JP6206898B2 - 部材表面ブラスト方法 - Google Patents

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Description

本発明は、古くなって木肌が劣化した木材、或いはさびなどが生じて汚くなった鉄、銅または真鍮などの金属、タイヤその他のゴムなどからなる部材の表面をエアーブラストにより当該部材表面をきれいにする方法に関する。
木造建築物など、時代を経たもの、特に限定するものではないが、例えば、神社、仏閣、重要文化財や国宝などに指定されている古くなって木肌が劣化した木造建築物など(紫外線、風雨等で劣化しやすい。日光が当たらないところでも、長期間の間に、木肌が劣化して美麗さが低下し灰色になる傾向になる。)木肌表面が劣化してくると湿りけにより湿気やすいところとか水分と接触する可能性のある箇所などはコケやカビ(腐朽菌などの白カビ等)などが付き、それを長期間放置しておくと木材内部まで劣化してしまう。建築物の室内で湿気や水分の影響を比較的受けにくい部位でも、時間と共に木材表面が劣化してきて、美麗さが低下してくる。そこでこれら木部の木肌表面をきれいにする方法として、薬品処理例えば苛性ソーダなどのアルカリ液で処理した後、リン酸などで中和するいわゆる「灰汁洗い」と言う方法が知られているが、これらの液が作業中に垂れて神社、仏閣などの庭の苔その他の植物を枯らしたり、当該建造物に使用されている、銅、真鍮、その他の金属物を浸食するなどの問題があるなど、一度に必要な部分全部をまずアルカリ処理し、次いでリン酸などで中和するという比較的効率の良い方法は採用できず、アルカリ処理すべき部分を小部分に小分けし、当該部分をアルカリ液で処理した後、すぐリン酸などで中和するなど細かく作業を分断して中和しなければならない。そのため、コストが高く、一般の神社、仏閣などは、木肌表面をきれいにしたくても、費用が著しく高額になるため、処理をやむを得ず見合わせざるを得ないところが多くなってきている。
木肌表面をきれいな状態に刷新するだけではなく、古い塗装を剥離し、木肌表面も刷新し、その後、新しい塗料で塗装する工法の場合においては、ブラストメディアとしてモース硬度が2.5〜3.5に調整された重曹や植物種子殻(具体的にはクルミ殻)のような硬めで平均粒径が0.2〜0.3mmのブラストメディアを特定のエアー圧で噴き出しノズルから古い塗膜面に向けて噴き出し、古い塗膜を除去し、その後、特定の木材用塗料を塗布することも提案されている(下記特許文献1)。この方法は、作業性もよく、前述の「灰汁洗い」方法に比べてコストの面でも優位になる。
しかしながら、この方法は、ブラスト吹付処理後、塗装することを前提としているので、ブラスト吹付処理により生じた新たな木肌がかなり荒れて凹凸が発生したり、木材を構成する繊維が切断されて毛羽立ちが発生する等の問題があるが、その後塗装されるので、刷新された木肌表面の荒れや毛羽立ちは、隠される。もちろんこの方法を重要文化財や国宝などに指定されている古くなって木肌が劣化した木造建築物、欄間などの細かい彫刻がほどこされたものなどの木肌表面をきれいにするブラスト方法として適用することはできないし、業者に依頼してもこの方法を業とする業者は引き受けを辞退してしまうという問題も生じている。その理由は重要文化財や国宝などに指定されている古くなって木肌が劣化した木造建築物の彫刻物の角や細かい凹凸などの彫刻模様がこの方法で処理することにより、削れて消えてしまったり、荒れてしまう恐れがあり、到底、責任を負えないし、細かい彫刻物はその輪郭がぼけてしまい価値が大幅に低下したり、欄間などに用いられる龍の髭などは、ミリメートル単位の細いものも多く、ブラスト中に折れたりするからである。
また、赤錆が生じた鉄、さびが生じた銅や真鍮などの金属、タイヤその他のゴムなどからなる部材も、いわゆるサンドブラストで処理した場合には、錆のない地肌表面も削ってしまうなどの問題があり、酸による処理などは、上述した場合と同様の問題があり、表面を傷つけることなく、きれいにし得る簡便な方法が望まれていた。
特許第4852170号公報
本発明の目的は、上述のような特許文献1に記載のように塗装を必ずしも前提とするものではなく、塗装をしない木材も含めて、木材或いは赤さびなどが生じたり汚れが付着して汚くなった鉄、錆の生じた銅や真鍮、或いは経年使用によりその表面が劣化して汚くなったゴムから選ばれた部材に関し上述した問題点のない、当該部材の地肌表面を傷つけることなく、安全に当該部材の表面をきれいにするエアーブラスト方法を提供することを目的とするものであり、例えば細かい凹凸などの彫刻模様が存在する木材からなる部材などに対しても、木肌が劣化した木材の彫刻物の角や細かい凹凸などの彫刻模様ですらも十分原形状を維持しながら木肌表面をきれいにブラストし得る方法をも含めて木材、鉄、銅、真鍮及びゴムから選ばれた部材表面を傷つけることなく、安全にきれいな表面状態に仕上げることができるブラスト方法を提供することを目的とする。
なお、この目的を達成するため、本発明者等は、上記特許文献1で提案されている重曹や植物種子殻(具体的にはクルミ殻)のような比重が0.5より大きく硬めのブラストメディアに代えて、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアを含むブラストメディアを用いるべく検討を開始したが、上記特許文献1で提案されており、具体的に採用されている鉄製のブラストメディアタンクを備えたエアーブラスト装置と同一のエアーブラスト装置を採用して、比重が0.5〜0.1の軽めの植物系ブラストメディアを含むブラストメディアでブラストを試みたが、比重が0.5〜0.1の軽めの植物系ブラストメディアを含めると、図5のブラストメディアタンクの上側の蓋を外して、当該タンク上部から撮影した写真に示されるように、タンクの中心部のブラストメディアのみ噴出してノズルから排出されるが、タンクの中心部のブラストメディアが排出されると、それが排出された空間がドーナツ状に孔が開いた状態になってしまい、継続してエアーコンプレッサーから圧縮空気を圧送しても、何らブラストメディアを噴出することができず、空気のみ排出されてしまうと言う問題に直面した。更に本発明者等は、エアーコンプレッサーからの圧縮空気圧を高める検討もしたが、同様の現象が生じ何ら改良されなかった。更に改良すべくエアーコンプレッサーからの圧縮空気をタンクに送付するのみならず、タンクを通さずに噴出しノズルから直接圧縮空気が噴出すルートも併せて設けてそれにより吸引力を加味させ、圧による押出し力と吸引力とを併用するべく装置の改良を試みたが、前記の場合と同様にブラストメディアを途切れなく噴出させることができなかった。