図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して背景画像を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の落書き編集ツールを用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。従って、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き編集等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
また、主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールを利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、即ち、いわゆる口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット12は、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aや後方ユニット12Bにも設けられている。
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主な利用者である女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者に選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易に利用者の所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対する利用者の満足度を向上させることができる。
なお、カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中から利用者により選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、利用者の多様な好みに対応することができる。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については後述する。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部13Cが設けられている。
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、カーテン21が設けられる。このカーテン21は、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
このカーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図4を参照して説明する。
図4は、利用者のゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図4に示すように、利用者は、外部(利用者Aまたは利用者A')から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者B)。もし、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、ユニット外部において待機する(利用者Aまたは利用者A')。
代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されると、利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て右側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、左側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
その後、落書き編集が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中に携帯端末への画像の送信、アンケート入力、ミニゲーム等を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図5は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図5の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面12A−1には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタ52が設けられている。また正面12A−1には、この他にも、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−11、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ54、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口55、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ56−1およびスピーカ56−2、並びに撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場57が設けられている。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、ライブビューモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。勿論、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
ライブビューモニタ52は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、ライブビューモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、利用者に指定された画像が合成されたり、その画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。
照明装置53−1乃至照明装置53−11は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。
例えば、カメラ51の左下部に設けられた照明装置53−9および右下部に設けられた照明装置53−10は、利用者の唇の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光する。また、カメラ51の上部に設けられた照明装置53−11の形状はハート型となっている。これにより、写真シール作成装置1をかわいいストロボのある写真シール作成装置として利用者に記憶させ、収益性の向上を図ることができる。
なお、以下において、照明装置53−1乃至照明装置53−11を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置53と称する。
タッチパネルモニタ54は、CRTディスプレイやLCD等により構成され、さらにその表示画面上に無色透明のタッチパネルが重畳されている。利用者は、例えば指等でタッチパネルをタップ(接触または近接)することにより、位置情報(利用者の指示)を入力することができる。
タッチパネルモニタ54は、撮影の設定、案内、確認等の撮影作業に関する情報を提示したり、操作入力を受け付けたりするためのGUI画像を表示し、タッチパネルによってそのGUI画像に対する利用者の操作入力を受け付けたりする。
硬貨投入返却口55は、利用者が写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
スピーカ56−1およびスピーカ56−2は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ56−1およびスピーカ56−2を互いに区別する必要のない場合、スピーカ56と称する。なお、スピーカ56の数および設置位置は任意である。
荷物置場57は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場57は、撮影の邪魔にならないような位置、即ち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置53の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場57に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
勿論、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図6は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て右側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
