JPH10269403A - 紙幣一括払出装置 - Google Patents

紙幣一括払出装置

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JPH10269403A
JPH10269403A JP9077879A JP7787997A JPH10269403A JP H10269403 A JPH10269403 A JP H10269403A JP 9077879 A JP9077879 A JP 9077879A JP 7787997 A JP7787997 A JP 7787997A JP H10269403 A JPH10269403 A JP H10269403A
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JP
Japan
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bill
banknote
belt
dispensing
payout
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JP9077879A
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English (en)
Inventor
Keiji Kurihara
啓次 栗原
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣がくせを有する場合でも、単純な構造
で、紙幣を確実に一括して払い出すことができる紙幣一
括払出装置を提供する。 【解決手段】 紙幣保留部41に積み重ねて保留した紙
幣Aを、この紙幣保留部41に沿って配置された搬送ベ
ルト43に押し付けた状態で、この搬送ベルト43を走
行させることにより一括して払い出す紙幣一括払出装置
であって、搬送ベルト43の表面に、紙幣Aの後端に当
接して紙幣Aを払出方向に押し出すためのリブ89が突
設され、このリブ89が、搬送ベルト43から突出する
胴部89aと、この胴部89aから搬送ベルトの走行方
向に向かって屈曲して延びる屈曲部89bとを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるリサイク
ルビルバリデータなどに搭載され、複数枚の紙幣を一括
して払い出す紙幣一括払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙幣一括払出装置として、例え
ば、本出願人の提案による特開平8−147530号公
報に開示されたものが知られている。図8および図9に
示すように、この紙幣一括払出装置101は、一括保留
部102と、その上下にそれぞれ配置された払出搬送ベ
ルト103およびガイド板104とを備えている。一括
保留部103は、入口側が払出搬送路105に連なると
ともに、出口側が紙幣払出口106に連なっている。ガ
イド板104は、左右一対で構成され、コイルばね10
7で上方に付勢された共通の載置板108上に載置され
ている。また、ガイド板104の長孔104aにクラン
ク円板109のピン109aが係合しており、ガイド板
104は、このクランク円板109の回転により、図示
しない下限位置と両図に示す上限位置との間で、昇降さ
れる。
【0003】払出搬送ベルト103も左右一対で構成さ
れ、それらの各々は、駆動プーリ110および従動プー
リ111と、それらの間に卷回された無端ベルト112
で構成されている。各無端ベルト112は、硬質ゴムな
どで構成されるとともに、その表面には、まっすぐな2
本の直リブ113、113が、外方に一体に突出して設
けられ、ガイド板104、104の間から、その下側に
臨めるようになっている。
【0004】この紙幣一括払出装置101では、待機状
態において、ガイド板104が図示しない下限位置にあ
り、紙幣Aは、払出搬送路105から1枚ずつ一括保留
部102に送り込まれ、ガイド板104上に載置され
