは2個の反射型表示
素子である。上記G偏光回転制御素子7Gと、上記B偏
光回転制御素子7Bは、上記第1の実施例における電子
的色分離手段7に相当する。矢印は光線の向きを示し、
破線はS偏光光、実線はP偏光光を示す。
【0009】(a)の場合、B偏光回転制御素子7Bは
電圧が印加されない状態とされ、B光のみの偏光回転を
制御し、該B光をS偏光光からP偏光光に変換する。R
光、G光の偏光面は変わらない。G偏光回転制御素子7
Gは電圧が印加され、R光、G光、B光とも偏光面は回
転しない。P偏光光に変換されたB光は、第2の偏光板
9bによってカットされる。一方、R光及びG光は、S
偏光のまま、G偏光回転制御素子7G、B偏光回転制御
素子7Bを通過し第1のR偏光回転素子20aに至る。
ここで該R光は該第1のR偏光回転素子20aによりP
偏光光に変換されてから偏光ビームスプリッタ10に入
る。G光は、S偏光のまま、偏光ビームスプリッタ10
に入る。該偏光ビームスプリッタ10にP偏光光として
入ったR光は、該偏光ビームスプリッタ膜10aを通過
して反射型表示素子12bに照射され、該表示素子12
bで変調される。また、S偏光光のまま該偏光ビームス
プリッタ10内に入ったG光は、偏光ビームスプリッタ
膜面10aで反射されて反射型表示素子12aに照射さ
れ、該表示素子12aで変調される。反射型表示素子1
2a、12bからの出射光は再び該偏光ビームスプリッ
タ10に入る。該偏光ビームスプリッタ10からの出射
光は、R光はS偏光光、G光はP偏光光である。外部で
は第2のR偏光回転素子20bによりR光を再びP偏光
光に変換する。このようにして、P偏光光のR光とG光
を得、Y光表示を実現する。
【0010】また、(b)の場合は、G偏光回転制御素
子7Gの方を電圧非印加の状態とし、ここでG光の偏光
回転を制御し、該G光をS偏光光からP偏光光に変換す
る。B偏光回転制御素子7Bには電圧を印加し、R光、
G光、B光ともに偏光を変えない。P偏光光に変換され
たG光は、第2の偏光板9bによってカットされる。一
方、R光は、上記(a)の場合と同様、S偏光光のま
ま、G偏光回転制御素子7G、B偏光回転制御素子7B
を通過し第1のR偏光回転素子20aに至る。ここで該
R光はP偏光光に変換されてから偏光ビームスプリッタ
10に入る。また、B光は、S偏光光のまま、G偏光回
転制御素子7G、B偏光回転制御素子7B、及び第1の
R偏光回転素子20aを通過して偏光ビームスプリッタ
10に入る。該偏光ビームスプリッタ10にP偏光光と
して入ったR光は、上記(a)の場合と同様、該偏光ビ
ームスプリッタ10内を通過して反射型表示素子12b
に照射され、該表示素子12bで変調される。また、S
偏光光のまま該偏光ビームスプリッタ10内に入ったB
光は、偏光ビームスプリッタ膜面10aで反射されて該
偏光ビームスプリッタ10内を通過し反射型表示素子1
2aに照射され、該表示素子12aで変調される。反射
型表示素子12a、12bからの出射光は再び該偏光ビ
ームスプリッタ10に入る。該偏光ビームスプリッタ1
0からの出射光は、R光はS偏光光、B光はP偏光光で
ある。外部では第2のR偏光回転素子20bによりR光
を再びP偏光光に変換する。このようにして、P偏光光
のR光とB光を得、M光表示を実現する。
【0011】さらに、(c)の場合は、G偏光回転制御
素子7G、B偏光回転制御素子7Bの双方を電圧印加の
状態とし、G光もB光もS偏光光のまま、G偏光回転制
御素子7G、B偏光回転制御素子7B、及び第1のR偏
光回転素子20aを通過して偏光ビームスプリッタ10
に入るようにする。一方、R光は、上記(a)の場合と
同様、S偏光光のまま、G偏光回転制御素子7G、B偏
光回転制御素子7Bを通過し第1のR偏光回転素子20
aに至る。ここで該R光はP偏光光に変換されてから偏
光ビームスプリッタ10に入る。該偏光ビームスプリッ
タ10にP偏光光として入ったR光は、上記(a)の場
合と同様、該偏光ビームスプリッタ10内を通過して反
射型表示素子12bに照射され、該表示素子12bで変
調されるまた、S偏光光のまま該偏光ビームスプリッタ
10内に入ったG光及びB光は、偏光ビームスプリッタ
膜面10aで反射されて反射型表示素子12aに照射さ
れ、該表示素子12aで変調される。反射型表示素子1
2a、12bからの出射光は再び該偏光ビームスプリッ
タ10に入る。該偏光ビームスプリッタ10からの出射
光は、R光はS偏光光、G光及びB光はP偏光光であ
る。外部では第2のR偏光回転素子20bによりR光を
再びP偏光光に変換する。このようにして、P偏光光の
R光とB光とR光を得、W光表示を実現する。上記図2
の構成においては、第1の偏光板9aにS偏光光を入射
させて、投射レンズユニット側へP偏光光を出射させる
構成としたが、これに限定されず、例えば、第1の偏光
板9aにP偏光光を入射させてもよい。また、投射レン
ズユニット側へS偏光光を出射させる構成としてもよ
い。また、各色光の指定は、上記に限るものではなく、
R光、G光、B光は相互に置き換え可能である。
【0012】図3は、2個の反射型表示素子を用いる方
式における他の色分離合成系の構成例とその動作説明図
である。本構成例は、上記図2の構成例にさらに、1個
のR偏光回転制御素子7Rと2個のG偏光回転制御素子
7G2、7G3を加えた構成で、(a)は、R光とG光
を出力する場合、つまりY光として出力する場合を示
し、(b)は、R光とB光を出力する場合、つまりM光
として出力する場合を示し、(c)は、G光とB光とを
出力する場合、つまりシアン光(以下、C光という)と
して出力する場合を示す。いずれもS偏光光が入って来
てP偏光光に変換されて出て行く場合の構成である。図
中、9aは、S偏光光は通すがP偏光光は通さない第1
の偏光板、9bは同第2の偏光板、7RはR偏光回転制
御素子、7G1、7G2、7G3はG偏光回転制御素
子、7BはB偏光回転制御素子、20aは第1のR偏光
回転素子、20bは第2のR偏光回転素子、10は偏光
ビームスプリッタ、12a、12bは反射型液晶パネル
等2個の反射型表示素子である。第1の偏光板9aと第
2の偏光板9bの間に配された、上記R偏光回転制御素
子7Rと、上記G偏光回転制御素子7G1と、上記B偏
光回転制御素子7Bは、上記図1の第1の実施例におけ
る電子的色分離手段7に相当する。本構成は、一方の反
射型表示素子12bにR光とG光を交互に照射し、他方
の反射型表示素子12bにG光とB光を交互に照射する
構成である。具体的には、後述の図6(d)に、この場
合の反射型表示素子12b、12bの色光の照射の時間
的周期の配分を示す。同図6(d)の上段が反射型表示
素子12b、下段が反射型表示素子12bに該当する。
【0013】(a)の場合、B偏光回転制御素子7Bは
電圧が非印加状態とされ、B光の偏光回転を制御して、
該B光をS偏光光からP偏光光に変換する。G偏光回転
制御素子7G1、7G2、7G3及びR偏光回転制御素
子7Rは電圧印加状態とされるため、これらの素子では
R光、G光、B光の偏光は変わらない。P偏光光に変換
されたB光は、第2の偏光板9bによってカットされ
る。一方、R光は、S偏光光のまま、R偏光回転制御素
子7R、G偏光回転制御素子7G1、及びB偏光回転制
御素子7Bを通過し第1のR偏光回転素子20aに至
る。ここで該R光はP偏光光に変換されてからG偏光回
転制御素子7G2を通って偏光ビームスプリッタ10に
入る。また、G光は、S偏光光のまま、R偏光回転制御
素子7R、G偏光回転制御素子7G1、B偏光回転制御
素子7B、及び第1のR偏光回転素子20a及びG偏光
回転制御素子7G2を通って偏光ビームスプリッタ10
に入る。該偏光ビームスプリッタ10にP偏光光として
入ったR光は、該偏光ビームスプリッタ10内を通過し
て反射型表示素子12bに照射され、該表示素子12b
で変調される。また、S偏光光のまま該偏光ビームスプ
リッタ10内に入ったG光は、偏光ビームスプリッタ膜
10aで反射されて、反射型表示素子12aに照射さ
れ、該表示素子12aで変調される。反射型表示素子1
2a、12bからの出射光は再び該偏光ビームスプリッ
タ10に入る。該偏光ビームスプリッタ10からの出射
光は、R光はS偏光光、G光はP偏光光である。外部で
はG偏光回転制御素子7G3を通った後、第2のR偏光
回転素子20bによりR光を再びP偏光光に変換する。
このようにして、P偏光光のR光とG光を得、Y光表示
を実現する。
【0014】また、(b)の場合は、G偏光回転制御素
子7G1を電圧非印加状態とし、ここでG光の偏光回転
を制御し、該G光をS偏光光からP偏光光に変換する。
R偏光回転制御素子7R、B偏光回転制御素子7B、及
びG偏光回転制御素子7G2、7G3は電圧印加状態と
する。P偏光光に変換されたG光は、第2の偏光板9b
によってカットされる。一方、R光は、上記(a)の場
合と同様、S偏光光のまま、R偏光回転制御素子7R、
G偏光回転制御素子7G1、B偏光回転制御素子7Bを
通過し第1のR偏光回転素子20aに至る。ここで該R
光はP偏光光に変換されG偏光回転制御素子7G2を通
って偏光ビームスプリッタ10に入る。また、B光は、
S偏光光のまま、R偏光回転制御素子7R、G偏光回転
制御素子7G1、B偏光回転制御素子7B、第1のR偏
光回転素子20a、G偏光回転制御素子7G2を通過し
て偏光ビームスプリッタ10に入る。該偏光ビームスプ
リッタ10にP偏光光として入ったR光は、上記(a)
の場合と同様、該偏光ビームスプリッタ10内を通過し
て反射型表示素子12bに照射され、該表示素子12b
で変調される。また、S偏光光のまま該偏光ビームスプ
リッタ10内に入ったB光は、偏光ビームスプリッタ膜
面10aで反射されて反射型表示素子12aに照射さ
れ、該表示素子12aで変調される。反射型表示素子1