図6において、この右側面には、第1編集インタフェース13Aが設けられている。その上側には、カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置71が設けられている。この照明装置71により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図6の例においては、編集ユニット13の、照明装置71が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置71は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置71は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置71の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ72、2本のタッチペン73−1およびタッチペン73−2、並びに、スピーカ74が設けられている。
タブレット内蔵モニタ72は、タッチペン73−1またはタッチペン73−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレットが、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスの表示画面上に重畳されることにより構成される。従って、タブレット内蔵モニタ72は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ72には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
タッチペン73−1とタッチペン73−2は、タブレット内蔵モニタ72の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン73−1およびタッチペン73−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン73と称する。
そのタッチペン73は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン73は、タブレット内蔵モニタ72のタブレットと連携して動作する。利用者がタッチペン73を操作して、タブレットをタップする(タッチペン73とタブレット内蔵モニタ72の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン73の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ74は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ74は、タブレット内蔵モニタ72の右側に配置される。右利きの利用者は、タッチペン73を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ72の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ72の右側にスピーカ74を配置することにより、右利きの利用者が編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、利用者がスピーカ74を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ74の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図6に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図6に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用する。
図7は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
図7に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口81が設けられている。
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口81より排出される。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図8は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
図8において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御装置101を有しており、その制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、およびプリンタ114がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御装置101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機などの携帯端末、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御装置101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御装置101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御装置101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御装置101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテンユニット15、硬貨処理部121、照明装置53、カメラ51、ライブビューモニタ52、タッチパネルモニタ54、およびスピーカ56を有する。
背景カーテンユニット15は、制御装置101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択は利用者が手動で行うようにしてもよい。
硬貨処理部121は、制御装置101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却口55に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101は、この起動信号に応じて、課金処理や案内等をタッチパネルモニタ54およびスピーカ56に行わせる。
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
ライブビューモニタ52は、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像(取り込み画像を用いて作成された合成画像)を表示する。
タッチパネルモニタ54は、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像(撮影画像を用いて作成された合成画像やGUI画像)を表示する。また、タッチパネルモニタ54は、利用者が、自分自身の指等を用いてタッチパネルにタップすると、その位置情報を表す信号を入力信号として制御装置101に供給する。制御装置101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ56は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図6を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ72、タッチペン73−1およびタッチペン73−2、並びに、スピーカ74を有する。
タブレット内蔵モニタ72は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ72は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン73−1またはタッチペン73−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ72は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御装置101に供給する。制御装置101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ74は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ114は、制御装置101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集作業結果をシール紙162に印刷する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口81より排出し、利用者に提供する。
次に、制御装置101について説明する。図9は、制御装置101が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図9に示すように、制御装置101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
つまり、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
これらの中で、編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する落書き編集に関する処理や、撮影画像から携帯端末へ送信する画像を作成する処理を行う。
