以下、本発明を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
1.情報処理システムの構成例
2.情報処理システムを構成する各装置の構成例
2−1.写真シール機の構成例
2−2.管理サーバの構成例
2−3.携帯端末の構成例
3.情報処理システムの動作
3−1.実施例1
3−2.実施例2
3−3.実施例3
3−4.実施例4
3−5.変形例
4.写真シール機の動作の詳細
5.写真シール機の他の構成例
<1.情報処理システムの構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図1の情報処理システムは、写真シール機1、携帯端末2、および管理サーバ3から構成される。携帯端末2は、写真シール機1が提供するゲームを行い、シール紙を受け取る利用者が携帯している携帯電話機などの端末であり、管理サーバ3は、例えば写真シール機1のメーカーが管理する情報処理装置である。
写真シール機1には、非接触型ICとの間で近接通信を行うリーダ/ライタが設けられ、携帯端末2には非接触型ICが内蔵されている。図1の情報処理システムにおいて、写真シール機1と携帯端末2の間の情報の送受信は、携帯端末2が写真シール機1のリーダ/ライタにかざされたときに、非接触型ICを用いた近接通信により行われる。写真シール機1と管理サーバ3の間、携帯端末2と管理サーバ3の間の情報の送受信は、インターネットなどのネットワークを介して行われる。
写真シール機1には携帯送信の機能が用意されている。携帯端末2の利用者は、写真シール機1が提供する写真シール作成ゲームにおいて携帯送信の機能を利用することができる。
携帯送信は、写真シール機1で作成した画像が携帯端末2で見ることができるように、写真シール機1で作成した画像を管理サーバ3に送信する機能である。例えば撮影画像の編集が終了したとき、利用者は、写真シール機1の画面に表示される画像の中から、管理サーバ3に保存しておく画像を選択する。
利用者により選択された画像は、利用者により入力されたメールアドレスとともに管理サーバ3に送信され、管理サーバ3が有する記憶媒体に保存(記憶)される。保存先を表すURLを含む電子メールが管理サーバ3から携帯端末2に送信され、利用者が携帯端末2を操作して電子メールに含まれるURLに対するアクセスを指示したとき、URLに基づいてアクセスが行われ、写真シール機1から管理サーバ3に送信しておいた画像が携帯端末2のモニタに表示される。
携帯端末2の利用者は、携帯端末2のモニタに表示させた画像を待ち受け画面に設定したりすることができる。
図1の情報処理システムにおいては、携帯端末2の利用者は、写りが異なる複数の画像の中から好みの写りの画像を選択することができるようになされている。情報処理システムの一連の動作については後述する。
<2.情報処理システムを構成する各装置の構成例>
[2−1.写真シール機の構成例]
図2は、写真シール機1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール機1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール機1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール機1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図2に示すように、写真シール機1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図4)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
複数のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとし、昇降式の背景カーテンとして用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
図3に示すように、撮影空間の上方に形成される開口のうち、天井ストロボユニット24を挟んで前方の部分は天井前方カーテン61で覆われ、後方の部分は天井後方カーテン62で覆われる。天井前方カーテン61の少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされ、天井後方カーテン62の少なくとも内側の色は白色などの明るい色とされる。
また、図3に示すように、撮影空間の出入り口G1には側面カーテン63が取り付けられる。反対側の出入り口である出入り口G2にも図示せぬ側面カーテンが取り付けられる。撮影空間の出入り口G1およびG2に取り付けられる側面カーテンの少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされる。
図2の説明に戻り、編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図2に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図4)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図4は、写真シール機1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を送信する携帯送信の処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図5を参照して説明する。図5は、写真シール機1を上から見た平面図である。
写真シール機1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
上述した携帯送信の処理は、事後接客空間A3にいる利用者を対象とした処理である。撮影画像や編集画像を管理サーバ3に送信する処理などが事後接客空間A3にいる利用者による操作に応じて行われる。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、写真シール機1を構成する各装置について説明する。
図6は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91を囲むように発光面が設けられた正面ストロボ92は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。左ストロボ83は、利用者を左前方から照射し、右ストロボ84は、利用者を右前方から照射する。下ストロボ85は、利用者を下前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。
足元ストロボ86の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
このような構成を有する撮影部21の各部のうち、正面パネル41、側面パネル42A、側面パネル42B、およびベース部43の撮影空間A1に面する部分の色と、連結部23A、連結部23Bの内側の色は、図7に色を付して示すように黒色などの暗い色とされる。図3を参照して説明したように、撮影空間A1の天井前方の開口に取り付けられる天井前方カーテン61の内側の色と、出入り口G1およびG2に取り付けられるカーテンの内側の色が暗い色であることもあって、撮影空間A1の前方の色は全体的に暗い色となる。
後述するように、背景部22には撮影空間A1にいる利用者を背面側から照射するストロボが設けられる。撮影空間A1の前方の色を全体的に暗い色にすることによって、背景部22に設けられるストロボからの光が撮影空間A1内で反射し、利用者を照射してしまうことを防ぐことができ、意図した明るさで撮影を行うことが可能になる。
すなわち、背景部22の両端に設けられたストロボからの光のうち、利用者にあたらない光の反射は出入り口G1およびG2に取り付けられた側面カーテンの内側で防ぐことができる。また、撮影部21の正面に設けられた例えば下ストロボ85からの光のうち、利用者にあたらない光の反射は天井前方カーテン61の内側で防ぐことができる。撮影部21の正面に設けられた左ストロボ83および右ストロボ84からの光のうち、利用者にあたらない光の反射は側面パネル42A、側面パネル42Bの内側で防ぐことができる。
また、図3を参照して説明したように、撮影空間A1の天井後方の開口に取り付けられる天井後方カーテン62の内側の色は明るい色である。背景カーテンとして明るい色のカーテンを選択することによって、撮影空間A1の後方の色は全体的に明るい色となる。
撮影空間A1の後方の色を全体的に明るい色にすることによって、撮影部21に設けられるストロボからの光を撮影空間A1内で反射させ、利用者を後方から照射することが可能になる。利用者を後方から照射して撮影を行うことによって、逆光で撮影したときと同様に、利用者の輪郭が柔らかい雰囲気で写っている画像を撮影することが可能になる。
図8は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
図9は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図10は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、携帯送信によって送信する画像の選択画面などの、事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
例えば、携帯送信をする利用者が携帯端末2をかざしたとき、非接触型ICリーダ/ライタ163は、携帯端末2の識別情報である携帯端末IDなどの情報を携帯端末2に内蔵されている非接触型ICから読み出して取得する。非接触型ICリーダ/ライタ163により読み出された携帯端末IDは、例えば利用者により入力されたメールアドレスの情報などとともに管理サーバ3に送信される。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ165は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
次に、写真シール機1の内部構成について説明する。図11は、写真シール機1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール機1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、事後接客部210、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って、管理サーバ3などの外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部210と印刷部211が、事後接客空間A3にいる利用者を相手とした処理を行う構成となる。
[2−2.管理サーバの構成例]
図12は、管理サーバ3の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)511、ROM512、RAM513は、バス514により相互に接続される。
バス514には、さらに、入出力インタフェース515が接続される。入出力インタフェース515には、キーボード、マウスなどよりなる入力部516、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部517が接続される。また、入出力インタフェース515には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどより構成され、各種の情報を記憶する記憶部518、ネットワークインタフェースなどより構成され、写真シール機1や携帯端末2と通信を行う通信部519、リムーバブルメディア521を駆動するドライブ520が接続される。
記憶部518には、写真シール機1から送信されてきた画像の写りの調整に用いられるパラメータが複数記憶される。管理サーバ3においては、複数のパラメータを用いることによって、1枚の画像を元画像として、写りの異なる複数の画像が作成される。以下、適宜、所定の画像を元画像とし、元画像の写りを調整することによって得られる画像を写り画像という。
管理サーバ3により作成された写り画像も記憶部518に記憶され、所定のタイミングで携帯端末2に提供される。
また、記憶部518には、写真シール機1から送信されてきた画像、画像の識別情報である画像ID、携帯端末2のメールアドレスなどの情報が携帯端末IDと紐付けて記憶され、管理される。画像IDは、例えば写真シール機1に割り当てられたID、日付、連番を組み合わせて構成される。
図13は、管理サーバ3の機能構成例を示すブロック図である。図13に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図12のCPU511により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
管理サーバ3においては、情報管理部531と写り画像作成部532が実現される。
情報管理部531は、写真シール機1から送信されてきた画像を取得し、取得した画像に保存先となるURLを割り当て、記憶部518に記憶させる。情報管理部531は、通信部519を制御し、画像保存先URLを含む電子メールを携帯端末2に送信する。また、情報管理部531は、上述したような画像ID、携帯端末2のメールアドレスなどの情報を記憶部518に記憶させ、携帯端末IDと紐付けて管理する。情報管理部531は、画像管理サイトを管理し、画像管理サイトにアクセスしてきた携帯端末2に写り画像を提供するなどの各種の処理を行う。
写り画像作成部532は、写りの調整に用いられるパラメータに基づいて写り画像を作成する。
写真シール機1との通信、および携帯端末2との通信は、それぞれ、情報管理部531、写り画像作成部532により通信部519が制御されることによって行われる。
[2−3.携帯端末の構成例]
図14は、携帯端末2の構成例を示すブロック図である。
携帯端末2は、制御部541、アンテナ542、通信部543、記憶部544、表示部545、非接触型IC546、および操作部547から構成される。
制御部541は、CPU,ROM,RAMなどよりなり、所定のプログラムを実行し、携帯端末2の全体の動作を制御する。例えば、制御部541は、通信部543を制御して管理サーバ3と通信を行い、非接触型IC546を制御して写真シール機1と通信を行う。
通信部543は、基地局から送信された電波が受信されることに応じてアンテナ542から供給された信号の復調処理を行い、復調処理を行うことによって得られた情報を制御部541に出力する。また、通信部543は、制御部541から供給された情報に対して変調処理を施し、得られた信号をアンテナ542から送信する。
記憶部544はフラッシュメモリなどよりなり、携帯端末ID、メールアドレスなどの各種の情報を記憶する。
表示部545はLCDなどよりなり、各種の情報を表示する。例えば表示部545には、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、写真シール機1から管理サーバ3に送信した画像の写りの選択に用いられる画面が表示される。
非接触型IC546は、写真シール機1の非接触型ICリーダ/ライタ163との通信可能範囲にあるとき、非接触型ICリーダ/ライタ163と近接通信を行う。非接触型IC546は、記憶部544から読み出され、制御部541から供給された携帯端末IDを非接触型ICリーダ/ライタ163に送信する。
操作部547は各種のボタンや表示部545に重ねて設けられたタッチパネルより構成され、利用者の操作の内容を表す信号を制御部541に出力する。
<3.情報処理システムの動作>
[3−1.実施例1]
ここで、図15のフローチャートを参照して情報処理システムの処理について説明する。
図15の処理は、写真シール機1が提供する写真シール作成ゲームを行おうとしている携帯端末2の利用者により、所定の代金が写真シール機1に投入されたときに開始される。携帯送信の機能によって画像を送信することが所定のタイミングで利用者により選択されるものとする。