2a、12bからの出射光は再び該偏光ビームスプリッ
タ10に入る。該偏光ビームスプリッタ10からの出射
光は、R光はS偏光光、B光はP偏光光である。外部で
はG偏光回転制御素子7G3を通った後、第2のR偏光
回転素子20bによりR光を再びP偏光光に変換する。
このようにして、P偏光光のR光とB光を得、M光表示
を実現する。
【0015】さらに、(c)の場合は、R偏光回転制御
素子7R及びG偏光回転制御素子7G2、7G3を電圧
非印加状態、G偏光回転制御素子7G1及びB偏光回転
制御素子7Bを電圧印加状態とする。B光はS偏光光の
まま、R偏光回転制御素子7R、G偏光回転制御素子7
G1、B偏光回転制御素子7B、第1のR偏光回転素子
20a及びG偏光回転制御素子7G2を通過して偏光ビ
ームスプリッタ10に入る。また、G光はS偏光光のま
ま、R偏光回転制御素子7R、G偏光回転制御素子7G
1、B偏光回転制御素子7B、及び第1のR偏光回転素
子20aを通ってG偏光回転制御素子7G2に至り、該
G偏光回転制御素子7G2でP偏光光に変えられて偏光
ビームスプリッタ10に入る。一方、R光は、R偏光回
転制御素子7Rで、S偏光光からP偏光光に変換され、
G偏光回転制御素子7G1、B偏光回転制御素子7Bを
通過し第1のR偏光回転素子20aに至る。ここで該R
光はカットされる。S偏光光のまま該偏光ビームスプリ
ッタ10内に入ったB光は、偏光ビームスプリッタ膜面
で反射されて該偏光ビームスプリッタ10内を通過し反
射型表示素子12aに照射され、該表示素子12aで変
調される。また、P偏光光として該偏光ビームスプリッ
タ10内に入ったG光は、該偏光ビームスプリッタ膜1
0aを通過し反射型表示素子12bに照射され、該表示
素子12bで変調される反射型表示素子12a、12b
からの出射光は再び該偏光ビームスプリッタ10に入
る。該偏光ビームスプリッタ10からの出射光は、G光
はS偏光光、B光はP偏光光である。外部ではG偏光回
転制御素子7G3により、G光をP偏光光に変換して、
第2のR偏光回転素子20bをP偏光光のまま通過す
る。このようにして、P偏光光のB光とG光を得、C光
表示を実現する。上記図3の構成においても、S偏光光
を入射させてP偏光光を出射させる構成としたが、これ
に限定されず、例えば、例えば、第1の偏光板9aにP
偏光光を入射させてもよい。また、投射レンズユニット
側へS偏光光を出射させる構成としてもよい。また、各
色光の指定は、上記に限るものではなく、R光、G光、
B光は相互に置き換え可能である。
【0016】図4は、いわゆる順次走査型方式における
表示素子上の信号書込み、素子応答のタイミングと、表
示素子への色光の照射のタイミングとを示す図である。
表示素子上の走査方向に異なった複数位置(走査は素子
面の上部側から下部側に向かって行われるとし、これに
よって定義される上部、中央部及び下部)でのG光、B
光による信号書込みと素子応答のタイミング例、及びG
光、B光の照射のタイミング例とを示す。本例では、表
示素子面の上部、中央部及び下部の全てにおいて表示素
子がG信号に応答した期間(t3−t4、t7−t8)と、
全部B信号に応答した期間(t5−t6、t9−t10)と
なるタイミングにおいて、それぞれG光の照射とB光の
照射を行うようにしている。つまり、G光の照射では、
表示素子の下部がG信号に応答完了した後に照射をオン
状態にし、表示素子上部のB信号応答が始まる前にオフ
状態にする。また、B光の照射では、表示素子下部がB
信号応答を完了した後に照射をオン状態にし、表示素子
上部のG信号応答が始まる前にオフ状態にする。
【0017】図5は、いわゆるフレーム転送型方式にお
ける表示素子上の信号書込み、素子応答、及び分離光照
射のタイミング例を示す図である。本方式では、表示素
子上の走査方向に異なった複数位置、すなわち上部、中
央部及び下部において、同時にG光またはB光に対応し
た信号書込みと素子応答が行われる。図5において、t
1、t6、及びt10はG光に対応した信号を書き込む時点
でありB光応答が終わり始める時点である。t4及びt8
はB光に対応した信号を書き込む時点でありG光応答が
終わり始める時点である。t93及びt97は、素子がG光
に対応した信号により表示素子が応答完了する時点、t
95及びt99は、素子がB光に対応した信号により表示素
子応答完了する時点である。G光照射は、表示素子がG
信号に応答完了した時点からB信号書込み開始時点まで
の期間、つまりt93−t4とt97−t8の期間にわたって
行われ、B光照射は、素子のB信号に応答完了した時点
からG信号書込み開始時点までの期間、つまりt95−t
6とt99−t10の期間にわたって行われる。本方式で
は、照射時間を長くでき、光の利用効率を高められる。
【0018】図6は、本発明の装置の色分離合成系にお
ける色表示例を示す図である。いずれも2フレームの期
間の色表示状態を示す。また、各色光の指定は、本例に
限られず、R光、G光、B光は相互に置き換え可能であ
る。それに伴い、シアンもイエロー及びマゼンダに置き
換え可能である。(a)は、Rを常時表示し、G、Bを
均等期間表示する場合である。上段は、図2に示す反射
型表示素子12bの色表示状態、下段は反射型表示素子
12aの色表示状態を示す。上段にR光、下段にG光を
色表示した状態が図2の(a)に相当する。上段にR
光、下段にB光を色表示した状態が図2の(b)に相当
する。(b)は、Rを常時表示し、G、Bを不均等期間
表示する場合(この例ではBの表示期間がGの表示期間
より長い)である。本例のような色表示を行うことによ
り、光源や電子的色分離手段等の分光特性でR光やB光
が不足した場合も、ホワイトバランスを良好な状態に維
持できる。上段は、図2に示す反射型表示素子12bの
色表示状態、下段は反射型表示素子12aの色表示状態
を示す。上段にR光、下段にG光を色表示した状態が図
2の(a)に相当する。上段にR光、下段にB光を色表
示した状態が図2の(b)に相当する。(c)は、Rを
常時表示し、G、B、及びC(シアン(Cyan))を
表示する場合である。こうすることにより、高輝度部の
G光とB光の色純度が劣化するが、明るくなる。上段
は、図2に示す反射型表示素子12bの色表示状態、下
段は反射型表示素子12aの色表示状態を示す。上段に
R光、下段にG光を色表示した状態が図2の(a)に相
当し、上段にR光、下段にB光を色表示した状態が図2
の(b)に相当する。また、上段にR光、下段にC光を
色表示した状態が図2の(c)に相当する。(d)は、
G光を2個の反射型表示素子に照射する場合である。上
段は、図3に示す反射型表示素子12bの色表示状態、
下段は反射型表示素子12aの色表示状態を示す。上段
にR光、下段にG光を色表示した状態が図3の(a)に
相当し、上段にR光、下段にB光を色表示した状態が図
3の(b)に相当し、上段にG光、下段にC光を色表示
した状態が図3の(c)に相当する。(e)は、RとC
を常時表示する場合であって、モノクロモード表示また
は4色表示(Red、Cyan、White、Blac
k)の場合である。こうすることにより、モノクロでは
あるが、明るい表示にできる。上段は、図2に示す反射
型表示素子12bの色表示状態、下段は反射型表示素子
12aの色表示状態を示す。上段にR光、下段にC光を
色表示した状態が図2の(c)に相当する。
【0019】図7は、本発明の第2の実施例を示す図で
ある。本第2の実施例では、電子的色分離手段として、
反射型のものを用いる。図7において、1は光源ユニッ
ト、2は複数の微小な集光レンズより成り複数の2次光
源像を形成する第1のアレイレンズ、3は複数の微小な
集光レンズより成り該第1のアレイレンズの個々のレン
ズ像を結像する第2のアレイレンズ、4は該第2のアレ
イレンズ側からの光をP偏光光とS偏光光に分離する偏
光ビームスプリッタ、4aは該偏光ビームスプリッタの
出射光であるP偏光光とS偏光光のいずれかの偏光方向
を回転するための1/2波長位相差板、5は光を集める
第1の集光レンズとしてのコリメータレンズ、9aは所
定方向の偏光光を通す第1の偏光板、7は電子的制御に
より入射光を色分離する電子的色分離手段、17は該電
子的色分離手段7側からの不要光を遮光する遮光板、6
は第2の集光レンズとしてのコンデンサレンズ、9bは
第2の偏光板、20aは第1の赤色偏光回転素子(以
下、第1のR偏光回転素子という)、20bは第2の赤
色偏光回転素子(以下、第2のR偏光回転素子とい
う)、10は直方体型偏光ビームスプリッタ、10aは
偏光ビームスプリッタ膜、11は1/4波長位相差板、
12a、12bは反射型液晶パネル、13は投射レンズ
ユニット、9cは第3の偏光板である。上記第1の実施
例の場合と同様、上記第1のアレイレンズ2から直方体
型偏光ビームスプリッタ10までの光学系は、上記2個
の表示素子に光学像形成のための光を照射するための照
明光学系を構成する。また、上記照明光学系中の光学要
素のうちの上記第1の偏光板9a、電子的色分離手段
7、第2の偏光板9b、第1のR偏光回転素子20a、
直方体型偏光ビームスプリッタ10及び1/4波長位相
差板11と、上記第2のR偏光回転素子20b及び第3
の偏光板9cとは、投射型映像表示装置の色分離合成系
を形成している。
【0020】上記構成において、上記光源ユニット1の
光源部19から出た光は、上記第1のアレイレンズ2で
複数の2次光源像を形成した後、上記第2のアレイレン
ズ3で該複数の2次光源像を結像し、該結像光が、偏光
ビームスプリッタ4でP偏光光とS偏光光とに分離さ
れ、1/2波長位相差板4aで該P偏光光と該S偏光光
のいずれか一方が偏光方向を回転されて他の一方の偏光
光と同じ偏光方向にされ、コリメータレンズ5で集光さ
れて第1の偏光板9aに入る。該第1の偏光板9aでは