例えば、編集処理部203は、GUI画像を表示したり、利用者による落書き編集入力を受け付けたり、その落書き編集入力に応じた合成用画像を作成し、それを撮影画像に合成したりする。つまり、編集処理部203は、利用者に対して、撮影画像に対する落書き編集機能を提供する。この落書き編集機能として、どのような機能が提供されるようにしてもよいが、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う落書きペン機能や、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ機能等がある。
また、編集処理部203は、利用者に対して、携帯端末へ送信する画像を作成する携帯端末用画像作成機能を提供する。この携帯端末用画像作成機能として、どのような機能が提供されるようにしてもよいが、例えば、撮影画像をトリミングして、携帯端末でプロフィール用の画像として用いられるプロフィール画像を作成するプロフィール画像作成機能や、複数の撮影画像を組み合わせることにより構成されるコラージュ画像を作成するコラージュ画像作成機能等がある。
図10は、図9の編集処理部203のコラージュ画像作成機能に関する、さらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図10の例において、編集処理部203は、コラージュ画像作成機能に関する構成として、配置パターン選択指示受付部211、変換部212、コラージュ画像作成部213、合成指示受付部214、合成処理部215、および表示制御部216を有する。
配置パターン選択指示受付部211は、コラージュ画像内の撮影画像の配置のパターンを選択する配置パターン選択指示を受け付ける。変換部212は、撮影画像の形状を、携帯端末での表示に適した形状に変換する。具体的には、変換部212は、撮影画像の縦横比率を√2:1から、携帯端末で表示可能な縦横比率である4:3に変更する。
コラージュ画像作成部213は、配置パターン選択指示受付部211により受け付けられた選択指示に対応するパターンに基づいて、変換部212により変換された縦横比率が4:3の撮影画像または変換前の縦横比率が√2:1の撮影画像を複数枚合成して、縦横比率が4:3のコラージュ画像を作成する。
このように、写真シール作成装置1では、縦横比率が携帯端末で表示可能な縦横比率4:3であるコラージュ画像が作成されるので、利用者は、携帯端末においてコラージュ画像の全域を表示させることができる。その結果、携帯端末に表示されるコラージュ画像の見栄えが良く、利用者の満足度が向上する。
合成指示受付部214は、タブレット内蔵モニタ72に表示された合成用画像をコラージュ画像に合成させる指示である合成指示を受け付ける。合成処理部215は、合成指示受付部214により受け付けられた合成指示にしたがって、コラージュ画像に合成用画像を合成することにより、コラージュ画像の編集を行う。表示制御部216は、編集用モニタ141への表示を制御する。例えば、表示制御部216は、コラージュ画像の編集結果、即ち、落書き編集されたコラージュ画像を即時的に編集用モニタ141に表示させる。
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図11のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、前方ユニット12Aの硬貨投入返却口55にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部121は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の撮影処理部202は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、撮影処理部202は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。
撮影作業が終了すると、撮影処理部202は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部203は、ステップS4において、編集空間33に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。なお、編集処理の詳細については後述する。
編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS5において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。ステップS5において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対して、編集済み画像を投稿するミニゲーム、携帯端末に画像を転送する携帯送信サービス、アンケート入力等を事後接客サービスとして提供する事後接客処理を行う。なお、事後接客処理の詳細については後述する。
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS7において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内処理を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS8において、プリンタ114を制御して、印刷済みのシール紙を写真シール排出口81より排出し、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
次に、図12および図13のフローチャートを参照して、図11のステップS4において実行される編集処理の詳細な流れの例を説明する。なお、この編集処理は、実際には、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bのうち、図11のフローチャートに対応する写真シール作成ゲームをプレイする利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が第1編集空間33Aに移動したか第2編集空間33Bに移動したかを特に明言せずに、編集空間33に移動したものとして説明する。
編集処理が開始されると、編集処理部203は、ステップS31において、撮影部112において得られた撮影画像の中から落書き編集の対象とする撮影画像として選択された編集対象画像を取得する。ステップS32において、編集処理部203は、編集用モニタ141に、印刷画像のレイアウトパターンを選択するための画面を表示させ、利用者に印刷画像のレイアウトパターンを選択させる。
ステップS33において、編集処理部203は、編集用モニタ141に所定のGUI画面を表示し、事後接客サービスを選択させる。上述したように、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対して、編集済み画像を投稿するミニゲーム、携帯送信サービス、アンケート入力等を事後接客サービスとして提供する。編集処理部203は、印刷終了待機中にどの事後接客サービスを提供するかを、利用者に対し、予め用意された選択肢の中から選択させる。
ステップS34において、編集処理部203は、選択された事後接客サービスが携帯送信サービスであるか否かを判定し、選択された事後接客サービスが携帯送信サービスである場合、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、編集処理部203は、編集用モニタ141に所定のGUI画面を表示し、携帯用画像作成コースを選択させる。なお、携帯用画像作成コースとは、携帯端末用画像作成機能ごとに分類されたコースである。ここでは、携帯用画像作成コースとして、プロフィール画像作成機能を提供するプロフコースと、コラージュ画像作成機能を提供するコラージュコースがあるものとする。
利用者が携帯用画像作成コースを選択すると、編集処理部203は、次に、編集用モニタ141に編集開始ボタンのGUI画像を表示する。利用者は、タッチペン73を用いて、その編集開始ボタンを操作する。編集開始ボタンが操作されると、編集用モニタ141に編集画面が表示されるので、利用者は落書き編集作業を開始することができる。
編集処理部203は、ステップS36において、タブレット内蔵モニタ72から供給される入力信号に基づいて、編集開始ボタンが利用者により操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。編集開始ボタンが操作されたと判定された場合、編集処理部203は、処理をステップS37に進め、編集用モニタ141に編集画面を表示させる。利用者は、編集画面において、編集対象画像の中から、落書き編集入力の対象とする編集画像を1つ選択する。そして、利用者は、タッチペン73を用いた編集画面内に表示される合成用画像を編集画像に合成する合成用画像合成指示の入力、即ち落書き編集入力を行う。
編集処理部203は、ステップS38において、編集部113のタブレット142やタッチペン73を制御し、利用者からの編集画像の選択指示および落書き編集入力の受け付けを開始する。
