JP2010155513A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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浩司 宮▲崎▼
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Abstract

【課題】内燃機関の冷却水の温度が低いために内燃機関の間欠運転が禁止されている状態でバッテリの温度が低いために昇温制御を行なったことによりバッテリの温度の上昇に伴ってこれらを解除したときに生じ得るトルク変化に基づく違和感を抑制する。
【解決手段】バッテリ温度Tbが閾値T1未満のときには定格パワーおよび定格トルクのk%をエンジンの制限パワーおよび二つのモータの制限トルクとして用いて、エンジンの間欠運転を禁止した状態でバッテリの入出力制限の範囲内で昇温制御を伴って要求トルクが駆動軸に出力し、バッテリ温度Tbが上昇して閾値T1以上で閾値T2未満となったときには定格パワーおよび定格トルクのk%から100%に向けて徐々に大きくなるパワーおよびトルクをエンジンの制限パワーおよび二つのモータ41,42の制限トルクとして用いて、バッテリの入出力制限の範囲内で要求トルクが駆動軸に出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンと、エンジンの出力軸と駆動軸とに接続された遊星歯車機構と、遊星歯車機構に接続された第1モータと、駆動軸に動力を入出力可能な第2モータと、二つのモータと電力をやり取りするバッテリとを備える車両において、エンジン水温が閾値未満でエンジンの間欠運転が禁止されているときに、電池温度Tbが所定温度Tα未満のときには、バッテリの残容量が低残容量と高残容量とが交互に繰り返されて強制的に充放電される(昇温制御)と共にバッテリの入出力制限の範囲内で要求トルクにより走行するよう制御し、電池温度Tbが所定温度Tα以上で所定温度Tβ未満のときには、バッテリの残容量が通常時よりも低い所定の低残容量に近づくよう充放電される(低SOC制御)と共にバッテリの入出力制限の範囲内で要求トルクにより走行するよう制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−265681号公報
上述のハイブリッド自動車のように、エンジン水温が低くバッテリ温度が低いときには、運転者がアクセルペダルを大きく踏み込んで大きなパワーがエンジンに要求されると共に大きなトルクが二つのモータに要求されても、バッテリの入出力制限も大きく制限が課されているために、エンジンから出力するパワーや二つのモータから出力するトルクが制限される。このため、エンジン水温が低くバッテリ温度が低いときには予めエンジンから出力するパワーや二つのモータから出力するトルクに制限を課すことも考えられるが、昇温制御によってバッテリ温度が高くなったときにトルク制限が解除されると、トルクショックを生じるなど運転者や乗員に違和感を与えてしまう。
本発明のハイブリッド自動車は、内燃機関の冷却水の温度が低いために内燃機関の間欠運転が禁止されている状態でバッテリの温度が低いために昇温制御を行なったことによりバッテリの温度の上昇に伴ってこれらを解除したときに生じ得るトルク変化に基づく違和感を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、少なくとも上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と駆動輪に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能なバッテリと、前記内燃機関の冷却水の温度が所定温度未満であることに伴って前記内燃機関の間欠運転が禁止されている低温時間欠禁止状態で前記バッテリの温度が第1の所定温度未満のときには前記バッテリの状態に基づいて設定される該バッテリを充放電してもよい最大電力である入出力制限の範囲内で前記バッテリの充電と放電とを繰り返して前記バッテリの温度を昇温する昇温制御を伴いながら走行に要求される要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記バッテリの温度が前記第1の所定温度以上のときには前記入出力制限の範囲内で前記昇温制御を伴うことなく前記要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
前記制御手段は、前記低温時間欠禁止状態で前記バッテリの温度が前記第1の所定温度未満のときには前記入出力制限の範囲内かつ前記発電機から出力するトルクと前記電動機から出力するトルクと前記内燃機関から出力するパワーの各々に対して第1の制限の範囲内で前記昇温制御を伴いながら前記要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記低温時間欠禁止状態で前記バッテリの温度が前記第1の所定温度以上で該第1の所定温度より高い第2の所定温度未満のときには前記入出力制限の範囲内かつ前記発電機から出力するトルクと前記電動機から出力するトルクと前記内燃機関から出力するパワーの各々に対して前記バッテリの温度が前記第1の所定温度から前記第2の所定温度に変化するに従って制限が緩くなって前記第2の所定温度に至ったときに制限が解除される前記第1の制限より緩い第2の制限の範囲内で前記昇温制御を伴うことなく前記要