所定の偏光方向の光に揃えられる。該偏光板9aから出
た偏光光は、電子的色分離手段7の反射面に略45゜の
入射角で入射する。該電子的色分離手段7では、回折に
より特定波長領域の光が反射され光路方向の変更と同時
に色分離が行われる。該電子的色分離手段7は電圧非印
加状態で特定波長領域の光を回折させ、電圧印加状態で
は光を透過させる。該電子的色分離手段7からの反射光
(分離光)は、コンデンサレンズ6で再び集光されて第
2の偏光板9bに入り、ここで再び所定の偏光方向の光
にされ、第1のR偏光回転素子20aを通って直方体型
偏光ビームスプリッタ10に入る。該偏光ビームスプリ
ッタ10では、入射して来た光を分離し、1/4波長位
相差板11a、11bを介し外側部に配した2個の反射
型液晶パネル12a、12bに照射する。該2個の反射
型液晶パネル12a、12bは、映像信号に基づいて駆
動され、上記照射された光を該映像信号に対応して変調
し、反射光として再び該偏光ビームスプリッタ10内に
出射する。該偏光ビームスプリッタ10内ではこれら該
2個の反射型液晶パネル12a、12bからの変調光を
同じ1つの方向(投射レンズユニットの光軸方向)に向
くように進行方向を揃えてから出射する。出射光は第2
のR偏光回転素子20bを介し第3の偏光板9cを通っ
て投射レンズユニット13に入射される。該第3の偏光
板9cでは通過光はP偏光光またはS偏光光のいずれか
である。該投射レンズユニットからの光はスクリーン等
に拡大投射されて映像を映し出す。かかる第2の実施例
構成の場合も、上記第の実施例構成の場合と同様に、電
子的色分離手段7を用い、かつ2個の表示素子12a、
12bを用いて、一方の表示素子にランプ等光源の光強
度が他光に比べて低いR光を常時照射し、他方の表示素
子に複数色の光(実施例の場合はG光とB光)を交互に
照射する構成としているため、1個の表示素子にR光、
G光、B光を順次切換え照射する方式に比べ、単位時間
あたりの光の利用率が高い。よって、画面の明るさを向
上させることができる。また、色の切換え(色分離)を
電子的制御で行うため、切換え速度を高められ、高密度
画素の方式等にも適用できるようになる。また、光源ユ
ニットから投射レンズユニットへの光軸がU字状等の折
り曲げ状になるようにした構成では、光学エンジンや映
像表示装置全体の外形サイズを小型化できる。
【0021】図8は、本発明の第3の実施例を示す。本
第3の実施例は、全反射プリズム8を介して電子的色分
離手段7に光を入射しかつ該全反射プリズム8を介して
該電子的色分離手段7から光を出射する構成であって、
光源側からの光の光路を、該全反射プリズム8と該電子
的色分離手段7の両部で曲げるようにした構成例であ
る。基本的構成は上記第1の実施例及び第2の実施例と
同じである。本構成では、電子的色分離手段7への入射
角、反射角が略45゜より小さいときに有効である。一
般に、入射角、反射角が小さい場合は、光路の重複する
部分が長くなる。該重複部分にレンズ等の光学部品を配
置する場合、光学部品の保持部等によって光がケラれな
いようにすることや、入射光と反射光の双方が通過して
も問題のない光学部品のみを配置することが必要にな
る。本構成によれば、かかる制限がなく、光学エンジン
やこれを用いる装置の外形サイズも小型化できる。さら
に、電子的色分離手段7の取付けもし易い。また、本構
成では、電子的色分離手段7に対し、入射光の入射角を
小さい状態で入射させ、かつ、該反射面または回折面か
ら出射光を反射角を小さい状態で出射させる構成のた
め、電子的色分離手段7を光学性能的に良い状態で使用
できる。その他の作用・効果は上記第1、第2の実施例
の場合と同様である。
【0022】図9は、本発明の第4の実施例を示す。本
第4の実施例は、色分離合成系に、2個のダイクロカッ
トフィルタを2個の反射型表示素子に対応させて用いた
場合の構成例である。図9において、1は光源ユニッ
ト、2は複数の微小な集光レンズより成り複数の2次光
源像を形成する第1のアレイレンズ、3は複数の微小な
集光レンズより成り該第1のアレイレンズの個々のレン
ズ像を結像する第2のアレイレンズ、4は該第2のアレ
イレンズ側からの光をP偏光光とS偏光光に分離する偏
光ビームスプリッタ、4aは該偏光ビームスプリッタの
出射光であるP偏光光とS偏光光のいずれかの偏光方向
を回転するための1/2波長位相差板、5は光を集める
第1の集光レンズとしてのコリメータレンズ、16は反
射ミラー、6は第2の集光レンズとしてのコンデンサレ
ンズ、9aは所定方向の偏光光を通す第1の偏光板、7
は電子的に入射光を色分離する電子的色分離手段、10
は偏光ビームスプリッタ、10aは偏光ビームスプリッ
タ膜、21aは、R光を反射しG光及びB光を透過する
ダイクロカットフィルタ、21bは、G光及びB光を反
射しR光を透過するダイクロカットフィルタ、11a、
11bは1/4波長位相差板、12a、12bは反射型
液晶パネル等2個の反射型表示素子、20はR偏光回転
素子、13は投射レンズユニット、9cは第2の偏光板
である。上記各実施例の場合と同様、上記第1のアレイ
レンズ2から偏光ビームスプリッタ10までの光学系
は、上記2個の表示素子に光学像形成のための光を照射
するための照明光学系を構成する。また、上記照明光学
系中の光学要素のうちの上記第1の偏光板9a、電子的
色分離手段7、コンデンサレンズ6、偏光ビームスプリ
ッタ10、ダイクロカットフィルタ21a、21b及び
1/4波長位相差板11a、11bと、R偏光回転素子
20及び第2の偏光板9cとは、投射型映像表示装置の
色分離合成系を形成している。
【0023】上記構成において、上記光源ユニット1か
らの光は、上記第1のアレイレンズ2で複数の2次光源
像を形成した後、上記第2のアレイレンズ3で該複数の
2次光源像を結像し、該結像光が、偏光ビームスプリッ
タ4でP偏光光とS偏光光とに分離され、1/2波長位
相差板4aで該P偏光光と該S偏光光のいずれか一方が
偏光方向を回転されて他の一方の偏光光と同じ偏光方向
にされ、コリメータレンズ5で集光され、反射ミラー1
6で反射されてさらにコンデンサレンズ6を通って第1
の偏光板9aに入る。以下、該偏光板9aへの入射光を
S偏光光として説明するがP偏光光であってもよい。本
構成では該第1の偏光板9aではS偏光光を透過させ
る。該偏光板9aから出たS偏光光は、電子的色分離手
段7で電子的な制御(該色分離手段への電圧印加・非印
加)により時系列的に色毎の偏光を制御される。例え
ば、該電子的色分離手段7にて、第1の期間に、G光を
P偏光に変換して出射し、第2の期間に、B光をP偏光
光に変換して出射し、第1、第2の期間を周期的に繰り
返し、赤(R)光は常時、S偏光光のまま出射する構成
とする。該電子的色分離手段7からのR光は、S偏光光
であって、偏光ビームスプリッタ10に入り、偏光ビー
ムスプリッタ膜面10aにて反射されて、ダイクロカッ
トフィルタ21aを透過して反射型表示素子12aに照
射され、該表示素子12aで変調される。第1の期間で
は、該電子的色分離手段7からのB光は、S偏光光であ
り、偏光ビームスプリッタ10に入り、偏光ビームスプ
リッタ膜面10aで反射されて、ダイクロカットフィル
タ21aにてカットされる。また、該第1の期間では、
該電子的色分離手段7からのG光は、P偏光光であり、
偏光ビームスプリッタ10に入り、偏光ビームスプリッ
タ膜面10aを透過し、ダイクロカットフィルタ21b
を透過し、反射型表示素子12bに照射され、該表示素
子12bで変調される。また、第2の期間では、該電子
的色分離手段7からのG光は、S偏光光であり、偏光ビ
ームスプリッタ10に入り、偏光ビームスプリッタ膜面
10aにて反射されて、ダイクロカットフィルタ21a
にてカットされる。第2の期間では、該電子的色分離手
段7からのB光は、P偏光光であり、偏光ビームスプリ
ッタ10に入り、偏光ビームスプリッタ膜面10aを透
過し、ダイクロカットフィルタ21bを透過し、反射型
表示素子12bに照射され、該表示素子12bで変調さ
れる。ここで、ダイクロカットフィルタ21aは、G光
及びB光のカット、あるいは、それに加えてR光の色純
度を上げるために、G光とR光の境界付近の光をカット
する構成になっている。また、ダイクロカットフィルタ
21aは、表示素子等の高温化防止のため赤外線をカッ
トする構成の場合もある。ダイクロカットフィルタ21
bは、G光及びB光の色純度を上げるために、R光のカ
ット、あるいは、それに加えてG光とR光の境界付近の
光をカットする構成になっている。また、表示素子等の
高温化防止のため紫外線をカットする構成の場合もあ
る。このようにして、反射型表示素子12aには、ダイ
クロカットフィルタ21aを透過したG光及びB光が照
射され、反射型表示素子12bには、ダイクロカットフ
ィルタ21bを透過したR光が照射される。該2個の反
射型表示素子12a、12bは、映像信号に基づき駆動
され、上記照射された光を該映像信号に対応して変調
し、反射光として再び該偏光ビームスプリッタ10内に
出射する。該偏光ビームスプリッタ10内ではこれら該
2個の反射型表示素子12a、12bからの変調光を同
じ1つの方向(投射レンズユニットの光軸方向)に向く
ように進行方向を揃えてから出射する。出射光はR偏光
回転素子20を介し第2の偏光板9cを通って投射レン
ズユニット13に入射される。該第2の偏光板9cでは
通過光はP偏光光またはS偏光光のいずれかに揃うよう
にされる。該投射レンズユニットからの光はスクリーン
等に拡大投射されて映像を映し出す。
【0024】かかる第4の実施例構成においては、偏光
ビームスプリッタ10の前段部に偏光板とR偏光回転素
子を設けないため、これらを透過する際の吸収や表面反
射による光の損失がない。この点からも、光利用率を高