る。所定枚数の紙幣Aが蓄積されると、ガイド板104
が、両図に示す上限位置まで上昇し、無端ベルト112
との間に紙幣Aを挟み込む。次いで、無端ベルト112
が図8の矢印Bの方向に回転することにより、直リブ1
13で紙幣Aの後端を押しながら、紙幣Aを、矢印Cの
方向に一括して移動させ、紙幣払出口106から払い出
すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、この紙幣
一括払出装置101では、無端ベルト112で紙幣Aを
払い出す際、それに突設した直リブ113で紙幣Aを押
し出すようにしているので、通常の場合、紙幣Aを適切
に揃えながら、確実に払い出すことができる。しかし、
実際の紙幣Aには、折れぐせ、曲がりぐせや、しわぐせ
などの「くせ」を有するものがある。そのようなくせの
ある紙幣Aをガイド板104と無端ベルト112の間に
挟んで払い出す場合、くせの影響で紙幣A全体の厚さが
設計厚さよりも大きくなるなどの原因により、払出方向
に大きな抵抗力が生じることがある。そして、この大き
な抵抗力により、図10に示すように、直リブ113が
後方に倒れるように変形してしまい、紙幣Aの後端が直
リブ113から外れる結果、一部の紙幣Aが払い出せな
いという事態が生じるおそれがある。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、紙幣がくせを有する場合でも、
単純な構造で、紙幣を確実に一括して払い出すことがで
きる紙幣一括払出装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、紙幣保留部に積み重ねて保留した紙幣
を、この紙幣保留部に沿って配置された搬送ベルトに押
し付けた状態で、この搬送ベルトを走行させることによ
り一括して払い出す紙幣一括払出装置であって、搬送ベ
ルトの表面に、紙幣の後端に当接して紙幣を払出方向に
押し出すためのリブが突設され、このリブが、搬送ベル
トから突出する胴部と、この胴部から搬送ベルトの走行
方向に向かって屈曲して延びる屈曲部とを備えているこ
とを特徴としている。
【0008】この紙幣一括払出装置では、走行する搬送
ベルトによって紙幣を払い出す際、搬送ベルトの表面に
突設されたリブが、紙幣の後端を払出方向に押し出す。
この場合、紙幣がくせを有しない新札などのときは、リ
ブの胴部で紙幣の後端を押し出す。一方、紙幣がくせを
有し、そのために払出方向に大きな抵抗力が生じたとき
には、リブの胴部が後方に倒れるように変形するが、そ
の場合でも、リブの胴部から屈曲して延びる屈曲部が紙
幣の後端に係合した状態に保持され、紙幣がリブから外
れることはないので、紙幣を確実に一括して払い出すこ
とができる。
【0009】この場合、搬送ベルトの裏面側に近接し、
これに沿って配置されたベルト案内板をさらに備えてい
ることが好ましい。
【0010】この構成では、紙幣の払出時、搬送ベルト
およびその表面に突設されたリブが裏面側にたわむの
を、ベルト案内板で阻止できるので、リブと紙幣の係合
状態が確実に保持され、したがって、紙幣をさらに確実
に払い出すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施形態に係る紙幣一括払出装置を、いわゆるリ
サイクルビルバリデータに適用した場合について説明す
る。なお、以降の説明では、発明の理解を容易にするた
め、リサイクルビルバリデータの全体構成をまず説明
し、その後、本発明に係る紙幣一括払出装置を詳細に説
明するものとする。
【0012】このリサイクルビルバリデータは、千円
札、五千円札および一万円札を受け入れる機能を有する
とともに、千円札を払い出す機能を有し、例えばパチン
コ店の両替機や両替・玉貸機に搭載されるものである。
図6および図7に示すように、このリサイクルビルバリ
データ1のキャビネット2内には、上側から順に、高額
紙幣収納部3、紙幣識別部4、紙幣払出部5および低額
紙幣収納部6が設けられている。
