JP2010155326A - 木製品の表面処理方法および木製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ない工程で木目や木肌を強調しながら、木目に文字や模様を浮き立たせることができる木製品の表面処理方法および木製品を得る。
【解決手段】 木製品の表面処理は、所望の形に成型した無垢の木製品10に、研削材21と水を高速で吹き付け、上記木製品10の木材表面10aにブラスト処理を施す木製品の表面処理。また、無垢の木製品10と、この木製品10の一方の表面または両面に描かれた所望の文字や模様である装飾表面10bと、この装飾表面10bの周辺に研削材21を投射することにより窪ませた複数の夏材部1と、この複数の夏材部1の間に位置し、研削材21を投射しても窪まず隆起したままの複数の冬材部2とを備えた木製品。
【選択図】図1

Description

この発明は、木目や木肌を強調しながら、木目に文字や模様を浮かび上がらせることができる木製品の表面処理方法および木製品に関するものである。
従来の木製品の表面処理方法および木製品としては、木目や木肌を強調した木材に、木目や木肌の凹凸模様を表現することが出来るように、デニムの布、皮革、フィルムなどの表面素材を固着した装飾体を製造するものがある。(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の木製品の表面処理方法としては、ブラスト処理により研削材を吹き付けて木材の表面を削り、滑らかに仕上げ、塗装の前処理のため所定の粗さにするものがある。例えば、特許文献2参照)。
また、木製品の表面加工にブラスト処理を用いて、木目内の導管木繊維または木毛羽及樹脂部分を切断研削すると同時に、生地表面に圧着されている木毛羽もきれいに研削し、スリガラス面のような均一な微細凹部を作り、完全に目止め剤充墳を容易にし、均一鮮明な生地着色を可能にするものがある。(例えば、特許文献3参照)。
特開2008−284749号 特開2002−224960号 特開2000−317391号
特許文献1の木製品の表面処理方法および木製品においては、木目を強調したものに、デニムやフィルムなどを貼りつけて、独創的な装飾品を作ることが出来る。しかし、予め木目を強調した木製品を作るまたは用意し、その後でデニムやフィルムを張り付けるという工程が必要であるため、何も加工していない木材から木目を出しながら文字や模様を浮き出すことが出来ないと言う問題点があった。
特許文献2の木製品の表面処理方法においては、ブラスト処理で木材の表面を研削することにより、均一に所定の粗さにすることが出来るが、文字や模様を残して木目を出す事が出来ない。そのため、木製品に独創性を持たせることが困難であると言う問題点があった。
特許文献3の木製品の表面処理方法においては、サンドブラストを用いて木材の表面を研削することにより、塗料の付着性を向上させ、きれいな塗装を可能にするが、木目を強調しながら、文字や模様を入れることが出来ないと言う問題点もあった。
この発明は上述のような問題点を解決するためになされたもので、少ない工程で木目や木肌を強調しながら、木目に文字や模様を浮き立たせることができる木製品の表面処理方法および木製品を提供することを目的とする。
この発明の木製品の表面処理方法は、所望の形に成型した無垢の木材の表面に、研削材と水を高速で吹き付けブラスト処理を施し、夏材部を削り取り窪ませたものである。
また、上記ブラスト処理をための機材は、水を入れたタンクに研削材を入れ、そのタンクの水圧を制御する制御装置は圧縮空気で駆動し、上記タンクに所定の水圧を掛けて研削材をタンクからブラストホースに押し出し、圧縮空気に載せて上記研削材を上記木材の表面に投射する構成のものである。
また、上記ブラスト処理するための機材は、タンクに乾燥した上記研削材を入れ、そのタンクに空気圧を掛ける、もしくは重力で落下させることにより、ブラストホースに押し出し圧縮空気に載せて、ブラストノズルもしくノズルホルダーから水を加え、上記研削材を上記木材の表面に投射する構成のものである。
また、上記木材の表面に弾力性のある保護材を貼りつけてブラスト処理を施し、保護材の周辺の夏材部を窪ませ、木材表面の一部である装飾表面を残したものである。
