JP2010155505A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧が低下した場合においても制動制御について良好な応答性を維持できるブレーキ制御装置を提供する。
【解決手段】ある態様のブレーキ制御装置は、バッテリからの電力供給を受けて駆動し、その動力によりアキュムレータへ作動液を供給して蓄圧を実行するオイルポンプと、バッテリの出力電圧を検出する電圧検出センサと、アキュムレータ圧Paccを検出するアキュムレータ圧センサと、アキュムレータ圧Paccが蓄圧開始液圧以下となったときに、オイルポンプの駆動を開始してアキュムレータへの蓄圧を開始する一方、アキュムレータ圧Paccが蓄圧開始液圧よりも高い蓄圧終了液圧以上となったときに、オイルポンプの駆動を停止してアキュムレータへの蓄圧を終了し、バッテリの出力電圧が許容基準値Vref以下となったときには蓄圧終了液圧を所定量嵩上げ設定するブレーキECUと、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車輪に付与する制動力を制御するブレーキ制御装置に関する。
従来より、ブレーキペダルの操作力に応じた液圧を液圧回路内に発生させ、その液圧を配管を通じて各車輪のホイールシリンダに供給することにより車両に制動力を付与するブレーキ制御装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この液圧回路には、作動液としてのブレーキフルードを貯留するリザーバタンク、そのリザーバタンクからブレーキフルードを汲み上げるポンプ、そのポンプにより昇圧されたブレーキフルードを蓄積するアキュムレータを含む液圧源が設けられている。各車輪のホイールシリンダと液圧源との間には増圧弁や減圧弁等の電磁弁が設けられている。ブレーキ制御装置は、これらの電磁弁を開閉制御することによってホイールシリンダへのブレーキフルードの給排量を調整してその液圧を制御し、各車輪に適切な制動力を付与している。また、このようにアキュムレータに蓄圧して液圧源を所定圧以上に保持することで、制動制御の応答性も確保されている。
特開平6−183334号公報
ところで、このようなアキュムレータへの蓄圧のために作動するポンプは、車両に搭載されたバッテリから作動電流が供給されるため、そのバッテリの電圧が低下すると十分な蓄圧が得られなくなる可能性がある。特に制動制御に緊急性を要する場合、あるいは緊急性の有無にかかわらず高い制動力を要する場合にアキュムレータの蓄圧が不足していると、その制動制御について十分な応答性が得られない可能性がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源電圧が低下した場合においても制動制御について良好な応答性を維持できるブレーキ制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキ制御装置は、液圧源の蓄圧部に蓄圧された液圧を複数の車輪のそれぞれに設けられたホイールシリンダに供給することにより、各車輪に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、電源からの電力供給を受けて駆動し、その動力により蓄圧部へ作動液を供給して蓄圧を実行する蓄圧駆動部と、電源の出力電圧を検出する電圧検出部と、蓄圧部の液圧を検出する液圧検出部と、蓄圧部の液圧が予め設定した蓄圧開始液圧以下となったときに、蓄圧駆動部の駆動を開始して蓄圧部への蓄圧を開始する一方、その液圧が蓄圧開始液圧よりも高い予め設定した蓄圧終了液圧以上となったときに、蓄圧駆動部の駆動を停止して蓄圧部への蓄圧を終了し、電源の出力電圧が予め設定した許容基準値以下となったときには蓄圧終了液圧を所定量嵩上げ設定する蓄圧制御部と、を備える。
この態様によると、電源の出力電圧が十分に高い通常時において、蓄圧駆動部は、液圧源における蓄圧部の液圧が蓄圧開始液圧以下となったときに蓄圧駆動部の駆動を開始して蓄圧部への蓄圧を開始する。そして、その液圧が蓄圧開始液圧よりも高い蓄圧終了液圧以上となったときに蓄圧駆動部の駆動を停止して蓄圧部への蓄圧を終了する。その結果、蓄圧部の液圧は、蓄圧開始液圧と蓄圧終了液圧との間の設定範囲に維持されるようになる。このように液圧源に予め一定以上の液圧が蓄圧されるため、必要に応じて蓄圧部に蓄圧された液圧をホイールシリンダに向けて開放することにより、応答性のよい制動制御が実現される。一方、電源の出力電圧が予め設定した許容基準値以下となった場合には、蓄圧終了液圧が所定量嵩上げ設定されるため、蓄圧終了時の液圧を通常よりも高く保持することができる。このため、その後に電源の出力電圧がさらに低下して蓄圧駆動部の動作に支障をきたすようなことがあったとしても、ある程度の期間は応答性を維持した状態で制動制御を実行できるようになる。特に、電源電圧の低下にもかかわらず緊急制動が要されるときなど、高い制動力を要する場合にその効果がより顕著に発揮される。
