JP2010155810A - 軟膏貼付剤 - Google Patents

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JP2010155810A JP2008335743A JP2008335743A JP2010155810A JP 2010155810 A JP2010155810 A JP 2010155810A JP 2008335743 A JP2008335743 A JP 2008335743A JP 2008335743 A JP2008335743 A JP 2008335743A JP 2010155810 A JP2010155810 A JP 2010155810A
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勝之 大久保
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Abstract

【課題】保存安定性、貼付時の操作性に優れ、かつ軟膏剤の皮膚塗布量を厳密に管理することができる軟膏貼付剤の提供。
【解決手段】下記(A)の積層体が1対用いられ、両積層体の軟膏剤含有層同士が、および、両積層体の粘着剤層の粘着面同士が、それぞれ互いに向かい合うように両積層体が互いに積層され、かつ、前記粘着面同士が互いに接触しないように、それらの間にライナー層を介在させた積層構造を有してなる、軟膏貼付剤:
(A)支持体層上に粘着剤層が形成され、該粘着剤層上には、該粘着剤層の粘着面が露出するよう該粘着面の一部の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられ、該軟膏剤含有層が軟膏剤を含浸させた布帛からなる層である、積層体。
【選択図】図1

Description

本発明は軟膏剤を皮膚面に対して簡便に貼付することができる軟膏貼付剤に関する。詳細には、保存性に優れ、手指などを汚染することなく簡便かつ衛生的に投与でき、且つ、単位面積あたりの正確な量の投与軟膏量をほぼ均一にできることを特徴とする軟膏貼付剤に関するものである。
従来から、軟膏剤は、医師に依らず患者自身で患部に直接塗布することができる使用上の簡便さのため、皮膚用外用剤として汎用されている。近年ではステロイド剤、免疫抑制剤、抗炎症剤などが配合された局所の軟膏剤や、免疫賦活剤などが配合された全身性の軟膏剤も開発され、その適用範囲も拡大している。
一般的に軟膏剤は、直接手で必要量をはかり取って患部に塗布するか、薬さじなどで既定量をはかり取ってガーゼなどの支持体上に展延塗布したものを皮膚上に貼付して使用する方法が用いられている。
しかしながら、直接手で皮膚に塗布する方法では軟膏剤が手指に触れるため、衛生的にも問題がある上に手指の皮膚を通して軟膏成分が浸透する危険性がある。また、軟膏剤を目分量ではかり取ることから、必要以上の量を塗布することによって副作用を呈したり、塗布量が必要量に満たないために所望の効果を発揮できない場合がある。また、薬さじなどで既定量をはかり取ってガーゼなど支持体上に展延塗布したものを皮膚上に貼付する場合も、薬さじを用いて軟膏剤を正確にはかり取るのに非常に手間と時間がかかる上、皮膚上に貼付したガーゼが密封されていない場合は、ガーゼ上に展延塗布した軟膏剤がガーゼの網目を通して衣服などに付着し汚染することもある。軟膏剤をガーゼ以外の密封性のプラスチックフィルム上に展延塗布した場合も、密封性が低ければ、フィルムの横から軟膏剤が漏れ出し衣服を汚染する可能性がある。また、軟膏剤を展延塗布した支持体の上から密封性の包装材料によって密封包装することも考えられるが、製造の煩雑さや経済性の点から有効な手法とはいえない。この点、例えば、衛生面、操作性、経済性に優れた軟膏貼付剤としては、特開平7−48249号公報に記載のものが例示される(特許文献1)。
近年開発された軟膏剤には、単位面積あたりの皮膚塗布量を厳密に既定しているものが多く、特に、免疫抑制剤FK506(タクロリムス)を配合したプロトピック(登録商標)軟膏剤やワクチンペプチドを配合した軟膏剤などは、単位面積あたりの皮膚塗布量が既定量以上になると副作用を呈する可能性なども考えられ、単位面積あたりの皮膚塗布量を厳密に管理する必要がある。
仮に、機械などを用いて軟膏剤の展延塗布量を一定にできた場合であっても、製剤を保存するためにはシールするためのライナー層と貼り合わせする必要があり、使用時にライナー層を剥がす際に何割かの軟膏剤がライナー層へ付着するので、結果として、皮膚塗布量にバラつきが生じる場合もある。
