JP2010260477A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Masaya Yamamoto
雅哉 山本
Shinichi Shimagami
真一 島上
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Abstract

【課題】モータの磁石の減磁を抑制するためにモータから出力するトルクが制限されてエンジンの始動に時間を要したりエンジンの始動時に振動が生じたりするのを抑制し、エンジンの間欠運転をより適切に行なう。
【解決手段】高電圧系の電圧が制限電圧VHmaxのときにモータの減磁を抑制するためにモータに入出力してもよい最大許容トルクであるトルク制限がエンジンを始動するためのクランキングトルクに等しくなるときの回転数を換算して得られる車速であって制限電圧VHmaxが高いほど大きくなり且つモータ温度Tempが高いほど小さくなる傾向に設定された状態依存間欠禁止車速Vprcと予め定められた基本間欠禁止車速Vprbとのうち小さい方を間欠禁止車速Vprとして設定し、車速Vが間欠禁止車速Vpr以上のときにはエンジンの間欠運転を禁止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンと、エンジンの出力軸に接続された3軸式の動力分配統合機構と、動力分配統合機構に接続された第1モータと、動力分配統合機構に接続された駆動軸に減速ギヤを介して接続された第2モータと、第1モータおよび第2モータを駆動するインバータと、バッテリからの電力をその電圧を変換してインバータに供給可能な昇圧回路と、を備え、エンジン始動時に第1モータから出力するトルクの最大値とインバータが接続された高電圧系に許容される最大電圧としての電圧制限が課されたときの第1モータの定格最大トルクとが一致するモータ回転数を車速に換算して間欠禁止車速を設定し、車速が間欠禁止車速未満のときにはエンジンの間欠運転を許可し、車速が間欠禁止車速以上のときにはエンジンの間欠運転を禁止するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、第1モータから始動用のトルクを十分に出力できなくなる間欠禁止車速以上のときには間欠運転を禁止するから電圧制限が課されてもエンジンを通常に始動することができ、エンジンの始動に時間を要したり振動が生じたりするのを抑制している。
特開2008−284908号公報
こうしたハイブリッド自動車では、第1モータの温度が高くなったときなどに第1モータの磁石が減磁するのを抑制するためモータから出力するトルクを制限するものがある。この場合、エンジンを始動するときに第1モータから出力する始動用のトルクが制限されるとエンジンの始動に時間を要したりエンジンの始動時に振動が生じたりするなどエンジンを通常に始動することができなくなることがあり、エンジンの間欠運転を適切に行なうことができないことがある。
本発明のハイブリッド自動車は、モータの磁石の減磁を抑制するためにモータから出力するトルクが制限されてエンジンの始動に時間を要したりエンジンの始動時に振動が生じたりするのを抑制し、エンジンの間欠運転をより適切に行なうことを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
エンジンと、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に3つの回転要素が共線図上で前記駆動軸,前記出力軸,前記回転軸の順に接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機と前記電動機とを駆動する駆動回路と、充放電可能なバッテリと、前記バッテリが接続された低電圧系と前記駆動回路が接続された高電圧系との間で電力のやり取りを行なう昇降圧コンバータと、前記発電機の駆動状態,前記電動機の駆動状態,車両の状態に基づいて設定される前記高電圧系の制限電圧の範囲内で前記発電機および前記電動機の駆動状態に基づいて前記高電圧系の電圧を調整するよう前記昇降圧コンバータを制御する昇降圧制御手段と、車速が間欠禁止車速未満のときには前記エンジンの間欠運転を伴って走行するよう前記エンジンと前記発電機と前記電動機とを制御し、車速が前記間欠禁止車速以上のときには前記エンジンの運転を継続して走行するよう前記エンジンと前記発電機と前記電動機とを制御する駆動制御手段と、を備えるハイブリッド自動車であって、