硬貨が投入されたことが硬貨処理部221により検出された場合、ステップS1において、写真シール機1の制御部201は撮影空間A1での処理を行う。制御部201は、撮影部208を制御して撮影処理を行い、カメラ91による撮影を所定の回数繰り返し行わせる。制御部201は、カメラ91により撮影された複数の撮影画像を記憶部202に記憶させるなどして保存する。
撮影処理が終了したとき、制御部201は、タッチパネルモニタ93にメッセージを表示するなどして、編集空間A2−1またはA2−2への移動を案内する。
ステップS2において、制御部201は、編集空間A2−1またはA2−2での処理を行う。制御部201は、編集空間A2−1にいる利用者を対象として処理を行う場合には編集部209Aを制御して、一方、編集空間A2−2にいる利用者を対象として処理を行う場合には編集部209Bを制御して編集処理を行い、利用者による操作に応じて、複数の撮影画像の中から編集対象として選択された撮影画像の編集を行う。撮影画像の編集は、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面を用いて行われる。
また、制御部201は、撮影画像の編集が終了したときなどの所定のタイミングで、編集済みの撮影画像、または編集が施されていない撮影画像と、撮影画像に割り当てた画像IDとを管理サーバ3に送信する。
以下、写真シール機1から管理サーバ3に対して、8枚の画像とそれぞれの画像の画像IDが送信されるものとする。写真シール機1から管理サーバ3に送信される画像を送信画像という。送信画像は、編集済みの撮影画像、または編集が施されていない撮影画像である。
編集処理が終了したとき、制御部201は、プリンタ241に印刷を開始させるとともに、タブレット内蔵モニタ131にメッセージを表示するなどして、編集空間A2−1またはA2−2から、事後接客空間A3への移動を案内する。
ステップS3において、制御部201は、「携帯をかざしてね」などのメッセージを含む画面を事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に表示し、携帯端末2を非接触型ICリーダ/ライタ163にかざす(近接させる)ことを利用者に要求する。携帯端末2が非接触型ICリーダ/ライタ163にかざされたとき、制御部201は非接触型ICリーダ/ライタ163を制御し、携帯端末2の非接触型IC546から携帯端末IDを読み出して取得する。
また、制御部201は、メールアドレスの入力画面をタブレット内蔵モニタ161に表示し、タッチペン162A、タッチペン162Bなどを用いて利用者により入力されたメールアドレスを取得する。携帯端末2が非接触型ICリーダ/ライタ163にかざされたときに、携帯端末IDとともにメールアドレスが非接触型IC546から読み出されるようにしてもよい。
ステップS4において、制御部201は、通信部203を制御し、携帯端末2のメールアドレスと携帯端末IDを管理サーバ3に送信する。
ステップS5において、制御部201は、携帯送信用画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示する。例えば携帯送信用画像の選択画面には、送信画像と同じ、編集済み、または編集が施されていない複数の撮影画像が表示され、その中から1枚の画像が携帯送信用画像として選択される。
携帯送信用画像が選択されたとき、ステップS6において、制御部201は、通信部203を制御し、携帯送信用画像(携帯送信用画像として選択された撮影画像)の画像IDを、携帯送信フラグとともに管理サーバ3に送信する。携帯送信フラグは携帯送信の機能を利用することが選択されていることを表す。
画像の印刷が終了したとき、ステップS7において、制御部201は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。
一方、管理サーバ3の情報管理部531は、ステップS21において、写真シール機1から送信されてきた送信画像と画像IDを受信し、ステップS22において、写真シール機1から送信されてきた携帯端末IDとメールアドレスを受信する。また、ステップS23において、情報管理部531は、写真シール機1から送信されてきた携帯送信用画像の画像IDと携帯送信フラグを受信する。
ステップS24において、情報管理部531は、携帯送信フラグ、全送信画像の画像ID、携帯送信用画像の画像ID、送信画像、携帯端末ID、およびメールアドレスを紐付けて記憶部518に保存する。
ステップS25において、写り画像作成部532は、写真シール機1から送信されてきた8枚の送信画像のうち、携帯送信用画像として選択された送信画像を携帯送信用画像の画像IDに基づいて特定する。写り画像作成部532は、携帯送信用画像を元画像として、複数のパラメータに応じた写り画像を作成する。
ここでは、写りの調整に用いられるパラメータとして、パラメータ1とパラメータ2の2種類のパラメータが用意されているものとする。パラメータ1は、コントラストを上げるように写りを調整するときに用いられるパラメータであり、パラメータ2は、コントラストを下げるように写りを調整するときに用いられるパラメータであるものとする。
写りの調整に用いられるパラメータは、コントラストだけでなく、例えば、明るさ、色の濃淡、色相、彩度、明度のいずれか1つを調整するものであってもよいし、いずれかを掛け合わせて調整するものであってもよい。
パラメータ1に基づいて写りを調整した写り画像は、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の画像となり、パラメータ2に基づいて写りを調整した写り画像は、元画像より淡い写り(明るめの写り)の画像となる。
ステップS26において、情報管理部531は、パラメータ1に基づいて写りを調整することによって得られた写り画像と、パラメータ2に基づいて写りを調整することによって得られた写り画像の2枚の写り画像を携帯端末IDと紐付けて記憶部518に保存する。
ステップS27において、情報管理部531は、送信画像や写り画像に保存先のURLを割り当てる。情報管理部531は、画像保存先URLを含む電子メールを、写真シール機1経由で取得した携帯端末2のメールアドレスに基づいて携帯端末2に送信する。
ステップS41において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた電子メールを受信する。
画像保存先URLに対するアクセスが利用者により指示された場合、ステップS42において、制御部541は、通信部543を制御して管理サーバ3にアクセスする。管理サーバ3にアクセスしたとき、制御部541は、管理サーバ3に対して携帯端末IDを送信する。
ステップS28において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきた携帯端末IDを受信し、ステップS29において、携帯端末2によるアクセスが初めてのアクセスであるのか、2回目以降のアクセスであるのかの判定を行う。例えば記憶部518には、画像管理サイトにアクセスしてきた携帯端末の携帯端末IDの履歴が保存される。携帯端末2から送信されてきた携帯端末IDが履歴に既に保存されている場合には2回目以降のアクセスであると判定され、まだ保存されていない場合には初めてのアクセスであると判定される。
また、情報管理部531は、ステップS29において、携帯端末2の利用者が会員登録済みの利用者であるのか、非会員の利用者であるのかの判定を行う。例えば管理サーバ3には会員登録用のサイトが用意されており、携帯端末2の利用者は、携帯端末2から会員登録用のサイトにアセクスし、会員登録を行うことができるようになされている。会員登録が行われたとき、携帯端末2の利用者にはユーザIDが割り当てられる。
会員/非会員の判定は、所定のタイミングでユーザIDが携帯端末2から送信されてきたか否かに基づいて行われる。割り当て済みのユーザIDが送信されてきた場合には会員であると判定され、送信されてこない場合には非会員であると判定される。
その後、管理サーバ3と携帯端末2の間で、ステップS29の判定結果に応じた処理が行われる。
[非会員、かつ初回アクセス時の第1の例]
次に、図16のフローチャートを参照して、携帯端末2の利用者が非会員であり、かつ、携帯端末2の利用者によるアクセスが初めてのアクセスである場合に管理サーバ3と携帯端末2の間で行われる処理について説明する。
ステップS71において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3にアセクスしたとき(図15のステップS42)に管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、管理サーバ3が管理するサイトである画像管理サイトのトップページを表示部545に表示させる。
ステップS51において、管理サーバ3の情報管理部531は、記憶部518から携帯送信用画像を読み出し、携帯端末2に送信する。携帯端末2に送信される携帯送信用画像は、図15のステップS25において写り画像を作成するための元画像として用いられた、デフォルトの写りの携帯送信用画像である。
ステップS72において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきたデフォルトの写りの携帯送信用画像を受信し、ステップS73において表示部545に表示させる。
デフォルトの携帯送信用画像の写りを確認した利用者により、携帯送信用画像の写りを変更することが指示された場合、ステップS74において、制御部541は、写りの変更が指示されたことを表す情報を管理サーバ3に送信する。
ステップS52において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきた情報を受信し、ステップS53において、デフォルトの写りの携帯送信用画像と、図15のステップS25において予め作成しておいた2枚の写り画像を携帯端末2に送信する。
ステップS75において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた画像を受信し、ステップS76において表示部545に表示させる。表示部545には、例えば、デフォルトの写りの携帯送信用画像と2枚の写り画像がサムネイル表示される。
デフォルトの携帯送信用画像と、パラメータ1に基づいて写りが調整された携帯送信用画像と、パラメータ2に基づいて写りが調整された携帯送信用画像のそれぞれの画像の写りを確認した携帯端末2の利用者により所定の写りが選択された場合、ステップS77において、制御部541は、利用者により選択された写りがどの写りであるのかを表すパラメータ情報を管理サーバ3に送信する。
ステップS54において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきたパラメータ情報を受信し、ステップS55において、携帯端末IDと紐付けて保存する。
ステップS56において、写り画像作成部532は、携帯端末IDと紐付けて保存している8枚の送信画像のうち、携帯送信用画像を除く7枚の送信画像をそれぞれ元画像として、携帯端末2の利用者により選択された写りと同じ写りになるように元画像の写りを調整し、写り画像を作成する。写り画像作成部532は、携帯端末2の利用者により選択された写りが元画像より濃い写り(くっきりの写り)である場合にはパラメータ1を用いて写り画像を作成し、携帯端末2の利用者により選択された写りが元画像より淡い写り(明るめの写り)である場合にはパラメータ2を用いて写り画像を作成することになる。
ステップS57において、情報管理部531は、携帯送信用画像を除く7枚の送信画像については、元画像としたデフォルトの写りの送信画像に上書きする形で、写り画像作成部532により作成された写り画像を保存する。
図17は、記憶部518に保存される画像について説明する図である。
写真シール機1から送信されてきた8枚の送信画像をそれぞれ画像1〜8として説明する。写真シール機1から送信されてきた直後においては、デフォルトの写りの画像1〜8が記憶部518に保存されている状態になる。画像1〜8のうちの画像1が携帯送信用画像として選択されているものとする。
この場合、図17に示すように、携帯送信用画像であるデフォルトの写りの画像1を元画像として、パラメータ1に基づいて画像1’が作成され、パラメータ2に基づいて画像1’’が作成される。画像1の写り画像である画像1’と画像1’’は記憶部518に保存される(図15のステップS25,S26)。
また、デフォルトの写りの携帯送信用画像である画像1を確認した携帯端末2の利用者により写りの変更が指示され、元画像より濃い写り(くっきりの写り)が選択された場合、画像2〜8をそれぞれ元画像として、パラメータ1を用いた写りの調整が行われる。画像2〜8の写り画像である画像2’〜8’は、画像2〜8に上書きする形で記憶部518に保存される(図16のステップS56,S57)。
図17に示すように、記憶部518には、デフォルトの写りの携帯送信用画像である画像1、画像1の写り画像である画像1’と画像1’’、および、画像2〜8の写り画像である画像2’〜8’が保存されることになる。
図16の説明に戻り、ステップS58において、情報管理部531は、デフォルトの写りの携帯送信用画像を元画像として作成した2枚の写り画像のうち、利用者により選択された写りと同じ写りの写り画像を携帯端末2に送信する。
ステップS78において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた写り画像を受信し、ステップS79において表示部545に表示させる。
図18は、図16の処理によって実現される携帯端末2の画面遷移の例を示す図である。
図18の左端の画面が画像管理サイトのトップページである。画像管理サイトのトップページのほぼ中央にはサンプル画像が表示され、下方に、「画像1枚」のメッセージが表示される。「画像1枚」のメッセージにはリンクが張られており、このメッセージが選択されたとき、デフォルトの写りの携帯送信用画像が管理サーバ3から送信されてくる(図16のステップS51)。画面の例において下線を付して示す文字の部分は、カーソルなどを合わせて決定ボタンを操作することによって、その部分が選択可能であることを表す。
「画像1枚」のメッセージが選択されたとき、表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて矢印#1の先に示す画面Aに切り替わる(ステップS73)。
画面Aの上方の枠F1で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきたデフォルトの写りの携帯送信用画像が表示される。携帯端末2の利用者は、写真シール機1を利用していたときに見ていた写りと同じ、デフォルトの写りの携帯送信用画像を確認することができる。写真シール機1を利用していたときに見ていた写りと設定上は同じ写りであるが、表示部545の特性が写真シール機1のタブレット内蔵モニタ131などのモニタの特性と異なる場合には、色味などが若干異なる携帯送信用画像を利用者は確認することになる。
携帯送信用画像の下には、枠F1で囲む部分に表示される携帯送信用画像の写りを変更することができることを表す「画像を自分好みにカスタマイズ」のメッセージが表示され、その下に、「画像の写りを変えてみる」のメッセージが表示される。「画像の写りを変えてみる」のメッセージが選択されたとき、写りの変更が指示されたことを表す情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信される(ステップS74)。管理サーバ3からは、デフォルトの写りの携帯送信用画像と2枚の写り画像が送信されてくる(ステップS53)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて矢印#2の先に示す画面Bに切り替わる(ステップS76)。
画面Bの枠F11で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた画像のうちの、パラメータ2に基づいて写りが調整された元画像より淡い写り(明るめの写り)の写り画像が表示される。枠F11の右側には、枠F11で囲む部分に表示された画像が、元画像より淡い写り(明るめの写り)の写り画像であることを表す「明るめの写り」のメッセージが表示される。