蓄圧制御部は、また、電源の出力電圧が許容基準値以下となったときに、さらに蓄圧開始液圧を所定量嵩上げ設定してもよい。なお、ここでいう「蓄圧開始液圧の嵩上げ量」は、上述した蓄圧終了液圧の嵩上げ量と同じでも異なっていてもよく、設計上適切な値を設定することができる。この態様によれば、蓄圧部の液圧の設定範囲が全体として高い側にシフトされるため、制動制御に必要な液圧をより確実に保持することができ、電源電圧のさらなる低下に備えることができる。
本発明の別の態様もブレーキ制御装置にかかる。このブレーキ制御装置は、液圧源の蓄圧部に蓄圧された液圧を複数の車輪のそれぞれに設けられたホイールシリンダに供給することにより、各車輪に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、電源からの電力供給を受けて駆動し、その動力により蓄圧部へ作動液を供給して蓄圧を実行する蓄圧駆動部と、電源の出力電圧を検出する電圧検出部と、蓄圧駆動部の主電源としてのバッテリと、バッテリとは別に設けられた補助電源としてのキャパシタと、バッテリの電力を用いてキャパシタを所定の設定電圧に蓄電する蓄電回路と、バッテリの出力電圧が設定値以下に低下した場合に、蓄圧駆動部へ電力を供給する電源をバッテリからキャパシタへ切り替える切替回路と、を備えてもよい。そして、蓄電回路が、バッテリの出力電圧が予め設定した許容基準値以下となったときには、キャパシタの設定電圧を所定量嵩上げ設定してもよい。この嵩上げは、例えばバッテリとキャパシタとの間に昇圧回路を設けることにより実現することができる。
この態様によれば、蓄圧駆動部の電源としてバッテリのほかにキャパシタが設けられ、そのキャパシタに設定電圧が蓄電される。このため、過負荷によってバッテリの出力電圧が一時的に低下した場合など、バッテリからの電力供給が不安定になった場合にも、キャパシタから安定に電力を供給することができる。一方、バッテリの電力によってキャパシタの蓄電を行うため、バッテリの出力電圧の変化がキャパシタにも影響を与える可能性はある。この態様によれば、バッテリの出力電圧が許容基準値以下となったときに、キャパシタの設定電圧を所定量嵩上げ設定するので、仮にその後もバッテリの出力電圧が低下し続けても、キャパシタの電気エネルギーをある程度の期間は高く保持することができる。つまり、バッテリの出力電圧が低下しても、蓄圧駆動部の作動に必要な電力を確保することができ、応答性を維持した状態で制動制御を実行できるようになる。
本発明によれば、電源電圧が低下した場合においても制動制御について良好な応答性を維持できるブレーキ制御装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。 図1は、本発明の実施の形態に係るブレーキ制御装置を示す系統図である。
ブレーキ制御装置10は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、車両に設けられた4つの車輪に付与される制動力を制御する。ブレーキ制御装置10は、例えば、走行駆動源として電動モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両に搭載される。このようなハイブリッド車両においては、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに回生することによって車両を制動する回生制動と、ブレーキ制御装置10による液圧制動とのそれぞれを車両の制動に用いることができる。本実施の形態に係るブレーキ制御装置10が搭載される車両は、これらの回生制動と液圧制動とを併用して所望の制動力を発生させるブレーキ回生協調制御を実行することができる。
ブレーキペダル12は、運転者による踏み込み操作に応じて作動液を送り出すマスタシリンダ14に接続されている。ブレーキペダル12には、その踏み込みストロークを検出するためのストロークセンサ46が設けられている。
マスタシリンダ14の第1出力ポート14aには、運転者によるブレーキペダル12の踏力に応じたペダルストロークを創出するストロークシミュレータ24が接続されている。マスタシリンダ14とストロークシミュレータ24とを接続する流路の中途には、シミュレータカット弁23が設けられている。シミュレータカット弁23は、通常時通電することにより開弁し、異常時等非通電時に閉弁する常閉型の電磁開閉弁である。また、マスタシリンダ14には、作動液を貯留するためのリザーバタンク26が接続されている。