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、内燃機関の冷却水の温度が所定温度未満であることに伴って内燃機関の間欠運転が禁止されている低温時間欠禁止状態でバッテリの温度が第1の所定温度未満のときにはバッテリの状態に基づいて設定されるバッテリを充放電してもよい最大電力である入出力制限の範囲内かつ発電機から出力するトルクと電動機から出力するトルクと内燃機関から出力するパワーの各々に対して第1の制限の範囲内でバッテリの充電と放電とを繰り返してバッテリの温度を昇温する昇温制御を伴いながら走行に要求される要求トルクが駆動軸に出力されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御し、低温時間欠禁止状態でバッテリの温度が第1の所定温度以上で該第1の所定温度より高い第2の所定温度未満のときにはバッテリの入出力制限の範囲内かつ発電機から出力するトルクと電動機から出力するトルクと内燃機関から出力するパワーの各々に対してバッテリの温度が第1の所定温度から第2の所定温度に変化するに従って制限が緩くなって第2の所定温度に至ったときに制限が解除される第1の制限より緩い第2の制限の範囲内で昇温制御を伴うことなく要求トルクが駆動軸に出力されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。バッテリの温度が第2の所定温度以上のときにはバッテリの入出力制限の範囲内で昇温制御を伴うことなく要求トルクが駆動軸に出力されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。即ち、低温時間欠禁止状態でバッテリの温度が第1の所定温度未満となっているときにはバッテリの入出力制限の範囲内かつ発電機と電動機のトルクおよび内燃機関のパワーに対しては第1の制限の範囲内で昇温制御を伴いながら要求トルクを出力するよう制御し、バッテリの温度が上昇して第1の所定温度以上となり第2の所定温度未満のときにはバッテリの入出力制限の範囲内かつ発電機と電動機のトルクおよび内燃機関のパワーに対してはバッテリの温度上昇に伴って制限が緩くなり第2の所定温度に至ったときに制限が解除される第2の制限の範囲内で昇温制御を伴うことなく要求トルクを出力するよう制御する。そして、バッテリの温度が第2の所定温度以上に至った以降は、発電機と電動機のトルクおよび内燃機関のパワーに対する制限は伴わずにバッテリの入出力制限の範囲内で要求トルクを出力するよう制御する。このように、バッテリの温度に応じて発電機と電動機のトルクおよび内燃機関のパワーに制限を課し、この発電機と電動機のトルクおよび内燃機関のパワーに対する制限をバッテリの温度上昇に伴って制限を緩くして解除するから、昇温制御の解除や発電機と電動機のトルクおよび内燃機関のパワーに対する制限の解除の際に生じ得るトルク変化に基づいて運転者や乗員に与え得る違和感を抑制することできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン32と、エンジン32の冷却水の温度を検出する温度センサ33からの冷却水温度Twなどの種々の検出値や制御値を入力してエンジン32を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット36と、エンジン32のクランクシャフト34にキャリアが接続されると共に駆動輪26a,26bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸22にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ38と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ38のサンギヤに接続されたモータ41と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸22に接続されたモータ42と、モータ41,42を駆動するためのインバータ43,44と、インバータ43,44の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータ41,42を駆動制御するモータ用電子制御ユニット46と、インバータ43,44を介してモータ41,42と電力をやりとりするバッテリ48と、バッテリ48の温度を検出する温度センサ49からのバッテリ温度Tbやシフトレバーのポジションを検出するシフトポジションセンサ52からのシフトポジション,アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ56からのブレーキポジション,車速センサ58からの車速を入力すると共にエンジン用電子制御ユニット36やモータ用電子制御ユニット46と通信して車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット50と、を備える。