また、枠F12で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた画像のうちの、デフォルトの写りの携帯送信用画像が表示される。枠F12の右側には、枠F12で囲む部分に表示された画像が、デフォルトの写りの携帯送信用画像であることを表す「デフォルト」のメッセージが表示される。また、選択中の写りであることを表す「選択中」のメッセージが表示される。
枠F13で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた画像のうちの、パラメータ1に基づいて写りが調整された写り画像が表示される。枠F13の右側には、枠F13で囲む部分に表示された画像が、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の写り画像であることを表す「くっきりの写り」のメッセージが表示される。
このように、画面Bには管理サーバ3から送信されてきた画像がサムネイル表示される。利用者は、写りが異なる3枚の携帯送信用画像を見比べて好みの写りを選択することができる。
枠F11の右側に表示されている「明るめの写り」のメッセージと、枠F13の右側に表示されている「くっきりの写り」のメッセージにはそれぞれリンクが張られている。「明るめの写り」のメッセージが選択されたとき、元画像より淡い写り(明るめの写り)が選択されたことを表すパラメータ情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信される(ステップS77)。管理サーバ3からは、デフォルトの写りの携帯送信用画像を元画像として作成された、元画像より淡い写り(明るめの写り)の写り画像が送信されてくる(ステップS58)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#3の先に示す画面C−1に切り替わる(ステップS79)。
一方、画面Bの「くっきりの写り」のメッセージが選択されたとき、元画像より濃い写り(くっきりの写り)が選択されたことを表すパラメータ情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信される(ステップS77)。管理サーバ3からは、デフォルトの写りの携帯送信用画像を元画像として作成された、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の写り画像が送信されてくる(ステップS58)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#4の先に示す画面C−2に切り替わる(ステップS79)。
画面Bにおいて「明るめの写り」のメッセージが選択されたときに表示される画面C−1の上方の枠F21で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた、元画像より淡い写り(明るめの写り)の携帯送信用画像が表示される。元画像より淡い写り(明るめの写り)の携帯送信用画像の下には、枠F21で囲む部分に表示される携帯送信用画像の写りが元画像より淡い写り(明るめの写り)であることを表す「明るめの写り(選択中)」のメッセージが表示され、その下に、「デフォルトに戻す」のメッセージと、「くっきりの写り」のメッセージが表示される。
画面C−1の「デフォルトに戻す」のメッセージと「くっきりの写り」のメッセージにはそれぞれリンクが張られている。「くっきりの写り」のメッセージが選択されたとき、画面Bから「くっきりの写り」のメッセージが選択された場合と同様にして、表示部545の表示は画面C−2に切り替わる。
画面C−1の「デフォルトに戻す」のメッセージが選択されたとき、デフォルトの写りが選択されたことを表すパラメータ情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信され、携帯端末2からパラメータ情報が送信されてくることに応じて、デフォルトの写りの携帯送信用画像が管理サーバ3から送信されてくる。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#5の先に示す、デフォルトの写りの携帯送信用画像が表示される画面に切り替わる。矢印#5の先に示す画面の枠F31で囲む部分に表示されるデフォルトの写りの携帯送信用画像の下には、「明るめの写り」のメッセージと「くっきりの写り」のメッセージが表示される。
「明るめの写り」のメッセージが選択されたとき、画面C−2から「明るめの写り」のメッセージが選択された場合と同様に、表示部545の表示は画面C−1に切り替わる。また、「くっきりの写り」のメッセージが選択されたとき、画面C−1から「くっきりの写り」のメッセージが選択された場合と同様に、表示部545の表示は画面C−2に切り替わる。
一方、画面Bにおいて「くっきりの写り」のメッセージが選択されたときに表示される画面C−2の上方の枠F22で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の携帯送信用画像が表示される。元画像より濃い写り(くっきりの写り)の携帯送信用画像の下には、「明るめの写り」のメッセージと、「デフォルトに戻す」のメッセージが表示され、その下に、枠F22で囲む部分に表示される携帯送信用画像の写りが元画像より濃い写り(くっきりの写り)であることを表す「くっきりの写り(選択中)」のメッセージが表示される。
画面C−2の「明るめの写り」のメッセージと「デフォルトに戻す」のメッセージにはそれぞれリンクが張られている。「明るめの写り」のメッセージが選択されたとき、画面Bから「明るめの写り」のメッセージが選択された場合と同様にして、表示部545の表示は画面C−1に切り替わる。
画面C−2の「デフォルトに戻す」のメッセージが選択されたとき、画面C−1から「デフォルトに戻す」のメッセージが選択された場合と同様に、デフォルトの写りが選択されたことを表すパラメータ情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信され、携帯端末2からパラメータ情報が送信されてくることに応じて、デフォルトの写りの携帯送信用画像が管理サーバ3から送信されてくる。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#6の先に示す、デフォルトの写りの携帯送信用画像が表示される画面に切り替わる。
元画像より淡い写り(明るめの写り)を選択しているときの画面である画面C−1、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の写りを選択しているときの画面である画面C−2、および、デフォルト写りを選択しているときの画面である矢印#5,#6の先に示す画面のそれぞれの下方には「写りの設定を保存する」のメッセージが表示されている。
「写りの設定を保存する」のメッセージにはリンクが張られており、このメッセージが選択された場合、写りの設定を保存することが指示されたことを表す情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信され、選択中の写りを表すパラメータ情報が携帯端末IDと紐付けて保存される。後述するように、管理サーバ3に保存された写りの設定は、画像管理サイトに2回目以降にアクセスしたときに用いられる。
図19の画面Dは、元画像より淡い写り(明るめの写り)を選択しているときの画面である画面C−1において「写りの設定を保存する」のメッセージが選択されたときに表示部545に表示される画面である。
画面Dの上方の枠F41で囲む部分には、利用者が選択している元画像より淡い写り(明るめの写り)の携帯送信用画像が表示される。
元画像より淡い写り(明るめの写り)の携帯送信用画像の下には、画面Aと同様に、枠F41で囲む部分に表示される携帯送信用画像の写りを変更することができることを表す「画像を自分好みにカスタマイズ」のメッセージが表示され、その下に、「画像の写りを変えてみる」のメッセージが表示される。「画像の写りを変えてみる」のメッセージが選択された場合の画面遷移は、画面Aから「画像の写りを変えてみる」のメッセージが選択された場合と同様である。
図18の画面C−2から「写りの設定を保存する」のメッセージが選択された場合、表示部545には、選択中の写りである元画像より濃い写り(くっきりの写り)の携帯送信用画像が画面上方に表示される、画面Dと同様の画面が表示される。また、矢印#5,#6の先に示す画面から「写りの設定を保存する」のメッセージが選択された場合、表示部545には、選択中の写りであるデフォルトの写りの携帯送信用画像が画面上方に表示される、画面Dと同様の画面が表示される。
以上の処理により、携帯端末2の利用者は、自分が使っている携帯端末2に実際に表示される画像を見ながら、好みの写り携帯送信用画像を選択することができる。写真シール機1のモニタの特性と携帯端末2の表示部545の特性とが異なる場合、写真シール機1のモニタの表示を見て選択していた携帯送信用画像の写りが、携帯端末2上で見たときに自分が想定していた写りと異なることがあるが、そのような場合であっても、携帯端末2に表示される携帯送信用画像を見て好みの写りを後から選択することによって、想定通りの写りの携帯送信用画像を取得することができる。
[非会員、かつ2回目以降のアクセス時の例]
次に、図20のフローチャートを参照して、携帯端末2の利用者が非会員であり、かつ、携帯端末2の利用者によるアクセスが2回目以降のアクセスである場合に管理サーバ3と携帯端末2の間で行われる処理について説明する。
図20の処理は、携帯端末2に最初に表示される携帯送信用画像が、携帯端末2の利用者が保存することを指示していた写りの写り画像である点で図16の処理と異なる。重複する説明については適宜省略する。
ステップS111において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3にアセクスしたときに管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、画像管理サイトのトップページを表示部545に表示させる。
ステップS91において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2の携帯端末IDと紐付けて保存しているパラメータ情報を記憶部518から読み出し、携帯端末2の利用者が選択していた写りを特定する。情報管理部531は、特定した写りの携帯送信用画像を読み出し、携帯端末2に送信する。
携帯端末2の利用者が図18の画面C−1において「写りの設定を保存する」のメッセージを選択していた場合には、元画像より淡い写り(明るめの写り)の携帯送信用画像が送信され、画面C−2において「写りの設定を保存する」のメッセージを選択していた場合には、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の携帯送信用画像が送信される。また、矢印#5,#6の先に示す画面において「写りの設定を保存する」のメッセージを選択していた場合には、デフォルトの写りの携帯送信用画像が送信される。
ステップS112において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた携帯送信用画像を受信し、ステップS113において表示部545に表示させる。
例えば、携帯端末2の利用者が元画像より淡い写り(明るめの写り)の設定を保存していた場合、画面Aに代えて、図19の画面Dが表示部545に表示される。また、携帯端末2の利用者がデフォルトの写りを保存していた場合、画面Aが表示部545に表示される。以降の画面遷移は図18を参照して説明した画面遷移と同様にして行われる。
例えば画面Dの「画像の写りを変えてみる」のメッセージが選択されることによって写りを変更することが指示された場合、ステップS114において、制御部541は、写りの変更が指示されたことを表す情報を管理サーバ3に送信する。
ステップS92において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきた情報を受信し、ステップS93において、デフォルトの写りの携帯送信用画像と2枚の写り画像を携帯端末2に送信する。
ステップS115において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた画像を受信し、ステップS116において表示部545に表示させる。
デフォルトの携帯送信用画像と、パラメータ1に基づいて写りが調整された携帯送信用画像と、パラメータ2に基づいて写りが調整された携帯送信用画像の写りを確認した携帯端末2の利用者により所定の写りが選択された場合、ステップS117において、制御部541は、利用者により選択された写りを表すパラメータ情報を管理サーバ3に送信する。
ステップS94において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきたパラメータ情報を受信し、ステップS95において、携帯端末IDと紐付けて保存する。
ステップS96において、写り画像作成部532は、携帯端末IDと紐付けて保存している8枚の送信画像のうち、携帯送信用画像を除く7枚の送信画像をそれぞれ元画像として、携帯端末2の利用者により選択された写りと同じ写りになるように元画像の写りを調整し、写り画像を作成する。
ステップS97において、情報管理部531は、携帯送信用画像を除く7枚の送信画像については、元画像とした送信画像に上書きする形で、写り画像作成部532により作成された写り画像を保存する。例えばデフォルトの写りの設定が保存されていた場合において元画像より濃い写り(くっきりの写り)が新たに選択された場合、または、元画像より淡い写り(明るめの写り)の設定が保存されていた場合において元画像より濃い写り(くっきりの写り)が新たに選択された場合、記憶部518には、図17を参照して説明したようにして画像が保存される。
ステップS98において、情報管理部531は、利用者により選択された写りの携帯送信用画像を携帯端末2に送信する。
ステップS118において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた携帯送信用画像を受信し、ステップS119において表示部545に表示させる。
以上の処理により、携帯端末2の利用者は、画像管理サイトに2回目以降にアクセスした場合、過去に保存していた写りの携帯送信用画像を最初に表示させることができる。また、保存していた写りとは異なる写りに変えることもできる。
[会員、かつ初回アクセス時の第1の例]
次に、図21のフローチャートを参照して、携帯端末2の利用者が会員であり、かつ、携帯端末2の利用者によるアクセスが初めてのアクセスである場合に管理サーバ3と携帯端末2の間で行われる処理について説明する。
図16、図18を参照して説明したように、携帯端末2の利用者が非会員である場合、1枚の送信画像のみを携帯端末2に表示させることが可能とされるが、会員である場合、全ての送信画像を表示させることが可能とされる。
ステップS161において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3にアセクスしたとき(図15のステップS42)に管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、画像管理サイトのトップページを表示部545に表示させる。
ステップS131において、管理サーバ3の情報管理部531は、写真シール機1から送信されてきた全ての送信画像を記憶部518から読み出し、携帯端末2に送信する。携帯端末2に送信される送信画像の写りはデフォルトの写りである。
ステップS162において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきたデフォルトの写りの送信画像を受信し、ステップS163において表示部545に表示させる。
デフォルトの写りの送信画像を確認した利用者により、写りを変更することが指示された場合、ステップS164において、制御部541は、写りの変更が指示されたことを表す情報を管理サーバ3に送信する。