マスタシリンダ14の第1出力ポート14aには、右前輪用のブレーキ液圧制御管16が接続されている。ブレーキ液圧制御管16は、図示されない右前輪に対して制動力を付与する右前輪用のホイールシリンダ20FRに接続されている。また、マスタシリンダ14の第2出力ポート14bには、左前輪用のブレーキ液圧制御管18が接続されている。ブレーキ液圧制御管18は、図示されない左前輪に対して制動力を付与する左前輪用のホイールシリンダ20FLに接続されている。
右前輪用のブレーキ液圧制御管16の中途には、右電磁開閉弁22FRが設けられており、左前輪用のブレーキ液圧制御管18の中途には、左電磁開閉弁22FLが設けられている。これらの右電磁開閉弁22FRおよび左電磁開閉弁22FLは、何れも、非通電時に開状態にあり、通電時に閉状態に切り換えられる常開型電磁弁である。なお、以下では適宜、右電磁開閉弁22FR、左電磁開閉弁22FLを総称して、「電磁開閉弁22」という。
また、右前輪用のブレーキ液圧制御管16の中途には、右前輪側のマスタシリンダ圧を検出する右マスタ圧力センサ48FRが設けられており、左前輪用のブレーキ液圧制御管18の途中には、左前輪側のマスタシリンダ圧を計測する左マスタ圧力センサ48FLが設けられている。ブレーキ制御装置10では、運転者によってブレーキペダル12が踏み込まれた際、ストロークセンサ46によりその踏み込み操作量が検出されるが、これらの右マスタ圧力センサ48FRおよび左マスタ圧力センサ48FLによって検出されるマスタシリンダ圧からもブレーキペダル12の踏み込み操作力(踏力)を求めることができる。このように、ストロークセンサ46の故障を想定して、マスタシリンダ圧を2つの圧力センサ48FRおよび48FLによって監視することは、フェイルセーフの観点からみて好ましい。なお、以下では適宜、右マスタ圧力センサ48FRおよび左マスタ圧力センサ48FLを総称して、「マスタシリンダ圧センサ48」という。
一方、リザーバタンク26には、液圧給排管28の一端が接続されており、この液圧給排管28の他端には、モータ32により駆動されるオイルポンプ34の吸込口が接続されている。オイルポンプ34の吐出口は、高圧管30に接続されており、この高圧管30には、液圧源の蓄圧部としてのアキュムレータ50とリリーフバルブ53とが接続されている。本実施の形態では、オイルポンプ34として、モータ32によってそれぞれ往復移動させられる2体以上のピストン(図示せず)を備えた往復動ポンプが採用される。このオイルポンプ34およびこれを駆動するモータ32が「蓄圧駆動部」として機能する。また、アキュムレータ50としては、作動液の圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギに変換して蓄えるものが採用される。
アキュムレータ50は、通常、オイルポンプ34によって所定液圧範囲(例えば14〜22MPa程度)にまで昇圧された作動液を蓄える。また、リリーフバルブ53の弁出口は、液圧給排管28に接続されており、アキュムレータ50における作動液の圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ53が開弁し、高圧の作動液は液圧給排管28へと戻される。さらに、高圧管30には、アキュムレータ50の出口圧力、すなわち、アキュムレータ50における作動液の圧力を検出するアキュムレータ圧センサ51(「液圧検出部」として機能する)が設けられている。
そして、高圧管30は、増圧弁40FR,40FL,40RR,40RLを介して右前輪用のホイールシリンダ20FR、左前輪用のホイールシリンダ20FL、右後輪用のホイールシリンダ20RR、左後輪用のホイールシリンダ20RLに接続されている。以下、適宜、ホイールシリンダ20FR〜20RLを総称して「ホイールシリンダ20」といい、増圧弁40FR〜40RLを総称して「増圧弁40」という。増圧弁40は、何れも、非通電時は閉じた状態にあり、必要に応じてホイールシリンダ20の増圧に利用される常閉型の電磁弁(リニア弁)である。なお、図示しない車両の各車輪に対しては、ディスクブレーキユニットが設けられており、各ディスクブレーキユニットは、ホイールシリンダ20の作用によってブレーキパッドをディスクに押し付けることで制動力を発生する。
また、右前輪用のホイールシリンダ20FRと左前輪用のホイールシリンダ20FLとは、それぞれ減圧弁42FRまたは42FLを介して液圧給排管28に接続されている。減圧弁42FRおよび42FLは、必要に応じてホイールシリンダ20FR,20FLの減圧に利用される常閉型の電磁弁(リニア弁)である。一方、右後輪用のホイールシリンダ20RRと左後輪用のホイールシリンダ20RLとは、常開型の電磁弁である減圧弁42RRまたは42RLを介して液圧給排管28に接続されている。以下、適宜、減圧弁42FR〜42RLを総称して「減圧弁42」という。