められ、明るい映像を投射できる。他の作用・効果につ
いては、上記各実施例の場合と同様である。
【0025】図10は、本発明の第5の実施例を示す。
本第5の実施例は、電子的色分離手段7上で、複数の分
離した色光を各々、異なる位置に移動させつつ表示し、
結像光学系15により、該電子的色分離手段7の像を表
示素子12a,12b上に結像させるようにした場合の
構成例である。図10において、1は光源ユニット、2
は複数の微小な集光レンズより成り複数の2次光源像を
形成する第1のアレイレンズ、3は複数の微小な集光レ
ンズより成り該第1のアレイレンズの個々のレンズ像を
結像する第2のアレイレンズ、4は該第2のアレイレン
ズ側からの光をP偏光光とS偏光光に分離する偏光ビー
ムスプリッタ、4aは該偏光ビームスプリッタの出射光
であるP偏光光とS偏光光のいずれかの偏光方向を回転
するための1/2波長位相差板、5は光を集める第1の
集光レンズとしてのコリメータレンズ、6は第2の集光
レンズとしてのコンデンサレンズ、7は電子的制御によ
って入射光を色分離する透過型の電子的色分離手段、1
6は反射により光路の方向を変える反射ミラー、9aは
所定方向の偏光光を通す第1の偏光板、15は、上記電
子的色分離手段の像を、2個の反射型表示素子12a,
12b上に結像させるための結像光学系15、20a
は、例えば本実施例ではR光がS偏光光で出力されてい
る場合に、偏光をP偏光光に変換するR偏光回転素子、
10は偏光ビームスプリッタ、10aは偏光ビームスプ
リッタ膜、11は1/4波長位相差板、12a、12b
は反射型液晶パネル等2個の反射型表示素子、9bは第
2の偏光板、13は投射レンズユニットである。上記第
1のアレイレンズ2から偏光ビームスプリッタ10及び
1/4波長位相差板11までの光学系は、上記2個の表
示素子に対する照明光学系を形成する。
【0026】上記構成において、上記光源ユニット1の
光源部19から出た光は、上記第1のアレイレンズ2で
複数の2次光源像を形成した後、上記第2のアレイレン
ズ3で該複数の2次光源像を結像し、該結像光が、偏光
ビームスプリッタ4でP偏光光とS偏光光とに分離さ
れ、1/2波長位相差板4aで該P偏光光と該S偏光光
のいずれかが偏光方向を回転され、偏光方向を揃えられ
た光がコリメータレンズ5及びコンデンサレンズ6で集
光されて電子的色分離手段7に入る。該電子的色分離手
段7では、反射型表示素子の走査方向に対応する複数位
置の電子的な制御条件(該色分離手段に対する電圧印加
・非印加)を変え該各位置でそれぞれの条件に従った光
の色分離を行う。色分離された光は反射ミラー16に、
例えば略45゜の入射角で入射する。該反射ミラー16
では、反射により光路方向が変更される。該ミラー16
からの反射光は、結像光学系15を通って偏光ビームス
プリッタ10に入る。該偏光ビームスプリッタ10で
は、入射して来た光を分離して、外側部に配した2個の
反射型表示素子12a、12bに1/4波長位相差板1
1a、11bを介して照射する。このとき、上記結像光
学系15は、電子的色分離手段の像を、時間がずれた状
態で結像するようにする。該2個の反射型表示素子であ
る、例えば反射型液晶パネル12a、12bは、映像信
号に基づき駆動回路によって駆動され、上記照射された
光を該映像信号に対応して変調し、反射光として再び該
偏光ビームスプリッタ10内に出射する。該偏光ビーム
スプリッタ10内ではこれら該2個の反射型表示素子1
2a、12bからの変調光を同じ1つの方向(投射レン
ズユニットの光軸方向)に向くように進行方向を揃えて
から出射する。出射光は第2のR偏光回転素子20bを
介し第2の偏光板9bを通って投射レンズユニット13
に入射される。該第2の偏光板9bでは通過光はS偏光
光またはP偏光光のいずれかのみ透過する構成である。
該投射レンズユニットからの光はスクリーン等に拡大投
射された映像を映す。上記構成において、上記第1のア
レイレンズ2から上記反射型表示素子12a、12bに
至る光路に配された光学要素のうち上記電子的色分離手
段7、結像光学系15、偏光ビームスプリッタ10、1
/4波長位相差板11a、11b及び第2の偏光板9b
は、投射型映像表示装置の色分離合成系を形成する。
【0027】かかる第5の実施例構成においては、上記
電子的色分離手段7において、反射型表示素子の走査方
向に対応する複数位置の電子的な制御条件を時間的にも
変えることで、表示素子面上に複数色の光を時間的に多
重して照射できる。例えば、電子的色分離手段7がG、
B光に作用するとし、電子的色分離手段7上がフレーム
の横長方向ライン状態にn段階に分割されているとす
る。この時、第1の期間には、順次上から電圧印加ある
いは非印加でG光出力が行われ、略1/2範囲すなわ
ち、n/2段階の範囲になった後、略1/2範囲の幅で
順次下方向へG光出力が移動する。このとき、G光範囲
が移動した後の電子的色分離手段7の上部からは、B光
出力が電子的色分離手段7の偏光制御により出力され
る。同様に、順次上から電圧印加あるいは非印加でB光
出力が行われ、略1/2範囲すなわち、n/2段階の範
囲になった後、略1/2範囲の幅で順次下方向へB光出
力が移動する。このとき、G光出力範囲が再び、電子的
色分離手段7の上部から発生し、順次G光とB光を交互
に出力する。この時、R光は電子的色分離手段7上のn
段階の全範囲にて常に出力される。該電子的色分離手段
7上でのRGB各色のライン毎の表示を結像光学系15
にて、反射型表示素子12a上に結像させる。このG光
とB光の組合せは、別の色光の組合せでもよい。また、
上記例は、n/2ライン毎に切り替える構成としたが、
n/M(Mはn以下の整数)ライン毎に切り替えてもよ
い。本実施例では、結像光学系15は電子的色分離手段
7の表示をリレーレンズ系にて表示素子12a、12b
上に結像させるテレセントリックな光学系で構成されて
いるが、本発明はこれに限定されない。コリメータレン
ズ5とコンデンサレンズ6とで構成された照明系をテレ
セントリックにした場合は、電子的色分離手段7を通過
する光の光軸を略平行にできる。電子的色分離手段7は
コンデンサレンズに接着してもよく、または結像光学系
の第1レンズに密着させてもよい。また、偏光板9aと
R偏光回転素子20aは偏光ビームスプリッタ10の直
前に配置してもよく、テレセントリックな結像光学系1
5により平行光にされた後に配置した方が、光学特性を
向上できる傾向にある。上記第5の実施例によれば、光
の利用率を上げることができ、画面を明るくできる。そ
の他の作用・効果については、上記各実施例の場合とほ
ぼ同じである。
【0028】図11は、本発明の第6の実施例を示す。
本第6の実施例は、反射型の電子的色分離手段7を用
い、光源側からの光を全反射プリズム8を介して電子的
色分離手段7に入射させるとともに、該電子的色分離手
段7からの光を該全反射プリズム8を介して出射させ、
該出射光を結像光学系15で結像させるようにした構成
例である。基本的構成は上記第5の実施例と同じであ
る。かかる第6の実施例構成においても、上記第5の実
施例の場合と同様の作用・効果がある。さらに本第6の
実施例では、電子的色分離手段7の組込み作業を行い易
いし、また、図11のように、コンデンサレンズ6や結
像光学系15中のレンズを全反射プリズム8に密着させ
た場合は、スペース効率、透過効率の向上を図ることも
可能である。
【0029】図12は、本発明の第7の実施例を示す。
本第7の実施例は、上記図10に示した構成(第5の実
施例)の結像光学系に非球面レンズを用い、結像される
像の収差を減らすようにした場合の構成例である。他の
部分の構成については、図10の場合と同様である。か
かる第7の実施例構成によれば、結像光学系の結像性能
を一層向上させることができるため、鮮明な映像が得ら
れ、かつ、信号書込みの立上がり時間も短縮できる。ま
た、球面レンズと同等以上の収差性能を得る構成とした
場合、球面レンズ使用時と比較して、光路長短縮、レン
ズ枚数削減、軽量化等の効果も得られる。その他の作用
・効果については、上記第5の実施例の場合と同様であ
る。非球面レンズの代わりにプラスチックレンズ、ハイ
ブリッドレンズ等を用いてもよい。また、色収差の改善
のため、色消しレンズを用いてもよい。
【0030】図13及び図14は、上記図10、図11
及び図12の実施例における電子的色分離手段により、
時間的に多重した信号書込みと分離光照射を行うタイミ
ング例を示す。図13は、電子的色分離手段で分離した
光により、表示素子上の走査方向に異なった複数位置
(走査は素子面の上部側から下部側に向かって行われる
とする)に時間をずらして照射、結像させる場合のタイ
ミング例を示す図である。本例は、信号書込みと素子応
答に同期して分離光の照射を行う場合である。図13に
おいて、(a)は、表示素子面の上部でのG光、B光に
よる信号書込みと素子応答のタイミング、及びG光、B
光の照射のタイミングとを示し、(b)は表示素子面の
中央部でのG光、B光による信号書込みと素子応答のタ
イミング、及びG光、B光の照射のタイミングを示し、
(c)は表示素子面の下部でのG光、B光による信号書
込みと素子応答のタイミング、及びG光、B光の照射の
タイミングとを示す。(a)、(b)及び(c)におい
て、例えば、(1)表示素子面の上部でG信号の書込み
が開始される時刻t11では、素子面上部ではG光照射は
まだ行われず、前のタイミングのB光照射も既に終わっ
ているが、素子面中央部及び下部では、前のタイミング
のB光照射が行われている。(2)表示素子面の中央部
でG信号の書込みが開始される時刻t21では、素子面中
央部ではG光照射はまだ行われず、前のタイミングのB
光照射も既に終わっているが、素子面下部では、前のタ