【0013】このうち、高額紙幣収納部3は上部ユニッ
トとして一体化され、紙幣識別部4、紙幣払出部5およ
び低額紙幣収納部6は下部ユニットとして一体化され
て、キャビネット2にそれぞれ着脱可能に取り付けられ
ている。また、低額紙幣収納部6の下部は箱状に形成さ
れ、内部に回路基板7が収納されている。紙幣識別部4
の前部には紙幣Aを受け入れる紙幣投入口8が形成さ
れ、また紙幣払出部5の前部には紙幣Aを払い出す紙幣
払出口9が形成されている。これらの紙幣投入口8およ
び紙幣払出口9は一体に形成され、キャビネット2から
前方に突出している。キャビネット2の前側には、図7
に示すように、上部ユニットに対応する鍵2a付きの上
ドア2bと、下部ユニットに対応する金庫用鍵2c付き
の下ドア2dが設けられ、下ドア2dの開口から紙幣投
入口8および紙幣払出口9が外部に臨んでいる。
【0014】一方、高額紙幣収納部3、紙幣識別部4、
紙幣払出部5および低額紙幣収納部6を結ぶ紙幣搬送路
は、紙幣投入口8から紙幣Aを受入れ搬送する受入搬送
路10と、受入搬送路10の下流端から分岐して高額紙
幣収納部3に連なる高額紙幣搬送路11および低額紙幣
収納部6に連なる低額紙幣搬送路12と、低額紙幣搬送
路12から分岐して紙幣払出部5に連なる払出搬送路1
3とで構成されている。
【0015】高額紙幣搬送路11と低額紙幣搬送路12
との分岐部には第1ゲート14が設けられ、低額紙幣搬
送路12と払出搬送路13との分岐部には第2ゲート1
5が設けられている。これら第1ゲート14および第2
ゲート15は、図6に示す千円札を受け入れる状態を待
機状態として、五千円札または一万円札を受け入れた場
合には、第1ゲート14が同図の2点鎖線位置に回動し
て、受け入れた紙幣Aを受入搬送路10から高額紙幣搬
送路11に導く。また、千円札を払い出す場合には、第
2ゲート15が2点鎖線位置に回動して、低額紙幣収納
部12から搬送されてきた紙幣Aを、低額紙幣搬送路1
2から払出搬送路13に導く。
【0016】高額紙幣収納部3は、高額紙幣搬送路11
の下流端に連なる待機通路21と、待機通路21を挟む
ように設けた紙幣送り込み装置22と、紙幣送り込み装
置22を挟むように設けた上側の五千円金庫23および
下側の一万円金庫24とを備えている。紙幣送り込み装
置22は高額紙幣スタック板25を有し、この高額紙幣
スタック板25により、高額紙幣搬送路11から待機通
路21に送り込まれた紙幣Aを、それが五千円札であれ
ば五千円金庫23内に、一万円であれば一万円金庫24
内にそれぞれ送り込む。五千円金庫23および一万円金
庫24は、ユニット化された高額紙幣収納部3に対し、
それぞれ着脱自在に構成されており、それぞれ独自に取
り出して集金が行えるようになっている。
【0017】なお、図中の符号26は、紙幣送り込み装
置22を作動させる高額紙幣スタックモータであり、符
号27は、高額紙幣収納部3の高額紙幣搬送路11に臨
むローラ11aなどの搬送装置、および紙幣識別部4の
搬送装置(図示せず)を作動させる上部搬送モータであ
る。また、図中の符号28は、待機通路21への紙幣A
の送込み完了を検出する第1通過センサである。さら
に、符号29および30は、高額紙幣スタック板25が
上限位置および下限位置にあるか否かをそれぞれ検出す
る第1位置センサおよび第2位置センサである。また、
符号31は、五千円金庫23および一万円金庫24の前
面に位置する上ドア2bに設けた第1スイッチであり、
この第1スイッチ31により上ドアが開放されていると
きに、リサイクルビルバリデータ1の運転を停止させる
ようになっている。そして、図示していないが、五千円
金庫23および一万円金庫24には、紙幣Aが満杯か否
かを検出する第3位置センサおよび第4位置センサが、
それぞれ設けられている。
【0018】紙幣識別部4は、外部から紙幣Aを受け入
れる紙幣投入口8と、紙幣投入口8から受け入れた紙幣
Aの真偽、正損および金種を識別する識別機構(図示省
略)と、受け入れた紙幣Aを受入搬送路10の待機位置