前記駆動制御手段は、前記制限電圧が高いほど大きくなり且つ前記発電機の温度が高いほど小さくなる傾向に状態依存間欠禁止車速を設定すると共に予め定められた基本間欠禁止車速と前記設定した状態依存間欠禁止車速のうち小さい方を前記間欠禁止車速として用いて制御する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、制限電圧が高いほど大きくなり且つ発電機の温度が高いほど小さくなる傾向に状態依存間欠禁止車速を設定すると共に予め定められた基本間欠禁止車速と設定した状態依存間欠禁止車速のうち小さい方を間欠禁止車速として用いて制御する。このように状態依存間欠禁止車速を設定するのは、エンジンを始動する際に、制限電圧が高いほど始動トルクを出力したときに発電機の磁石が減磁する動作領域に至る下限の車速が高くなることや発電機の温度が高いほど始動トルクを出力したときに発電機の磁石が減磁する動作領域に至る下限の車速が低くなることに基づく。これにより、発電機の磁石の減磁を抑制するために発電機から出力するトルクが制限されてエンジンの始動に時間を要したりエンジンの始動時に振動が生じたりするのを抑制することができ、エンジンの間欠運転をより適切に行なうことができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータ41の磁石の減磁が生じるモータ41の駆動領域としての減磁領域の一例を示す説明図である。 トルク制限設定用マップの一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッド自動車20の駆動制御における間欠禁止車速Vprを設定する際の処理ブロックの一例を示す説明図である。 エンジン32の運転を停止して比較的高い車速Vで走行しているときのプラネタリギヤ38の回転要素における回転数の関係を示す共線図の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン32と、エンジン32を制御するエンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)36と、エンジン32のクランクシャフト34にキャリアが接続されると共に駆動輪26a,26bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸22にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ38と、同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ38のサンギヤに接続されたモータ41と、同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸22に接続されたモータ42と、モータ41,42を駆動するためのインバータ43,44と、充放電可能なバッテリ48と、バッテリ48が接続された低電圧系とインバータ43,44が接続された高電圧系との間で高電圧系の電圧を調整しながら電力のやり取りを行なう昇降圧コンバータ49と、モータ41の温度を検出する温度センサ47からのモータ温度Tempやモータ41,42の回転子の回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサからの信号を入力すると共に回転位置検出センサからの信号に基づいてモータ41,42の回転数Nm1,Nm2を演算したりインバータ43,44の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータ41,42を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(モータECU)46と、シフトレバーのポジションを検出するシフトポジションセンサ52からのシフトポジションやアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ56からのブレーキポジション,車速センサ58からの車速V,高電圧系の電圧を検出する電圧センサ59からの電圧VHなどを入力すると共に昇降圧コンバータ49などに制御信号を出力したりエンジン用電子制御ユニット36やモータ用電子制御ユニット46と通信して車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)50と、を備える。