イミングのB光照射が行われ、素子面上部では、既にG
光照射が行われている。(3)表示素子面の中央部でG
信号の書込みが開始される時刻t31では、素子面下部で
はG光照射はまだ行われず、前のタイミングのB光照射
も既に終わっているが、素子面上部及び中央部では、既
にG光照射が行われている。(4)表示素子面の上部で
B信号の書込みが開始される時刻t13では、素子面上部
ではB光照射はまだ行われず、前のタイミングのG光照
射も既に終わっているが、素子面中央部及び下部では、
前のタイミングのG光照射が行われている。(5)表示
素子面の中央部でB信号の書込みが開始される時刻t23
では、素子面中央部ではB光照射はまだ行われず、前の
タイミングのG光照射も既に終わっているが、素子面下
部では、前のタイミングのG光照射が行われ、素子面上
部では、既にB光照射が行われている。(6)表示素子
面の下部でB信号の書込みが開始される時刻t33では、
素子面下部ではB光照射はまだ行われず、前のタイミン
グのG光照射も既に終わっているが、素子面上部及び中
央部では、既にB光照射が行われている。
【0031】図14は、図13のタイミングにおける表
示素子面上の光照射状況を示す図である。上記図13の
説明中で述べた上記(1)〜(6)のそれぞれが、図1
4に示す(1)〜(6)のそれぞれに対応する。これか
ら明らかなように、一方の素子面における照射は時間経
過につれ、B光照射、G光照射、B光照射と周期的に変
わる。他方の素子面は、常時R光が照射されている。本
構成のように、画面全体の照明を一斉に変えるのではな
く、信号書込み走査と分離光照射を同期させれば、順次
走査型反射型の表示素子を用いた場合でも、フレーム転
送型の反射型表示素子使用時と同程度の光利用効率が得
られる。
【0032】図15は、本発明の映像表示装置に用いる
駆動回路の構成例を示す。図15の構成において、31
1はデジタル入力端子、312はアナログ入力端子、3
13は、チューナ、ビデオテープレコーダ、カメラ等の
入力端子であり、通常、デジタル入力端子311及びア
ナログ入力端子312からはパソコンからの信号が入力
され、デジタル入力端子311からはデジタルRGB入
力が、また、アナログ入力端子312からはアナログR
GB入力がそれぞれ入力される。色切換え駆動回路34
3は、電子的色分離手段を含んで構成される色切換えデ
バイス344を駆動する。色切換えデバイス344は、
上記図6に示したようなモード切換えを行う。特徴抽出
回路328では、映像信号が明るいか暗いかや、色の傾
向等を抽出して最適方向にタイミングを調整する。ま
た、GUI(Graphic User Interface)ではメニュー表
示により、ユーザがモードを選択して入力する。光量セ
ンサ329は、フィードバック制御のために光源や上記
色切換えデバイス344等の初期特性や経時変化等のば
らつきを検知して、タイミング制御回路332により、
図6のモード切換えやR/G/B照射時間の調整を行
う。かかる構成の本駆動回路は、上記いずれの実施例に
も適用可能である。
【0033】図16は、電子的色分離手段を用い、表示
素子上でのG光とB光の照射の間にC(Cyan)光を
表示する場合の、表示素子上部における信号書込み及び
素子応答と、分離光照射のタイミング例を示す。本場合
は、C(Cyan)信号で表示素子が応答している間に
G光照射及びB光照射をオン状態またはオフ状態に切換
える。図16において、B光照射が始まる時点t54と、
G光照射が終わる時点t13との間の期間t54−t13、及
び、G光照射が始まる時点t56と、B光照射が終わる時
点t15との間の期間t56−t15が長いほど、高輝度の
G、B色純度は劣化するが、画面は明るくなる。本方式
は、C応答中にG光、B光の照射を切換えるので、G/
Bを切換える上記電子的色分離手段のスピードが比較的
遅い場合にも使える利点がある。図16のタイミング波
形は、図13の場合と同様に、表示素子面の下部方向に
向かって順次遅れたものとなる。
【0034】図17は、図16のタイミングにおける表
示素子面上の光照射状況を示す図である。G光照射とC
(G光+B光)照射とB光照射とが時間的に多重して行
われる。図14に示す場合と比べ、切れ目なく何らかの
照射光が表示素子画面全体に当たっているため明るい表
示が得られる。図18は、液晶パネル等表示素子の駆動
電圧波形と、信号書込み、素子応答のタイミングと、分
離光の照射のタイミングとの関係の一例を示す図であ
る。図18の例では、液晶等の表示素子の駆動電圧波形
として、映像信号411、412、413、414の黒
レベル(中心電位(交流駆動時の中心電位)421から
遠い方のレベル)よりも高い電圧401、402、40
5を加え、表示素子の応答(黒への切換え)を促進す
る。図中、t62は映像信号電圧書込み時点、t 63は表示
素子の応答終了時点である。例えば表示素子が液晶パネ
ルの場合は、黒信号応答のため、混色を考えずに表示素
子の黒書き込み時点から次の照明光をオンにしてもかま
わない。このため、G/Bの切換え手段(電子的色分離
手段)の応答速度が比較的遅い場合でも光利用率を高く
できる。
【0035】図19は、本発明の第8の実施例を示す図
で、電子的色分離手段を用いて時間多重的に分離光を表
示素子に照射する方式における、さらに他の装置構成例
を示す図である。本第8の実施例は、透過型の電子的色
分離手段7を用い、第2のアレイレンズ3及び結像光学
系15で、該電子的色分離手段の像を液晶パネル等の2
個の反射型表示素子12a、12b上に分離光をもって
結像させ、該電子的色分離手段7により該分離光の光軸
を移動させ、上記電子的色分離手段の像が該表示素子上
で走査方向に移動するようにした構成である。図19に
おいて、1は光源ユニット、2は複数の微小な集光レン
ズより成り複数の2次光源像を形成する第1のアレイレ
ンズ、3は複数の微小な集光レンズより成り該第1のア
レイレンズの個々のレンズ像を結像する第2のアレイレ
ンズ、4は該第2のアレイレンズ側からの光をP偏光光
とS偏光光に分離する偏光ビームスプリッタ、4aは該
偏光ビームスプリッタの出射光であるP偏光光とS偏光
光のいずれかの偏光方向を回転するための1/2波長位
相差板、7は入射光を電子的に色分離し、かつ上記第1
のアレイレンズ2のレンズ像の光軸を移動させる透過型
の電子的色分離手段、6は集光レンズとしてのコンデン
サレンズ、16は反射により光路の方向を変える反射ミ
ラー、9aは所定方向の偏光光を通す第1の偏光板、1
5は、上記電子的色分離手段の像を、2個の反射型表示
素子パネル12a、12b上の走査方向の複数位置に結
像させるための結像光学系、10は直方体型偏光ビーム
スプリッタ、10aは偏光ビームスプリッタ膜、11は
1/4波長位相差板、12a、12bは反射型液晶パネ
ル、9cは第2の偏光板、13は投射レンズユニットで
ある。上記第1のアレイレンズ2から偏光ビームスプリ
ッタ10及び1/4波長位相差板11までの光学系は、
上記2個の表示素子に対する照明光学系を形成する。
【0036】上記構成において、上記光源ユニット1の
光源部19から出た光は、上記第1のアレイレンズ2で
複数の2次光源像を形成した後、上記第2のアレイレン
ズ3で該第1のアレイレンズ2のレンズ像を結像し、該
結像光が、偏光ビームスプリッタ4でP偏光光とS偏光
光とに分離され、1/2波長位相差板4aで該P偏光光
と該S偏光光のいずれかが偏光方向を回転され、偏光方
向を揃えられた光がコンデンサレンズ6で集光されて電
子的色分離手段7に入る。該電子的色分離手段7では、
電子的な制御(該色分離手段への電圧印加・非印加)に
より、入射光を時系列的に色分離するとともに、該各々
の分離光の光軸の方向をそれぞれ変える。色分離され、
かつ、光軸の方向を変えられた光は反射ミラー16に略
45゜の入射角で入射する。該反射ミラー16では、反
射により光路方向が変更される。該ミラー16からの反
射光は、結像光学系15を通って直方体型偏光ビームス
プリッタ10に入る。該偏光ビームスプリッタ10で
は、入射して来た光を分離して、外側部に配した2個の
反射型表示素子12a、12bに1/4波長位相差板1
1a、11bを介して照射する。このとき、上記結像光
学系15は、上記電子的色分離手段の像を、2個の反射
型表示素子12a、12b上の走査方向の複数位置に結
像させる。該2個の反射型液晶パネル12a、12b
は、駆動回路側から与えられる映像信号によって駆動さ
れ、上記照射された光を該映像信号に対応して変調し、
反射光として再び該偏光ビームスプリッタ10内に出射
する。該偏光ビームスプリッタ10内ではこれら該2個
の反射型表示素子12a、12bからの変調光を同じ1
つの方向(投射レンズユニットの光軸方向)に向くよう
に進行方向を揃えてから出射する。出射光は第2のR偏
光回転素子20bを介し第2の偏光板9cを通って投射
レンズユニット13に入射される。該第2の偏光板9c
では通過光はS偏光光またはP偏光光のいずれかに揃う
ようにされる。該投射レンズユニットからの光はスクリ
ーン等に投射され拡大映像を形成する。上記構成におい
て、上記第1のアレイレンズ2から上記反射型表示素子
12a、12bに至る光路に配された光学要素のうち上
記電子的色分離手段7、結像光学系15、直方体型偏光
ビームスプリッタ10、1/4波長位相差板11a、1
1b及び第2の偏光板9bは、投射型映像表示装置の色
分離合成系を形成する。本第8の実施例構成において
は、単に光軸移動でG光、R光等の出射方向を変えて時
間多重的に該G光、R光等を照射するようにしているた
め、原理的に、捨てる光がない。従って、光の利用率を
一層高められ、上記電子的色分離手段7を経て上記反射
型表示素子12a、12bの面に照射される光量を多く
できるため、明るい映像面を形成できる。