まで搬送した後、識別機構の識別結果を待って、先方へ
の搬送または返却のための逆搬送を行う搬送機構(図示
省略)とを備えている。なお、図中の符号35は、紙幣
投入口8からの紙幣Aの受入れ完了を検出する第2通過
センサである。また、両図では省略されているが、第2
通過センサ35の上流側には、受入搬送路10に臨み、
受け入れた紙幣Aの引き抜きを防止する機構が組み込ま
れている。
【0019】紙幣払出部5は、両替用などの紙幣Aを、
内部で所定枚数、揃え、これを一括して払い出す機能を
有するとともに、紙幣Aを揃える際、紙幣Aが重なって
送られたときに、これを払い出すことなく保留する機能
を有している。このため、紙幣払出部5は、払出搬送路
13の下流端から1枚ずつ送り込まれた紙幣Aを順次重
ねるようにして揃えるための一括保留部41と、一括保
留部41の下側に配置され、紙幣Aが重なって送られた
ときにこれを保留するリジェクト保留部42と、紙幣A
を一括して払い出す払出搬送ベルト43と、一括保留部
41およびリジェクト保留部42を仕切るとともに、払
出しに先立ち上昇して一括保留部41内の紙幣Aを払出
搬送ベルト43に押し付けるガイド板44と、一括保留
部41内の紙幣Aをリジェクト保留部42内に送り込む
リジェクトスタック板45と、払出搬送ベルト43の先
方に位置する紙幣払出口9とを備えている。この場合、
紙幣払出口9、一括保留部41、払出搬送ベルト43お
よびガイド板44が、本発明に係る紙幣Aの一括払出装
置として機能し、リジェクト保留部42、リジェクトス
タック板45およびガイド板44が紙幣Aのリジェクト
装置として機能する。
【0020】すなわち、紙幣Aが1枚ずつ一括保留部4
1に送られて所定枚数に達すると、ガイド板44が上昇
した後、払出搬送ベルト43が走行して、紙幣Aを一括
して紙幣払出口9に送り出す一方、紙幣Aが重なって送
られた場合には、ガイド板44が上昇した後、リジェク
トスタック板45が下降し、紙幣Aを、ガイド板44を
すり抜けさせて、一括保留部41からリジェクト保留部
42に送り込む。
【0021】図中の符号46は、ガイド板44およびリ
ジェクトスタック板45を昇降させる払出スタックモー
タである。また、符号47は、紙幣Aの一括保留部41
への送込み完了(兼枚数のカウント)を検出する第3通
過センサであり、符号48は、紙幣Aの一括払出しの完
了を検出する第4通過センサである。さらに、符号49
は、払出搬送ベルト43の走行停止位置を検出する第5
位置センサ、符号50および符号51は、ガイド板44
が上限位置および下限位置にあるか否かをそれぞれ検出
する第6位置センサおよび第7位置センサ、符号52お
よび符号53は、リジェクトスタック板45が上限位置
および下限位置にあるか否かを検出する第8位置センサ
および第9位置センサである。また、符号54は、リジ
ェクト保留部42内に紙幣Aが保留されているか否かを
検出する第2スイッチである。
【0022】なお、払出搬送ベルト43の作動は、後述
する下部搬送モータ66により行われ、この下部搬送モ
ータ66から払出搬送ベルト43に至る動力伝達機構
は、両図では省略されている。同様に、上記の払出スタ
ックモータ46からガイド板44およびリジェクトスタ
ック板45に至る動力伝達機構も、省略されている。
【0023】低額紙幣収納部6は、紙幣識別部4から搬
送されてきた千円札を収納するとともに、収納した千円
札を紙幣払出部5に送り出す機能を有している。このた
め、低額紙幣収納部6は、千円金庫61と、低額紙幣搬
送路12から送り込まれた紙幣Aを千円金庫61内に送
り込む送込みスタック板(図示省略)と、千円金庫61
内の紙幣を押さえる低額紙幣スタック板62と、千円金
庫61から紙幣Aを紙幣払出部5に送り出す低額紙幣搬
送ベルト63とを備えている。千円金庫61は、ユニッ
ト化された低額紙幣収納部6に対し、着脱自在に構成さ
れており、これを取り出すことにより、紙幣Aの集金や
両替用などの紙幣Aの補充を行えるようになっている。
【0024】低額紙幣搬送路12から送り込まれた紙幣