単位面積あたりの皮膚塗布量を厳密に管理する方法としては、軟膏剤という剤型をとるのではなく経皮吸収製剤として投与することも考えられるが、経皮吸収製剤の場合は薬物が粘着剤中で拡散し皮膚へ移行する必要があり、疎水性で且つ低分子量の薬物でなければ適用することは難しい。特に、高分子量薬物である免疫抑制剤FK506や、水溶性薬物で高分子量であるワクチンペプチドなどの場合、経皮吸収製剤に適用することは非常に難しく、これまでに商品化には至っていない。
特開平7−48249号公報
本発明の目的は、すでに既知または将来的に開発される軟膏剤を貼付操作の簡単な貼付剤形態にでき、しかも展延した軟膏剤を密封保存できる上、単位面積あたりの皮膚塗布量を厳密に管理できる操作性および機能性に優れた軟膏貼付剤を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意努力を重ねた結果、軟膏剤を保持する層として布帛層および軟膏剤主成分の粘着剤層への移行を防止する薬物移行防止層を含み、且つ支持体層および粘着剤層の下に配置することにより、皮膚貼付時に軟膏剤主成分が皮膚へ浸透することを可能としつつ、軟膏剤の単位面積あたりの皮膚塗布量を均一にできる軟膏貼付剤が得られることを見出した。
本発明者らは、これらの知見に基づいてさらに研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
[1] 下記(A)の積層体が1対用いられ、両積層体の軟膏剤含有層同士が、および、両積層体の粘着剤層の粘着面同士が、それぞれ互いに向かい合うように両積層体が互いに積層され、かつ、前記粘着面同士が互いに接触しないように、それらの間にライナー層を介在させた積層構造を有してなる、軟膏貼付剤:
(A)支持体層上に粘着剤層が形成され、該粘着剤層上には、該粘着剤層の粘着面が露出するよう該粘着面の一部の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられ、該軟膏剤含有層が軟膏剤を含浸させた布帛からなる層である、積層体;
[2] 積層体が、粘着剤層の粘着面の中央の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられたものであり、
ライナー層が、該積層体の該軟膏剤含有層の周囲全体にわたって露出した該粘着剤層の粘着面同士が互いに接触しないように、該軟膏剤含有層の全周囲を環状に取り巻く形態となっており、それにより、該軟膏剤含有層が、全周囲を該ライナー層によって取り囲まれ、密封された構造となっている、前記[1]記載の軟膏貼付剤;
[3] 布帛がポリエステル製不織布である、前記[1]または[2]に記載の軟膏貼付剤;
[4] ポリエステル製不織布の目付量が6〜30g/m2であることを特徴とする、前記[3]記載の軟膏貼付剤;
[5] 薬物移行防止層がポリエステル製フィルムである、前記[1]〜[4]のいずれか1つに記載の軟膏貼付剤;
[6] 下記(A)の積層体が用いられ、該積層体の軟膏剤含有層が二つに折り曲げられて自体が互いに重なり合うように、かつ、粘着剤層が二つに折り曲げられてその粘着面が互いに向かい合うように、該積層体が二つに折り曲げられ、かつ、前記折り曲げられて向かい合った粘着面が互いに接触しないように、それらの間にライナー層を介在させた積層構造を有してなる、軟膏貼付剤:
(A)支持体層上に粘着剤層が形成され、該粘着剤層上には、該粘着剤層の粘着面が露出するよう該粘着面の一部の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられ、該軟膏剤含有層が軟膏剤を含浸させた布帛からなる層である、積層体;
[7] 積層体が、粘着剤層の粘着面の中央の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられたものであり、
該積層体の該軟膏剤含有層の周囲全体にわたって環状に露出した該粘着剤層の粘着面が二つに折り曲げられて互いに接触しないように、ライナー層が、二つに折り曲げられた軟膏剤含有層の周囲をU字状に取り巻く形態となっており、それにより、該軟膏剤含有層が、全周囲を該ライナー層と、該積層体の折り曲げ部分とによって取り囲まれ、密封された構造となっている、前記[6]記載の軟膏貼付剤;
[8] 布帛がポリエステル製不織布である、前記[6]または[7]に記載の軟膏貼付剤;
[9] ポリエステル製不織布の目付量が6〜30g/m2であることを特徴とする、前記[8]記載の軟膏貼付剤;
[10] 薬物移行防止層がポリエステル製フィルムである、前記[6]〜[9]のいずれか1つに記載の軟膏貼付剤;
