<<実施例1>>
<写真シール作成装置の外観>
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にしたりすることで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、ゲームセンターなどのアミューズメント施設や店舗に設置される。
写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
写真シール作成装置1は、写真作成ゲームを提供する写真作成ゲーム機ということができる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。
撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有し、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離して設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。
撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置される。なお、事前選択部20が、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよい。
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である。
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。側面パネル41Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bの下部は、連結部23B’によって連結される。
なお、背面パネル51の撮影空間側の面には、例えば緑色のクロマキー用のシートが貼り付けられる。写真シール作成装置1は、クロマキー用のシートを背景として撮影することで、撮影処理や編集処理においてクロマキー合成を行う。これにより、所望の背景画像が、シートが写っている利用者の背景の部分に合成される。
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成される。その天井の一部に、天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。
天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられている。これにより、天井ストロボユニット24は、撮影空間の照明としても機能する。
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
編集ユニット12の正面側は、面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。面61は、床面に対して垂直で、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部65が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。3本のレール26A乃至26Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせられる。平行に設けられるレール26Aとレール26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、レール26Aとレール26Bの他端は、レール26Cの両端にそれぞれ接合される。
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
後述するが、編集ユニット12の左側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の左側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
利用者は、事前選択部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に代金を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の設定を行う。利用者は、例えば、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択作業として行う。
事前選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。利用者は、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終わるのを待つ。印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
次に、各装置の構成について説明する。
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部20の構成例を示す図である。
事前選択部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、利用者の人数の選択などに用いられる画面が表示される。
タッチパネルモニタ71の下方には、スピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。スピーカ72に隣接するようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
正面パネル42の中央よりやや上側には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81の正面には、カメラ91およびタッチパネルモニタ92が設けられる。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91は、利用者を被写体として撮影を行う撮影部として機能する。
カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
タッチパネルモニタ92は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボユニット82が設置される。上ストロボユニット82は、利用者の正面上方から、利用者の顔および上半身に光を照射する。
カメラユニット81の下方には、利用者の下半身および足元に光を照射する足元ストロボユニット83が設けられる。
上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83は、蛍光灯とストロボ発光可能な照明機器とにより構成される。上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83は、利用者の操作性や安全性を確保するために撮影空間内を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングで発光し、被写体となる利用者にストロボ光を照射する。
足元ストロボユニット83と側面パネル41Aとの間には、箱状部84が設けられる。また、足元ストロボユニット83と側面パネル41Bとの間には、箱状部85が設けられる。箱状部84,85の上面は、写真シール作成装置1の設置面と略水平な面をなし、撮影作業を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場として用いられる。
なお、図示はしないが、正面パネル42の例えば天井付近には、スピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。
<背景部の構成>
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
背面パネル51の上方には、背面上ストロボ101が設置される。背面上ストロボ101は、背面上方から利用者に光を照射する。
図中、背面パネル51の左方には、背面左ストロボ102が設置される。背面左ストロボ102は、背面右方から利用者を照射する。図中、背面パネル51の右方には、背面右ストロボ103が設置される。背面右ストロボ103は、背面左方から利用者を照射する。
また、背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、クロマキーシート121が貼り付けられる。クロマキーシート121の色は、例えば緑色とされる。
なお、図示はしないが、側面パネル52A,52Bの撮影空間A1側の面の下側(床面側)にも、クロマキーシート121と同様に、クロマキーシートが貼り付けられる。
<編集ユニットの構成>
図7は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットとディスプレイを積層して構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
なお、タッチペン132Aを用いた操作とタッチペン132Bを用いた操作は識別される。適宜、タブレット内蔵モニタ131の左側の表示に対してはタッチペン132Aを用いた操作のみが可能とされ、右側の表示に対してはタッチペン132Bを用いた操作のみが可能とされる。以下、適宜、タッチペン132Aとタッチペン132Bを区別する必要がない場合、まとめてタッチペン132という。
図8は、編集ユニット12の左側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の左側面の下側にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
<写真シール作成装置により生成される画像の構成例>
図9は、編集画像のレイヤ構造の例を示す図である。
左端の編集画像P1が編集によって生成される画像である。編集画像P1は、背景画像P11、人物画像P12、前景画像P13の各レイヤの画像から構成される。