そこでエアーコンプレッサーからの圧縮空気の圧力がブラストメディアに直接かかるのがかえってブラストメディアを固めてしまうのではと考え、エアーコンプレッサーからの圧縮空気の圧力がブラストメディアに直接かからないように、エアーコンプレッサーからの圧縮空気をタンクに送付するルートは閉鎖し、タンクを通さずに噴出ノズルから直接圧縮空気が噴出するルートのみ設けて吸引力のみにより噴出させるべく装置の改良を試みたが、全く、ブラストメディアを噴出させることができなかった。そこで更に発想を転換し、種々検討した結果、エアーコンプレッサーからの圧縮空気をタンクに送付する当初の方法において、ブラストメディアタンクの内側を帯電防止剤を含有したフッ素樹脂コーティングを施すことにより、この問題を解決し、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアを含むブラストメディアを使用しても、ブラストメディアを連続して安定的に噴出させることに成功し、本発明のテストが可能となり、その結果、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアを含むブラストメディアを使用する本発明が有効であることを見出すことができたものである。従来の比重の比較的大きいブラストメディアを用いた場合のように、安定的にブラストメディアがブラストできなかったのは、定かではないが、種々の要因(タンク壁との摩擦、圧縮空気中の水分の湿気による付着、静電気の発生等々)が考えられ、且つ、ブラストメディア材料の自重が小さい為、砂時計のように自重で順次空洞が生じないよう少量ずつ安定的にブラストメディアが、タンク内で動いて供給されにくいことも、原因しているものと想定される。
かくして本発明は前述の「灰汁洗い」方法や特許文献1に記載の方法の問題点を解消し、木造建築物の表面を損傷することなく、また木製の彫刻物の角や細かい凹凸などの彫刻模様等が、削れて消えてしまったり、荒れてしまう恐れや、細かい彫刻物はその輪郭がぼけてしまうようなことがなく木部表面を美麗にする木材からなる部材(物品を含む)表面のエアーブラスト方法、或いは赤さびなどが生じたり、汚れが付着して汚くなった鉄、錆の生じた銅や真鍮、或いは経年使用によりその表面が劣化して汚くなったゴムから選ばれた部材(物品を含む)などの当該ブラスト被対象物表面を傷つけることなく、すなわち木材、鉄、銅、真鍮及びゴムから選ばれた部材のブラスト処理の結果新たに生じるきれいな表面を損傷することなく表面をきれいにするエアーブラスト方法を提供することを目的とするものである。
(1)本発明の部材表面のエアーブラスト方法は、木材、鉄、銅、真鍮及びゴムから選ばれた部材の表面を細粒状の植物系ブラストメディアを用いてエアーブラストして、美麗にする方法であって、前記植物系ブラストメディアとして比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアを含むブラストメディアを用いることを特徴とする。
(2)前記(1)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアを含むブラストメディアが、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアが植物系ブラストメディア全体の重量の100〜10重量%であり、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアが0〜90重量%からなることが好ましい。
(3)前記(1)〜(2)項のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、植物系ブラストメディアの粒子径がメジアン径で0.1〜0.5mmであることが好ましい。
(4)前記(1)〜(3)項のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアが、杉、檜から選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。
(5)前記(2)〜(4)項のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアが、胡桃の種子、アプリコットの種子、ピーチの種子、トウモロコシの穂芯から選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。
(6)前記(1)又は(2)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアの含有率が、植物系ブラストメディア全体の重量の100重量%であることが好ましい。
(7)前記(1)〜(5)項のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアを含むブラストメディアが、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアが植物系ブラストメディア全体の重量の90〜10重量%であり、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアが10〜90重量%からなることが好ましい。
(8)前記(1)〜(7)項のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、エアーブラストする際のエアー圧が、ブラストメディアタンク内の圧力で、0.098〜0.98MPaであることが好ましい。
(9)前記(1)〜(8)項のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、エアーブラストされる被対象部材が木材であることが好ましい。
(10)前記(1)〜(9)項のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法に使用されるエアーブラスト装置のブラストメディアタンクが、金属製の当該タンク内側に帯電防止剤を含有したフッ素樹脂コーティングが施されたブラストメディアタンクであることが好ましい。
(1)前記本発明の部材の表面のエアーブラスト方法によれば、植物系ブラストメディアとして比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアを含むブラストメディアを用いているので、通常、植物系ブラストメディアにおいては、比重が小さい方が硬さが柔らかいので、エアーブラストされる被対象物である、木材、鉄、銅、真鍮及びゴムから選ばれた部材の表面を損傷することなく、更には木製の彫刻物の角や細かい凹凸などの彫刻模様等が、削れて消えてしまったり、荒れてしまう恐れや、細かい彫刻物はその輪郭がぼけてしまうようなことがなく部材表面を美麗にすることが可能となり、赤錆が生じた鉄、錆が生じた銅、真鍮又は経年使用で表面が劣化して汚れたゴムなどもその地肌表面を傷つけたり不要に削り取って凹みを生じさせることなく部材表面を美麗にすることが可能となり好ましい。