また、上記保護材の厚みは、0.05mm以上3mm未満である。
更に、上記保護材は、ブラスト処理を施した木製品から除去せず、木材と保護材に塗料を付着させるものである。
加えて、この発明の木製品は、無垢の木材より木目が表れるように所望の形に成型された木製品と、この木製品の一方の表面または両面に描かれた所望の文字または模様である装飾表面と、この装飾表面の周辺に研削材を投射することにより窪ませた複数の夏材部と、この複数の夏材部の間に位置し、研削材を投射しても窪まず隆起したままの複数の冬材部と、上記装飾表面と複数の夏材部と複数の冬材部の木目が繋がっていることを特徴とする木製品である。
また、装飾表面周辺のみならず、一方の表面全体もしくは一方の表面と側面、もしくは全面に研削材を投射し、夏材部を窪ませたしたものである。
また、研削材から装飾表面を残す為に貼り付けた保護材を剥がさないで、そのまま木製品と保護材に塗料を付着させたものである。
また、研削する木製品の種類は、針葉樹である。
また、研削する木製品の種類は、杉である。
この発明の木製品の表面処理方法は、所望の形に成型した無垢の木製品に、研削材と水を高速で吹き付け、上記木製品の木材表面にブラスト処理を施すことにより、比較的柔らかい夏材部を濡らして更に柔らかくして削り、窪ませる。また、保護材を木材表面に貼り付けてブラスト処理することにより、保護材周辺の夏材部を窪ませ、木目に文字や模様を浮き立たせることが
可能になる。
また、この発明の木製品は、無垢の木材より木目が表れるように所望の形に形成された木製品と、この木製品の一方の表面または両面に描かれた所望の文字または絵である装飾表面と、この装飾表面の周辺に研削材を投射することにより窪ませた複数の夏材部と、この複数の夏材部の間に位置し、研削材を投射しても窪まず隆起したままの複数の冬材部とを備え、上記装飾表面と複数の夏材部と複数の冬材部の木目が繋がっている上記木材の表面に、弾力性のある保護材を貼りつけてブラスト処理を施し、周辺の夏材部を窪ませ、装飾表面を残すようにしたので、木製品の一方の表面もしくは全面の木目を立てて木肌を強調しながら文字や模様を浮き立たせることでき、独創的な製品となる。
発明の実施するための最良の形態
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示す木製品の表面処理方法を示す構成図である。図2は、この発明の木製品の表面処理方法を示す工程断面図であり、(a)は、表面処理する木材の表面に保護材を貼りつけた状態を示す拡大断面図である。(b)は、表面処理後の木製品を示す拡大断面図である。(c)は、表面処理した後に保護材を取り除き塗装し完成した木製品の拡大断面図である。(d)は、表面処理した後に保護材を残したまま塗装し完成した木製品の拡大断面図である。図3は、この発明の完成した木製品を示す正面図である。図4は、この発明の完成した木製品を示す側面図である。
図は、発明を説明するためのものであり、本発明の技術範囲を限定するものではない。
図2(a)において、10は木製品(木材の材質、形状は限定されない)であり、比較的軟らかい夏材部1と、比較的硬い冬材部2と、後記する木材表面10aに貼り付けられた保護材3と、塗料4とにより構成されている。10aは夏材部1と冬材部2の表面を含んだ木材表面であり、10bは保護材3によって残された木材表面10aの一部である装飾表面である。
図1において、20は第1のブラスト機材(ブラスト機の形状、機能は限定されない)であり、研削材21と、この研削材21を貯蔵するタンク22と、タンク22に掛ける水圧を制御する制御装置23と、空気圧縮機(図示せす)から圧縮空気が送り込まれるエアーホース24と、ブラストホース25と、水導入管26と、ノズルホルダー27と、ノズルホルダー27に装着され研削材21および水を投射するブラストノズル28とで構成されている。
上述のように構成された木製品の表面処理方法を図1〜4に基づき説明する。