図9の例において、背景画像P11は、レンガを重ねた壁面の柄の画像である。前景画像P13は、「Love my friend」の手書き文字の画像とハート型の画像を含む画像である。「Love my friend」の手書き文字の画像は、ペンツールを用いて利用者によって入力されたペン画像である。また、ハート型の画像は、スタンプツールを用いて利用者によって入力されたスタンプ画像である。
このように、編集画像P1は、撮影画像からクロマキー処理によって抽出した人物の領域の画像である人物画像P12を背景画像P11に重ね、その上に前景画像P13を重ねることによって生成される。ペン画像やスタンプ画像を背景画像P11上に入力し、被写体の背景に表示させるようにすることも可能とされる。撮影画像に対しては、前景画像や背景画像が合成されることもあるし、編集処理を経たとしても利用者の操作によっては合成されないこともある。
<写真シール作成装置の内部構成>
図10は、写真シール作成装置1の構成例を示すブロック図である。図10において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図10に示すように、写真シール作成装置1は、PC(Personal Computer)部301に対して、事前選択部302、撮影部304、編集部305A,305B、および印刷部306が外部入出力インタフェース303を介して接続されることによって構成される。情報処理部であるPC部301は、例えば編集ユニット12の筐体内部に搭載される。
PC部301を構成するCPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312、RAM(Random Access Memory)313は、バス314により相互に接続される。
CPU311は、所定のプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。ROM312は、CPU311が実行するプログラムやデータを記憶する。RAM312は、CPU311が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
バス314には、さらに、入出力インタフェース315が接続される。入出力インタフェース315には、記憶部316、通信部317、およびドライブ318が接続される。
記憶部316は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部316は、CPU311から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部316に記憶されている情報はCPU311により適宜読み出される。
通信部317は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部317は、CPU311による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部317は、利用者により選択された画像を、例えば写真シール作成装置1の製造メーカが管理する画像取得サイト管理サーバに送信する。通信部317から送信された画像は、所定の記憶領域が割り当てられて保存され、画像取得サイト管理サーバにアクセスしてきた携帯端末上で表示されたり、その携帯端末にダウンロードされたりする。
携帯端末に対する画像の送信は、写真シール作成装置1から送信された画像を携帯端末に取り込む(保存する)ためのWebサイトである画像取得サイトを管理するサーバを介して行われることになる。利用者は、携帯端末に取り込んだ画像をSNSに投稿したり、壁紙に設定したりして利用することができる。
ドライブ318には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319が適宜装着される。ドライブ318によりリムーバブルメディア319から読み出されたプログラムやデータは、CPU311に供給され、記憶部316に記憶されたり、インストールされたりする。
入出力インタフェース315には外部入出力インタフェース303が接続される。PC部301による各部の制御が、外部入出力インタフェース303を介して行われる。
事前選択部302は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択部302は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部321から構成される。
タッチパネルモニタ71は、PC部301による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、各種の設定が行われる。
硬貨処理部321は、硬貨投入返却口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部321は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号をPC部301に出力する。
撮影部304は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部304は、照明装置331、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ332から構成される。
照明装置331は、撮影空間A1内の各ストロボユニットであり、PC部301から供給される照明制御信号に従って発光する。
カメラ91は、PC部301によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)をPC部301に出力する。
編集部305Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部305Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ341から構成される。編集部305Bは、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部305Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部305A,305Bを特に区別しない場合には、単に、編集部305という。
タブレット内蔵モニタ131は、PC部301による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
印刷部306は、プリンタ351を含むように構成される。プリンタ351にはシール紙ユニット352が装着される。
プリンタ351は、内蔵するヘッド361を駆動し、PC部301から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット352に収納されているロール状のシール紙363に画像を印刷する。また、プリンタ351は、画像を印刷したシール紙363をカッター362によって所定のカット位置でカットして、シール紙排出口161に排出する。
<写真シール作成装置の機能構成例>
図11は、写真シール作成装置1の機能構成例を示すブロック図である。図11に示す機能部のうちの少なくとも一部は、CPU311により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
写真シール作成装置1においては、事前選択処理部401、撮影処理部402、編集処理部403、および印刷処理部404が実現される。
事前選択処理部401は、事前選択部302の各部を制御することで、事前選択処理を実行する。事前選択処理により、利用者の人数の選択などが行われる。利用者による選択内容を表す情報は撮影処理部402に供給される。
撮影処理部402は、撮影部304の各部を制御することで撮影処理を行う。撮影処理部402は、撮影処理を行うことによって得られた撮影画像のデータを編集処理部403に出力する。撮影処理部402から編集処理部403に対しては、撮影を複数回行うことによって得られた複数枚の撮影画像のデータが供給される。
編集処理部403は、編集部305の各部を制御することで編集処理を行う。編集処理には、撮影画像に写る利用者の目の大きさや肌の明るさを調整するための画像処理、撮影画像に対して編集を施すための画像処理などが含まれる。
編集処理部403は、撮影画像の編集を終えた後、編集画像を所定のレイアウトで配置することによって印刷データを生成し、印刷処理部404に出力する。
印刷処理部404は、プリンタ351に印刷データを出力し、編集画像の印刷を行う。
<撮影処理部の詳細構成>
図12は、撮影処理部402の機能構成例を示すブロック図である。
撮影処理部402は、撮影制御部411、画像処理部412、表示制御部413、および顔認証部414から構成される。
撮影制御部411は、カメラ91を制御して画角を調整し、利用者を被写体として撮影を行う。撮影制御部411は、カメラ91により取り込まれたライブビュー画像用の動画像を画像処理部412に出力する。また、撮影制御部411は、撮影画像の撮影タイミングになったときにカメラ91により撮影された静止画像を画像処理部412に出力する。
撮影制御部411は、利用者の顔の認証に用いるための画像の撮影を行う。顔の認証は、撮影画像の編集時に画像処理の対象とする人物が指定されたときに、指定された人物の顔が、撮影画像に写る複数の顔のうちのどの顔であるのかを識別するために行われる。
以下、適宜、利用者の顔を認証するための画像の撮影を認証用撮影という。認証用撮影は、例えば、編集などに用いられる撮影画像の撮影である通常撮影の前に行われる。認証用撮影により得られた画像も画像処理部412に供給される。
画像処理部412は、認証用撮影により得られた画像から所定の領域をトリミングにより切り出し、顔認証部414に出力する。顔認証部414に供給される画像には、利用者の顔が写っている。画像処理部412により切り出された画像は、適宜、表示制御部413にも供給され、ライブビュー画面の表示に用いられる。