等を提供する。
本発明の軟膏貼付剤に公知または将来的に開発される軟膏剤を適用することによって、軟膏剤の保存安定性、貼付時の操作性に優れ、かつ皮膚塗布量を厳密に管理することができる製剤を提供することができる。特に、本発明の軟膏貼付剤は、疎水性薬物や低分子量の薬物のみならず、FK506やワクチンペプチド等の高分子量および/または水溶性の薬物にも適用が可能である点で有用である。
本発明は、下記(A)の積層体が1対用いられ、両積層体の軟膏剤含有層同士が、および、両積層体の粘着剤層の粘着面同士が、それぞれ互いに向かい合うように両積層体が互いに積層され、かつ、前記粘着面同士が互いに接触しないように、それらの間にライナー層を介在させた積層構造を有してなる、軟膏貼付剤(以下、「貼り合わせ軟膏貼付剤」と略記する場合もある):
(A)支持体層上に粘着剤層が形成され、該粘着剤層上には、該粘着剤層の粘着面が露出するよう該粘着面の一部の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられ、該軟膏剤含有層が軟膏剤を含浸させた布帛からなる層である、積層体(以下、「積層体(A)」と表記する場合もある)を提供する。
本発明の積層体(A)を構成する支持体層としては、特に限定されないが、合成樹脂フィルムが好ましい。合成樹脂フィルムは、貼付剤の分野で通常用いられる高分子材料から製造される。
該合成樹脂フィルムに用いられる高分子材料としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、好ましくはポリエステルやポリエチレンであるが、軟膏剤中の薬物および成分が支持体内部へ移行しにくい性質を有することから、ポリエステルが最も好ましい。
支持体層の厚みは特に限定されないが、例えば、合成樹脂フィルムである場合、通常1〜1000μm、好ましくは2〜100μmであるが、柔軟性および操作性の点から、5〜50μmであることがより好ましい。
本発明の積層体(A)を構成する粘着剤層には、皮膚面に接した際にかぶれを生じないようなアクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤(合成イソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム、スチレン/イソプレン/スチレンゴム、スチレン/ブタジエン/スチレンゴム)、シリコーン系粘着剤、ビニルエステル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤などの医療用の粘着剤を用いることができる。
これらのうちから粘着剤の安定性や粘着特性の調整のしやすさの点から、アクリル系、ゴム系、またはシリコーン系から選ばれる少なくとも一種の粘着剤を用いることが好ましく、これらの中でも特にアクリル酸アルキルエステルやメタクリル酸アルキルエステルを主成分とするアクリル系粘着剤や、ポリイソブチレンを主体とするゴム系粘着剤や、シリコーン系粘着剤を用いることが好ましい。
粘着剤層の厚みは、特に限定されないが、通常10〜1000μm、好ましくは20〜100μmであるが、柔軟性および操作性の点から、20〜50μmであることがより好ましい。
本発明の積層体(A)を構成する薬物移行防止層としては、特に限定されないが、合成樹脂フィルムが好ましい。合成樹脂フィルムは、貼付剤の分野で通常用いられる高分子材料から製造される。
該合成樹脂フィルムに用いられる高分子材料としては、例えば、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレート)、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリオレフィン等が挙げられ、好ましくはポリエステルやポリエチレンであるが、軟膏剤中の薬物および成分が薬物移行防止層の外側の粘着剤層へ浸透移行することを防止する目的から、ポリエステルが最も好ましい。
薬物移行防止層の厚みは、特に限定されないが、合成樹脂フィルムである場合、通常1〜1000μm、好ましくは2〜100μmであるが、柔軟性および操作性の点から、5〜50μmであることがより好ましい。
本発明の積層体(A)を構成する軟膏剤含有層は、軟膏剤を含浸させた布帛からなる層である。本明細書において、布帛とは不織布、織布、編布などをも包含する概念である。また、前記軟膏剤含有層は、薬物移行防止層を介在して、粘着層の粘着面が露出するように該粘着面の一部の領域に積層されるが、好ましくは、該軟膏剤含有層は、薬物移行防止層を介在して、該軟膏剤含有層の周囲で粘着面が露出するように、該粘着剤層の粘着面の中央に積層される。