右前輪用、左前輪用、右後輪用および左後輪用のホイールシリンダ20FR〜20RL付近には、それぞれ対応するホイールシリンダ20に作用する作動液の圧力であるホイールシリンダ圧を検出するホイールシリンダ圧センサ44FR、44FL、44RRおよび44RLが設けられている。以下、適宜、ホイールシリンダ圧センサ44FR〜44RLを総称して「ホイールシリンダ圧センサ44」という。
上述の電磁開閉弁22、増圧弁40、減圧弁42、モータ32等は、ブレーキ制御装置10の液圧アクチュエータ80を構成する。そして、かかる液圧アクチュエータ80は、ブレーキECU200によって制御される。
ブレーキECU200は、ホイールシリンダ20におけるホイールシリンダ圧を制御する制御手段として機能する。ブレーキECU200は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、エンジン停止時にも記憶内容を保持できるバックアップRAM等の不揮発性メモリ、入出力インターフェース、各種センサ等から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込むためのA/Dコンバータ等を備える。
ブレーキECU200には、液圧アクチュエータ80を構成する電磁開閉弁22、シミュレータカット弁23、増圧弁40、減圧弁42、モータ32等が電気的に接続されている。また、ブレーキECU200は、上位のハイブリッドECU(図示せず)などと通信可能である。
また、ブレーキECU200には、制御に用いるための信号を出力する各種センサ・スイッチ類が電気的に接続されている。すなわち、ブレーキECU200には、ホイールシリンダ圧センサ44から、ホイールシリンダ20におけるホイールシリンダ圧を示す信号が入力され、ストロークセンサ46からブレーキペダル12のペダルストロークを示す信号が入力され、マスタシリンダ圧センサ48からマスタシリンダ圧を示す信号が入力され、アキュムレータ圧センサ51からアキュムレータ圧を示す信号が入力される。
さらに、図示しないが、ブレーキECU200には、各車輪ごとに設置された車輪速センサから各車輪の車輪速度を示す信号が入力され、ヨーレートセンサからヨーレートを示す信号が入力され、Gセンサから車両の加速度を示す信号が入力され、舵角センサからステアリングホイールの操舵角を示す信号が入力されたりしている。
このように構成されるブレーキ制御装置10では、ブレーキ回生協調制御を実行することができる。ブレーキ制御装置10は制動要求を受けて制動を開始する。制動要求は、例えば運転者がブレーキペダル12を操作した場合など、車両に制動力を付与すべきときに生起される。制動要求を受けてブレーキECU200は要求制動力を演算し、要求制動力から回生による制動力を減じることによりブレーキ制御装置10により発生させるべき制動力である要求液圧制動力を算出する。ここで、回生による制動力の情報は、上位のハイブリッドECU(図示せず)からブレーキECU200に供給される。ブレーキECU200は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ20の目標液圧を算出する。ブレーキECU200は、ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、フィードバック制御則により増圧弁40や減圧弁42に供給する制御電流の値を決定する。
その結果、ブレーキ制御装置10においては、作動液がアキュムレータ50から各増圧弁40を介して各ホイールシリンダ20に供給され、車輪に制動力が付与される。また、各ホイールシリンダ20から作動液が減圧弁42を介して必要に応じて排出され、車輪に付与される制動力が調整される。本実施の形態においては、アキュムレータ50、増圧弁40、減圧弁42等を含んで、ブレーキペダル12の操作から独立してホイールシリンダ20の液圧を制御し得るホイールシリンダ圧制御系統が構成されている。ホイールシリンダ圧制御系統により、いわゆるブレーキバイワイヤ方式の制動力制御が行われる。
一方、このとき電磁開閉弁22FRおよび22FLは閉状態とされ、シミュレータカット弁23は開状態とされる。よって、運転者によるブレーキペダル12の踏込によりマスタシリンダ14から送出された作動液は、シミュレータカット弁23を通ってストロークシミュレータ24に流入する。
また、アキュムレータ圧が予め設定された設定範囲の下限値以下であるときには、ブレーキECU200によりモータ32に電流が供給され、オイルポンプ34が駆動されてアキュムレータ圧が昇圧される。この昇圧によってアキュムレータ圧がその設定範囲に入りその上限値に達すると、モータ32への給電が停止される。
図2は、ブレーキ制御装置およびその周辺の電気的構成を表す図である。