また、画像処理部412は、撮影制御部411から供給された動画像から所定の領域をトリミングにより切り出し、ライブビュー画像として表示制御部413に出力する。画像処理部412は、通常撮影のタイミングになったとき、撮影制御部411により撮影された静止画像から所定の領域をトリミングにより切り出し、撮影画像として顔認証部414に出力する。
表示制御部413は、タッチパネルモニタ92の表示を制御する。例えば、表示制御部413は、画像処理部412から供給された情報に基づいて、タッチパネルモニタ92にライブビュー画面を表示させる。
顔認証部414は、認証用撮影時に画像処理部412から供給された画像に写る顔を認識し、それぞれの顔を識別する。顔認証部414は、顔の識別を行うことによって、輪郭の特徴、顔の各パーツの特徴を表す情報などの、各利用者の顔の認証を行うための特徴情報を取得する。
また、顔認証部414は、利用者毎の特徴情報に基づいて、それぞれの撮影画像に写る利用者の顔の認証を行う。顔認証部414は、通常撮影によって得られた撮影画像とともに、認証結果を表す情報を編集処理部403に出力する。認証結果を表す情報には、各利用者の顔の位置を表す情報、各パーツの位置を表す情報などが含まれる。
<編集処理部の詳細構成>
図13は、編集処理部403の構成例を示すブロック図である。
編集処理部403は、レタッチ処理部431、編集制御部432、表示制御部433、印刷データ生成部434、および通信制御部435から構成される。撮影処理部402から出力された撮影画像はレタッチ処理部431に入力される。
レタッチ処理部431は、タブレット内蔵モニタ131に表示された画面に対する利用者の選択操作に基づいて、撮影画像に対してレタッチ処理を施す。レタッチ処理は、撮影画像に写る利用者の目の大きさや肌の明るさを調整するための画像処理である。
レタッチ処理部431は、レタッチ処理を施した撮影画像を編集制御部432と表示制御部433に出力する。レタッチ処理後の撮影画像が、編集の対象として用いられる。
編集制御部432は、レタッチ処理が施された撮影画像の編集を行う。編集には、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を、編集対象となっている撮影画像に合成する画像処理が含まれる。
上述したレタッチ処理が、利用者による選択内容に応じた画像処理を複数の撮影画像のそれぞれに一括して施す処理であるのに対して、編集は、利用者による選択内容に応じた画像処理を、そのとき編集対象となっている1枚の撮影画像に施す処理である。
編集制御部432は、編集結果を表す情報を表示制御部433に出力し、編集画面の表示に反映させる。
また、編集制御部432は、適宜、携帯端末に送信する専用の画像である携帯送信用画像を利用者の操作に応じて生成する。編集画面には、携帯送信用画像の作成を行うときに操作されるボタンが用意されている。
携帯送信用画像は、トリミングや、フレーム画像などの他の画像を合成する処理を含む各種の画像処理を、利用者により選択された撮影画像に施すことによって生成される画像である。携帯送信用画像は、画像取得サイト管理サーバを経由して利用者の携帯端末に送信され、シール紙363には印刷されない。
編集制御部432は、編集が終了した場合、編集を施して得られた撮影画像である編集画像を印刷データ生成部434と通信制御部435に出力する。編集制御部432から通信制御部435に対しては携帯送信用画像も供給される。
表示制御部433は、タブレット内蔵モニタ131の表示を制御する。例えば、表示制御部433は、撮影画像のレタッチに用いられるレタッチ画面や、撮影画像の編集に用いられる編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。表示制御部433には、撮影処理部402から出力された撮影画像、レタッチ処理部431から出力されたレタッチ処理が施された撮影画像、編集制御部432から出力された編集画像が供給される。
表示制御部433には案内部433Aが含まれる。案内部433Aは、画像処理の対象となる利用者が誰であるのかを案内する画像を、編集対象となっている撮影画像上に表示させる。
印刷データ生成部434は、編集制御部432から供給された編集画像を所定のレイアウトで配置するなどして印刷データを生成する。印刷データ生成部434は、印刷データを印刷処理部404に出力し、シール紙363に印刷させる。
通信制御部435は、通信部317を制御し、編集制御部432から供給された編集画像と携帯送信用画像を画像取得サイト管理サーバに送信する。
<写真シール作成装置の動作>
ここで、図14のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。なお、この例においては、利用者が2人であるものとする。
ステップS1において、事前選択処理部401は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部321から供給される起動信号に基づいて判定し、硬貨が投入されたと判定するまで待機する。硬貨が投入されたとステップS1において判定された場合、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、事前選択処理部401は、事前選択部302を制御することで、事前選択処理を行う。事前選択処理により、例えば、利用者の人数の選択などが行われる。利用者による選択は、タッチパネルモニタ71に表示される画面を用いて行われる。
ステップS3において、撮影処理部402は、撮影部304を制御することで、撮影処理を行う。
例えば、撮影処理部402は、カメラ91により取り込まれた動画像に基づいてライブビュー画面をタッチパネルモニタ92に表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影を行う。撮影処理の詳細については図15のフローチャートを参照して後述する。
ステップS4において、編集処理部403は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部305を制御することで、編集処理を行う。
例えば、編集処理部403は、タブレット内蔵モニタ131に編集画面を表示させ、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせる。編集画面には、編集対象の撮影画像とともに、撮影画像に合成する合成用画像を選択するときに操作されるボタンなどが表示される。編集処理部403は、利用者の操作に応じて合成用画像を合成することによって撮影画像の編集を行い、編集画像を生成する。
撮影画像の編集後、編集処理部403は、分割数の選択に用いられる画面、画像取得サイト管理サーバに送信する画像の選択に用いられる画面などの各種の画面をタブレット内蔵モニタ131に表示する。編集処理部403は、各画面に対する利用者の操作に応じて各種の処理を行う。編集処理の詳細については図18のフローチャートを参照して後述する。
ステップS5において、印刷処理部404は、プリンタ351を制御することで、印刷処理を行う。印刷処理部404は、編集処理部403により生成された印刷データをプリンタ351に出力してシール紙363に印刷させる。
印刷が終了した場合、ステップS6において、プリンタ351は、カッター362で切り離したシール紙363をシール紙排出口161に排出する。
写真シール作成装置1の利用者の各グループに対しては、以上のような一連の処理からなる写真作成ゲームが提供される。
あるグループに続けて他のグループが写真シール作成装置1の利用を開始した場合、写真シール作成装置1の利用を先に始めたグループの写真作成ゲームと、後から始めたグループの写真作成ゲームとが適宜並行して行われる。
<撮影処理>
次に、図15のフローチャートを参照して、図14のステップS3において行われる撮影処理について説明する。
ステップS11において、撮影処理部402は、認証用撮影前のライブビュー画面の表示を開始する。
すなわち、撮影制御部411は、カメラ91を制御し、動画像の取り込みを開始する。画像処理部412は、カメラ91により取り込まれた動画像から所定の領域をトリミングにより切り出して抽出し、抽出した画像を表示制御部413に出力する。表示制御部413は、画像処理部412から供給された画像を用いて、認証用撮影前のライブビュー画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
図16は、認証用撮影前のライブビュー画面の例を示す図である。
認証用撮影前のライブビュー画面の中央上方には、「最初にひとりひとりの顔を登録するよ!」のメッセージが表示される。そのメッセージの下には、「枠の中に入って前を向いて撮影してね!」のメッセージが表示される。
メッセージの下には、略正方形の領域であるライブビュー表示領域451,452が横方向に並べて配置される。ライブビュー表示領域451,452には、カメラ91により取り込まれた動画像の各フレームの一部の範囲がライブビュー画像として表示される。
例えば、カメラ91に向かって左側に立つ利用者はライブビュー表示領域451に自身の顔が収まるように立ち位置を調整し、右側に立つ利用者はライブビュー表示領域452に自身の顔が収まるように立ち位置を調整する。
ステップS12において、撮影制御部411は認証用撮影を行う。認証用撮影により得られた静止画像から、ライブビュー表示領域451,452に示すような顔画像が画像処理部412において抽出され、顔認証部414に供給される。
ステップS13において、顔認証部414は、画像処理部412から供給された顔画像を解析することによって利用者の顔の認証を行う。顔の認証により、写真作成ゲームを行っているそれぞれの利用者の顔の特徴が抽出される。
ここで抽出された顔の特徴は、撮影画像に写るそれぞれの顔が誰の顔であるのかを特定するために用いられる。顔の認証が行われることにより、1枚目の撮影画像と2枚目の撮影画像とで2人の利用者の立ち位置が入れ替わった場合でも、それぞれの利用者の顔を特定することが可能になる。
すなわち、認識は、あるものを識別して確認することを意味する。顔認識は、カメラ91で撮影した画像の中から顔を探して見つけることを意味する。