図1に示すように、実施の形態1で使用するブラスト機材20は、研削材21を水で満たしたタンク22に投入し、制御装置23にエアーホース24と水導入管26をつなぎ、空気圧縮機(図示せず)からの圧縮空気を制御装置23に供給し、圧縮空気駆動式水ポンプ(図示せず)を作動させ、制御装置23は水導入管26からの水を加圧し、タンク22に所定の水圧を掛けることにより、湿った研削材21をタンク22から押し出す構造になっている。研削材21は、ブラストホース25で圧縮空気と混ざり、ノズルホルダー27に装着されたブラストノズル28から水と共に木製品10に高速で投射される。
図1において、木製品10には丸、四角、三角の模様が残るように保護材3が貼りつけてある。その木製品10にブラストノズル28から投射された研削材21が衝突することにより、木製品10の木材表面10aの夏材部1を削り取り、窪ませる。
木材表面10aの削られ方を図2で説明する。図2(a)は、木材表面10aにおいて模様として残したい部分に研削材21が当たり木材表面10aに傷が入らないようにするため保護材3を貼りつけたもので、保護材3を貼りつける部分は文字や模様を残したい部分であり、表面処理後、保護材3の周辺の夏材部1が窪み、浮きあがって見えてることになる。
冬材部2の木肌を傷めにくく美しい木目を出すために、保護材3を貼りつける面は、木の軸芯側ではなく、木の表皮の側である木表側の方がよい。木表側に張るのは、冬材部2の固さが、木の軸芯側より木表側の方が硬いためである。木は、軸芯側から木の表皮の方向である木表側に大きくなっていく。木目において比較的柔らかい部分は夏材部1であり、これは木が夏に栄養を吸収し、一気に大きくなるためである。秋から冬にかけて木はあまり大きくならず、冬の間に比較的硬い冬材部2が出来上がる。硬い刀が研削材21を当てた時に削り難く、冬材部2の傷めにくいため、冬材部2の木肌をきれいな状態を保てる。そのため、文字や模様を入れる面は、木表側の方がよい。
研削材21と水を同時に吹き付けるのは、研削仕上げされた後の研削済夏材部1aと研削済冬材部2aの高低差を出しやすくするためと、冬材部2の木肌部分である研削済冬材部2aをきれいに出すためである。表面処理したときに木目の高低差を出すには、柔らかい夏材部1と硬い冬材部2の固さの差があるほど良い。湿った研削材21と水を同時に木材表面10aに吹き付けることにより、水を吸い込みやすい夏材部1は、水を含み柔らかくなるため削れやすくなり、深く窪むことになる。また、湿った研削材21と水は、硬い冬材部2に研削材21が当たった時に発生する衝撃による摩擦熱により研削済冬材部2aが毛羽立つことを防ぎ、研削済冬材部2aの表面を滑らかに出す事が可能にする。
保護材3を貼りつけた木材表面10aをブラスト処理すると、図2(b)に示すように、夏材部1の柔らかい部分が除去され、ブラスト処理する前には目に見えていなかった研削済夏材部1aと冬材部2の研削済冬材部2aが現れる。ブラスト処理後、保護材3を取り除くと、図2(c)に示すように、保護材3の下の木材表面10aはブラスト処理前の状態のままであり、文字や模様の残った装飾表面10bが現れる。装飾表面10bの高さはブラスト処理前の木材表面10aの高さと変わっていないが、周囲の夏材部1が窪んだことで、結果的に装飾表面10bは浮きあがって見える。完成した木製品30は、無垢素材である木製品10を削り出して制作しているため、保護材3を剥がす事で現れた装飾表面10bと、夏材部1と、冬材部2の木目は繋がっており、木目の美しい独創的な完成した木製品30となる。
木材表面10aは一方の表面だけでなく、側面の部分もブラスト処理をすると、図4のように、正面から側面に掛けて湾曲した研削済夏材部1aと研削済冬材部2aが現れるので、流木のような風合いを作り出せる。
ブラスト処理後、木製品10を保護するためと美観を向上させるため、図2(c)のように、ブラスト処理した面に塗料4を塗る。研削済夏材部1aや研削済冬材部2aは日光や雨、湿気などにより劣化するため、防水性のある塗料を塗ることが望ましい。研削材21が木材表面10aの汚れを除去し、夏材部1と冬材部2に細かい凹凸を作っているため、塗料4の付着性は非常に良い。