【0037】図20は、上記第8の実施例におけるG光
の動きの説明図、図21は同B光の動きの説明図であ
る。図20において、(a)は、ある時刻において、反
射型表示素子12a上の略中央部より他方に寄った(図
で見た場合、右側)位置にG光による像が形成される場
合であって、電子的色分離手段のG光制御部のうちその
光軸位置が略光源光軸及び結像光学系の光軸よりも上方
の位置にある第1の光軸移動制御部7G1に電圧を印加
してG光を透過させるようにしたときの図である。
(b)は、次のある時刻において、反射型表示素子12
a上の略中央部より一方に寄った(図で見た場合、左
側)位置にG光による像が形成される場合であって、電
子的色分離手段のG光制御部のうちその光軸位置が略光
源光軸及び結像光学系の光軸よりも下方にある第3の光
軸移動制御部7G2に電圧を印加してG光を透過させる
ようにしたときの図である。このように、上記(a)、
(b)の順に、反射型表示素子12a面上でG光照射位
置が移動する。
【0038】図21において、(a)は、上記図20
(a)と同じ時刻において反射型表示素子12a上の略
中央部より一方に寄った(図で見た場合、左側)位置に
B光による像が形成される場合であって、電子的色分離
手段のB光制御部のうちその光軸位置が略光源光軸及び
結像光学系の光軸よりも下方にある第3の光軸移動制御
部7B2に電圧を印加しB光を透過させるようにしたと
きの図である。(b)は、次のある時刻であって上記図
20(b)と同じ時刻において、反射型表示素子12a
上の略中央部より他方に寄った(図で見た場合、右側)
位置にB光による像が形成される場合であって、電子的
色分離手段のB光制御部のうちその光軸位置が略光源光
軸及び結像光学系の光軸よりも上方の位置にある第1の
光軸移動制御部7B1に電圧を印加しB光を透過させる
ようにしたときの図である。このように、上記(a)、
(b)の順に、反射型表示素子12a面上でB光照射位
置が移動する。上記図20のG光の動きと上記図21の
B光の動きとを併せると、G光とB光が表示素子12a
の面上で時間的に多重された状態で照射されていること
になる。表示素子12b上においても同様である。従っ
て、本構成によれば、無駄な光を抑えて、光利用率を上
げることができる。本第8の実施例の場合、R光が反射
表示素子12bの全面を照射し、G光とB光が反射型表
示素子12bの半分ずつを時系列的に交互に照射するよ
うにしてもよい。また、どの色光を全面照射に用いても
よい。そのとき、残りの2光は、交互に照射することに
なる。また、本実施例は、2段階のスイッチングにより
反射型表示素子12bを色切り替えするようにした構成
であるが、3段階以上の複数色で色切り替えを行っても
よく、この場合は、表示素子を滑らかに画像が移動する
ので、カラーブレイクアップが見えにくくなる。これに
対応する電子的色分離手段7の構成としては、例えば、
回折光軸を数段階に分けて積層する構成がある。該電子
的色分離手段を、例えばG光、B光用として用意する。
【0039】図22は、本発明の第9の実施例を示す。
本第9の実施例は、2個の表示素子それぞれに対応して
2個の反射型の第1、第2の電子的色分離手段を光路内
に縦列的に配し、該第1、第2の電子的色分離手段それ
ぞれを、周期的に異なった色光を出射するよう切換える
構成とした例である。図22において、7Gは第1の電
子的色分離手段、7Bは第2の電子的色分離手段であ
る。第1の期間では、該第1の電子的色分離手段(G偏
光回転制御素子)7GはG光のS偏光光を結像光学系1
5の方向に反射し、B光のS偏光光と、略半分のR光の
S偏光光とを透過させ第2の電子的色分離手段7B側に
出射する。上記R光を略半分にする方法としては、例え
ば、R光専用の1/4λ位相差板等によりR光を円偏光
または楕円偏光とするなどして、P偏光光とS偏光光を
混在させて発生させる方法がある。また、n層構造とし
た電子的色分離手段を用いて時系列的に色分離するよう
にした構成も本発明の範囲内にあるが、本構成の場合に
は、例えば、反射率あるいは透過率を(n−1)段階等
に変えたR光専用のダイクロフィルタや、偏光角度を
(n−1)段階等に変えたR光位相差板等により、各々
の電子的色分離手段から出力されるR光の光量を略均等
な割合とし、さらに、別のR光位相差板により偏光方向
を揃えてから、結像光学系15の方向に反射させるよう
にする。上記第2の電子的色分離手段(B偏光回転制御
素子)7Bは該B光のS偏光光と該略半分のR光のS偏
光光とを結像光学系15の方向に反射する。次の第2の
期間では、第1の電子的色分離手段7Gは7B(B偏光
回転制御素子)に切換えられ、B光のS偏光光を結像光
学系15側に反射し、G光のS偏光光と、略半分のR光
のS偏光光とを透過させ、また、第2の電子的色分離手
段7Bは7G(G偏光回転制御素子)に切換えられて、
上記第1の電子的色分離手段側からのG光のS偏光光
と、略半分のR光のS偏光光とを上記結像光学系15の
方向に反射する。上記第1の期間においては、コンデン
サレンズ6から出射されるS偏光光のうちG光のS偏光
光と、略半分のR光のS偏光光とを第1の電子的色分離
手段7Gで結像光学系15の方向に反射し、該第1の電
子的色分離手段7Gを透過したB光のS偏光光と、略半
分のR光のS偏光光とを第2の電子的色分離手段7Bで
結像光学系15の方向に反射する。該反射されたG光の
S偏光光及びB光のS偏光光はそれぞれ、結像光学系1
5によって、対応する電子的色分離手段の像を、偏光ビ
ームスプリッタ10を介し縦列的に表示素子12a上の
互いに異なる位置(上方側と下方側)に結像する。一
方、第1、第2の電子的色分離手段で反射されたR光の
S偏光光は、R偏光回転素子20aによりP偏光光に変
えられ、該第1、第2の電子的色分離手段の像を、偏光
ビームスプリッタ10を介し表示素子12b上に結像す
る。次の第2の期間においては、コンデンサレンズ6か
ら出射されるS偏光光のうちG光のS偏光光と、略半分
のR光のS偏光光とを第1の電子的色分離手段7Bで結
像光学系15側に反射し、該第1の電子的色分離手段7
Bを透過したG光のS偏光光と、略半分のR光のS偏光
光とを第2の電子的色分離手段7Gで結像光学系15側
に反射する。該反射されたB光のS偏光光及びG光のS
偏光光はそれぞれ、結像光学系15によって対応する電
子的色分離手段の像を、偏光ビームスプリッタ10を介
し表示素子12a上の互いに異なる位置(上方側と下方
側)であって上記第1の期間のときとは逆の位置に結像
する。一方、第1、第2の電子的色分離手段で反射され
たR光のS偏光光は、上記第1の期間のときと同様、R
偏光回転素子20aによりP偏光光に変えられ、該第
1、第2の電子的色分離手段の像を、偏光ビームスプリ
ッタ10を介し表示素子12b上に結像する。上記第
1、第2の期間は交互に周期的に切換えられるものとす
る。また、上記第1、第2の電子的色分離手段のそれぞ
れの切換えは電子回路によって行われる。また、上記図
22では、コンデンサレンズ6からの出射光がS偏光光
である場合について説明したが、該出射光がP偏光光で
ある場合も基本的構成は該図22の場合と同じである。
さらに、上記実施例では、第1、第2の電子的色分離手
段を縦列的に接続した構成を用いたが、該第1の電子的
色分離手段と縦列的に組合わせる光反射手段としては、
該第2の電子的色分離手段に替え、反射ミラー等の手段
を用いるようにしてもよい。さらにまた、3個以上のn
個の電子的色分離手段を縦列的に配し、これらの光制御
状態を周期的に切換える構成にしてもよい。かかる構成
においては、例えば,第1の期間では、第1の電子的色
分離手段が少なくとも第1の色光を上記結像光学系側に
反射または回折させ、他の色光を第2から第nの電子的
色分離手段側に透過させ、該第2の電子的色分離手段は
少なくとも第2の色光を上記結像光学系側に反射または
回折させ、他の色光を第3から第nの電子的色分離手段
側に透過させ、同様に第3から第nの電子的色分離手段
がそれぞれ、第3から第nの色光を分離して上記結像光
学系側に反射または回折させる。続く第2の期間では、
該第1の電子的色分離手段が少なくとも上記第nの色光
を上記結像光学系側に反射または回折させ、上記第1の
色光を該第2の電子的色分離手段側に透過させ、該第2
の電子的色分離手段は少なくとも該第1の色光を上記結
像光学系側に反射または回折させ、同様に第3から第n
の電子的色分離手段が第2から第(n−1)の色光を分
離して上記結像光学系側に反射または回折させる。さら
に、第3の期間以降でも同様にして、上記第1から第n
の色光のそれぞれを分離し、上記結像光学系及び上記色
分離光学系を介し上記表示素子の面上に結像し、少なく
とも1個の表示素子上では複数の色光が異なる位置に結
像し時系列的に順次それぞれの色光の位置が該表示素子
の面上で移動するようにする。本構成では、上記第1、
第2、…、第nの色光は、全部が互いに異なった色のも
のであってもよいし、または、例えば、第1、第2の色
光が同じ色である等、一部が同じ色となるようにしても
よい。かかる第9の実施例においては、原理的に、分離
された色光を捨てることなく2個の表示素子上に照射す
るため、高い光利用率で明るい画面を形成できる。本第
9の実施例の場合も、R光が反射表示素子12bの全面
を照射し、G光とB光が反射型表示素子12aの半分ず
つを時系列的に交互に照射するようにしているが、R光
以外を全面照射に用い、残りの2光を、交互に照射する
ようにしてもよい。また、本実施例は、2段階のスイッ
チングにより反射型表示素子12bを色切り替えするよ
うにした構成であるが、3段階以上の複数色で色切り替
えを行ってもよく、この場合は、表示素子を滑らかに画
像が移動するので、カラーブレイクアップが目立たなく
