JP2010152625A - 紙幣分離機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】入出金口部30内部へ雨水が浸入した場合にも、確実に紙幣49を分離し、搬送できる入出金口部30を提供し、利用者の利便性を向上する。
【解決手段】紙幣49の投入を許容する入出金空間Eと、投入された紙幣49を前記入出金空間Eから紙幣搬送路35へ1枚ずつ繰り出す繰出ローラ43と、前記投入された紙幣49を前記繰出ローラ43へ向けて押し付ける押板42と、該押板42と対向して前記繰出ローラ43側に設けられて前記押板42に押された紙幣49を支える保持板41とを有する入出金口部30について、前記保持板41および前記押板42の少なくとも一方の紙幣対向面に、前記紙幣49に接触する角部41a,42aまたはリブ81,83と、前記紙幣の表面から離間する平面部41b,42bまたは平面部82とを設けた。
【選択図】図5

Description

この発明は、例えば屋外など水に濡れる環境で使用されるような紙幣分離機構に関する。
従来、例えば金融機関などで使用される現金自動取引装置には、紙幣取扱機構が実装されている。この紙幣取扱機構は、出金紙幣を利用者へ放出し、もしくは入金紙幣を投入許容し一枚ずつ繰り出すための紙幣入出金口と、入金紙幣もしくは出金紙幣を判別する紙幣判別部と、入金紙幣を一旦収納する一時収納部と、紙幣判別部で所定の基準に達しなかったリジェクト紙幣を収納するリジェクトボックスとを有し、さらに入金紙幣を収納・保管し、出金紙幣等として繰り出すためのリサイクル庫と前記各部分を接続する紙幣搬送路を有している。
このような現金自動取引装置は、施設の壁部に設置されて、入出金口を有する接客面が屋外に設けられ、本体内部が屋内に設けられる場合がある。このような場合、屋外で雨が降ると、入出金口から装置内部へ雨が侵入することがある。こうして入出金口が雨に濡れると、該入出金口の濡れた壁面に紙幣が貼りつき、また、搬送路内で障害の原因となる。
一方、このような雨対策として、紙幣取扱装置が提案されている(特許文献1参照)。この紙幣取扱装置は、シャッタの周辺をシール材で塞ぎ、シャッタ上の雨水を排水路から排水することで入出金口の内部への雨水の浸入を防止している。
しかし、このような紙幣取扱装置では、シャッタを閉じている場合に効果があるものの、シャッタをあけて利用者に紙幣を投入許容する際に雨滴が浸入するという問題点がある。この場合、やはり紙幣が濡れた壁面に貼りつき、また、濡れた紙幣が搬送路内で障害の原因になるという問題点がある。
特開2003−346213号公報
この発明は、上述の問題点に鑑み、入出金口内部へ雨水が浸入した場合にも、確実に紙幣を分離し、搬送できる装置を提供し、利用者の利便性を向上することを目的とする。
この発明は、紙幣の投入を許容する紙幣投入口と、投入された紙幣を前記紙幣投入口から装置内部へ1枚ずつ繰り出す繰出ローラと、前記投入された紙幣を前記繰出ローラへ向けて押し付ける押板と、該押板と対向して前記繰出ローラ側に設けられて前記押板に押された紙幣を支える保持板とを有する紙幣分離機構であって、前記保持板および前記押板の少なくとも一方の紙幣対向面に、前記紙幣に接触する接触部と、前記紙幣の表面から離間する非接触部とを設けた紙幣分離機構であることを特徴とする。
前記紙幣対向面は、前記接触部による前記紙幣との接触面積より前記非接触部による非接触面積の方が広く構成されている。
この発明により、入出金口内部へ雨水が浸入した場合にも、確実に紙幣を分離し、搬送できる装置を提供し、利用者の利便性を向上することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、現金自動取引装置の外観を示す斜視図である。現金自動取引装置100の内部には、利用者が紙幣を投入(入金)、または、利用者へ紙幣を放出(出金)する紙幣取扱装置101と、利用者のカードを処理し、取引明細票を印字して放出するカード・明細票処理装置102と、通帳に取引内容を記帳する通帳処理装置103と、利用者に操作案内を表示し利用者からの指示を入力する利用者操作部104と、前記各装置を監視制御する本体制御部105などで構成される。
