JP2010148809A - 加熱機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】目に見えない樹脂部品の劣化状況をユーザに知らせ、快適に使用することが可能な加熱機器を提供する。
【解決手段】水を貯留する水溜部(内容器11)と、水溜部内の水または水溜部から流出された水を加熱する加熱手段(ヒータ12)と、加熱により発生した蒸気を外部へ排出する蒸気通路と、蒸気通路が形成されたまたは蒸気通路の一部を構成する樹脂部品(蓋下部材21)を有する開閉可能な蓋体20と、を備えた加熱機器において、蓋体20の蒸気が付着するとともに開放状態で露出する位置に、蓋体20の樹脂部品と同一材料または樹脂部品より蒸気の付着による劣化が早い材料からなり、劣化すると変態する劣化表示部42を設けた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気ポット、加湿器、炊飯器、もちつき機、コーヒーメーカーおよび食器洗い乾燥機など、水を加熱することにより内部で蒸気が発生する加熱機器に関するものである。
この種の加熱機器は、内部に水が収容され、その水を加熱手段で沸騰させることにより、所定の動作を実行するものである。具体的には、電気ポットでは、沸騰後のお湯を所定温度に保温し、ユーザの操作によりお湯を吐出する。加湿器では、沸騰による蒸気を室内に噴霧することにより、室内の空気を加湿する。炊飯器では、水を沸騰させることにより、一緒にセットした米を炊き上げる。もちつき機では、水を沸騰させることにより、一緒にセットした餅米を蒸した後、攪拌によりつきあげる。コーヒーメーカーでは、水を沸騰させた後、そのお湯をコーヒー粉をセットしたバケットに供給することにより、コーヒー飲料を抽出する。食器洗い乾燥機では、加熱により高温としたお湯を食器類に噴射することにより、食器類の汚れを落とす。
これらのうち、例えば電気ポットは、水溜部として本体の内部に水を収容する内容器を備え、その下部外面に加熱手段としてヒータが配設されている。また、本体の上部には、内容器の上端開口を密閉する蓋体が回動可能に配設されている。この蓋体には、内容器内と外部とを連通させる排気通路が設けられている。そして、この蓋体は、高熱の蒸気が通過するものであるため、耐熱性樹脂(ポリプロピレン)により成形されている。また、蓋体には、内容器内で発生した蒸気が直接付着する内面に、金属板材からなる内蓋が配設され、樹脂部品の劣化を抑えるようにしている。
この加熱機器の1つである電気ポットの先行技術文献情報としては次のものがある。
特開2008−284100号公報
近年では、電気部品の品質や耐久年数が向上しているため、製品自体も長寿命化し、ユーザも購入した商品を長く使用することが多い。その反面、樹脂の耐久年数には限界がある。そのため、電気部品が故障する前に、樹脂部品が劣化してしまう可能性がある。ここで、樹脂部品の劣化現状は、まず、表面から白化が進んだ後、粉状化により徐々に欠落部分が生じるものである。なお、ユーザが口に含む飲食物や、ユーザが口に含む可能性がある物を取り扱う機器は、その形成材料として基本的に人体には影響を与えないものを使用している。しかし、粉状化した樹脂が含まれた飲食物を口にするのは、気持ち悪いという嫌悪感を抱かせる。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、目に見えない樹脂部品の劣化状況をユーザに知らせ、快適に使用することが可能な加熱機器を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の加熱機器は、水を貯留する水溜部と、該水溜部内の水または水溜部から流出された水を加熱する加熱手段と、加熱により発生した蒸気を外部へ排出する蒸気通路と、該蒸気通路が形成されたまたは蒸気通路の一部を構成する樹脂部品を有する開閉可能な蓋体と、を備えた加熱機器において、前記蓋体の蒸気が付着するとともに開放状態で露出する位置に、該蓋体の樹脂部品と同一材料または樹脂部品より蒸気の付着による劣化が早い材料からなり、劣化すると変態する劣化表示部を設けた構成としている。