また、認証は、あるものと比較・照合して正しいものと認めることを意味する。顔認証は、見つけた顔の特徴を取得済みの特徴情報と照らし合わせて、同じものか違うものかを判断することを意味する。
ステップS14において、撮影処理部402は、通常撮影前のライブビュー画面の表示を開始する。
撮影制御部411は、カメラ91を制御し、動画像の取り込みを開始する。画像処理部412は、カメラ91により取り込まれた動画像から所定の領域をトリミングにより切り出して抽出し、抽出した画像を表示制御部413に出力する。表示制御部413は、画像処理部412から供給された画像を用いて、通常撮影前のライブビュー画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
図17は、通常撮影前のライブビュー画面の例を示す図である。
通常撮影のライブビュー画面の略中央にはライブビュー表示領域461が配置される。ライブビュー表示領域461には、カメラ91により取り込まれた動画像がライブビュー画像として表示される。
図17の例においては、2人の利用者の顔と上半身が写るライブビュー画像が表示されている。ライブビュー表示領域461の右側には、撮影までのカウントダウンを表す数字が表示される。
利用者は、撮影が行われる前、このようにして表示されるライブビュー画像を見て、ポーズを確認することができる。
撮影のタイミングになったとき、ステップS15において、撮影処理部402は、アップ画像の撮影を行う。画像処理部412は、撮影によって得られた画像から、所定の範囲の画像をトリミングにより切り出し、アップ画像を生成する。
ステップS16において、撮影処理部402は、全身画像の撮影を行う。画像処理部412は、撮影によって得られた画像から、所定の範囲の画像をトリミングにより抽出し、全身画像を生成する。
例えば、アップ画像の撮影が3回行われ、全身画像の撮影が2回行われる。
アップ画像は、被写体の顔と略胸から上の範囲(いわゆるバストアップ)が写る画像である。一方、全身撮影は、被写体の全身が写る画像である。アップ画像と全身画像は縦横比が異なる。例えば、アップ画像の横方向の長さと縦方向の長さの比は1:1.2であり、全身画像の横方向の長さと縦方向の長さの比は3:4である。
全身画像の撮影が終わった場合、ステップS17において、表示制御部413は、案内画面をタッチパネルモニタ92に表示させることによって、撮影を終えた利用者に対して編集空間A2への移動を案内する。
その後、図14のステップS3に戻り、それ以降の処理が行われる。撮影処理によって得られた5枚の撮影画像が編集処理部403に供給される。
<編集処理>
次に、図18のフローチャートを参照して、図14のステップS4において行われる編集処理について説明する。
ステップS21において、レタッチ処理部431は、利用者の操作に応じてレタッチ処理を行う。
ここでは、撮影画像に写る利用者の目の大きさや肌の明るさの調整に用いられるレタッチ画面がタブレット内蔵モニタ131に表示される。レタッチ処理部431は、レタッチ画面に対する利用者の操作を検出し、撮影処理部402から供給された撮影画像に対して画像処理を施す。
ステップS22において、表示制御部433は、編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
図19は、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面の例を示す図である。
編集画面は、基本的に、縦長四角形の領域である背景選択領域610が画面の中央上方に形成され、その左右に左側領域601Lと右側領域601Rが形成されることによって構成される。背景選択領域610の上には、編集作業に割り当てられた制限時間の残り時間などが表示される。
背景選択領域610は、背景画像の選択に用いられるボタンなどの表示領域である。背景選択領域610は、編集画面が表示されている間、常時表示される。利用者は、編集画面を用いて編集を行っている間、背景画像の選択をいつでも行うことができる。
左側領域601Lは、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられる領域である。右側領域601Rは、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。
背景選択領域610の表示に対しては、タッチペン132A、タッチペン132Bのいずれのタッチペンを用いた操作も受け付けられるが、左側領域601Lの表示に対してはタッチペン132Aを用いた操作のみが受け付けられ、右側領域601Rの表示に対してはタッチペン132Bを用いた操作のみが受け付けられる。
タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者がタッチペン132Aを用いて背景選択領域610のボタンを押下し、背景画像を選択した場合、その操作は、左側の領域の表示を用いて行っている編集に反映される。
一方、右側にいる利用者がタッチペン132Bを用いて背景選択領域610のボタンを押下し、背景画像を選択した場合、その操作は、右側の領域の表示を用いて行っている編集に反映される。
左側領域601Lと右側領域601Rには、主な構成が対称に設けられる。なお、図19の各領域を囲む破線は画面に実際に表示されるものではない。
左側領域601Lの中央上方のサムネイル表示領域611Lは、撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。サムネイル画像は、例えば撮影画像をそれぞれ縮小することによって生成される。利用者(タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者)は、サムネイル表示領域611Lに表示されているサムネイル画像を選択することによって、編集対象とする撮影画像を選択する。
図19の例においては、5枚の撮影画像を表すサムネイル画像P51乃至P55がサムネイル表示領域611Lに並んで表示されている。また、左端のサムネイル画像P51が選択されることによって、1枚目の撮影画像が編集対象とされている。
なお、サムネイル画像P51乃至P53はアップ画像のサムネイル画像であり、サムネイル画像P54,P55は全身画像のサムネイル画像である。
左側領域601Lの略中央に大きく形成された編集領域612Lは、編集対象として選択された撮影画像の表示領域である。利用者は、タッチペン132Aを用いて編集ツールを選択し、編集領域612Lに表示された撮影画像の編集を行うことができる。
編集領域612Lの左側には、編集の見本を表示するときに操作されるボタン613Lと、上述した携帯送信用画像を作成するときに操作されるボタン614Lが表示される。
編集領域612Lの下には、横長長方形の領域である編集パレット615Lが表示される。編集パレット615Lは、ペンツール、スタンプツールなどの各種の編集ツール(コンテンツ)の選択に用いられるボタンなどが表示される領域である。
編集パレット615Lの右には、編集ツールの種類の選択に用いられるタブが表示され、編集パレット615Lの上には、編集ツールのカテゴリの選択に用いられるタブが表示される。利用者は、編集パレット615Lに表示させる編集ツールの種類とカテゴリを、これらのタブを用いて切り替えることができる。
図19の例においては、編集ツールの種類として「変身」が選択されている。編集パレット615Lの上には、「チーク」、「リップ」、「なりきり」、「おそろい」の各カテゴリを表すタブが表示され、その中から、「チーク」のカテゴリを表すタブが選択されている。
例えば、「チーク」は、編集対象の撮影画像に写る利用者の顔の頬の部分に、チークを入れているかのような画像処理を施す編集ツールである。「チーク」の画像処理は、例えば編集対象の撮影画像に写る利用者の顔の頬の部分に、チークを表すメイク画像であるチーク画像を合成することによって行われる。
また、「リップ」は、編集対象の撮影画像に写る利用者の顔の唇の部分に、口紅を塗っているかのような画像処理を施す編集ツールである。「リップ」の画像処理は、例えば編集対象の撮影画像に写る利用者の顔の唇の部分に、リップを表すメイク画像であるリップ画像を合成することによって行われる。
編集領域612Lの右側には修正ツール選択領域616Lが形成される。修正ツール選択領域616Lは、消しゴムツールの選択に用いられるボタン、1つ前または1つ後の作業に戻るときに操作される「進む」、「戻る」ボタン、既に入力済みの編集を全てキャンセルし、編集前の状態に戻すときに操作される「最初から」ボタンなどが縦に並べて表示される領域である。
消しゴムツールは、入力した編集を消すときに用いられるツールである。修正ツール選択領域616Lには「1set戻る」ボタンも表示される。「1set戻る」ボタンを押すことにより、所定の時間の間に入力された編集をまとめて取り消すことができる。
修正ツール選択領域616Lの上には、編集処理を終了するときに操作される終了ボタン617Lが表示される。
タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者が使う右側領域601Rには、左側領域601Lの構成と同じ構成が、位置を対称にして配置される。図19の例においては、サムネイル表示領域611Rからサムネイル画像P52を選択することによって、2枚目の撮影画像が編集対象とされている。
利用者は、このような編集画面の表示を用いて、撮影画像に対して編集を施すことになる。
ステップS23において、表示制御部433は、利用者の操作に応じて編集画面の表示を切り替える。編集画面の表示の切り替えについては後述する。
ステップS24において、編集制御部432は、利用者の操作に応じて、編集対象となる撮影画像に編集を施す。編集が施されることによって生成された編集画像は印刷データ生成部434に供給される。
終了ボタンが操作されるなどして編集が終了した場合、ステップS25において、表示制御部433は、分割数選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