Aは、低額紙幣搬送ベルト63と低額紙幣スタック板6
2との間に導かれ、低額紙幣搬送ベルト63の走行によ
り収納待機位置まで搬送される。ここで、送込みスタッ
ク板が下降し、紙幣Aを、低額紙幣スタック板62をす
り抜けさせて千円金庫61に送り込む。一方、紙幣Aを
送り出す場合には、低額紙幣スタック板62が低額紙幣
搬送ベルト63に隠れる位置まで上昇し、低額紙幣搬送
ベルト63が、紙幣Aを最上位のものから1枚ずつ低額
紙幣搬送路12に送り出す。千円金庫61の出入口の近
傍には分離ローラ61aが設けられており、この分離ロ
ーラ61aで最上位の紙幣Aを低額紙幣搬送ベルト63
から受け渡されるようにして送るとともに、次の紙幣A
を低額紙幣搬送ベルト63に並べて設けた分離爪64で
押さえることによって、紙幣Aを1枚ずつ低額紙幣搬送
路12に確実に送り出す。
【0025】もっとも、2枚の紙幣A、Aが水分などで
貼り付いている場合などでは、分離ローラ61aおよび
分離爪64を用いても、2枚の紙幣A、Aが重なって送
られたり、部分的に重なった状態で送られたりしてしま
う。そのような場合には、低額紙幣搬送路12に設けた
識別センサ65および後述する第12位置センサ(エン
コーダ機能)71が、この状態を識別し、上記のリジェ
クト装置を作動させる。
【0026】図中の符号66は、低額紙幣搬送ベルト6
3および上記の払出搬送ベルト43を作動させる下部搬
送モータであり、符号67は、低額紙幣スタック板62
および送込みスタック板を昇降させる低額紙幣スタック
モータである。また、符号68は、紙幣Aの千円金庫6
1への送込み完了および送出し完了を検出して、低額紙
幣搬送ベルト63を起動・停止させる第5通過センサで
ある。さらに、符号69および符号70は、低額紙幣ス
タック板62が上限位置および下限位置にあるか否かを
検出する第10位置センサおよび第11位置センサであ
り、符号71は、下部搬送モータ66の回転角度を検出
する第12位置センサである。
【0027】この場合、第5通過センサ68により、低
額紙幣搬送ベルト63の起動・停止、すなわち下部搬送
モータ66に紙幣Aの1枚送り分の回転を行わせること
になるが、2枚の紙幣A、Aが部分的に重なった状態で
送られると、下部搬送モータ66が紙幣Aの1枚送り分
以上に回転する。そこで、第12位置センサ71によ
り、この2枚の紙幣A、Aが部分的に重なった状態を検
出し、上記の識別センサ65の識別能力を補完するよう
にしている。
【0028】なお、図中の符号72および73は、千円
金庫61の満杯およびエンプティをそれぞれ検出する第
13位置センサおよび第14位置センサである。また、
符号74は、千円金庫61の前面に位置する下ドア2d
に設けた第3スイッチであり、この場合も、第3スイッ
チ74により下ドア2dが開放されているときに、リサ
イクルビルバリデータ1の運転を停止させるようになっ
ている。
【0029】次に、図1〜図5を参照しながら、本発明
に係る一括払出装置16を詳細に説明する。これらの図
に示すように、一括払出装置16は、紙幣Aを一括して
払い出す払出搬送ベルト43と、払出搬送ベルト43の
下側に画成された一括保留部41と、一括保留部41内
の紙幣Aを支持するとともに、紙幣Aの払出しを案内す
るガイド板44とを備えている。
【0030】一括保留部41は、入口側が払出搬送路1
3に連なるとともに、出口側が紙幣払出口9に連なり、
払出搬送路13から1枚ずつ送り込まれた紙幣Aを、所
定の枚数、順次積み重ねるようにして保留する。ガイド
板44は、互いに間隔を存する左右一対のもので構成さ
れ(図2および図5参照)、前述のように、箱体で形成
されたリジェクト保留部42の上側に位置し、一括保留
部41とリジェクト保留部42とを仕切るようになって
いる。ガイド板44の下側には、両ガイド板44、44
を跨ぐように共通の載置板81が設けられ、さらに、載
置板81と下側のリジェクト保留部42の底面との間
に、コイルばね82が設けられている。載置板81は、