このような現金自動取引装置100を屋外に設置する場合、図2に示すように、現金自動取引装置100の大部分が屋内に配置され、利用者が外壁越しに屋外から装置を利用できるようにするため、接客面(正面)側に設けられている前記各装置の一部が屋外に露出している。このため、悪天候時には露出した部分が直接風雨に晒されることになる。従って、露出した部分は、雨水が内部に浸入しないような機構となっており、紙幣分離機構としての入出金口部30のシャッタ48が防水機構で構成され、閉状態では雨が入らない機構となっている。
図3は、本発明を適用する紙幣取扱装置101の構成を示す側面図である。
図3において、紙幣取扱装置101は、利用者が紙幣の投入、取り出しを行う入出金口部30と、紙幣の判別を行う紙幣判別部31と、入金した紙幣を取引成立までの間一旦収納する一時保管庫32と、入金時取引が成立した紙幣を収納するリジェクトボックス33と、入出金兼用のリサイクル庫34と、前記各ユニットに紙幣を搬送する紙幣搬送路35と、前記各ユニットを監視制御する制御部36とから構成される。
入出金口部30は、利用者に投入された紙幣を紙幣搬送路35へ1枚ずつ繰り出し、また紙幣搬送路35から搬送された紙幣を集積して利用者へ放出するものである。紙幣判別部31では、紙幣搬送路35により搬送された紙幣の光学的磁気的特徴を測定し、搬送紙幣の金種や真偽など判別する。
一時保管庫32は、搬送された紙幣を一時格納する部分であり、たとえば、利用者が入金した紙幣を一時保管し、利用者が取引を認めた場合はリサイクル庫34へ収納し、認めない場合は紙幣を入出金口部30へ搬送して利用者へ現品を返却する。リジェクトボックス33は、搬送された紙幣を格納する金庫であり、入金だけの紙幣や、切れや折れを有する紙幣、斜行されて搬送された紙幣など装置での取扱いに適さない紙幣を格納する。
リサイクル庫34は、利用者によって投入された紙幣を格納し、格納された紙幣を取引に応じて紙幣搬送路35へ繰り出し、利用者へ出金する集積分離装置を有する。図3は、リジェクトボックス33を1つ、リサイクル庫34を3つ実装している例であるが、これらの組み合わせは自由であり、実装数も自由に設定できる。例えば、リジェクトボックス33を2つ、リサイクル庫34を2つの組み合わせでもよい。
紙幣搬送路35は、例えば、紙幣を挟むように設置されたベルトやローラと、ベルトやローラを駆動する駆動モータで構成される。さらに、紙幣搬送路35の分岐点には電磁ソレノイドにより駆動する切り替えゲートがあって、紙幣搬送方向を切り替えることができる。したがって、取引動作ごとに、駆動モータの回転方向と、切り替えゲートを切り替えることで、紙幣は紙幣判別部31を双方向に通過し、入出金口部30、一時保管庫32、リジェクトボックス33、リサイクル庫34それぞれの間を搬送される。
制御部36は、前記各ユニットの駆動モータや電磁ソレノイドなどのアクチュエータやセンサと接続され、取引に応じて、センサの状態を監視しながら、アクチュエータを制御する。さらに、現金自動取引装置100の本体制御部105と接続され、本体制御部105からの指令により紙幣取扱装置101の制御を行い、また、紙幣取扱装置101の状態を本体制御部105へ報告する。
図4は、入出金口部30の構成と動作を側面視により説明する説明図である。
入出金口部30は、立位横長の押板42と、同様に立位横長の保持板41とが対向配置され、この対向配置間に入出金空間Eが設けられている。この入出金空間Eの上方の開口が、紙幣投入口となる。
保持板41の上部は、横方向へ張架された回動軸Jに装着されている。これによって押板42によって紙幣が押し付けられると、図4(A)の投入受付位置から図4(B)に示す繰出位置に保持板41の下端側が後退し、繰出ローラ43が現れる。すなわち、保持板41には図示省略する繰出ローラ孔が設けられており、この繰出ローラ孔から繰出ローラ43の一部が入出金空間E側へ突出する。繰出ローラ43は、一部に紙幣繰出用のゴム部が設けられた金属製のローラであり、一定速度で回転することによって、ゴム部により紙幣を1枚ずつ一定間隔で繰出すことができる。
入出金空間Eの底には、スリット72が横方向へ離間配置されて櫛歯状に構成された底面部Tが設けられている。