ここで、「変態」とは、色の変色や形の変形のことを意味する。そのうち、変形は、蒸気の熱によって湾曲するなどの塑性変形が好ましく、部分的な欠落などによる変形は避けることが好ましい。そして、このように変態する劣化表示部を、開閉可能な蓋体において開放状態で露出する位置に設けているため、ユーザが目に見えない位置にある樹脂部品の劣化状態を認識できる。その結果、商品または部品の交換時期をユーザに認識させることができる。なお、この種の蓋体は、樹脂部品の他に蒸気が付着することによる劣化部品としてシール部材を有する。そして、劣化表示部は、シール部材が使用不可能な状態まで劣化するより先に変態する。
この加熱機器では、前記劣化表示部は、少なくとも一部が前記蓋体の樹脂部品の薄肉部より薄い先行劣化部を有することが好ましい。
具体的には、前記先行劣化部は、先端に向けて断面積が徐々に小さくなる略錐形状をなす突出部を有する。
ここで、樹脂の劣化は、蒸気が付着することによる熱に起因するものであるため、表面から内部に向けて徐々に進行する。そのため、内部までの距離(肉厚)が小さい方が劣化は早い。そして、先行劣化部は、蓋体の樹脂部品の薄肉部より薄く形成されているため、確実に樹脂部品の劣化前に劣化させることが可能である。また、略錐形状をなす突出部からなるため、徐々に変態が進行することになり、ユーザに劣化進行レベルを認識させることも可能である。
これらの加熱機器では、前記蓋体は、蒸気が付着する位置に金属製の内蓋を備え、該内蓋に前記劣化表示部を配設または露出させるための貫通孔を設けることが好ましい。このようにすれば、蓋体を構成する樹脂部品の劣化を抑制できるとともに、確実に劣化表示部を先に劣化させることができる。
この場合、前記内蓋の貫通孔の周囲に、劣化表示部の周囲を覆う周壁部を設けることが好ましい。このようにすれば、蓋体を組み立てた後、この蓋体を本体に組み付けるまでの段階で、劣化表示部に他部材が干渉することにより、恰も変態したようになることを防止できる。
本発明の加熱機器では、開閉可能な蓋体において開放状態で露出する位置に劣化表示部を設けているため、ユーザが目に見えない位置にある樹脂部品の劣化状態を認識できる。その結果、商品または部品の交換時期をユーザに認識させることができる。また、劣化表示部には、蓋体の樹脂部品の薄肉部より薄い先行劣化部を設けているため、確実に樹脂部品の劣化前に劣化させることが可能である。しかも、先行劣化部を略錐形状をなす突出部とし、徐々に変態が進行する構成としているため、ユーザに劣化進行レベルを認識させることも可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る加熱機器である電気ポットを示す。この電気ポットは、樹脂製の本体10の内部に水を貯留する水溜部である内容器11を備えている。この内容器11の底には、内部の水を加熱する加熱手段であるヒータ12が配設されるとともに、温度検出手段である温度センサ13が配設されている。そして、温度センサ13の検出値に基づいてヒータ12を制御することにより、内容器11内の水を沸騰および保温する。また、内容器11の底には給湯ポンプ14が配設され、前方に突出したノーズ部15の上面の操作パネル部16の操作により給湯ポンプ14を動作させると、ノーズ部の吐出口17にかけて配管した揚水管18を介してお湯を吐出するものである。
前記本体10の背部にはヒンジ接続部19が設けられ、このヒンジ接続部19に蓋体20が開閉可能に取り付けられている。この蓋体20は、図1および図2(A),(B)に示すように、内容器11の上端開口を閉塞するもので、蓋下部材21と、蓋上部材31と、内蓋36とを備え、内部には加熱により内容器11内で発生した蒸気を外部へ排出する蒸気通路が形成されている。そして、本実施形態では、開放状態で露出する内蓋36に、経時的に高温蒸気が付着し続けることによる劣化状態を示す劣化表示部42を設けた構成としている。