ブレーキECU200には、適切な制動制御を実現するために車輪速センサ102、ヨーレートセンサ104、Gセンサ106、舵角センサ108、電圧検出センサ109、ストロークセンサ46、マスタシリンダ圧センサ48、ホイールシリンダ圧センサ44、アキュムレータ圧センサ51等が接続され、それぞれの出力信号が入力される。また、ブレーキECU200には、所定の通信ラインを介してハイブリッドECU100が接続されている。ブレーキECU200は、そのハイブリッドECU100から回生制動力等の情報を取得し、上述のように各ホイールシリンダ20の目標液圧を算出する。そして、各ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、液圧アクチュエータ80の増圧弁40、減圧弁42、電磁開閉弁22、モータ32等に制御電流を供給する。
ブレーキECU200には、また、電源装置110が接続されている。電源装置110は、主電源装置112と補助電源装置114とを含む。主電源装置112は、ブレーキ制御装置専用ではなく、エンジン制御装置など他の車載装置にも電力を供給可能な共通の電源装置として設けられている。一方、補助電源装置114は、ブレーキ制御装置専用の電源装置として設けられたものである。
主電源装置112は、主電源としての高圧バッテリ116および補機バッテリ118、DC/DCコンバータ120、および図示しない制御回路等を含む。高圧バッテリ116は、出力電圧が例えば288Vのハイブリッド車両用のバッテリであり、通常の走行状態において車輪を駆動する図示しない電動モータに電力を供給する。高圧バッテリ116は、車両制動時に図示しないモータジェネレータによって回生された電力を蓄える。一方、補機バッテリ118は、出力電圧が例えば12Vのバッテリであり、ブレーキECU200やハイブリッドECU100等の各種制御ユニット、液圧アクチュエータ80、ヘッドランプ等の各種補機等に必要な起動電流や制御電流を供給する。高圧バッテリ116の出力電圧は、DC/DCコンバータ120によって例えば12Vに降圧され、高圧バッテリ116の充電に供される。
補助電源装置114は、補助電源としてのキャパシタ122、監視回路124、切替回路126等を含む。補助電源装置114は、主電源装置112から供給された電気エネルギを蓄え、その電気エネルギをブレーキECU200を経由して液圧アクチュエータ80に供給可能なものである。キャパシタ122は、コンデンサからなる複数のセルを含んで構成され、そのセルごとに充放電状態が制御されるものである。主電源装置112から供給された電流は定電流回路等を含む蓄電回路を経てキャパシタ122に供給される。なお、このようなキャパシタの構造および蓄電制御等は公知であるため、その詳細な説明については省略する。
監視回路124は、補機バッテリ118の出力電圧を監視し、その出力電圧が設定値以下となった場合に補機バッテリ118または高圧バッテリ116の失陥を判定する。切替回路126は、監視回路124によりそのバッテリの失陥が検出された場合に、補機バッテリ118に代えてキャパシタ122からブレーキECU200や液圧アクチュエータ80等に電力が供給されるように切り替える。補機バッテリ118の出力電圧は、電圧検出部としての電圧検出センサ109によっても検出され、その検出情報がブレーキECU200に入力される。
なお、変形例においては、監視回路124および切替回路126をブレーキECU200内に実装してもよい。そして、ブレーキECU200が、補機バッテリ118の出力電圧を監視し、その電力の供給元を補機バッテリ118またはキャパシタ122に適宜切り替えるようにしてもよい。また、補機バッテリ118の出力電圧を検出する電圧検出センサ109を別途設けることなく、補機バッテリ118から供給される電圧値をブレーキECU200内にて監視するようにしてもよい。
次に、本実施の形態のブレーキ制御方法の主要部について説明する。図3は、液圧制御時に用いられる制御マップのひとつを表す図である。同図の横軸は補機バッテリ118の出力電圧VBを示し、縦軸はアキュムレータ圧Paccを示している。
上述のように、本実施の形態では液圧制動に際してアキュムレータ50への蓄圧を行い、そのアキュムレータ圧Paccが設定範囲に含まれるよう保持している。そして、制動制御が開始されると、増圧弁40を開放することでアキュムレータ50に蓄圧された液圧を各ホイールシリンダ20に供給する。しかし、このアキュムレータ50の蓄圧はオイルポンプ34の駆動により実現されるため、これを駆動するモータ32が正常に動作しなければ、十分なアキュムレータ圧を確保することができない。すなわち、モータ32へ作動電流を供給する補機バッテリ118の電気エネルギーが十分に確保される必要がある。このため、電圧検出センサ109により検出された補機バッテリ118の出力電圧が予め設定した許容基準値以下となった場合、ブレーキECU200は、アキュムレータ圧の設定範囲を嵩上げする設定変更処理を実行する。