前記底面部Tの接客面側(繰出ローラ43側)には、紙幣搬送路35が設けられている。この紙幣搬送路35は、少なくとも入り口幅L1が、紙幣を繰り出す際の保持板41と押板42との離間幅L2よりも広く構成されることが好ましい。すなわち、繰出位置の保持板41と押板42の各紙幣側の表面が、紙幣投入方向から見て紙幣搬送路35の入り口幅L1の間に位置することが好ましい。これにより、繰り出す紙幣が紙幣搬送路35の入り口に衝突して紙詰まり等を起こすことを防止できる。
紙幣搬送路35の入り口近傍には、ゲートローラ50とフィードローラ51とが対向配置されている。このゲートローラ50とフィードローラ51により、紙幣を1枚ずつ搬送していくことができる。
このように構成されている入出金口部30は、次のように動作する。
利用者に対して入金紙幣を投入許容する場合、制御部36は、図4(A)に示すように、まず入出金空間E上部にあるシャッタ48を後ろに移動させ、入出金空間E上部を開口する。これにより利用者は入金紙幣を投入可能となり、入出金空間E内に入金紙幣49を垂直に投入できる。
矢印40に示す紙幣の投入方向からの紙幣の投入が終わると、制御部36は、入出金空間E上部にあるシャッタ48を、図4(B)に示すように入出金口上部の開口部を閉じる位置に移動する。その後、制御部36は、投入された紙幣49を分離するために、矢印45方向に示すように押板42を保持板41へ向かって移動させ、それに同期して矢印44方向に示すように保持板41を後退側へ移動させる。この後退移動は、回動軸Jを軸心として保持板41が回転することにより行われる。
この保持板41の移動により、紙幣搬送路入口46が開くとともに、保持板41に隠れていた繰出ローラ43が露出する。そして、押板42に押された紙幣49が繰出ローラ43を押し、繰出ローラ43が揺動して定位置までくると、紙幣を紙幣搬送路35へ繰り出すことが可能となる。
その後、制御部36は、繰出ローラ43を回転させ、紙幣49をフィードローラ51とゲートローラ50に送り込む。フィードローラ51は繰出し方向に回転し、ゲートローラ50は回転せずに停止しており、ゲートローラ50の抵抗で紙幣を1枚ずつ分離し、紙幣搬送路35を通して搬送する。
図5は、保持板41および押板42の横断面の説明図を示している。この横断面図は、紙幣投入方向から見た保持板41および押板42の形状を示している。
保持板41および押板42は、階段状に形成されて角部41a,42aと面部としての平面部41b,42bを有している。この保持板41および押板42の階段形状は、いずれも紙幣幅方向の中央が紙幣側(入出金空間Eの内部側)へ向かって凸であり、幅方向の側方へいくほど階段状に下がって凹となる左右対称の多段形状に形成されている。この実施例では、保持板41および押板42のそれぞれは、厚みが側方へいくほど薄くなり、これによって階段状の表面が形成されている。
保持板41および押板42は、それぞれ紙幣対向面に設けられた段差の角部41a,42aでのみ入金紙幣49と接触し、段差の平面部41b,42bでは入金紙幣49と接触しない。このため、保持板41および押板42についた水滴に紙幣が触れにくくなり、入金紙幣49の濡れを最小限にすることが可能となる。
また、保持板41および押板42を、図5(A)のように左右端にいくほど保持板41と押板42の間の距離が離れるような階段形状にすることで、入出金空間Eの左右端の空間L3が広くなり、図5(B)のようにカールした紙幣49aが投入された場合でも、分離時には図5(C)のように押板42の押圧によって左右端が引っかからずに容易に広がることができ、紙幣が保持板41および押板42に挟まれて折り曲げられずに、安定して紙幣49を繰り出すことができる。上記の階段形状は、階段の段差が大きいほど紙幣49との接触面積は小さくなる。
このように紙幣と保持板41の接触面積を小さくし、紙幣の濡れを最小限にすることで、紙幣が保持板41に貼り付く力が弱くなる。特に、保持板41が矢印44方向(図4(B)参照)に移動し、保持板41に隠れていた繰出ローラ43が露出する動作の際に、繰出ローラ43に押されて紙幣が保持板41からはがされる。従って、上記2点の効果により、紙幣を1枚ずつ分離することが可能となる。