分割数選択画面は、シールレイアウトの選択に用いられる画面である。シールレイアウトは、1枚の写真シールに配置される編集画像の枚数や位置、大きさを決定するレイアウト(配置パターン)である。シール紙363には、ここで利用者により選択されたシールレイアウトに従って配置された編集画像が印刷される。
印刷データ生成部434は、利用者により選択されたレイアウトで編集画像を配置することによって印刷データを生成する。生成された印刷データは印刷処理部404に供給され、編集画像の印刷に用いられる(図14のステップS5)。
ステップS26において、表示制御部433は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、編集作業を終えた利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、スピーカ341から音声を出力することによっても行われる。その後、図14のステップS4に戻り、それ以降の処理が行われる。
<編集画面の表示例>
図20は、編集画面の表示例を示す図である。
以下、左側領域601Lの表示について説明するが、右側領域601Rの表示も同様にして切り替えられる。図20には、図19の編集画面の左側領域601Lが拡大して示されている。
上述したように編集ツールの種類として「変身」が選択され、「チーク」のカテゴリが選択されている場合、図20に示すように、編集パレット615Lには、「チーク」の画像処理の種類の選択に用いられる表示が設けられる。
図20の例においては、「チーク」の画像処理の種類の選択に用いられる表示として、左端に画像表示領域621が表示され、その下に人物切り替えボタン622が設けられる。また、画像表示領域621の右側には位置選択ボタン623が設けられ、その右側にはOFFボタン624が設けられる。
画像表示領域621は、チーク画像の合成対象となる利用者の顔画像が表示される領域である。顔画像として、認証用撮影によって撮影され、顔認証部414により認証された利用者の顔の画像が表示される。図20の例においては、編集対象として編集領域612Lに表示されている撮影画像に写っている2人の利用者のうちの、左側の利用者の顔の画像が画像表示領域621に表示されている。
以下、適宜、図20の編集領域612Lに表示されている撮影画像に写っている2人の利用者のうちの左側の利用者を利用者Aといい、右側の利用者を利用者Bという。
人物切り替えボタン622は、チーク画像の合成対象となる利用者を切り替えるときに押下されるボタンである。人物切り替えボタン622が押下される毎に、チーク画像の合成対象となる利用者が切り替えられ、画像表示領域621の表示に反映される。
位置選択ボタン623は、チーク画像の合成位置を指定するときに操作されるボタンである。図20の例においては、カワイイ、おすすめ、クールの3パターンの位置を表すボタンが設けられている。各ボタンとして、合成位置のイメージをモデルの人物の顔で表すイメージ画像が用いられている。合成位置毎に、チーク画像の形状も変更される。位置選択ボタン623を用いることにより、チーク画像の合成位置と形状のうちの少なくともいずれかが選択されるようにしてもよい。
位置選択ボタン623の右側に小さく表示されるOFFボタン624は、撮影画像に合成されたチーク画像を削除するときに押下されるボタンである。
例えば、図20に示すようにチーク画像の合成対象となる利用者として利用者Aが指定されている状態で人物切り替えボタン622が1回押下された場合、編集パレット615Lの表示は、図21に示す状態になるように切り替えられる。
図21に示す編集パレット615Lの画像表示領域621には利用者Bの顔画像が表示されている。図21に示す編集画面の他の表示は、図20に示す編集画面の表示と同じである。
人物切り替えボタン622が押下されたときに人物が切り替えられるのではなく、画像表示領域621に表示されている利用者の顔の部分やその近傍がタッチペン132を用いて押下されたときに人物が切り替えられるようにしてもよい。編集領域612Lに表示されている利用者の顔の部分やその近傍がタッチペン132を用いて押下されたときに人物が切り替えられるようにしてもよいし、利用者の領域がタッチペン132を用いて押下されたときに人物が切り替えられるようにしてもよい。
また、図21に示すようにチーク画像の合成対象となる利用者として利用者Bが指定されている状態で人物切り替えボタン622が1回押下された場合、編集パレット615Lの表示は、図22に示す状態になるように切り替えられる。
図22の例においては、編集パレット615Lに画像表示領域621Aと画像表示領域621Bが配置され、それぞれの領域に利用者Aと利用者Bの顔画像が表示されている。図22に示す編集画面の他の表示は、図20、図21に示す編集画面の表示と同じである。
図22に示すようにチーク画像の合成対象となる利用者として2人の利用者が指定されている状態で人物切り替えボタン622が1回押下された場合、編集パレット615Lの表示は、図20に示す状態に戻る。
利用者は、人物切り替えボタン622を押下する毎に、利用者A、利用者B、利用者Aと利用者Bの3パターンのうちのいずれかを、チーク画像の合成対象となる利用者としてトグル操作によって順に指定することができる。
人物切り替えボタン622を用いてチーク画像の合成対象となる利用者を指定した後、利用者は、位置選択ボタン623を用いてチーク画像の合成位置を指定することになる。チーク画像の合成位置が指定された場合、チーク画像の色の選択に用いられるボタンなどが表示される領域が、編集領域612L上にポップアップ表示される。
<ポップアップウィンドウの第1の表示例>
図23は、ポップアップウィンドウの表示例を示す図である。
図20を参照して説明したようにチーク画像の合成対象となる利用者として利用者Aが指定されている状態でチーク画像の合成位置が指定された場合、図23に示すようにポップアップウィンドウ641が表示される。「チーク」のタブが選択されたタイミングなどの、他のタイミングでポップアップウィンドウ641が表示されるようにしてもよい。
図23の例においては、ポップアップウィンドウ641は角丸の横長長方形状の領域とされており、編集領域612L内の下方の位置に、編集対象になっている撮影画像に重ねて表示される。ポップアップウィンドウ641の表示位置は、編集対象の撮影画像に写る利用者の顔にかからない位置とされる。
ポップアップウィンドウ641は、画像処理の種類として、チーク画像の色と発色(濃さ)を選択するための領域である。
ポップアップウィンドウ641の上部中央には「STEP1 チークの色を選んでね」のメッセージが表示され、その下には、3色のチークを表すアイコンが表示される。例えば、赤、ピンク、オレンジの各色のチークを表すアイコンが表示される。
3色のチークのアイコンの下には、「STEP2 発色(濃さ)を選んでね」のメッセージが表示され、その下には、3段階の発色を表すアイコンが表示される。
ポップアップウィンドウ641の上には、上向き矢印(下から上に向かう矢印)の画像である矢印画像641Aが表示される。矢印画像641Aは、チーク画像の合成対象となる顔がどの利用者の顔であるのかを示す画像である。
図23の例においては、矢印画像641Aは、編集対象の撮影画像上であって、顔にかからない位置に、ポップアップウィンドウ641から利用者Aの顔に向けて表示されている。
このように、矢印画像641Aにより、人物切り替えボタン622が押下されることで指定された利用者Aの顔が案内される。矢印画像641Aは、顔認証部414による認証結果に基づいて案内部433Aが出力する、チーク画像の合成対象となる利用者を案内する情報となる。
利用者がポップアップウィンドウ641のアイコンを押下することによってチークの色と発色を選択した場合、選択内容が編集対象の撮影画像の表示にリアルタイムで反映される。
すなわち、編集制御部432は、撮影画像に写る利用者の顔のうち、利用者Aの顔を顔認証部414による認証結果に基づいて特定する。また、編集制御部432は、利用者Aの顔の頬の部分に所定の形状のチーク画像(マスク)を合成する。
このマスクは、利用者により選択されたチークの色および発色を有するマスクであり、頬の部分に合成されることで、頬の部分に所定の色を付けるような画像処理が施される。マスクの形状が、位置選択ボタン623を用いて選択された合成位置に応じた形状となる。
なお、図23の例においては、位置選択ボタン623を構成する3パターンの合成位置うちの中央の位置が選択されており、選択中であることを表すチェックマークが中央のボタンに表示されている。
チーク画像の合成対象となる利用者として他の利用者が指定されている場合も同様に、編集対象の撮影画像に重ねてポップアップウィンドウ641が表示される。
図24は、ポップアップウィンドウの他の表示例を示す図である。
図21を参照して説明したようにチーク画像の合成対象となる利用者として利用者Bが指定されている状態でチーク画像の合成位置が指定された場合、図24に示すようにポップアップウィンドウ641が表示される。また、ポップアップウィンドウ641の上に、利用者Bの顔に向けて矢印画像641Bが表示される。
矢印画像641Bは、チーク画像の合成対象となる利用者が利用者Bであることを示す。
利用者がポップアップウィンドウ641のアイコンを押下することによってチークの色と発色を選択した場合、利用者Bの顔の頬の部分には、選択された色と発色のチーク画像が合成される。
チークの色と発色が選択された後に合成対象となる人物が切り替えられた場合、その選択内容が引き継がれ、同じ色と発色が選択された状態でポップアップウィンドウが表示されるようにしてもよいし、デフォルトの色と発色が選択された初期状態に戻ってポップアップウィンドウが表示されるようにしてもよい。
図25は、ポップアップウィンドウの他の表示例を示す図である。
図22を参照して説明したようにチーク画像の合成対象となる利用者として利用者Aと利用者Bが指定されている状態でチーク画像の合成位置が指定された場合、図25に示すようにポップアップウィンドウ641が表示される。また、ポップアップウィンドウ641の上に、利用者Aの顔に向けて矢印画像641Aが表示されるとともに、利用者Bの顔に向けて矢印画像641Bが表示される。