(2)また、上記(2)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアを含むブラストメディアが、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアが植物系ブラストメディア全体の重量の100〜10重量%であり、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアが0〜90重量%からなる態様とすることにより、ブラストされる被対象物が、表面硬度が比較的柔らかい木材から、硬い木材や、赤錆が生じたり汚れの付着した鉄、錆が生じた銅、真鍮又は経年使用で表面が劣化して汚れたゴムのいずれに対しても、表面のブラスト処理の結果新たに生じるきれいな表面を損傷することなく十分ブラスト処理することができ、上記金属類は本来の光沢も発揮され好ましい。
(3)また、上記(3)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、植物系ブラストメディアの粒子径がメジアン径で0.1〜0.5mmである好ましい態様とすることにより、粒子径があまりに大きすぎて木材、鉄、銅、真鍮又はゴムからなる部材表面のブラスト処理の結果新たに生じるきれいな表面を損傷したり、粒子径があまりに小さすぎてブラスト処理効果が十分発揮されないというようなことがなく部材表面を損傷することなく十分ブラスト処理することができ好ましい。
(4)また、上記(4)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアが、杉、檜から選ばれた少なくとも1種である好ましい態様とすることにより、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアとしては、杉、檜のおが屑など、安定的に大量入手が容易であり、また、日本の建築物などは、杉、檜なども多量に使用されており、これらの建築物に対しても好適に使用でき好ましい。また、杉、檜の植物系ブラストメディアは、比較的柔らかいので、ブラスト被対象物である鉄、銅、真鍮はもとより、各種の木材やゴムの表面を傷つけることなく、被対象物の表面をきれいにすることができ好ましい。
(5)また、上記(5)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアが、胡桃の種子、アプリコットの種子、ピーチの種子、トウモロコシの穂芯から選ばれた少なくとも1種である好ましい態様とすることにより、これらは、通常、廃棄物になるので比較的安定して入手でき、エアーブラストされる被対象物が、硬めの木質や硬めの劣化状態の木肌の場合やあるいは鉄部材表面に生じている赤錆や付着した汚れ、銅や真鍮の錆、ゴムの表面の劣化による汚れなど除去しにくい汚れが付着している場合でも、より効率よく、ブラスト処理でき好ましい。
(6)また、上記(6)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアの含有率が、植物系ブラストメディア全体の重量の100重量%である好ましい態様とすることにより、エアーブラストされる被対象物が比較的柔らかい木材の場合にもその表面を損傷することなく、また木製の彫刻物の角や細かい凹凸などの彫刻模様等が、削れて消えてしまったり、荒れてしまう恐れや、細かい彫刻物はその輪郭がぼけてしまうようなことがなくより安全にブラスト処理ができ、好ましく、ゴムについてもブラスト処理によりきれいな表面を露出させることができ好ましい。また、鉄の赤錆、銅や真鍮の錆に関しても、エアーブラスト時間を長めにしたりブラスト圧が高くなるようにすることによりその地肌表面を損傷することなく、微細加工された薄手の鉄、銅や真鍮製品などの場合も損傷する恐れを全くなくして安全にブラスト処理ができ、好ましい。
(7)また、上記(7)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアの含有率が、植物系ブラストメディア全体の重量の90〜10重量%であり、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアの含有率が10〜90重量%である好ましい態様とすることにより、エアーブラストされる被対象物の、汚れ部分の硬さに応じて、ブラストメディアの配合割合を選定することにより、より適正で効率的なブラスト処理ができ好ましい。
(8)また、上記(8)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、エアーブラストする際のエアー圧が、ブラストメディアタンク内の圧力で、0.098〜0.98MPaである好ましい態様とすることにより、エアー圧があまりに大きすぎて部材表面を損傷したり、エアー圧があまりに小さすぎてブラスト処理効果が十分発揮されないというようなことがなく、上記範囲のエアー圧では、部材表面を損傷することなく十分ブラスト処理することができ好ましい。そして、エアーブラストされる被対象物の、汚れ部分の硬さに応じて、エアー圧を選定することにより、より適正に効率的にブラスト処理でき好ましい。
(9)上記(9)項に記載の部材表面のエアーブラスト方法においては、エアーブラストされる被対象部材が木材である好ましい態様とすることにより、木材は一般的に金属、石材、漆喰、ガラス、屋根瓦、陶磁器、セメントやコンクリートなどの他の部材に比べて表面の硬度が柔らかいが、部材の表面を損傷することなく、更には木材の彫刻物の角や細かい凹凸などの彫刻模様が、削れて消えてしまったり、荒れてしまう恐れや、細かい彫刻物はその輪郭がぼけてしまうことがなく部材表面を美麗にすることが可能となり、木製の重要文化財や国宝類にも効率よく適用でき、好ましい。
(10)また前記(1)〜(9)項のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法に使用される前記(10)項に記載のエアーブラスト装置において、そのブラストメディアタンクが、金属製の当該タンク内側に帯電防止剤を含有したフッ素樹脂コーティングが施されたブラストメディアタンクであるブラストメディアタンクを採用することにより、比重が0.5〜0.1の軽めの植物系ブラストメディアを含むブラストメディアを連続して安定的に噴出させることができ、好ましい。そしてブラストメディアを以前よりも少量ずつ供給できるようになり繊細性を求められる欄間などや彫刻品にも安心した施工が可能になり好ましい。また、仮に従来から使用されているエアーブラスト装置を使用したとしても、ブラストメディアタンクをかかるブラストメディアタンクに交換すれば、上述した効果が発揮でき好ましい。