前記蓋下部材21は、耐熱性が高い樹脂(ポリプロピレン)により形成された樹脂部品である。この蓋下部材21は、筒状をなす外周壁22を備え、その背面側には本体10のヒンジ接続部19に接続する軸着部23が設けられている。また、蓋下部材21の内部は、仕切板部24により上下に区画されている。この仕切板部24は、内蓋36の膨出部38を収容可能な位置に設けられている。また、図3に示すように、この仕切板部24には、所定間隔をもって3箇所に内蓋36を固定するためのボス25が設けられている。さらに、この仕切板部24の正面側には、下向きに窪む凹陥部26が設けられている。さらにまた、仕切板部24の中央は、流入した蒸気が正面側へ流動することを抑制するために、更に膨出した隆起部27とされている。そして、図1および図2(B)に示すように、仕切板部24の背面側には、蒸気を外部に排出するためのダクト部28が設けられている。このダクト部28の出口には、蒸気の排出を抑制するための蒸気口セット29が配設されている。なお、この蓋下部材21において、仕切板部24の隆起部27は、組付状態で内蓋36の排気孔39に対応する。そして、この排気孔39の対応位置は、蓋下部材21において、高温蒸気が最も当たる部分であり、最も劣化が進む部分である。そのため、この部分には、膨出部38と対応する外径の金属(ステンレス)製の円板部材30が配設されている。
前記蓋上部材31は、本体10と同一の樹脂(ポリプロピレン)からなり、蓋体20の閉塞状態では、操作パネル部と連続した曲面状の外形をなすものである。図1に示すように、蓋上部材31の背面側には、蒸気口セット29を外部に露出させるための露出孔32が設けられている。また、蓋上部材31の正面側には、閉塞状態の蓋体20を開放するための操作部材34を配設する操作部材配設部33が設けられている。なお、操作部材34は、操作部材配設部33に対して図中反時計回りに回動可能に配設されている。そして、この操作部材34の開放操作により、蓋下部材における仕切板部24上に配設したロック部材35を背面側へスライドさせることにより、突出したロック部を蓋下部材21内に後退させ、本体10とのロックを解除する構成としている。
前記内蓋36は、内容器11内で加熱した水の過熱蒸気および沸騰時に噴出する高温の水滴から蓋下部材21などを保護するためのもので、円形状をなす金属(ステンレス)板からなる。この内蓋36には、外周部に内容器11の上端開口を密閉するシール部材37が配設されている。また、内蓋36には、略中央に位置するように円錐台形状をなすように上向きに膨出する膨出部38が一体的に設けられている。この膨出部38の上端閉塞面には、複数の排気孔39が設けられている。
このように構成した蓋体20は、内蓋36の排気孔39、内蓋36と蓋下部材21の仕切板部24との間、ダクト部28、および、蒸気口セット29が、内容器11内で発生した蒸気を外部へ排出する蒸気通路を構成する。そして、蓋下部材21の仕切板部24、ボス25、ダクト部28は、高温の蒸気が付着する。なかでも、ボス25は、劣化が早いとされる薄肉部である。そこで、本実施形態では、図2(A),(B)および図4に示すように、この蓋体20において、内容器11内の蒸気が直接付着するとともに開放状態で露出する内蓋36に、蓋下部材21と同一材料(ポリプロピレン)からなり、劣化すると変態(変色)する劣化表示部42を配設する構成としている。
これに伴い、内蓋36には、別部材からなる劣化表示部42を配設するために、膨出部38の背面側に長方形状をなす貫通孔40が設けられている。また、この貫通孔40の近傍には、配設している樹脂部品が劣化状態を示すものであることをユーザに認識させるために、「樹脂劣化サイン→」という文字による表示部41が刻設されている。
前記劣化表示部42は、図5(A),(B)に示すように、貫通孔40より大きい略長方形状をなすベース部43を備え、このベース部43から貫通孔40を貫通する略八角形状の先行劣化部44を突設したものである。この先行劣化部44は、組付状態で内容器11内を臨む先端面に、先端に向けて断面積が徐々に小さくなるように、四角錐形状をなす複数の突出部45を備えている。各突出部45は、基部である四角錐の根元部分を含み、蓋下部材21の薄肉部であるボス25より肉厚が薄いものである。これら突出部45は、マトリックス状をなすように縦横に整列配置して設けられている。また、劣化表示部42には、先行劣化部44の長手方向両側に、内蓋36に固定するための係止片46が設けられている。この係止片46は、ベース部43に対して直交方向に延びる弾性部と、該弾性部の先端に外向きに突出するように設けた係止爪とからなる。
このように構成した電気ポットは、従来と同様に、電源コードを商用電源に接続すると、または、蓋体20を開けて内容器11内に水を補充して保温温度より低下すると、ヒータ12への通電を開始し、温度センサ13の検出値に基づいて沸騰を実行する。また、操作パネル部16の操作により再沸騰処理を実行すると、ヒータ12への通電を開始し、温度センサ13の検出値に基づいて再沸騰制御を実行する。