なる。これに対応する電子的色分離手段7の構成として
は、例えば、回折光軸を複数段階に分けたものを複数積
層する構成が考えられる。この場合は、該電子的色分離
手段を、例えばG光、B光用として用意する。
【0040】図23は、本発明の第10の実施例を示
す。本実施例は、2個の表示素子に対応して透過型の電
子的色分離手段7GPと1/2波長位相差板31を縦列
的に光路内に配し、該電子的色分離手段が、周期的に異
なった色光を出射するよう第1、第2の期間で切換える
構成とした例である。図23において、第1の期間で
は、電子的色分離手段7GPはG光のS偏光光をP偏光
光に変え、次の第2の期間では、該電子的色分離手段7
Pは7BPに切換えられてB光のS偏光光をP偏光光に
変える。上記第1の期間においては、コンデンサレンズ
6から出射されるS偏光光のうちG光のS偏光光を第1
の電子的色分離手段7GPでP偏光光に変え、さらにR
偏光回転素子20RでR光のS偏光光を略円偏光光に変
える。これにより略半分のS偏光光のR光は偏光ビーム
スプリッタ30で反射し、残りのP偏光光のR光は通過
する。上記R光を略半分にする方法としては、例えば、
R光専用の1/4λ位相差板等によりR光を円偏光また
は楕円偏光とするなどして、P偏光光とS偏光光を混在
させて発生させる方法がある。また、n層構造とした電
子的色分離手段を用いて時系列的に色分離するようにし
た構成も本発明の範囲内にあるが、本構成の場合には、
例えば、反射率あるいは透過率を(n−1)段階に変え
たR光専用のダイクロフィルタや、偏光角度を(n−
1)段階に変えたR光位相差板等により、各々の電子的
色分離手段から出力されるR光の光量を略均等な割合と
し、さらに、別のR光位相差板により偏光方向を揃えて
から、結像光学系15の方向に反射させるようにする。
偏光ビームスプリッタ30では、S偏光光であるB光を
結像光学系15の方角に反射し、P偏光光であるG光は
透過させる。P偏光光である該G光は1/2波長位相差
板31でS偏光光に変換される。該変換によって得られ
たG光のS偏光光は反射ミラー16で上記結像光学系1
5の方向に反射される。該G光のS偏光光と上記B光の
S偏光光はそれぞれ、結像光学系15によって対応する
電子的色分離手段の像を、偏光ビームスプリッタ10を
介し表示素子12a上の互いに異なる位置(上方側と下
方側)に結像する。一方、R光については、そのS偏光
光は偏光ビームスプリッタ30で反射され、P偏光光は
透過する。透過したP偏光光は1/2波長位相差板31
でS偏光光に変換されて反射ミラー16で反射される。
かかるR光のS偏光光は結像光学系15中のR偏光回転
素子20aによりP偏光光に変えられ、電子的色分離手
段の像を偏光ビームスプリッタ10を介し表示素子12
b上に結像する。次に、第2の期間においては、コンデ
ンサレンズ6から出射されるS偏光光のうちB光のS偏
光光を電子的色分離手段7BPでP偏光光に変える。偏
光ビームスプリッタ30では、S偏光光であるG光を結
像光学系15側に反射し、P偏光光であるB光は透過さ
せる。該P偏光光であるB光は1/2波長位相差板31
でS偏光光に変換される。該変換されたB光のS偏光光
は反射ミラー16で上記結像光学系15の方向に反射さ
れる。該B光のS偏光光と上記G光のS偏光光は、結像
光学系15によって電子的色分離手段の像を、偏光ビー
ムスプリッタ10を介し表示素子12a上の互いに異な
る位置(上方側と下方側)であって上記第1の期間の場
合とは逆の位置に結像する。一方、R光については、上
記第1の期間の場合と同様、結像光学系15中のR偏光
回転素子20aによりS偏光光がP偏光光に変えられ、
電子的色分離手段の像を、偏光ビームスプリッタ10を
介して表示素子12b上に結像する。上記第1、第2の
期間は交互に周期的に切換えられるものとする。また、
上記電子的色分離手段の切換えは電子回路によって行わ
れる。また、上記図23では、コンデンサレンズ6から
の出射光がS偏光光である場合について説明したが、該
出射光がP偏光光である場合も基本的構成は該図23の
場合と変わらない。さらに、図23の構成例では、電子
的色分離手段7GP(7BP)が、1/2波長位相差板3
1との間に偏光ビームスプリッタ30をはさみ、該1/
2波長位相差板31と縦列的に配された構成となってい
るが、この他、電子的色分離手段7GP(7BP)が、他
の電子的色分離手段との間に偏光ビームスプリッタをは
さみ、該他の電子的色分離手段と縦列的に配された構成
であってもよい。該構成の例としては、例えば、光源ユ
ニット側から順に、電子的色分離手段7GP(7BP)、
R偏光回転素子20R、偏光ビームスプリッタ30、第
2の電子的色分離手段(上記他の電子的色分離手段に相
当)、第2の偏光ビームスプリッタ、1/2波長位相差
板31、反射ミラー16を縦列的に配し、該第1、第2
の偏光ビームスプリッタ及び反射ミラーからの反射色光
を、上記結像光学系及び上記色分離光学系を介し上記表
示素子の面上に結像させ、少なくとも1個の表示素子上
では複数の色光が異なる位置に結像されるようにして時
系列的に順次それぞれの色光の位置が該表示素子の面上
で移動するようにしたものがある。さらに、上記他の電
子的色分離手段を複数用いて多段配列にしてもよい。こ
の場合の構成としては、例えば、n個の電子的色分離手
段を、偏光ビームスプリッタをはさんで縦列的に配し、
光源ユニット側から見てn番目の電子的色分離手段(以
下、第nの電子的色分離手段という)の後には、1/2
波長位相差板と反射ミラーを縦列的に配した構成とし、
各電子的色分離手段の光制御状態を周期的に切換える。
第1の期間では、第1の該電子的色分離手段が、第1の
色光をP偏光光からS偏光光に変え、または第2から第
nの色光をS偏光光からP偏光光に変え、第1の該電子
的色分離手段の次の偏光ビームスプリッタが、該第1の
色光を上記結像光学系側に反射させ、該第2から第nの
色光のP偏光光を第2の該電子的色分離手段側に透過さ
せる。該第2の該電子的色分離手段が、該第2の色光の
P偏光光をS偏光光に、または第3から第nのS偏光光
をP偏光光に変え、該第2の該電子的色分離手段の次の
第2の偏光ビームスプリッタが、該第2の色光を上記結
像光学系側に反射させ、該第3から第nの色光のP偏光
光を第3の該電子的色分離手段側に透過させる。同様
に、第3から第nの色光も、第3から第nの電子的色分
離手段で分離して偏光ビームスプリッタと反射ミラーで
上記結像光学系側に反射させる。このようにして、上記
第1から第nの期間において、上記第1から第nの色光
それぞれを、上記結像光学系及び上記色分離光学系を介
し上記表示素子の面上に結像させ、少なくとも1個の表
示素子上では複数の色光が異なる位置に結像し時系列的
に順次それぞれの色光の位置が該表示素子の面上で移動
するようにする。本構成では、上記第1、第2、…、第
nの色光は、全部が互いに異なった色のものであっても
よいし、または、例えば、第1、第2の色光が同じ色で
ある等、一部が同じ色となるようにしてもよい。本第1
0の実施例の場合も、R光が反射表示素子12bの全面
を照射し、G光とB光が反射型表示素子12aの半分ず
つを時系列的に交互に照射するようにしているが、R光
以外の光を全面照射に用い、残りの2光を、交互に照射
するようにしてもよい。また、本実施例は、2段階のス
イッチングにより反射型表示素子12bを色切り替えす
るようにした構成であるが、3段階以上の複数色で色切
り替えを行ってもよく、この場合は、表示素子を滑らか
に画像が移動するので、カラーブレイクアップが目立た
なくなる。これに対応する電子的色分離手段7の構成と
しては、例えば、回折光軸を複数段階に分けたものを複
数積層する構成が考えられる。この場合は、該電子的色
分離手段を、例えばG光、B光用として用意する。かか
る第10の実施例においても、上記第9の実施例の場合
と同様、原理的に、分離された色光を捨てることなく2
個の表示素子上に照射するため、高い光利用率となり、
明るい画面を形成できる。
【0041】なお、上記第1〜第10の各実施例におい
ては、表示素子として反射型のものを用いる構成とした
が、本発明はこれに限定されない。また、該各実施例で
は、表示素子からの出射光を投射レンズユニットで拡大
投射する構成としたが、本発明は、これにも限定され
ず、例えば、投射レンズユニット以外の手段を用いるも
のであってもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、光の利用率を上げ、明
るい映像面の映像表示装置を提供できる。また、小形化
に適した構成も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】2個の表示素子を用いる場合の色分離合成系の
動作説明図である。
【図3】2個の表示素子を用いる場合の他の色分離合成
系の動作説明図である。
【図4】順次走査型方式における表示素子面の表示タイ
ミング説明図である。
【図5】フレーム転送型方式における表示素子面の表示
タイミング説明図である。
【図6】本発明における色表示例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施例を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施例を示す図である。
【図12】本発明の第7の実施例を示す図である。
【図13】第5〜第7の実施例における表示素子面の表
示タイミング説明図である。
【図14】第5〜第7の実施例における表示素子面上の
光照射状況を示す図である。
【図15】本発明の装置に用いる駆動回路の構成例を示
す図である。
【図16】Cyan表示を入れた場合の表示素子面の表
示タイミング例の説明図である。