矢印画像641Aと矢印画像641Bは、チーク画像の合成対象となる利用者が利用者Aと利用者Bの2人であることを示す。
利用者がポップアップウィンドウ641のアイコンを押下することによってチークの色と発色を選択した場合、利用者Aの顔の頬の部分と利用者Bの顔の頬の部分には、選択された色と発色のチーク画像が合成される。
このように、ポップアップウィンドウ641の表示位置は、チーク画像の合成対象となる利用者に関わらず同じ位置である。矢印画像の表示位置が、チーク画像の合成対象となる利用者の顔の位置に応じて変更されることになる。
画像処理の種類の選択に用いられる表示を、編集パレット615Lではなくポップアップウィンドウ641に設けることにより、大きな表示領域を確保することができ、選択肢を多く表示することが可能になる。
また、編集領域612L内の下方の位置にポップアップウィンドウ641を表示させることにより、利用者の視線移動を抑えることができ、編集に集中させることが可能になる。
通常、利用者は、チーク画像の種類に関する選択を行い、その選択内容が編集対象の撮影画像に反映された場合、どのような写りになるかを確認する。ポップアップウィンドウ641が顔の近くに表示されることにより、選択を行ってからの視線移動を抑えることができることになる。
矢印画像を利用者毎に表示させることにより、利用者はチーク画像の合成対象となる人物を容易に把握することができる。
顔の認証を行い、矢印画像の表示に認証結果を用いることにより、利用者の位置が入れ替わって写っている場合であっても、利用者の位置に追従させて矢印画像を表示させることが可能となる。
なお、顔の認識や認証に失敗した場合には、矢印画像は表示されない。例えば、利用者が2人である場合、2つの顔の認識が失敗したときには矢印画像が表示されず、1つの顔の認識が失敗したときには、認識が成功した顔を指す矢印画像だけが表示され、認識が失敗した顔を指す矢印画像は表示されない。認識が成功した顔を指す矢印画像の表示は、人物が切り替えられた場合であっても切り替えられない。
このように、多くの選択肢を表示したり、視線移動を抑えたりすることが可能な、利用者にとって使いやすい編集画面を提供することができる。
図23に示すように利用者Aを指す矢印画像641Aが表示されている状態で人物切り替えボタン622が1回押下され、チーク画像の合成対象となる利用者として利用者Bが指定された場合、矢印画像641Aに代えて矢印画像641Bが表示され、編集画面の状態が図24に示す状態に切り替わるようにしてもよい。
また、図24に示すように利用者Bを指す矢印画像641Bが表示されている状態で人物切り替えボタン622が1回押下され、チーク画像の合成対象となる利用者として利用者Aと利用者Bが指定された場合、矢印画像641Aが追加して表示され、編集画面の状態が図25に示す状態に切り替わるようにしてもよい。
同様に、図25に示すように利用者Aを指す矢印画像641Aと利用者Bを指す矢印画像641Bが表示されている状態で人物切り替えボタン622が1回押下され、チーク画像の合成対象となる利用者として利用者Aが指定された場合、矢印画像641Bが消え、編集画面の状態が図23に示す状態に切り替わるようにしてもよい。
以上においては、矢印画像641A,641Bが上方向を指す画像であるものとしたが、矢印画像の表示については各種の表示を採用することが可能である。また、合成対象となる利用者の顔の付近に吹き出し等を表示し、それにより、合成対象となる顔を示すようにしてもよい。
<ポップアップウィンドウの第2の表示例>
図26は、ポップアップウィンドウの表示例を示す図である。上述した説明と重複する説明については適宜省略する。
図26の例においては、編集領域612Lの中央より下方の位置に、撮影画像に重ねてポップアップウィンドウ641が表示されている。図26のポップアップウィンドウ641は、図23等を参照して説明したポップアップウィンドウ641と比べて横幅が狭い領域とされている。図26のポップアップウィンドウ641の表示内容は、図23等を参照して説明したポップアップウィンドウ641の表示内容と同じである。
ポップアップウィンドウ641の左側には、利用者の顔にかからない位置に、左向き矢印(中央から左に向けた矢印)の画像である矢印画像641Aが表示される。矢印画像641Aは、チーク画像の合成対象となる利用者が利用者Aであることを示す。
すなわち、図26に示すポップアップウィンドウ641は、チーク画像の合成対象となる利用者として利用者Aが指定されている場合にポップアップ表示される領域である。
図27は、ポップアップウィンドウの他の表示例を示す図である。
図27の例においては、図26の矢印画像641Aに代えて、右向き矢印(中央から右に向けた矢印)の画像である矢印画像641Bがポップアップウィンドウ641の右側に表示されている。矢印画像641Bは、チーク画像の合成対象となる利用者が利用者Bであることを示す。
図27に示すポップアップウィンドウ641は、チーク画像の合成対象となる利用者として利用者Bが指定されている場合にポップアップ表示される領域である。
図28は、ポップアップウィンドウの他の表示例を示す図である。
図28の例においては、矢印画像641Aがポップアップウィンドウ641の左側に表示されるとともに、矢印画像641Bがポップアップウィンドウ641の右側に表示されている。矢印画像641Aと矢印画像641Bは、チーク画像の合成対象となる利用者が利用者Aと利用者Bの2人であることを示す。
このように、ポップアップウィンドウ641を編集領域612Lの中央付近に表示し、矢印画像641A,641Bを横方向の矢印の画像とすることが可能である。矢印画像641A,641Bの向きを横方向とすることにより、編集対象の撮影画像にかかる部分の面積を狭くすることができ、編集の妨げにならずに済む。
ポップアップウィンドウ641の配置位置については、各種の配置を採用することが可能である。
<実施例1−1>
・編集対象の撮影画像の種類に応じた配置の例1
図29は、ポップアップウィンドウの他の表示例を示す図である。図29においては、編集領域612Lの表示のみを示している。後述する図30乃至図33、図40、図41においても同様である。
図29Aは、編集対象の撮影画像がアップ画像である場合におけるポップアップウィンドウの表示例を示す。また、図29Bは、編集対象の撮影画像が全身画像である場合におけるポップアップウィンドウの表示例を示す。
図29A、図29Bの例においては、ポップアップウィンドウ641は、いずれも編集領域612L内の下方の同じ位置に表示される。
このように、編集対象の撮影画像の画角(撮影範囲)の違いに関わらず、同じ位置にポップアップウィンドウ641が表示されるようにしてもよい。
・編集対象の撮影画像の種類に応じた配置の例2
図30Aに示すように、編集対象の撮影画像がアップ画像である場合には編集領域612L内の下方の位置にポップアップウィンドウ641を表示させ、図30Bに示すように、全身画像である場合には編集領域612L内のほぼ中央の位置にポップアップウィンドウ641を表示させるようにしてもよい。
このように、編集対象の撮影画像の画角の違いに応じて、ポップアップウィンドウ641の表示位置を変更してもよい。
全身画像における写りは、アップ画像における写りと比較した場合、顔の大きさが小さく、かつ、顔の位置もやや上方に写ることになる。そのため、編集対象の撮影画像が全身画像である場合のポップアップウィンドウ641の表示位置を、アップ画像である場合の表示位置と同じ位置とした場合、顔の位置とポップアップウィンドウ641の位置が離れ、利用者の視線移動が大きくなってしまう。
編集対象の撮影画像が全身画像である場合に、ポップアップウィンドウ641の表示位置をアップ画像である場合の表示位置よりも上方の位置とすることにより、視線移動を最小限にして、編集に集中させることができる。
編集対象の撮影画像の画角の違いと、チーク画像の合成対象となる利用者の違いとの組み合わせに応じて、ポップアップウィンドウ641の表示位置が変更されるようにしてもよい。例えば、編集対象の撮影画像が全身画像であり、チーク画像の合成対象となる利用者が利用者Aである場合には、利用者Aの顔の直下にポップアップウィンドウ641を表示させ、一方、編集対象の撮影画像がアップ画像であり、チーク画像の合成対象となる利用者が利用者Bである場合には、利用者Bの顔の直下であって、前者の位置より離れた位置にポップアップウィンドウ641を表示させるようにしてもよい。
また、編集対象の撮影画像の画角の違いに応じて、ポップアップウィンドウ641の形状が変更されるようにしてもよい。例えば、編集対象の撮影画像がアップ画像である場合には、横長のポップアップウィンドウ641が表示され、全身画像である場合には縦長のポップアップウィンドウ641が表示されるようにすることが可能である。
・編集対象の撮影画像の種類に応じた配置の例3
図31Bに示すように、編集対象の撮影画像が全身画像である場合には、アップ画像である場合よりもサイズを大きくしたポップアップウィンドウ641を表示させるようにしてもよい。図31Aに示すポップアップウィンドウ641の表示は、図30Aに示す表示と同じである。
このように、編集対象の撮影画像の画角の違いに応じて、ポップアップウィンドウ641のサイズを変更してもよい。
編集対象の撮影画像が全身画像である場合にポップアップウィンドウ641のサイズを大きくすることにより、視認性を向上させることができる。
・編集対象の撮影画像の写りに応じた配置の例
ポップアップウィンドウ641が被写体の顔に被ってしまうと、顔が隠れてしまい、どのようなメイク画像が合成されるのかを確認できなくなる。顔認識の結果に基づいて、顔に被らないようにポップアップウィンドウ641の配置が変更されるようにしてもよい。
上述したように、顔認証部414においては、撮影画像に写る利用者の顔の認識が行われている。編集処理部403の表示制御部433は、顔認証部414による認識結果に基づいて、撮影画像の顔の部分に被らない位置にポップアップウィンドウ641を表示させる。