実施例のハイブリッド自動車20は、基本的には、ハイブリッド用電子制御ユニット50によって実行される以下に説明する駆動制御により走行する。ハイブリッド用電子制御ユニット50では、まず、アクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度と車速センサ58からの車速Vとに基づいて走行のために駆動軸22に出力すべき要求トルクを設定し、要求トルクに駆動軸22の回転数(例えば、モータ42の回転数Nm2や車速Vに換算係数kを乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーを計算すると共に計算した走行用パワーからバッテリ48の充電容量の割合(SOC)に応じて得られるバッテリ48を充放電するための補正パワー(バッテリ48から放電するときが正の値)を減じてエンジン32から出力すべきパワーとしてのエンジン指令パワーを設定し、エンジン指令パワーをエンジン32を始動するための始動用閾値やエンジン32の運転を停止するための停止用閾値と比較すると共に車速センサ58からの車速Vをエンジン32の間欠運転を許可するか禁止するかを判断するための間欠禁止車速Vprと比較する。車速Vが間欠禁止車速Vpr未満のときには、エンジン32の運転の停止中にエンジン指令パワーが始動用閾値を超えるとエンジン32を運転するためにエンジン32を始動し、エンジン32の運転中にエンジン指令パワーが停止用閾値を下回るとエンジン32の運転を停止することにより、エンジン32を間欠運転する。また、車速Vが間欠禁止車速Vpr以上のときには、エンジン指令パワーに拘わらずエンジン32の運転を継続する。エンジン32を始動した後やエンジン32の運転を継続しているときは、エンジン指令パワーを効率よくエンジン32から出力することができるエンジン32の回転数とトルクとの関係としての動作ライン(例えば、燃費最適動作ライン)を用いてエンジン32の目標回転数と目標トルクとを設定し、エンジン32の回転数が目標回転数になるように回転数フィードバック制御によりモータ41のトルク指令Tm1*を設定し、モータ41をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ38を介して駆動軸22に作用するトルクを要求トルクから減じて得られるトルクをモータ42のトルク指令Tm2*として設定し、エンジン32の目標回転数と目標トルクについてはエンジン用電子制御ユニット36に送信し、モータ41,42のそれぞれのトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータ用電子制御ユニット46に送信する。目標回転数と目標トルクとを受信したエンジン用電子制御ユニット36は、目標回転数と目標トルクとによってエンジン32が運転されるようエンジン32の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを実行し、モータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。一方、エンジン32の運転を停止した後やエンジン32の運転の停止中には、モータ41のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に要求トルクをモータ42のトルク指令Tm2*に設定し、設定したモータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータ用電子制御ユニット46に送信する。モータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。実施例のハイブリッド自動車20は、こうした制御により、エンジン32の間欠運転を伴ってエンジン32を効率よく運転しながらアクセル開度に応じた要求トルクを駆動軸22に出力して走行する。
上述の駆動制御において、ハイブリッド用電子制御ユニット50は、エンジン32を始動するときには、エンジン32をクランキングするためのクランキングトルクTstartをモータ41のトルク指令Tm1*として設定し、モータ41をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ38を介して駆動軸22に作用するトルクをキャンセルするトルクと要求トルクとの和のトルクをモータ42のトルク指令Tm2*として設定し、設定したモータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータ用電子制御ユニット46に送信する。モータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。こうしてエンジン32のクランキングを開始してエンジン32の回転数Neが所定回転数以上に至るとエンジン32の運転を開始する始動信号をエンジン用電子制御ユニット36に送信し、始動信号を受信したエンジン用電子制御ユニット36は、燃料噴射制御や点火制御を開始する。実施例のハイブリッド自動車20は、こうした制御により、エンジン32を始動しながらアクセル開度に応じた要求トルクを駆動軸22に出力して走行する。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド用電子制御ユニット50によって上述の駆動制御と並行して実行される昇圧制御により高電圧系の電圧VHを調整している。昇圧制御を開始するとハイブリッド用電子制御ユニット50は、モータ41,42の駆動状態としての回転数Nm1,Nm2およびトルク指令Tm1*,Tm2*や車両の状態としての図示しない大気圧センサからの大気圧などに基づいて高電圧系に印加する電圧の最大値としての制限電圧VHmaxを設定し、モータ41,42の駆動状態としての回転数Nm1,Nm2およびトルク指令Tm1*,Tm2*に基づいて制限電圧VHmax以下の範囲内で高電圧系の電圧の目標値としての目標電圧VH*を設定し、電圧センサ59からの高電圧系の電圧VHを用いたフィードバック制御により高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*になるよう昇降圧コンバータ49を制御する。