編集処理部203は、ステップS39において、タブレット内蔵モニタ72より供給される入力信号(即ち、タッチペン73およびタブレット142により受け付けられた位置情報)に基づいて、利用者による指示が入力されたか否かを判定する。利用者等によりタッチペン73が操作され、編集用モニタ141に表示された編集画面に対して、タブレット142に位置情報が入力されたと判定された場合、編集処理部203は、処理をステップS40に進め、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示に対応する処理を行う。
例えば、編集処理部203は、編集画像として選択された編集対象画像を編集用に大きく表示したり、合成用画像合成指示に基づいて合成用画像を編集画像に合成し、その結果得られる合成画像を表示したりする。
入力に対応する処理が終了すると、編集処理部203は、処理を図13のステップS41に進める。なお、ステップS39において指示が入力されていないと判定された場合、編集処理部203は、ステップS40の処理を省略し、ステップS41に処理を進める。
ステップS41において、編集処理部203は、編集対象画像が全て編集画像として選択されたか否かを判定する。ステップS41で、編集対象画像が全て編集画像として選択されていないと判定された場合、処理は図12のステップS39に戻り、全ての編集対象画像が編集画像として選択されるまで、ステップS39乃至S41の処理が繰り返される。
一方、ステップS41で、編集対象画像の全てが編集画像として選択されたと判定された場合、ステップS42において、編集処理部203は、携帯用画像作成コースがコラージュコースであるか否かを判定する。
ステップS42で携帯用画像作成コースがコラージュコースであると判定された場合、ステップS43において、編集処理部203は、コラージュ画像を作成するコラージュ画像作成処理を行う。このコラージュ画像作成処理の詳細は後述する。
また、ステップS42で携帯用画像作成コースがコラージュコースではないと判定された場合、即ち、携帯用画像作成コースがプロフコースである場合、ステップS44において、編集処理部203は、プロフィール画像を作成するプロフ画像作成処理を行う。作成されたプロフィール画像は、携帯端末に送信する画像として保存される。
コラージュ画像作成処理またはプロフ画像作成処理後、処理はステップS45に進み、編集処理部203は、落書き編集が行われた編集済み画像を、印刷用の画像を作成するために印刷対象画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集済み画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM107や記憶部102に保存するかしないかは任意である。ステップS45の処理後、処理は図11のステップS4に戻り、ステップS5以降の処理が実行される。
一方、図12のステップS34で、選択された事後接客サービスが携帯送信サービスではないと判定された場合、処理はステップS46に進む。ステップS46乃至S50の処理は、ステップS36乃至S40の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS50の処理後、処理はステップS51に進み、編集処理部203は、編集処理が開始してから所定の時間(制限時間)が経過したか、または、編集画面内に表示される編集処理の終了を指示するための終了ボタンが操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS49に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、編集処理部203は、編集処理が開始してから所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップS49乃至S51の処理を繰り返し、落書き編集入力に対する処理を行う。そして、ステップS51において、編集処理が開始してから所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS52に進める。
ステップS52において、編集処理部203は、落書き編集が行われた編集済み画像を、印刷用の画像を作成するために印刷対象画像として保存する。ステップS52の処理後、処理は図11のステップS4に戻り、ステップS5以降の処理が行われる。
以上のような編集処理により編集作業は行われる。
次に、図14乃至図21を参照して、コラージュ画像作成作業について説明する。
まず、携帯用画像作成コースとしてコラージュコースが選択されている場合、全ての編集対象画像が編集画像として選択されたとき、編集用モニタ141には、図14に示すような編集画面250内にコラージュ画像作成用指示ボタン262が表示される。
図14の編集画面250は、主な構成が、編集対象画像表示部252、編集ツール選択部256、およびBGM制御部257を挟んで左右に対になって設けられている。これは、基本的に同じ組の2名の利用者が同時に落書き編集入力を行うことができるようにするものである。
その主な構成として、編集画面250の左側には、編集画像表示部251−1、編集制御操作部253−1、携帯用画像作成指示部254−1、パレット255−1、および終了ボタン258−1が設けられ、右側には、編集画像表示部251−2、編集制御操作部253−2、携帯用画像作成指示部254−2、パレット255−2、および終了ボタン258−2が設けられている。
編集画像表示部251−1は、基本的に左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示したり、携帯端末に送信する画像を作成したりする作業領域である。例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの左側に設けられたタッチペン73−1が操作されて編集対象画像表示部252に表示されている複数の編集対象画像の中から選択された編集対象画像が編集画像として表示されたり、プロフィール画像を作成するためのプロフ画像作成用画面やコラージュ画像を作成するためのコラージュ画像作成用画面が表示されたりする。
図14の例では、編集画像表示部251−1には、プロフ画像作成用画面が表示されているが、全ての編集対象画像が編集画像として選択された時点では、プロフ画像作成用画面は表示されず、携帯用画像作成指示部254−1に表示された、プロフィール画像の作成を指示するためのプロフ画像作成用指示ボタン261が選択されたときに表示される。
同様に、編集画像表示部251−2は、基本的に右側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示したり、携帯端末に送信する画像を作成したりする作業領域である。例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの右側に設けられたタッチペン73−2が操作されて編集対象画像表示部252に表示されている複数の編集対象画像の中から選択された編集対象画像が編集画像として表示されたり、プロフ画像作成用画面やコラージュ画像作成用画面が表示されたりする。
図14の例では、編集画像表示部251−2には、コラージュ画像作成用画面が表示されているが、全ての編集対象画像が編集画像として選択された時点では、コラージュ画像作成用画面は表示されず、携帯用画像作成指示部254−2に表示された、コラージュ画像の作成を指示するためのコラージュ画像作成用指示ボタン262が選択されたとき表示される。コラージュ画像作成画面の詳細については後述する。
以下において、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集画像表示部251と称する。
なお、図14の例では、タッチペン73−1を使用する利用者がプロフコースを選択し、タッチペン73−2を使用する利用者がコラージュコースを選択しているが、両方の利用者がコラージュコースを選択することも可能である。この場合、各利用者は、所望の作成用画像や配置のパターンを選択することができる。その結果、例えば、各利用者が同一の編集対象画像を作成用画像として選択した場合であっても、異なる配置のパターンを選択することにより、全く雰囲気の異なるコラージュ画像を作成することができる。従って、各利用者は、自分の趣向に応じたバラエティに富んだコラージュ画像を作成することができる。
利用者は、タッチペン73を操作し、編集画像表示部251に表示されている編集画像に対して落書き編集を行う。編集画像表示部251は、その落書き編集の内容を即時的に編集画像に反映させて表示する。即ち、編集画像表示部251には、編集画像の落書き編集結果が随時更新されながら表示される。
また、利用者は、タッチペン73を操作し、編集画像表示部251に表示されているプロフ画像作成用画面やコラージュ画像作成用画面に対して所定の指示を入力することにより、プロフィール画像やコラージュ画像を作成する。
編集対象画像表示部252は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において撮影画像の中から選択された編集対象画像を表示する領域である。写真シール作成ゲームにおいては、撮影作業の工程において撮影が複数回行われ、複数の撮影画像が得られる。そして、それらの撮影画像のうちの一部が、利用者により選択され、落書き編集作業の工程において落書き編集され、印刷処理の工程においてシールしに印刷されたり、携帯端末に送信する画像の作成作業の工程において加工および落書き編集され、事後接客処理の工程において携帯端末に送信されたりする。