ステップS132において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきた情報を受信し、ステップS133において、デフォルトの写りの携帯送信用画像と、図15のステップS25において予め作成しておいた2枚の写り画像を携帯端末2に送信する。
ステップS165において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた画像を受信し、ステップS166において表示部545に表示させる。
デフォルトの携帯送信用画像と、パラメータ1に基づいて写りが調整された携帯送信専用画像と、パラメータ2に基づいて写りが調整された携帯送信専用画像を確認した携帯端末2の利用者により所定の写りが選択された場合、ステップS167において、制御部541は、利用者により選択された写りを表すパラメータ情報を管理サーバ3に送信する。
ステップS134において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきたパラメータ情報を受信し、ステップS135において、携帯端末IDと紐付けて保存する。
ステップS136において、写り画像作成部532は、携帯端末IDと紐付けて保存している8枚の送信画像のうち、携帯送信用画像を除く7枚の送信画像をそれぞれ元画像として、携帯端末2の利用者により選択された写りと同じ写りになるように元画像の写りを調整し、写り画像を作成する。
ステップS137において、情報管理部531は、携帯送信用画像を除く7枚の送信画像については、元画像としたデフォルトの写りの送信画像に上書きする形で、写り画像作成部532により作成された写り画像を保存する。記憶部518には、図17を参照して説明したようにして画像が保存される。
ステップS138において、情報管理部531は、携帯送信用画像を元画像として作成した2枚の写り画像のうち、利用者により選択された写りと同じ写りの写り画像を携帯端末2に送信する。
ステップS168において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた写り画像を受信し、ステップS169において表示部545に表示させる
自身が選択した写りの携帯送信用画像を確認した携帯端末2の利用者により、写りの設定を保存することが指示された場合、ステップS170において、制御部541は、写りの設定の保存が指示されたことを表す情報を管理サーバ3に送信する。
ステップS139において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきた情報を受信し、利用者により選択された写りを表すパラメータ情報を携帯端末IDと紐付けて保存する。
ステップS140において、情報管理部531は、ステップS136において全ての送信画像を元画像として作成された、利用者により選択された写りと同じ写りの写り画像を携帯端末2に送信する。元画像より濃い写り(くっきりの写り)が利用者により選択され、図17を参照して説明したようにして、写り画像である画像1’〜8’が記憶部518に保存されている場合、情報管理部531は、画像1’〜8’を携帯端末2に送信することになる。
ステップS171において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた写り画像を受信し、ステップS172において表示部545に表示させる。ステップS172において表示される画像は、ステップS163において制御部541に表示された画像と較べて写りの変更後の画像になる。
図22は、図21の処理によって実現される携帯端末2の画面遷移の例を示す図である。図18と重複する説明については適宜省略する。
図22の左端の画面が画像管理サイトのトップページである。「画像1枚」のメッセージが選択されたとき、デフォルトの写りの全ての送信画像が管理サーバ3から送信されてくる(図21のステップS131)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#11の先に示す画面E−0に切り替わる(ステップS163)。
画面E−0の上方には、携帯端末2の利用者が会員であることを表す「あなたは『会員』です」のメッセージが表示され、バナー広告などを挟んで下方に、選択中の写りがデフォルトであることを表す「選択中の写りは“デフォルト”です」のメッセージが表示される。「選択中の写りは“デフォルト”です」のメッセージの一部にはリンクが張られている。
また、画面E−0の下方の枠F51で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきたデフォルトの写りの1枚目の送信画像が表示される。デフォルトの写りの2〜8枚目の送信画像についても、枠F51の下方に、縦に並べて表示される。
それぞれの画像の右隣には、「手帳に保存」、「拡大」、「送信」、「ラクガキする」の文字が表示されている。それぞれの文字にはリンクが張られている。所定の送信画像が選択され、「拡大」が選択されたとき、表示部545には、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、選択された送信画像が拡大して表示される。
このように、画面E−0には管理サーバ3から送信されてきたデフォルトの写りの送信画像がサムネイル表示される。携帯端末2の利用者は、全ての送信画像の写りを確認することができる。
画面E−0から「選択中の写りは“デフォルト”です」のメッセージのリンクが張られている部分が選択されたとき、写りの変更が指示されたことを表す情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信される(ステップS164)。管理サーバ3からは、デフォルトの写りの携帯送信用画像と2枚の写り画像が送信されてくる(ステップS133)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて矢印#12の先に示す画面Gに切り替わる(ステップS166)。
画面Gの枠F61で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた画像のうちの、パラメータ2に基づいて写りが調整された元画像より淡い写り(明るめの写り)の写り画像が表示される。枠F61の右側には、枠F61で囲む部分に表示された画像が、元画像より淡い写り(明るめの写り)の写り画像であることを表す「明るめの写り」のメッセージが表示される。
また、枠F62で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた画像のうちのデフォルトの写りの携帯送信用画像が表示される。枠F62の右側には、枠F62で囲む部分に表示された画像が、デフォルトの写りの携帯送信用画像であることを表す「デフォルト」のメッセージが表示される。また、選択中の写りであることを表す「選択中」のメッセージが表示される。
枠F63で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた画像のうちの、パラメータ1に基づいて写りが調整された写り画像が表示される。枠F63の右側には、枠F63で囲む部分に表示された画像が、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の写り画像であることを表す「くっきりの写り」のメッセージが表示される。
利用者は、写りが異なる3枚の携帯送信用画像を見比べて好みの写りを選択することができる。
枠F61の右側に表示されている「明るめの写り」のメッセージと、枠F63の右側に表示されている「くっきりの写り」のメッセージにはそれぞれリンクが張られている。「明るめの写り」のメッセージが選択されたとき、明るめの写りが選択されたことを表すパラメータ情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信される(ステップS167)。管理サーバ3からは、デフォルトの写りの携帯送信用画像を元画像として作成された、元画像より淡い写り(明るめの写り)の写り画像が送信されてくる(ステップS138)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#13の先に示す画面H−1に切り替わる(ステップS169)。
画面H−1は、図18の画面C−1と同じ画面である。画面H−1の枠F71で囲む部分には元画像より淡い写り(明るめの写り)の携帯送信用画像が表示される。画面H−1の「デフォルトに戻す」のメッセージと「くっきりの写り」のメッセージにはそれぞれリンクが張られている。「くっきりの写り」のメッセージが選択されたとき、画面Gから「くっきりの写り」のメッセージが選択された場合と同様にして、表示部545の表示は画面H−2に切り替わる。
画面H−1の「デフォルトに戻す」のメッセージが選択されたとき、デフォルトの写りが選択されたことを表すパラメータ情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信され、携帯端末2からパラメータ情報が送信されてくることに応じて、デフォルトの写りの携帯送信用画像が管理サーバ3から送信されてくる。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、デフォルトの写りの携帯送信用画像が表示される図23の画面H−0に切り替わる。画面H−0は、図18の右端の画面と同じである。画面H−0の枠F91で囲む部分に表示されるデフォルトの写りの携帯送信用画像の下には、「明るめの写り」のメッセージと「くっきりの写り」のメッセージが表示される。
「明るめの写り」のメッセージが選択されたとき、画面H−2から「明るめの写り」のメッセージが選択された場合と同様に、表示部545の表示は画面H−1に切り替わる。また、「くっきりの写り」のメッセージが選択されたとき、画面H−1から「くっきりの写り」のメッセージが選択された場合と同様に、表示部545の表示は画面H−2に切り替わる。
一方、画面Gの「くっきりの写り」のメッセージが選択されたとき、元画像より濃い写り(くっきりの写り)が選択されたことを表すパラメータ情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信される(ステップS167)。管理サーバ3からは、デフォルトの写りの携帯送信用画像を元画像として作成された、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の写り画像が送信されてくる(ステップS138)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#14の先に示す画面H−2に切り替わる(ステップS169)。
画面H−2は、図18の画面C−2と同じ画面である。画面H−2の枠F72で囲む部分には元画像より濃い写り(くっきりの写り)の携帯送信用画像が表示される。画面H−2の「明るめの写り」のメッセージと「デフォルトに戻す」のメッセージにはそれぞれリンクが張られている。「明るめの写り」のメッセージが選択されたとき、画面Gから「明るめの写り」のメッセージが選択された場合と同様にして、表示部545の表示は画面H−1に切り替わる。
画面H−2の「デフォルトに戻す」のメッセージが選択されたとき、画面H−1から「デフォルトに戻す」のメッセージが選択された場合と同様に、デフォルトの写りが選択されたことを表すパラメータ情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信され、携帯端末2からパラメータ情報が送信されてくることに応じて、デフォルトの写りの携帯送信用画像が管理サーバ3から送信されてくる。表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、図23の画面H−0に切り替わる。
元画像より淡い写り(明るめの写り)を選択しているときの画面である画面H−1、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の写りを選択しているときの画面である画面H−2、および、デフォルト写りを選択しているときの画面である画面H−0のそれぞれの下方には「写りの設定を保存する」のメッセージが表示されている。
「写りの設定を保存する」のメッセージにはリンクが張られており、このメッセージが選択された場合、写りの設定を保存することが指示されたことを表す情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信され(図21のステップS170)、携帯端末2の利用者が保存することを指示した写りを表すパラメータ情報が携帯端末IDと紐付けて保存される(図21のステップS139)。
管理サーバ3に保存された写りの設定は、画像管理サイトに2回目以降にアクセスしたときに用いられる。
また、「写りの設定を保存する」のメッセージが選択され、そのことを表す情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信されたことに応じて、管理サーバ3からは、全ての送信画像を元画像として作成された、利用者により選択された写りと同じ写りの写り画像が送信されてくる(ステップS140)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、それまでの表示が画面H−1である場合には矢印#15の先に示すように、一方、画面H−2である場合には矢印#16の先に示すように、画面Iに切り替わる(ステップS172)。
画面Iの上方には、写りが変更されたことを表す「写りが変更されました」のメッセージが表示される。画面Iの枠F81で囲む部分には、利用者が選択した写りと同じ写りの1枚目の送信画像が表示される。2〜8枚目の送信画像についても、枠F81の下方に、1枚目の送信画像と同じ写りの送信画像が縦に並べて表示される。
これにより、携帯端末2の利用者は、自分が選択した写りの全ての送信画像を確認することができる。
[会員、かつ2回目以降のアクセス時の第1の例]
携帯端末2の利用者が会員であり、かつ、携帯端末2の利用者によるアクセスが2回目以降のアクセスである場合に管理サーバ3と携帯端末2の間で行われる処理は、管理サーバ3から携帯端末2に対して最初に送信される送信画像が、携帯端末2の利用者が保存していた写りの画像である点を除いて図21の処理と同じである。
管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2の携帯端末IDと紐付けて保存しているパラメータ情報を記憶部518から読み出し、携帯端末2の利用者が選択していた写りを特定する。情報管理部531は、デフォルトの写りの送信画像を送信することに代えて、特定した写りの送信画像を送信することになる。
携帯端末2の利用者が元画像より濃い写り(くっきりの写り)の設定を保存していた場合、携帯端末2の表示部545には、画面E−0に代えて、図24の画面E−1が表示される。
画面E−1の上方には、携帯端末2の利用者が会員であることを表す「あなたは『会員』です」のメッセージが表示され、バナー広告などを挟んで下方に、選択中の写りが元画像より濃い写り(くっきりの写り)であることを表す「選択中の写りは“くっきりの写り”です」のメッセージが表示されている。
また、画面E−1の下方の枠F51で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた元画像より濃い写り(くっきりの写り)の1枚目の送信画像が表示される。元画像より濃い写り(くっきりの写り)の2〜8枚目の送信画像についても、枠F51の下方に、縦に並べて表示される。
一方、携帯端末2の利用者が元画像より淡い写り(明るめの写り)の設定を保存していた場合、携帯端末2の表示部545には、画面E−0に代えて、図24の画面E−2が表示される。
画面E−2の上方には、携帯端末2の利用者が会員であることを表す「あなたは『会員』です」のメッセージが表示され、バナー広告などを挟んで下方に、選択中の写りが元画像より淡い写り(明るめの写り)であることを表す「選択中の写りは“明るめの写り”です」のメッセージが表示されている。