さらに、上述の駆動制御において、ハイブリッド用電子制御ユニット50は、モータ41の回転子に取り付けられた磁石の減磁を抑制するためにモータ41の回転数Nm1と高電圧系の制限電圧VHmaxとモータ温度Tempとに基づいてモータ41に入出力してもよい最大許容トルクであるトルク制限Tm1limを設定し、モータ41のトルク指令Tm1*をトルク制限Tm1limにより制限してトルク指令Tm1*を再設定する。図2に、モータ41の磁石の減磁が生じるモータ41の駆動領域としての減磁領域の一例を示す。なお、図2は、実施例のハイブリッド自動車20がエンジン32からエンジン指令パワーを出力して走行するときなど、モータ41が正の回転数で負のトルクを出力するときの減磁領域の一例を示すが、回転数Nm1とトルクTm1との正負に拘わらず図2とは異なる象限にもモータ41の減磁領域は同様に存在する。このため、以下、モータ41の回転数Nm1やトルクTm1等の値の大小について説明する際は、特に明記しない限り絶対値としての大小を表わすものとして説明する。図2に示すように、モータ41の減磁領域は、高回転高トルクの駆動領域に存在し、モータ41の回転数Nm1が大きくなるほど小さなトルクTm1で減磁領域に至る。そこで、実施例では、こうした減磁領域でモータ41を駆動しないように、モータ41の回転数Nm1と制限電圧VHmaxとモータ温度Tempとトルク制限Tm1limとの関係を予め実験や解析などによって定めてトルク制限設定用マップとしてハイブリッド用電子制御ユニット50の図示しないROMに記憶しておき、モータ41の回転数Nm1と制限電圧VHmaxとモータ温度Tempとが与えられると記憶したマップから対応するトルク制限Tm1limを導出して設定するものとした。図3に、トルク制限設定用マップの一例を示す。図中、実線は制限電圧VHmaxが電圧V1のときのトルク制限Tm1limを示し、破線は制限電圧VHmaxが電圧V1よりも大きい電圧V2のときのトルク制限Tm1limを示す。図示するように、トルク制限Tm1limは、基本的には減磁領域での駆動を避けるためにモータ41の回転数Nm1が大きいほど小さくなるよう設定されるが、制限電圧VHmaxが大きいほど大きく且つモータ温度Tempが大きいほど小さくなるよう設定される。このようにトルク制限Tm1limを設定するのは、制限電圧VHmaxが大きいほどモータ41に流れる電流が小さくなって減磁しにくくなり、モータ温度Tempが大きいほど減磁しやすくなると考えられることに基づく。実施例のハイブリッド自動車20では、こうして設定されたトルク制限Tm1limの範囲内でモータ41のトルク指令Tm1*を設定することにより、モータ41の回転子に取り付けられた磁石の減磁を抑制している。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の駆動制御における間欠禁止車速Vprの設定について説明する。図4は、実施例のハイブリッド自動車20の駆動制御における間欠禁止車速Vprを設定する際の処理ブロックの一例を示す説明図である。図示するように、ハイブリッド用電子制御ユニット50は、まず、高電圧系の制限電圧VHmaxと温度センサ47からのモータ温度Tempとに基づいてモータ41の状態に依存する状態依存間欠禁止車速Vprcを設定し、状態依存間欠禁止車速Vprcと基本間欠禁止車速Vprbとのうちより小さい方の車速を間欠禁止車速Vprとして設定する。ここで、基本間欠禁止車速Vprbは、実施例では、エンジン32の運転を停止している状態で走行したときにモータ41の回転数Nm1がモータ41の定格回転数となるときの車速よりも若干小さい車速を予め求めて設定するものとした。図5に、エンジン32の運転を停止して比較的高い車速Vで走行しているときのプラネタリギヤ38の回転要素における回転数の関係を示す共線図の一例を示す。図中、左のS軸はモータ41の回転数Nm1であるサンギヤの回転数を示し、C軸はエンジン32の回転数Neであるキャリアの回転数を示し、R軸はモータ42の回転数Nm2であるリングギヤの回転数を示す。