前記軟膏剤含有層に含有される軟膏剤としては、現在公知である軟膏剤や今後開発されうる軟膏剤なら、どのような軟膏剤でも基本的に適用可能である。本発明において、軟膏剤とは、基材と有効成分とを均一に混和して得られる、容易に皮膚に塗布できる適当な程度の全質均等な半固形の外用剤をいう。基材としては、具体的には、疎水性基材(油脂性基材)や親水性基材(例えば、乳剤性基材、水溶性基材、懸濁性基材等)などが軟膏を構成する基材として挙げられる。
疎水性基材(油脂性基材)としては、白色ワセリン、流動パラフィン、パラフィン、スクワラン、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリイソオクタン酸グリセリン、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、イソステアリン酸、クロタミトン、中鎖脂肪酸トリグリセリト、サリチル酸エチレングリコール、プラスチベース、およびミツロウなどが挙げられる。
乳剤性基材としては、水中油型基剤、油中水型基剤が挙げられる。
水中油型基剤としては、界面活性剤の存在下又は非存在下で、ラノリン、プロピレングリコール、ステアリルアルコール、ワセリン、シリコン油、流動パラフィン、グリセリルモノステアレート、ポリエチレングリコール等の成分を水相中に乳化、分散せしめた基剤等が挙げられる。
油中水型基剤としては、ワセリン、高級脂肪族アルコール、流動パラフィン等の成分に、非イオン性界面活性剤の存在下で、水を加え、乳化、分散せしめた基剤等が挙げられる。
水溶性基剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール等からなる基剤が挙げられる。
懸濁性基剤としては、水にデンプン、グリセリン、高粘度カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマーなどの懸濁化剤を加えてゲル状にした水性基剤等が挙げられる。
また、軟膏剤を構成する有効成分としては、特に限定されるものではないが、ステロイド剤(デキサメタゾン、塩酸デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、塩酸ヒドロコルチゾン、吉草酸プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン等)、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等)、局所麻酔剤(リドカイン、ジブカイン、プロカイン、テトラカイン、ブピパカイン、メピパカイン、クロロプロカイン、プロパラカイン、メプリルカイン又はこれらの塩、安息香酸アルキルエステル(例えばアミノ安息香酸エチル、塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル)、オルソカイン、オキセサゼイン、オキシポリエントキシデカン、ロートエキス、ペルカミンパーゼ、テシットデシチン等)、抗炎症剤(グリチルレチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸モノアンモニウム、アラントイン、サリチル酸、サリチル酸グリコール等)、殺菌剤(塩化ベンザルコニウム、塩化デカリニウム、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノール、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、アンモニア水、スルファジアジン、乳酸、フェノール等)、鎮痒剤(チアントール等)、皮膚保護剤(コロジオン、ヒマシ油等)などが挙げられる。
さらに、本発明における軟膏剤として、近年、アトピー性皮膚炎の治療のために開発された免疫抑制剤FK506(タクロリムス)を含有するプロトピック(登録商標)軟膏なども適用可能であり、従来全身薬用に開発されてきた薬物を局所投与するニーズも増えてきており、新しい効能を有する軟膏剤の開発も盛んになってきている。
特に、がんワクチンの分野においては、アジュバント成分イミキモドを配合したクリーム剤(アルダラクリーム)を用いて、がんワクチンペプチドを経皮的に投与することによって、生体内に細胞性免疫を誘導することが可能となっており、このようながんワクチンペプチドを含む軟膏剤を皮膚に塗布することによって、がんの予防やがん患者の治療を実現するために開発が進められている。そのような抗がん剤としての効用を有する軟膏剤も本発明の軟膏剤として含まれうる。