装飾表面10bの文字や模様をより強調するためは、保護材3の厚さを0.6mm以上にしてブラスト処理した後、保護材3を剥がさないで、そのまま塗料4を付着させるとよい。図2(d)のように、表面処理した後、保護材3を剥がすと、木材表面10aに高さ以上に文字や模様は浮き出ない。装飾表面10bを作るだけであれば、保護材3の厚さは0.05mmでも可能であるが、木材表面10aより0.05mmしか高さを加えることが出来ない。保護材3の厚みが0.6mm以上あれば、明らかに文字や模様が浮きあがったように見える。例えば、木材表面10aと研削済夏材部1aとの高さの差が1mmである場合、保護材3の厚さが0.6mmであれば保護材3と研削済夏材部1aの高さの差は1.6mmとなる。そのため、木材表面10aより文字や模様がより浮き出した状態を作り出せる。
木製品10を塗装するときには、木材表面10aと保護材3を同じ塗料4で塗っても良いし、保護材3を木材表面10aとは違う色で塗装することで、より、文字や模様を強調することが出来る。
保護材3を残して、その上から塗装する場合は、塗料4を弾かない素材の保護材3を選ばなければならない。保護材3を残す事で、保護材3を剥がす作業を省くことが出来るため、省力化によるコストダウンにも繋がる。
保護材3は、例えば、ブラスト処理の保護用に使用する紫外線硬化型のマスキングフィルムや、ゴムシートなどを使用する。細かい細工には0.05mm以上0.5mm未満の厚みを形成する紫外線硬化型のマスキングフィルムは非常に有効であるが、木材表面より1mm以上、夏材部1を窪ませるには強度が足りない。厚さが0.3mm以上のゴムシートは木材表面10aから1mm以上夏材部1を窪ませることは容易であるが、1mmより細い線の文字や模様を残す事は困難である。完成した木製品30に残したい文字や模様に応じて、保護材3の種類は使い分けが必要である。
ブラスト機材20は、制御装置23によりタンク22の水圧を調整することで、研削材21の噴射量の微調整が出来る。使用する研削材21により、タンク22からブラストホース25に抜けていく水の量は変わるが、研削材21が細かいほど、また、タンク22にかかる水圧が低いほど、タンク22から水は抜けにくい。
水を木製品10に掛け過ぎると、木材が水分を含み柔らかくなり、美しい木目のために残したい冬材部2まで、削り易くなる。そのため、研削する木材の種類に応じて、研削材21の種類、粒度、タンク22の水圧、圧縮空気の圧力を最適なものにする。
木材の種類によって、最適な組み合わせは違うが、研削材21の素材は例えば、鉱石、砂、木の実、セラミックなどがある。粒度は基本的に1mm以下のものを使用する。また、タンク22に掛ける水圧は、0.45Mpa〜1.8Mpaの間で、1分間に使用する水の量は0.2〜3Lになるように調整する。圧縮空気の圧力は0.4〜1.3Mpaの間で調整するとよい。
完成した木製品30は、文字や模様が浮き出ながら周囲の夏材部1が窪んでいるため、木目立ちが良く、非常に美しい。木製品10の切断方向により木目の立ち方が違うため、作る木製品10の形状により切断方向を工夫すれば、独創的な完成した木製品30を作ることが可能である。また、今までは廃棄処分されていた木材を表面処理することにより、商品として再利用することも可能になる。
なお、完成した木製品30は、色々な形状や文字や模様を変えたものを製作することにより、装飾品としての用途だけではなく、例えば家具の引き出しや側面や天板、家の柱や下駄箱など、様々な部分に転用が可能である。
続いて、この発明の木製品について図2〜4に基づき説明する。図4は完成した木製品30の側面図である。
図2(c)、図3、図4のように、無垢の木材より木目が表れるように所望の形に成型された木製品10と、この木製品10の一方の表面または両面に描かれた所望の文字または絵に見える装飾表面10bと、文字または絵の周辺に研削材21を投射することにより窪ませた複数の夏材部1と、この複数の夏材部の間に位置し、研削材21を投射しても窪ます隆起したままの複数の冬材部2とを有し、装飾表面10bと、複数の夏材部1と、複数の冬材部2の木目が繋がっていることを特徴とする木製品である。