このように利用者により選択された撮影画像が、編集対象画像として、図12のステップS31において編集処理部203により取得され、その縮小画像が編集対象画像表示部252に表示される。
なお、図14の例においては、編集対象画像表示部252に6枚の編集対象画像の縮小画像が表示されるようになっているが、編集対象画像として指定可能な撮影画像の設定枚数は任意である。つまり、編集対象画像表示部252に何枚の編集対象画像が表示されるようになっていてもよい。また、一度に全ての編集対象画像を表示しなくてもよく、編集画面250のレイアウト等に応じて操作性が向上するように、スクロールバーや切り替えボタンを用いたり、時分割表示方式を用いたりして編集対象画像群の一部のみを一度に表示するようにしてもよい。
また、編集対象画像表示部252に表示される各縮小画像は、選択ボタンの役割もなしている。例えば、利用者がタッチペン73−1を操作して、編集対象画像表示部252に表示されている編集対象画像を選択すると、その編集対象画像(縮小されていない画像)が編集画像として編集画像表示部251−1に表示される。また例えば、利用者がタッチペン73−2を操作して、編集対象画像表示部252に表示されている編集対象画像を選択すると、その編集対象画像(縮小されていない画像)が編集画像として編集画像表示部251−2に表示される。
このとき、編集対象画像表示部252において、一方の利用者が選択中の(編集画像として編集画像表示部251に表示された)編集対象画像の縮小画像には、「落書き中」の文字が重畳して表示され、他方の利用者がその縮小画像を選択することができないようになされる。例えば、タッチペン73−1を用いて選択された縮小画像は、その選択が解除されるまで、タッチペン73−2を用いて選択することができないように制御される。
また、この「落書き中」の文字が、例えば、左側のタッチペン73−1により縮小画像が選択された場合、その縮小画像の左側の部分に表示され、右側のタッチペン73−2により縮小画像が選択された場合、その縮小画像の右側の部分に表示されるようにし、どちらの利用者がその縮小画像を選択中であるかを、利用者が容易に把握することができるようにしてもよい。
編集制御操作部253−1には、編集画像表示部251−1における編集作業の進行を制御するGUIボタンや、合成画像の消去を行う消しゴムツールに関するGUIボタン等が設けられている。同様に、編集制御操作部253−2には、編集画像表示部251−2における編集作業の進行を制御するGUIボタンや、消しゴムツールに関するGUIボタン等が設けられている。以下において、編集制御操作部253−1と編集制御操作部253−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集制御操作部253と称する。
携帯用画像作成指示部254−1には、タッチペン73−1を利用する利用者により選択された携帯用画像作成コースに応じて、プロフ画像作成用指示ボタン261またはコラージュ画像作成用指示ボタン262が表示される。図14の例では、タッチペン73−1を利用する利用者が携帯用画像作成コースとしてプロフコースを選択しており、携帯用画像作成指示部254−1にはプロフ画像作成用指示ボタン261が表示されている。
また、携帯用画像作成指示部254−2には、タッチペン73−2を利用する利用者により選択された携帯用画像作成コースに応じて、プロフ画像作成用指示ボタン261またはコラージュ画像作成用指示ボタン262が表示される。図14の例では、タッチペン73−2を利用する利用者が携帯用画像作成コースとしてコラージュコースを選択しており、携帯用画像作成指示部254−2にはコラージュ画像作成用指示ボタン262が表示されている。
なお、図14の例では、プロフ画像作成用指示ボタン261として、プロフィール画像のサンプル画像が用いられ、コラージュ画像作成用指示ボタン262として、コラージュ画像のサンプル画像が用いられるようにしているが、プロフ画像作成用指示ボタン261およびコラージュ画像作成用指示ボタン262としては、通常のボタンを用いるようにしてもよい。以下において、携帯用画像作成指示部254−1と携帯用画像作成指示部254−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、携帯用画像作成指示部254と称する。
パレット255−1は、編集画像表示部251−1に表示される編集画像に対する落書き編集についての指示や、携帯端末に送信する画像の作成についての指示を受け付けるGUI画像を表示する領域である。図14の例では、パレット255−1には、プロフィール画像を作成する際のトリミング領域についての指示を受け付けるためのGUI画像(以下、トリミングパターン選択画面と称する)が表示されているが、全ての編集対象画像が編集画像として選択された時点では、トリミングパターン選択画面は表示されず、プロフ画像作成用指示ボタン261が選択されたときに表示される。
パレット255−2は、編集画像表示部251−2に表示される編集画像に対する落書き編集についての指示や、携帯端末に送信する画像の作成についての指示を受け付けるGUI画像を表示する領域である。図14の例では、パレット255−2には、コラージュ画像内の撮影画像の配置のパターンについての指示を受け付けるためのGUI画像(以下、レイアウト選択画面と称する)が表示されているが、全ての編集対象画像が編集画像として選択された時点では、レイアウト選択画面は表示されず、コラージュ画像作成用指示ボタン262が選択されたときに表示される。レイアウト選択画面の詳細については後述する。以下において、パレット255−1とパレット255−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、パレット255と称する。
編集ツール選択部256は、落書き編集に用いられる各種落書き編集ツールを選択するためのGUIボタンよりなる。編集ツール選択部256には、特殊な落書き編集機能を集めた編集ツールであるスペシャルツールを選択するためのGUIボタンであるスペシャルボタン、落書きペン機能の編集ツールである落書きペンツールを選択するためのGUIボタンであるペンボタン、装飾画像を任意の位置に合成する編集ツールであるデコリツールを選択するためのデコリボタン、スタンプ機能の編集ツールであるスタンプツールを選択するためのスタンプボタン、複数のスタンプ画像をタッチペン73の軌跡に応じて連続して貼り付ける編集ツールであるコロコロツールを選択するためのコロコロボタン、および、装飾された特殊なフォントの文字列を編集画像の任意の位置に合成する編集ツールである文字ツールを選択するための文字ボタンなどが設けられる。
また、携帯用画像作成コースとしてプロフコースが選択されている場合、編集ツール選択部256には、プロフィール画像に適した編集ツールを選択するためのGUIボタンであるプロフボタンも表示され、携帯用画像作成コースとしてコラージュコースが選択されている場合、コラージュ画像に適した編集ツールを選択するためのGUIボタンであるコラージュボタンも表示される。なお、このプロフボタンは、プロフィール画像の編集時にのみ選択可能となっており、コラージュボタンは、コラージュ画像の編集時にのみ選択可能となっている。
以上のように、左右の利用者が1組の編集ツール選択部256を共有することにより、編集画面250において、他の領域をより広く確保することができる。勿論、パレット255−1とパレット255−2のそれぞれに対して編集ツール選択部256を個別に設けるようにしてもよい。
以下において、スペシャルボタン、ペンボタン、デコリボタン、スタンプボタン、コロコロボタン、文字ボタン、プロフボタン、およびコラージュボタンを互いに区別して説明する必要の無い場合、編集ツールボタンと称する。
また、編集ツール選択部256の上側には、編集作業中にスピーカ74より出力されるBGMや音量の選択操作を受け付けるとともに、現在選択されているBGMの曲名を表示するGUIであるBGM制御部257が設けられている。
さらに、編集制御操作部253−1の上側には、タッチペン73−1を利用する利用者による編集作業を強制的に終了させるGUIである終了ボタン258−1が設けられている。編集制御操作部253−2の上側には、タッチペン73−2を利用する利用者による編集作業を強制的に終了させるGUIである終了ボタン258−2が設けられている。以下において、終了ボタン258−1と終了ボタン258−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、終了ボタン258と称する。
利用者は、例えば、満足するほど十分に落書き編集を行ったら、この終了ボタン258を操作することにより、編集作業の制限時間に達する前に編集作業を終了させ、印刷処理を開始させることができる。このようにすることにより、利用者は、無駄な時間を省略し、より早く、写真シールを入手することができる。写真シール作成装置1としては、写真シール作成ゲームの回転率を向上させ、収益率の向上を期待することができる。また、写真シール作成装置1は、例えば、編集作業時間を短縮した分、印刷中に行われる事後接客において、接客の時間を延長したり、短縮時間に応じた何らかの付加サービスを提供したりして、利用者の満足度をより向上させることもできる。
次に、編集画面250において、利用者がコラージュ画像作成用指示ボタン262を選択すると、編集画像表示部251−2には、コラージュ画像作成用画面が表示され、パレット255−2には、レイアウト選択画面が表示される。
