JP2010155505A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ある態様のブレーキ制御装置は、バッテリからの電力供給を受けて駆動し、その動力によりアキュムレータへ作動液を供給して蓄圧を実行するオイルポンプと、バッテリの出力電圧を検出する電圧検出センサと、アキュムレータ圧Paccを検出するアキュムレータ圧センサと、アキュムレータ圧Paccが蓄圧開始液圧以下となったときに、オイルポンプの駆動を開始してアキュムレータへの蓄圧を開始する一方、アキュムレータ圧Paccが蓄圧開始液圧よりも高い蓄圧終了液圧以上となったときに、オイルポンプの駆動を停止してアキュムレータへの蓄圧を終了し、バッテリの出力電圧が許容基準値Vref以下となったときには蓄圧終了液圧を所定量嵩上げ設定するブレーキECUと、を備える。
【選択図】図3
Description
ブレーキ制御装置10は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、車両に設けられた4つの車輪に付与される制動力を制御する。ブレーキ制御装置10は、例えば、走行駆動源として電動モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両に搭載される。このようなハイブリッド車両においては、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに回生することによって車両を制動する回生制動と、ブレーキ制御装置10による液圧制動とのそれぞれを車両の制動に用いることができる。本実施の形態に係るブレーキ制御装置10が搭載される車両は、これらの回生制動と液圧制動とを併用して所望の制動力を発生させるブレーキ回生協調制御を実行することができる。
ブレーキECU200には、適切な制動制御を実現するために車輪速センサ102、ヨーレートセンサ104、Gセンサ106、舵角センサ108、電圧検出センサ109、ストロークセンサ46、マスタシリンダ圧センサ48、ホイールシリンダ圧センサ44、アキュムレータ圧センサ51等が接続され、それぞれの出力信号が入力される。また、ブレーキECU200には、所定の通信ラインを介してハイブリッドECU100が接続されている。ブレーキECU200は、そのハイブリッドECU100から回生制動力等の情報を取得し、上述のように各ホイールシリンダ20の目標液圧を算出する。そして、各ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、液圧アクチュエータ80の増圧弁40、減圧弁42、電磁開閉弁22、モータ32等に制御電流を供給する。
図5は、第1変形例に係るアキュムレータの蓄圧処理の流れを表すフローチャートである。同図において図4と同様の処理部分については同一のステップ番号を付している。
本変形例では、補機バッテリ118の出力電圧が許容電圧Vref以下となった場合に、蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFについては初期設定のままとし、キャパシタ122の設定電圧を所定量嵩上げ設定する。具体的には、DC/DCコンバータ120による降圧量を小さくして補機バッテリ118の蓄電圧を通常よりも高く設定し、結果的にキャパシタ122の設定電圧を通常よりも高く設定する。
図6は、第2変形例に係るアキュムレータの蓄圧処理の流れを表すフローチャートである。同図において図4および図5と同様の処理部分については同一のステップ番号を付している。
本変形例では、車両の衝突危険性が高いときに特に緊急制動が要される点に着目し、その衝突危険性が高いと判定される場合にのみ上述した嵩上げ設定を実行する。
上記実施の形態では、図4に示したように、補機バッテリ118の出力電圧VBを監視し、その出力電圧VBが許容電圧Vref以下に低下したときに蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFの双方を嵩上げ設定した例を示した。変形例においては、例えば蓄圧終了液圧PaccOFFのみ嵩上げして蓄圧開始液圧PaccONについては初期設定のままとしてもよい。このようにすれば、モータ32を頻繁に駆動することを抑制できる。すなわち、補機バッテリ118の電力消費を抑制することができるため、その劣化の進行等を抑えることができる。
上記実施の形態では、補機バッテリ118の出力電圧VBを監視し、その出力電圧VBが許容電圧Vref以下に低下したときにアキュムレータ圧の設定範囲を嵩上げする例を示した。変形例においては、アキュムレータ圧Paccを監視し、それが通常の蓄圧開始液圧PaccON(Pacc10)に達したときにオイルポンプ34を駆動するとともに出力電圧VBが許容電圧Vref以下になっているか否かを判定してもよい。そして、出力電圧VBが許容電圧Vref以下になっている場合に、蓄圧終了液圧PaccOFFを嵩上げ設定するようにしてもよい。あるいは、アキュムレータ圧Paccが通常の蓄圧開始液圧PaccON(Pacc10)より高い設定圧(例えばPacc1x)に達したときに出力電圧VBが許容電圧Vref以下になっているか否かを判定してもよい。このようにすれば、出力電圧VBの判定時にオイルポンプ34の駆動が伴わないため、その判定に際してオイルポンプ34の駆動による電圧降下の影響がなくなる。
上記実施の形態では、電源電圧として補機バッテリ118の出力電圧を検出する例を示したが、例えばキャパシタ122の電圧を検出し、そのキャパシタ電圧が許容電圧Vref以下となった場合に、蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFをともに嵩上げ設定するようにしてもよい。すなわち、キャパシタ電圧を検出して補機バッテリ118の劣化等を間接的に判定するようにしてもよい。
Claims (3)
- 液圧源の蓄圧部に蓄圧された液圧を複数の車輪のそれぞれに設けられたホイールシリンダに供給することにより、各車輪に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、
電源からの電力供給を受けて駆動し、その動力により前記蓄圧部へ作動液を供給して蓄圧を実行する蓄圧駆動部と、
前記電源の出力電圧を検出する電圧検出部と、
前記蓄圧部の液圧を検出する液圧検出部と、
前記蓄圧部の液圧が予め設定した蓄圧開始液圧以下となったときに、前記蓄圧駆動部の駆動を開始して前記蓄圧部への蓄圧を開始する一方、その液圧が前記蓄圧開始液圧よりも高い予め設定した蓄圧終了液圧以上となったときに、前記蓄圧駆動部の駆動を停止して前記蓄圧部への蓄圧を終了し、前記電源の出力電圧が予め設定した許容基準値以下となったときには前記蓄圧終了液圧を所定量嵩上げ設定する蓄圧制御部と、
を備えることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 前記蓄圧制御部は、前記電源の出力電圧が前記許容基準値以下となったときに、さらに前記蓄圧開始液圧を所定量嵩上げ設定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
- 液圧源の蓄圧部に蓄圧された液圧を複数の車輪のそれぞれに設けられたホイールシリンダに供給することにより、各車輪に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、
電源からの電力供給を受けて駆動し、その動力により前記蓄圧部へ作動液を供給して蓄圧を実行する蓄圧駆動部と、
前記電源の出力電圧を検出する電圧検出部と、
前記蓄圧駆動部の主電源としてのバッテリと、
前記バッテリとは別に設けられた補助電源としてのキャパシタと、
前記バッテリの電力を用いて前記キャパシタを所定の設定電圧に蓄電する蓄電回路と、
前記バッテリの出力電圧が設定値以下に低下した場合に、前記蓄圧駆動部へ電力を供給する電源を前記バッテリから前記キャパシタへ切り替える切替回路と、を備え、
前記蓄電回路は、前記バッテリの出力電圧が予め設定した許容基準値以下となったときには、前記キャパシタの設定電圧を所定量嵩上げ設定することを特徴とするブレーキ制御装置。
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