ただし、図5(D)のように段差が大きいと、紙幣搬送路入口46の幅よりも大きくカールした紙幣49aが投入された場合に、押板42が矢印45方向に移動してカールした紙幣49aを繰出ローラ43に押し付けても、左右の空間が広すぎるためにカールした紙幣49aを紙幣搬送路入口46の幅以下にのばすことができない。そして、繰出ローラ43によりカールした紙幣49aを紙幣搬送路入口46に送り込むことができずにつかえてしまう。このため、保持板41および押板42の階段形状は、分離時に入出金口左右端の空間L3を紙幣搬送路入口46の入り口幅L1(図4(B)参照)より小さくする必要がある。
さらに、階段形状の段数が少ないほうが、紙幣と接触する段差の角の数が少なくなり、紙幣が濡れる面積を小さくできるが、段数が少なすぎて平面部の幅が大きすぎたり、段差が小さすぎたりすると、紙幣が大きくたわんで平面部と接触して紙幣が濡れる可能性が増える。このため、段差の大きさと段数を適切に決定する必要がある。具体的な寸法例として、例えば図4(B)、図5(A)に示したように、紙幣搬送路入口46の幅が17mm、入出金口全体の幅が160mmの入出金口に対して、段差の高さが1.5mm、段差の幅が15〜20mmとなるようにし、片側3段の階段形状とする。このような寸法形状であれば、投入された紙幣49は、保持板41および押板42の平面部には接触せず、カールした紙幣49aも紙幣搬送路入口46の幅以下にのばされる。これにより、紙幣の濡れを最小限にして分離することができ、なおかつ変形した紙幣であっても紙幣搬送路入口46に送り込むことができる。
図6は、入出金口部30の構成を側面視により説明する説明図である。
入出金空間E下に複数配置されたスリット72により構成される底面部Tの下方位置には、異物排出部71が設けられている。この異物排出部71は、異物を入出金空間E下のスリット72から落として排除するために利用されるとともに、雨水を受ける雨滴受け部と兼用して利用される。入出金空間E上部の開口から入ってくる雨水は、垂直に近い角度で設置された保持板41および押板42を伝って、入出金口部30内部の水が下方に流れ、異物排出部71へ流れ込む。異物排出部71には、排水路としての排水管73が連通されており、この排水管73を通じて水を装置外に排出できる。この異物排出部71を排水溝と兼用することで、省スペースで排水路を実現できる。
また、保持板41および押板42を防水加工して濡れにくくすることも効果がある。しかし保持板41および押板42に通常良く使われる撥水処理を施すと、保持板41および押板42上に降りこんだ雨水は表面張力により多数の水滴として残り、特に大きな水滴は階段の段差より大きくなる。そうすると、この大きな水滴は、紙幣49が濡れる原因となる。
この実施例では、保持板41および押板42の少なくとも表面を親水性素材としている。この親水性素材による構成は、例えばプラスチック成形材料により形成した基材の表面に親水性剤を含有する塗料を塗布して親水性膜を形成することで実現できる。
この親水性素材により、保持板41および押板42上に降りこんだ雨水は、大きな水滴とならずに表面に沿って薄く広がり、隣接した水滴同士が融合することによって水膜となる。このため、投入された紙幣49を濡らしにくくすることができる。つまり、大きな水滴になってしまうと保持板41および押板42の表面から水滴頂点までの高さが高くなるため、紙幣49に接触しやすくなって紙幣49が濡れやすくなる。しかし、親水性素材によって水滴が薄く広がることで、保持板41および押板42の表面から水滴頂点までの高さが低くなり、紙幣49に接触しにくくなって紙幣49が濡れにくくなる。また、雨水が薄く広がって流れるため、保持板41および押板42上に残らずにスリット72から異物排出部71へ雨水を速やかに流すことが可能となる。
以上の構成および動作により、入出金口内部へ雨水が浸入した場合にも、確実に紙幣49を分離し、搬送できる紙幣取扱装置101を提供することができる。
投入された紙幣49に接触する角部41a,42aは、接触しない平面部41b,42bに比べて少ない面積であるため、紙幣49に水滴が付いて濡れることを可能な限り防止することができる。