このコラージュ画像作成用画面とレイアウト選択画面の詳細について、図15を参照して説明する。図15では、説明の便宜上、編集画面250の中央部および右部のみを示している。
図15に示すように、編集画像表示部251−2に表示されるコラージュ画像作成用画面270は、コラージュ画像表示部271、決定ボタン272、作成用画像対象表示部273−1,273−2などにより構成される。
コラージュ画像表示部271には、作成用画像対象表示部273−1および273−2でコラージュ画像の作成に用いる作成用画像として選択された編集対象画像を合成することにより作成されたコラージュ画像が表示される。
なお、作成用画像対象表示部273−1および273−2において、作成用画像とする編集対象画像がまだ選択されていない場合、デフォルトの作成用画像として、作成用画像対象表示部273−1の最も左側に表示されている縦横比率が4:3の編集対象画像と、作成用画像対象表示部273−2の左から2番目に表示されている縦横比率が4:3の編集対象画像が用いられ、この2枚のデフォルトの作成用画像がデフォルトのパターン(図15の例では、コラージュ画像の左上と右下に縦横比率が4:3の作成用画像が配置されるパターン(以下、パターン#1という))で配置された縦横比率が4:3のコラージュ画像が、コラージュ画像表示部271に表示される。
決定ボタン272は、コラージュ画像表示部271に表示されているコラージュ画像を、携帯端末に送信する画像として決定するときに選択される。
作成用画像対象表示部273−1および273−2には、編集対象画像表示部252に表示される縦横比率が√2:1の編集対象画像の縦横比率が4:3に変更されたものが表示される。以下において、作成用画像対象表示部273−1と作成用画像対象表示部273−2とを区別する必要の無い場合、作成用画像対象表示部273と称する。
また、図15に示すように、パレット255−2に表示されるレイアウト選択画面280は、レイアウト選択部281などにより構成される。
レイアウト選択部281には、コラージュ画像内の作成用画像の配置のパターンとして予め用意されているパターンを表す情報が表示される。図15の例では、配置のパターンとして、パターン#1、コラージュ画像の左上と左下に縦横比率が4:3の作成用画像が配置されるパターン(以下、パターン#2という)、および、コラージュ画像の右上と左下に互いの一部が重なるように縦横比率が√2:1の作成用画像が配置されるパターン(以下、パターン#3という)の3種類のパターンが用意されており、レイアウト選択部281には、各パターンを表す四角形が表示されている。なお、配置のパターンは、パターン#1乃至#3に限定されない。
以上のようなコラージュ画像作成用画面270とレイアウト選択画面280が表示されている場合、まず、利用者は、タッチペン73−2を用いてコラージュ画像作成用画面270内の作成用画像対象表示部273−1に表示されている編集対象画像の中から、1枚目の作成用画像とする編集対象画像を選択し、作成用画像対象表示部273−2に表示されている編集対象画像の中から2枚目の作成用画像とする編集対象画像を選択する。なお、1枚目の作成用画像と2枚目の作成用画像は同一であっても、異なっていても良い。
利用者により作成用画像とする編集対象画像が2枚選択されると、選択された編集対象画像が強調表示されるとともに、選択された2枚の作成用画像がデフォルトのパターンで配置されたコラージュ画像がコラージュ画像表示部271に表示される。
次に、利用者は、タッチペン73−2を用いて、レイアウト選択画面280内のレイアウト選択部281に表示されているパターンを表す四角形の中から、作成したいコラージュ画像のパターンを表す四角形を選択する。これにより、選択された四角形が強調表示されるとともに、コラージュ画像表示部271に表示されるコラージュ画像内の作成用画像の配置のパターンが、選択されたパターンに変更される。
例えば、利用者が作成用画像対象表示部273−1で最も左側の編集対象画像を選択し、作成用画像対象表示部273−2で左から2番目の編集対象画像を選択し、レイアウト選択部281で中央に表示されているパターン#2を表す四角形を選択した場合、図16に示すように、コラージュ画像表示部271には、作成用画像対象表示部273−1の最も左側の縦横比率が4:3の編集対象画像が左上に配置され、作成用画像対象表示部273−2の左から2番目の縦横比率が4:3の編集対象画像が左下に配置された、縦横比率が4:3のコラージュ画像が表示される。
コラージュ画像表示部271に表示されるコラージュ画像が所望のものではない場合、コラージュ画像が所望のものとなるように、利用者は、タッチペン73−2を用いて作成用画像対象表示部273で作成用画像を変更したり、レイアウト選択部281で配置のパターンを変更したりする。
一方、コラージュ画像表示部271に表示されるコラージュ画像が所望のものである場合、利用者は、タッチペン73−2を用いて決定ボタン272を操作する。決定ボタン272が操作されると、図17に示すように、コラージュ画像作成用指示ボタン262としてのサンプル画像が、同一のサイズのコラージュ画像に変更されるとともに、コラージュ画像作成用画面270の全体にコラージュ画像が表示される。なお、コラージュ画像作成用指示ボタン262として通常のボタンが設けられている場合には、その通常のボタンに重畳して、コラージュ画像の縮小画像が表示される。
また、このとき、パレット255−2には、編集ツール選択部256においてコラージュボタンが選択された状態になり、コラージュ画像に適した合成用画像として、コラージュ画像の配置のパターンに対応する合成用画像が表示される。図17の例では、コラージュ画像の配置のパターンとしてパターン#2が選択されており、パレット255−2には、コラージュ画像の縦半分の領域の形状の合成用画像が表示されている。
利用者は、タッチペン73−2を用いて、パレット255−2に表示されている合成用画像の中から所望の合成用画像をタッチする。これにより、コラージュ画像作成用画面270に表示されているコラージュ画像の作成用画像が配置されない右半分の領域に、選択された合成用画像が合成され、合成後のコラージュ画像がコラージュ画像作成用画面270に表示される。なお、利用者は、編集画像に対する落書き編集作業と同様に、タッチペン73−2を用いて、コラージュボタン以外の所望の編集ツールに対応する編集ツールボタンを選択し、落書き編集作業を行うこともできる。
また、コラージュ画像の配置のパターンとしてパターン#1が選択されている場合、図18に示すように、パレット255−2には、コラージュ画像に合成用画像を合成する機能用のGUI画像が、タブ方式により、その機能毎に分類されて表示される。
詳細には、パレット255−2には、ななめ(四角)タブおよびななめ(デザイン)タブからなる2個のタブ301が設けられている。
ななめ(四角)タブは、コラージュ画像を4等分したときの1つの領域の形状の2枚のスタンプ画像を合成用画像として合成する機能のタブである。ななめ(デザイン)タブは、コラージュ画像の形状の合成用画像を、その合成用画像を構成する、前景としてコラージュ画像に合成される画像(以下、前景画像という)と背景としてコラージュ画像に合成される画像(以下、背景画像という)を選択することにより作成し、その合成用画像を合成する機能のタブである。
利用者がななめ(四角)タブを選択すると、図18に示すように、パレット255−2には、そのななめ(四角)タブに対応する、コラージュ画像を4等分したときの1つの領域の形状のスタンプ画像のペアが上段と下段に表示される。利用者は、タッチペン73−2を用いて所望のペアを選択することにより、上段のスタンプ画像をコラージュ画像の右上の領域に合成し、下段のスタンプ画像をコラージュ画像の左下の領域に合成する。
なお、図18の例では、パレット255−2にスタンプ画像がペアで表示されたが、スタンプ画像をペアで表示させず、パレット255−2内の任意の2枚のスタンプ画像をコラージュ画像の右上用と左下用に選択させたり、任意の1枚のスタンプ画像をコラージュ画像の右上と左下に共通のものとして選択させたりするようにしてもよい。
また、利用者がななめ(デザイン)タブを選択すると、図19に示すように、パレット255−2には、そのななめ(デザイン)タブに対応する、コラージュ画像の形状の合成用画像を作成するためのGUI画面が表示される。このななめ(デザイン)タブに対応するGUI画面には、選択部321と合成用画像表示部322が設けられている。
選択部321は、合成用画像を構成する前景画像を選択するためのデザインボタン331、合成用画像を構成する背景画像を選択するための柄/単色ボタン332、および、合成用画像の色を選択するための色選択部333により構成される。合成用画像表示部322は、選択部321で選択された内容に応じた合成用画像が表示される。
例えば、利用者は、まず、柄/単色ボタン332を選択する。これにより、図19Aに示すように、合成用画像表示部322には、コラージュ画像の形状の単色の画像および柄が施された画像が、合成用画像を構成する背景画像として表示される。
次に、利用者は、色選択部333に表示されている各種の色のボタンの中から、所望の色のボタンを選択する。これにより、図19Aに示すように、選択された色のボタンが強調表示され、合成用画像表示部322に表示されている背景画像の色が、そのボタンに対応する色に変更される。