これにより、図32Aに示すように顔が上方に写っている撮影画像が編集対象とされている場合、ポップアップウィンドウ641は、編集領域612Lの下方の位置に表示される。一方、図32Bに示すように顔が下方に写っている撮影画像が編集対象とされている場合、ポップアップウィンドウ641は、編集領域612Lの上方の位置に表示される。
このように、顔の位置に応じて、ポップアップウィンドウ641の表示位置を変更してもよい。ポップアップウィンドウ641の表示位置を、撮影画像に写る顔の位置に応じて可変にすることができる。顔の位置に応じた表示位置の変更については後に詳述する。
・案内情報の例
画像処理の対象となる利用者を矢印の画像で示すものとしたが、矢印以外の他の形状の画像で示すようにしてもよい。
また、画像等を用いて視覚的に案内するのではなく、画像処理の対象となる利用者を音声で案内するようにしてもよい。この場合、画像処理の対象となる利用者が指定される毎に、指定された利用者を案内する音声が、案内部433Aによる制御に従ってスピーカ341から出力される。
・画像処理の対象となる利用者の選択の例1
画像処理の対象となる利用者が、編集パレット615Lの人物切り替えボタン622が押下される毎に切り替えられるものとしたが、矢印画像641A,641Bを直接押下することにより切り替えられるようにしてもよい。
図33は、ポップアップウィンドウの表示例を示す図である。
図33Aの例においては、ポップアップウィンドウ641の上の、利用者Aの顔の下に利用者Aを指す矢印画像641Aが表示され、利用者Bの顔の下に利用者Bを指す矢印画像641Bが表示されている。
図33Aの例では利用者Aが画像処理の対象の利用者として選択されているため、矢印画像641Aは、通常の輝度・濃度で表示される。
一方、利用者Bは画像処理の対象として選択されていないため、矢印画像641Bは、通常より低い輝度・濃度で表示される。図33Aにおいて、矢印画像641Bを破線で示していることは、低い輝度・濃度で表示されていることを表す。
輝度・濃度等を変更するなどして矢印画像の見え方に視覚的な違いを設けることにより、どの顔が画像処理の対象となっているのかを利用者に示すことが可能になる。輝度・濃度を変更するのではなく、画像処理の対象となっている顔を指す矢印画像を点滅させるようにしてもよい。
利用者は、図33Aの矢印画像641Bを押下することによって、画像処理の対象とする利用者を利用者Aから利用者Bに切り替えることができる。
図33Aの矢印画像641Bが押下され、画像処理の対象とする利用者が利用者Bに切り替えられた場合、図33Bに示すように、矢印画像641Bの表示は、通常の輝度・濃度で表示される状態に切り替わる。一方、矢印画像641Aの表示は、通常より低い輝度・濃度で表示される状態に切り替わる。
このように、ポップアップウィンドウ641の上に、利用者が選択可能な矢印画像641A,641Bを表示させ、矢印画像641A,641Bの押下により画像処理の対象となる利用者を切り替えることができるようにしてもよい。これにより、編集パレット615Lの表示を見ないで済むため、視線移動を抑えることができる。
・画像処理の対象となる利用者の選択の例2
人物切り替えボタン622を編集パレット615Lに設けずに、人物切り替えボタンを含むポップアップウィンドウを編集領域612L上にポップアップ表示させるようにしてもよい。
図34および図35は、ポップアップウィンドウの表示例を示す図である。
編集パレット615Lの位置選択ボタン623を押下することによってチーク画像の合成位置が指定された場合、図34に示すようにポップアップウィンドウ651が表示される。
図34の例においては、ポップアップウィンドウ641は横長長方形状の領域とされており、編集対象の撮影画像に重ねて表示される。ポップアップウィンドウ651の表示位置は、編集対象の撮影画像に写る利用者の顔にかからない位置とされる。
ポップアップウィンドウ651は、画像表示領域621と人物切り替えボタン622を表示するための領域である。ポップアップウィンドウ651は、画像処理の対象となる利用者の顔の下に配置される。
図34の例においては、利用者Aが画像処理の対象として選択されているため、ポップアップウィンドウ651は利用者Aの顔の下に表示される。
利用者は、図34に示すポップアップウィンドウ651の人物切り替えボタン622を押下することによって、画像処理の対象とする利用者を切り替えることができる。
例えば、人物切り替えボタン622が1回押下され、画像処理の対象とする利用者が利用者Aから利用者Bに切り替えられた場合、図35に示すように、ポップアップウィンドウ651は利用者Bの顔の下に表示される。図35のポップアップウィンドウ651の画像表示領域621には、利用者Bの顔画像が表示されている。
このように、画像処理の対象とする利用者をポップアップウィンドウ641上の表示を用いて切り替えることができるようにしてもよい。これにより、視線移動を抑えることができる。
図34のポップアップウィンドウ651から利用者Aの顔に向けて矢印画像が表示され、図35のポップアップウィンドウ651から利用者Bの顔に向けて矢印画像が表示されるようにしてもよい。
・利用者の人数に応じた配置の例
利用者の人数に応じてポップアップウィンドウ641の表示位置が変更されるようにしてもよい。なお、ポップアップウィンドウ641の数は、利用者の人数に関わらず1つである。
この場合、ポップアップウィンドウ641の表示位置は、例えば利用者が2人である場合には編集領域612Lのほぼ中央の位置とされ、利用者が大人数(3人以上)である場合には編集領域612Lの上方の位置とされる。利用者の人数は、上述したように事前選択処理時に選択される。
このように、利用者の人数に応じて表示位置を変えることにより、ポップアップウィンドウ641によって利用者の顔が隠れてしまうことを防ぐことが可能になる。利用者の人数が、撮影画像を対象とした顔の認識や認証を行うことにより特定されるのではなく、事前選択処理時などに利用者により行われる人数の選択結果に基づいて特定されるようにしてもよい。
ポップアップウィンドウ641が、編集領域612Lの中央(編集対象の撮影画像の中央)を含む位置に表示されるようにしてもよい。
また、ポップアップウィンドウ641の全体が編集領域612Lの内側に収まるように表示されるのではなく、少なくとも一部が編集領域612L(編集対象の撮影画像)に重なるようにしてポップアップウィンドウ641が表示されるようにしてもよい。
<実施例1−2>
チーク画像の合成位置の選択肢となる3つのボタンを表示したり、チーク画像の色の選択肢となる3つのアイコンを表示したりするように画像処理の選択肢を全て表示するのではなく、1つのボタンを表示し、画像処理に関する選択がトグル操作で行われるようにしてもよい。この場合、ボタンが操作される毎に選択肢が1つずつ切り替えられることになる。
ポップアップウィンドウの表示を用いて選択される内容がチーク画像の合成に関するものであるとしたが、他の画像処理の種類の選択がポップアップウィンドウの表示を用いて行われるようにしてもよい。
画像処理の種類の選択には下記のような処理がある。
1.目の大きさ選択
2.小顔選択
3.口角を上げるか否かの選択
4.目の形状選択(例えば、ネコ目、つり目、丸目など)
5.口の大きさ選択
6.唇の色選択
7.髪色選択
8.肌の色選択(例えば、美白、日焼けなど)
9.化粧の濃淡選択(例えば、化粧を濃くする、薄化粧にするなど)
これらの選択についても、選択肢を全て表示した上で選択させるのではなく、1つのボタンを用いたトグル操作によって選択させるようにしてもよい。
編集処理の開始時などの所定のタイミングで利用者の名前を登録することができるようになされている場合、利用者の名前の登録が、ポップアップウィンドウの表示を用いて行われるようにしてもよい。登録された名前は、スタンプ画像を用意するためや、ツールシール紙に印刷するためなどに用いられる。
この場合、ポップアップウィンドウには、名前の入力領域が設けられる。また、ポップアップウィンドウの外側には、紐付ける利用者を指す矢印画像などが表示される。利用者は、入力領域に名前を入力して、それぞれの利用者の名前を登録することになる。
これにより、入力する名前がどの利用者に紐付けられるのかを、より明示的に利用者に伝えることが可能になる。
<実施例1−3>
チークの色と発色の選択をアイコン(ボタン)を用いて行うのではなく、スライドバー、チェックボックス、ラジオボタン等の他の操作ツールをポップアップウィンドウに設け、それらの表示を用いて選択させるようにしてもよい。
また、ポップアップウィンドウの背景部分を所定の透明度で表示させるようにしてもよい。背景部分が透明であることにより、ポップアップウィンドウが重なっている部分の表示を確認しやすくなる。
撮影画像を所定の数の領域に分割し、各分割領域に顔が重なっているか否かを探索して、顔が重ならない領域にポップアップウィンドウを表示させるようにしてもよい。
図36は、撮影画像の分割例を示す図である。
図36の例においては、例えばアップ画像である撮影画像が4行3列の計12の領域である分割領域A12乃至A43に分割されている。分割領域A12乃至A43の下付きの数字は行と列を表す。
また、図36の例においては、最上段の分割領域と最下段の分割領域に数字が付されている。分割領域に付されている数字は、顔が写っている分割領域であるか否かの探索を行う順番を表す。この例においては、2行目の分割領域と3行目の分割領域には順番が設定されていない。
最下段中央の分割領域A42の探索順は“1”であり、最上段中央の分割領域A12の探索順は“2”である。最下段1列目の分割領域A41の探索順は“3”であり、最上段1列目の分割領域A11の探索順は“4”である。最下段3列目の分割領域A43の探索順は“5”であり、最上段3列目の分割領域A13の探索順は“6”である。
表示制御部433は、顔が写っている分割領域であるか否かの探索を探索順に従って行い、顔が写っていない分割領域を特定した場合、その分割領域を、ポップアップウィンドウを表示させる領域として選択する。
図37は、顔の位置の例を示す図である。