すなわち、図示の制御マップにおいては、補機バッテリ118の出力電圧VBが許容電圧Vref(許容基準値:例えば10V)よりも大きい通常時において、アキュムレータ圧Paccの設定範囲の下限値である蓄圧開始液圧PaccONをPacc10(例えば14Mpa)に設定し、上限値である蓄圧終了液圧PaccOFFをPacc20(例えば22Mpa)に設定している。このため、アキュムレータ圧センサ51により検出されるアキュムレータ圧PaccがPacc10以下となったときにオイルポンプ34が駆動され、アキュムレータ50への蓄圧が開始される。そして、そのアキュムレータ圧Paccが上昇してPacc20以上となったときにオイルポンプ34の駆動が停止され、アキュムレータ50への蓄圧が終了される。その結果、アキュムレータ圧Paccは、蓄圧開始液圧PaccON(=Pacc10)と蓄圧終了液圧PaccOFF(=Pacc20)との間の設定範囲に維持され、応答性が確保された所望の制動制御が実現される。
一方、補機バッテリ118の出力電圧VBが許容電圧Vref以下となった場合には、蓄圧開始液圧PaccONがPacc1x(例えば16Mpa)に嵩上げ設定されるとともに、蓄圧終了液圧PaccOFFがPacc2x(例えば24Mpa)に嵩上げ設定され、アキュムレータ圧Paccの設定範囲が高い側にシフトされる。これにより、蓄圧終了時のアキュムレータ圧Paccを通常よりも高く保持することができ、その後に出力電圧VBがさらに低下してオイルポンプ34の動作に支障をきたすようなことがあっても、ある程度の期間は応答性を維持した状態で制動制御を実行できるようになる。すなわち、本実施の形態では、補機バッテリ118の劣化等によりその出力電圧VBが低下した場合に、アキュムレータ50における蓄圧エネルギーが減少してしまうことを予期し、事前にその蓄圧設定範囲を高くして蓄圧エネルギーを余分に蓄えておく。これにより、特に緊急制動時など高い制動力が要されるような場合において、補機バッテリ118の状態によらず、制動制御の応答性を確保することができるようになる。
図4は、アキュムレータの蓄圧処理の流れを表すフローチャートである。本処理は、イグニッションスイッチがオンにされた後、ブレーキECU200により所定の周期で繰り返し実行される。なお、蓄圧開始液圧PaccONの初期設定はPacc10、蓄圧終了液圧PaccOFFの初期設定はPacc20となっている。
ブレーキECU200は、電圧検出センサ109の検出値に基づき、出力電圧VBが許容電圧Vref以下であると判定すると(S10のY)、蓄圧開始液圧PaccONをPacc1xに嵩上げ設定するとともに(S12)、蓄圧終了液圧PaccOFFをPacc2xに嵩上げ設定する(S14)。一方、出力電圧VBが許容電圧Vrefよりも高いと判定すると(S10のN)、蓄圧開始液圧PaccONをPacc10に設定するとともに(S16)、蓄圧終了液圧PaccOFFをPacc20に設定する(S18)。すなわち、仮に出力電圧VBが一時的に許容電圧Vref以下となってその後に許容電圧Vrefよりも高電圧に復帰した場合には、蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFを初期設定に戻す。
そして、ブレーキECU200は、アキュムレータ圧センサ51の検出値に基づき、アキュムレータ圧Paccが蓄圧開始液圧PaccON以下になったと判定すると(S20のY)、モータ32への通電を行ってオイルポンプ34を駆動する(S22)。そのオイルポンプ34の駆動により、アキュムレータ圧Paccが蓄圧終了液圧PaccOFF以上になったと判定すると(S20のN,S24のY)、モータ32への通電を停止してオイルポンプ34の駆動を停止する(S26)。
以上に説明したように、本実施の形態においては、補機バッテリ118の出力電圧VBが許容電圧Vref以下となった場合に、蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFをともに嵩上げ設定することにより、アキュムレータ圧Paccを通常よりも高く維持している。これにより、補機バッテリ118の出力電圧VBが低下してアキュムレータ50への蓄圧のための電気エネルギーが不足するようなことがあっても、事前に蓄えた蓄圧エネルギーを用いることができ、制動制御の応答性を確保することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。これらの実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(第1変形例)
図5は、第1変形例に係るアキュムレータの蓄圧処理の流れを表すフローチャートである。同図において図4と同様の処理部分については同一のステップ番号を付している。