10は木製品(木材の材質、形状は限定されない)であり、夏材部1と、冬材部2と、保護材3と、塗料4とにより構成されている。完成した木製品30は、一方の表面または両面に研削材21を吹き付け、夏材部1を削り取り、窪ませる。図2(b)に示すように、木材表面10aに文字や模様を残すため、保護材3を貼りつけた状態で研削材24を投射させて夏材部1を削るため、保護材3の下の木材表面10aは、研削済夏材部1aが窪んでいるため、浮きあがって見える装飾表面10bとなる。図2(d)のように、ブラスト処理後に保護材3を取り、塗料4を付着させれば、研削済夏材部1aと木材表面10aとの高低差があり、研削済冬材部2aの木肌が滑らかであり、木材表面10aに文字や模様が研削材21に削られずに残された装飾表面10bが現れた、木製品10の木目がすべて繋がっている完成した木製品30となる。
完成した木製品30は、図1、3に示すように、所望の形である丸い形にあらかじめ成型されている木製品10に保護材3を張り付けて研削材24と水を吹き付け、木目を立てながら文字や模様を残したものである。木は加工しやすいので、所望の形を作ることは容易である。成型しただけの木製品では、世の中にあふれていて面白みに欠けるが、木目を立てることで、長い年月を掛けて風化したような独創的な木製品となる。
木目を立てた時に光加減による陰影が美しく見える完成した木製品30は、装飾表面10bと研削済夏材部1aの高さの差が1mm以上ある場合である。
完成した木製品30は所望の形に成型した木製品10の一方の表面もしくは全面を表面処理したたけではなく、図4のように木製品10の側面まで木目を出したものである。木製品10は、複数の木材を固めた集成材ではなく、1本の無垢木材であるため、正面から側面、側面から裏面に向かい、木目が全て繋がっている。通常の壁材や柱のように四角に切断したものではなく、楕円形や、たとえば動物のシルエットのように成型した木製品10を表面処理すると、木目が湾曲し、非常に独創的な完成した木製品30になる。
木製品10の素材は、種類によって夏材部1と冬材部2の固さが異なるため、木目の立ち方が違う。装飾表面10bと研削済夏材部1aの高低差を1mm以上出す為には、針葉樹を使うとよい。針葉樹は冬材部1の幅が狭く、夏材部との固さの差が出やすい。なかでも、夏材部1が削りやすく、冬材部2が削れにくく、装飾表面10bと研削済夏材部1aの高低差が出る木材の種類は杉である。
完成した木製品30は、図2(d)のように、ブラスト処理により木目を立てて文字や模様を残しながら、より文字や模様を浮き立たせるため、保護材3を張ったままで塗料4を塗っている。こうすることにより、保護材3によって研削材21に削られることなく残された木材表面10aの上に保護材3の厚みが加わることになる。そのため、無垢素材である木製品10だけでは実現出来なかった研削済夏材部1aとの高低差を得ることで、文字や模様を強調しながら、木目も深く見せることが出来て、看板などに最適な完成した木製品30を作ることができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2を示す木製品の表面処理方法の構成図である。図において、実施の形態1と同様なものは、同一符号を付けてその説明を省略する。
40は第2のブラスト機材であり、図5に示すように、研削材41と、研削材を貯蔵するタンク42と、ブラストホース43と、ノズルホルダー44と、水導入管45と、ブラストノズル46とで構成されている。
次に、木製品の表面処理方法について図2、図5に基づき説明する。図5に示すように、実施の形態2で使用する第2のブラスト機材40は、重力落下式のブラスト機材であり、乾いた研削材41をタンク42の中に投入し、所定の量を重力で落下させ空気圧縮機(図示せず)からの圧送される圧縮空気に乾いた研削材41を混入し、ブラストホース43の中を通り、ノズルホルダー44に設置された水導入管45から水を吸い込み研削材と水を混合させ、ブラストノズル46から研削材41と水を高速で木製品10に投射する。
第2のブラスト機材40は、乾いた研削材41を投入しなくてはならない。砂時計のようにタンク42から研削材41が落ちなくてはならないためである。そのため、圧縮空気の水分も極力取り除き、タンク42からブラストホース43に入ってくる研削材41を湿らせないようにする。タンク42に空気圧を掛ける直圧式ブラスト機材(図示せず)も同様である。
研削材41は、ブラストホース43先端にあるノズルホルダー44に設置された水導入管45から供給される水と混合され、ブラストノズル46から木製品10に高速投射される。水の供給は、圧縮空気による負圧、重力、水道の圧力、水ポンプなどで行われる。水導入管45の設置個所は、ノズルホルダー44の位置ではなくブラストノズル46の位置でも効果は同じである。