本発明に用いる一例のエアーブラスト装置の構成を示す模式図。 図1の噴出しノズル(平ノズル)を図1の矢印A側から見た概略模式図。 図1の噴出しノズル(平ノズル)を図1の矢印B側から見た端面の形状を示す概略端面図。 本発明において2種類以上の植物系ブラストメディアを使用する際の、2種類以上の植物系ブラストメディアをあらかじめエアーブラスト装置を用いて混合する場合の操作の一例を説明するための模式図。 従来の鉄製のブラストメディアタンクを備えたエアーブラスト装置を採用して、比重が0.5〜0.1の軽めの植物系ブラストメディアを含むブラストメディアでブラストを試みた際のブラストメディアタンクの上側の蓋を外して、当該タンク上部から撮影した写真。
本発明で用いる細粒状の植物系ブラストメディアとしては、各種木材のおが屑などのほか、植物の種子を粉砕したもの、おからの乾燥物、トウモロコシの穂芯の粉砕物などで比重が0.5〜0.1のもの単独や、それより比重の大きいものを前記の比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアと混合して用いる。
なお、本発明において比重は、植物系ブラストメディアが木材の場合には通常用いられている気乾比重(水分量がほぼ15重量%時の見掛け比重、すなわち水分量がほぼ15重量%時の木材の重さと同体積の水の重さとの比)であり、木材以外の植物系ブラストメディアは、水分量が10重量%以下5重量%以上で、使用する際の個別の水分量で比重が0.5より大きいものに属するか、比重が0.5〜0.1に属するのか決めればよく、一般的傾向として、本発明で用いる植物系ブラストメディアや、ブラストの被対象物である木材は、上述した比重がほぼ硬さの目安となり、一般的傾向として比重の大きいものほど硬さが硬い傾向になる。
かかる気乾比重の大きい順に例を挙げると、次ものが例示される。
ウリン(比重0.84〜1.14)、ブビンガ(比重0.80〜0.96)、樫(比重0.83)、紫檀[ローズウッド] (比重0.82)、サイブレス(比重0.70)、欅(比重0.69)、山桜(比重0.68)、ミズナラ(比重0.68)、イタヤカエデ(比重0.68)、真樺(比重0.67)、ブナ(比重0.65)、ヤチダモ(比重0.65)、アガチス(比重0.40〜0.64)、桑(比重0.62)、栗(比重0.60)、チーク(比重0.60)、ホワイトメランチ(比重0.5〜0.6)、レッドメランチ(比重0.5〜0.6)、黒胡桃[ブラックオールナット] (比重0.59)、米松[ダグラスファー] (比重0.55)、銀杏(比重0.55)、クロマツ[雄松](比重0.54)、胡桃(比重0.53)、カヤ(比重0.53)、赤松[雌松](比重0.53)、唐松[落葉松](比重0.50〜0.53)、栃(比重0.52)、一位(比重0.51)、シベリヤカラマツ(比重0.51)、米桧[オーソンヒノキ] (比重0.51)、米ヒバ(比重0.50)、桂(比重0.49)、シナノキ(比重0.48)、ホオノキ(比重0.48)、米栂(比重0.46)、キハダ(比重0.45)、スプルース(比重0.41)、檜(比重0.41)、杉(比重0.38)、米杉(比重0.37)、桐(比重0.30)などであり、日本では檜、杉並びに桐などは、硬さが小さいものの代表的な木材である。また、木材以外の植物系ブラストメディアとしては、胡桃の種子(比重0.58;水分量9.57重量%)、アプリコットの種子(比重0.70;水分量9.43重量%)、ピーチの種子(比重0.74;水分量8.73重量%)、コーン(トウモロコシ)の穂芯(比重0.53;水分量5.88重量%)、乾燥おから(比重0.4;水分量8.3重量%)などが挙げられる。
なお、上記において、比重に範囲があるのは、産地、生育条件、裁断木材の部位などに応じて比重が変わる木材などである。
ここでブラストメディアの選定は、通常は、植物系ブラストメディアで比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアを用いるが、エアーブラストの被対象物である木材の種類(比重の大きいものが通常硬い)、劣化の程度(劣化の程度が小さい方が硬い)、被対象物のおかれた状況(例えば建築物であれば、北側などや、屋根の下側など紫外線が当たりにくい部位は、南側などや、雨にぬれやすい部位に比べて硬い。一つのものでも部分的に紫外線が当たりにくい部分や、雨にぬれにくい部分は、紫外線が当たりやすい部分や、雨にぬれやすい部分に比べて硬い。)に応じて、特に被対象物のブラスト処理する部分が硬い場合には、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアのみを用いていたのでは、長時間の処理が必要などブラスト効率が低下する場合に、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアを前記比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアに混合して用いることにより、より効率よく、被対象物の硬さに応じたより適正なブラスト処理をすることも可能となる。被対象物がゴムの場合も同様である。比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアを比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアに混合して用いる場合に、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアの含有率は、ブラストメディア全量の90重量%以下の範囲で用いられ、好ましくは10〜90重量%、より好ましくは40〜60重量%で目的に応じて調整することが好ましい。エアーブラストされる被対象物の、表面の硬さに応じて、ブラストメディアの配合割合や配合する比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアの種類などを選定することにより、より効率よく、適正なブラスト処理ができ好ましい。比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアの種類としては、上述した木材で比重が0.5より大きいものも用いられるが、胡桃の種子、アプリコットの種子、ピーチの種子、トウモロコシの穂芯から選ばれた少なくとも1種などが、これらは、通常、廃棄物になるので比較的安定して入手でき、エアーブラストされる被対象物が、硬めの木質や硬めの劣化状態の木肌の部材、鉄、その他、石材、銅、真鍮、漆喰、ガラス、屋根瓦、陶磁器、セメントやコンクリート部材の場合でも、より効率よく、ブラスト処理でき好ましく用いられる。