また、画面E−2の下方の枠F51で囲む部分には、管理サーバ3から送信されてきた元画像より淡い写り(明るめの写り)の1枚目の送信画像が表示される。元画像より淡い写り(明るめの写り)の2〜8枚目の送信画像のサムネイル画像についても、枠F51の下方に、縦に並べて表示される。
[会員、かつ初回アクセス時の第2の例]
次に、図25のフローチャートを参照して、携帯端末2の利用者が会員であり、かつ、携帯端末2の利用者によるアクセスが初めてのアクセスである場合に管理サーバ3と携帯端末2の間で行われる他の処理について説明する。
図25の例においても、会員であることから、携帯端末2の利用者は、携帯送信用画像だけでなく、全ての送信画像を表示部545に表示させることができる。以上においては全ての送信画像が同じ写りになるように写りの調整が行われるものとしたが、図25の例においては、送信画像毎に、写りを調整することが可能とされる。
ステップS231において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3にアセクスしたとき(図15のステップS42)に管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、画像管理サイトのトップページを表示部545に表示させる。
ステップS201において、管理サーバ3の情報管理部531は、写真シール機1から送信されてきた全ての送信画像を記憶部518から読み出し、携帯端末2に送信する。携帯端末2に送信される送信画像の写りはデフォルトの写りである。
ステップS232において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきたデフォルトの写りの送信画像を受信し、ステップS233において表示部545に表示させる。表示部545には全ての送信画像がサムネイル画像として一覧表示される。携帯端末2の利用者は、サムネイル画像を指定することによって所定の送信画像を選択し、その拡大表示を指示することができる。
デフォルトの写りの送信画像を確認した利用者により、所定の送信画像が選択され、拡大表示が指示された場合、ステップS234において、制御部541は、拡大表示が指示された画像を表す情報として例えば画像IDを管理サーバ3に送信する。
ステップS202において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきた情報を受信し、ステップS203において、拡大表示が指示されたデフォルトの写りの送信画像を携帯端末2に送信する。
ステップS235において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた送信画像を受信し、ステップS236において表示部545に表示させる。表示部545には、複数のサムネイル画像が表示される画面に代えて、選択された送信画像のみが拡大して表示される。携帯端末2の利用者は、拡大表示させている送信画像の写りの変更を指示することができる。
携帯端末2の利用者により写りを変更することが指示された場合、ステップS237において、制御部541は、写りの変更が指示されたことを表す情報を管理サーバ3に送信する。
ステップS204において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきた情報を受信する。ステップS205において、写り画像作成部532は、写真シール機1から送信されてきた8枚の送信画像のうち、写りの変更が指示された送信画像を携帯端末2から送信されてきた画像IDに基づいて特定する。写り画像作成部532は、特定した送信画像を元画像として、パラメータ1とパラメータ2の複数のパラメータに基づいて写り画像を作成する。
ステップS206において、情報管理部531は、写りの変更が指示された送信画像について、デフォルトの写りの送信画像と、パラメータ1に基づいて写りを調整することによって得られた元画像より濃い写り(くっきりの写り)の写り画像と、パラメータ2に基づいて写りを調整することによって得られた元画像より淡い写り(明るめの写り)の写り画像を携帯端末2に送信する。
ステップS238において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた画像を受信し、ステップS239において表示部545に表示させる。
デフォルトの送信画像と、パラメータ1に基づいて写りが調整された送信画像と、パラメータ2に基づいて写りが調整された送信画像を確認した携帯端末2の利用者により所定の写りが選択された場合、ステップS240において、制御部541は、利用者により選択された写りを表すパラメータ情報を管理サーバ3に送信する。
ステップS207において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきたパラメータ情報を受信し、ステップS208において、写りを変更した送信画像の画像IDとともに、携帯端末IDと紐付けて保存する。管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末IDから、携帯端末2の利用者が写りの変更を指示した画像と、変更後の写りを特定することが可能になる。
ステップS209において、情報管理部531は、写りを変更した送信画像については、記憶部518に保存されているデフォルトの写りの送信画像に上書きする形で、ステップS205において写り画像作成部532により作成された写り画像を保存する。
これにより、利用者により選択された1枚の送信画像の写り画像が作成され、記憶部518に保存されることになる。それぞれの送信画像を対象として、管理サーバ3によりステップS202乃至S209の処理が繰り返され、携帯端末2によりステップS234乃至S240の処理が繰り返されることによって、記憶部518には、送信画像毎に適宜異なるパラメータを用いて作成された写り画像が保存される。
図26は、記憶部518に保存される画像について説明する図である。
図17の場合と同様に、写真シール機1から送信されてきた8枚の送信画像をそれぞれ画像1〜8として説明する。写真シール機1から送信されてきた直後においては、デフォルトの写りの画像1〜8が記憶部518に保存されている状態になる。携帯送信用画像であるデフォルトの写りの画像1を元画像として画像1’と画像1’’が作成され(図15のステップS25,S26)、記憶部518に保存される。
図26の例においては、画像2〜4については、それらの画像の写りとして元画像より濃い写り(くっきりの写り)が選択されたことから、パラメータ1に基づいて作成された画像2’〜4’が、それまでに保存されていた画像2〜4に上書きする形で保存されている(図25のステップS206)。
同様に、画像5〜7については、それらの画像の写りとして元画像より淡い写り(明るめの写り)が選択されたことから、パラメータ2に基づいて作成された画像5’’〜7’’が、それまでに保存されていた画像5〜7に上書きする形で保存されている。画像8については、デフォルトの写りのままとされている。
図25の説明に戻り、ステップS210において、情報管理部531は、利用者により選択された送信画像を元画像として作成した2枚の写り画像のうち、利用者により選択された写りと同じ写りの写り画像を携帯端末2に送信する。
ステップS241において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた写り画像を受信し、ステップS242において表示部545に表示させる。
図27は、図25の処理によって実現される携帯端末2の画面遷移の例を示す図である。図18、図22と重複する説明については適宜省略する。
画像管理サイトのトップページから「画像1枚」のメッセージが選択されたとき、デフォルトの写りの全ての送信画像が管理サーバ3から送信されてくる(図25のステップS201)。表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#21の先に示す画面E−0に切り替わる(ステップS233)。図27の画面E−0は、図22の画面E−0と同じ画面である。
例えば枠F51で囲む部分に表示されている1枚目の送信画像が選択され、1枚目の送信画像の拡大表示が指示されたとき、拡大表示が指示されたことを表す情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信される(ステップS234)。管理サーバ3からは、選択された送信画像が送信されてくる(ステップS203)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#22の先に示す画面F−0に切り替わる(ステップS236)。
画面F−0の上方には、拡大表示されている送信画像についての選択中の写りがデフォルトであることを表す「選択中の写りは“デフォルト”です」のメッセージが表示されている。「選択中の写りは“デフォルト”です」のメッセージの下の枠F101で囲む部分には、画面E−0から利用者が選択した送信画像が拡大表示される。
送信画像の下には、枠F101で囲む部分に表示される送信画像の写りを変更することができることを表す「画像を自分好みにカスタマイズ」のメッセージが表示され、その下に、「画像の写りを変えてみる」のメッセージが表示される。
「画像の写りを変えてみる」のメッセージが選択されたとき、写りの変更が指示されたことを表す情報が携帯端末2から管理サーバ3に送信される(ステップS237)。管理サーバ3からは、選択された送信画像について、デフォルトの写りの送信画像と2枚の写り画像が送信されてくる(ステップS206)。
表示部545の表示は、管理サーバ3から送信されてきた情報に基づいて、矢印#23の先に示す画面Gに切り替わる(ステップS239)。
画面Gの枠F61,F62,F61で囲む部分には、それぞれ、携帯端末2の利用者により選択された送信画像についての、元画像より淡い写り(明るめの写り)の写り画像と、デフォルトの写りの送信画像と、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の写り画像が表示される。画面Gが表示された後の画面遷移は、図22の画面Gが表示された後の画面遷移と同じである。
携帯端末2の利用者は、全ての送信画像がサムネイル画像として表示される一覧から所定の送信画像を選択して拡大表示させることができ、拡大表示の画面から、拡大表示させた送信画像の写りの変更を指示することができる。また、写りの変更を指示した後に表示される画面から、写りが異なる3枚の画像を見比べることができる。このような操作を繰り返すことによって、送信画像毎に、好みの写りを選択することが可能になる。
[会員、かつ2回目以降のアクセス時の第2の例]
携帯端末2の利用者が会員であり、かつ、携帯端末2の利用者によるアクセスが2回目以降のアクセスである場合に管理サーバ3と携帯端末2の間で行われる処理は、管理サーバ3から携帯端末2に対して最初に送信される全ての送信画像が、携帯端末2の利用者が画像毎に保存していた写りの画像である点を除いて図25の処理と同じである。
管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2の携帯端末IDと紐付けて保存しておいた、写りを変更した送信画像の画像IDと、変更後の写りを表すパラメータ情報を記憶部518から読み出し、携帯端末2の利用者が画像毎に選択していた写りを特定する。情報管理部531は、デフォルトの写りの送信画像を送信することに代えて、携帯端末2の利用者が画像毎に選択していた写りの全ての送信画像を送信することになる。
携帯端末2の表示部545には、図27の画面E−0に代えて、図28の画面E−1が表示される。また、画面E−1において枠F51で囲む部分に表示されている1枚目の送信画像が選択され、1枚目の送信画像の拡大表示が指示されたとき、矢印#31の先に示すように、携帯端末2の表示部545には画面F−1が表示される。
画面F−1の枠F101で囲む部分には、元画像より濃い写り(くっきりの写り)の1枚目の送信画像が拡大表示される。この例においては、1枚目の送信画像の写りとして元画像より濃い写り(くっきりの写り)を携帯端末2の利用者が選択していたものとされている。
携帯端末2の利用者は、画面F−1から「画像の写りを変えてみる」のメッセージを選択することによって、拡大表示されている1枚目の送信画像の写りを変更することができる。画面F−1が表示された後の画面遷移は、図27の画面F−0が表示された後の画面遷移と同様である。
一方、図29に示すように、1枚目の送信画像の写りとして携帯端末2の利用者が元画像より淡い写り(明るめの写り)を選択していた場合において、画面E−1において枠F51で囲む部分に表示されている1枚目の送信画像の拡大表示を指示したとき、矢印#41の先に示すように、携帯端末2の表示部545には画面F−2が表示される。
画面F−2の枠F101で囲む部分には、元画像より淡い写り(明るめの写り)の1枚目の送信画像が拡大表示される。携帯端末2の利用者は、画面F−2から「画像の写りを変えてみる」のメッセージを選択することによって、拡大表示されている1枚目の送信画像の写りを変更することができる。画面F−2が表示された後の画面遷移は、図27の画面F−0が表示された後の画面遷移と同様である。
[3−2.実施例2]
図15の処理においては、携帯送信用画像として選択された1枚の送信画像を元画像として写り画像を作成しておくものとしたが、全ての送信画像を元画像として、写り画像を予め作成しておくようにしてもよい。
図30のフローチャートを参照して、全ての送信画像を元画像として写り画像を予め作成しておく場合の情報処理システムの処理について説明する。図30の処理は、写り画像の作成の仕方が異なる点を除いて図15の処理と同様である。重複する説明については適宜省略する。
ステップS261において、写真シール機1の制御部201は撮影空間A1での処理を行う。制御部201は、撮影部208を制御して撮影処理を行い、カメラ91による撮影を所定の回数繰り返し行わせる。
ステップS262において、制御部201は、編集空間A2−1またはA2−2での処理を行い、編集済みの撮影画像、または編集が施されていない撮影画像と、撮影画像に割り当てた画像IDとを管理サーバ3に送信する。
ステップS263において、制御部201は、携帯端末2の携帯端末IDとメールアドレスを取得し、ステップS264において管理サーバ3に送信する。
ステップS265において、制御部201は、携帯送信用画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示し、携帯端末2の利用者による携帯送信用画像の選択を受け付ける。
ステップS266において、制御部201は、携帯送信用画像として選択された撮影画像の画像IDを携帯送信フラグとともに管理サーバ3に送信する。
撮影画像または編集画像の印刷が終了したとき、ステップS267において、制御部201は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。
管理サーバ3の情報管理部531は、ステップS281において、写真シール機1から送信されてきた送信画像と画像IDを受信し、ステップS282において、写真シール機1から送信されてきた携帯端末IDとメールアドレスを受信する。また、ステップS283において、情報管理部531は、写真シール機1から送信されてきた携帯送信用画像の画像IDと携帯送信フラグを受信する。
ステップS284において、情報管理部531は、携帯送信フラグ、画像ID、写真シール機1から送信されてきた送信画像、携帯端末ID、およびメールアドレスを紐付けて記憶部518に保存する。
ステップS285において、写り画像作成部532は、写真シール機1から送信されてきた送信画像をそれぞれ元画像として、複数のパラメータに基づいて写り画像を作成し、ステップS286において、携帯端末IDと紐付けて記憶部518に保存する。
図31は、記憶部518に保存される画像について説明する図である。