図37Aの撮影画像は、中央よりやや上の位置に2人の顔が写っている撮影画像である。表示制御部433は、顔が写っている分割領域であるか否かの探索を分割領域A42から開始する。利用者の顔の位置は、顔認証部414による認識結果に基づいて特定される。
この例においては、分割領域A42には顔が重なっていないから、表示制御部433は、分割領域A42を対象として探索を行ったとき、分割領域A42を、ポップアップウィンドウを表示させる領域として選択する。分割領域A42内に表示されるのではなく、分割領域A42を中心とした位置にポップアップウィンドウが表示されるようにしてもよい。
一方、図37Bの撮影画像は、2人の顔が縦に並んで写っている撮影画像である。表示制御部433は、顔が写っている分割領域であるか否かの探索を分割領域A42から開始する。
この例においては、探索順が“1”である分割領域A42、探索順が“2”である分割領域A12、探索順が“3”である分割領域A41、および、探索順が“4”である分割領域A11に顔が重なっているから、それらの分割領域の探索では、顔が写っている分割領域であると判定される。
また、分割領域A43には顔が重なっていないから、表示制御部433は、分割領域A43を対象として探索を行ったとき、分割領域A43を、ポップアップウィンドウを表示させる領域として選択する。
このように、各分割領域に予め設定された順番に従って、顔が写っているか否かの探索が行われ、顔が写っていない分割領域を用いてポップアップウィンドウの表示が行われるようにしてもよい。
顔が写っているか否かの探索が、それぞれの撮影画像を対象として編集の開始前に予め行われているようにしてもよいし、編集対象として選択されたときに、選択された撮影画像を対象として行われるようにしてもよい。
最上段と最下段の全ての分割領域に顔が重なっている場合、顔が重なっている面積が最も小さい分割領域が選択され、その分割領域にポップアップウィンドウが表示されるようにしてもよい。
最下段中央の分割領域A42の探索順が“1”であり、優先順位が最も高い分割領域とされている理由は、通常、アップ画像においては上方の位置に顔が写っていることが多く、その周辺に顔が写っていることがないためである。
また、最上段中央の分割領域A12の探索順が“2”であり、優先順位が2番目に高い分割領域とされている理由は、アップ画像においても全身画像においても顔が写っていることが少ないためである。
なお、優先順位の設定は、図36に示される順番に限定されるものではなく、適宜変更可能である。分割領域の設定についても、図36に示されるような9分割に限られるものではない。16の領域に分割されるようにしてもよいし、3つの領域に分割されるようにしてもよい。3つの領域に分割される場合、縦長の領域を形成するように縦方向に分割されるようにしてもよいし、横長の領域を形成するように横方向に分割されるようにしてもよい。
<実施例1−4>
ポップアップウィンドウ内に利用者の画像を表示し、その画像をタッチペン132で押下することにより、画像処理の対象となる利用者が切り替わるようにしてもよい。
この場合、例えば5枚の撮影画像のうちの所定の撮影画像を対象としてトリミングが行われ、それぞれの利用者の画像が切り出される。切り出された利用者の画像がポップアップウィンドウに表示され、画像処理の対象となる利用者の選択に用いられる。
<<実施例2>>
ポップアップウィンドウを編集領域612L外の領域に表示させるようにしてもよい。
<実施例2−1>
図38は、ポップアップウィンドウの他の表示例を示す図である。
図38の例においては、編集領域612Lの上側であって、サムネイル表示領域611Lに重なる位置にポップアップウィンドウ641が表示されている。ポップアップウィンドウ641の下には、画像処理の対象となっている利用者Aの顔を指す下向きの矢印画像641Aが表示されている。
なお、図38においては、ポップアップウィンドウ641の内側に何も示されていないが、実際には、上述した画像処理の種類の選択に用いられるボタンなどの表示が設けられる。
<実施例2−2>
図39は、ポップアップウィンドウの他の表示例を示す図である。
図39の例においては、編集領域612Lと編集パレット615Lの間の位置にポップアップウィンドウ641が表示されている。例えば図39のポップアップウィンドウ641は、編集画面が表示されている間、常時表示される。ポップアップウィンドウ641には、例えば、画像処理の種類の選択に用いられるスライドバーが表示される。
ポップアップウィンドウ641の上には、画像処理の対象となっている利用者Aの顔を指す上向きの矢印画像641Aが表示されている。
このように、ポップアップウィンドウ641を編集領域612Lの外の領域に表示させることにより、編集対象の撮影画像の視認性を確保することができる。
図38と図39に示す位置ではなく、編集領域612Lの外側の他の位置にポップアップウィンドウ641を表示させるようにしてもよい。
なお、何らかの操作に用いられる領域の上にポップアップウィンドウが常時表示されるとした場合、その操作を利用者が行うことができなくなるため、表示開始から所定の時間経過後に、ポップアップウィンドウの表示が非表示になるようにしてもよい。
図38、図39に示すように編集領域612Lの外の領域にポップアップウィンドウが表示される場合、左側領域601Lに表示されるポップアップウィンドウと右側領域601Rに表示されるポップアップウィンドウとで、画像処理の内容が異なるようにしてもよい。例えば、チーク画像の合成については、左側領域601Lに表示されるポップアップウィンドウを用いて行われ、リップ画像の合成については、右側領域601Rに表示されるポップアップウィンドウを用いて行われるようにすることが可能である。
<<実施例3>>
ポップアップウィンドウを複数表示させるようにしてもよい。
<実施例3−1>
図40は、ポップアップウィンドウの他の表示例を示す図である。
図40の例においては、編集領域612Lの下方に、角丸の横長長方形のポップアップウィンドウ641−1とポップアップウィンドウ641−2が縦に並べて表示されている。
下段のポップアップウィンドウ641−1の左には、左向きの矢印画像641Aが表示される。左向きの矢印画像641Aは、ポップアップウィンドウ641−1の表示を用いて種類が選択される画像処理の対象となる利用者が利用者Aであることを示す。
また、上段のポップアップウィンドウ641−2の右には、右向きの矢印画像641Bが表示される。右向きの矢印画像641Bは、ポップアップウィンドウ641−2の表示を用いて種類が選択される画像処理の対象となる利用者が利用者Bであることを示す。
ポップアップウィンドウ641−1を用いて操作が行われた場合、その操作の内容は、左側に写っている利用者Aの表示に反映され、ポップアップウィンドウ641−2を用いて操作が行われた場合、その操作の内容は、右側に写っている利用者Bの表示に反映される。
<実施例3−2>
図41は、ポップアップウィンドウの他の表示例を示す図である。
図41の例においては、編集領域612Lの下方に、角丸の横長長方形のポップアップウィンドウ641−1とポップアップウィンドウ641−2が横に並べて表示されている。
左側のポップアップウィンドウ641−1の上には、上向きの矢印画像641Aが表示される。上向きの矢印画像641Aは、ポップアップウィンドウ641−1の表示を用いて種類が選択される画像処理の対象となる利用者が利用者Aであることを示す。
また、右側のポップアップウィンドウ641−2の上には、上向きの矢印画像641Bが表示される。上向きの矢印画像641Bは、ポップアップウィンドウ641−2の表示を用いて種類が選択される画像処理の対象となる利用者が利用者Bであることを示す。
ポップアップウィンドウ641−1を用いて操作が行われた場合、その操作の内容は、左側に写っている利用者Aの表示に反映され、ポップアップウィンドウ641−2を用いて操作が行われた場合、その操作の内容は、右側に写っている利用者Bの表示に反映される。
このように、利用者の人数と同じ数などの複数のポップアップウィンドウを表示させるようにすることが可能である。
なお、図40、図41に示すポップアップウィンドウ641−1とポップアップウィンドウ641−2の位置を固定とすることが可能である。
<実施例3−3>
複数のポップアップウィンドウを表示させ、一方のポップアップウィンドウにおいて選択を受け付けている場合(操作に用いられている場合)、選択を受け付けていないポップアップウィンドウをグレーアウトするようにしてもよい。これにより、選択対象となるポップアップウィンドウを明示的に利用者に伝えることができる。
<実施例3−4>
複数のポップアップウィンドウを表示させ、一方のポップアップウィンドウにおいて選択を受け付けている場合、選択を受け付けていないポップアップウィンドウを非アクティブとするようにしてもよい。これによっても、選択対象となるポップアップウィンドウを明示的に利用者に伝えることができる。
<<その他の変形例>>
表示開始から所定の時間が経過したことを条件として、ポップアップウィンドウが非表示になるようにしてもよい。
また、ポップアップウィンドウの表示タイミングにおいて編集対象として選択中の撮影画像が他の撮影画像に切り替えられた場合(他のサムネイル画像が選択された場合)や、ポップアップウィンドウの表示タイミングにおいて選択中の合成用画像とは別の合成用画像が選択された場合などの各種の操作を条件として、ポップアップウィンドウが非表示になるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされる。
インストールされるプログラムは、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)や半導体メモリなどよりなる図10に示されるリムーバブルメディア319に記録して提供される。また、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されるようにしてもよい。プログラムは、ROM312や記憶部316に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。