図示するように、エンジン32の運転を停止して高速で走行すると、モータ41の回転数Nm1が負の方向に大きくなり、車速Vによってはモータ41の定格回転数を超えてしまう。このとき、モータ41の回転数Nm1は、車速Vに換算係数kを乗じて得られるリングギヤの回転数をプラネタリギヤ38のギヤ比ρで除して符号を反転させる次式(1)により演算される。そこで、実施例では、モータ41の定格回転数を式(1)の回転数Nm1に代入して得られる車速Vよりも若干小さい車速を基本間欠禁止車速Vprbとして設定するのである。このように、実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが少なくとも基本間欠禁止車速Vprb以上のときにはエンジン32の間欠運転を禁止してエンジン32の運転を伴って走行するから、高速で走行するときにモータ41が定格回転数を超えて回転するのを抑制することができる。
Nm1=-k・V/ρ (1)
次に、状態依存間欠禁止車速Vprcの設定について説明する。状態依存間欠禁止車速Vprcは、実施例では、トルク制限Tm1limがクランキングトルクTstartに等しくなるときの回転数Nm1と上述の式(1)とを用いて得られる車速であり、状態依存間欠禁止車速Vprcと高電圧系の制限電圧VHmaxとモータ温度Tempとの関係を予め求めて状態依存間欠禁止車速設定用マップとしてハイブリッド用電子制御ユニット50の図示しないROMに記憶しておき、制限電圧VHmaxとモータ温度Tempとが与えられると記憶したマップから対応する状態依存間欠禁止車速Vprcを導出して設定するものとした。こうして設定される状態依存間欠禁止車速Vprcは、制限電圧VHmaxが大きいほど大きくなり且つモータ41のモータ温度Tempが大きいほど小さくなる傾向になる。こうした傾向に状態依存間欠禁止車速Vprcを設定するのは、図3のトルク制限設定用マップにおけるトルク制限Tm1limの制限電圧VHmaxとモータ温度Tempとに対する傾向に基づく。したがって、状態依存間欠禁止車速Vprcは、エンジン32を始動する際にモータ41のからのトルクがトルク制限Tm1limによって制限されずにモータ41からクランキングトルクTstartを出力できる車速の最大値となる。このように、実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが少なくとも状態依存間欠禁止車速Vprc以上のときにはエンジン32の間欠運転を禁止してエンジン32を運転して走行することにより、エンジン32を始動するときにモータ41から出力するクランキングトルクTstartがトルク制限Tm1limによって制限されないから、クランキングトルクTstartがトルク制限Tm1limで制限されることによってエンジン32の始動に時間を要したりエンジン32の始動時に振動が生じたりするのを抑制してエンジン32を始動することができ、エンジン32の間欠運転をより適正に行なうことができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、高電圧系の電圧VHが制限電圧VHmaxのときにモータ41の減磁を抑制するためのモータ41に入出力してもよい最大許容トルクであるトルク制限Tm1limがクランキングトルクTstartに等しくなるときの回転数Nm1に対応する車速であって制限電圧VHmaxが大きいほど大きくなり且つモータ41のモータ温度Tempが大きいほど小さくなる傾向に設定された状態依存間欠禁止車速Vprcと、予め定められた基本間欠禁止車速Vprbと、のうち小さい方を間欠禁止車速Vprとして設定し、車速Vが間欠禁止車速Vpr以上のときにはエンジン32の間欠運転を禁止するから、モータ41の磁石の減磁を抑制するためにモータ41から出力するトルクが制限されてエンジン32の始動に時間を要したりエンジン32の始動時に振動が生じたりするのを抑制することができ、エンジン32の間欠運転をより適切に行なうことができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン32が「エンジン」に相当し、モータ41が「発電機」に相当し、プラネタリギヤ38が「遊星歯車機構」に相当し、モータ42が「電動機」に相当し、インバータ43,44が「駆動回路」に相当し、バッテリ48が「バッテリ」に相当し、昇降圧コンバータ49が「昇降圧コンバータ」に相当し、モータ41,42の駆動状態としての回転数Nm1,Nm2およびトルク指令Tm1*,Tm2*や車両の状態としての図示しない大気圧センサからの大気圧などに基づいて高電圧系に印加する電圧の最大値としての制限電圧VHmaxを設定し、モータ41,42の駆動状態としての回転数Nm1,Nm2およびトルク指令Tm1*,Tm2*に基づいて制限電圧VHmax以下の範囲内で高電圧系の電圧の目標値としての目標電圧VH*を設定し、電