図17の場合と同様に、写真シール機1から送信されてきた8枚の送信画像をそれぞれ画像1〜8として説明する。写真シール機1から送信されてきた直後においては、デフォルトの写りの画像1〜8が記憶部518に保存されている状態になる。画像1〜8のうちの画像1が携帯送信用画像として選択されているものとする。
この場合、図31に示すように、画像1〜8のそれぞれの送信画像を元画像として、パラメータ1に基づいて画像1’〜8’が作成されるとともに、パラメータ2に基づいて画像1’’〜8’’が作成される。画像1〜8のそれぞれの送信画像の写り画像である画像1’〜8’と画像1’’〜8’は記憶部518に保存される(図30のステップS285,S286)。
このように、全ての送信画像について、複数のパラメータを用いて写り画像を予めしておくことにより、記憶部518に保存しておく必要のある画像のデータ量は多くなるものの、写りが選択される毎に写り画像を作成する必要がなく、携帯端末2の画面表示の迅速な切り替えが可能になる。
図30の説明に戻り、ステップS287において、情報管理部531は、送信画像と写り画像の保存先にURLを割り当て、画像保存先URLを含む電子メールを携帯端末2に送信する。
ステップS301において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた電子メールを受信する。
画像保存先URLに対するアクセスが利用者により指示された場合、ステップS302において、制御部541は管理サーバ3にアクセスする。
ステップS288において、情報管理部531は、携帯端末2から送信されてきた携帯端末IDを受信し、ステップS289において、携帯端末2によるアクセスが初めてのアクセスであるのか、2回目以降のアクセスであるのかの判定と、携帯端末2の利用者が会員登録済みの利用者であるのか、非会員の利用者であるのかの判定を行う。
その後、管理サーバ3と携帯端末2の間で、ステップS289の判定結果に応じた処理が行われる。管理サーバ3と携帯端末2の間で行われる処理は、図16、図20、図21、図25等を参照して説明した処理と同様である。上述した携帯端末2における画面遷移が、ステップS285において予め作成しておいた写り画像を適宜用いて実現される。
以下のパラメータを管理サーバ3に用意しておいてもよい。
・明度を調整した複数のパラメータ(明度を上げて明るくするパラメータ、明度を下げて暗くするパラメータ)
・色相を調整した複数のパラメータ(例えば、色相を赤味よりにしたパラメータ、色相を黄味よりにしたパラメータ、色相を青味よりにしたパラメータ)
・コントラストを調整した複数のパラメータ(コントラストを上げてシャープで鮮やかにするパラメータ、コントラストを下げてふんわりとした柔らかにするパラメータ)
また、彩度・明度・色相・コントラストのいずれかを組み合せた複数のパラメータを用意してもよい。
写真シール機1で明るさ(ex.5段階)を選択して撮影し、携帯送信時にその明るさの数値を管理サーバ3に送信するようにしてもよい。これにより、管理サーバ3は、利用者の明るさの趣向を把握することができる。
明るさ調整前の画像と、その明るさの数値を管理サーバ3に送信するようにしてもよい。これにより、写真シール機1で最も明るい明るさが選択された場合に、管理サーバ3において元画像よりもさらに明るい画像は作成せずに、下記1〜3の画像を作成するといったことが可能となる。
1.元画像
2.元画像より明度を下げた画像
3.上記2の画像よりもさらに明度を下げた画像。
これにより、携帯端末2で写り画像を選択する際に、明るすぎて白とびするのを防ぐことができる。
また、写真シール機1で最も暗い明るさが選択された場合に、管理サーバ3において元画像よりもさらに暗い画像は作成せずに、下記1〜3の画像を作成するといったことが可能となる。
1.元画像
2.元画像より明度を上げた画像
3.上記2の画像よりもさらに明度を上げた画像
これにより、携帯端末2で写り画像を選択する際に、暗すぎて黒とびするのを防ぐことができる。
[3−3.実施例3]
携帯端末の機種毎にパラメータが用意されるようにしてもよい。写り画像の作成時、管理サーバ3は、写り画像の送信先となる携帯端末の機種を特定し、特定した機種用のパラメータを用いて写り画像を作成することになる。
図32のフローチャートを参照して、携帯端末の機種毎のパラメータが用意されている場合の情報処理システムの処理について説明する。図32の処理は、写り画像の作成に用いるパラメータが異なる点を除いて、基本的に図30の処理と同様である。重複する説明については適宜省略する。
ステップS321において、写真シール機1の制御部201は撮影空間A1での処理を行う。制御部201は、撮影部208を制御して撮影処理を行い、カメラ91による撮影を所定の回数繰り返し行わせる。
ステップS322において、制御部201は、編集空間A2−1またはA2−2での処理を行い、編集済みの撮影画像、または編集が施されていない撮影画像と、撮影画像に割り当てた画像IDとを管理サーバ3に送信する。
ステップS323において、制御部201は、携帯端末2の携帯端末IDとメールアドレスを取得し、ステップS324において管理サーバ3に送信する。
ステップS325において、制御部201は、携帯送信用画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示し、携帯端末2の利用者による携帯送信用画像の選択を受け付ける。
ステップS326において、制御部201は、携帯送信用画像として選択された撮影画像の画像IDを携帯送信フラグとともに管理サーバ3に送信する。
撮影画像または編集画像の印刷が終了したとき、ステップS327において、制御部201は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。
管理サーバ3の情報管理部531は、ステップS341において、写真シール機1から送信されてきた送信画像と画像IDを受信し、ステップS342において、写真シール機1から送信されてきた携帯端末IDとメールアドレスを受信する。また、ステップS343において、情報管理部531は、写真シール機1から送信されてきた携帯送信用画像の画像IDと携帯送信フラグを受信する。
ステップS344において、情報管理部531は、携帯送信フラグ、画像ID、写真シール機1から送信されてきた送信画像、携帯端末ID、およびメールアドレスを紐付けて記憶部518に保存する。
ステップS345において、写り画像作成部532は、写真シール機1から送信されてきた携帯端末IDに基づいて携帯端末2の機種を特定する。また、写り画像作成部532は、例えば記憶部518に保存されているパラメータの中から、携帯端末2の機種用のパラメータを読み出し、取得する。例えば、携帯端末IDと機種の対応関係を表す情報が記憶部518に記憶されており、写り画像作成部532による機種の特定は、記憶部518に記憶されている情報に基づいて行われる。
ステップS346において、写り画像作成部532は、写真シール機1から送信されてきた全ての送信画像をそれぞれ元画像として、ステップS345において取得したパラメータに基づいて写り画像を作成し、ステップS347において、それまで保存していた送信画像に上書きする形で、携帯端末IDと紐付けて記憶部518に保存する。
図33は、記憶部518に保存される画像について説明する図である。
図17の場合と同様に、写真シール機1から送信されてきた8枚の送信画像をそれぞれ画像1〜8として説明する。写真シール機1から送信されてきた直後においては、ある携帯端末の利用者用の画像として、デフォルトの写りの画像1〜8が記憶部518に保存されている状態になる。
図33の例においては、機種A用のパラメータとしてパラメータ1が用意され、機種B用のパラメータとしてパラメータ2が用意されている。同様に、それぞれの携帯端末の機種用のパラメータが用意される。
機種毎のパラメータが用意されるのではなく、携帯端末のメーカー毎、通信会社毎のパラメータが用意されるようにしてもよい。また、同じ機種でも、製造時期や製造番号毎に異なるパラメータが用意されるようにしてもよい。
さらに、1つの機種に対して1つのパラメータが用意されるのではなく、1つの機種に対して複数のパラメータが用意されるようにしてもよい。
例えば、携帯端末2の機種が機種Aであると特定された場合、記憶部518には、画像1〜8のそれぞれを元画像としてパラメータ1に基づいて作成された画像1’〜8’が画像1〜8に上書きする形で保存される。
このように、機種毎にパラメータを用意しておき、機種毎のパラメータに基づいて作成した写り画像を提供することにより、それぞれの携帯端末に適した写りの画像を提供することができる。通常、携帯端末毎に、使われているモニタの特性は異なる。ある機種に適したパラメータで作成した写り画像が、他の機種の携帯端末のモニタに表示させたときに適した写りでないこともあるがそのようなことを防ぐことができる。
また、上述したような写りの選択を携帯端末2上で行う必要がないことから、携帯端末2の利用者が画像管理サイトの使い方に慣れていないような場合であっても、容易に、利用者の携帯端末に適した画像を提供することができる。
図32の説明に戻り、ステップS348において、情報管理部531は、送信画像と写り画像の保存先にURLを割り当て、画像保存先URLを含む電子メールを携帯端末2に送信する。
ステップS371において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた電子メールを受信する。
画像保存先URLに対するアクセスが利用者により指示された場合、ステップS372において、制御部541は管理サーバ3にアクセスし、ステップS373において画像管理サイトのトップページを表示部545に表示させる。
ステップS350において、管理サーバ3の情報管理部531は、携帯端末2用のパラメータを用いて写りを調整した携帯送信用画像を記憶部518から読み出し、携帯端末2に送信する。携帯送信用画像として選択された送信画像のみが送信されるのではなく、例えば携帯端末2の利用者が会員である場合には、携帯端末2用のパラメータを用いて写りを調整した全ての送信画像が送信されるようにしてもよい。
ステップS374において、携帯端末2の制御部541は、管理サーバ3から送信されてきた携帯送信用画像を受信し、ステップS375において表示部545に表示させる。
[3−4.実施例4]
携帯端末の機種に応じたパラメータを用いて写りの調整を行うのではなく、写真シール機の機種に応じたパラメータを用いて写りの調整を行うようにしてもよい。写り画像の作成時、管理サーバ3は、送信画像を送信してきた写真シール機の機種を特定し、特定した機種用のパラメータを用いて写り画像を作成することになる。写真シール機の機種は、例えば送信画像とともに送信されてきた写真シール機のIDに基づいて特定される。
図34は、写真シール機の機種に応じたパラメータの例を示す図である。
図34の例においては、写真シール機の機種A用のパラメータとしてパラメータ1−1とパラメータ1−2が用意されている。機種Aの写真シール機が作成する画像の写りをデフォルトの写りとすると、パラメータ1−1は、デフォルトの写りより濃い写り(くっきりの写り)の画像を作成するのに用いられるパラメータである。パラメータ1−2は、デフォルトの写りより淡い写り(明るめの写り)の画像を作成するのに用いられるパラメータである。
同様に、写真シール機の機種B用のパラメータとしてパラメータ2−1とパラメータ2−2が用意されている。機種Bの写真シール機が作成する画像の写りをデフォルトの写りとすると、パラメータ2−1は、デフォルトの写りより濃い写りの画像を作成するのに用いられるパラメータであり、パラメータ1−2は、デフォルトの写りより淡い写りの画像を作成するのに用いられるパラメータである。
同様に、写真シール機のそれぞれの機種用のパラメータが用意される。同じ写真シール機の機種でも、製造時期や製造番号毎に異なるパラメータが用意されるようにしてもよい。
機種Aの写真シール機により作成される画像の特徴が「ふんわりとした色合いの写り」であり、機種Bの写真シール機により作成される画像の特徴が「くっきりとした色合いの写り」である場合を考える。機種Aの写真シール機により作成された画像と機種Bの写真シール機により作成された画像を元に、同じパラメータを用いて写り画像を作成した場合、各画像に適した写り画像を作成できるとは限らない。
写真シール機の機種に応じたパラメータを用意することによって、各画像に適した写り画像を作成し、提供することが可能になる。
携帯端末の機種に応じたパラメータ、または写真シール機の機種に応じたパラメータを用いて写りの調整が行われるのではなく、携帯端末の機種と写真シール機の機種との組み合わせ毎にパラメータが用意され、それを用いて写りの調整が行われるようにしてもよい。
[3−5.変形例]
図18の画面B等を参照して説明したように、以上においては、携帯端末2に表示される写りの選択画面に表示される画像が、写真シール機1から管理サーバ3に送信された送信画像を元に作成された写り画像であるものとしたが、1枚のモデル合成アップ画像を元画像として作成された写り画像が表示されるようにしてもよい。携帯端末2の利用者は、元画像のモデル合成アップ画像と、その画像を元画像として作成された写り画像を見て好みの写りを選択することになる。モデル合成アップ画像は、合成用の画像と、モデルの人が大きく(アップで)写っている画像とを合成して得られた画像である。
モデル合成アップ画像を用いることにより、写真シール機1から管理サーバ3に送信された送信画像に写っている人物が小さい場合であっても、写りの状態を利用者に確認させやすくなる。送信画像に写る人物の顔の大きさを検知し、一定値以下(顔が小さい)である場合に、モデル合成アップ画像を表示するようにしてもよい。
写りの選択画面に、写りの変更を指示するときに操作される写り変更ボタンを表示させるようにしてもよい。写り変更ボタンが操作された場合、携帯端末2から管理サーバ3に対して、そのことを表す情報が送信される。管理サーバ3においては、写り変更ボタンが操作されたことを表す情報が送信されてきたことに応じて、画面に表示させる画像の写りを変更するための処理が行われる。
写り変更ボタンを操作して写り画像を選択することができるようにすることにより、利用者の趣向が変わった場合に、より簡単に利用者の希望する写り画像を提供することができる。
画像管理サイトにアクセスしてきた利用者が携帯端末の機種変更を行ったことを検出した場合、機種変更後の携帯端末を利用している利用者に対して、希望する写りを再度選択させるようにしてもよい。携帯端末の機種変更を行ったか否かは、例えばユーザIDと携帯端末IDの対応関係に基づいて管理サーバ3の情報管理部531により判定される。
画像管理サイトにアクセスしてきた利用者が携帯端末の機種を変更した場合であっても、変更後の携帯端末の機種に応じた画像を提供することができる。
<4.写真シール機の動作の詳細>
ここで、図35のフローチャートを参照して、写真シール機1の処理の詳細について説明する。
ステップS501において、写真シール機1の制御部201は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS501において判定した場合、ステップS502において、制御部201は、撮影部208を制御し、本撮影処理を行う。本撮影処理により、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影が行われる。本撮影処理については図36のフローチャートを参照して後述する。
ステップS503において、制御部201は被写体の画像処理を行う。被写体の画像処理により、本撮影処理によって得られた撮影画像の明るさの調整や、被写体の目のサイズの調整などの各種の処理が行われる。
ステップS504において、制御部201は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS505において、制御部201は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間のタブレット内蔵モニタ131に編集対象画像の選択画面を表示させ、利用者による選択を受け付ける。編集対象画像の選択画面には、本撮影処理によって得られた撮影画像が一覧表示される。
ステップS506において、制御部201は、編集対象画像として選択された撮影画像を記憶部202に保存する。