本発明の貼り合わせ軟膏貼付剤は、従来には無い上記のような新しい効能を有する軟膏剤に対しても、単位面積あたりの皮膚塗布量を均一にできることから、必要量以上の塗布による副作用の危険性や、必要量未満の塗布による所望の効果発現に至らない危険性を、回避することができる。
前記軟膏剤は布帛に均一になるように含浸され、その布帛1cm2当たりの含浸量は、所望の効果を発揮できる範囲であれば特に制限されないが、一般的には、患者の体重、年齢、性別、治療対象となる疾患、その重篤度、貼付する箇所などの条件に基づいて決定されうる。例えば、軟膏剤は布帛1cm2当たり0.5mg〜10mgの範囲、好ましくは1mg〜8mgの範囲、より好ましくは1mg〜6mgの範囲で含浸されうる。
本発明の積層体(A)に用いられる軟膏剤含有層を構成する布帛としては、軟膏剤を保持できる不織布、織布、編布などの布帛であればどのようなものでも良いが、貼付剤の分野で通常用いられる材料から製造されうる。
このような材料としては、例えば、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレート)、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、好ましくはポリエステルおよびポリプロピレンであるが、特に、軟膏剤成分の布帛素材内部への浸透移行性を防止する目的から、ポリエステルが最も好ましい。また、布帛としてはポリエステル製の不織布が、機械的強度の点から好ましい。
該布帛の目付量としては、軟膏剤の効果を効率よく持続させることを鑑みて設定する必要があるが、単位面積あたりの軟膏剤の保持能などを考慮し、このような効果を発揮させるためには、例えば、不織布(特にポリエステル製の不織布)の場合、1〜100g/m、好ましくは6〜50g/mの不織布を使用することが好ましく、柔軟性や貼付時の皮膚面への密着単位面積あたりの軟膏剤の保持能や皮膚装着時の快適性なども考慮すれば、このような効果を発揮させるためには、6〜30g/mの不織布を使用することがさらに好ましく、8〜20g/mであることが最も好ましい。また、30g/mを超えるようであれば、軟膏貼付剤としての柔軟性に欠け、違和感を生じる場合がある。
本発明の貼り合わせ軟膏貼付剤は、前記積層体(A)が1対用いられ、両積層体の軟膏剤含有層同士が、および、両積層体の粘着剤層の粘着面同士が、それぞれ互いに向かい合うように両積層体が互いに積層され、かつ、前記粘着面同士が互い接触しないように、それらの間にライナー層を介在させた積層構造を有してなる。
本発明の貼り合わせ軟膏貼付剤を構成するライナー層としては、例えば、シリコーン製の剥離剤でプラスチックフィルム(例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等)の両面を剥離処理したもの等が挙げられるが、中でもポリエステルフィルムにシリコーン層を塗布したフィルムが好ましい。
ライナー層の厚みは、特に限定されないが通常10〜100μm、好ましくは12〜200μmであるが、柔軟性および操作性の点から、50〜100μmであることがより好ましい。
本発明の貼り合わせ貼付剤において、積層体(A)が、粘着剤層の粘着面の中央の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられたものである場合、ライナー層は、該積層体の該軟膏剤含有層の周囲全体にわたって露出した該粘着剤層の粘着面同士が互いに接触(粘着)しないようにするためには、該軟膏剤含有層の全周囲を環状に取り巻く形態となっており、それにより、該軟膏剤含有層が、全周囲を該ライナー層によって取り囲まれ、密封された構造となる。
即ち、本発明の貼り合わせ軟膏貼付剤においては、積層体(A)が、粘着剤層の粘着面の中央の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられたものであり、
ライナー層が、該積層体(A)の該軟膏剤含有層の周囲全体にわたって露出した該粘着剤層の粘着面同士が互いに接触しないように、該軟膏剤含有層の全周囲を環状に取り巻く形態となっており、それにより、該軟膏剤含有層が、全周囲を該ライナー層によって取り囲まれ、密封された構造となっているものが好ましい。
本発明の貼り合わせ軟膏貼付剤は、特に限定されないが、例えば次の方法により製造できる。