実施例のハイブリッド自動車20は、基本的には、ハイブリッド用電子制御ユニット50によって実行される以下に説明する駆動制御によって走行する。ハイブリッド用電子制御ユニット50では、まず、アクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度と車速センサ58からの車速とに応じて走行のために駆動軸22に要求される要求トルクを設定し、要求トルクに駆動軸22の回転数(例えば、モータ42の回転数や車速に換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーを計算すると共に計算した走行用パワーからバッテリ48の充電容量の割合(SOC)に応じて得られるバッテリ48を充放電するための補正パワー(バッテリ48から放電するときが正の値)を減じてエンジン32から出力すべきパワーとしてのエンジン指令パワーを設定する。そして、エンジン指令パワーをエンジン32を始動するための始動用閾値やエンジン32の運転を停止するための停止用閾値と比較し、エンジン32の運転を停止しているときにエンジン指令パワーが始動用閾値を超えたときにはエンジン32を始動し、エンジン32を運転しているときにエンジン指令パワーが停止用閾値を下回ったときにはエンジン32の運転を停止する。エンジン32の運転を継続しているときやエンジン32を始動した後は、エンジン指令パワーを効率よくエンジン32から出力することができるエンジン32の回転数とトルクとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン32の目標回転数と目標トルクとを設定し、バッテリ48を充放電することができる最大電力としての入出力制限の範囲内で、エンジン32の回転数が目標回転数となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータ41から出力すべきトルクとしてのトルク指令を設定すると共に、要求トルクからモータ41をトルク指令で駆動したときにプラネタリギヤ38を介して駆動軸22に作用するトルクを減じて得られるトルクをモータ42のトルク指令として設定する。そして、設定したエンジン32の目標回転数と目標トルクとについてはエンジン用電子制御ユニット36に送信し、モータ41,42のトルク指令についてはモータ用電子制御ユニット46に送信する。目標回転数と目標トルクとを受信したエンジン用電子制御ユニット36は、目標回転数と目標トルクとによってエンジン32が運転されるようエンジン32の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを実行し、モータ41,42のトルク指令を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。一方、エンジン32の運転停止を継続しているときやエンジン32の運転を停止した後は、モータ41のトルク指令に値0を設定すると共にバッテリ48の入出力制限の範囲内で要求トルクをモータ42のトルク指令に設定し、設定したモータ41,42のトルク指令をモータ用電子制御ユニット46に送信する。モータ41,42のトルク指令を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。実施例のハイブリッド自動車20は、こうした制御により、エンジン32の間欠運転を伴ってバッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリを充放電しながらアクセル開度に応じた要求トルクを駆動軸22に出力して走行する。
また、実施例のハイブリッド自動車20は、温度センサ49により検出されたバッテリ温度Tbがマイナス10℃やマイナス20℃などの温度に設定された閾値T1より低いときには、バッテリ48の入出力制限が厳しくなり、エンジン32の間欠運転を行なうと、バッテリ48からエンジン32を始動するのに必要な電力を放電できなくなることが生じるため、エンジン指令パワーが停止用閾値未満に至ってもエンジン32の運転を継続するために、エンジン32の間欠運転を禁止する。そして、バッテリ48の温度を上昇させるために、バッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリ48の充電と放電とを繰り返す昇温制御を伴って要求トルクを駆動軸22に出力して走行する。
実施例のハイブリッド自動車20では、温度センサ49により検出されたバッテリ温度Tbが閾値T1より低いときには、上述したように、エンジン32の間欠運転を禁止すると共にバッテリ48の入出力制限の範囲内で昇温制御を伴う駆動制御を行なうが、このとき、バッテリ48の入出力制限が厳しいため、予めエンジン32から出力するパワーに対して制限を課すと共にモータ41,42から出力するトルクに制限を課している。このときのバッテリ温度Tbとエンジン32の制限パワーとの関係およびバッテリ温度Tbとモータ41,42の制限トルクとの関係の一例を図2に示す。図2の縦軸は、エンジン32の定格パワーに対する制限パワーの割合(%)およびモータ41,42の定格トルクに対する制限トルクの割合(%)である。したがって、エンジン32の制限パワーとしては、バッテリ温度Tbが閾値T1未満のときには定格パワーのk%であり、バッテリ温度Tbが上昇して閾値T1以上で閾値T2未満のときには定格パワーのk%から100%に向けて徐々に大きくなり、バッテリ温度Tbが閾値T2以上に至ると制限が解除されて制限パワーとして定格パワーの100%が設定される。モータ41,42の制限トルクとしては、バッテリ温度Tbが閾値T1未満のときには定格トルクのk%であり、バッテリ温度Tbが上昇して閾値T1以上で閾値T2未満のときには定格トルクのk%から100%に向けて徐々に大きくなり、バッテリ温度Tbが閾値T2以上に至ると制限が解除されて制限トルクとして定格トルクの100%が設定される。