ステップS507において、制御部201は、撮影画像の画像処理を行う。撮影画像の画像処理は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成する処理である。
制御部201は、編集対象画像として選択された撮影画像とともに合成用画像をタブレット内蔵モニタ131に表示し、利用者による選択を受け付ける。合成用画像が利用者により選択されたとき、制御部201は、撮影画像に合成用画像を合成し、得られた合成画像をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。ステップS506の編集対象画像の選択と、ステップS507の撮影画像の画像処理のうちの少なくとも一方は、撮影部208により、撮影空間A1にいる利用者を対象として行われるようにしてもよい。
ステップS508において、制御部201は、編集部209Aまたは編集部209Bを制御し、編集処理を行う。制御部201は、編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させ、利用者による編集操作に従って、編集対象として選択された撮影画像の編集を行う。編集が終了したとき、制御部201は、印刷する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させ、印刷する画像を利用者に選択させる。印刷する画像の選択画面には、撮影画像や編集済みの画像が表示され、その中から所定の枚数の画像が選択される。
ステップS509において、制御部201は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS510において、制御部201は、事後接客部210を制御し、事後接客処理を行う。例えば、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する処理を事後接客処理として行う場合、制御部201は、携帯端末2のメールアドレスの入力画面や、携帯送信用画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。
ステップS510において事後接客処理を行うことと並行して、ステップS511において、制御部201は印刷処理を行う。制御部201は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる。
印刷が終了したとき、ステップS512において、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。
例えば、図15のステップS1の処理は、図35のステップS501〜S504の処理に対応し、図15のステップS2の処理は、図35のステップS505〜S509の処理に対応する。ステップS508の編集処理が終了したタイミングなどで、送信画像と画像IDが管理サーバ3に送信される。
また、図15のステップS3〜S6の処理は、図35のステップS510の処理に対応し、図15のステップS7の処理は、図35のステップS511,512の処理に対応する。
次に、図36のフローチャートを参照して、図35のステップS502において行われる本撮影処理について説明する。
ステップS521において、制御部201は、写り選択画面をタッチパネルモニタ93に表示させ、利用者による写り選択を受け付ける。写り選択は、色合いやシャープネス等の、撮影画像の画質の選択である。制御部201は、利用者により選択された写りに応じて、カメラ91により撮影された画像の画質を調整する。
ステップS522において、制御部201は、撮影案内画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。
図37は、撮影案内画面の例を示す図である。図37の案内画面には撮影の開始を案内するメッセージが表示されている。撮影案内画面を表示した後、制御部201は、カメラ91を制御し、画像の取り込みを開始させる。
ステップS523において、制御部201は、モデル見本画像をタッチパネルモニタ93に表示させる。
図38は、モデル見本画像の表示例を示す図である。タッチパネルモニタ93の画像表示部601には、モデルの人の顔付近がアップで写るような画角の画像であるモデル見本画像が表示される。
ステップS524において、制御部201は、カメラ91により取り込まれた動画像をタッチパネルモニタ93に表示させる(ライブビュー表示を行う)。
図39は、ライブビュー表示の例を示す図である。タッチパネルモニタ93の画像表示部601には、カメラ91により取り込まれた動画像が表示され、その周りには、ポーズの取り方を案内するメッセージなどが表示されている。
ステップS525において、制御部201は、タッチパネルモニタ93にカウントダウンインジケータを表示し、撮影タイミングを利用者に通知する。撮影の直前、制御部201は、図40に示すような、カメラ91に目を向けることを案内するメッセージを画像表示部601に表示させる。
撮影タイミングになったとき、ステップS526において、制御部201は、カメラ91を制御して撮影を行い、静止画像である撮影画像を取得する。
ステップS527において、制御部201は、撮影画像をタッチパネルモニタ93に表示し、撮影結果を利用者に確認させる。
図41は、撮影結果の確認画面の例を示す図である。タッチパネルモニタ93の画像表示部601には撮影画像が表示され、その周りに、撮影結果であることを案内するメッセージなどが表示される。
ステップS528において、制御部201は、撮影を所定回数繰り返し行ったか否かを判定する。制御部201は、撮影を所定回数行っていないとステップS528において判定した場合、ステップS523に戻り、以上の処理を繰り返し行う。
一方、撮影を6回などの所定の回数繰り返し行ったとステップS528において判定した場合、ステップS529において、制御部201は、携帯送信専用画像の撮影案内を含む、撮影用合成用画像の選択画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。
携帯送信専用画像は、シール紙に印刷せずに、管理サーバ3に送信する専用の画像である。上述した携帯送信用画像が、編集などが適宜施された後、シール紙に印刷される通常の撮影画像の中から選択される画像であるのに対して、携帯送信専用画像は、編集は適宜施されるものの、利用者による選択なしに、管理サーバ3に自動的に送信される画像である。携帯送信専用画像の形状は、16:9などの、縦方向の長さが横方向の長さに対して長い形状とされる。撮影範囲に収まる位置に立つことにより、利用者は、頭の上から膝下付近までが写る画像を携帯送信専用画像として撮影することができる。
撮影用合成用画像は、カメラ91により撮影した画像から抽出した被写体の背景として合成する画像である。携帯送信専用画像の撮影時、カメラ91により取り込まれた動画像と、撮影用合成用画像とを合成した合成画像がライブビュー表示される。また、撮影時にカメラ91により取り込まれた1枚の画像と撮影用合成用画像とを合成した合成画像が携帯送信専用画像として取得される。
図42は、撮影用合成用画像の選択画面の例を示す図である。
撮影用合成用画像の選択画面には、「Are you ready?/次は全身が撮れる”コーデ撮影”だよ」のメッセージが表示される。撮影用合成用画像の選択画面には表示領域611および612が設けられており、それぞれの領域に撮影用合成用画像が表示される。
図42の例においては、それぞれ異なる柄の画像が5枚ずつ撮影用合成用画像として表示領域611および612に表示されている。なお、撮影用合成用画像の形状は、携帯送信専用画像の形状に合わせて、一般的な携帯電話機のモニタの形状と同じ縦長の形状になっている。写真シール機1の利用者は、図42の選択画面に表示される撮影用合成用画像の中から好みの画像を選択する。
撮影用合成用画像が選択された場合、ステップS530において、制御部201は、携帯送信専用画像のモデル見本画像をタッチパネルモニタ93に表示させる。
図43は、携帯送信専用画像のモデル見本画像の表示例を示す図である。タッチパネルモニタ93の画像表示部621には、モデルの人の頭の上から膝下付近までが写るような画角の画像がモデル見本画像として表示される。
ステップS531において、制御部201は、利用者により選択された撮影用合成用画像を記憶部202から読み出す。
ステップS532において、制御部201は、カメラ91により取り込まれた動画像の各画像に撮影用合成用画像を合成し、合成結果をタッチパネルモニタ93に表示させてライブビュー表示を行う。
図44は、ライブビュー表示の例を示す図である。タッチパネルモニタ93の画像表示部621には、カメラ91により取り込まれた動画像に写っている利用者の背景として、ステップS531で読み出された撮影用合成用画像が合成された合成画像が表示される。画像表示部621の周りには、ポーズの取り方を案内するメッセージなどが表示されている。
ステップS533において、制御部201は、タッチパネルモニタ93にカウントダウンインジケータを表示し、撮影タイミングを利用者に通知する。撮影の直前、制御部201は、図45に示すような、カメラ91に目を向けることを案内するメッセージを画像表示部621に表示させる。
撮影タイミングになったとき、ステップS534において、制御部201は、カメラ91を制御して撮影を行い、静止画像である携帯送信専用画像を取得する。
ステップS535において、制御部201は、携帯送信専用画像をタッチパネルモニタ93に表示し、撮影結果を利用者に確認させる。
図46は、携帯送信専用画像の確認画面の例を示す図である。タッチパネルモニタ93の画像表示部621には携帯送信専用画像が表示され、その周りには、撮影結果であることを案内するメッセージなどが表示される。
なお、例えば6回の通常の撮影が終了した後、携帯送信専用画像の撮影を行う前に、ボーナス撮影を行うようにしてもよい。ボーナス撮影も、携帯送信専用画像の撮影と同様に、撮影用合成用画像を選択させ、カメラ91により取り込んだ画像と撮影用合成用画像の合成画像をライブビュー表示するようにして行われる。ボーナス撮影により得られる合成画像は、縦横比が通常の撮影により得られる撮影画像と同じ画像であり、適宜編集を施した後、シール紙に印刷することが可能とされる。
携帯送信専用画像の確認が行われた後、図35のステップS502に戻り、それ以降の処理が行われる。被写体の画像処理などの各種の処理が行われ、ステップS508において編集処理が開始されたとき、編集部12のタブレット内蔵モニタ131には編集画面が表示される。
図47は、編集画面の例を示す図である。
編集画面は、基本的に同じ構成の画面が左右に対称に並べて配置されることによって構成される。例えば、タブレット内蔵モニタ131に対して左側に立っている利用者は、タッチペン132Aを用いて編集画面の左半分において撮影画像の編集を行い、右側に立っている利用者は、左側に立っている利用者による編集と並行して、タッチペン132Bを用いて編集画面の右半分において撮影画像の編集を行うことになる。
編集画面の左側の上方には画像選択部713Lが形成され、ここには、撮影処理後に編集対象として選択された6枚の撮影画像と1枚の携帯送信専用画像がそれぞれ縮小して表示される。画像選択部713Lから選択された撮影画像が、画像選択部713Lの下に形成された編集対象画像表示部711Lに拡大して表示される。
図47の例においては、画像選択部713Lに表示される画像のうち、左端の撮影画像が編集対象としてカーソルCによって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されている。また、右端の携帯送信専用画像がカーソルC’によって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されている。画像選択部713LにおいてカーソルC’によって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されていることは、右端の携帯送信専用画像が編集画面の右側において編集対象とされており、それと同じ画像を左側において編集対象として選択できないことを表す。
同様に、編集画面の右側の上方に画像選択部713Rが設けられ、画像選択部713Rには、画像選択部713Lに表示されている画像と同じ6枚の撮影画像と1枚の携帯送信専用画像が同じ並びで表示される。
画像選択部713Rにおいては、画像選択部713Rに表示される画像のうち、右端の携帯送信専用画像が編集対象としてカーソルC’によって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されている。また、左端の撮影画像がカーソルCによって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されている。画像選択部713RにおいてカーソルCによって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されていることは、左端の撮影画像が編集画面の左側において編集対象とされており、それと同じ画像を右側において編集対象として選択できないことを表す。すなわち、編集画面においては、左右の一方の画面で編集対象として選択されている画像は、他方の画面で編集対象として選択不可となる。
画像選択部713Rから編集対象として選択された携帯送信専用画像は、その縦方向を、編集対象画像表示部711Rの縦方向に合わせて表示される。携帯送信専用画像が編集対象として選択され、編集対象画像表示部711Rに表示された場合、編集対象画像表示部711R内の携帯送信専用画像の左側と右側には、それぞれ、斜線を付して示すように空き領域711R−1,711R−2が形成される。
空き領域711R−1,711R−2に、携帯送信専用画像の編集専用の編集ツールの選択に用いられるボタンや、携帯送信の機能の説明などの各種のメッセージが表示されるようにしてもよい。
編集対象画像表示部711Lの下にはコンテンツパレット712Lが表示される。コンテンツパレット712Lには手書き画像を入力するときに選択されるペンツール、スタンプ画像を入力するときに選択されるスタンプツールなどの各種の編集ツールのタブが表示されており、タブを選択することによって、編集ツールを切り替えることができるようになされている。利用者は、コンテンツパレット712Lから編集ツールを選択し、編集対象画像表示部711Lに表示されている編集対象の撮影画像に文字や絵柄などを入力することができる。
編集対象画像表示部711Lの右側には、各種のボタンが表示されるボタン表示部714Lが表示される。図47の例においては、撮影画像の編集を終了するときに操作される終了ボタン、編集対象画像表示部711Lに入力した画像を部分的に消去するときに用いられる消しゴムボタン、編集をはじめからやり直すときに操作されるボタン、1セット前に戻るときに操作されるボタン、編集の内容を一操作後の状態に戻すときに操作されるボタン、および、編集の内容を一操作前の状態に戻すときに操作されるボタンがボタン表示部714Lに表示されている。
編集画面の右側には、左側に表示される編集対象画像表示部711L、コンテンツパレット712L、画像選択部713L、およびボタン表示部714Lに対応して、編集対象画像表示部711R、コンテンツパレット712R、画像選択部713R、およびボタン表示部714Rが表示される。編集画面の中央上方には、編集作業に割り当てられた制限時間の残り時間(図中のTime)と、BGMの選択に用いられるGUIが表示される。編集部209は、このような編集画面に対する編集操作を受け付け、編集を行う。
このように、縦横比が通常の画像と異なる携帯送信専用画像を撮影することができるようにすることにより、携帯端末2のモニタのサイズに適した画像を提供することができる。また、携帯送信専用画像の編集を写真シール機1において行うことができるようにすることにより、携帯送信専用画像を管理サーバ3から取得した携帯端末上で編集する場合に較べて、編集を容易に行うことができる。携帯端末2のモニタのサイズが小さい場合、携帯送信専用画像の編集が難しくなる。