なお、本発明においては、例えば、ブラスト処理される被対象物である木材の古い劣化した木肌を完全に除去して、新しい明るい色調の木肌を、表面荒れなどや、彫刻の輪郭ぼけなどなしに出現するブラスト処理ができるとともに、要求に応じ、見劣りしないように劣化した汚れは適宜除去するが、年代物の風情を残した、重厚ないわゆる時代仕上げも可能であるという特徴を有する。この場合、ブラスト処理される被対象物の種類や劣化状況に応じても変わるが、一般的に、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアのみを用いるとか、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアの混合割合を10重量%以下にするとか、ブラスト処理時間を短めにしたり、エアー噴出量を低めにするなど、適宜、条件を組み合わせて処理することにより容易に時代仕上げをすることができる。
用いる植物系ブラストメディアの粒子径は特に限定するものではないが、従来より通常使用される植物系ブラストメディアの粒子径と同程度の範囲のものなども用いられ、メジアン径(レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置にて実測)で0.1〜0.5mmであることが好ましく、粒子径があまりに大きすぎて被ブラスト対象物表面を損傷したり、粒子径があまりに小さすぎてブラスト処理効果が十分発揮されないというようなことがなくブラストされる被対象物表面を損傷することなく十分なブラスト処理することができ好ましい。
エアーブラストする際のエアー圧としては、特に限定するものではないが、ブラストメディアタンク内の圧力(ゲージ圧)で、0.098〜0.98MPaの範囲が好ましく、0.39〜0.68MPaの範囲がより好ましい。例えば、後述する図1、図2に示したような噴出しノズル5近傍にブラストメディアの噴出速度を微調整しうるレバー9を設けているようなエアーブラスト装置を用いる場合などにおいては、ブラストされる被対象物に応じて、ブラストメディアタンク内の圧力が強すぎる場合や弱すぎる場合など、あるいはブラストメディア供給速度が速すぎたり遅すぎたりする場合に、ブラストされる被対象物のブラスト処理に強すぎる場合や弱すぎる場合などこのレバーでブラストメディアの噴出速度等を微調整してもよい。前記レバーの代わりにノズル5の根元近傍に同様の機能を発揮するバルブを用いてもよい。また、ブラストメディアの噴出速度や噴出圧力などを、使用しているノズルでの最高値よりも大きくしたい場合には、ノズル噴出口の面積のより小さいノズルに交換して用いればよい。
次の本発明の木部表面のエアーブラスト方法に使用するエアーブラスト装置の一例を説明するが、本発明の木部表面のエアーブラスト方法自体は、それが実現できる装置を用いればよく、この例示した装置のみに限定されるものではない。
図1に示すように、エアーブラスト装置は、圧縮空気を生成するエアーコンプレッサー1と、ブラストメディアを貯留するブラストメディアタンク2と噴出口6の形状が平たい噴出口6(図3参照)を有する噴出ノズル5(ここでは平ノズルを示したが、平ノズルがブラスト効率などの点から好ましいが、平ノズルに限定されるものではない。本発明のブラスト処理が可能であれば、噴出口6の形状は、丸形、楕円形、正方形、三角形など適宜他の形状でもよい。)を備えており、エアーコンプレッサー1とブラストメディアタンク2並びにブラストメディアタンク2と噴出ノズル5は、ホースで連結されており、ホース11aのエアーコンプレッサー1への接続は特に限定するものではないが、いわゆるエアーホースアタッチメント7a(エアーホースワンタッチカップラーなどとも言われ、例えば、エアーコンプレッサー1に当該アタッチメントの雌部が取り付けられ、当該雌部に接続される側のホース11aの端部には、当該アタッチメントの雄部が取り付けられ、当該雌部と雄部をつなげると、圧縮空気流通性が確保され、当該アタッチメントの雌部と雄部の接続を外すことにより、圧縮空気の流通が阻止され当該アタッチメント部からの圧縮空気の噴出がストップできる構造のアタッチメントで、市販されている。以下、エアーホースアタッチメントに関しては同様)で接続され、ホース11aの他端部は、エアーホースアタッチメント7bを介してブラストメディアタンク2の上部に連結されている。ブラストメディアタンク2の上部には蓋3が設けられており、ブラストメディアタンク2中にブラストメディアを充填する場合に蓋3を外してブラストメディアを充填し、ブラストメディアの噴出作業をする場合には、圧縮空気が逃げないよう蓋3を閉めておく。したがって蓋3は、蓋を閉めた場合に気密になるような蓋で、タンク内部に圧縮空気が供給された場合に、圧縮空気が漏れたり、圧縮空気の圧力で浮き上がったり外れたりしない構造の蓋であれば任意である。ブラストメディアタンク2の脇に圧力ゲージ12を有し、ブラストメディアタンク2のブラストメディア供給口4には、エアーブラスト作業時には、ホース11bがエアーホースアタッチメント7cを介して接続され、ホース11bの他端はエアーホースアタッチメント7dを介して噴出ノズル5に連結されている。
噴出ノズル5(この図は平ノズルを採用した場合を示している)は、図1の矢印A側から見た図(レバー9が図2では図の左側で下側になるような向きで図1の噴出ノズル5を見た図)を図2に示した様に、噴出しノズル(平ノズル)5近傍にブラストメディアの噴出速度の調整用レバー9を設けているようなエアーブラスト装置を用いる場合などにおいては、ブラストされる被対象物に応じて、ブラストメディアタンク内の圧力が強すぎる場合や弱すぎる場合など、あるいはブラストメディア供給速度が速すぎたり遅すぎたりする場合などに、このレバーでブラストメディアの噴出速度等を調整してもよい。前記レバー9の代わりにノズル5の根元近傍に同様の機能を発揮するバルブを用いてもよい。なお、このレバー9は、レバーを引いていない場合には、ブラストメディア供給が停止できる構造にしている。尚、図2において10は平ノズル把持部である。また、圧縮空気圧力の調整はエアーコンプレッサー1においても可能であるが、更に必要に応じて、図示していないが、エアーコンプレッサー1とホース11aなどの間などに圧力調整用のレギュレーターを設けておいてもよい。
また、図3は、図1の平ノズルを矢印B側から見た端面の形状を示す概略端面図である。図面の紙面を平面と仮定した場合、図1中、平ノズルのみは、平ノズルを平面に置いた場合のレバー9の存在する側が紙面平面の上側面になる状態に置かれたノズルの状態で記載されており、図3は図1の平ノズルを図1の紙面から90度回転させた状態で描いている。