リジェクト保留部42に送り込まれた紙幣Aを支持する
ものであり、コイルばね82を介してリジェクト保留部
42内の紙幣Aをガイド板44に押し付ける(図示はリ
ジェクト保留部42に紙幣Aが無い状態)。
【0031】各ガイド板44は、一括保留部41の内部
に臨むガイド板本体83と、一括保留部41の外部に臨
みガイド板本体83から下方に延びる支持板部84とで
構成されており、コイルばね82により、載置板81を
介して上方に付勢されている。各ガイド板44の支持板
部84には、水平方向に延びる長孔84aが形成されお
り、この長孔84aにクランク円板85のピン85aが
係合している。すなわち、前述した払出スタックモータ
46の回転により、図示しない動力伝達機構を介してこ
のクランク円板85が回転駆動されることによって、両
ガイド板44、44を、上側に一括保留部41を画成す
る下限位置と、紙幣Aの払出しを案内する上限位置との
間で、平行移動させる。
【0032】一方、払出搬送ベルト43も、ガイド板4
4と同様に左右一対で構成され(図2および図5参
照)、互いの間に所定の間隔を存して、配置されてい
る。各払出搬送ベルト43は、無端ベルト86と、無端
ベルト86を掛け渡した後ろ側の駆動プーリ87aおよ
び前側の従動プーリ87bとを備えており、左右の駆動
プーリ87a、87aおよび従動プーリ87b、87b
は、それぞれ共通の支軸88に取り付けられている。無
端ベルト86は、両駆動プーリ87a、87aが、前述
した下部搬送モータ66の回転により、図示しない動力
伝達機構を介して、駆動されることによって、走行す
る。
【0033】また、各無端ベルト86は、硬質ゴムなど
で構成されており、その表面には、2個のリブ89、8
9が一体に突出して設けられている。各リブ89は、無
端ベルト86から突出する胴部89aと、先端側の頭部
89b(屈曲部)とからT字状に形成されている。各無
端ベルト86のリブ89、89は、無端ベルト86が半
周走行したときに、一方のリブ89の元の位置に他方の
リブ89が位置するように、無端ベルトの半周ピッチで
配置されている。また、両リブ89、89は、図2に示
すように、無端ベルト86、86とともに、両ガイド板
44、44の間の位置に配置されており、ガイド板44
の下側に臨んで紙幣Aの後端に当たるような十分な突出
長さを有している。
【0034】さらに、無端ベルト86の下半部の上側に
は、ベルト案内板91が設けられている。このベルト案
内板91は、折り曲げた鉄板などで構成され、上端部
が、左右方向に渡されたステー(図示せず)にねじなど
で固定されていて、無端ベルト86に沿って前後方向に
延びるとともに、下端部は、無端ベルト86との間に所
定の微小な間隔をもって近接している。なお、図中の符
号45は、前述したリジェクトスタック板である。
【0035】次に、図1〜図5を参照しながら、上記構
成の一括払出装置16の動作を説明する。図4および図
5に示す待機状態では、ガイド板44が下限位置にある
とともに、無端ベルト86のリブ89、89は、一方が
従動プーリ87bの位置から前方に突出し、他方が駆動
プーリ87aの位置から後方に突出した状態になってい
る。
【0036】この待機状態で、紙幣Aは、払出搬送路1
3から1枚ずつ一括保留部41に送り込まれる。一括保
留部41に所定枚数の紙幣Aが蓄積されると、紙幣Aを
載せたガイド板44が上昇する(図の矢印U)。ガイド
板44が上限位置に達すると、図1および図2に示すよ
うに、紙幣Aがガイド板44と払出搬送ベルト43との
間に挟み込まれた状態になり、この状態から、無端ベル
ト86が図1の矢印Bの方向に走行を開始する。この無
端ベルト86の走行により、後側のリブ89が駆動プー
リ87aの下側に回り込んで、紙幣Aの後端に当たり、
紙幣Aを一括して前方に押し出す(図1の矢印C)。そ
して、無端ベルト86の走行が進むにつれて、紙幣A
は、紙幣払出口9から外部に押し出され、払い出され
る。
【0037】この場合、紙幣Aがくせを有しない新札な
どのときは、リブ89の胴部89aで紙幣Aの後端を押