そして、これらの沸騰制御では、内容器11内の水が沸騰されることにより、沸騰による蒸気が発生し、その蒸気が内蓋36に付着する。また、加熱により内圧が外圧が高くなることにより、蒸気を含む高温流体が内蓋36の排気孔39から、該内蓋36と蓋下部材21の仕切板部24との間に進入し、ダクト部28および蒸気口セット29を通過して外部に排出される。
このような沸騰処理が繰り返されるとともに、保温により常に高温に維持される電気ポットの蓋体20は、金属製の内蓋36を配設しているため、内部の樹脂部品である蓋下部材21の劣化を確実に抑制できる。しかし、蒸気通路を構成する蓋下部材21を、高温の蒸気が当たるため耐熱性が高い樹脂により形成しても、経年的に劣化する。そして、この蓋下部材21は、外側が蓋上部材31により覆われるとともに、内側が内蓋36により覆われているため、劣化状態を確認できない。
しかし、本実施形態では、蒸気が直接付着する内蓋36に、蓋下部材21と同一材料からなる劣化表示部42を設けている。そして、この劣化表示部42の先行劣化部44は、内容器11の内部を臨むように配設されているため、蓋下部材21より蒸気が付着するとともに高温に曝される蓄積時間は長い。そのため、この劣化表示部42は、蓋下部材21より先に劣化が進み、変色して白化する。また、本実施形態の劣化表示部42の配設位置は、ユーザが水を補充する際に開放する必要がある蓋体20であり、かつ、その開放状態で露出する部分である。よって、通常ではユーザが目に見えない位置にある蓋下部材21の劣化状態を認識できる。その結果、商品(電気ポット自体)または部品(蓋体20)の交換時期をユーザに認識させることができる。
なお、樹脂の劣化は、蒸気が付着することによる熱に起因するものであるため、表面から内部に向けて徐々に進行するものである。そのため、内部までの距離(肉厚)が小さい方が劣化は早い。そして、劣化表示部42は、蓋体20の蓋下部材21の薄肉部より薄く、先細の突出部45を有する先行劣化部44を設けているため、確実に蓋下部材21の劣化前に劣化させることが可能である。しかも、突出部45は、徐々に変色が進行するため、その色を判断することによりユーザに劣化進行レベルを認識させることも可能である。
また、この種の蓋体20は、蓋下部材21の他に蒸気が付着することによる劣化部品としてシール部材37がある。ここで、このシール部材37の劣化現象としては、若干の色の変化もあるが、主に弾性力が低下するものである。そして、このシール部材37の劣化は、蓋下部材21は勿論、劣化表示部42の劣化より早い時期に現れる。しかし、シール部材37の交換が必要なレベル(破断の発生)までの劣化進行時期は、劣化表示部42が変色する時期より遅い。言い換えれば、突出部45の肉厚を調整することにより、シール部材37の交換時期より早い時期に調整できる。そのため、ユーザが嫌悪感を感じる前段階で、劣化表示部42にて劣化時期を認識させることができる。その結果、ユーザが安心して快適に使用することが可能な電気ポットを提供できる。
図6(A),(B)は、第2実施形態の電気ポットの蓋体20を示す。この第2実施形態では、別体からなる劣化表示部42を、蓋下部材21に固定するようにした点で、第1実施形態と大きく相違している。
具体的には、第2実施形態では、内蓋36には、膨出部38の正面側に位置するように、組付状態で蓋下部材21の側に膨出する筒状突出部47を設け、その先端に劣化表示部42を露出させるための円形状をなす貫通孔40を設けている。この筒状突出部47の外周部は、貫通孔を貫通させる劣化表示部42の周囲を覆う周壁部を構成する。
第2実施形態の劣化表示部42は、図7および図8に示すように、平板状をなすベース部43の一端に固定用のネジ挿通孔48を設け、他端に直交方向に突出する円柱状の先行劣化部44を設けた略L字形状のものである。この先行劣化部44は、組付状態で貫通孔40を貫通する一方、筒状突出部47の開口からは突出しない寸法で形成されている。そして、この先行劣化部44の先端面には、第1実施形態と同様に、四角錐形状をなすように突出する複数の突出部45が設けられている。