支持体上に粘着剤の溶媒(例、酢酸エチル)溶液を塗布、乾燥し、粘着剤層を作製し、該粘着剤層の粘着面の一部の領域(特に、中央の領域)に、別途作製した薬物移行防止層と布帛との積層体の薬物移行防止層面を貼り合わせて積層体(積層体(A)−1)を作製する。同様にして、対となる積層体(積層体(A)−2)を作製する。別途、剥離処理を両面に施し、後述の軟膏剤含有層となる布帛の周囲を取り巻く形態となるように一部を切り抜いたライナー層を作製する。積層体(A)−1、積層体(A)−2のうちいずれか一方の積層体の粘着剤層表面を、ライナー層の一方の表面と、きっちり重なり合うように貼りあわせ、布帛の表面を露出させる。軟膏剤を布帛の表面に塗布し軟膏剤含有層を作製したのち、積層体(A)−1、積層体(A)−2のうち残りの一方の積層体の粘着剤層表面と、ライナー層のもう一方の表面がきっちり重なり合うように貼り合わせる。得られた積層体に、軟膏剤が布帛の隙間に均一に分布するように外部から力を加えることで、本発明の貼り合わせ軟膏貼付剤を得ることができる。
また、本発明は、積層体が用いられ、該積層体(A)の軟膏剤含有層が二つに折り曲げられて自体が互いに重なり合うように、かつ、粘着剤層が二つに折り曲げられてその粘着面が互いに向かい合うように、該積層体が二つに折り曲げられ、かつ、前記折り曲げられて向かい合った粘着面が互いに接触しないように、それらの間にライナー層を介在させた積層構造を有してなる、軟膏貼付剤(以下、「二つ折軟膏貼付剤」と略記することもある)を提供する。
本発明の二つ折軟膏貼付剤を構成する積層体(A)、該積層体を構成する支持体層、粘着剤層、薬物移行防止層、軟膏剤含有層、該軟膏剤含有層に含有される軟膏剤、不織布、およびライナー層は、前記した本発明の貼り合わせ軟膏貼付剤に用いられるものと同様のものを用いることができる。
また、本発明の二つ折軟膏貼付剤において、積層体(A)が、粘着剤層の粘着面の中央の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられたものである場合、該積層体(A)の該軟膏剤含有層の周囲全体にわたって環状に露出した該粘着剤層の粘着面が二つに折り曲げられて互いに接触しないように、ライナー層が、二つに折り曲げられた軟膏剤含有層の周囲をU字状に取り巻く形態となっており、それにより、該軟膏剤含有層が、全周囲を該ライナー層と、該積層体の折り曲げ部分とによって取り囲まれ、密封された構造となっているものが好ましい。
本発明の二つ折軟膏貼付剤は、特に限定されないが、例えば次の方法により製造できる。
支持体上に粘着剤の溶媒(例、酢酸エチル)溶液を塗布、乾燥し、粘着剤層を作製し、該粘着剤層の粘着面の一部の領域(特に、中央の領域)に、別途作製した薬物移行防止層と布帛との積層体の薬物移行防止層面を貼り合わせて積層体(A)を作製する。別途、剥離処理を両面に施し、後述の二つに折り曲げられた軟膏剤含有層となる布帛の周囲を取り巻く形態となるように一部を切り抜いたライナー層を作製する。積層体(A)の粘着剤層表面の半分を、ライナー層の一方の表面と、きっちり重なり合うように貼りあわせ、布帛の表面を露出させる。軟膏剤を布帛の表面に塗布し軟膏剤含有層を作製したのち、残り半分の積層体の粘着剤層表面とライナー層のもう一方の表面がきっちり重なり合うように中央から二つ折りにして貼り合わせる。得られた積層体に、軟膏剤が布帛の隙間に均一に分布するように外部から力を加えることで、本発明の二つ折軟膏貼付剤を得ることができる。
本発明の軟膏貼付剤を使用する方法としては、具体的には、粘着剤層の端縁部を密閉しているライナー層を剥離開封し、軟膏剤を含む布帛が露出するように展開する。
該軟膏貼付剤が、貼り合わせ軟膏貼付剤である場合には、ライナー層を全て剥離、開封することで、それぞれの片面に軟膏剤を含む布帛を有する二枚の貼付剤が得られる。得られた二枚の貼付剤は、それぞれ軟膏剤が適用されるべき皮膚表面に貼り付けることで用いられる。また、該軟膏貼付剤が、二つ折軟膏貼付剤である場合には、展開することで、片面に軟膏剤を含む布帛を有する一枚の貼付剤が得られ、適用するべき皮膚表面に貼付して用いることができる。特に、本発明の貼付剤は、布帛に含有される軟膏剤が、均一であるので、投与量が厳密に管理される軟膏にも使用できる点で有用である。
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
軟膏貼付剤を構成するポリエチレンテレフタレート製不織布(目付量8g/m)とポリエチレンテレフタレート製フィルム(厚み6μm)との積層体(5cm×5cm)のポリエチレンテレフタレート製不織布層面にクリーム剤(尿素10%クリーム、エフティ資生堂)約40mgを量りとり、もう一枚のポリエチレンテレフタレート製不織布(目付量8g/m)とポリエチレンテレフタレート製フィルム(厚み6μm)との積層体(5cm×5cm)のポリエチレンテレフタレート製不織布層面同士の間に挟み合わせ、十分に馴染ませた。得られた積層体を実施例1の積層体とした。