エンジン32の制限パワーやモータ41,42の制限トルクは、上述した駆動制御では以下のように用いられる。エンジン32の制限パワーは、エンジン指令パワーを設定するときに、走行用パワーから補正パワーを減じたものを制限パワーによって制限して、即ち両者のうち小さい方をエンジン指令パワーとして設定するように用いられる。また、モータ41の制限トルクは、モータ41のトルク指令を設定するときに、回転数フィードバック制御によりモータ41から出力すべきトルクを制限トルクにより制限して、即ち、両者のうち絶対値の小さい方をモータ41のトルク指令として設定するように用いられる。さらに、モータ42の制限トルクは、モータ42のトルク指令を設定するときに、要求トルクからモータ41をトルク指令で駆動したときにプラネタリギヤ38を介して駆動軸22に作用するトルクを減じて得られるトルクを制限トルクで制限して、即ち両者のうち小さい方をモータ42のトルク指令として設定するように用いられる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図2に示すように、バッテリ温度Tbが閾値T1から閾値T2に至るまでは徐々に制限パワーや制限トルクが大きくなるようにしている。これには、バッテリ温度Tbが閾値T1以上に至ったときに制限パワーや制限トルクを解除すると、急に大きなパワーがエンジン指令パワーに設定されたり絶対値の大きなトルクがモータ41やモータ42のトルク指令に設定されたりすることによって、トルクショックなどが生じるため、これを抑制するためである。
以上の結果、バッテリ温度Tbが閾値T1未満のときからバッテリ温度Tbが閾値T2以上に至るまでの駆動制御は以下のようになる。バッテリ温度Tbが閾値T1未満のときには定格パワーのk%をエンジン32の制限パワーとして用いると共に定格トルクのk%をモータ41,42の制限トルクとして用いて、エンジン32の間欠運転を禁止した状態でバッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリ48の充放電による昇温制御を伴って要求トルクが駆動軸22に出力されるよう駆動制御を行なう。バッテリ温度Tbが上昇して閾値T1以上で閾値T2未満となると、定格パワーのk%から100%に向けて徐々に大きくなるパワーをエンジン32の制限パワーとして用いると共に定格トルクのk%から100%に向けて徐々に大きくなるトルクをモータ41,42の制限トルクとして用いて、バッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリ48の充放電を伴って要求トルクが駆動軸22に出力されるよう駆動制御を行なう。そして、バッテリ温度Tbが上昇して閾値T2以上に至ると、制限が解除され、エンジン32の制限パワーおよびモータ41,42の制限トルクに定格トルクの100%が設定され、これを用いて、バッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリ48の充放電を伴って要求トルクが駆動軸22に出力されるよう駆動制御を行なう。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ温度Tbが閾値T1未満のときには定格パワーのk%をエンジン32の制限パワーとして用いると共に定格トルクのk%をモータ41,42の制限トルクとして用いて、エンジン32の間欠運転を禁止した状態でバッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリ48の充放電による昇温制御を伴って要求トルクが駆動軸22に出力されるよう駆動制御を行なうから、大きすぎるエンジン指令パワーが設定されたり、絶対値の大きすぎるモータ41,42のトルク指令が設定されたりするのを回避することができる。また、バッテリ温度Tbが上昇して閾値T1以上で閾値T2未満のときには定格パワーのk%から100%に向けて徐々に大きくなるパワーをエンジン32の制限パワーとして用いると共に定格トルクのk%から100%に向けて徐々に大きくなるトルクをモータ41,42の制限トルクとして用いて、バッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリ48の充放電を伴って要求トルクが駆動軸22に出力されるよう駆動制御を行なうから、バッテリ48の充放電による昇温制御の解除やエンジン32のパワーの制限やモータ41,42のトルクの制限の解除の際に生じ得るトルク変化に基づいて運転者や乗員に与え得る違和感を抑制することできる。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン32が「内燃機関」に相当し、モータ41が「発電機」に相当し、モータ42が「電動機」に相当し、プラネタリギヤ38が「遊星歯車機構」に相当し、バッテリ48が「バッテリ」に相当し、バッテリ温度Tbが閾値T1未満のときには定格パワーのk%をエンジン32の制限パワーとして用いると共に定格トルクのk%をモータ41,42の制限トルクとして用いて、エンジン32の間欠運転を禁止した状態でバッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリ48の充放電による昇温制御を伴って要求トルクが駆動軸22に出力されるようエンジン32の目標回転数及び目標トルク,モータ41,42のトルク指令を設定してエンジン用電子制御ユニット36やモータ用電子制御ユニット46に送信する処理と、バッテリ温度Tbが上