ノズルホルダー44の中で乾いた研削材41と水が混ざるため、研削材41の表面は濡れるが、中までしっかりと湿るわけではない。そのため、研削材41が木材表面10aを研削する時に衝撃による摩擦熱が発生しやすく、冬材部2が傷みやすい。また、熱を発生させないため水の量を多くすると、木製品10が湿りすぎて脆くなり削れやすくなるため、きれいな木目が出し難くなる。
研削する木製品10の種類によるが、ブラスト処理するための最適な組み合わせは、研削材41の素材は例えば、鉱石、砂、木の実、セラミックなどである。粒度は基本的に3mm以下のものを使用する。また、1分間に使用する水の量は0.1〜5Lで、圧縮空気の圧力は0.3〜1.0Mpaの間で調整するとよい。
ブラスト機材40を使用する場合のメリットは、わざと風化した雰囲気の木製品10を製作する時に使用すると良い。1mm以上の粒度の研削材41を使用すると、大きな木目の木を削るのが早く、荒い風合いの出た完成した木製品30を得ることが出来る。
この発明の木製品の表面処理方法は、所望の形に成型した無垢の木材の一方の表面、もしくは一方の表面と側面、もしくは全面に、研削材と水を高速で吹き付け、ブラスト処理を施したので、ブラスト処理をする際に、研削材と水を木材に吹き付けることにより、柔らかい夏材部が濡れて柔らかくなり、研削材が当たった時に削れやすくなる。そのため、夏材部を窪ませることが容易になり、木目や木肌を強調しながら、木目に文字や模様を浮き立たせることができる。
また、木製品の表面処理方法は、ブラスト処理をする際に、研削材と水を木材に吹き付けることにより、柔らかい夏材部が濡れて柔らかくなり、研削材が当たった時に削れやすくなる。そのため、夏材部を窪ませることが容易になる。
また、水で冷却することにより、研削材を高速投射し木材に当たったときに発生する熱により、冬材部の木肌を傷めることを防ぐ。年輪を形成する冬材部は木表側の方が軸芯側より硬いため、木表側をブラストすることで、冬材部の木肌を滑らかに出す事が出来る。
また、ブラスト処理を行う前に、木材を所望の形に成型しておきブラストすることにより、木材の周囲の木目を立てることで、より木目による段差を強調できる。
また、この発明の木製品は、無垢の木材より木目が表れるように所望の形に形成された木製品と、この木製品の一方の表面または両面に描かれた所望の文字または模様である装飾表面と、この装飾表面の周辺に研削材を投射することにより窪ませた複数の夏材部と、この複数の夏材部の間に位置し、研削材を投射しても窪まず隆起したままの複数の冬材部とを備え、上記装飾表面と複数の夏材部と複数の冬材部の木目が繋がっている上記木材の表面に、弾力性のある保護材を貼りつけてブラスト処理を施し、周辺の夏材部を窪ませ、装飾表面を残すようにしたので、木製品の一方の表面もしくは両面の木目を立てて木肌を強調しながら文字や模様を浮き立たせることでき、独創的な製品となる。
また、木材表面に保護材を張り付けてブラスト処理することにより、木材表面に文字や模様に見える装飾表面を残しながら、木目を出していくことが出来る。
また、保護材の厚さは0.05mm〜3mmにすることにより、研削材によって簡単に破断されない。
更に、保護材を残したまま、木材と保護材を塗装することにより、より文字や模様と、木目の段差を強調することが可能になり、木製品に独創性を持たす事が出来るようになる。
また、残す保護材の厚みは0.6mm以上にすることで、より文字や模様を強調することが出来る。
また、木材表面を削り取って木目を立てるため、木材表面に劣化した塗装が付着したり汚れていても、木材表面は研削材で削り取られるため、今まで廃棄されていた木材の再利用にも活用できる。
また、木製品の素材を針葉樹とすることにより、夏材部が窪み易く、冬材部は削られ難く木目が立て易いため、装飾表面と研削済夏材部の高低差が得やすいと言う効果がある。
また、木製品の素材を針葉樹の中でも杉とすることにより、装飾表面と研削済夏材部との高低差を得やすく、冬材部の木肌を滑らかに出し易いと言う効果がある。