(実施例2)
軟膏貼付剤を構成するポリエチレンテレフタレート製不織布(目付量12g/m)とポリエチレンテレフタレート製フィルム(厚み2μm)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を作製した。
(実施例3)
軟膏貼付剤を構成するポリエチレンテレフタレート製不織布(目付量20g/m)とポリエチレンテレフタレート製フィルム(厚み6μm)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を作製した。
(比較例1)
実施例1のポリエチレンテレフタレート製不織布(目付量8g/m)とポリエチレンテレフタレート製フィルム(厚み6μm)との積層体(5cm×5cm)の代わりに、ポリエチレンテレフタレート製フィルム(厚み25μm、5cm×5cm)を使用して、その他は実施例1と同様の操作に従って積層体を作製し、比較例1とした。
その後、各実施例および比較例1に記載のクリーム剤を挟んだ積層体を再び剥離し、それぞれの重量を測定し、クリーム剤の分布の偏りを比較した。
その結果、実施例1、実施例2および実施例3に記載の積層体の場合は、2枚それぞれのポリエチレンテレフタレート製不織布とポリエチレンテレフタレート製フィルムとの積層体に含まれた軟膏剤の重量が均一(重量比率の差:実施例1 0.6%、0.4%、0.0%、実施例2 0.6%、0.8%、0.2%、実施例3 0.8%、0.0%、0.2%)であった(表1)が、比較例1の場合は、2枚それぞれのポリエチレンテレフタレート製フィルム上に含まれた軟膏剤の重量は不均一(重量比率の差:7.8%、4.5%、3.1%)であった(表2)。
(実施例4)
(貼り合わせ軟膏貼付剤)
2−エチルヘキシルアクリレート/アクリル酸/N−ビニルピロリドン=75/3/22(重量比)を共重合してなるアクリル系粘着剤の酢酸エチル溶液を、剥離処理を施していない支持体層としてのポリエステルフィルム上に乾燥後の厚みが40μmとなるように塗布、乾燥し粘着剤層を作製した。縦6cm×横6cmに切り出した後、粘着剤層の膏体表面の中央部分に、薬物移行防止層としての6μmポリエステルフィルムと目付量が8g/mのポリエステル製不織布からなる積層体(縦2cm×横2cm)のポリエステルフィルム面を貼り合わせることで、同様の積層体を2枚作製した。積層体2枚のうち1枚の粘着剤層表面を、剥離処理を両面に施し、中央部を四角(縦2cm×横2cm)に切り抜いたライナー層としてのポリエステルフィルム(縦6cm×横6cm)の一方の表面と、きっちり重なり合うように貼り合わせ、ポリエステル製不織布の表面を露出させた。尿素10%クリーム(エフティ資生堂)約40mgを量りとり、露出したポリエステル製不織布の表面に塗布したのち、反対側から、もう一枚の積層体の粘着剤層表面と、ライナー層のもう一方の表面がきっちりと重なり合うように貼り合わせた。尿素10%クリームがポリエステル製不織布の隙間に均一に分布するように外部から力を加えることで、目的の貼り合わせ軟膏貼付剤を得た(図1〜3)。
(実施例5)
薬物移行防止層としてのポリエステルフィルムの厚みが2μm、ポリエステル不織布の目付量が12g/m、クリーム重量が約30mgである以外は実施例4と同様の方法で貼り合わせ軟膏貼付剤を作製した。
(実施例6)
(二つ折軟膏貼付剤)
2−エチルヘキシルアクリレート/アクリル酸=95/5(重量比)を共重合してなるアクリル系粘着剤の酢酸エチル溶液を、剥離処理を施していない支持体層としてのポリエステルフィルム上に乾燥後の厚みが40μmとなるように塗布、乾燥し粘着剤層を作製した。縦6cm×横12cmに切り出した後、粘着剤層の膏体表面の中央部分に、薬物移行防止層としての6μmポリエステルフィルムと目付量が8g/mのポリエステル製不織布からなる積層体(縦2cm×横4cm)のポリエステルフィルム面を貼り合わせ積層体を得た。積層体の粘着剤層表面の半分を、剥離処理を両面に施し、一辺の中央部を四角(縦2cm×横2cm)に切り抜いたライナー層としてのポリエステルフィルム(縦6cm×横6cm)の一方の表面と、きっちり重なり合うように貼り合わせた。尿素10%クリーム(エフティ資生堂)約40mgを量りとり、露出したポリエステル製不織布の表面に塗布したのち、残り半分の積層体の粘着剤層表面とライナー層のもう一方の表面がきっちりと重なり合うように貼り合わせた。尿素10%クリームがポリエステル製不織布の隙間に均一に分布するように外部から力を加えることで、目的の二つ折軟膏貼付剤を得た(図4〜8)。