その後、利用者は、合成用画像表示部322に表示されている背景画像の中から、合成用画像を構成する背景画像として所望の背景画像を選択する。これにより、選択された背景画像が強調表示される。図19Aの例では、合成用画像表示部322の最も左に表示されている単色の背景画像が利用者により選択され、強調表示されている。
そして、利用者はデザインボタン331を選択する。これにより、図19Bに示すように、合成用画像表示部322には、利用者により選択された背景画像に、パターン#1に対応する各種のデザインの前景画像を合成した合成用画像が表示される。その後、利用者は、合成用画像表示部322に表示されている合成用画像のうち、所望の合成用画像を選択し、これにより、その合成用画像をコラージュ画像に合成する。
なお、上述した説明では、柄/単色ボタン332、色選択部333、デザインボタン331の順に操作されるようにしたが、操作順はこれに限定されない。例えば、デザインボタン331が柄/単色ボタン332より前に選択されるようにしてもよい。この場合、デザインボタン331が選択されると、合成用画像表示部322には、合成用画像を構成する前景画像としてパターン#1に対応する各種のデザインの画像が表示される。その後、柄/単色ボタン332が選択されると、選択された前景画像に単色または柄が施された背景画像を合成した合成用画像が表示される。
さらに、コラージュ画像の配置のパターンとしてパターン#3が選択されている場合、図20に示すように、パレット255−2には、図19で説明した選択部321と合成用画像表示部322が設けられる。
図20Aは、柄/単色ボタン332と、色選択部333に表示されている所望の色のボタンが選択された場合のパレット255−2を示しており、図20Bは、その後にデザインボタン331が選択された場合のパレット255−2を示している。
図20Bに示すように、合成用画像表示部322に表示される合成用画像を構成する前景画像のデザインは、図19Bに示したようなパターン#1に対応するデザインではなく、パターン#3に対応するデザインである。
次に、図21を参照して、コラージュ画像作成作業により作成されるコラージュ画像について説明する。
図21の右側に示すように、写真シール作成装置1では、コラージュ画像の配置のパターンによらず、コラージュ画像の縦横比率を、携帯端末で表示可能な縦横比率である4:3にする。これにより、携帯端末では、上下部の切れない見栄えの良いコラージュ画像を容易に表示することができる。その結果、利用者の満足度は向上する。
また、写真シール作成装置1では、図21の右側に示すように、コラージュ画像の配置のパターンとしてパターン#1が選択されている場合、作成用画像としては、編集対象画像の縦横比率を√2:1から4:3に変更したものが用いられる。これにより、左上に配置される作成用画像の下辺と右上に配置される作成用画像の上辺が一直線に並ぶようになり、コラージュ画像は、バランスの取れた、より見栄えの良い画像となる。
これに対して、縦横比率が√2:1の編集対象画像をそのままコラージュ画像に用いる場合、図21の左側に示すように、コラージュ画像の左上に配置される作成用画像の下辺と右上に配置される作成用画像の上辺がずれてバランスが悪く、見栄えが悪い。
また、写真シール作成装置1では、コラージュ画像の配置のパターンとしてパターン#2が選択されている場合も、作成用画像として、編集対象画像の縦横比率を√2:1から4:3に変更したものが用いられる。これにより、コラージュ画像の左上と左下に2枚の作成用画像をそのまま配置することができるので、コラージュ画像の見栄えがさらに向上する。
これに対して、縦横比率が√2:1の編集対象画像をそのままコラージュ画像に用いる場合、図21の左側に示すように、コラージュ画像の左上と左下に2枚の作成用画像をそのまま配置することができず、例えば、左上に配置する作成用画像の上部と、左下に配置する作成用画像の下部を削除する等の必要がある。従って、コラージュ画像は、上部または下部が切れた作成用画像からなる、見栄えの悪い画像となる。
また、写真シール作成装置1では、図21の右側に示すように、コラージュ画像の配置のパターンとしてパターン#3が選択されている場合、作成用画像として、縦横比率が√2:1の編集対象画像をそのまま用いる。これにより、コラージュ画像内の作成用画像の縦横比率が4:3である場合に比べて、コラージュ画像内の作成用画像のサイズを大きくすることができる。その結果、コラージュ画像内の作成用画像が見やすい。
次に、図22および図23のフローチャートを参照して、図13のステップS43において実行されるコラージュ画像作成処理の詳細な流れの例を説明する。
コラージュ画像作成処理が開始されると、ステップS71において、編集処理部203の表示制御部216(図10)は、編集画面250内の携帯用画像作成指示部254にコラージュ画像作成用指示ボタン262を表示する。
ステップS72において、表示制御部216は、タブレット内蔵モニタ72からの入力信号に基づいて、利用者によりタッチペン73を用いてコラージュ画像作成用指示ボタン262が選択されたか否かを判定する。ステップS72でコラージュ画像作成用指示ボタン262が選択されていないと判定された場合、表示制御部216は、コラージュ画像作成用指示ボタン262が選択されるまで待機する。
一方、ステップS72でコラージュ画像作成用指示ボタン262が選択されたと判定された場合、ステップS73において、変換部212は、編集対象画像である撮影画像の縦横比率を√2:1から、携帯端末で表示可能な縦横比率である4:3に変更する。このとき、コラージュ画像作成部213は、作成用画像対象表示部273−1の最も左側に表示される縦横比率が4:3の編集対象画像と、作成用画像対象表示部273−2の左から2番目に表示される縦横比率が4:3の編集対象画像を作成用画像として、パターン#1にしたがって配置させ、デフォルトのコラージュ画像を作成する。
ステップS74において、表示制御部216は、編集画面250内の編集画像表示部251にコラージュ画像作成用画面270を表示する。具体的には、表示制御部216は、デフォルトのコラージュ画像をコラージュ画像表示部271に表示させ、ステップS73で縦横比率が変更された編集対象画像を作成用画像対象表示部273に表示させ、決定ボタン272を表示させる。
ステップS75において、表示制御部216は、編集画面250内のパレット255−2にレイアウト選択画面280を表示させる。ステップS76において、コラージュ画像作成部213は、タブレット内蔵モニタ72からの入力信号に基づいて、利用者により1枚目の作成用画像が、コラージュ画像作成用画面270内の作成用画像対象表示部273−1に表示されている編集対象画像の中から選択されたか否かを判定する。ステップS76で1枚目の作成用画像が選択されたと判定された場合、ステップS77において、コラージュ画像作成部213は、1枚目の作成用画像として選択された編集対象画像を認識し、処理はステップS78に進む。
一方、ステップS76で1枚目の作成用画像が選択されていないと判定された場合、処理はステップS77をスキップして、ステップS78に進む。
ステップS78において、コラージュ画像作成部213は、タブレット内蔵モニタ72からの入力信号に基づいて、利用者により2枚目の作成用画像が、作成用画像対象表示部273−2に表示されている編集対象画像の中から選択されたか否かを判定する。ステップS78で2枚目の作成用画像が選択されたと判定された場合、ステップS79において、コラージュ画像作成部213は、2枚目の作成用画像として選択された編集対象画像を認識し、処理はステップS80に進む。
一方、ステップS78で2枚目の作成用画像が選択されていないと判定された場合、処理はステップS79をスキップして、ステップS80に進む。
ステップS80において、配置パターン選択指示受付部211は、タブレット内蔵モニタ72からの入力信号に基づいて、レイアウト選択部281に表示されているパターンを表す四角形が選択されたか否かを判定する。ステップS80でパターンを表す四角形が選択されたと判定された場合、ステップS81において、配置パターン選択指示受付部211は、その選択されている四角形に対応するパターンを認識し、処理はステップS82に進む。
一方、ステップS80でパターンを表す四角形が選択されていないと判定された場合、処理はステップS81をスキップし、ステップS82に進む。
ステップS82において、配置パターン選択指示受付部211は、現在選択されているパターン(デフォルトのパターン#1も含む)に基づいて、作成用画像の縦横比率を4:3にするか否かを判定する。現在選択されているパターンがパターン#1またはパターン#2である場合、配置パターン選択指示受付部211は、ステップS82で作成用画像の縦横比率を4:3にすると判定し、処理をステップS83に進める。
ステップS83において、コラージュ画像作成部213は、現在1枚目および2枚目の作成用画像として選択されている、縦横比率が4:3の編集対象画像(デフォルトの作成用画像としての編集対象画像も含む)そのものを、現在選択されているパターンにしたがって配置し、縦横比率が4:3のコラージュ画像を作成する。
一方、現在選択されているパターンがパターン#3である場合、配置パターン選択指示受付部211は、ステップS82で作成用画像の縦横比率を4:3にしないと判定し、処理をステップS84に進める。