詳述すると、紙幣取扱装置101は、入出金口部30のシャッタ48を防水機構とし、シャッタ閉状態では雨水が入出金口内部に浸入しない構成となっている。しかし、利用者に紙幣を放出する時、もしくは利用者が紙幣を投入する時には、シャッタが開くために、入出金口内部へ雨水が浸入し、保持板41および押板42が濡れることになる。
紙幣投入時、シャッタ48を開いて利用者が紙幣投入するまでの間に入出金空間Eへ雨水が浸入した場合、保持板41および押板42が垂直に近い角度で設置されていることから、降り込んだ雨水の大部分が下方に流れていく。しかし、保持板41および押板42には、一部の雨水が水滴の形で付着して残る。ここで、保持板41および押板42に水滴が付着していて、仮に投入された紙幣49にたくさんの水滴が接触して濡れたとすると、濡れた紙幣同士が貼り付く、あるいは紙幣が保持板41および押板42に貼り付いて1枚ずつ分離できないという可能性がある。また、紙幣が多量の水滴で濡れて柔らかくなると、ゲートローラ50の抵抗によって紙幣の先端が座屈して詰まるといった問題が起こり、紙幣を搬送路35に送り込むことができなくなる可能性もある。これに対し、上述したように保持板41および押板42が紙幣49と接触する面積を少なくしたことで、保持板41および押板42に付いている水滴によって紙幣49が濡れることをできる限り防止でき、紙幣が多量に濡れることによるトラブルを回避することができる。これにより、紙幣が濡れた壁面に貼りついて濡れることを防止し、安定した分離性能を実現することができる。
また、保持板41および押板42の紙幣49との接触面は、中央から側方へ向かって低くなっている階段状に形成されているため、投入された紙幣49の角などが角部41a,42a等にひっかかることがなく、スムーズに投入許容し繰出ローラ43でスムーズに繰り出すことができる。
また、紙幣を投入する状態では保持板41が紙幣搬送路入口46を隠しているため、雨水の紙幣搬送路入口46への浸入を防ぐことができる。そして、保持板41が押板42の押圧力によって繰出ローラ43へ向かって変位するため、紙幣の繰り出し時には紙幣搬送路入口46へ紙幣を繰り出すことができる。
また、保持板41に設けられた繰出ローラ孔から繰出ローラ43が突出するため、繰出ローラ43によって紙幣を確実に繰り出すことができる。
また、保持板41および押板42に親水性素材を用いているため、雨水が大きな水滴となって紙幣に付きやすくなることを防止できる。この親水性素材により、保持板41および押板42についた雨水は、立体的な球形に近い水滴として残らず、保持板41および押板42の表面に薄く付くことになる。従って、紙幣に雨水がつきにくくなり、紙幣が濡れることを防止することができる。
また、異物排出部71と配水管73を備えたため、入出金空間Eに入り込んだ雨水を簡潔な構成によって外部へ排水することができる。これにより、従来のように入出金口部30内に降りこんだ雨水が内部にたまり続けるという問題を解消することができる。
図7(A)〜(C)は、実施例2の保持板41および押板42を横断面図により説明する説明図である。この実施例2では、保持板41および押板42に断面四角形の棒状のリブ81を設けている。
この場合、保持板41および押板42の入出金口側表面である各平面部82に、水滴が付着した場合の該水滴の高さよりも高いリブ81を追加することで、紙幣が保持板41および押板42に付着した水滴に触れにくくなる。これにより、紙幣の濡れを最小限にすることが可能となり、濡れた紙幣同士の貼り付きを防ぐことができる。
この場合も実施例1と同様の効果を得ることができる。
図7(D)は、実施例3の保持板41および押板42の入出金口側表面である各平面部82に断面三角形の棒状のリブ83を設けた例の横断面図を示す。
この場合、リブ83の内側の側面83a(投入紙幣中心側の面)は、基部から先端へ行くに従って外側へ広がる傾斜を有する三角柱形状に形成されている。
この構成により実施例1,2と同様の作用効果得ることができる。