このように構成した第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、本実施形態では、内蓋36に劣化表示部42の外周部を覆う外壁部を形成する筒状突出部47を設けているため、蓋体20を組み立てた後、この蓋体20を本体10に組み付けるまでの段階で、劣化表示部42に他部材が干渉することにより、恰も変色したように傷が付くことを防止できる。
なお、本発明の加熱機器は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、劣化表示部42を樹脂部品である蓋下部材21と同一材料ではあるが別体に設けたが、蓋下部材21から突出するように一体的に設けてもよい。また、各実施形態のように、劣化表示部42を別部材として形成する構成の場合、その形成材料は同一材料に限られず、ユーザが口に含んでも人体に影響を与えることなく、蓋下部材21より劣化が早い材料により形成してもよい。
また、前記実施形態では、樹脂部品の劣化状態を判断するために変色することを利用して判断する構成としたが、熱により湾曲するなどの塑性変形によるものとしてもよい。そして、前記実施形態のように変色によるものとする場合、一方向に向けて徐々に肉厚(断面積)の増加度合いが大きくなるようにすることにより、変色状態をレベル表示できるように構成してもよい。
さらに、前記実施形態では、劣化レベルを識別できるように、劣化表示部42に樹脂部品の薄肉部より薄い突出部45を有する先行劣化部44を設けたが、各実施形態のように、常に蒸気が付着する部位に配設する場合には、先端を平坦とした厚肉のものとしてもよい。
そして、前記実施形態では、本発明の劣化表示部42を設ける加熱機器として電気ポットを用いて説明したが、加湿器、炊飯器、もちつき機、コーヒーメーカーおよび食器洗い乾燥機など、水を加熱することにより内部で蒸気が発生する機器であり、蒸気通路が形成されたまたは蒸気通路の一部を構成する開閉可能な蓋体20を有するものであれば、いずれでも適用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態の加熱機器である電気ポットを示す断面図である。 電気ポットの蓋体を示し、(A)は底面図、(B)は要部断面図である。 内蓋を取り外した状態を示す斜視図である。 内蓋を取り付けた状態を示す斜視図である。 第1実施形態の劣化表示部を示し、(A)は斜視図、(B)は(A)の中央断面図である。 第2実施形態の電気ポットの蓋体を示し、(A)は底面図、(B)は要部断面図である。 第2実施形態の蓋体の内蓋を取り外した状態を示す斜視図である。 第2実施形態の劣化表示部を示す斜視図である。
符号の説明
10…本体
11…内容器(水溜部)
12…ヒータ(加熱手段)
20…蓋体
21…蓋下部材(樹脂部品)
24…仕切板部
28…ダクト部(蒸気通路)
29…蒸気口セット(蒸気通路)
36…内蓋
37…シール部材
40…貫通孔
41…表示部
42…劣化表示部
44…先行劣化部
45…突出部
47…筒状突出部

Claims (5)

  1. 水を貯留する水溜部と、該水溜部内の水または水溜部から流出された水を加熱する加熱手段と、加熱により発生した蒸気を外部へ排出する蒸気通路と、該蒸気通路が形成されたまたは蒸気通路の一部を構成する樹脂部品を有する開閉可能な蓋体と、を備えた加熱機器において、
    前記蓋体の蒸気が付着するとともに開放状態で露出する位置に、該蓋体の樹脂部品と同一材料または樹脂部品より蒸気の付着による劣化が早い材料からなり、劣化すると変態する劣化表示部を設けたことを特徴とする加熱機器。
  2. 前記劣化表示部は、少なくとも一部が前記蓋体の樹脂部品の薄肉部より薄い先行劣化部を有することを特徴とする請求項1に記載の加熱機器。
  3. 前記先行劣化部は、先端に向けて断面積が徐々に小さくなる略錐形状をなす突出部を有することを特徴とする請求項2に記載の加熱機器。
  4. 前記蓋体は、蒸気が付着する位置に金属製の内蓋を備え、該内蓋に前記劣化表示部を配設または露出させるための貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の加熱機器。
  5. 前記内蓋の貫通孔の周囲に、劣化表示部の周囲を覆う周壁部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の加熱機器。
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