ステップS84において、コラージュ画像作成部213は、現在1枚目および2枚目の作成用画像として選択されている、縦横比率が4:3の編集対象画像(デフォルトの作成用画像としての編集対象画像も含む)に対応する、変換部212による変換前の縦横比率が√2:1の編集対象画像を、現在選択されているパターンにしたがって配置し、縦横比率が4:3のコラージュ画像を作成する。
以上のように、コラージュ画像作成部213は、現在選択されている作成用画像を、現在選択されているパターンにしたがって配置し、縦横比率が4:3のコラージュ画像を作成するので、利用者は、タッチペン73−2を用いて作成用画像対象表示部273またはレイアウト選択部281を操作するだけで、携帯端末で表示可能な4:3のコラージュ画像を容易に作成することができる。従って、写真シール作成装置1は遊戯性に優れている。また、コラージュ画像作成部213は、コラージュ画像の配置のパターンに応じて作成用画像の縦横比率を変更するので、コラージュ画像の見栄えを向上させることができる。
ステップS83またはS84の処理後、処理はステップS85に進み、表示制御部216は、ステップS83またはS84で作成されたコラージュ画像をコラージュ画像表示部271に表示する。ステップS86において、表示制御部216は、タブレット内蔵モニタ72からの入力信号に基づいて、利用者により決定ボタン272が操作されたか否かを判定する。
ステップS86で決定ボタン272が操作されていないと判定された場合、処理はステップS76に戻り、決定ボタン272が操作されるまで、ステップS76乃至S86の処理が繰り返される。
一方、ステップS86で決定ボタン272が操作されたと判定された場合、図23のステップS87において、表示制御部216は、コラージュ画像作成用指示ボタン262として、直前のステップS85でコラージュ画像表示部271に表示されたコラージュ画像を表示する。
ステップS88において、表示制御部216は、コラージュ画像作成用画面270の全体に直前のステップS85でコラージュ画像表示部271に表示されたコラージュ画像を表示する。ステップS89において、表示制御部216は、コラージュ画像のパターンに応じた合成用画像をパレット255に表示する。ステップS90において、合成指示受付部214は、タブレット142やタッチペン73を制御し、利用者からの落書き編集入力の受け付けを開始する。
ステップS91において、合成指示受付部214は、タブレット内蔵モニタ72より供給される入力信号に基づいて、利用者による指示が入力されたか否かを判定する。利用者によりタッチペン73が操作され、編集用モニタ141に表示された編集画面250に対して、タブレット142に位置情報が入力されたと判定された場合、合成処理部215は、処理をステップS92に進め、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示に対応する処理を行う。
例えば、合成処理部215は、合成指示受付部214により受け付けられた、コラージュ画像に合成用画像を合成させる指示に基づいて、その合成用画像をコラージュ画像に合成する。その結果得られる画像は編集済みコラージュ画像として、表示制御部216により、コラージュ画像作成用画面270に表示される。
入力に対応する処理が終了すると、合成指示受付部214は、処理をステップS93に進める。なお、ステップS91において指示が入力されていないと判定した場合、合成指示受付部214は、ステップS92の処理を省略し、ステップS93に処理を進める。
ステップS93において、合成指示受付部214は、編集処理が開始してから所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタン258が操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタン258も操作されていないと判定した場合、合成指示受付部214は、処理をステップS91に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、合成指示受付部214は、編集処理が開始してから所定の時間が経過した、または、終了ボタン258が操作されたと判定されるまで、ステップS91乃至S93の処理を繰り返し、コラージュ画像への落書き編集入力に対する処理を行う。そして、ステップS93において、編集処理が開始してから所定の時間が経過した、または、終了ボタン258が操作されたと判定した場合、合成指示受付部214は、処理をステップS94に進める。
ステップS94において、合成処理部215は、現在コラージュ画像作成用画面270に表示されている落書き編集されたコラージュ画像を、編集済みコラージュ画像として保存する。そして、処理は図13のステップS43に戻り、ステップS45の処理が行われる。
なお、上述したコラージュ画像作成処理では、決定ボタン272が操作されるまで、ステップS76乃至S86の処理が繰り返されるようにしたが、決定ボタン272が操作されていない場合であっても、編集処理の残時間が所定時間になったときには、ステップS86で「YES」の処理が行われるようにしてもよい。
次に、図24のフローチャートを参照して、図11のステップS6において実行される事後接客処理の詳細な流れの例を説明する。
事後接客処理が開始されると、ステップS121において、事後接客処理部205は、利用者により事後接客サービスとして携帯送信サービスが選択されているか否かを判定する。
ステップS121で事後接客サービスとして携帯送信サービスが選択されていると判定された場合、ステップS122において、事後接客処理部205は、全ての編集対象画像と編集済みコラージュ画像を表示する。利用者は、表示された画像の中から携帯端末に送信したい画像を、タッチペン73を用いて選択する。
ステップS123において、事後接客処理部205は、タブレット内蔵モニタ72から供給される入力信号に基づいて、携帯端末へ送信する画像が選択されたか否かを判定し、まだ選択されていない場合、選択されるまで待機する。
ステップS123で携帯端末へ送信する画像が選択されていると判定された場合、ステップS124において、事後接客処理部205は、携帯端末のメールアドレスを入力するための画面を編集用モニタ141に表示し、利用者に携帯端末のメールアドレスを入力させる。
ステップS125において、事後接客処理部205は、利用者により入力されたメールアドレスにしたがって、携帯端末に送信する画像として利用者により選択された画像を携帯端末に送信する。そして処理は図11のステップS6に戻り、ステップS7に進む。
一方、ステップS121において、事後接客サービスとして携帯送信サービスが選択されていないと判定された場合、ステップS126において、事後接客処理部205は、事後接客サービスとして選択されたミニゲーム、アンケート入力などを提供する処理を行う。そして処理は図11のステップS6に戻り、ステップS7に進む。
なお、上述した説明では、コラージュ画像作成処理は、編集処理中に全ての編集対象画像が編集画像として選択されたときに開始されるようにしたが、開始タイミングは、これに限定されない。例えば、編集処理が開始されてから所定時間が経過した後、編集処理の残時間が所定時間になったとき、編集処理の開始時、編集処理の終了時などをコラージュ画像作成処理の開始タイミングとすることもできる。但し、編集処理の終了時にコラージュ画像作成処理が開始される場合、コラージュ画像の作成作業で用いられる画面は、編集画面とは別の画面として表示される。
また、上述した説明では、コラージュ画像作成処理において、作成用画像として2枚の編集対象画像が選択され、2枚の作成用画像からなるコラージュ画像が作成されるようにしたが、コラージュ画像に用いられる作成用画像の枚数は勿論2枚に限定されない。例えば、縦横比率が4:3の作成用画像が重ならないように配置されるパターンのコラージュ画像では、最大で4枚の作成用画像を配置させることが可能であり、縦横比率が√2:1の作成用画像が重なって配置されるパターンのコラージュ画像では、任意の枚数の作成用画像を配置させることが可能である。
さらに、上述した説明では、コラージュ画像作成用画面270を編集画像表示部251に、レイアウト選択画面280をパレット255に、それぞれ別画面として表示するようにしたが、編集画像表示部251とパレット255の領域に、コラージュ画像作成用画面270とレイアウト選択画面280をまとめた1つの画面を表示するようにしてもよい。この場合、例えば、利用者の作業を考慮して、画面の上部から、作成用画像対象表示部273、レイアウト選択部281、コラージュ画像表示部271の順に配置させる。これにより、利用者は、画面の上部から順に操作するだけで、コラージュ画像を容易に作成することができる。
以上のように、写真シール作成装置1は、縦横比率が√2:1の編集対象画像を、携帯端末での表示に適した縦横比率が4:3の編集対象画像に変換し、コラージュ画像の配置のパターンに応じて、縦横比率が4:3の編集対象画像または縦横比率が√2:1の編集対象画像をそれぞれの一部が重ならないように合成して、縦横比率が4:3のコラージュ画像を作成し、携帯端末に送信するので、携帯端末での処理に適した見栄えの良いコラージュ画像を携帯端末に提供することができる。これにより、利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示すように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしても勿論よい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。