本変形例では、補機バッテリ118の出力電圧が許容電圧Vref以下となった場合に、蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFについては初期設定のままとし、キャパシタ122の設定電圧を所定量嵩上げ設定する。具体的には、DC/DCコンバータ120による降圧量を小さくして補機バッテリ118の蓄電圧を通常よりも高く設定し、結果的にキャパシタ122の設定電圧を通常よりも高く設定する。
すなわち、ブレーキECU200は、補機バッテリ118の出力電圧VBが許容電圧Vref(例えば10V)以下であると判定すると(S10のY)、補機バッテリ118の蓄電圧を初期設定のV0(例えば12V)よりも所定量高いVx(例えば14V)に嵩上げ設定する。それにより、キャパシタ122の設定電圧VをVx相当にする(S112)。一方、出力電圧VBが許容電圧Vrefよりも高いと判定すると(S10のN)、補機バッテリ118の蓄電圧を初期設定のV0に設定する。それにより、キャパシタ122の設定電圧VをV0相当にする(S116)。すなわち、仮に出力電圧VBが一時的に許容電圧Vref以下となってその後に許容電圧Vrefよりも高電圧に復帰した場合には、キャパシタ122の設定電圧を初期設定に戻す。
本変形例によれば、キャパシタ122の蓄電圧を通常よりも高めにしておくことで、補機バッテリ118の出力電圧が低下しても、オイルポンプ34を適正に作動させるだけの電気的エネルギーを確保することができる。その結果、アキュムレータ圧Paccを設定範囲に維持することができ、制動制御の応答性を確保することができる。
なお、本変形例では、アキュムレータ50の蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFについては初期設定のままとしたが、これらの液圧についても上記実施の形態と同様に嵩上げ設定するようにしてもよい。具体的には、図4におけるS10とS12との間にS112の処理を組み入れ、S10とS16との間にS116の処理を組み入れるようにしてもよい。
(第2変形例)
図6は、第2変形例に係るアキュムレータの蓄圧処理の流れを表すフローチャートである。同図において図4および図5と同様の処理部分については同一のステップ番号を付している。
本変形例では、車両の衝突危険性が高いときに特に緊急制動が要される点に着目し、その衝突危険性が高いと判定される場合にのみ上述した嵩上げ設定を実行する。
すなわち、ブレーキECU200は、予め設定した衝突判定処理のためのパラメータを取得する(S200)。この衝突判定パラメータとしては、例えば車速(車輪速)、車間距離、路面情報、ブレーキペダル12の操作頻度等を設定することができる。車速は車輪速センサから取得することができる。車間距離は、いわゆるクルーズ制御に用いられるような公知の測距装置を用いることで取得することができる。路面情報は、例えばVICS情報等から取得したり、車輪のスリップ率から推定することができる。実験等を通じて、これらのパラメータの相関から衝突判定をするための制御マップを予め設定すればよい。
ブレーキECU200は、続いてその衝突判定パラメータに基づいて衝突の危険性を示す衝突リスクレベルを判定する。そして、その衝突リスクレベルが予め定める基準値Rrefを上回っていると判定した場合(S210のY)、キャパシタ122の設定電圧V、アキュムレータ50の蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFについて、それぞれ上述した嵩上げ設定を実行する(S112,S12,S14)。一方、衝突リスクレベルが基準値Rref以下であると判定した場合(S210のN)、キャパシタ122の設定電圧V、アキュムレータ50の蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFについて、それぞれの設定値を初期設定に戻す。
本変形例によれば、特に緊急制動が要される車両の衝突危険性が高いときに、その制動制御の応答性を確保することができる。
(第3変形例)
上記実施の形態では、図4に示したように、補機バッテリ118の出力電圧VBを監視し、その出力電圧VBが許容電圧Vref以下に低下したときに蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFの双方を嵩上げ設定した例を示した。変形例においては、例えば蓄圧終了液圧PaccOFFのみ嵩上げして蓄圧開始液圧PaccONについては初期設定のままとしてもよい。このようにすれば、モータ32を頻繁に駆動することを抑制できる。すなわち、補機バッテリ118の電力消費を抑制することができるため、その劣化の進行等を抑えることができる。
(第4変形例)