携帯送信専用画像のみを編集画面の左右それぞれで編集させ、その後、左側で編集を行っていた利用者と右側で編集を行っていた利用者にそれぞれ、送信したい画像を選択させるようにしてもよい。各利用者が編集した携帯送信専用画像を、各利用者の携帯端末に送信できるようにすることにより、自分で編集した携帯送信専用画像をそれぞれの利用者が自分の携帯端末で見ることができる。
<5.写真シール機の他の構成例>
図48は、写真シール機1の外観の他の構成例を示す斜視図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。
図48に示すように、写真シール機1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事中接客部301から構成される。編集部12と事中接客部301が接した状態で設置され、撮影ユニット11は、編集部12と事中接客部301から離れた位置に設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51から構成される。背景部22の上部には、背面パネル51に支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aの上部と背景カーテンユニット25は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bの上部と背景カーテンユニット25は、板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の背面パネル51に囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の背面パネル51に囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
正面パネル41の背面側には、所定の距離だけ離れた位置に、正面パネル41の背面に対して正面が向くように事中接客部301が設けられる。事中接客部301は、事中接客処理を利用者に行わせる装置である。事中接客処理として、上述した被写体の画像処理が行われる。図48の写真シール機1の利用者は、撮影処理に含まれる本撮影処理と被写体の画像処理のうち、本撮影処理のみを撮影空間で行い、被写体の画像処理については、事中接客部301の正面前方に形成される事中接客空間で行うことになる。
事中接客部301は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の右側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事中接客部301の正面には、事中接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタが設けられる。
事中接客部301の上方には連結レール302が取り付けられる。連結レールは3本のレール302A乃至302Cを組み合わせて構成される。レール302Aの一端は連結部23Aに固定され、他端は、レール302Aの延長上にあるカーテンレール26のレール26Aと接合される。レール302Bの一端は連結部23Bに固定され、他端は、レール302Bの延長上にあるカーテンレール26のレール26Bと接合される。レール302Cの一端は、レール302Aとレール26Aの接合部に接合され、他端は、レール302Bとレール26Bの接合部に接合される。
図48に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、レール302Cには、事中接客空間と編集部12の正面側の編集空間とを仕切る仕切りカーテン303A、および、事中接客空間と編集部12の背面側の編集空間とを仕切る仕切りカーテン303Bが取り付けられる。仕切りカーテン303Aと303Bは、事中接客部301の正面とほぼ平行に取り付けられる。
事中接客空間と編集空間を仕切るカーテンが事中接客部301の正面とほぼ平行に取り付けられることにより、事中接客部301の正面に設けられるタブレット内蔵モニタ161などを用いて事中接客処理を終えた利用者は、その向きのまま、編集空間に移動することができる。また、仕切りカーテン303Aと303Bを、各空間にいる利用者の足元が見える高さに取り付けることによって、編集空間への移動を容易に行わせることができる。仕切りカーテン303Aと303Bの代わりに、事中接客空間と編集空間を仕切るパネルを設けてもよい。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図50)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。レール26Aの一端は、連結レールのレール302Aと接合され、レール26Aの他端はレール26Cの一端と接合される。レール26Bの一端は、連結レールのレール302Bと接合され、レール26Bの他端はレール26Cの他端と接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う空間である編集空間となる。
図49は、カーテンを取り付けた状態の写真シール機1の外観を示す図である。
図49に示すように、撮影空間の出入り口G1には側面カーテン63が取り付けられる。反対側の出入り口である出入り口G2にも図示せぬ側面カーテンが取り付けられる。撮影空間の出入り口G1およびG2に取り付けられる側面カーテンの少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされる。
また、撮影空間の上方に形成される開口のうち、天井ストロボユニット24を挟んで前方の部分は天井前方カーテン61で覆われ、後方の部分は天井後方カーテン62で覆われる。天井前方カーテン61の少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされ、天井後方カーテン62の少なくとも内側の色は白色などの明るい色とされる。
事中接客空間の上方に設けられるレール302Aにはカーテン311Aが取り付けられ、レール302Bにはカーテン311Bが取り付けられる。編集空間の上方に設けられるレール26Aにはカーテン312Aが取り付けられ、レール26Bにはカーテン312Bが取り付けられる。
図50は、図48の写真シール機1を別の角度から見た斜視図である。
編集部12の左側面76には、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出されるシール紙排出口164が設けられる。編集部12の左側面76の前方の空間が、利用者がシール紙の印刷が終わるのを待つ印刷待ち空間となる。
ここで、図48の写真シール機1により提供される写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図51を参照して説明する。図51は、写真シール機1を上から見た平面図である。
写真シール機1の利用者は、白抜き矢印#11で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#12で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理のうちの本撮影処理を行う。
本撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#13で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て事中接客空間A11に移動するか、白抜き矢印#14で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て事中接客空間A11に移動し、被写体の画像処理を行う。
被写体の画像処理を終えた利用者は、白抜き矢印#15で示すように事中接客空間A11から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#16で示すように事中接客空間A11から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、事中接客部301のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#17で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A12に移動して印刷が終わるのを待つ。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#18で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A12に移動し、印刷待ち空間A12において印刷が終わるのを待つ。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、編集部12の左側面76に設けられたシール紙排出口164からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
このように、事中接客空間A11を設け、被写体の画像処理を、本撮影処理を行う撮影空間A1とは別の空間である事中接客空間A11で行わせることにより、被写体の画像処理を利用者に集中して行わせることが可能になる。また、撮影空間A1では本撮影処理のみを行わせることにより、本撮影処理にも利用者を集中させることが可能になる。
本撮影処理と被写体の画像処理を撮影空間A1で行わせ、編集対象画像の選択などの、撮影画像の編集前の処理を事中接客空間A11で行わせるようにしてもよい。
次に、各装置の構成について説明する。撮影部21の正面の構成は図6および図7に示す構成と同じである。また、背景部22の撮影空間A1側の構成は図8に示す構成と同じである。
図52は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の右側には事中接客部301が設けられる。
図53は、編集部12の左側面の構成例を示す図である。
編集部12の左側面76にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
編集空間A2−2側の斜面77には、斜面72に設けられる図52の構成と同じ構成が設けられる。
図54は、事中接客部301の正面の構成例を示す図である。
事中接客部301の構成は、シール紙排出口164が設けられていない点を除いて事後接客部13の構成と同じである。事中接客部301の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下方にはスピーカ165が設けられる。非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。スピーカ165は、事中接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
図55は、図48の写真シール機1の内部の構成例を示すブロック図である。図11を参照して説明した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
事中接客部351は、事中接客空間A11における事中接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
ここで、図56のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する図48の写真シール機1の処理について説明する。
ステップS601において、写真シール機1の制御部201は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS601において判定した場合、ステップS602において、制御部201は、撮影部208を制御し、本撮影処理を行う。図36のフローチャートを参照して説明したように、本撮影処理により、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影が行われる。
ステップS603において、制御部201は、撮影空間A1にいる利用者に対して、事中接客空間A11への移動を案内する。事中接客空間A11への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS604において、制御部201は、事中接客部351を制御し、事中接客空間A11にいる利用者による操作に応じて被写体の画像処理を行う。被写体の画像処理により、本撮影処理によって得られた撮影画像に写る利用者の目のサイズの選択と、撮影画像の明るさの選択が事中接客空間A11にいる利用者によって行われる。目のサイズの選択に用いられる選択画面と、撮影画像の明るさの調整に用いられる選択画面は事中接客部301のタブレット内蔵モニタ161に表示される。
ステップS605において、制御部201は、タブレット内蔵モニタ161に編集対象画像の選択画面を表示させ、利用者による選択を受け付ける。この例においては、編集対象画像の選択と、撮影画像の画像処理(ステップS607)が事中接客空間A11において行われる。編集対象画像の選択画面には、本撮影処理によって得られた撮影画像が一覧表示される。
ステップS606において、制御部201は、編集対象画像として選択された撮影画像を記憶部202に保存する。
ステップS607において、制御部201は、撮影画像の画像処理を行う。撮影画像の画像処理は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成する処理である。
制御部201は、編集対象画像として選択された撮影画像とともに合成用画像をタブレット内蔵モニタ161に表示し、利用者による選択を受け付ける。合成用画像が利用者により選択されたとき、制御部201は、撮影画像に合成用画像を合成し、得られた合成画像をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。
ステップS608において、制御部201は、事中接客空間A11にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、事中接客部351のタブレット内蔵モニタ161に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ165から出力させることによって行われる。
ステップS609において、制御部201は、編集部209Aまたは編集部209Bを制御し、編集処理を行う。制御部201は、編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させ、利用者による編集操作に従って、編集対象として選択された撮影画像の編集を行う。編集が終了したとき、制御部201は、印刷する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させ、印刷する画像を利用者に選択させる。印刷する画像の選択画面には、撮影画像や編集済みの画像が表示され、その中から所定の枚数の画像が選択される。
ステップS610において、制御部201は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して印刷待ち空間A12への移動を案内する。印刷待ち空間A12への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。印刷待ち空間A12への移動を案内する前、事後接客処理が編集空間A2−1または編集空間A2−2において行われるようにしてもよい。
ステップS611において、制御部201は印刷処理を行う。制御部201は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる。
印刷が終了したとき、ステップS612において、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。
なお、非接触型ICリーダ/ライタ163を、事中接客部301ではなく編集部12に設けるようにしてもよい。また、図2の写真シール機1のように、図48の写真シール機1にも図10のような事後接客部13を設けるようにしてもよい。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。