し出すことにより、紙幣Aを揃えながら、確実に一括し
て払い出すことができる。また、紙幣Aが折れぐせなど
のくせを有する場合で、そのために払出方向に大きな抵
抗力が生じたときには、図8に示すように、リブ89の
胴部89aが後方に倒れるように変形するが、その場合
でも、リブ89の頭部89bが紙幣Aの後端に係合した
状態に保持され、紙幣Aがリブ89から外れることはな
い。さらに、無端ベルト86の裏面側に近接して設けた
ベルト案内板91によって、搬送ベルト86およびリブ
89が裏面側にたわむのを阻止できるので、リブ89と
紙幣Aの係合状態をより確実に保持でき、したがって、
紙幣Aを揃えながら、確実に一括して払い出すことがで
きる。
【0038】紙幣Aの払い出しが完了すると、すなわち
無端ベルト86が半周すると、払出搬送ベルト43の作
動が停止し、同時にガイド板44が下限位置に復帰す
る。
【0039】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、本実施形態では、払出搬送ベルトに2個のリブ
を設けているが、これを1個にしてもよい。また、リブ
の形状は、実施形態ではT字状としたが、本発明の趣旨
に合致した他の形状、例えばL字状としてもよい。その
他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更
することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の紙幣一括払出装
置は、紙幣がくせを有する場合でも、単純な構造で、紙
幣を確実に一括して払い出すことができるなどの効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による紙幣一括払出装置の
払出状態における断面図である。
【図2】図1の紙幣一括払出装置の払出状態における正
面図である。
【図3】図1の矢印III部分の拡大図である。
【図4】図1の紙幣一括払出装置の待機状態における断
面図である。
【図5】図1の紙幣一括払出装置の待機状態における正
面図である。
【図6】図1の紙幣一括払出装置を搭載したリサイクル
ビルバリデータの側断面図である。
【図7】図6のリサイクルビルバリデータの正面図であ
る。
【図8】従来の紙幣一括払出装置の払出状態における断
面図である。
【図9】従来の紙幣一括払出装置の払出状態における断
面図である。
【図10】図8の矢印X部分の拡大図である。
【符号の説明】
16 一括払出装置 41 一括保留部 43 払出搬送ベルト 44 ガイド板 86 無端ベルト 89 リブ 89a 胴部 89b 頭部 91 ベルト案内板 A 紙幣

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣保留部に積み重ねて保留した紙幣
    を、この紙幣保留部に沿って配置された搬送ベルトに押
    し付けた状態で、この搬送ベルトを走行させることによ
    り一括して払い出す紙幣一括払出装置であって、 前記搬送ベルトの表面に、紙幣の後端に当接して紙幣を
    払出方向に押し出すためのリブが突設され、このリブ
    が、前記搬送ベルトから突出する胴部と、この胴部から
    前記搬送ベルトの走行方向に向かって屈曲して延びる屈
    曲部とを備えていることを特徴とする紙幣一括払出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ベルトの裏面側に近接し、これ
    に沿って配置されたベルト案内板をさらに備えているこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の紙幣一括払出装置。
JP9077879A 1997-03-28 1997-03-28 紙幣一括払出装置 Pending JPH10269403A (ja)

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