昇して閾値T1以上で閾値T2未満となると、定格パワーのk%から100%に向けて徐々に大きくなるパワーをエンジン32の制限パワーとして用いると共に定格トルクのk%から100%に向けて徐々に大きくなるトルクをモータ41,42の制限トルクとして用いて、バッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリ48の充放電を伴って要求トルクが駆動軸22に出力されるようエンジン32の目標回転数及び目標トルク,モータ41,42のトルク指令を設定してエンジン用電子制御ユニット36やモータ用電子制御ユニット46に送信する処理と、バッテリ温度Tbが上昇して閾値T2以上に至ると、制限が解除され、エンジン32の制限パワーおよびモータ41,42の制限トルクに定格パワーおよび定格トルクの100%が設定され、これを用いて、バッテリ48の入出力制限の範囲内でバッテリ48の充放電を伴って要求トルクが駆動軸22に出力されるようエンジン32の目標回転数及び目標トルク,モータ41,42のトルク指令を設定してエンジン用電子制御ユニット36やモータ用電子制御ユニット46に送信する処理とを実行するハイブリッド用電子制御ユニット50と目標回転数と目標トルクとによりエンジン32を制御するエンジン用電子制御ユニット36とトルク指令によりモータ41,42を制御するモータ用電子制御ユニット46とが「制御手段」に相当する。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 バッテリ温度Tbとエンジン32の制限パワーとの関係およびバッテリ温度Tbとモータ41,42の制限トルクとの関係の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 駆動軸、24 デファレンシャルギヤ、26a,26b 駆動輪、32 エンジン、33 温度センサ、34 クランクシャフト、36 エンジン用電子制御ユニット、38 プラネタリギヤ、41,42 モータ、43,44 インバータ、46 モータ用電子制御ユニット、48 バッテリ、49 温度センサ、50 ハイブリッド用電子制御ユニット、52 シフトポジションセンサ、54 アクセルペダルポジションセンサ、56 ブレーキペダルポジションセンサ、58 車速センサ。

Claims (1)

  1. 内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と駆動輪に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能なバッテリと、前記内燃機関の冷却水の温度が所定温度未満であることに伴って前記内燃機関の間欠運転が禁止されている低温時間欠禁止状態で前記バッテリの温度が第1の所定温度未満のときには前記バッテリの状態に基づいて設定される該バッテリを充放電してもよい最大電力である入出力制限の範囲内で前記バッテリの充電と放電とを繰り返して前記バッテリの温度を昇温する昇温制御を伴いながら走行に要求される要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記バッテリの温度が前記第1の所定温度以上のときには前記入出力制限の範囲内で前記昇温制御を伴うことなく前記要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
    前記制御手段は、前記低温時間欠禁止状態で前記バッテリの温度が前記第1の所定温度未満のときには前記入出力制限の範囲内かつ前記発電機から出力するトルクと前記電動機から出力するトルクと前記内燃機関から出力するパワーの各々に対して第1の制限の範囲内で前記昇温制御を伴いながら前記要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記低温時間欠禁止状態で前記バッテリの温度が前記第1の所定温度以上で該第1の所定温度より高い第2の所定温度未満のときには前記入出力制限の範囲内かつ前記発電機から出力するトルクと前記電動機から出力するトルクと前記内燃機関から出力するパワーの各々に対して前記バッテリの温度が前記第1の所定温度から前記第2の所定温度に変化するに従って制限が緩くなって前記第2の所定温度に至ったときに制限が解除される前記第1の制限より緩い第2の制限の範囲内で前記昇温制御を伴うことなく前記要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する手段である、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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JP (1) JP2010155513A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013119383A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Hyundai Motor Co Ltd ハイブリッド自動車のトルク制御方法及びそのシステム
JP2015120485A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 株式会社デンソー ハイブリッド車制御装置

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