圧センサ59からの高電圧系の電圧VHを用いたフィードバック制御により高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*になるよう昇降圧コンバータ49を制御する昇圧制御を実行するハイブリッド用電子制御ユニット50が「昇降圧制御手段」に相当し、モータ41の回転数Nm1と制限電圧VHmaxとモータ温度Tempとに基づいてモータ41の回転子に取り付けられた磁石の減磁が生じないようモータ41に入出力してもよい最大許容トルクとして設定されるトルク制限Tm1limがクランキングトルクTstartに等しくなるときのモータ41の回転数Nm1に対応する車速であって制限電圧VHmaxが大きいほど大きくなり且つモータ41のモータ温度Tempが大きいほど小さくなる傾向に設定された状態依存間欠禁止車速Vprcと予め定められた基本間欠禁止車速Vprbとのうち小さい方を間欠禁止車速Vprとして設定し、車速Vが間欠禁止車速Vpr未満のときにはエンジン32の間欠運転を伴って走行するようエンジン32の目標回転数や目標トルクおよびモータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定し、車速Vが間欠禁止車速Vpr以上のときにはエンジン32の運転を継続して走行するようエンジン32の目標回転数や目標トルクおよびモータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定し、設定した目標回転数と目標トルク,トルク指令Tm1*,Tm2*をエンジン用電子制御ユニット36やモータ用電子制御ユニット46に送信する駆動制御を実行するハイブリッド用電子制御ユニット50と目標回転数と目標トルクとによりエンジン32を制御するエンジン用電子制御ユニット36とトルク指令Tm1*,Tm2*によりモータ41,42を制御するモータ用電子制御ユニット46とが「制御手段」に相当する。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業等に利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 駆動軸 24 デファレンシャルギヤ、26a,26b 駆動輪、32 エンジン、34 クランクシャフト、36 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、38 プラネタリギヤ、41,42 モータ、43,44 インバータ、46 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、47 温度センサ、48 バッテリ、49 昇降圧コンバータ、50 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、52 シフトポジションセンサ、54 アクセルペダルポジションセンサ、56 ブレーキペダルポジションセンサ、58 車速センサ、59 電圧センサ。

Claims (1)

  1. エンジンと、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に3つの回転要素が共線図上で前記駆動軸,前記出力軸,前記回転軸の順に接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機と前記電動機とを駆動する駆動回路と、充放電可能なバッテリと、前記バッテリが接続された低電圧系と前記駆動回路が接続された高電圧系との間で電力のやり取りを行なう昇降圧コンバータと、前記発電機の駆動状態,前記電動機の駆動状態,車両の状態に基づいて設定される前記高電圧系の制限電圧の範囲内で前記発電機および前記電動機の駆動状態に基づいて前記高電圧系の電圧を調整するよう前記昇降圧コンバータを制御する昇降圧制御手段と、車速が間欠禁止車速未満のときには前記エンジンの間欠運転を伴って走行するよう前記エンジンと前記発電機と前記電動機とを制御し、車速が前記間欠禁止車速以上のときには前記エンジンの運転を継続して走行するよう前記エンジンと前記発電機と前記電動機とを制御する駆動制御手段と、を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記駆動制御手段は、前記制限電圧が高いほど大きくなり且つ前記発電機の温度が高いほど小さくなる傾向に状態依存間欠禁止車速を設定すると共に予め定められた基本間欠禁止車速と前記設定した状態依存間欠禁止車速のうち小さい方を前記間欠禁止車速として用いて制御する手段である、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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