本発明の軟膏貼付剤に軟膏剤を適用することによって、軟膏剤の保存安定性、貼付時の操作性に優れ、かつ皮膚塗布量を厳密に管理が可能な軟膏貼付剤を製剤できる。
未開封時の貼り合わせ軟膏貼付剤を構成する積層された各層に対して、垂直に切断した場合の横断面を示す。 未開封時の貼り合わせ軟膏貼付剤を構成する積層された各層に対して、平行に切断した場合の横断面であり、図1の横断面図における破線の位置での断面図である。 未開封時の貼り合わせ軟膏貼付剤を構成する積層された各層に対して、平行に切断した場合のライナー層のみを示す。 未開封時の二つ折軟膏貼付剤を構成する積層された各層に対して、垂直に切断した場合の横断面を示す。 未開封時の二つ折軟膏貼付剤を構成する積層された各層に対して、平行に切断した場合の横断面であり、図4の横断面図における破線の位置での断面図である。 未開封時の二つ折軟膏貼付剤を構成する積層された各層に対して、平行に切断した場合のライナー層のみを示す。 開封時の二つ折軟膏貼付剤を構成する積層された各層に対して、垂直に切断した場合の横断面を示す。 開封時の二つ折軟膏貼付剤を構成する積層された各層に対して、貼付面から見た図を示す。

Claims (10)

  1. 下記(A)の積層体が1対用いられ、両積層体の軟膏剤含有層同士が、および、両積層体の粘着剤層の粘着面同士が、それぞれ互いに向かい合うように両積層体が互いに積層され、かつ、前記粘着面同士が互いに接触しないように、それらの間にライナー層を介在させた積層構造を有してなる、軟膏貼付剤:
    (A)支持体層上に粘着剤層が形成され、該粘着剤層上には、該粘着剤層の粘着面が露出するよう該粘着面の一部の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられ、該軟膏剤含有層が軟膏剤を含浸させた布帛からなる層である、積層体。
  2. 積層体が、粘着剤層の粘着面の中央の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられたものであり、
    ライナー層が、該積層体の該軟膏剤含有層の周囲全体にわたって露出した該粘着剤層の粘着面同士が互いに接触しないように、該軟膏剤含有層の全周囲を環状に取り巻く形態となっており、それにより、該軟膏剤含有層が、全周囲を該ライナー層によって取り囲まれ、密封された構造となっている、請求項1記載の軟膏貼付剤。
  3. 布帛がポリエステル製不織布である、請求項1または2に記載の軟膏貼付剤。
  4. ポリエステル製不織布の目付量が6〜30g/m2であることを特徴とする、請求項3記載の軟膏貼付剤。
  5. 薬物移行防止層がポリエステル製フィルムである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の軟膏貼付剤。
  6. 下記(A)の積層体が用いられ、該積層体の軟膏剤含有層が二つに折り曲げられて自体が互いに重なり合うように、かつ、粘着剤層が二つに折り曲げられてその粘着面が互いに向かい合うように、該積層体が二つに折り曲げられ、かつ、前記折り曲げられて向かい合った粘着面が互いに接触しないように、それらの間にライナー層を介在させた積層構造を有してなる、軟膏貼付剤:
    (A)支持体層上に粘着剤層が形成され、該粘着剤層上には、該粘着剤層の粘着面が露出するよう該粘着面の一部の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられ、該軟膏剤含有層が軟膏剤を含浸させた布帛からなる層である、積層体。
  7. 積層体が、粘着剤層の粘着面の中央の領域に、薬物移行防止層を介して軟膏剤含有層が設けられたものであり、
    該積層体の該軟膏剤含有層の周囲全体にわたって環状に露出した該粘着剤層の粘着面が二つに折り曲げられて互いに接触しないように、ライナー層が、二つに折り曲げられた軟膏剤含有層の周囲をU字状に取り巻く形態となっており、それにより、該軟膏剤含有層が、全周囲を該ライナー層と、該積層体の折り曲げ部分とによって取り囲まれ、密封された構造となっている、請求項6記載の軟膏貼付剤。
  8. 布帛がポリエステル製不織布である、請求項6または7に記載の軟膏貼付剤。
  9. ポリエステル製不織布の目付量が6〜30g/m2であることを特徴とする、請求項8記載の軟膏貼付剤。
  10. 薬物移行防止層がポリエステル製フィルムである、請求項6〜9のいずれか1項に記載の軟膏貼付剤。
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