【図17】図16の場合の表示素子面上の光照射状況を
示す図である。
【図18】表示素子駆動電圧波形と表示素子面の表示タ
イミングを示す図である。
【図19】本発明の第8の実施例を示す図である。
【図20】第8の実施例におけるG光の動きを示す図で
ある。
【図21】第8の実施例におけるB光の動きを示す図で
ある。
【図22】本発明の第9の実施例を示す図である。
【図23】本発明の第10の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…光源ユニット、 2…第1のアレイレンズ、 3…
第2のアレイレンズ、4、30…偏光ビームスプリッ
タ、 4a、31…1/2波長位相差板、 5…コリメ
ータレンズ、 6…コンデンサレンズ、 7…電子的色
分離手段、 7R…R偏光回転制御素子、 7G、7G
1、7G2、7G3…G偏光回転制御素子、 7B…B
偏光回転制御素子、 8…全反射プリズム、 9a…第
1の偏光板、 9b…第2の偏光板、 9c…第3の偏
光板、 10…直方体型偏光ビームスプリッタ、 11
a、11b…1/4波長位相差板、 12a、12b…
反射型表示素子、 13…投射レンズユニット、 15
…結像光学系、 16…反射ミラー、 20a…第1の
R偏光回転素子、 20b…第2のR偏光回転素子、
21a、21b…ダイクロカットフィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/31 H04N 9/31 C (72)発明者 甲 展明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 2H042 CA01 CA06 CA10 CA14 CA17 5C060 BA08 BC03 GA02 HC00 HC19 5G435 AA03 AA04 AA18 BB12 BB16 BB17 CC09 CC12 DD02 DD05 DD13 EE22 FF05 FF15 GG02 GG03 GG04 GG23 GG28 GG46 LL15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源側からの光を照明光学系により表示素
    子に照射し、映像信号に応じた光学像を形成し、投射手
    段を介して拡大投射する映像表示装置において、 上記照明光学系は、上記光源側からの光を、偏光方向を
    揃える手段を経て電子的色分離手段により時系列的に色
    光に変換後、偏光ビームスプリッタで分けて2個の表示
    素子に照射する構成を有し、かつ、該光源から該偏光ビ
    ームスプリッタに至る光路が途中で曲げられ、上記投射
    手段の光軸と交叉するようにされていることを特徴とす
    る映像表示装置。
  2. 【請求項2】上記照明光学系は、上記光源から上記偏光
    ビームスプリッタに至る光路が途中で略直角に曲げら
    れ、上記投射手段の光軸と略直角に交叉するようにされ
    ている請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】上記電子的色分離手段は、電圧により光の
    回折を制御する構成を有し、上記光路の曲がり部に配さ
    れている請求項1に記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】光源側からの光を照明光学系により表示素
    子に照射し映像信号に応じた光学像を形成する映像表示
    装置において、 上記照明光学系は、上記光源側からの光の偏光方向を揃
    える手段と、該偏光方向の揃った光を時系列的に色光に
    変換する電子的色分離手段と、全反射プリズムとを有し
    て構成され、該電子的色分離手段はその作用面を上記光
    源側の光軸に略平行にして配され、該全反射プリズムは
    上記偏光方向を揃える手段側からの光を全反射して上記
    電子的色分離手段に入射させかつその反射光を再び通過
    させて上記表示素子側に出射するように構成されている
    ことを特徴とする映像表示装置。
  5. 【請求項5】光源側からの光を表示素子に照射して映像
    信号に応じた光学像を形成し拡大投射する映像表示装置
    において、 上記光源側からの光が電子的色分離手段により色光に変
    換され、偏光ビームスプリッタで分けられて2個の表示
    素子に照射される構成を有し、かつ、該偏光ビームスプ
    リッタと該表示素子との間に、3色光のうち2色光を透
    過し他の1色光を反射する構成、または1色光を透過し
    他の2色光を反射する構成のダイクロカットフィルタを
    設けたことを特徴とする映像表示装置。
  6. 【請求項6】光源側からの光を照明光学系により表示素
    子に照射して映像信号に応じた光学像を形成する映像表
    示装置において、 上記照明光学系は、上記光源側からの光を、電子的色分
    離手段により、上記表示素子上を順次移動するようにし
    た状態で色光に変換し、2個の表示素子に照射する構成
    を有していることを特徴とする映像表示装置。
  7. 【請求項7】上記照明光学系は、上記電子的色分離手段
    が複数の色光を上記表示素子上を順次移動するようにし
    た状態で色光に変換して出射する構成を有し、かつ、該
    電子的色分離手段の後段側に設けた結像光学系が該色光
    による該電子的色分離手段の像を該表示素子上に結像さ
    せる構成である請求項6に記載の映像表示装置。
  8. 【請求項8】上記電子的色分離手段は、色光毎に光軸を
    移動可能な構成を有し、該光軸を制御して色光が上記表
    示素子上を順次移動するようにする構成である請求項6
    に記載の映像表示装置。
  9. 【請求項9】光源側からの光を表示素子に照射し映像形
    成する映像表示装置の駆動回路であって、 電子的色分離手段を駆動し、光源側からの光を色光に変
    換して2個の表示素子に互いに異なる色または状態で照
    射させる色切換え駆動回路と、 該第1の駆動回路を制御し、表示素子上における照射光
    の表示モードの切換えまたは光照射時間の調整を行うタ
    イミング制御回路と、 上記2個の表示素子を駆動し、上記照射光を映像信号に
    基づき変調する表示素子駆動回路と、 を備えたことを特徴とする駆動回路。
  10. 【請求項10】上記色切換え駆動回路は、上記電子的色
    分離手段を、複数の色光が上記表示素子上を順次移動す
    るように駆動する請求項9に記載の駆動回路。
  11. 【請求項11】上記色切換え駆動回路は、上記電子的色
    分離手段を、色光毎の光軸変化により複数の色光が上記
    表示素子上を順次移動するように駆動する請求項9に記
    載の駆動回路。
  12. 【請求項12】上記表示素子として用いられた液晶パネ
    ルの駆動電圧を、上記映像信号の黒レベルよりも高くし
    た請求項9に記載の駆動回路。
  13. 【請求項13】請求項9から12のいずれかに記載の駆
    動回路を用いて構成されることを特徴とする映像表示装
    置。
  14. 【請求項14】光源側からの光を照明光学系により表示
    素子に照射して映像信号に応じた光学像を形成する映像
    表示装置において、 上記照明光学系は、上記光源側からの光を色光に変換す
    る電子的色分離手段と、該電子的色分離手段の像を該色
    光により表示素子上に結像させる結像光学系と、該結像
    光学系の光を2個の表示素子に分けて照射する色分離光
    学系とを備え、該電子的色分離手段が、複数の電子的色
    分離手段が縦列的に光路内に配された構成を有し、該複
    数の電子的色分離手段の光制御状態が周期的に切換えら
    れて上記結像光学系側に反射または回折する色光が時系
    列的に選択され、該選択された色光のそれぞれが、上記
    結像光学系及び上記色分離光学系を介し上記表示素子の
    面上に結像され、少なくとも1個の表示素子上では複数
    の色光が異なる位置に結像され時系列的に順次それぞれ
    の色光の位置が該表示素子の面上で移動するようにされ
    ることを特徴とする映像表示装置。
  15. 【請求項15】光源側からの光を照明光学系により表示
    素子に照射して映像信号に応じた光学像を形成する映像
    表示装置において、 上記照明光学系は、上記光源側からの光を色光に変換す
    る電子的色分離手段と、該電子的色分離手段の像を該色
    光により表示素子上に結像させる結像光学系と、該結像
    光学系の光を2個の表示素子に分けて照射する色分離光
    学系とを備え、該電子的色分離手段が、他の電子的色分
    離手段との間、または1/2波長位相差板との間に偏光
    ビームスプリッタをはさみ、該他の電子的色分離手段ま
    たは該1/2波長位相差板と縦列的に配された構成を有
    し、該電子的色分離手段それぞれの光制御状態が周期的
    に切換えられて該電子的色分離手段を透過する色光が時
    系列的に選択され、該選択された色光のそれぞれが、上
    記偏光ビームスプリッタで反射または上記1/2波長位
    相差板で偏光方向を変えられ、上記結像光学系及び上記
    色分離光学系を介し上記表示素子の面上に結像され、少
    なくとも1個の表示素子上では複数の色光が異なる位置
    に結像され時系列的に順次それぞれの色光の位置が該表
    示素子の面上で移動するようにされることを特徴とする
    映像表示装置。
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