かくして、この装置を用いて、被対象物をエアーブラストする場合には、ブラストメディアタンク2内に所定のブラストメディアが貯留されている状態で、エアーコンプレッサー1より圧縮空気をブラストメディアタンク2内に送り込み、噴出ノズル5のレバーを開いて(引いて)、被対象物をブラスト処理する。
ブラストメディアタンク2は、金属製で、通常、鉄製やステンレス製のものが好適であるが、強度的に問題がない金属であれば他の金属でもよい。そして図示していないが、ブラストメディアタンク2内壁は帯電防止剤を含有したフッ素樹脂コーティングが施されている。帯電防止剤は、特に限定はなく、フッ素樹脂コーティングが施されている場合に帯電防止機能が発揮できるものであればよい。
なお、ブラストメディアとして、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアと比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアの混合物を用いる場合には、あらかじめ所望割合で混合したブラストメディアを、施行現場まで自動車に乗せて運ぶと、その運搬道中の振動で、比重の大きいものが、容器下方に移動して、均一なブラストメディア混合物を供給できない恐れがある。
そこで、施工現場で次のようにして混合することが好ましい。
即ち、図1に示した装置を利用し、図4に示す方法でブラストメディアを混合する。
図1のホース11bと噴出ノズル5をブラストメディアタンク2のブラストメディア供給口4から外す。次に、エアーコンプレッサー1に接続されているホース11aのブラストメディアタンク2側に接続されている端部をエアーホースアタッチメント7bにおいてはずし、それを図4に示すようにエアーホースアタッチメント7eを介してブラストメディア供給口4に接続する。ここで図4に示すエアーホースアタッチメント7eとは、図1に示されていたブラストメディア供給口4に設けられていたエアーホースアタッチメント7cの例えば雌の方と、図1に示されていたエアーホースアタッチメント7bの例えば雄とを接続したものである。図4に示すようにエアーコンプレッサー1とブラストメディアタンク2をホース11aを介して接続することにより、圧縮空気がブラストメディア供給口4からブラストメディアタンク2の上方に向けて噴射できるようにする。この状態で、所定の混合したい割合になる量ずつの比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアと比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアをブラストメディアタンク2内に入れ、図1のブラストメディアタンク2の蓋3の代わりに、空気は通過可能であるが、ブラストメディアの通過は不可であるメッシュ状の蓋13でブラストメディアタンク2の上方に蓋をし、次いで、エアーコンプレッサー1を作動させ、ブラストメディア供給口4からブラストメディアタンク2内に圧縮空気を噴射することにより、比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアと比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアを均一に混合できる。なお、この混合を行う際の供給する圧縮空気圧の調整が必要な場合には、エアーコンプレッサー1自体で調整するか、前述した圧力調整用のレギュレーターがある場合にはそれで調整してもよい。そして、この混合したブラストメディアを用いて目的のエアーブラスト処理を行う場合には図1に示した状態に戻して処理を実行すればよい。
なお、ブラスト処理される被対象物としては、木材又は鉄から選ばれた部材(部材は物品を含む意味で用いている)であるが、その応用として、銅、真鍮などの金属、タイやその他のゴム製品、石材や漆喰面(漆喰壁や漆喰塀の漆喰面)、ガラス、屋根瓦、陶磁器、セメントやコンクリートによる形成物などの部材が挙げられる。具体的には錆などが生じたり汚れが付着して汚くなった銅、真鍮などの金属、経年使用により表面が劣化して汚くなったゴム、よごれや、コケなどの藻類が付着した石材や漆喰面、鱗状痕などの取れにくい汚れが付着したガラス、大気汚染の汚染物などが付着したりコケなどの藻類が付着した屋根瓦の表面などの部材表面を本発明のエアーブラスト方法を適用して、それにより生じた新しいきれいな表面を傷つけることなく、これら部材の表面をきれいにすることも可能である。
以下、本発明の理解を容易にするため実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
(実施例1)
約10年間室外に放置された、表面が劣化した杉の四角柱状の建築材用柱に、植物系ブラストメディアとして杉のおがくず(比重0.38、メジアン径0.28mm)100重量%(A)、また、前記杉のおがくずとクルミの種子粉砕物(比重0.58;水分量9.57重量%、メジアン径0.34mm)との混合物で重量比1:1で混合したもの(B)、1:2で混合したもの(C)、2:1で混合したもの(D)を用いブラストメディアタンクの圧力ゲージのゲージ圧が0.39〜0.68MPaの範囲(平ノズル5のレバー9の操作などで変動する)で表面が劣化した杉の四角柱状の建築材用柱をブラスト処理した。エアーブラスト装置は、ブラストメディアタンクの仕様も含めて、前記で図1を用いて説明したエアーブラスト装置を用い、2種類以上のブラストメディアを用いる場合でそれらを混合する場合には前記で図4を用いて説明した方法を採用した(以下の実施例についても同様である。)
いずれも、木部表面を損傷することなく、劣化した表面がきれいな表面に仕上がった。
尚、クルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど、同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。ブラストメディアの吹付は、処理しながら目視できれいに仕上がったところから順次未処理部分に移動するが、その移動速度がクルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど早くできることを確認した。なお、吹付ノズルの移動は、ブラストメディアを吹付た部分の汚れが落ちてきれいになったことを目視で確認しながら移動すればよい(以下の実施例についても同様である)。
(実施例2)