この発明の実施の形態1を示す木製品の表面処理方法の構成図である。 この発明の木製品の表面処理方法を示す工程断面図である。 この発明の完成した木製品を示す正面図である。 この発明の完成した木製品を示す側面図である。 この発明の実施の形態2を示す木製品の表面処理方法の構成図である。
符号の説明
10 木製品、1 夏材部、1a 研削済夏材部、2 冬材部、2a 研削済冬材部
3 保護材、4 塗料、10a 木材表面、10b 装飾表面
20 第1のブラスト機材、21 研削材、22 タンク、23 制御装置
24 エアーホース、25 水導入管、26 ブラストホース
27 ノズルホルダー28 ブラストノズル、
30 完成した木製品
40 第2のブラスト機材、41 乾いた研削材、42 タンク
43 ブラストホース、44 ノズルホルダー、45 水導入管
46 ブラストノズル

Claims (15)

  1. 所望の形に成型した無垢の木材の表面に、研削材と水を高速で吹き付けブラスト処理を施し、夏材部を削り取り窪ませることを特徴とする木製品の表面処理方法。
  2. 上記ブラスト処理をための機材は、水を入れたタンクに上記研削材を入れ、そのタンクの水圧を制御する制御装置は圧縮空気で駆動し、上記タンクに所定の水圧を掛けて上記研削材を上記タンクからブラストホースに押し出し、上記圧縮空気に載せて上記研削材を上記木材の表面に投射することを特徴とする請求項1記載の木製品の表面処理方法。
  3. 上記ブラスト処理するための機材は、タンクに乾燥した上記研削材を入れ、そのタンクに空気圧を掛ける、もしくは重力で落下させることにより、ブラストホースに押し出し圧縮空気に載せて、ブラストノズルもしくノズルホルダーから水を加え、上記研削材を上記木材の表面に投射することを特徴とする請求項1記載の木製品の表面処理方法。
  4. 上記木材の表面に弾力性のある保護材を貼りつけてブラスト処理を施し、この保護材の周辺の夏材部を窪ませ、木材表面の一部である装飾表面を残したことを特徴とする請求項2または3記載の木製品の表面処理方法。
  5. 上記保護材の厚みは、0.05mm以上3mm未満であることを特徴とする請求項4記載の木製品の表面処理方法。
  6. 上記ブラスト処理を施した木製品から上記保護材を除去し、上記木材表面と上記装飾表面に塗料を付着させることを特徴とする請求項4または5記載の木製品の表面処理方法。
  7. 上記ブラスト処理を施した木製品から上記保護材を除去せず、上記木材表面と上記保護材に塗料を付着させることを特徴とする請求項4または5記載の木製品の表面処理方法。
  8. 無垢の木材より木目が表れるように所望の形に成型された木製品と、この木製品の一方の表面または両面に描かれた所望の文字または模様である装飾表面と、この装飾表面の周辺に研削材を投射することにより窪ませた複数の夏材部と、この複数の夏材部の間に位置し、研削材を投射しても窪まず隆起したままの複数の冬材部と、上記装飾表面と複数の夏材部と複数の冬材部の木目が繋がっていることを特徴とする木製品。
  9. 上記装飾表面周辺のみならず、一方の表面全体もしくは一方の表面と側面、もしくは全面に研削材を投射し、上記夏材部を窪ませたことを特徴とする請求項8記載の木製品。
  10. 上記装飾表面に、弾力性のある保護材を貼りつけてブラスト処理を施し、周辺の夏材部を窪ませ、上記装飾表面は窪ませずに残したことを特徴とする請求項8または9記載の木製品。
  11. 上記保護材の厚さは0.05mm以上3mm以下であることを特徴とする請求項10記載の木製品。
  12. 上記装飾表面を残す為に貼り付けた上記保護材を剥がし、上記木製品と上記装飾表面に塗料を付着させたことを特徴とする請求項9または10記載の木製品。
  13. 上記装飾表面を残す為に貼り付けた上記保護材を剥がさないで、そのまま上記木製品と上記保護材に塗料を付着させたことを特徴とする請求項10または11記載の木製品。
  14. 木製品の素材が針葉樹であることを特徴とする請求項8〜請求項12いずれか1項記載の木製品。
  15. 木製品の素材が杉であることを特徴とする請求項8〜請求項12いずれか1項記載の木製品。
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