上記実施の形態では、補機バッテリ118の出力電圧VBを監視し、その出力電圧VBが許容電圧Vref以下に低下したときにアキュムレータ圧の設定範囲を嵩上げする例を示した。変形例においては、アキュムレータ圧Paccを監視し、それが通常の蓄圧開始液圧PaccON(Pacc10)に達したときにオイルポンプ34を駆動するとともに出力電圧VBが許容電圧Vref以下になっているか否かを判定してもよい。そして、出力電圧VBが許容電圧Vref以下になっている場合に、蓄圧終了液圧PaccOFFを嵩上げ設定するようにしてもよい。あるいは、アキュムレータ圧Paccが通常の蓄圧開始液圧PaccON(Pacc10)より高い設定圧(例えばPacc1x)に達したときに出力電圧VBが許容電圧Vref以下になっているか否かを判定してもよい。このようにすれば、出力電圧VBの判定時にオイルポンプ34の駆動が伴わないため、その判定に際してオイルポンプ34の駆動による電圧降下の影響がなくなる。
(第5変形例)
上記実施の形態では、電源電圧として補機バッテリ118の出力電圧を検出する例を示したが、例えばキャパシタ122の電圧を検出し、そのキャパシタ電圧が許容電圧Vref以下となった場合に、蓄圧開始液圧PaccONおよび蓄圧終了液圧PaccOFFをともに嵩上げ設定するようにしてもよい。すなわち、キャパシタ電圧を検出して補機バッテリ118の劣化等を間接的に判定するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係るブレーキ制御装置を示す系統図である。 ブレーキ制御装置およびその周辺の電気的構成を表す図である。 液圧制御時に用いられる制御マップのひとつを表す図である。 アキュムレータの蓄圧処理の流れを表すフローチャートである。 第1変形例に係るアキュムレータの蓄圧処理の流れを表すフローチャートである。 第2変形例に係るアキュムレータの蓄圧処理の流れを表すフローチャートである。
符号の説明
10 ブレーキ制御装置、 20 ホイールシリンダ、 22 電磁開閉弁、 32 モータ、 34 オイルポンプ、 40 増圧弁、 42 減圧弁、 44 ホイールシリンダ圧センサ、 50 アキュムレータ、 51 アキュムレータ圧センサ、 80 液圧アクチュエータ、 109 電圧検出センサ、 110 電源装置、 112 主電源装置、 114 補助電源装置、 116 高圧バッテリ、 118 補機バッテリ、 120 DC/DCコンバータ、 122 キャパシタ、 124 監視回路、 126 切替回路、 200 ブレーキECU。

Claims (3)

  1. 液圧源の蓄圧部に蓄圧された液圧を複数の車輪のそれぞれに設けられたホイールシリンダに供給することにより、各車輪に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、
    電源からの電力供給を受けて駆動し、その動力により前記蓄圧部へ作動液を供給して蓄圧を実行する蓄圧駆動部と、
    前記電源の出力電圧を検出する電圧検出部と、
    前記蓄圧部の液圧を検出する液圧検出部と、
    前記蓄圧部の液圧が予め設定した蓄圧開始液圧以下となったときに、前記蓄圧駆動部の駆動を開始して前記蓄圧部への蓄圧を開始する一方、その液圧が前記蓄圧開始液圧よりも高い予め設定した蓄圧終了液圧以上となったときに、前記蓄圧駆動部の駆動を停止して前記蓄圧部への蓄圧を終了し、前記電源の出力電圧が予め設定した許容基準値以下となったときには前記蓄圧終了液圧を所定量嵩上げ設定する蓄圧制御部と、
    を備えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記蓄圧制御部は、前記電源の出力電圧が前記許容基準値以下となったときに、さらに前記蓄圧開始液圧を所定量嵩上げ設定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 液圧源の蓄圧部に蓄圧された液圧を複数の車輪のそれぞれに設けられたホイールシリンダに供給することにより、各車輪に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、
    電源からの電力供給を受けて駆動し、その動力により前記蓄圧部へ作動液を供給して蓄圧を実行する蓄圧駆動部と、
    前記電源の出力電圧を検出する電圧検出部と、
    前記蓄圧駆動部の主電源としてのバッテリと、
    前記バッテリとは別に設けられた補助電源としてのキャパシタと、
    前記バッテリの電力を用いて前記キャパシタを所定の設定電圧に蓄電する蓄電回路と、
    前記バッテリの出力電圧が設定値以下に低下した場合に、前記蓄圧駆動部へ電力を供給する電源を前記バッテリから前記キャパシタへ切り替える切替回路と、を備え、
    前記蓄電回路は、前記バッテリの出力電圧が予め設定した許容基準値以下となったときには、前記キャパシタの設定電圧を所定量嵩上げ設定することを特徴とするブレーキ制御装置。
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