約80年前の建立された寺院の外部に露出した劣化した柱を、当該寺院の建て替えの際にもらいうけ、当該ヒノキの四角柱状の柱に、植物系ブラストメディアとしてヒノキのおがくず(比重0.41、メジアン径0.28mm)100重量%(E)、また、前記ヒノキのおがくずとクルミの種子粉砕物(比重0.58;水分量9.57重量%、メジアン径0.16mm)との混合物で重量比1:1で混合したもの(F)、1:2で混合したもの(G)、2:1で混合したもの(H)を用いブラストメディアタンクの圧力ゲージのゲージ圧が0.39〜0.68MPaの範囲(平ノズル5のレバー9の操作などで変動する)で表面が劣化したヒノキの四角柱状の柱をブラスト処理した。いずれも、木部表面を損傷することなく、劣化した表面がきれいな表面に仕上がった。
尚、クルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど、同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。ブラストメディアの吹付は、処理しながら目視できれいに仕上がったところから順次未処理部分に移動するが、その移動速度がクルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど早くできることを確認した。
(実施例3)
実施例1で用いたと同じ約10年間室外に放置された、表面が劣化した杉の四角柱状の建築材用柱(実施例1で用いた柱でブラスト処理していない部分)に、植物系ブラストメディアとして杉のおがくず(比重0.38、メジアン径0.28mm)とアプリコットの種子粉砕物(比重0.70;水分量9.43重量%、メジアン径0.21mm)との混合物で重量比1:1で混合したもの(I)、1:2で混合したもの(J)、2:1で混合したもの(K)を用いブラストメディアタンクの圧力ゲージのゲージ圧が0.29〜0.57MPaの範囲で表面が劣化した杉の四角柱状の建築材用柱をブラスト処理した。いずれも、木部表面を損傷することなく、劣化した表面がきれいな表面に仕上がった。
尚、アプリコットの種子粉砕物の混合割合が多いほど、同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。ブラストメディアの吹付は、処理しながら目視できれいに仕上がったところから順次未処理部分に移動するが、その移動速度がアプリコットの種子粉砕物の混合割合が多いほど早くできることを確認した。
(実施例4)
実施例2の約80年前の建立された寺院の外部に露出した劣化したヒノキの四角柱状の柱(実施例2で用いた柱でブラスト処理していない部分)に、植物系ブラストメディアとしてヒノキのおがくず(比重0.41、メジアン径0.28mm)とアプリコットの種子粉砕物(比重0.70;水分量9.43重量%、メジアン径0.21mm)との混合物で重量比1:1で混合したもの(L)、1:2で混合したもの(M)、2:1で混合したもの(N)を用いブラストメディアタンクの圧力ゲージのゲージ圧が0.27〜0.68MPaの範囲(平ノズル5のレバー9の操作などで変動する)で表面が劣化したヒノキの四角柱状の柱をブラスト処理した。いずれも、木部表面を損傷することなく、劣化した表面がきれいな表面に仕上がった。
尚、アプリコットの種子粉砕物の混合割合が多いほど、同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。ブラストメディアの吹付は、処理しながら目視できれいに仕上がったところから順次未処理部分に移動するが、その移動速度がアプリコットの種子粉砕物の混合割合が多いほど早くできることを確認した。
(実施例5)
実施例2の約80年前の建立された寺院の内部に設置されていた劣化したヒノキの四角柱状の柱(外部に設置されていた紫外線や雨に晒された柱に比べて、劣化の程度が小さい)をもらい受け、当該ヒノキの四角柱状の柱に、植物系ブラストメディアとしてヒノキのおがくず(比重0.41、メジアン径0.28mm)100重量%(O)、また、前記ヒノキのおがくずとクルミの種子粉砕物(比重0.58;水分量9.57重量%、メジアン径0.16mm)との混合物で重量比1:1で混合したもの(P)、1:2で混合したもの(Q)、2:1で混合したもの(R)を用いブラストメディアタンクの圧力ゲージのゲージ圧が0.39〜0.68MPaの範囲(平ノズル5のレバー9の操作などで変動する)で表面が劣化したヒノキの四角柱状の柱をブラスト処理した。いずれも、木部表面を損傷することなく、劣化した表面がきれいな表面に仕上がった。実施例2の場合に比べて、処理対象物の柱の表面が硬いので、処理速度は若干遅くなるが特に問題はなかった。
尚、この場合もクルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど、同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。ブラストメディアの吹付は、処理しながら目視できれいに仕上がったところから順次未処理部分に移動するが、その移動速度がクルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど早くできることを確認した。
(実施例6)
長年、風雨にさらされて、表面に赤錆が生じている鉄板を、植物系ブラストメディアとして杉のおがくず(比重0.38、メジアン径0.28mm)100重量%(a)、また、前記杉のおがくずとクルミの種子粉砕物(比重0.58;水分量9.57重量%、メジアン径0.21mm)との混合物で重量比1:1で混合したもの(b)、1:2で混合したもの(c)、2:1で混合したもの(d)を用いブラストメディアタンクの圧力ゲージのゲージ圧が0.46〜0.75MPaの範囲(平ノズル5のレバー9の操作などで変動する)でブラスト処理した。表面に傷が生じることなく、赤錆が取れ、地肌表面が露出した。
尚、木材をブラスト処理する場合に使用したノズルに比べて、開口径の小さなノズルを使用することで仕上時間があまりに長くかからないようにした。また、クルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど、同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。ブラストメディアの吹付は、処理しながら目視できれいに仕上がったところから順次未処理部分に移動するが、その移動速度がクルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど早くできることを確認した。
(実施例7)
長年、風雨にさらされて、表面に錆が生じている銅板並びに真鍮板を、植物系ブラストメディアとして杉のおがくず(比重0.38、メジアン径0.28mm)100重量%(e)、また、前記杉のおがくずとクルミの種子粉砕物(比重0.58;水分量9.57重量%、メジアン径0.21mm)との混合物で重量比1:1で混合したもの(f)、1:2で混合したもの(g)、2:1で混合したもの(h)を用いブラストメディアタンクの圧力ゲージのゲージ圧が0.49〜0.79MPaの範囲(平ノズル5のレバー9の操作などで変動する)でブラスト処理した。いずれの板も表面に傷が生じることなく、錆が取れ、きれいな地肌が露出した。