また、実施例2よりも紙幣49のひっかかりを防止することができる。すなわち、図7(B)に示すようにU字状にカールした紙幣49aが投入された場合、分離のために押板42が矢印45方向に移動して紙幣を繰出ローラ43に押し付けた際に、図7(C)のようにカールした紙幣49aの端がリブ81に引っかかり、紙幣が折り曲げられてうまく分離できなくなる可能性がある。これに対して、図7(D)に示すように、リブ83の内側の側面83aをなだらかな斜面にすることで、紙幣が引っかかっても押板42の押し付け力によって紙幣がリブを乗り越えられる形状とする。この内側の側面83aは、平面による斜面で構成したが、湾曲面により構成することも可能である。
なお、上述した保持板41および押板42は、上記構成に限らず、例えば投入された紙幣に接触する保持板および押板に、紙幣との接触面積を小さくする突起物、孔、凹部、階段形状あるいはリブ形状を付加する構成とすることができる。この場合でも、紙幣との接触面積を少なくして上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明は、紙幣取扱機構、複写機、あるいはプリンタ等、紙葉類を取り扱う他の機器に利用することができる。
現金自動取引装置の外観を示す斜視図。 現金自動取引装置の屋外配置部を説明する斜視図。 紙幣取扱装置の構成を示す側面図。 入出金口の構成と動作を側面視により説明する説明図。 保持板および押板の横断面の説明図。 入出金口の構成を側面視により説明する説明図。 実施例2,3の保持板および押板を説明する説明図。
符号の説明
30…入出金口部、35…紙幣搬送路、40…矢印、41…保持板、41a,42a…角部、41b,42b,82a,82b…平面部、42…押板、43…繰出ローラ、49…紙幣、71…異物排出部、73…排水管、81,83…リブ、83a…内側の側面、E…入出金空間、L1…入り口幅

Claims (8)

  1. 紙幣の投入を許容する紙幣投入口と、
    投入された紙幣を前記紙幣投入口から装置内部へ1枚ずつ繰り出す繰出ローラと、
    前記投入された紙幣を前記繰出ローラへ向けて押し付ける押板と、
    該押板と対向して前記繰出ローラ側に設けられて前記押板に押された紙幣を支える保持板とを有する紙幣分離機構であって、
    前記保持板および前記押板の少なくとも一方の紙幣対向面に、
    前記紙幣に接触する接触部と、前記紙幣の表面から離間する非接触部とを設けた
    紙幣分離機構。
  2. 前記紙幣対向面は、
    前記接触部による前記紙幣との接触面積より前記非接触部による非接触面積の方が広く構成されている
    請求項1記載の紙幣分離機構。
  3. 前記紙幣対向面は、
    前記紙幣の投入方向から見て中央より紙幣両端側が紙幣から離間する方向へ凹となる階段状に形成され、
    該階段状の角部を前記接触部とし、該階段状の面部を前記非接触部とした
    請求項1または2記載の紙幣分離機構。
  4. 前記接触部は、
    投入された前記紙幣側へ凸で紙幣投入方向へ長い複数のリブで構成され、
    該リブの投入紙幣中心側の面が基部から先端へ向かって投入紙幣外側へ広がる傾斜面または湾曲面により構成されている
    請求項1または2記載の紙幣分離機構。
  5. 前記繰出ローラで繰り出された紙幣を搬送する搬送路が前記紙幣投入口の後段に設けられ、
    前記保持板は、
    紙幣投入を受け付ける投入受付位置から紙幣を繰り出す繰出位置へ前記押板の押圧力によって変位可能に構成され、
    前記投入受付位置は、前記搬送路を覆って前記投入口と前記搬送路を分離する位置であり、
    前記繰出位置は、前記搬送路を開放して前記投入口と前記搬送路を連結する位置である
    請求項1から4のいずれか1つに記載の紙幣分離機構。
  6. 前記保持板は、前記繰出位置での前記紙幣対向面が繰り出し方向に見て前記搬送路の搬送路高さの間に位置する構成である
    請求項5記載の紙幣分離機構。
  7. 前記保持板および押板の少なくとも一方に親水性素材を用いた
    請求項1から6のいずれか1つに記載の紙幣分離機構。
  8. 前記投入口の下方位置に、
    該投入口から浸入する雨滴を受ける雨滴受け部と、
    該雨滴受け部にて受けた雨滴を外部へ排出する排水路とを備えた
    請求項1から7のいずれか1つに記載の紙幣分離機構。
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