尚、木材をブラスト処理する場合に使用したノズルに比べて、開口径の小さなノズルを使用することで仕上時間があまりに長くかからないようにした。また、クルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど、同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。ブラストメディアの吹付は、処理しながら目視できれいに仕上がったところから順次未処理部分に移動するが、その移動速度がクルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど早くできることを確認した。
(実施例8)
トラック用の使い古したタイヤの側面(サイズやメーカー名が記されている面)に、植物系ブラストメディアとしてヒノキのおがくず(比重0.41、メジアン径0.28mm)100重量%(p)、また、前記ヒノキのおがくずとクルミの種子粉砕物(比重0.58、水分量9.57重量%、メジアン径0.16mm)との混合物で重量比1:1で混合したもの(q)、1:2で混合したもの(r)、2:1で混合したもの(s)を用いブラストメディアタンクの圧力ゲージのゲージ圧が0.3〜0.69MPaの範囲(平ノズル5のレバー9の操作などで変動する)で表面が劣化したトラック用タイヤをブラスト処理した。いずれも、タイヤの表面を損傷することなく、劣化した表面がきれいな表面に仕上がった。
尚、クルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど、同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。ブラストメディアの吹付は、処理しながら目視できれいに仕上がったところから順次未処理部分に移動するが、クルミの種子粉砕物の割合が多いほど早くできることを確認した。
(参考例1)
長年、風雨にさらされて苔が生えている石柱、苔が生えている漆喰外壁、燐状痕の汚れが付着したガラス板、大気汚染や風で運ばれた土砂などで汚れ、一部苔などが生えている屋根瓦を植物系ブラストメディアとして杉のおがくず(比重0.38、メジアン径0.21mm)100重量%(i)、また、前記杉のおがくずとクルミの種子粉砕物(比重0.58;水分量9.57重量%、メジアン径0.16mm)との混合物で重量比1:1で混合したもの(j)、1:2で混合したもの(k)、2:1で混合したもの(m)を用いブラストメディアタンクの圧力ゲージのゲージ圧が0.45〜0.77MPaの範囲(平ノズル5のレバー9の操作などで変動する)で前記各部材の表面をブラスト処理した。いずれも、表面に傷が生じることなく、苔や汚れが除去されてきれいな表面に仕上がった。
尚、木材をブラスト処理する場合に比べて、処理時間がやや長くなった。また、平ノズルの開口部を小さくすることで同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。また、クルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど、同じ面積をきれいにするのに短時間で仕上がった。ブラストメディアの吹付は、処理しながら目視できれいに仕上がったところから順次未処理部分に移動するが、その移動速度がクルミの種子粉砕物の混合割合が多いほど早くできることを確認した。また、苔を除去する場合に比べて、ガラス板や屋根瓦の汚れ除去には、ブラストメディアの吹付時間を長め(ノズルの移動速度をやや遅くする)にした。
本発明は、古くなって木肌が劣化した木部、経年使用して劣化したタイヤなどのゴム製品、さびなどが生じて汚くなった鉄、さびなどが生じた銅や真鍮などの金属、その他これらの応用として、よごれやコケが付着した石材や漆喰面、陶磁器、セメントやコンクリートによる形成物、汚れたガラス、屋根瓦などからなる部材の表面をきれいにする方法に適用できる。
1 エアーコンプレッサー
2 ブラストメディアタンク
3 蓋
4 ブラストメディア供給口
5 噴出ノズル
6 噴出口
7a,7b,7c,7d,7e エアーホースアタッチメント
9 噴出速度の調整用レバー

Claims (7)

  1. 木材、鉄、銅、真鍮及びゴムから選ばれた部材表面を細粒状の植物系ブラストメディアを用いてエアーブラストして、美麗にする方法であって、前記植物系ブラストメディアとして比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアが植物系ブラストメディア全体の重量の90〜10重量%であり、比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアが10〜90重量%からなるブラストメディアを用いることを特徴とする部材表面のエアーブラスト方法。
  2. 植物系ブラストメディアの粒子径がメジアン径で0.1〜0.5mmである請求項1に記載の部材表面のエアーブラスト方法。
  3. 比重が0.5〜0.1の植物系ブラストメディアが、杉、檜から選ばれた少なくとも1種である請求項1又は3のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法。
  4. 比重が0.5より大きい植物系ブラストメディアが、胡桃の種子、アプリコットの種子、ピーチの種子、トウモロコシの穂芯から選ばれた少なくとも1種である請求項1、3又は4のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法。
  5. エアーブラストする際のエアー圧が、ブラストメディアタンク内の圧力で、0.098〜0.98MPaである請求項1、3、4又は5のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法。
  6. エアーブラストされる被対象部材が木材である請求項1、3、4、5又は8のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法。
  7. 前記請求項1、3、4、5、8又は9のいずれか1項に記載の部材表面のエアーブラスト方法に使用されるエアーブラスト装置のブラストメディアタンクが、金属製の当該タンク内側に帯電防止剤を含有したフッ素樹脂コーティングが施されたブラストメディアタンクであることを特徴とするブラストメディアタンク。
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